JP3376906B2 - 計算機の負荷率計測システム - Google Patents

計算機の負荷率計測システム

Info

Publication number
JP3376906B2
JP3376906B2 JP03607598A JP3607598A JP3376906B2 JP 3376906 B2 JP3376906 B2 JP 3376906B2 JP 03607598 A JP03607598 A JP 03607598A JP 3607598 A JP3607598 A JP 3607598A JP 3376906 B2 JP3376906 B2 JP 3376906B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
task
rate
load factor
time
execution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03607598A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11232148A (ja
Inventor
良 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP03607598A priority Critical patent/JP3376906B2/ja
Publication of JPH11232148A publication Critical patent/JPH11232148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3376906B2 publication Critical patent/JP3376906B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、計算機の負荷率
測システムに関し、特に組み込み制御用のプログラム
に基づき多重タスク処理を行う計算機での負荷率計測に
好適なシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】元来、組み込み制御用のプログラムにお
いては、大型計算機系のソフトウェアと異なり、短い処
理時間のタスクが短い周期で定期的に繰り返し実行され
る場合が多い。その場合、処理量が増大し、計算機(C
PU)の負荷があがってきた場合の挙動として、低い優
先度のタスクが長い時間にわたって完全に「停止」する
のではなく、実行「抜け」による見かけ上の周期の遅れ
が発生する。これは処理実行時間のばらつきに起因する
挙動である。
【0003】そこで、こうした組み込み制御用のプログ
ラムに基づき多重タスク処理を行う計算機にあっては、
その負荷率として、所定時間毎のタスク実行抜けの割合
を管理することが要求されている。そして従来、このよ
うな計算機についてその負荷率を計測する方法として
は、例えば特開平1−171040号公報に記載された
負荷率計測方法が知られている。ちなみに同公報に記載
の負荷率計測方法においては、当該計算機にあってタス
ク処理の優先順位が最低順位であるアイドリングタスク
の処理時間(アイドル時間)を所定時間測定してその負
荷率を算出するようにしている。すなわち、同方法では
下式により負荷率を求めるようにしている。 負荷率 =( 測定時間 − アイドル時間 )/ 測定時間 … (1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、アイドル
時間に基づき上記(1)式により計算機の負荷率を求め
ることで、確かに上記所定時間毎のタスク実行抜けの割
合についてこれをある程度管理することができるように
はなる。しかしこの方法では、アイドル時間がある程度
確保されている場合はともあれ、同アイドル時間がゼロ
となり計算機の負荷率が100%を超えるような場合に
はその具体的な負荷状況を知ることはできない。すなわ
ち、同従来の方法にあっては、計算機にどの程度の過負
荷が生じているかを計測することはできない。
【0005】この発明は、このような実情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、多重タスク
処理を行う計算機においてその過負荷の割合をも的確に
知ることができる計算機の負荷率計測システムを提供す
ることにある。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】求項に記載の発明に
おいては、優先度に基づき複数のタスクが並行に処理さ
れるとともに、下位優先度のタスクの実行中に上位優先
度のタスクの処理要求が発生したときには、下位優先度
のタスクの処理が中断されて上位優先度のタスクの処理
が実行される計算機の負荷率計測システムであって、前
記優先度が最下位であるアイドルタスクの所定単位時間
内における累積実行時間を計測するアイドル時間計測手
段と、該計測される時間に基づいて前記所定単位時間内
における前記アイドルタスクの非実行時間の割合である
タスク実行率を算出するタスク実行率算出手段と、所定
タイミング毎に起されるように設定された定期タスク
が前記所定単位時間内に実際に実行される回数をカウン
トする定期タスクカウント手段と、前記定期タスクの処
理抜けがない場合の前記所定単位時間内における同定期
タスクの実行回数と前記定期タスクカウント手段による
カウント値との比に基づいて過負荷率を算出する過負荷
率算出手段と、前記算出されるタスク実行率及び過負荷
率に基づいて負荷率を算出する負荷率算出手段とを備え
ることをその要旨とする。
【0013】同構成においては、アイドル時間計測手段
は、前記優先度が最下位であるアイドルタスクの所定単
位時間内における累積実行時間を計測し、タスク実行率
算出手段は、該計測される時間に基づいて前記所定単位
時間内における前記アイドルタスクの非実行時間の割合
であるタスク実行率を算出する。また、定期タスクカウ
ント手段は、所定タイミング毎に起床されるように設定
された定期タスクが前記所定単位時間内に実際に実行さ
れる回数をカウントし、過負荷率算出手段は前記定期タ
スクの前記優先度による処理抜けがない場合の前記所定
単位時間内における同定期タスクの実行回数と前記定期
タスクカウント手段によるカウント値との比に基づいて
過負荷率を算出する。そして、負荷率算出手段は、前記
算出されるタスク実行率及び過負荷率に基づいて負荷率
を算出する。そのため、この過負荷率から前記定期タス
クが実行されない割合、すなわち計算機の過負荷の割合
をも知ることができる。
【0014】また、請求項に記載の発明においては、
請求項に記載の計算機の負荷率計測システムにおい
て、前記負荷率算出手段は、前記タスク実行率をηa
(%)、前記過負荷率をηr(%)とするとき、前記負
荷率η(%)を、η=ηa+(ηr − 100)として
算出することをその要旨とする。
【0015】同構成においては、計算機の負荷率η
(%)が、タスク実行率ηa(%)に過負荷率ηr
(%)から100を減算したものを加算して求められ
る。そのため、同計算機の負荷率η(%)の値が100
%近傍において連続となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のエンジン
制御装置(以下、「ECU」と記す)に用いられる計算
機(CPU)の負荷率を計測するシステムに適用した一
実施の形態を図1〜図6に基づき詳細に説明する。
【0017】図1に示すように、ECU10は、CPU
21、制御データ及び制御プログラムが記憶されたRO
M22、演算データを一時記憶するRAM23、バッテ
リバックアップされた不揮発性のRAMであるバックア
ップRAM24、各種スイッチ,センサ,計器等の外部
入力機器31が接続される入力インターフェイス回路1
1、各種アクチュエータ,表示装置等の外部出力機器3
2が接続される出力インターフェイス回路12等を備え
て構成される。これら各部は、バス25によって相互に
接続されている。
【0018】前記各種スイッチには、イグニッションス
イッチ,エアコンスイッチ等があり、各種センサには、
冷却水温センサ,酸素センサ,クランク角センサ,スロ
ットルセンサ等があり、各種計器にはエアフローメータ
等がある。また、前記各種アクチュエータには、インジ
ェクタ,イグナイタ,アイドルスピードコントロールバ
ルブ(ISCV)等があり、表示装置には排気温ランプ
等がある。
【0019】なお、本実施の形態では前記CPU21を
計算機とし、このCPU21の負荷率計測方法及び計測
システムを説明する。一方、こうしたECU10におい
て、上記ROM22には、多重処理される複数のプログ
ラムが組み込み制御用プログラムとして予め格納されて
いる。これらプログラムには、燃料噴射制御プログラ
ム、点火時期制御プログラム、アイドル回転数制御プロ
グラム、自己診断プログラムなどがあり、それぞれそれ
らプログラムの優先度に応じて、CPU21が処理する
単位であるタスクにも優先度が設定されている。従っ
て、下位優先度のタスクの処理実行中に上位優先度のタ
スクの処理要求が発生した場合には、下位優先度のタス
クの処理が中断されて上位優先度のタスクの処理が実行
される。
【0020】また、本実施の形態のシステムにおいて、
上記ROM22には、以下に詳述するCPU負荷率計測
プログラムも併せて格納されている。このCPU負荷率
計測プログラムは、例えば図2に例示するように、処理
優先度の高いタスクAやタスクBに対して自らのタスク
(これをタスクKとする)も十分優先度の高いタスクに
設定されている。また、本実施の形態にあっては、他の
タスクが全て実行されていないとき(処理待ちのときも
含む)に実行されるタスクであるアイドルタスクI、及
び所定タイミング毎に実行されるタスク(例えば、前記
センサからのデータ読み込みタスク等)である定期タス
クRを定義しており、CPU負荷率計測プログラムは、
CPU21によるこれらアイドルタスクI及び定期タス
クRの実行態様に基づいて同CPU21の負荷率を計測
する。そして、ここでは、同図2に示すように、前記ア
イドルタスクIの優先度nを最下位とし、前記定期タス
クRの優先度(n−1)を同アイドルタスクIの一つ上
位の優先度とする。
【0021】また、以下に示す条件 ・処理優先度はタスクA → アイドルタスクIの順 ・アイドルタスクIは全てのタスクが実行終了し、次の
タスク要求までの待ち合わせ ・下位優先度の処理実行中に上位タスクの処理要求が発
生すると、処理は上位タスクに切り換えられ、下位タス
クは待たされる ・上位タスクの処理要求が多発した場合、最悪、下位タ
スクは処理要求が発生しても実施されないを前提条件と
する。
【0022】また、このCPU負荷率計測プログラム、
正確には同プログラムに対応して実行されるタスクKの
優先度kは、上述したように上位優先度に属する。ま
た、同タスクKは定期タイミングT2毎に実行されるも
ので、本実施の形態では、同定期タイミングT2を例え
ば8msec(ミリ秒)とする。また同図2において、
最優先度である優先度1のタスクAや次の優先度2のタ
スクBには、例えば前記燃料噴射制御プログラム及び点
火時期制御プログラム等の主要部が相当する。また、前
記タスクA及びタスクB等のタスクの処理形態はエンジ
ンの運転状態に応じて変化するため、同図2に示すよう
に、後述する単位時間τ毎に異なるものとなる。
【0023】次に、本実施の形態の負荷率計測システム
によるCPU21の負荷率計測方法についてこの図2、
並びに図3〜図6を参照して説明する。図3はCPU負
荷率計測プログラムによる同計測処理(タスクK)の手
順を示すフローチャートであり、同フローチャートのス
テップS10において、最初に所定単位時間τが経過し
たか否かの判断がなされる。ここで単位時間τは前記定
期タイミングT2をN倍したもので、本実施の形態では
例えばN=100とした場合、単位時間τ=8×100
=800msecとなる。すなわち、同ステップS10
においては、タスクKがN(100)回実行されたか否
かの判断がなされる。ここで、単位時間τが経過したと
判断された場合はステップS20に移行し、一方、単位
時間τがまだ経過していないと判断された場合はステッ
プS80に移行する。なお、この判断は単位時間計測カ
ウンタcnt _N のカウント値がN以上か否かで行われ
る。
【0024】ステップS20において、単位時間τが経
過したとき、タスク実行率ηa(%)が下式により算出
される。 ηa ={(T2×N−idle_time)/(T2×N)}×100 ={(τ−idle_time)/τ}×100 ……… (2) ここで、idle_timeはアイドルタスクIの単位時間τに
おける累積実行時間である(以下、アイドル累積時間と
いう)。このタスク実行率ηaは、単位時間τにおいて
アイドルタスクIが実行されていない、すなわちCPU
21が何らかの実務タスク処理(アイドルタスクI以外
の処理)を実行している比率を示し、これは前記(1)
式に示す従来例の負荷率に相当する。ここで、アイドル
タスクIは、例えば図4に示すようなタイマカウンタの
処理として定義され、これが実行されると、上位優先度
のタスクにより中断されるまで繰り返しアイドル累積時
間idle_timeを所定時間T1づつインクリメントする。
【0025】また、前記タスク実行率ηaは100%を
超えることはなく、CPU21がフル稼動、すなわちア
イドル累積時間idle_timeが「ゼロ」のとき100%と
なる。また、ここで求められるタスク実行率ηaは、前
記RAM23の所定領域に記憶される。
【0026】続いてステップS30においては、前記ア
イドル累積時間idle_timeがゼロリセットされ、続くス
テップS40においては、過負荷率ηr(%)が下式に
より算出される。 ηr =(N/tsk _R_cnt ) ×100 ……… (3) ここで、tsk _R_cnt は定期タスクRの単位時間τに
おける実際の実行回数をカウントするカウンタ(以下、
定期タスクカウンタという)であり、上記(3)式中で
はそのカウント数を示す。また、定期タスクRの設定さ
れる繰り返し周期は、図3に示すように前記定期タイミ
ングT2と等しく、またその起床タイミングは、タスク
Kの終了直後のタイミングとする。
【0027】また、上記(3)式に示される「N」は、
単位時間τに定期タスクRが本来実行されるべき回数
(以下、理論実行回数という)を示し、同理論実行回数
Nと前記タスクKの単位時間τ当たりの実行回数N(同
タスクKに抜けがないとして)とは等しい。すなわち、
過負荷率ηrは、単位時間τにおいて定期タスクRが本
来実行されるべき回数と実際に実行された回数との比率
を示している。なお、前述したように定期タスクRの処
理優先度(n−1)は低く(実務タスクとして最下位優
先度)設定されるため,単位時間τ内において同定期タ
スクRの処理抜けが発生する確率は高い。そのため、通
常、過負荷率ηrは100%を超え、同処理抜けが発生
しなかった場合のみ100%となる。すなわち、同過負
荷率ηrは100%以上の値となる。また、ここで求め
られる過負荷率ηrは、前記タスク実行率ηaと同様に
RAM23の所定領域に記憶される。
【0028】また、同ステップS40において、実務タ
スクとして最下位優先度である定期タスクRの処理抜け
に基づき過負荷率ηrが求められるのは次の理由によ
る。同最下位優先度である定期タスクRの処理抜けをで
きるだけ少なくするように、すなわち過負荷率ηrをで
きるだけ小さくする(100%に近づける)ように組み
込み制御用プログラムを構築すれば全タスクの処理抜け
を最小にすることができるからである。
【0029】続いてステップS50においては、前記定
期タスクカウンタtsk _R_cnt がゼロリセットされ、
続くステップS60においては、CPU負荷率η(%)
が下式により算出される。 η = ηa + (ηr − 100) ……… (4) ここでは、CPU負荷率ηが、タスク実行率ηaに過負
荷率ηrから100を減算したものを加えたものとして
求められる。ここで過負荷率ηrから100を減算する
のは、CPU負荷率ηの100%近傍の値に連続性を持
たせるためである。すなわち、上述したようにタスク実
行率ηaは100%以下の値となるとともに過負荷率η
rが100%以上の値となるため、そのまま両者を加算
するとCPU負荷率ηの値に連続性がなくなる。ところ
が上記(4)式によると、例えば、タスク実行率ηaを
90%、過負荷率ηrを125%とした場合、CPU負
荷率ηは115%となり、同負荷率ηは100%近傍で
連続した値となる。
【0030】すなわち、(4)式に示すCPU負荷率η
によれば、CPU21の過負荷の割合をも的確に知るこ
とができ、同CPU負荷率ηに基づき好適なタスク調整
ができる。また、ここで求められるCPU負荷率ηは、
前記タスク実行率ηa及び過負荷率ηrと同様にRAM
23の所定領域に記憶される。このとき、このRAM2
3に記憶されたCPU負荷率ηを、前記タスク実行率η
a及び過負荷率ηrとともに、外部モニタ(図示略)に
表示させると、作業者(プログラマ等)はプログラムの
追加・削除等に伴なう制御抜けを容易に認識することが
できる。
【0031】これらCPU負荷率η、タスク実行率ηa
及び過負荷率ηrとタスク処理量との関係を図6に示
す。ここでタスク実行率ηa及び過負荷率ηrは、上述
したようにタスクの処理実行時間のばらつき(図2)に
より、同一タスク処理量に対して幅を持ったものとな
る。
【0032】続いてステップS70においては、単位時
間計測カウンタcnt _n がゼロリセットされて、今回の
計測処理が終了する。一方、前述したようにステップS
10において、単位時間τがまだ経過していないと判断
された場合はステップS80に移行し、同ステップS8
0においては、今回のタスクKが実行される前に定期タ
スクRが起床され最後まで実行されたか否かの判断がな
される。この判断は、定期タスク実行フラグflag_tsk
_Rが「1」か否かで行われる。この定期タスク実行フ
ラグflag_tsk _Rは、図5に示すように、組み込み制
御用プログラムにより起床される定期タスクRの処理が
最後まで実行されたときに「1」にセットされる。な
お、前述したように、この定期タスクRには、例えばエ
ンジン冷却水温センサからのデータ読み込みタスク等が
割り当てられる。
【0033】同ステップS80において定期タスクRが
実行されたと判断された場合、すなわち定期タスク実行
フラグflag_tsk _Rが「1」の場合にはステップS9
0に移行し、同ステップS90においては前記定期タス
クカウンタtsk _R_cnt がインクリメント(+1)さ
れる。続いてステップS100に移行し、同ステップS
100においては定期タスク実行フラグflag_tsk _R
がゼロリセットされ、続いてステップS110に移行す
る。
【0034】一方、ステップS80において、同定期タ
スクRが起床されなかったか、または起床されても最後
まで実行されなかった場合、すなわち、定期タスク実行
フラグflag_tsk _Rが「0」の場合にはステップS1
10にジャンプする。
【0035】同ステップS110においては、前記単位
時間計測カウンタcnt _nがインクリメント(+1)さ
れ、今回の計測処理が終了する。そして、以降前記定期
タイミングT2毎に同処理が繰り返し実行される。
【0036】従って、本実施の形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)本実施の形態によれば、前記(3)式に示す態様
で過負荷率ηrを求めることができる。その結果、この
過負荷率ηrからCPU21の過負荷の割合をも的確に
知ることができる。
【0037】(2)本実施の形態によれば、CPU負荷
率ηを前記(4)式に示すものとして算出するため、過
負荷率ηrを加味したCPU21の負荷率を求めること
ができるとともに同CPU負荷率ηが100%を超える
場合にあってもこれを連続した値として計測することが
できる。
【0038】(3)本実施の形態によれば、各タスクの
処理実行時間のばらつきが生じても、単位時間τ及び定
期タイミングT2(タスクKの単位時間τ当たりの実行
回数N)を好適に設定することにより、平滑化されたC
PU負荷率ηが算出される。
【0039】(4)本実施の形態によれば、タスク実行
率ηa、過負荷率ηr及びCPU負荷率ηが外部モニタ
に表示されるため、作業者(プログラマ等)はプログラ
ムの追加・削除等に伴なう制御抜けを容易に認識でき、
プログラム開発の作業効率が向上する。
【0040】(5)本実施の形態によれば、計測される
CPU負荷率ηに基づき、組み込み制御用プログラムの
構築が好適化される。例えば、CPU負荷率ηを100
%以内に押え込むように組み込み制御用プログラムを構
築し、同プログラムを他の類似するシステムに移植して
もその制御実施の信頼性が保証される。また、CPU負
荷率ηが100%以上となるシステムで構築されたプロ
グラムを、同負荷率ηが100%未満のシステムに移植
した場合でも、移植前の負荷率ηとなるよう同100%
未満のシステムにウェイトをかけてその制御実施の信頼
性を保証したりすることも可能となる。
【0041】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に変更してもよい。 ・ 前記実施の形態においては、定期タイミングT2を
8msec、その単位時間τ(800msec)毎の繰
り返し回数を100(N=100)回としたがこれに限
定されず、これら定期タイミングT2、単位時間τ及び
繰り返し回数Nは、プログラムが組み込まれる個々のシ
ステムに適合させて適宜設定されればよい。
【0042】・ 前記実施の形態においては、単位時間
τ毎のタスク実行率ηa及び過負荷率ηrに基づき、同
単位時間τ毎にCPU負荷率ηを算出する例を示したが
これに限定されない。例えば、単位時間τ毎に算出され
るタスク実行率ηa及びCPU過負荷率ηrを所定回数
毎に平均して、これら平均化されたタスク実行率ηa及
びCPU過負荷率ηrに基づいて同CPU負荷率ηを求
めるようにしてもよい。この構成によれば、各タスクの
処理実行時間のばらつきをより平均化したCPU負荷率
ηを算出することができる。
【0043】・ 前記実施の形態においては、タスク実
行率ηa、過負荷率ηr及びCPU負荷率ηをRAM2
3に記憶させ、これらを外部モニタに表示させて作業者
(プログラマ等)がプログラム調整を行うようにしたが
これに限定されない。例えば、同RAM23に記憶され
るタスク実行率ηa、過負荷率ηr及びCPU負荷率η
に基づき(組み込み)制御プログラム自体がフェールセ
ーフ、例えば過負荷率ηrが非常に大き場合には定期タ
スクRの優先度を一時期上げる等、を行うようにしても
よい。
【0044】・ 前記実施の形態においては、過負荷率
ηrを求めるための定期タスクRの優先度を最下位優先
度であるアイドルタスクIの一つ上位の優先度とした
が、必ずしもこれに限定されない。例えば、同定期タス
クRの優先度を同アイドルタスクIの二つ上位の優先度
あるいは三つ上位の優先度としてもよい。
【0045】・ 前記実施の形態においては、定期タス
クRの起床タイミングをタスクKの終了直後としたがこ
れに限定されず、要は定期タスクRが定期タイミングT
2毎に起床されるように設定されるものであれば、同起
床タイミングを、タスクKの実行タイミングを除くいず
れのタイミングとしてもよい。
【0046】・ 前記実施の形態においては、本発明を
自動車のエンジン制御装置に適用する例を示したが、本
発明は優先度に基づき複数のタスクが並行に処理される
あらゆる計算機システムに適用できる。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、計算機の過負
荷の割合をも知ることができる。
【0048】求項の発明によれば、さらに、第一の
割合(タスク実行率)ηa(%)に第二の割合(過負荷
率)ηr(%)を加算して算出される計算機の負荷率η
(%)を100%近傍において連続的な値とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を自動車用エンジン制御装置に適用し
た一実施の形態を示す概略構成図。
【図2】複数タスクの処理態様を示すタイムチャート。
【図3】CPU負荷率計測の処理手順を示すフローチャ
ート。
【図4】アイドルタスクの処理を示す説明図。
【図5】定期タスクの処理を示す説明図。
【図6】CPU負荷率とタスク処理量との関係を示す線
図。
【符号の説明】
21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…バ
ックアップRAM、25…バス。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−22463(JP,A) 特開 平8−190489(JP,A) 特開 平6−35727(JP,A) 特開 平5−40651(JP,A) 特開 平4−104338(JP,A) 特開 昭61−271546(JP,A) 実開 昭57−194106(JP,U) 神余浩夫,分散リアルタイムシステム 解析ツールESCORT,情報処理学会 研究報告,日本,社団法人情報処理学 会,1993年 3月12日,Vol.93,N o.20,p.77〜84,(93−ARC−99 −11) 菅沼英明、佐藤浩司,自動車における 組み込みシステム開発の現状−エンジン 制御を中心として−,情報処理,日本, 社団法人情報処理学会,1997年10月15 日,Vol.38,No.10,p.892〜 897 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】優先度に基づき複数のタスクが並行に処理
    されるとともに、下位優先度のタスクの実行中に上位優
    先度のタスクの処理要求が発生したときには、下位優先
    度のタスクの処理が中断されて上位優先度のタスクの処
    理が実行される計算機の負荷率計測システムであって、 前記優先度が最下位であるアイドルタスクの所定単位時
    間内における累積実行時間を計測するアイドル時間計測
    手段と、 該計測される時間に基づいて前記所定単位時間内におけ
    る前記アイドルタスクの非実行時間の割合であるタスク
    実行率を算出するタスク実行率算出手段と、 所定タイミング毎に起こされるように設定された定期タ
    スクが前記所定単位時間内に実際に実行される回数をカ
    ウントする定期タスクカウント手段と、 前記定期タスクの処理抜けがない場合の前記所定単位時
    間内における同定期タスクの実行回数と前記定期タスク
    カウント手段によるカウント値との比に基づいて過負荷
    率を算出する過負荷率算出手段と、 前記算出されるタスク実行率及び過負荷率に基づいて負
    荷率を算出する負荷率算出手段と、 を備えることを特徴とする計算機の負荷率計測システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記負荷率算出手段は、前記タスク実行率
    をηa(%)、前記過負荷率をηr(%)とするとき、
    前記負荷率η(%)を η = ηa + (ηr − 100) として算出する請求項2記載の計算機の負荷率計測シス
    テム。
JP03607598A 1998-02-18 1998-02-18 計算機の負荷率計測システム Expired - Fee Related JP3376906B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03607598A JP3376906B2 (ja) 1998-02-18 1998-02-18 計算機の負荷率計測システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03607598A JP3376906B2 (ja) 1998-02-18 1998-02-18 計算機の負荷率計測システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11232148A JPH11232148A (ja) 1999-08-27
JP3376906B2 true JP3376906B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=12459632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03607598A Expired - Fee Related JP3376906B2 (ja) 1998-02-18 1998-02-18 計算機の負荷率計測システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3376906B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3610915B2 (ja) 2001-03-19 2005-01-19 株式会社デンソー 処理実行装置及びプログラム
EP1669869B1 (en) 2003-09-30 2014-03-12 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. Management device for managing information processing device, managing system, program, and recording medium
US7412693B2 (en) * 2004-03-05 2008-08-12 Sun Microsystems, Inc. Method and apparatus for determining frequency of execution for compiled methods within a virtual machine
JP2006311124A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Kyocera Corp 中継装置
JP5413969B2 (ja) * 2007-03-20 2014-02-12 スパンション エルエルシー プロセッサ・システム最適化支援装置、および支援方法
JP4853390B2 (ja) * 2007-06-08 2012-01-11 株式会社デンソー 計測装置
US8533727B2 (en) * 2009-02-16 2013-09-10 Inchron Gmbh Method for analysing the real-time capability of a system
JP5804940B2 (ja) * 2011-12-28 2015-11-04 三菱電機株式会社 並列処理装置
JP6165677B2 (ja) * 2014-06-06 2017-07-19 本田技研工業株式会社 電子制御システム
CN112257217A (zh) * 2019-07-05 2021-01-22 上汽通用汽车有限公司 汽车控制器内核状态监控系统和方法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
神余浩夫,分散リアルタイムシステム解析ツールESCORT,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,1993年 3月12日,Vol.93,No.20,p.77〜84,(93−ARC−99−11)
菅沼英明、佐藤浩司,自動車における組み込みシステム開発の現状−エンジン制御を中心として−,情報処理,日本,社団法人情報処理学会,1997年10月15日,Vol.38,No.10,p.892〜897

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11232148A (ja) 1999-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3376906B2 (ja) 計算機の負荷率計測システム
US7996732B2 (en) Program-execution monitoring method, system, and program
US20020026291A1 (en) Method for measuring quantity of usage of CPU
JPWO2005106623A1 (ja) Cpuクロック制御装置、cpuクロック制御方法、cpuクロック制御プログラム、記録媒体、及び伝送媒体
US20040039935A1 (en) Method and device for measuring the execution time of a real task in a real time system
US8762744B2 (en) Energy management system configured to generate energy management information indicative of an energy state of processing elements
CN111075544A (zh) 一种基于尿素液位传感器的尿素消耗偏差诊断方法
JP3857530B2 (ja) ジョブ実行制御装置、方法、及びプログラム
JP4906286B2 (ja) ソフトウェア開発環境システム
JP3663950B2 (ja) 自動車用電子制御装置
JP4476228B2 (ja) シミュレーション装置
CN116771467A (zh) 一种尿素喷射量修正方法、装置、车辆及存储介质
US20080282248A1 (en) Electronic computing device capable of specifying execution time of task, and program therefor
JP2010003213A (ja) 制御装置、演算モード切換方法及びプログラム
JP7435182B2 (ja) 電子制御装置
JP2001331343A (ja) 移動体用電子制御装置およびその評価方法
JP2008262318A (ja) ソフトウェア評価装置及びその信号モニタ方法
JP2001323836A (ja) クランク同期タスクの異常検出方法
JP6522550B2 (ja) 電子制御装置
JP2914580B2 (ja) イベント駆動型車両制御用コンピュータ
EP2166450A1 (en) A method to dynamically change the frequency of execution of functions within tasks in an ECU
JP2001034499A (ja) インサーキットエミュレータ
JP3991963B2 (ja) 車両制御装置
KR20010005909A (ko) 프로그램 가능 제어 시스템
JP4380530B2 (ja) マイクロコンピュータおよび時間計測方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101206

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees