JP3375230B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3375230B2
JP3375230B2 JP07487095A JP7487095A JP3375230B2 JP 3375230 B2 JP3375230 B2 JP 3375230B2 JP 07487095 A JP07487095 A JP 07487095A JP 7487095 A JP7487095 A JP 7487095A JP 3375230 B2 JP3375230 B2 JP 3375230B2
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明彦 杉山
仁 若月
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、室内ユニット内に室
内熱交換器および室内送風機と共に圧縮機および四方弁
を有し、室外ユニット内に室外熱交換器および室外送風
機と共に膨脹機構を有する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機は、圧縮機、四方弁、室外熱
交換器、膨脹機構、室内熱交換器を順次接続して冷凍サ
イクルを構成し、圧縮機の吐出冷媒を四方弁から室外熱
交換器、膨脹機構、室内熱交換器に通して循環させるこ
とにより冷房運転を実行し、圧縮機の吐出冷媒を四方弁
から室内熱交換器、膨脹機構、室外熱交換器に通して循
環させることにより暖房運転を実行する。
【0003】従来、冷凍サイクル機器のうち、圧縮機お
よび四方弁は室外熱交換器、膨脹機構、および室外送風
機と共に室外ユニットに設けられ、室内ユニットには室
内熱交換器および室内送風機のみ設けられるのが普通で
あった。
【0004】最近になり、室内ユニットを大きくするこ
となく、圧縮機および四方弁を室外ユニットでなく室内
ユニットに設けるようにした空気調和機が開発され、実
用化されつつある。この場合、室外ユニットから圧縮機
および圧縮機駆動回路がなくなるので室外ユニットの小
形化が図れるとともに、室内ユニットから圧縮機駆動回
路への渡り線(信号線)数を削減できるという利点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】圧縮機の運転音は小さ
くなってはきているものの、それが室内ユニットに設け
られると、騒音の心配がある。この発明は上記の事情を
考慮したもので、その目的とするところは、室内ユニッ
トにおける圧縮機騒音の問題を解消した空気調和機を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨脹機構、室内熱
交換器を順次接続した冷凍サイクルを備え、室内ユニッ
ト内に上記室内熱交換器および室内送風機と共に上記圧
縮機および四方弁を有し、室外ユニット内に上記室外熱
交換器および室外送風機と共に上記膨脹機構を有するも
のであって、上記室内送風機の回転数に応じて上記圧縮
機の運転状態を制御する制御手段を備えている。
【0007】第2の発明の空気調和機は、第1の発明の
制御手段が、室内送風機の回転数に応じて圧縮機の回転
数の上限を設定するもので、室内送風機の回転数が高い
ほど圧縮機の回転数の上限を高くする。
【0008】第3の発明の空気調和機は、第1の発明の
制御手段が、室内送風機の回転数に応じて圧縮機へのチ
ョッピング周波数の下限を設定するもので、室内送風機
の回転数が低い側で圧縮機へのチョッピング周波数の下
限を高く設定し、その設定下限を室内送風機の回転数が
高くなるほど下げていく。
【0009】第4の発明の空気調和機は、第1の発明の
制御手段が、運転停止時に室内送風機の回転数を徐々に
低下させる手段を有し、その回転数低下に伴い圧縮機の
回転数を徐々に低下させる。
【0010】
【作用】第1の発明の空気調和機では、室内送風機の回
転数に応じて圧縮機の運転状態を制御する。第2の発明
の空気調和機では、室内送風機の回転数に応じて圧縮機
の回転数の上限を設定する。具体的には、室内送風機の
回転数が高いほど圧縮機の回転数の上限を高くする。
【0011】第3の発明の空気調和機では、室内送風機
の回転数に応じて圧縮機へのチョッピング周波数の下限
を設定する。具体的には、室内送風機の回転数が低い側
で圧縮機へのチョッピング周波数の下限を高く設定し、
その設定下限を室内送風機の回転数が高くなるほど下げ
ていく。第4の発明の空気調和機では、運転停止時に室
内送風機の回転数を徐々に低下させ、その回転数低下に
伴い圧縮機の回転数を徐々に低下させる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。図2に示すように、能力可変圧縮機
1の吐出口に、四方弁2、室内側パックドバルブ3、お
よび室外側パックドバルブ4を介して室外熱交換器5の
一端が配管接続される。室外熱交換器5の他端に、膨脹
機構たとえばキャピラリチューブ6、室外側パックドバ
ルブ7、および室内側パックドバルブ8を介して室内熱
交換器9の一端が配管接続される。そして、室内熱交換
器9の他端が、上記四方弁2を介して圧縮機1の吸込口
に配管接続される。こうして、ヒートポンプ式冷凍サイ
クルが構成される。
【0013】冷房運転時は、圧縮機1から吐出される冷
媒が四方弁2から室外熱交換器5、キャピラリチューブ
6、室内熱交換器9へと流れ、その室内熱交換器9を経
た冷媒が四方弁2を通って圧縮機1に吸込まれる。暖房
運転時は、四方弁2が切換えられることにより、圧縮機
1から吐出される冷媒が四方弁2から室内熱交換器9、
キャピラリチューブ6、室外熱交換器5へと流れ、その
室外熱交換器5を経た冷媒が四方弁2を通って圧縮機1
に吸込まれる。
【0014】室外熱交換器5の近傍に室外送風機11が
設けられる。この室外送風機11は、室外空気を室外熱
交換器5に通して循環させる。室内熱交換器9の近傍に
室内送風機12が設けられる。この室内送風機12は、
室内空気を室内熱交換器9に通して循環させる。
【0015】Aは室内に設置される室内ユニットであ
り、ここに上記圧縮機1、四方弁2、室内熱交換器9、
および室内送風機12が設けられる。Bは室外に設置さ
れる室外ユニットであり、ここに上記室外熱交換器5、
キャピラリチューブ6、および室外送風機11が設けら
れる。
【0016】制御回路を図1に示す。商用交流電源20
に、室内ユニットAの制御部30、ファンタップ切換回
路40、インバータ回路50が接続される。さらに、電
源20に電源ラインACL が接続される。この電源ライン
ACL は室内ユニットAから室外ユニットBへ延設され
る。
【0017】ファンタップ切換回路40は、室内送風機
12のモータ12Mの各速度切換タップ(強風タップ、
弱風タップ、微風タップ)に対する通電切換を行なう。
インバータ回路50は、電源電圧を整流回路51で整流
し、その整流出力をスイッチング回路52でチョッピン
グして所定周波数およびレベルの交流電圧に変換し、出
力する。この出力は所定周波数で切換わる三つの相電圧
からなり、これら相電圧が圧縮機モータ1Mの各相巻線
U,V,Wに順次に印加される。
【0018】圧縮機モータ1Mは、永久磁石が装着され
たロータと、三つの相巻線U,V,Wが装着されたステ
ータとからなるブラシレスDCモータであり、相巻線
U,V,Wに順次に電圧が印加されることによりロータ
が回転する。相巻線U,V,Wに対する電圧印加の切換
のことを転流と称しており、この転流が繰り返されるこ
とにより、圧縮機モータ1Mの回転が継続する。
【0019】このインバータ回路50および圧縮機モー
タ1Mに対し、駆動回路53が接続される。駆動回路5
3は、スイッチング回路52の各スイッチング素子のオ
ン期間を制御部30からの回転数指令に応じて調節(P
WM変調)することにより、各相巻線U,V,Wに対す
る印加電圧のレベルを制御し、これにより圧縮機モータ
1Mの回転数(速度)を制御する。
【0020】また、駆動回路53は、圧縮機モータ1M
の各相巻線U,V,Wのうち、非通電状態の相巻線に誘
起する電圧を取り込み、その取り込んだ電圧から圧縮機
モータ1Mのロータの回転位置を検出し、その検出位置
に応じてスイッチング回路52の各スイッチング素子の
オン・オフタイミングつまりチョッピング周波数を制御
する。このチョッピング周波数の制御により、圧縮機モ
ータ1Mの回転数に応じた最適なタイミングで各相巻線
に対する通電が行なわれる。
【0021】制御部30は、当該空気調和機の全般にわ
たる制御を行なう。この制御部30に、上記ファンタッ
プ切換回路40および駆動回路53が接続されるととも
に、室内温度センサ31、リレー32、および受光部3
3が接続される。
【0022】室内温度センサ31は、室内温度Taを検
知する。リレー32は、室外ユニットBにおける室外送
風機11の運転をコントロールするためのもので、常開
接点32a,32aを有している。この常開接点32
a,32aが、室内ユニットAから室外ユニットBにか
けて延びる電源ラインACL に挿接される。受光部33
は、リモートコントロール式の操作器(以下、リモコン
と略称する)34から発せられる赤外線光を受光する。
【0023】そして、制御部30は、主要な機能手段と
して次の[1]を有する。 [1]室内送風機12の回転数に応じて圧縮機1の回転
数の上限を設定する制御手段。具体的には、室内送風機
12の回転数が高いほど、圧縮機1の回転数の上限を高
くする。
【0024】一方、室外ユニットBでは、室内ユニット
Aから延設される電源ラインACL に、室外送風機11の
モータ11Mが接続される。つぎに、上記の構成の作用
を図3ないし図7を参照して説明する。
【0025】リモコン34で冷房モードおよび所望の室
内温度Tsが設定され、かつ運転開始操作がなされたと
する。この場合、室内温度センサ31の検知温度(室内
温度)Taがリモコン34の操作に基づく設定温度Ts
より高ければ、インバータ回路50が駆動されて圧縮機
1の運転が開始され、その圧縮機1から吐出される冷媒
が四方弁2、室外熱交換器5、キャピラリチューブ6、
および室内熱交換器9へと流れ、その室内熱交換器9を
経た冷媒が圧縮機1に吸込まれる。
【0026】さらに、ファンタップ切換回路40によっ
て送風用モータ12Mの任意の速度切換タップに対する
通電がなされ、室内送風機12の運転が開始される。こ
の場合、リモコン34で風量“強”が設定されていれ
ば、強風用の速度切換タップへの通電がなされて送風用
モータ12Mが高回転数で動作し、室内送風機12が強
風運転となる。リモコン34で風量“弱”が設定されて
いれば、弱風用の速度切換タップへの通電がなされて送
風用モータ12Mが中程度の回転数で動作し、室内送風
機12が弱風運転となる。リモコン34で風量“微”が
設定されていれば、微風用の速度切換タップへの通電が
なされて送風用モータ12Mが低回転数で動作し、室内
送風機12が微風運転となる。
【0027】また、リレー32が付勢されて接点32
a,32aが閉成し、これにより室外ユニットBの送風
用モータ11Mに対する通電がなされ、室外送風機11
の運転が開始される。
【0028】こうして、室外熱交換器5が凝縮器、室内
熱交換器9が蒸発器として機能するとともに、それぞれ
の熱交換器に対し室外送風機11および室内送風機12
の送風がなされることにより、冷房運転が開始される。
【0029】この冷房運転時、室内温度センサ31の検
知温度Taと設定温度Tsとの差ΔTが求められ、その
温度差ΔTに応じて圧縮機1の回転数である運転周波数
Fが制御される。こうして、空調負荷に対応する冷房能
力が発揮される。
【0030】次に、リモコン34で暖房モードおよび所
望の室内温度Tsが設定され、かつ運転開始操作がなさ
れたとする。この場合、室内温度センサ31の検知温度
(室内温度)Taがリモコン34の操作に基づく設定温
度Tsより低ければ、四方弁2が切換えられた状態でイ
ンバータ回路50が駆動されて圧縮機1の運転が開始さ
れ、その圧縮機1から吐出される冷媒が四方弁2、室内
熱交換器9、キャピラリチューブ6、および室外熱交換
器5へと流れ、その室外熱交換器5を経た冷媒が圧縮機
1に吸込まれる。
【0031】さらに、ファンタップ切換回路40によっ
て送風用モータ12Mの任意の速度切換タップに対する
通電がなされ、室内送風機12の運転が開始される。ま
た、リレー32が付勢されて接点32a,32aが閉成
し、これにより室外ユニットBの送風用モータ11Mに
対する通電がなされ、室外送風機11の運転が開始され
る。
【0032】こうして、室内熱交換器9が凝縮器、室外
熱交換器5が蒸発器として機能するとともに、それぞれ
の熱交換器に対し室外送風機11および室内送風機12
の送風がなされることにより、暖房運転が開始される。
【0033】この暖房運転時、室内温度センサ31の検
知温度Taと設定温度Tsとの差ΔTが求められ、その
温度差ΔTに応じて圧縮機1の運転周波数Fが制御され
る。こうして、空調負荷に対応する暖房能力が発揮され
る。
【0034】ところで、運転中は、室内ユニットAにお
いて、室内送風機12の送風音(運転音を含む)が発生
するとともに、圧縮機1の運転音が発生する。これらの
音が室内の居住空間でどのような騒音レベルにあるかを
示したのが図3である。
【0035】まず、室内送風機12の単独による騒音
は、一点鎖線で示すように、微風、弱風、強風の順で次
第に大きくなる。これに対し、圧縮機1の単独による騒
音は、実線で示すように、圧縮機1の回転数つまり運転
周波数Fが高いほど増大していく。
【0036】両者の合成音は、破線で示すように、運転
周波数Fが高いところでは圧縮機1の騒音ばかりが目立
ってしまう。強風時は、むしろ室内送風機12の騒音が
支配的となり、圧縮機1の騒音が目立たなくなる。
【0037】この合成音の特徴を考慮して次の制御が実
行される。図4のフローチャートに示すように、室内送
風機12の回転数が高いほど、圧縮機1の回転数の上限
に対応する許容最高運転周波数Fmax が高く設定され
る。
【0038】たとえば、室内送風機12の微風運転時
は、送風音が小さくて圧縮機騒音の方が目立ってしまう
ことに対処し、圧縮機1の回転数の上限に対応する許容
最高運転周波数Fmax が低い側のF1 に制限される。こ
の場合の騒音レベル変化を図5に示している。
【0039】室内送風機12の弱風運転時は、やはり送
風音が小さくて圧縮機騒音の方が目立ってしまうことに
対処し、許容最高運転周波数Fmax が中程度のF2 (>
1)に制限される。この場合の騒音レベル変化を図6
に示している。
【0040】室内送風機12の強風運転時は、比較的聴
感の良い室内送風機12の騒音が支配的となり、比較的
聴感の良くない圧縮機1の騒音は目立たなくなることに
着目し、許容最高運転周波数Fmax が高めのF3 (>F
2 )に設定される。つまり、送風音が大きければ、圧縮
機1の騒音も大きくてよい。この場合の騒音レベル変化
を図7に示している。
【0041】このように、室内送風機12の回転数が高
いほど許容最高運転周波数Fmax を高く設定することに
より、室内ユニットAにおける圧縮機1の騒音の問題が
解消され、室内の人に不快感を与えない。
【0042】その後、リモコン34で運転停止が指示さ
れたとき、あるいは室内温度センサ31の検知温度Ta
が設定温度Tsに達したとき、インバータ回路50の駆
動が停止されて圧縮機1の運転が停止となる。
【0043】この運転停止時、室内送風機12の回転数
が徐々に低下される。たとえば、強風運転の状態にあれ
ば、弱風運転、微風運転、運転停止へと徐々に風量低減
される。そして、この風量低減に伴い、圧縮機1の運転
周波数Fが徐々に低下されていく。
【0044】すなわち、運転停止時は、圧縮機1の運転
周波数Fを徐々に低下することで冷凍サイクルの高圧側
と低圧側の圧力バランスを徐々に進めるようにしてお
り、そのときに、室内送風機12が瞬時に停止したなら
ば圧縮機1の騒音が目立ってしまうので、圧縮機1の運
転周波数Fの低下に応じて室内送風機12の回転数を徐
々に低下させて、圧縮機1の騒音を目立たなくさせる。
【0045】なお、室内ユニットAで生じる騒音には、
インバータ回路50の出力周波数であるチョッピング周
波数の高調波成分によって圧縮機1のケーシングが共振
することにより生じる騒音がある。この騒音対策として
次の第2実施例がある。
【0046】第2実施例では、制御部30の機能手段と
して、第1実施例の[1]に代えて次の[2]が備えら
れる。 [2]室内送風機12の回転数に応じて圧縮機1へのチ
ョッピング周波数の下限を設定する制御手段。具体的に
は、室内送風機12の回転数が低い側で圧縮機1へのチ
ョッピング周波数の下限を高く設定し、その設定下限を
室内送風機12の回転数が高くなるほど下げていく。
【0047】他の構成については第1実施例と同じであ
る。チョッピング周波数の高調波成分によって生じる圧
縮機1の共振騒音に対処し、図8のフローチャートに示
す制御が実行される。
【0048】まず、室内送風機12の微風運転時のよう
に、送風音が小さくて圧縮機1の共振騒音の方が目立っ
てしまう状況では、圧縮機1へのチョッピング周波数の
下限に対応する許容最低チョッピング周波数Fxmin が
高めのFcに設定される。
【0049】チョッピング周波数の高調波成分によって
生じる圧縮機1の共振騒音は、チョッピング周波数が高
いほど人間の耳に聞こえない。 16KHz以上では、ほとん
どの人が聞こえない。この点に着目し、許容最低チョッ
ピング周波数Fxmin を高めのFcに設定し、圧縮機1
の共振騒音が人間の耳に聞こえないようにするのであ
る。
【0050】ただし、室内送風機12の弱風運転時のよ
うに、送風音が増して、圧縮機1の共振騒音があまり目
立たなくなる状況では、チョッピング周波数Fxがなる
べく低い方が圧縮機1の運転効率がよくしかもリーク電
流が少なくなることを考慮し、許容最低チョッピング周
波数Fxmin が上記Fcよりも低い側のFbに設定され
る。
【0051】室内送風機12の強風運転時は、さらに送
風音が増して、圧縮機1の共振騒音があまり目立たなく
なること、また上記した運転効率およびリーク電流の観
点から、許容最低チョッピング周波数Fxmin が上記F
bよりも低い側のFaに設定される。
【0052】このように、室内送風機12の回転数が低
い側で許容最低チョッピング周波数Fxmin を高く設定
し、その設定値Fxmin を室内送風機12の回転数が高
くなるほど下げていくことにより、圧縮機1の共振騒音
の問題が解消されつつ、圧縮機1の運転効率の向上およ
びリーク電流の減少が図れる。
【0053】なお、第1実施例による許容最高運転周波
数Fmax の可変設定と第2実施例による許容最低チョッ
ピング周波数Fxmin の可変設定とを組み合わせた制御
を第3実施例として図9のフローチャートに示してい
る。
【0054】この場合、圧縮機1の運転音そのものによ
る騒音の問題が解消されるとともに、圧縮機1の共振騒
音の問題も解消される。なお、上記実施例では、室内送
風機12の回転数をタップ切換によって段階的に変化さ
せる場合について説明したが、たとえば通電位相制御に
より室内送風機12の回転数を連続的に変化させる場合
についても同様に実施可能である。その他、この発明は
上記実施例に限定されるものではなく、要旨を変えない
範囲で種々変形実施可能である。
【0055】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、室
内送風機の回転数に応じて圧縮機の運転状態を制御する
構成としたので、室内ユニットにおける圧縮機騒音の問
題を解消した空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例の制御回路の構成を示すブロック図。
【図2】各実施例の冷凍サイクルの構成を示す図。
【図3】各実施例の室内ユニットにおける騒音レベルを
示す図。
【図4】第1実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【図5】第1実施例の微風時の騒音レベルを示す図。
【図6】第1実施例の弱風時の騒音レベルを示す図。
【図7】第1実施例の強風時の騒音レベルを示す図。
【図8】第2実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【図9】第3実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…能力可変圧縮機、2…四方弁、5…室外熱交換器、
6…キャピラリチューブ(膨脹機構)、9…室内熱交換
器、11…室外送風機、12…室内送風機、30…制御
部、31…室内温度センサ、32…リレー、40…ファ
ンタップ切換回路、50…インバータ回路、51…整流
回路、52…スイッチング回路、53…駆動回路、A…
室内ユニット、B…室外ユニット。
フロントページの続き (72)発明者 芦川 秀法 静岡県富士市蓼原336番地 東芝エー・ ブイ・イー株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−247483(JP,A) 特開 昭63−65186(JP,A) 特開 昭60−126557(JP,A) 特開 昭54−17552(JP,A) 特開 昭51−66148(JP,A) 実開 昭56−130621(JP,U) 実開 昭55−168312(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 361 F25B 1/00 341 F25B 1/00 371 F24F 11/02 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨脹機
    構、室内熱交換器を順次接続した冷凍サイクルを備え、
    室内ユニット内に前記室内熱交換器および室内送風機と
    共に前記圧縮機および四方弁を有し、室外ユニット内に
    前記室外熱交換器および室外送風機と共に前記膨脹機構
    を有する空気調和機において、前記室内送風機の回転数
    に応じて前記圧縮機の運転状態を制御する制御手段を備
    えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機において、
    制御手段は、室内送風機の回転数に応じて圧縮機の回転
    数の上限を設定するもので、室内送風機の回転数が高い
    ほど圧縮機の回転数の上限を高くすることを特徴とする
    空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の空気調和機において、
    制御手段は、室内送風機の回転数に応じて圧縮機へのチ
    ョッピング周波数の下限を設定するもので、室内送風機
    の回転数が低い側で圧縮機へのチョッピング周波数の下
    限を高く設定し、その設定下限を室内送風機の回転数が
    高くなるほど下げていくことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の空気調和機において、
    制御手段は、運転停止時に室内送風機の回転数を徐々に
    低下させる手段を有し、その回転数低下に伴い圧縮機の
    回転数を徐々に低下させることを特徴とする空気調和
    機。
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