JP3374633B2 - 車両のドアヒンジ取付構造 - Google Patents

車両のドアヒンジ取付構造

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JP3374633B2
JP3374633B2 JP00146796A JP146796A JP3374633B2 JP 3374633 B2 JP3374633 B2 JP 3374633B2 JP 00146796 A JP00146796 A JP 00146796A JP 146796 A JP146796 A JP 146796A JP 3374633 B2 JP3374633 B2 JP 3374633B2
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浩明 田村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアヒンジ
の取付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両では、開閉自在なドア
をボディにヒンジ結合しており、自動車の組み立てライ
ンでは、予め複数のヒンジを取り付けたドアをボディへ
締結しており、例えば、乗用車のフロント側のドアの組
み付けは、図5に示すように、ドア1の前方側には車体
上下方向に所定の間隔で一対のドアヒンジが、サブ組み
立てライン等で締結されており、上方のヒンジをアッパ
ヒンジ3、下方のヒンジをロアヒンジ4とする。
【0003】まず、これらヒンジがフロントピラー側の
ボディ2と当接するよう、ドア1をボディ2の所定の位
置に搬送するとともに位置決めし、最初にアッパヒンジ
3をボルト7で締結した後に、ロアヒンジ4を同じくボ
ルト7により締結しており、ボルト7はアッパヒンジ
3、ロアヒンジ4の貫通孔をそれぞれ後述するように挿
通して、ボディ2に形成されたボルト穴20と螺合す
る。なお、ドア1の位置決めは、図9に示すように、サ
イドシル等のボディ2側に取り付けられた治具100の
ドア受け部101で、ドア1の下端を支持することで行
われる。
【0004】このような、車両のドア1のヒンジは、ア
ッパヒンジ3及びロアヒンジ4共にほぼ同様に構成され
ており、図6に示すように、板状部材を「コ」の字状に
屈曲形成されてボディ2側に締結されるフィメールヒン
ジ95と、同じく板状部材を凸状に屈曲形成されてドア
1側に締結されるメールヒンジ6を、ピン8を介して揺
動自由に連結したものである。
【0005】メールヒンジ6は、中央部60をフィメー
ルヒンジ95側へ向けて突出する一方、ドア1と当接す
る両端部近傍にボルト7を挿通する貫通孔6A、6Aを
形成し、中央部60の側面にはピン8を挿通する貫通孔
が形成される。
【0006】一方、フィメールヒンジ95は、図7に示
すように、ほぼ「コ」の字状の断面を備えて、ボディ2
と当接する底板95Aと、この底板95Aの側方両端か
らほぼ垂直に立ち上がる一対の側板95B、95Bを主
体に構成され、この側板95Bはほぼ「く」の字状に形
成されて底板95Aの端部95Rから斜め上方に立ち上
がる突出部99を備え、この突出部99の所定の位置に
ピン8を支持するための穴80が形成される。なお、ピ
ン8はメールヒンジ6の側面の貫通孔を挿通して、その
両端を突出部99、99の穴80、80へ圧入される。
【0007】なお、底板95Aには、ボルト7を挿通す
るための複数の貫通孔97が、ボディ2側のボルト穴2
0と対向可能な所定の位置に開口し、さらに、所定の間
隔を備えた突出部99、99の剛性を確保するため、底
板95Aがボディ2との当接を終了する端部95Rから
は、メールヒンジ6側で突出部99、99の端部を接続
する補強部96が底板95Aから所定の高さ(車幅方向
への突出量)で形成される。なお、この補強部96は揺
動した場合にメールヒンジ6との当接を回避可能な高さ
まで設けられる。
【0008】ドア1の揺動軸となるピン8は、図10に
示すように、図中車体外側へ向けて所定量だけ突出した
突出部99によって、フィメールヒンジ95をボディ2
へ締結した状態では、ボディ2から所定量Y1だけ車体
外側に配置されるとともに、突出部99が「く」の字状
に立ち上がる底板95Aの揺動軸側(ピン8側、以下同
様)の端部95Rから車体後方側(ドア1が開閉される
側)へ所定量X1だけオフセットされる。
【0009】そして、ピン8を介して連結されたフィメ
ールヒンジ95とメールヒンジ6からなるアッパヒンジ
3、ロアヒンジ4は、メールヒンジ6側をドア1に締結
した状態で、ドア1の組み付け工程では、図10に示す
ように、フィメールヒンジ95の底板95Aとボディ2
との間に座面シール110を介して締結され、ドア1が
ボディ2へ開閉自在に取り付けられる。さらに、フィメ
ールヒンジ95の取り付け後には、底板95Aの揺動軸
側の端部95Rに防錆のための塗装シール111が塗布
される。なお、ボディ2とフィメールヒンジ95との間
に介装される座面シール110は、端部95R側の浮き
上がり等を防止するため、接着を主体にした成分で構成
される。
【0010】ところで、フィメールヒンジ95の突出部
99は、上記したように「く」の字状に形成されて、端
部95Rと揺動軸、すなわち、ピン8の軸線との間は、
車体後方側へ所定量X1だけオフセットされるが、この
オフセット量X1は、次のように設定される。
【0011】いま、図10に示すように、アッパヒンジ
3あるいはロアヒンジ4をボディ2へ締結した状態で、
フィメールヒンジ95をボディ2へ締結する最も揺動軸
側のボルト7の軸線とメールヒンジ6の中央部60との
車体前後方向の間隔X2が、ドア組み付け工程でボルト
7の締結のために使用されるソケット等の工具103を
脱着可能にするため、工具103の外周とメールヒンジ
6の中央部60との間に所定の間隙を形成するようなオ
フセット量X1に設定される。
【0012】一方、ドア1の組み付け作業を容易にする
ため、最初にアッパヒンジ3を締結することによって、
次に締結を行うロアヒンジ4をボディ2へ押圧してお
り、このため、アッパヒンジ3は図8に示すように、車
体下方の底板95Aの端部を、ボディ2の取り付け面L
との間に微小な隙間δを形成するよう、下端を車体外側
へ向けて傾斜させており、アッパヒンジ3の締結が終了
すると、このアッパヒンジ3の傾斜に応じてドア1の下
端は車体内側へ向けて付勢され、ロアヒンジ4には車体
内側へ向けた押し付け力Fが発生し、押圧されたロアヒ
ンジ4は、所定の締結位置に位置決めされて、容易にボ
ルト7を挿通、締結する事ができるのである。なお、ア
ッパヒンジ3、ロアヒンジ4の締結終了後には、ドア1
の弾性変形によって、アッパヒンジ3とロアヒンジ4の
ピン8の軸線は、図8に示す揺動軸Cに一致し、ドア1
の円滑な開閉を妨げることはない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のドアヒンジ取付構造では、フィーメルヒンジ
95の底板95Aがボディ2側との当接を終了するメー
ルヒンジ6側の端部95Rと、ピン8の軸線とのオフセ
ット量X1は、上記工具スペースである図10に示した
間隔X2を確保するため、縮小することは難しく、ロア
ヒンジ4はボルト7でボディ2へ締結される以前に、図
9に示すように、アッパヒンジ3の締結に伴う押し付け
力Fによりボディ2側へ押圧されるが、この押し付け力
Fがロアヒンジ4の揺動軸を介してフィーメルヒンジ9
5へ加わるため、オフセット量X1に応じてフィーメル
ヒンジ95の端部95Rとは反対側の端部には、車体外
側へ向かって回転する力が発生し、例えば、図中95’
の位置まで回転した状態でロアヒンジ4をボルト7で締
結すると、ロアヒンジ4の取付位置は図11に示す4’
のように車体前方側へずれるため、ドア1は図中1Aに
示すように、アッパヒンジ3を軸に下方へ回動して、所
定の取付位置から下方へ下がってドア1の取付位置がば
らついてしまうという問題があり、この車体側への押し
付け力Fを図9に示した治具100のドア受け部101
で支持しようとすると、ドア受け部101の剛性を向上
させねばならず、剛性向上によって治具100の重量が
増大するため作業性は逆に低下し、生産性の向上と品質
の確保を両立されるのが難しいという問題があった。
【0014】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、ロアヒンジの回転を防いで、確実かつ迅速
にドアの取り付けを行うことが可能なドアヒンジの取付
構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、車体側に
締結されるフィメールヒンジと、ドア側に締結されるメ
ールヒンジと、これらフィメールヒンジ及びメールヒン
ジを揺動自由に連結してドアの揺動軸を構成するピンか
ら構成されたドアヒンジを複数備えて、車両のドアを開
閉自在に支持する車両のドアヒンジ取付構造において、
前記フィメールヒンジは、車体と当接する底板と、この
底板から車幅方向に立ち上げられて前記ピンの軸線が底
板から車幅方向へ所定の距離Y1だけ離れた位置で支持
する突出部とを備え、前記複数のドアヒンジのうち、ド
アの上方側に配設されるドアヒンジは、ドアの揺動軸に
対して下方を車体外側へ向けて微小角度で傾斜させる一
方、少なくともドアの下方側に配設されるドアヒンジの
フィメールヒンジは、前記ピン側の底板端部と前記ピン
の軸線の車体前後方向での距離X1と、前記所定量Y1
の比X1/Y1が所定値以下に対して所定の比率以下とな
るような位置で前記ピンを支持する。
【0016】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記ピンを支持するフィメールヒンジは、底板端
部とピンの軸線の車体前後方向での距離X1と、車幅方
向での距離Y1との比X1/Y1を、フィメールヒンジの
底板とこの底板が当接する車体の面間摩擦係数μ以下に
設定する。
【0017】また、第3の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記底板が当接する車体には、前記フィメールヒ
ンジのピン側の底板端部と締結位置との間に第1の溝を
形成し、この第1溝と底板との間にシールを介装する。
【0018】また、第4の発明は、前記第3の発明にお
いて、前記底板が当接する車体には、前記フィメールヒ
ンジのピン側の底板端部に沿って第2の溝を形成し、こ
の第2溝と底板端部との間にシールを介装する。
【0019】
【作用】したがって、第1の発明は、締結手段を介して
ドアを車体へ組み付ける際には、まず、ドアの上方側の
ドアヒンジを締結すると、この上方側のドアヒンジが揺
動軸に対して下方を車体外側へ向けて微小角度で傾斜す
るため、下方側のドアヒンジのフィメールヒンジは車体
へ向けて押圧され、このとき、下方側のドアヒンジのピ
ンは、底板端部から車体後方へ所定距離X1、底板から
車幅方向へ所定距離Y1の位置で支持され、これら距離
の比率X1/Y1を所定値以下に設定することで、下方側
のドアヒンジを構成するフィメールヒンジは、車体側へ
の押圧力に抗してピン側の底板端部を軸に回転するのを
防止することができ、ドア組み付け時のずれを防ぐこと
ができる。
【0020】また、第2の発明は、前記ピンを支持する
フィメールヒンジは、底板端部とピンの軸線の車体前後
方向での距離X1と、車幅方向での距離Y1との比X1
1を、フィメールヒンジの底板とこの底板が当接する
車体の面間摩擦係数μ以下に設定されるため、上方のド
アヒンジを締結した際の押圧力によって、下方側のドア
ヒンジを構成するフィメールヒンジが、底板端部を軸と
して回転したりずれるのを防止でき、ドアを常時所定の
位置へ取り付けることができる。
【0021】また、第3の発明は、フィメールヒンジの
ピン側の底板端部と、この底板の締結位置との間の車体
に形成された第1の溝には、底板との間にシールが介装
され、このシールによって、底板端部は車体側に固着さ
れ、フィメールヒンジの端部の浮き上がりを防いで確実
に固定しながら、底板と車体との当接を直接行うこと
で、面間摩擦係数μを常時一定にし、押圧力によるフィ
メールヒンジの回転を確実に防止できる。
【0022】また、第4の発明は、フィメールヒンジの
ピン側の底板端部とこの端部に沿って車体に形成された
第2の溝との間に介装したシールによって、底板と車体
の当接部の防錆を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0024】図1、図2は前記従来例のアッパヒンジ3
及びロアヒンジ4を構成するフィメールヒンジ95を、
フィメールヒンジ5に替えたもので、その他は前記従来
例と同様に構成され、同一のものに同一の図番を付して
重複説明を省略する。
【0025】ピン8を介してメールヒンジ6に連結され
るフィメールヒンジ5は、図1に示すように、ほぼ
「コ」の字状の断面を備えて、ボディ2と当接する底板
5Aと、この底板5Aの側方両端からほぼ垂直に立ち上
がる一対の側板5B、5Bを主体に構成され、この側板
5Bはほぼ「く」の字状に形成されて底板5Aのピン8
側の端部5Rから斜め上方に立ち上がる突出部50を備
え、この突出部50の所定の位置にピン8を支持するた
めの穴51が貫通形成される。なお、ピン8は前記従来
例と同様に、メールヒンジ6の側面の貫通孔を挿通し
て、その両端を突出部50、50の穴51へそれぞれ圧
入される。
【0026】底板5Aには、ボルト7を挿通するための
複数の貫通孔52が、図5に示したように、ボディ2側
のボルト穴20と対向可能な所定の位置に開口する。
【0027】ここで、底板5Aのメールヒンジ6側(図
1では穴51側)の端部Rは、突出部50が立ち上がる
基端よりも、図中車体後方側へ延設され、さらに、所定
の間隔を備えた突出部50、50の剛性を確保する補強
部53は、底板5Aの周縁と突出部50、50の周縁と
を接続するようにほぼ「コ」の字状に形成される。な
お、この補強部53は、フィメールヒンジ5とメールヒ
ンジ6が揺動した場合に、メールヒンジ6との当接を回
避可能な高さ(ボディ2から車幅方向への突出量)まで
設けられる。
【0028】したがて、底板5Aがボディ2との当接を
終了する端部5Rは、前記従来例のフィメールヒンジ9
5に比して車体後方へ延長することができる。
【0029】そして、底板5Aの車体前後方向の途中か
ら車幅方向の外側へ立ち上がった突出部50、50の穴
51、51に支持されるドア1の揺動軸を構成するピン
8は、図2に示すように、図中車体外側へ向けて所定量
1だけボディ2から離れた所定の位置に配設される。
【0030】一方、フィメールヒンジ5が取り付けられ
るボディ2には、図2に示すように、底板5Aの端部5
Rと最もメールヒンジ6側のボルト7との間に所定の溝
22を形成し、さらに、端部5Rに面して、かつ端部5
Rよりも車体後方側にも所定の溝23を形成し、底板5
Aは端部5Rと溝22の間と、溝22よりもボルト7、
7側でボディ2に当接する。
【0031】そして、これら溝22、23には接着及び
防錆を行うシール10が底板5Aとの間に塗布されて、
フィメールヒンジ5の端部5R側の浮き上がりを防止し
ている。
【0032】ここで、底板5Aの端部5Rとピン8の軸
線との車体前後方向の間隔であるオフセット量X1と、
底板5Aの底面からピン8の軸線までの車幅方向の突出
量Y1との関係は、次式のようになる。
【0033】X1/Y1≦μ …(1) ただし、μは底板5Aとボディ2の面間摩擦係数で、フ
ィメールヒンジ5及びボディ2をともに鉄にて構成した
場合、μ=約0.1に設定される。
【0034】そして、このオフセット量X1は、前記従
来例と同様に、メールヒンジ6の中央部60と最もメー
ルヒンジ6側のボルト7の軸線の車体前後方向の間隔X
2を、前記従来例と同様に、ボルト7を締結するための
工具を挿入可能な間隔に設定される。
【0035】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0036】ドア1の組み付けは、前記従来例と同様
に、図6において、アッパヒンジ3及びロアヒンジ4が
ボディ2と当接するよう、ドア1をボディ2の所定の位
置に搬送するとともに位置決めし、最初にアッパヒンジ
3をボルト7で締結した後に、ロアヒンジ4を同じくボ
ルト7により締結する。
【0037】アッパヒンジ3は前記従来例の図8に示し
たように、下方を車体外側へ向けて微小な角度で傾斜し
ているため、アッパヒンジ3を締結した時点で、ロアヒ
ンジ4側には押し付け力F1が発生する。
【0038】ここで、ロアヒンジ4の回動支点となる底
板5Aの端部5Rは、前記従来例よりも車体後方側へ延
設されて、ピン8の軸線のオフセット量X1を低減する
ことで、ボルト7を締結する側の底板5Aの端部が、車
体外側へ向けて回動するのを防止でき、前記従来例のよ
うにロアヒンジ4の取付位置がずれて、ドア1が所定位
置よりも下がってしまうのを防止でき、後工程などでの
ドア1の建付調整が不要となって、生産性及び品質の向
上を確保することができ、また、ロアヒンジ4のフィメ
ールヒンジ5は押し付け力Fによって、回動することが
ないため、前記従来例の図9に示した治具100には、
ドア1の下端の車体内側への変位を規制するドア受け部
101が不要となって、治具100の構成を簡易にする
とともに軽量化を図ることができ、作業性を向上させる
と同時に製造コストの低減を図ることができるのであ
る。
【0039】また、底板5Aの端部5R側では「コ」の
字状の補強部53で剛性を確保されているため、押し付
け力Fによって底板5Aがたわむのを防いで、組み付け
精度を確保することができる。
【0040】いま、図3の模式図に示すように、底板5
Aの回動支点となる端部5Rまわりのモーメントの釣り
合いを考えると、車幅方向には押し付け力F1に等しい
反力F1が、車体前後方向では、後方へ向けた分力F2
ピン8と端部5Rのオフセット量X1に応じて発生し、
これらの力のは次のように表現される。
【0041】 F1・X1 ≦ F2・X2 = μF1・X2 …(2) ここで、μは上記(1)式のように、底板5Aとボディ
2の当接面間の摩擦係数に応じた所定値に設定されてお
り、上記モーメントの釣り合いを保持するためには、こ
の面間摩擦係数μを維持しなければならない。
【0042】そこで、底板5Aとボディ2の当接は、前
記従来例のように座面シール110を介装すると、この
座面シール110の塗り方、例えば、塗布厚さ等によっ
て、この面間摩擦係数μが変動するが、本実施形態のよ
うに、直接、底板5Aとボディ2を当接させて、接着及
び防錆の為のシール10を、ボディ2側に形成した溝2
2、23へ塗布しておいてから、フィメールヒンジ5を
締結することで、溝22、23との間へシール10が流
入するのを防いで、面間摩擦係数μを一定に保持するこ
とができ、上記のモーメントの釣り合いを維持でき、ロ
アヒンジ4を構成するフィメールヒンジ5の回動を確実
に防止し、ボディ2に沿ったずれを防ぐことができ、ド
ア1を迅速に所定の位置へ取り付けることが可能となる
と共に、前記従来例では、ボディ2とフィメールヒンジ
95の間に接着用のシール110を全面的に塗布し、さ
らに端部95Rに沿って防錆用のシール111を塗布し
ていたが、本発明では、底板5Aの端部5R近傍の溝2
2、23のみにシール10を塗布すればよく、溝22の
シール10が接着を、溝23のシール10が防錆を行う
ため、前記従来例に比してシールの使用量と種類を低減
して、製造コストの低減をさらに推進できるのである。
【0043】また、上記実施形態では、底板5Aを車体
後方へ延設する場合を示したが、図4に示すように、上
記実施形態と同様に、「コ」の字状の補強部53を設け
ることなく、前記従来例と同様にして、突出部50を底
板5Aの端部5R’から立ち上げるようなフィメールヒ
ンジ5’としてもよく、この場合にも、上記と同様に端
部5Rピン8のオフセット量X1及び突出量Y1の比を上
記(1)式と同様に設定することで、ドア1の組み付け
時の回転を防いで、生産性及び品質の向上を両立させる
ことが可能となるのである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、前記
下方側のドアヒンジの取付位置がずれて、ドアが所定位
置よりも下がってしまうのを防止でき、後工程などでの
ドアの建付調整が不要となって、生産性及び品質の向上
を確保することが可能となり、また、下方側のドアヒン
ジのフィメールヒンジは押し付け力Fによって、回動す
ることがないため、ドアを取り付ける際に使用するドア
下端の支持治具には、前記従来例のようなドア下端の車
体内側への変位を規制するドア受け部が不要となって、
治具の構成を簡易にするとともに軽量化を図ることがで
き、作業性を向上させると同時に製造コストの低減を図
ることができるのである。
【0045】また、第2の発明は、前記ピンを支持する
フィメールヒンジは、底板端部とピンの軸線の車体前後
方向での距離X1と、車幅方向での距離Y1との比X1
1を、フィメールヒンジの底板とこの底板が当接する
車体の面間摩擦係数μ以下に設定されるため、上方のド
アヒンジを締結した際の押圧力によって、下方側のドア
ヒンジを構成するフィメールヒンジが、底板端部を軸と
して回転したりずれるのを防止でき、ドアを常時所定の
位置へ取り付けることができ、ドアの建付調整作業を不
要にして生産性の向上と品質確保の両立を図ることがで
きる。
【0046】また、第3の発明は、フィメールヒンジの
ピン側の底板端部と、この底板の締結位置との間の車体
に形成された第1の溝には、底板との間にシールが介装
され、このシールによって、底板端部は車体側に固着さ
れ、フィメールヒンジの端部の浮き上がりを防いで確実
に固定しながら、底板と車体との当接を直接行うこと
で、面間摩擦係数μを常時一定にし、押圧力によるフィ
メールヒンジの回転を確実に防止して、ドアの建付調整
作業を不要にして生産性の向上と品質確保の両立を図る
ことができ、前記従来例に比してシールの使用量を低減
して製造コストの低減を推進できる。
【0047】また、第4の発明は、フィメールヒンジの
ピン側の底板端部とこの端部に沿って車体に形成された
第2の溝との間に介装したシールによって、底板と車体
の当接部の防錆を行うことができ、前記従来例に比して
シールの使用量及び種類を低減して製造コストの低減を
さらに推進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すドアヒンジのフィメー
ルヒンジの斜視図。
【図2】ドアヒンジを取り付けた状態を示す平面図。
【図3】同じくフィメールヒンジに加わる力の説明図。
【図4】他の実施形態を示すドアヒンジの平面図。
【図5】ドアを取り付ける様子を示す車体の斜視図。
【図6】従来のロアヒンジ及びアッパヒンジの斜視図。
【図7】同じく従来のフィメールヒンジの斜視図。
【図8】図5のZ−Z矢視図で、ロアヒンジ及びアッパ
ヒンジドアを組み付けた状態のドアの側面を示す。
【図9】図8のY−Y矢視図で、ロアヒンジを車体へ取
り付ける様子を示す。
【図10】図8のY−Y矢視図で、ロアヒンジの取り付
けが終了した様子を示す。
【図11】ドアの位置ずれの様子を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 ボディ 3 アッパヒンジ 4 ロアヒンジ 5 フィメールヒンジ 6 メールヒンジ 7 ボルト 8 ピン 10 シール 20 ボルト穴 22、23 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−309818(JP,A) 実開 昭62−67824(JP,U) 実開 昭62−49582(JP,U) 実開 平1−87022(JP,U) 実開 平2−43515(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に締結されるフィメールヒンジ
    と、ドア側に締結されるメールヒンジと、これらフィメ
    ールヒンジ及びメールヒンジを揺動自由に連結してドア
    の揺動軸を構成するピンから構成されたドアヒンジを複
    数備えて、車両のドアを開閉自在に支持する車両のドア
    ヒンジ取付構造において、前記フィメールヒンジは、車
    体と当接する底板と、この底板から車幅方向に立ち上げ
    られて前記ピンの軸線が底板から車幅方向へ所定の距離
    1だけ離れた位置で支持する突出部とを備え、前記複
    数のドアヒンジのうち、ドアの上方側に配設されるドア
    ヒンジは、ドアの揺動軸に対して下方を車体外側へ向け
    て微小角度で傾斜させる一方、少なくともドアの下方側
    に配設されるドアヒンジのフィメールヒンジは、前記ピ
    ン側の底板端部と前記ピンの軸線の車体前後方向での距
    離X1と、前記車幅方向の距離Y1との比X1/Y1が所定
    値以下となるような位置で前記ピンを支持したことを特
    徴とする車両のドアヒンジ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ピンを支持するフィメールヒンジ
    は、底板端部とピンの軸線の車体前後方向での距離X1
    と、車幅方向での距離Y1との比X1/Y1を、フィメー
    ルヒンジの底板とこの底板が当接する車体の面間摩擦係
    数μ以下に設定したことを特徴とする請求項1に記載の
    車両のドアヒンジ取付構造。
  3. 【請求項3】 前記底板が当接する車体には、前記フィ
    メールヒンジのピン側の底板端部と締結位置との間に第
    1の溝を形成し、この第1溝と底板との間にシールを介
    装したことを特徴とする請求項2に記載のドアヒンジ取
    付構造。
  4. 【請求項4】 前記底板が当接する車体には、前記フィ
    メールヒンジのピン側の底板端部に沿って第2の溝を形
    成し、この第2溝と底板端部との間にシールを介装した
    ことを特徴とする請求項3に記載のドアヒンジ取付構
    造。
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