JP3372753B2 - オーバーサンプリング型a/d変換器 - Google Patents
オーバーサンプリング型a/d変換器Info
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Description
を対応するディジタル信号に変換するためのアナログ/
ディジタル(A/D)変換器に係り、特に、半導体集積
回路で実現するのに好適なオーバサンプリング型A/D
変換器に関するものである。
グ入力信号をディジタル信号に変換する場合、入力アナ
ログ入力信号が最小分解能の数倍以上であれば、量子化
雑音は、直流からナイキスト周波数(サンプリング周波
数の1/2)の間にほぼ均一に分布される。このため、
量子化ビット数が等しければ、雑音電力の総和は一定と
され、基本的にはサンプリング周波数を高くすれば、オ
ーバーサンプリングにより信号周波数近傍のS/N(Si
gnal to Noise Ratio)特性を向上させることができ
る。そのようなA/D変換器をオーバーサンプリング型
A/D変換器と称する。
変調器を含み、この変調器は逐次比較型のA/D変換器
などと同様にフィードバックループを形成する。つま
り、電圧比較を行う量子化手段と、フィードバックに必
要なD/A変換器を内蔵する。フィードバックループ内
にフィルタを配置することが、他の方式のA/D変換器
と大きく異なる点であるが、このフィルタをフィードバ
ックループ内のどこに配置するか、そして信号入力点の
位置関係によって、Δ(デルタ)変調方式、ΔΣ(デル
タ・シグマ)方式、及びそれの混合方式に大別できる。
積分し、この積分手段の出力が最小となるようにフィー
ドバック制御するもので、量子化手段出力のコード列に
含まれる量子化雑音が高い周波数に偏って分布する性質
があるため、ノイズシェイピング型とも称される。この
ΔΣ方式において、次数を増やすことにより、S/N特
性をさらに改善することができる。つまり、アナログ積
分の次数を1次増やす毎に、ほぼオーバーサンプリング
比の2乗に逆比例したノイズノイズシェイピング特性
(雑音減少)が期待できる。一般には2次の雑音整形
(すなわち2回のアナログ積分)が行われる。
は、キャパシタと抵抗を使う連続系のものや、キャパシ
タとスイッチとの組合わせによるものがあるが、いずれ
の場合でも演算増幅器を使わないと、LSI上に実現す
る場合に抵抗やキャパシタの値が大きすぎたり、寄生容
量による非線形効果が無視できなくなる。そのため、ア
ナログ積分の次数に対応して演算増幅器が配置される。
/D変換器について記載された文献の例としては、「19
88 IEEE International Solid-State Circuits Confere
nce/FRIDAY,FEBRUARY 19,1988/CONTINENTAL BALLROOM 6
/9:30 AM」がある。
内に量子化手段が存在する場合、その動作は非線形とな
る。従って、フィードバックループが安定動作している
か、又は信号振幅が飽和していないか、などの情報はシ
ミュレーションによらなければ確認することができな
い。
A/D変換器として、図4に示される構成を採用した場
合について本願発明者が検討した。
/D変換器164は、ディジタル信号出力信号をアナロ
グ入力信号に変換するためのローカルD/A変換手段1
07、このローカルD/A変換手段107の出力信号と
アナログ入力信号Xとの差分を得るための減算器10
1、この減算器101の出力をアナログ積分するための
第1積分手段102、この第1積分手段102の出力信
号と上記ローカルD/A変換手段107の出力信号との
差分を得るための第2減算器103、この第2減算器1
03の出力信号をアナログ積分するための第2積分手段
104、及びこの第2積分手段104の出力信号を量子
化するための量子化手段106を含む。この回路構成に
おいて、出力信号Yと入力信号Xとの差がアナログ積分
され、このアナログ積分出力が最小となるようにフィー
ドバック制御されることによって、アナログ入力信号に
対応するディジタル信号出力信号が得られる。S/N特
性の改善のため、第2減算器103の前段に、減算器1
01、及び第1積分手段102が設けられることによっ
て、2次の雑音整形が行われる。
量子化手段の出力信号をY(Z)、第1積分手段及び第2
積分手段を1/(1−Z-1)、量子化手段で発生する量
子化雑音をQ(z)とすると、 Y(Z)=X(Z)+(1−Z-1)2・Q(Z)……(1) となる。
変換器のS/N特性は、一般的に次式で示される。
ル周波数、n:帰還量子化ビット数である。fs又はn
の値を大きくすると、S/N特性の向上を期待できる
が、上記構成においては、積分手段の出力振幅が入力振
幅よりも大きくなることが判明し、そのように信号振幅
が大きいとき、積分手段内の演算増幅器が飽和してS/
N特性が不所望に劣化してしまうことが、本願発明者に
よって見いだされた。
A/D変換器における信号飽和を防止することにより、
S/N特性の向上を図るための技術を提供することにあ
る。本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本
明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
信号との差を求める第1加算手段(201)と、上記第
1加算手段(201)の出力信号を積分する第1積分手
段(202)と、上記第1積分手段(202)の出力信
号と上記帰還信号との差を求める第2加算手段(20
3)と、上記第2加算手段(203)の出力信号を積分
する第2積分手段(204)と、上記第2積分手段(2
04)の積分結果を量子化する量子化手段(206)
と、上記量子化手段(206)の出力信号に基づいて上
記帰還信号を生成するローカルD/A変換手段(20
7)とを含んでオーバーサンプリング型A/D変換器が
形成されるとき、上記第1積分手段(202)に前置さ
れ、略1/2以下のゲインを有する第1増幅手段(20
8)と、上記ローカルD/A変換手段(207)と上記
第2加算手段(203)との間に配置され、上記第1増
幅手段(208)と略等しいゲインG1を有する第2増
幅手段(209)と、上記第2積分手段(204)に前
置され、略2/3若しくはそれ以下のゲインを有する第
3増幅手段(210)とを設ける。第1増幅手段(20
8)、第2増幅手段(209)、及び第3増幅手段(2
10)のゲインを上記のように設定することは、積分手
段での飽和を防ぎ、S/N特性の向上を達成する。
ため、上記第3増幅手段(210)のゲインをそれぞれ
略1/2に設定することができる。
サンプリング型A/D変換器の一実施形態例が示され
る。
D変換器100は、2次のΔΣ方式とされ、特に制限さ
れないが、公知の半導体集積回路製造技術により単結晶
シリコン基板などの一つの半導体基板に形成される。
帰還信号との差を求める第1加算手段201が設けら
れ、それの後段には上記第1加算手段201の出力信号
を増幅する第1増幅手段208が設けられる。この第1
増幅手段208のゲインはG1で示され、特に、G1=
1/2とされる。
第1演算器208の出力信号をアナログ積分するための
第1積分手段202が配置され、その後段に上記第1積
分手段202の出力信号(A1で示される)と第2増幅
手段209の出力信号との差分を得るための第2加算手
段203が設けられる。ここで、上記第2演算増幅回路
209のゲインはG1で示され、特に、上記第1増幅手
段208と等しく、G1=1/2とされる。
は、上記第2加算手段203の出力信号を増幅するため
の第3増幅手段210が配置される。この第3増幅手段
210のゲインはG2で示され、特に略2/3若しくは
それ以下とされ、特に好ましくは、G2=1/2とされ
る。
第3増幅手段210の出力信号をアナログ積分するため
の第2積分手段204が配置され、その後段に上記第2
積分手段204の出力信号(A2で示される)を量子化
するための量子化手段群206が配置される。この量子
化手段群206は、特に制限されないが、それぞれ上記
第2積分手段204の出力信号A2を所定の基準レベル
と比較することによって信号の極性やレベルを判定する
ための3個の量子化手段を含む。そのような量子化手段
群206の出力信号は2ビット構成とされ、それがこの
オーバサンプリング型A/D変換器100の出力信号Y
として、端子22を介して後段回路に伝達されるととも
に、上記帰還信号を得るためにローカルD/A変換手段
207に伝達される。ローカルD/A変換手段207
は、量子化手段群206の出力信号をアナログ信号に変
換し、この変換によって上記帰還信号が得られる。
たコード列には、帯域外に分布された量子化雑音が含ま
れることがあり、端子22を介してこのオーバサンプリ
ング型A/D変換器100に結合される後段回路には帯
域外に偏った量子化雑音を除去するためのディジタルフ
ィルタ(デシメーションフィルタ)が配置される。
と、上記(6)式の分母が整理されて、 Y={X+(1−Z-1)2・Q}/(G1・G2)……(7) となる。
01、第1増幅手段208、第1積分手段202の詳細
な構成が示される。図2に示されるように、第1加算手
段201、第1増幅手段208、第1積分手段202
は、スイッチ301〜308、サンプリング容量311
及び帰還容量312とその端子切換えのための複数のス
イッチ301〜308とから成るスイッチトキャパシタ
回路50や、演算増幅器321及び積分容量313を含
む。
チ301を介して入力端子21に結合され、スイッチ3
02を介して基準電圧源32に結合される。サンプリン
グ容量311の他端は、スイッチ303を介して演算増
幅器321の反転入力端子に結合され、スイッチ304
を介して基準電圧源32に結合される。
305を介してローカルD/A変換手段207の出力端
子に結合され、スイッチ306を介して基準電圧源32
に結合される。帰還容量312の他端は、スイッチ30
7を介して演算増幅器321の反転入力端子に結合さ
れ、スイッチ308を介して基準電圧源32に結合され
る。
電圧源32に結合される。演算増幅器321の反転入力
端子と出力端子とに積分容量313が結合される。演算
増幅器321の出力端子は積分手段202の出力端子と
され、後段の第2加算手段203に結合される。
ンプリング状態と積分状態とが形成される。
に、スイッチ301,304,306,308がオンさ
れ、スイッチ302,303,305,307がオフさ
れた状態とされる。このとき、入力端子21から入力さ
れるアナログ信号による電荷がサンプリング容量311
に蓄積される。また、このサンプリング状態では、帰還
容量312の両端がスイッチ306,308を介して基
準電圧源32に結合され、それにより帰還容量312が
リセットされる。
ッチ301,304,306,308がオフされ、スイ
ッチ302,303,305,307がオンされた状態
とされる。この積分状態では、サンプリング容量311
の他端と積分容量312の他端とが演算増幅器321の
反転入力端子に結合されることによって、上記サンプリ
ング状態でサンプリングされた電荷と、帰還容量312
の蓄積電荷とが加算され、演算増幅器321の出力端子
にそのときの積分結果が現れる。このとき、スイッチ3
05を介してローカルD/A変換手段207から伝達さ
れる帰還信号のレベルが、基準電圧源32の電位レベル
よりも高ければ積分電荷量が減算され、低ければ積分電
荷量が加算される。
び積分状態(図3参照)が交互に繰返されることによ
り、アナログ入力信号Xのサンプリング結果の積分と同
時に、ローカルD/A変換手段207からの帰還信号と
の加算(減算)が行われる。
208、第1積分手段202について説明したが、第2
加算手段203、第2増幅手段209、第3増幅手段2
10、第2積分手段204についても、上記の場合と同
様にスイッチトキャパシタ回路を利用して構成すること
ができる。
9、及び第3増幅手段210のゲインの設定は、上記サ
ンプリング容量311と積分容量313との比、及び帰
還容量312と積分容量313との比で決定される。半
導体チップにおいて高精度の容量比を実現するには、単
位容量を必要に応じて複数組合わせてレイアウトするの
が一般的である。例えば、2:3の容量比は、同一レイ
アウトパターンの単位容量を5個使うことで実現するこ
とができる。単位容量1個当りの絶対値が一定であるこ
とを考慮すると、容量比1:2を実現するのに必要な単
位容量の数は3個である。
1増幅手段208のゲインG1を1/2に設定するに
は、サンプリング容量311と、帰還容量312を「1
C」とし、積分容量313を「2C」とする。また、第
2増幅手段209のゲインG1を1/2に設定し、第3
増幅手段210のゲインG2を1/2に設定するには、
サンプリング容量311を「2C」とし、帰還容量31
2を「1C」とし、積分容量313を「4C」とすれば
良い。「2C」は単位容量「C」を2個並列接続するこ
とにより、また、「4C」は単位容量「C」を4個並列
接続することにより、それぞれ形成することができる。
ミュレーション結果が示される。
合、図6はゲインG1=G2=1/2とした場合であ
る。inputはアナログ入力信号X、outputは
ディジタル出力信号Yをデシメーションフィルタ(図示
せず)でフィルタリングして得られた結果、A1は第1
回目の積分結果(第1積分手段202の出力)、A2は
第2回目の積分結果(第2積分手段204の出力)であ
る。
格化しており、アナログ入力信号Xの振幅は、−6dB
m0である。
5から明らかなように、第1積分手段202の積分結果
A1にはアナログ入力信号Xの約2倍の振幅が現れ、第
2積分手段204の積分結果A2にはアナログ入力信号
Xの約4倍の信号振幅が現れており、このままでは、第
1積分手段202や、第2積分手段204に用いられる
演算増幅器321が飽和してしまう。それに対して、ゲ
インG1=G2=1/2とした場合には、図6から明ら
かなように、第1積分手段202の積分結果A1、及び
第2積分手段204の積分結果A2は、アナログ入力信
号Xとほぼ同等の振幅となり、第1積分手段202や、
第2積分手段204に用いられる演算増幅器321の飽
和が抑えられる。
ーションフィルタでフィルタリングして得られる信号の
S/N特性のシミュレーション結果が示される。演算増
幅器321の出力限界に合せて、積分結果A1,A2の
最大値、及び最小値に限界を設定し、その値を越える場
合には限界値にクランプするようにしている。また、ゲ
イン設定は、単位容量を用いたレイアウトにおいて、そ
の数が少なくなる順(レイアウト面積が小さくなる順)
に、(1)〜(19)に示される組合わせで実施してい
る。
ことで、入力小信号時(−40dBm0)、入力大信号
時(−3dBm0)共にS/N特性が改善されることが
分かる。つまり、ゲインG1=G2=1であるケース
(1)においては、入力小信号時(−40dBm0)の
ときのS/N特性が40.9dB、入力大信号時(−3
dBm0)のときのS/N特性が35.7dBであるの
に対して、ゲインG1,G2を1より小さく設定したケ
ース(2)〜(14)の場合には、入力小信号時(−4
0dBm0)のときのS/N特性が60.4dB、入力
大信号時(−3dBm0)のS/N特性が75.5dB
以上に改善される。特に、G1=1/2,G2=2/3
に設定した場合や、G1=G2=1/2に設定した場
合、及びG1=1/3,G2=1に設定した場合には8
6.2dBのS/N特性が得られ、G1=1/2,G2
=2/5に設定した場合には82.4dBのS/N特性
が得られ、G1=1/2,G2=1/3に設定した場合
には80.1dBのS/N特性が得られる。そのような
ゲイン設定において必要とされる単位容量の必要総数は
最も多い場合で13個である。
は、単位容量の総数が15個以上となり、上記ケース
(2)〜(14)の場合に比べて、レイアウト面積の点
で若干不利とされるものの、ゲインG1=G2=1とし
た場合に比べてS/N特性は改善されている。
ング、オフセット等)や、スイッチ301〜308のフ
ィードスルーノイズなどに起因する誤差によって演算増
幅器321のゲインが変化することが考えられる。上記
要因によって演算増幅器321のゲインが1.3倍に変
化するものと仮定すると、G1を略1/2,G2を略2
/3若しくはそれ以下に設定した場合(ケース(7),
(9),(11),(14)の場合)には入力大信号時
(−3dBm0)の時に少なくとも85.0dBのS/
N特性が得られる。特に、G1=G2=1/2に設定し
た場合(ケース(9))には87.3dBのS/N特性
が得られ、G1=1/2,G2=2/5に設定した場合
(ケース(11))には86.9dBのS/N特性が得
られ、G1=1/2,G2=1/3に設定した場合(ケ
ース(14))には86.7dBのS/N特性が得られ
る。
(ケース(9))は、演算増幅器321の特性(セトリ
ング、オフセット等)や、スイッチ301〜308のフ
ィードスルーノイズなどに起因する誤差によって演算増
幅器321のゲインが1.3倍に変化した場合でもS/
N特性が劣化しない。特性が劣化しないということは、
劣化要因に対するマージンが大きいことを意味し、これ
はサンプリング型A/D変換器100について高い信頼
性を得る上で非常に有利となる。この場合の単位容量の
必要総数は11個であり、ケース(10)〜(14)の
場合よりも少なく、レイアウト面積の点でも有利とされ
る。それゆえに、劣化要因に対するマージンが大きく、
レイアウト面積が比較的小さくて済むケース(9)が最
適といえる。
の場合は、ケース(7),(9),(11),(14)
のG1=1/2の場合と比較して、入力大信号時のS/
N特性及び単位容量総数の点で不利であることが理解で
きる。
得ることができる。
手段209のゲインG1を略1/2、及び増幅器210
のゲインG2を略2/3若しくはそれ以下に設定するこ
とにより、第1積分手段202及び第2積分手段204
における演算増幅器321の飽和を抑えることでS/N
特性の向上を図ることができるが、演算増幅器321の
特性(セトリング、オフセット等)や、スイッチ301
〜308のフィードスルーノイズなどに起因する誤差に
よって演算増幅器321のゲインが1.3倍に変化した
場合も考慮するとゲインG1及びG2を略2/3若しく
はそれ以下に設定することによって、比較的良好なS/
N特性を得ることができる。その場合にゲインG1及び
G2のいずれかを1/2とすることで、さらに良好なS
/N特性を得やすくなる。
209のゲインG1及び増幅器210のゲインG2を共
に1/2に設定した場合は、入力小信号時(−40dB
m0)に60.4dBのS/N特性が得られ、入力大信
号時(−3dBm0)に86.2dBのS/N特性が得
られ、しかも、演算増幅器321の特性(セトリング、
オフセット等)や、スイッチ301〜308のフィード
スルーノイズなどに起因する誤差によって演算増幅器3
21のゲインが1.3倍に変化した場合でもS/N特性
が劣化せず、劣化要因に対するマージンが大きいため、
高い信頼性を得ることができる。そして、この場合の単
位容量の総数は11個と比較的少ないため、チップ占有
面積を大幅に増大させずに済む。
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
グを行うことを条件に適用することができる。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
/2のゲインを有する第1増幅手段を設け、ローカルD
/A変換手段と第2加算手段との間に、第1増幅手段と
略等しいゲインG1を有する第2増幅手段を設け、第2
積分手段に前置され、略2/3若しくはそれ以下のゲイ
ンを有する第3増幅手段を設けることにより、積分手段
での飽和を防ぎ、S/N特性の向上を図ることができ
る。
のゲイン、又は第3増幅手段のゲインを略1/2にする
ことで、さらに良好なS/N特性を得やすくなる。
段、及び第3増幅手段のゲインを略1/2にした場合に
は、良好なS/N特性が得られ、しかも、演算増幅器の
特性(セトリング、オフセット等)や、スイッチのフィ
ードスルーノイズなどに起因する誤差によって演算増幅
器のゲインが1.3倍に変化した場合でもS/N特性が
劣化せず、劣化要因に対するマージンが大きいため、高
い信頼性を得ることができる。加えてこの場合の単位容
量の総数は11個と比較的少ないため、チップ占有面積
を大幅に増大させずに済む。
換器の一実施形態例の機能ブロック図である。
る主要部の詳細な回路図である。
る主要部の詳細な回路図である。
対象とされるA/D変換器の機能ブロック図である。
ュレーション結果を示す第1特性図である。
ュレーション結果を示す第2特性図である。
ュレーション結果を示す第3特性図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 入力されたアナログ信号と帰還信号との
差を求める第1加算手段と、上記第1加算手段の出力信
号を積分する第1積分手段と、上記第1積分手段の出力
信号と上記帰還信号との差を求める第2加算手段と、上
記第2加算手段の出力信号を積分する第2積分手段と、
上記第2積分手段の積分結果を量子化する量子化手段
と、上記量子化手段の出力信号に基づいて上記帰還信号
を生成するローカルD/A変換手段とを含むオーバーサ
ンプリング型A/D変換器において、 上記第1積分手段に前置され、略1/2のゲインを有す
る第1増幅手段と、 上記ローカルD/A変換手段と上記第2加算手段との間
に配置され、上記第1増幅手段と略等しいゲインを有す
る第2増幅手段と、 上記第2積分手段に前置され、略2/3若しくはそれ以
下のゲインを有する第3増幅手段と、 を含むことを特徴とするオーバーサンプリング型A/D
変換器。 - 【請求項2】 入力されたアナログ信号と帰還信号との
差を求める第1加算手段と、上記第1加算手段の出力信
号を積分する第1積分手段と、上記第1積分手段の出力
信号と上記帰還信号との差を求める第2加算手段と、上
記第2加算手段の出力信号を積分する第2積分手段と、
上記第2積分手段の積分結果を量子化する量子化手段
と、上記量子化手段の出力信号に基づいて上記帰還信号
を生成するローカルD/A変換手段とを含むオーバーサ
ンプリング型A/D変換器において、 上記第1積分手段に前置され、略1/2のゲインを有す
る第1増幅手段と、 上記ローカルD/A変換手段と上記第2加算手段との間
に配置され、上記第1増幅手段と略等しいゲインを有す
る第2増幅手段と、 上記第2積分手段に前置され、上記第1増幅手段と略等
しいゲインを有する第3増幅手段と、 を含むことを特徴とするオーバーサンプリング型A/D
変換器。 - 【請求項3】 入力信号をサンプリングするためのサン
プリング容量と、上記ローカルD/A変換手段からの信
号帰還のための帰還容量と、上記サンプリング容量及び
上記帰還容量の端子切換えのための複数のスイッチとを
含むスイッチトキャパシタ回路と、 積分動作のための積分容量とを備え、 上記第1増幅手段及び上記第3増幅手段のゲインは、そ
れぞれ対応する上記サンプリング容量及び帰還容量と上
記積分容量との比によって設定され、 上記第2増幅手段のゲインは、それぞれ対応する上記帰
還容量と上記積分容量との比によって設定されて成る請
求項1又は2記載のオーバーサンプリング型A/D変換
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10687196A JP3372753B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | オーバーサンプリング型a/d変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10687196A JP3372753B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | オーバーサンプリング型a/d変換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09294075A JPH09294075A (ja) | 1997-11-11 |
JP3372753B2 true JP3372753B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=14444608
Family Applications (1)
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