JP3372143B2 - 流量調整可能な水ガバナー - Google Patents

流量調整可能な水ガバナー

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JP3372143B2 JP21210695A JP21210695A JP3372143B2 JP 3372143 B2 JP3372143 B2 JP 3372143B2 JP 21210695 A JP21210695 A JP 21210695A JP 21210695 A JP21210695 A JP 21210695A JP 3372143 B2 JP3372143 B2 JP 3372143B2
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幸一 神山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、水ガバナー(簡易流量制限装
置)に関し、特に流量を調整可能な水ガバナーに関す
る。
【0002】
【従来技術及びその問題点】特公昭51−23059号
で提案された水ガバナーは、外周に放射方向に延びる複
数の凸部とこれら凸部の間にそれぞれ位置する凹部とを
有するセンタコア;このセンタコアの外周に嵌められ、
上記凹部との間に流路を形成する弾性リング;及び、こ
の弾性リングを流路中の定位置に支持するリテーナ;を
構成要素としている。
【0003】この水ガバナーによると、センタコアの外
周と弾性リングとの間に、流路が形成され、この流路を
通過する水の流速に応じて、弾性リングが内方に弾性変
形して流路の面積を変化させる。すなわち、流速が速い
程、弾性リングが内方に弾性変形して流路の流路が絞ら
れる。この流路断面積の変化により、理想的には、上流
側の圧力の高低に関わらず、下流側には常に略一定の流
量を取り出すことができるとされている。
【0004】しかし、実際に異なる流体圧力(流速)で
実験を繰り返すと、単一の水ガバナーで流量を一定に保
つことができる範囲には限界があり、従来品では、流体
圧力に応じて流量を微調整することはできなかった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来の水ガバナーについての
以上の問題意識に基づき、流量調整を行なうことがで
き、しかも調整後の流量を広い圧力範囲で保持すること
ができる水ガバナーを得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明の流量調整可能な水ガバナーは、
外周に放射方向に延びる複数の凸部とこれら凸部の間に
それぞれ位置する凹部とを有するセンタコア;このセン
タコアの外周に嵌められ、上記凹部との間に流路を形成
する弾性リング;及びこの弾性リングを流路中の定位置
に支持するリテーナ;を備えた水ガバナーにおいて、セ
ンタコアの複数の放射方向の凸部は、該センタコアの軸
線となすテーパ角度が大きい大テーパ凸部と、これらの
各大テーパ凸部の間に位置する同テーパ角度が小さい小
テーパ凸部とからなっていて、これら大テーパ凸部と小
テーパ凸部の間にそれぞれ凹部が形成されており、か
つ、このセンタコアの軸線方向の機械的な位置を、弾性
リング及びリテーナに対して移動調節する移動調節機構
を設けたことを特徴としている。
【0007】大テーパ凸部と小テーパ凸部の基部の最大
径は、略同一とするのが好ましく、またセンタコアの複
数の放射方向の凹部は、大テーパ凸部と同等のテーパの
テーパ凹部であることが好ましい。
【0008】この水ガバナーによると、センタコアの軸
線方向の位置を調整することにより、センタコアの凹部
と弾性リングとによって形成される、弾性リングが変形
を開始する前の流路断面積(初期断面積)を変化させる
ことができる。そして、小テーパ凸部は、センタコアの
軸方向位置を変化させたときに弾性リングが過度に内側
に変形するのを防止し、センタコアの移動量に対する流
量(断面積)の変化を比較的小さくすることに役立つ。
大テーパ凸部は、逆に、センタコアの軸方向位置に応じ
て流量を変化させるのに役立ち、両テーパ凸部の傾斜角
度を適当に設定することで、好ましい流量調整機能が得
られる。よって、流体圧力に応じて初期流量の調整を行
なうことができ、流速が速くなると、流路を絞ってその
初期流量とほぼ同じ定流量を得ることができる。
【0009】
【発明の実施例】以下図面について本発明の水ガバナー
の実施例を説明する。図1、図2は、本発明による流量
調整可能な水ガバナーの異なる動作状態を示している。
本水ガバナーは、流路、例えば水道管路40内に固定さ
れるリテーナ10、可動センタコア20、及びOリング
(弾性部材)30とからなっている。リテーナ10は、
中心孔11aを有する外リテーナ11と、同じく中心孔
12aを有する内リテーナ12とからなり、この外リテ
ーナ11と内リテーナ12の間に、軸方向移動を規制
し、径方向の拡縮を自在にして、Oリング30が挟着さ
れている。
【0010】可動センタコア20は、その軸部にロッド
結合孔24を有し、このロッド結合孔24に、調整軸2
1が結合されている。この調整軸21の後端部は、水道
管路40の固定部41に螺合されたねじ軸22となって
いる。可動センタコア20は、リテーナ12の中心孔1
2a、Oリング30、及び外リテーナ11の中心孔11
aの中心部に位置しており、ねじ軸22を回動すること
により、可動センタコア20が軸方向に進退して、リテ
ーナ10及びOリング30との相対位置を変化させる。
【0011】可動センタコア20は、その外周面に、図
3以下に示す複数の放射方向凸部と凹部とを有してい
る。この放射方向の凸部は、交互に形成された大テーパ
凸部25と小テーパ凸部26の二種類からなっており、
これらの大テーパ凸部25と小テーパ凸部26の間に、
テーパ凹部27が形成されている。図3は、大テーパ凸
部25、小テーパ凸部26及びテーパ凹部27の等高線
を示しており、図8ないし図16は、可動センタコア2
0の図5、図6に示す各断面位置での断面形状を示して
いる。なお、図4は、可動センタコア20の正面図であ
るが、大テーパ凸部25、小テーパ凸部26及びテーパ
凹部27は実際にはすべてR面からなっており、これら
の輪郭線は、製図表記上は表われない。同図の輪郭線
は、参考のために最も基部(底部)の断面形状に近い形
状を描いたものである。
【0012】これらの図から、可動センタコア20の特
徴的な形状は、大テーパ凸部25と小テーパ凸部26
は、センタコア20の底部においては、ほぼ同一の外接
円径を有しているが、大テーパ凸部25は、可動センタ
コア20の先端部側程、軸線Oとの距離が小さくなるテ
ーパ状に形成されており、一方、小テーパ凸部26は、
大テーパ凸部25に比べて軸線Oとの距離の変化が少な
く、軸線Oと平行に近い小テーパ状に形成されている。
そして、テーパ凹部27のテーパの大きさは、大テーパ
凸部25のテーパの大きさに近い。
【0013】この形状によると、小テーパ凸部26は、
可動センタコア20の軸方向位置を変化させたときにO
リング30が過度に内側に変形するのを防止し、一方、
大テーパ凸部25とテーパ凹部27は、逆に、可動セン
タコア20の軸方向位置に応じて、Oリング30と、大
テーパ凸部25、小テーパ凸部26及びテーパ凹部27
とによって形成される流路28の断面積を変化させるの
に役立つ。
【0014】上記構成の水ガバナーは、可動センタコア
20の軸方向位置を調整することにより、流れる流量を
滑らかに変化させることができる。すなわち、Oリング
30と、大テーパ凸部25、小テーパ凸部26及びテー
パ凹部27とで形成される流路28の流路断面積(初期
面積)は、可動センタコア20の軸線方向位置を変化さ
せることにより変化する。初期面積の大きさに関わら
ず、流量が増すと、その流速によりOリング30が内方
に弾性変形して、この流路28を小さくするように作用
し、その結果、流量がほぼ一定に保持される。
【0015】本発明は、大テーパ凸部25と小テーパ凸
部26のテーパの大きさを変えたことを特徴の一つとし
ているが、その効果を、小テーパ凸部26も大テーパ凸
部25と同程度の大きさのテーパとした比較例と比較す
る。仮に、小テーパ凸部26も大テーパ凸部25と同じ
大テーパであると、Oリング30の可動センタコア20
に対する相対位置が変化したとき、Oリング30の周方
向長さが大テーパ凸部25と小テーパ凸部26の外接円
の円周長さに対して大きくなりすぎ、その結果、流量が
増すと、Oリング30がテーパ凹部27内に深く変形し
てしまい、流路断面積が急激に変化してしまう(小さく
なってしまう)。これに対し、本発明によると、小テー
パ凸部26の外接円径は、可動センタコア20の軸線方
向のどこをとっても大きくは変化しないため、流量が増
しても、Oリング30がテーパ凹部27内に大きく変形
することはない。このため、Oリング30と大テーパ凸
部25及びテーパ凹部27によって形成される流路断面
積に応じて、流量特性を変化させることができる。図1
7の実線Aは、センタコア20の軸方向のあるストロー
クS(図2)において、圧力Pが変化したときの流量Q
の特性の変化例を模式的に示すもので、本発明の特性例
を実線Aで、比較例を破線Bで示している。本発明の可
動センタコア20の大テーパ凸部25、小テーパ凸部2
6及びテーパ凹部27の大きさは、このような特性が得
られるように定めるものである。
【0016】図18は、圧力を一定としたときの可動セ
ンタコア20の軸方向のストロークSと、流量Qの変化
率を模式的に示したものである。本発明A、比較例Bと
も似た傾向となる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の水ガバナーによれ
ば、流量調整が可能であり、異なる流体圧力の水道管路
に、共通部品として設置して、任意の定流量を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水ガバナーの実施例を示す縦断面
図である。
【図2】図1とは異なる状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明によるセンタコアの放射状凸部と凹部の
等高線を描いた正面図である。
【図4】同センタコアの正面図である。
【図5】図4のL−M線に沿う断面図である。
【図6】図4のM−N線に沿う断面図である。
【図7】図4の背面図である。
【図8】図5と図6のA−A線に沿う断面図である。
【図9】図5と図6のB−B線に沿う断面図である。
【図10】図5と図6のC−C線に沿う断面図である。
【図11】図5と図6のD−D線に沿う断面図である。
【図12】図5と図6のE−E線に沿う断面図である。
【図13】図5と図6のF−F線に沿う断面図である。
【図14】図5と図6のG−G線に沿う断面図である。
【図15】図5と図6のH−H線に沿う断面図である。
【図16】図5と図6のI−I線に沿う断面図である。
【図17】本発明と比較例の流量特性の変化例を模式的
に示すグラフ図である。
【図18】本発明と比較例の流量特性の変化例を模式的
に示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 リテーナ 11 外リテーナ 12 内リテーナ 20 可動センタコア 21 調整軸 22 ねじ軸 25 大テーパ凸部 26 小テーパ凸部 27 テーパ凹部 28 流路 30 Oリング(弾性リング) 40 水道管路 41 固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 39/00 - 51/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に放射方向に延びる複数の凸部とこ
    れら凸部の間にそれぞれ位置する凹部とを有するセンタ
    コア; このセンタコアの外周に嵌められ、上記凹部との間に流
    路を形成する弾性リング;及びこの弾性リングを流路中
    の定位置に支持するリテーナ; を備えた水ガバナーにおいて、上記センタコアの複数の放射方向の上記凸部は、該セン
    タコアの軸線となすテーパ角度が大きい大テーパ凸部
    と、これらの各大テーパ凸部の間に位置する同テーパ角
    度が小さい小テーパ凸部とからなっていて、これら大テ
    ーパ凸部と小テーパ凸部の間にそれぞれ上記凹部が形成
    されており、 かつ、このセンタコアの軸線方向の機械的な位置を、弾
    性リング及びリテーナに対して移動調節する移動調節機
    構を設けた ことを特徴とする流量調整可能な水ガバナ
    ー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水ガバナーにおいて、大
    テーパ凸部と小テーパ凸部の基部の最大径は、略同一で
    ある流量調整可能な水ガバナー。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の水ガバナーにお
    いて、センタコアの複数の放射方向の凹部は、大テーパ
    凸部のテーパと略同等のテーパの凹部である流量調整可
    能な水ガバナー。
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