JP3372012B2 - グラウト材 - Google Patents

グラウト材

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JP3372012B2
JP3372012B2 JP16492096A JP16492096A JP3372012B2 JP 3372012 B2 JP3372012 B2 JP 3372012B2 JP 16492096 A JP16492096 A JP 16492096A JP 16492096 A JP16492096 A JP 16492096A JP 3372012 B2 JP3372012 B2 JP 3372012B2
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安志 面高
俊寛 門松
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/10Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土木・建築工事一般
における裏込め、注入工事や、鉄道軌道、道床、岸壁、
その他土木建築構造物基礎部分もしくは荷重伝達部分等
において生じる空隙部や、空港・港湾・ヤード・道路等
に敷設されるコンクリート舗装版の据えつけならびにそ
の沈下を補修する際に生じる版下の空隙部を充填するた
めに用いられるグラウト材をセメントと鉱物質粉末フィ
ラーから構成することにより、流動性が優れ、硬化後の
強度ならびに変形係数が過剰な値となることがなく、ブ
リージングがなく、変形追随性が優れ、乾燥収縮率が小
さいという性能と、安価であるという条件の全てを満足
するグラウト材を得られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、土木・建築工事一般における裏
込め、注入工事や、空港、港湾、ヤード、鉄道軌道、道
床、岸壁、その他土木建築構造物基礎部分もしくは荷重
伝達部分等において生じる空隙部や、空港・港湾・ヤー
ド・道路等に敷設されるコンクリート舗装版の据えつけ
ならびにその沈下を補修する際に生じる版下の空隙部を
充填するために用いられる材料としてグラウト材が知ら
れている。この種の用途に用いられる従来のグラウト材
としては、水セメント比が40〜80%程度のセメン
トミルク、水セメント比が30〜65%で、かつセメ
ント砂比が1〜3%程度のモルタル、エポキシ樹脂、
ポリウレタンあるいはこれらの発泡樹脂などの合成樹
脂、セメントとアスファルトミルクと砂等とを混合し
てなるセメントアスファルトモルタル、起泡剤と気泡
安定剤等とを配合してなる比重が1前後のエアモルタル
などがある。
【0003】ところで、前述の用途に用いられるグラウ
ト材に要求される性能としては、(i)流動性が高く、
(ii)硬化後の一軸圧縮強度が100kgf/cm2
下、(iii)硬化後の変形係数が50,000kgf/
cm2以下、(iV)ブリージングが少ない、(V)変形追随
性が良好、(Vi)乾燥収縮率が小さい、(Vii)コストが
低いことである。また、空港や道路等の時間的制約のあ
る場所において施工するには、施工現場での取り扱いが
容易であり、版下への注入速度が速いものが要求され
る。下記表1に従来のグラウト材の性能ならびに条件を
示す。
【0004】
【表1】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のグ
ラウト材にあっては、いずれも前述(i)〜(Vii)の性
能ならびに条件の全てを十分に満足できるものではなか
った。また、従来のグラウト材をコンクリート舗装版下
の空隙部に注入してコンクリート舗装路の施工を行う
と、従来のグラウト材は取り扱いが困難であるため、施
工現場での注入作業が困難となったり、限られた時間内
での急速施工に十分対応できず、施工時間が長くなると
いう問題があった。例えば、の合成樹脂からなるグラ
ウト材にあっては、前述の性能(i)〜(Vi)についてほ
ぼ満足でき、かなりの高性能を確保できるものの、セメ
ント系のグラウト材に比べてコストが10倍以上と高価
であった。また、前記のグラウト材を用いてコンクリ
ート舗装路の施工を行う場合、こののグラウト材は施
工現場での取扱いが困難であるため、施工現場での注入
作業が困難であり、さらにまた降雨後や地下水の存在
等、水分の存在下での施工には使用出来ないという欠点
があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、超速硬セメ
ント100重量部に対して鉱物質粉末フィラーを40〜
310重量部含み、さらに超速硬セメント100重量部
に対し水を120〜145重量部含んでなることを特徴
とするグラウト材を前記課題の解決手段とした。また、
好ましくは超速硬セメント100重量部に対して鉱物質
粉末フィラーを130〜220重量部含むことを特徴と
するグラウト材を前記課題の解決手段とした。また、超
速硬セメント100重量部に対し水を好ましくは140
〜145重量部含んでなることを特徴とするグラウト材
を上記課題の解決手段とした。また、好ましくは鉱物質
粉末フィラーの粉末度が1500〜6000cm 2 /g
であることを特徴とするグラウト材を上記課題の解決手
段とした。また、鉱物質粉末フィラーが珪石粉であっ
て、その粉末度が2300〜3100cm 2 /gである
ことを特徴とするグラウト材を上記課題の解決手段とし
た。このような解決手段のグラウト材は、硬化後の変形
係数が50,000kgf/cm 2 以下を満たすことと
なる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、セメントと鉱物質粉末フィラーとからなり、硬化後
の変形係数が50,000kgf/cm2以下となるこ
とを特徴とするグラウト材を前記課題の解決手段とし
た。また、請求項2記載の発明では、鉱物質粉末フィラ
ーの粉末度が1,500〜6,000cm2/gである
ことを特徴とする請求項1記載のグラウト材を前記課題
の解決手段とした。また、請求項3記載の発明では、鉱
物質粉末フィラーの添加量がセメント100重量部に対
して40〜310重量部であることを特徴とする請求項
1又は2記載のグラウト材を前記課題の解決手段とし
た。
【0008】なお、本発明において硬化後の変形係数と
は、土のような応力に対する変形の大きい材料において
定義される量である(例えば、「土質試験の方法と解
説」土質工学会 平成2年3月31日発行 参照)。通
常、材料の応力−ひずみ曲線において最大応力の1/3
の時の応力とひずみ量から求められる量を弾性係数と呼
んでいるが、土のように変形量の大きい材料では、同じ
応力−ひずみ曲線において、最大応力の1/2における
応力とひずみ量から求められる変形係数が特性の評価に
よいとされている。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明のグラウト材につい
て詳しく説明する。本発明のグラウト材は、セメントと
鉱物質粉末フィラーからなり、硬化後の変形係数が5
0,000kgf/cm2以下となるものである。前記
セメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポ
ルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、高
炉セメント、フライアッシュセメント、ジェットセメン
トなどの超速硬セメント、アルミナ系セメント、急結剤
等により速硬性を付与されたセメント、急硬セメントを
遅延剤により可使時間を調整したセメント等の水硬性セ
メントなどが用いられる。
【0010】前記鉱物質粉末フィラーとしては、粘土、
石灰、スラグ、フライアッシュ、シリカ(珪砂)、アル
ミナ等の天然及び人工鉱物粉末などが用いられる。ま
た、ここでの鉱物質粉末フィラーは、通常、粉末度が調
整済みで、絶乾状態にされたものが用いられる。ここで
の鉱物質粉末フィラーの粉末度としては、ブレーン値と
して1,500〜6,000cm2/g程度のものを用
いるのが好ましく、より好ましくは2,800〜3,2
00cm2/g程度のものが用いられる。鉱物質粉末フ
ィラーの粉末度が6,000cm2/gより大きくなる
と流動性が低下してしまう恐れがあり、一方、粉末度が
1,500cm2/gより小さくなるとブリージングが
不必要に大きくなる恐れがあるからである。
【0011】このような鉱物質粉末フィラーの添加量
は、前記セメント100重量部(100容量部)に対し
て40〜310重量部(50〜350容量部)程度、好
ましくは130〜220重量部(150〜250容量
部)程度である。鉱物質粉末フィラーの添加量が310
重量部を越えると、グラウト材の硬化後の変形係数が大
きくなり、目的とする性能を有したグラウト材とならな
くなる恐れがあり、一方、添加量が40重量部未満であ
ると、グラウト材の硬化後の一軸圧縮強度が100kg
f/cm2を越えてしまう恐れがあるからである。
【0012】また、本発明のグラウト材には、必要によ
り減水剤、水、その他の混和材料が添加されていてもよ
い。前記減水剤としては、ナフタリン系、メラミン系、
ポリカルボン酸系、リグニン系等の一般のモルタル・コ
ンクリートに用いられる全ての減水剤が使用でき、その
減水剤の添加量は、通常使用される添加量の範囲であ
る。
【0013】その他の混和材料としては、例えばセメン
トとしてジェットセメントが使用されている場合におい
ては可使時間の調整のためのジェットセッターなどの遅
延剤であり、セメントとしてポルトランドセメント類が
使用されている場合においてはまれにブリージングを防
止するための有機増粘剤等などが用いられ、また使用さ
れている減水剤の種類によって巻き込み空気を消すため
の消泡性界面活性剤などが用いられる。
【0014】本発明のグラウト材の製造例としては、前
記セメントに前記鉱物質粉末フィラーならびに減水剤を
前述の添加割合で添加した後、予備混合し、この混合物
に水と必要によりその他の混和材料とを加えて練り混ぜ
ることにより得られる。
【0015】本発明のグラウト材の使用例としては、例
えば、空港のエプロン部が地盤沈下した場合に、地盤沈
下したエプロン部のPC版をジャッキアップ・不陸調整
したのち、PC版の裏側に本発明のグラウト材を裏込め
注入充填したり、あるいはコンクリートスラブ軌道下が
地下水等により浸食され、空洞部を生じた場合、この空
洞部に本発明のグラウト材を再充填したり、あるいは鉄
道バラスト軌道においてバラストの移動、破壊、粉状化
等を防止する場合、プレパックドコンクリート工法に準
じてバラストの隙間に本発明のグラウト材を注入充填
し、硬化させてマトリックスを形成することなどに好適
に用いられる。
【0016】(本発明のグラウト材の作用)本発明のグ
ラウト材にあっては、結合材としてセメントを用いたこ
とにより、コスト高となることを防止できる。また、鉱
物質粉末フィラーを含有することにより、硬化後の一軸
圧縮強度が100kgf/cm2以下で、かつ、硬化後
の変形係数が50,000kgf/cm2以下となるの
で、従来のグラウト材に比べて変形追随性が大幅に向上
する。また、本発明のグラウト材中の鉱物質フィラーは
粉末状のものであるので、このような粉末状の鉱物質フ
ィラーを含有する本発明のグラウト材にあっては、ブリ
ージングが殆どなくなる。また、セメント/フィラー系
のグラウト材を用いたことにより、乾燥収縮率が従来の
グラウト材であるセメントミルクの約1/2以下とな
り、さらに、流動性が優れたものとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を、実施例および比較例によ
り、具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみ
に限定されるものではない。 (実験例1)表2に示す配合のグラウト材(実施例〜
、比較例〜)を調製した。つぎに、調製した実施
例〜のグラウト材、比較例〜のグラウト材につ
いて、それぞれ流動性、強度、硬化後の変形係数、ブリ
ージング、変形追随性、乾燥収縮、コストについて調べ
た。
【0018】その結果を下記表3に示す。ここでの流動
性については、土木学会基準の方法JAロートにより測
定した。強度については、直径50mm×高さ100m
mの円柱形供試体により材齢28日の一軸圧縮強度を測
定した。硬化後の変形係数については、土木学会基準の
方法により変形係数を測定することにより調べた。ブリ
ージングについては、土木学会基準により調べた。乾燥
収縮については、大気中に91日間曝した後に目視によ
り評価した。コストについては、比較例のグラウト材
を100とし、これに対する各グラウト材のコストの割
合を示したものである。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】上記表3に示した結果から明らかなよう
に、実施例〜のグラウト材は、比較例のグラウト
材と同じ程度の優れた流動性を有するうえ、比較例〜
のグラウト材に比べて一軸圧縮強度ならびに硬化後の
変形係数が過剰な値とならないため変形追随性が優れて
おり、ブリージング率が殆ど零に近い値にまで改善され
ており、さらに大気中に91日間曝しても異常がないた
め乾燥に強いものであり、かつ安価なものであることが
判る。
【0022】(実験例2)下記表4に示す配合のグラウ
ト材(比較例3、実施例8〜10)を調製した。次に、
調製した比較例3のグラウト材(表1のセメントミル
ク)、実施例8〜10のグラウト材について、それぞれ
流動性、粘性、硬化後の強度と変形係数、ブリージン
グ、変形追随性、乾燥収縮、コストについて調べた。そ
の結果を、下記表5に示す。ここでの流動性について
は、土木学会基準に定めるJAロート流下値に準じて評
価した。ブリージングについては、土木学会基準に準じ
て評価した。硬化後の強度と変形係数については、土の
一軸圧縮試験機を用いて評価した。また、乾燥収縮につ
いては、大気中に91日間放置した後に目視により評価
した。コストについては、比較例3のグラウト材を10
0とし、これに対する各グラウト材のコストの割合で評
価した。
【0023】
【表4】
【0024】上記表4のシリカ粉としては、ブレーン比
表面積が2,300〜3,100cm2/gのものを用
いた。
【0025】
【表5】
【0026】上記表5から明らかなように、実施例8〜
10で用いたグラウト材は、比較例3のグラウト材と同
等の流動性を有するうえ粘性も低いため、注入速度が早
く限られた時間範囲での急速施工に対応可能であり、ま
た、比較例3のグラウト材と比べて一軸圧縮強度ならび
に変形係数が過剰な値とならないため、荷重に対する変
形追随性に優れているものであり、また、ブリージング
もほぼゼロに近い値に調整されているため、体積変化が
なく、さらに大気中に91日間放置しても異常が認めら
れないため、乾燥にも強く、ひび割れ抵抗性も向上して
いると評価でき、かつコストも安価であることがわか
る。
【0027】(実験例3)2.5×10mPC版2枚を
並べて5×10mの実大モデル版とし、版下空隙3mm
〜20mmに路盤レベル調整した後、盤中央端部の1箇
所のグラウト注入孔より前記実験例2で調製した実施例
8のグラウト材を注入し、注入性能を評価した。このモ
デル版には透明塩ビ版による検査孔が設けられており、
施工現場では通常目視確認できない注入完了までの版下
におけるグラウト材の流動・充填状況を、時間軸で追跡
・記録することができるようになっている。実験は特に
暑中(温度33℃、湿度80%)に、あえて超速硬型セ
メントが配合されているグラウト材を用いて行った。そ
の結果を図1に示す。図1は、PC版下におけるグラウ
ト材の流動・充填状況と時間との関係を示したコッター
図である。図1中の数値は時間であり、縦軸は実大モデ
ル版の短辺(5m)を表し、横軸は実大モデル版の長辺
(10m)を表す。
【0028】図1に示した結果から、20mmから3m
mすり付けという厳しい空隙条件に拘わらず、全体で5
0m2の面積を5分以内で充填完了させることがわかっ
た。これにより空港・道路等の施工時間の制約のある中
での急速施工においても充分な裏込め注入能力があり、
施工時間を短縮できることが確認された。
【0029】(実験例4)前記実験例2で調製した実施
例9のグラウト材と、比較例3のグラウト材(W/C8
0%のセメントミルク)についてそれぞれ伸び能力(変
形能力)を評価した。その結果を図2に示す。図2は、
グラウト材の圧縮ひずみと圧縮応力との関係を示す。図
2中、線イは比較例3のグラウト材、線ロは実施例9の
グラウト材を示す。図2に示した結果から明らかなよう
に、本発明のグラウト材の実施例9のグラウト材は、従
来のグラウト材の比較例3のグラウト材のほぼ2倍以上
の伸び能力(変形能力)を有するため、荷重による変形
を受けてもひび割れが発生しにくく、耐久性が著しく向
上していることがわかる。これに対して脆性的注入材で
ある比較例3のグラウト材を使用して舗装路を構築した
場合、該舗装路が荷重による変形に耐えられずにひび割
れ易く、グラウト材からなる注入材層に地下水等が入り
込んでくると破壊が急激に進行し、粉泥水状となり、荷
重がかかる毎に舗装版の目地部等から吹き出す事態が起
り易い。このような事態が起ると、注入材層は地盤に対
する荷重伝達を担うことはできず、グラウト材の再注入
等の補修工事が必要である。ところで、伸び能力は強度
を上げれば大きくなるが、それはコストの上昇に直結す
るため、本発明のグラウト材の強度を必要なレベルに押
え、かつ、伸び能力を大きくしたことにより、前述の課
題を解決することができた。
【0030】(本発明のグラウト材をコンクリート舗装
路の施工に使用した具体例)以下、本発明のグラウト材
をコンクリート舗装路の施工に使用した具体例について
詳しく説明する。図3は、本発明のグラウト材をコンク
リート舗装路の施工に使用した具体例を説明するための
図である。図3中、符号1は地面、3は地面上に設けら
れた路盤、5は路盤上に敷設された複数枚のコンクリー
ト舗装版、7は路盤3とコンクリート舗装版5との間に
生じた空隙部、9はコンクリート舗装版5の厚み方向に
貫通して形成されたグラウト注入孔、10は端部に位置
するコンクリート舗装版5下からグラウト材が漏れるの
を防止するためのシート、11は平ボディトラック、1
3はグラウト材を圧送するためのパイプ、15は圧送さ
れたグラウト材が一旦貯溜される受ジョッキである。
【0031】前記平ボディトラック11は、発電機と、
グラウト材を混練するためのミキサと、本発明のグラウ
ト材と、該グラウト材に添加するための水と、前記ミキ
サで混練されたグラウト材をパイプ13ならびに受ジョ
ッキ15を介して空隙部7に圧送するためのポンプ等が
積載されており、このポンプにはパイプ13の一端が接
続されている。
【0032】前記受ジョッキ15は、図4に示すよう
に、中空円柱状のものであり、その上部には前記パイプ
13の他端が接続され、下部には貯留されたグラウト材
を吐出させるための吐出口16が設けられている。ま
た、この受ジョッキ15には、吐出口16を開閉するた
めの引抜き取っ手付きの栓17が設けられている。さら
に、この受ジョッキ15には、図5に示すように、渦の
発生を防止するための横断面井字状の邪魔板19が設け
られいる。このような邪魔板19が設けられていない
と、渦が発生し、グラウト材とともに空気が巻き込ま
れ、コンクリート舗装版5下の空隙部7で硬化したグラ
ウト材にボイドが生じるからである。この受ジョッキ1
5の内容量は、50リットル程度である。このような構
成の受ジョッキ15を使用するとき、吐出口16を栓1
7で閉塞しておき、グラウト材が満されたら、前記栓1
7を抜き、常に、受ジョッキ15内にグラウト材が満た
されるようにすると、空気の巻き込みを防止できるよう
になっている。
【0033】この本発明のグラウト材を使用したコンク
リート舗装路の施工の例では、まず、コンクリート舗装
版の据えつけ時のレベル調整を行った後に、あるいは空
港のエプロン部コンクリート舗装版が地盤沈下して周囲
との不陸差が著しい場合等に当該コンクリート舗装版の
レベル調整した後、施工現場において端部に位置するコ
ンクリート舗装版5と路盤3との間から露出している隙
間をシート10を用いてカバーし、コンクリート舗装の
端部からグラウト材が漏れないようにしておく。一方、
受ジョッキ15の吐出口16の先端をコンクリート舗装
版5に形成されたグラウト注入孔9を挿入しておく。
【0034】ついで、受ジョッキ15の吐出口16を前
記栓17により閉塞しておき、前記平ボディトラック1
1に積載されたミキサに、前述の本発明のグラウト材
と、必要に応じて減水剤を投入し、予備混合し、この混
合物に水と必要によりその他の混和材料を添加し、混練
した後、このグラウト材の混練物を前記ポンプにより供
給管13を介して受ジョッキ15内に50〜300リッ
トル/分程度、好ましくは200〜250リットル/分
程度で圧送し、グラウト材で満されたら、前記栓17を
抜いて吐出口16からグラウト材の混練物を吐出させ、
グラウト注入孔9より空隙部7をグラウト材で充填す
る。
【0035】この後、空隙部7に充填された本発明のグ
ラウト材を1〜200時間程度、好ましくは2〜170
時間程度養生すると目的とするコンクリート舗装路が得
られる。ここでの養生時間は、用いるセメントによって
異なる。
【0036】この例のコンクリート舗装路の施工方法に
あっては、特にセメントと鉱物質粉末フィラーとからな
り、硬化後の変形係数が50,000kgf/cm2
下の本発明のグラウト材を用いることにより、硬化後の
グラウト材の乾燥収縮がほとんどなく、乾湿の繰り返し
に耐え得るものとなり、また、前記グラウト材は単純か
つ管理が容易な材料のみを厳選して構成されているの
で、取扱い易く、施工現場での裏込め注入工事の際の作
業性が向上し、さらに、前記グラウト材は流動性が優
れ、しかも粘性が低いので、版下への注入をスムースに
することができ、限られた時間内での急速施工でも十分
対応できるという利点がある。また、この施工方法に用
いられるグラウト材中の鉱物質フィラーは粉末状のもの
であるので、このような粉末状の鉱物質フィラーを含有
するグラウト材は、ブリージングが殆どなく、硬化まで
の材料分離も殆どなく、施工現場での裏込め注入工事の
際の作業性がよく、据え付け寸法変化を少なくすること
ができ、良好なコンクリート舗装路を提供できる。
【0037】さらに、この施工方法に用いられるグラウ
ト材は鉱物質粉末フィラーを含有するものであるので、
硬化後の一軸圧縮強度が100kgf/cm2以下で、
かつ、硬化後の変形係数が50,000kgf/cm2
以下となり、従来のグラウト材を用いる場合と比べて変
形追随性が大幅に向上し、良好なコンクリート舗装路を
提供できる。また、特に、用いるグラウト材中の鉱物質
粉末フィラーの粉末度を2,800〜3,200cm2
/gとしたものにあっては、フィラーの粉末度が高いた
めブリージングがなく、硬化までの材料分離を防止する
効果が格段に優れるので、施工現場での裏込め注入工事
の際の作業性がより向上するという利点がある。また、
用いるグラウト材は、結合材としてセメントが用いられ
たものであるので、安価で、施工費のコストダウンが可
能である。なお、前述のコンクリート舗装路の施工方法
においては、グラウト材を平ボディトラックに積載され
たミキサから供給管、受ジョッキを介してコンクリート
舗装版下の空隙部に注入した場合について説明したが、
オーガタイプのミキサを備えたジェットモービル車を用
いてもよい。
【0038】前述のコンクリート舗装路にあっては、特
に、セメントと鉱物質粉末フィラーとからなり、硬化後
の変形係数が50,000kgf/cm2以下あるグラ
ウト材を用いて構築されたものであるので、該グラウト
材が従来の施工方法で用いられるセメントペースト系グ
ラウト材のほぼ2倍以上の伸び能力(変形能力)を有
し、このため荷重による変形を受けても注入材層にひび
割れが発生しにくく、よって、ひび割れに地下水等が入
り込むことに起因して舗装路の目地部等から粉泥水が吹
き出すことを防止でき、注入材層は地盤に対する荷重伝
達を担うことができ、耐久性が著しく向上するという利
点がある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明のグラウト材
にあっては、結合材としてセメントが用いられたもので
あるので、コスト高となることを防止でき、従来のセメ
ント系グラウト材に比べてコストが1/2〜1/3程度
と安価なものとなる。また、鉱物質粉末フィラーを含有
するものであるので、硬化後の一軸圧縮強度が100k
gf/cm2以下で、かつ、硬化後の変形係数が50,
000kgf/cm2以下となり、従来のグラウト材に
比べて変形追随性が大幅に向上する。また、本発明のグ
ラウト材中の鉱物質フィラーは粉末状のものであるの
で、このような粉末状の鉱物質フィラーを含有する本発
明のグラウト材は、ブリージングが殆どなく、硬化まで
の材料分離が殆どない。また、セメント/フィラー系の
グラウト材としたことにより、乾燥収縮率が従来のセメ
ントミルク単独によるグラウト材の約1/2以下となる
ので、乾湿の繰り返しに耐え得るものとなり、さらに、
流動性が優れたものとなるため、裏込めや注入工事の際
の作業性が向上するという利点がある。また、特に、グ
ラウト材中の鉱物質粉末フィラーの粉末度を2,800
〜3,200cm2/gとしたものにあっては、フィラ
ーの粉末度が高いため、ブリージングがなく、硬化まで
の材料分離を防止する効果が格段に優れ、さらに本発明
のグラウト材を前述の空隙部に注入した注入材層は地盤
等に対する荷重伝達を確実に担うことができ、構造物の
耐久性が著しく向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PC版下におけるグラウト材の流動・充填状
況と時間との関係を示したコッター図である。
【図2】 実施例9のグラウト材と比較例3のグラウト
材の圧縮ひずみと圧縮応力との関係を示したグラフであ
る。
【図3】 本発明のグラウト材をコンクリート舗装路の
施工に使用した具体例を説明するための図である。
【図4】 図3のコンクリート舗装路の施工で用いられ
る受ジョッキを示す縦断面図である。
【図5】 図3のコンクリート舗装路の施工で用いられ
る受ジョッキを示す横断面である。
【符号の説明】
1・・・地面、3・・・路盤、5・・・コンクリート舗装版、7・
・・空隙部、9・・・グラウト注入孔、10・・・シート、11
・・・平ボディトラック、13・・・供給管、15・・・受ジョ
ッキ、16・・・吐出口、17・・・栓、19・・・邪魔板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 22/06 C04B 22/06 Z 28/02 28/02 C09K 17/02 C09K 17/02 P // C04B 111:70 C04B 111:70 C09K 103:00 C09K 103:00 (72)発明者 吉原 正博 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪 セメント株式会社 中央研究所内 (72)発明者 面高 安志 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪 セメント株式会社 中央研究所内 (72)発明者 門松 俊寛 東京都千代田区九段北4−1−3 株式 会社ピー・エス 東京支店内 (72)発明者 宮内 健 東京都千代田区九段北4−1−3 株式 会社ピー・エス 東京支店内 (56)参考文献 特開 平7−69698(JP,A) 特開 昭50−1515(JP,A) 特開 平5−208853(JP,A) 特開 昭47−20914(JP,A) 特開 昭62−291316(JP,A) 特開 平8−290951(JP,A) 特開 平8−245252(JP,A) 特開 平7−330415(JP,A) 特開 平7−300358(JP,A) 特開 平7−286173(JP,A) 特公 昭48−16815(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 17/00 - 17/52 C04B 2/00 - 33/36 E02D 3/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超速硬セメント100重量部に対して鉱
    物質粉末フィラーを40〜310重量部含み、さらに前
    記超速硬セメント100重量部に対し水を120〜14
    5重量部含んでなることを特徴とするグラウト材。
  2. 【請求項2】 超速硬セメント100重量部に対して鉱
    物質粉末フィラーを130〜220重量部含むことを特
    徴とする請求項1に記載のグラウト材。
  3. 【請求項3】 前記超速硬セメント100重量部に対し
    水を140〜145重量部含んでなることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のグラウト材。
  4. 【請求項4】 前記鉱物質粉末フィラーの粉末度が15
    00〜6000cm 2 /gであることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1項に記載のグラウト材。
  5. 【請求項5】 前記鉱物質粉末フィラーが珪石粉であっ
    て、その粉末度が2300〜3100cm 2 /gである
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載のグラウト材。
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