JP3371928B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3371928B2 JP15626194A JP15626194A JP3371928B2 JP 3371928 B2 JP3371928 B2 JP 3371928B2 JP 15626194 A JP15626194 A JP 15626194A JP 15626194 A JP15626194 A JP 15626194A JP 3371928 B2 JP3371928 B2 JP 3371928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機能と、静電写真
法による複写機能とを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機は、原稿画像に対応する
静電像を感光体表面に形成し、次いで現像、転写及び定
着の諸工程を行って画像形成を行うものである。かかる
電子写真複写機としては、おおまかに言って、原稿画像
からの反射光を感光体表面に照射することにより原稿画
像に対応する静電像を形成するアナログ方式のものと、
原稿画像からの反射光を電気信号に変換し、この電気信
号にしたがって感光体表面に静電像を形成するデジタル
方式のものとが知られている。
【0003】一方、印刷用の版(原版)を用い、該版を
介して印刷用のインキを所定の用紙上に供給して画像を
形成する方法は古くから知られており、最近では事務用
の印刷機も市販されている。また電子写真法を利用した
事務用印刷機も公知であり、この印刷機では、電子写真
複写機と同様の方法で感光体表面に静電像を形成し、こ
の静電像を利用して原版となる印刷マスタを形成して画
像形成が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した電
子写真複写機と事務用印刷機は、いずれも一長一短があ
る。例えばデジタル方式の電子写真複写機は、優れた画
質の画像を形成することができ、特にカラー複写には極
めて有利であるが、電気信号への変換及び電気信号に基
づいての静電像の形成に際しての応答速度に問題があ
り、画像形成の高速化に限界があるため、特に多数枚の
画像形成には適していない。また、アナログ方式の電子
写真複写機は、かなりの高速度で画像形成を行うことが
できるが、多数枚の画像形成を行う場合には、一枚毎に
原稿スキャンを行う必要があり、振動の発生や単位時間
当りの消費電力の増大等の問題を生じ、やはり多数枚の
画像形成には適していない。
【0005】また事務用印刷機は、多数枚の画像形成に
は極めて有利であるが、一旦、版を作成するため、これ
に要する費用及び時間が別個に発生する。従って、少数
枚の画像形成には、経済的にも処理速度的にも不満足で
ある。これは、電子写真法を利用した事務用印刷機にも
当てはまる。
【0006】従って本発明の課題は、印刷機能と電子写
真複写機能とを備え、しかも、画像形成枚数に応じて有
利な機能を選択して画像形成を行うことが可能な画像形
成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、感光体
表面に形成された静電潜像の現像により得られたトナー
像を所定の用紙に転写して画像形成を行う静電写真複写
機構と、印刷用版を介して印刷インキを所定の用紙上に
移行せしめてインキ像を形成する印刷機構とを有してい
る画像形成装置において、画像処理条件を入力する機
構、コスト、処理時間、画質或いはこれらの要素の重み
付けからなる選択条件を入力する機構、及び入力された
画像処理条件に応じて、複写機構及び印刷機構の内、入
力された選択条件について有利な方を判定し選択する自
動選択処理用コンピュータを備えており、前記自動選択
処理用コンピュータからの信号にしたがって、選択され
複写機構又は印刷機構により目的する画像形成を行う
ことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0008】また本発明によれば、感光体表面に形成さ
れた静電潜像の現像により得られたトナー像を所定の用
紙に転写して画像形成を行う静電写真複写機構と、感光
体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成
し、該トナー像を感光体表面に定着して印刷用マスタを
形成し、該印刷用マスタを用いて現像及び所定の用紙へ
の転写を行って画像形成を行う印刷機構とを備えた画像
形成装置であって、画像処理条件を入力する機構、コス
ト、処理時間、画質或いはこれらの要素の重み付けから
なる選択条件を入力する機構、及び入力された画像処理
条件に応じて、複写機構及び印刷機構の内、入力された
選択条件について有利な方を判定し選択する自動選択処
理用コンピュータを内蔵しており、前記自動選択処理用
コンピュータからの信号にしたがって、選択された複写
機構又は印刷機構により目的する画像形成を行うことを
特徴とする画像形成装置が提供される。
【0009】
【作用】本発明の画像形成装置において、上記の画像処
理条件は、原稿枚数、画像処理枚数(原稿1頁当り)、
転写紙のサイズ、拡大/縮小率等である。また、この自
動選択処理用コンピュータには、原稿枚数、画像処理枚
数等の画像処理条件について、複写及び印刷により要す
る費用、時間、並びに複写及び印刷による画質適性に関
するデータが記憶されている。即ち、本発明の印刷機能
付電子写真複写機においては、入力された画像処理条件
に応じて、入力された選択条件(例えばコスト或いは処
理時間)について、複写機構及び印刷機構の内から有利
な方がコンピュータにより自動的に選択されて画像形成
処理が行われる。従って、経済的、時間的に極めて有利
となる。
【0010】上記の自動選択処理行程の一例を、図1の
フローチャートに示す。図1において、画像形成処理に
あたっては、先ず上述した画像処理条件を入力する。次
いで、複写または印刷を手動で設定した場合には、該設
定にしたがって直ちに複写または印刷機構による画像形
成が実行される。
【0011】また選択条件が設定された場合には、自動
選択処理用コンピュータが動作し、原稿画質の読み取
り、複写時の処理費用及び処理時間の試算、印刷時の処
理費用及び処理時間の試算、及びこれらに基づいて、有
利な処理条件(複写又は印刷)の判定がなされ、その判
定結果が表示される。この場合、選択条件で各選択要素
の重み付けを設定することにより、その優先順位にした
がって判定がなされる。例えば、処理費用及び処理時間
を選択し、処理費用に重み付けが設定されていれば、処
理費用が優先して、複写または印刷のうち何れが有利か
が判定される。
【0012】さらに図1においては、画質が画像処理条
件及び選択条件に設けられているが、これは原稿画像の
読み取りをデジタル方式で行う場合にのみ適用されるも
のであり、アナログ方式で原稿画像の読み取りが行われ
る場合には、この条件はなく、図1において、原稿画質
の読み取り動作は行われないことになる。
【0013】判定結果が表示された後は、その結果の確
認が行われ、YESであればその結果にしたがって複写
または印刷機構による画像形成処理が行われる。またN
Oであれば、再び画像処理条件の設定乃至選択条件の入
力が行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の画像形成装置を、添付図面に
示す具体例に基づいて説明する。図2及び図3は、それ
ぞれ、静電写真方式を利用した印刷機構を用いたタイプ
の画像形成装置の一例を示すものであり、特に図2は、
原稿の読み取りをデジタル方式で行うタイプの画像形成
装置の代表的な構造を簡単に示す略図であり、図3は、
原稿の読み取りをアナログ方式で行うタイプの画像形成
装置の代表的な構造を簡単に示す略図である。
【0015】図2において、この画像形成装置は、機枠
1上に設けられた原稿台2と、機枠1内に設けられた原
稿読み取り機構A、複写機構B、印刷機構C、定着機構
D及び自動選択処理用コンピュータEとから成ってお
り、機枠1上には、前述した画像処理条件、選択条件等
を入力する入力ボード3が設けられている。
【0016】かかる装置は、自動選択処理用コンピュー
タEが設けられている点を除けば、その他の各機構は、
公知の複写機あるいは事務用印刷機の構造と実質的に同
じであるため、各機構についてはその要部のみを示す。
【0017】原稿台2に画像すべき原稿が置かれ、入力
ボード3に画像処理条件及び選択条件が入力されると、
自動選択処理用コンピュータEが作動し且つ原稿読み取
り機構Aにおいて原稿読み取りが行われる。この原稿読
み取りは、ハロゲンランプ等の適当な光源5と光学系6
の移動によって露光された原稿像(光情報)が光センサ
7によって読み取られ、アナログ電気信号からデジタル
電気信号に変換することによって行われる。
【0018】上記のデジタル電気信号は、画質の情報と
してコンピュータEに送られる。さらに、コンピュータ
Eの判定結果に応じて、デジタル電気信号がレーザユニ
ット8に伝達され、レーザユニット8からのレーザ光に
より、複写機構Bによる複写または印刷機構Cによる印
刷が行われる。
【0019】複写機構Bは、給紙搬送路9上に設けられ
ている感光体ドラム10を有するものであり、その周囲
に主帯電装置11、現像装置12、転写用帯電装置1
3、除電装置14及びクリーニング装置15が設けられ
ている。即ち、主帯電装置11により感光体ドラム10
表面が所定極性に帯電され、レーザユニット6からのレ
ーザ光照射により、感光体ドラム10表面に電荷像が形
成される。次いで公知の現像装置12により、この電荷
像が現像されて感光体ドラム10表面上にトナー像が形
成され、給紙搬送路9上から送られてきた転写紙の背面
から転写用帯電装置13による帯電が行われ、前記トナ
ー像が該転写紙に転写される。トナー像が転写された転
写紙は、給紙搬送路9上を搬送されて定着機構Dに導入
され、熱または圧力による定着が行われる。一方、転写
後の感光体ドラム10は、除電装置14及びクリーニン
グ装置15によって電荷の除去及び残存トナーのクリー
ニングが行われ、1サイクルの複写行程が終了すること
になる。
【0020】また印刷機構Cも、それ自体公知であり、
例えば前記の給紙搬送路9から分岐した搬送路9’上に
印刷ドラム20を有するものである。勿論、この印刷ド
ラム20は、複写機構Bの感光体ドラム10に転写紙を
供給する給紙搬送路9の延長線上に配置されていてもよ
い。
【0021】この印刷機構Cにおいて、印刷ドラム20
の周囲には、例えば帯電装置21、露光用光源22、現
像装置23、定着用のフラッシュランプ24及び転写用
帯電装置25を有している。即ち、コンピュータEによ
り印刷が指定された場合、印刷ドラム20上に感光体シ
ートが供給され、帯電装置21によって感光体シートが
帯電され、レーザユニット8からのレーザ光照射によ
り、感光体シート表面に電荷像が形成される。次いで、
現像装置23により該電荷像の現像が行われ、印刷ドラ
ム20上の感光体シートにはトナー像が形成され、さら
にフラッシュランプ23により該トナー像が定着固定さ
れて印刷用マスタが形成される。
【0022】この印刷用マスタは、さらに帯電装置21
による帯電、及び露光用光源22による露光に付され、
印刷用マスタのトナー像に電荷が付与される。次いで、
現像装置23により該電荷像が現像されてトナー像が形
成される。このトナー像は、転写用帯電装置25によっ
て給紙搬送路9上から送られてきた転写紙に転写され、
トナー像が転写された転写紙は定着機構Dに導入され、
トナー像の定着が行われる。この印刷用マスタを用いた
印刷行程が繰り返されることにより、多数枚の印刷が行
われるものである。印刷終了後は、印刷ドラム20上の
感光体シート(印刷用マスタ)が廃棄され、新たな感光
体シートが供給される。
【0023】図3において、この画像形成装置は、原稿
の読み取りがアナログ方式で行われる点を除けば、図2
の装置と実質的に同じ構造を有している。従って、複写
機構B及び印刷機構Cは簡略して示し、例えば感光体ド
ラム10及び印刷ドラム20の周囲に配置されている各
種の装置は省略した。
【0024】図3の複写機における読み取り機構Aによ
る読み取りは、光源5及びレンズ、ミラー等の光学系6
により行われる。即ち、光源5と光学系6の移動によっ
て露光された原稿像(光情報)が可動の反射ミラー30
に集束される。従って、コンピュータEの判定により、
原稿像が反射ミラー30を介して、複写機構Bの感光体
ドラム10または印刷機構Cの印刷ドラム20上の感光
シートの露光による電荷像形成が行われ、複写乃至印刷
が行われる。
【0025】本発明においては、コンピュータEによる
自動選択処理が行われる点を除けば、複写あるいは印刷
はそれ自体公知の方法で行うことができるので、本発明
は上述した図2及び図3に示す具体例に制限されるもの
ではない。例えば、図3の複写機において、読み取り機
構A中にCCDセンサ等を設け、複写または印刷機構の
うち、何れか一方をデジタル式で構成することもでき
る。また図2及び図3の具体例は、印刷機構として、静
電写真方式を利用して版の作成を行うタイプのものを用
いた例であるが、勿論、この印刷機構としては、孔版を
用いて印刷を行う他の印刷方式により印刷を行うタイプ
のものを使用することもできる。さらに複写機構と印刷
機構とを別個独立のアセンブリとして設け、これらを自
動選択処理用コンピュータで制御することも可能であ
る。このような方法は、特に孔版方式等の他の印刷方式
により印刷を行う印刷機構を用いる場合に有利に使用す
ることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の画像形成装置においては、入力
された画像処理条件に応じて、入力された選択条件(例
えばコスト或いは処理時間)について、複写機構及び印
刷機構の内から有利な方がコンピュータにより自動的に
選択されて画像形成処理が行われ、処理時間を表示する
ことも可能である。従って、経済的、時間的に極めて有
利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置において行われる自動選
択処理行程の一例を示すフローチャート。
【図2】原稿の読み取りをデジタル方式で行うタイプの
本発明の画像形成装置の代表的な構造を簡単に示す略
図。
【図3】原稿の読み取りをアナログ方式で行うタイプの
本発明の画像形成装置の代表的な構造を簡単に示す略
図。
【符号の説明】
A:原稿読み取り機構 B:複写機構 C:印刷機構 D:自動選択処理用コンピュータ E:定着機構 10:感光体ドラム 20:印刷ドラム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 370 - 540 G03G 15/00 303 G03G 15/22 103 G03G 13/26 - 13/34 B41F 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体表面に形成された静電潜像の現像
    により得られたトナー像を所定の用紙に転写して画像形
    成を行う静電写真複写機構と、印刷用版を介して印刷イ
    ンキを所定の用紙上に移行せしめてインキ像を形成する
    印刷機構とを有している画像形成装置において、 画像処理条件を入力する機構、コスト、処理時間、画質
    或いはこれらの要素の重み付けからなる選択条件を入力
    する機構、及び入力された画像処理条件に応じて、複写
    機構及び印刷機構の内、入力された選択条件について有
    利な方を判定し選択する自動選択処理用コンピュータを
    備えており、 前記自動選択処理用コンピュータからの信号にしたがっ
    て、選択された複写機構又は印刷機構により目的する画
    像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光体表面に形成された静電潜像の現像
    により得られたトナー像を所定の用紙に転写して画像形
    成を行う静電写真複写機構と、感光体表面に形成された
    静電潜像を現像してトナー像を形成し、該トナー像を感
    光体表面に定着して印刷用マスタを形成し、該印刷用マ
    スタを用いて現像及び所定の用紙への転写を行って画像
    形成を行う印刷機構とを備えた画像形成装置であって、 画像処理条件を入力する機構、コスト、処理時間、画質
    或いはこれらの要素の重み付けからなる選択条件を入力
    する機構、及び入力された画像処理条件に応じて、複写
    機構及び印刷機構の内、入力された選択条件について有
    利な方を判定し選択する自動選択処理用コンピュータを
    内蔵しており、 前記自動選択処理用コンピュータからの信号にしたがっ
    て、選択された複写機構又は印刷機構により目的する画
    像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
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