JP3371753B2 - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

Info

Publication number
JP3371753B2
JP3371753B2 JP12311097A JP12311097A JP3371753B2 JP 3371753 B2 JP3371753 B2 JP 3371753B2 JP 12311097 A JP12311097 A JP 12311097A JP 12311097 A JP12311097 A JP 12311097A JP 3371753 B2 JP3371753 B2 JP 3371753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
yoke
ions
wafer
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12311097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10302707A (ja
Inventor
正彦 青木
耕自 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP12311097A priority Critical patent/JP3371753B2/ja
Publication of JPH10302707A publication Critical patent/JPH10302707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3371753B2 publication Critical patent/JP3371753B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェファ、
ガラス基板などのような大型の加工品に、大電流イオン
注入を実現するためのイオン注入装置に関する。Siウ
ェファの場合は、ボロン、リン、ヒ素などp型、n型不
純物をドープするためにイオン注入することが多い。ス
ループットを上げるために、一様な注入分布でしかも高
速でドープする装置が望まれる。さらに水素イオンなど
が注入されると温度が過度に上がるなどの悪影響がある
から水素イオンなどを除去することが望ましい。 【0002】 【従来の技術】従来の大電流イオン注入装置は大別して
ふたつの種類がある。ひとつは、細い(0次元の広が
り)高密度のイオンビームを扇形マグネットによって質
量分析し所望のイオン種のみを、回転並進運動する回転
ターゲットに戴置されている加工品(ウェファ)に照射
するものである。細いイオンビームであるから扇形磁石
によって質量分離するのは簡単である。しかしビーム自
体は広がりを持たないので、ウェファの全面に照射する
ために、ウェファを並進、回転させる必要がある。ウェ
ファを支持するエンドステーション側で2次元的にウェ
ファを動かす必要がある。 【0003】もうひとつは大口径のイオン源から大口径
イオンビームを引き出し質量分析せずにウェファに照射
するものである。ウェファの直径をWとし、イオン源か
ら引き出されたイオンビームの直径をDとする。D>W
の大口径のイオンビームを発生させるので、ウェファを
走査する必要がない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 1.回転ターゲットを用いる方式では、細い0次元ビー
ムを発生させるのでビーム光学系は単純である。しかし
回転並進を行わせなければならないエンドステーション
の構造は複雑である。ウェファを戴置したディスクは高
速回転と、イオンビーム電流に比例しビーム位置に反比
例するような並進速度制御を行わなければならない。又
ウェファでのビーム電流密度が高くなるとウェファのチ
ャージアップ現象が著しくなる。チャージアップは、正
または負のイオンビームを注入したとき電荷が逃げず、
電荷がウェファなどの表面に蓄積される現象である。こ
れによってウェファの表面のデバイスが破壊されること
もあり望ましくない。現在大口径ウェファにイオン注入
する方法として、現実的に利用されているのはこの回転
ターゲット方式であるが、このような欠点がある。 【0005】2.大口径イオン源非質量分離方式はビー
ム光学系はイオン引き出し系だけであるあるから装置構
成はいっそう単純である。エンドステーションの構造も
単純である。しかし大口径イオンビームは質量分析する
ことができないので、所望イオン以外のイオン種も区別
されずウェファに注入されてしまう。不純物イオンの注
入によって所望の特性が得られない事がある。さらにイ
オンでなく分子の形でも注入されるので注入深さ分布が
プラズマの状態によって変化する。注入深さが一定しに
くいのでデバイス特性が一定しにくいという難点もあ
る。 【0006】後者に関しては、例えば、ボロンの注入を
行う場合、ジボラン(B26 )が原料ガスとして用い
られる。この際ボロンとともに水素イオンもウェファに
注入される。注入された水素は高速であるからゲート酸
化膜を突き抜けチャンネル層にまで注入される場合があ
る。これがゲート電極下方でのチャンネルに格子欠陥を
生じさせることがある。イオンエネルギーは全て熱に変
換されるが所望のイオン種以外のイオン(例えば水素イ
オン)が注入されるとそれによって試料が過熱されてし
まう。温度上昇によって試料上のデバイスが破壊される
惧れがある。 【0007】3.大口径イオン源方式の難点はそれだけ
ではない。8インチウェファや12インチウェファとい
った大面積の基板にイオン注入しようとする場合、ウェ
ファ面上いたるところで数%以内の注入均一性が要求さ
れる。このような大面積でビームの密度均一性あるイオ
ン源を実現するのは至難の技である。大口径イオン源は
現在のところ注入均一性要求の厳しくない小面積のウェ
ファにしか使えない。 【0008】4.質量分析しないイオン注入法としてさ
らに、PIII法(Plasma ImmersionIon Implantation
)というものが提案されている。Shu Qin and Chung C
han,"Plasma immersion ion implantaion doping exper
iments for microelectronics", J.Vac.Sci.Technol. B
12(2), (1994) p962 。これはSiウェファをプラズマ
中にさらし、ウェファに負の電圧を印加することによっ
てシース領域でイオンを加速しウェファに注入する方法
である。イオンビームを引き出すのにシース電圧を使っ
ているので引出電極が不要である。多くの場合、不純物
は電極がスパッタリングされたものである。この方法で
は電極から発生する不純物の混入の可能性がない。だか
ら質量分析をしなくても良いというわけである。 【0009】しかし原料ガスが含む元素から出る不要イ
オンを除く事はできない。前記のボロンドーピングの場
合は、原料ガスとしてジボランを使うが、水素イオンが
ウェファに注入される。水素イオンもボロンイオンも同
じ加速エネルギーを持つ。水素イオン注入によってウェ
ファが過熱される。スループットを上げるために注入時
間を短縮すると水素注入による温度上昇が著しくなる。
だから注入時間を余り短くできない。ウェファ1枚に、
10分掛かって1.9×1015cm-2の密度のイオン注
入をした事が報告されている。これではスループットが
低すぎる。1枚1分以内でイオン注入したいものであ
る。実際この方法は実用化されていないようである。 【0010】5.これまでに、0次元ビーム(断面が
点)のビームを質量分析し二次元走査されるウェファに
ビーム注入する方法と、大口径の2次元ビーム(断面が
広い円形)のビームを質量分析しないで静止したウェフ
ァに注入する方法と、イオン源を使わずプラズマ中のウ
ェファにイオン注入するPIII法とを説明した。2番
目の大口径イオンビーム法において質量分析できれば問
題は解決されるはずである。しかし大口径ビームを質量
分析しようとする試みはいまだ実現していない。 【0011】質量分離をして水素などの軽元素を除去す
ることのできるイオン注入装置を提供することが本発明
の第1の目的である。同じ元素をドープする事ができる
異種イオンもイオン注入できるようにしたイオン利用率
の高いイオン注入装置を提供することが本発明の第2の
目的である。スループットの高いイオン注入装置を提供
することが本発明の第3の目的である。 【0012】第1の目的と第2の目的は共通するものが
ある。原料ガスがプラズマになると多様なイオンが生成
されるが、ある元素を含むものであればそれら全部をイ
オン注入してガスを有効に利用することを目指すのであ
る。ただ水素だけを含む軽イオン(H+ 、H2 +、H3 +
は除去する必要がある。これはp型不純物又はn型不純
物をドープするという本来の目的に沿うものでない。そ
れに水素イオン注入によってウェファの温度が上がりす
ぎる。それで軽イオン(最大でH3 +)だけを排除するよ
うな折衷的な質量分析をおこなう。 【0013】質量分析に関しては、様々の要求がある。
厳格にただ1種類のイオンだけを注入するべきであると
するものもある。反対に質量分析は不要だとするものも
ある。本発明はこれらのうちでは中間的なものである。
目的とする元素を含むものであればどのイオン種でもみ
んな注入され、目的とする元素を含まない水素だけから
なるものは排除しようとするのである。 【0014】例えば、シリコンウェファにn型不純物と
してPをドープする場合、原料ガスをPH3 とするが、
これはP+ 、PH+ 、PH2 +、H+ 、H2 +、H3 +などの
イオンを生ずる。本発明はこのうち、H+ 、H2 +、H3 +
を除き、そのほかのイオンは全て試料に注入するように
するものである。Pの化合物のイオンであれば注入のあ
と、やがてHが抜けてn型不純物になるから無駄でない
のである。つまり本発明の質量分析は、ある閾値M0
り小さい質量Mのイオン(M<M0 )は排除し、閾値よ
り大きい質量Mのイオンは全て(M>M0 )選択するも
のである。 【0015】 【課題を解決するための手段】対象となる試料直径Wよ
り小さい横幅2dと、直径wより大きい縦幅Tをもつ縦
長のイオンビームを生成するイオン源と、縦長イオンビ
ームの通路を有する縦長のヨークと、ヨークの中央部に
巻かれた主コイルM1、M2と、主コイルに並んでヨー
クの一方の端部に巻かれた第1補助コイルA1、A2
と、主コイルと並んでヨークの他方の端部に巻かれた第
2補助コイルB1、B2とよりなり縦方向に磁場を発生
する縦長の質量分析磁石と、質量分析磁石によって分離
された軽イオンを遮断するシャッタと、質量分析磁石に
よって分離された軽イオン以外のイオンビームが注入さ
れるように試料を保持しイオンビームの長手方向と直交
する方向に試料を移動させる試料保持機構とよりなる。 【0016】本発明の装置は、まず縦長イオンビームを
発生させるというところに第1の特長がある。試料の直
径よりも高い縦長のビームを用いるから試料はビームの
横方向にだけ移動させれば足りる。ために注入時間を短
縮することができスループットが向上する。但し縦長と
いっているが、もちろん横長のイオンビームであって横
方向に磁場を懸け短辺方向に質量分析して、試料を縦方
向に動かしても良い。ここでは磁場を縦としビームも縦
長と表現する。 【0017】しかし縦長ビームをマグネットによって曲
げようとする場合、磁極間隔が極めて長いので一様磁場
になりにくい。一様磁場でないと、場所によって曲がり
角度が異なるからビームの断面が歪んでしまうし、正し
く質量分析することができない。そこで本発明は、長い
磁極間隔において一様な磁界を形成することができるよ
う工夫している。ヨークに巻いた主コイル、第1補助コ
イル、第2補助コイルなどの組み合わせによって長い磁
極間で一様磁場を発生させるようにした。 【0018】一様な縦磁場によって、縦長ビームを短辺
側に曲げ、イオンを質量分離する。軽イオンだけを除去
するためにシャッターを設けて一定角度以上に曲がった
ビームをシャッターによって遮断する。残りのビームは
全て試料に注入する。試料はビームの長辺とは直交する
方向に移動するようになっていて、試料全面にイオンビ
ーム注入できる。 【0019】 【発明の実施の形態】図1は本発明のイオン注入装置の
概略構成図である。縦長のイオン源1が、縦長のイオン
引き出し口2から、帯状(縦長)のビーム3を生成す
る。試料(ウェファ)の直径をWとすると、ビームの縦
長さTはWより大きい、ビームの横幅2dはWより小さ
い(T>W>2d)。ビーム3の経路には、ビームの長
辺Tに平行な縦磁場Byが形成されている。ここで座標
系を定義する。ビームの進行方向をz方向、縦長ビーム
の短辺の方向をx方向、ビーム長辺の方向をy方向とす
る。帯状ビーム3は縦磁場Byの為にローレンツ力を受
け、x方向に曲がる。曲率半径をRとすると、 【0020】 ByR=(2MV/q)1/2 (1) 【0021】である。qは電荷、Vは引出電圧、Mは質
量である。重いイオンはRが大きい。つまり曲がりにく
い。軽いイオンはRが小さい。つまり曲がり易い。軽イ
オンはビーム5のように大きく曲がる。重イオンはビー
ム4のように殆ど曲がらない。軽イオンは水素のイオン
(H+ 、H2 +、H3 +)などを意味する。重イオンは、先
ほどのPドープの例では、P+ 、PH+ 、PH2 +などで
ある。行路中にシャッター7を進退自在に入れて軽イオ
ン5を遮断するようにしている。スリットではなくて、
シャッターであるから、ある質量以上のイオンは全て通
す。 【0022】シャッター7で遮られなかった重イオンの
ビーム4は対象物(ウェファ)6の表面に注入される。
ビーム4は複数のイオン種を含むのでウェファ6面で広
がりを持つ。複数イオン種の存在のために注入面8の幅
Δxは、もとのビームの幅2dよりも広くなる(Δx>
2d)。 【0023】ビームの短辺方向(x方向)に一様磁場を
作るのは比較的簡単である。磁極間隔が狭いからであ
る。本発明はそうではなくて、ビームの長辺方向(y方
向)に一様磁場Byを作りだし、これによってビームを
質量分析しようとする。磁極間距離が長いので、細長い
閉ループからなるヨークにコイルを巻いたものではヨー
ク面からの磁束漏れのために一様な磁場を形成すること
ができない。中央部で強く、両端で弱い磁場となる。y
=0の近くではビームは強く曲がり、y=0から離れる
と弱く曲がるようになる。すると図8(a)のようにビ
ームがウェファ面で湾曲してしまう。湾曲するだけでな
く、y=0から離れた部位で、重イオンP+ と、軽イオ
ンH3 +のビームの一部が重なってしまう。ここで質量分
離が不完全になる。 【0024】そこで一様な縦磁場形成の為に本発明は特
別な工夫をしている。図2は本発明のイオン注入装置の
縦断面図、図3は同じものの平面図である。イオン源1
は縦長のイオン源であって、縦長のイオン引き出し口2
を持ち、ここからy方向に長く、x方向に短い断面のビ
ーム3が引き出される。ビームはz方向に進行し、ヨー
ク10の内部に入る。ヨーク10の内部には一様な縦磁
場Byが存在する。これによって軽いイオン5は強く曲
がり、重いイオンは弱く曲がる。ビーム経路に出入自在
にシャッタ7と位置検出器11が設けられる。これは図
1と図3に示した。 【0025】位置検出器11は初めにイオンビームの空
間的な分布を調べるためのものである。シャッタの前に
あっても、後ろにあっても、さらにウェファの後ろにあ
っても良い。これはxy面に広がる二次元の検出器また
は一次元の検出器である。一次元の検出器を使う場合は
センサ列と直角方向に移動させて実質的に二次元のセン
サとする。初めに位置検出器11これをビーム経路に持
ち出して、磁界が0の時の直進ビームのxy方向のイオ
ン分布を調べる。さらに磁界を掛けてイオンプロフィル
の歪をモニタし、イオンビームが歪まないように補助コ
イル電流を調整する。 【0026】位置検出器11とシャッタ7は同様にx方
向に進退可能である。イオン注入を行うときは、位置検
出器11を引き込み、代わりにシャッター7を繰り出
す。軽いイオンは強く曲がるのでシャッター7によって
遮断される。重いイオンは曲がりが少ないのでシャッタ
ー7に触れず、ウェファ6に入射する。エンドステーシ
ョン9は、ウェファ6を支持しx方向に移動できる支持
機構を備える。 【0027】図4はヨーク10と6つのコイルを示して
いる。ヨークは強磁性体の閉磁路を構成する。矩形状で
あってy方向に長く、x方向に短い。x方向のヨーク部
分をX枠、y方向のヨーク部分をY枠と呼ぶ。Y枠には
6つのコイル、M1、M2、A1、A2、B1、B2が
設けられている。中央の主コイルM1、M2は最も巻き
数の多いコイルである。巻き方向は同一であって、何れ
も上向きの磁束をヨーク10内に発生させる。ヨーク1
0に上下向きの循環型の磁束を生じさせるのではない。
主コイルより下方には第1補助コイルA1、A2があ
る。これも巻き方向は同一であり何れも上向きの磁束を
生じる。主コイルより上方には第2補助コイルB1、B
2がある。これも上向きの磁束を発生させる。 【0028】つまりこのヨークは閉曲線の磁路を持つ
が、コイルによって作られる磁束は閉曲線に沿ってヨー
ク中を回るものではない。左側Y枠に巻き付けてある3
つのコイルB1、M1、A1は何れも上向き磁束を与え
る。右側Y枠にある3つのコイルB2、M2、A2も上
向き磁束を作る。磁束はX枠の中央Uで衝突し、上下に
ヨークから飛び出す。 【0029】上向きに飛び出したものは、ヨークを大き
く外回りして、反対側のX枠の中心Dに戻る。これは磁
束の損失である。下向きに飛び出したものは、下向きの
磁束密度Bとなる。これは質量分析空間12を縦に貫
き、下のX枠の中央Dでヨーク内に戻る。このように、
ヨーク10は上下のX枠の中点UとDが磁極になる。 【0030】右側の磁束は、A2、M2,B2を下から
上に抜け、ヨーク10の上枠の中点Uから下降して、ビ
ーム3を通り、下枠の中点Dへ戻りさらにA2、M2,
B2を通過する閉ループを描く。 【0031】左側の磁束は、A1、M1,B1を下から
上に抜け、ヨーク10の上枠の中点Uから下降して、ビ
ーム3を通り、下枠の中点DへもどりさらにA1、M
1、B1を通過する閉ループを描く。 【0032】このように、X枠の中点U、Dで磁束が強
く衝突し磁場エネルギーがここで高くなるので、その近
傍でのヨークからの磁束の漏れが大きい。これが問題で
ある。もしも一対の主コイルM1、M2だけであると、
ヨーク半ばでの磁束漏れのためにByがy方向で一様に
ならない。 【0033】図6は主コイルM1、M2だけに5000
0ATの電流を流し、補助コイルA1、A2、B1、B
2には電流を流さない時の、磁束密度By(y)のy方
向の分布である。ATというのは本来MKS単位系での
磁場Hの単位であるが、ヨークに発生させる起磁力を与
えるものとしてここでは、コイルの巻数Nと電流Iの積
によってコイル起磁力を表現している。もしもヨークが
閉磁路をなし、漏れ磁束がないとすれば、ヨーク内の磁
場HはATの値を磁路長によって割った値になる。 【0034】しかし本発明の使い方では磁束漏れがある
のでヨーク内の磁場は、ATを磁路長で割ったものには
ならない。従ってAT/mと磁束密度Bの間に単純な比
例関係はない。コイルに流す電流が大きいので磁極間が
離れていても十分な磁束密度Bを発生させることができ
る。ATが大きいとヨークの飽和が起こる惧れがある。
しかしヨークの断面積が十分であれば、磁束密度は数k
Gの程度であるから、飽和が起こる心配は無い。 【0035】さてヨークの開口のy方向の長さを40c
mとして、中央部y=0では1600ガウスになる。し
かし両端部y=±20cmでは720ガウスにしかなら
ない。Byがy方向に不均一になる。y=0の付近を通
るビームは強く曲がるが、y=±20cmの付近を通る
ビームは曲がりが小さい。 【0036】そこで両側に補助コイルを設けてこれらに
大電流を流す事によって両端での磁場を増強する。図7
は主コイルM1、M2にそれぞれ25000ATの電流
を流し、補助コイルA1、A2、B1、B2にはそれぞ
れ12500ATの電流を流した時のy方向の磁束密度
By(y)を示す。y=0cmで1040ガウスである
が、y=±20cmに至るまで一様であり、平坦な磁束
密度分布が実現されている。このように補助コイルA、
Bを励磁することによってy方向の磁場を一様にするこ
とができる。磁場が一様であれば、y方向の位置の違い
によらず、ビームの曲がりを等しくできる。 【0037】図8の(b)に示すように、初めに矩形断
面のビームであれば、ウェファ面上でも、Pについて矩
形断面になるし、H3 についても矩形断面になる。図8
のPとH3 の境界の部分にシャッターを入れると、
3 +、H2 +、H+ などの軽イオンを全て落とし、P以上
の質量をもつ、P+ 、PH+ 、PH2 +、PH3 +などのイ
オンを全てウェファに注入することができる。図8
(b)ではPの領域とH3 の領域が接触しているが、も
う少しウェファを後ろへずらすと両者は十分に離隔す
る。 【0038】初めに二次元分解能を持つ位置検出器11
(ファラディカップなど)によってイオンビームの分布
を求めておき、PとH3 ビームの境界を求め、境界部分
にシャッターを位置させる。照射領域8が既知になるの
で、ウェファ6をx→−x方向に走査すればよい。これ
はウェファの支持機構によって行う。一方向の並進だけ
でウェファの全面に一様にビームを注入することができ
る。高速回転と並進運動を同時に行う、従来の大口径ウ
ェファ用のイオン注入装置のエンドステーションに比較
して、格段に単純化される。 【0039】 【実施例】直径30cmのシリコンウェファにPイオン
をドープする場合について説明する。原料ガスはPH3
ガスである。これをイオン源に導入してプラズマとし、
引出電極の作用によってイオンビームとして引き出す。
縦長のイオン源1から高さが40cm横幅が10cmの
帯状のイオンビームを発生させる。ビーム前方には二次
元の位置検出器11を配置する。これによってイオンビ
ームのx、y方向に二次元分布を調べる。 【0040】たとえば二次元の検出機能をもつファラデ
ィカップを用いる。二次元分解能を持たせるため、例え
ば1cm径のイオン検出部を多数格子状に並べたファラ
ディカップが適する。二次元検出器の代わりに、y方向
に伸びる一次元位置検出器をx方向に移動させても良
い。或いはx方向に伸びる一次元位置検出器をy方向に
移動させることもできる。これらのビーム強度の二次元
信号をパラレルに、或いはゲートを懸けて、シリアルに
読み出して適当な数学的処理をパソコンで行い、ビーム
の2次元分布をCRTに表示できる。この状態では、水
素イオンや燐イオンは重なったピークを作っている。 【0041】つぎに主コイルM1、M2に通電してヨー
クから縦磁場Byを発生させる。磁場分布は図6のよう
になる。イオンビームはx方向に曲がり、ピークが二つ
に分離する。図8(a)のようにH3 のビームと、Pの
ビームは中央部では分離しているが、端では互いに重な
っている。もとのビームが40cm×10cmの矩形状
であるのにビームが歪むのは中央で磁場が強く端で弱い
からである。 【0042】さらに補助コイルA1、A2、B1、B2
に通電してこれを励磁する。主コイルM1、M2の電流
とバランスを取りながら補助コイル電流を増加させる。
ビームの分布が図8(b)のように矩形状になり完全に
分離できればよい。このとき図7のような一様磁場が形
成されている。 【0043】注入角度が問題になるときは、基板6を傾
けて燐イオンのビームが直角になるようにする。この条
件では、燐イオンの入射角は約10度、水素イオンは約
40度程度である。であるからウェファ6を約10度傾
けて入射するようにすれば良い。入射角が10度位傾い
ても差し支えないという場合は、ウェファは傾けなくて
も良い。ビーム断面はy方向に長い長方形であるから、
基板6はx方向に並進させて全面にイオン注入する。 【0044】先ほどヨークの飽和について述べたが、こ
こで、燐ドープの例について、パラメータの例を説明す
る。図5は横幅JHG(2d)のある縦長ビームが磁場
のファラディ力で曲がる有り様を示す。有効な磁場の存
在する領域の幅をLとする。水素H3 +イオンは点Cを中
心として小さい半径RH の円弧を描く。中心角をΘH
する。H3 +ビームは入口でJHGの広がりを持つので、
出口でもSQPの範囲に広がっている。中心点Hからz
方向に引いた線と領域の端の線の交点をFとする。燐イ
オンは点Eを中心として大きい半径RP の円弧を描く。
中心角をΘP とする。P+ ビームは入口でJHGの幅を
持つから、出口でもNMKの広がりを持つ。 【0045】燐ビームの出口分布で最もxの値が大きい
のは点Nである。H3 ビームの出口分布で最もxの小さ
いのは点Pである。このようにXN <XP であれば、シ
ャッターをPN間に置く事によってH3 を全部落とす事
ができる。もちろんビーム角度も違うので実際にはもっ
と余裕がある。 【0046】 RH =(MH V)1/2 /0.69B (2) 【0047】 RH =(MP V)1/2 /0.69B (3) 【0048】ここで半径Rの単位はcm、磁束密度の単
位はテスラ、MH(3)、MP(31)は質量数である
(MH =3、MP =31)。加速電圧Vの単位は10k
eVである。磁場領域Lでのビーム曲がりの中心角Θ
P、ΘHは、 【0049】RH sinΘH =L (4) 【0050】RP sinΘP =L (5) 【0051】によって決まる。 【0052】 FN=RP −RP cosΘP +d (6) 【0053】 FP=RH −RH cosΘH −d (7) 【0054】である。分離の条件は FP>FNである
から、 【0055】 RH −RH cosΘH −d>RP −RP cosΘP +d (8) 【0056】であればよい。具体的に、磁場領域の幅L
を50cm、ビーム半幅dを5cm、ビームエネルギー
を100keVとして、分離すべきイオンをH3 イオン
と、Pイオンとすると、必要な磁束密度は1000ガウ
ス程度になる。この時(B=0.1テスラ)、RH =7
9cm、ΘH =39゜、RP =253cm、ΘP =11
゜となる。このとき不等式(8)を満足している。この
程度の縦磁場を発生させるのは可能である。図7のよう
に、主コイルに25000AT、補助コイルに1250
0ATの電流を流すと、B=1040ガウスになる。 【0057】図9には補助コイル電流を0としたとき
の、ビームの広がりを示す。図9(a)は燐イオンを1
00keVに加速したときのビームである。ビームには
もともと横幅(2d:図5のGHJ))があるので、中
央と左右のビーム軌跡3本を示す。いずれも3本に分離
しているが、これはy方向の磁場Byがばらついている
からである。図9(b)は100keVのH3 イオンの
軌跡である。軽いイオンであるから曲がりがより著し
い。やはりByの不均一性のために3本以上のビームに
分離している。 【0058】図10は補助コイル電流を流し、Byを一
様にした時のビーム広がりを示す。図10(a)は10
0keVの燐イオンの軌跡である。Byがy方向で一様
であるから、ビームは分離しない。図10(b)は10
0keVのH3 イオンの軌跡である。これは僅かに分離
しているが、xの大きい範囲でByが少し不均一になっ
ているからである。 【0059】図11には主コイル電流が50000A
T、補助コイル電流が0の時の(図6と同じ条件)ヨー
クや磁極間の磁力線の分布を示す。ヨーク外側の枠は無
限円の代わりに仮想的な境界条件を設定する枠である。
磁力線は連続するのでこのような境界条件を入れないと
磁力線を計算できない。実際にヨークをこのような強磁
性体の箱で囲む事もあるが、囲まない場合もある。この
ような境界条件は内部の磁力線分布にはあまり強い影響
を持たない。主コイルだけを励磁するので、ヨークから
漏れが多く、磁力線が磁極間で完全に平行にならない。 【0060】図12には主コイルに25000AT、補
助コイルに12500ATの電流を流した時(図7と同
じ条件)のヨークや磁極間の磁力線分布を示す。磁極間
で磁力線が完全に平行になっている事が分かる。 【0061】 【発明の効果】本発明は、帯状のイオンビームを短辺の
方向に磁石によって曲げてイオンを質量分析する。原料
ガスをイオンとしたとき、不要な軽イオンと必要な重イ
オンを含むようになる場合、これを分離し不要な軽イオ
ンを除く。非質量分析タイプのイオン注入装置に比較し
て発熱が少なく、不純物の注入による悪影響も少ない。
必要な重いイオンが複数種ある場合それらの全てをイオ
ン注入できるから原料を有効に利用できるし、注入処理
能力も大きい。対象物(ウェファ)は一方向だけに往復
移動させれば良いのでエンドステーションの構造が単純
になる。 【0062】この種のエンドステーションの場合、ウェ
ファをビーム幅の長さだけ余分にオーバースキャンしな
ければ注入均一性を保証できないが、ウェファ面上での
ビームプロフィルを、補正コイルの電流によって制御で
きるので、オーバースキャン幅を補正コイルなしの場合
に比べてより狭くできる。これにより注入時間を短縮で
きる。曲げ角度が少なくて済みビームラインが短くて良
い。そのために空間電荷効果によるビーム発散が少ない
ので、ビーム損失が少ない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のイオン注入装置の概略斜視図。 【図2】本発明のイオン注入装置の縦断面図。 【図3】図2に示す本発明のイオン注入装置の横断平面
図。 【図4】本発明で利用する縦長ビームの質量分析マグネ
ットのヨークとコイルの関係を示す正面図。 【図5】マグネットによて縦長ビームを横方向に曲げる
ことによって水素よりなる軽イオンH3 + と燐Pを含む
イオンとを質量分析できることを示す説明図。 【図6】主コイルだけに50000ATの電流を流した
ときのヨーク開口内での、磁束密度Byのy方向分布を
示すグラフ。y=0で磁束密度が過度になり、これから
遠ざかるに従って磁束密度が過小になる。 【図7】主コイルに25000AT、補助コイルに12
500ATの電流を流したときのヨーク開口内での、磁
束密度Byのy方向分布を示すグラフ。y方向で磁束密
度が一様になっている。 【図8】補助コイルによる磁場がビームプロフィルにど
のような影響を及ぼすのかを説明するための図。(a)
は補助コイル電流が0の場合、(b)は補助コイルに適
当な電流を流している場合を示す。 【図9】補助コイル電流が無いとき、質量分析マグネッ
トが、イオンビーム軌跡にどのような影響を及ぼすかを
説明するビーム軌跡図。(a)は補助コイル電流が0の
時の、100keVに加速した燐イオンの軌跡図。
(b)は補助コイル電流が0の時の、100keVに加
速したH3 イオンの軌跡図。いずれも3本のビームに分
離している。 【図10】補助コイルに適当な電流を流したときに、質
量分析マグネットが、イオンビーム軌跡にどのような影
響を及ぼすかを説明するビーム軌跡図。(a)は補助コ
イル電流が0の時の、100keVに加速した燐イオン
の軌跡図。(b)は補助コイル電流が0の時の、100
keVに加速したH3 イオンの軌跡図。y方向に磁束密
度が一様であるからビームが分離しない。 【図11】主コイル電流が50000ATで、補助コイ
ル電流=0の時、コイル電流によってヨーク内に形成さ
れる磁力線の分布に関する計算結果を示す図。ヨークの
外側に閉磁路をなす磁気回路を仮定し無限遠まで磁力線
が広がらないという境界条件を課している。磁極間で磁
力線が湾曲している。 【図12】主コイル電流が25000ATで、補助コイ
ル電流=12500ATの時、コイル電流によってヨー
ク内に形成される磁力線の分布を示す図。ヨークの外側
に閉磁路をなす磁気回路を仮定し無限遠まで磁力線が広
がらないという境界条件を課している。磁極間で磁力線
が直線になっている。 【符号の説明】 1 縦長のイオン源 2 イオン引き出し口 3 帯状イオンビーム 4 重いイオンを含むビーム 5 軽いイオンを含むビーム 6 ウェファ 7 シャッター 8 重いイオンの照射領域 9 エンドステーション 10 質量分析磁石のヨーク 11 位置検出器 12 質量分析空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−302706(JP,A) 特開 昭60−100351(JP,A) 特開 平10−162770(JP,A) 特開 昭63−48738(JP,A) 特開 平8−7822(JP,A) 特開 平6−342639(JP,A) 実開 平5−34653(JP,U) 実開 平5−6664(JP,U) 特表 平11−500573(JP,A) 特表2000−505234(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/317 C23C 14/48 H01J 37/05 H01J 37/09 H01L 21/265 603

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 対象となる試料直径より小さい横幅と、
    直径より大きい縦幅をもつ縦長のイオンビームを生成す
    るイオン源と、縦長イオンビームの通路を有する縦長の
    ヨークと、ヨークの中央部に巻かれた主コイルM1、M
    2と、主コイルに並んでヨークの一方の端部に巻かれた
    第1補助コイルA1、A2と、主コイルと並んでヨーク
    の他方の端部に巻かれた第2補助コイルB1、B2とよ
    りなりイオンビーム通路の長辺側である縦方向に磁場を
    発生する縦長の質量分析磁石と、質量分析磁石によって
    分離された軽イオンを遮断するシャッタと、質量分析磁
    石によって分離された軽イオン以外のイオンビームが注
    入されるように試料を保持しイオンビームの長手方向と
    直交する方向に試料を移動させる試料保持機構とよりな
    ることを特徴とするイオン注入装置。
JP12311097A 1997-04-25 1997-04-25 イオン注入装置 Expired - Fee Related JP3371753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12311097A JP3371753B2 (ja) 1997-04-25 1997-04-25 イオン注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12311097A JP3371753B2 (ja) 1997-04-25 1997-04-25 イオン注入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10302707A JPH10302707A (ja) 1998-11-13
JP3371753B2 true JP3371753B2 (ja) 2003-01-27

Family

ID=14852432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12311097A Expired - Fee Related JP3371753B2 (ja) 1997-04-25 1997-04-25 イオン注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3371753B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101996871A (zh) * 2009-08-11 2011-03-30 汉辰科技股份有限公司 以离子束均匀布植晶圆的方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7071041B2 (en) 2000-01-20 2006-07-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of manufacturing a semiconductor device
US7151017B2 (en) 2001-01-26 2006-12-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of manufacturing semiconductor device
JP4326756B2 (ja) 2002-07-04 2009-09-09 株式会社半導体エネルギー研究所 ドーピング方法、ドーピング装置の制御システム、およびドーピング装置
US6881966B2 (en) * 2003-05-15 2005-04-19 Axcelis Technologies, Inc. Hybrid magnetic/electrostatic deflector for ion implantation systems
US20050061997A1 (en) * 2003-09-24 2005-03-24 Benveniste Victor M. Ion beam slit extraction with mass separation
JP4954465B2 (ja) 2004-11-30 2012-06-13 株式会社Sen イオンビーム/荷電粒子ビーム照射装置
US7442631B2 (en) 2005-02-10 2008-10-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Doping method and method of manufacturing field effect transistor
JP4882456B2 (ja) * 2006-03-31 2012-02-22 株式会社Ihi イオン注入装置
KR100755069B1 (ko) * 2006-04-28 2007-09-06 주식회사 하이닉스반도체 불균일한 이온주입에너지를 갖도록 하는 이온주입장치 및방법
JP4582065B2 (ja) * 2006-07-25 2010-11-17 日新イオン機器株式会社 分析電磁石、その制御方法およびイオン注入装置
JP4640316B2 (ja) * 2006-11-02 2011-03-02 日新イオン機器株式会社 電磁石および電磁コイルおよび電磁コイルの製造方法
JP4930778B2 (ja) * 2007-02-07 2012-05-16 株式会社Ihi 質量分離電磁石
CN108496238B (zh) 2016-02-05 2020-05-19 株式会社日立高新技术 场电离离子源、离子束装置以及光束照射方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101996871A (zh) * 2009-08-11 2011-03-30 汉辰科技股份有限公司 以离子束均匀布植晶圆的方法
CN101996871B (zh) * 2009-08-11 2012-12-26 汉辰科技股份有限公司 以离子束均匀布植晶圆的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10302707A (ja) 1998-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3449198B2 (ja) イオン注入装置
JP3371753B2 (ja) イオン注入装置
TWI327335B (en) Ion beam deflecting acceleration/deceleration/convergence structure and method
JP5258757B2 (ja) イオンビーム装置およびイオン注入方法
US6835930B2 (en) High mass resolution magnet for ribbon beam ion implanters
US8003958B2 (en) Apparatus and method for doping
CN101563750B (zh) 改善离子束传送的技术
TWI442441B (zh) 離子植入系統以及在離子植入系統中將離子植入至工作件之中的方法
KR101423773B1 (ko) 이온주입장치
JP4085216B2 (ja) イオン源およびこれに使用する磁気フィルタ
JP4831419B2 (ja) イオン注入システムにおいてプラズマを発生させるための薄膜形成用マグネトロン構造
TW201214500A (en) Deceleration lens
US5554853A (en) Producing ion beams suitable for ion implantation and improved ion implantation apparatus and techniques
KR101702908B1 (ko) 조절 가능한 루버드된 플라즈마 일렉트론 플루드 외피
JP3376857B2 (ja) イオン注入装置
JP3371754B2 (ja) イオン注入装置
US7528390B2 (en) Broad beam ion implantation architecture
JPH09219173A (ja) イオン注入装置
KR100439936B1 (ko) 리본빔을발생시키는이온주입장치,상기이온주입장치에사용하기위한플라즈마전극,및가공물을이온빔으로처리하는방법
KR980701341A (ko) 질량 선택 감속을 갖는 이온 주입기(an ion implanter with post mass selection deceleration)
JPH10321181A (ja) イオン注入装置
JPH04225520A (ja) イオン注入により生じたシリコン結晶欠陥の抑制方法
JPH04289651A (ja) イオン注入装置
JPH01245518A (ja) イオン注入方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees