JP3371122B2 - 遠隔探査機等の複合伝送線接続装置 - Google Patents

遠隔探査機等の複合伝送線接続装置

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JP3371122B2
JP3371122B2 JP2000359620A JP2000359620A JP3371122B2 JP 3371122 B2 JP3371122 B2 JP 3371122B2 JP 2000359620 A JP2000359620 A JP 2000359620A JP 2000359620 A JP2000359620 A JP 2000359620A JP 3371122 B2 JP3371122 B2 JP 3371122B2
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宏幸 三上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有線を使って遠隔
計測する計測機器類の送受信配線に用いられる複合伝送
線の接続処理装置に関するものである。計測機器の中に
は、種々の理由から機器本体と一部の作動部を別体に形
成し、該作動部を機器本体と離した場所において機器を
稼動させるような計測装置がある。たとえば、水中のよ
うな電波が伝わらない環境下で用いられる場合等は、機
器本体、作動部間を有線で接続するのが普通である。そ
して作動部を吊持し水中に延ばされる伝送線は、強度を
増すためにえい航索に複合された重量のある構造であ
り、地上の機器本体に接続された軽量で取り扱いの容易
な導線と上記複合伝送線とを地上において接続してい
る。
【0002】
【従来の技術】このような計測機器本体と作動部間の接
続方式について、えい航式の海洋観測装置を例に採り、
従来の伝送線の巻き取り処理装置について、図1乃至図
3を参照して説明する。図1乃至図3に示す従来の複合
伝送線接続装置は、特公昭57−6067号公報に示
す本出願人及び本発明者によって発明された装置であっ
て、本発明は、この従来装置を改良したものである。
【0003】符号1は、計測船を示し、この計測船1の
後甲板には、図示しないウインチで駆動されるケーブル
ドラム2が設置されている。このケーブルドラム2に巻
回される複合伝送線3ケーブルの水中に降ろされた外端
部には、海洋観測装置作動部5としての超音波センサ、
深度センサ、温度センサ、加速度計、方位センサより成
る受感部が係着されている。なお、この複合伝送線3ケ
ーブルの構造態様は、作動部5に対するえい航索と、同
作動部5に通じる所要の伝送線が一本にまとめて形成さ
れたものである。一方、船内の計測室6には、海洋観測
装置の機器本体7としての測定部が設置されており、さ
らに、機器本体7と後甲板に取付けられた接続箱8との
間は固定導線9によって接続されているほか、この接続
箱8には、可とう線より成る導線10が付設されてい
る。
【0004】ケーブルドラム2には、接続箱8の導線1
0を巻き込むための小径副ドラム14が同軸一体に形成
されていて、この副ドラム14には、十分な余裕長、す
なわち、伝送線3の全長を繰り出すに必要なケーブルド
ラム2の回転数に副ドラム14径、円周率に1/2を乗
じた長さを有する導線10が巻き込まれており、かつ、
その巻き込み基端10aは、中空ドラム軸15の内孔に
挿入すると共に、同様にしてドラム軸15の内孔に挿入
された伝送線3の基端3aと接続されている。なお、伝
送線3の導電線と導線10を、連通した1本の線で構成
する場合には、接続部は存在しない。
【0005】そのほか、導線10の途中は、副ドラム1
4の下方において、甲板または下部に固設された受箱状
の導線だめ16の側板を貫通している。これにより、副
ドラム14から降下する導線10の余裕部分は、導線だ
め16内に積み重ねられる。
【0006】従来の遠隔計測器等の複合伝送線接続装置
は、以上のように構成されているので、機器本体7の入
力と作動部5の出力間は、固定導線9、導線10、及び
伝送線3の導電線の一連の固定結合により電気的接続を
保持し、これにより、ノイズの発生や信号劣化の不具合
も無くなり、良好、かつ安定した伝導特性が得られるも
のである。
【0007】ところで、副ドラム14から繰り出される
導線10は、低速時の場合においては、導線だめ16に
自然垂下により支障なく積み上げられる。ところが、そ
れ以上の速度になった場合には、作業員が導線10の垂
下に合わせて手繰らないと副ドラム14の巻胴部の各所
で導線10がせり上がりとか浮き上がりが生じ、ひいて
は、副ドラム14のつばからはみだし出っ張りし、それ
らの発生を極力抑えるために、作業員をさらに増員して
上手にさばき、ケーブルドラム2の駆動回転時に、ずれ
や巻き込み時の導線10との引っ掛かり等の不具合を、
素早く手際良く処理する必要が生じた。
【0008】たとえうまく捌けたとしても、長時間に及
ぶ連続した安定な作業の実施は困難であり、作業途中に
は、導線10に無理な曲げや負荷がかかって、損傷や曲
がり癖等による劣化やその部位からの不必要な光反射が
発生し、良好なデータ伝送に支障を来たすとか、機械
的、電気的故障の要因となる。また、このような巻き込
みでは、副ドラム14への巻込みが不均一になる共に、
副ドラム14の巻胴の重量分布や巻き揃えも不均一にな
るため、ケーブルドラム2の駆動の回転に連れて、巻胴
のケーブルに、ずれやたるみ、キンクを発生させ、ドラ
ム回転に支障をきたし、結局は巻填操作が出来ない状態
に陥る。
【0009】また、これらの作業には、それだけ余分な
人手がかかるほかに、高速回転時のケーブルドラム2や
張力の加わった導線10を取り扱うことから、作業中の
危険度が高く、特に、観測の途中から海上模様が荒天に
なって、船が揺れている場合で高速回転時での手繰り作
業は、著しく危険を伴うものである。特に、人手によっ
てえい航体の移動作業中、あるいは、導線10等を人手
で確保している場合には、動揺時においては自身の体が
宙に浮いて状態と同じになるため、踏ん張りが効かずに
導線10と共に甲板上へ引きずり倒されて、導線10の
損傷ばかりか、作業員の身に危険性をもおよぶことにな
って、安全上についても問題がある。また、同作業は、
日中の明るい中に行うのが都合良く、低速回転にした場
合の作業には、装置の稼働率がそれだけ低下して、計測
作業の効率低下を招来する。しかしながら、近年におい
て、探査エリアの拡大や探査深度の増大及び信頼性の向
上が要求され、安全に留意しつつそれらの向上を果たさ
なければならない。
【0010】最近の一般的な観測装置においては、従来
の内蔵したセンサ部による計測の所謂パッシブ方式の海
洋観測に代わって、えい航音源から強力超音波を送波し
海底等からの微弱なエコーに至るまでのすべての信号音
を高性能の光受波アレイで受波する所謂アクティブ方式
の海洋探査が開発されている。この場合の伝送線は、大
電力の通電系ケーブルと多チャネルの光伝送系の複数系
統のため、従来のスリップリングを使用した接続は困難
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであって、すなわち、
有線を使って海中を遠隔計測する遠隔探査装置の伝送線
ケーブルの巻取処理装置において、ケーブルドラムの回
転や回転速度に関わらず安全で、高信頼性の電気的接続
と光学的接続が維持される複合伝送線接続装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段を実施の形態を示す図4乃至図6を参照して説
明する。すなわち、本発明は、機器本体(7)と、機器
本体(7)に付属した作動部(5)と、外端部に前記作
動部(5)が接続された複合伝送線ケーブルと、機器本
体(7)の近傍に配設され前記複合伝送線ケーブルを巻
き取り巻き戻し自在に巻回したケーブルドラム(2)
と、ケーブルドラム(2)と同軸一体に形成され、前記
複合伝送線を構成する伝送線の内端部と接続される導線
が巻き取り巻き戻し自在に巻回される従動副ドラム(1
7)と、従動副ドラム(17)に隣接して配置される静
止副ドラム(18)と、従動副ドラム(17)及び静止
副ドラム(18)の外周上に離間して跨がって配置さ
れ、該外周に沿って旋回するケーブルトラバーサ(2
0)とを具備し、ケーブルトラバーサ(20)の旋回に
より、前記従動副ドラム(17)に巻き取り又は巻き戻
された導線の連続部分を、前記静止副ドラム(18)に
橋渡しして巻き戻し又は巻き取るように構成し、前記機
器本体(7)と前記作動部(5)間が、前記伝送線及び
前記導線を介して接続されている遠隔探査機等の複合伝
送線接続装置において、前記従動副ドラム(17)及び
静止副ドラム(18)は、前記ケーブルドラム(2)の
両側にそれぞれ配置され、 前記複合伝送線ケーブルは、
少なくとも、前記作動部(5)を構成する音響送波部の
駆動用電力の通電系ケーブルと前記作動部(5)を構成
する光センサ受波アレイの受波音の光信号伝送の光伝送
系ケーブルとえい航索との複合により形成され、通電系
ケーブルが前記一側の従動副ドラム(17)及び静止副
ドラム(18)側の導線に接続され、光伝送系ケーブル
が前記他側の従動副ドラム(17)及び静止副ドラム
(18)側の導線に振り分けて分離接続されるようにし
たことを特徴としている。
【0013】
【作 用】ケーブルドラム2を回転駆動させることによ
り、外端部に作動部5を有し重量のある複合構造の複合
伝送線3ケーブルを巻き戻し又は巻き取る。この時、複
合複合伝送線3を構成する伝送線に接続されている比較
的軽量で折り曲げ易い中継ケーブルとしての導線10
は、従動副ドラム17に巻き戻し又は巻き取られること
になる。そして、機器本体7に接続される導線10の余
裕部分は、従動副ドラム17及び静止副ドラム18の外
周面に離間して配設されるケーブルトラバーサ20の旋
回により、バックテンションをもって従動副ドラム17
から静止副ドラム18に緊張状態を保ちつつ橋渡しし
て、整列して巻き戻し又は巻き取られる。これにより、
従動副ドラム17から巻き戻される導線10の余裕部分
の処理が確実且つ容易であり、人力により整列させる作
業を行う必要がない。
【0014】
【発明の実施の形態】図4乃至図6は、本発明の実施の
形態を示す。上述した従来技術と同様に、符号1は、計
測船を示し、この計測船1の後甲板には、図示しないウ
インチで駆動されるケーブルドラム2が設置されてい
る。このケーブルドラム2に巻回される複合伝送線3ケ
ーブルの水中に降ろされた外端部には、海洋観測装置作
動部5が系着されている。この作動部には、音響送波部
及び光センサ受波アレイが含まれる。複合伝送線3ケー
ブルは、音響送波部の駆動用大電力の通電系ケーブルと
光センサ受波アレイの微弱受波音の光信号伝送の光伝送
系ケーブル及びえい航時の強度をそなえたえい航索が一
体に形成された複合構造とされている。
【0015】ケーブルドラム2は、固定のドラム軸15
に回転駆動自在に設けられている。ドラム軸15は、計
測船1の甲板上の架台4に固定して架設されている。ケ
ーブルドラム2の一側には、駆動プーリよりなる駆動部
21がケーブルドラム2に固定して設けられており、図
示しないウインチで正逆回転駆動される。
【0016】ケーブルドラム2の両側におけるドラム軸
15には、小径の従動副ドラム17がそれぞれ設けら
れ、両従動副ドラム17はケーブルドラム2と一体的に
回転駆動するように結合されている。ケーブルドラム2
に巻回された複合複合伝送線3の内端部分は、上記通電
系ケーブルと光伝送系ケーブルに分岐される。通電系ケ
ーブルは一側の従動副ドラム17に巻回された通電系導
線10(10A)に接続され、光伝送系ケーブルは他側
の従動副ドラム17に巻回された光伝送系導線10(1
0B)に接続される。上記の導線と通電系及び光伝送系
ケーブルは、ケーブルドラム2と従動副ドラム17の外
壁を通して接続され直結されている。
【0017】両従動副ドラム17の両側におけるドラム
軸15には、静止副ドラム18が固定して設けられてい
る。
【0018】従動副ドラム17及び静止副ドラム18の
外周上には、ケーブルトラバーサ20が離間して跨がっ
て配置される。ケーブルトラバーサ20は、旋回器22
の旋回駆動により、両ドラムの外周上を旋回しつつ、従
動副ドラム17に巻き取り又は巻き戻された導線10
(10A,10B)の連続部分を、静止副ドラム18に
緊張状態を保ちつつ橋渡しして、整列して巻き戻し又は
巻き取るようにしている。
【0019】旋回器22は、従動副ドラム17及び静止
副ドラム18の外側において、ドラム軸15に回転自在
に設けられる左右一対のフランジ状の旋回盤23、23
を有している。左右の旋回盤23、23間には、ガイド
杆24と案内杆25が平行に渡設される。案回杆25
は、回転自在であり、往復方向の案内螺旋溝が形成され
ている。旋回盤23の一側には駆動プーリよりなる駆動
部26が固定して設けられ、図示しないモータなどによ
り回転駆動される。駆動部26の回転駆動は、バックテ
ンションを付加するための摩擦板付き補助原動機で駆動
される。
【0020】旋回盤23の内壁には、縦方向に回転軸2
7が軸支され、回転軸27の上下には傘歯車27A,2
7Bが固定される。上方(外方)の傘歯車27Aは上記
案内杆25に固定された傘歯車25Aに係合している。
下方(内方)の傘歯車27Bは上記静止副ドラム18の
外壁にドラム軸15と同軸状に設けた環状歯車28に係
合している。
【0021】ケーブルトラバーサ20は、その腕部20
Aが従動副ドラム17及び静止副ドラム18の外周上に
離間して跨がって配置され、腕部20Aの両端にはコロ
等よりなるガイド部29,29が形成されている。腕部
20Aの背部には基部20Bが突出し、基部20Bに形
成したガイド孔が上記ガイド杆24に遊挿し、基部20
Bに形成した螺子孔が上記案内杆25に螺合している。
案内杆25の回動により、ケーブルトラバーサ20が従
動副ドラム17及び静止副ドラム18の外周上を往復移
動するようになっている。腕部20Aの一方のガイド部
29から、従動副ドラム17内の導線10を案内し、他
方のガイド部29から静止副ドラム18内に導線10を
案内する。
【0022】静止副ドラム18内の導線10は、静止副
ドラム18の外壁からドラム軸15の中空15Aを貫通
し外部に導出される。一方の静止副ドラム18からの導
線10(通電系導線10A)は、甲板の接続箱8から、
固定導線9(通電系固定導線9A)を介して計測室6内
の機器本体7の送信器に、他方の静止副ドラム18から
の導線10(光伝送系導線10B)は、甲板の接続箱8
から、固定導線9(光伝送系固定導線9B)を介して計
測室6内の機器本体7の光変復調器に連接されている。
【0023】ケーブルドラム2の片側の従動副ドラム1
7と静止副ドラム18には、通電系導線10Aを、もう
一方の従動副ドラム17と静止副ドラム18には、光伝
送系導線10Bを巻回して通過させている。あらかじ
め、ケーブルドラム2の巻胴には、複合伝送線3(イン
ナケーブル、えい航索)が巻き込まれている。また、従
動副ドラム17には、複合伝送線3が巻き出されるに要
するケーブルドラム2の巻胴の回転数に従動副ドラム1
7径と円周率と1/2を乗じた長さに加えて若干の余裕
長のある導線10(通電系導線10A,光伝送系導線1
0B)が巻き込まれている。
【0024】なお、導線10(通電系導線10A,光伝
送系導線10B)は、複合伝送線3(インナケーブル、
えい航索)のうちから、えい航のために構成されている
テンションメンバとか水密の被覆部等を除去して細径と
なし、導線10の曲率半径を極力小さくしたものであ
り、それに伴い導線10を巻入れる各副ドラムの胴径も
小さくなっている。
【0025】上記装置の作用を説明する。ケーブルドラ
ム2が回転して、複合伝送線3ケーブル(インナケーブ
ル、えい航索)が巻き出されると、従動副ドラム17か
ら導線10が繰り出される。これと同時に、導線10の
テンションが緩和されてバックテンションが効くまで、
ケーブルトラバーサ駆動部26が回転作動し、旋回器2
2を介してケーブルトラバーサ20が旋回作動する。そ
の時、導線10は、テンションで張り合いを保ちながら
ケーブルトラバサー20のガイド部29、29を経由追
随して静止副ドラム18に巻き込まれる。これと同時
に、旋回器22の旋回盤23と一体に回転軸27が旋回
し、その傘歯車27Bが固定の環状歯車28に係合して
回転することにより回転軸27が回転する。回転軸27
の傘歯車27Aと案内杆25の傘歯車25Aが係合して
回転することにより、案内杆25が回転し、その往復螺
子溝に係合して、ケーブルトラバーサ20が往復移動
し、導線10を従動副ドラム17又は静止副ドラム18
の胴部に整列して巻回する。複合伝送線3が巻き出され
て停止することにより、ケーブルドラム2の回転も停止
すると、所定のバックテンションを保持しつつ、ケーブ
ルトラバサー20は摩擦板で滑り止め状態になる。
【0026】上記導線10を従動副ドラム17から静止
副ドラム18へ移しかえる作業は、計測室6内の測定者
が、ケーブルドラム10から導線10の巻き出しの回転
指令操作を行うと、ケーブルドラム2の回転によって、
ケーブルドラム2に系着している従動副ドラム17から
導線10が上述した動作により巻き出されて、バックテ
ンションで滑り停止していた旋回器22付きケーブルト
ラバーサ20がバックテンションの緩みから効きはじめ
るまで旋回することによって、静止副ドラム18にケー
ブルトラバーサ20を経由して導線10が巻き込まれ
る。
【0027】複合複合伝送線3をケーブルドラム2に巻
き込む場合には、上記と逆動作となる。また、上記にお
いて、導線10(通電系導線10A,光伝送系導線10
B)のどの部分にも無理な負荷応力が掛かっておらず、
上述の作動は、すべて自動的に行われることから、特に
作業者の人手を必要としない。
【0028】上記の実施の形態の構成によると、有線を
使って遠隔計測する遠隔探査装置の送受信配線に用いら
れ、配線の接続部にスリップリングの適用が困難または
不利である駆動用大電力等の通電系ケーブルと光信号伝
送の光伝送系ケーブルがえい航索に一体に形成し複合伝
送線3において、この複合伝送線3を繰り出し、また
は、巻き込みするケーブルドラム2の回転においても、
同ケーブルドラム2の回転や回転速度に関わらず電気的
接続と光学的接続が維持することができる。このため、
信号の劣化の恐れもなく、観測データの不鮮明な部位が
あれば、複合伝送線3を繰り出すことにより、直ちにえ
い航速度を相対的に減じることができ、えい航速度の6
乗で増加するフローノイズの影響を避けて、受信信号を
際立てられる条件の良いところでの判定が可能となっ
て、取得データの信頼性の向上となる。さらに、探査海
面へ再度進出して、探査作業の再開によってデータの取
りなおし等の非効率なことも無く、効果的な観測データ
の取得と探査エリアの拡大が実現できる。この工数の低
減効果と探査エリアの拡大は、著しい経済的効果をもた
らす。
【0029】また、従動副ドラム17と静止副ドラム1
8に跨がり、それらの円周上を回転しながら従動(静
止)副ドラムから繰り出された導線10を静止(従動)
副ドラムに移し替え整列巻込みするためのバックテンシ
ョン付加付き旋回器22付きケーブルトラバーサ20の
機能構成により、導線10の取込みや出し入れがスムー
スに行われることが出来ることにより、導線10の乱れ
巻きや隙間への食い込みによる破損や断線も防止でき、
従来において実施していた導線10の手繰作業の解消も
でき、合わせて、手操作業員の無人化も出来る。従っ
て、省力化に大きく貢献すると共に、安全性の心配も不
要となって、担当者は探査に従事専念でき、充実した探
査が長時間可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の複合伝送線接続
装置によれば、機器本体に接続される導線(中継ケーブ
ル)の余裕部分を、ケーブルトラバーサの旋回により、
バックテンションをもって従動副ドラムから静止副ドラ
ムに緊張状態を保ちつつ橋渡しして、整列して巻き戻し
又は巻き取るようにしたので、従動副ドラムから巻き戻
される導線の余裕部分の処理が確実且つ容易であり、従
来の装置のように人力により整列させる作業を行う必要
もなく、信頼性、安全性及び作業能率が大きく向上す
る。
【0031】さらに、一方が移動する2箇所の所要部間
を固定結合により電気的及び光学的に接続したので、良
好かつ安定した伝導特性が得られ、遠隔探査機の性能と
耐候性を向上させるほか、装置の利用性を高める効果及
び巻取装置の使用法、安全性及び省力性を向上させる効
果もある。電磁干渉の問題を避けるため、送波系には大
電力の通電系ケーブル、受波系には光伝送系ケーブルと
して別個に構成し、大電力駆動送波により、強力な送波
が可能となった上、電磁干渉が無く、かつ、多チャネル
の光受波アレイ伝送が可能になったこと及びケーブルド
ラムの回転操作中においても満足な計測の実施が可能と
なった。
【0032】巻取り処理部がケーブルドラムの両側に振
り分けて配置可能であり、ケーブルドラムによる巻き上
げ作業が安定するほか、複合伝送線等の直結可能な本数
がより多く設定でき、チャンネル数の大幅増設が可能と
なり、信号処理が簡素化できる上、探査性能及び探査効
率が格別に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の海洋観測装置の全体図である。
【図2】図1の要部の拡大斜視図である。
【図3】従来の伝送線接続装置の断面図である。
【図4】本発明に係る海洋観測装置の全体図である。
【図5】図4の要部の拡大斜視図である。
【図6】本発明に係る複合伝送線接続装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 計測船 2 ケーブルドラム 3 複合伝送線、3a 基端 4 架台 5 作動部 6 計測室 7 機器本体 8 接続箱 9 固定導線、9A 通電系固定導線、9B 光伝送系
固定導線 10 導線、10A 通電系導線、10B 光伝送系導
線、10a 基端 14 副ドラム 15 ドラム軸、15A 中空 16 導線だめ 17 従動副ドラム 18 静止副ドラム 20 ケーブルトラバーサ、20A 腕部、20B 基
部 21 駆動部 22 旋回器 23 旋回盤 24 ガイド杆 25 案内杆、25A 傘歯車 26 駆動部 27 回転軸、27A,27B 傘歯車 28 環状歯車 29 ガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 9/02 B65H 75/38 B66D 1/38 H02G 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体(7)と、機器本体(7)に付
    属した作動部(5)と、外端部に前記作動部(5)が接
    続された複合伝送線ケーブルと、機器本体(7)の近傍
    に配設され前記複合伝送線ケーブルを巻き取り巻き戻し
    自在に巻回したケーブルドラム(2)と、ケーブルドラ
    ム(2)と同軸一体に形成され、前記複合伝送線を構成
    する伝送線の内端部と接続される導線が巻き取り巻き戻
    し自在に巻回される従動副ドラム(17)と、従動副ド
    ラム(17)に隣接して配置される静止副ドラム(1
    8)と、従動副ドラム(17)及び静止副ドラム(1
    8)の外周上に離間して跨がって配置され、該外周に沿
    って旋回するケーブルトラバーサ(20)とを具備し、
    ケーブルトラバーサ(20)の旋回により、前記従動副
    ドラム(17)に巻き取り又は巻き戻された導線の連続
    部分を、前記静止副ドラム(18)に橋渡しして巻き戻
    し又は巻き取るように構成し、前記機器本体(7)と前
    記作動部(5)間が、前記伝送線及び前記導線を介して
    接続されている遠隔探査機等の複合伝送線接続装置にお
    いて、前記従動副ドラム(17)及び静止副ドラム(18)
    は、前記ケーブルドラム(2)の両側にそれぞれ配置さ
    れ、 前記複合伝送線ケーブルは、少なくとも、前記作動部
    (5)を構成する音響送波部の駆動用電力の通電系ケー
    ブルと前記作動部(5)を構成する光センサ受波アレイ
    の受波音の光信号伝送の光伝送系ケーブルとえい航索と
    の複合により形成され、通電系ケーブルが前記一側の従
    動副ドラム(17)及び静止副ドラム(18)側の導線
    に接続され、光伝送系ケーブルが前記他側の従動副ドラ
    ム(17)及び静止副ドラム(18)側の導線に振り分
    けて分離接続され るようにしたことを特徴とする遠隔探
    査機等の複合伝送線接続装置。
  2. 【請求項2】 前記ケーブルトラバーサ(20)は、前
    記従動副ドラム(17)及び静止副ドラム(18)の外
    周上に離間して跨がって配置され、該外周に沿って旋回
    しつつ両副ドラムの軸方向に沿って往復移動し、前記ケ
    ーブルトラバーサ(20)の一端部側から案内した前記
    導線を他端部側に案内して、緊張状態を保ちつつ従動副
    ドラム側から静止副ドラム側に橋渡しして巻き戻し又は
    巻き取るようし、前記ケーブルトラバーサ(20)を旋
    回駆動させる旋回器の旋回盤( 22)には、駆動プーリ
    よりなる駆動部(26)が固定して設けられ、該駆動部
    (26)の回転駆動は、バックテンションを付加するた
    めの摩擦板付き補助原動機で駆動される構造になること
    を特徴とする請求項1に記載の遠隔探査機等の複合伝送
    線接続装置。
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