JP2716078B2 - えい航式探査機の巻取装置 - Google Patents

えい航式探査機の巻取装置

Info

Publication number
JP2716078B2
JP2716078B2 JP17358695A JP17358695A JP2716078B2 JP 2716078 B2 JP2716078 B2 JP 2716078B2 JP 17358695 A JP17358695 A JP 17358695A JP 17358695 A JP17358695 A JP 17358695A JP 2716078 B2 JP2716078 B2 JP 2716078B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
cable
winding
primary
tertiary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17358695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0921659A (ja
Inventor
宏幸 三上
Original Assignee
防衛庁技術研究本部長
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 防衛庁技術研究本部長 filed Critical 防衛庁技術研究本部長
Priority to JP17358695A priority Critical patent/JP2716078B2/ja
Publication of JPH0921659A publication Critical patent/JPH0921659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2716078B2 publication Critical patent/JP2716078B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計測船の甲板上からケ
ーブルを水中に繰り出し・吊下させて、船体から遠く離
して観測機器をえい航しながら遠隔海中探査を行うえい
航式探査機、すなわち、ケーブルの途中に音源部として
のえい航体、さらに後続ケーブルの途中箇所に金属円筒
内に電子回路や変換回路を内蔵した前置増幅器があり、
電気的・機械的接続部としての硬直部のあるケーブルを
有する探査機の繰り出し及び巻取り作動させるためのえ
い航式探査機の巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、船舶を使って水面下
所要深度の遠隔水中探査を行う場合には、遠方から観測
船100に向かって、比較的長尺・大径で計測センサと
してのアウタケーブル101、短尺・大径で金属円筒内
に電子回路や変換回路を内蔵した前置増幅器であり電気
的・機械的接続部でもある硬直部102、長尺・中径で
中性浮力ケーブルとしてのミッドケーブル103、水中
飛行体状を成し音波を所要方向に送波する音源部として
のえい航体104、及び長尺・小径・重比重で繰り出し
長さと船速によって所要の深度に至らせるためのインナ
ケーブル105のそれぞれの連接によって探査機が構成
される場合がある。上記のように、繰り出しケーブルの
途中に水中飛行体状を成すえい航体104及び硬直部1
02がある場合の連接には、機械的強度及び電気的接続
のため、また、ケーブル引留加工や電気的コネクタの取
付け加工及び両ケーブルの切り離しの利便性を考慮し、
連結部は大径になるほか軽金属性の耐圧円筒スリーブが
一般的に用いられている。連結部は、ケーブルの端末加
工による強度低下を見越すこと、ケーブル引き留めの構
造的制約から、硬直部102の直径はケーブルの直径に
比べ、大径になるのが一般的である。また、円筒状金属
スリーブは同上の寸法に合わせて水密性と耐圧性を保持
するほか、コネクタ脱着時の抜き差し作業のために余裕
長を取っておく必要上、長めの寸法となる。この種のえ
い航式探査機を船上から繰り出し、取り入れする従来の
手段によれば、インナケーブル105を直接単一のドラ
ムよりなる巻取装置に巻填させた後に、えい航体を観測
船甲板上で人手によって切り離し、さらに、後続のミッ
ドケーブルとアウタケーブルを前記ドラムに巻填させる
方式がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
単一のドラムよりなる巻取装置には、下述のように多く
の欠点がある。 (a)えい航体、連結部をそのままにして巻填操作した
場合 この場合には、えい航体の形状、寸法及び重さ等によ
り、ドラムの巻胴からのはみだし出っ張り、浮き上り等
の発生を極力抑えるために、えい航体の巻き込み時に人
手で上手にさばき、ドラムの駆動回転時にずれや巻き込
みケーブルとの引っ掛かり等の不具合は生じないように
処理する必要がある。また、後続のミッドケーブルとア
ウタケーブルを巻き込むためには、えい航体をかわして
巻かねばならず、これには、さらに、人手で上手にさば
く必要があり、たとえうまくさばけた状態でも、えい航
体や硬直部に無理な曲げ負荷がかかって、損傷や曲がり
くせによる劣化が生じ易く、ひいては、機械的、電気的
故障の要因となる。このような巻き込みでは、ケーブル
ドラムへの巻込みが不均一になると共に重量分布も不均
一であるため、ドラム駆動の回転に連れて、巻胴のケー
ブルにずれやたるみを発生させ、ドラム回転に支障をき
たし、結局は巻填操作が出来なくなる恐れがある。 (b)巻填の都度、えい航体及び連結部を取り外し操作
した場合 この場合には、えい航体と連結部が分離され、別個に格
納されることから、前項の不具合は解消されるが、その
代わり、えい航体との分離や連結部を着脱したり、ま
た、着脱時にケーブルを仮止めしたりする付帯設備や用
具が必要になるほか、それらの分離や着脱操作に人手が
かかる。この場合、海上模様の急変による荒天下の動揺
中の巻取り時甲板作業になった時には、供試品である硬
直部の軽金属製スリーブを不用意に落下させたり、他の
構造物に打ち当てたりすることによる変形や損傷で機械
的接続不能におちいる恐れもある。また、連結部の分離
の際には、高信頼性を必要とする多ピンの電気的コネク
タを露出させることによる塩害の影響を受けやすく、電
気的導通不良や微弱信号の検出を困難にさせることがあ
る。えい航体についても上記と同様に高圧電気回路部の
絶縁性劣化によって送波不能とか、所定の送波レベルが
得られない、送波レベルが変動し不安定であるというよ
うな不具合を生じる等、信頼性についても問題がある。 (c)人手作業の危険性 前(a)(b)項で述べた作業には、それだけ余分な人
手がかかるほかに、大寸法で大重量のえい航体の持ち運
び移動作業とか、回転ドラムや張力の加わったケーブル
を取り扱うことから、作業中の危険が大きく、特に、探
査の途中から海上模様が荒天になって、船が揺れている
場合の巻取作業は、著しく危険である。特に、人手によ
ってえい航体の移動作業中、あるいは、ケーブル等を人
力で確保している場合には、動揺時においては自身の体
が宙に浮いた状態と同じになるため、踏ん張りが効かず
にケーブルと共に海中へ引きずり込まれる危険性もあ
る。このように、安全上についても問題がある。 (d)稼働性の低下 上述したえい航体及び連結部の処理作業には、日中の明
るい中に行うのが都合良く、それでも多くの時間を要
し、その作業中には、巻取装置の運転を中断しなければ
ならない。そのため、装置の稼働率がそれだけ低下し
て、計測作業の効率低下を招来する。 (e)構造の大型化 ドラムの設定寸法は、ケーブル径とケーブル可撓度によ
って決められるが、アウタ、ミッド、インナの3種類の
ケーブルのうち、大径でかつ可撓性が小さい方のケーブ
ルに合わせてドラム径を決めるので、ドラムが必要以上
に大型化することが避けられず、この事と共に、上記付
帯設備の設置と相まって、甲板上に大きなスペースが取
られるほか、見通しも悪くなって出入港時における接岸
作業や係船作業に支障をきたす事になる。特に、ケーブ
ルと共にえい航体や硬直部をも従来型のドラムに巻き込
もうとすると、ますます大型となるほか、多くの問題が
発生する。
【0004】本発明は上記欠点を解消するためになされ
たものであって、すなわち、本発明の目的は、構造が小
型で、かつ、人手を使わずに途中のえい航体や硬直部を
有するケーブルを連続作動により繰り出し、及び巻取り
し得るようにしたえい航式探査機の巻取装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を実施例に対応する図を参照して説明す
る。すなわち、本発明は、船上から投入吊下しケーブル
を介してえい航するえい航式探査機の巻取装置におい
て、横方向に回転駆動される機台(1)と、機台(1)
上に搭載され、縦方向に回転駆動される1次ドラム
(2)と、機台(1)上に立設された支持体(3)の上
部に固設された2次ドラム(4)であって、前記1次ド
ラム(2)の上方位置に固設され、機台(1)と一体に
横方向に回転駆動される2次ドラム(4)と、前記ケー
ブルを2次ドラム(4)の上面を通り1次ドラム(2)
に誘導させる経路とを具備することを特徴としている。
前記2次ドラム(4)の外周には、該2次ドラム(4)
に対して回動自在とされた3次ドラム(5)を設けるこ
とができる。
【0006】さらに、上記の課題を解決するための手段
には、下記の実施態様を包含する。すなわち、船100
上から投入吊下しえい航され、長尺で比較的小径のイン
ナケーブル105の先端に接続される水中飛行体状をな
すえい航体104と、その尾部に接続される長尺で比較
的中径のミッドケーブル103及び、さらに棒状をなす
硬直部102によって接続される長尺で比較的大径のア
ウタケーブル101とからなるえい航式の探査機を連続
的に一連長で巻き取るためのえい航式探査機の巻取装置
において、駆動回転される中空回転円筒状の支持体3の
内部機台1にインナケーブル105を巻き取る1次ドラ
ム2を設置し、支持体3の上端に1次ドラム2と回転軸
を直交する大径で偏平な同軸多重ドラム6を配置し、そ
のうちのミッドケーブル103を巻き取る2次ドラム4
と、支持体3とを固設し、2次ドラム4の上板(側板)
上にえい航体104の引込場7を設けると共にその同心
外周を覆うようにして、ブレーキ解放時に自在回転、ロ
ック時には連動回転するアウタケーブル101を巻き取
る3次ドラム5を配列した構造。3次ドラム5の巻胴部
の一部には、ミッドケーブル103が通過するための軸
に沿った全長に渡る開口部が設けてあるほか、雨どい状
の収置座13があり、これと2次ドラム4の巻胴と3次
ドラム5の巻胴にかけての空間部に棒状の硬直部102
が収置されること、また、各ケーブルをそれぞれのドラ
ムまで案内する案内構造と、インナケーブル105を整
列巻きさせるケーブルトラバーサ機構を有すること。巻
取り時には、2次ドラム4及び3次ドラム5の駆動を停
止した状態で1次ドラム2のみを駆動し、この後えい航
体引込場7にえい航体104が引き込まれた時に1次ド
ラム2の駆動を停止すると共に2次ドラム4の駆動を開
始し、この後ミッドケーブル103が巻き取られて棒状
の硬直部102が2次ドラム4の巻胴部から3次ドラム
5の巻胴に至る空間部と収置座13に収置された時にセ
ンサがこれを検知すると同時にロック機構のロックが作
動し、2次ドラム4の回転に連動して3次ドラム5が回
転を開始し、アウタケーブル101が3次ドラム5に巻
き取られる。繰り出し時は、1次ドラム2の駆動を停止
させた状態で2次ドラム4と3次ドラム5を連動逆転駆
動し、この後、硬直部102が収置座13から繰り出さ
れた時にセンサによりこれを検知し、ロック機構のロッ
クが解除されて3次ドラム5が停止される。引続き2次
ドラム4のみが逆転駆動を続けて、その後ミッドケーブ
ル103が繰り出されて、さらに、えい航体104が引
込場7から繰り出される時にセンサがこれを検知し、2
次ドラム4の逆転駆動を停止し、1次ドラム2の逆転駆
動が開始され、えい航式の探査機が連続的に一連長で投
入できる。上記のように、1次ドラム2と回転軸を直交
する大径で偏平な同軸多重ドラム6を配置し、そのうち
の2次ドラム4と同ドラムの同心外周に3次ドラム5を
構成し、検知機構、ロック機構、連動機構及び駆動機構
とを具備したことを特徴とするえい航式探査機の巻取装
置。
【0007】
【作用】図1に示されるえい航状態にあるえい航式探査
機を巻き取るためには、機台(1)を固定状態とし1次
ドラム(2)を巻き取り方向に回転駆動させる。すると
2次ドラム(4)の上面を通り1次ドラム(2)にイン
ナーケーブル(105)が巻き取られる。巻き取り途中
において、図2に示されるように、例えば、えい航体
(104)が2次ドラム(4)の上面にまで引き上げら
れると、1次ドラム(2)の回転を停止し、機台(1)
を回転駆動してこれと一体に2次ドラム(4)を回転
し、後方のケーブル例えばミッドケーブル(103)を
2次ドラム(4)の外周に巻き取る。3次ドラム(5)
がある場合には、例えば硬直部(102)が2次ドラム
(4)の外周に迄引き上げられた時に、後方のケーブル
例えばアウタケーブル(101)を3次ドラム(5)の
外周に巻き取る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図に基づい
て説明する。先ず、ケーブル作業場としての観測船10
0の甲板100Aの床上に、大型かつ偏平型の同軸多重
ドラム6を横置きにより設置し、前記多重ドラム6のう
ち外側に3次ドラム5、内側に2次ドラム4を設けて、
この2次ドラム4を、甲板100Aに軸受けされて甲板
下に張り出した中空回転筒よりなる支持体3の上端に固
設する。また、2次ドラム4の上板(側板)の上面に引
込場7を設けて、そこにえい航体104を引き入れ搭載
する。3次ドラム5は、2次ドラム4の同心外周を覆う
ようにし、ブレーキ解放時には自在回転、ロック時には
2次ドラム4と連動回転させると共に、検知機構とロッ
ク機構を有する。しかして、支持体3は、機台1の上面
に立設され、機台1のの外周に形成されたギヤ1Aは、
2次操作により通電されるモータ8の出力ピニオン9に
歯合し、これにより、2次ドラム4は、2次操作駆動に
より機台1と一体に水平面内を回転するように形成され
ている。次に、2次ドラム4の下方の中空回転筒を構成
する支持体3内の機台1上に1次ドラム2が縦置きによ
り搭載、装備すると共に、その後方には、1次ドラム2
の軸方向と平行に、ケーブル横送り用のトラバーサ(図
示せず)が立設してある。1次ドラム2は、1次操作に
よる通電されるモータ10に駆動されており、かつ、1
次ドラム2とトラバーサは、定トルク伝動機構を介して
同モータ10に駆動されることにより、垂直面内を回転
するように形成されている。11は、伝送線である。1
5A〜15Eは、回転ローラ部である。
【0009】ところで、各ドラム2,4,5に巻填さ
れ、かつ、2次ドラム4外周の挿通口12及び引込場7
に収納されるえい航式探査機は、図1に示されるよう
に、1次ドラム2に巻填される吊下用ケーブルをなす細
径のインナケーブル105、2次ドラム4に巻填される
中性浮力をなし、インナケーブル105よりもやや太い
ゴム被覆のミッドケーブル103、及び3次ドラム5に
巻填される中性浮力をなし、かつ、ケーブル状センサで
ある太径ゴム被覆のアウタケーブル101と、数十セン
チの長さでありアウタケーブル101よりやや太い金属
スリーブをなし電子回路や変換回路を内蔵した前置増幅
器であり、ミッドケーブル103とアウタケーブル10
1間の電気的・機械的接続部でもある硬直部102、ま
た、アウタケーブル101の先端に接続され、水中飛行
体状をなし音波を所要方向に送波する音源部としてのえ
い航体104のそれぞれの連接によって形成されてい
る。また、3次ドラム5の巻胴部の一部には、ミッドケ
ーブル103が通過するための軸に沿った全長に渡る挿
通口12が設けてあるほか、雨どい状の収置座13があ
り、これと2次ドラム4の巻胴に渡っての空間部に棒状
の硬直部102を収納する。その挿入口12端には、図
示しないケーブルセンサを付設してある。2次ドラム4
の上板(側板)には、1次ドラム2にインナケーブル1
05を通過させるための案内口14があり、巻胴の上方
から下方に貫通している。その案内口14の入口端に
は、図示しないケーブルセンサが付設してある。
【0010】次に、図2に示すケーブル等の巻填態様
は、インナケーブル105が1次ドラム2に巻き取ら
れ、えい航体104が引込場7に引き入れられ、ミッド
ケーブル103が2次ドラム4に巻き取られ、硬直部1
02が挿入口12に大部分引き込まれて、収置座13に
収置される寸前の態様であるが、ここで、図示のように
ケーブル等を組付けるまでの状態を説明する。
【0011】先ず、3次ドラム5と2次ドラム4をロッ
クした後、図2示回動位置に停止、固定させておき、そ
の状態で、インナケーブル105の巻き込み側を、案内
口14に挿通させ、さらに案内口14を通して引き出し
たインナケーブル105を1次ドラム2後方のトラバー
サを介して1次ドラム2の巻胴に巻付け、最後に、イン
ナケーブル105の巻込端を、同1次ドラム2の1箇所
に結着させた後、1次操作駆動により1次ドラム2及び
トラバーサを巻取り方向に回動する。この後えい航体の
引込場7にえい航体104が引き込まれた時にケーブル
センサがこれを検知し、1次ドラム2の駆動を停止する
と共に、3次ドラム5と2次ドラム4ロックが解除され
て、2次ドラム4のみが2次操作駆動により巻取り方向
に回動させる。この時、フリー回転になった3次ドラム
5は、ミッドケーブル103の巻き込みパスラインにし
たがう状態になる。この後、ミッドケーブル103が巻
き取られて棒状の硬直部102が挿通口12を経て2次
ドラム4の巻胴部から3次ドラム3の巻胴の収置座13
に至る空間部に収置された時にセンサがこれを検知し、
同時にロック機構のロックが作動し、2次ドラム4の回
転に連動して3次ドラム5が回転を開始し、図2示態様
となる。なお、この2次作動間には、1次ドラム2が2
次ドラム4の下方の内部機台1に載ったまま一体に水平
旋回することは言うまでもない。
【0012】このようにしてケーブル等の全長が装置に
取り入れられた状態では、硬直部102が無理なく挿入
口12と収置座13に収置されているので、ケーブルの
どの部分にも無理な負荷応力がかかっておらず、また、
上述した作動がすべて自動的に行われることから、特に
作業者に人手を必要とせず、すなわちワンマンコントロ
ールが可能である。なお、ケーブル等の繰り出し作動時
には、上述と反対方向に作動し、具体的には、先ず2次
操作駆動が行われてアウタケーブル101が繰り出さ
れ、次いで、硬直部102が挿入口12から抜出し始め
た時点をケーブルセンサが感知して2次ドラム4と3次
ドラム5のロックが解除されて、3次ドラム5はフリー
回転になって挿入口12がミッドケーブル103の巻き
込みパスラインに向くように従動し、2次ドラム4は、
引続き回転を継続して、その後、巻胴からミッドケーブ
ル103が繰り出されたのをケーブルセンサが感知して
1次操作駆動に切り換え、これにより、継続的に2次ド
ラム2が繰り出し方向に回転して、えい航体104に引
き続いてインナケーブル105を繰り出し、これによ
り、えい航式探査機は連続的に繰り出される。なお、1
次ドラム2に結着されたインナケーブル105の巻き込
み端は、電気接続により、細径の回転筒の内空を経てス
プールに巻填された伝送線11に電気導通されるが、そ
の詳細な構造は特許第1160884号(昭和58年8
月10日)で登録された遠隔計測器等の伝送線接続装置
の構造方式が採られている。
【0013】次に、このように構成された実施例の巻取
装置の作動について述べる。装置の図2示状態において
作業者が巻取り指令操作を行うと、先ず1次操作駆動が
始動して、1次ドラム2及びトラバーサが巻取り方向に
回動し、これによりケーブルが引き取られて、インナケ
ーブル105は1次ドラム2に巻き取られる。この後、
えい航体104の引込場7にえい航体104が引き入れ
られて完全に収容確保されると、ケーブルセンサがえい
航体104の内方端を感知して、自動的に1次操作駆動
から2次操作駆動に切り換えると共に3次ドラム5と2
次ドラム4のロックが解除される。同時に、これによ
り、1次ドラム2、トラバーサが停止すると共に、モー
タ8が始動して2次ドラム4が巻取り方向aに回転す
る。この時、フリー回転になった3次ドラム5は、挿入
口12がミッドケーブル103の巻き込みパスラインに
向くように従動する。その結果、ミッドケーブル103
は逐次2次ドラム4の巻胴に巻き取られ、硬直部102
が挿入口12に収置されると、空間部と3次ドラム5の
雨どい状の収置座13に完全に受け入れられると、ケー
ブルセンサが硬直部102の内方端を検知すると同時に
2次ドラム4と3次ドラム5がロックされて結着・連動
を開始し、アウタケーブル101は逐次3次ドラム5の
巻胴に巻き取られて、アウタケーブル101の全長が3
次ドラム5に巻填される。
【0014】このように、実施例の構成によると、アウ
タケーブル19とミッドケーブル18及びインナケーブ
ル17とが別個のドラム3,4,12に巻き取られる構
造になっていることから、小径で、かつ、可撓性の大き
いインナケーブル17用の1次ドラム12の巻胴径を小
さく設定すること、及び、ドラムの側板22上にえい航
体21を収納すること、棒状の連結部20をドラムの巻
胴間に取り入れることが可能となり、従って、装置全体
を小型化することができる。なお、実施例の構造は、上
述したえい航式探査機の巻取装置のほか、建設機械等で
使われる各種の継ぎケーブルの巻取装置に広く適用する
事ができ、かつ、同様な作用が得られる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による巻
取装置によれば、何等の人手作業を要することなしに途
中にえい航体及び硬直部等を有するケーブルを連続的に
繰り出し、あるいは、取り入れすることが可能となり、
また、1次ドラムと2次ドラム又は3次ドラムの分離に
より構造の小型化が可能になるなど、巻取装置の使用
法、安全性及び省力性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻取装置の使用状態を説明する全
体図
【図2】本発明に係る巻取装置の一実施例を示す斜視図
【図3】本発明に係る巻取装置の一実施例を示す断面図
【符号の説明】
1 機台、1A ギア、2 1次ドラム、3 支
持体、4 2次ドラム、5 3次ドラム、6 多
重ドラム、7 引込場、8 モータ、9ピニオン、
10 モータ、11 伝送線、12 挿入口、1
3 収置座、14 案内口、15A〜15E 回
転ローラ部、100 観測船、100A 甲板、1
01 アウタケーブル、102硬直部、103 ミ
ッドケーブル、104 えい航体、105 インナ
ケーブル、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船上から投入吊下しケーブルを介してえ
    い航するえい航式探査機の巻取装置において、 横方向に回転駆動される機台(1)と、 機台(1)上に搭載され、縦方向に回転駆動される1次
    ドラム(2)と、 機台(1)上に立設された支持体(3)の上部に固設さ
    れた2次ドラム(4)であって、前記1次ドラム(2)
    の上方位置に固設され、機台(1)と一体に横方向に回
    転駆動される2次ドラム(4)と、 前記ケーブルを2次ドラム(4)の上面を通り1次ドラ
    ム(2)に誘導させる経路とを具備することを特徴とす
    るえい航式探査機の巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記2次ドラム(4)の外周には、該2
    次ドラム(4)に対して回動自在とされた3次ドラム
    (5)が設けられたことを特徴とするえい航式探査機の
    巻取装置。
JP17358695A 1995-07-10 1995-07-10 えい航式探査機の巻取装置 Expired - Lifetime JP2716078B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17358695A JP2716078B2 (ja) 1995-07-10 1995-07-10 えい航式探査機の巻取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17358695A JP2716078B2 (ja) 1995-07-10 1995-07-10 えい航式探査機の巻取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0921659A JPH0921659A (ja) 1997-01-21
JP2716078B2 true JP2716078B2 (ja) 1998-02-18

Family

ID=15963332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17358695A Expired - Lifetime JP2716078B2 (ja) 1995-07-10 1995-07-10 えい航式探査機の巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2716078B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2994559B1 (fr) 2012-08-17 2015-06-05 Thales Sa Dispositif de mise a l'eau de recuperation d'un sonar remorque
KR101965680B1 (ko) * 2017-10-12 2019-04-05 안상진 포구청소장치의 케이블 권취장치
FR3088629B1 (fr) * 2018-11-19 2020-12-11 Mecabolier Installation d'enroulement-déroulement d'un câble remorqué
FR3096653B1 (fr) * 2019-05-29 2024-03-15 Thales Sa Dispositif sous-marin et systeme sous-marin

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0921659A (ja) 1997-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7252046B1 (en) Apparatus for deploying and recovering a towed acoustic line array from an unmanned undersea vehicle
JP5501356B2 (ja) 海洋における連結システム及び方法
JP2001515210A (ja) 多重流動体を曳航するための方法およびシステム
GB2470784A (en) Deploying sensor arrays
US9751596B2 (en) Device for launching and recovering a towed sonar
AU2007306342B2 (en) Device for automatically attaching and detaching a towed sonar transmitter to and from an active-sonar tow line
CN109866894A (zh) 适用于冰孔布放回收的冰下探测系统及其布放回收方法
CN110053741A (zh) 基于捕捉rov的适用于冰孔布放回收的冰下探测系统
CA2996537C (en) A drum for a towed antenna, and incorporation thereof in a winch or a ship
US6536743B2 (en) Fixed umbilical cable flotation docking head
JP2716078B2 (ja) えい航式探査機の巻取装置
JP4340758B2 (ja) ケーブルドラム装置
EP0089344B1 (en) Float arrangement
JPH05345590A (ja) 水中装置の供給ラインケーブルを繰出し・引込む方法及び装置
JP4088691B2 (ja) 水底敷設ケーブルのウインチ装置
JP3371122B2 (ja) 遠隔探査機等の複合伝送線接続装置
EP4041625A1 (fr) Dispositif sous-marin remorque et systeme de manutention du dispositif sous-marin
US20100329791A1 (en) System for deployment of a seabed cable distribution network
CN211494421U (zh) 一种船舶用稳定水下探测仪
RU2163556C1 (ru) Телеуправляемый подводный аппарат с устройством для обеспечения его маневренности
EP2267853B1 (en) System for deployment of a seabed cable distribution network
CN218371087U (zh) 动静态海缆的收放线装置
JPH0971291A (ja) 船舶における水中えい航体の揚収装置及び展開器
JP2001354189A (ja) 水中曳航体の投入揚収装置及びその巻取り装置
JP3590839B2 (ja) 遠隔探査機等の内装式複合伝送線処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term