JP3370203B2 - 磁性粉体の流量制御方法及び装置 - Google Patents

磁性粉体の流量制御方法及び装置

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JP3370203B2
JP3370203B2 JP01090595A JP1090595A JP3370203B2 JP 3370203 B2 JP3370203 B2 JP 3370203B2 JP 01090595 A JP01090595 A JP 01090595A JP 1090595 A JP1090595 A JP 1090595A JP 3370203 B2 JP3370203 B2 JP 3370203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンターな
どに用いられるトナー等の磁性粉体を高速、確実で粉体
の品質を低下させることなく、計量、移送、容器への充
填などする際にその流量を制御する方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁性粉体は、磁性トナーとして複写機、
プリンター、ファクシミリなどや、磁気テープや磁気記
録カード、自動改札用の切符、定期券などの記録媒体成
分として、又、マグネットローラ、磁性塗料、磁性流体
などの原料として用いられている。磁性粉体に限らず、
一般に粉体を計量、移送、容器への充填などを行う時に
は、その流量を高速かつ正確に制御することは難しい。
従来、粉体容器内に粉体を充填するための粉体充填方法
及び装置としては様々なものが知られている。一般的な
ものとして、棒状の回転軸にらせん翼を付けたオーガー
を回転させることにより、粉体を回転しながら軽量、押
出すものが用いられている。
【0003】図6はオーガー回転による従来の粉体充填
方法及び装置を示す。粉体が充填される容器13は、複
写機やプリンター用のトナーであるときにはカートリッ
ジ、化粧品や食料品であるときはガラスやプラスチック
製びんなどが用いられる他に、ビニール袋などでもよ
い。粉体は、より大型のホッパーや保管容器よりオーガ
ー26を有するホッパー27へ一旦入れられたあと、オ
ーガー26の回転によりホッパー27の底の開口部より
ロート28を介して、コンベア19上の粉体容器13へ
計量されながら一定量が充填される。コンベア29上を
移動する各粉体容器13は充填前にその風袋を計量さ
れ、そのデータにもとづいてオーガーの回転数をモータ
ー30の回転数で制御することにより一定量の粉体を充
填する。又、充填後の粉体容器は再び重量を計量し、先
の風袋との差により検量し、許容量範囲に満たないもの
や越えるものを除外する。
【0004】このような従来法では、オーガーを用いて
いるため粉体に回転運動を与えているので、摩擦力によ
り、トナー等の粉体が圧片してブロッキングするという
問題がある。又、各容器ごとの充填量にバラツキが生じ
精度が低い。オーガーの回転摩擦によりトナー粉がブリ
ッジ化して圧片となると、磁性粉体の流動性が低下し、
高速な充填ができないなどの欠点があった。そこで、特
開平4−87903には、ホッパーから粉体を排出する
際に空気の負圧源と正圧源に接続された開閉弁を用い、
気体通路の制御により粉体を排出、停止させる粉体充填
装置が記載されている。しかしながら、粉体流量の制御
の正確さ、高速性という点では未だ充分ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、磁性粉体の
流量を正確かつ迅速に制御する方法及び装置を提供する
ものである。特に磁性トナーの粉体容器へ高速、高精度
で作業性にすぐれた充填方法及び装置を可能とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、磁性粉体を収容するホッパーの内部でマグネッ
ト棒を上下させるか又は、排出口付近に設けた電磁石を
オン、オフすることにより、上記課題が解決されること
を見出し本発明に至った。即ち、本発明は以下の(1)
〜(4)である。 (1) 内部に磁性粉体を収容し底部に排出口を有するホ
ッパーを用い、該ホッパーの内部に設けられたマグネッ
ト棒をホッパーの中心軸方向に移動させ、磁性粉体をマ
グネット棒によって吸着又は解放することを特徴とす
る、該排出口より流下する磁性粉体の流量を制御する方
法。
【0007】(2)内部に磁性粉体を収容し底部に排出
口を有するホッパー、及び該ホッパーの内部に設けられ
ホッパーの中心軸方向に移動可能なマグネット棒を有す
ることを特徴とする排出口より流下する磁性粉体の流量
を制御する装置。(3) マグネット棒のマグネットがオン、オフすること
が可能な電磁石であることを特徴とする上記(2)記載
の流量制御装置。(4) マグネット棒が筒の内部を中心軸方向に移動する
ことが可能であることを特徴とする上記(2)記載の流
量制御装置。
【0008】ここで、上記(1)、(2)は磁性粉体を
マグネット棒によって吸着又は解放することによって、
流量を制御するものである。ホッパーの排出口を完全に
閉じることなく、マグネット棒との間に空隙が存在する
ことによって、従来の接触型シャッターに比べて要する
押圧力が小さいため磁性粉体が押圧力、摩擦熱などによ
って圧片化、ブリッジ化することがない。従来の接触型
シャッターの欠点を排除するものである。上記(3)
電磁石のオン、オフ切換によって磁性粉体の吸着、解放
を迅速かつ容易に行うものであり、上記(4)は制御棒
の内部に有する筒の移動位置によって粉体の流量制御を
概略的に行ない、更にマグネット制御棒の移動によって
より高精度の流量制御を行うものである。
【0009】本発明によれば、磁性粉体の流量制御が迅
速かつ高精度であるので、磁性粉体を計量、移送、容器
への充填する際の作業性が大幅に向上する。特にホッパ
ーの排出口のノズル径が小さいほど流量制御の効果が奏
されるので、例えば磁性トナーをカートリッジに充填す
る際には高速化、高密度、高品質、高精度などが達成さ
れ、カートリッジの小型化に貢献する。本発明が適用さ
れる磁性粉体は特に用途的に限定されなく、例えば複写
機、プリンター、ファクシミリなどに用いられる磁性ト
ナー、磁気記録媒体である磁気テープ、磁気カード、自
動改札用の切符、定期券など、磁気構造体であるマグネ
ットローラなど、磁性流体や磁性塗料などの原料が挙げ
られる。この中で磁性トナーをカートリッジに計量、充
填する場合が特に好適である。
【0010】
【実施例】以下本発明を図により説明する。図1〜4は
本発明の実施例を示す。図1は粉体であるトナーが粉体
貯蔵タンクから各段階を経て最終的に粉体容器に充填さ
れるまでを示している。一般にトナーの充填は大きく分
けて、(1)大容量の粉体貯蔵タンクとメインホッパー
を主体とする粉体供給部、(2)粉体計量容器(計量ホ
ッパー)1と計量用制御棒2とを主体とし、更に粉体を
受ける枡3、計量器、枡3を把んで回転又は往復運動さ
せた後粉体を枡から放出する移動機構から成る粉体計量
部、及び(3)計量された粉体を充填するホッパー又は
ロートを主体とする充填部の各段階を経る。図1では、
特に計量部について詳細な図示し、これを具体例として
本発明を説明する。
【0011】図1において、計量ホッパー1の上部には
内部に磁性粉体を供給するためにメインホッパーより導
かれる粉体投入管4が設けられ、ホッパー1の底部は磁
性粉体がスムースに流下するようにロート状の斜面にな
っているとともに、その内部壁面には多数の小孔があけ
られた通気性内壁5が設けられている。加圧された空気
は加圧空気源より管6を通って、通気性内壁5より粉体
中へ吹き出す。吹き出された空気によって嵩密度が低く
なった磁性粉体は底部の開口部より流下し、計量ホッパ
ー1の下に位置する枡3に一定量入れられる。磁性粉体
の流下の調節及び開閉は、計量ホッパー1の中心線を上
下可能に位置するマグネット11を有する制御棒2によ
って行なわれ、マグネット制御棒2の上下動はシリンダ
ー7によって行なわれる。シリンダー7によってマグネ
ット制御棒2が下げられ、その先端部が排出口10に近
づき、マグネット制御棒2との間隔が狭くなると粉体の
流下量は低くなる。粉体の粒径にもよるが、通常はマグ
ネット制御棒2に磁性粉体が付着しているため、マグネ
ット制御棒2が完全に排出口を閉じなくても、磁性粉体
の流下は停止する。このように、従来の接触型シャッタ
ー等を用いる場合に比べて、本発明では制御棒がホッパ
ーに押圧しなくてもよい。このことは磁性トナーなどの
粉体が押圧されたり摩擦熱により圧片化、ブリッジ化す
ることを避けられることを意味する。
【0012】又、本発明ではマグネット制御棒2のマグ
ネット11を電磁石とすることが好ましく、外部からの
オン、オフ操作で容易に磁性粉体の付着及び解放を行う
ことができる。更に該マグネット11を有するマグネッ
ト棒が筒2の内部を中心軸方向に移動することも好まし
く、この場合、マグネット棒は筒自体の上下動及び筒内
部でのマグネット棒の上下動によって、磁性粉体の流下
が調節される。筒内部のマグネット棒は筒2の内部に設
けられたシリンダー12によって上下動することができ
る。マグネット棒の上下動を2段とすることにより、筒
自体の上下動によって粉体の流量を制御し、更に筒内部
のマグネット棒の上下動によって微量な制御及び完全な
流下停止を行うことが可能となる。
【0013】計量ホッパー1には、上記の他にレベル検
知センサー8及びこれと連動する粉体投入管4の途中に
設けた開閉弁9が設けられている。一方、粉体を収納し
た枡3は計量器で計量された後、把持されて回転運動又
は往復運動により移動し、次の段階である充填ホッパー
又はロート中へ計量された粉体が投入される。通気性内
壁5の材料としては、例えば通気性のある焼結部材から
なる。実施例では焼結部材は平均粒径50〜20μmの
微細粉末を焼結して密度7.0〜7.4g/ccのもの
を使用した。微細粉末の形状は球状のものであっても、
非球状のものであっても良いが、球状の微粉末の方が好
ましい、焼結部材の材質としては、銅、アルミ等の金属
粉末やセラミックスなどが用いられる。通気性内壁は、
通常5〜75μm、好ましくは20〜50μmの平均細
孔径を有する多孔質体であればどのようなものでも良
い。
【0014】本発明が充填部に適用された場合を他の実
施例として図2に示す。図2において、粉体であるトナ
ーが充填される粉体容器13がターンテーブル14など
の上に設けられ、この粉体容器13の一端にはトナーを
充填する粉体供給口15及びエア吸引管挿入口16が形
成されている。所定のトナー充填位置にセットされた前
記粉体容器13内へ充填するトナーが供給される充填ホ
ッパーが設けられ、この充填ホッパーから直接又はロー
ト18を介して粉体が供給される。この充填ホッパー又
はロート18の下部には前記粉体供給口15へ抜き差し
自在に挿入される粉体供給管17が形成されている。充
填ホッパー又はロート18の底部はロート状になってお
り、排出口及び/又は粉体供給管に繋っている。排出口
及び/又は粉体供給管の上部には筒2及び筒2内を上下
動するマグネット調節棒11が設けられており、これら
筒2自体の上下動及び筒2内のマグネット調節棒11の
上下動によって、磁性トナーの流下を調節する。マグネ
ットとしてはオン、オフで磁性トナーを吸着又は解放す
る電磁石が操作が容易で自動化が可能であるので好まし
い。
【0015】なお、前記充填ホッパー又はロート18に
はエアシリンダのピストンロッド(図示されない)が連
結されており、このエアシリンダを駆動させることによ
り前記充填ホッパー又はロート18が昇降して前記粉体
供給管17が前記粉体供給口15へ抜き差しされる構造
となっている。また、前記粉体供給管17の外周部には
ガスケットを固着したフランジ(図示されない)が固定
されており、粉体供給管17を粉体投入口15へ挿入し
た際に前記ガスケットが前記粉体供給口15を気密状態
に閉塞する。前記充填ホッパー又はロート18の上方に
はこの充填ホッパー又はロート18内へ供給するトナー
の量を計量する充填計量部(図1参照)が設けられてい
る。この充填計量部は、通常は、計量容器、エアーシリ
ンダー、制御棒等により形成されている。なお、この充
填計量部は、前記充填ホッパー又はロート18を兼ねて
いてもよく、又はこれらとは別個に位置固定されていて
もよい。
【0016】次に、前記粉体容器13にはエア吸引管挿
入口16を貫通してエア吸引管19が取付けられてい
る。このエア吸引管19は、前記充填ホッパー又ロート
16の外部に位置し、前記粉体容器13の内部へ延出し
た円形中空状のパイプと、粉体供給管19の先端側に設
けられたエア分離部20とによって形成されている。な
お、エア吸引管19の他端側先端はゴム管等の可撓管三
方弁、分岐管等を介して減圧源及び所望により加圧空気
源とが接続されている。エア分離部20には多数の小径
穴が開けられており、この小径穴より粉体中のエアのみ
を吸引することができる。エア分離部20の周囲にメッ
シュの細かいふるい網又はフィルターを設けることも有
効である。ふるい網又はフィルターの材質は特に限定さ
れず、適用される粉体の化学的、物理的性質、粒径など
を考慮して選ばれる。例えば金属、紙、布、不織布、多
孔質セラミック等が挙げられる。なお、エア吸引管19
は独立していてもよいし、又は充填ホッパー又はロート
18に取付けられてこれらと同時に移動してもよい。
【0017】このような構成において、粉体容器13内
へ磁性トナーの充填を行う場合には、粉体容器13を充
填ホッパー又はロート18の真下の位置(トナー充填位
置)にセットし、エアシリンダ等を下降駆動させること
により充填ホッパー又はロート18を下降させ、粉体供
給管17を粉体供給口15へ挿入する。充填ホッパー又
はロート18の下降に伴ってエア吸引管19も一体的に
又は独立して下降してエア吸引管挿入口16より挿入さ
れる。粉体供給管17が粉体投入口15へ挿入されると
共にガスケットが粉体投入口15の周囲の部分に圧接さ
れ、エア分離部20が粉体容器13の底部に位置する。
ついで図示されないエアーシリンダー等を駆動させ、マ
グネット棒11及び/又は筒2は上昇し、磁性トナーが
流下する。所定量のトナーを粉体容器13内へ充填す
る。なお、充填ホッパー又はロート18の底部及び所望
により周壁内面には通気性内壁5が設けられるのが好ま
しく、加圧空気源24より空気が粉体中へ吹き出す。こ
れによって粉体の嵩密度が均一に低下し、流下速度が速
くなる。
【0018】エアーシリンダー等を駆動させてトナーの
充填を開始する際には、減圧源21を駆動させると共に
三方弁である制御バルブ22,23を切替操作すること
によってエア吸引管19を減圧源21へ接続する。する
と粉体容器13内のエアがエア分離部20から吸引され
ると共に充填ホッパー又はロート18内のエアが粉体容
器13内へ吸引される。よって、充填ホッパー又はロー
ト18中の粉体は加圧され、粉体容器中の粉体は減圧さ
れる。従って、充填作業を開始した後においては、充填
ホッパー又はロート18から粉体容器13内へのエアの
流れにより充填ホッパー又はロート18から粉体容器1
3内へのトナーの流入がスムーズに行われる。粉体容器
13内へ一定量のトナーが充填された後は、この粉体容
器13内に充填されたトナー中に含まれたエアがトナー
から分離されてエア分離部20から吸引されるため、粉
体容器13内に充填されたトナーはエアの含有率が低く
なり、粉体容器13内のトナーの充填率が高くなると共
にトナーの充填量が増大する。しかも、このような操作
によってトナーの充填に要する時間が短縮され、トナー
の充填作業の作業能率がアップする。図3はマグネット
制御棒の流量制御のデータ例を示す。縦軸は粉体流出量
(g)を示し、横軸にはマグネット制御棒の作動後の経
過時間(秒)を示している。図3では200gを目標値
とする粉体計量を行う場合、電磁石をオンの後に0.2
9秒後に流出がスタートし、200g充填に必要な時間
が3.857秒であることを示している。
【0019】ここで減圧源24の吸引負圧に対する充填
時間及び充填されたトナーの嵩密度の関係は、吸引負圧
を大きくすることに伴って充填時間が短縮されると共に
嵩密度が上昇するものの、嵩密度があまり上昇するとト
ナーが部分的なブリッジ現象により固形化するという不
都合を生じ、流動性が低下して画像形成時における異常
画像発生の原因となる。一般に、エア吸引を行わないで
通常のトナー充填を行った粉体容器を1日以上放置する
ことにより自然脱気された後の嵩密度の範囲が安定した
嵩密度であり、嵩密度がこれより約0.2以上になると
トナーが部分的に固形化するという不都合を生じる。そ
こで、減圧源21の吸引負圧を−600〜−50mmH
g、好ましくは−250〜−150mmHgとすること
により、嵩密度が自然脱気とほぼ等しく充填を行える。
吸引負圧は一定でもよいが、エアの吸引状況に応じて、
強弱を加えたり、間欠的に吸引することも好ましい。
【0020】粉体容器13への粉体充填中にまず容器底
部でのエア吸引が行われるが、底部付近でのエアの吸引
が終了するにつれて、エア吸引管19は粉体容器13の
上部方向に移動させられる。そして粉体中のエア吸引が
十分でない部分での吸引がエア吸引部20によって行わ
れる。このように粉体の充填の進行に応じてエア吸引管
19が上昇し、エア吸引部20は粉体容器13の底部が
上部まで均一にエア吸引を行うこととなる。最終目標量
まで粉体が脱気されて充填されると、エア吸引管19は
挿入口16から容器の外へ抜かれる。同様に粉体供給管
17も容器の外へ抜かれる。そして、粉体供給口15及
びエア吸引管挿入口16は閉じられる。この結果、充填
に要する時間を短く、しかも高密度充填が可能となる。
容器の容積(ml)当りのトナーの重量(g)は、粉体
の真比重にもよるが、鉄系トナーでは0.7〜0.8程
度にまで高めることも可能である。エア吸引を行わない
で充填する従来例のトナー充填率や単に固定されたエア
吸引に比較してトナーの充填量が確実に増大し、粉体容
器の小型化や、この粉体容器を使用する複写機等の小型
化及び高寿命化を図ることが可能となる。粉体容器13
内へのトナーの充填作業が終了した後には、エアシリン
ダ等を上昇駆動させることにより充填ホッパー又はロー
ト18や粉体供給管17及びエア吸引管19を上昇さ
せ、粉体供給口15及びエア吸引管挿入口16から抜き
取る。ここでエア分離部20は、パイプの周壁に多数の
小穴を形成すると共に所望によりふるい網などを巻回す
ることにより形成されている。その外径寸法はエア吸引
管19の外径寸法と略同じである。このため、粉体容器
13内に充填したトナーの中からエア分離部20を抜き
取る際に、このエア分離部20が充填されたトナーを撹
拌して飛散させるということが起こらず、飛散したトナ
ーがエア吸引管挿入口16から漏れ出すということが防
止され、漏れ出したトナーによって周囲が汚れるという
ことがない。
【0021】なお、加圧空気源24は加圧空気をエア分
離部20から吹き出させるためにも用いられ、粉体容器
13内にトナーの塊ができた場合にその塊を破壊した
り、ふるい網等に生じた粉体による目詰まりを解消する
際等に使用する。これら加圧及び減圧空気源21,24
の操作は制御バルブ22,23によって行われる。通気
性内壁5から空気を吹きこむことにより、トナー等の粉
体に対流を起こさせ、流動性を増加させることによっ
て、マグネット制御棒の開閉操作を迅速、確実にするこ
とができる。これにより充填の作業を高速化することが
できる。通気性内壁5は、図2に示す空気加圧源21か
ら通気管を通って送りこまれるエアが通気性内壁5の小
径穴を通って充填ホッパー又はロート18の内部に透過
する構成となっており、通気性のある焼結部材等からな
る。実施例では焼結部材は、図1の計量ホッパーの場合
と同様に平均粒径50〜20μmの微細粉末を焼結して
密度6.6〜7.4g/ccのものを使用した。微細粉
末の形状は球状のものであっても、非球状のものであっ
ても良いが、球状の微粉末の方が好ましい。焼結部材の
材質としては、銅、アルミ等の金属粉末やセラミックス
などが用いられる。通気性内壁は、通常5〜75μm、
好ましくは20〜50μmの平均細孔径を有する多孔質
体であればどのようなものでもよい。
【0022】通気部5はホッパーのトナー排出口の周壁
に設けており、そのトナー排出口の周壁に微細孔を設
け、その微細孔の上にメッシュを張り合わせてエアーフ
ィルター構造とすることも好ましい。通気部の微細孔に
張り合わせたメッシュのサイズはトナーの粒径より小さ
い開口径を有するものである。微細孔の直径は2〜75
μm、好ましくは20〜50μmであり、メッシュは#
3000〜#2000のものである。エアの送りこみは
一定でもよいが、強弱の繰返し、又は間欠的であること
はより効果的である。このように粉体の供給部分にエア
を送りこむことにより、粉体の嵩密度が下げることによ
って、粉体の流動性を増大せしめる。これにより粉体容
器内にメインホッパー及び充填ホッパー又はロートから
高速度に投入する。即ち高速度の粉体充填が可能とな
る。更にエア吸引し、粉体容器内に粉体充填し、粉体容
器内に多くの粉体を充填することができることと合まっ
て、容器をより小型化する。即ち画像形成装置本体をよ
り小型化できる。
【0023】図4は、図1及び図2のホッパー部分の詳
細図である。これらの構成及び作用は上記の通りであ
る。図4において、マグネット調節棒11を含む筒2の
上下移動をシリンダー7によって行い、マグネット調節
棒(筒)2内のマグネット調節棒11をシリンダー12
によって上下移動を行っている。粉体を流出時は制御棒
を有する筒2は実線の如く上に位置し、マグネット調節
棒11は点線の位置の上に位置している。粉体を停止す
る時は先ず制御棒を有する筒2は点線の位置に下降し
排出口に対して微小空隙をもって停止し、マグネット調
節棒11は実線より下に下り、制御棒を有する筒2の下
に位置する。この結果、粉体はマグネット調節棒11
接近し、吸着される。図5は、参考例を示すもので、ホ
ッパー1の底部の排出口10に電磁石25が設けられて
いる。図示されない制御回路により電磁石25はオンさ
れて、磁性粉体を吸着し、磁性粉体の流下が減少し、又
は完全に閉じられる。又、電磁石がオフされると、磁性
粉体は解放され、排出口は開き、磁性粉体は高速で流下
する。
【0024】図4に示されるように本発明では電磁石を
オン、オフすることによって、粉体流量の制御が迅速か
つ正確となり、特に粉体を計量する場合に大きな効果を
発揮する。本発明の充填方法及び装置では、粉体容器1
3は、少なくとも粉体供給口15及びエア吸引管挿入口
16を備えている。粉体容器がトナー用カートリッジ等
の場合、これらは口径がより小径化すると、トナー補給
ユニットを小型化することができ、更に複写機やファク
シミリ本体の小型化に寄与する。又、トナー充填口等を
小径化することによりトナー充填時のトナーの飛散を無
くすことができ、作業環境の向上に役立つ。本発明の充
填方法及び装置の粉体容器では、粉体供給口15及びエ
ア吸引管挿入口16は直径6mm以下にすることも可能
であり、より小径化するには直径5mm以下とすること
が好ましい。本発明の充填方法及び装置は、高速自動化
とすることが可能であり好ましい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、第一に、上下動するマ
グネット棒によって磁性粉体を吸着することにより、磁
性粉体を圧片化することなく流量を迅速かつ高精度に制
御できた。第二に電磁石のオン、オフによって磁性粉体
を吸着することによって磁性粉体を吸着及び解放するこ
とによって同様の流量制御が達成できた。第三に上下動
するマグネット棒を上下動する筒内に具備することによ
り、概略的な流量制御と高精度の流量制御を2段階で行
うことができた。第四に、粉体供給口及びエア吸引管挿
入口の直径の小さな粉体容器に充填することが可能であ
り、複写機、ファクシミリ等の小型化、高寿命化が可能
となった。また、本発明によれば、ターンテーブルを用
いた高速完全自動化が可能であるとともに、機械的シャ
ッター等を用いず、全ての操作を加圧空気及び減圧空気
で行うために摩擦力で粉体が圧片となることがないばか
りか、粉じん爆発の危険も回避できる。上記のとおり、
本発明は各種粉体を充填する技術としてきわめて工業的
価値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉体充填装置の概要及び計量部の詳細
を示す図、
【図2】本発明の充填部の詳細を示す図、
【図3】本発明の粉体流出速度を示すグラフ、
【図4】図1のホッパー部分の詳細を示す図、
【図5】参考例を示す図、
【図6】従来の粉体充填装置。
【符号の説明】
1 計量ホッパー 2 マグネット調節棒(筒) 3 枡 4 粉体供給管 5 通気性内壁 6 加圧空気通気管 7 シリンダー 8 レベルセンサー 9 開閉弁 10 排出口 11 マグネット調節棒 12 シリンダー 13 粉体容器 14 ターンテーブル 15 粉体供給口 16 エア吸引管挿入口 17 粉体供給管 18 ホッパー又はロート 19 エア吸引管 20 エア分離部 21 減圧空気源 22,23 バブル(三方弁) 24 加圧空気源 25 電磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巻田 信広 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭56−82743(JP,A) 実開 平2−79297(JP,U) 実公 昭51−39847(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 65/30 - 65/48 G05D 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に磁性粉体を収容し底部に排出口を
    有するホッパーを用い、該ホッパーの内部に設けられた
    マグネット棒をホッパーの中心軸方向に移動させ、磁性
    粉体をマグネット棒によって吸着又は解放することを特
    徴とする、該排出口より流下する磁性粉体の流量を制御
    する方法。
  2. 【請求項2】 内部に磁性粉体を収容し底部に排出口を
    有するホッパー、及び該ホッパーの内部に設けられホッ
    パーの中心軸方向に移動可能なマグネット棒を有するこ
    とを特徴とする排出口より流下する磁性粉体の流量を制
    御する装置。
  3. 【請求項3】 マグネット棒のマグネットがオン、オフ
    することが可能な電磁石であることを特徴とする請求項
    記載の流量制御装置。
  4. 【請求項4】 マグネット棒が筒の内部を中心軸方向に
    移動することが可能であることを特徴とする請求項
    載の流量制御装置。
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