JP3369911B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP3369911B2
JP3369911B2 JP17450497A JP17450497A JP3369911B2 JP 3369911 B2 JP3369911 B2 JP 3369911B2 JP 17450497 A JP17450497 A JP 17450497A JP 17450497 A JP17450497 A JP 17450497A JP 3369911 B2 JP3369911 B2 JP 3369911B2
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英史 大場
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置、特
に増幅型MOS型固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の増幅型MOS型固体撮像装
置の回路配置の概略図である。図6において、点線で囲
まれた部分が1つのセル1を示す。一般には複数のセル
1が行列2次元状に配置されてセルアレイ2を構成す
る。フォトダイオードPDで光電変換によって生成され
た光電子は転送トランジスタTを通して検出部DNヘ送
られる。検出部DNは増幅トランジスタAmpのゲート
につながっているので、増幅トランジスタAmpのゲー
ト電圧が光電子数によって変調される。増幅トランジス
タAmpはセル1部の上方又は下方に設けられた負荷ト
ランジスタLoadとともにソースフォロア回路を構成
しており、増幅トランジスタAmpのゲート電位に応じ
た電圧が垂直信号線Sigに現れる。これにより、垂直
信号線Sigの電圧を通してフォトダイオードPDに入
った光の大小を知ることができる。ドレインDには電源
電圧Vddが与えられている。
【0003】アドレストランジスタAdは行を選択する
ために入っている。検出部DNの光電子をリセットトラ
ンジスタRを通してドレインDに排出すると、検出部D
Nがリセットされる.MOS型固体撮像装置のCCD型
固体撮像装置に対する長所の一つがグランド(Vss=
0V)と電源電圧Vddの2電圧で駆動できることであ
る。横方向に出ているアドレス、リセット、転送ゲート
の3本の配線はセル1部の左あるいは右側あるいは両方
に設けられた垂直シフトレジスタ3によって0V(=V
ss)と電源電圧Vddの2値で駆動される。セル1間
の特性ばらつきを補償するためにノイズキャンセラ回路
5を搭載することもある。セル1の出力電圧は水平シフ
トレジスタ4によって順番に水平信号線に読み出され、
出力アンプ6を通して固体撮像装置の出力となる。
【0004】増幅型MOS型固体撮像装置は現在主流と
なっているCCD型の固体撮像装置に比較して低電圧駆
動が可能であることが特長の一つである。CCDでは例
えば15Vといった高電圧が要求されるが、増幅型MO
S型固体撮像装置では例えば5Vの電圧で動作する。し
かし将来メモリやロジックなどの他のシステムと共通の
電源電圧を要求される場合に更なる低電圧化の工夫が必
要となることが予想される。その場合に障害となる点を
以下に説明する。
【0005】図7は従来のセル1の動作を概念的に示す
ポテンシャル図である。左からフォトダイオードPD、
転送トランジスタT、検出部DN、リセットトランジス
タR、ドレインD、増幅トランジスタAmp、増幅トラ
ンジスタAmpとアドレストランジスタAdで共有して
いる拡散層F、アドレストランジスタAd、垂直信号線
Sig、負荷トランジスタLoad、グランドVssの
順に描いている。下向きがポテンシャル正の方向であ
る。フォトダイオードPDとそこから転送された電子が
溜まる所を斜線で表示している。垂直信号線電位Vsi
gは次のように決まる。検出部DNがリセットされる
と、その電位はリセットトランジスタRをONしたとき
のチャネル電位Vch(R)にほぼそろう。リセットト
ランジスタRがONするとき、ゲート電圧はVddであ
るので、Vch(R)はVddからリセットトランジス
タRのしきい値落ちによって決まる。この検出部DNに
転送トランジスタTを通してフォトダイオードPDの光
電子を導入すると、ここでは斜線で示した分だけ検出部
DNの電位がマイナス側に変化する。増幅トランジスタ
Ampのゲートは検出部DNにつながっているので、そ
のゲート電圧は検出部DNの電圧と等しく、そのチャネ
ル電圧は、検出部DNの電圧からの増幅トランジスタA
mpのしきい値落ちで決まる。そのソース電圧に当たる
拡散層Fの電位は、さらに増幅トランジスタAmpのO
N抵抗分だけ下がったものとなる。セル1が選択されて
いる場合アドレストランジスタAdのゲートには電源電
圧Vddがかけられているので、垂直信号線Sigには
拡散層Fの電位からアドレストランジスタAdのON抵
抗分だけ下がった電圧Vsigが現れる。この電圧Vs
igがセル1の出力なのであるが、Vsigが負荷トラ
ンジスタLoadのチャネル電圧Vch(load)よ
りも小さくなると、すなわち図7において上側に来る
と、出力の線形性が損なわれる。ここで、Vch(lo
ad)はVssから負荷トランジスタLoadのON抵
抗分だけ大きい電位である。このように、3つのトラン
ジスタのON抵抗と2つのトランジスタのしきい値落ち
と信号電子による変化分を合わせたものを電源電圧Vd
d以下にしなければならない。逆に言えば、増幅型MO
S型固体撮像装置に入力する電源電圧は3つのトランジ
スタのON抵抗と2つのトランジスタのしきい値落ちと
信号電子による変化分を合わせたものの和よりも低電圧
化ができないことになる。このために、例えば3.3V
あるいはそれ以下の1.5Vというような電源電圧では
各トランジスタのばらつきをも考慮した上でセル1の動
作マージンを十分確保することが難しくなる。
【0006】また、この動作では次に説明するような特
性上の欠点が存在する。図8は、左からフォトダイオー
ドPD、転送トランジスタT、検出部DN、リセットト
ランジスタR、ドレインDの順に描いたポテンシャル図
である。
【0007】図8(a)は検出部DNの電子をリセット
した後の状態であり、転送トランジスタTとリセットト
ランジスタRはゲート電圧に0Vを入れてOFFしてお
り、検出部DN電位はリセットトランジスタRのゲート
に電源電圧Vddを入れてONしたときのチャネル電圧
Vch(R)にほぼ等しくなっている。
【0008】フォトダイオードPDには斜線で示したよ
うに光電子が溜まっている。次に転送トランジスタTを
ONした時に、図8(b)の状態になる。この時、フォ
トダイオードPDの電子の一部が検出部DNに流れ込
み、フォトダイオードPDと検出部DNの電位が等しく
なる。次に転送トランジスタTをOFFすると、図8
(c)の状態になる。このとき転送トランジスタTのチ
ャネルに存在する電子がフォトダイオードPDと検出部
DNに分配されて、フォトダイオードPDと検出部DN
が電気的に分離される。この状態で光信号が垂直信号線
Sigに読み出される。
【0009】次回信号を読み出す前にリセットトランジ
スタRのゲート電圧に電源電圧をかけてリセットトラン
ジスタRをONすると検出部DNの信号電子がドレイン
に捨てられ、図8(d)の状態になる。リセットトラン
ジスタRをOFFして図8(a)の状態に戻る。この動
作において、図8(b)で光電子をフォトダイオードP
Dから全て検出部DNに転送することができないので、
さらにフォトダイオードPDのリセットを行うなどしな
いと光電子がフォトダイオードPDに残り、次回以降信
号を読み出すときに残像となる。この問題はCCDのよ
うにフォトダイオードPDが低い電位で完全空乏化して
電子を完全転送できる場合には起こらないが、MOS型
固体撮像装置ではセル1にトランジスタが存在するの
で、その動作を保証する為にウェル濃度を高くする必要
があり、そのために完全空乏化するフォトダイオードP
Dの作製は非常に難しい。また、光電子がフォトダイオ
ードPDと検出部DNで分配されるために変換ゲイン
(光電子1個当たりの信号振幅)が落ちる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、増幅型
MOS型固体撮像装置ではトランジスタのしきい値とO
N抵抗で決まる値以下の電源電圧で動作させることが不
可能であった。また、フォトダイオードPDの信号電子
が完全転送できず、残像となった。また、変換ゲインが
小さかった。
【0011】本発明は増幅型MOS型固体撮像装置に入
力する電源電圧の低電圧化を図り、また残像を防止し、
高い変換ゲインの撮像出力を得る固体撮像装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。本発明では、
増幅型MOS型固体撮像装置において、固体撮像装置
(同一チップ内)に昇圧回路7を搭載することを特徴と
している。
【0013】昇圧回路7の出力は、セル1のリセットト
ランジスタRのゲート配線に入力する。あるいは同時に
セル1のアドレストランジスタAdのゲート配線に入力
する。
【0014】リセットトランジスタRのゲート配線に入
力する昇圧電圧の値は、リセットトランジスタRが線形
領域で動作する範囲に設定する。昇圧回路7搭載の有無
とは別に、転送トランジスタTをONする時のゲート電
圧をリセットトランジスタRをONする時のゲート電圧
よりも低くする。または転送トランジスタTのしきい値
をリセットトランジスタRのしきい値よりも高くする。
【0015】増幅型MOS型固体撮像装置に昇圧回路7
を搭載することによって、外部から入力する電源電圧を
高くしたり、電源電圧の数を増やしたりせずに電源電圧
を下げることができる。
【0016】この昇圧回路7によって多くの端子を昇圧
することはせず、リセットトランジスタRのゲートに昇
圧電圧を導入することで低電圧駆動が可能になる。これ
は、セル1以外の回路は基本的に論理回路であるのて低
電圧化が容易であるが、セル1の部分のみが従来の技術
の項で説明した事情で低電圧化が難しく、さらにリセッ
トトランジスタRのしきい値落ちが最も電圧を下げマー
ジンを無くす要因となっているからである。例えば電源
電圧がVdd=3.3Vでリセットトランジスタのしき
い値が0.6Vの場合、基板バイアス効果も加味された
しきい値落ちによって検出部DNの電圧がおよそ2.2
Vと、Vddから約1.1Vも電圧が下がってしまう。
トランジスタのON抵抗による電圧降下は0.1V〜
0.3V程度であるので、リセットトランジスタRのし
きい値落ちを防ぐことが最も効果が大きい。従来の技術
の項で説明した図7を参照して、リセットトランジスタ
Rのゲート電圧を昇圧すれば、そのチャネル電圧Vch
(R)が高くなり、その分だけ垂直信号線Sig電圧V
sigも高くなるのでVsigと負荷トランジスタLo
adのチャネル電圧Vch(load)の差が大きくな
り、動作マージンを取れるようになる。これは一律に電
圧を高くすることと比べて、DC電流を流さないリセッ
トトランジスタRのゲートのみの電圧を上げることによ
って消費電力の増加を抑え、昇圧回路7の電流駆動能力
が小さくて良いのでその搭載が容易である。
【0017】リセットトランジスタRのゲート電圧を昇
圧する場合、その昇圧電圧をリセットトランジスタRが
線形領域で動作する範囲に設定することによって、安定
した動作が可能になる。これは、リセット後の検出部D
N電位が電源電圧にそろい、昇圧電圧のばらつきを反映
しないことによる。もしも昇圧電圧をリセットトランジ
スタRが飽和領域で動作する範囲に設定すると、リセッ
ト後の検出部DN電位が、昇圧電圧からリセットトラン
ジスタRのしきい値を引いた値になるので、昇圧電圧の
ばらつきがそのまま検出部DNの電圧のばらつきになっ
てしまう。
【0018】また、昇圧回路7を採用する場合、リセッ
トトランジスタRとともにアドレストランジスタAdの
ゲート電圧を昇圧すると動作的に有利である。アドレス
トランジスタAdは行を選択するためだけに入っている
ので、ONのときには抵抗ができるだけ小さいことが望
ましい。アドレストランジスタAdのゲート電圧を昇圧
すれば、アドレストランジスタAdのON抵抗が小さく
なるので、その分動作マージンが広くなる。
【0019】昇圧回路7を搭載する、しないに関わら
ず、転送トランジスタTのゲート電圧をリセットトラン
ジスタRのゲート電圧よりも下げること、または転送ト
ランジスタTのしきい値をリセットトランジスタRのし
きい値よりも高くすることによって、残像が無く変換ゲ
インの高い出力を得ることができる.本発明の原理を図
1を用いて説明する。図1は、左から順にフォトダイオ
ードPD−転送トランジスタT−検出部DN−リセット
トランジスタR−ドレインDにおけるポテンシャル図で
あり、下側が正の方向に描かれている。図1(a)は従
来どおり転送ゲートとリセットトランジスタRのゲート
を電源電圧Vddで駆動する場合であり、比較を容易に
するために、図7のフォトダイオードPDからドレイン
Dまでと、図8とに示した部分と基本的に同じ部分を示
している。この場合は、先に説明したように、残像が存
在し、かつ変換ゲインも小さい。
【0020】図1(b)はリセットトランジスタRのゲ
ート電圧を昇圧することによって、転送トランジスタT
のゲート電圧がリセットトランジスタRのゲート電圧よ
りも小さくなるようにした状態を示す。このとき、リセ
ットトランジスタRと転送トランジスタTとのゲート電
圧の差を十分に取ることによって、フォトダイオードP
Dから読み出した光電子が検出部DNに全て溜まった場
合であっても、検出部DNの電圧が転送トランジスタT
のチャネル電圧Vch(T)よりも高くなっているよう
にすると、転送トランジスタTのチャネル部には電子が
残らない状態でフォトダイオードPDから光電子を読み
出せる。従って、本発明によれば、転送トランジスタT
のチャネル部の電子がフォトダイオードPDに戻って残
像が起こることが防止できる。また、本発明によれば、
フォトダイオードPDの1サイクル分の光電子を全て検
出部DNに読み出せるので、変換ゲインが大きい。
【0021】なお、上記の説明においては、リセットト
ランジスタRのゲートを昇圧する場合を説明したが、同
じ効果が、転送トランジスタTのゲート電圧を下げるこ
とによっても得られる。この場合の例を、図1(c)に
示す。図1(c)は、リセットトランジスタRのゲート
電圧はVddであり、転送トランジスタTのゲート電圧
がそれよりも低い電圧に設定されている場合である。こ
の場合でも、それぞれのゲート電圧Vch(T)とVc
h(R)の間に十分な差をつけて、読み出し時にも転送
ゲートのチャネル下に電子が残らないようにできるの
で、残像防止と変換ゲインの向上が得られる。なお、リ
セットトランジスタRと転送トランジスタTのゲート電
圧が同一電圧の場合であっても、リセットトランジスタ
Rのしきい値よりも転送トランジスタTのしきい値を大
きくすることによって、図1(c)の状態が実現できる
ので、同じ効果が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図2に、本発明の第1実施形態に係る固
体撮像装置の基本的な回路構成であるブロック図を示
す。図2において、図6と同じ部分には、同じ符号を付
し、詳細な説明は省略する。図2が図6と異なる点は、
装置(すなわち、同一チップ内)に昇圧回路7を付加し
た点である。
【0023】この昇圧回路7の出力VHはレベルシフタ
8を通してリセットトランジスタRのゲート配線に入力
される,リセットトランジスタRのゲート配線はこの昇
圧電圧VHとグランド0Vの2値で垂直シフトレジスタ
3によって駆動される。転送トランジスタT、アドレス
トランジスタAdのゲート配線は垂直シフトレジスタ3
に入っており、電源電圧Vddとグランド0Vの2値で
駆動される。この構成により、リセットトランジスタR
のゲートは転送トランジスタTのゲートよりも高い電圧
で駆動するという条件を満たしている。
【0024】また、上記の構成において、電源電圧Vd
dは3.3Vとし、昇圧電圧VHを5.5Vとした。し
きい値はリセット(R)、増幅(Amp)、アドレス
(Ad)のトランジスタは0.6Vとし、転送トランジ
スタTは1.0Vとした。
【0025】リセットトランジスタRが線形領域で動作
するのは、実測によれば昇圧電圧VHを、 VH>Vdd×1.25+Vth(R) (ここでVdd:電源電圧、Vth(R):リセットト
ランジスタRのしきい値)の範囲に設定した場合であっ
たので、昇圧電圧の値5.5Vは電源電圧、昇圧電圧、
しきい値ばらつきに対するマージンを持ってリセットト
ランジスタRが線形領域で動作する範囲に設定してい
る。
【0026】セル1と負荷トランジスタLoadを合わ
せたポテンシャルマップは図3のようになる。ドレイン
電圧は電源電圧である3.3Vである。リセットトラン
ジスタRが線形領域で動作するので、リセット直後の検
出部DNの電圧は、ほぼ3.3Vになっており、昇圧電
圧がばらついてもほとんど変化しない。転送トランジス
タTのチャネル電圧は1.8Vになっており、検出部D
Nには、この電圧まで変換ゲインの低下や残像の問題無
しに光電子を溜めることができる。実際にはフォトダイ
オードPDの容量との関係から、光電子を最大限読み出
しても検出部DNの電圧は2.3Vとなったので、検出
部DNの電圧は光電子の量によって2.3V〜3.3V
の範囲で変化し、常に問題無く動作することになる。こ
の電圧が増幅トランジスタAmpのゲートに入るので、
増幅トランジスタAmpのチャネル電圧はこれから増幅
器(Amp)のしきい値落ちによって決まり、この値は
1.4〜2.2Vであった。増幅トランジスタAmpは
飽和領域で動作しており、拡散層Fの電位は増幅トラン
ジスタAmpのON抵抗分低く、1.1〜1.9Vであ
った。アドレストランジスタAdは線形領域で動作して
おり、信号線に出力される電圧Vsigはアドレストラ
ンジスタAdのON抵抗分低く、1.0〜1.8Vとな
った。この値の下隈1.0Vは負荷トランジスタLoa
dのチャネル電圧0.5Vから0.5Vの余裕があり、
しきい値と電源電圧のばらつきに対して十分なマージン
がある。Vsigの振幅である0.8Vは実用的な固体
撮像装置として十分な値である。
【0027】上記のように、本発明の固体撮像装置によ
れば、十分な動作マージンを持ったデバイスの3.3V
動作が実現できる。また、転送トランジスタT及びリセ
ットトランジスタRのしきい値の調整によってさらに電
源電圧の低電圧化が可能であることも明らかである。
【0028】図4に、本発明の第2実施形態に係る固体
撮像装置のブロック図を示す。図4において、図2と同
じ部分には、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
本第2実施形態が、第1実施形態と異なるのは、セル1
のアドレストランジスタAdと増幅トランジスタAmp
の配置が入れ替わっていることと、アドレストランジス
タAdとリセットトランジスタRの両方に昇圧電圧が入
力されていることである。
【0029】第2実施形態において、アドレストランジ
スタAdがドレイン側に有るので、アドレストランジス
タAdのゲートをドレインと同じ電源電圧Vddにした
場合には、アドレストランジスタAdは飽和領域でしか
動作せず、しきい値落ちが発生するとともにON抵抗が
高くなる。従って、この2つの和だけ動作マージンが狭
まり、低電圧化が難しい。この場合に、リセットトラン
ジスタRのゲートのみに昇圧電圧を導入しても前述と同
様に動作マージンを広げることができるが、本実施形態
のように、リセットトランジスタRのゲートとアドレス
トランジスタAdのゲートに昇圧電圧を導入することに
よってさらに良好な結果が得られる。このことを図5の
ポテンシャル図で説明する。
【0030】電源電圧、昇圧電圧、各トランジスタのし
きい値は第1実施形態と同じである。従って、検出部D
Nの電圧は第1実施形態と同じく光電子の個数によって
2.3Vから3.3Vまでの範囲になる。また、転送ト
ランジスタTのチャネル電圧が1.8Vであり、常に検
出部DNの電圧がそれよりも高くなっていることも第1
実施形態と同じである。
【0031】本実施形態では、アドレストランジスタA
dのゲートにも昇圧電圧が入力されており、入力されて
いる昇圧電圧はリセットトランジスタRのゲートと同じ
なので、アドレストランジスタAdも十分なマージンを
持って線形領域で動作する。従って、拡散層Fの電圧は
アドレストランジスタAdのON抵抗だけドレイン電圧
より下がった3.2Vとなっている。増幅トランジスタ
Ampのチャネル電圧は検出部DNの電圧から増幅トラ
ンジスタAmpのしきい値落ちによって決まり、その値
は1.4〜2.2Vとなる。垂直信号線Sigの電圧は
この値から増幅トランジスタAmpのON抵抗分だけ低
くなり、1.1〜1.9Vとなる。この値は負荷トラン
ジスタLoadのチャネル電圧0.5Vから最低で0.
6Vのマージンを取ることができる。
【0032】以上説明したように、本発明に係る第2実
施形態を適用することにより、従来では、困難であった
アドレストランジスタAdが増幅トランジスタAmpよ
りもドレイン側にある配置であっても、3.3Vで十分
な動作マージンを持って動作することができる。また、
転送トランジスタTのしきい値を下げることによって更
なる低電圧化にも対応できる。本発明は、上記の発明の
実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を
変更しない範囲で種々変形して実施できるのは勿論であ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。以上詳述したように、本発明によれば、低い電源電
圧で動作マージンを確保し、残像が少なく変換ゲインの
高い固体撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作用を示すポテンシャル図。
【図2】 本発明の第1実施形態を示すブロツク図。
【図3】 本発明の第1実施形態の動作を示すポテンシ
ャル図。
【図4】 本発明の実施例の2を示すブロック図。
【図5】 本発明の実施例の2の動作を示すポテンシャ
ル図。
【図6】 従来の増幅型MOS型固体撮像装置のブロッ
ク図。
【図7】 従来のセルの動作を示すポテンシャル図。
【図8】 従来のセル動作の問題点を示すポテンシャル
図。
【符号の説明】
1…セル、2…セルアレイ、3…垂直シフトレジスタ、
4…水平シフトレジスタ、5…ノイズキャンセラ回路、
6…出力アンプ、7…昇圧回路、PD…フォトダイオー
ド、DN…検出部、T…転送トランジスタ、Amp…増
幅トランジスタ、Ad…アドレストランジスタ、R…リ
セットトランジスタ、D…ドレイン、F…増幅トランジ
スタとアドレストランジスタの間の拡散層、Load…
負荷トランジスタ、Sig…垂直信号線、Vss…グラ
ンド(0V)、Vdd…電源電圧、VH…昇圧電圧、V
sig…垂直信号線電位、Vch(load)…負荷ト
ランジスタのチャネル電位、Vch(T)…転送トラン
ジスタのチャネル電位、Vch(R)…リセットトラン
ジスタのチャネル電位。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 長孝 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 宮川 良平 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平6−98080(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 - 27/148 H01L 29/762 - 29/768 H04N 5/335

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されたフォトダイオ
    ードと、このフォトダイオードの信号を入力するゲート
    を有する増幅トランジスタと、前記増幅トランジスタの
    ドレインに接続されたソースと電源に接続されたドレイ
    ンとを有し、前記増幅トランジスタを選択的に活性化す
    るアドレストランジスタと、前記増幅トランジスタのゲ
    ートに接続されたソースと電源に接続されたドレインと
    を有し、前記フォトダイオードの信号を排出するリセッ
    トトランジスタと、を少なくとも備えた単位セルを用い
    た固体撮像装置において、 前記単位セルと同一のチップ内に昇圧回路を搭載してお
    り、前記昇圧回路の出力が前記リセットトランジスタの
    ゲートと前記アドレストランジスタのゲートに入力され
    ることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に形成されたフォトダイオ
    ードと、このフォトダイオードの信号を入力するゲート
    を有する増幅トランジスタと、前記増幅トランジスタの
    ソースに接続されたドレインを有し、前記増幅トランジ
    スタを選択的に活性化するアドレストランジスタと、前
    記増幅トランジスタのゲートに接続されたソースと電源
    に接続されたドレインとを有し、前記フォトダイオード
    の信号を排出するリセットトランジスタと、を少なくと
    も備えた単位セルを用いた固体撮像装置において、 前記単位セルと同一のチップ内に昇圧回路を搭載してお
    り、前記昇圧回路の出力が前記リセットトランジスタの
    ゲートと前記アドレストランジスタのゲートに入力され
    ることを特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成されたフォトダイオ
    ードと、前記フォトダイオードが接続されたソースを有
    する転送トランジスタと、前記転送トランジスタのドレ
    インが接続されたゲートを有する増幅トランジスタと、
    この増幅トランジスタを活性化するアドレス手段と、前
    記増幅トランジスタのゲートに接続されたソースと電源
    に接続されたドレインとを有し、前記フォトダイオード
    の信号を排出するリセットトランジスタと、を少なくと
    も有する単位セルを用いた固体撮像装置において、 前記リセットトランジスタのしきい値よりも前記転送ト
    ランジスタのしきい値 の方が高いことを特徴とする固体
    撮像装置。
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