JP3369687B2 - フライアッシュ質人工骨材 - Google Patents

フライアッシュ質人工骨材

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JP3369687B2 JP32853393A JP32853393A JP3369687B2 JP 3369687 B2 JP3369687 B2 JP 3369687B2 JP 32853393 A JP32853393 A JP 32853393A JP 32853393 A JP32853393 A JP 32853393A JP 3369687 B2 JP3369687 B2 JP 3369687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライアッシュを原料
とし、造粒、焼成して得られるフライアッシュ質人工骨
材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所のボイラー等で燃料として石
炭を用いると、いわゆる産業廃棄物として、多量のフラ
イアッシュが発生する。近年、エネルギー事情の変化に
より、燃料が石炭に切り換えられ、フライアッシュの発
生量は今後ますます増加すると予想される。
【0003】フライアッシュの再利用化については、コ
ンクリート中の砂の代替、陶磁器原料の代替、軽量骨材
の原料等として一部は実現しているけれども、未だ大半
は埋め立て廃棄により処理されているのが現状である。
【0004】フライアッシュの再利用化として、例えば
特開昭62−256746号公報には、フライアッシュに粘土を
添加した混合物を加湿し、パンペレタイザーを用いて粒
径5〜20mmの生ペレットを造粒し、これを焼結して
製品骨材とすることからなる人工軽量骨材の製造方法が
例示されている。
【0005】また、特開平5−229858号公報には、フラ
イアッシュに粘土を添加して造粒、焼結して人工軽量骨
材を製造するに際し、ブレーン比表面積1500〜20
00cm2/gのフライアッシュに粘結材として粘土を
添加して造粒してペレットを製造した後、該ペレット表
面に粘土粉及び/またはフライアッシュを被覆し、しか
る後焼結することを特徴とする人工軽量骨材の製造方法
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、建築、
土木分野で用いられるコンクリートの砕石骨材の代替え
として、フライアッシュ質人工骨材の研究開発を鋭意行
った結果、特開昭62−256746号公報や特開平5−229858
号公報に記載されているような骨材には次のような問題
点があることが明らかとなった。
【0007】まず、特開昭62−256746号公報に記載され
ているようなフライアッシュを造粒、焼成した骨材は、
微小な連続気孔がその骨材中に均一に分布し、この連続
気孔は外気と繋がった開気孔であるため、骨材の吸水率
は高くなる。一般的に人工骨材を用いてコンクリートを
混練する際には、予め用いる骨材に吸水させる工程を採
用している。骨材の吸水率が高いような場合には、コン
クリート混練時に骨材からモルタル部へ水分の移動が起
こり、モルタル部の水分量が変化する。予め吸水させな
い骨材を用いる場合でも、コンクリート混練時にモルタ
ルから骨材中への水分の移動が起こり、結果モルタル部
の水分量が変化してしまう。いずれにしてもコンクリー
ト混練時に、モルタル部の水分量が変化すると作業性が
著しく低下してしまう。
【0008】一方、粉砕したフライアッシュを用いて造
粒、焼成した骨材は、発生したガスが骨材内部に残存
し、同心円状の空洞を形成し、内部の微小気孔は閉じた
気孔であるため低吸水率であるが、同心円状空洞が破壊
源となるので骨材自身の強度は著しく弱い。このような
骨材は、コンクリート混練時に容易に破壊してしまうた
め、空洞に水が浸透し、やはり吸水率の変動を起こし、
作業性が低下してしまう。
【0009】なお、特開平5−229858号公報において
は、フライアッシュと粘土からなる造粒物に、更に、粘
土粉及び/またはフライアッシュ粉を被覆し、焼結して
いるが、この被覆は造粒物の粉化を低減し、生産歩留ま
りを向上させるためのもので、上述のような問題点を解
決できるものではない。
【0010】また、地球環境保護の立場からも、このフ
ライアッシュを有効にリサイクルすることは、今後の火
力発電所建設にあっても是非とも必要なことである。
【0011】従って、本発明の目的は、低吸水率及び高
強度を有するフライアッシュ質人工骨材及びその製造方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のフライア
ッシュ質人工骨材は、フライアッシュ、フラックス及び
造粒粘結剤を含有してなる混合物より造粒された中心核
造粒体と、該中心核造粒体表面上のフライアッシュ原
料、フラックス及び造粒粘結剤を含有してなる混合物の
コーティング外殻とからなる焼成品であって、中心核造
粒体のフラックス含有量がコーティング外殻のフラック
ス含有量より少ないことを特徴とする(以下、第1発明
と記載する)。
【0013】更に、本発明のフライアッシュ質人工骨材
の製造方法は、フライアッシュ100重量部、フラック
ス5〜10重量部及び造粒粘結剤5〜15重量部を含有
してなる混合物を造粒して中心核造粒体を得、次に、フ
ライアッシュ100重量部、フラックス20〜40重量
部及び造粒粘結剤5〜15重量部を含有してなる混合物
を中心核造粒体表面にコーティングしてコーティング外
殻を形成し、得られたコーティング外殻を有する造粒体
を乾燥し、焼成することを特徴とする(以下、第2発明
と記載する)。
【0014】また、本発明のフライアッシュ質人工骨材
は、フライアッシュ及び造粒粘結剤を含有してなる混合
物より造粒された中心核造粒体と、該中心核造粒体表面
上の粉砕したフライアッシュ、フラックス及び造粒粘結
剤を含有してなる混合物のコーティング外殻とからなる
焼成品であることを特徴とする(以下、第3発明と記載
する)。
【0015】更に、本発明のフライアッシュ質人工骨材
の製造方法は、フライアッシュ100重量部及び造粒粘
結剤5〜15重量部を含有してなる混合物を造粒して中
心核造粒体を得、次に、粉砕したフライアッシュ100
重量部、フラックス15〜35重量部及び造粒粘結剤3
〜10重量部を含有してなる混合物を中心核造粒体表面
にコーティングしてコーティング外殻を形成し、得られ
たコーティング外殻を有する造粒体を乾燥し、焼成する
ことを特徴とする(以下、第4発明と記載する)。
【0016】
【作用】本発明の第1発明及び第2発明について説明す
る。フライアッシュを造粒、焼成して得られる骨材は、
上述のように微小な連続気孔が均一に分布し、それらの
微小気孔は開気孔であるため骨材は高吸水率となる。
【0017】これと異なり、本発明の第1発明のフライ
アッシュ人工骨材は、フライアッシュ、フラックス及び
造粒粘結剤からなる混合物より造粒された中心核造粒体
と、該中心核造粒体表面上のフライアッシュ、フラック
ス及び造粒粘結剤からなる混合物のコーティング外殻と
からなる焼成品であって、中心核造粒体のフラックス含
有量がコーティング外殻のフラックス含有量より少ない
ことを特徴とするものであり、これにより骨材表層部の
溶融軟化温度を低下させることができ、中心核造粒体の
開気孔をコーティング外殻構成物で充填することが可能
となり、低吸水率で、高強度のフライアッシュ質人工骨
材を得ることができる。
【0018】その製造方法(第2発明)は、まず、中心核
造粒体を形成するためにフライアッシュに、フラックス
と造粒粘結剤を添加、混合する。フラックスとしては例
えば炭酸カルシウム、カルシア等を例示することができ
る。フラックスのフライアッシュへの添加量は、フライ
アッシュ100重量部に対して5〜10重量部の範囲内
である。なお、フラックスの添加量が5重量部未満であ
ると緻密化を低下させるために好ましくなく、また、1
0重量部を超えると内部空洞を生じ易くなるために好ま
しくない。また、造粒粘結剤としては例えばベントナイ
ト等の粘土を例示することができる。造粒粘結剤のフラ
イアッシュへの添加量は、フライアッシュ100重量部
に対して5〜15重量部の範囲内である。造粒粘結剤の
添加量が5重量部未満であると造粒物の保形性が低下す
るために好ましくなく、また、15重量部を超えると粘
着力が高まり、造粒しがたいため好ましくない。上述の
ような配合を有する混合物をパンペレタイザー等の造粒
装置を用いて加湿しながら直径5〜20mmに造粒して
中心核造粒体を得る。
【0019】次に、中心核造粒体の表面上にコーティン
グ外殻を形成する。コーティング外殻を形成するために
使用する混合物は、フライアッシュ100重量部に対し
てフラックス20〜40重量部及び造粒粘結剤5〜15
重量部よりなるものである。ここで、フラックスの添加
量が上述の中心核造粒体を形成するための混合物よりも
多いところに、本発明の特徴がある。なお、コーティン
グ操作は中心核造粒体の表面上に均一にコーティング外
殻を形成することができる慣用のいかなる手段をも使用
することができ、特に限定されるものではない。
【0020】上述のようにして得られたコーティング外
殻を有する造粒体を乾燥し、焼成する。焼成温度として
は1300〜1350℃が好ましい。なお、焼成温度が
1300℃未満であると、焼結が不十分であり、目的と
する低吸水率、高強度のフライアッシュ質人工骨材を得
ることができないために好ましくなく、また、1350
℃より高温になると溶融軟化が著しく進行してしまい、
骨材の形状を維持できないばかりか、融着も防止するこ
とができなくなるために好ましくない。なお、乾燥や焼
成に使用する炉の様式等は特に限定されるものではな
い。
【0021】なお、コーティング外殻の厚さは、中心核
造粒体の表面開気孔を埋めるのに十分な厚さであればよ
く、骨材半径の5〜20%程度が適当である。コーティ
ング外殻の厚さが厚くなり過ぎると、骨材内部の発生ガ
スが焼成中にコーティング外殻の溶融皮膜を破って骨材
外部に排出できなくなり、冷却後骨材内部に空洞が残っ
てしまい、骨材強度が低下してしまうため好ましくな
い。
【0022】次に、本発明の第3発明及び第4発明につ
いて説明する。特開昭62−256746号公報記載のフライア
ッシュ骨材は、外気とつながった連続開気孔があるため
に高吸水率である。
【0023】粉砕したフライアッシュで作った骨材の内
部には、球状をした閉気孔が均一に分布している。フラ
イアッシュを粉砕して用いることにより、加熱時にはよ
り容易に溶融軟化する。骨材内部でのガス発生より骨材
表層での溶融軟化の方がより低温において開始するた
め、骨材の内部には逃げ場を失った内部発生ガスが同心
円状の空洞として残存してしまう。この空洞が破壊源と
なり、骨材強度を低下させてしまう。
【0024】これとは異なり、本発明の第3発明のフラ
イアッシュ質人工骨材においては、フライアッシュ及び
造粒粘結剤を含有してなる混合物より造粒された中心核
造粒体と、該中心核造粒体表面上の粉砕したフライアッ
シュ、フラックス及び造粒粘結剤を含有してなる混合物
のコーティング外殻とからなる焼成品とし、これにより
骨材表層部の溶融軟化温度を低下させることができ、中
心核造粒体の開気孔をコーティング外殻構成物で充填す
ることが可能となり、低吸水率で、高強度のフライアッ
シュ質人工骨材を得ることができる。
【0025】まず、未粉砕のフライアッシュ100重量
部に造粒粘結剤5〜15重量部を含有してなる混合物を
パンペレタイザー等の造粒装置を用いて造粒して径5〜
20mm程度の中心核造粒体を造粒する。ここで、造粒
粘結剤は、上述の第1及び第2発明に使用するものと同
様のものが使用できる。なお、造粒粘結剤の添加量が5
重量部未満であると造粒物の保形性が低下するため好ま
しくなく、また、15重量部を超えると粘着力が高ま
り、造粒しがたいため好ましくない。ここで、上記混合
物を調製する際に、得られるフライアッシュ質人工骨材
の使用目的下で支障を生じない範囲で、炭酸カルシウ
ム、カルシアのようなフラックスを添加するのが良い。
フラックスの添加量は未粉砕のフライアッシュ100重
量部に対し、5〜10重量部とするのが好ましい。
【0026】次に、上述のようにして得られた中心核造
粒体の表面上にコーティング外殻を形成する。コーティ
ング外殻は、粉砕されたフライアッシュ100重量部に
フラックス15〜35重量部及び造粒粘結剤3〜10重
量部を添加してなる混合物から形成されるものである。
【0027】コーティング外殻の形成に使用する粉砕し
たフライアッシュの粒度は、平均径で20μm未満であ
ることが望ましい。20μm以上になると、コーティン
グ外殻の溶融軟化温度が上昇し、中心核造粒体の開気孔
を埋めることができないばかりか、コーティング外殻自
体にも開気孔が生じてしまい、得られる骨材が高吸水率
となってしまい好ましくない。
【0028】また、コーティング外殻を形成するための
混合物には、フラックスを添加する。フラックスとして
は第1発明及び第2発明と同様のものを使用することが
でき、その添加量は粉砕したフライアッシュ100重量
部に対して15〜35重量部の範囲内である。このフラ
ックスは、粉砕したフライアッシュと共にコーティング
外殻の溶融軟化温度を低下させて中心核造粒体の開気孔
の閉塞に寄与する。
【0029】ここで、コーティング外殻を形成するため
の操作は特に限定されるものではなく、中心核造粒体の
表面上に均一にコーティング外殻を形成させることがで
きる慣用の任意の方法を採用することができる。
【0030】次に、コーティング外殻を有する造粒体を
乾燥、焼成するが、これらの操作は第2発明の操作と同
様であり、特別なものではない。
【0031】第3発明及び第4発明において、コーティ
ング外殻の厚さは、中心核造粒体の表面開気孔を埋める
のに十分な厚さであればよく、骨材半径の10〜20%
程度が適当である。コーティング外殻が厚くなり過ぎる
と、骨材内部の発生ガスが焼成中にコーティング外殻の
溶融皮膜を破って骨材外部に排出できなくなり、冷却後
骨材内部に空洞が残ってしまい、骨材強度が低下してし
まうために好ましくない。
【0032】
【実施例】
実施例1 フライアッシュ100重量部にフラックスとして炭酸カ
ルシウムを8重量部、造粒粘結剤としてベントナイトを
6重量部添加し、加湿しながらパンペレタイザーを用い
て径が5〜20mmの中心核造粒体を得た。次に、フラ
イアッシュ100重量部にフラックスとして炭酸カルシ
ウムを30重量部と造粒粘結剤としてベントナイト6重
量部を添加した混合物を用いて中心核造粒体の表面上に
コーティング外殻を形成した。次に、得られた造粒体を
乾燥し、定置式電気炉を用い1320℃の温度で10分
間にわたり加熱焼成した。このようにして得られた本発
明の第1発明に係るフライアッシュ質人工骨材は表面に
開気孔のない硬質ガラス質皮膜を有するものであった。
なお、硬質ガラス質皮膜の厚さは、骨材半径の8〜16
%であった。得られた本発明の第1発明に係る骨材の物
性値を表1に示す。
【0033】比較例1 実施例1と同じ割合のフライアッシュ、炭酸カルシウ
ム、ベントナイトの混合物を加湿しながらパンペレタイ
ザーを用いて造粒して径が5〜20mmの造粒体を得
た。得られた造粒物を乾燥し、定置式電気炉を用い13
20℃の温度で10分間にわたり加熱焼成した。得られ
た比較品1の物性値を表1に併記する。
【0034】
【表1】 絶乾比重 吸水率(%) 圧潰強度(kgf/p) 第1発明品 1.87 0.37 154 比較品1 1.80 4.67 132
【0035】実施例2 未粉砕のフライアッシュにフラックスとして炭酸カルシ
ウムを8重量部、造粒粘結剤としてベントナイトを6重
量部添加し、加湿しながらパンペレタイザーにより径が
約9〜13mmの中心核造粒体を得た。一方、別にボー
ルミルを用いて平均径が約7μmの粉砕したフライアッ
シュを調製した。未粉砕のフライアッシュに対する添加
量と同じ添加量で炭酸カルシウムとベントナイトとを得
られた粉砕したフライアッシュに添加し、十分に混合し
た後、先の操作と同様に加湿しながらパンペレタイザー
中に投入する方法で、中心核造粒体の表面に厚さ1〜2
mmのコーティングを施した。この造粒物を乾燥し、定
置式電気炉を用いて1320℃で10分間にわたり加熱
焼成した。このようにして得られた骨材は径が8.5〜
13mmで、骨材内部に同心円状空洞を伴わず、また、
表面に開気孔のないガラス質皮膜を有する本発明の第3
発明に係るフライアッシュ質人工骨材を得た。得られた
骨材の吸水率、絶乾比重、圧潰強度を測定し、その結果
を表2に示した。
【0036】比較例2及び3 平均径が約7μmの粉砕したフライアッシュを原料と
し、また、未粉砕のフライアッシュを原料とし、実施例
2と同じ割合の炭酸カルシウム、ベントナイトを添加し
たものを加湿しながらパンペレタイザーに造粒して径が
9〜13mmの造粒体を得た。得られた造粒体を乾燥
し、定置式電気炉を用いて1320℃で10分間にわた
り加熱焼成した。得られた比較品2、3の物性値を表2
に併記する。比較品2は粉砕したフライアッシュを原料
としたフライアッシュ骨材であるが、実態顕微鏡写真に
よる観察では同心円状空洞を伴っており、低吸水率では
あるが、低強度である。比較品3は未粉砕のフライアッ
シュを原料としたフライアッシュ骨材であるが、走査型
電子顕微鏡写真による観察では内部に微小な連続気孔が
あり、開気孔であるため高吸水率である。
【0037】
【表2】 絶乾比重 吸水率(%) 圧潰強度(kgf/p) 第3発明品 1.92 0.25 160 比較品2 2.05 0.56 86 比較品3 1.82 4.69 125
【0038】実施例3 外殻部にコーティングするための粉砕したフライアッシ
ュの平均粒度を、ボールミルの粉砕時間を変えることに
より変化させた以外は、実施例2と同様の方法で骨材を
得た。得られた骨材の吸水率と圧潰強度を測定し、結果
を表3に記載する。外殻を構成する粉砕したフライアッ
シュの平均径に依存せず、圧潰強度に大きな差は認めら
れなかったが、平均径が20μm以上になると骨材の吸
水率が大幅に増加した。
【0040】
【表3】 粉砕したフライアッシュ 骨材の吸水率 骨材の圧潰 の平均原料粒径(μm) (%) 強度(kgf/p) 3.0 0.43 154 5.0 0.36 155 10.0 0.47 162 15.0 0.62 157 20.0 2.70 157 25.0 4.45 153 30.0 4.83 145
【0041】
【発明の効果】本発明で得られるフライアッシュ質人工
骨材は、廃棄処理に困るフライアッシュを有効に再利用
でき、原料コストが低減できるばかりか、廃棄処理量を
大幅に減少させることができるので、環境保全上大いに
意義がある。なお、本発明のフライアッシュ質人工骨材
は、内部空洞を伴わないため高強度であり、コンクリー
ト混練時に割れて破壊することがない。また、表面に硬
質のガラス質皮膜を形成しているため、内部に水が浸透
し難いので、コンクリート混練時の水分量の変化が少な
い。従って、良質のコンクリートを作ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 一成 佐賀県佐賀市兵庫町字渕2760の8 (72)発明者 草野 輝彦 東京都田無市西原町4の5の37の6の 308 (72)発明者 志水 修身 東京都新宿区新宿1−6−5 株式会社 電発コール・テック内 (56)参考文献 特開 平5−229858(JP,A) 特開 平5−170567(JP,A) 特開 昭61−163152(JP,A) 特開 昭62−256746(JP,A) 特開 昭62−265153(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 18/08 C04B 20/00 C04B 14/04 - 14/24 B09B 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライアッシュ、フラックス及び造粒粘
    結剤を含有してなる混合物より造粒された中心核造粒体
    と、該中心核造粒体表面上のフライアッシュ、フラック
    ス及び造粒粘結剤を含有してなる混合物のコーティング
    外殻とからなる焼成品であって、中心核造粒体のフラッ
    クス含有量がコーティング外殻のフラックス含有量より
    少ないことを特徴とするフライアッシュ質人工骨材。
  2. 【請求項2】 フライアッシュ100重量部、フラック
    ス5〜10重量部及び造粒粘結剤5〜15重量部を含有
    してなる混合物を造粒して中心核造粒体を得、次に、フ
    ライアッシュ100重量部、フラックス20〜40重量
    部及び造粒粘結剤5〜15重量部を含有してなる混合物
    を中心核造粒体表面にコーティングしてコーティング外
    殻を形成し、得られたコーティング外殻を有する造粒体
    を乾燥し、焼成することを特徴とするフライアッシュ質
    人工骨材の製造方法。
  3. 【請求項3】 フライアッシュ原料及び造粒粘結剤を含
    有してなる混合物より造粒された中心核造粒体と、該中
    心核造粒体表面上の粉砕したフライアッシュ、フラック
    ス及び造粒粘結剤を含有してなる混合物のコーティング
    外殻とからなる焼成品であることを特徴とするフライア
    ッシュ質人工骨材。
  4. 【請求項4】 フライアッシュ100重量部及び造粒粘
    結剤5〜15重量部を含有してなる混合物を造粒して中
    心核造粒体を得、次に、粉砕したフライアッシュ100
    重量部、フラックス15〜35重量部及び造粒粘結剤3
    〜10重量部を含有してなる混合物を中心核造粒体表面
    にコーティングしてコーティング外殻を形成し、得られ
    たコーティング外殻を有する造粒体を乾燥し、焼成する
    ことを特徴とするフライアッシュ質人工骨材の製造方
    法。
JP32853393A 1993-12-24 1993-12-24 フライアッシュ質人工骨材 Expired - Fee Related JP3369687B2 (ja)

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