JP3369521B2 - Ｌｗｌ用案内・保持装置 - Google Patents

Ｌｗｌ用案内・保持装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波伝導体（ＬＷ
Ｌ）によって他の組み立て部品や離れた部品と接続され
ている、デジタル通信技術の組み立て部品を備えた組み
立て部品ラックに取りつけるために、溝と、開いたフレ
ームと、クランプピンとを備え、組み立て部品ラック
が、網目状の換気および通気穴を有するカバー薄板と、
２つの側壁と、少なくとも１つの支持レールとを備えて
いるＬＷＬ用案内・保持部材に関する。
【０００２】本発明は、光波伝導体（ＬＷＬ）によって
他の組み立て部品および部品と接続されているデジタル
通信技術の電子的および／または光電子的な組み立て部
品を備え、網目状の換気穴を有するカバー板と、２つの
側壁と、少なくとも１つの支持レールとを備えている組
み立て部品ラックに取りつけられるＬＷＬ用案内・保持
装置に関する。
【０００３】
【従来の技術】光波伝導体とともに作動する装置は、光
波伝導体のケーブル設置の際に考慮するべき特別な追加
的な構造的措置を必要とする。光波伝導体については、
ＬＷＬの機能障害と損傷を回避するために絶対に下回っ
てはならない最小の許容可能な曲率半径がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】組み立て部品ラックの
前面からその上側に向かい、そこから側方で下降し、も
しくは裏側に向かって他の領域へと案内される必要のあ
る光波伝導体は、エッジ保護や保持に役立つだけでなく
特にＬＷＬが曲がったときに最小半径の確保を保証する
特別な装着可能なＬＷＬ用案内・保持部材を必要とす
る。このような付加的部材は市場に出ており、そのうち
のひとつは、溝と、ＬＷＬを中に入れるためのフレーム
とを有し、組み立て部品ラックのカバー薄板にある通気
および換気穴にクランプピンで押し込み可能なプラスチ
ック射出成形部品である。この場合の欠点は、組み立て
部品ラックの構造様式が異なると、この部材にも異なる
構造部材が必要になることである。
【０００５】本発明の目的は、組み立て部品で終わる光
波伝導体もしくはこれから出ていく光波伝導体のための
案内部材と保持部材とを備える、組み立て部品ラックに
配置された取付け部材であって、許容される最小半径を
守りながら水平方向と垂直方向におけるＬＷＬの方向転
換および保持部材への設置を可能にするだけでなく、カ
バー薄板の高さレベルが異なっていても使用可能なもの
を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、光波伝導体（ＬＷＬ）によって他の組み立て部品
および部品と接続されているデジタル通信技術の電子的
および／または光電子的な組み立て部品を備え、網目状
の換気穴を有するカバー板と、２つの側壁と、少なくと
も１つの支持レールとを備えている組み立て部品ラック
に取りつけられるＬＷＬ用案内・保持装置を前提とす
る。
【０００７】上記の目的は、円周を概ね４等分した円弧
に相当する形状の溝を有する、端部が下方に延びている
ＬＷＬ案内部と、スリットが形成されたフレームと、２
つのフレーム脚部と、カバー板の換気穴に係止する少な
くとも１つのクランプピンとを有するＬＷＬ保持部と、
ＬＷＬ保持部の２つのフレーム脚部の一方の外側に配置
された差込片と、ＬＷＬ案内部の後壁に配置された、対
応する少なくとも１つの差込受容部からなり、ＬＷＬ保
持部がＬＷＬ案内部に接続されると、ＬＷＬ保持部のフ
レームがＬＷＬ案内部の溝に対して垂直と延びるよう
に、ＬＷＬ案内部をＬＷＬ保持部に取り外し可能に結合
する、調節可能な差込接続部とを有するＬＷＬ用案内・
保持装置によって達成される。提案されるＬＷＬ用案内
・保持装置の２分割は、両部分の位置調節可能な結合と
関連して、互いにさまざまな位置で両部分を組み立てる
ことを可能にする。
【０００８】本発明のＬＷＬ案内部とＬＷＬ保持部は、
差込接続部により互いに垂直な方向に位置調節可能であ
る。垂直方向の位置調節可能性は、さまざまな高さのカ
バー薄板をもつ組み立て部品ラックへの配置を可能に
し、水平方向への位置調節の可能性は、組み立て部品に
対する側方の調整、および誤差の補正を可能にする。ま
た、このような種類の差込接続部は、信頼性の高い機能
を保証する。
【０００９】
【００１０】
【００１１】本発明のＬＷＬ用案内・保持装置は、ＬＷ
Ｌ案内部が、その第１の長手側に少なくとも２つの閉じ
穴を、その第２の長手側には、第１の長手側の閉じ穴と
一直線上に並ぶ少なくとも２つの差込ピンを有するもの
であってもよい。この閉じ穴と差込ピンを用いて、ＬＷ
Ｌ用案内・保持装置を相互に並べることができる。
【００１２】本発明のＬＷＬ用案内・保持装置は、ＬＷ
Ｌ案内部が、互いに対向して配置され、組み立て部品ラ
ックのつば付きレールに取り付けられる係止フックを備
え、向かい合う弾性のある２つの爪を溝の下側に互いに
有するものであってもよい。
【００１３】本発明のＬＷＬ用案内・保持装置は、ＬＷ
Ｌ案内部が、互いに鈍角をなしていてＬＷＬ案内部の本
体の方に向いている２つの向かい合う弾性のある保持舌
部をもつ保持板を示しているものであってもよい。この
方策は、ＬＷＬ案内部の溝に挿入された光波伝導体を保
持するのに用いられる。
【００１４】本発明のＬＷＬ用案内・保持装置は、ＬＷ
Ｌ保持部のクランプピンが、換気穴の直径よりも大きい
直径のソケットを形成しているものであってもよい。こ
れは、ＬＷＬ保持部がカバー薄板に差し込んで立てられ
ている場合、クランプピンが差込まれた穴しかふさがれ
ないのに対し、吸気や排気は妨げられることなく、ＬＷ
Ｌ保持部の底部の下に位置する他の換気穴を通って出入
りすることができるという利点がある。
【００１５】本発明のＬＷＬ用案内・保持装置は、２つ
の隣接するＬＷＬ案内部の間に挿入可能な中間片を備え
ているものであってもよい。２つの隣接するＬＷＬ案内
部の間に挿入可能な中間片を用いることで、相互に並ん
で位置しているＬＷＬ用案内・保持装置の間隔を大きく
することができる。
【００１６】また、中間片が、その第１の側に、ＬＷＬ
案内部の差込ピンに対応する２つの閉じ穴を、中間片の
第２の側に、ＬＷＬ案内部の閉じ穴に対応する、側方向
に成形された２つの差込部を有するものであってもよ
い。
【００１７】さらには、中間片が真直ぐに立っている成
形された矩形のアームを有するものであってもよい。
【００１８】本発明のＬＷＬ用案内・保持装置は、ＬＷ
Ｌ案内部の閉じ穴に対応する２つの穴の少なくとも２つ
のグループを有する、組み立て部品ラックの取付けフラ
ンジにＬＷＬ案内部を取り付けるための取付けプレート
を備えているものであってもよい。この場合、ＬＷＬ案
内部を、２つのグループの穴を用いて２種類の異なる高
さにねじ止めすることができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【００２０】ＬＷＬ用案内・保持部材１は主としてＬＷ
Ｌ案内部２およびＬＷＬ保持部３、これに属する中間片
４、および補完的な取付けプレート５で構成されてい
る。ＬＷＬ案内部２、ＬＷＬ保持部３、および中間片４
はプラスチックからなり、取付けプレート５はアルミニ
ウムからなる。
【００２１】ＬＷＬ案内部２とＬＷＬ保持部３とは位置
調節可能な差込接続部６によって、その相対的な位置に
関して２つの垂直な方向へ互いに位置調節可能であるよ
うに相互に結合されている。
【００２２】ＬＷＬ用案内・保持部材１は、光波伝導体
（ＬＷＬ）によって相互に接続され、および離れた部品
と接続されている、デジタル通信技術の組み立て部品を
収容するために設けられた組み立て部品ラックに取りつ
けられている。このような種類の市販の組み立て部品ラ
ックは（図２）、網目状の円形の通気および換気穴８を
有するカバー薄板７を有している。２つの側壁９および
１０は複数の支持レールによって互いに結合されてお
り、そのうち前側の上の支持レール１１だけが図示され
ている。
【００２３】ＬＷＬ案内部２は支持レール９の前縁１２
の上に置かれる。ほぼ４分割の円弧に相当する形状の溝
１３は２つの平行な側壁を有しており、その下側の端部
には、互いに鈍角をなしてＬＷＬ案内部２の本体の方を
向いている、２つの向かい合う弾性のある一体成形され
た保持舌部１４が設けられている。
【００２４】両方の保持舌部１４は一緒になって、溝１
３に設置された光波伝導体を固定するための保持板を形
成している。溝１３の底部の曲率は、ＬＷＬの損傷を防
ぐための最小のＬＷＬの曲げ半径を設定している。
【００２５】溝１３の上側の端部には、その底部の上
に、溝１３に設置されたＬＷＬを３つの異なる方向に導
くことができる三角形の断面形状を有する２つの案内ピ
ン１５が立っている。すなわち溝１３の延長上を組み立
て部品ラックの裏側に向かう方向と、溝に対して横向き
で支持レール１１と平行な両方向である。
【００２６】ＬＷＬ案内部２の下面には、溝１３の下側
に、互いに向かい合い端部の領域で互いに向き合った係
止フック１７を支持している２つの弾性をもつ爪１６が
一体成形されている。この爪１６は、組み立て部品ラッ
クの側壁１０に設けられたつば付きレール１８にＬＷＬ
案内部２を固定するのに用いられる。
【００２７】ＬＷＬ案内部２は曲折し、溝をつけられた
後壁１９を有しており、この後壁１９は異なる高さに、
溝状かつアンダーカット状に形成されていて差込接続部
６の一部をなしている２つの平行な差込受容部２０を有
している。
【００２８】ＬＷＬ案内部２はその長手側に、差込受容
部２０の隣にある２つの閉じ穴２１を有している。これ
に対向する長手側には、この閉じ穴２１と一直線上に並
ぶ２つの差込ピン２２がある。
【００２９】ＬＷＬ保持部３は、支持レール１１と平行
に延びるＬＷＬを設置し、保持するのに用いられる、ほ
ぼ四角形状の開いた大きなフレーム２３を形成してい
る。このＬＷＬはスリット２４を通してこのフレーム２
３に上から挿入することができる。
【００３０】フレーム２３の下側のフレーム脚部２５は
その下面に、直径が通気および換気穴８の直径より大き
くソケット２７の上方についている、２つのクランプピ
ン２６を支持している。このクランプピン２６は長手方
向に複数のスリットを付されていて、先端を丸められて
いてそこに環状隆起を備えているので、ＬＷＬ保持部３
をカバー薄板７の上に載せるときに２つの通気および換
気穴８に押し込むことができ、そしてそこで環状隆起に
よって取り外し可能に係止される。
【００３１】ＬＷＬ保持部３はその前側のフレーム脚部
２５に、位置調節可能な差込結合部６の第２の部品をな
す差込片２８を有している。この差込片２８は長手スリ
ット２９を備えており、長手スリット２９の両側にはそ
れぞれ隆起部３０を有している。このように構成された
差込片２８は、ＬＷＬ保持部３にＬＷＬ案内部２を取り
つける目的でＬＷＬ案内部２の両方の差込受容部２０の
一方に押し込まれ、それによって図２からわかるよう
に、ＬＷＬ用案内・保持部材１の両部品（２および３）
は互いに取り外し可能に結合される。差込片２８は該当
する差込受容部２０の中で横方向にスライド可能であ
り、それによりＬＷＬ案内部２はＬＷＬ保持部３に対し
て調整の目的で横方向にスライドさせることができる。
ＬＷＬ案内部２に上下して配置された差込受容部２０
は、カバー薄板７が異なる取付け高さを有している組み
立て部品ラックの場合に、ＬＷＬ用案内・保持部材１を
その高さ方向の位置調節可能性に基づいて所与の条件に
適合させることを可能にする。
【００３２】中間片４は、実質的にＬＷＬ案内部２の後
側部分に一致する形状を有しており、したがって２つの
隣接するＬＷＬ案内部２の間に挿入可能である。中間片
４はその一方の側に２つの閉じ穴３１を備え、対向する
側には２つの差込部３２を備えており、これらはＬＷＬ
案内部２の閉じ穴２１と差込ピン２２とに対応してこれ
と差込接続部６を形成し、この差込接続部６によって中
間片４は両側でＬＷＬ案内部２と取り外し可能に結合す
ることができるので、この中間片４はスペーサとして作
用する。背部３３には、ＬＷＬ案内部２の差込受容部２
０と一致する２つの受容溝３４がある。
【００３３】中間片４は前側で、一体成形され、それぞ
れのＬＷＬ案内部２の間の隙間材の役目をもつ直角に立
っているアーム３５を支持している。
【００３４】取付けプレート５は四角形状で、組み立て
部品ラックの取付けフランジ３６にねじ固定することが
でき、そのためにねじ穴３７が用いられる。この場合、
丸い開口部３８は、支持レール１１を側壁１０に固定す
る役目をもつねじの頭部３９を受容する。取付けプレー
ト５にある穴４０および４１の２つのグループは、ＬＷ
Ｌ案内部２の閉じ穴２１同士の間隔に相当する間隔を互
いに有し、これらの閉じ穴に対応している。取付けプレ
ート５にはＬＷＬ案内部２を側方でねじ固定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＬＷＬ用案内・保持部材に属する４つ
の部材を示す分解斜視図である。
【図２】組み立て部品ラックの上側のコーナーを、上に
載せた本発明のＬＷＬ用案内・保持部材とともに示す斜
視図である。
【符号の説明】
１ ＬＷＬ用案内・保持部材 ２ ＬＷＬ案内部 ３ ＬＷＬ保持部 ４ 中間片 ５ 取付けプレート ６ 差込接続部 ７ カバー薄板 ８ 通気および換気穴 ９、１０ 側壁 １１ 支持レール １２ 前縁 １３ 溝 １４ 保持舌部 １５ 案内ピン １６ 爪 １７ 係止フック １８ つば付きレール １９ 後壁 ２０ 差込受容部 ２１、３１ 閉じ穴 ２２ 差込ピン ２３ フレーム ２４ スリット ２５ フレーム脚部 ２６ クランプピン ２７ ソケット ２８ 差込片 ２９ 長手スリット ３０ 隆起部 ３２ 差込部 ３３ 背部 ３４ 受容溝 ３５ アーム ３６ 取付けフランジ ３７ ねじ穴 ３８ 開口部 ３９ 頭部 ４０、４１ 穴
フロントページの続き (72)発明者 ディーター ベンダー ドイツ連邦共和国 デー−76228 カー ルスルーエ イム レール ３ (72)発明者 ポール マツラー ドイツ連邦共和国 デー−76302 カー ルスバート ベートーベンシュトラーセ 11 (72)発明者 ウヴェ リィーガー ドイツ連邦共和国 デー−76301 カー ルスバート タルヴィーセンシュトラー セ 14 (56)参考文献 特開 平８−248241（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−254622（ＪＰ，Ａ) 米国特許5067678（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G02B 6/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 光波伝導体（ＬＷＬ）によって他の組み
    立て部品および部品と接続されているデジタル通信技術
    の電子的および／または光電子的な組み立て部品を備
    え、網目状の換気穴を有するカバー板と、２つの側壁
    と、少なくとも１つの支持レールとを備えている組み立
    て部品ラックに取りつけられるＬＷＬ用案内・保持装置
    において、 円周を概ね４等分した円弧に相当する形状の溝（１３）
    を有する、端部が下方に延びているＬＷＬ案内部（２）
    と、 スリット（２４）が形成されたフレーム（２３）と、２
    つのフレーム脚部（２５）と、前記カバー板（７）の前
    記換気穴（８）に係止する少なくとも１つのクランプピ
    ン（２６）とを有するＬＷＬ保持部（３）と、 前記ＬＷＬ保持部（３）の２つの前記フレーム脚部（２
    ５）の一方の外側に配置された差込片（２８）と、前記
    ＬＷＬ案内部（２）の後壁（１９）に配置された、対応
    する少なくとも１つの差込受容部（２０）からなり、前
    記ＬＷＬ保持部（３）が前記ＬＷＬ案内部（２）に接続
    されると、前記ＬＷＬ保持部（３）の前記フレーム（２
    ３）が前記ＬＷＬ案内部（２）の前記溝（１３）に対し
    て垂直と延びるように、前記ＬＷＬ案内部（２）を前記
    ＬＷＬ保持部（３）に取り外し可能に結合する、調節可
    能な差込接続部（６）とを有するＬＷＬ用案内・保持装
    置。
  2. 【請求項２】 前記ＬＷＬ案内部（２）は、その第１の
    長手側に少なくとも２つの閉じ穴（２１）を、その第２
    の長手側に、前記第１の長手側の前記閉じ穴（２１）と
    一直線上に並ぶ少なくとも２つの差込ピン（２２）を有
    する、請求項１に記載のＬＷＬ用案内・保持装置。
  3. 【請求項３】 前記ＬＷＬ案内部（２）は、互いに対向
    して配置され、前記組み立て部品ラックのつば付きレー
    ル（１８）に取り付けられる係止フック（１７）を備
    え、互いに向かい合う弾性のある２つの爪（１６）を前
    記溝（１３）の下側に有する、請求項１または２に記載
    のＬＷＬ用案内・保持装置。
  4. 【請求項４】 前記ＬＷＬ案内部（２）は、互いに鈍角
    をなしていて前記ＬＷＬ案内部（２）の本体の方に向い
    ている２つの向かい合う弾性のある保持舌部（１４）を
    もつ保持板を示している、請求項１から３のいずれか１
    項に記載のＬＷＬ用案内・保持装置。
  5. 【請求項５】 前記ＬＷＬ保持部（３）の前記クランプ
    ピン（２６）が、換気穴（８）の直径よりも大きい直径
    のソケット（２７）を形成している、請求項１から４の
    いずれか１項に記載のＬＷＬ用案内・保持装置。
  6. 【請求項６】 ２つの隣接するＬＷＬ案内部（２）の間
    に挿入可能な中間片（４）を備えている、請求項１から
    ５のいずれか１項に記載のＬＷＬ用案内・保持装置。
  7. 【請求項７】 前記中間片（４）は、その第１の側に、
    前記ＬＷＬ案内部（２）の前記差込ピン（２２）に対応
    する２つの閉じ穴（３１）を、前記中間片（４）の第２
    の側に、前記ＬＷＬ案内部（２）の閉じ穴（２１）に対
    応する側方向に成形された２つの差込部（３２）を有す
    る、請求項６に記載のＬＷＬ用案内・保持装置。
  8. 【請求項８】 前記中間片（４）は、真直ぐに立ってい
    る成形された矩形のアーム（３５）を有する、請求項６
    または７に記載のＬＷＬ用案内・保持装置。
  9. 【請求項９】 前記ＬＷＬ案内部（２）の前記閉じ穴
    （２１）に対応する２つの穴（４０、４１）の少なくと
    も２つのグループを有する、前記組み立て部品ラックの
    取付けフランジ（３６）に前記ＬＷＬ案内部（２）を取
    り付けるための取付けプレート（５）を備えている、請
    求項１から８のいずれか１項に記載のＬＷＬ用案内・保
    持装置。
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