JP3369295B2 - 転炉鉄皮冷却方法 - Google Patents

転炉鉄皮冷却方法

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JP3369295B2 JP05052294A JP5052294A JP3369295B2 JP 3369295 B2 JP3369295 B2 JP 3369295B2 JP 05052294 A JP05052294 A JP 05052294A JP 5052294 A JP5052294 A JP 5052294A JP 3369295 B2 JP3369295 B2 JP 3369295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転炉鉄皮冷却方法に関
し、特に、少なくとも各炉頂鉄皮配管の排水側の水温
みて給水側の流量を制御し、鉄皮変形を抑制しかつ炉内
付着物の量を増加させることなく内張り耐火物の損耗を
抑えるための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、一般に、転炉は、溶の脱炭・
昇熱等を行なう反応炉で、高温の溶融物を取り扱うた
め、鉄皮の内側に耐火物を内張りして使用している。こ
の耐火物は高温の溶融物の熱や、化学的反応により損耗
し、ある期間で張り変えられる。これらの炉または容器
は、高温の溶融金属を取り扱うため、耐火物内面から伝
達する熱により、外殻を構成する鉄皮が高温になり、熱
歪みにより鉄皮が変形したり、歪みの繰り返しによりつ
いては亀裂がはいる。一般に鉄皮は350〜400℃以
上になると、小さい応力でも変形するクリープ現象が発
生し、またこのような高温で長時間使用すると組織が脆
化し、亀裂が発生する。従って、この対策として、鉄皮
外側に冷却配管を設置して空冷・水冷を行なったり、鉄
皮外周部冷却エアーを吹きつける等、鉄皮冷却する方
法がられていた。例えば、この種の鉄皮冷却方法とし
ては、一般に、図7に示される構成を挙げることができ
る。すなわち、給水側1の給水弁2は、ロータリージョ
イント3を介して、炉口金物4、炉口フランジ5及び炉
頂鉄皮6に接続され、これらの炉口金物4、炉口フラン
ジ5及び炉頂鉄皮6はトラニオンリング7及び前記ロー
タリージョイント3を介して排水側8の排水弁9に接続
されている。
【0003】従って、前述の従来構成では、ロータリー
ジョイント3から炉口金物4、炉口フランジ5及び炉頂
鉄皮6に対して、各々流量監視計4A,5A,6Kを用
いて、48T/M、16T/M、36T/Mの流量とな
るように調整し、排水側の温度計10によって水温をみ
た後、給水側1の給水弁にてその流量を制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の転炉鉄皮冷却方
法は、以上のように構成されているため、次のような課
題が存在していた。すなわち、このような冷却方法を行
なうことにより、鉄皮変形や、熱歪み繰り返しによる亀
裂の発生等は防止できるが、炉内に内張りしている耐火
物の損耗が大きくなり、耐火物を張り変える周期が短か
くなるという、課題が生じていた。また、炉頂部におい
ては、処理中に地金や酸化物等の付着物が付着するが、
鉄皮を水冷することにより、炉内耐火物も冷却され付着
物の量が増加する。この為付着物除去作業の頻度が増
え、この衝撃を加え除去作業を行う時に、炉内に内張
りしている耐火物も同時に剥落する現象が生じてくる。
また、鉄皮を冷却する為、鉄皮の膨張量が小さくなり、
内張り耐火物の膨張量とのバランスが崩れ、耐火物の内
部に発生する応力が大きくなり、内部亀裂が発生しやす
くなり、付着物を除去する時の内張り耐火物の剥落現
を助長していた。特に内張り耐火物を張り変えた直後の
炉稼働初期は、炉口部に前述の地金が付着すると、炉口
内径が小さくなり、炉口部からの原料等の挿入が難かし
くなる為、たびたび衝撃を加え付着物を除去する必要
があった。一方、炉稼働初期においては、内張り耐火物
の厚さが厚いため、鉄皮への熱影響は小さく、冷却水量
減少することが可能であるが、冷却水量を減少しすぎ
ると、配管内で水が水蒸気となり異常膨張によって配管
が破裂するといった課題があった。また、従来方法で
は、炉頂鉄皮の各部の給水量が細かく制御できなかった
ため、絞り部の付着地金量が多くなり、鉄皮変形が大き
く、転炉内張りレンガ寿命が4500回、絞り部レンガ
脱落時期が2000回となっていた。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、少なくとも各炉頂鉄皮配管
の排水側の水温を検出して排水温度が所定温度になるよ
う給水側の流量を制御し、鉄皮変形を抑制しかつ炉内付
着物の量を増加させることなく内張り耐火物の損耗を抑
えるようにした転炉鉄皮冷却方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による転炉鉄皮冷
却方法は、給水側の給水を用いて転炉の炉口金物、炉口
フランジ及び炉頂鉄皮を冷却した後の冷却排水をトラニ
オンリングを介して回収するようにした転炉鉄皮冷却方
法において、少なくとも前記炉頂鉄皮を冷却するための
複数の炉頂鉄皮配管を各々単独で排水側にて水温を測定
し、前記各炉頂鉄皮配管毎の給水側の流量を制御する方
法である。
【0007】さらに詳細には、前記炉口金物の炉口金物
配管の排水側の水温を測定し、前記炉口金物配管の給水
側の流量を制御する方法である。
【0008】さらに詳細には、前記炉口フランジの炉口
フランジ配管の排水側の水温を測定し、前記炉口フラン
ジ配管の給水側の流量を制御する方法である。
【0009】さらに詳細には、前記転炉の鉄皮の内側の
パーマレンガとワークレンガの間に断熱材を用いる方法
である。
【0010】さらに詳細には、前記断熱材は可縮性を有
し、前記ワークレンガの膨張による応力を吸収する方法
である。
【0011】
【作用】本発明による転炉鉄皮冷却方法においては、少
なくとも炉頂鉄皮の各炉頂鉄皮配管ごとの水温を排水側
で測定し、この各炉頂鉄皮配管ごとに給水側の給水量
調整を行うことができる。従って、炉稼働初期の内張り
耐火物の厚みが厚い時は、水量を絞り、操業していない
時には、水量を絞ることができ、これにより、過剰な冷
却を行なうことがなくなり、炉頂部への付着物の付着量
を減少することができる。また、内張り耐火物背面を断
熱構造にすることにより、鉄皮への熱影響を小さくし、
流量調整幅を減少することができる。さらに、断熱構造
として、可縮性のある断熱材を用いると、内張り耐火物
の膨張を吸収し、耐火物内に発生する応力を低下させる
為、内部亀裂が発生しにくくなる。
【0012】
【実施例】以下、図面と共に本発明による転炉鉄皮冷却
方法の好適な実施例について詳細に説明する。なお、従
来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説
明する。図1において符号1で示されるものは給水側で
あり、この給水側1の給水弁2は、ロータリージョイン
ト3を介して、炉口金物4、炉口フランジ5及び炉頂鉄
皮6に接続され、これらの炉口金物4、炉口フランジ5
及び炉頂鉄皮6はトラニオンリング7及び前記ロータリ
ージョイント3を介して排水側8の排水弁9に接続され
ている。
【0013】前記炉頂鉄皮6は、複数(8個)の炉頂鉄
皮配管6a〜6hで構成され、各配管6a〜6hには各
々制御弁6A〜6Gが給水側1に配設され、各温度セン
サ6A’〜6H’が排水側8に設けられている。また、
前記炉口金物4は炉口金物配管4aに配管され、前記炉
口フランジ5は炉口フランジ配管5aにて配管されてい
る。
【0014】前記炉口金物4、炉口フランジ5及び炉頂
鉄皮6は、図2及び図3で示す転炉30に配設され、そ
の各炉頂鉄皮配管6a〜6hは、図2の配管構成で図3
及び図4のように鉄皮31に設けられている。前記鉄皮
31の内側には、パーマレンガ32及びワークレンガ
によって内張り耐火物34を構成し、各レンガ32と
33間には岩綿板等の可縮性材料(逆に、可縮性のない
ものでも可)からなる断熱材35が設けられている。な
お、この断熱材35の厚さは、約3mmから5mmが好
適である。
【0015】次に、動作について述べる。
【0016】前述した炉口金物4、炉口フランジ5及び
炉頂鉄皮6に給水側1から給水を行っている状態で、排
水側8の温度センサ6A’〜6H’で排水側8の各炉頂
鉄皮配管6a〜6hごとの水温を測定し、給水側の各制
御弁6A〜6Hの絞りを制御することにより、この各炉
頂鉄皮配管6a〜6hごとに給水側の給水量が調整さ
れ、例えば炉稼働初期の内張り耐火物34の厚みが厚い
時は、水量を絞り、操業していない時には、水量を絞る
ことができ、これにより、過剰な冷却を行なうことがな
くなり、炉頂部へのスラグや地金の付着物の付着量を減
少することができる。
【0017】また、ワークレンガ33の背面断熱材3
5を設けているため、鉄皮31への熱影響を小さくし、
流量調整幅を減少することができる。さらに、断熱構造
として、可縮性のある断熱材35を用いると、内張り耐
火物34の膨張を吸収し、パーマレンガ32及びワーク
レンガ33内に発生する応力を吸収して低下させるた
め、内張り耐火物34の内部亀裂が発生しにくくなる。
なお、前述の実施例では、炉頂鉄皮6の各配管の給水量
を制御する場合について述べたが、これと併設して炉口
金物4及び炉口フランジ5の給水量の制御を行うように
してもよい。
【0018】実施例1. 185トンの溶鋼を処理する転炉を用い、冷却水量とし
て、炉口金物48トン/H、炉口フランジ16トン/
H、炉頂鉄皮配管は排水温度が60℃(パッキン保護の
ため)となるように調整、但し、最低流量2.9トン/
H(8本)、最高流量4.5トン/H(8本)とした場
合、転炉内張りレンガ寿命が5000回、絞り部レンガ
脱落時期が2500回から3000回であった。すなわ
ち、従来の4500回及び2000回に比べると大幅な
向上が見られた。
【0019】実施例2. 前述の実施例1と同じ条件において、各レンガ32と3
3間に厚さ5mmの断熱材35を設けた場合、転炉内張
りレンガ寿命が5000〜5500回、絞り部レンガ脱
落時期が3500〜4000回に向上した。
【0020】
【発明の効果】本発明による転炉鉄皮冷却方法は、以上
のように構成されているため、少なくとも炉頂鉄皮の各
配管内の排水の温度を検出し、その各配管の給水量の制
御をし、冷却状態を従来よりも細かく制御することがで
き、そのため、転炉内張りレンガの長寿命化、絞り部レ
ンガの脱落時期を大幅に延長することができる。また、
内張り耐火物の各レンガ間に断熱材を用いることによ
り、前述の寿命及び時期を大幅にのばすことができると
共に、内張り耐火物の熱による膨張を断熱材で吸収し、
発生する応力を吸収して内部亀裂の発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による転炉鉄皮冷却方法を示す構成図で
ある。
【図2】図1の配管を示す詳細構成図である。
【図3】転炉を示す構成図である。
【図4】図3の点線で示す要部の拡大断面図である。
【図5】ワークレンガを示す拡大斜視図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】従来の転炉鉄皮冷却方法を示す構成図である。
【符号の説明】
1 給水側 4 炉口金物 4a 炉口金物配管 5 炉口フランジ 5a 炉口フランジ配管 6 炉頂鉄皮 6a〜6h 炉頂鉄皮配管 7 トラニオンリング 8 排水側 30 転炉 31 鉄皮 32 パーマレンガ 33 ワークレンガ 35 断熱材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水側(1)の給水を用いて転炉(30)の炉
    口金物(4)、炉口フランジ(5)及び炉頂鉄皮(6)を冷却し
    た後の冷却排水をトラニオンリング(7)を介して回収す
    るようにした転炉鉄皮冷却方法において、少なくとも前
    記炉頂鉄皮(6)を冷却するための複数の炉頂鉄皮配管(6a
    〜6h)を各々単独で排水側(8)にて水温を測定し、前記各
    炉頂鉄皮配管(6a〜6h)毎の給水側(1)の流量を制御する
    ことを特徴とする転炉鉄皮冷却方法。
  2. 【請求項2】 前記炉口金物(4)の炉口金物配管(4a)の
    排水側(8)の水温を測定し、前記炉口金物配管(4a)の給
    水側(1)の流量を制御することを特徴とする請求項1記
    載の転炉鉄皮冷却方法。
  3. 【請求項3】 前記炉口フランジ(5)の炉口フランジ配
    管(5a)の排水側(8)の水温を測定し、前記炉口フランジ
    配管(5a)の給水側(1)の流量を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の転炉鉄皮冷却方法。
  4. 【請求項4】 前記転炉(30)の鉄皮(31)の内側のパーマ
    レンガ(32)とワークレンガ(33)の間に断熱材(35)を用い
    ることを特徴とする請求項1ないし2の何れかに記載の
    転炉鉄皮冷却方法。
  5. 【請求項5】 前記断熱材(35)は可縮性を有し、前記ワ
    ークレンガ(33)の膨張による応力を吸収することを特徴
    とする請求項4記載の転炉鉄皮冷却方法。
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