JP3369129B2 - 投射型表示装置 - Google Patents

投射型表示装置

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JP3369129B2
JP3369129B2 JP27186899A JP27186899A JP3369129B2 JP 3369129 B2 JP3369129 B2 JP 3369129B2 JP 27186899 A JP27186899 A JP 27186899A JP 27186899 A JP27186899 A JP 27186899A JP 3369129 B2 JP3369129 B2 JP 3369129B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、大画面表示技術に関
し、詳しくは高精細画像表示を行う投射型表示装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来の代表的な投影表示装置を図13に
示す。図13において、2は液晶表示素子、3は投射レ
ンズ、5は光源、6はスクリーン、7は画信号線であ
る。液晶表示素子2に通常の液晶テレビと同様に画信号
を入力し画像を表示する。この液晶表示素子2に表示さ
れた画像を投射レンズ3によってスクリーン6上に投影
表示する。ここで、液晶自体は発光しないため、液晶表
示素子を後部から光源5で照射する。投影表示装置では
表示素子上に表示された画像を投射レンズにより拡大投
影するため大面積表示が可能である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の投影表示装
置には解像度が低いという問題がある。投影画像の解像
度は液晶表示素子の画素数により決まる。液晶テレビの
ように液晶表示素子上に表示した画像を直接見る表示装
置では画面サイズが小さいため、現在の液晶表示素子の
画素数でも高精細な画像として見ることができる。しか
し、投影表示装置では液晶表示素子に表示された画像を
スクリーン上に拡大投影して見るためスクリーン上での
画素密度は低くなり、低解像度の画像となってしまう。
現在、高精細な液晶表示素子として、画素の高密度化あ
るいは表示エリアの大型化によるHDTV用の多画素の
液晶表示素子が開発されつつあるが、画素を高密度化す
ると製造歩留まりが低下しコストが高くなる。さらに画
素の1辺は液晶の厚み以下にすることは困難であるとい
う技術的な限界もある。 【0004】一方、パネルサイズを大きくしても製造歩
留まりが低下して、コストが高くなる。いずれにしても
液晶表示素子の画素数を現状以上に増加することは難し
く、したがって投影画像の高精細化も困難となってきて
いる。 【0005】本発明は、上記の点を解決して、高精細な
投影画像を得る投射型表示装置を提供することを目的と
している。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明では複数の全反射
ミラーとこのミラーの数または整数倍に等しい液晶表示
素子を使用する。ミラーは投射レンズに隣接した位置で
レンズとその焦点位置の間に、光の利用効率が高くなる
ように、また液晶表示素子を通過した光を反射面で最も
効率よく反射させるように、配置する。光源から発し1
つの液晶表示素子で透過あるいは反射した光は、この液
晶表示素子に対応した1つのミラーで反射して投射レン
ズを通過し、スクリーン上に液晶表示素子に表示されて
いる画像を投影表示する。同様に他の全ての液晶表示素
子から発した光も各々に対応するミラーで反射して投射
レンズを通過しスクリーン上の同一エリアに各々の液晶
表示素子に表示されている画像を投影表示する。上記方
法により複数の液晶表示素子の画像を1本の投射レンズ
で投影表示するが、各液晶表示素子からの画像はスクリ
ーン上で画素ピッチのn(nは整数)分の1だけずらし
て表示するよう各々の液晶表示素子の位置およびミラー
の反射面の位置と角度を決めておく。 【0007】 【作用】上記の手段を用いてスクリーン上の同一エリア
に複数の液晶表示素子に表示されている画像を投影表示
すれば、スクリーン上での画素ピッチを従来の投射型表
示装置に比べ1/nと小さくできる。すなわち、画素密
度を従来法に比べ使用する液晶表示素子の数の倍数で高
められ、飛躍的な高密度化が実現できる。この結果、投
影表示画像の高解像度化、高精細化が、使用する個々の
液晶表示素子については高密度化や大面積化をすること
なく可能となる。 【0008】 【実施例】参考例 本発明の実施例の説明に先立って、本発明の原理を説明
する参考例について説明しておく。図1は本発明にいう
参考例を示す。図1は投射光学系を上部からみた断面図
である。図において1は2つの反射面をもつミラー、R
P1,RP2はミラーの反射面、21,22は液晶表示
素子、3は投射レンズ、51,52は光源、6はスクリ
ーン、71,72はそれぞれ液晶表示素子21および2
2に画信号を送る画信号線、mは投射レンズの光軸であ
る。なお、図1では光源からの光の平行性を高めるため
に光源と液晶表示素子との間に配置するレンズは省略し
た。本参考例では図1に示すように投射レンズに隣接し
て3角柱状のミラーを配置する。この3角柱のレンズ側
の2つの側面が反射面となり、2つのミラーを一体形成
している。ここで、3角柱の頂点はレンズの光軸上に置
く。また、光軸と反射面のなす角度は任意とできるが、
ここでは45度とした場合について説明する。 【0009】液晶表示素子21および22は次の条件が
満たされる位置に配置することが好ましい。まず、いま
仮にスクリーン側からレンズの光軸に沿って入射する光
線を想定する。この光線はレンズを通過してミラーの頂
点付近の反射で2分割され、それぞれ光軸と直角方向に
進み2つの液晶表示素子に向かうが、これらの光線が液
晶表示素子の表示面の中心を通過するように液晶表示素
子21および22を配置する。このような条件で配置す
ることにより、2つの液晶表示素子に表示した画像の中
心をスクリーン上で光軸の延長線上に投影表示すること
が可能となる。 【0010】図1に示すように上記本参考例の構成にお
いては、1つの液晶表示素子からの光を反射するミラー
1の反射面がレンズの光軸の上半分、あるいは下半分に
しか配置されていないが、スクリーン上にはそれぞれの
液晶表示素子に表示される画像の全体を投影表示するこ
とが可能である。 【0011】以下、この原理を図2において説明する。
図2でAおよびBはそれぞれ液晶表示素子の両端に位置
する画素、A′およびB′はそれぞれAおよびBがスク
リーン上に投影表示される位置、aおよびbはそれぞれ
画素AおよびBから出た光を示す。なお、図2において
は、簡単のため1枚の液晶表示素子とそれに対応したミ
ラーの反射面のみを示している。液晶表示素子の画素A
およびBを出た光は図2の斜線部aおよびbに示すよう
にその進行方向にある範囲内で広がりをもつ。このうち
画素Aから出た光の大部分はミラーの反射面で反射され
てレンズを通過しレンズの屈折作用でスクリーン上の
A′に集光する。一方、画素Bから出た光も一部分では
あるがミラーで反射されて同様にスクリーン上のB′点
に集光する。すなわち、反射面はレンズの光軸の上半分
にしか位置していないにもかかわらず、液晶表示素子の
全ての画素からの光が反射面で反射されてスクリーン上
の対応する位置に集光するため、結局液晶表示素子に表
示される画像の全体をスクリーン上に投影表示すること
が可能となるのである。ただし、スクリーン上の位置に
よって到達する光量が異なりり均一な明るさの画像を液
晶表示素子に表示してもスクリーン上では明暗分布が生
じる。この明暗分布を補正するため本参考例ではルック
アップテーブル方式で画素毎に信号値に係数を掛ける。
すなわち、スクリーン上で暗くなる画素に対しては大き
な係数を掛け、一方明るい画素に対しては小さな係数を
掛けることが必要となる。 【0012】つぎに2つの液晶表示素子への画像の表示
方法について説明する。まず、原画像を図3に示す方法
により2つの画像に分解する。すなわち1枚の画像を水
平方向に1画素おきに間引き、奇数列の画素からなる画
像と偶数列からなる画像に分解する。そして、例えば奇
数列からなる画像を液晶表示素子21に表示し、偶数列
の画素からなる画像を液晶表示素子22に表示する。そ
して、この2つの画像を上記原理によりスクリーン上の
同一エリアに投影表示する際、2つの画像を水平方向に
わずか画素ピッチの1/2だけずらして表示する。以
下、このような方法により高精細画像を投影表示できる
原理を説明する。 【0013】通常投影表示装置に用いられている表示用
液晶パネルは液晶テレビで用いられている液晶パネルと
同様に2次元状に配列された多数の画素で構成されてお
り、ここに表示された画像をスクリーン上に投影表示す
る。ここで、1つの画素は、光を透過させる開口部、信
号線やゲート線と呼ばれる金属配線、またスイッチング
用の薄膜トランジスタ等で構成されているが、このうち
表示に寄与するのは開口部のみである。すなわち、1つ
の画素内には表示にとっては全く寄与できない無効領域
がある。図4はスクリーン上に投影表示された液晶表示
素子の各画素の開口部でaおよびbは各々1つの液晶表
示素子によって投影された開口部を示す。上記の無効領
域のため1枚の液晶表示素子による投影では開口部が離
散的に投影されることになる。そして開口部が投影され
た領域は画信号に依存した明るさとなるが、無効領域は
常に黒のままである。したがって、上述のように2つに
分解した画像を画素ピッチの1/2だけずらして投影表
示すれば各々の液晶表示素子の無効領域が投影されてい
るスクリーン上の領域にもう一方の液晶表示素子の開口
領域が投影されcに示すようにスクリーン上で高密度な
画素配列が実現でき、高精細な投影表示が可能となる。
なお、2つの液晶表示素子に表示されている画像は原画
像を1画素おきに間引いた画像であるため、上記方法で
スクリーン上で合成された画像は原画像の画素配列を再
現することは明らかである。 【0014】以上において本発明の原理を説明する参考
例について説明したが、当該参考例においては上記の如
くスクリーン上の位置によって到達する光量が異なり、
ルックアップテーブル方式によって光量を補正する必要
が生じる。実施例1 本発明においては、当該ルックアップテーブル方式を用
いる必要性をなくするようにしている。以下、実施例に
ついて説明する。 【0015】本発明の第1の実施例を図5に示す。図5
において41および42は曲面の反射ミラーである。本
実施例では光源からの光をこの曲面ミラーで反射させて
から液晶表示素子の斜め後方から当該液晶表示素子を通
過させる。この曲面ミラーは、例えば液晶表示素子21
の図における右端の画素を通過した光が参考例のように
ミラー1の反射面が存在しないレンズ側に広がらないよ
うに光をミラー1の反射面で集光させる機能を有する。
このため、参考例のようにルックアップテーブル方式の
補正をすることなくスクリーン上で一様な輝度を実現で
きる。さらに本実施例では光の利用効率が高くなるため
投影表示画像の輝度を高くすることができる。なお、上
記曲面ミラーでの反射を除き、装置構成および表示原理
等は全て参考例と同じである。実施例2 本発明の第2の実施例を図6に示す。本実施例では液晶
表示素子の全画素を通過した光が効率よくミラーの反射
面に向かうよう図6に示すように液晶表示素子の斜め後
方から光源により光を照射する。このような光源配置に
より実施例1と同様にルックアップテーブル方式の補正
をすることなくスクリーン上で一様な輝度を実現でき
る。さらに本実施例でも光の利用効率が高くなるため投
影表示画像の輝度を高くすることができる。なお、上記
光源の配置方法を除き、装置構成および表示原理等は全
て参考例と同じである。実施例3 本発明の第3の実施例を図7に示す。図7において10
は4つの反射面をもつピラミッド状のミラー、21〜2
4は液晶表示素子である。図7における右半分の図は本
実施例の概略構成であり、光源および光源から液晶表示
素子に至る導光系などは簡単のため省略したが、1枚の
液晶表示素子についての導光系の概略を図7における右
半分の図に示す。本実施例でも光源からの光を曲面ミラ
ーで反射させた後、液晶表示素子の斜め後方から当該液
晶表示素子に入射させるようにしている。このことによ
りルックアップテーブル方式を用いる必要がなくかつ液
晶表示素子を通過した光がピラミッド状ミラーの反射面
に効率よく集光するようになる。特に本実施例で用いる
曲面ミラーは図7の右半分の図に示すように平行光を直
角3角形の形状をもつミラー上に集光できるようその形
状を選んでいる。 【0016】ピラミッド状ミラーは頂点が投射レンズの
光軸上に位置するよう配置する。4つの反射面と光軸の
なす角は任意にとることが可能であるが本実施例では4
5度とする。 【0017】図8にて液晶表示素子21〜24を配置す
る位置を説明する。図8では簡単のため液晶表示素子2
1についてのみ示すが他の液晶表示素子についても同様
である。液晶表示素子21は対応する反射面の底辺b1
および投射レンズの光軸mにともに平行な平面P1内に
配置され、かつその対応する反射面を平面P1に投影し
た2等辺3角形(斜線で示す部分)の頂点Sに表示面の
中心を一致させ、かつ液晶表示素子の各辺と2等辺3角
形の2つの等辺が平行あるいは直角となるよう配置す
る。このような配置は絶対的な条件ではないが、投影表
示画像の中心をレンズの光軸上に一致させることがで
き、かつ液晶表示素子を通過した光を反射面で最も効率
よく反射させるための条件である。 【0018】次に4つの液晶表示素子への画像の表示方
法について説明する。まず、原画像を実施例1と同様に
水平方向に1画素おきに間引き、奇数列の画素からなる
画像と偶数列からなる画像に分解する。つぎにこれらの
画像を垂直方向に1画素おきに間引き、奇数行の画素か
らなる画像と偶数行からなる画像にそれぞれ分解する。
上記方法で4つに分解された画像を4つの液晶表示素子
21〜24に表示する。そして、この4つの画像を上記
原理によりスクリーン上の同一エリアに投影表示する
際、4つの画像を水平方向および垂直方向にそれぞれ画
素ピッチの1/2だけずらして表示する。 【0019】図9に本実施例でスクリーン上に投影表示
される画素配列を示す。(a)は1つの液晶表示素子か
らの投影表示であり従来の方法による場合と同じ画素配
列である。(b)は4枚の液晶表示素子からの表示が合
成されたときの画素配列であり、水平方向、垂直方向と
もに4つの液晶表示素子からの画素が補完し合うように
表示でき上記方法で分解した画像をスクリーン上で合成
でき、しかも水平方向、垂直方向ともに2倍の画素密度
で高精細な投影表示が可能である。参考例A,B,C 以下、図1に示す参考例の延長線上に存在する形態を考
慮しているので、それらを参考例A,B,Cとして列挙
しておくことにする。 【0020】当該参考例Aを図10に示す。図10にお
いて11は内部が空で上部を切り取ったピラミッド状ミ
ラーで、25〜28は液晶表示素子である。図10では
光源は省略したが各液晶表示素子ごとに後方から照射す
る。ピラミッド状ミラー11は前記実施例3で使用した
ピラミッド状ミラーに比べ上部が欠けているが、レンズ
3をピラミッド状ミラー11に十分近付けて位置するこ
とにより、21〜24で示される各液晶表示素子の全画
素を通過した光はそれぞれ対応した反射面で反射された
後レンズを通過でき、したがって各液晶表示素子に表示
される画像全体をスクリーン上に投影表示することが可
能である。 【0021】一方、25〜28で示される液晶表示素子
の全画素を通過した光はそれぞれ対応した反射面で反射
され、ピラミッド状ミラー11の頂上付近の穴を通過し
た後レンズを通過し、したがって同様に各液晶表示素子
に表示される画像全体をスクリーン上に投影表示するこ
とが可能である。 【0022】上記8つの液晶表示素子の画像をスクリー
ン上に投影表示する際、21〜24で示される液晶表示
素子については水平方向に画素ピッチの1/4ずれて画
像が投影表示されるように各液晶表示素子の位置を決め
る。一方、25〜28で示される液晶表示素子について
も水平方向に画素ピッチの1/4ずれて画像が投影表示
されるようにするが、さらに上記4つの液晶表示素子か
ら投影される画像に対して垂直方向に画素ピッチの1/
2ずれて投影表示されるように各液晶表示素子の位置を
決める。このような方法により投影画像の画素密度は従
来の方法に比べ水平方向には4倍に、垂直方向には2倍
とすることができ高精細な画像表示が可能となる。な
お、原画像を分解して8つの液晶表示素子に表示する方
法については説明を省略する。 【0023】参考例Bを図11に示す。図11において
H11,H12はハーフミラーである。本参考例でも8
つの液晶表示素子を使用する。また、各液晶表示素子か
らの光を反射させてレンズに入射させるため参考例Aと
同様の2つのタイプのピラミッド状ミラーを使用する。
図11は断面図であるため液晶表示素子は4つ、またハ
ーフミラーや光源は上下の2つのみを描いている。本参
考例では光源の数を参考例Aに比べ半分に減らし、1つ
の光源からの光をハーフミラーで分割して2つの液晶表
示素子に入射させている。これにより、装置の小型化が
可能となる。他の構成や表示方法については前記参考例
Aと同様である。 【0024】参考例Cを図12に示す。図12において
DR1およびDR2は赤色光を反射し他の色の光は透過
させるダイクロイックミラー、DB1およびDB2は青
色光を反射し他の色の光は透過させるダイクロイックミ
ラー、21R ,21G ,21B ,22R ,22G
,22B はいずれも同一表示面サイズ、同一画素数の
モノクロ用液晶表示素子、H11,H12,H21およ
びH22はハーフミラーである。 【0025】前記の実施例や参考例では液晶表示素子と
してカラー用とモノクロ用を使い分けることによりカラ
ー画像およびモノクロ画像ともに表示することが可能で
あるが、本参考例Cでは特にカラー画像をより高精細に
表示するため、原画像を前記1画素おきに分解するほ
か、赤、緑、青の3色の成分にも分解し計6つの画像に
分解する。そして分解された6つの画像はそれぞれ別々
の6つのモノクロ液晶表示素子に表示する。光源は左右
の画像についてそれぞれ1つずつ設置する。 【0026】光源を発した光がスクリーン上に達し高精
細なカラー画像が投影表示される過程を、光源51から
発する光について説明する。光源51から出た光はまず
ダイクロイックミラーDR1で赤色光と他の光を分離す
る。ここで反射された赤色光はミラー41R で反射さ
れた後、液晶表示素子21R を透過し、ここで原画像
の右半分の赤色成分の画像情報を持つ光となり、さらに
ハーフミラーH11を透過し、ハーフミラーH12およ
びミラー1の反射面RP1で反射されたのち投射レンズ
により、スクリーンの右半分に赤成分画像を結像する。 【0027】つぎにダイクロイックミラーDR1を透過
した光のうち、青色光はダイクロイックミラーDB1で
反射された後、液晶表示素子21B を透過して原画像
の右半分の青色成分の画像情報を持つ光となり、さらに
ハーフミラーH11,H12およびミラー1の反射面R
P1で反射されたのち投影レンズにより、スクリーンに
青成分画像を結像する。 【0028】ダイクロイックミラーDB1を透過した光
は緑成分の光であり、この光は液晶表示素子21G を
透過して緑色成分の画像情報を持つ光となり、ミラー4
1Gで反射し、さらにハーフミラーH12を透過してミ
ラー1の反射面RP1で反射された後、投射レンズによ
り、スクリーンに青成分画像を結像する。以上によりス
クリーンに3色成分の画像が投影されたカラー画像が表
示される。上記3つの液晶表示素子21R ,21B お
よび21G は空間的に離れた位置に配置されるが、そ
の位置に関しては全ての液晶表示素子から投影される画
像の大きさを等しくするため、全ての液晶表示素子から
投射レンズまでの光路長は等しくしておく必要がある。 【0029】以上は光源51から出た光がスクリーンに
カラー画像を投影表示するまでの説明であるが、光源5
2から出た光が液晶表示素子22R ,22B ,22G
等を透過してスクリーンにカラー画像を表示する過程
も同様である。ただし、このカラー画像は光源51から
出た光が液晶表示素子21R ,21B ,21G 等を
透過してスクリーンに表示されるカラー画像に対し水平
方向に画素ピッチの1/2だけずれた位置に表示される
よう各液晶表示素子の位置を決める。 【0030】以上の方法によって分解された6つの画像
がスクリーン上で再び1枚のカラー画像に合成される。
そして、この合成画像は従来の単板式投影表示法に比べ
6倍の解像度で表示することができる。 【0031】以上においては本発明の実施例や参考例に
ついて説明したが、本発明の精神を脱することなしに、
種々の変更が可能であることはいうまでもない。例え
ば、3角柱やピラミッド状の形状で複数のミラーを一体
形成したが、個別に形成して配置してもよい。また、上
記1体形成のミラーでは反射面数が高々「4」としてい
るが、さらに反射面数の多いミラーを用いればさらに高
精細化が可能である。投影画像を水平方向に画素ピッチ
の1/2ずらして水平方向の解像度を高めたが、垂直方
向にずらせば垂直方向の解像度を高めることが可能であ
る。また、曲面ミラーで光をミラーの反射面上に効率よ
く集光したが、レンズを用いても同様に可能である。ま
た、光の3色分解に上述のダイクロイックミラーを使用
したが、ダイクロイックプリズムを用いても同様に実施
可能である。さらに、光源を複数個使用しているが、1
個の光源からの光をハーフミラー等のビームスプリッタ
を用いて複数の方向に分割することにより実施すること
も可能である。さらに、表示素子として液晶表示素子を
使用したが、表示素子の種類を問わず実施できることは
明らかである。なお、開口率の小さい液晶表示素子を用
いることにより高精細化の効果が大であるが、開口率の
大きな液晶表示素子を用いても高精細化は可能である。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
の利用効率が高くなるように、また液晶表示素子を通過
した光を反射面で最も効率よく反射させるようにした上
で、従来の方法に比べ非常に高精細な画像を投影表示す
ることができる。この際、使用する個々の表示素子につ
いては高密度化や大面積化などにより多画素化する必要
が無いため、安価な表示素子を用いることができ装置を
低コストで製造することが可能である。また、走査は表
示素子毎に行うため、例えばNTSC等の現行方式での
走査周波数のままで高精細化を実現できる。さらに、光
をミラーの反射面上に集光することにより、光の利用効
率を高められきわめて明るい画像を投影表示することが
可能である。また、使用する投射レンズは1本であるた
め、複数の表示素子から投影される画像の位置合わせに
おいて、レンズによる画像の歪を考慮する必要がなく容
易に位置調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の前提とした参考例の概略説明図であ
る。 【図2】参考例の投影原理図である。 【図3】参考例で2つの液晶表示素子へ画像を表示する
ために原画像を分解する方法を示す。 【図4】参考例でスクリーン上に投影表示される液晶表
示素子の画素の開口部の配置図である。 【図5】本発明の第1の実施例の概略構成図である。 【図6】本発明の第2の実施例の概略構成図である。 【図7】本発明の第3の実施例の概略構成図である。 【図8】第3の実施例で液晶表示素子21〜24を配置
する位置を説明する図である。 【図9】第3の実施例でスクリーン上に投影表示される
画素配列を示す。 【図10】参考例Aの概略構成図である。 【図11】参考例Bの概略構成図である。 【図12】参考例Cの概略構成図である。 【図13】従来の投影表示装置の概略構成図である。 【符号の説明】 1 2つの反射面をもつミラー 10 4つの反射面をもつピラミッド状のミラー RP1,RP2 ミラーの反射面 21〜28 液晶表示素子 21R ,21G ,21B ,22R ,22G ,22
B モノクロ液晶表示素子 3 投射レンズ 31 光源光の平行性を高めるレンズ 41,42,43 曲面ミラー 41G ,41R ,42G ,42R ミラー 5,51,52 光源 6 スクリーン 7,71,72 液晶表示素子に画信号を送る信号線 m 投射レンズの光軸 DR1,DR2 赤反射ダイクロイックミラー DB1,DB2 青反射ダイクロイックミラー H,H11,H12,H21,H22 ハーフミラー P1〜P4 ピラミッド状ミラーの反射面 O スクリーン上に投影される画素の開口部 D スクリーン上で投影される開口部以外の無効領域 b1 ピラミッド状ミラーの1つの反射面の底辺 P10 ピラミッド状ミラーの1つの反射面の底辺と光
軸に平行な平面 S ピラミッド状ミラーの1つの反射面の頂点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 知義 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 酒井 重信 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−234189(JP,A) 西独国特許出願公開3930774(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】【請求項1】 表示素子に表示された画像を投射光学系
    によりスクリーン上に拡大投影する投射型表示装置にお
    いて、 光源から投射レンズに至る投射光学系が、 複数の表示素子と、 該表示素子毎に対応して設置され、表示素子で強度変調
    をうけた光を反射させて前記投射レンズに入射させる、
    周辺を除いた面内でレンズの光軸と交わらない複数のミ
    ラーと、 を含む光学部品から構成され、 前記表示素子の各々は、対応する前記ミラーの反射面の
    底辺及び前記投射レンズの光軸の両方に平行な平面内に
    配置され、かつ対応する前記反射面を該平面に投影した
    2等辺3角形の頂点に前記表示素子の表示面の中心を一
    致させ、かつ前記表示素子の各辺と前記2等辺3角形の
    2つの等辺が平行あるいは直角となるように配置される
    ことを特徴とする投射型表示装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106796370A (zh) * 2014-10-13 2017-05-31 X开发有限责任公司 具有集成结构的光传输装置

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