JP3368130B2 - 画像形成装置及び中間転写体の製造方法 - Google Patents

画像形成装置及び中間転写体の製造方法

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JP3368130B2
JP3368130B2 JP00216196A JP216196A JP3368130B2 JP 3368130 B2 JP3368130 B2 JP 3368130B2 JP 00216196 A JP00216196 A JP 00216196A JP 216196 A JP216196 A JP 216196A JP 3368130 B2 JP3368130 B2 JP 3368130B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式を用い
た画像形成装置及び該画像形成装置に用いられる中間転
写体の製造方法に関し、特に第1の画像担持体上に形成
されたトナー像を、一旦中間転写体上に転写させた後に
第2の画像担持体上に更に転写させ画像形成物を得る複
写機、プリンター、ファックス等の画像形成装置及び該
画像形成装置に用いられる中間転写体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を使用した画像形成装置は、
カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順
次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現した画
像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像形成
装置、もしくはカラー画像形成機能や多色画像形成機能
を具備させた画像形成装置として有効であり、各成分色
画像の重ね合わせズレ(色ズレ)のない画像を得ること
が可能である。
【0003】ローラ形状を有する中間転写体を用いた転
写装置である画像形成装置の一例の該略図を図1に示
す。
【0004】図1は電子写真プロセスを利用したカラー
画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンタ
ー)である。中間転写体として中低抗の弾性ローラ20
を使用している。
【0005】1は第1の画像担持体として繰り返し使用
される回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラ
ムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プ
ロセススピード)をもって回転駆動される。
【0006】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器
(コロナ放電器)2により所定の極性・電位に一様に帯
電処理され、次いで不図示の画像露光手段(カラー原稿
画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力するレーザースキャナによる走査露光系等)によ
る画像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第
1の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対応した静電
潜像が形成される。
【0007】次いで、その静電潜像が第1現像器41
(マゼンタ現像器)により第1色であるマゼンタトナー
Mにより現像される。この時第2〜第4の現像器(42
・43・44(シアン、イエロー、ブラック)の各現像
器)は作動−オフになっていて感光ドラム1には作用せ
ず、上記第1色のマゼンタトナー画像は上記第2〜第4
の現像器42〜44により影響を受けない。
【0008】中間転写体20は矢示の反時計方向に感光
ドラム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0009】本例の中間転写体20は、パイプ状の芯金
21と、その外周面に形成された弾性層22からなる。
【0010】感光ドラム1上に形成担持された上記第1
色のマゼンタトナー画像が、感光ドラム1と中間転写体
20とのニップ部を通過する過程で、中間転写体20に
印加される一次転写バイアスにより形成される電界によ
り、中間転写体20の外周面に順次中間転写されてい
く。
【0011】中間転写体20に対応する第1色のマゼン
タトナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、ク
リーニング装置14により清掃される。
【0012】以下同様に第2色のシアントナー画像、第
3色のイエロートナー画像、第4色のブラックトナー画
像が順次中間転写体20上に重畳転写され、目的のカラ
ー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0013】25は転写ローラで、中間転写体20に対
応し平行に軸受させて下面部に接触させて配設してあ
る。
【0014】感光ドラム1から中間転写体20への第1
〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための一次転写
バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源6
1から印加される。その印加電圧は例えば+2kV〜+
5kVの範囲である。
【0015】感光ドラム1から中間転写体20への第1
〜第4色のトナー画像の順次転写実行工程において、転
写ローラ25及び中間転写体クリーナ35は中間転写体
20から離間することも可能である。
【0016】中間転写体20上に重畳転写された合成カ
ラートナー画像の第2の画像担持体である転写材24へ
の転写は、転写ローラ25が中間転写体20に当接され
ると共に、給紙カセット9から中間転写体20と転写ロ
ーラ25との当接ニップに所定のタイミングで転写材2
4が給送され、同時に二次転写バイアスがバイアス電源
29から転写ローラ25に印加される。この二次転写バ
イアスにより中間転写体20から第2の画像担持体であ
る転写材24へ合成カラートナー画像が転写される。ト
ナー画像転写を受けた転写材24は定着器15へ導入さ
れ加熱定着される。
【0017】転写材24への画像転写終了後、中間転写
体20上の転写残トナーは中間転写体クリーナ35が当
接されクリーニングされる。
【0018】前述の中間転写体を用いた画像形成装置を
有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転写ド
ラム上に第2の画像担持体を張り付けまたは吸着せし
め、そこへ第1の画像担持体上から画像を転写する画像
形成装置を有したカラー電子写真装置が、例えば特開昭
63−301960号公報中で述べられたごとくの転写
方法よりは以下の点で優れている。すなわち、各色のト
ナー画像の重ね合わせ時の色ズレが少ない。次に、図1
で示されるごとく、第2の画像担持体になんら加工、制
御(例えばグリッパーに把持する、吸着する、曲率を持
たせる等)を必要とせずに中間転写体から画像を転写す
ることができるため、第2の画像担持体を多種多様に選
択することができる。
【0019】例えば、薄い紙(40g/m2紙)から、
厚い紙(200g/m2紙)までの選択が可能。第2の
画像担持体の幅の広狭または長さの長短によらず転写可
能。更には封筒、ハガキ、ラベル紙等までの対応が可能
である。
【0020】また、中間転写体の剛性が優れているた
め、繰り返しの使用によってへこみ、ひずみ、変形等の
寸法精度の狂いが生じにくいため、当該中間転写体の交
換頻度を少なくすることができる。
【0021】このように、中間転写体を用いることによ
る利点のため、すでに市場においてはこの画像形成装置
を用いたカラー複写機、カラープリンター等が稼働し始
めている。
【0022】また、中間転写体を用いないカラー電子写
真装置においては、従来から特性パターンを電子写真感
光体等に形成し、そのパターンの濃度を読み取りトナー
補給量や画像形成条件にフィードバックさせることによ
り、画像の安定性を向上させる手法が知られており、こ
の手法について説明する。
【0023】図2は中間転写体を用いないカラー電子写
真装置の概略図の一例を示す。この例において、画像信
号はレーザードライバ及びレーザー光源(いずれも図示
せず)を介してレーザー光はポリゴンミラー201及び
ミラー202により反射され、感光ドラム204上に照
射される。レーザー光の走査により潜像が形成された感
光ドラム204は、図中に示す矢印の方向に回転する。
すると、回転現像器203により各色ごとの現像がなさ
れる。(図2は、イエロートナーによる現像を示してい
る)一方、転写紙206は転写ドラム205に巻き付け
られてY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)、BK(ブラック)の順番に1回ずつ回転し、計4
回転して転写を終了する。
【0024】転写が終了すると、転写紙206は転写ド
ラム205から離れ、定着ローラ対207によって定着
されカラー画像プリントが完成する。
【0025】また、208は近赤外光(約950nmに
主波長)を出射する照射手段としてのLEDであり、2
09は感光ドラム上の画像濃度を読み取るために用い
る。また、208は近赤外光の代わりに可視光に主波長
を有する光源を照射手段として用いてもよく、それに対
応した可視光受光手段209を用いてもよい。
【0026】図3は階調画像を得る画像処理回路を示
す。
【0027】画像の輝度信号がCCD121で得られ、
輝度信号はA/D変換回路122によってデジタル輝度
信号に変換される。
【0028】得られた輝度信号は、初期設定のγ特性に
応じて原画像濃度と出力濃度が一致するように、階調補
正用のLUT125にて変換される。LUT125はR
AMによって構成される。
【0029】LUT125の変換特性は、階調制御手段
128によって上述の問題点を解決すべく、後述のよう
に制御される。一方129はパターンジェネレーターで
あり、色毎にトナーパターンを形成すべくパターン信号
を発生する。
【0030】図4に階調が再現される様子を4元チャー
トで示す。
【0031】第I象限は、原稿濃度を信号濃度に変換す
るリーダ特性を示し、第II象限は濃度信号をレーザー出
力信号に変換するためのLUT125を示し、第III象
限はレーザー出力信号から出力濃度に変換するプリンタ
ー特性を示し、第IV象限は原稿濃度から出力濃度の関係
を示すこの画像形成装置のトータルの階調特性を示して
いる。
【0032】階調数は8bitのデジタル信号で処理し
ているので256階調である。
【0033】この画像形成装置では、第IV象限の階調特
性をリニアにするために、第III象限のプリンター特性
が曲がっている分を第IV象限のLUT125によって補
正している。
【0034】LUT125は後に述べる演算結果により
生成される。
【0035】LUT125にて変換された後、パルス巾
変換回路126により信号がドット巾に対応した信号に
変換され、レーザードライバ127に送られる。そし
て、レーザー走査により感光ドラム204上にはドット
面積変化による階調特性を有する潜像が形成され、現
像、転写、定着という過程を経て階調画像が得られる。
【0036】上記の画像形成装置は感光ドラム204上
に出力するテストパターンジェネレ一夕129を内蔵し
ている。テストパターンジェネレータ129は例えばR
OMによって構成され、Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、BK(ブラック)の各々について
複数階調のパターンを形成する。
【0037】図5は感光ドラム上に形成されたトナーパ
ターンを読み取るセンサ209からの信号を処理する処
理回路を示す。センサ209に入射された近赤外光は、
センサ209により電気信号に変換され、電気信号はA
/D変換回路141によりディジタル信号に変換され
る。そして、濃度変換回路142により濃度に変換さ
れ、階調制御手段128に入力される。階調制御手段
は、CPUと後述のフローチャートに示されるプログラ
ムを格納するROM、RAMによって構成される。
【0038】なお、上記の例で使用したトナーは、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの色トナーで、スチレン系共重
合樹脂をバインダーとし、各色の色材を分散させて形成
されている。
【0039】イエロー、マゼンタ、シアンの分光特性
は、この順に図6〜図8に示す通り、近赤外光(950
nm)の反射率が80%以上得られ、また、400〜7
00nmの可視領域では図のような反射率を示すため、
イエロー、マゼンタ、シアンの各色が得られる。
【0040】一方、ブラックトナーはモノクロコピー用
としてランニングコストの低減に実績のある1成分磁性
トナーを使用しており、図9に示す通り、近赤外光(9
50nm)の反射率は10%程度であり、また、可視領
域においても反射率は10%程度である。ブラックは1
成分ジャンピング現像方式を採用したが、ブラックの2
成分トナーであってもさしつかえない。
【0041】また、感光ドラムはOPCドラムであり、
近赤外光(950nm)の反射率は約40%であり、ア
モルファスシリコン系ドラム等であってもさしつかえな
い。
【0042】感光ドラム204上の濃度を各色の面積階
調により段階的に変えていった時の、出力画像濃度とセ
ンサ209出力の関係を図10に示す。トナーが感光ド
ラム204に付着していない状態におけるセンサ209
の出力を2.5Vに設定した。図10からわかるよう
に、イエロー、マゼンタ、シアンの色トナーは面積被覆
率が大きくなるに従い、感光ドラム204単体よりセン
サ209出力が大きくなる。一方、ブラックのトナーは
面積被覆率が大きくなるに従い、感光ドラム204単体
よりセンサ209出力が小さくなる。
【0043】これらの関係を利用すると、センサ出力か
ら複写用紙に転写して定着することなしに出力画像濃度
を正確に求めることができる。
【0044】通常のプリント動作を行う前に、特定階調
パターン(本例ではレーザー出力信号として、16レベ
ル、32レベル、48レベル、64レベル、80レベ
ル、96レベル、112レベル、128レベル、144
レベル、160レベルの10階調のパターンを出力し
た)を図10に示す通り、ドラムの周方向に連続的に形
成し、適正なタイミングでLED208、センサ209
で測定し、一連の濃度値群より階調特性すなわち図4の
第III象限のプリンター特性を複写用紙に転写して定着
することなしに正確に求めることができる。
【0045】このプリンタ特性を補正するためのLU
T125はプリンタ特性から簡易に求めることができ
る。すなわち、LUT125はプリンタ特性の入出力
関係を逆転させることによって求めることができる。
【0046】一般に電子写真方式のプリンターは、使用
プリント枚数によって、特性が変化することが知られて
いる。これは、感光体が光疲労を起こしたり、感光体の
表面層が当接しているクリーニングブレードによって削
れたりして、感光特性が変化することや、現像剤のトリ
ボ付与能力が変化する等が知られている。
【0047】従って、定期的に、プリント動作前に上記
動作を行いLUT125を逐次作成することにより、い
つも最適な階調再現性が得られる。
【0048】このように、中間転写体を用いないカラー
電子写真装置の場合、上記のような濃度検出装置を用い
て最適な階調再現性が得られるが、中間転写体を用いた
カラー電子写真装置に前記の濃度測定装置を中間転写体
に対して備えた場合以下の問題点を未だ有している。
【0049】
【発明が解決しようとする課題】中間転写体の抵抗値と
しては104〜1013Ω・cmと中抵抗の範囲が好まし
いため、表面層に導電性カーボン等のカーボン系フィラ
ーのみを用いると、その380〜700nmの波長領域
の分光反射率が全て10%未満になったり、濃度計の視
覚濃度が1.0以上になったり、濃度計のイエロー濃度
が1.0以上かつマゼンタ濃度が1.0以上かつシアン
濃度が1.0以上になることがある。また、弾性層は主
にゴムを用いることが多いが、ゴムの場合、補強剤とし
てカーボンブラックを用いることが一般的であり、当然
のことながら380〜700nmの波長領域の分光反射
率が全て10%未満になったり、濃度計の視覚濃度が
1.0以上になったり、濃度計のイエロー濃度が1.0
以上かつマゼンタ濃度が1.0以上かつシアン濃度が
1.0以上になることがある。更には、この弾性層に被
覆層を形成したとしても、その被覆層の隠蔽性が低い場
合、弾性層の影響を受け、380〜700nmの波長領
域の分光反射率が全て10%未満になったり、濃度計の
視覚濃度が1.0以上になったり、濃度計のイエロー濃
度が1.0以上かつマゼンタ濃度が1.0以上かつシア
ン濃度が1.0以上になることがある。このように、3
80〜700nmの波長領域の分光反射率が全て10%
未満になったり、濃度計の視覚濃度が1.0以上になっ
たり、濃度計のイエロー濃度が1.0以上かつマゼンタ
濃度が1.0以上かつシアン濃度が1.0以上となる
と、可視光に主波長を有するセンサを用いて濃度測定を
行う場合、反射率が黒トナーの場合だと380〜700
nmの波長領域内全て10%未満の反射率であるため、
濃度を振った特性パターンを中間転写体上に転写しても
センサ出力が変化せず、その変化を読み取ることができ
ない。また、700nm以上に主波長を有するセンサを
用いて濃度測定を行う場合においても380〜700n
mの波長領域の分光反射率が全て10%未満であった
り、濃度計の視覚濃度が1.0以上であったり、濃度計
のイエロー濃度が1.0以上かつマゼンタ濃度が1.0
以上かつシアン濃度が1.0以上であったりするもの
は、700nm以上の反射率が10%未満になるものが
大半であるため、反射率が黒トナーの場合だと700n
m以上の赤外光で10%未満の反射率であるため、濃度
を振った特性パターンを中間転写体上に転写してもセン
サ出力が変化せず、その変化を読み取ることができな
い。また、逆に画像形成面の380〜700nmの波長
領域の反射率が全て70%以上であったり、濃度計の視
覚濃度が0.15未満であったり、濃度計のイエロー濃
度が0.15未満かつマゼンタ濃度が0.15未満かつ
シアン濃度が0.15未満であったりする場合、前述の
ようにイエロー、マゼンタ、シアンの380〜700n
mの主波長の分光反射率が、全て80%以上であり、更
に赤外光においても700〜1500nmのほとんどの
領域で80%以上なので、前記と同様に濃度を振った特
性パターンを中間転写体上に転写してもセンサ出力がほ
とんど変化せず、その変化を読み取ることができない。
【0050】これらの理由から、特性パターンの検知は
感光体や第2の画像担持体で検知する必要があり、装置
の大型化や、ファーストコピースピードの遅れを招くお
それがあった。
【0051】従って、本発明の目的は、前述の問題を解
決した中間転写体を用いた画像形成装置及び該画像形成
装置に用いられる中間転写体の製造方法を提案すること
にある。
【0052】
【課題を解決する手段】本発明は、中間転写体の画像担
持面の分光反射率を適正化することにより、常に安定し
た画像濃度を実現し、かつ装置を小型化できる画像形成
装置及び該画像形成装置に用いられる中間転写体の製造
方法を提供するものである。
【0053】すなわち、本発明は、第1の画像担持体上
に形成された画像を中間転写体上に転写した後、第2の
画像担持体上に更に転写する画像形成装置であり、かつ
画像形成に供する記録剤により所定のパターンを第1の
画像担持体上に形成するパターン形成手段と、該パター
ン形成手段により形成されたパターンの濃度を検出する
濃度検出手段と、該濃度検出手段によって検出された濃
度に応じて階調を制御する階調制御手段を有する画像形
成装置において、該中間転写体が白色系フィラー及びカ
ーボンブラックの両方を含有する厚さ20μm以上の表
面層を有し、かつ該中間転写体の画像担持面380〜
700nmの波長領域のいずれかの波長に対する反射率
が10%以上70%未満であることを特徴とする画像形
成装置である。
【0054】また、本発明は、第1の画像担持体上に形
成された画像を中間転写体上に転写した後、第2の画像
担持体上に更に転写する画像形成装置であり、かつ画像
形成に供する記録剤により所定のパターンを第1の画像
担持体上に形成するパターン形成手段と、該パターン形
成手段により形成されたパターンの濃度を検出する濃度
検出手段と、該濃度検出手段によって検出された濃度に
応じて階調を制御する階調制御手段を有する画像形成装
置用の中間転写体の製造方法において、該中間転写体の
表面層として、白色系フィラー及びカーボンブラックの
両方を含有する厚さ20μm以上の層を形成することに
よって、該中間転写体の画像担持面の380〜700n
mの波長領域のいずれかの波長に対する反射率を10%
以上70%未満にすることを特徴とする中間転写体の製
造方法である。
【0055】また、本発明は、第1の画像担持体上に形
成された画像を中間転写体上に転写した後、第2の画像
担持体上に更に転写する画像形成装置であり、かつ画像
形成に供する記録剤により所定のパターンを第1の画像
担持体上に形成するパターン形成手段と、該パターン形
成手段により形成されたパターンの濃度を検出する濃度
検出手段と、該濃度検出手段によって検出された濃度に
応じて階調を制御する階調制御手段を有する画像形成装
置において、該中間転写体が視覚濃度調整用のフィラー
を含有する弾性層及び該弾性層上の被覆層を有し、かつ
該中間転写体の画像担持面反射濃度計の視覚濃度が
0.15以上1.0未満であることを特徴とする画像形
成装置である。
【0056】また、本発明は、第1の画像担持体上に形
成された画像を中間転写体上に転写した後、第2の画像
担持体上に更に転写する画像形成装置であり、かつ画像
形成に供する記録剤により所定のパターンを第1の画像
担持体上に形成するパターン形成手段と、該パターン形
成手段により形成されたパターンの濃度を検出する濃度
検出手段と、該濃度検出手段によって検出された濃度に
応じて階調を制御する階調制御手段を有する画像形成装
置用の中間転写体の製造方法において、該中間転写体の
弾性層に視覚濃度調整用のフィラーを含有させ、該弾性
層上に被覆層を形成することによって、該中間転写体の
画像担持面の反射濃度計の視覚濃度を0.15以上1.
0未満にすることを特徴とする中間転写体の製造方法で
ある。
【0057】本発明においては、これらの構成をとるこ
とにより、中間転写体上での黒及びカラー画像濃度検出
を可能とし、装置の小型化を実現している。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0059】中間転写体の画像担持面が380〜700
nmの波長領域のいずれかの波長に対する反射率が10
%以上70%未満である面を有するというのは、第1に
図11に示すように、平均して10%以下の反射率であ
ってもいずれかの波長で10%以上70%未満の反射率
を有する面があればよいのであって(この例においては
550nmで23%の反射率)、その波長領域に同等の
主波長を有する反射濃度検出手段を設けることで画像濃
度検出が可能となる。
【0060】第2に図12に示すように、平均して70
%以上の反射率であってもいずれかの波長で10%以上
70%未満の反射率を有する面があればよく(この例に
おいては500nmで33%の反射率)、その波長領域
に同等の主波長を有する反射濃度検出手段を設けること
で画像濃度検出が可能となる。
【0061】第3に図13に示すように、当然のことな
がら、画像担持面が平均して10%以上70%未満であ
ればなんら問題なく、380〜700nmの範囲内で任
意の主波長を有する反射濃度検出手段を設けることで画
像濃度検出が可能となる。
【0062】また、当然のことながら、上記のような分
光反射率曲線でなくとも中間転写体の画像担持面が38
0〜700nmの波長領域のいずれかの波長に対する反
射率が10%以上70%未満となる面を有するという条
件を満たしていれば、分光反射率曲線の形状は問わな
い。
【0063】このように380〜700nmの波長領域
のいずれかの波長に対する反射率が10%以上70%未
満である面を有することにより、この波長領域に画像濃
度センサを設けることで画像濃度検出が可能となるが、
更にこの波長領域でいずれかの波長に対する反射率が1
0%以上70%未満である面を有するものは、そのほと
んどが、700nm以上の領域においても反射率が10
%以上70%未満である面を有する場合が多く、380
〜700nmの波長を測定するだけでも、700nm以
上の測定を行う代用となる。このことで、380〜70
0nmの波長領域のうち、いずれかの波長に対する反射
率が10%以上70%未満である面を有していれば、7
00nm以上に主波長を有する赤外反射検出手段を設け
ても、画像濃度検出が可能となる。
【0064】また、波長領域としては380〜700n
mのうち、黒トナー及びカラートナーの反射率安定性の
面から500〜600nmのいずれかの波長に対する反
射率が10%以上70%未満である面を有するものが好
ましく、より好ましくは、530〜570nmのいずれ
かの波長に対する反射率が10%以上70%未満である
面を有するものが望ましい。
【0065】また、380〜700nmの波長領域のう
ち、いずれかの波長に対する反射率が10%以上70%
未満である面の画像濃度測定時の最適波長と濃度測定用
光照射手段の主波長が必ずしも一致する必要はない。こ
れは、例えば、図25に見られるように反射濃度検出手
段の主波長が550nmであっても一般的にその前後の
波長において相対放射強度が0.6〜0.8程度ある領
域を有するため、この領域であっても、濃度検知が可能
となるからである。
【0066】中間転写体の画像担持面が濃度計の視覚濃
度が0.15以上1.0未満である面を有するというの
は、図14に示すように反射濃度計の光源、フィルタ及
び受光器の総合の感度特性が主に550nm付近にピー
クを有するものを用いた場合の濃度(マクベス製RD−
918反射濃度計の数値)が0.15以上ならば反射率
が約71%以下となり、また、濃度が1.0未満であれ
ば反射率が約10%以上となるので、この範囲内であれ
ば前記と同様に濃度検知が可能となる。
【0067】中間転写体の画像担持面380〜700n
mの波長領域のいずれかの波長に対する反射率が10%
以上70%未満である面を有する、もしくは中間転写体
の画像担持面が反射濃度計の視覚濃度が0.15以上
1.0未満である面を有するには、表面層に反射率また
は濃度調整用フィラーを混合する方法、弾性層に反射率
または濃度調整用フィラーを混合する方法等、がある。
【0068】表面層に混合する反射率または濃度調整用
フィラーとしては、酸化チタン、硫酸バリウム等の白色
系フィラーやフタロシアニンブルー等の青色系顔料、赤
色系顔料、黄色系顔料等がある。更に、これらの反射率
または濃度を調整したい場合はカーボンブラック等を混
合してもよく、これら数種のフィラーまたは顔料を組み
合わせてもよい。
【0069】また、白色系フィラーを用いる場合、分散
安定性の面から酸化チタンがより好ましい。
【0070】弾性層に混合する反射率または濃度調整用
フィラーとしては、シリカ、亜鉛華、酸化チタン、硫酸
バリウム等の白色系フィラーやフタロシアニンブルー等
の青色系顔料、赤色系顔料、黄色系顔料等がある。更
に、これらの反射率または濃度を調整したい場合はカー
ボンブラック等を混合してもよく、これら数種のフィラ
ーや顔料を組み合わせてもよい。
【0071】また、白色系フィラーを用いる場合、補強
効果の面からシリカがより好ましい。また、更に好まし
くは、シリカ及び酸化チタンを混合したものである。
【0072】濃度検出方法としては、前述の感光ドラム
上での測定方法と同様な方法で、中間転写体上で通常の
プリント動作を行う前に、特定階調パターンを中間転写
体の周方向に連続的に形成し、適正なタイミングで光源
及びセンサで測定し、一連の濃度値群より階調特性すな
わちプリンター特性を複写用紙に転写して定着すること
なしに正確に求めることができるが、この方法には限ら
ない。
【0073】また、中間転写体の画像担持面が380〜
700nmの波長領域のいずれかの波長に対する反射率
が10%以上70%未満である面、もしくは中間転写体
の画像担持面が濃度計の視覚濃度が0.15以上1.0
未満である面は、画像担持面全体でなくともよい。
【0074】例えば、図16のように中間転写体長手方
向に帯状に380〜700nmの波長領域のいずれかの
波長に対する反射率が10%以上70%未満である面、
もしくは中間転写体の画像担持面が濃度計の視覚濃度が
0.15以上1.0未満である面を有してもよく、図1
7のように周方向に帯状の面を有してもよく、また図1
8のように面の一部分のみ380〜700nmの波長領
域のいずれかの波長に対する反射率が10%以上70%
未満である面、もしくは中間転写体の画像担持面が濃度
計の視覚濃度が0.15以上1.0未満である面を有し
ていてもよい。
【0075】本発明に用いる中間転写体は、例えば、円
筒状の導電性支持体上に少なくともゴム、エラストマー
または樹脂よりなる弾性層を有するローラ形状、更に
は、その弾性層の上層に一層以上の被覆層を有するロー
ラ形状、または、図19に示されるごとくのベルト形状
と種々の態様を目的、必要に応じて選択することができ
る。その構成の例を図20〜図21に示す。
【0076】画像の重ね合わせの色ズレ、繰り返しの使
用による耐久性を考慮すると、より好ましい本発明の態
様としてはローラ形状である。各図において、100は
剛体である円筒状導電性支持体、101は弾性層、10
2は被覆層、また図19の103は中間転写ベルトを示
す。
【0077】円筒状導電性支持体としては、アルミニウ
ム、鉄、銅及びステンレス等の金属や合金、カーボンや
金属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いることがで
き、その形状としては、上述したような円筒状や、円筒
の中心に軸を貫通したもの、円筒の内部に補強を施した
もの等が挙げられる。
【0078】本発明に用いる中間転写体の弾性層及び被
覆層に使用されるゴム、エラストマー、樹脂として、例
えば、エラストマーやゴムとしては、スチレン−ブタジ
エンゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリルブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコ
ーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、
アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム及びノルボルネ
ンゴム等が挙げられる。また、樹脂類としてはポリスチ
レン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビ
ニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレ
ン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共
重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体
等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニ
ル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸
エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたは
スチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、塩化
ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変
性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹
脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、
アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂等が挙
げられる。
【0079】弾性層の膜厚は0.5mm以上、更には1
mm以上、特には1〜10mmであることが好ましい。
また、被覆層の膜厚は、下層の弾性層の柔軟性を更にそ
の上層あるいは感光体表面に伝えるための薄層にするこ
とが好ましく、具体的には3mm以下、更には2mm以
下、特には20μm〜1mmであることが好ましい。
【0080】
【実施例】以下、実施例について説明する。 [実施例1] (弾性層用コンパウンドの調製) EPDM 100重量部、酸化亜鉛5重量部、高級脂肪
酸1重量部、導電性カーボンブラック5重量部(DBP
吸油量350cc/100g)、パラフィンオイル10
重量部、硫黄2重量部、加硫促進剤MBT 1重量部、
加硫促進剤TMTD 1.5重量部、及び加硫促進剤Z
nMDC 1.5重量部を2本ロールにて冷却しながら
20分間混合し、コンパウンドを作成した。
【0081】(表面層用塗料の調製) ポリウレタンプレポリマー50重量部、着色用チタンホ
ワイト2重量部、着色用カーボンブラック0.05重量
部、導電性酸化チタン80重量部、分散助剤5重量部、
トルエン100重量部、硬化剤50重量部、及びPTF
E粒子150重量部を混合し、ビーズミルにより30分
間分散させ表面層用塗料を調製した。
【0082】(中間転写体画像担持面の分光反射率測定
方法) マクベス製CE−7000型分光光度計により380n
m〜700nmまで測定した。
【0083】(中間転写体の作成、評価) 直径182mm、長さ320mm、厚み5mmのアルミ
ニウム製円筒状ローラ表面に、まず弾性層用コンパウン
ドを金型を用いてトランスファー成形及び加硫すること
により導電性支持体上に弾性層を有するゴムローラを得
た。次に、この上に表面層用塗料でスプレー塗布を行
い、表面層膜厚40μmの中間転写体を得た。
【0084】この中間転写体の画像担持面の分光反射率
を測定したところ、表面層の隠蔽性を高め、380〜7
00nmの波長領域の分光反射率を高くしたため、図2
2の分光反射率が得られ、中間転写体の画像担持面が3
80〜700nmの波長領域のいずれかの波長に対する
反射率が10%以上70%未満である面を有する中間転
写体を得た。
【0085】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体としてOPC感光ドラ
ムを用いて、主波長550nmの光源により中間転写体
上で濃度検知を行ったところ、ブラック、イエロー、マ
ゼンタ及びシアンの全てにおいて段階的な濃度検知が可
能であった。
【0086】また、光源を主波長950nmのLEDに
代えて、中間転写体上で濃度検知を行ったところ、光源
を赤外光に代えてもブラック、イエロー、マゼンタ及び
シアンの全てにおいて、段階的な濃度検知が可能であっ
た。 [実施例2] (弾性層用コンパウンドの調製) EPDM 100重量部、酸化亜鉛5重量部、高級脂肪
酸1重量部、着色用チタンホワイト2.5重量部、導電
性酸化チタン150重量部、パラフィンオイル10重量
部、硫黄2重量部、加硫促進剤MBT 1重量部、加硫
促進剤TMTD1.5重量部、及び加硫促進剤ZnMD
C 1.5重量部を2本ロールにて冷却しながら20分
間混合し、コンパウンドを作成した。
【0087】(表面層用塗料の調製) ポリウレタンプレポリマー50重量部、導電性ホウ酸ア
ルミニウムウイスカー15重量部、分散助剤5重量部、
トルエン100重量部、硬化剤50重量部、及びPTF
E粒子100重量部を混合し、ビーズミルにより30分
間分散させ表面層用塗料を調製した。
【0088】(中間転写体画像担持面の視覚濃度測定方
法) マクベス製RD−918反射濃度計により視覚濃度測定
を行った。
【0089】(中間転写体の作成、評価) 直径182mm、長さ320mm、厚み5mmのアルミ
ニウム製円筒状ローラ表面に、まず弾性層用コンパウン
ドを金型を用いてトランスファー成形及び加硫すること
により導電性支持体上に弾性層を有するゴムローラを得
た。次に、この上に表面層用塗料でスプレー塗布を行
い、表面層膜厚40μmの中間転写体を得た。
【0090】この中間転写体の画像担持面の視覚濃度を
測定したところ、弾性層の反射率を高めたため、視覚濃
度が0.7となり、画像担持面が濃度計の視覚濃度で
0.15以上1.0未満である面を有する中間転写体を
得た。
【0091】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体としてOPC感光ドラ
ムを用いて、主波長550nmの光源により中間転写体
上で濃度検知を行ったところ、ブラック、イエロー、マ
ゼンタ及びシアンの全てにおいて、段階的な濃度検知が
可能であった。 [比較例1] (弾性層用コンパウンドの調製) 実施例1に同じ (表面層用塗料の調製) 実施例に同じ (中間転写体画像担持面の分光反射率測定方法) 実施例1に同じ (中間転写体画像担持面の視覚濃度測定方法) 実施例2に同じ (中間転写体の作成、評価) 直径182mm、長さ320mm、厚み5mmのアルミ
ニウム製円筒状ローラ表面に、まず弾性層用コンパウン
ドを金型を用いてトランスファー成形及び加硫すること
により導電性支持体上に弾性層を有するゴムローラを得
た。次に、この上に表面層用塗料でスプレー塗布を行
い、表面層膜厚25μmの中間転写体を得た。
【0092】この中間転写体の画像担持面の分光反射率
を測定したところ、図23の分光反射率が得られたが、
380〜700nmの波長領域の全てで10%未満の反
射率であり、また視覚濃度が1.4となり、中間転写体
の画像担持面の380〜700nmの波長領域のいずれ
かの波長に対する反射率が10%以上70%未満に含ま
れず、また画像担持面の濃度計視覚濃度が0.15以上
1.0未満に含まれない中間転写体であった。
【0093】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体としてOPC感光ドラ
ムを用いて、主波長550nmの光源により中間転写体
上で濃度検知を行ったところ、イエロー、マゼンタ及び
シアンにおいては、トナーの段階的な濃度検知が可能で
あったが、ブラックに関しては中間転写体の画像担主面
の反射率が低く、また視覚濃度が高いためにブラックト
ナーの濃度を段階的に振っても濃度差を検出できなかっ
た。 [比較例2] (弾性層用コンパウンドの調製) 実施例2に同じ (表面層用塗料の調製) ポリウレタンプレポリマー50重量部、着色用チタンホ
ワイト10重量部、導電性酸化チタン40重量部、分散
助剤5重量部、トルエン100重量部、硬化剤50重量
部、及びPTFE粒子100重量部を混合し、ビーズミ
ルにより30分間分散させ表面層用塗料を調製した。
【0094】(中間転写体画像担持面の分光反射率測定
方法) 実施例1に同じ (中間転写体画像担持面の視覚濃度測定方法) 実施例2に同じ (中間転写体の作成、評価) 直径182mm、長さ320mm、厚み5mmのアルミ
ニウム製円筒状ローラ表面に、まず弾性層用コンパウン
ドを金型を用いてトランスファー成形及び加硫すること
により導電性支持体上に弾性層を有するゴムローラを得
た。次に、この上に表面層用塗料でスプレー塗布を行
い、表面層膜厚40μmの中間転写体を得た。
【0095】この中間転写体の画像担持面の分光反射率
を測定したところ、図24の分光反射率が得られたが、
380〜700nmの波長のうち全てが70%以上の反
射率であり、また視覚濃度0.12となり、中間転写体
の画像担持面の380〜700nmの波長領域のいずれ
かの波長に対する反射率が10%以上70%未満に含ま
れず、また画像担持面の濃度計視覚濃度が0.15以上
1.0未満に含まれない中間転写体であった。
【0096】この中間転写体を図1に示されるフルカラ
ー電子写真装置に装着し、感光体としてOPC感光ドラ
ムを用いて、主波長550nmの光源により中間転写体
上で濃度検知を行ったところ、ブラックトナーに関して
は段階的な濃度検知が可能であったが、中間転写体の画
像担持面において分光反射率が高く、またイエロー、マ
ゼンタ及びシアンの反射濃度が低いためにイエロー、マ
ゼンタ及びシアンにおいては、トナーの濃度を段階的に
振っても濃度差を検出できなかった。
【0097】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、中間転
写体の画像担持面が380〜700nmの波長領域のい
ずれかの波長に対する反射率が10%以上70%未満で
ある面を有すること、もしくは中間転写体の画像担持面
が、濃度計の視覚濃度が0.15以上1.0未満である
面を有することにより、中間転写体上でのトナー濃度検
出を可能にし、常に安定した画像濃度を実現し、装置の
小型化を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラ形状の中間転写体を用いた本発明のカラ
ー画像出力装置の一例の概略図である。
【図2】中間転写体を用いないカラー画像出力装置の概
略図である。
【図3】階調画像を得るための画像処理回路図である。
【図4】階調が再現される様子を示す4元チャートであ
る。
【図5】トナーパターンを読み取るセンサからの信号の
処理回路図である。
【図6】イエロートナーの分光特性図である。
【図7】マゼンタトナーの分光特性図である。
【図8】シアントナーの分光特性図である。
【図9】ブラックトナーの分光特性図である。
【図10】出力画像濃度とセンサ出力の関係図である。
【図11】中間転写体の画像担持面の一例の分光特性図
である。
【図12】中間転写体の画像担持面の一例の分光特性図
である。
【図13】中間転写体の画像担持面の一例の分光特性図
である。
【図14】反射濃度計の感度特性図である。
【図15】反射濃度計のイエロー、マゼンタ、シアン感
度特性図である。
【図16】中間転写体の画像担持面に、長手方向帯状に
本発明の範囲の分光特性部分を設けた例を示す図であ
る。
【図17】中間転写体の画像担持面に、周方向帯状に本
発明の範囲の分光特性部分を設けた例を示す図である。
【図18】中間転写体の画像担持面の一部分に、本発明
の範囲の分光特性部分を設けた例を示す図である。
【図19】ベルト形状の中間転写体を有する本発明のカ
ラー画像出力装置の一例の概略図である。
【図20】本発明に用いる被覆層が1層のローラ状中間
転写体の一例の模式断面図である。
【図21】本発明に用いる被覆層が2層のローラ状中間
転写体の一例の模式断面図である。
【図22】実施例1に用いる中間転写体の分光特性図で
ある。
【図23】比較例1に用いる中間転写体の分光特性図で
ある。
【図24】比較例2に用いる中間転写体の分光特性図で
ある。
【図25】反射濃度検出手段の相対放射強度特性図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草場 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 小林 廣行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−255473(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114 G03G 15/01 115

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像担持体上に形成された画像を
    中間転写体上に転写した後、第2の画像担持体上に更に
    転写する画像形成装置であり、かつ画像形成に供する記
    録剤により所定のパターンを第1の画像担持体上に形成
    するパターン形成手段と、該パターン形成手段により形
    成されたパターンの濃度を検出する濃度検出手段と、該
    濃度検出手段によって検出された濃度に応じて階調を制
    御する階調制御手段を有する画像形成装置において、該中間転写体が白色系フィラー及びカーボンブラックの
    両方を含有する厚さ20μm以上の表面層を有し、かつ
    該中間転写体の画像担持面380〜700nmの波長
    領域のいずれかの波長に対する反射率が10%以上70
    %未満であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第1の画像担持体上に形成された画像を
    中間転写体上に転写した後、第2の画像担持体上に更に
    転写する画像形成装置であり、かつ画像形成に供する記
    録剤により所定のパターンを第1の画像担持体上に形成
    するパターン形成手段と、該パターン形成手段により形
    成されたパターンの濃度を検出する濃度検出手段と、該
    濃度検出手段によって検出された濃度に応じて階調を制
    御する階調制御手段を有する画像形成装置において、該中間転写体が視覚濃度調整用のフィラーを含有する弾
    性層及び該弾性層上の被覆層を有し、かつ 該中間転写体
    の画像担持面反射濃度計の視覚濃度が0.15以上
    1.0未満であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 第1の画像担持体上に形成された画像を
    中間転写体上に転写した後、第2の画像担持体上に更に
    転写する画像形成装置であり、かつ画像形成に供する記
    録剤により所定のパターンを第1の画像担持体上に形成
    するパターン形成手段と、該パターン形成手段により形
    成されたパターンの濃度を検出する濃度検出手段と、該
    濃度検出手段によって検出された濃度に応じて階調を制
    御する階調制御手段を有する画像形成装置用の中間転写
    体の製造方法において、 該中間転写体の表面層として、白色系フィラー及びカー
    ボンブラックの両方を含有する厚さ20μm以上の層を
    形成することによって、該中間転写体の画像担持面の3
    80〜700nmの波長領域のいずれかの波長に対する
    反射率を10%以上70%未満にすることを特徴とする
    中間転写体の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1の画像担持体上に形成された画像を
    中間転写体上に転写した後、第2の画像担持体上に更に
    転写する画像形成装置であり、かつ画像形成に供する記
    録剤により所定のパターンを第1の画像担持体上に形成
    するパターン形成手段と、該パターン形成手段により形
    成されたパターンの濃度を検出する濃度検出手段と、該
    濃度検出手段によって検出された濃度に応じて階調を制
    御する階調制御手段を有する画像形成装置用の中間転写
    体の製造方法において、 該中間転写体の弾性層に視覚濃度調整用のフィラーを含
    有させ、該弾性層上に被覆層を形成することによって、
    該中間転写体の画像担持面の反射濃度計の視覚濃度を
    0.15以上1.0未満にすることを特徴とする中間転
    写体の製造方法。
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