JP3367569B2 - 照明光学装置、露光装置、及び該露光装置を用いた転写方法 - Google Patents

照明光学装置、露光装置、及び該露光装置を用いた転写方法

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JP3367569B2
JP3367569B2 JP27993993A JP27993993A JP3367569B2 JP 3367569 B2 JP3367569 B2 JP 3367569B2 JP 27993993 A JP27993993 A JP 27993993A JP 27993993 A JP27993993 A JP 27993993A JP 3367569 B2 JP3367569 B2 JP 3367569B2
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light source
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illumination
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被照明物体を均一に照明
する照明光学装置に関するものであり、特に、被照明物
体を円弧状に照明する照明光学装置、該照明光学装置を
備えた露光装置および該露光装置を用いた露光方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の照明光学系を備えた半導
体製造用の露光装置は、物体面としてのフォトマスク
(以下、マスクと称する。)面上に形成された回路パタ
ーンを投影光学系を介してウエハ等の基板(以下、ウエ
ハと称する。)上に投影転写される。この投影光学系は
凹面鏡と凸面鏡との2つの反射鏡を有しており、投影光
学系の軸外の円弧状の良像領域のみが利用されて、マス
ク上の円弧領域のみがウエハ上に投影転写される。従っ
て、マスク全体の回路パターンのウエハ上への転写は、
マスクとウエハとを一定方向に走査することにより行わ
れている。
【0003】この走査方式の露光によって、比較的高い
スループットでしかも高解像力が得られるという利点が
ある。この種の露光装置においては、マスク上の円弧領
域全体を均一でしかも一定の開口数(NA)で照明でき
る照明光学系が望まれており、特開昭60-232552 号公報
には、マスク上を円弧状に均一照明できる照明光学系が
提案されている。
【0004】この特開昭60-232552 号公報にて提案され
ている照明光学系では、図8の(A)に示す如く、超高
圧水銀灯21からの光束を楕円鏡22によってオプティ
カルインテグレータ23の入射面上で集光している。そ
して、このオプティカルインテグレータ23は、図8の
(B)に示す如く、焦点距離f1 のシリンドリカルレン
ズの集合体(23a,23d)と焦点距離f2 のシリン
ドリカルレンズの集合体(23b,23c)とを2枚ず
つ組み合わせられて構成されており、これにより直交方
向において異なる開口数の光束を形成している。オプテ
ィカルインテグレータ23を介した光束は、コンデンサ
ーレンズ24により集光されて、図8の(C)に示す如
き円弧状開口部25aを有するスリット板25を照明
し、その後、集光光学系26を介して被照明面であるマ
スク27上を均一に照明する。
【0005】ところが、特開昭60-232552 号公報にて提
案されている照明光学系では、図8の(C)に示す如
く、スリット板25上の円弧状開口部25aを少なくと
も照射するように長方形状の領域BFを照明しているた
め、円弧照明として利用される光束は僅かである。一般
に、円弧状の弦長は、露光領域を大きくするために長く
設定され、また円弧状のスリット幅25bはマスクをウ
エハ上に投影するミラー投影光学系の良像領域の制約か
ら比較的狭く設定されている。
【0006】従って、照明効率は、円弧状開口部25a
と長方形状の照射領域BFとの面積比で決定されるた
め、図8に示す照明光学系は、原理的に光量損失が大き
いという致命的な欠点を有している。この結果、被照明
面(マスク及びウエハ)上では光量が得られないため、
より高いスループットには対応できない問題がある。そ
こで、上記の如き問題を全て解消するために、本願出願
人は、特願平4-242486号において、例えば図9に示す如
く、特殊反射鏡を備えた照明光学装置を提案した。図9
において、(a)は装置を真上から見た時の様子を示す
構成図であり、(b)は装置を横方向(メリジオナル方
向)から見た時の断面構成を示す図である。
【0007】以下、図9を参照しながら特願平4-242486
号において提案した装置を説明すると、まずレーザー等
の光源1から供給される平行光束は複数のレンズ素子の
集合体で構成されるオプティカルインテグレータ2を通
過する。このとき、このオプティカルインテグレータ2
の射出側には、レンズ素子の数に相当する複数の光源像
が形成され、ここには、実質的に2次光源(面光源)が
形成される。この2次光源からの光束は、特殊反射鏡1
2により反射集光されて被照明物体としてのレチクルR
上には円弧状の照明領域BFが形成される。
【0008】ここで、図9の(b)に示す如く、特殊反
射鏡4は、放物線PAの頂点Oを原点としてこの原点O
を通る対称軸Ax0 をY、原点Oを通り対称軸Ax0(Y
軸)と垂直な方向をX、放物線PAをy=αx2 とする
と、原点Oから所定の距離(3(4α) -1)だけ離れた対
称軸Ax0(Y軸)上の位置Y0 を通り対称軸Ax0(Y
軸)と直交する基準軸Ax1 を中心に回転させた放物ト
ーリック形状の回転体の1部より構成されている。
【0009】従って、オプティカルインテグレータ2か
らの光束は、点線で示す如く、特殊反射鏡4により平行
光束に変換され、特殊反射鏡4の被照射面側の焦点位置
(被照射面側の焦点距離fはf=(2α) -1)には、テレ
セントリック性が維持された状態で円弧状の照射領域B
Fが形成される。この照射領域BFが形成される位置に
は、被照明物体としてのレチクルRが配置されており、
以上の照明光学装置によりレチクルRは格段に高い照明
効率のもとで円弧上に照明される。
【0010】レチクルRとウエハWとの間には等倍で両
側テレセントリックな反射型の投影光学系5が設けられ
ており、オプティカルインテグレータ2により形成され
る光源像は、投影光学系5の入射瞳(凸面鏡5bの位置
又はその近傍)と実質的に共役となっており、しかも、
この光源像及び投影光学系5の入射瞳の形状は共に円形
となっている。従って、レチクルRは、高い照明効率の
もとで円弧状のケーラー照明がなされる。
【0011】ここで、レチクルRはレチクルステージR
Sに保持され、ウエハWはウエハステージWSに保持さ
れており、不図示の駆動系によりレチクルステージRS
及びウエハステージWSは、露光時において、矢印で示
す方向へ移動する。従って、図9に示す装置によれば、
従来よりも格段に高い照明効率のもとで走査露光が行わ
れるので、より高いスループットのもとでの露光が実現
できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9の
(a)に示す如く、オプティカルインテグレータ2の射
出側に形成される複数の2次光源像(2次光源)を射出
する紙面方向(サジタル方向)での平行光束に関して見
ると、射出角が零度の時の平行光束L1 の径をP(0)=
0 とすると、射出角がψの時の平行光束L2 の径はP
(ψ) =P0 cos ψとなり、射出角ψが大きくなるに従
い紙面方向の光束径が小さくなる。従って、射出角が零
の時の平行光束L1 の断面は、図10の(a)に示す如
く、ほぼ円形状となっているものの、射出角がψの時の
平行光束L2 の断面は、図10の(b)に示す如く、図
9の(a)の紙面と垂直な方向(メリジオナル方向)で
はP0 の長径を有し、図9の(a)の紙面方向(サジタ
ル方向)ではP0 cos ψの短径を有する楕円形状とな
る。この結果、射出角が零度の平行光束L1 が特殊反射
鏡4により集光作用を受けた時の集光光束の集光状態
は、図11及び図12の(a)に示す如く、被照射面
(レチクルR)上に形成される円弧照明領域BF内の集
光点p1 に対して常に等しい角度φを張りながら(常に
等しい開口数(sin(φ/2))のもとで)円錐状に集光さ
れるのに対し、射出角がψの平行光束L2 が特殊反射鏡
4により集光作用を受けた時の集光光束の集光状態は、
楕円錐状に集光されて、被照射面上の円弧照明領域BF
内に集光点p2 が形成される。このため、集光点p2
半径方向Rでは、図12の(b)に示す如く、集光点p
2 に対する集光光束の張る角度φR (または開口数(sin
(φR /2))は、上記平行光束L1 の集光光束と等しく
なるが、集光点p2 の接線方向Tでは、図12の(c)
に示す如く、集光点p2 に対する集光光束の張る角度φ
T (または開口数(sin(φT /2))は、集光点p2 の半
径方向Rの場合よりもcos ψ倍だけ小さくなる。よっ
て、この問題は、サジタル方向において射出角ψが大き
い平行光束について顕著となる。
【0013】例えば、この問題を抱えた照明光学装置を
図9に示す如き投影型の露光装置に応用した場合には、
円弧状に照明されたレチクルパターンが投影光学系8に
よりウエハ上に投影されるが、レチクルパターンの円弧
状の像の両端の領域での投影光学系8による分解能が方
向により大きく異なる問題が生ずる。そこで、本発明
は、上記の問題を解決し、従来よりも格段に照明効率が
高く、円弧状に形成される照明領域での開口数が方向に
よらずほぼ一様とすることを目的とする
【0014】
【課題を解決するための手段】例えば、上記の目的を達
成するために、本発明による照明光学装置は、図3等に
示す如く、各射出角を持って射出する光束を供給する光
源を形成する光源手段(1、2)と、その光源手段から
の光束を集光して再び光源を形成する光源再形成光学系
3と、その光源再形成光学系により再形成される光源か
ら各射出角を持って射出する光束を集光して被照明物体
を照明するコンデンサー光学系4とを有し、その光源再
形成光学系3は、光源手段からの光束を変換して、コン
デンサー光学系4に入射する光束の各入射方向において
ほぼ一定の光束径を持つ光束を形成する構成としたもの
である。
【0015】また、以上の基本構成に基づいて、光源再
形成光学系は第1及び第2集光光学系を有し、その第1
及び第2集光光学系の焦点距離をそれぞれf1 ,f2
し、第1集光光学系に入射角θ1 で入射する主光線を含
む入射光束が第1集光光学系によって集光される集光位
置での光軸からの高さをy、その集光位置での光軸から
の高さyに関する主光線の入射角θ1 の関数をy=f1
11)、主光線の入射角θ1 の関数g11)の導関数
をg1'(θ1)、第1集光光学系により入射光束が集光さ
れる集光位置での光軸からの高さyから発する光束中の
主光線が第2集光光学系を介して射出する際の射出角を
θ2 、その集光位置での光軸からの高さyに関する主光
線の射出角θ2 の関数をy=f2 22)、主光線の射
出角θ2の関数g22)の導関数をg2'(θ2)とすると
き、 g2'(θ2 )cos θ1 =g1'(θ1 ) をほぼ満足することが好ましい。
【0016】特に上記条件の関係を満足するより好まし
き構成としては、第1集光光学系をy=f1sinθ1の関
係を満足する光学系(所謂、fsinθレンズ)で構成
し、第2集光光学系をy=f2θ2の関係を満足する光学
系(所謂、fθレンズ)で構成することが良い。また、
本発明による露光装置は、以上にて述べた照明光学装置
と、上記被照射物体に形成されたパターンの像を基板に
投影する投影光学系とを有する構成としたものである。
また、本発明による転写方法は、上記露光装置を用いた
転写方法であって、上記照明光学装置からの光束を被照
射物体に照明する工程と、上記投影光学系を介して被照
射物体に形成されたパターンの像を基板に投影転写する
工程を含むようにしたものである。
【0017】
【作 用】本発明は、光源再形成光学系を射出側から任
意の角度から見た時にも常に円形となる光源像又は射出
瞳を形成することに着目し、光源再形成光学系におい
て、光源又は2次光源(光源像)等から各射出角を持っ
て射出する光束を変換して、コンデンサー光学系への入
射光束の各入射方向においてほぼ一定の光束径を持つ光
束を形成したものである。
【0018】ここで、図1及び図2を参照しながら本発
明の原理について説明する。今、本発明による光源再形
成光学系3は、正の屈折力を持つ第1集光光学系30A
と同じく正の屈折力を持つ第2集光光学系30Bとを有
し、全体として望遠鏡系を構成しているものとする。ま
ず、図1に示す如く、第1集光光学系30Aの光源側
(物体OB側)には仮想的に絞りSH1が設けられ、この
絞りSH1から光軸方向に沿って距離Laxだけ離れた位置
に光軸からの高さyobの物体OBより発する斜光束が絞
りSH1及び第1集光光学系30Aを介して光軸からの高
さyの像Iを形成しているものとする。なお、図1にお
いて、(a)は光源側の第1集光光学系30Aの模式図
であり、(b)は図1(a)の絞りSH1付近の様子を示
す拡大図である。
【0019】ここで、光源再形成光学系3の最適な構成
を求めるに当たって、まず、図1より、第1集光光学系
30Aの射出側の斜光束の開口数(NA)を求める。
今、物体OBの高さyobの物体点からの絞りSH1の上端
を通過する光線l1 と物体OBの高さyobの物点からの
光軸と平行な光線l4 とで形成される第1集光光学系3
0Aの入射側の開口数をNAa とし、物体OBの高さy
obの物体点からの絞りSH1の上端を通過する光線l1
物体OBの高さyobの物体点からの絞りSH1の中心を通
る光線(主光線)l2 とで形成される第1集光光学系3
0Aの入射側の開口数をNA0 、物体OBの高さyob
物体点からの絞りSH1の中心を通る光線(主光線)l2
と物体OBの高さyobの物体点からの光軸と平行な光線
4 とで形成される第1集光光学系30Aの入射側の開
口数をNAb とするとき、図1の(b)より、
【0020】
【数1】
【0021】の関係が成立する。また、第1集光光学系
30Aに対する主光線l2 の入射角をθ1 、物体OBの
高さyobの物体点から絞りSH1の中心までの主光線l2
の長さをLP 、物体OBの高さyobの物体点を中心とし
た半径LP の円Cがそれぞれ絞りSH1の中心と交わる位
置をc1 ,絞りSH1の上端を通る光線l1 と交わる位置
をc2 、光線l4に対してそれぞれ位置c1 ,c2 を通
る垂線の交点をc3 ,c4 、位置c1 と位置c3 との光
軸と垂直な方向での距離をs1 、位置c2 と位置c4
の光軸と垂直な方向での距離をs2 とするとき、図1の
(b)より、上式(1)は、以下の(2)式となる。
【0022】
【数2】
【0023】ここで、s2 とs1 との差Δsは、絞りS
H1の開口の直径をD1 とすると、図1の(b)より、
【0024】
【数3】
【0025】の関係が成立する。従って、(2)式及び
(3)式より、
【0026】
【数4】
【0027】の関係が導出される。一方、図1の(a)
に示す如く、物体OBの高さyob(光軸からの物体OB
の高さ)の微小変化量をdyobとし、第1集光光学系3
0Aにより形成される像Iの像高y(光軸からの像の高
さ)の微小変化量をdyとするとき、第1集光光学系3
0Aの入射側の開口数をNA0 と第1集光光学系30A
の射出側の開口数NAとの間には、以下の(5)式の関
係が成立する。
【0028】
【数5】
【0029】このとき、図1の(a)より、yob=Lax
・tan θ1 の関係が成立するため、これの導関数は、
【0030】
【数6】
【0031】となる。また、第1集光光学系30Aの焦
点距離をf1 とし、物体OBから発する光束が第1集光
光学系30Aに入射する際の主光線の入射角をθ1 とす
るとき、第1集光光学系30Aに入射する主光線の入射
角θ1 と、その入射光束が第1集光光学系30Aを通過
する事により形成される像高y(光軸からの像Iの高
さ)との間には、
【0032】
【数7】
【0033】の関係が成立しているものとすると、これ
の導関数は、
【0034】
【数8】
【0035】となる。但し、g11 )はθ1 の関数、
1'(θ1 )はg11 )の導関数である。従って、
(4)式、(5)式、(6)式及び(8)式より、
【0036】
【数9】
【0037】の関係が導出される。この(9)式から、
第1集光光学系30Aの射出側の開口数NA1 は、絞り
H1から物体OBまでの距離Laxとは無関係であるた
め、第1集光光学系30Aに対して物体OBが無限遠の
位置に存在する場合にも(9)式の関係が常に成立する
ことが理解できる。
【0038】次に、図2を参照しながら光源再形成光学
系3の最適な構成を求める。ここで、図2では、説明を
簡単にするために、絞りSH1から物体OBまでの距離L
axが無限遠となる場合(絞りSH1に対して物体OBが無
限遠の位置にある場合)を例として示している。図2に
おいて、(a)は光源再形成光学系3全体の模式図を示
しており、(b)は光源再形成光学系3の射出瞳の付近
の様子を示す拡大図である。
【0039】今、第2集光光学系30Bの射出側の射出
瞳位置(但し、この位置は第2集光光学系30Bの射出
側(被照明面側)の焦点位置とは限らない。)には仮想
的な絞りSH2が設けられ、また、光源再形成光学系30
内部の像Iは第1集光光学系30Aの後側(像側又は被
照明面側)の焦点位置かつ第2集光光学系30Bの前側
(物体側又は光源側)の焦点位置に形成されているもの
とすると、図2の(a)に示す如く、仮想的な絞りSH1
を介して第1集光光学系30Aに対し入射角θ 1 で入射
する光束は平行光束となる。
【0040】従って、入射角θ1 で入射する光束(平行
光束)が第1集光光学系30Aによって結像される像I
の像高(光軸からの像Iの高さ)をyとし、この像高y
から発する光束が第2集光光学系30Bにより集光作用
を受けた後、この第2集光光学系30Bを射出する光束
(平行光束)の射出角をθ2 、第1集光光学系30Aの
焦点距離をf1 、第2集光光学系30Bの焦点距離をf
2 とするとき、
【0041】
【数10】
【0042】の関係が成立するものとする。但し、g
11 )はθ1 の関数であり、g22)はθ2 の関数
である。また、第2集光光学系30Bを射出する射出瞳
位置または絞りSH2の位置(但し、この位置は第2集光
光学系30Bの射出側(被照明面側)の焦点位置とは限
らない。)での射出光束の直径をD2 、g22 )の導
関数をg2'(θ2 )とするとき、上述した(9)式の関
係は、第2集光光学系30Bにおいても成立するため、
次式(11)の如くなる。
【0043】
【数11】
【0044】従って、(9)式及び(11)式より次式
の関係が導出される。
【0045】
【数12】
【0046】ここで、図2の(b)に示す如く、射出角
がθ2 の時の射出光束径をD22)とするとき、射出角
が零度(θ2 =0°)の時の射出光束径D2(0)を射出
角がθ2 の時の射出光束径と等しくするためには、次式
の関係を満足することが好ましい。
【0047】
【数13】
【0048】よって、(12)式及び(13)式より、
【0049】
【数14】
【0050】の関係が導出され、最終的には、次式(1
5)の如くなる。
【0051】
【数15】
【0052】このとき、光源再形成光学系3の倍率m
は、
【0053】
【数16】
【0054】となるため、(14)式は最終的に次式
(17)の如くなる。
【0055】
【数17】
【0056】従って、光源再形成光学系3を上式(1
7)を満足するように構成すれば、光源再形成光学系3
を射出する射出光束径は、射出角θ2 によらず一定とな
る。なお、説明を簡単にするために、物体OB(又は光
源)が第1集光光学系30Aに対して無限遠の位置にあ
る場合(第1集光光学系30Aに入射する光束を平行光
束とした場合)を前提として(17)式を導出したが、
物体OB(又は光源)が有限の位置にある場合でも(1
7)式の関係は成立することは勿論である。この場合に
おける(17)式は、第1集光光学系30Aに入射角θ
1 で入射する主光線を含む入射光束が第1集光光学系3
0Aによって集光される集光位置での光軸からの高さを
y、その集光位置での光軸からの高さyに関する主光線
の入射角θ1 の関数をy=f1 11)、その主光線の
入射角θ1 の関数g11)の導関数をg1'(θ1)、第1
集光光学系30Aにより入射光束が集光される集光位置
での光軸からの高さyから発する光束中の主光線が第2
集光光学系30Bを介して射出する際の射出角をθ2
その集光位置での光軸からの高さyに関する主光線の射
出角θ2 の関数をy=f2 22)、その主光線の射出
角θ2 の関数g22)の導関数をg2'(θ2)としたとき
の関係を示す。
【0057】ここで、(17)式の解の一例を説明する
と、例えば以下の解が存在する。
【0058】
【数18】
【0059】但し、k1 〜k3 は定数である。このた
め、第1集光光学系30Aではy=f11 sin θ1
2 の関係を満足するレンズで構成し、第2集光光学系
30Bではy=f2 1 θ2 +k3 の関係を満足するレ
ンズで構成すれば良いことが理解できる。例えば、k1
=1,k2 =k3 =0の場合には、第1集光光学系30
Aをy=f1sinθ1 の関係を満足するf sinθレンズで
構成し、第2集光光学系30Bをy=f2 θ2 の関係を
満足するfθレンズで構成すれば良いことが理解でき
る。
【0060】また、k2 =k3 =0の場合には、第1集
光光学系30Aをy=f11 sinθ1 の関係を満足す
るfk1sinθレンズで構成し、第2集光光学系30Bを
y=f2 θ2 の関係を満足するfk1 θレンズで構成す
れば良い。
【0061】
【実施例】図3及び図4は本発明による照明光学系を露
光装置に応用した例を示す図であり、この図を参照しな
がら本発明による第1実施例を説明する。図3におい
て、(a)は第1実施例の装置を真上から見た時の様子
を示す図であり、(b)は(a)の装置を横から見た時
の断面構成を示す図である。
【0062】図3に示す如く、被照射面としてのレチク
ルRの上方にはレチクルRを均一な円弧照明する照明光
学系が設けられており、図4に示す如く、レチクルRの
下方にはレチクルRのパターンをウエハW上に転写する
投影光学系5が設けられている。まず、エキシマレーザ
ー等の光源1からは露光のための平行光束が供給され、
この平行光束は、不図示のビームエキスパンダを介して
所望のビーム径に整形された後、多光源形成手段として
のオプティカルインテグレータ2に入射する。
【0063】オプティカルインテグレータ2は、例えば
複数のレンズ素子の集合体よりなり、各レンズ素子に入
射する平行光束を射出側で集光する。この射出側の位置
1には、レンズ素子の数に相当する点光源の集合体よ
りなる複数の光源像Iが形成され、ここには、実質的に
面光源としての2次光源が形成される。この2次光源が
形成される位置A1 もしくはその近傍には、円形状の開
口部を有する開口絞りSが設けられており、これによ
り、オプティカルインテグレータ2により形成される2
次光源は円形状にされる。
【0064】開口絞りSにより円形状となった2次光源
の各光源像からは各々光束が射出し、2次光源全体とし
て見れば、図3(a)に示す如く、各射出角を持った平
行光束が射出し、光源再形成光学系としてのリレー光学
系3に入射する。リレー光学系3は、オプティカルイン
テグレータ2により形成された複数の光源像(2次光
源)を再形成する機能を有し、このリレー光学系3の入
射瞳位置(後述する第1集光光学系30Aの光源側焦点
位置もしくはその近傍)がオプティカルインテグレータ
2により形成される光源像位置A1 と一致するように配
置されている。
【0065】このリレー光学系3は、正の屈折力を持つ
第1集光光学系30Aと同じく正の屈折力を持つ第2集
光光学系30Bとで構成されており、第1集光光学系3
0Aは、両凸形状の正レンズ31A,両凹形状の負レン
ズ32A及び両凸形状の正レンズ33Aの3枚よりなる
fsin θレンズで構成され、第2集光光学系30Bは、
両凸形状の正レンズ31B,両凹形状の負レンズ32
B,両凸形状の正レンズ33B及び光源側に凹面を向け
たメニスカス形状の負レンズ34Bの4枚よりなるfθ
レンズで構成されている。
【0066】ここで、第1集光光学系30Aは、第1集
光光学系30Aの焦点距離をf1 、2次光源からの入射
光束(平行光束)の入射角(あるいは開口絞りSにより
規定される2次光源からの主光線の入射角)をθ1 、入
射角θ1 の入射光束(平行光束)が第1集光光学系30
Aにより結像される像の光軸からの高さ(像高)をyと
するとき、y=f1 sin θ1 の関係を満足し、一方、第
2集光光学系30Bは、第2集光光学系30Bの焦点距
離をf2 、第1集光光学系30Aにより形成される像の
光軸からの高さy(像高)から発する光束が第2集光光
学系30Bを射出するときの射出光束(あるいは射出す
る主光線)の射出角θ2 とするとき、y=f2 θ2 の関
係を満足する。
【0067】以上のリレー光学系3の構成により、位置
1 の2次光源から各射出角を持って射出する平行光束
は第1集光光学系30Aにより集光されて位置B1 には
長方形状の空間像Iが形成され、この長方形状の空間像
Iからの光束は第2集光光学系30Bにより集光されて
平行光束に変換されてコンデンサー光学系としての特殊
反射鏡4へ向かう。これを換言すれば、位置A1 の2次
光源を形成する各点光源からの光束は、例えば図3の
(b)の点線で示す如く、第1集光光学系30Aにより
集光されて、位置B1 の空間像Iを重畳的に照明するよ
うな平行光束に変換された後、その平行光束は、第2集
光光学系30Bに入射して、第2集光光学系30B中の
負レンズ32B内部の位置A2 で一旦集光されて、コン
デンサー光学系としての特殊反射鏡4へ向かう。なお、
この特殊反射鏡4の具体的な構成は後で詳述するが、特
殊反射鏡4は、直交した方向で反射面の曲率半径が異な
るトーリック面(トロイダル面)の反射面を持ってい
る。
【0068】このとき、第2集光光学系30B中の負レ
ンズ32B内部の位置A2 には2次光源の実像が形成さ
れ、リレー光学系3の射出瞳位置A20(第2集光光学系
30Bの被照明面側の焦点位置)には、リレー光学系3
の射出側を任意の角度から見ても常に円形状となる2次
光源の虚像が形成される。従って、リレー光学系3を射
出する射出角が零度(ψ=0°)の時の平行光束の光束
径P(0) とリレー光学系3を射出する射出角がψの時の
平行光束の光束径P(ψ) とは等しくなり、リレー光学
系3の射出瞳からは一定の径P0 を持つ平行光束が供給
されるようにリレー光学系3を射出する。なお、第1集
光光学系30Aにより形成される空間像Iの位置B
1 は、第1集光光学系30Aの後側(被照明側)の焦点
位置と一致すると共に、第2集光光学系30Bの前側
(光源側)の焦点位置と一致している。
【0069】さて、各射出角を持ってリレー光学系3を
射出した平行光束は、被照明面としてのレチクルR上で
特殊反射鏡4により円弧状に集光される。図3の(b)
に示す如く、特殊反射鏡4は、放物線PAの頂点Oを原
点としてこの原点Oを通る対称軸Ax0 をY軸、原点O
を通り対称軸Ax0(Y軸)と垂直な方向をX軸、放物線
PAをy=αx2 とするとき、対称軸Ax0(Y軸)にお
いて頂点Oから所定の距離(3(4α) -1)だけ離れた位
置Y0 を通り対称軸Ax0(Y軸)と直交する基準軸Ax
1 を中心に回転させた放物型トーリック形状の回転体の
1部よりなり、特殊反射鏡3を上方から見た時には、図
3の(a)に示す如く、放物トーリック形状の回転体の
2つの緯線(4a,4b)間で形成される円弧型帯状の
形状を成している。
【0070】この時、放物型トーリック形状の回転体
は、基準軸Ax1 と対称軸Ax0 とに対して垂直で原点
(頂点)Oを通る方向をZ軸、基準軸Ax1 と対称軸A
0 との交点Y0 から頂点までの距離(被照明領域の半
径)をRとするとき、
【0071】
【数19】
【0072】
【数20】
【0073】の関係をほぼ満足する関数として表現され
る。なお、特殊反射鏡4は、基準軸Ax1 がリレー光学
系3の射出瞳位置A20を通るように構成されており、す
なわち、リレー光学系3の射出瞳位置A20と特殊反射鏡
4の前側(光源側)の焦点位置(光源側の焦点距離fは
f=(2α) -1)とが一致するように構成されている。
【0074】従って、リレー光学系3により形成される
2次光源の虚像からの平行光束は、特殊反射鏡4の被照
射面側の焦点位置(被照射面側の焦点距離fはf=(2
α) -1)上に配置されたレチクルR上の位置B2 におい
て、特殊反射鏡4により円弧状に集光される。これを換
言すれば、位置A20の2次光源の虚像を形成する複数の
点光源の虚像からの光束は、特殊反射鏡4によりそれぞ
れ集光されて、レチクルR上を円弧状に重畳的に均一照
明する。よって、レチクルR上にはテレセントリック性
が維持された状態で円弧状の照明領域BFが形成され
る。
【0075】さて、図4に示す如く、レチクルRとウエ
ハWとの間には等倍で両側テレセントリックな投影光学
系5が設けられており、この投影光学系5は、基本構成
として凹面鏡51と凸面鏡52とを有し、さらにレチク
ルRと凹面鏡51との間及び凹面鏡51とウエハWとの
間にはそれぞれ光路を折り曲げる反射鏡M51,M52を有
している。そして、凹面鏡51と凸面鏡52との曲率中
心とがほぼ一致しており、この時、凹面鏡52の曲率半
径は凹面鏡51の曲率半径の半分となっている。
【0076】ここで、オプティカルインテグレータ2に
より形成される光源像位置A1 、リレー光学系3により
再形成される光源像位置A2 、リレー光学系3の射出瞳
位置A20、及び投影光学系5の入射瞳位置(凸面鏡52
の位置又はその近傍の位置)は互いに共役となってお
り、しかも各位置での光源像及び瞳の形状は共に円形と
なっている。
【0077】従って、レチクルR上には、テレセントリ
ック性が維持されながら円弧状照明領域が形成されてい
るのみならず、ケーラー照明されていることが理解でき
る。なお、オプティカルインテグレータ2からそれぞれ
の射出角で射出する平行光束が第1集光光学系30Aに
より形成される位置B1 とレチクルR上の物体面位置B
2 とは共役となっている。
【0078】ここで、レチクルRはレチクルステージR
Sに保持され、ウエハWはウエハステージWSに保持さ
れており、不図示の駆動系によりレチクルステージRS
及びウエハステージWSは、露光時において、矢印で示
す方向へ移動し、これによって、レチクルR上のパター
ン全体がウエハW上に露光される。以上のように、本実
施例では、高い照明効率及び一様な開口数のもとで円弧
状にしかも均一にレチクルが照明されるため、レチクル
R上の回路パターンを短い露光時間でしかも高解像力の
もとでウエハW上へ円弧状に転写することができる。
【0079】なお、図3及び図4に示した第1実施例で
は、投影光学系5を等倍系とした例を示しているが、言
うまでもなく投影光学系5を縮小系または拡大系で構成
して良い。次に、図5及び図6には本発明による第2実
施例の装置を露光装置に応用した例を示しており、図3
及び図4と同じ機能を持つ部材には同じ符号を付してあ
る。第1実施例では開口絞りSをオプティカルインテグ
レータ2の射出側に設けた例を示したが、第2実施例で
は、図5に示す如く、リレー光学系3の第2集光光学系
内の空間にオプティカルインテグレータ2の2次光源の
実像を形成し、この実像が形成される位置に開口絞りS
を設け、さらに図6に示す如く投影光学系を屈折型の縮
小投影系で構成した例を示している。これにより、上述
した第1実施例と全く同様な効果が期待できる。
【0080】ところで、近年においては、例えはオプテ
ィカルインテグレータにより形成される2次光源の形状
を変形させて、レチクルRを傾斜照明することにより、
投影光学系が本来有する解像度並びに焦点深度よりも大
幅に向上させようという傾斜照明技術が提案されてお
り、大きな注目を集めている。例えば、通常、オプティ
カルインテグレータの射出側に配置されている開口絞り
において輪帯状(ドーナツ状)の開口部を設けて輪帯状
の2次光源を形成し、レチクルRを傾斜照明することに
より、投影光学系の解像度並びに焦点深度の改善を図ろ
うとする輪帯状照明法が知られている。また、この開口
絞りに2つあるいは4つの偏心した開口部を設けて2つ
あるいは4つの偏心した2次光源を形成し、レチクルR
を傾斜照明することにより、輪帯状照明法よりも大きな
解像度並びに深い焦点深度を得ようとする特殊傾斜照明
法も知られており、この技術は例えば特開平4−101
148号公報に開示されている。
【0081】従って、第2実施例の装置をさらに応用
し、リレー光学系3の第2集光光学系内に図7の(a)
に示す如き輪帯状の開口部を有する開口絞りSを配置す
れば、この開口絞りSにより形成される輪帯状の光源か
らの光束は、レチクルR上を一様な開口数のもとで円弧
状に均一に傾斜照明できるため、より微細なレチクルパ
ターンを深い焦点深度のもとでウエハW上に忠実に転写
することができる。
【0082】また、例えば、図7の(a)に示す如き偏
心した4つの開口部を有する開口絞りSをリレー光学系
3の第2集光光学系内に配置すれば、この開口絞りSに
より形成される4つの偏心光源からの光束は、レチクル
R上を一様な開口数のもとで円弧状に均一に傾斜照明で
き、より一層微細なレチクルパターンを深い焦点深度の
もとでウエハW上に忠実に転写することができるため極
めて有効である。
【0083】なお、図7に示した開口絞りSを図3及び
図4に示した第1実施例に適用しても傾斜照明法による
効果を期待できる。この場合、図4に示した反射型の投
影光学系5を縮小系で構成することが望ましい。また、
各実施例では、平行光束を供給するための手段(光源
部)としてレーザー等の光源を用いた例を示したが、こ
れに限るものでなく、例えば、楕円鏡と、この楕円鏡の
第1焦点位置に設けられた水銀アーク灯の光源と、楕円
鏡により集光された水銀アーク灯の光を平行光束に変換
するコリメータレンズとで平行光束を供給するための手
段(光源部)を構成しても良い。
【0084】さらに、各実施例では、平行光束を供給す
る光源1(光源部)とオプティカルインテグレータ2と
を含む光学系より、複数の光源像よりなる2次光源(所
定の大きさを持つ面光源)を形成し、これにより実質的
に各射出角を持って射出する光束を供給する光源手段と
して機能させているがこれに限るものではなく、例え
ば、各放射角を持って放射される光束を供給する水銀ア
ーク灯と、この水銀アーク灯から発する光束を光学系へ
有効へ導くための凹面反射鏡とで光源手段を構成しても
良い。この場合、水銀アーク灯を挟んで凹面反射鏡と反
対側にリレー光学系を配置し、水銀アーク灯の発光点を
光源再形成光学系の入射瞳と一致するように配置するこ
とが良い。
【0085】また、各実施例では光源再形成光学系とし
て機能するリレー光学系3を屈折性の光学部材(レン
ズ)で構成した例を示したが、反射性の光学部材(反射
鏡)で構成しても良く、さらにはリレー光学系3以外の
光学系を反射性の光学部材(反射鏡)で構成しても良
い。また、各実施例では多光源形成手段の一例であるオ
プティカルインテグレータ2をレンズ素子の集合体で構
成した例を示したが、これの代わりに特開平1−271
718号に開示されている内面反射型のロッド状の光学
部材を用いても良い。さらには、多光源形成手段として
複数の光ファイバーを束ねた光ファイバー束を用いても
良い。
【0086】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、従来より
も格段に照明効率が高く、円弧状に形成される照明領域
での開口数が方向によらずほぼ一様となる高性能な照明
光学装置を達成できる。特に、本発明を投影型の露光装
置に応用した場合には、投影像の方向による投影光学系
の分解能差が全く生ずることなく、忠実なレチクルパタ
ーンをウエハ上に転写することができる。
【0087】なお、本発明は投影型の露光装置用の照明
光学系に限ることなく、その他の装置の光学系にも応用
することができる事は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】図1を基にして本発明の原理をより具体的に説
明するための図である。
【図3】本発明による第1実施例の照明光学装置を半導
体製造用の露光装置に応用した時の構成を示す図であ
る。
【図4】図3に示した装置の露光部の構成を示す図であ
る。
【図5】本発明による第2実施例の照明光学装置を半導
体製造用の露光装置に応用した時の構成を示す図であ
る。
【図6】図5に示した装置の露光部の構成を示す図であ
る。
【図7】(a)は開口絞りに輪帯状の開口部を設けた様
子を示す平面図であり、(b)は開口絞りに偏心した4
つの開口部を設けた様子を示す平面図である。
【図8】従来の装置の構成を示す図である。
【図9】特願平4−242486号において提案した装
置の概略的な構成を示す図である。
【図10】(a)はオプティカルインテグレータを零度
の射出角で射出する平行光束の断面の様子を示す図であ
り、(b)はオプティカルインテグレータをψの射出角
で射出する平行光束の断面の様子を示す図である。
【図11】被照明面上にて集光される光束の様子を示す
図である。
【図12】(a)は図11の集光点p1 を通る各方向か
ら集光光束L1 を縦に切断した時の集光光束L1 の断面
の様子を示す図であり、(b)は図11の集光点p2
通る半径方向Rから集光光束L2 を縦に切断した時の集
光光束L2 の断面の様子を示す図であり、(c)は図1
1の集光点p2 を通る接線方向Tから集光光束L2 を縦
に切断した時の集光光束L2 の断面の様子を示す図であ
る。
【主要部分の符号の説明】
1・・・・・ 光源 2・・・・・ 多光源形成光学系(オプティカルインテグレー
タ) 3・・・・・ 光源再形成光学系(リレー光学系) 4・・・・・ 特殊反射鏡(トーリック型反射鏡) 5・・・・・ 投影光学系 R・・・・・ レチクル W・・・・・ ウエハ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03B 27/32 G03B 27/54 G03F 7/20

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各射出角を持って射出する光束を供給す
    る光源を形成する光源手段と、該光源手段からの光束を
    集光して再び光源を形成する光源再形成光学系と、該光
    源再形成光学系により再形成される光源から各射出角を
    持って射出する光束を集光して被照明物体を照明するコ
    ンデンサー光学系とを有し、 前記光源再形成光学系は、前記光源手段からの光束を変
    換して、前記コンデンサー光学系に入射する光束の各入
    射方向においてほぼ一定の光束径を持つ光束を形成する
    ことを特徴とする照明光学装置。
  2. 【請求項2】 前記光源再形成光学系は第1及び第2集
    光光学系を有し、前記第1及び第2集光光学系の焦点距
    離をそれぞれf1,f2とし、前記第1集光光学系に入射
    角θ1で入射する主光線を含む入射光束が前記第1集光
    光学系によって集光される集光位置での光軸からの高さ
    をy、該集光位置での光軸からの高さyに関する前記主
    光線の入射角θ1の関数をy=f11(θ1)、前記主光
    線の入射角θ1の関数g1(θ1)の導関数をg1'
    (θ1)、前記第1集光光学系により前記入射光束が集
    光される集光位置での光軸からの高さyから発する光束
    中の主光線が前記第2集光光学系を介して射出する際の
    射出角θ2、前記集光位置での光軸からの高さyに関す
    る前記主光線の射出角θ2の関数をy=f22(θ2)、
    前記主光線の射出角θ2の関数g2(θ2)の導関数を
    2'(θ2)とするとき、 g2'(θ2)cosθ1=g1'(θ1) をほぼ満足することを特徴とする請求項1記載の照明光
    学装置。
  3. 【請求項3】 前記第1集光光学系はy=f1sinθ1
    関係を満足する光学系で構成され、前記第2集光光学系
    はy=f2θ2の関係を満足する光学系で構成されること
    を特徴とする請求項2に記載の照明光学装置。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサー光学系は、該光源再形
    成光学系により再形成される光源から各射出角を持って
    射出する光束を集光して前記被照明物体上に円弧状の照
    明領域を形成する反射部材を有することを特徴とする請
    求項1または請求項3記載の照明光学装置。
  5. 【請求項5】 前記光源手段は、平行光束を供給する光
    源部と、該光源部からの光束により複数の光源を形成す
    る多光源形成手段とを有し、前記光源再形成光学系は前
    記複数の光源からの光束を集光して再び複数の光源を形
    成することを特徴とする請求項1または請求項4記載の
    照明光学装置。
  6. 【請求項6】 前記光源再形成光学系は、前記被照明物
    体を傾斜照明する手段を有することを特徴とする請求項
    1乃至請求項5の何れか1項に記載の照明光学装置。
  7. 【請求項7】 前記被照明物体を傾斜照明する手段は、
    輪帯状の2次光源、2つの偏心した2次光源、あるいは
    4つの偏心した2次光源を形成することを特徴とする請
    求項6に記載の照明光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記
    載の照明光学装置と、前記被照射物体に形成されたパタ
    ーンの像を基板に投影する投影光学系とを有することを
    特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の露光装置を用いた転写
    方法において、前記照明光学装置からの光束を前記被照
    射物体に照明する工程と、前記投影光学系を介して前記
    前記被照射物体上に形成されたパターンの像を前記基板
    に投影転写する工程を含むことを特徴とする転写方法。
  10. 【請求項10】 レチクルを照明するために、前記レチ
    クル上に円弧状の照明領域を形成する照明工程と、 前記レチクルのパターン像を基板に投影転写するため
    に、前記レチクルと基板とを走査する投影転写工程とを
    含み、 前記照明工程は、前記円弧状の照明領域での照明開口数
    が方向によらず一様とする工程を含むことを特徴とする
    転写方法。
  11. 【請求項11】 前記投影転写工程は、投影光学系を用
    いて前記レチクルのパターン像を前記基板に投影する工
    程を含み、 前記投影光学系は、前記レチクルのパターン像を前記基
    板に投影するための複数の反射鏡を含むことを特徴とす
    る請求項10に記載の転写方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の反射鏡は、凸面反射鏡と凹
    面反射鏡とを含むことを特徴とする請求項11に記載の
    転写方法。
  13. 【請求項13】 前記照明工程は、前記レチクルを傾斜
    照明する工程をさらに含むことを特徴とする請求項10
    乃至請求項12の何れか1項に記載の転写方 法。
  14. 【請求項14】 前記レチクルを傾斜照明する工程は、
    輪帯状の2次光源、2つの偏心した2次光源、あるいは
    4つの偏心した2次光源を形成する工程を含むことを特
    徴とする請求項13に記載の転写方法。
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