JP3367120B2 - 金属リチウム付金属集電体及びその製造方法 - Google Patents
金属リチウム付金属集電体及びその製造方法Info
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- JP3367120B2 JP3367120B2 JP28085592A JP28085592A JP3367120B2 JP 3367120 B2 JP3367120 B2 JP 3367120B2 JP 28085592 A JP28085592 A JP 28085592A JP 28085592 A JP28085592 A JP 28085592A JP 3367120 B2 JP3367120 B2 JP 3367120B2
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- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロニクス機
器、玩具、アクセサリ−などの分野に使われる金属リチ
ウムを負極活物質とする薄形電池に用いる金属リチウム
付金属集電体とその負極集電体への金属リチウム形成方
法に関するものである。
器、玩具、アクセサリ−などの分野に使われる金属リチ
ウムを負極活物質とする薄形電池に用いる金属リチウム
付金属集電体とその負極集電体への金属リチウム形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の薄形電池に用いられた金属リチウ
ムは、圧延された金属リチウム箔をハ−フカットなどの
手段で所定の大きさに切断した後、集電体となる金属板
上に転写することで金属リチウム付金属集電体を形成し
ていた。しかしながらこのような方法ではハ−フカット
時にすべての箇所でリチウムが切断されるとは限らず、
部分的に引っついている箇所が発生し、転写する時に途
中で切断され所定の形状に転写されない場合があった。
また金属集電体にあらかじめ枠体の接着剤が配置され、
且つ該接着剤の厚さが転写しようとする金属リチウム箔
の厚さより厚い場合には転写することができなかった。
最も大きな問題点としては金属リチウム箔を生産する時
の歩留りの低さで、金属リチウム塊を連続して約100
μ厚さにまで圧延するのに約20%の損失となる。
ムは、圧延された金属リチウム箔をハ−フカットなどの
手段で所定の大きさに切断した後、集電体となる金属板
上に転写することで金属リチウム付金属集電体を形成し
ていた。しかしながらこのような方法ではハ−フカット
時にすべての箇所でリチウムが切断されるとは限らず、
部分的に引っついている箇所が発生し、転写する時に途
中で切断され所定の形状に転写されない場合があった。
また金属集電体にあらかじめ枠体の接着剤が配置され、
且つ該接着剤の厚さが転写しようとする金属リチウム箔
の厚さより厚い場合には転写することができなかった。
最も大きな問題点としては金属リチウム箔を生産する時
の歩留りの低さで、金属リチウム塊を連続して約100
μ厚さにまで圧延するのに約20%の損失となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところは
金属リチウムの歩留率の向上と、金属集電体への配置を
容易にすることと、密着性を高める金属リチウム付金属
集電体とその製造方法を提供することにある。
鑑みてなされたものであって、その目的とするところは
金属リチウムの歩留率の向上と、金属集電体への配置を
容易にすることと、密着性を高める金属リチウム付金属
集電体とその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するもので、金属リチウム付金属集電体については金属
が被覆された樹脂フィルム又は金属箔の金属面上に一定
パタ−ンで樹脂を配置し、該樹脂のない部分に金属リチ
ウムが圧着されていること、前記樹脂が接着剤からなる
樹脂フィルムで複数層からなり、段差が設けられている
こと、前記金属リチウムの上面が前記接着剤からなる樹
脂フィルムの段差部と同一レベル又は僅かに低いこと、
前記金属リチウムの周縁の圧着力が中心部の圧着力より
小さいこと、前記金属リチウムの圧着部が金属面上に複
数個設けられていること、前記金属リチウムの金属面に
おける総圧着面積が0.6%以上であることなどで、金
属リチウム付金属集電体の製造方法については金属が被
覆された樹脂フィルム又は金属箔の金属面上に一定パタ
−ンで穴を設けた接着剤からなる樹脂フィルムを接着し
た後、該穴に金属リチウム塊を配置し、さらに該金属面
の長さ方向に対して圧延ロ−ルにより金属リチウム塊を
圧延し金属面に圧着するか、又は該穴に金属リチウム箔
を配置したと同時か又は後に該金属リチウム箔面上に打
撃を加え金属リチウム箔を金属面上に圧着すること、前
記金属リチウム塊が前記穴に配置され圧延されるまでに
該金属リチウム塊の少なくとも一部が押圧により前記金
属面に圧着されること、前記金属リチウム箔の打撃がハ
ンマ−プレスにより加えられることなどを特徴とするも
ので、これらにより上述の問題点を解決するものであ
る。
するもので、金属リチウム付金属集電体については金属
が被覆された樹脂フィルム又は金属箔の金属面上に一定
パタ−ンで樹脂を配置し、該樹脂のない部分に金属リチ
ウムが圧着されていること、前記樹脂が接着剤からなる
樹脂フィルムで複数層からなり、段差が設けられている
こと、前記金属リチウムの上面が前記接着剤からなる樹
脂フィルムの段差部と同一レベル又は僅かに低いこと、
前記金属リチウムの周縁の圧着力が中心部の圧着力より
小さいこと、前記金属リチウムの圧着部が金属面上に複
数個設けられていること、前記金属リチウムの金属面に
おける総圧着面積が0.6%以上であることなどで、金
属リチウム付金属集電体の製造方法については金属が被
覆された樹脂フィルム又は金属箔の金属面上に一定パタ
−ンで穴を設けた接着剤からなる樹脂フィルムを接着し
た後、該穴に金属リチウム塊を配置し、さらに該金属面
の長さ方向に対して圧延ロ−ルにより金属リチウム塊を
圧延し金属面に圧着するか、又は該穴に金属リチウム箔
を配置したと同時か又は後に該金属リチウム箔面上に打
撃を加え金属リチウム箔を金属面上に圧着すること、前
記金属リチウム塊が前記穴に配置され圧延されるまでに
該金属リチウム塊の少なくとも一部が押圧により前記金
属面に圧着されること、前記金属リチウム箔の打撃がハ
ンマ−プレスにより加えられることなどを特徴とするも
ので、これらにより上述の問題点を解決するものであ
る。
【0005】
【作用】請求項1により接着剤を備え且つ金属リチウム
が圧着された一連の金属集電体が得られ、電池生産時の
工程が連続で高速自動化処理できる。請求項2及び3に
より接着剤と金属リチウムの厚み差の箇所に他の電池要
素(即ち正極活物質、電解質など)を配置できる。請求
項4により金属リチウム周縁部の電気電導性を低下せし
めることで充電電流密度を小さくし、金属リチウムのデ
ンドライト形成を抑制し内部短絡による電池の破損を防
止する。請求項5により金属リチウムの金属表面への圧
着を分散させ、電気的な接触と機械的な保持を両立させ
ることができる。請求項6により金属リチウムの電気的
な接触と機械的な保持に対する必要最小限の圧着を行
い、圧着の処理工程を確実且つ簡略化する。請求項7に
より所定形状に一定パタ−ンで穴を設けた接着剤を接着
した金属集電体上に金属リチウム塊を配置し、圧延する
だけで所定形状(穴の形状に応じた形状)の金属リチウ
ム箔が得られ、転写による問題点が解消される。金属リ
チウム塊の量と圧延時の厚さ調整で任意の箔厚さが得ら
れる。また金属リチウム塊の歩留りが一段と向上する。
また金属リチウムの取扱い性が容易となる。さらに接着
剤と金属リチウムとの段差が大きい場合などには金属リ
チウム箔の打撃による圧着固定が集電体との電気的接触
及び保持の上から簡単で且つ確実な方法である。請求項
8により位置ずれを防止し、金属リチウムの所定形状に
圧延圧着する加工速度を向上させる。また所定形状への
加工精度を高める。請求項9により金属リチウムの圧着
固定処理の高速自動化が達成できる。
が圧着された一連の金属集電体が得られ、電池生産時の
工程が連続で高速自動化処理できる。請求項2及び3に
より接着剤と金属リチウムの厚み差の箇所に他の電池要
素(即ち正極活物質、電解質など)を配置できる。請求
項4により金属リチウム周縁部の電気電導性を低下せし
めることで充電電流密度を小さくし、金属リチウムのデ
ンドライト形成を抑制し内部短絡による電池の破損を防
止する。請求項5により金属リチウムの金属表面への圧
着を分散させ、電気的な接触と機械的な保持を両立させ
ることができる。請求項6により金属リチウムの電気的
な接触と機械的な保持に対する必要最小限の圧着を行
い、圧着の処理工程を確実且つ簡略化する。請求項7に
より所定形状に一定パタ−ンで穴を設けた接着剤を接着
した金属集電体上に金属リチウム塊を配置し、圧延する
だけで所定形状(穴の形状に応じた形状)の金属リチウ
ム箔が得られ、転写による問題点が解消される。金属リ
チウム塊の量と圧延時の厚さ調整で任意の箔厚さが得ら
れる。また金属リチウム塊の歩留りが一段と向上する。
また金属リチウムの取扱い性が容易となる。さらに接着
剤と金属リチウムとの段差が大きい場合などには金属リ
チウム箔の打撃による圧着固定が集電体との電気的接触
及び保持の上から簡単で且つ確実な方法である。請求項
8により位置ずれを防止し、金属リチウムの所定形状に
圧延圧着する加工速度を向上させる。また所定形状への
加工精度を高める。請求項9により金属リチウムの圧着
固定処理の高速自動化が達成できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1)金属リチウム付金属集電体とその製造方法
を示す。金属集電体1(幅;約300mm、厚さ;約2
0μ、材質;銅箔、その他にステンレス箔、ニッケル
箔、樹脂フィルムの上に銅を蒸着したものなどが使用で
きる。)の上に、一定パタ−ンで穴2(形状;正方形、
縦横の長さ;約2.5cm及び約2.3cm、深さ;約
0.4mm)を等間隔(約6mm)で複数個設けた接着
剤からなる少なくとも2層から構成される樹脂フィルム
3(構成;1層目樹脂フィルム3’と2層目樹脂フィル
ム3”、各樹脂フィルムの構成;変性PP−芯材PET
又はアルミニウム箔−変性PPの3層、厚さ;1層目樹
脂フィルム3’は約0.1mm、2層目樹脂フィルム
3”は約0.3mm、各穴の形状;1層目樹脂フィルム
3’は約2.3cm、2層目樹脂フィルム3”は約2.
5mm)を熱接着した時の平面状態を図1(なお図に
は、各パタ−ンを拡大表示している。)に示す。図2は
その時の長さ方向の断面図(なお幅方向についても同様
である。)を示す。なお接着剤からなる2層目樹脂フィ
ルム3”の上面に汚染等防止用の剥離紙が備えられてい
ることが好ましい。また接着剤が流動性の樹脂であって
もよく金属リチウムを配置した後に該流動性の樹脂を一
定パタ−ンで配置することもできる。次に圧延ロ−ルに
よる金属リチウムの配置方法については図3の断面図
(厚さ方向を拡大表示している。)に概要を示す。該樹
脂フィルム3の各穴2内の進行方向の先端部に金属リチ
ウム塊4(圧延後の幅と同等又は僅かに小さい幅の棒状
リチウム又は厚めのリチウム箔など)を配置し、一端を
押圧して仮固定した後、PETなどのリチウム接着防止
用樹脂フィルム5を介して圧延ロ−ル6で圧延すると共
に金属集電体1面に金属リチウム箔7となって圧着す
る。金属集電体1の巻き取りと圧延ロ−ル6の回転を行
うことで、金属リチウム箔7が金属集電体1上に形成さ
れる。この場合の圧延ロ−ル6は金属リチウム付着防止
の為に表面が樹脂加工されている場合は、樹脂加工によ
り僅かであるがロ−ル面が変形し、一度に所定の厚さを
得ることができず数回圧延する必要があるが、リチウム
接着防止用樹脂フィルム5を別機構で配置する必要がな
い利点がある。次に金属リチウム箔の打撃による金属集
電体面への圧着につき説明する。 (実施例2)図4の断面図に示す如く、実施例1で作製
されたと同様の穴2形状を有する接着剤からなる樹脂フ
ィルム3を銅箔8を樹脂フィルム9上に蒸着で被覆した
上に接着した。該穴2の金属集電体面に金属リチウム箔
10(形状;約2.3mm四方、厚さ;約0.1mm)
をロボットなどの移送装置により複数の穴に一括配置し
た。次にハンマ−プレス装置11により配置した金属リ
チウム箔10の中央部に約5mm径の打撃痕(約110
gの重りを約9cmの高さから落下させた時に相当す
る。)を当て圧着(図中の黒色部12に相当する箇所)
した。
する。 (実施例1)金属リチウム付金属集電体とその製造方法
を示す。金属集電体1(幅;約300mm、厚さ;約2
0μ、材質;銅箔、その他にステンレス箔、ニッケル
箔、樹脂フィルムの上に銅を蒸着したものなどが使用で
きる。)の上に、一定パタ−ンで穴2(形状;正方形、
縦横の長さ;約2.5cm及び約2.3cm、深さ;約
0.4mm)を等間隔(約6mm)で複数個設けた接着
剤からなる少なくとも2層から構成される樹脂フィルム
3(構成;1層目樹脂フィルム3’と2層目樹脂フィル
ム3”、各樹脂フィルムの構成;変性PP−芯材PET
又はアルミニウム箔−変性PPの3層、厚さ;1層目樹
脂フィルム3’は約0.1mm、2層目樹脂フィルム
3”は約0.3mm、各穴の形状;1層目樹脂フィルム
3’は約2.3cm、2層目樹脂フィルム3”は約2.
5mm)を熱接着した時の平面状態を図1(なお図に
は、各パタ−ンを拡大表示している。)に示す。図2は
その時の長さ方向の断面図(なお幅方向についても同様
である。)を示す。なお接着剤からなる2層目樹脂フィ
ルム3”の上面に汚染等防止用の剥離紙が備えられてい
ることが好ましい。また接着剤が流動性の樹脂であって
もよく金属リチウムを配置した後に該流動性の樹脂を一
定パタ−ンで配置することもできる。次に圧延ロ−ルに
よる金属リチウムの配置方法については図3の断面図
(厚さ方向を拡大表示している。)に概要を示す。該樹
脂フィルム3の各穴2内の進行方向の先端部に金属リチ
ウム塊4(圧延後の幅と同等又は僅かに小さい幅の棒状
リチウム又は厚めのリチウム箔など)を配置し、一端を
押圧して仮固定した後、PETなどのリチウム接着防止
用樹脂フィルム5を介して圧延ロ−ル6で圧延すると共
に金属集電体1面に金属リチウム箔7となって圧着す
る。金属集電体1の巻き取りと圧延ロ−ル6の回転を行
うことで、金属リチウム箔7が金属集電体1上に形成さ
れる。この場合の圧延ロ−ル6は金属リチウム付着防止
の為に表面が樹脂加工されている場合は、樹脂加工によ
り僅かであるがロ−ル面が変形し、一度に所定の厚さを
得ることができず数回圧延する必要があるが、リチウム
接着防止用樹脂フィルム5を別機構で配置する必要がな
い利点がある。次に金属リチウム箔の打撃による金属集
電体面への圧着につき説明する。 (実施例2)図4の断面図に示す如く、実施例1で作製
されたと同様の穴2形状を有する接着剤からなる樹脂フ
ィルム3を銅箔8を樹脂フィルム9上に蒸着で被覆した
上に接着した。該穴2の金属集電体面に金属リチウム箔
10(形状;約2.3mm四方、厚さ;約0.1mm)
をロボットなどの移送装置により複数の穴に一括配置し
た。次にハンマ−プレス装置11により配置した金属リ
チウム箔10の中央部に約5mm径の打撃痕(約110
gの重りを約9cmの高さから落下させた時に相当す
る。)を当て圧着(図中の黒色部12に相当する箇所)
した。
【0007】このように作製することで金属リチウムの
歩留りは約98%に向上した。なお不良とした約2%に
ついては接着剤からなる樹脂フィルムの穴形状のズレに
起因するものであった。従来に比べて約18%向上し
た。総圧着面積を全表面積の0.6%以上にすることで
電気的接触性を保持した。なお0.6%以下であれば集
電体の電気抵抗(例えば約0.62Ωであったものが約
0.87Ω以上に増加する。)が増加し充放電特性が悪
くなる。一方0.6%以上であれば集電体の電気抵抗は
約0.57Ω〜約0.62Ωの範囲内にあり、ほぼ安定
している。また金属リチウムの周縁の圧着力を小さくし
たものを電池に組み立てた場合、従来の電池に比べ約
3.6倍の電流密度で充電しても周縁に金属リチウムの
デンドライト形成が認められなかった。金属リチウムを
接着剤からなる樹脂フィルムの段差部と同等又は低くす
ることで、正極側の電池要素と負極側の電池要素の周縁
部が分離され内部短絡が防止される。また該段差部の傾
斜角度により金属リチウム塊を圧延する場合の圧延ロ−
ラ−の移動がスム−スになると共に、圧延後の金属リチ
ウム面が平滑になる。
歩留りは約98%に向上した。なお不良とした約2%に
ついては接着剤からなる樹脂フィルムの穴形状のズレに
起因するものであった。従来に比べて約18%向上し
た。総圧着面積を全表面積の0.6%以上にすることで
電気的接触性を保持した。なお0.6%以下であれば集
電体の電気抵抗(例えば約0.62Ωであったものが約
0.87Ω以上に増加する。)が増加し充放電特性が悪
くなる。一方0.6%以上であれば集電体の電気抵抗は
約0.57Ω〜約0.62Ωの範囲内にあり、ほぼ安定
している。また金属リチウムの周縁の圧着力を小さくし
たものを電池に組み立てた場合、従来の電池に比べ約
3.6倍の電流密度で充電しても周縁に金属リチウムの
デンドライト形成が認められなかった。金属リチウムを
接着剤からなる樹脂フィルムの段差部と同等又は低くす
ることで、正極側の電池要素と負極側の電池要素の周縁
部が分離され内部短絡が防止される。また該段差部の傾
斜角度により金属リチウム塊を圧延する場合の圧延ロ−
ラ−の移動がスム−スになると共に、圧延後の金属リチ
ウム面が平滑になる。
【0008】
【発明の効果】上述したごとく、本発明は次に記載する
効果を奏する。 (1)金属リチウムの歩留りが約18%向上した。 (2)金属リチウム配置が容易となった。 (3)圧延と同時に圧着するため、集電体への密着性が
向上した。 (4)内部短絡を防止できる。 (5)リチウムのデンドライトショ−トを抑制する。 (6)生産性を高めた。 なお本発明においては実施例に示すものに限定されるも
のではなく、各集電体の形状、樹脂フィルム材質・厚
み、穴の形状、パタ−ン形状・数、金属リチウム塊量・
形状、金属リチウム箔厚み・幅・長さ・角部形状、打撃
による圧着方法・単面積などは特に限定するものではな
く、用途に応じて種種変更されるものである。
効果を奏する。 (1)金属リチウムの歩留りが約18%向上した。 (2)金属リチウム配置が容易となった。 (3)圧延と同時に圧着するため、集電体への密着性が
向上した。 (4)内部短絡を防止できる。 (5)リチウムのデンドライトショ−トを抑制する。 (6)生産性を高めた。 なお本発明においては実施例に示すものに限定されるも
のではなく、各集電体の形状、樹脂フィルム材質・厚
み、穴の形状、パタ−ン形状・数、金属リチウム塊量・
形状、金属リチウム箔厚み・幅・長さ・角部形状、打撃
による圧着方法・単面積などは特に限定するものではな
く、用途に応じて種種変更されるものである。
【図1】本発明に係わる接着剤からなる樹脂フィルムを
接着した金属集電体の平面図である。
接着した金属集電体の平面図である。
【図2】図1の長さ方向の要部断面図である。
【図3】本発明に係わる金属リチウムの箔形成状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】本発明に係わる金属リチウムの箔の打撃による
圧着形成状態を示す断面図である。
圧着形成状態を示す断面図である。
1 金属集電体
2 穴
3 接着剤からなる樹脂フィルム
4 金属リチウム塊
6 圧延ロ−ル
7、10 金属リチウム箔
8 銅箔
9 樹脂フィルム
11 ハンマ−プレス装置11
12 圧着部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01M 4/02
H01M 4/04
H01M 4/06
H01M 4/12
H01M 4/64
Claims (7)
- 【請求項1】 金属が被覆された樹脂フィルム又は金属
箔の金属面上に一定パタ−ンで樹脂が配置され、該樹脂
のない部分に金属リチウムが圧着され、前記樹脂が接着
剤からなる樹脂フィルムで複数層からなり、段差が設け
られていることを特徴とする金属リチウム付金属集電
体。 - 【請求項2】 金属が被覆された樹脂フィルム又は金属
箔の金属面上に一定パタ−ンで樹脂が配置され、該樹脂
のない部分に金属リチウムが圧着され、前記金属リチウ
ムの上面が前記接着剤からなる樹脂フィルムの段差部と
同一レベル又は僅かに低いことを特徴とする金属リチウ
ム付金属集電体。 - 【請求項3】 金属が被覆された樹脂フィルム又は金属
箔の金属面上に一定パタ−ンで樹脂が配置され、該樹脂
のない部分に金属リチウムが圧着され、前記金属リチウ
ムの周縁の圧着力が中心部の圧着力より小さいことを特
徴とする金属リチウム付金属集電体。 - 【請求項4】 金属が被覆された樹脂フィルム又は金属
箔の金属面上に一定パタ−ンで樹脂が配置され、該樹脂
のない部分に金属リチウムが圧着され、前記金属リチウ
ムの圧着部が金属面上に複数個設けられていることを特
徴とする請求項1記載の金属リチウム付金属集電体。 - 【請求項5】 金属が被覆された樹脂フィルム又は金属
箔の金属面上に一定パタ−ンで樹脂が配置され、該樹脂
のない部分に金属リチウムが圧着され、前記金属リチウ
ムの金属面における総圧着面積が0.6%以上であるこ
とを特徴とする金属リチウム付金属集電体。 - 【請求項6】 金属が被覆された樹脂フィルム又は金属
箔の金属面上に一定パタ−ンで穴を設けた接着剤からな
る樹脂フィルムを接着した後、該穴に金属リチウム塊を
配置し、さらに該金属面の長さ方向に対して圧延ロ−ル
により金属リチウム塊を圧延し金属面に圧着するか、又
は該穴に金属リチウム箔を配置したと同時か又は後に該
金属リチウム箔面上に打撃を加え金属リチウム箔を金属
面上に圧着することを特徴とし、前記金属リチウム塊が
前記穴に配置され圧延されるまでに該金属リチウム塊の
少なくとも一部が押圧により前記金属面に圧着されるこ
とを特徴とする金属リチウム付金属集電体の製造方法。 - 【請求項7】 金属が被覆された樹脂フィルム又は金属
箔の金属面上に一定パタ−ンで穴を設けた接着剤からな
る樹脂フィルムを接着した後、該穴に金属リチウム塊を
配置し、さらに該金属面の長さ方向に対して圧延ロ−ル
により金属リチウム塊を圧延し金属面に圧着するか、又
は該穴に金属リチウム箔を配置したと同時か又は後に該
金属リチウム箔面上に打撃を加え金属リチウム箔を金属
面上に圧着することを特徴とし、前記金属リチウム箔の
打撃がハンマ−プレスにより加えられることを特徴とす
る請求項7記載の金属リチウム付金属集電体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28085592A JP3367120B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 金属リチウム付金属集電体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28085592A JP3367120B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 金属リチウム付金属集電体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06111824A JPH06111824A (ja) | 1994-04-22 |
JP3367120B2 true JP3367120B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=17630920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28085592A Expired - Fee Related JP3367120B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 金属リチウム付金属集電体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3367120B2 (ja) |
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