JP3367119B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP3367119B2
JP3367119B2 JP27987592A JP27987592A JP3367119B2 JP 3367119 B2 JP3367119 B2 JP 3367119B2 JP 27987592 A JP27987592 A JP 27987592A JP 27987592 A JP27987592 A JP 27987592A JP 3367119 B2 JP3367119 B2 JP 3367119B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
electrode wiring
type
polycrystalline silicon
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27987592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05198686A (ja
Inventor
隆 中林
隆 上原
昭平 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP27987592A priority Critical patent/JP3367119B2/ja
Publication of JPH05198686A publication Critical patent/JPH05198686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3367119B2 publication Critical patent/JP3367119B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法に関し、特に異導電型のゲート電極配線の接続方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化、高速化に
伴い、内部構成主要素子であるMOSトランジスタは微
細化され、ゲート長は0.5μm以下に達している。この
微細な領域のトランジスタにおいては、ショートチャネ
ル効果の増大が最も問題となる。特にチャネルが基板バ
ルク中に形成され、ゲート電界による制御を受けにくい
埋め込みチャネルを用いているP型のトランジスタで
は、この効果が顕著である。この問題を解決するため
に、P型トランジスタにも短チャネル効果に優れた表面
チャネルを用いることが提案されている。
【0003】P型表面チャネルトランジスタでは、しき
い値電圧を0〜−1V程度に設定するためには、ゲート
電極金属とN型シリコン基板の仕事関数の関係上、従来
のN型多結晶シリコンゲートと異導電型で、フェルミ準
位が価電子帯に近い位置にあるP型多結晶シリコンゲー
トを形成しなければならない。そのため、N型トランジ
スタのN型多結晶シリコンゲートとP型トランジスタの
P型多結晶シリコンゲートが同一チップ上で混在するこ
とになる。このような状況下では、N型多結晶シリコン
とP型多結晶シリコンの接合面ではPN接合が形成され
る。そのため、ゲート電極配線内のPN接合において、
順バイアス、逆バイアスの方向性を持つことになり、信
号伝達に悪影響を及ぼすと考えられる。又、N型多結晶
シリコン内のN型不純物と、P型多結晶シリコン内のP
型不純物が相互に拡散し補償するため、配線抵抗が増大
するという問題が生じる。さらに、少なくとも一導電型
の多結晶シリコンは不純物イオンの注入及び、熱処理を
行なうことによって形成しなければならない。そのた
め、注入工程におけるプロセスのダメージのため、従来
のN型多結晶シリコンの熱燐拡散による方法に比べ、多
結晶シリコン内にドープできる不純物量が限られるた
め、配線抵抗が1桁以上高くなる。
【0004】そこでこの配線の高抵抗化を抑制するため
に、多結晶シリコン配線上に低抵抗の高融点金属層を有
する多層構造の配線を用いる事が提案されている。しか
しながら、高融点金属を配線として用いた場合には、不
純物の拡散が大きくなる。そのため、例えばN型多結晶
シリコン中の砒素は900℃30分の熱処理で100μ
m以上も拡散してしまい、PチャネルMOSトランジス
タのゲート内に入り込み、P型多結晶シリコンの仕事関
数を変化させる。このことにより、MOSトランジスタ
のしきい値電圧や、相互コンダクタンスが変動するとい
う問題が生じる。この問題は、高融点金属を用いると共
に、N型多結晶シリコン配線部と、P型多結晶シリコン
配線部を分離する事によって解決される。
【0005】以下図面を参照しながら、上記した従来の
半導体装置の製造方法の一例について説明する。図8は
特開平3-169022号公報記載の第1の従来例となる、N型
MOSトランジスタのN型多結晶シリコン配線とP型M
OSトランジスタのP型多結晶シリコン配線の接続部分
の構造断面図である。
【0006】図8に於て、N型多結晶シリコン配線9と
P型多結晶シリコン配線12は素子分離領域4上で分離
され、両多結晶シリコン配線上にはタングステンシリサ
イド膜13が形成される。又、N型多結晶シリコン配線
9とP型多結晶シリコン配線12上にはそれぞれコンタ
クト孔16が層間絶縁膜15に開けられ、このコンタク
ト孔16内において上層の金属配線17で接続される。
ここで2、3はP型シリコン基板1表面に形成されたP
ウェル領域、Nウェル領域を示し、5はゲート酸化膜を
示す。
【0007】以上のように構成されたN型多結晶シリコ
ン配線とP型多結晶シリコン配線の接続方法において
は、N型多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコン配線
が分離しているため、不純物の相互拡散、および不純物
の相補による配線抵抗の増大は無い。又、低抵抗のタン
グステンシリサイド層が高抵抗の多結晶シリコン配線上
に形成されるため、配線抵抗を低くすることができる。
【0008】図9は特開平3-203366号公報記載の第2の
従来例となる、N型MOSトランジスタのN型多結晶シ
リコン配線とP型MOSトランジスタのP型多結晶シリ
コン配線の接続部分の構造断面を示すものである。
【0009】図9に於て、N型の多結晶シリコン配線9
とP型の多結晶シリコン配線13は素子分離領域4上で
接続されているが、両多結晶シリコン配線上のチタンシ
リサイド膜14はN型多結晶シリコン配線9とP型多結
晶シリコン配線13の接合面上部において分離してい
る。又、チタンシリサイド膜14の分離領域上にコンタ
クト孔16が形成され、この1個のコンタクト孔内にお
いて、N型多結晶シリコン配線9及び、P型多結晶シリ
コン配線13が上層金属配線17と接続される。
【0010】以上のように構成されたN型多結晶シリコ
ン配線とP型多結晶シリコン配線の接続方法において
は、不純物の拡散係数の大きいチタンシリサイド膜を切
断することによって、不純物の相互拡散を抑制してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例の構成では、N型多結晶シリコン配線とP型多結
晶シリコン配線の双方上にコンタクト孔16を形成しな
ければならない。従来のN型多結晶シリコン配線のみの
場合には、N型MOSトランジスタとP型MOSトラン
ジスタの間の素子分離領域上に1個のコンタクトを設け
ればよかったのに対して、この場合2個のコンタクトを
要し、コンタクト1個分余計にマージンを確保しなけれ
ばならない。さらに、N型多結晶シリコン配線とP型多
結晶シリコン配線の分離のためのスペース確保も必要と
なり、さらなるマージンの確保が必要となる。この結
果、N型MOSトランジスタとP型MOSトランジスタ
の間隔が従来に較べて大きくなり、又、素子分離領域上
のゲート電極配線の面積の増大によって、寄生容量が増
大するという問題を有していた。
【0012】又、第1の従来例の構成では、N型多結晶
シリコン配線とP型シリコン配線が直接接触している。
多結晶シリコン中の不純物の拡散はシリサイド中に較べ
て小さいとはいえ、850℃30分の熱処理においても
1μm以上拡散する。このため、図5に示すように不純
物は先ず、多結晶シリコン中を拡散し、その後シリサイ
ド中に入り込み、大きく拡散することになる。
【0013】図6は、不純物の相互拡散の影響を調べる
評価パターンの断面図を示したものである。N型トラン
ジスタのN型多結晶シリコンゲート電極配線19は、素
子分離領域4上でP型多結晶シリコン配線20と接続さ
れる。P型多結晶シリコン配線とN型多結晶シリコンゲ
ート電極の接合面は、N型トランジスタ領域18からL
1程離されて形成される。L1が短い場合、P型多結晶シ
リコン配線中のB原子は、N型多結晶シリコンゲート電
極配線を介して、N型トランジスタ領域のN型多結晶シ
リコンゲート電極配線内に拡散する。その結果、N型多
結晶シリコンゲート電極の仕事関数を変化させ、トラン
ジスタ特性を変動させてしまう。L1が長い場合、B原
子は、N型トランジスタ領域にまで拡散しないため、N
型トランジスタの特性変動は起こらない。この評価パタ
ーンを用い、L1を変化させトランジスタの特性を観測
することによって、不純物の多結晶シリコン内における
拡散距離を求めることができる。
【0014】図7は、図6に示す評価パターンにおい
て、L1 を1〜4μmの範囲で変化させた場合の、N型
トランジスタのサブスレッショルド特性の変化を表わし
たものである。L1が2μmより小さいとき、I−V曲
線が負方向へシフトしていることがわかる。この結果、
B原子は多結晶シリコン中を2μm程度拡散することが
わかる。この結果、N型多結晶シリコン配線上のシリサ
イド膜14と、P型多結晶シリコン配線上のシリサイド
膜14の分離距離は2μm以上離さなければならないこ
とがわかる。何故なら、分離距離が2μmより短いと、
P型多結晶シリコン配線中のB原子は、多結晶シリコン
中を、N型多結晶シリコン配線上にシリサイド膜の存在
する位置まで拡散し、その後シリサイド膜中に入り込
み、そのシリサイド膜中で大きく拡散することになるか
らである。そのため、チタンシリサイド膜と金属配線の
重ね合わせマージン等を考慮に入れると、N型MOSト
ランジスタとP型MOSトランジスタの間隔を3μm以
下にすることが不可能となる。
【0015】さらに、本従来例の構造を実現するために
は、チタンシリサイド膜のバターニングを他の工程と独
立に行わなければならない。このため、フォトマスクを
1枚追加する必要が生じ、工程数が増大するという問題
を有していた。
【0016】本発明は上記問題点に鑑み、N型MOSト
ランジスタとP型MOSトランジスタの間隔を増大させ
ることなく、不純物の相互拡散の起こらないN型多結晶
シリコン配線とP型多結晶シリコン配線の接続部の構
造、及びその製造方法を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の半導体装置は、N型多結晶シリコン配線
と、前記N型多結晶シリコン配線と分離するP型多結晶
シリコン配線と、前記N型多結晶シリコン配線及び前記
P型多結晶シリコン配線双方に跨って開口されたコンタ
クト孔と、前記コンタクト孔内で前記N型多結晶シリコ
ン配線及び前記P型多結晶シリコン配線に接続された金
属配線とを具備したものである。
【0018】また本発明の半導体装置の製造方法は、N
型多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコン配線を分離
し、双方に跨るコンタクト孔を開口した後、前記コンタ
クト孔内に上層金属配線を堆積することによって、N型
多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコン配線を前記コ
ンタクト孔内で接続することを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明は上記した構成によって、N型多結晶シ
リコン配線とP型多結晶シリコン配線の混在する半導体
装置において、N型MOSトランジスタとP型MOSト
ランジスタとの間隔を広げることなく、不純物の相互拡
散によるトランジスタの特性変動を防止することができ
る。
【0020】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例のN型多
結晶シリコン配線とP型多結晶シリコン配線の接続方法
について、図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施例におけるN型
多結晶シリコンゲート電極配線を有するN型MOSトラ
ンジスタと、P型多結晶シリコンゲート電極配線を有す
るP型MOSトランジスタの両電極配線接続部の製造断
面図を示すものである。
【0022】図1(a)では、P型シリコン基板1の所望
の位置に、周知のウェル形成法を用いてPウェル領域2
およびNウェル領域3を形成した後、所望の位置に500n
mの素子分離領域4を形成する。次に、ドライ酸化、あ
るいはパイロ酸化を用いて、10nmのゲート酸化膜5をト
ランジスタ活性領域上に形成する。
【0023】図1(b)では、周知の気相成長法を用い
て、200nmの多結晶シリコン膜6を堆積した後、周知の
気相成長法、あるいはスパッタ法を用いて150nmのタン
グステン膜7を堆積する。但し、タングステンの代わり
にモリブデン等の他の高融点金属を用いてもよい。次
に、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングを行
い、異方性のドライエッチング法を用いて、タングステ
ン膜7と多結晶シリコン膜6を素子分離領域4に至るま
でエッチングし、N型MOSトランジスタのゲート電極
配線とP型MOSトランジスタのゲート電極配線を形成
する。
【0024】図1(c)は、図1(b)内のa-bで示された部
分の、紙面と垂直な方向の構造断面を示すものである。
図1(c)では、P型MOSトランジスタ形成領域をフォ
トレジストで覆った後、N型MOSトランジスタ形成領
域に、加速エネルギー40KeV、注入ドーズ量4.0E15cm-2
の条件で砒素を注入し、N型多結晶シリコン膜9、N型
ソース拡散相10およびN型ドレイン拡散層11を形成
する。P型MOSトランジスタ形成領域も同様に、P型
MOSトランジスタ形成領域のみに、加速エネルギー40
keV、注入ドーズ量6.0E15cm-2の条件で二弗化ホウ素を
注入し、P型多結晶シリコン膜12、P型ソース拡散層
およびP型ドレイン拡散層を形成する。
【0025】図1(d)では、窒素雰囲気中で850℃30分
の熱処理を行い、N型多結晶シリコンおよびP型多結晶
シリコン中の不純物の活性化を行い、又、タングステン
膜7をシリサイド化し、ダングステンシリサイド膜13
を形成する。次に、半導体装置上に周知の気相成長法を
用いて800nmの層間絶縁膜を堆積した後、フォトリソグ
ラフィ法、ドライエッチ法を用いて、層間絶縁膜15を
タングステンシリサイド膜13に至るまでエッチング
し、N型多結晶シリコン膜を有するN型MOSトランジ
スタのN型ゲート電極配線と、P型多結晶シリコン膜を
有するP型MOSトランジスタのP型ゲート電極配線双
方に跨る、コンタクト孔16を開口する。次に、コンタ
クト孔内でN型多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコ
ン配線に接するAlからなる金属配線17を形成して完
了する。
【0026】以上のように構成された、本実施例におけ
るN型多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコン配線の
接続方法の効果について、従来例との比較を図4(a)、
(b)を用いて説明する。但し、コンタクト径は0.6μm、
多結晶シリコン配線層間のスペースは0.5μm、コンタ
クト孔と多結晶シリコン、及びコンタクト孔と上層金属
配線との余裕は0.3μm、多結晶シリコン配線とトラン
ジスタ活性領域間のスペース幅は0.3μmと考える。
【0027】まず従来例1では図4(a)に示すように、
N型多結晶シリコン配線、P型多結晶シリコン配線接続
部に2つのコンタクト孔を形成しなければならない。そ
のため、N型MOSトランジスタとP型MOSトランジ
スタの間隔は最低3.5μmとなる。これに対して本発明
では図4(b)に示すように1つのコンタクト孔16を開
けるだけでよい。そのため、N型MOSトランジスタと
P型MOSトランジスタの間隔は半分以下の1.7μmに
縮小することができる。
【0028】さらに従来例に比べて本実施例では、N型
多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコン配線が完全に
分離しているため、不純物の相互拡散が全くなく、トラ
ンジスタ特性の変動を引き起こさない。そのため、従来
例2に比べて、N型MOSトランジスタとP型MOSト
ランジスタの分離間隔を縮小できる。更に、新規にマス
ク数、工程数等を増やすことなく実施することができ
る。
【0029】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
におけるN型多結晶シリコンゲート電極配線を有するN
型MOSトランジスタと、P型多結晶シリコンゲート電
極配線を有するP型MOSトランジスタの両電極配線接
続部の製造断面図を示すものである。
【0030】図2(a)では、P型シリコン基板1の所望
の位置に、周知のウェル形成法を用いてPウェル領域2
およびNウェル領域3を形成した後、所望の位置に素子
分離領域4を形成する。次に、ドライ酸化、あるいはパ
イロ酸化を用いて、10nmのゲート酸化膜5をトランジス
タ活性領域上に形成する。
【0031】図2(b)では、周知の気相成長法を用い
て、200nmの多結晶シリコン膜6を堆積した後、周知の
気相成長法、あるいはスパッタ法を用いて150nmのタン
グステン膜7を堆積する。但し、タングステンの代わり
にモリブデン等の他の高融点金属を用いてもよい。次
に、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングを行
い、異方性のドライエッチング法を用いて、タングステ
ン膜7と多結晶シリコン膜6を素子分離領域4に至るま
でエッチングし、N型MOSトランジスタのゲート電極
配線とP型MOSトランジスタのゲート電極配線を形成
する。次に半導体装置上に周知の気相成長法を用いて、
200nmの酸化膜を堆積した後、異方性のドライエッチン
グ法を用いて前記酸化膜をエッチングし側壁8を形成し
てN型MOSトランジスタのゲート電極配線とP型MO
Sトランジスタのゲート電極配線間の開口を完全に側壁
8で埋め込む。但し、酸化膜の代わりに、窒化膜等の他
の絶縁膜を用いてもよい。
【0032】図2(c)は、図2(b)内のa-bで示された部
分の、紙面と垂直な方向の構造断面を示すものである。
図2(c)では、P型MOSトランジスタ形成領域をフォ
トレジストで覆った後、N型MOSトランジスタ形成領
域に、加速エネルギー40KeV、注入ドーズ量4.0E15cm-2
の条件で砒素を注入し、N型多結晶シリコン膜9、N型
ソース拡散相10およびN型ドレイン拡散層11を形成
する。P型MOSトランジスタ形成領域も同様に、P型
MOSトランジスタ形成領域のみに、加速エネルギー40
keV、注入ドーズ量6.0E15cm-2の条件で二弗化ホウ素を
注入し、P型多結晶シリコン膜12、P型ソース拡散層
およびP型ドレイン拡散層を形成する。
【0033】図2(d)では、窒素雰囲気中で850℃30分
の熱処理を行い、N型多結晶シリコンおよびP型多結晶
シリコン中の不純物の活性化を行い、又、タングステン
膜7をシリサイド化し、ダングステンシリサイド膜13
を形成する。次に、半導体装置上に周知の気相成長法を
用いて800nmの層間絶縁膜を堆積した後、フォトリソグ
ラフィ法、ドライエッチ法を用いて、層間絶縁膜15を
タングステンシリサイド膜13に至るまでエッチング
し、N型多結晶シリコン膜を有するN型MOSトランジ
スタのN型ゲート電極配線と、P型多結晶シリコン膜を
有するP型MOSトランジスタのP型ゲート電極配線双
方に跨る、コンタクト孔16を開口する。次に、コンタ
クト孔内でN型多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコ
ン配線に接するAlからなる金属配線17を形成して完
了する。
【0034】以上のように構成された、本実施例におけ
るN型多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコン配線の
接続方法では、実施例1と同様N型多結晶シリコン配線
とP型多結晶シリコン配線が完全に分離しているため、
不純物の相互拡散が全くなく、トランジスタ特性の変動
を引き起こさない。又、新規にマスク、工程数等を増や
すことなく実施することができる。
【0035】さらに、本実施例では更にN型多結晶シリ
コン配線とP型多結晶シリコン配線間の溝は殆ど側壁を
形成する絶縁膜8で埋まるために、コンタクト孔16開
口時のオーバーエッチングによって素子分離領域をエッ
チングすることがなくなる。このため、素子分離領域の
薄膜化による多結晶シリコン−ウェル間のリーク電流、
容量の増大を抑制することができる。特に、絶縁膜に窒
化膜等の、酸化膜とのエッチング選択比の高い物質を用
いて構成した場合には、効果はさらに大きくなる。
【0036】(実施例3)図3は本発明の第3の実施例
におけるN型多結晶シリコンゲート電極配線を有するN
型MOSトランジスタと、P型多結晶シリコンゲート電
極配線を有するP型MOSトランジスタの両電極配線接
続部の製造断面図を示すものである。
【0037】図3(a)では、P型シリコン基板1の所望
の位置に、周知のウェル形成法を用いてPウェル領域2
およびNウェル領域3を形成した後、所望の位置に素子
分離領域4を形成する。次に、ドライ酸化、あるいはパ
イロ酸化を用いて、10nmのゲート酸化膜5をトランジス
タ活性領域上に形成する。
【0038】図3(b)では、周知の気相成長法を用い
て、300nmの多結晶シリコン膜6を堆積する。次に、フ
ォトリソグラフィ法を用いてパターニングを行い、異方
性のドライエッチング法を用いて、多結晶シリコン膜6
を素子分離領域4に至るまでエッチングし、N型MOS
トランジスタのゲート電極配線とP型MOSトランジス
タのゲート電極配線を形成する。次に半導体装置上に周
知の気相成長法を用いて、200nmの酸化膜を堆積した
後、異方性のドライエッチング法を用いて前記酸化膜を
エッチングし側壁8を形成してN型MOSトランジスタ
のゲート電極配線とP型MOSトランジスタのゲート電
極配線間の開口を完全に側壁8で埋め込む。但し、酸化
膜の代わりに、窒化膜等の他の絶縁膜を用いてもよい。
【0039】図3(c)は、図3(b)内のa-bで示された部
分の、紙面と垂直な方向の構造断面を示すものである。
図3(c)では、P型MOSトランジスタ形成領域をフォ
トレジストで覆った後、N型MOSトランジスタ形成領
域に、加速エネルギー40KeV、注入ドーズ量4.0E15cm-2
の条件で砒素を注入し、N型多結晶シリコン膜9、N型
ソース拡散相10およびN型ドレイン拡散層11を形成
する。P型MOSトランジスタ形成領域も同様に、P型
MOSトランジスタ形成領域のみに、加速エネルギー40
keV、注入ドーズ量6.0E15cm-2の条件で二弗化ホウ素を
注入し、P型多結晶シリコン膜12、P型ソース拡散層
およびP型ドレイン拡散層を形成する。次に、半導体装
置上に、スパッタ法を用いて50nmのチタン膜を堆積す
る。次に、ランプアニール法によって800℃窒素雰囲気
中で60秒の熱処理を行い、前記多結晶シリコンおよび
前記ソース、ドレイン拡散層上のチタン膜をシリサイド
化し、チタンシリサイド膜14を形成した後、硫化水を
用いて未反応のチタン膜を除去する。但し、前記シリサ
イド化の工程と、前記イオン注入の工程は順番を入れ替
えて行ってもよい。
【0040】図3(d)では、半導体装置上に周知の気相
成長法を用いて800nmの層間絶縁膜を堆積した後、フォ
トリソグラフィ法、ドライエッチ法を用いて、層間絶縁
膜15をチタンシリサイド膜14に至るまでエッチング
し、N型多結晶シリコン膜を有するN型MOSトランジ
スタのN型ゲート電極配線と、P型多結晶シリコン膜を
有するP型MOSトランジスタのP型ゲート電極配線双
方に跨る、コンタクト孔16を開口する。次に、コンタ
クト孔内でN型多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコ
ン配線に接するAlからなる金属配線17を形成して完
了する。
【0041】以上のように構成された、本実施例では実
施例1、2と同様N型多結晶シリコン配線とP型多結晶
シリコン配線の接続方法では、N型多結晶シリコン配線
とP型多結晶シリコン配線が完全に分離しているため、
不純物の相互拡散が全くなく、トランジスタ特性の変動
を引き起こさない。又、新規にマスク、工程数等を増や
すことなく実施することができる。さらに、本実施例で
は実施例2と同様N型多結晶シリコン配線とP型多結晶
シリコン配線間の溝は殆ど側壁を形成する絶縁膜で埋ま
るために、コンタクト孔を開口時のオーバーエッチング
によって素子分離領域をエッチングすることがなくな
る。このため、素子分離領域の薄膜化による多結晶シリ
コン−ウェル間のリーク電流、容量の増大を抑制するこ
とができる。特に、絶縁膜に窒化膜等の、酸化膜とのエ
ッチング選択比の高い物質を用いて構成した場合には、
効果はさらに大きくなる。
【0042】以上のように各本実施例1〜3によれば、
工程数を増やすことなく、さらにN型MOSトランジス
タとP型MOSトランジスタの分離間隔を拡げることな
く、N型多結晶シリコン配線とP型多結晶シリコン配線
を接続することができる。又、不純物の相互拡散を完全
に防止でき、MOSトランジスタの特性変動は起こらな
い。このことによって、集積化された、高速のデュアル
ゲートのデバイスを実現することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明は、N型多結晶シリ
コンゲート電極配線とP型多結晶シリコンゲート電極配
線を、N型MOSトランジスタとP型MOSトランジス
タの分離領域上において切り離し、双方に跨る1個のコ
ンタクト孔を開口し、このコンタクト孔内で直接、上層
金属配線を介して、N型多結晶シリコンゲート電極配線
とP型多結晶シリコンゲート電極配線を接続することに
よって、工程数を増やすことなく、不純物の相互拡散に
よるトランジスタ特性の変動を防止し、集積化されたデ
ュアルゲートのデバイスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるN型MOSトラ
ンジスタのN型多結晶シリコンゲート電極配線とP型M
OSトランジスタのP型多結晶シリコンゲート電極配線
の接続工程を示す構造断面図
【図2】本発明の第2の実施例におけるN型MOSトラ
ンジスタのN型多結晶シリコンゲート電極配線とP型M
OSトランジスタのP型多結晶シリコンゲート電極配線
の接続工程を示す構造断面図
【図3】本発明の第3の実施例におけるN型MOSトラ
ンジスタのN型多結晶シリコンゲート電極配線とP型M
OSトランジスタのP型多結晶シリコンゲート電極配線
の接続工程を示す構造断面図
【図4】第1の従来例と本発明によるN型多結晶シリコ
ン配線とP型多結晶シリコン配線の接続部のマスク図
【図5】第2の従来例におけるN型多結晶シリコン配線
とP型多結晶シリコン配線の接続部での不純物の相互拡
散の様子を示す模式図
【図6】不純物相互拡散評価パターンの構造断面図
【図7】第2の従来例における不純物の相互拡散の影響
を示す、N型トランジスタのサブスレッショルド特性図
【図8】第1の従来例におけるN型多結晶シリコン配線
とP型多結晶シリコン配線の接続部の構造断面図
【図9】第2の従来例におけるN型多結晶シリコン配線
とP型多結晶シリコン配線の接続部の構造断面図
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 Pウェル領域 3 Nウェル領域 4 素子分離領域 5 ゲート酸化膜 6 多結晶シリコン膜 7 タングステン膜 8 側壁 9 N型多結晶シリコン膜 10 N型ソース拡散層 11 N型ドレイン拡散層 12 P型多結晶シリコン膜 13 タングステンシリサイド膜 14 チタンシリサイド膜 15 層間絶縁膜 16 コンタクト孔 17 金属配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−203366(JP,A) 特開 平2−239656(JP,A) 特開 平2−226746(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28 - 21/288 H01L 21/3205 - 21/3213 H01L 21/768 H01L 21/8238 H01L 27/092

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N型ゲート電極配線及びソース、ドレイ
    ン拡散層を有したN型MOSトランジスタと、 前記N型ゲート電極配線と溝で分離されているP型ゲー
    ト電極配線及びソース、ドレイン拡散層を有したP型M
    OSトランジスタと、 前記N型ゲート電極配線および前記P型ゲート電極配線
    の各側面上に形成された側壁絶縁膜と、前記側壁絶縁膜、前記N型ゲート電極配線および前記P
    型ゲート電極配線上に形成された層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜における 前記N型ゲート電極配線と前記
    P型ゲート電極配線との分離領域に、前記N型ゲート電
    極配線と前記P型ゲート電極配線双方に跨って開口され
    たコンタクト孔と、 前記コンタクト孔内で前記N型ゲート電極配線及び前記
    P型ゲート電極配線に接続された金属配線とを備え、 前記N型ゲート電極配線と前記P型ゲート電極配線との
    分離領域の前記溝には、前記側壁絶縁膜が埋め込まれて
    いることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記N型ゲート電極配線及び前記P型ゲート電極配線
    は、多結晶シリコンと高融点金属の2層構造であること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に多結晶シリコンを堆積す
    る工程(a)と、 前記多結晶シリコン膜のパターニングを行い、互いに溝
    で分離されているN型MOSトランジスタの第1のゲー
    ト電極配線とP型MOSトランジスタの第2のゲート電
    極配線を形成する工程(b)と、 前記工程(b)の後に、前記第1のゲート電極配線およ
    び前記第2のゲート電極配線の各側面上に側壁絶縁膜を
    形成する工程(c)と、 前記工程(c)の後に、N型MOSトランジスタ形成領
    域にN型不純物のイオン注入を行い、ソース、ドレイン
    拡散層を形成し、前記第1のゲート電極配線内の多結晶
    シリコン層をN型化する工程(d)と、 前記工程(c)の後に、P型MOSトランジスタ形成領
    域にP型不純物のイオン注入を行い、ソース、ドレイン
    拡散層を形成し、前記第2のゲート電極配線内の多結晶
    シリコン層をP型化する工程(e)と、 前記工程(d)及び前記工程(e)の後に、前記半導体
    基板上に層間絶縁膜を堆積した後、前記第1のゲート電
    極配線と前記第2のゲート電極配線との分離領域に、前
    記第1のゲート電極配線と前記第2のゲート電極配線双
    方に跨るコンタクト孔を開口する工程(f)と、 前記コンタクト孔内で、前記第1のゲート電極配線およ
    び前記第2のゲート電極配線に接する金属配線を形成す
    る工程(g)とを備え、 前記第1のゲート電極配線と前記第2のゲート電極配線
    との分離領域の前記溝には、前記側壁絶縁膜が埋め込ま
    れることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記工程(d)及び前記工程(e)の後で前記工程
    (f)の前に、前記半導体基板上に高融点金属を堆積
    し、前記第1のゲート電極配線上部および前記第2のゲ
    ート電極配線上部と前記各ソース、ドレイン拡散層上部
    の高融点金属をシリサイド化した後、前記第1のゲート
    電極配線上部および前記第2のゲート電極配線上部と、
    前記各ソース、ドレイン拡散層上部以外の前記高融点金
    属膜を除去する工程を有していることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1のゲート電極配線及び前記第2のゲート電極配
    線は、多結晶シリコンと高融点金属の2層構造で形成す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP27987592A 1991-11-22 1992-10-19 半導体装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3367119B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27987592A JP3367119B2 (ja) 1991-11-22 1992-10-19 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30733291 1991-11-22
JP3-307332 1991-11-22
JP27987592A JP3367119B2 (ja) 1991-11-22 1992-10-19 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05198686A JPH05198686A (ja) 1993-08-06
JP3367119B2 true JP3367119B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=26553521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27987592A Expired - Fee Related JP3367119B2 (ja) 1991-11-22 1992-10-19 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3367119B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6150247A (en) * 1996-03-19 2000-11-21 Vanguard International Semiconductor Corporation Method for making polycide-to-polycide low contact resistance contacts for interconnections on integrated circuits
KR100240615B1 (ko) * 1997-03-13 2000-01-15 김영환 반도체장치의제조방법
JP3606515B2 (ja) 2000-09-05 2005-01-05 沖電気工業株式会社 デュアルゲート型cmos半導体装置及びその製造方法
KR100541656B1 (ko) * 2004-08-03 2006-01-11 삼성전자주식회사 성능이 향상된 cmos 소자 및 그 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05198686A (ja) 1993-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6388296B1 (en) CMOS self-aligned strapped interconnection
US5241193A (en) Semiconductor device having a thin-film transistor and process
JP2605008B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US5912479A (en) Heterojunction bipolar semiconductor device
US20030183880A1 (en) Semiconductor device covering transistor and resistance with capacitor material
KR20010030293A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP3256048B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US5290716A (en) Method of manufacturing semiconductor devices
JP3246442B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH058587B2 (ja)
KR920007787B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조방법
JP2755592B2 (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
US7176096B1 (en) Transistor gate and local interconnect
JPH08213610A (ja) 電界効果型半導体装置及びその製造方法
JP3367119B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH07153952A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6083784A (en) Semiconductor device having MOS transistor
JP3190858B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2002217311A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH0730104A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3141825B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US5949111A (en) Semiconductor device and fabrication process therefor
JPH06204173A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3588566B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH07297275A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees