JP3367114B2 - 内燃機関の窒素酸化物低減方法および装置 - Google Patents

内燃機関の窒素酸化物低減方法および装置

Info

Publication number
JP3367114B2
JP3367114B2 JP14869092A JP14869092A JP3367114B2 JP 3367114 B2 JP3367114 B2 JP 3367114B2 JP 14869092 A JP14869092 A JP 14869092A JP 14869092 A JP14869092 A JP 14869092A JP 3367114 B2 JP3367114 B2 JP 3367114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
water
nitrogen oxides
exhaust
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14869092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05168856A (ja
Inventor
雄次郎 大島
勝司 阿部
和生 河原
幸治 横田
秀昭 村木
雅幸 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP14869092A priority Critical patent/JP3367114B2/ja
Publication of JPH05168856A publication Critical patent/JPH05168856A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3367114B2 publication Critical patent/JP3367114B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/08Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
    • F01N3/10Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust
    • F01N3/18Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust characterised by methods of operation; Control
    • F01N3/20Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust characterised by methods of operation; Control specially adapted for catalytic conversion ; Methods of operation or control of catalytic converters
    • F01N3/206Adding periodically or continuously substances to exhaust gases for promoting purification, e.g. catalytic material in liquid form, NOx reducing agents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2610/00Adding substances to exhaust gases
    • F01N2610/04Adding substances to exhaust gases the substance being hydrogen
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の窒素酸化物
低減方法および装置に係り、特に、希薄混合気を使用
し、燃料消費率向上をめざす、いわゆるリーンバーンエ
ンジンやディーゼルエンジン、その他に水素エンジンや
外燃機関ではあるがスターリングエンジン等において、
当該エンジンの燃費の良さを損なうことなく、排気中の
酸素ガス(以下O2 と称す)の濃度如何を問わず窒素酸
化物(以下NOX と称す)を有効に還元浄化しうるリー
ンバーン排気浄化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関、主としてピストン機関におい
て排気の窒素酸化物(以下NOX と称す)の低減方法に
は、従来、 三元触媒によるNOX 低減法 超希薄空燃比の利用 リーンNOX 触媒によるNOX 低減法 の三つが考えられている。しかしながら、の方法はエ
ンジンに供給される燃料と空気の重量比が約14.5、
即ち理論空燃比でなければならない。もし理論空燃比よ
り燃料が希薄な空燃比を使用するとNOX は低減しな
い。しかるに燃料消費の経済性を考えると図2に示すよ
うに理論空燃比より希薄側でエンジンを運転した方が燃
料消費率が少なく、効率が良いことが知られている。次
にはいわゆるリーンバーンエンジンによってNOX
減と燃費低減を両立させようとするものである。しか
し、NOX を十分低減できる空燃比を使おうとすれば、
燃焼の失火限界に近づき、エンジンの燃費が悪くなるば
かりでなく、運転が荒れ、ドライバビリティも悪くな
る。これを防止するためシリンダ内の空気流れに乱れや
流速増加を計り、燃焼速度を速くして失火限界をより希
薄域になるよう改良しようとするものもある。しかし、
図3に示すように失火限界がより希薄側に移ると、発生
NOX も破線で示したように減少する割合が少なくなる
ので大きな効果は期待できない。は上記の欠点を補
うため、失火限界よりやや理論空燃比に近い燃料消費率
最低点付近を使って運転し、やや低減不足のNOX はゼ
オライト系リーンNOX 触媒で浄化しようとするもので
ある。この方法は燃費の良いシステムになる可能性があ
る。しかしながら、このリーンNOX 触媒は、排気中に
大量のO2 存在下でNOX を還元することになり、温度
条件などが厳しく、現状では充分な触媒のNOX 浄化率
と耐久性が両立しにくいといった実用上解決すべき問題
がある。以上のようにエンジンの燃料消費率を極力小さ
くできる空燃比を使いながらNOX を充分低減する方法
にはいずれも実用上の問題が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の種々の問題を解決するもので、リーンバーンエン
ジン又は常に酸素(空気)過剰側で運転されるディーゼ
ルエンジンの排気中にNOxとO2 の共存のもとでリー
ンバーンエンジンまたはディーゼルエンジンの燃費の良
さを損なうことなく、排気中のO2の濃度如何を問わず
NOxを有効に還元浄化する触媒排気システムすなわ
ち、NOxの放出量を抑制し得る内燃機関の窒素酸化物
低減方法及び装置を提供しようとするものである。詳し
くは、本発明の目的は、NOxの還元剤として水素が有
用であり、他の還元剤CO、HCはむしろ水素によるN
Ox浄化の妨げになることを見出し、このため、より高
温の上流に酸化触媒を設置して除去し、改めて純粋な水
素を添加することで水素によるNOx浄化を効果的に進
行させる方法及び装置を提供することをにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の内燃機関の窒素
酸化物低減方法は、内燃機関の燃焼室で供給燃料の燃焼
による排気から予めHC、CO、スートを除去したガス
中に窒素酸化物と酸素ガスの存在のもと、水素ガスと窒
素酸化物を接触反応させ窒素ガスと水に分解する排気系
統に設けた触媒装置の入口側に、プロトン導電機能ある
いは水酸イオン導電機能を有する固体電解質を用い水又
は水蒸気の電気分解により水素ガスを生成する水素発生
装置からのHC、COを含まない水素ガスを供給し、3
50℃以下の低温雰囲気下で該水素ガスにより前記排気
中の窒素酸化物を直接還元浄化して該窒素酸化物を低減
するようにした構成である。
【0005】また、本発明の内燃機関の窒素酸化物低減
装置は、燃焼室で燃料供給装置より供給された燃料の燃
焼による排気から予めHC、CO、スートを除去したガ
中に窒素酸化物と酸素ガスの存在のもと、排気系統に
水素ガスと窒素酸化物を触媒反応させ、窒素ガスと水に
分解する触媒装置を設けると共に、該触媒装置の入口側
にプロトン導電機能を有する固体電解質を用い水又は水
蒸気の電気分解により水素ガスを生成する水素発生装置
を連通して水素ガスを供給可能に構成し、350℃以下
の低温雰囲気下で該水素発生装置からのHC、COを含
まない水素ガスにより前記排気中の窒素酸化物を直接還
元浄化して該窒素酸化物を低減するようにした構成であ
る。しかも、本発明の内燃機関の窒素酸化物低減装置
は、燃焼室で燃料供給装置より供給された燃料の燃焼に
よる排気から予めHC、CO、スートを除去したガス
に窒素酸化物と酸素ガスの存在のもと、排気系統に水素
ガスと窒素酸化物を触媒反応させ、窒素ガスと水に分解
する触媒装置を設けると共に、該触媒装置の入口側に水
酸イオン導電機能を有する固体電解質を用い水又は水蒸
気の電気分解により水素ガスを生成する水素発生装置を
連通して水素ガスを供給可能に構成し、350℃以下の
低温雰囲気下で該水素発生装置からのHC、COを含ま
ない水素ガスにより前記排気中の窒素酸化物を直接還元
浄化して該窒素酸化物を低減するようにした構成であ
る。
【0006】さらに、本発明の内燃機関の窒素酸化物低
減方法および装置は、前記触媒装置をNOX 触媒、例え
ばゼオライト系の触媒で、また前記水素発生装置の電解
セルに水タンクからの水や、排気の一部又はブローバイ
ガスを導入しガス中に含まれる水蒸気を供給し電気分解
してH2 を発生させる構成とすることもできる。
【0007】水素発生装置の電解質として上記のような
固体電解質の他に、NaOH、KOHなどのアルカリ水
溶液、あるいはH2 SO4 などの酸水溶液を用いた水電
解法を用いる構成とすることができる。
【0008】すなわち、本発明の内燃機関の窒素酸化物
低減方法は、燃焼室で供給燃料の燃焼による排気中に窒
素酸化物と酸素ガスの存在のもと、水素ガスと窒素酸化
物を触媒反応させ窒素ガスと水に分解する排気系統を設
けた触媒装置の入口側に、アルカリ水溶液あるいは酸水
溶液を用い水電解法により水素ガスを生成する水素発生
装置からの水素ガスを供給し、350℃以下の低温雰囲
気下で該水素ガスにより前記排気中の窒素酸化物を直接
還元浄化して該窒素酸化物を低減する構成である。
【0009】また、本発明の内燃機関の窒素酸化物低減
装置は、内燃機関の燃焼室で燃料供給装置より供給され
た燃料の燃焼による排気中に窒素酸化物と酸素ガスの存
在のもと、排気系統に水素ガスと窒素酸化物を触媒反応
させ窒素ガスと水に分解する触媒装置を設けると共に、
該触媒装置の入口側にアルカリ水溶液あるいは酸水溶液
を用い水電解法により水素ガスを生成する水素発生装置
を連通して水素ガスを供給可能に構成し、350℃以下
の低温雰囲気下で該水素発生装置からの水素ガスにより
前記排気中の窒素酸化物を直接還元浄化して該窒素酸化
物を低減する構成である。
【0010】また、本発明の内燃機関の窒素酸化物低減
方法および装置は、前記排気系統の排気管に装備するN
X センサと吸入空気量センサの出力からNOX 流量を
算出し、常に適正なH2 量を決定し前記水素発生装置の
電解セルへ供給する電圧又は電流を制御する構成とする
こともできる。
【0011】さらに、本発明の内燃機関の窒素酸化物低
減方法および装置は、当該内燃機関の回転数、吸気管負
圧、吸気絞り弁開度又は燃料供給装置としての噴射ポン
プの噴射量等の内燃機関における運転条件を検知できる
センサを具備し当該センサの出力からNOX 流量を予測
演算し前記水素発生装置の電解セルに供給する電圧又は
電流をコントロールする学習制御方式にした構成とする
こともできる。
【0012】しかも、本発明の内燃機関の窒素酸化物低
減方法および装置は、前記触媒装置の入口側においてH
2 と排気の混合を均一にするため、ミキサーを具備した
り、または、排気系統の消音装置を有効利用する構成と
することもできる。
【0013】詳述すれば、本発明の内燃機関の窒素酸化
物低減方法および装置は、前記従来の問題を解消するた
めに案出されたものでその基本構図を図1に示す。すな
わち、本発明の第1のポイントは、このH2 還元の低温
側をエンジンEの全運転範囲で使用することである。第
2のポイントは、低温側の利用を可能にするため構成シ
ステム中にH2 発生器1を組み込むことである。第3の
ポイントは、エンジンEの運転状態又は排気中のNOX
量によってH2 発生器1を制御し、常に排気中NOX
モルで当量程度のH2 が供給できるようにすることであ
る。(H2 発生用電力の節減)。
【0014】触媒2は高温にさらされるとH2 がO2
はCO、HCと反応しH2 −NOX の選択性が失われる
ので、350℃以上にさらされることのないよう消音器
3の付近に配置する。そして、本発明は、少量の水タン
ク4を保有し、この水を電気分解してH2 を発生させ
る。H2 は、触媒2の入口付近に供給する。副生するO
2 は、大気放出するか吸入空気に混入する。供給するH
2 は、排気中のNOX とモルで当量程度にするためにエ
ンジンEの吸入空気量センサ5によって空気量を測定
し、排気中のNOX 濃度をNOX センサ6によってを求
め、コントロール電源7で両センサ5、6の出力からN
X 流量を演算した上で、NOX 流量に対応するH2
発生させるため電流制御を行う構成である。
【0015】
【作用効果】上記構成からなる本発明の内燃機関の窒素
酸化物低減方法および装置は、以下の作用を奏する。
【0016】ところでリーンバーンエンジンでもディー
ゼルエンジンでも排気中に過剰O2 を含むことは基本的
に同じであるが、このエンジンの排気は、排気中にO2
を含み、希薄混合気を使うほどO2 濃度は大きくなる。
このようなO2 を含む排気中のNOX 還元浄化を行う触
媒をリーン触媒といい、貴金属系、例えばゼオライト系
の触媒が使われることが多い。この触媒では、NOX
化率と温度との関係が図4に示すようになっている。そ
して、350℃以上の高温域は、主としてHC−NOX
の反応である。250〜350℃以下の低温域は、NO
X のH2 による還元反応となり、NOX の浄化が可能で
ある。また、このようなO2 を含む排気中のNOX 還元
浄化を行う触媒をリーンNOX といい、貴金属系、例え
ばPtを担持した触媒が使われる。この触媒ではNOX
浄化率と温度との関係が図5に示すようになっている。
また、この触媒に流入するガス中にCOや活性なHCが
存在すると、これらのガスが触媒表面に吸着し表面を覆
ってしまうためにH2 によるNOX 還元反応を阻害す
る。
【0017】しかし、触媒は、エンジンの排気マニホー
ルド付近に設置されるので、排気温度が最高800〜9
00℃にも達し、かつリーンバーンエンジンの排気は空
燃比が理論空燃比より希薄側を使うので、排気中にH2
は殆ど存在しない。従って、従来、低温側の特性は、利
用不可能な領域であった。
【0018】しかし、本発明者等が案出した本発明の内
燃機関の窒素酸化物低減方法および装置は、図1に示す
ような構成することによって、エンジンの使用空燃比が
理論空燃比より過濃側、理論空燃比、理論空燃比より希
薄側と排気中のO2 の存在又はO2 の濃度に関係なくN
X を触媒によって低減できるのでエンジン(自動車)
性能上、燃費上NOX 低減条件を考慮せずに最適値を選
ぶことができる有利さを持たせ得る。
【0019】図6において、横軸は、NOX に対するH
2 の供給比、縦軸は、NOX の還元率(浄化率)を示
す。NOX に対して2等量の(モル)H2 を供給すれ
ば、もしNOX とH2 が完全に混合するものとすればN
X はすべて還元浄化される(理論値)。しかし実際に
は完全混合されないので還元率は実験値のようになる。
理論より実験値の方が浄化率が良くなっている部分があ
るが、これは排気中の水蒸気が貴金属系触媒上で分解し
2 に変換していることによる。従って、供給したH2
より多くのH2 がNOX と反応する。
【0020】
【実施例】その他の発明としては、H2 による還元浄化
を行うNOX 低減装置において触媒コンバータの入口側
にH2 と排気とを混合ミキシングするミキサーを設置す
る構成とすることができる。また本発明のその他の窒素
酸化物浄化装置である水素発生器および触媒装置は、そ
れぞれ好適な作動温度範囲を持つため、内燃機関の排気
系統において水素発生器を排気マニホールドの出口に設
置した酸化触媒の後段に、また触媒装置は排気が膨張し
温度が200℃以下に下がるマフラー内、あるいはその
下流に設置することができる。
【0021】また、その他の発明として、水または水蒸
気電解による水素発生器において、供給する水または水
蒸気をメタノール水またはメタノール水と水との混合蒸
気に代えることにより、H2 発生電力の著しい低減を図
ることができる。さらに、その他の発明としては、水素
発生器のH2 を供給してO2 共存下のエンジン排気中の
NOX を還元浄化するNOX 低減方法において、エンジ
ンの排気マニホールド付近に酸化触媒、三元触媒、排気
リアクタ等HC、COを酸化する手段を持ち、かつNO
X 浄化触媒コンバータにPt −ゼオライト系触媒を用い
る構成とすることができる。また、NOX 触媒コンバー
タに消音効果を持たせ触媒コンバータと排気マフラーを
一体化構成とすることができる。
【0022】しかも、H2 によるNOX 還元を行うNO
X 浄化装置において、ディーゼル機関用としてNOX
媒コンバータの上流にスートトラッパ、未燃焼生成物酸
化手段を設置した構成とすることができる。また、本発
明において、内燃機関はガソリンエンジン、ディーゼル
エンジンの他、水素エンジンや外燃機関ではあるがスタ
ーリングエンジンでも良く、これらの窒素酸化物低減方
法および装置に有効に適用実施することができる。この
水素エンジンの場合は、水素発生装置が必要でなく、燃
料としての水素をコントロ−ラを介してバイパス的に供
給することにより適用することができる。また、スター
リングエンジンは本発明を有効に適用することができ、
ほぼ同様の作用効果を奏する。
【0023】しかも、その他の発明として内燃機関の燃
焼室で供給燃料の燃焼による排気ガス中に窒素酸化物と
酸素ガスの存在のもと、排気系に設け水素ガスと窒素酸
化物を接触反応させ窒素ガスと水とに分解するPt から
なる触媒装置を設けると共に、該触媒装置の入口側に水
素ガスを生成する水素発生装置を連通して水素ガスを供
給可能に構成し、350°C以下の低温雰囲気下で該水
素発生装置からの水素ガスにより前記排気ガス中の窒素
酸化物を直接還元浄化して該窒素酸化物を低減するよう
にした内燃機関の窒素酸化物低減方法または装置とする
ことができる。前記触媒装置の触媒をPt を主成分とす
るNOX 触媒、例えばアルミナ、シリカ、ゼオライト等
の多孔質担体にPt を担持した触媒であり、ペレットタ
イプまたはモノリスタイプで構成され、Pt に対する助
触媒としてアルカリ土類や希土類を含んでも良い。ここ
で酸素が存在しない条件下、Pt 触媒上でNOX がH2
で還元されることは既に知られている。例えば、NO/
2 /Ar系は全くの還元雰囲気や理論混合比の下で行
われている(ジャーナル オブ キャタリイシス197
4年 vol.33 第376頁、1979年 vo
l.56 第21頁、1980年 vol.66 第2
29頁)。一方、実エンジン排気に水素を添加した場合
にNOが浄化されることも知られている(エンバイロン
メンタル サイエンス アンド テクノロジイ 197
1年 vol.5 第790頁)。しかし、これら条件
は理論混合比の近傍であり、酸素濃度は最高で1.5%
である。また、Pdも触媒活性があることが知られてい
る。しかし、本発明者等は鋭意検討した結果、貴金属の
中でもPt だけが酸素過剰下においてNOX /H2 反応
に極めて有効であることを見出した。
【0024】
【第1実施例】エンジン排気量11のリーンバーンエン
ジンに本発明のシステムを適用する第1実施例を図7に
示す。なお、図1と同一部分は同一符号を付し説明を省
略する。第1実施例のエンジンE1 は、アイドル時の空
燃比A/F=14〜14.5(理論空燃比よりやや過濃
側か理論空燃比)で、また各回転数の全負荷時および急
激加速時はA/F=13〜14(過濃側)、これ以外の
運転条件はA/F=18〜23の希薄側で運転するエン
ジンE1 である。従って、排気中のO2 は、0〜10%
程度まで変化する。排気系統Ex は、排気マニホールド
8の出口に酸化触媒9を設置し、HC、CO等の不完全
燃焼生成物を酸化し浄化する構成である。さらに、消音
器としてのマフラ13の下流側に還元触媒12を配置す
る。還元触媒12の入口にはH2 と排気との混合を均一
化するためミキサー10が設けられている。当該還元触
媒12はゼオライトをコートした1.3リッターのモノ
リス担体にPt を2g/リッター担持した触媒から成
る。
【0025】H2 発生器11は、図8、図9に示すよう
にプロトン導電膜14(ナフィオン膜)を用いた水電解
2 発生器である。
【0026】H2 発生器11は、セルケースK内にプロ
トン導電機能を有する導電膜(固体電解質)14の片面
に陽極を設け、もう一方の面に陰極を設けた構造で、上
記陽極と陰極との間に給電体18を使って直流電流を流
し、陽極面では水或いは水蒸気を電気分解し、酸素ガス
とプロトンを生成させる。プロトンは、導電膜14を通
って陰極に移動し、陰極面で水素ガスを発生する。陽極
には白金(Pt)、イリジウム(Ir)などのO2 過電
圧の小さい金属を使用し、陰極には白金、パラジウム
(Pd)などの水素過電圧の小さい金属を用いるのが望
ましい。上記構成からなる図8、図9に示す導電膜14
は、1枚当たり2V〜2.5Vを印加し、6枚直列で1
2V〜15Vとする。本第1実施例の場合、電力消費量
は、NOX とモルで当量のH2 を必要とするので、エン
ジンE1 の排気中のNOX 濃度にもよるが、50km/
hの車速のとき60〜70W、最大出力最大馬力時では
300W程度である。それぞれの運転条件下における消
費電力が走行燃費に及ぼす影響は1〜2%以下であり、
リーンバーンエンジンを使う燃費低減メリット15〜2
0%に比べれば無視できる程度であり、リーンバーンエ
ンジンの低燃費特性を損なうことがない。
【0027】また、H2 発生に要する水は、50km/
h走行で12g/Hr程度であり、1年間に15,00
0km程度走行するものとすれば3〜4lの水タンク4
を保持すれば実用上良い。
【0028】さらに、H2 発生と同時に得られるO
2 は、酸化触媒9に供給することでCOの浄化効率向上
に利用する。
【0029】以上のように本第1実施例は、少量の水が
入った水タンク4を持ち、H2 発生器11においてプロ
トン導電膜14による水の電気分解を行い、NOX 還元
触媒12の低温側特性を利用して、H2 −NOX 還元を
行うので、エンジンE1 の運転A/Fに無関係にNOX
の低減が計れる実用上有意義なリーンバーンNOX 低減
システムである。
【0030】以上はNOをH2 による直接還元によって
浄化しようとするものであるが、H2 の発生には水をプ
ロトン導電膜14によって電気分解するものである。H
2 の発生方法として第1実施例に限らず、エンジンのク
ランクケースにおけるベンチレーションのガス又はエン
ジン排気の一部をプロトン導電膜14を有するH2 発生
器11に導いてガス中に含まれる水蒸気を分解しH2
発生させることもできる。この場合は、水タンクが不要
となり、比較的大型の車やディーゼル機関に適する実用
的作用効果を奏する。
【0031】また、第1実施例のその他のものとして、
水または水蒸気電解によるH2 発生器において、供給す
る水または水蒸気をメタノール水またはメタノールと水
との混合蒸気に代えることにより、H2 発生電力の著し
い低減を図ることができる。すなわち、本実施例におけ
る構成はH2 発生器に供給する水または水蒸気をメタノ
ール水とした以外は前記第1実施例とほぼ同様である。
つまり、図7に示す構成において水タンクにメタノール
50%と水50%からなるメタノール水を入れ、H2
生器でメタノール水の電気分解を行った。この場合、陰
極反応はH+ の還元によるH2 発生反応で水電解の場合
と同様であるが、陽極側反応はメタノール水の酸化反応
によるCO2 ガス発生反応である。このように水電解の
陽極反応を従来の酸素発生反応からメタノール水の酸化
反応に代えることにより、電解電圧を約2Vから約1V
へと50%程低減でき、水電解に比べ50%の省電力化
が可能であった。これは、O2 発生電位に比べメタノー
ル水の酸化電位がよりH2 発生電位に近いためである。
このように、本実施例ではメタノール水の入ったタンク
4を持ち、H2 発生器でメタノール水をプロトン導電膜
14を使って電気分解し、得られたH2 をNOX 還元触
媒12の低温側特性を利用して、H2 −NOX 還元を行
うので、エンジンE1 の運転A/Fに無関係にNOX
低減が図れる実用上有意義なリーンバーンNOX 低減シ
ステムであって、前記各実施例とほぼ同様の作用効果を
奏し、特に約50%の電力で実施可能となる実用的効果
がある。なお、メタノール水のメタノール濃度は10〜
80%が好ましい。ここで、10%以下では省電力の効
果が小さく、また80%以上においても電解電圧が不安
定となる実用上の問題を有する。しかも、このように水
もしくは水蒸気に代え、メタノール水を用いることは前
記水酸イオン導電膜あるいは硫酸水溶液を用いた各H2
発生器においても実施可能である。
【0032】
【第2実施例】第2実施例の構成は、図10に示すよう
に、前記第1実施例とほぼ同一部分は同一符号を付し説
明は省略するが、H2 発生器21に第1実施例と異なり
水を供給する代わりに、エンジンE2 における排気の一
部をフィルタFを介してポンプP2 によりH2 発生器2
1(プロトン導電膜(高分子電解質膜)を用いて成る)
に導きH2 を発生させるものである。H2 発生器21
は、電極を有する高分子電解質膜によって仕切られてお
り、陽極側の入口に排気を供給する。排気中の水蒸気
は、プロトン導電膜14に吸収され、電気分解により陰
極側にH2 が発生する。この発生したH2 をNOX 触媒
12の入口に供給しNOX 還元浄化する。ここでのNO
X 触媒12はアルミナをコートした1.3リッターのモ
ノリス担体にP t を2g/リッター担持した触媒から成
る。陽極側に供給した排気は、水蒸気を失い、電気分解
によって生じたO2 を含んで外部に排出される。プロト
ン導電膜14へ供給する電力のコントロールは、前記第
1実施例と同様で、前記第1実施例とほぼ同様の作用効
果を奏する。
【0033】
【第3実施例】第3実施例は、図11に示すように電解
セル31に導入する水蒸気を含むガスにエンジンE3
おけるブローバイガスGを使う点が前記各実施例と異な
る。エンジンE3 のシリンダヘッドHよりオイルミスト
を取り除いて取り出したブローバイガスGをフィルタF
1 で更に異物およびオイルミストと除いて電解セル31
に導入する。該電解セル31より排出されるガスは、通
常のベンチレーション同様に吸入管IPに戻し、吸入空
気と共にエンジンE3 に吸入させる。電解セル31中が
常に負圧にならぬよう調圧弁V1 が途中に設けてある。
2 は、陰極側より発生するが調圧弁V2 により所定の
圧力に調整した後、NOX 触媒32に供給する構成であ
り、前記各実施例とほぼ同様の作用効果を奏する。
【0034】
【第4実施例】第4実施例において前記各実施例と異な
りH2 発生器11は、図8、図9とほぼ同様の構成で、
水酸イオン導電膜14を用いた水電解H2 発生器であ
る。
【0035】H2 発生器11は、セルケースK内に水酸
イオン導電機能を有する導電膜(固体電解質)14の片
面に陽極を設け、もう一方の面に陰極を設けた構造で、
上記陽極と陰極との間に給電体18を使って直流電流を
流し、陰極面で水或いは水蒸気を電気分解し、水素ガス
と水酸イオンを生成させる。水酸イオンは、導電膜14
を通って陽極に移動し、陽極面で酸素ガスを発生する。
【0036】以上のように本第4実施例は、少量の水が
入った水タンク4を持ち、H2 発生器11において水酸
イオン導電膜14による水の電気分解を行い、NOX
元触媒12の低温側特性を利用して、H2 −NOX 還元
を行うので、エンジンE1 の運転A/Fに無関係にNO
X の低減が計れる実用上有意義なリーンバーンNOX
減システムで、前記各実施例とほぼ同様の作用効果を奏
する。ここでのNOX 還元触媒12はシリカをコートし
た1.3リッターのモノリス担体にPt を2g/リッタ
ー担持した触媒から成る。
【0037】
【第5実施例】第5実施例のH2 発生器41は、図12
に示すように、水酸化カリウム水溶液40を用いた水電
解H2 発生器である。
【0038】H2 発生器41は、セルケース42内に
(イオン)導電機能を有する膜44で区切られた2つの
室を設けその片方に陰極を設けた構造で、上記陽極と陰
極との間に給電体43を使って直流電流を流し、陰極面
で水を電気分解し、水素ガスと水酸イオンを生成させ
る。水酸イオンは、膜44を通って陽極に移動し、陽極
面で酸素ガスを発生する。陽極には白金(Pt)、ニッ
ケル(Ni)などのO2 過電圧の小さい金属を使用し、
陰極には白金、パラジウム(Pd)、鉄(Fe)などの
水素過電圧の小さい金属を用いるのが望ましい。上記構
成からなる図11に示すH2 発生器41は、陽陰極間1
セル当たり2V〜2.5Vを印加し、6セル直列で12
V〜15Vとする。
【0039】以上のように本第5実施例は、少量の水が
入った水タンク4(図示せず)を持ち、H2 発生器41
において水酸化アルセリ水溶液40による水の電気分解
を行い、NOX 還元触媒の低温側特性を利用して、H2
−NOX 還元を行うので、エンジンの運転A/Fに無関
係にNOX の低減が計れる実用上有意義なリーンバーン
NOX 低減システムで、前記各実施例とほぼ同様の作用
効果を奏する。
【0040】
【第6実施例】第6実施例のH2 発生器51は、図13
に示すようにH2 SO4 水溶液50を用いた水電解H2
発生器である。
【0041】H2 発生器51は、セルケース52内にイ
オン導電機能を有する膜54で区切られた2つの室を設
けその片方に陽極を設け、もう一方の室に陰極を設けた
構造で、上記陽極と陰極との間に給電体53を使って直
流電流を流し、陽極面で水を電気分解し、酸素ガスとプ
ロトンを生成させる。プロトンは、膜54を通って陰極
に移動し、陰極面で水素ガスを発生する。陽極には白金
(Pt)、イリジウム(Ir)などのO2 過電圧の小さ
い金属を使用し、陰極には白金、パラジウム(Pd)な
どの水素過電圧の小さい金属を用いるのが望ましい。上
記構成からなる図13に示す陽陰極間に1セル当たり2
V〜2.5Vを印加し、6セル直列で12V〜15Vと
する。
【0042】以上のように本第6実施例は、少量の水が
入った水タンク(図示せず)を持ち、H2 発生器51に
おいて硫酸水溶液による水の電気分解を行い、NOX
元触媒の低温側特性を利用して、H2 −NOX 還元を行
うので、エンジンE1 の運転A/Fに無関係にNOX
低減が計れる実用上有意義なリーンバーンNOX 低減シ
ステムで、前記各実施例とほぼ同様の作用効果を奏す
る。
【0043】
【第7実施例】前記実施例において、プロトン電導体に
よって水を電気分解してH2 を発生させる装置とゼオラ
イト系触媒またはPt/ゼオライト触媒のいずれかを組
合せ、NOX を還元浄化するエンジンのNOX 低減方法
およびその装置は、H2 の供給条件、内容によってNO
X 低減性能に大きな差異を生じることが分かってきた。
図14に示すように、NOX 、O2 を含むエンジンの排
気を触媒に流し、触媒コンバータの上流からH2 を供給
した場合のNOX 浄化率を図15に示す。図15におい
て横軸はNOX に対するH2 の供給割合を示し、2.0
は、NOX とH2 が2当量の場合である。縦軸は還元に
よってNOX が浄化される割合であって、1.0はNO
X がすべて浄化されてしまうことを示す。
【0044】図14に示すコンバータ60内に、図16
に示すペレットタイプの触媒61が入っている場合は図
15から分かるように高い浄化率を示す。図17に示し
たモノリスタイプの触媒62にすると、同じH2 供給量
であっても浄化率は低下する。すなわち、同じNOX
化率を得るために必要なH2 流量が多くなり、H2 発生
に要する電力が大きくなり、エンジンの燃料消費量増大
を招くことになる。
【0045】図16に示したペレットタイプの触媒61
は、入口でH2 と排気ガスとが十分混合せず、H2 に濃
度分布があっても迷路のようなペレットの隙間をガスが
直通して行く過程で十分混合し、H2 と排気ガスが均一
化される。
【0046】一方、図17に示したモノリスタイプの触
媒62は、断面“蜂の巣”状の孔をが多数有しており、
一個の孔はガス流れの方向に独立しているので、入口で
2 に分布があれば途中で互いに隣り合う流路内のガス
が混合しにくい。実際の実験によれば、排気管の太さは
車載上の制約から大幅に太くすることは困難でガス流速
は速く、H2 は中央部付近に高濃度領域を作り、モノリ
ス周辺部にはH2 がほとんど供給されない不都合を生じ
ている。従って、モノリスタイプは、H2 の利用率がペ
レットタイプに比べ低い。
【0047】一方、エンジン排気システムとして見る
と、ペレットタイプは振動によってペレットが互いに擦
れ合って粉末化し易いこと、ガスの直通断面積が小さ
く、通過抵抗が大きく、排圧増大を招き、エンジン性能
自身を悪化する欠点がある。従って、触媒にはモノリス
タイプを使うことが望ましいが、この場合にはH2 の供
給に工夫が必要になる。
【0048】そこで、第7実施例は、モノリスタイプの
触媒を使いペレットタイプより優れたNOX 浄化率を得
るようH2 の供給を均一混合する構成上簡素な装置から
成る。すなわち、混合装置69としてのH2 噴出ノズル
63の基本的構造を図18、図19に示す。挿入された
2 噴出ノズル63は、中空円筒形状で、排気の流れ方
向にL字状に曲がっており、放射状に複数の噴出孔64
を有する。放射状の噴出孔64は、4〜6個が適当で、
1列又は複数列設けられている。(図18では噴出孔が
3列配設されている)。
【0049】噴出ノズル63の挿入管外径dと排気管6
5の内径DとはdがDの20%以上必要で、dを大きく
すると流路の抵抗が大きくなるので図20に示すように
排気管65の一部を断面拡大形成する。又、噴出ノズル
63からコンバータ60までの距離LはDの少なくとも
2倍以上を必要とし、10倍以上大きくしても改善効果
は少ない。混合装置は、上述の他に、構成を図21、図
22に示すようにすることができる。すなわち、H2
攪拌させる部分は、小径のH2 噴出ノズル66とこれよ
り大径で壁部に複数の噴出孔67を設けた有底筒68と
から成るほぼ2重管状に構成されている。噴出したH2
は、まず、H2 噴出ノズル66に排圧の動圧によって流
入する排気と混合し、有底筒68の内筒から外筒に噴出
し、内外筒の間を流れる排気により更に混合する。この
ように2段階の混合過程を経るのでほぼH2 と排気が完
全に均一混合することができる。
【0050】内外筒の大きさ(直径、または断面積)は
混合に大きく影響し、内筒が小さいとほとんどの排気は
外筒を流れ、十分動圧を利用できない。図21、図22
に於いて内外筒の直径比はD/d(外筒/内筒)は3〜
1.7程度が有効で2付近が最良である。
【0051】上記構成からなる第7実施例は、混合が良
好となり、モノリスタイプであってもペレットタイプ同
様の浄化率を得ることができる。同一浄化率において供
給H2 量を30〜60%節約することができるので、H
2 発生に要する電力を少なくでき、エンジンの出力や燃
費への影響を軽減できる。
【0052】例えば、1.6lのリーンバーンガソリン
エンジンにおいて通常の運転域代表点で評価すると、エ
ンジン回転数2000rpm、トルク40Nm、この時
のNOX 放出量0.44l/min、このNOX をH2
還元で浄化するのに要する流量は、0.66l/mi
n。0.66l/minのH2 を発生させるのに高分子
プロトン導電膜を使った発生器への電力は192Wにな
る。
【0053】D/d=2である図21、図22に示す装
置によって混合促進を行えば、H2 の供給量はNOX
等量の0.44l/min程度で済み、電力は128W
に低下する。即ち64Wの節約となる。1.6lエンジ
ンを持つ乗用車の電力消費と燃費との関係は、運転条件
によって異なるが、0.1〜0.25%/A(電流1A
当たりの燃費影響割合)程度と言われている。
【0054】電源はバッテリー12Vであるから64W
は5.33Aになるから0.2%/Aとすると1.06
%燃費を低減できる実用的効果を奏する。
【0055】
【第8実施例】本第8実施例の窒素酸化物浄化装置は、
図23に示すように排気中の水蒸気を電気分解して必要
な量の水素ガスを生成させる水素発生器7を排気系統E
X に直列配設すると共に、水素ガスを窒素酸化物と接触
反応させ窒素ガスと水に分解する触媒装置72を設け
る。
【0056】水素発生器71はプロトン導電機能を有す
る固体電解質の片面に陽極を設け、もう一方の面に陰極
を設けた構造で、上記陽極と陰極との間に直流電流を流
し陽極面で水蒸気を電気分解し、酸素ガスとプロトンを
生成させる。プロトンは固体電解質を通って陰極に移動
し、陰極面で水素ガスの発生に使われる。陽極には白金
(Pd)、イリジウム(Ir)などの酸素過電圧の小さ
い金属を使用し、陰極には白金、パラジウム(Pd)な
どの水素過電圧の小さい金属を用いるのが好ましい。プ
ロトン導電性固体電解質にはアクセプタをドープした酸
化ストロンチウム・セリア(SrCeO3 )、酸化スト
ロンチウム・ジルコニア(SrZrO3 )、酸化カルシ
ウム・ジルコニア(CaZrO3 )などのペロブスカイ
ト型酸化物の焼結体を用いる。アクセプタにはイットリ
ウム(Y)、ネオジウム(Nd)、イッテルビウム(Y
b)などの酸化物を用いるのが良い。なお、上記固体電
解質は400〜700℃で良好なプロトン導電性を示す
ため、本第8実施例の水素発生器71は400〜700
℃で作動するのが望ましい。
【0057】触媒装置72では白金/ゼオライト系ある
いは白金/アルミナ系の触媒を使用する。これら触媒の
窒素酸化物浄化率と温度の関係は図4のようである。2
00℃以下の低温領域では水素−NOX 反応が選択的に
おき、水素による還元でNOX を極めて効率で浄化する
ことが可能である。一方、200〜350℃あるいはこ
れ以上の温度は主としてHC−NOX の反応であり、N
X の還元にはHCが寄与している。
【0058】以上のように本第8実施例の窒素酸化物浄
化装置である水素発生器71および触媒装置72は、そ
れぞれ好適な作動温度範囲を持つため、内燃機関E4
排気系統EX において水素発生器71を排気マニホール
ド78の出口に配置した酸化触媒79の後段に、触媒装
置72は排気が膨張し温度が200℃以下に下がるマフ
ラー(図示せず)内あるいはその下流に設置するのが好
ましく、前記各実施例とほぼ同様の作用効果を奏する。
【0059】
【第9実施例】前記実施例においてゼオライト系触媒ま
たはPt/ゼオライト触媒のいずれかを用い、水素発生
器によって水素を発生させ、H2 をゼオライト系触媒の
入口に供給しH2 によるNOX 還元を行えば排気中に高
濃度のO2 が存在していても大きなNOX 浄化率が得ら
れる。
【0060】しかし、従来のNOX 触媒、例えば三元触
媒、Cu−ゼオライト系触媒に比べると低温の反応であ
って、従来の触媒がSV値(通過ガス流量l/hrと触
媒体積lの比)50,000〜100,000を使って
いるのに比べると反応速度の関係からより小さなSV
(例えば10,000〜60,000)を使わなくては
ならない。このシステムを車載する場合、本システムの
NOX コンバータは入口ガス温度から排気系統の下流、
例えば排気マフラー付近になる。しかるに車輛に於いて
は車輛構造上SV値の大きい(コンバータの大きさの大
きい)コンバータを設置する場所になっており、すべて
の車輛へは適用し難い。
【0061】本第9実施例は、コンバータ設置を容易に
するためNOX 触媒をマフラーに内蔵させコンパクト化
を計るためのマフラー構造およびマフラーに触媒を内蔵
させても温度条件からNOX 浄化を可能とするものであ
る。
【0062】すなわち、第9実施例の構成は、図25、
図26に示すように、排気マフラ−80にNOX 触媒8
2を内蔵させるとNOX コンバータと、排気マフラーを
直列に配置することなく片方で済むため、配置スペース
的に極めて有利となる。
【0063】しかし、排気マフラ−はエンジン排気系統
の最後尾に配置されるのが一般的で、排気マフラ−の入
口ガス温度は途中で冷却されるので低くなる。入口温度
が最も高いエンジンの最高回転数最大馬力時でも150
〜200℃であり、通常使用頻度の高い運転条件では1
00〜150℃程度である。
【0064】従来の三元触媒やCu−ゼオライト系の触
媒では300〜400℃以上でないと十分な反応が期待
できないからマフラ−内に触媒を内蔵させることはでき
ない。前記実施例において、H2 による還元を行えば低
温で浄化できることを示したが、温度は150〜300
℃程度であって排気マフラ−の入口温度と比べればやや
高い温度範囲にある。
【0065】本発明者等は、O2 共存下でH2 を供給す
るNOX 低減触媒の活性について触媒成分として何を選
定するべきかを種々実験的に検討した。その結果、P
d、Rhは活性が全くなく、Cuは活性が悪く、Ptが
高い活性を示すことを見出した。ただし、Ptは高分散
である必要があり、そのためには高比表面積(少なくと
も100m2 /g以上)を有するアルミナ、シリカ、ゼ
オライト等の担体が必要である。
【0066】更に、本発明者等は、NOX 低減触媒およ
びH2 混合以前に行うべき前処理について種々に検討を
行った。その結果を図24に示す。エンジンの排気にH
2 を混合してNOX 低減触媒(Pt系)に導くと図24
中、曲線Bに示すように活性の最高点は250℃付近に
ある。
【0067】アフターバーナ、リアクタ、三元触媒、酸
化触媒等をエンジンマニホールド付近に設け、CO、H
Cを酸化し予め低減除去した後にH2 を供給しNOX
ンバータ(触媒)に導くと図24中曲線Aに示すように
活性温度が低温側にシフトし、100〜150℃で高い
活性を示すことを新たに見出した。
【0068】この温度は、排気マフラ−の入口温度と一
致し、排気マフラ−80内にPt−ゼオライト系触媒8
0を内蔵することにより初めて可能ならしめた。更に、
HC、COを除去した後にNOX 触媒によるNOX 浄化
を行った方が浄化率も改善でき、HC−O2 の不完全な
反応から触媒上にススを形成することもない実用上優れ
た作用効果を奏する。図25、図26に排気マフラ−8
0にモノリス触媒82(Pt−ゼオライト系)を内蔵し
た消音効果を持たせた触媒コンバータ83を示す。
【0069】触媒コンバータ83の上流よりH2 を混入
混合された排気が矢印方向より流入し、ミキシングプレ
ート84に衝突し、このミキシングプレート84の大小
複数の流通孔85を通過して排気とH2 が十分混合しな
がらモノリス触媒82に流入する。ミキシングプレート
84には排気流速最大になる中心部に流通孔85が設け
られていないので、H2 がモノリス中心部に集中するこ
とはない。ミキシングプレート84の流通孔85は、大
小直径を異にして複数配列されているので通過流速が異
なり、ガスの攪拌が起こると共に干渉によって消音効果
を奏する。更にモノリス触媒82の後に干渉チューブE
x1 を設置することにより消音効果をより良好にしてい
る。図27は図25、図26と同様の作用効果を奏する
もので、ミキサー部の形態を前記ミキシングプレートと
異にし、中空筒状部材であるミキシングパイプ86とし
た点が異なる。上記構成からなる第9実施例は、触媒コ
ンバータ83と排気マフラ−80が一体化構成とするこ
とができるので、コンパクトとなり車載性が良好となる
実用的効果を奏すると共に、全運転範囲で高いNOX
化率を維持できる優れた効果を奏する。
【0070】
【第10実施例】ディーゼル機関に於いてシリンダ内で
生成する窒素酸化物(NOX )を後処理(例えば排気触
媒)で除去する方法に関して、ディーゼル機関はガソリ
ン機関と比べ極めて大きな空気過剰のもとで燃焼が行わ
れる。燃料に対する空気過剰率(理論混合比の何倍で燃
焼が行われるかという尺度)は通常1.1〜7以上にも
達する(予想混合均一混合気ガソリン機関では0.8〜
1.3)。従って、排気中には高濃度のO2 が存在し、
排気中に含まれるCO、HC、H2 等のNOX 還元物質
が少ないため、排気の後処理として触媒によってNOX
を還元浄化することが極めて難しい。
【0071】各方面で検討されているものに図28に示
す排気系統がある。エンジンE5 より排出されたガスを
まずトラッパ90にてスート(soot)等いわゆるデ
ィーゼルパティキュレートを除去した後、NOX 触媒9
2でNOX を低減し、さらに酸化触媒99でHC等を酸
化除去するものである。NOX 触媒92の還元を高める
ために排気マニホールド98内に燃料の一部を噴射する
か、エンジン燃焼行程の末期にシリンダ内に燃料の一部
を再噴射し、排気中に不完全燃焼によるHC等をNOX
に比べ十分高濃度にしてNOX 触媒コンバータに導くも
のである。
【0072】しかし、NOX のHCによる浄化はNOX
に比べ同等以上の過濃HCを供給しなくては十分なNO
X 低減が得られない。しかも、NOX コンバータに使う
触媒にもよるが、一般にはNOX コンバータの出口ガス
温度又は酸化触媒コンバータ99の入口ガス温度が30
0〜200℃以下に低下してしまうために、NOX コン
バータ92を通過した過剰のHCを能率良く酸化低減で
きない欠点を有する。
【0073】従って、燃料消費量が増大するばかりでな
く、NOX を低減しようとすればする程HC放出量が増
大するという問題からあまり大きなNOX 低減率を期待
することはできない。
【0074】第10実施例は、ディーゼル機関など空気
過剰率の大きい領域で運転される内燃機関E6 において
HC増大を伴うことなく窒素酸化物を大幅に低減するも
のである。すなわち、図29に示すように、H2 発生器
91により保有している水又は排気中の水蒸気を直接電
解し得たH2 ガスをNOX コンバータ92に還元剤とし
て供給すれば低温でNOX 還元を行い得る。
【0075】従って、エンジンE6 の排気をスートトラ
ッパ90でディーゼルパティキュレートを除去した後、
酸化触媒等の不完全燃焼生成物除去手段によりCO、H
Cを酸化除去した排気ガスにH2 を供給混合し、NOX
触媒92によりH2 による還元浄化を行う。
【0076】このようにすれば高温排気中でHC等が酸
化できるので、HCも十分な低減が行える実用的効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す構成図
【図2】空燃比と燃料経済性の関係を示す線図
【図3】リーンバーンエンジンの燃費とNOX の関係を
示す線図
【図4】リーンNOX 触媒の特性を示す線図
【図5】リーンNOX 触媒のその他の特性を示す線図
【図6】H2 供給率とNOX 浄化率の関係を示す線図
【図7】本発明の第1実施例装置の概要を示す構成図
【図8】第1実施例装置におけるH2 発生器の断面図
【図9】第1実施例装置におけるH2 発生器の要部を拡
大して示す構成図
【図10】本発明の第2実施例装置の概要を示す構成図
【図11】本発明の第3実施例装置の概要を示す構成図
【図12】本発明の第5実施例装置の概要を示す構成図
【図13】本発明の第6実施例装置の概要を示す構成図
【図14】本発明の第7実施例装置の概要を示す構成図
【図15】第7実施例装置に関してNOX 浄化率の関係
を示す線図
【図16】第7実施例装置に関してペレットタイプの触
媒構成を示す概要図
【図17】第7実施例装置に関してモノリスタイプの触
媒構成を示す概要図
【図18】本発明の第7実施例装置の概要を示す縦断面
【図19】本発明の第7実施例装置の概要を示す横断面
【図20】本発明の第7実施例装置の概要を示す概要図
【図21】本発明の第7実施例装置のその他の例を示す
縦断面図
【図22】本発明の第7実施例装置のその他の例を示す
横断面図
【図23】本発明の第8実施例装置の概要を示す構成図
【図24】本発明の第9実施例に関してNOX 浄化率状
況を示す線図
【図25】本発明の第9実施例装置の概要を示す縦断面
【図26】本発明の第9実施例装置の概要を示す横断面
【図27】本発明の第9実施例装置のその他の構成を示
す縦断面図
【図28】本発明の第10実施例装置に関して従来概要
を示す概要図
【図29】本発明の第10実施例装置の概要を示す構成
【符号の説明】
E、E1 、E2 、E3 、E4 、E5 、E6 エン
ジン 1、11、21、31、41、51、71 H2
発生器 3、13、80 消音器 12、60、92 還元触媒 9、99 酸化触媒 4 水タンク 7、17 コントロール電源 5 吸入空気流量センサ 6 NOX センサ P1 水ポンプ P2 ポンプ V1 、V2 調圧弁 14 プロトン導電膜 18 給電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 幸治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1株式会社 豊田中央研究所内 (72)発明者 村木 秀昭 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1株式会社 豊田中央研究所内 (72)発明者 福井 雅幸 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1株式会社 豊田中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭53−31020(JP,A) 特開 平2−2825(JP,A) 特開 昭62−256976(JP,A) 特開 昭63−219593(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/94 B01D 53/56 F01N 3/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室で供給燃料の燃焼によ
    る排気から予めHC、CO、スートを除去したガス中に
    窒素酸化物と酸素ガスの存在のもと、水素ガスと窒素酸
    化物を接触反応させ窒素ガスと水に分解する排気系統に
    設けた触媒装置の入口側に、プロトン導電機能あるいは
    水酸イオン導電機能を有する固体電解質を用い水又は水
    蒸気の電気分解により水素ガスを生成する水素発生装置
    からのHC、COを含まない水素ガスを供給し、350
    ℃以下の低温雰囲気下で該水素ガスにより前記排気中の
    窒素酸化物を直接還元浄化して該窒素酸化物を低減する
    ようにしたことを特徴とする内燃機関の窒素酸化物低減
    方法。
  2. 【請求項2】 燃焼室で供給燃料の燃焼による排気から
    予めHC、CO、スートを除去したガス中に窒素酸化物
    と酸素ガスの存在のもと、水素ガスと窒素酸化物を触媒
    反応させ窒素ガスと水に分解する排気系統を設けた触媒
    装置の入口側に、アルカリ水溶液あるいは酸水溶液を用
    い水電解法により水素ガスを生成する水素発生装置から
    HC、COを含まない水素ガスを供給し、350℃以
    下の低温雰囲気下で該水素ガスにより前記排気中の窒素
    酸化物を直接還元浄化して該窒素酸化物を低減するよう
    にしたことを特徴とする内燃機関の窒素酸化物低減方
    法。
  3. 【請求項3】 内燃機関の燃焼室で燃料供給装置より供
    給された燃料の燃焼による排気から予めHC、CO、ス
    ートを除去したガス中に窒素酸化物と酸素ガスの存在の
    もと、排気系統に水素ガスと窒素酸化物を触媒反応さ
    せ、窒素ガスと水に分解する触媒装置を設けると共に、
    該触媒装置の入口側にプロトン導電機能を有する固体電
    解質を用い水又は水蒸気の電気分解により水素ガスを生
    成する水素発生装置を連通して水素ガスを供給可能に構
    成し、350℃以下の低温雰囲気下で該水素発生装置か
    らのHC、COを含まない水素ガスにより前記排気中の
    窒素酸化物を直接還元浄化して該窒素酸化物を低減する
    ようにしたことを特徴とする内燃機関の窒素酸化物低減
    装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関の燃焼室で燃料供給装置より供
    給された燃料の燃焼による排気から予めHC、CO、ス
    ートを除去したガス中に窒素酸化物と酸素ガスの存在の
    もと、排気系統に水素ガスと窒素酸化物を触媒反応さ
    せ、窒素ガスと水に分解する触媒装置を設けると共に、
    該触媒装置の入口側に水酸イオン導電機能を有する固体
    電解質を用い水又は水蒸気の電気分解により水素ガスを
    生成する水素発生装置を連通して水素ガスを供給可能に
    構成し、350℃以下の低温雰囲気下で該水素発生装置
    からのHC、COを含まない水素ガスにより前記排気中
    の窒素酸化物を直接還元浄化して該窒素酸化物を低減す
    るようにしたことを特徴とする内燃機関の窒素酸化物低
    減装置。
  5. 【請求項5】 水又は水蒸気の電気分解により水素ガス
    を生成する水素発生装置は供給する水または水蒸気がメ
    タノール水またはメタノール水と水との混合蒸気である
    ことを特徴とする前記請求項3または請求項4の一に記
    載の内燃機関の窒素酸化物低減装置。
JP14869092A 1991-05-24 1992-05-15 内燃機関の窒素酸化物低減方法および装置 Expired - Fee Related JP3367114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14869092A JP3367114B2 (ja) 1991-05-24 1992-05-15 内燃機関の窒素酸化物低減方法および装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14987591 1991-05-24
JP3-149875 1991-05-24
JP3-198567 1991-07-12
JP19856791 1991-07-12
JP14869092A JP3367114B2 (ja) 1991-05-24 1992-05-15 内燃機関の窒素酸化物低減方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05168856A JPH05168856A (ja) 1993-07-02
JP3367114B2 true JP3367114B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=27319600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14869092A Expired - Fee Related JP3367114B2 (ja) 1991-05-24 1992-05-15 内燃機関の窒素酸化物低減方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3367114B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07246318A (ja) * 1994-03-11 1995-09-26 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 窒素酸化物の還元方法
JP3861683B2 (ja) * 2001-12-20 2006-12-20 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
WO2005121517A1 (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Honda Motor Co., Ltd. 排気ガス浄化装置および排気ガス浄化方法
JP4945158B2 (ja) * 2006-03-28 2012-06-06 日本電信電話株式会社 燃料電池発電システム
JP2007297934A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Equos Research Co Ltd 排ガス浄化システム及び排ガス浄化方法
JP4704964B2 (ja) * 2006-06-15 2011-06-22 本田技研工業株式会社 NOx浄化システム及びNOx浄化方法
JP2009079540A (ja) 2007-09-26 2009-04-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排ガス浄化システムおよび排ガス浄化方法
JP5173340B2 (ja) * 2007-09-26 2013-04-03 三菱重工業株式会社 排ガス浄化システム
US8499722B2 (en) * 2010-05-28 2013-08-06 Hno Greenfuels, Inc. Hydrogen supplemental system for on-demand hydrogen generation for internal combustion engines
CN102635429B (zh) * 2012-04-26 2013-12-04 北京工业大学 一种利用氢、氧气闭环控制内燃机排放的装置及方法
JP6881279B2 (ja) * 2017-12-26 2021-06-02 トヨタ自動車株式会社 電気化学リアクタ及び電気化学リアクタを備えた内燃機関
JP2020008001A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 日本碍子株式会社 排ガス加熱システム及び排ガス加熱方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05168856A (ja) 1993-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5272871A (en) Method and apparatus for reducing nitrogen oxides from internal combustion engine
US7431895B2 (en) Exhaust gas treatment unit for the selective catalytic reduction of nitrogen oxides under lean exhaust gas conditions and a process for the treatment of exhaust gases
US9764286B2 (en) Zoned catalyst system for reducing N2O emissions
US6936232B2 (en) Process and apparatus for removing NOx from engine exhaust gases
JP3367114B2 (ja) 内燃機関の窒素酸化物低減方法および装置
US7832203B2 (en) Exhaust system for a lean burn internal combustion engine
US20040187483A1 (en) Devices and methods for reduction of NOx emissions from lean burn engines
JPH09317446A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US9138686B2 (en) Carbon monoxide-selective oxidation catalysts
US20140230416A1 (en) Exhaust gas control apparatus for internal combustion engine
US20010004832A1 (en) Exhaust gas purifying system and catalyst
JP2002106338A (ja) 水素含有ガス製造装置及びこれを用いた排気ガス浄化システム
JP4370238B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US20040188238A1 (en) System and method for concurrent particulate and NOx control
JPH0814029A (ja) 内燃機関の排気ガス浄化装置
EP1835137B1 (en) Exhaust emission device
EP1536111B1 (en) Apparatus and method for removal of by-products from exhaust gases of a combustion engine
US20050016164A1 (en) Exhaust line for an internal combustion engine
Hori et al. Development of new selective NOx reduction catalyst for gasoline leanburn engines
US20230001387A1 (en) Catalyst for simultaneously inhibiting emission of ammonia and nitrous oxide
JPH11223123A (ja) エンジンの排ガス浄化装置
JP2005201094A (ja) 排気ガス浄化システム及び排気ガス浄化方法
US20080047258A1 (en) Optimized nox reduction system
CN201080841Y (zh) 内燃机尾气净化装置
JPH06229236A (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees