JP3366896B2 - 半導体メモリカード、記録再生装置、記録再生方法、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
半導体メモリカード、記録再生装置、記録再生方法、コンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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Description
タ、制御データを格納する半導体メモリカード、記録再
生装置、記録再生方法、コンピュータ読み取り可能な記
録媒体に関し、特に、電子音楽配信等のコンテンツ配信
サービスにおいて、コンテンツとして配信されたオーデ
ィオデータ、制御データを格納する場合の改良に関す
る。
ツの購入が可能となる電子音楽配信は、音楽市場の活性
化の起爆材になり得るものであり、その実現のためのイ
ンフラストラクチャは、着々と整備されつつある。上述
した半導体メモリカードは、電子音楽配信において購入
した音楽コンテンツを格納し、これを持ち運ぶのに好適
な可搬型の記録媒体であり、今後その需要が飛躍的に増
大すると期待される。
カードやコンパクトフラッシュ(登録商標)カードとい
った様々な種類があり、また半導体メモリカード以外に
も、CD-R、ミニディスク(MD)といったディスク型のもの
も、音楽コンテンツの記録に用いることができる。音楽
コンテンツの格納用記録媒体に多種多様なものが存在す
ることは多くの需要者、取引者が認識しているところで
あるが、それら記録媒体に記録された音楽コンテンツ
(曲)を何処から再生させるかを指定する方法、いわゆ
る、再生箇所の指定方法は、それ程多くの種類があると
いう訳ではなく、何通りかのパターンに絞られる。
バムを再生する場合における再生箇所の指定方法につい
て代表的なものを例示列挙すると、複数の曲のうち先頭
のものから曲を再生させるというもの(1)、曲番号の入
力を操作者から受け付けて、その曲番号が付された曲か
ら再生を開始させるというもの(2)が挙げられる。これ
ら(1)〜(2)の再生箇所の指定方法を分析すると、指定方
法(1)では、常に、同じ曲から再生が開始され、ユーザ
は、音楽アルバムに含まれる曲を先頭から同じ順序で聴
くことなる。ここで、音楽アルバムを途中まで聴いた
後、再生を停止させ、再度、その音楽アルバムを再生さ
せる際、再生装置は、音楽アルバムの先頭の曲から、再
生を開始するので、操作者は、一度聴いた曲を我慢して
聴き続けねばならない。
ら、再生を開始するので、音楽アルバムを途中まで聴い
た後、再生を停止させ、再度その音楽アルバムを再生さ
せる際、操作者が、次に再生させるべき曲の曲番号を再
生装置に入力することにより、その曲以降から音楽アル
バムを再生させることができ、一度聴いた曲を我慢して
聴く必要はない。しかし、この場合、ユーザは、曲番号
の入力等の操作を行わねばならず、ユーザに余計な手間
を煩わせてしまう。また、どの曲が何番に存在するかを
操作者が正確に覚えていない場合には、これから聴くべ
き曲を指定したつもりが異なる曲を指定してしまい、誤
った曲を再生してしまうことも有り得る。
アルバムを途中まで聴いた後、再生を再開する場合に、
一度聴いた曲を我慢して聴くか、または、曲番号の入力
操作を行わねばならないので、この点でユーザフレンド
リィであるとは言い難い。(1)(2)以外の再生位置の指定
方法には、順方向サーチ再生又は逆方向サーチ再生によ
り、再生を開始すべき曲と、その曲における再生時点と
を特定するというもの(3)、ジョグダイアル等を用いた
曲指定や再生開始時刻の指定を操作者から受け付けて、
指定された曲及び再生開始時刻から、再生を開始すると
いうもの(4)等があるが、これまでに再生が完了した位
置を操作者に指定させるという点において、これらは、
指定方法(2)と同一の問題点を有しているといえる。こ
れら(1)〜(4)の指定方法と比較して、よりユーザフレン
ドリィな再生箇所の指定方法に、現状のミニディスクの
再生装置(一般にMDプレーヤと呼ばれる)における再生方
法の指定方法がある。
され、その再生が停止されると、その停止時点を示すレ
ジューム情報をMDプレーヤーに内蔵されている不揮発性
メモリに格納させておき、当該MDの再生が再度指示され
れば、当該レジューム情報に従って、MDに記録されてい
る音楽アルバムの再生を再開させるというものである。
この指定方法では、MDプレーヤーの電源が断たれた後
も、レジューム情報は消去されずに維持されている。そ
のため、音楽アルバムを途中まで聴いた後、再生を停止
し、電源が断たれた場合であっても、前回再生された位
置の直後から音楽アルバムを再生させることができる。
この際、指定方法(1)のように、音楽アルバムの先頭か
らの再生が何度も繰り返されることはなく、また、指定
方法(2)のように、曲番号の入力に煩わせることがない
ので、複数の曲を含む音楽アルバムを鑑賞する場合に最
適である。
こまで再生されたかを示すレジューム情報は、MDプレー
ヤーのハードウェアに記憶されているので、MDをMDプレ
ーヤーから取り出して、別のMDプレーヤーに装填した場
合、当該別のMDプレーヤーは、指定方法(1)同様、当該M
Dの最初の曲から再生してしまうという問題点がある。
具体的にいうと、ある再生装置で音楽アルバムを途中ま
で聴いた後、再生を停止させ、別の再生装置において、
その音楽アルバムを再生させる際、当該別の再生装置
は、前回の停止位置を示すレジューム情報を記憶してい
ないので、音楽アルバムの先頭の曲から、再生を開始す
ることなり、操作者は、一度聴いた曲を我慢して聴き続
けねばならない。
バムを別の再生装置で聴くということが希であるなら、
上記のような再生のやり直しも殆ど発生し得ないと考え
られ、これが問題視されることも無いように思えるが、
記録媒体に記録すべき音楽アルバムが電子音楽配信にて
配信された音楽アルバムである場合、ある再生装置で聴
いた音楽アルバムを別の再生装置で聴くということが頻
繁に発生する恐れがある。
渡しは、消費者が所有するコンピュータが、音楽会社の
サーバコンピュータから音楽アルバムをダウンロードす
ることにより実現される。こうして音楽アルバムをダウ
ンロードした場合、操作者は、その汎用パーソナルコン
ピュータで音楽アルバムの再生を行うことがある。これ
は、近年の汎用パーソナルコンピュータは、相応の音楽
コンテンツの再生能力を有しているので、これを利用し
て、操作者が、購入した音楽アルバムを試聴しようとす
るからである。そのように汎用パーソナルコンピュータ
に音楽アルバムを再生させた後、同じ音楽アルバムを記
録媒体に記録して、携帯型再生装置でその音楽アルバム
を再生させたとする。
おいて、音楽アルバムがどこまで再生されたかを携帯型
再生装置は知り得ないので、携帯型再生装置は、同じ音
楽アルバムを、最初から再生させてしまう。そのよう
に、音楽アルバムが最初から再生されたのであれば、一
度汎用パーソナルコンピュータで聴いた音楽アルバムの
曲を再度聴かねばならず、同じ曲の再生の繰り返しに、
操作者は飽き飽きしてしまう。
い、膨大な数の曲からなる音楽アルバムを1つの記録媒
体に記録して、これを様々な再生装置にて再生させるこ
とは今後頻繁に行われると考えられる。この場合、ある
再生装置で聴いた音楽アルバムを別の再生装置で聴くと
いうことが頻繁に起こり得ると考えられるが(ある再生
装置で音楽アルバムを再生させた後、別の再生装置で再
生させることを再生装置の転移という)、その度に膨大
な曲を含む音楽アルバムを最初から、再生させるので
は、操作者にとって決して、好ましいとはいえない。
いた音楽アルバムを別の再生装置で再生させる場合に、
その装置において、改めて再生位置を指定させることな
く、重複部分の再生を避けることができる半導体メモリ
カードを提供することである。本発明の第2の目的は、
ある再生装置で聴いた音楽アルバムを別の再生装置で再
生させる場合に、一度再生させた内容を重複して再生す
ることなく再生装置に再生させる半導体メモリカードを
提供することである。
は、複数のオーディオオブジェクトと、複数のプレイリ
ストと、複数の再生状況情報を含む半導体メモリカード
であって、オーディオオブジェクトは、固有識別情報が
付与されており、プレイリストは、オーディオオブジェ
クトの固有識別情報を用いてオーディオオブジェクトの
再生順序を示し、再生状況情報は、各プレイリストに対
応するとともに、未再生情報、レジューム情報、再生完
了情報のいずれかであり、未再生情報は、対応するプレ
イリストが未再生であることを示し、レジューム情報
は、対応するプレイリストの再開位置を示し、再生完了
情報は、対応するプレイリストが再生完了したことを示
す、半導体メモリカードにより達成される。
メモリカード(フラッシュメモリカード)の実施形態に
ついて説明を行う。尚、以降の各文には、その文頭に以
下のような体系を有する分類番号を付している。
目の階層的な深さを意味している。具体的にいうと、x1
は、説明に引用している図番である。本明細書に添付し
ている図には、明細書において引用する順番に沿った番
号を付しているので、この図番の順序が、説明の順序と
ほぼ同一となる。x2は、x1に示される図を引用して説明
する場合の説明の順序を示す。x3は、x2の構成要素をよ
り詳細に説明するために説明図を引用する場合、その説
明図の図番を示し、x4は、x3に示される図を引用して説
明する場合の説明の順序を示す。
て説明する。図1は、フラッシュメモリカード31を上
面から見た場合の形状示す図であり、図2は、フラッシ
ュメモリカード31をその下面から見た場合の構造を示
す図である。図1、図2に示すように、フラッシュメモ
リカード31の大きさは、長さが約32.0mm、幅は約24.0
mm、厚さ約2.0 mmであり、指先で把持できる程度の大
きさ(切手サイズの大きさ)である。下面には、機器と
の接続のための9本のコネクタが設けられており、側面
には、記憶内容の上書きを許可するか禁止するかを操作
者が設定することができるプロテクトスイッチ32が設
けられている。
理構造 図3は、本実施形態に係る半導体メモリカード(以下、
フラッシュメモリカード31と称する)の階層構造を示
す図である。本図に示すように、フラッシュメモリカー
ド31の階層構造は、物理層、ファイルシステム層、応
用層からなる点で、DVD(Digital Video Disc)の階層
構造と同一であるが、各層における論理構造、物理構造
は大きく相違する。
理構造 先ずフラッシュメモリカード31の物理層について説明
する。フラッシュメモリは、複数のセクタからなり、各
セクタは512バイトのディジタルデータを格納する。例
えば64MByteタイプのフラッシュメモリカード31の場
合、そのメモリー容量は、67108864(=64×1024×1024)
バイトであり、このときの有効セクタ数は131072(=6710
8864/512)となる。更に、この有効セクタからエラー用
の代替セクタ数を差し引けば、残りの有効セクタ数は、
128,000となり、ここに各種データが記録されることな
る。
3つの領域が設けられる。図4(a)は、フラッシュメ
モリカード31の物理層に設けられた『システム領
域』、『プロテクト領域』、『ユーザデータ領域』を示
す図である。以降、これら3つの領域について説明す
る。
リカード31と接続された機器が様々なデータを自由に
書き込むことができ、データを自由に読み出すことがで
きる領域であり、その内部領域がファイルシステムによ
り管理されている。『システム領域』は、フラッシュメ
モリカード31のそれぞれについてユニークな値を持つ
メディアIDが格納される領域である。ユーザデータ領域
が書込可能であるのに対して、システム領域は、読出専
用であり、ここに格納されたメディアIDを書き換えるこ
とはできない。
同様、データ書き込みが可能な領域である。ユーザデー
タ領域との差違は、ユーザデータ領域では、データの読
み書きが自由に行なえるのに対して、プロテクト領域で
は、フラッシュメモリカード31と接続された機器と、
フラッシュメモリカード31とが互いの正当性を確認し
た場合のみ読み書きすることができる点、即ち、フラッ
シュメモリカード31と接続された機器と、フラッシュ
メモリカード31との相互認証が成功した場合のみ、読
み書き可能となる点である。
用途 フラッシュメモリカード31に接続された機器がフラッ
シュメモリカード31にデータを書き込む際、そのデー
タの著作権保護の要否に応じて、これら3つの領域は利
用される。ここで、著作権の保護が必要なデータをフラ
ッシュメモリカード31に書き込む場合、当該データ
は、所定の暗号鍵(FileKeyと呼ばれる。)を用いて暗号
化された後にユーザデータ領域に格納される。このFile
Keyは著作権者が自由に設定できるものであり、これだ
けでも、当該データの著作権は保護されるが、更に万全
を期すため、この暗号化に用いたFileKey自身も暗号化
する。FileKey自身を暗号化する際、鍵として用いられ
るのは、システム領域に格納されているメディアIDを所
定の演算式に適用することにより得られる任意の値であ
り、プロテクト領域は、当該任意の値を用いて暗号化さ
れたFileKeyを格納する。著作権保護が必要なデータ
は、所定のFileKeyを用いて暗号化し、このFileKey自身
もメディアIDに基づいた値を用いて暗号化するという二
段階の暗号化がなされるので、不正コピーなどの著作権
侵害行為は、極めて困難になる。
した通りであり、著作権保護の改良がなされていること
がわかる。続いてこの物理層上に存在するファイルシス
テム層の構成について説明する。DVDのファイルシステ
ム層は、UDF(universal disk format)型のファイルシス
テムであるの対して、フラッシュメモリカード31のフ
ァイルシステム層は、FAT型のファイルシステム(FAT:F
ile Allocation Table,ISO/IEC 9293)であり、この点
がDVDと異なる。
るプロテクト領域及びユーザデータ領域の構成を示す図
である。図4(b)においてファイルシステムにおける
プロテクト領域及びユーザデータ領域は、『パーティシ
ョンブートセクタ』と、『ファイルアロケーションテー
ブル(FAT)』と、『ルートディレクトリエントリ』と、
『データ領域』とを含んでおり、プロテクト領域とユー
ザデータ領域は共に同じ構成となっていることがこの図
からも明らかである。図5は、これらファイルシステム
構成の詳細を示す図である。以降、ユーザデータ領域に
ついての構成を図4、図5を参照しながら説明する。
カード31が汎用パーソナルコンピュータに装填され、
当該汎用パーソナルコンピュータのオペレーティングシ
ステムの起動ディスクにフラッシュメモリカード31を
割り当てられた場合、汎用パーソナルコンピュータがブ
ート時に参照すべき内容が記載されているセクタであ
る。
シュメモリカード31に接続された機器によりアクセス
される領域である。フラッシュメモリカード31のセク
タサイズが512バイトであるのに対して、クラスタサイ
ズは、16Kバイトであるので、ファイルシステム層では3
2個のセクタを一単位として、データの読み書きが行わ
れる。クラスタサイズを16Kバイトとした理由は、以下
の通りである。即ち、フラッシュメモリカード31にデ
ータを書き込む場合、当該フラッシュメモリカード31
に格納されているデータを一旦イレーズ(消去)してか
ら、データ書き込みを行わねばならない。フラッシュメ
モリカード31において、そのようにデータをイレーズ
できるサイズは、16Kバイトであるので、このイレーズ
可能なサイズにクラスタサイズを設定することにより、
データ書き込みが好適に行われるようにしている。図5
における破線の引き出し線ff2は、データ領域に含まれ
る複数のクラスタ002,003,004,005・・・・・を示す。図中の
番号002,003,004,005,006,007,008・・・・・・・は、各クラス
タを識別するために付与された3桁の16進数表記のクラ
スタ番号を示す。データ領域に対するアクセスは、クラ
スタを最小単位として行われるので、データ領域の内部
位置は、これらのクラスタ番号を用いて、指示される。
ーブル 『ファイルアロケーションテーブル』は、ISO/IEC 9293
に準拠したファイルシステム構造を有しており、複数の
FAT値からなる。各FAT値は各クラスタに対応づけられて
おり、対応するクラスタが読み出された場合、次にどの
クラスタを読み出せばよいかを示す。図5の破線の引き
出し線ff1は、ファイルアロケーションテーブルに含ま
れる複数のFAT値002,003,004,005・・を示す。このFAT値
に付与された数値『002,003,004,005・・』は、各FAT値が
どのクラスタに対応づけられているか、つまり、各FAT
値が対応づけられているクラスタのクラスタ番号を示
す。
トリ 『ルートディレクトリエントリ』は、ルートディレクト
リにどのようなファイルが存在するかを示す情報であ
る。具体的にいうと、ルートディレクトリエントリーに
は、存在するファイルの『ファイル名』と、そのファイ
ルの『拡張子』と、『ファイル属性』と、ファイルの
『更新時刻及び年月日』と、ファイルの先頭部が格納さ
れている『ファイル最初のクラスタ番号』とが記載され
ている。
レクトリエントリ ルートディレクトリにあるファイルについての情報は、
このルートディレクトリエントリーに記載されるが、サ
ブディレクトリについての情報は、このルートディレク
トリエントリーには記載されない。サブディレクトリに
ついてのディレクトリエントリーは、データ領域内に作
成される。図5のデータ領域内に記載されたSD_Audioデ
ィレクトリエントリーは、サブディレクトリについての
ディレクトリエントリーの一例であり、本SD_Audioディ
レクトリエントリーは、ルートディレクトリエントリー
同様、そのサブディレクトリに存在するファイルの『フ
ァイル名』と、そのファイルの『拡張子』と、『ファイ
ル属性』と、ファイルの『更新時刻及び年月日』と、フ
ァイルの先頭部が格納されている『ファイル最初のクラ
スタ番号』とが記述される。
イルを格納する場合、AOB001.SA1がどのように格納され
るか、即ち、ファイル格納方式の一例を図6を参照しな
がら説明する。上述したようにデータ領域の最小アクセ
ス単位はクラスタであるので、AOB001.SA1は、クラスタ
サイズを最小単位にしてデータ領域に格納せねばならな
い。AOB001.SA1は、先ずクラスタサイズに分割されて、
各クラスタに書き込まれる。図6は、AOB001.SA1をクラ
スタサイズに合わせて5つに分割し、各分割部分を、ク
ラスタ003,004,005,00A,00Cに格納する状態を想定した
図である。
ー及びファイルアロケーションテーブルは、図7のよう
に設定されねばならない。図7は、AOB001.SA1が複数の
クラスタに記録されている場合のディレクトリエントリ
ー及びファイルアロケーションテーブルについての設定
例を示す図である。本図においてAOB001.SA1の先頭部分
がクラスタ003に記録されている場合、SD_Audioディレ
クトリエントリーにおける『最初のクラスタ番号』に
は、その先頭部分が格納されているクラスタについての
クラスタ番号003が記載される。以降、AOB001.SA1の後
続する部分は、クラスタ004、クラスタ005に格納されて
いることがわかる。AOB001.SA1の先頭部分を格納してい
るクラスタ003には、FAT値003(004)が対応しているが、
このFAT値は、AOBファイルの後続する部分を格納してい
るクラスタ004を示すものである。またこれに後続して
いる部分を格納しているクラスタ004,005には、FAT値00
4(005),FAT値005(00A)が対応しているが、これのFAT値
は、AOBファイルの次の後続する部分を格納しているク
ラスタ005,00Aを示すものである。
矢印fk1,fk2,fk3,fk4,fk5・・・・・に示すように順次読みと
ってゆけば、AOB001.SA1の分割部分を全て読み取ること
ができる。以上の説明により、フラッシュメモリカード
31のデータ領域は、クラスタを最小単位としてアクセ
スされ、また各クラスタにはそれぞれFAT値が対応づけ
られていることがわかる。尚、AOBファイルの末尾の部
分を格納したクラスタ(図7の一例では、クラスタ00C)
に対応づけられているFAT値には、そのクラスタがファ
イルの最終部分を格納していることを示すクラスタ番号
『FFF』が記述される。
31のファイルシステムに関する説明を終え、続いて、
上述したファイルシステム上に存在する応用層の構成に
ついて説明する。 {3-3} フラッシュメモリカード31における応用層の
概要 フラッシュメモリカード31における応用層の概要は、
図3に記載された通りである。図3における破線の引き
出し線PN1に示すようにフラッシュメモリカード31に
おける応用層は、プレゼンテーションデータと、プレゼ
ンテーションデータの再生を制御するためのナビゲーシ
ョンデータとからなる。
に、プレゼンテーションデータは、音楽等の音声データ
をエンコードすることにより得られたオーディオオブジ
ェクト群(AOB群)を含み、ナビゲーションデータは、プ
レイリストマネージャー(PlaylistManager(PLMG))と、
トラックマネージャー(Track Manager(TKMG))とを含
む。 {3-3_8A,B-1} ディレクトリ構成 図8(a)、(b)は、応用層におけるこれら2つのデ
ータを格納する場合、ファイルシステム層においてユー
ザデータ領域及びプロテクト領域には、どのようなディ
レクトリが構成され、どのようなファイルが当該ディレ
クトリの配下に作成されるかを示す図である。本図にお
ける『SD_AUDIO.PLM』、『SD_AUDIO.TKM』は、プレイリ
ストマネージャー(PlaylistManager(PLMG))、トラック
マネージャー(Track Manager(TKMG))といったナビゲー
ションデータを収録したファイルであり、『AOB001.SA
1』『AOB002.SA1』『AOB003.SA1』『AOB004.SA1』・・・・・
は、プレゼンテーションデータであるオーディオオブジ
ェクトを格納したファイル(以下、AOBファイルとい
う)である。
『Secure Audio』の略であり、これらの格納内容は、著
作権保護の必要性があることを示す(尚、図8(a)に
はAOBファイルが8個だけ記述されているが、これは単な
る一例であり、SD_AudioディレクトリはAOBファイルを
最大999個まで格納することができる。)。このように
プレゼンテーションデータに著作権保護の必要性がある
場合、プロテクト領域には、SD_Audioディレクトリとい
う名称のサブディレクトリが設けられ、そのSD_Audioデ
ィレクトリの配下に暗号鍵格納ファイルAOBSA1.KEYが作
成される。図8(b)は、SD_Audioの下に格納された暗
号鍵格納ファイルAOBSA1.KEYを示す図である。暗号鍵格
納ファイルAOBSA1.KEYには、複数の暗号鍵FileKeyを所
定の順序に配列してなる暗号鍵列であるFileKey#1〜#8
が格納されている。
ンピュータは、この図8(a)、(b)に示すSD_Audio
ディレクトリを保持しており、当該音楽コンテンツの購
入要求が消費者から発せられれば、このSD_Audioディレ
クトリを圧縮し、暗号化した後、購入要求を発した消費
者が所有するSD_Audioディレクトリを公衆ネットワーク
を介して送信する。消費者が所有するコンピュータがこ
のSD_Audioディレクトリを受信すると、このディレクト
リの暗号化を解除すると共に、伸長を行い、SD_Audioデ
ィレクトリを得る(尚、ここでいう公衆ネットワーク
は、ISDN回線等の有線通信網、携帯電話に代表される無
線通信網等、公衆に利用が解放されている全てのネット
ワークを含む)。尚、AOBファイルを音楽会社のサーバ
コンピュータからダウンロードし、消費者が所有するコ
ンピュータが、フラッシュメモリカード31においてこ
の図8(a)、(b)に示すSD_Audioディレクトリを作
成しても良い。
の対応 図9は、SD_Audioの下にあるAOBSA1.KEYと、AOBファイ
ルとの対応を示す図である。本図においてユーザデータ
領域における暗号化ファイルを暗号化する際に用いたFi
leKeyは、プロテクト領域に対応する暗号鍵格納ファイ
ルに格納される。
ファイルとは、以下の一定の規則(1)(2)(3)に基づく対
応関係を有する。 (1)暗号鍵格納ファイルは、暗号化されたファイルが格
納されているディレクトリと同じディレクトリ名に配置
される。図9のユーザデータ領域においてSD_Audioディ
レクトリにAOBファイルが配されており、暗号鍵格納フ
ァイルもSD_Audioディレクトリに配されていることから
も、この規則に従った、ファイル配置が行われているこ
とがわかる。
におけるAOBファイルのファイル名の先頭3文字と、所定
の拡張子「.key」とを組み合わせたファイル名が付与さ
れる。AOBファイルのファイル名が『AOB001.SA1』であ
る場合、暗号鍵格納ファイルには、矢印nk1,nk2に示す
ように、この先頭3文字『AOB』と、『SA1』と、拡張子
『.key』とからなる『AOBSA1.KEY』というファイル名が
付与されることがわかる。
鍵格納ファイル内の暗号鍵列において、そのオーディオ
オブジェクトに対応するFilekeyが何番目に位置する
か、即ち、対応するFileKeyの順位を示すシリアル番号
が付与される。図9における暗号鍵格納ファイル内の
『File Key Entry#1,#2,#3・・・・・#8』は、暗号鍵格納フ
ァイル内の各FileKeyが格納されている領域の先頭位置
を示す。一方AOBファイルのファイル名には、"001","00
2","003","004"といったシリアル番号が付与されてい
る。これらのAOBファイル内のシリアル番号は、対応す
るFileKeyが暗号鍵列において何番目に位置するかを意
味するので、各AOBファイルを暗号化する際に用いたFil
eKeyは、同一のシリアル番号を有する『File Key Entr
y』に存在することなる。図9における矢印AK1,AK2,AK3
は、AOBファイルとFileKeyとの対応関係を示す。即ち、
ユーザデータ領域におけるAOB001.SA1は『File Key Ent
ry#1』に格納されているFileKeyと対応しており、AOB00
2.SA1は、『FileKey Entry#2』以降に格納されたFileKe
y、AOB003.SA1は『File Key Entry#3』以降に格納され
たFileKeyに対応していることを示す。以上の(3)からも
わかるように、AOBファイルの暗号化に用いたFileKey
は、各ファイル毎に異なるものであり、それらは、ファ
イル名に組み込まれている"001","002","003","004"と
いったシリアル番号と、同一のシリアル番号を有する
『File Key Entry』に格納されている。各AOBファイル
は異なるFileKeyを用いて暗号化されるので、仮に、特
定のAOBファイルの暗号化キーが暴露された場合でも、
他のAOBファイルは、暴露されたFileKeyを用いても暗号
化を解除することはできない。これにより、AOBファイ
ルを暗号化した際のFileKeyが暴露された場合の損害を
最小限に留めることができる。
0は、AOBファイルのデータ構成を階層的に示す図であ
る。本図の第1段目は、AOBファイルを示し、第2段目
は、AOBを示す。第3段目は、AOB_BLOCKを示し、第4段
目はAOB_ELEMENT、第5段目は、AOB_FRAMEを示す。
は、AOBを構成する最小単位であり、ADTSヘッダと、ADT
S(Audio Data Transport Stream)形式のオーディオデ
ータとからなる。ADTS形式のオーディオデータは、MPEG
2-AAC [ Low Complexity Profile]にて符号化され、16K
bps〜144Kbpsの伝送速度で再生されるストリームデータ
である(尚、既存のコンパクトディスクに記録されるPC
Mデータの伝送速度は1.5Mbpsであるので、PCMデータと
比較して、一段と低いことがわかる。)。これらのAOB_
FRAME列のデータ構造は、電子音楽配信にて配信される
オーディオデータトランスポートに含まれるオーディオ
フレーム列と同一である。即ち、AOB_FRAME列として格
納されるべきオーディオデータトランスポートストリー
ムは、MPEG2-ACCにてエンコードされ、更に暗号化され
た状態で、公衆ネットワークを伝送し、消費者宛に伝送
される。AOBファイルは、そのように伝送されたオーデ
ィオデータトランスポートストリームを、AOB_FRAME列
として分割して格納しているのである。
Information technology - Generic coding of moving
pictures and associated audio information- Part7
Advanced Audio Coding (AAC)を参照されたい。ここで
注意すべきは、AOBは、ISO/IEC13818-7に記述されてい
るパラメータ表を図11(a)のように制限して適用さ
れたMPEG2-AAC方式にて圧縮されている点である。図1
1(a)は、ISO/IEC13818-7に記述されているパラメー
タ表を示す図であり、Parameter欄と、Value欄と、Comm
ent欄の内容を示すコメント欄とからなる。
38-7で規定されているLC-profileの制限が適用されてい
ることを示す。パラメータ欄『sampling_frequency#ind
ex』は、『48kHz,44.1kHz,32kHz,24kHz,22.05kHZ,16kH
z』といったサンプリング周波数が適用されていること
を示す。パラメータ欄『number_of_data_block_in_fram
e』は、1header/1raw_data_blockに設定されていること
を示す。
化されているものとして説明したが、AOB_FRAMEは、MPE
G-Layer3(MP3)方式、Windows(登録商標) M
edia Audio(WMA方式等他の符号化方式に
て符号化されてもよい。この際、図11(a)に示した
パラメータの代わりに、図11(b)、図11(c)に
示すパラメータ表を用いねばならない。
ィオデータを含むが、AOB_FRAMEに含まれるオーディオ
データのデータ長は、その再生時間が20ミリ秒となるデ
ータに過ぎない。しかし、MPEG2-AAC方式は可変長符号
化方式であるので、各AOB_FRAMEに含まれるオーディオ
データのデータ長は、それぞれのAOB_FRAME毎に異な
る。以下、図12を参照しながら、AOB_FRAMEの構成の
詳細について説明する。本図の第1段目は、AOB_FRAME
の全体構成を示し、第2段目は、AOB_FRAMEのそれぞれ
の部位がどのように暗号化されているかを示す。この第
2段目を参照すれば、ADTSヘッダは、非暗号化部、即
ち、暗号化がなされていないことがわかる。また、オー
ディオデータは、暗号化された部分と、非暗号化部分と
の双方を含む。暗号化部分は、8バイトの暗号化データ
を複数配したものである。8バイトの暗号化データは、6
4ビットの元データを56ビットのFileKeyを用いて暗号化
することにより生成されている。非暗号化部分は、その
ように64ビット単位に暗号化が行われた際、64ビットに
満たないために暗号化されずに残したものである。
ダの内容を示す図である。ADTSヘッダは7バイトであ
り、12ビットの同期ワード(FFFと設定されている)と、
同じAOB_FRAMEに含まれるオーディオデータのデータ長
と、そのオーディオデータをエンコードする際のサンプ
リング周波数とが記載されている。 {3-3_10-3_13} AOB_FRAMEのバイト長設定 図13は、3つのAOB_FRAMEにおいて、それぞれのAOB_FR
AMEにおけるオーディオデータのバイト長がどのように
設定されるかを示す図である。本図において、AOB_FRAM
E#1に含まれるオーディオデータ#1のデータ長はx1、AOB
_FRAME#2に含まれるオーディオデータ#2のデータ長はx
2、AOB_FRAME#3に含まれるオーディオデータ#3のデータ
長はx3であり、x1,x2,x3というようにそれぞれのデータ
長が互いに異なる場合、AOB_FRAME#1に含まれるADTSヘ
ッダには、データ長x1が記載され、AOB_FRAME#2に含ま
れるADTSヘッダには、データ長x2、AOB_FRAME#3に含ま
れるADTSヘッダには、データ長x3が記載される。オーデ
ィオデータそのものは、暗号化されているが、ADTSヘッ
ダ自体は暗号化されていないので、各AOB_FRAMEにおけ
るADTSヘッダから、オーディオデータのデータ長を読み
取ってゆけば、後続するAOB_FRAMEがどこから存在する
かを知得することができる。以上でAOB_FRAMEについて
の説明を終える。
について説明する。『AOB_ELEMENT』は、連続する複数
のAOB_FRAMEの集合である。ここで、どれだけの数のAOB
_FRAMEがAOB_ELEMENTに含まれるかは、図11(a)に
示したsampling_frequency_indexの設定と、符号化方式
とに従って変化する。即ち、AOB_ELEMENTに含まれるAOB
_FRAMEの個数は、そのAOB_ELEMENTに含まれるAOB_FRAME
の再生時間が大体2秒になるように定められており、サ
ンプリング周波数と、符号化方式に応じて、異なる個数
となる。
B_FRAME数 図14は、sampling_frequencyと、AOB_ELEMENTに含ま
れるAOB_FRAME数との対応を示す図である。本図におい
てNはAOB_ELEMENTの再生期間を秒単位に示したものであ
り、符号化方式がMPEG-AAC方式であれば"2"となる。ま
たsampling_frequencyが48kHzである場合、AOB_ELEMENT
に含まれるフレーム数は、94(=47×2)個となり、sampli
ng_frequencyが44.1kHzである場合、AOB_ELEMENTに含ま
れるフレーム数は86(=43×2)個、sampling_frequencyが
32kHzである場合、AOB_ELEMENTに含まれるフレーム数は
64(=32×2)個、sampling_frequencyが24kHzである場
合、フレーム数は48(=24×2)個、sampling_frequencyが
22.05kHzである場合、AOB_ELEMENTに含まれるフレーム
数は44(=22×2)個、sampling_frequencyが16kHzである
場合、AOB_ELEMENTに含まれるフレーム数は32(=16×2)
個となる。但し、AOBを分割などの編集を行った場合、A
OBの先頭と最後のAOB_ELEMENTのAOB_FRAME数は、図14
の個数より少なくなる場合がある。
は付与されていないが、その代わりにそのデータ長がタ
イムサーチテーブルに示されている。 {3-3_10-6_15} AOB_ELEMENT及びAOB_FRAMEの時間長の
一例 図15は、AOB_ELEMENTの時間長及びAOB_FRAMEの時間長
の一例を示す図である。本図の第1段目は、複数AOB_BL
OCKの並びであり、第2段目は、複数AOB_ELEMENTの並び
を示す。第3段目は、複数AOB_FRAMEの並びを示す。
秒という再生時間長に相当し、本図におけるAOB_FRAME
は、20msecという再生時間長に対応することが判る。AO
B_ELEMENTのそれぞれに付されている『TMSRT_entry』と
いう文字列は、各AOB_ELEMENTのデータ長がタイムサー
チテーブルに記載されていることを示す。このようなTM
SRT_entryを参照して、順方向サーチ再生、逆方向サー
チ再生を行うことにより、例えば2.0秒をスキップし
て、240ミリ秒分だけ再生するという間欠な再生を実現
することができるのである。
LEMENTの上位、即ち、図10のAOBファイルのデータ構
成を示す図における第3段目に位置するのAOB_BLOCKに
ついて説明する。『AOB_BLOCK』は、有効なAOB_ELEMENT
からなる領域であり、AOBファイル中に一つ存在する。A
OB_ELEMENTが2秒という再生時間に相当するのに対し
て、AOB_BLOCKは8.4分の再生時間を上限とした再生時間
に相当する。各AOBを8.4分の再生時間に限定した理由
は、AOB_BLOCKに含まれるAOB_ELEMENTの個数を制限する
ことにより、タイムサーチテーブルのサイズを504バイ
ト以下に抑制するためである。
抑制が可能となった理由を詳細に説明する。順方向サー
チ再生、逆方向サーチ再生の再生を行う際、2秒分読み
出しをスキップして240ミリ秒だけ再生するという『2秒
スキップ240ミリ秒再生』が行われる。このように2秒と
いう時間長をスキップする場合、原則として、AOB_FRAM
EのADTSヘッダに示されているデータ長を順次参照して
ゆけばよいのだが、その場合、2秒という時間間隔をス
キップするために100個(=2秒/20ミリ秒)ものAOB_FRAME
を順次検出せねばならず、再生装置に余分な処理負荷を
与えてしまう。そのような処理負荷を軽減するには、そ
の2秒間隔の読出先アドレスをタイムサーチテーブルに
記述して、順方向サーチ再生及び逆方向サーチ再生が命
じられた際、再生装置がこれを参照すればよい。即ち、
タイムサーチテーブルには、2秒先、4秒先の読出先アド
レスを算出するための情報、具体的には、各AOB_ELEMEN
Tについてのデータ長を記述しておき、再生装置は、こ
れを参照して、順方向サーチ再生-逆方向サーチ再生を
行えばよいのである。2秒に相当するデータ長がどの程
度になるかについて考察する。オーディオデータの再生
時のビットレートは、上述したように16Kbps〜144Kbps
の範囲であるので、2秒当たりに再生されるデータ長は4
Kbyte(=16Kbps×2/8)〜36Kbyte(=144Kbps×2/8)とな
る。
あるなら、オーディオデータのデータ長が記述されるた
めのタイムサーチテーブル内のエントリーのデータ長
は、2バイト(16ビット)必要となる。何故なら、エント
リーに16ビット長を割り当てたならば、0〜64KByteの数
値が記述されることができるからである。一方、タイム
サーチテーブルの総データサイズを例えば504バイト(こ
れは後述するTKTMSRTのデータサイズである)内に制限す
る場合を考えると、このタイムサーチテーブル内に設け
るべきエントリーは、252(=504/2)個に制限せねばなら
ない。上述したように、エントリーは、2秒毎に設けら
れるものであるので252エントリーに対応する再生時間
は、504秒(=2秒×252)となり、8分24秒(=8.4分)とな
る。このようにAOB_BLOCKにおける再生時間を8.4分以下
に制限したことにより、タイムサーチテーブルのデータ
サイズを504バイト以下とすることができる。
いて説明する。図10の第2段目に位置するAOBは、AOB
_BLOCKの前後に無効領域が付与された領域であり、AOB
ファイル中に一つ存在する。この無効領域は、当該、AO
B_BLOCKと同じクラスタに格納され、当該AOB_BLOCKと供
に読み書きされる領域である。AOBにおいて、何処から
何処までがAOB_BLOCKに該当するのかは、ナビゲーショ
ンデータに含まれるBIT(その詳細についての説明は、後
段で行う。)にて指定される。
タが格納されているかが明らかとなった。続いて、図9
に示した8つのAOBファイルに含まれるAOB、AOB_BLOCKが
連続して読み出されることにより、どのような内容が再
生されるかを説明する。 {3-3_10-10_16}図16は、AOBファイルに収録されてい
る各AOB、AOB_BLOCKが連続して再生されることにより、
どのような再生内容が再生されるかを示す。第1段目
は、ユーザデータ領域における8つのAOBファイルを示
し、第2段目は、各AOBファイルに収録されている8つの
AOBを示す。第3段目は、それぞれのAOBに含まれる8つ
のAOB_BLOCKを示す。
タイトルを示す。5つのコンテンツ部は、SongA、Song
B、SongC、SongD、SongEという5つの曲のそれぞれを示
し、タイトルは、これら5つの曲(コンテンツ)からな
る音楽アルバムを示す。破線AS1,AS2,AS3・・・・AS7,AS8
は、音楽アルバムの分割部分と、AOB_BLOCKとの対応関
係を示し、第4段目は、第5段目の音楽アルバムがどの
ような単位で分割されるかを示す。
まれるAOB_Blockは、6.1分という時間にて再生される曲
(SongA)であり、各AOB#2に含まれるAOB_Blockは、3.3分
という時間にて再生される曲(SongB)、各AOB#3に含まれ
るAOB_Blockは、5.5分という時間にて再生される曲(Son
gC)である。以上のようにAOB001.SA1〜AOB003.SA1は、
それぞれが独立した曲に対応するものであることがわか
る。第6段目は、TrackA〜Eからなるトラックシーケン
スを示す。これらTrackA〜Eは、SongA、SongB、SongC、
SongD、SongEという5つの曲のそれぞれと1対1に対応し
ており、一個の独立した再生単位として扱われる。
生される曲(SongD)の先頭部分であり、8.4分という再生
時間にて再生される。AOB#5、AOB#6に含まれるAOB_BLOC
KはSongDの中間部分であり、8.4分という再生時間、AOB
#7に含まれるAOB_BLOCKは、SongDの終端部分であり、5.
4分という再生時間にて再生される。このように30.6分
という再生時間を有する曲は、(8.4分+8.4分+8.4分+5.4
分)という単位で分割され、各AOBに含まれていることが
わかる。この図からも理解できるように、AOBファイル
に含まれる全ての曲は、再生時間長が8.4分という時間
長以内に収められていることがわかる。
することにより、各AOBに対応づけられているタイムサ
ーチテーブルのデータサイズも制限されていることが明
らかとなった。続いて、このタイムサーチテーブルを含
むナビゲーションデータについて説明する。 {3-3_8A,B-2}ナビゲーションデータは、『SD_Audio.PL
M』『SD_Audio.TKM』という2つのファイルからなること
は既に述べた通りである。ファイル『SD_Audio.PLM』
は、プレイリストマネージャ(Playlistmanager)を含
み、ファイル『SD_Audio.TKM』は、トラックマネージャ
(TrackManager)を含む。
ように、複数のAOBファイルは、符号化されたAOBを収録
しているが、これらのAOBの再生時間がどれだけである
か、また、それぞれのAOBがどのような曲名であり、作
曲者は誰であるか等は何等記載されていない。一方、複
数のAOBは、複数のAOBファイルに収録されているのみな
ので、それらをどのような順序で再生させるかは一切記
載されていない。トラックマネージャ、プレイリストマ
ネージャーは、こういった情報を再生装置に通知するた
めに設けられている。
イルに収録されているAOBと、トラックとの対応関係を
示し、これらのAOBの再生時間がどれだけであるか、ま
た、それぞれのAOBがどのような曲名であり、作曲者は
誰であるか等の諸情報を示す複数のトラック管理情報を
含む。トラックとは、ユーザにとって意味のある再生単
位であり、フラッシュメモリカード31に音楽著作物を
格納しようとする場合、トラックは曲に対応し、フラッ
シュメモリカード31にリーディングブックを格納しよ
うとする場合(リーディングブックとは、書籍ではな
く、読み上げ音声により表現された文書著作物をい
う)、ブックジャンルであるなら、トラックは、文の章
/節に対応する。トラックマネージャーは、複数AOBフ
ァイルに収録されている複数のAOBをトラックの集合と
して管理するために設けられている。
順序を規定するものであり、プレイリストマネージャー
は、このようなプレイリストを複数含んでいる。以降、
トラックマネージャーについて図面を参照しながら説明
する。 {17-1_18} Playlistmanager及びTrackManagerの詳細構
成 図17は、実施形態におけるPlaylistmanager及びTrack
Managerの構成を段階的に詳細化した図であり、図18
は、PlayListManager及びTrackManagerのサイズを示す
図である。即ち、本図において右段に位置する論理フォ
ーマットは、その左段に位置する論理フォーマットを詳
細化したものであり、破線に示す引き出し線は、右段の
論理フォーマットがその左段の論理フォーマット内のど
の部分を詳細化したかを明確にしている。
ackManagerの構成を参照すると、TrackManagerは、破線
の引き出し線h1に示すように、Track Information(TKI
と略す)#1,#2,#3,#4・・・・・#nからなる。これらのTKIはAO
Bファイルに収録されているAOBを、トラックとして管理
するための情報であり、各AOBファイルに対応してい
る。
出し線h2に示すように、Track_General_Informatin(TKG
I) 、TKIに固有なテキスト情報が記述されるTrack_Text
_Infomation_Data_Area(TKTXTI_DA)、タイムサーチテー
ブルの役割を有するTrack_Time_Serch_Table(TKTMSRT)
からなることがわかる。図18を参照すると、TKI自体
は固定サイズ(1024バイト)であり、TKGIとTKTXTI_DA
とは合計で512バイト固定長であることがわかる。TKTMS
RTも512バイト固定長である。またTrackManagerにおい
て、TKIは、最大999個まで設定することができる。
すように、TMSRT_Headerと、TMSRT_etry#1,#2,#3・・・・・#
nとからなることがわかる。 {17-2_19} TKIと、AOBファイル及びAOBとの相互関係 図19は、図17に示したTKIと、図16に示したAOBフ
ァイル及びAOBとの相互関係を示す図である。図19の
第1段目における四角枠はTrackA〜Eとからなるトラッ
クシーケンス、図19の第2段目における四角枠はTrac
kManagerを示し、第3、第4段目は図16に示した8つ
のAOBファイルを示す。第5段目における8つの枠は、8
つのAOBを示す。この8つのAOBファイルは、図16に示
した8つのAOBを収録していたものであり、TrackA、Trac
kB、TrackC、TrackD、TrackEを含む音楽アルバムを形成
している。第2段目は、8つのTKIを示す。これらTKIに
付与された数値"1","2","3","4"は、各TKIを識別するた
めのシリアル番号であり、各TKIは、同じシリアル番号0
01,002,003,004,005・・・・・が付与されたAOBファイルと対
応づけられている。この点に注意して、図19を参照す
れば、TKI#1がAOB001.SA1に対応していて、TKI#2がAOB0
02.SA1、TKI#3がAOB003.SA1、TKI#4がAOB004.SA1に対応
していることがわかる(本図における矢印TA1,TA2,TA3,
TA4・・・・・・は、各TKIがどのAOBファイルと対応している
かを示す。)。このように各TKIは、各AOBファイルに収
録されているAOBと、1対1の対応関係を有するので、各T
KIには、AOBに固有な情報を詳細に記載しておくことが
できる。
先ず初めにTKTMSRTについて説明する。図20は、図1
7に示したTKTMSRTの詳細なデータ構造を示す図であ
る。本図の右側には、タイムサーチテーブルヘッダ(TMS
RT_Header)の詳細なデータ構造が示されている。図20
において、タイムサーチテーブルヘッダのデータサイズ
は8バイトであり、TMSRT_ID(0バイト目から1バイト目ま
で)、reserved(2バイト目から3バイト目まで)、Total T
MSRT_entry_Number(4バイト目から7バイト目まで)とい
う3つのフィールドを有する。『TMSRT_ID』には、TMSRT
を一意に識別できるIDが記述される。『Total TMSRT_en
try Number』には、当該TMSRT内にあるTMSRT_entryの総
数が記述される。
は、TKTMSRTについての一例を示す図である。本図の左
側に、AOBを示し、右側にTKTMSRTを示す。本図左側のAO
Bは、複数のAOB_ELEMENT#1,#2,#3・・・・・・#nからなり、そ
の右側における複数の領域AR1,AR2,AR3・・・・・・ARnを占有
している。また図中の『0』『32000』『64200』『9700
0』『1203400』『1240000』といった数値は、AOBに含ま
れるAOB_BLOCK先頭からの各AOB_ELEMENTの占有領域AR1,
AR2,AR3,ARn-1,ARnまでの相対アドレスを示す。AOB_ELE
MENT#2は、AOB_BLOCK先頭から『32000』だけ隔てられた
位置に記録されていることを示す。AOB_ELEMENT#3は、A
OB_BLOCK先頭から『64200』だけ隔てられた位置に、AOB
_ELEMENT#n-1は、AOB_BLOCK先頭から『1203400』だけ隔
てられた位置に記録されていることを示す。
の間隔が一定値ではないこと、即ち、各AOB_ELEMENTの
占有領域が、それぞれ異なるサイズだけ複数クラスタを
占有していることである。各占有領域のサイズがそれぞ
れ異なるのは、各AOB_FRAMEにおける符号割り当てが可
変長だからである。各AOB_ELEMENTの占有サイズが異な
るので、各AOB_ELEMENTの先頭にジャンプする場合、各A
OB_ELEMENTがAOB内の何処に存在するかを予め再生装置
に指示しておく必要がある。このような目的をもって、
複数のTMSRT_entryは記載されている。矢印RT1,RT2,RT3
・・・・・・RTn-1,RTnは、これら各AOB_ELEMENTの占有領域AR
1,AR2,AR3・・・・・・ARn-1,ARnと、TMSRT_entry#1、TMSRT_e
ntry#2、TMSRT_entry#3・・・・・・TMSRT_entry#n-1,TMSRT_e
ntry#nとの対応関係を示す。即ち、AOB_ELEMENT#1の占
有領域AR1がどれだけのサイズを占有しているかがTMSRT
_entry#1に記載され、AOB_ELEMENT#2、AOB_ELEMENT#3の
占有領域AR2,AR3がどれだけのサイズを占有しているか
がTMSRT_entry#2、TMSRT_entry#3に記載される。
AOB_ELEMENT#2の先頭『32000』迄を占有しているので、
TMSRT_entry#1は32000(=32000-0)と記述され、占有領域
AR2は、AOB_ELEMENT#1の先頭『32000』から、AOB_ELEME
NT#2の先頭『64200』迄を占有しているので、TMSRT_ent
ry#2は『32200(=64200-32000)』と記述、占有領域AR3
は、AOB_ELEMENT#3の先頭『64200』から、AOB_ELEMENT#
4の先頭『97000』迄を占有しているので、TMSRT_entry#
3は『32800(=97000-64200)』、占有領域ARn-1は、AOB_E
LEMENT#n-1の先頭『1203400』から、AOB_ELEMENT#nの先
頭『1240000』迄を占有しているので、TMSRT_entry#n-1
は『36600(=1240000-1203400)』と記述されている。
データサイズが記載されていることがわかる。一方、AO
B_ELEMENTの説明で述べたように、各AOB_BLOCKのデータ
長は、再生時間が8.4分内になるように定めらているの
で、1つのAOBに含まれるAOB_ELEMENTの総数は、所定数
(図20に示す252個)以下に抑えられている。AOB_ELEME
NT数が所定数以下に抑えられるので、AOB_ELEMENTに対
応するTMSRT_entryの総数も所定数以下となり、これら
を含むTKTMSRTのデータサイズも所定サイズ以下とな
る。TKTMSRTのサイズを抑制したため、再生装置は、以
下のようにTKIを読み出して、利用することができる。
されると、それに対応するTKIを読み出して、メモリに
格納する。以降、当該AOBの再生が継続している期間に
おいて、このTKIをメモリに格納しておく。当該AOBの再
生が終われば、これに後続するAOBが読み出されて、そ
の再生が開始されると、それに対応するTKIを読み出し
て、それまでメモリ上に格納されていたTKIを、新たに
読み出されたTKIを用いて上書きする。以降、当該AOBの
再生が継続している期間において、このTKIをメモリに
格納しておく。
のように行えば、再生装置におけるメモリの実装量が小
規模であっても、必要なTKIを読み出すだけで順方向サ
ーチ再生、逆方向サーチ再生といった特殊再生を行うこ
とができる。尚、本実施形態では、あるAOB_ELEMENTの
先頭アドレスから次のAOB_ELEMENTの先頭アドレスまで
のデータ長をTMSRT_entryとして記載したが、AOB_BLOCK
の先頭から、各AOB_ELEMENTの先頭までの相対アドレス
を記載してもよい。
の特定 最後にTKTMSRTを参照して、任意のAOB_ELEMENTをどうや
って読み出せばよいかについて説明する。各AOB_ELEMEN
Tのサイズが記載されたTKTMSRTを参照して、AOBにおい
て先頭からy番目に位置するAOB_ELEMENT#yを読み出す場
合、以下の{数式1}を満たすクラスタuを求めて、そ
のクラスタuの先頭からオフセットv以降を読み出せばよ
い。 {数式1} クラスタu = (AOB_ELEMENT#1からAOB_ELEMENT#y-1まで
のTMSRT_entryの総和+DATA_Offset)/クラスタサイズ オフセットv =(AOB_ELEMENT#1からAOB_ELEMENT#y-1まで
のTMSRT_entryの総和+DATA_Offset) mod クラスタサイ
ズ c =a mod bとある場合、cは、aをbで割った場合の余り
を示し、DATA_Offsetは、BITに記載されている情報であ
り、後述する。
る。次に、図17においてTKTMSRTの上段に記載されて
いるTrack Text Information Data Area(TKTXTI_DA)に
ついて説明する。Track Text Information Data Area(T
KTXTI_DA)には、アーティスト名、アルバム名、編曲者
名、プロデューサ名等を示すテキスト情報が記述され
る。テキストデータが存在しない場合でも、この領域は
確保される。
図17においてTKIのTKGIは、破線の引き出し線h4に示
すように、TKIの識別子『TKI_ID』、TKI番号『TKIN』、
TKIのサイズ『TKI_SZ』、次のTKIへのリンクポインタ
『TKI_LNK_PTR』、ブロック属性『TKI_BLK_ATR』、再生
時間『TKI_PB_TM』、TKIのオーディオ属性『TKI_AOB_AT
R』、『ISRC』、ブロック情報『BIT』という一連の情報
が記録されていることがわかる(尚、本図は、説明の簡
略化のため、一部のフィールドについては省略して表記
している。)。
明する。本図と、図17との違いは、図17に示したTK
GIのデータ構成が図中左側に配置されており、図17で
は明らかにされてなかった『TKI_BLK_ATR』,『TKI_AOB_
ATR』,『ISRC』のビット構成が、図中の右側に配置され
ている点である。
では2バイトの"A4"というコード)が記述される。 {17-5_22-3} TKINについて 『TKIN』には、1から999までの範囲のTKI番号が記述さ
れる。なお、このTKI番号は他のTKIのTKINに記述される
TKI番号と重複してはならない。このようなTKINとし
て、TrackManagerにおけるTKIの順位、即ち、TrackMana
gerにおいてTKIが何番目に位置するかを記述するものと
する。本図におけるTKI#1なら、TKI番号は、"1"と記載
され、TKI#2ならTKI番号は、"2"と、TKI#3ならTKI番号
は、"3"と記載される。
記述される。図22では、TKIのデータサイズが1024バ
イトと規定されているので、本実施形態において1024バ
イトと記述される。 {17-5_22-5} TKI_LNK_PTRについて 『TKI_LNK_PTR』には、当該TKIのリンク先のTKIについ
てのTKINが記述される。ここで、TKI間の対応関係につ
いて説明する。
らが複数のAOBファイルに収録されている場合、それら
複数のAOBファイルに対応づけられている複数のTKIは一
体となって、当該トラックを管理することになる。この
ように複数のTKIが一体となっている場合、これらTKIに
対応するAOBファイルに、どのTKIに対応するAOBファイ
ルが後続するかを示す必要がある。TKI_LNK_PTRは、各T
KIに後続するTKIについてのTKINを記述するという用途
に用いられる。
がどのように設定されているかについて説明する。1ト
ラックを構成するTKI#1〜TKI#3、TKI#8において、そのT
KI_LNK_PTRは設定されないが、TrackDを構成する4つのA
OBファイルに対応するTKI#4、TKI#5、TKI#6、TKI#7は、
各TKI_LNK_PTRが次のTKI_LNK_PTRを指示するよう設定さ
れている。即ち、矢印TL4,TL5,TL6に示すように、TKI#4
のTKI_LNK_PTRはTKI#5を指示しており、TKI#5のTKI_LNK
_PTRはTKI#6を、TKI#6のTKI_LNK_PTRはTKI#7を指示して
いる。これらは、何れもTrackDを構成する。4つのAOBフ
ァイルに対応づけられているTKIにおけるこれらTKI_LNK
_PTRを参照することにより、TKI#4〜TKI#7という4つのT
KI、及びAOB004.SA1〜AOB007.SA1という4つのAOBファイ
ルが、一体となってTrackDを構成しているということが
わかる。
る。図22においてTKI_BLK_ATRから破線にて引き出さ
れた枠に、TKI_BLK_ATRのビット構成を示す。本図にお
いてTKI_BLK_ATRは16ビットであり、b3ビットからb15ビ
ットまでが将来の拡張のために確保されている。ビット
番号b2からb0までの3ビットを用いて、TKIについての属
性が記述される。
トラックに含まれる場合、TKI_BLK_ATRには"000b"の値
が記述される(以降、この設定を『Track』という。)。T
KIが使用されており、1トラックが複数のTKIを含み、
当該TKIがその先頭である場合は、TKI_BLK_ATRには"001
b"の値が記述される(以降、この設定を『Head_of_Trac
k』という。)。TKIが使用されており、1トラックが複
数のTKIから構成され、当該TKIがその中間である場合
は、TKI_BLK_ATRには"010b"の値が記述される(以降、
この設定を『Midpoint_of_Track』という)。TKIが使用
されており、1トラックが複数のTKIから構成され、当
該TKIがその終端である場合、TKI_BLK_ATRには"011b"の
値が記述される(以降、この設定を『End_of_Track』と
いう。)。TKIが未使用であり、TKIの領域がある場合、
すなわち削除されたTKIである場合は、"100b"の値が記
述される(以降、この設定を『Unused』という)。TKI
が未使用であり、TKIの領域がない場合、すなわち初期
状態のTKIである場合は、"101b"の値が記述される。
TRがどのように設定されているかについて説明する。各
TKIにおけるTKI_BLK_ATRを参照すれば、TKI#1(AOB001.
SA1)、TKI#2(AOB002.SA1)、TKI#3(AOB003.SA1)、T
KI#8(AOB008.SA1)という4つの組みは、それぞれが独
立したトラックに対応しているので、TKI#1、TKI#2、TK
I#3、TKI#8のTKI_BLK_ATRは、『Track』と設定されてい
る。
ack』と設定され、TKI#7におけるTKI_BLK_ATRは『End_o
f_Track』と、TKI#5、TKI#6は『Midpoint_of_Track』と
設定されていることがわかる。このことは、TKI#4と対
応関係を有するTKI#4(AOB004.SA1)はトラックの先頭
部と、TKI#5、TKI#6と対応関係を有するTKI#5(AOB005.
SA1)及びTKI#6(AOB006.SA1)はトラックの中間部と、
TKI#7と対応関係を有するTKI#7(AOB007.SA1)はトラッ
クの終端部であることを意味する。
載に従って、TKI(AOBファイル)の組みを分類すれば、
TKI#1(AOB001.SA1)が1つ目のトラック(TrackA)を構成
していることがわかる。TKI#2(AOB002.SA1)が2つ目の
トラック(TrackB)、TKI#3(AOB003.SA1)が3つ目のトラ
ック(TrackC)を構成していることがわかる。TKI#4(AOB
004.SA1)が4つ目のトラック(TrackD)の先頭部分を構成
しており、TKI#5(AOB005.SA1)、TKI#6(AOB006.SA1)
がTrackDの中間部分を構成しており、TKI#7(AOB007.SA
1)がTrackDの終端部分を構成していることがわかる。T
KI#8(AOB008.SA1)は独立して5つ目のTrackEの終端部
分を構成していることがわかる。
されているAOBにより構成されるトラック(曲)の再生時
間が記述される。トラックが複数のTKIから構成される
場合、先頭のTKIについてのTKI_PB_TMには、トラック全
体の再生時間が記述される。また2番目以降のTKIには、
それぞれのTKIに対応するAOBの再生時間が記述される。
録されているAOBがどのようなサンプリング周波数でサ
ンプリングされているか、どのようなビットレートで転
送されるか、チャネル数がどれだけであるか等、AOBを
生成する際のエンコード条件が記述される。『TKI_AOB_
ATR』から破線にて引き出された枠は、TKI_AOB_ATRのビ
ット構成を示す。本図においてTKI_AOB_ATRは、20ビッ
トであり、ビット番号b16からビット番号b19までのフィ
ールドには、コーディングモードが記述される。MPEG-2
AAC(with ADTS header)でエンコードされている場合に
は、"0000b"の値が、MPEG-layer3(MP3)でエンコードさ
れている場合には、"0001b"の値が、Windows Media Aud
io(WMA)でエンコードされている場合、"0010b"がそれぞ
れ記述される。
ィールドには、ビットレートが記述される。MPEG-2 AAC
(with ADTS header)でエンコードされている場合に
は、"16"〜"72"の値が、MPEG1-layer3(MP3)でエンコー
ドされている場合には"16"〜"96"の値が、MPEG2-layer3
(MP3) LSFでエンコードされている場合には"16"〜"80"
の値が、Windows Media Audio(WMA)でエンコードされて
いる場合、"8"〜"16"の値がそれぞれ記述される。
プリング周波数が記述される。48kHzの場合は"0000b"、
44.1kHzの場合は"0001b"、32kHzの場合は"0010b"、24kH
zの場合は"0011b"、22.05kHzの場合は"0100b"、16kHzの
場合は"0101b"の値が記述される。ビット番号b3からビ
ット番号b1までのフィールドには、チャネル数が記述さ
れる。1ch(mono)の場合は、"000b"が記述される。2ch(s
tereo)の場合は、"001b"が記述される。
ビット番号b0の領域は、将来の拡張用に予約されてい
る。 {17-5_22-11} ISRCについて 『ISRC』には、TKGIにおけるISRC(International Stan
dard Recording Code)が記述される。図22における
『ISRC』から破線にて引き出された枠はISRCの内容を示
す。この枠に示されているように、ISRCは、10バイトか
らなり、ビット番号b4からビット番号b7までのフィール
ドにRecording-item code(#12)が記述され、ビット番号
b8からビット番号b11までのフィールドにRecording cod
e/Recording-item code(#11)が記述される。
ィールドにRecording code(ISRC#10,#9,#8)が記述され
る。ビット番号b24からビット番号b31までのフィールド
にYear-of-Recording code(ISRC#6,#7)が記述される。
以降、ビット番号b32からビット番号b37までのフィール
ド、ビット番号b40からビット番号b45までのフィール
ド、ビット番号b48からビット番号b53までのフィールド
には、First Owner Code(ISRC#3,#4,#5)が記述される。
ビット番号b56からビット番号b61までのフィールド、ビ
ット番号b64からビット番号b69までのフィールドには、
Country code(ISRC#1,#2,#3)が記述される。ビット番号
b79のフィールドには、1ビットのValidity flagが記述
される。尚、ISRCの詳細については、ISO3901 : 1986
''Documentation-International Standard Recording
Code (ISRC) ''を参照されたい。
るテーブルである。図23(a)、(b)は、BITの詳
細構成を示す図である。図23(a)に示すように、BI
Tは、60バイト目から63バイト目までを占めるDATA_OFFS
ETフィールドと、64バイト目から67バイト目までを占め
るSZ_DATAフィールドと、68バイト目から71バイト目ま
でを占めるTMSRTE_Nsフィールドと、72バイト目から73
バイト目までを占めるFNs_1st_TMSRTEフィールドと、74
バイト目から75バイト目までを占めるFNs_Last_TMSRTE
フィールドと、76バイト目から77バイト目までを占める
FNs_Middle_TMSRTEフィールドと、78バイト目から79バ
イト目までを占めるTIME_LENGTHフィールドとからな
る。以下、各構成要素の説明を行う。
て 『DATA_OFFSET』には、クラスタ境界から各AOB_BLOCKの
先頭までの相対アドレスがバイト単位で記述される。こ
れにより、AOBからAOB_BLOCKまでの間に無効領域がどれ
だけ存在するかが表現される。AOBとしてフラッシュメ
モリカード31に格納されている音楽が、エアチェック
して録音された音楽であり、その音楽のイントロの部分
にディスクジョッキーの音声が混じっている場合、BIT
におけるDATA_Offsetを設定することにより、この不要
音声をAOB_BLOCKから除外して再生させないようにする
ことができる。
で記述される。SZ_DATAとDATA_Offsetとを加算した値を
AOBを収録しているファイルサイズ(クラスタサイズの整
数倍)から差し引けば、AOB_BLOCKに後続する無効領域が
どれだけのサイズであるかを求めることができる。
yの総数が記述される。 {17-5_22-12_23A-5} 『FNs_1st_TMSRTE』、『FNs_Last
_TMSRTE』、『FNs_Middle_TMSRTE』について 『FNs_1st_TMSRTE』には、当該AOB_BLOCK中の先頭に位
置するAOB_ELEMENTに含まれるAOB_FRAME数が記述され
る。
後尾のAOB_ELEMENTに含まれるAOB_FRAMEの個数が記述さ
れる。『FNs_Middle_TMSRTE』には、先頭と最後尾のAOB
_ELEMENTを除くAOB_ELEMENT、即ち、AOB_BLOCKの中間部
に位置するAOB_ELEMENTに含まれるAOB_FRAMEの個数が記
述される。
フォーマットにてAOB_ELEMENTの再生期間をミリ秒オー
ダーの時間精度で記述するフィールドである。図23
(c)に示すように、TIME_LENGTHフィールドは、16ビ
ット長であり、符号化方式がMPEG-AAC方式やMPEG-Layer
3方式であれば、AOB_ELEMENTの再生期間は2秒となるの
で、TIME_LENGTHには、2000の値が記述される。
ddle_TMSRTEにAOB_FRAMEが幾つ格納されているかを示す
図である。本図は図14同様、sampling_frequencyと、
中間部のAOB_ELEMENTに含まれるAOB_FRAME数との対応関
係を示している。本図におけるsampling_frequencyと、
AOB_ELEMENTに含まれるフレーム個数との対応関係は図
14と全く同一であり、サンプリング周波数に応じて異
なる個数になっていることがわかる。『FNs_1st_TMSRT
E』及び『FNs_Last_TMSRTE』におけるフレーム数は、
『FNs_Middle_TMSRTE』におけるフレーム数と原則同一
のフレーム数に設定されるが、AOB_BLOCKの先頭又は末
尾に位置するAOB_ELEMENTに無効領域を設定する場合、
『FNs_1st_TMSRTE』及び『FNs_Last_TMSRTE』は、『FNs
_Middle_TMSRTE』と異なる値となる。
いるクラスタ007〜クラスタ00Eを示す図である。AOBが
図24に示すように格納されている場合に、BITがどの
ように設定されるかについて説明する。これらクラスタ
007〜クラスタ00Eに格納されているAOB_ELEMENT#1〜AOB
_ELEMENT#4のそれぞれには、三角旗状の記号が付与され
ているが、これらは、AOB_ELEMENT#1〜AOB_ELEMENT#4の
それぞれに、TKIに含まれるTMSRT_entryが設定されてい
ることを示す。
先端部分は、クラスタ007に格納されており、AOB末尾に
おけるAOB_ELEMENT#4の終端部分は、クラスタ00Eに格納
されている。AOB_ELEMENT#1〜#4は、クラスタ007の途中
md0からクラスタ00Eの途中md4迄を占有している。BIT内
のSZ_DATAは、矢印sd1に示すようにAOB_ELEMENT#1からA
OB_ELEMENT#4の最後までを指示しており、クラスタ007,
00E内の領域であって、AOB_ELEMENTにより占有されてい
ない部分ud0,ud1を指示していない。
スタ00E内の領域であって、AOB_ELEMENT#1、AOB_ELEMEN
T#4により占有されていない部分ud0,ud1までも含んでい
る。BIT内のDATA_Offsetは、非占有部分ud0のデータ
長、即ち、クラスタ007の先頭から、AOB_ELEMENT#1の先
頭までの相対値を指示している。本図においてAOB_ELEM
ENT#1は、クラスタ007の途中md0からクラスタ008の途中
md1までを占有している。このAOB_ELEMENT#1は、クラス
タ008全体を占有しているのではなく、その終端部分以
降は、AOB_ELEMENT#2に占有されている。AOB_ELEMENT#4
は、クラスタ00Cの途中部分md3から、クラスタ00Eの途
中部分md4までを占有している。このようにAOB_ELEMENT
には、クラスタの境界を跨ぐように、記録されているも
のが存在することがわかる。つまり、AOB_ELEMENTは、
クラスタの境界とは全く関係無く、記録されているので
ある。BIT内の『FNs_1st_TMSRTE』は、クラスタ007〜ク
ラスタ008におけるAOB_ELEMENT#1のフレーム数を示して
おり、BIT内の『FNs_Last_TMSRTE』は、クラスタ00C〜
クラスタ00EにおけるAOB_ELEMENT#4のフレーム数を示し
ている。
の境界に関係なく、自由に配置されており、BITによ
り、クラスタ境界からAOB_ELEMENTまでのオフセットや
各AOB_ELEMENT毎のフレーム数が管理されていることが
わかる。 {17-5_22-14_25} 各AOB_ELEMENT毎のフレーム数の利用
法1 BITに記載されている各AOB_ELEMENT毎のフレーム数がど
のように利用されるかを以下に説明する。BITに記載さ
れているフレーム数は、先ず第1に、再生経過時刻を2
秒スキップして、240ミリ秒だけ再生するという順方向
サーチ再生、逆方向サーチ再生を行う場合に用いられ
る。
おけるAOB_FRAME#xから順方向サーチ再生を行う場合、
次に再生すべきAOB_FRAME#x+1をどのように設定するか
を示す図である。本図は、AOB_ELEMENT#yに含まれるAOB
_FRAME#xが再生されている時点において、順方向サーチ
再生が指示された場合を想定して作図した図である。本
図において、tは、所定の間欠再生時間(=240ミリ秒)、f
(t)は、間欠再生時間に相当するフレーム数、間欠スキ
ップ時間skip_timeは、間欠再生を行う際にスキップす
べき時間長(この場合は2秒)、この間欠スキップ時間sk
ip_timeに対応するフレーム数をf(skip_time)とする。
ここで間欠再生は、以下のの手順を繰り返すこと
により行われる。
参照して、旗(AOB_ELEMENT)の先頭へとジャンプする。 240ミリ秒だけ再生を行う 次の旗(AOB_ELEMENT)の先頭へとジャンプする。 尚、本実施形態では、240ミリ秒再生し、2秒後の箇所に
ジャンプし、240ミリ秒再生するという、より正確な間
欠再生を実現する方法について説明する。
ら、2秒+240ミリ秒後のAOB_FRAME#x+1は、AOB_ELEMENT#
y+1内に存在する筈である。2秒+240ミリ秒後のAOB_FRAM
E#x+1を特定する場合、次のAOB_ELEMENT#y+1についての
先頭アドレスは、TKTMSRTにおけるTMSRT_entryを読み出
すことにより即座に算出することができるが、そのAOB_
ELEMENT#y+1の先頭アドレスからAOB_FRAME#x+1までに介
在するAOB_FRAME数は、TMSRT_entryのみでは知り得な
い。そのようなAOB_FRAME数を算出するためには、AOB_F
RAME#xがAOB_ELEMENT#yの先頭から何番目に位置するか
を示す#xと、f(t)と、f(skip_time)との和から、AOB_EL
EMENT#yに含まれる全フレーム数を差し引くことにより
求める必要がある。そのように、次のAOB_ELEMENT#y+1
におけるAOB_FRAME#x+1の相対フレーム位置を簡易に算
出するため、BITに各AOB_ELEMENTについての『FNs_1st_
TMSRTE』、『FNs_Middle_TMSRTE』、『FNs_Last_TMSRT
E』を記載しているのである。
レーム数の利用法2 BITに記載されているフレーム数は、第2に、任意の再
生時刻から再生を開始するという機能(タイムサーチ機
能)を実行する際に利用される。図26(a)は、任意
の再生開始時刻が指定された場合、その指定時刻に対応
するAOB_ELEMENT、AOB_FRAMEをどのように特定するかを
示す図である。
場合、再生指定時刻をJmp_Entry(秒)とすると、以下の
式を満たすAOB_ELEMENT#yと、AOB_FRAME位置xとから、
再生を開始すればよい。 {数式2} Jmp_Entry(秒)=(FNs_1st_TMSRTE+FNs_middle_TMSRTE
×y+x)×20msec これら『FNs_1st_TMSRTE』及び『FNs_Middle_TMSRTE』
はBITに記載されているので、これらを{数式2}に適
用することによりAOB_ELEMENT#y、AOB_FRAME#xが算出さ
れれば、このAOBに対応するTKTMSRTを参照して、AOBに
おいてy+2番目に位置するAOB_ELEMENT#y+2の先頭アドレ
スを求めて、この先頭アドレスから、AOB_FRAME#xの探
索を始め、x番目のAOB_FRAMEが探索されれば、このx番
目のAOB_FRAMEから再生を開始する。これにより、Jmp_E
ntry(秒)にて指定された時刻から、再生を開始すること
ができる。
検索せず、TKTMSRTにTMSRT_entryが記述されているAOB_
ELEMENT単位で検索を行えばよいので、再生指定時刻に
対応する再生位置を高速に探し出すことができる。同様
に、複数のAOBからなるトラックに対して、タイムサー
チ機能が実行され、Jmp_Entry(秒)が指定された場合、
以下の{数式3}を満たすAOB_ELEMENT#yと、AOB_FRAME
#xとを算出すればよい。 {数式3} Jmp_Entry(秒) = AOB#1からAOB#nまでの再生時間の総和
+(FNs_1st_TMSRTE(#n+1)+FNs_middle_TMSRTE(#n+1)・y+
x)・20msec ここでAOB#1からAOB#nまでのAOBの再生時間の総和は、
以下の通りである。 AOB#1からAOB#nまでの再生時間の総和= (『FNs_1st_TMSRTE』(#1)+『FNs_Middle_TMSRTE』(#1)・(TMSRT_entry数#1-2)+ 『FNs_Last_TMSRTE』(#1) + 『FNs_1st_TMSRTE』(#2)+『FNs_Middle_TMSRTE』(#2)・TMSRT_entry数#2-2)+『 FNs_Last_TMSRTE』(#2) + 『FNs_1st_TMSRTE』(#3)+『FNs_Middle_TMSRTE』(#3)・TMSRT_entry数#3-2)+『 FNs_Last_TMSRTE』(#3)・・・・・・・・・ + 『FNs_1st_TMSRTE』(#n)+『FNs_Middle_TMSRTE』(#n)・TMSRT_entry数#n-2)+『 FNs_Last_TMSRTE』(#n))・20msec {数式3}を満たすAOB#n、AOB_ELEMENT#y、AOB_FRAME#
xが算出されれば、このAOB#n+1に対応するTKTMSRTを参
照して、y+2番目のAOB_ELEMENT#y+2に位置するアドレス
から、AOB_FRAME#xの探索を始め、x番目のAOB_FRAMEが
探索されれば、このx番目のAOB_FRAMEから再生を開始す
る。
の削除 TKIに含まれる情報を全て説明したところで、一部のト
ラックが削除された場合(case1)、一部のトラックが削
除された後、新たなトラックを記録する場合(case2)、
複数のトラックのうち、任意の2つを1つのトラックに統
合する場合(case3)、1つのトラックを分割して、2つの
トラックを得る場合(case4)において、TKIがどのように
更新されるかについて説明する。
場合(case1)について説明する。図27(a)、(b)
は、トラックを削除する場合を想定した図である。本図
は、図19に示したTrackManagerを示すものであり、本
図においてTrackBを削除することを操作者が希望してい
るものとする。このTrackBに対応するAOBは、AOB002.SA
1に収録されており、それがTKI#2に対応づけられている
ので、AOB002.SA1が削除されると共に、TKI#2のTKI_BLK
_ATRが『Unused』に設定される。AOB002.SA1が削除さ
れ、TKI#2のTKI_BLK_ATRが『Unused』に設定された状態
を図27(b)に示す。AOB002.SA1が削除されたので、
データ領域においてAOB002.SA1が占有していた領域は空
き領域に解放される。それと共に、TrackManagerにおい
ては、TKI#2のTKI_BLK_ATRが『Unused』に設定されてい
ることがわかる。
を記録する場合のTKIの割り当て 続いて一部のトラックが削除された後、新たなトラック
を記録する場合(case2)について説明する。図28
(a)は、トラックの削除が複数回行われた後のTrackM
anagerを示す図である。本図において、複数のトラック
が削除され、これらがTKI#2、TKI#4、TKI#5、TKI#7、TK
I#8に対応づけられているとすれば、これらのTKIのTKI_
BLK_ATRが『Unused』に設定される。AOBファイルの削除
は、通常のファイルと同様に行われるが、TrackManager
は、該当するTKIのTKI_BLK_ATRが『Unused』に設定され
るのみで削除処理は完了する。そうすると、本図に示す
ように『Unused』のTKIが虫食い状にTrackManager上に
現れることになる。
しており、ここに新たなTKI、AOBファイルを書き込む場
合、その書き込みがどのように行われるかを示す図であ
る。ここで4つのAOBからなるトラックを書き込もうとす
る場合を想定する。ここでAOBの記録にどの空きTKIを割
り当てるかは、後述するDPL_TK_SRPにより決定される
か、又は、任意のTKIが割り当てられる。その4つのAOB
には、TrackManagerにおいて、『Unused』に設定されて
いるTKI#2、TKI#4、TKI#7、TKI#8が割り当てられる。
るものなので、TKI#2についてのTKI_BLK_ATRを『Head_o
f_Track』と、TKI#4、TKI#7についてのTKI_BLK_ATRを
『Midpoint_of_Track』と、TKI#8についてのTKI_BLK_AT
Rは、『End_of_Track』と設定される。トラックTrackD
を構成する4つのTKI#2、TKI#4、TKI#7、TKI#8は、各TKI
_LNK_PTRが、トラックTrackDを構成する次のTKI_LNK_PT
Rを指示するよう設定されている。即ち、矢印TL2,TL4,T
L7に示すように、TKI#2のTKI_LNK_PTRはTKI#4を指示し
ており、TKI#4のTKI_LNK_PTRはTKI#7を、TKI#7のTKI_LN
K_PTRはTKI#8を指示している。
れぞれと同じ番号を有する4つのファイルAOB002.SA1、A
OB004.SA1、AOB007.SA1、AOB008.SA1が作成されて、こ
れら4つのファイルにTrackDを構成する4つのAOBが収録
される。かかるTKI_BLK_ATR、TKI_LNK_PTRの設定によ
り、4つ目のトラックTrackDは、TKI#2、TKI#4、TKI#7、
TKI#8を用いて管理されることなる。
1に新たにトラックを書き込む場合、それまでTrackMan
agerに『Unused』に設定されているTKIを、その新規に
記録すべきトラックについてのTKIに割り当てているこ
とがわかる。 {17-5_22-18_29A,B} 2つのトラックを統合する場合のT
KI設定 続いてトラックの統合(case3)を行う際の、TKIの更新に
ついて説明する。
を1つに統合する場合にTKIがどのように設定されるかを
示す図である。図29(a)は、図19に示したTrackM
anagerと同一であり、図29(a)において、TrackCと
TrackEとを1つのトラックに統合するという編集操作を
操作者が希望しているものとする。これらTrackC、Trac
kEに対応するAOBがAOB003.SA1、AOB008.SA1に収録され
ており、それらがTKI#3、TKI#8に対応づけられているの
で、これらTKI#3及びTKI#8のTKI_BLK_ATRの書き換えが
行われる。図29(b)は、TKIのTKI_BLK_ATRの書き換
え後を示す図である。本図においてTKI#3、TKI#8のTKI_
BLK_ATRはTrackと記載されているが、図29(b)で
は、TKI#3のTKI_BLK_ATRは『Head_of_Track』に書き換
えられ、TKI#8のTKI_BLK_ATRは『End_of_Track』に書き
換えられている。このように、TKI_BLK_ATRが書き換え
られることにより、TKI#3、TKI#8、これらに対応するAO
B003.SA1、AOB008.SA1は、TrackCという1つのトラック
として扱われる。これに加えて、TKI#3のTKI_LNK_PTRが
リンク先としてTKI#8を指示するように書き換えられ
る。
書き換えられたが、AOB003.SA1とAOB008.SA1とを統合す
るという処理は行われなかった点である。何故なら、こ
れらのAOBファイルは、互いに異なるFileKeyにて暗号化
されているので、これらを1つに統合するとなると、暗
号化されたAOBファイルを復号して再度暗号化するとい
う復号化−暗号化という2つの処理が各AOBファイルにつ
いて行う必要があり、多大な処理負荷が要求されるから
である。また、統合後のAOBファイルは、1つのFileKey
にて暗号化されるので、統合前と比較して、著作権保護
の弱体化を招くからである。
くならないように定められているのに、編集操作におい
てこれを1つに統合するとなると、統合後のTKIのサイズ
が、大きくなり過ぎる恐れがあるからである。以上のよ
うに、本実施形態におけるトラックの統合化編集は、AO
Bファイルの暗号化を維持したまま、TKI_BLK_ATRの属性
変更のみで実現されることがわかる。
統合する場合に満たすべき条件 トラックの統合は、TKI_BLK_ATRの属性変更にて実現さ
れることは上述した通りであるが、トラックの統合にあ
たっては、統合されるトラックに含まれるAOBが以下の
条件を満たしていることが要求される。1つ目の条件と
は、後続するトラックに含まれるAOBと、先行するトラ
ックに含まれるAOBとのオーディオ属性(オーディオコ
ーディングモード、ビットレート、サンプリング周波
数、チャネル数)が一致していることである。これは、
AOBのオーディオ属性が前後のAOBで異なると、再生装置
は、デコーダの動作を一旦リセットする必要があり、連
続する2つのAOBをシームレスに(途切れることなく)再
生することが困難になるという理由による。
トラックにおいて、AOB_FRAME数が『FNs_Middle_TMSRT
E』に満たないAOB_ELEMENTのみからなるAOBが3つ以上連
続しないことである。AOB_ELEMENTのうち少なくとも1つ
が、『FNs_Middle_TMSRTE』にて指示されたフレーム数
と同数のAOB_FRAMEを有しているか否かにより、AOBは2
つのタイプに分類される。1つ目のタイプのAOBは、『FN
s_Middle_TMSRTE』にて指示されたフレーム数と同数のA
OB_FRAMEを有するAOB_ELEMENTを少なくとも1つ有してい
るAOBであり、2つ目のタイプのAOBは、『FNs_Middle_TM
SRTE』にて指示されたフレーム数と同数のAOB_FRAMEを
有しているAOB_ELEMENTを一切有していないAOBである。
即ち、2つ目のタイプのAOBにおけるAOB_ELEMENTは、何
れも『FNs_Middle_TMSRTE』にて指示されたフレーム数
を下回っており、上述した2つ目の条件は、Type2のAOB
が3つ以上連続することを禁じているのである。その禁
止理由は以下の通りである。即ちAOBを順次読み出して
ゆく際、再生装置内のバッファは、充分な数のAOB_FRAM
Eにて満たされていることが望ましいが、Type2のAOBが
連続していると、再生装置内のバッファを、AOB_FRAME
で満たすことができなくなる。そうすると、再生装置内
のバッファがアンダーフローを起こし、AOBの再生の連
続性が保てなくなる。そうしたアンダフローの発生を避
けるため、Type2のAOBが3つ以上連続することを2つ目の
条件は禁じているのである。
0(b)は、Type2のAOBを示す図である。図30(b)
におけるAOBは2つ以下のAOB_ELEMENTのみからなり、そ
れら2つ以下のAOB_ELEMENTは、『FNs_Middle_TMSRTE』
に示されるAOB_FRAMEを有していない(尚、この場合BIT
には、FNs_1st_TMSRTEのみが記述される。)。『FNs_Mi
ddle_TMSRTE』に示されるAOB_FRAMEを有していないこと
がType2AOBの要件なので、たった1つのAOB_FRAMEにより
構成されるAOBであっても、このType2のAOBに分類され
ることなる。
ype1の組み合わせで、複数トラックを1つに統合する場
合を示す図である。この場合、Type2のAOBが3つ連続す
ることは避けられているので、これらは1つのトラック
に統合される。図31(b)は、Type1+Type2+Type2
+Type2+Type1の組み合わせで、複数トラックを1つに
統合する場合を示す図である。この場合、Type2のAOBが
3つ連続しているので、これらを1つのトラックに統合す
ることは禁じられる。
の組合せを考慮したトラック統合 図31(a)に示したトラックの統合によれば、先行す
るトラックの終端がType1である場合、このトラック
は、先頭にType2のAOBを配したトラック、又は、先頭に
Type1のAOBを配したトラックと統合することができる。
図32(a)は、先行するトラックの終端にType1のAOB
が配され、後続するトラックの先頭にType1のAOBが配さ
れている配置パターンを示す図である。また図32
(b)は、先行するトラックの終端にType1のAOBが配さ
れ、後続するトラックの先頭にType2のAOBが配されてい
る配置パターンを示す図である。これらは何れも、条件
2を満たすので、1つのトラックに統合することができ
る。
そのType2の直前にType1のAOBが配置されている場合、
このトラックは、先頭がType1のトラック、又は、先頭
にType2のAOBが配され、その直後にType1のAOBが配置さ
れたトラックと統合することができる。図32(c)
は、先行するトラックの終端にType1、Type2順でAOBが
配され、後続するトラックの先頭にType1のAOBが配され
ている配置パターンを示す図である。図32(d)は、
先行するトラックの終端にType1、Type2順でAOBが配さ
れ、後続するトラックの先頭に、Type2、Type1のAOBが
配されている配置パターンを示す図である。これらも、
条件2を満たすので、1つのトラックに統合することがで
きる。
そのType2の直前にType2のAOBが配置されている場合、
このトラックは、先頭にType1のAOBが配されたトラック
と統合することができる。図32(e)は、先行するト
ラックの終端にType2、Type2のAOBが配され、後続する
トラックの先頭にType1のAOBが配されている配置パター
ンを示す図である。これも、条件2を満たすので、1つの
トラックに統合することができる。以上のように、トラ
ックの統合にあたっては、統合されるべき2つのトラッ
クが上述した2つの条件を満たすかを前もって判定し、
これらの2つの条件を満たすと判定された場合のみ、2つ
のトラックを1つに統合する。
の、TKIの更新について説明する。 {17-5_22-19_33A,B} トラックを分割する場合のTKI設
定 図33(a)、(b)は、1つのトラックを2つのトラッ
クに分割する場合を想定した図である。本図におけるTr
ackManagerは、図27に示すTrackManagerと同一であ
り、本図において、TrackCをTrackC−TrackFという2つ
のトラックに分割するという編集を操作者が希望してい
るものとする。TrackCをTrackC−TrackFに分割しようと
すると、TrackFに対応するAOB002.SA1が生成される。図
33(a)では、TKI#2が『Unused』に設定されてお
り、分割の結果、図33(b)に示すように『Unused』
に設定されているTKI#2は、新たに生成されたAOB002.SA
1に割り当てられる。
際、ディレクトリエントリー及びFAT値を更新せねばな
らない。これらディレクトリエントリー及びFAT値をど
のように更新するかを以下に説明する。図34(a)
は、分割前において、AOB003.SA1が属するSD_Audioディ
レクトリについてのSD_Audioディレクトリエントリーが
どのように記述されているかを示す図である。AOB003.S
A1は、複数に分割されて、クラスタ007,008,009,00A・・・
・00D,00Eに格納されているものとする。この場合、ディ
レクトリエントリーにおけるAOB003.SA1について『ファ
イル最初のクラスタ番号』は、『007』と記述され、ク
ラスタ007,008,009,00A・・・・00Dに対応するFAT値007,00
8,009,00A・・・・00Dは、それぞれ(008),(009),(00A)・・・・
(00D),(00E)と記述されている。
AOB002.SA1を得る場合、SD_Audioディレクトリエントリ
ーには、AOB002.SA1についての『ファイル名』、『ファ
イル拡張子』、『ファイル最初のクラスタ番号』が追加
される。図34(b)は、分割後において、AOB003.SA1
が属するSD_AudioディレクトリについてのSD_Audioディ
レクトリエントリーがどのように記述されているかを示
す図である。
り指定された分割境界を含むクラスタ00Bの内容のコピ
ーを格納したものである。クラスタ00Bに格納されてい
るAOB002.SA1の分割部分に後続する分割部分は、クラス
タ00C,00D,00E以降に格納されている。AOB002.SA1の先
頭部分はクラスタ00Fに格納され、残りの部分は、クラ
スタ00C,00D,00E以降に格納されているので、AOB002.SA
1についての『ファイル最初のクラスタ番号』には、ク
ラスタ00Fを示すクラスタ番号00Fが記述され、クラスタ
00F,00C,00D,00Eに対応づけられているFAT値00F,00C,00
D,00Eには、(00C),(00D),(00E)が記述される。
報要素の設定 以上のディレクトリエントリー及びFAT値の更新によりA
OB002.SA1を得た後、AOB002.SA1についてのTKI内の情報
要素をどのように設定するかについて説明する。分割さ
れたトラックについてのTKIを生成する場合、TKIの情報
要素には、元のTKIに記載されているものをコピーして
継承すればよいもの(1)、元のTKIに基づいて更新せねば
ならないもの(2)の二種類が存在する。前者に該当する
のは、TKTXTI_DA,ISRCであり、後者に該当するのは、BI
T、TKTMSRTを初めとする残りの構成要素である。これら
両者が存在するので、本実施形態では、分割されたトラ
ックについてのTKIを生成する際、分割元のTKIをコピ−
して新たなTKIの雛型を作成すると共に、それに含まれ
るTKTMSRT、BITを分割・更新を行い、残りの情報要素を
更新するという手順がなされる。
分割する場合を想定した図である。本図において第1段
目は、4つのAOB_ELEMENTであるAOB_ELEMENT#1、AOB_ELE
MENT#2、AOB_ELEMENT#3、AOB_ELEMENT#4を示す。これら
4つのAOB_ELEMENTのそれぞれのデータ長は、4つのTMSRT
_entry#k-1,#k,#k+1,#k+2(ここでk=2とする)としてTKTM
SRTに設定されている。本図において、AOB_ELEMENT#2に
おいて分割境界bd1が設定されたとすると、AOB_ELEMENT
#2は、分割境界bd1より前方のフレームからなる領域
と、分割境界bd1より後方のフレームからなる領域と
に分割される。図35(b)は、AOB_ELEMENT#2の途中
部分でAOBが分割されて、AOB#1、AOB#2という2つのAOB
が得られた状態を示す図である。
に、BITがどのように設定されるかを示す図である。図
35に示したAOBは、分割境界bd1にて分割されており、
その分割により得られたAOB#1は、AOB_ELEMENT#1と、AO
B_ELEMENT#2という2つのAOB_ELEMENTを含み、AOB#2は、
AOB_ELEMENT#1、AOB_ELEMENT#2、AOB_ELEMENT#3という3
つのAOB_ELEMENTを含んでいることがわかる。
角旗状の記号が付与されているが、これらは、それぞれ
AOBに対応するTKIに含まれるTMSRT_entryが設定されて
いることを示す。先ず最初に分割により得られたAOB#1
について説明する。AOB#1に含まれるAOB_ELEMENT#1、AO
B_ELEMENT#2は、クラスタ007〜クラスタ00Aを占有して
いるので、AOB#1は、クラスタ007〜クラスタ00Aを一単
位として扱われる。ここでAOB#1におけるAOB_ELEMENT#2
は、クラスタ00Aの終端迄を占有しているのではなく、
クラスタ00Aの存在する分割境界bd1迄を占有しているの
でAOB#1についてのSZ_DATAは、領域md0から、クラスタ0
0Aにおける分割境界bd1までのデータ長を指示すること
になる。AOB#1の『FNs_1st_TMSRTE』は分割前と変わら
ないが、AOB#1の『FNs_Last_TMSRTE』は、AOB_ELEMENT#
2の分割前の先頭から、分割境界bd1までのフレーム数を
指示している点が分割前と異なる。
説明する。AOB#2に含まれるAOB_ELEMENT#1、AOB_ELEMEN
T#2、AOB_ELEMENT#3は、クラスタ00B〜クラスタ00Fを占
有している。クラスタ00Fとは、クラスタ00Aの内容のコ
ピーを格納しているクラスタである(クラスタ00Fにク
ラスタ00Aのコピーを格納している理由は、クラスタ00A
は、AOB#1のAOB_ELEMENT#2により占有されているので、
このクラスタと異なるクラスタをAOB#2に含まれるAOB_E
LEMENT#1に割り当てる必要があるからである。)。
00Fの先端から占有しているのではなく、クラスタ00Fの
存在する分割境界bd1以降を占有しているのでAOB#2につ
いてのSZ_DATAは、クラスタ00Bの先頭から、クラスタ00
Eにおける途中部分までのデータ長と、クラスタ00Fにお
いてAOB_ELEMENT#1が占有しているデータ長との和を指
示することになる。
のコピーには、AOB#1のAOB_ELEMENT#2が記録されてお
り、AOB#1のAOB_ELEMENT#2により占有されている部分
を、AOB#2から除外されねばならないので、AOB#2のBIT
についてのDATA_Offsetは、クラスタ00FにおいてAOB#1
のAOB_ELEMENT#2により占有されているサイズが設定さ
れている。
おいては、分割境界を含むAOB_ELEMENTのみが2つに分割
され、その分割境界の前後のAOB_ELEMENTは、分割前の
ものから変化していないことがわかる。そのため、AOB#
2の『FNs_Last_TMSRTE』は、分割前のAOB_ELEMENT#4の
『FNs_Last_TMSRTE』と同じ値に設定され、AOB#2の『FN
s_1st_TMSRTE』は、AOB#2のAOB_ELEMENT#1、即ち、分割
前のAOB_ELEMENT#2における分割境界以降の終端部分に
含まれるフレーム数が設定される。
更に具体的に示す図である。図37の左側のBITは、分
割前のBITの設定例を示す。トラックを分割する前のBIT
は、Data_OffsetがXに設定され、SZ_DATAが『52428』、
TMSRTE_Nsが『n』個と設定される。FNs_1st_TMSRTEは
『80フレーム』、FNs_Middle_TMSRTEについては『94フ
レーム』に設定され、FNs_Last_TMSRTEは『50フレー
ム』に設定されることがわかる。
についてのBITの設定を示す。本BITに対応するAOBが図
35(a)に示すように分割された場合、1トラック目
のBITにおいて、Data_Offsetは分割前と同一値『x』に
設定されるが、SZ_DATAに分割点bd1までのデータ長
『Q』に更新され、TMSRTE_Nsには、1番目のTMSRT_entr
yからk番目のTMSRT_entryまでのTMSRT_entryの個数であ
る『k個』に更新される。FNs_1st_TMSRTE及びFNs_Middl
e_TMSRTEについては分割前同様、80,94フレームに設定
されるが、分割後の1トラック目のAOBの最後のAOB_ELEM
ENTには、図35(a)においてp個のAOB_FRAMEが含ま
れているので、FNs_Last_TMSRTEは『pフレーム』に設定
される。
設定され、SZ_DATAがオリジナルのSZ#DATA52428−分割
点bd1までのデータ長『Q』、TMSRTE_Nsがn-k+1個と設定
される(k番目のTMSRT_entryからn番目のTMSRT_entryま
でのTMSRT_entry個数であるn-k個と、分割のために新た
に追加されたk番目のTMSRT_entryの個数である1個とを
加算した数である。)。FNs_Middle_TMSRTE及びFNs_Las
t_TMSRTEについては分割前同様、94,50フレームに設定
されるが、分割後の2トラック目のAOBの最初のAOB_ELEM
ENTには、94-p個のAOB_FRAMEが含まれているので、FNs_
1st_TMSRTEは『94-pフレーム』に設定される。
については以下のようになる。1トラック目のTMSRTは
分割前のAOBのTMSRTのはじめからk番目のエントリまで
(TMSRT_entry#1〜TMSRT_entry#k)を含む。ここで注意す
べきは、分割境界を含むAOB_ELEMENT#kは、領域を含
むのみなので、このk番目のエントリーは、この領域
に相当する部分のデータサイズのみが含まれている。2
トラック目のTMSRTは、分割前のk番目のエントリからn
番目のエントリまで(TMSRT_entry#k〜TMSRT_entry#n)を
含む。ここで注意すべきは、分割境界を含むAOB_ELEMEN
T#kは、2トラック目において領域を含むのみなので、
分割前のk番目のエントリーは、この領域に相当する
部分のデータサイズのみが含まれている。
分割・更新を行い、残りの情報要素を更新すれば、分割
により得られた新たなトラックについてのTKIが得られ
ることになる。統合の場合と同様、暗号化されたAOBフ
ァイルを復号化することなく、暗号化された状態のまま
AOBファイルに対応するトラックを2つに分割することが
できる。AOBファイル分割の際に復号・再暗号化が伴わな
いので、トラックを分割する際の処理負荷が軽減されて
いることがわかる。これにより、再生装置の処理性能が
低い場合でも、トラックの編集を行うことができる。
を終了する。続いてプレイリストについて説明する。 {17-6} Playlistmanager 図17に示すPlaylistmanagerは、破線の引き出し線h5
に示すように、フラッシュメモリカード31内に格納さ
れているプレイリストを管理するPlaylistManager_Info
rmation(PLMGI)と、フラッシュメモリカード31に格納
される全トラックを管理するDefault_Playlist_Informa
tion(DPLI)と、PlaylistInformation(PLI)#1,#2,#3,#4,
#5・・・・・#nとからなり、Default_Playlist情報は、破線
の引き出し線h6に示すように、Default_Playlist_Gener
al_Information(DPLGI),Default_Playlist_Track_Serch
_Pointer(DPL_TK_SRP)#1,#2,#3,#4・・・・#mからなること
がわかる。また各PLIは、破線の引き出し線h7に示すよ
うに、Playlist_General_Information(PLGI),Playlist_
Track_Serch_Pointer(PL_TK_SRP)#1,#2,#3,#4・・・・#mか
らなることがわかる。
情報との差違について説明しておく。Default_Playlist
情報は、全てのトラックを指定することが義務付けられ
ているのに対して、PlayList情報は、そのような義務は
存在せず、任意のトラックを指定すれば良い。そのた
め、ユーザが、自分の好みのトラックのみを指定してい
るようなPlayList情報を生成してフラッシュメモリカー
ド31に記憶させたり、またフラッシュメモリカード3
1に記憶される複数のトラックのうち、所定のジャンル
のトラックのみを指定しているようなPlayList情報を再
生装置が自動的に生成してフラッシュメモリカード31
に記憶させるという用途に適している。
サイズ 図18を参照すると、プレイリストの最大数は99個であ
る。また、Playlist Manager Information(PLMGI)とDef
ault Playlist Information(DPLI)は、合計で2560バイ
トの固定長である。Playlist Information(PLI)もま
た、512バイトの固定長である。Default_Playlist情報
に含まれるDPL_TK_SRPは、DPL_TK_ATR,DPL_TKINを含ん
でいる。一方、PlayList情報に含まれるPL_TK_SRPは、P
L_TKINのみを含んでいる。これらのDPL_TK_ATR,DPL_TKI
N,PL_TKINは、図39に示すフォーマットを有する。
ある。図39(a)においてDPL_TK_SRPは、0ビット目
から9ビット目までに、DPL_TKINが記述され、13ビット
目から15ビットまでには、DPL_TK_ATRが記述され、10ビ
ット目から12ビットまでは予約用に確保(reserved)され
ている。
ールドを占めるDPL_TKINには、TKI番号が記述される。
ここにTKI番号を記述することにより、TKIを特定するこ
とが可能となる。 {17-9_39B} PL_TK_SRPのフォーマット 図39(b)は、PL_TK_SRPのフォーマットを示す図で
ある。PL_TK_SRPは、0ビット目から9ビット目までのフ
ィールドを有しており、ここにPL_TKIN、即ち、TKI番号
が記述される。
にて引き出された枠内に、DPL_TK_ATRの設定例を示す。
この枠内の記載からも理解できるように、DPL_TK_SRPに
ついてのDPL_TK_ATRの設定は、TKIについてのTKI_BLK_A
TRの設定と同一であり、『Track』、『Head_of_Trac
k』、『Midpoint_of_Track』、『End_of_Track』の何れ
かが設定される。
用中であり、当該TKIに対応するAOBファイルに1個のト
ラックに対応するオーディオオブジェクトが収録されて
いる場合(TKIのTKI_BLK_ATRにおける『Track』)、DPL
_TK_ATRは"000b"の値が設定される。TKINにて指定され
たTKIが使用中であり、当該TKIに対応するAOBファイル
にトラックの先頭部のみに対応するオーディオオブジェ
クトが収録されている場合(TKIのTKI_BLK_ATRにおける
『Head_of_Track』)、DPL_TK_ATRは"001b"の値が設定
される。
当該TKIに対応するAOBファイルにトラックの中間部のみ
に対応するオーディオオブジェクトが収録されている場
合(TKIのTKI_BLK_ATRにおける『Midpoint_of_Trac
k』)、DPL_TK_ATRには"010b"の値が設定される。TKIN
にて指定されたTKIが使用中であり、当該TKIに対応する
AOBファイルにトラックの終端部のみに対応するオーデ
ィオオブジェクトが収録されている場合(TKIのTKI_BLK
_ATRにおける『End_of_Track』)、DPL_TK_ATRには、"0
11b"の値が設定される。
KIの領域のみが確保されている場合、すなわち削除され
たTKIである場合(TKIのTKI_BLK_ATRにおける『Unuse
d』)、"100b"の値が設定される。TKINにて指定されたT
KIが未使用であり、TKIの領域が確保されていない場
合、すなわち初期状態のTKIである場合は、"101b"の値
が設定される。
を記述することにより、複数のTKIのうち、何れかのも
のとの対応関係を有する。また、Default_Playlist情報
におけるDPL_TK_SRPの順位は、DPL_TK_SRPと対応関係を
有するTKIに対応するAOB(AOBファイル)が何番目に再
生されるかを示す。これらのことにより、Default_Play
list情報におけるDPL_TK_SRPの順序は、複数のトラック
をどのような順序で再生させるか、即ち、トラックの再
生順序を定義することなる。
I、AOBファイルの相互関係 図40は、Default_Playlist情報、TKI、AOBファイルの
相互関係を示す図である。本図における第2、第3、第
4段目は、図19の第1段目、第2段目、第3段目と同
一であり、8つのTKIを含むTrackManager、8つのAOBファ
イルを示す。図19と異なるのは、第1段目にDefault_
Playlist情報を示す四角枠が記述されている点である。
第1段目の枠に含まれる8つの小枠は、Default_Playlis
t情報に含まれる8つのDPL_TK_SRPを示す。これらの小枠
の上段はDPL_TK_ATRを示し、下段はDPL_TKINを示す。
参照すれば、DPL_TK_SRP#1と、TKI#1との間に対応関係
が成立しており、DPL_TK_SRP#2と、TKI#2との間、DPL_T
K_SRP#3と、TKI#3との間、DPL_TK_SRP#4と、TKI#4との
間にも対応関係が成立していることがわかる。更に、各
DPL_TK_SRPにおけるDPL_TK_ATRを参照すれば、DPL_TK_S
RP#1、DPL_TK_SRP#2、DPL_TK_SRP#3、DPL_TK_SRP#8は何
れも、Trackと設定されている。即ち、DPL_TK_SRP#1→T
KI#1(AOB001.SA1)、DPL_TK_SRP#2→TKI#2(AOB002.SA
1)、DPL_TK_SRP#3→TKI#3(AOB003.SA1)、DPL_TK_SRP
#8→TKI#8(AOB008.SA1)という4つの組みは、それぞれ
が独立したトラックに対応しているのである。
#6、DPL_TK_SRP#7のDPL_TK_ATRは何れもTrackと設定さ
れず、DPL_TK_SRP#4におけるDPL_TK_ATRは『Head_of_Tr
ack』と設定され、DPL_TK_SRP#7におけるDPL_TK_ATRは
『End_of_Track』と、DPL_TK_SRP#5、DPL_TK_SRP#6は
『Midpoint_of_Track』と設定されていることがわか
る。このことは、DPL_TK_SRP#4と対応関係を有するTKI#
4(AOB004.SA1)が、トラックの先頭部であり、DPL_TK_
SRP#5,#6と対応関係を有するTKI#5(AOB005.SA1)及びT
KI#6(AOB006.SA1)が、トラックの中間部と、DPL_TK_S
RP#7と対応関係を有するTKI#7(AOB007.SA1)が、トラ
ックの終端部であることを意味する。
序は、各TKIに対応づけられているAOBをどのような順序
で再生させるかを示す。本図のDefaultPlaylist内のDPL
_TK_SRP#1,#2,#3,#4・・・・・・#8のDPL_TKINは、TKI#1,#2,#
3,#4・・・・・・#8を示しているので、矢印(1)(2)(3)(4)・・・・
・(8)に示すようにTKI#1に対応するAOB001.SA1が1番目に
再生され、TKI#2に対応するAOB002.SA1が2番目、TKI#3
に対応するAOB003.SA1が3番目、TKI#4に対応するAOB00
4.SA1が4番目に再生されることになる。
情報の設定例 図41は、DefaultPlaylist、PlayList情報の設定例
を、図40と同様の表記で示した図である。本図におけ
る第1段目における四角枠はDefault_Playlist情報を示
し、第2段目における3つの四角枠はPlayList情報を示
す。DefaultPlaylistに含まれる小枠は、DefaultPlayli
stに含まれる8つのDPL_TK_SRPを示し、PlayList情報に
含まれる小枠は、3つ又は4つのPL_TK_SRPを示す。本図
のDefault_Playlist情報に含まれる各DPL_TK_SRPのTKIN
の設定は、図40と同一である。しかし、PlayList情報
に含まれるPL_TK_SRPのTKINの設定は、DPL_TK_SRPのそ
れと全く異なることがわかる。
Iとの対応を示す図である。図42においてPlaylist#1
は、PL_TK_SRP#1,#2,#3からなる。このうちPL_TK_SRP#1
のPL_TKINは#3と記載されており、PL_TK_SRP#2のPL_TKI
Nは#1と、PL_TK_SRP#3のPL_TKINは#2と記載されている
ので、PlayList情報#1を用いてトラックを再生する場
合、矢印(11)(12)(13)に示すように複数のAOBはAOB#3,#
1,#2の順序で再生される。
る。このうちPL_TK_SRP#1のPL_TKINは#8と記載されてお
り、PL_TK_SRP#2,#3のPL_TKINは#3、#1と記載されてい
るので、PlayList情報#2を用いてトラックを再生する場
合、矢印(21)(22)(23)に示すように複数のAOBはAOB#8,#
3,#1という順序、即ちPlaylist#1と全く異なる順序で再
生される。
なる。このうちPL_TK_SRP#1,#2,#3,#4のPL_TKINは#8,#
4,#3,#1と記載されているので、PlayList情報#3を用い
てトラックを再生する場合以下に示す再生順序でAOBが
再生される。先ず矢印(31)に示すようにTrackEを構成す
るAOB#8が再生され、矢印(32)に示すようにTrackDを構
成するAOB#4,AOB#5,AOB#6,AOB#7がこれに続いて再生さ
れる。続いて、矢印(33)(34)に示すようにTrackC、Trac
kAを構成するAOB#3,AOB#1という順序で再生される。こ
こで注意すべきは、トラックが複数のTKIから構成され
る場合、PL_TK_SRPのエントリーには、複数TKIのうち、
先頭のTKI番号のみが記述されている点である。具体的
にいうと、Default_Playlist情報におけるDPL_TK_SRP
は、TrackDについての4つのTKIであるTKI#4、TKI#5、TK
I#6、TKI#7を指定していたが、PlayList情報におけるPL
_TK_SRPは、それら4つのTKIを指定する必要はない。Pla
ylist#3のPL_TK_SRP#2がTKI#4〜TKI#7のうち、TKI#4の
みを指定していることは、このことを意味している。
セクタに収まるようなデータサイズを有しており、RAM
上に常駐されている。そのため、Playlistに基づいて各
トラックを再生する場合、RAM上に常駐されているDPL_T
K_SRPを参照することにより、各TKIを高速に検索するこ
とが可能となる。即ち、複数TKIのうち、先頭のTKI番号
のみが記述されているPL_TK_SRPを用いてTKI(AOB)を再
生するには、PL_TK_SRPに記述されているTKIを元にRAM
上に常駐されているDPL_TK_SRPを検索し、トラックが複
数のTKIから構成されているか否かを判定する。複数のT
KIから構成されている場合には、対応するTKI(AOB)を全
て再生するという手順を経るのである。
ltPlaylist、複数のPlayList情報が記述され、これらを
構成するDPL_TK_SRP、PL_TK_SRPのDPL_TKIN、PL_TKINに
それぞれ相異なる再生順序が記載されていれば、複数AO
Bは、それぞれ相異なる再生順序で再生されることにな
る。全く異なる再生順序で再生されれば、操作者は、複
数の音楽アルバムが格納されているような感覚でフラッ
シュメモリカード31を利用することができる。
に対応づけられているDPL_TK_SRP、TKIのうち、DPL_TK_
SRPのデータサイズは小さく(2バイトに過ぎない)、TKI
のデータサイズは大きい(1024バイトもある。)点であ
る。TrackManagerにおけるTKIの順序を入れ替えること
は、フラッシュメモリカード31に対するアクセスが多
く発生するが、Default_Playlist情報、PlayList情報に
おけるDPL_TK_SRPの順序を入れ替えても、フラッシュメ
モリカード31に対するアクセスはそれほど多くななら
ない。この点に鑑み、ナビゲーションデータは、その編
集時において、編集操作に応じてDefaultPlaylistにお
けるDPL_TK_SRPの順序を積極的に変化させる一方、Trac
kManagerにおけるTKIの順序は、編集操作にかかわら
ず、一定に維持するようにしている。
入れ替え 次に、Default_Playlist情報におけるDPL_TK_SRPの順序
を入れ替えることにより、トラックの再生順序を変更す
るという編集操作がどう行われるかについて説明する。
図43(a)、(b)は、トラックの順序を入れ替える
場合を想定した図である。図43(a)におけるDPL_TK
_SRP、TKIの設定は、図40と同じである。図40
(a)においてDPL_TK_SRP#3におけるDPL_TKINはTKI#
3、DPL_TK_SRP#8におけるDPL_TKINはTKI#8と設定されて
いたが、この状態において、太枠で囲ったDPL_TK_SRP#3
と、DPL_TK_SRP#8との順番を入れ替える。図43(b)
における(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)は、順番入れ替え後
のトラックの再生順序を示す。このことに留意すると、
図43(a)における再生順序は、TrackA、TrackB、Tr
ackC、TrackD、TrackEであるが、図43(b)における
Default_Playlist情報では、DPL_TK_SRP#3、DPL_TK_SRP
#8についてのDPL_TKINの順序が入れ替えられたので、Tr
ackA、TrackB、TrackE、TrackD、TrackCの順序で再生さ
れることになる。このように、Default_Playlist情報に
おける、DPL_TK_SRPの順序を入れ替えることにより、簡
易にトラックの再生順序を変更することができる。
て説明したところで、TKIの場合と同様、一部のトラッ
クが削除された場合(case1)、一部のトラックが削除さ
れた後、新たなトラックを記録する場合(case2)、複数
のトラックのうち、任意の2つを1つのトラックに統合す
る場合(case3)、1つのトラックを分割して、2つのトラ
ックを得る場合(case4)において、DPL_TK_SRP及びTKIが
どのように更新されるかについて説明する。
場合 先ず初めに、一部のトラックが削除された場合(case1)
について説明する。図44(a)、(b)は、図40に
示したDefaultPlaylistのうち、DPL_TK_SRP#2及びTKI#2
を削除する場合にDefaultPlaylist、TrackManager、AOB
ファイルがどのように更新されるかを示す図である。図
44は、TKIの削除の説明で引用した図27と同一部分
を有する。即ち、図44における第2、第3、第4段目
は図27と同一である。異なるのは図40同様、第1段
目に複数のDPL_TK_SRPを含むDefault_Playlist情報が記
載されている点である。図44(a)において太枠で囲
ったDPL_TK_SRP#2→TKI#2(AOB002.SA1)からなるTrack
Bをユーザが削除したものとする。この場合、Default_P
laylist情報においてはDPL_TK_SRP#2が削除されて、DPL
_TK_SRP#3〜DPL_TK_SRP#8は、DPL_TK_SRP#2が占有して
いたフィールドを詰めるように、順番が1つずつ繰り上
がる。このように各DPL_TK_SRPの順番を繰り上がり、一
番最後のDPL_TK_SRP#8が『Unused』に設定される。これ
に対してTKIは、図27(a)、(b)を用いて説明し
たように『Unused』に設定されているのみで、TKI#2を
詰めるような移動は行われていない。またAOB002.SA1
は、削除されていることがわかる。DPL_TK_SRPについて
は順番の繰り上げが行われたが、TKIについては順番の
繰り上げが行われていないので、図44(b)では、DP
L_TK_SRPにおけるDPL_TKINが更新されている。即ち、新
たなDPL_TK_SRP#2のDPL_TKINは、矢印DT11に示すように
TKI#3を指示しており、DPL_TK_SRP#3のDPL_TKINは矢印D
T12に示すようにTKI#4を、DPL_TK_SRP#4のDPL_TKINはTK
I#5、DPL_TK_SRP#5のDPL_TKINはTKI#6をそれぞれ指示し
ている。更に、『Unused』に設定されたDPL_TK_SRP#8の
DPL_TKINは、矢印DT13に示すように、『Unused』に設定
されたTKI#2を設定していることがわかる。
あるDPL_TK_SRPが先頭に繰り上げられるが、それに対応
するTKIは、もとの配置を保ったまま、未使用に設定さ
れることがわかる。このように、TKIの配置を編集前後
において、不動とするので、編集処理に伴う処理負荷を
軽減することができる。 {17-9_40-4_45A,B} トラックを記録する場合のTKIの割
り当て 続いて一部のトラックが削除された後、新たなトラック
を記録する場合(case2)について説明する。図45
(a)、(b)は、『Unused』のTKIと、DPL_TK_SRPと
が存在しており、ここに新たなTKI、DPL_TK_SRPを書き
込む場合、その書き込みがどのように行われるかを示す
図である。図45(a)、(b)において、『Unused』
のTKIに新たなTKIを割り当てるケースを説明した際、引
用した図28(a)〜(b)と同一部分を有する。即
ち、図45(a)、(b)における第2、第3、第4段
目は、図28(a)、(b)の第1、第2、第3段目と
同一である。異なるのは、図45の第1段目に複数のDP
L_TK_SRPからなるDefault_Playlist情報が記述されてい
る点である。図45(a)において、DPL_TK_SRP#4〜DP
L_TK_SRP#8が『Unused』であり、一方、図28(a)に
示したようにTKI#2、TKI#4、TKI#5、TKI#7、TKI#8が『U
nused』であることがわかる。TrackManagerにおいて『U
nused』のTKIが虫食い状に存在しているのに対して、De
fault_Playlist情報において『Unused』のDPL_TK_SRPが
まとめられているのは、上述したように、DPL_TK_SRP
は、『Unused』以外のDPL_TK_SRPの繰り上げが行われる
のに対して、TKIは、そのような繰り上げが行われない
からである。
うとする場合を想定する。その4つのAOBのそれぞれにつ
いてのTKIは、TrackManagerにおいて、『Unused』に設
定されているTKI#2、TKI#4、TKI#7、TKI#8のそれぞれに
書き込まれる。一方、これら4つのAOBについてのDPL_TK
_SRPは、Default_Playlist情報におけるDPL_TK_SRP#4〜
DPL_TK_SRP#7に書き込まれる。これら4つのAOBは1つの
トラックを構成するものなので、DPL_TK_SRP#4について
のDPL_TK_ATRは『Head_of_Track』と、DPL_TK_SRP#5、D
PL_TK_SRP#6についてのDPL_TK_ATRは『Midpoint_of_Tra
ck』と、DPL_TK_SRP#7についてのDPL_TK_ATRは『End_of
_Track』と設定されている。
TKI#2と設定され、DPL_TK_SRP#5についてのDPL_TKINはT
KI#4、DPL_TK_SRP#6についてのDPL_TKINはTKI#7、DPL_T
K_SRP#7についてのDPL_TKINはTKI#8と設定されている。
以上のようなDPL_TKIN、DPL_TK_ATRの設定により、TKI#
2,TKI#4,TKI#7,TKI#8は、4つ目のトラックTrackDとして
管理されることなる。
対する書き込みが行われたが、TKI#1、TKI#2、TKI#3、T
KI#4に関しては、何の変動もなされていない点は図28
の場合と同様である。 {17-9_40-5_46A,B} トラックの統合(case3)を行う場合
について 続いてトラックの統合(case3)を行う際の、Default_Pla
ylist情報の更新について説明する。図46(a)、
(b)は、トラックの統合を行う場合を想定した図であ
る。本図は、TKIの統合処理を説明した際に引用した図
29(a)、(b)と同一部分を有する。即ち、図46
(a)、(b)における第2、第3、第4段目は、図2
9(a)、(b)における第1段目、第2段目と同一で
ある。差違点は、図46(a)、(b)では、Default_
Playlist情報が記載されており、それに含まれるDPL_TK
_SRP#8が『Unused』に設定されていて、同じく『Unuse
d』に設定されているTKI#2と対応関係を有している点で
ある。本図において、図29に示したようなトラックの
統合処理が、AOBファイル及びTKIに対してなされると、
DPL_TK_SRP#3〜DPL_TK_SRP#6の内容を1つずつずらし
て、太枠で囲ったDPL_TK_SRP#7の記述内容をDPL_TK_SRP
#3にコピーする。TKIについては、図29に示した場合
と同様の更新処理がなされる。
4)を行う場合について 続いてトラックの分割(case4)を行う際の、Default_Pla
ylist情報の更新について説明する。図47(a)、
(b)は、トラックの分割を行う場合を想定した図であ
る。本図は、TKIについての分割処理を説明した際に引
用した図33(a)、(b)と同一部分を有する。即
ち、本図における第2段目、第3段目は、図33
(a)、(b)における第1段目、第2段目と同一であ
る。差違点は、図47(a)、(b)では、Default_Pl
aylist情報が記載されており、それに含まれるDPL_TK_S
RP#8が『Unused』に設定されていて、同じく『Unused』
に設定されているTKI#2と対応関係を有している点であ
る。この状態において、図33の場合と同様に、太枠で
囲ったTKI#3、AOB003.SA1を2つに分割しようとすると、
DPL_TK_SRP#3〜DPL_TK_SRP#7の順序を一つずつ繰り下げ
て、Default_Playlist情報における『Unused』のDPL_TK
_SRPをDPL_TK_SRP#3まで移動する。移動後のDPL_TK_SRP
#3には、分割により得られたTKI#2が対応づけられる。T
KI#2に対応づけられているAOB002.SA1は、元々AOB003.S
A1の後半部を格納したものであるが、TKI#2に対応づけ
られているDPL_TK_SRP#3の前に、DPL_TK_SRP#2が存在
し、このDPL_TK_SRP#2は、TKI#2−AOB002.SA1が対応づ
けられている。即ち、AOB002.SA1及びAOB003.SA1は、元
のAOB003.SA1の後半部分、前半部分を格納しているが、
これらを指定しているDPL_TK_SRP#2、DPL_TK_SRP#3は、
AOB003.SA1、AOB002.SA1の順序で、これらのAOBファイ
ルを再生するよう再生順序を指定しているので、元のAO
B003.SA1の後半部分、前半部分は、DPL_TK_SRPの再生順
序指定により、前半部分、後半部分の順に、再生される
ことなる。
者は、様々な編集操作を行うことができる。即ち、ある
トラックの先頭部分にディスクジョッキーのアナウンス
が入っており、これを削除したい場合、上記のトラック
の分割処理にて、そのアナウンス部分を一個のトラック
として分割し、その後、そのトラックを削除すれば、デ
ィスクジョッキーのアナウンスのみを部分的に削除する
ことができる。
明を終え、続いて、このようなナビゲーションデータ、
プレゼンテーションデータを再生するために構成された
再生装置について説明する。 {48-1} 再生装置の外観 図48は、本実施形態に係るフラッシュメモリカード3
1についての携帯型の再生装置を示す図である。本図に
おいて再生装置は、フラッシュメモリカード31が挿入
される挿入口、再生、順方向サーチ再生、逆方向サーチ
再生、早送り、巻き戻し、停止等のキー操作を操作者か
ら受け付けるためのキーパネルと、液晶ディスプレィと
を有しており、通常の携帯型音響機器同様の外観を有す
る。キーパネルには、プレイリスト/トラックの選択を
受け付けるPlaylistキー、トラックの先頭へのスキップ
を受け付ける『|<<キー』、次トラックの先頭へのスキ
ップを受け付ける『>>|キー』、早送り、巻き戻し、順
方向サーチ再生、逆方向サーチ再生を受け付ける『>>キ
ー』,『<<キー』、フラッシュメモリカード31に静止
画が格納されている場合に、静止画を表示させる操作を
受け付けるDisplayキー、録音操作を操作者から受け付
けるRecキー、Stereo/Monoral選択、サンプリング周波
数選択を操作者から受け付けるAudioキー、ブックマー
クの指定を受け付けるMarkキー、トラックの編集、タイ
トル入力を受け付けるEditキーが備えられている。
帯型再生装置における改良点 このフラッシュメモリカード31の携帯型再生装置が通
常の携帯型音響機器と異なるのは、以下の改良点(1)〜
(4)である。即ち、操作者からDefault_Playlist情報、P
layList情報、トラックの指定を受け付けるために、液
晶ディスプレィには、プレイリスト、トラックの一覧表
示がなされること(1)、また、そのように一覧表示され
たプレイリスト又はトラックのうち、任意のものを再生
対象又は編集対象として指定させるためのキー割り当て
がなされていること(2)、トラックの再生進行と共に、
液晶ディスプレィには、トラックの再生経過時刻が表示
されること(3)、タイムサーチ機能や分割編集を行う際
に、再生開始時間を設定するために用いられるジョグダ
イアルが設けられていること(4)である。
イリストの選択が行われる際の液晶ディスプレィの表示
内容の一例を示す図であり、図50は、トラックの選択
が行われる際の液晶ディスプレィの表示内容の一例を示
す図である。図49における『DEFAULTPLAYLIST』『PLA
YLIST#1』『PLAYLIST#2』『PLAYLIST#3』『PLAYLIST#
4』は、フラッシュメモリカード31に格納されている
デフォルトプレイリストと、4つのプレイリストを示すA
SCII文字列である。また、図50(a)における『TRAC
K#1』『TRACK#2』『TRACK#3』『TRACK#4』『TRACK#5』
は、フラッシュメモリカード31に格納されているデフ
ォルトプレイリストにて、再生順序が指定される5つの
トラックを示すASCII文字列である。図49及び図50
(a)にて、ハッチングを付したこれらのプレイリスト
及びトラックは、再生対象又は編集対象として指定され
ていることを示す。このように液晶ディスプレィにプレ
イリストにて再生順序が規定されるトラックが一覧表示
され、TRACK#1が再生対象に指定された状態で>>|キーの
押下がなされると、図50(b)に示すように一覧表示
された複数トラックのうち、その下のTRACK#2が再生対
象に指定される。TRACK#2が、再生対象に指定された状
態で>>|キーの押下がなされると、図50(c)に示す
ように一覧表示された複数トラックのうち、更に下段の
TRACK#3が再生対象に指定される。TRACK#3が再生対象に
指定された状態で|<<キーの押下がなされると、一覧表
示された複数トラックのうち、図50(d)に示すよう
に一段上のTRACK#2が再生対象に指定される。このよう
に>>|キー、|<<キーの押下に応じて、何れかのトラック
が再生対象として選択されるので、何れかのトラックが
再生対象として選択された際に、図50(e)に示すよ
うに再生キーが押下されれば、そのトラックの再生が開
始され、Editキーが押下されれば、そのトラックが編集
対象として指定される。
ジョグダイアルの操作例を示す図である。ジョグダイア
ルにより、操作者による回転操作を受け付けて、その回
転量に応じて、液晶ディスプレィに表示されている再生
経過時刻を増減させる。例えば図51(a)に示すよう
に、液晶ディスプレィに再生開始時刻が『00:00:20』と
表示されているものとする。この場合、図51(b)に
示すように、ジョグダイアルが反時計回りに回転された
とすると、再生開始時刻は、その回転量に応じて減少し
て『00:00:10』となる。また図51(c)に示すよう
に、ジョグダイアルが時計回りに回転されたとすると、
再生開始時刻は、その回転量に応じて増加して『00:00:
30』となる。
は、トラックにおける任意の再生時刻を指定するためで
あり、ジョグダイアルの回転により、任意の再生時刻が
指定され、再生キーが押下されれば、上記{数式2}
{数式3}に従って指定された位置からAOBを再生す
る。また、分割編集においてジョグダイアルは、任意の
再生開始時間を分割境界として特定する際、分割境界を
微調整するために用いられる。
は、再生装置の内部構成を示す図である。本図において
再生装置は、フラッシュメモリカード31を接続するた
めのカードコネクタ1と、キーパネル、ジョグダイアル
と接続されるユーザインターフェイス部2と、RAM3
と、ROM4と、プレイリスト、トラックを一覧表示する
一覧表示枠、再生経過時刻が表示される再生経過時刻枠
を有する液晶ディスプレィ5と、液晶ディスプレィを駆
動するためのLCDドライバ6と、AOBファイル毎に異なる
FileKeyを用いて、AOB_FRAMEの暗号化を解除するデ・ス
クランブラ7と、デ・スクランブラ7によりAOB_FRAMEの
デスクランブルが行われれば、当該AOB_FRAMEのADTSヘ
ッダを参照して、当該AOB_FRAMEを復号することによ
り、PCMデータを得るAACデコーダ8と、AACデコーダ8
の復号により得られたPCMデータをD/A変換して、ヘッド
ホン端子を介してスピーカーに出力するD/Aコンバータ
9と、再生装置内の統合処理を行うCPU10とを備え
る。このハードウェア構成からも判るように、本再生装
置には、TrackManager、Default_Playlist情報を処理す
るための新規の構成は見られない。TrackManager、Defa
ult_Playlist情報の処理のために設けられているのは、
RAM3内に確保されているDPLI常駐領域11、PLI格納領
域12、TKI格納領域13、FileKey格納領域14、ダブ
ルバッファ15と、ROM4に格納されている再生制御プ
ログラム及び編集制御プログラムである。
ッシュメモリカード31から読み出されたDefault_Play
list情報を常駐させるために確保されている領域であ
る。 {52_12} PLI格納領域12 PLI格納領域12は、操作者により選択され、再生対象
になっているPlayList情報を格納しておくために確保さ
れている領域である。
のうち、再生対象になっているAOBファイルに対応するT
KIのみを格納しておくために確保されている領域であ
り、TKI1個分のデータサイズを有する。 {52-4} FileKey格納領域14 FileKey格納領域14は、プロテクト領域内のAOBSA1.KE
Yに含まれる複数のFileKeyのうち、再生対象になってい
るAOBファイルに対応するFileKeyのみを格納しておくた
めに確保されている領域である。
ら読み出されたクラスタデータ(クラスタ一個当たりに
格納されるデータ)を順次入力して格納するという入力
処理と、格納されたクラスタデータから暗号化AOB_FRAM
Eを読み出して、順次デ・スクランブラ7に出力するとい
う出力処理とを並列に行う場合に用いられる入出力バッ
ファである。ダブルバッファ15は、AOB_FRAMEとして
の出力が済んだクラスタが占有していた領域を順次空き
領域に解放し、この空き領域を、新たに読み出されたク
ラスタの格納に用いるという領域確保、即ち、リングポ
インタを用いた巡回式の領域確保を行う。
おける入出力 図53は、ダブルバッファ15におけるデータ入出力が
どのように行われるかを示す図である。図54(a)、
(b)は、リングポインタを用いた巡回式の領域確保が
どのように行われるかを示す図である。これらの図にお
いて左下向きの矢印は、クラスタデータの書込先アドレ
スについてポインタ、即ち、書込先ポインタを示す。左
上向きの矢印は、クラスタデータの読出先アドレスにつ
いてのポインタ、即ち、読出先ポインタを示す。これら
のポインタは、リングポインタとして用いられる。
がカードコネクタ1に接続されると、このフラッシュメ
モリカード31のユーザデータ領域におけるクラスタデ
ータは、矢印w1,w2に示すようにフラッシュメモリカー
ド31から読み出される。読み出されたクラスタデータ
は、ダブルバッファ15において、書込先ポインタWP1,
WP2に示される位置に順次格納されてゆく。
タデータに含まれるAOB_FRAMEのうち、読出先ポインタ
に指示される位置に存在するAOB_FR
AMEは、矢印r1,r2,r3,r4,r5・・・・・・に示すように順次デ・
スクランブラ7へと出力されてゆく。ここでダブルバッ
ファ15にクラスタデータ002,003が格納されており、
読出先ポインタにてに示さる読出先が図53の
に示すように移動して、に達した場合、クラスタ002
に含まれるAOB_FRAMEは全て読み出されたことになるの
で、新たにクラスタ004を読み出して、図54(a)の
矢印w6に示すように、クラスタ002が占有していた領域
に上書きする。
さる読出先がに示すように移動して、に達すれ
ば、クラスタ003に含まれるAOB_FRAMEは全て読み出され
たことになるので、新たにクラスタ005を読み出して、
図54(b)の矢印w7に示すように、クラスタ003が占
有していた領域に上書きする。以上のような、AOB_FRAM
Eの出力と、クラスタデータの上書きとが何度も繰り返
されて、AOBファイルに含まれるAOB_FRAMEが順次デ・ス
クランブラ7、AACデコーダ8に出力されてゆく。
生制御プログラム 続いてROM4に格納されている再生制御プログラムにつ
いて説明する。図55は、AOBファイル読み出し処理の
処理手順を示すフローチャートであり、図56、図5
7、図58は、AOB_FRAME出力処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。
おいて、変数wとは、複数DPL_TK_SRPのそれぞれを指示
する変数であり、変数zとは、それぞれのAOBファイル
と、それに対応するTKIと、それに含まれるAOBとを一意
に指示するための変数である。変数yとは、変数zにて指
示されるAOB#zに含まれる個々のAOB_ELEMENTを指示する
ための変数であり、変数xとは、変数yにて指示されるAO
B_ELEMENT#yに含まれるそれぞれのAOB_FRAMEを指示する
変数である。先ず図55を参照しながらAOBファイル読
出処理の処理手順について説明する。
0はPlayListManagerを読み出して、Default_Playlist
情報及びPlayList情報を一覧表示する。ステップS2に
おいてCPU10は、Default_Playlist情報、PlayList情
報の何れに従ってAOBを再生させるかの指定を待つ。こ
こで、Default_Playlist情報が指定された場合、ステッ
プS2からステップS3に移行して、変数wを初期化し
(#w←1)、ステップS4では、Default_Playlist情報
におけるDPL_TK_SRP#wに対応づけられたDPL_TKINにより
指定されているTKI#zを特定して、そのTKI#zのみをTKI
格納領域13に読み出す。そして、ステップS5におい
てTKI#zと同じ番号を有するAOBファイル#zを特定する。
ここまでの手順で、ようやく、再生すべきAOBファイル
が特定されたことになる。特定されたAOBファイルは、
暗号化されているので、このAOBファイルの暗号化を解
除すべく、以降ステップS6、ステップS7の処理を行
う。即ち、ステップS6では、プロテクト領域をアクセ
スして、暗号鍵格納ファイルにおいて当該AOBファイル#
zと同じ番号を有するFile Key Entry#zに格納されてい
るFileKey#zを読み出す。ステップS7においてCPU10
は、FileKey#zをデ・スクランブラ7に設定する。かかる
設定により、FileKeyはデ・スクランブラ7に設定された
ので、以降、AOBファイルに含まれるAOB_FRAMEが順次デ
・スクランブラ7に投入されれば、AOB_FRAMEは順次再生
されることになる。
ている各クラスタを順次読み出してゆく。ステップS8
では、ディレクトリエントリーにおけるそのAOBファイ
ル#zについての『ファイル最初のクラスタ番号』を特定
し、ステップS9においてCPU10は、そのクラスタに
格納されているデータをフラッシュメモリカード31か
ら読み出す。ステップS10では、FAT値にクラスタ番
号がFFFと記述されているか否かを判定し、もしFAT値が
FFF以外の値なら、ステップS11においてそのFAT値に
て指示されているクラスタに格納されているデータを読
み出す。かかる読み出し後、ステップS10に移行す
る。ここで、何れかのクラスタに格納されているデータ
を読み出し、そのクラスタに対応づけられているFAT値
を参照した際、そのFAT値にFFF以外の何れかのクラスタ
番号が記述されている限り、ステップS10−ステップ
S11の処理は繰り返し行われる。これにより、そのFA
T値により指示されているクラスタが順次読み出されて
ゆく。そのFAT値にクラスタ番号がFFFと記述されている
場合、AOBファイル#zを構成するクラスタは全て読み出
されたことになるので、ステップS10からステップS
12に移行する。
10は、変数#wがDPL_TK_SRPの総数と一致したか否かを
判定する。一致しないなら、ステップS13に移行し
て、変数#wをインクリメントした後(#w←#w+1)、ステ
ップS4に移行する。ステップS4においてDefault_Pl
aylist情報におけるDPL_TK_SRP#wのDPL_TKIN#wにより指
定されているTKI#zを特定して、そのTKI#zのみをTKI格
納領域13に読み出す。この際、TKI格納領域13には
それまで使用されていたTKIが格納されているが、CPU1
0は、TKI格納領域13に既に格納されているTKIを新た
に読み出したTKIを用いて上書きする。このような上書
きによりTKI格納領域13には、最新のTKIのみが格納さ
れることになる。このようにTKIが上書きされれば、ス
テップS5〜ステップS12の処理をAOBファイル#zに
ついて繰り返す。ステップS5〜ステップS12の処理
が繰り返され、Default_Playlist情報に含まれる全ての
DPL_TK_SRPに対応するTKI、AOBファイルが読み出されれ
ば、変数#wとDPL_TK_SRPの総数とが一致して、ステップ
S12がYesとなり、本フローチャートを終了する。
56、図57、図58のフローチャートに従い、AOB_FR
AME出力処理を行う。本フローチャートにおいてplay_ti
meとは、これまで再生が経過した時間、即ち、再生経過
時刻を示す変数であり、液晶ディスプレィ5の時刻表示
枠内の時刻は、このplay_timeの更新に応じて、表示内
容が書き換えられる。また、play_dataとは、これまで
再生されたデータ長である。
PU10は、AOBファイル#zについてのクラスタデータが
ダブルバッファ15に蓄積されたかを監視している。クラ
スタデータが蓄積されない限り、このステップS21を
繰り返し行うが、クラスタデータが蓄積されれば、ステ
ップS22において、#x、#yの初期化を行い(#x←1,#y
←1)、その後、ステップS23において、AOBファイル
#zについてのクラスタにおいて、TKI#zに含まれるBIT#z
のData_Offset以降からAOB_ELEMENT#yにおけるAOB_FRAM
E#xを検出する。ここでSZ_DATAから7バイトは、ADTSヘ
ッダが占有しているものとして、当該ADTSヘッダを参照
し、ADTSヘッダに示されているデータ長が本体部のオー
ディオデータであると解析して、当該ADTSヘッダと、本
体部のオーディオデータとを読み出し、デ・スクランブ
ラ7に出力する。デ・スクランブラ7によりAOB_FRAMEの
暗号化が解除され、AACデコーダ8により復号が行われ
れば、音声として再生されることになる。
おいて、AOB_FRAME#xをデ・スクランブラ7に出力し、ス
テップS25において、再生経過時刻play_timeをAOB_F
RAME#xに相当する再生時間だけインクリメントし、再生
済みデータ数play_dataをAOB_FRAME#xに相当するデータ
数だけインクリメントする。ここでAOB_FRAMEの再生時
間長は、20msecであるので、再生経過時刻play_timeに
は、20msecが加算されることになる。
出力されれば、ステップS26においてAOB_FRAME#xのA
DTSヘッダを参照して、次のAOB_FRAMEが何処に存在する
かを特定する。ステップS27では、変数#xのインクリ
メントを行い(#x←#x+1)、次のAOB_FRAMEをAOB_FRAME
#xとする。ステップS28においてAOB_FRAME#xをデ・ス
クランブラ7に投入する。その後、ステップS29で
は、play_timeを、AOB_FRAME#xに相当する再生時間だけ
インクリメントすると供に、play_dataをAOB_FRAME#xに
相当するデータ数だけインクリメントする。AOB_FRAME#
xをインクリメントした後、ステップS30においてCPU
10は、#xが『FNs_1st_TMSRTE』に達したかを判定す
る。#xが『FNs_1st_TMSRTE』に達しないのなら、ステッ
プS31において、Playキー以外のキーが押下されたか
どうかを確認した後、ステップS26に移行する。以
降、#xが『FNs_1st_TMSRTE』に達するまで、または、Pl
ayキー以外のキーが押下されるまで、ステップS26〜
ステップS31の処理は繰り返し行われる。ここでPlay
キー以外のキーが押下された場合、本フローチャートを
終了して、押下されたキーに該当する処理を行う。押下
されたキーが停止キーなら再生処理を停止し、押下され
たキーが一時停止キーなら一時停止を行う。
E』に達したなら、ステップS30がYesとなり、図57
のステップS32に移行する。ステップS26からステ
ップS30までの処理にて、AOB_ELEMENTに含まれる全
てのAOB_FRAMEがデ・スクランブラ7に投入されたので、
次のAOB_ELEMENTに処理対象を移行すべく、ステップS
32において#yをインクリメントすると共に、#xを初期
化する(#y←#y+1,#x←1)。
を参照してAOB_ELEMENT#yについての先頭アドレスを算
出する。以降、ステップS34〜ステップS42からな
る処理を行う。ステップS34〜ステップS42の処理
は、AOB_ELEMENTに含まれるAOB_FRAMEを次々と読み出す
処理である点で、ステップS24〜ステップS31から
なる処理と同一であるといえる。ステップS24〜ステ
ップS31の処理と異なるのは、後者におけるループ処
理の終了条件は、#xが『FNs_1st_TMSRTE』に達すること
であるのに対し、前者におけるループ処理の終了条件
は、#xが『FNs_Middle_TMSRTE』に達することである。#
xが『FNs_Middle_TMSRTE』に達して、ステップS34〜
ステップS42からなるループ処理が終了すると、ステ
ップS41がYesとなってステップS43に移行する。
ステップS43においてCPU10は#yをインクリメント
すると共に、#xを初期化する(#y←#y+1,#x←1)。その
後、ステップS44において、変数yが、TKI#zのTMSRT_
Headerにおける(TotalTMSRT_entry_Number-1)と等しい
値に達したかを判定する。#yが(TotalTMSRT_entry_Numb
er-1)より小さい場合、AOB_ELEMENT#yは未だ、最後のAO
B_ELEMENTに達してしていないので、ステップS44か
らステップS32に移行することにより、ステップS3
2〜ステップS42の処理を継続して行う。#yが(Total
TMSRT_entry_Number-1)に達した場合、最後のAOB_ELEME
NTの1つ前のAOB_ELEMENTまで、AOB_FRAMEの読み出し処
理は完遂したと考えられるので、ステップS44がYes
となり、図58のステップS45に移行する。
S54の処理は、最後のAOB_ELEMENTに含まれる複数のA
OB_FRAMEをそれぞれ読み出す処理であるという点におい
て、上述したステップS33〜ステップS42の処理と
同一といえる。異なるのは、ステップS33〜ステップ
S42におけるループ処理は、ステップS41において
#xが『FNs_Middle_TMSRTE』に達することがループ処理
の終了条件であったのに対して、ステップS53では、
#xが『FNs_Last_TMSRTE』であり、かつ、これまで読み
出されたデータサイズを示すPlay_dataがSZ_DATAに達す
ることが、ループ処理の終了条件になっている点であ
る。
で、ステップS49〜ステップS54の処理は繰り返し
行われ、この条件が満たされれば、ステップS53がYe
sとなって、ステップS55に移行する。ステップS5
5においてCPU10は、#zをインクリメントしてからス
テップS21に移行して(#z←#z+1)、次のAOBファイ
ルがダブルバッファ15に蓄積されるのを待つ。蓄積さ
れれば、ステップS21からステップS22に移行し、
次のAOBファイルについて、ステップS22〜ステップ
S54の処理を繰り返し行う。即ち、次のDPL_TK_SRPの
DPL_TKINにより指定されているTKIを特定し、そのTKIに
対応するAOBファイル、即ち、TKIと同じ番号を有するAO
Bファイルを特定する。その後、プロテクト領域をアク
セスして、暗号鍵格納ファイルにおいて当該TKIと同じ
番号を有するFileKeyを特定し、当該FileKeyを読み出し
て、当該FileKeyをデ・スクランブラに設定してから、そ
のTKIと同じ番号を有するAOBファイルに含まれるAOB_FR
AMEを順次読み出して再生してゆくのである。
る再生経過時刻が、変数Play_Timeの更新したがい、増
加してゆく様子を示す図である。本図(a)では、再生
経過時刻は00:00:00.000であるが、AOB_FRAME#1の再生
が終了した時点で、再生経過時刻にAOB_FRAMEの時間長2
0msecが加算されて00:00:00.020に更新されている。AOB
_FRAME#2の再生が終了した時点で、再生経過時刻にAOB_
FRAMEの時間長20msecが加算されて00:00:00.040に、AOB
_FRAME#6の再生が終了した時点で、再生経過時刻は00:0
0:00.120となっていることがわかる。
本フローチャートのステップS31において、Playキー
以外のキーの押下時に、本フローチャートの処理を中断
することは既に述べた通りであり、そのようなPlayキー
以外のキーとして一時停止キーや停止キーがあることも
説明済みであるが、一時停止キーや停止キー以外にも、
特殊再生を再生装置に行わせるためのキーが押下された
場合も、図56、図57、図58のフローチャートの処
理は中断し、その押下されたキーに応じた処理が実行さ
れる。以降、>>キーが押下され、順方向サーチ再生を実
行する場合のCPU10の処理手順と、一時停止キーや停
止キーが押下された後に、ジョグダイアルが操作される
ことにより、タイムサーチ機能が実行される場合のCPU
10の処理手順とについて説明する。
理手順を示すフローチャートである。>>キーが操作者に
より押下されて図56、図57、図58のステップS3
1、ステップS42、ステップS54がYesになった
際、CPU10により実行されるのが本フローチャートで
ある。
LEMENT#yのAOB_FRAME#xからx+f(t)-1までをデ・スクラン
ブラ7に投入する。ここで、『t』とは、間欠再生時間で
あり、f(t)を、間欠再生時間に相当するフレーム数、d
(t)を間欠再生時間に相当するデータ数とすると、ステ
ップS62では、再生経過時刻を示すplay_time、再生
済みデータ数を示すplay_dataを、t:間欠再生時間、f
(t):間欠再生時間に相当するフレーム数、d(t):間欠再
生時間に相当するデータ数に基づいて更新する(x←x+f
(t)、play_time←play_time+t、play_data←play_data+
d(t) 尚、一般に間欠再生時間は240ミリ秒(12個のAOB_
FRAMEの再生時間長)に相当する。)。
(b)は、順方向サーチ再生時において、再生経過時刻
がインクリメントされてゆく様子を示す図である。図6
1(a)は、再生経過時刻の初期状態を示し、再生時点
は、AOB_ELEMENT#51のAOB_FRAME#1であることを示す。
この場合の再生経過時刻は、00:00:01.000であることが
わかる。ここで、間欠再生時間として、1番目から12番
目までのAOB_FRAMEがデ・スクランブラ7に投入されて、
再生経過時刻に1AOB_FRAMEの時間長である240ミリ秒が
加算されると、図61(b)に示すように、再生経過時
刻は、00:00:01.240となる。
ップS63においてCPU10は、インクリメント後のAOB
_FRAME#xと、AOB_ELEMENT#yの総フレーム数との大小比
較して、インクリメント後のAOB_FRAME#xがAOB_ELEMENT
#y内に存在するかを判定する。具体的には、AOBの先頭
に位置するAOB_ELEMENTのフレーム数は『FNs_1st_TMSRT
E』であり、中間のもののフレーム数は『FNs_Middle_TM
SRTE』、最後のもののフレーム数は『FNs_Last_TMSRT
E』に示されるので、これらと、AOB_FRAME#xとを比較す
ることにより、判定を行う。もし更新後のAOB_FRAME#x
がAOB_ELEMENT内に存在しないのなら、ステップS64
においてAOB_ELEMENT#yに後続するAOB_ELEMENTが存在す
るかを判定する。ここでAOB_ELEMENT#yが最後のAOB_ELE
MENTであり、後続するAOB_ELEMENTが存在しない場合、
ステップS64がNoとなり、本フローチャートの処理を
終了するが、後続するAOB_ELEMENTが存在する場合、ス
テップS65において、AOB_FRAME#xからAOB_ELEMENT#y
におけるフレーム数を減じ、ステップS66において#y
を更新することにより(y←y+1)、AOB_FRAME#xを後続
するAOB_ELEMENT#yにおけるAOB_FRAMEのフレーム位置に
変換する。もし更新後のAOB_FRAME#xがAOB_ELEMENT内に
存在するのなら、これらステップS65〜ステップS6
6をスキップして、ステップS67に移行する。
に応じて、AOB_FRAME#x、再生経過時刻play_time、再生
済みデータ数play_dataの更新を行う。ここで、間欠ス
キップ間隔に相当する時間をskip_time(2秒)とし、間欠
スキップ間隔skip_timeに相当するフレーム数をf(skip_
time)、間欠スキップ間隔skip_timeに相当するデータ数
d(skip_time)とすると、ステップS67において、これ
らを用いてAOB_FRAME#x、再生経過時刻play_time、再生
済みデータ数play_dataを更新する(x←x+f(skip_tim
e),play_time←play_time+skip_time,play_data←play_
data+d(skip_time))。
うに、AOB_ELEMENT#51内のフレーム位置を示すAOB_FRAM
E#xに間欠スキップ間隔を加算したものとする。この加
算後の#xがAOB_ELEMENT#51のフレーム数を上回れば、AO
B_ELEMENTを次のAOB_ELEMENTに更新すると共に、加算後
の#xから、AOB_ELEMENT#51のフレーム数を減じることに
より、AOB_FRAME#xを、AOB_ELEMENT#52におけるフレー
ム位置に変換する。この場合、AOB_ELEMENT#yがAOB_ELE
MENT#52となり、再生経過時刻は、00:00:01.240に2.000
を加算することにより、00:00:03.240となる。AOB_FRAM
E#xは、AOB_ELEMENT#52におけるAOB_FRAME#62(=(3240ms
ec-2000msec)/20msec)となる。
T#52におけるAOB_FRAME#62がデ・スクランブラ7に投入
されれば、図61(d)に示すように再生経過時刻は、
00:00:03.240に0.240を加算することにより、00:00:03.
480となる。ステップS67において間欠的スキップ時
間に応じた更新を行えば、ステップS68〜ステップS
71の処理を行う。このステップS68〜ステップS7
1の処理は、ステップS63〜ステップS66の処理と
同一であり、間欠スキップ間隔skip_timeに相当するフ
レーム数が加算された後のAOB_FRAMEがAOB_ELEMENT#y内
に存在するかどうかの判定がなされて、存在するのな
ら、その次のAOB_ELEMENTをAOB_ELEMENT#yとし、AOB_FR
AME#xを、新たなAOB_ELEMENT#yにおけるフレーム位置に
変換する。
じて、AOB_FRAME#x、AOB_ELEMENT#yがインクリメントさ
れれば、ステップS72において、CPU10は、TKTMSRT
を参照してAOB_ELEMENT#yについての先頭アドレスを算
出し、ステップS73においてAOB_ELEMENT#yにおける
先頭アドレスからADTSヘッダの探索を開始することによ
り、AOB_FRAME#xを検出する。そして、ステップS74
において、順方向スキップキー以外のキーが押下された
か否かを判定した後、ステップS61においてAOB_ELEM
ENT#yのAOB_FRAME#xからx+f(t)-1までをデ・スクランブ
ラ7に投入し、再度ステップS62〜ステップS73の
処理を繰り返し行う。
NT#yがインクリメントされ、再生位置が進行してゆく。
その後、操作者により再生キーが押下されれば、ステッ
プS74がNoとなり、本フローチャートの処理を終了す
る。 {52-11} タイムサーチ機能の実行 タイムサーチ機能が行われた場合の処理について説明す
る。Default_Playlist情報におけるトラックを一覧表示
し、任意のトラックの指定を受け付ける。トラックが指
定され、ジョグダイアルが操作されると、再生開始時刻
を更新する。再生開始時刻が増減した後、再生キーが押
下されると、その再生が指定された時刻をJmp_Entry
(秒)と特定する。一方、指定されたトラックが複数のAO
Bからなるか、単一のAOBからなるかを判定する。単一の
AOBからなる場合、{数式2}を満たすAOB_ELEMENT#y
と、AOB_FRAME#xとを算出する。{数式2}を満たすAOB
_ELEMENT#y、AOB_FRAME#xが算出されれば、このAOBに対
応するTKTMSRTにおいて、y+2番目に位置するアドレスか
ら、AOB_FRAME#xの探索を始め、x番目のAOB_FRAMEが探
索されれば、このx番目のAOB_FRAMEから再生を開始す
る。
3}を満たすAOB#n、AOB_ELEMENT#yと、AOB_FRAME#xと
を算出する。{数式3}を満たすAOB#n、AOB_ELEMENT#
y、AOB_FRAME#xが算出されれば、このAOB#nに対応するT
KTMSRTにおいて、y+2番目に位置するアドレスから、AOB
_FRAME#xの探索を始め、x番目のAOB_FRAMEが探索されれ
ば、このx番目のAOB_FRAMEから再生を開始する。
レームであり、FNs_Last_TMSRTEは50フレーム、FNs_Mid
dle_TMSRTEが94フレームであるAOBにおいて、任意の再
生時刻から再生を開始する場合について説明する。 {52-13_62A,B}ここで、タイムサーチ機能が行われる場
合の具体例として、ジョグダイアルにより、再生開始時
刻が指定された場合に再生を開始すべきAOB_ELEMENT、
再生を開始すべきフレーム位置をどのように特定するか
について説明する。図62は、タイムサーチ機能が行わ
れる場合の具体例を示す図である。ここで図62(a)
に示すように、再生装置が把持されて、あるAOBが再生
対象として指定された状態で、その右手の親指により、
ジョグダイアルの回転操作がなされ、 再生開始時刻=0
0:04:40.000(=280.00sec)が指定されたものとする。こ
のAOBについてTKI内のBITが、図62(b)に示す内容
である場合、再生開始時刻=00:04:40.000(=280.00sec)
を{数式2}に適用すると、 280sec =(FNs_1st_TMSRTE+FNs_middle_TMSRTE・y+x)×20msec =( 80 + 94・148 + 8)×20msec となるので、{数式2}を満たすAOB_ELEMENT#y、AOB_F
RAME#xとして、y=148,x=8のAOB_FRAMEが得られる。
目のAOB_ELEMENT#150(=148+2)のエントリーアドレスをT
KTMSRTから取得して、ここから8番目のAOB_FRAMEから、
再生を開始すれば、 再生経過時刻=00:04:40.000(=280.
00sec)から、再生を開始することができる。 {52-14_63_64_65}以上でPlayキーが押下された場合の、
CPU10の処理内容の説明を終える。続いてROMに格納さ
れている編集制御プログラムについて説明する。本編集
制御プログラムは、Editキーが押下された場合に実行さ
れるものであり、図63、図64、図65にその処理手
順を示す。以降、これらのフローチャートを参照しなが
ら、編集制御プログラムの処理内容について説明する。
おいて削除、分割、統合といった典型的な編集操作の何
れを行うかを操作者に提示する対話画面を表示し、その
後、ステップS102において、対話画面に対する処理
が指定されたかを判定する。ここで対話画面の操作にお
いて、>>|キー、|<<キーをそれぞれ上下カーソル操作を
受け付けるためのキー、即ち、上下カーソルキーとして
用いるものとする。削除処理が指定されると、ステップ
S103、ステップS104からなるループ処理に移行
する。ステップS103では、>>|キー、|<<キーが押下
されたか否かを判定し、ステップS104では、編集キ
ーが押下されたか否かを判定する。>>|、|<<キーが押下
されれば、ステップS103からステップS105に移
行して、指示されたトラックを編集対象として指定す
る。一方、編集キーが押下されれば、削除すべきトラッ
クが特定されたとして、図44に示した処理を行い、指
定されたトラックについてのTKIのTKI_BLK_ATRを『Unus
ed』に設定することにより、特定されたトラックを削除
する。
プS107〜ステップS109からなるループ処理に移
行する。ステップS107〜ステップS109からなる
ループ処理では、>>|キー、|<<キーの押下と、編集キー
の押下とを受け付ける。>>||、|<<キーが押下されれ
ば、ステップS107からステップS110に移行し
て、指示されたトラックに対するハイライト表示を行
う。編集キーが押下されれば、ステップS108がYes
となり、ステップS111に移行する。ステップS11
1では、カーソルキーにて指示されたトラックを、編集
対象として指定し、再度、ステップS107〜ステップ
S109からなるループ処理に移行する。
ステップS109がYesとなって、ステップS112に
移行する。ステップS112では、先行するトラック、
後続するトラックについてのTKIのBITを参照することに
より、両トラックの末尾及び先頭に配置されているAOB
(その前後にもAOBが配されている場合は、その前後のA
OB)のタイプがType1、Type2の何れであるかを判定す
る。
プS113においてそれら各タイプのAOBの配置画像に
示した何れの配置パターンに該当するかを判定する。図
32(a)〜(d)の何れかの配置パターンに該当し、
統合後においても、Type2AOBが3つ連続しないことが明
らかならば、ステップS115において先行するトラッ
ク、後続するトラックを1つのトラックに統合する。即
ち、これらに対応づけられたTKI、DPL_TK_SRPに対し
て、図46に示した操作を行い、TKIのTKI_BLK_ATRを書
き換えることにより、それら操作対象として選択された
複数のトラックを1つのトラックに統合する。図32
(a)〜(d)の何れの配置パターンにも該当せず、統
合後にType2のAOBが3つ連続してしまう場合は、ステッ
プS114において統合後のトラックにアンダーフロー
の発生の恐れがある旨を表示し、統合処理を中断する。
ステップS116〜ステップS117からなるループ処
理に移行する。ステップS116〜ステップS117か
らなるループ処理では、>>|キー、|<<キーの押下と、編
集キーの押下とを受け付ける。>>||、|<<キーが押下さ
れれば、ステップS116からステップS118に移行
して、指示されたトラックを編集対象として指定する。
編集キーが押下されれば、ステップS117がYesとな
り、ステップS119に移行する。ステップS119で
は、カーソルキーにて指示されたトラックを、編集対象
として指定する。その後、ステップS120では、分割
が指定されたトラックの再生を開始して、ステップS1
21においてMarkキーの押下を受け付ける。Markキーの
押下が行われると、トラックの再生を一時停止し、ステ
ップS122〜ステップS123からなるループ処理に
移行する。ステップS122では、ジョグダイアルに対
する回転操作を受け付け、ジョグダイアルに対して回転
操作がなされると、ステップS124においてその回転
操作に伴い、再生開始時間を増減させる。その後、ステ
ップS122〜ステップS123からなるループ処理に
再度移行する。回転操作により再生開始時刻が増減され
た状態で、編集キーが押下されれば、ステップS123
からステップS125に移行し、ステップS125にお
いて、編集キーが押下された再生時間を分割境界として
指定する(尚、分割境界の指定にあたっては、アンドゥ
機能(編集の取り消し)が可能である。)。その後、ス
テップS126において図47で説した処理を行い、DP
LI、TKIを更新することにより、トラックの分割を行
う。
理 プレイリストの設定編集が指定されると、図65のフロ
ーチャートに移行する。本フローチャートにおいて変数
kとは、これから設定されるプレイリストにより、再生
順序が規定される個々のトラックを指示するための変数
であり、図65のフローチャートでは、先ずステップS
131においてこの変数kに1を設定した後、ステップS
132〜ステップS134からなるループ処理に移行す
る。ステップS132〜ステップS134からなるルー
プ処理では、>>|キー、|<<キーの押下と、編集キーの押
下と、停止キーの押下とを受け付ける。>>|キー、|<<キ
ーが押下されれば、ステップS132からステップS1
35に移行して、>>|キー、|<<キーにより指示されたト
ラックを指定する。編集キーが押下されれば、ステップ
S133がYesとなり、ステップS136に移行する。
ステップS136では、編集キーにて指示されたトラッ
クを、k番目に再生されるべきトラックとして特定す
る。その後、ステップS137において、変数kをイン
クリメントして、ステップS132〜ステップS134
のループ処理に移行する。このような処理を繰り返すこ
とにより、2トラック目、3トラック目、4トラック目の
トラックが順次特定される。このようにして、新たに作
成されたプレイリストにて再生されるべき複数のトラッ
クが特定された状態で停止キーが押下されると、ステッ
プS134からステップS138に移行して、これらに
対応づけられたTKIを特定するPL_TK_SRPからなるPlayLi
st情報を生成する。
ての一例を説明する。図66は、フラッシュメモリカー
ド31の記録装置の一例を示す図である。本図における
記録装置は、インターネットを介した通信が可能であ
り、電子音楽配信によりSD_Audioディレクトリィが暗号
化された状態で通信回線を介して伝送されてくる場合、
又は、電子音楽配信によりオーディオデータトランスポ
ートストリームが配信されてくる場合にこれらを受信す
ることができる汎用パーソナルコンピュータである。
る。本図において記録装置は、フラッシュメモリカード
31を接続するためのカードコネクタ21と、RAM22
と、記録装置の統合制御を行うための記録制御プログラ
ムを格納した固定ディスク装置23と、マイクから入力
された音声をA/D変換して、PCMデータを得るA/Dコンバ
ータ24と、単位時間当たりのPCMデータをエンコード
して、ADTSヘッダを付与することにより、AOB_FRAMEを
得るACCエンコーダ25と、各AOBファイル毎のFileKey
を用いて、AOB_FRAMEを暗号化するスクランブル部26
と、電子音楽配信によりSD_Audioディレクトリィが暗号
化された状態で通信回線を介して伝送されてくる場合、
又は、電子音楽配信によりオーディオデータトランスポ
ートストリームが通信回線を介して伝送されてくる場合
に、オーディオデータトランスポートストリームを受信
するモデム装置27と、記録装置内の統合制御を行うCP
U28と、操作者からの操作を受け付けるキーボード2
9と、ディスプレィ30とを有する。
き込むべきSD_Audioディレクトリィが暗号化された状態
で通信回線を介して伝送されてくる場合、記録装置はこ
れらを正当に受信した時点で、フラッシュメモリカード
31のデータ領域及びプロテクト領域に書き込めばよ
い。しかし、SD_Audioディレクトリィでは無く、電子音
楽配信によりオーディオデータトランスポートストリー
ムそのものが伝送されてくる場合、またPCMデータの状
態で記録装置に入力されてくる場合、原音の状態で記録
装置に入力されてくる場合、記録装置は、以下に示す4
つの入力経路を経て、フラッシュメモリカード31にオ
ーディオデータトランスポートストリームを書き込むこ
となる。
カード31に、オーディオデータトランスポートストリ
ームを格納する際、オーディオデータトランスポートス
トリームの入力経路には、図67に示す入力経路RT1、
入力経路RT2、入力経路RT3、入力経路RT4がある。 {67-3} 入力経路RT1 入力経路RT1は、電子音楽配信によりSD_Audioディレク
トリィが暗号化された状態で通信回線を介して伝送され
てくる場合、又は、オーディオデータトランスポートス
トリームが通信回線を介して伝送されてくる場合の入力
経路であり、この場合、トランスポートストリームに含
まれるAOB_FRAMEは、一個のAOBに属するもの毎に異なる
FileKeyを用いて暗号化されている。暗号化済みのトラ
ンスポートストリームに対しては、再度の暗号化、符号
化の必要は存在しないので、SD_Audioディレクトリィ又
はオーディオデータトランスポートストリームは、暗号
化された状態で、RAM22に格納される。
の入力経路である。この場合、A/Dコンバータ24にマ
イクから入力された音声をA/D変換を行わせて、PCMデー
タを得る。そしてPCMデータのエンコードをAACエンコー
ダ25に行わせて、ADTSヘッダを付与することにより、
AOB_FRAMEを得る。その後、スクランブル部26に各AOB
ファイル毎のFileKeyを用いて、AOB_FRAMEを暗号化を行
わせることにより、暗号化がなされたオーディオデータ
を得る。その後、オーディオデータをRAM22に格納す
る。
入力されてくる場合の入力経路である。PCMデータの状
態で入力されてくるので、当該PCMデータは、そのままA
ACエンコーダ25に入力される。そのように入力された
PCMデータのエンコードをAACエンコーダ25に行わせ
て、ADTSヘッダを付与することにより、AOB_FRAMEを得
る。その後、スクランブル部26に各AOB_FRAME毎のFil
eKeyを用いて、AOB_FRAMEを暗号化を行わせることによ
り、暗号化がなされたオーディオデータを得る。その
後、オーディオデータはRAM22に格納される。
力されたトランスポートストリームを、フラッシュメモ
リカード31に書き込む際の入力経路である。かかるオ
ーディオデータの格納に伴い、TKI、Default_Playlist
情報は生成される。再生装置の場合と同様、かかる記録
装置の機能主体も、ROMに記録されている記録プログラ
ムである。即ち、AOBの記録やTrackManager、PlayListM
anagerの記録といった本実施形態特有の処理は、固定デ
ィスク装置に記録されている記録プログラムにより実現
される。
1,RT2,RT3,RT4において、トランスポートストリームを
フラッシュメモリカード31に書き込む場合の記録処理
の処理手順について説明する。図68は、記録処理の処
理手順を示すフローチャートである。本フローチャート
において引用する変数としては、Frame_Number、Data_S
izeといったものがある。Frame_Numberとは、これまでA
OBファイルに記録されたAOB_FRAMEの総数を管理するた
めの変数であり、Data_Sizeとは、これまでAOBファイル
に記録されたAOB_FRAMEのデータサイズを管理するため
の変数である。
プS200においてCPU28は、DefaultPlaylist,Track
Managerを作成し、ステップS201において、変数#z,
#wを初期化する(z←1,w←1)。ステップS202で
は、AOBファイル#zを作成してフラッシュメモリカード
31におけるデータ領域に格納する。この状態で、デー
タ領域におけるSD_Audioディレクトリのディレクトリエ
ントリーには、AOBファイル#zのファイル名、ファイル
拡張子、最初のクラスタ番号が設定されることになる。
続くステップS203において、CPU28は、TKI#zを作
成してTrackManagerに格納し、ステップS204におい
てCPU28は、DPL_TK_SRP#wを作成してDefaultPlaylist
情報に格納する。以降ステップS205において変数#y
を初期化し(y←1)、ステップS206において、Fram
e_Number、Data_Sizeのそれぞれを初期化する(Frame_N
umber←0、Data_Size←0)。
ファイル#zに書き込むべき、オーディオデータトランス
ポートストリームの入力が終了したかを判定する。AAC
エンコーダ25により符号化され、スクランブル部26
により暗号化されたオーディオデータトランスポートス
トリームが続々とRAM22に格納されており、クラスタ
データの書き込みを継続する必要がある場合、ステップ
S207がNoとなりステップS209に移行する。ステ
ップS209においてCPU28は、クラスタサイズ分のA
ACオーディオデータがRAM22に蓄積したかを判定す
る。RAM22にクラスタデータが蓄積した場合、ステッ
プS209がYesとなり、ステップS210に移行し
て、RAM22に蓄積されたクラスタサイズのAACオーディ
オデータをフラッシュメモリカード31に書き込んだ後
ステップS211に移行する。クラスタデータの蓄積が
完了していない場合、ステップS210をスキップして
ステップS211に移行する。ステップS211におい
てCPU28は、Frame_Numberをインクリメントし(Frame_
Number←Frame_Number+1)、Data_SizeをそのAOB_FRAME
のデータサイズだけインクリメントする。かかる更新を
行った後、ステップS212においてFrame_Numberが、
『FNs_Middle_TMSRTE』として定めているフレーム数に
達したか否かを判定する。ここで『FNs_Middle_TMSRT
E』は、オーディオデータトランスポートストリームが
符号化された際のサンプリング周波数に応じた値となる
ので、Frame_Numberが、『FNs_Middle_TMSRTE』に達し
た場合は、ステップS212はYesとなるが、そうでな
い場合、ステップS212はNoになり、ステップS20
7に移行する。以降、ステップS207、ステップS2
12がYesとなるまで、ステップS207〜ステップS
212は繰り返し行われる。
達してステップS212がYesとなった場合、ステップ
S212からステップS213に移行し、Data_SizeをA
OB_ELEMENT#yについてのTMSRT_entry#yとしてTKI#zのTK
TMSRTに格納してステップS214において#yをインク
リメントした後(y←y+1)、ステップS215において
変数yが252に達したか否かを判定する。ここで252とい
う値は、一個のAOBに格納できるAOB_ELEMENTの総数を示
す値であり、変数yが252に達しない場合、ステップS2
16に移行する。ステップS216では、無音状態が所
定時間以上継続しており、オーディオデータがトラック
間の境界に達したか否かを判定する。無音状態が存在し
ない場合、ステップS206〜ステップS215の処理
を繰り返し行う。変数yが252に達した場合、又は、無音
状態が所定時間以上継続した場合、ステップS215、
ステップS216の何れか一方がYesとなり、ステップ
S217に移行して、変数#z,#wをインクリメントする
(z←z+1,w←w+1)。その後、インクリメントされた#z
について、ステップS202〜ステップS216の処理
を繰り返し行う。かかる繰り返しにより、複数のAOB_EL
EMENTを含むAOBが次々とフラッシュメモリカード31に
書き込まれてゆく。
ル部26、モデム装置27からのオーディオデータトラ
ンスポートストリームの伝送が終了した場合、AOBファ
イル#zに書き込むべき、オーディオデータトランスポー
トストリームの入力が終了したことになるので、ステッ
プS207がYesとなり、ステップS208に移行す
る。ステップS208においてCPU28は、Data_Sizeを
AOB_ELEMENT#yについてのTMSRT_entry#yとしてTKI#zのT
KTMSRTに格納し、RAM22に蓄積されたオーディオデータ
をAOB#zに対応するAOBファイルに格納した後、本フロー
チャートの処理を終了する。
オデータトランスポートストリームは、フラッシュメモ
リカード31に格納されたことになるが、この暗号化を
解除するためのFileKeyは、以下の処理により、プロテ
クト領域に格納される。入力経路RT2,RT3の場合は、一
個のAOBの符号化が開始される度に、CPU28は異なるFi
leKeyを生成して、スクランブル部26に設定し、そのF
ileKeyでスクランブル部26に暗号化を行わせると共
に、それらのFileKeyをプロテクト領域に存在する暗号
鍵格納ファイルのFileKey Entry以降に格納する。
TKMGを格納したファイル、PLMGを格納したファイル、AO
B毎の異なるFileKeyを格納した暗号鍵格納ファイルは、
電子音楽配信のプロバイダより、送信される。CPU28
は、それらを受信して、AOBファイル、TKMGを格納した
ファイル、PLMGを格納したファイルをユーザデータ領域
に書き込み、AOB毎の異なるFileKeyを格納した暗号鍵格
納ファイルをプロテクト領域に書き込む。
格納したファイルは、それぞれ異なる暗号鍵にて暗号化
されているので、1つのファイルを暗号化に用いられた
暗号鍵が解読され、暴露されたとしても、その解読によ
って復号できるAOBは、1つのファイルに格納されている
AOBだけであり、他のファイルに格納されたAOBには何の
影響も及ぼさない。暗号鍵が暴露された場合の損失を最
小限に抑える事ができる。
効果が期待できるシステム例として説明したに過ぎな
い。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で実施変更す
ることができる。具体的には、以下の(a)〜(f)に
示すような変更実施が可能である。 (a)本実施の形態では、記録媒体を半導体メモリ(フ
ラッシュメモリカード)として説明を行ったが、これに
限られるものではなく、DVD-RAMなどの光ディスクやハ
ードディスクなどに置き換えることができる。
てAACを使用したが、これに限られるものではなく、MP3
(MPEG 1 Audio Layer 3)、Dolby-AC3、DTS(Digital
Theater System)などであってもよい。 (c)TKMGを格納したファイル、PLMGを格納したファイ
ルのそのものを電子音楽配信にて配信するのではなく、
TKMG,PLMGの元となる情報を、AOBファイル、AOB毎の異
なる暗号鍵を格納した暗号鍵格納ファイルと共に配信
し、記録装置において、このTKMG,PLMGの元となる情報
を加工することによりTKMG,PLMGを得て、フラッシュメ
モリカードに記録しても良い。
をそれぞれ別装置としたが、携帯型再生装置に記録装置
の機能を具備してもよいし、パソコン型の記録装置に再
生装置の機能を具備させてもよい。また、これら携帯型
再生装置、パソコン型記録装置以外にも、ネットワーク
からコンテンツをダウンロードすることができる通信機
器に、これら再生装置、記録装置の機能を具備させても
よい。例えば、インタネットのアクセスが可能な携帯型
電話機に、第1実施形態に示した再生装置、記録装置の
機能を具備させ、携帯型電話機が無線ネットワークを介
してダウンロードしたコンテンツを、第1実施形態に示
したように、フラッシュメモリカード31に格納しても
良い。更に、本実施形態ではインターネットとの接続の
ために記録装置は、モデム装置27を有していたが、こ
れに替えて、ISDN回線との接続を行うためのターミナル
アダプタ等を具備していてもよい。
図65、図68のフローチャートを参照して説明した手
順等を実行形式プログラムにより実現し、これを記録媒
体に記録して流通・販売の対象にしても良い。このよう
な記録媒体には、ICカードや光ディスク、フロッピー
(登録商標)ディスク等があるが、これらに記録された
機械語プログラムは汎用コンピュータにインストールさ
れることにより利用に供される。この汎用コンピュータ
は、インストールした実行形式プログラムを逐次実行し
て、本実施形態に示した再生装置、記録装置の機能を実
現するのである。
リカード31に複数のAOBと、複数のFileKeyとを格納さ
せたが、フラッシュメモリカード31に1つのAOBと、1
つのFileKeyとを格納させてよい。また、AOBの暗号化を
行わず、AAC方式のAOBをフラッシュメモリカード31に
格納させてもよい。 (第2実施形態) {69-1} 第2実施形態におけるPlayListManagerの全体
構成 第2実施形態は、一度再生させた内容を重複して再生す
ることなく再生装置に再生させる半導体メモリカードに
関する改良である。図69は、第2実施形態におけるPl
ayListManager、TrackManagerの内部構成を示す図であ
る。本図と図17に示したPlayListManager、TrackMana
gerの構成とが異なるのは、図17において明らかにさ
れなったPlaylist Manager Information(PLMGI)の構成
が図69では、明らかにされている点である。このPLMG
Iの構成において、特に注目すべきはPLMG_RSM_PLであ
り、これに再生再開位置を示させることにより、一度再
生させた内容を重複して再生することなく再生装置に再
生させる目的で、半導体メモリカードに格納されてい
る。
である。図70に示すように、PlaylistManager情報
は、先頭0バイト目から1バイト目までを占めるPLMG_ID
フィールド、2バイト目から3バイト目までを占める予約
領域(reserved)、4バイト目から11バイト目までを占め
るSDA_IDフィールド、12バイト目から13バイト目までを
占めるVERNフィールド、14バイト目から15バイト目まで
を占めるPLMG_PL_Nsフィールド、16バイト目から19バイ
ト目までを占めるPLMG_AP_PLフィールド、20バイト目か
ら27バイト目までを占めるPLMG_RSM_PLフィールド、28
バイト目から29バイト目までを占めるPLMG_APP_ATRフィ
ールド、30バイト目から31バイト目までを占めるPLMG_F
CAフィールド、32バイト目から33バイト目までを占める
TKI_Nsフィールド、34バイト目から35バイト目までを占
める予約領域(reserved)からなる。このPlaylistManage
r情報において、第2実施形態の主眼となるのが、PLMG_
AP_PL及びPLMG_RSM_PLである。
情報要素について 以降、図70を参照しながら、PLMG_AP_PL及びPLMG_RSM
_PL以外の情報要素について先に説明し、その後、PLMG_
AP_PL及びPLMG_RSM_PLについての説明を行う。 『PLMG_ID』フィールドには、ISO646の文字列であっ
て、PLMGIを一意に識別できるIDである"A1"が記述され
る。
コードであって、本PlayListManagerがSD-AUDIO規格に
基づいたデータであることを示す"SD-AUDIO"の文字列が
記述される。 『VERN』フィールドには、本SD-AUDIO規格におけるバー
ジョン番号が記述される。図中の破線の引き出し線h71
に、バージョン番号の詳細なビット構成を示す。この詳
細において、ビット番号b7からビット番号b0までを占
めるフィールドには、バージョン番号を示す情報が記述
される。例えば、本PlayListManagerのバージョンがバ
ージョン0.9のとき、”09h”が記述され、バージョン1.
0のとき、”10h”の値が記述される。またビット番号b1
5からビット番号b8までのフィールドは将来の拡張用の
予約領域として確保されている。
うプレイリスト数、本フラッシュメモリカードに記録さ
れているプレイリストの個数が記述される。 『PLMG_APP_ATR』フィールドには、本フラッシュメモリ
カードに格納されているアプリケーションがどのカテゴ
リに属するかを示すアプリケーションカテゴリIDが記述
される。第1実施形態に示したように、本フラッシュメ
モリカードに格納されるアプリケーションのジャンルが
音楽ジャンルである場合、本フィールドには、”01h”
が記述される。一方、本フラッシュメモリカードに格納
されるアプリケーションのジャンルがカラオケソフトで
ある場合は“02h”が、プレゼンテーションデータであ
る場合は“03h”、リーディングブックである場合“04
h”がそれぞれ記述される。
h”が記述される場合、本フラッシュメモリカードは、
オーディオデータをカラオケデータとして格納するの
で、右チャンネルは音楽、左チャンネルは音声というよ
うに、オーディオデータをフラッシュメモリカードに記
録する。オーディオデータがこのように記録されれば、
再生装置は、右チャンネルのみを左右のチャンネルに出
力することにより、カラオケ演奏を実現することができ
る。
に用意された領域である。 『TKI_Ns』フィールドは、第1実施形態に示したTKI数
が整数値で記述される。なお、TKIは最大999までの
値として記述される。以上で、PLMG_AP_PL及びPLMG_RSM
_PL以外の情報要素についての説明を終える。続いて、P
LMG_AP_PL及びPLMG_RSM_PLについての説明を行う。
ドが再生装置に装填されてプレーヤが起動された場合、
自動的に読み出すべきプレイリストおよび当該プレイリ
ストにおいて自動的に再生すべきトラック番号が記述さ
れるフィールドである。図70において破線の引き出し
線h72により引き出された枠内に、PLMG_AP_PLのビット
構成を示す。このビット構成において、ビット番号b31
からビット番号b26、およびビット番号b15からビット番
号b8は将来の拡張用に予約領域として確保されている。
るPlaylist Numberフィールドは、自動的に読み出すべ
きプレイリストに付与されたプレイリスト番号が1から9
9の範囲で記述される。本フィールドに記述される番号
は、第1実施形態に示したPlaylist Information(PLI)
の番号である。本フィールドにデフォルトプレイリスト
を指定する場合は、"0"を記述する。
るTrack Numberフィールドは、当該読み出されたプレイ
リストにて再生順序が指定される複数のトラックのう
ち、再生すべきもののトラック番号が記述される(これ
は第1実施形態に示したトラックを示すトラック番号(T
rack_Number)である。)。PLMG_AP_PLは、ユーザにより
設定される項目であるが、これを用いない場合、上述し
た全てのフィールドを"0"に設定せねばならない。
れたAOBファイルが再生装置により既に再生されている
場合、直前の再生時に利用されたプレイリストを示すPl
aylist Numberと、当該プレイリストにより再生順序が
指定されたトラックのうち、直前に再生されたトラック
を示すTrack Numberと、そのトラック番号のトラックの
再生開始時刻からどれだけの時間が経過した後に、その
再生が停止したかを示すPlayback Timeとからなる。図
70において破線の引き出し線h73により引き出された
枠内に、PLMG_RSM_PLのビット構成を示す。このビット
構成において、ビット番号b31からビット番号b0迄のビ
ット構成は、PLMG_AP_PLと同一であり、ビット番号b7か
らビット番号b0迄を占めるPlaylist Numberフィールド
は、直前に再生順序が参照されたプレイリストに付与さ
れたプレイリスト番号が0から99の範囲で記述され、ビ
ット番号b25からビット番号b16迄を占めるTrack Number
フィールドには、当該読み出されたプレイリストにて再
生順序が指定される複数のトラックのうち、直前に再生
されたもののトラック番号が記述される。
ット番号b32からビット番号b63迄のフィールドに、Play
back Timeを記述するための『Playback Time』フィール
ドが割り当てられている点である。Playback_Timeの記
述に、ビット番号b32からビット番号b63迄のフィールド
が割り当てられているのは、ミリ秒の時間精度で前回の
再生停止点を指定するためである。尚、ユーザがPLMG_R
SM_PLを用いない場合、PLMG_RSM_PLにおいて上述した全
てのフィールドを"0"に設定せねばならない。
LMG_RSM_PLの設定 続いて、第2実施形態に示したフラッシュメモリカード
が複数の再生装置間を転移する場合、PLMG_AP_PL及びPL
MG_RSM_PLがどのように設定されるかについて説明す
る。図71は、第2実施形態に示したフラッシュメモリ
カードが複数の再生装置間を転移する場合に、PLMG_AP_
PL及びPLMG_RSM_PLがどのように設定されるかを示す図
である。本図は、汎用パーソナルコンピュータ→携帯型
再生装置→車載型再生装置というように、フラッシュメ
モリカードが複数の再生装置間を転移する場合を想定し
ている(これらの機器は、第1実施形態に示した再生装
置、記録装置の機能を具備するものである。)。このフ
ラッシュメモリカードに格納されているAOBファイル
は、TrackA〜TrackEを構成しているものであり、図16
に示したものと同一である。
リカードは、パーソナルコンピュータ200に装填さ
れ、ここで第1実施形態に示したプレゼンテーションデ
ータ、ナビゲーションデータが記録された後に、パーソ
ナルコンピュータ200により、PLMG_AP_PLが設定され
たものとする(ここでは、Default_Playlist情報を示す
Playlist_Number"0"と、TrackCを示すTrack_Number"3"
とが設定されたものとする)。その後、半導体メモリカ
ードに記録されているAOBファイルがTrackA、TrackB、T
rackCといった順序で再生され、5.5分という再生時間を
有するTrackCの再生が3分31秒迄経過した時点で、操作
者が再生を停止したものとする。この場合、PLMG_RSM_P
Lフィールドには、パーソナルコンピュータ200によ
り、Default_Playlist情報を示すPlaylist_Number"0"
と、TrackCを示すTrack_Number"3"とが記述される。そ
れと共に、再生が停止した時点がTrackCの先頭から3分3
1秒経過後であることを示す"00:03:31.000"が、PLMG_RS
M_PL内のPlayback_Timeフィールドに記述される。その
後、フラッシュメモリカードは、パーソナルコンピュー
タ200から取り外され、矢印my71に示すように、携帯
型プレーヤ100に装填されたものとする。
0である再生装置はDefault_Playlist情報にて指定され
るTrackAの最初のAOB_FRAMEから、再生を開始したが、
第2実施形態では、PlaylistManager情報にPLMG_AP_PL
及びPLMG_RSM_PLが記述されているので、これらを参照
して、どのAOB_FRAMEから再生を開始するかを定める。
ここでパーソナルコンピュータ200による再生が停止
した時点で、PLMG_RSM_PLには、Default_Playlist情報
を示すPlaylist_Number"0"と、TrackCを示すTrack_Numb
er"3"と、"00:03:31.000"を示すPlayback_Timeとが記述
されているので、携帯型プレーヤ100は、既に、Defa
ult_Playlist情報にて指定されたTrackCが、3分31秒ま
で既に再生されていることを知ることができ、TrackCを
3分31.001秒から再生すれば良いことを知ることができ
る。
ているヘッドホンを着用して、そのように再生が開始さ
れたTrackCを聴きながら外出したものとする。この間Tr
ackC、TrackDといった順序で再生され、30.6分という再
生時間を有するTrackDの再生が10分30秒迄経過した時点
で、操作者が再生を停止したものとする。この場合、携
帯型プレーヤ100によりPLMG_RSM_PLは、Default_Pla
ylist情報を示すPlaylist_Number"0"と、TrackDを示すT
rack_Number"4"と、再生が停止した時点がTrackDの先頭
から10分30秒経過後であることを示す"00:10:30.000"と
に更新される。一方、PLMG_AP_PLに対する書き換えは行
われず、Default_Playlist情報を示すPlaylist_Number"
0"と、TrackCを示すTrack_Number"3"とが記述されたま
まとなる。
型プレーヤ100から取り外され、矢印my72に示すよう
に、車載プレーヤー300に装填されたものとする。PL
MG_RSM_PLには、Default_Playlist情報を示すPlaylist_
Number"0"と、TrackDを示すTrack_Number"4"と、"00:1
0:30.000"を示すPlayback_Timeとが記述されているの
で、車載プレーヤー300は、既に、Default_Playlist
情報にて指定されたTrackDが、10分30秒まで既に再生さ
れていることを知ることができ、当該TrackDを10分30.0
01秒から再生すれば良いことを知ることができる。この
時点からTrackDが再生され、その後、9分30秒が経過し
た時点で、操作者が再生を停止したものとする。この場
合、TrackDには、未再生部分が残っているので、Playli
st_Number、Track_Numberは同一であるが、PLMG_RSM_PL
におけるPlayback_Timeは、"00:20:00.000"に更新され
る。
ドがパーソナルコンピュータ200から取り出され、携
帯型プレーヤ100において再生が開始された場合、パ
ーソナルコンピュータ200における最終再生時点の次
の再生時点から、再生が開始されていることがわかる。
同様に、フラッシュメモリカードが携帯型プレーヤ10
0から取り出され、車載プレーヤー300において再生
が開始された場合、携帯型プレーヤ100における最終
再生時点の次の再生時点から、再生が開始されているこ
とがわかる。フラッシュメモリカードがパーソナルコン
ピュータ200→携帯型プレーヤ100→車載プレーヤ
ー300間を転移した場合でも、それまでに再生された
部分と重複する部分が再生されることはない。
PLMG_RSM_PLの更新 PLMG_AP_PL及びPLMG_RSM_PLについての説明を終えたと
ころで、第1実施形態において述べた4つの編集ケー
ス、一部のトラックが削除された場合(case1)、複数の
トラックのうち、任意の2つを1つのトラックに統合する
場合(case3)、1つのトラックを分割して、2つのトラッ
クを得る場合(case4)、トラックの順番を入れ替えた場
合(case5)において、PLMG_AP_PL及びPLMG_RSM_PLがどの
ように更新されるかについて説明する。
たトラックが削除された場合(case1)、PlaylistManager
情報におけるPLMG_AP_PL及びPLMG_RSM_PLにおけるTrack
_Numberを、その削除されたトラックの次順位に位置す
るトラックに設定する。またPlayback_Timeについて
は、そのトラックの再生開始時刻『00時00分00.000秒』
に設定する。
たトラックが、他のトラックと統合された場合(case
3)、PlaylistManager情報におけるPLMG_AP_PL及びPLMG_
RSM_PLにおけるTrack_Numberを、その統合後の順位に更
新する。PLMG_AP_PL及びPLMG_RSM_PLにて指定されたト
ラックが分割された場合(case4)、PlaylistManager情報
におけるPLMG_AP_PL及びPLMG_RSM_PLにおけるTrack_Num
berは、その分割により得られた前半、後半のトラック
に更新される。即ち、分割境界とPlayback_Timeとを比
較し、Playback_Timeが分割境界より前方に存在する場
合、分割により得られたトラックのうち前半のトラック
のTrack_NumberをPLMG_RSM_PLに設定する。分割境界とP
layback_Timeとを比較し、Playback_Timeが分割境界よ
り後方に存在する場合、分割により得られたトラックの
うち後半のトラックのTrack_NumberをPLMG_RSM_PLに設
定する。
たトラックの順序が入れ代わった場合(case5)、Playlis
tManager情報におけるPLMG_AP_PL及びPLMG_RSM_PLにお
けるTrack_Numberを、その入れ替え後の順位に更新す
る。トラックの編集に伴い、PLMG_AP_PL及びPLMG_RSM_P
Lを更新する場合について説明したが、編集操作が行わ
れた場合、単純にそれまで設定されていたPLMG_AP_PL及
びPLMG_RSM_PLを削除してもよい。
を参照するかの設定 続いて、第2実施形態における再生装置について説明す
る。第2実施形態における再生装置が第1実施形態に示
したものと異なる点は、大きく分けて3つある。第1の
差違点は、PLMG_AP_PLの設定と、起動設定とを操作者か
ら受け付ける点である。図72は、操作者からPLMG_AP_
PLの設定と、起動設定とを操作者から受け付けるための
メニュー画面を示す図である。本図において、『前回の
再生が停止した時点の直後』『お気に入りトラック』と
いう文字列は、フラッシュメモリカードの装填時に、PL
MG_AP_PL及びPLMG_RSM_PLの何れを参照してトラックの
再生を開始するかの設定を受け付けるために表示される
(『お気に入りトラック』とは、PLMG_AP_PLにて指定さ
れるPlaylist_Number、Track_Numberにより特定される
トラックである。)。この文字列を介した設定により、
再生装置は、フラグ設定を行う。このフラグは、PLMG_A
P_PLに記述されているPlaylist_Number、Track_Number
から再生を再開するか、PLMG_RSM_PLに記述されているP
laylist_Number、Track_Number、Playback_Timeから再
生を再開するかを示すフラグであり(起動フラグとい
う)、『前回の再生が停止した時点の直後』が設定され
れば、起動フラグはオンに設定され、フラッシュメモリ
カードの装填時においてPLMG_RSM_PLを参照して、前回
の再生が停止した時点の直後から再生が開始される。
ば、起動フラグはオフに設定され、フラッシュメモリカ
ードの装填時において、PLMG_AP_PLに記載されているト
ラックから再生を開始することができる。またこのメニ
ュー画面では、『お気に入りトラック』の設定が可能で
あり、キーパネルを介して入力操作を行えば、その操作
により指定されたPlaylistと、トラックとを示すPLMG_A
P_PLがフラッシュメモリカードに書き込まれることにな
る。尚、メニュー画面以外にも、再生装置にディップス
イッチ、押しボタン式スイッチを設け、これらのスイッ
チを用いて、起動フラグを切り換えてもよい。
は、再生中に停止キーが押下された場合に、PLMG_RSM_P
Lの更新処理を行う点である。第1実施形態において再
生中に停止キーが押下された場合、図56、図57、図
58のフローチャートでは、ステップS31、ステップ
S42、ステップS54の何れかがYesとなってフロー
チャートの処理を終了する。この際に、以下に示すPLMG
_RSM_PLの書き込み処理を行う。即ち、停止指示を受け
付け時点において、再生順序の参照に用いられたPlayli
stを示すPlaylist_Numberと、再生されているオーディ
オブロックに対応するTrack_Numberとを特定して、PLMG
_RSM_PLに書き込むと共に、第1実施形態に示したplay_
timeを参照して停止指示を受け付け時点における再生経
過時刻Play_Timeを特定して、これをPlayback_Timeとし
てPLMG_RSM_PLに書き込む。
の押下時においても、停止キーの押下時の場合と同様
に、PLMG_RSM_PLの更新を行ってもよい。更に、電池残
量が残り僅かになった際において選択されているPlayLi
st情報、Track_Number、再生経過時刻をPLMG_RSM_PLに
記述してもよい。この場合、操作者が停止キーを押下し
たのではなく、電池の消耗により再生装置が再生処理を
停止した場合も、有効なPLMG_RSM_PLがフラッシュメモ
リカードに書き込まれることなる。
は、AOBファイルをPlaylistにて指定されている順に再
生していたが、第2実施形態では、図73に示すフロー
チャートに従って、特定される再生位置から再生が行わ
れる。以降、本フローチャートに従って、PLMG_AP_PL及
びPLMG_RSM_PLに基づく再生位置特定処理について説明
する。
ステップS301においてCPU10は、図72に示した
メニューを介して設定された起動フラグを参照して、PL
MG_AP_PL、PLMG_RSM_PLの何れをフラッシュメモリカー
ドの装填時に用いるかを判定する。起動フラグがPLMG_A
P_PLを示している場合、ステップS301からステップ
S302に移行する。ステップS302においてCPU1
0はPLMG_AP_PLを参照して、これに記述されているPlay
list_Numberにて指定されているプレイリストの、Track
_Numberにて指定されているトラックについてのTKIを、
第1実施形態に示したTKI#zとして特定して、これに対
応するAOBファイル#zから再生を開始する。
PLMG_RSM_PLを優先する旨を示している場合、ステップ
S303においてPlaylistManager情報からPLMG_RSM_PL
を読み出し、ステップS303においてPLMG_RSM_PLを
読み出し、ステップS304において読み出されたPLMG
_RSM_PLに記述されているPlaylist_Number、Track_Numb
er、Playback_Timeが正当であるかを判定する。前回の
再生停止時においてPLMG_RSM_PLの書き込みが正当に行
われなかった場合、また、PLMG_RSM_PLを記述していた
クラスタに読み出し異常が生じた場合、PLMG_RSM_PLは
無効であると考えられるので、ステップS304からス
テップS302に移行して、PLMG_AP_PLを参照して再生
を開始する。
mber、Playback_Timeが正当に記述されている場合、ス
テップS304からステップS305に移行して、PLMG
_RSM_PLに記述されているPlayback_Timeと、PLMG_RSM_P
Lに記述されているTrack_Numberについてのトラックの
再生時間(TKI_PB_TM)とが等しいか否かを判定する。Pla
yback_TimeとTKI_PB_TMとが等しくないのなら、Track_N
umberにて指定されたトラックには、未再生の部分が残
っていることなるので、ステップS306においてCPU
10はPLMG_RSM_PLにおけるTrack_Numberにより指定さ
れているTKIをTKI#zに特定し、ステップS307では、
PLMG_RSM_PLに記載されているPlayback_Timeに基づい
て、そのAOBファイルから、再生を開始すべきAOB_ELEME
NT#y、再生を開始すべきAOB_FRAME#xを特定する。トラ
ックの任意の再生開始時刻に対応するAOB_ELEMENT#y、A
OB_FRAME#xをどのように特定するという処理は、第1実
施形態において、{数式1}〜{数式3}を用いて既に
説明しているので、これらの式を用いて、AOB_ELEMENT#
y、AOB_FRAME#xを算出し、その後、ステップS308に
おいて、AOBファイル#zのAOB_ELEMENT#yにおけるAOB_FR
AME#xから、再生を開始する。
ら、ステップS305がYesとなり、ステップS309
に移行する。TKI_PB_TMと、Playback_Timeとは等しい
が、PLMG_RSM_PLにおけるTrack_Numberと、PlaylistMan
ager情報に記載されているTKI_Nsとが等しいか否かを判
定する。等しくない場合、Playlist_Numberにて指定さ
れたPlaylistには、未再生のトラックが残っているの
で、ステップS309からステップS311に移行す
る。ステップS311では、PLMG_RSM_PLにおけるTrack
_Numberにより指定されているTKIの次のTKIをTKI#zに特
定し、ステップS312では、そのTKI#zに対応するAOB
ファイル#zの先頭から、AOBの再生を開始する。
尚且つ、PLMG_RSM_PLにおけるTrack_Numberと、TKI_Ns
とが等しい場合、PLMG_RSM_PLのPlaylist_Numberにて指
定されているプレイリストの再生が全て完了したと考え
られるので、どのプレイリストを再生させるかの指定を
受け付ける。以上のように本実施形態によれば、前回の
再生時にどこまで再生されたかが、再生再開位置として
半導体メモリカードにおけるPLMG_RSM_PLとして格納さ
れているので、半導体メモリカードを再生装置から取り
出して、別の再生装置に装填した場合、当該別の再生装
置は、その前回再生された時点の直後から再生を開始す
ることができる。そのため、ある再生装置でTrackA〜Tr
ackEからなる音楽アルバムを途中まで聴いた後、再生を
停止させ、別の再生装置において、その音楽アルバムを
再生させる際、当該別の再生装置は、前回の再生の停止
時に記述されたPLMG_RSM_PLを参照して、直前の再生時
において、どこまでが再生済みであり、どこからが未再
生であるかをミリ秒の時間精度で特定することができ
る。従って、既に再生された部分の直後から、音楽アル
バムを再生させることができ、半導体メモリカードの転
移が生じた場合であっても、操作者は、一度聴いたトラ
ックを我慢して聴くことはない。
報にPLI_RSM_PL,DPLI_RSM_PLを設けて、PlayList情報、
Default_Playlist情報が直前に再生された際に、その再
生範囲の終端を、再生再開位置として示させる実施形態
である。図74は、DPLGIにDPLI_RSM_PLが格納されたDe
fault_Playlist情報と、PLGIにPLI_RSM_PLが格納された
PlayList情報とを示す図である。
r、Playback_Timeのみが記載され、Playlist_Numberを
記載する必要はない点がPLMG_RSM_PLと異なる。また、P
layList情報にて再生順序が指定されたトラックが全て
再生されたのなら、PLI_RSM_PLにおけるTrack_Numberに
は、トラックが完了済みであることを示すFF値が設定さ
れる点が異なる。
ついて説明する。PlayList情報の再生順序にて指定され
たトラックの再生が途中で中断する場合、再生装置がそ
のPlayList情報のPlaylist_Numberと、トラックのTrack
_Numberと、Playback_TimeとをPLMG_RSM_PLに書き込む
のは第2実施形態と同一であるが、第3実施形態では、
そのPlaylist_NumberのPLI_RSM_PLに、トラックのTrack
_Numberと、Playback_Timeとを書き込む。
情報の指定が可能であるのは第1実施形態と同一である
が、第3実施形態では、指定されたPlayList情報のPLI_
RSM_PLを参照し、そのPLI_RSM_PLのTrack_Number、Play
back_Timeに値が書き込まれていないのなら、そのPlayL
ist情報にて再生順序が指定されたトラックを先頭から
再生してゆく。指定されたPlayList情報のPLI_RSM_PLの
Track_Number、Playback_Timeに値が書き込まれている
のなら、そのPlayList情報にて再生順序が指定されたト
ラックを、Track_Number、Playback_Timeに従って再生
してゆく。
41に示したプレイリストにて指定された再生順序から
なるトラックシーケンスを示す図である。また図76
は、Default_Playlist情報、各PlayList情報のDPLI_RSM
_PLがどのように設定されているかを示す図である。Def
ault_Playlist情報、PLI#1、PLI#2がそれぞれ指定され
たので、トラックシーケンスは、図76の再生範囲
(1)、再生範囲(2)、再生範囲(3)に示すように部分的に
再生されているものとする。再生範囲(1)〜再生範囲(3)
のように再生された後、Default_Playlist情報、PLI#
1、PLI#2がそれぞれ指定された場合、どの範囲から各ト
ラックシーケンスの再生が再開されるかを説明する。
時において、トラックシーケンスの再生はTrackCの再生
の途中で中断したため、再生範囲(1)の終端となる再生
再開位置(4)を示すTrack_Number、Playback_Time『Trac
kC 00:03:31.0000』がDefault_Playlist情報のDPLI_RS
M_PLに設定されている。
に、トラックシーケンスの再生は完遂したため、PLI#1
のPLI_RSM_PLのTrack_Numberは『FF』に設定されてい
る。PLI#2の指定時において、トラックシーケンスの再
生はTrackAの再生の途中で中断したため、再生範囲(2)
の終端となる再生再開位置(5)を示すTrack_Number、Pla
yback_Time『TrackA 00:01:11.0000』がPLI#2のPLI_RS
M_PLに設定されている。
スは未再生であるため、PLI#3のPLI_RSM_PLのTrack_Num
berは『00』に設定されている。Default_Playlist情
報、各PlayList情報のDPLI_RSM_PLが図75のように設
定されているので、PLI#1の指定の後、Default_Playlis
t情報を指定すれば、再生範囲(1)の直後(4)から、Defau
lt_Playlist情報についてのトラックシーケンスの再生
が再開されることなる。
t_Playlist情報のトラックシーケンスが全て再生された
後、PLI#2を指定すれば、再生範囲(2)の直後(5)から、P
LI#2のトラックシーケンスの再生が開始されることな
る。以上のように本実施形態によれば、操作者により操
作がなされ、再生すべきプレイリストが指定された場
合、そのプレイリストについてのPLGI(若しくはDPLGI)
からPLMG_RSM_PLを取り出し、このPLMG_RSM_PLに示され
ているTrack_Number、Playback_Timeに従って、トラッ
クの再生を再開するので、PlayList情報を指定して再生
を行う場合であっても、重複した内容の再生を避けるこ
とができる。
st情報、各PlayList情報の再生再開は、DPLI_RSM_PLに
示されたTrack_Number、Playback_Timeに基づいて行わ
れるので、各PlayList情報の指定を操作者から受け付け
る場合、第1実施形態の図49に示したように、単にプ
レイリストの一覧表示を行うのではなく、図77のよう
なメニューを介してユーザからの指定を受け付けるのが
望ましい。図77は、再生範囲(1)〜再生範囲(3)が再生
された時点におけるDPLI_RSM_PLの設定内容を、各プレ
イリストに対応づけて表示したメニュー画面の一例を示
す図である。PlayList情報のうち、再生が未完了のトラ
ックを有しているPlayList情報については、DPLI_RSM_P
LのTrack_Numberにて指定されているトラック番号と、P
layback_Timeに基づいた再生時刻とが表示されている。
指定しているトラックの再生が全て完了したPlayList情
報については、DPLI_RSM_PLのTrack_NumberがFF値に設
定されているので、これに基づいて、PlayList情報の再
生が全て完了した旨が表示されている。こうしたメニュ
ー画面を参照すれば、各プレイリストをどこまで聴いた
かを操作者は容易に思い出すことができる。また、PLI#
1のように、トラックシーケンスの再生が完了したプレ
イリストがどれだけであるか、またトラックシーケンス
の再生が未だのプレイリストがどれであるかを知ること
ができる。
形態は、フラッシュメモリカード31に音楽アプリケ−
ションを格納していたが、一過性のアプリケーションを
フラッシュメモリカード31に格納する場合の改良に関
する。一過性のアプリケ−ションとは、ニュース、公演
でのスピーチ、雑誌等、一度聴けば充分であり、音楽ア
プリケ−ションのように繰り返し聴く性質のものでない
アプリケ−ションをいい、特に、雑誌等については、毎
週、毎月最新のものが、ニュースについては、毎日最新
のものが送付される。
ンをネットワークを介してダウンロードする場合、一過
性のアプリケーションを構成するオーディオデータを複
数のAOBとしてフラッシュメモリカード31に格納する
と共に、各AOBについてのTKIを複数生成してフラッシュ
メモリカード31に格納する。また一過性のアプリケー
ションについてのTKIを指定するPlayList情報をも生成
して、TKI同様、フラッシュメモリカード31に格納す
る。
aylist情報、PlayList情報、TKIについての改良点を説
明する。第2実施形態では、アプリケ−ションの属性を
示す情報としてPlayListManagerにPLI_APP_ATRを設けて
いたが、第4実施形態では、DPLGI、PLGI、TKGIにアプ
リケ−ションの属性を示す情報として、PLI_APP_ATR,TK
I_APP_ATRを設けている。図78は、第4実施形態に係
るDPLGI、PLGI、TKGIのデータフォーマットを示す図で
ある。PLGIにおけるPLI_APP_ATRは、第2実施形態に示
した『PLMG_APP_ATR』同様、PlayList情報がどのカテゴ
リに属するかを示すアプリケーションカテゴリIDが記述
される。本フラッシュメモリカードに格納されるアプリ
ケーションのジャンルが音楽ジャンルである場合、本フ
ィールドには、”01h”が記述される。一方、本フラッ
シュメモリカードに格納されるアプリケーションのジャ
ンルがカラオケソフトである場合は“02h”が、プレゼ
ンテーションデータである場合は“03h”、リーディン
グブックである場合“04h”がそれぞれ記述される。そ
の他のジャンルである場合は、その他の値がそれぞれ記
述される。一過性のアプリケーションについてのPlayLi
st情報は、PLGIにおけるPLI_APP_ATRがリーディングブ
ックを示す“04h”に設定される。
いてのPlayList情報を生成して、これに一過性のアプリ
ケーションを対応づけてフラッシュメモリカード31に
格納しておく。続いて、一過性のアプリケーションをフ
ラッシュメモリカード31に蓄積する際に生じる問題点
について説明する。それは、ニュースジャンルの一過性
のアプリケーションは、毎日最新のものが送付されるの
で、これを逐次フラッシュメモリカード31に蓄積して
ゆけば、フラッシュメモリカード31の限られた記憶容
量は、たちまち一過性アプリケ−ションのみにより占有
されてしまう。
有を防ぐには、PLI_RSM_PL及びPLI_APP_ATRを参照して
以下のような制御を行うことが望ましい。かかる一過性
のアプリケーションは、PLI_APP_ATRがリーディングブ
ックジャンルと設定されたPlayList情報ともにフラッシ
ュメモリカード31に記憶されるので、このPLI_APP_AT
Rを参照すれば、一過性のアプリケーションに対応するP
layList情報、TKI、AOBがどれであるかが判明する。一
方、一過性のアプリケーションに設定されたPlayList情
報であって、再生順序が指定されているトラックの再生
が完了しているPlayList情報については、PlayList情報
についてのPLI_RSM_PLにおけるTrack_NumberがFF値の値
に設定され、再生順序が指定されているトラックの再生
の未完のものについては、Default_Playlist情報につい
てのPLI_RSM_PLにおけるTrack_NumberがFF値以外に設定
されているので、DPLI_RSM_PLにおけるTrack_NumberがF
F値か否かをチェックすることにより、一過性のアプリ
ケーションの再生は完了しているか、未完であるかを判
定することができる。こうしたチェックを経た後、トラ
ックの再生が完了している一過性のアプリケーションに
ついてのTKI、AOB、PlayList情報を消去してゆけば、多
数の一過性のアプリケーションの蓄積によりフラッシュ
メモリカード31の格納が圧迫を受けるのを避けること
ができる。尚、以上の制御の説明は、PLI_RSM_PL及びPL
I_APP_ATRを対象にして行ったが、DPLI_RSM_PL及びDPLI
_APP_ATRについて、同様の制御を行ってもよい。
ス等の一過性のアプリケーションをダウンロードしてフ
ラッシュメモリカード31に格納する場合、それら一過
性のアプリケーションを再生されたものから順に、一過
性のアプリケーションを消去してゆくので、毎日のよう
に一過性のアプリケーションが送信されたとしても、フ
ラッシュメモリカード31が一過性のアプリケーション
のみによって占有されることを防止することができる。
数のオーディオオブジェクトと、複数のプレイリスト
と、複数の再生状況情報を含む半導体メモリカードであ
って、オーディオオブジェクトは、固有識別情報が付与
されており、プレイリストは、オーディオオブジェクト
の固有識別情報を用いてオーディオオブジェクトの再生
順序を示し、再生状況情報は、各プレイリストに対応す
るとともに、未再生情報、レジューム情報、再生完了情
報のいずれかであり、未再生情報は、対応するプレイリ
ストが未再生であることを示し、レジューム情報は、対
応するプレイリストの再開位置を示し、再生完了情報
は、対応するプレイリストが再生完了したことを示すこ
とを特徴としているので、複数のオーディオオブジェク
トが音楽アルバムに対応するものであり、この音楽アル
バムがある再生装置において、途中まで聴かれたとす
る。この後、その半導体メモリカードが別の再生装置に
装填されたとすると、この別の再生装置は、レジューム
情報に示されている再生再開位置から、複数のオーディ
オオブジェクトの再生を再開する。
作者により何の操作がなされなくてもなされるので、半
導体メモリカードが別の再生装置に装填された際、その
別の再生装置において、再生すべき曲(オーディオオブ
ジェクト)を操作者に指定させるという手間を煩わせる
ことはない。
まで聴いた後、再生を停止させ、別の再生装置におい
て、その音楽アルバムを再生させる際、当該別の再生装
置は、既に再生された部分の直後から、音楽アルバムを
再生させることができ、半導体メモリカードの転移が生
じた場合であっても、操作者は、一度聴いた曲を我慢し
て聴くことはない。
視聴する場合のように、ある再生装置で聴いた音楽アル
バムを別の再生装置で聴くということが頻繁に生ずる場
合であっても、別の再生装置は、再生済み部分の重複再
生を避けることができる。
合の形状を示す図である。
た場合の形状を示す図である。
の階層構造を示す図である。
設けられたシステム領域と、プロテクト領域と、ユーザ
データ領域の構成を示す図である。(b)ファイルシス
テム層におけるプロテクト領域及びユーザデータ領域の
構成を示す図である。
図である。
分割し、各分割部分を、クラスタ003,004,005,00A,00C
に格納する状態を想定した図である。
場合のディレクトリエントリー及びファイルアロケーシ
ョンテーブルについての設定例を示す図である。
タを格納する場合、ファイルシステム層においてユーザ
データ領域及びプロテクト領域には、どのようなディレ
クトリが構成され、どのようなファイルが当該ディレク
トリの配下に作成されるかを示す図である。
と、AOBファイルとの対応を示す図である。
である。
メータを表形式に示す図である。 (b)MPEG-Layer3(MP3)方式にて符号化する際に使用す
べきパラメータを表形式に示す図である。 (c)Windows Media Audio(WMA)方式にて符号化する際
に使用すべきパラメータを表形式に示す図である。
AMEにおけるオーディオデータのバイト長がどのように
設定されるかを示す図である。
れるAOB_FRAME数との対応を示す図である。
の一例を示す図である。
OCKが連続して再生されることにより、どのような再生
内容が再生されるかを示す図である。
rackManagerの構成を段階的に詳細化した図である。
を示す図である。
ァイル及びAOBとの相互関係を示す図である。
を示す図である。
る。 (c)TIME_LENGTHフィールドのデータフォーマットを
示す図である。
いるクラスタ007〜クラスタ00Eを示す図である。
AME#xから順方向サーチ再生を行う場合、次に再生すべ
きAOB_FRAME#x+1をどのように設定するかを示す図であ
る。
た場合、その指定時刻に対応するAOB、AOB_ELEMENT、AO
B_FRAMEをどのように特定するかを示す図である。
した図である。
TrackManagerを示す図である。 (b)『Unused』のTKIが存在しており、ここに新たなT
KI、AOBファイルを書き込む場合、その書き込みがどの
ように行われるかを示す図である。
にTKIがどのように設定されるかを示す図である。
わせで、複数トラックを1つに統合する場合を示す図で
ある。 (b)Type1+Type2+Type2+Type2+Type1の組み合わ
せで、複数トラックを1つに統合する場合を示す図であ
る。
が配され、後続するトラックの先頭にType1のAOBが配さ
れている配置パターンを示す図である。 (b)先行するトラックの終端にType1のAOBが配され、
後続するトラックの先頭にType2のAOBが配されている配
置パターンを示す図である。 (c) 先行するトラックの終端にType1、Type2順でAO
Bが配され、後続するトラックの先頭にType1のAOBが配
されている配置パターンを示す図である。 (d) 先行するトラックの終端にType1、Type2順でAO
Bが配され、後続するトラックの先頭に、Type2、Type1
のAOBが配されている配置パターンを示す図である。 (e) 先行するトラックの終端にType2、Type2のAOB
が配され、後続するトラックの先頭にType1のAOBが配さ
れている配置パターンを示す図である。
に分割する場合を想定した図である。
が属するSD_AudioディレクトリについてのSD_Audioディ
レクトリエントリーがどのように記述されているかかを
示す図である。
する場合を想定した図である。 (b)AOB_ELEMENT#2の途中部分でAOBが分割されて、AO
B#1、AOB#2という2つのAOBが得られた状態を示す図であ
る。
に、BITがどのように設定されるかを示す図である。
具体的に示す図である。
かを具体的に示す図である。
ある。 (b)PL_TK_SRPのフォーマットを示す図である。
相互関係を示す図である。
を、図40と同様の表記で示した図である。
Iとの対応を示す図である。
合を想定した図である。
tのうち、DPL_TK_SRP#2及びTKI#2を削除する場合にDefa
ultPlaylist、TrackManager、AOBファイルがどのように
更新されるかを示す図である。
Pとが存在しており、ここに新たなTKI、DPL_TK_SRPを書
き込む場合、その書き込みがどのように行われるかを示
す図である。
定した図である。
定した図である。
1についての携帯型の再生装置を示す図である。
スプレィの表示内容の一例を示す図である。
の液晶ディスプレィの表示内容の一例を示す図である。
す図である。
どのように行われるかを示す図である。
の領域確保がどのように行われるかを示す図である。
フローチャートである。
チャートである。
チャートである。
チャートである。
示枠に表示される再生経過時刻が、変数Play_Timeの更
新したがい、増加してゆく様子を示す図である。
処理手順を示すフローチャートである。
て、再生経過時刻がインクリメントされてゆく様子を示
す図である。
場合の具体例を示す図である。
チャートである。
チャートである。
チャートである。
例を示す図である。
る。
ある。
ckManagerの内部構成を示す図である。
である。
ドが複数の再生装置間を転移する場合に、PLMG_AP_PL及
びPLMG_RSM_PLがどのように設定されるかを示す図であ
る。
を操作者から受け付けるためのメニュー画面を示す図で
ある。
置特定処理の処理手順を示すフローチャートである。
yList情報についてのPLGIにPLMG_RSM_PLの上位6バイト
を格納した場合のデータ構造を示す図である。
LI_RSM_PLがどのように設定されているかを示す図であ
る。
にて指定された再生順序からなるトラックシーケンスを
示す図である。
におけるDPLI_RSM_PLの設定内容を、各プレイリストに
対応づけて表示したメニュー画面の一例を示す図であ
る。
ータフォーマットを示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 複数のオーディオオブジェクトと、複数
のプレイリストと、複数の再生状況情報を含む半導体メ
モリカードであって、 オーディオオブジェクトは、固有識別情報が付与されて
おり、 プレイリストは、オーディオオブジェクトの固有識別情
報を用いてオーディオオブジェクトの再生順序を示し、 再生状況情報は、各プレイリストに対応するとともに、
未再生情報、レジューム情報、再生完了情報のいずれか
であり、 未再生情報は、対応するプレイリストが未再生であるこ
とを示し、 レジューム情報は、対応するプレイリストの再開位置を
示し、 再生完了情報は、対応するプレイリストが再生完了した
ことを示す、 半導体メモリカード。 - 【請求項2】 各プレイリストに対応したアプリケーシ
ョン情報をさらに記憶し、 アプリケーション情報は、対応するプレイリストが属す
るジャンルを示す、 請求項1記載の半導体メモリカード。 - 【請求項3】 受付手段と、再生手段と、記録手段を備
える請求項1または請求項2に記載の半導体メモリカー
ドの記録再生装置であって、 受付手段は、操作者からのプレイリストの指定、および
再生停止の指定が可能であり、 再生手段は、指定されたプレイリストに対応する再生状
況情報がレジューム情報である場合、該レジューム情報
のプレイリストの再開位置から、指定されたプレイリス
トの再生順序にしたがいオーディオオブジェクトの再生
を再開し、 記録手段は、 プレイリストによる再生途中にて、再生停止が指定され
た場合、該プレイリストに対応する再生状況情報として
再開位置を停止位置とするレジューム情報を書き込み、 プレイリストによる再生が完了した場合には、該プレイ
リストに対応する再生状況情報として再生完了情報を書
き込む、 記録再生装置。 - 【請求項4】 消去手段をさらに備える請求項2記載の
半導体メモリカードの記録再生装置であって、 消去手段は、アプリケーション情報が一過性のジャンル
であるか否かを判定し、一過性のジャンルであって、再
生状況情報が再生完了情報であるプレイリスト、及びそ
れに対応するオーディオオブジェクトを消去する、 請求項3記載の記録再生装置。 - 【請求項5】 表示手段をさらに備え、 表示手段は、各プレイリストに対応してその再生状況情
報を表示する、 請求項3または請求項4記載の記録再生装置。 - 【請求項6】 受付ステップと、再生ステップと、記録
ステップを含み、請求項1または請求項2に記載の半導
体メモリカードについての記録再生手順をコンピュータ
に行わせるプログラムをコンピュータ読取可能な形式で
記録している記録媒体であって、 受付ステップは、操作者からのプレイリストの指定、お
よび再生停止の指定が可能であり、 再生ステップは、指定されたプレイリストに対応する再
生状況情報がレジューム情報である場合、該レジューム
情報のプレイリストの再開位置から、指定されたプレイ
リストの再生順序にしたがいオーディオオブジェクトの
再生を再開し、 記録ステップは、 プレイリストによる再生途中にて、再生停止が指定され
た場合、該プレイリストに対応する再生状況情報として
再開位置を停止位置とするレジューム情報を書き込み、 プレイリストによる再生が完了した場合には、該プレイ
リストに対応する再生状況情報として再生完了情報を書
き込む、 記録再生手順をコンピュータに行わせるプログラムが記
録されている、コンピュータ読取可能な記録媒体。 - 【請求項7】 消去ステップをさらに含む請求項2記載
の半導体メモリカードの記録再生手順をコンピュータ読
取可能な形式で記録している記録媒体であって 、 消去ステップは、アプリケーション情報が一過性のジャ
ンルであるか否かを判定し、一過性のジャンルであっ
て、再生状況情報が再生完了情報であるプレイリスト、
及びそれに対応するオーディオオブジェクトを消去す
る、 請求項6記載のコンピュータ読取可能な記録媒体。 - 【請求項8】 表示ステップをさらに含み、 表示ステップは、各プレイリストに対応してその再生状
況情報を表示する、 請求項6または請求項7記載のコンピュータ読取可能な
記録媒体。 - 【請求項9】 受付ステップと、再生ステップと、記録
ステップを含み、請求項1または請求項2に記載の半導
体メモリカードについての記録再生方法であって、 受付ステップは、操作者からのプレイリストの指定、お
よび再生停止の指定が可能であり、 再生ステップは、指定されたプレイリストに対応する再
生状況情報がレジューム情報である場合、該レジューム
情報のプレイリストの再開位置から、指定されたプレイ
リストの再生順序にしたがいオーディオオブジェクトの
再生を再開し、 記録ステップは、 プレイリストによる再生途中にて、再生停止が指定され
た場合、該プレイリストに対応する再生状況情報として
再開位置を停止位置とするレジューム情報を書き込み、 プレイリストによる再生が完了した場合には、該プレイ
リストに対応する再生状況情報として再生完了情報を書
き込む、 記録再生方法。 - 【請求項10】 消去ステップをさらに含む請求項2記
載の半導体メモリカードについての記録再生方法であっ
て、 消去ステップは、アプリケーション情報が一過性のジャ
ンルであるか否かを判定し、一過性のジャンルであっ
て、再生状況情報が再生完了情報であるプレイリスト、
及びそれに対応するオーディオオブジェクトを消去す
る、 請求項9記載の記録再生方法。 - 【請求項11】 表示ステップをさらに含み、 表示ステップは、各プレイリストに対応してその再生状
況情報を表示する、 請求項9または請求項10記載の記録再生方法。
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JP2006277787A (ja) | 情報再生装置および情報記録装置 |
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