JP3366204B2 - アンモニア含有廃液の処理方法 - Google Patents

アンモニア含有廃液の処理方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンモニア含有廃液
の処理に係り、特に、アンモニア及び/又はその塩を製
造又は使用する工業の廃液、又は化学洗浄に使用される
アンモニア又はその塩を含む洗浄廃液等のアンモニア分
を高濃度に含む廃液の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アンモニア及び/又はその塩は、金属表
面に付着した銅スケールや、各種の金属酸化物スケール
の除去を目的とする洗浄剤として、また、金属表面の錆
の発生を抑制することを目的とする防錆剤、保管剤とし
て広く一般に使用されている。これらの処理において、
洗浄後あるいは防錆後に排出される廃液にはアンモニア
が含まれており、この廃液を排出するに当たっては、海
水の富栄養化の一つの原因物質であるアンモニアを除去
することが必要である。従来アンモニアを含有する液の
処理には以下に示す手段が採られている。 (1)ストリッピング法により、アンモニアを放散さ
せ、少量の酸に吸収させる方法。 (2)硝化菌、脱窒素菌等の微生物によって分解する方
法。 (3)RO(逆浸透膜)を用いて濃縮分離する方法。 (4)塩素により分解する方法。 (5)活性炭を触媒として、塩素により分解する方法
(特開平7−204669号公報)。
【0003】このような処理方法においてはそれぞれ次
のような問題点があった。 (1)の場合、アンモニアは気相に放散させるため放散
されたアンモニアを回収する装置が必要となる。 (2)の場合、微生物の培養、装置設備費用の問題があ
り、一定条件下では低コストであるが、負荷変動のある
非定常廃液の処理としては実際的でない。 (3)の場合、簡単にアンモニアを濃縮分離処理できる
が、液の種類や液中の塩類濃度が高い(食塩で2%位)
場合、処理が困難となる。 (4)の場合、アンモニアの分解反応の完結が遅いた
め、反応系の処理装置、設備が大きくなり、また処理時
間が長いなど負荷が大きくなる。連続的な処理は難し
く、バッチ式処理法となる。 (5)は(4)の欠点を解決する為に、活性炭を触媒と
して用いることにより、反応の完結を短かくし、コンパ
クトな装置で連続処理を可能にする処理方法として提供
された方法である。この方法は、アンモニア含有濃度が
高い場合、反応当を2塔設け、2段処理を行う必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消し、触媒を用いる方法をさらに改良
し、よりコンパクトな装置で連続的に短時間で、廃液中
のアンモニア及び/又はその塩に起因する窒素分を分解
除去する処理方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、アンモニア及び/又はその塩を含有す
る廃液中の窒素分を分解除去するアンモニア含有廃液の
処理方法において、該廃液に含有アンモニア分に対して
当量以上の塩素、塩素ガス又は酸化剤を添加して、該廃
液を、上部にトレイ、邪魔板又は充填材の少なくとも一
つを設けた液の滞留部を有し、下部に触媒の充填部を有
する反応塔に、上部から下向流で通し、アンモニアを連
続的に分解除去することとしたものである。本発明で使
用できる触媒は、活性炭、ゼオライト等、アンモニアの
分解速度を促進する物であればいずれでも良い。本発明
では、廃液中のアンモニア分が高濃度の場合でも、反応
塔は一段で処理できる。
【0006】
【発明の実施の形態】このように、本発明は、アンモニ
ア及び/又はその塩を含有する廃液から窒素分を分解除
去するに際し、該廃液に含有アンモニア分に対して当量
以上の塩素、塩素ガス又は酸化剤、例えば、塩素酸、次
亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸
カルシウム、オゾン等を添加してから、反応塔でアンモ
ニアを分解処理するもので、反応塔には、上部に液の滞
留部を有し、下部に触媒の充填部を有し、液は上から下
へ流す下向流でおこない、触媒層上部に液の滞留部を設
けることによりアンモニア分が高濃度の場合でも、より
コンパクトな装置による連続処理が可能となったもので
ある。上記処理方法において、廃液中のアンモニア濃度
が高い(例えば、1,000ppm以上)場合は、触媒
層上部に設けた液の滞留部で大部分のアンモニアを分解
除去(塩素によるアンモニアの分解はアンモニア濃度が
高い場合、初期の分解は触媒が無くても十分に速い)し
た後、触媒層を通過させ残りのアンモニア分を分解除去
することができる。
【0007】そして、上部の液の滞留部で大部分のアン
モニアが分解されるため、分解反応により発生するN2
ガスは、大部分は簡単に上部へ抜けて廃ガス系統へ送ら
れるため、触媒層にN2 ガスが滞留することが少なく、
触媒の効率の良い処理ができる。上記のように、本発明
ではアンモニア及び/又はその塩を含有する廃液を処理
するに際し、該廃液の処理後のpHを9以上に保つよう
予じめpHを調整した後、塩素を注入し、液の滞留部と
触媒の充填部を設けた反応塔へ下向流で流し、アンモニ
アを分解除去することにより、対象とするアンモニア濃
度が数千mg/リットルと高い場合でも反応塔1基によ
る連続処理が可能となり、窒素分濃度を10mg/リッ
トル以下に処理できる。
【0008】次に、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図1に、本発明の処理方法を行う装置の工程図を示
す。図1に示すように、予めアルカリでpH調整した被
処理液1はポンプ6にて、塩素2はポンプ7にて同時
に、予め求めてある流量比にて反応塔3へ送り、まず液
滞留部4を通し、次に触媒層5で完全にアンモニアを分
解するよう構成したものである。11は処理液である。
特に、被処理液のアンモニア濃度が高い場合には液滞留
部で大部分のアンモニアを分解すると共に、発生するN
2 ガスを上部へ逃がし、N2 ガスを触媒層へ持ち込まな
いよう構成したものである。また、液滞留部4には、ト
レイ12、邪魔板、充填材等を設け、液の滞留時間を延
ばし、液の触媒への到達をできるだけ長くするのがよ
い。
【0009】また、触媒層にガスが多量に溜まると、液
が均一に流れなくなり、アンモニアの分解が不完全とな
るが、上記のように、本発明では、液滞留部で発生する
ガスは、上部の排気口から排出されるため、触媒層へは
持ち込まれない。反応塔3の上部から排出されるガスの
廃ガス系には、排風機8を設け、強制的に排気し、廃ガ
ス吸着槽9、10へ送り塩素ガス、アンモニアガスを吸
着させており、排ガス中の有害ガスを大気中に放出しな
いよう構成してある。廃ガス吸着槽の9は特に塩素ガ
ス、10は特にアンモニアガスの吸着を対象としてい
る。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 被処理液として、アンモニア濃度250mg/リットル
の液を作成し、この液を表1に示す処理条件で、本発明
による処理を行い、アンモニア処理の効果を確認した。
【表1】
【0011】処理は図1に示すような装置により、まず
液のpHをNa2 CO3 でpH10.3に調整後、触媒
200mlを充填した直径42mmのカラムに通水し、
同時に次亜塩素酸ナトリウムをアンモニアに対して1.
0〜1.1当量連続添加しながら、4リットル/hおよ
び5リットル/hで通水して処理した。この時、触媒層
上部に200mlの液滞留部を設け、この液面を保持し
ながら通水した。アンモニアの処理効果は反応塔を通過
した液のアンモニア濃度及びT−Nの濃度を測定し確認
した。結果を表2に示す。
【0012】
【表2】 表2からわかるように、アンモニアは完全に分解され、
SV25でもT−Nで5mg/リットル以下に処理で
き、顕著な効果が認められる。
【0013】実施例2 被処理液として実施例1の10倍の濃度のアンモニアを
作成し、表3に示すように、実施例1と同様の処理を行
った。また、比較例1として液滞留部を設けない場合
(図2)及び比較例2として液を下から上へ流す上向流
で行った場合(図3)の処理を同時に行った。処理の効
果は実施例1と同様に処理液のアンモニア濃度及びT−
Nの濃度を測定し確認した。処理条件を表3、処理結果
を表4に示す。
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】表4からわかるように、本発明の方法によ
れば、被処理液のアンモニア濃度が2,500mg/リ
ットルと高い場合でも、SV25でT−Nを10mg/
リットル以下に処理できる。液滞留部を設けない場合
(比較例1)や、上向流(比較例2)の処理ではアンモ
ニアが完全に分解されないまま通過し、処理液中に残留
する。アンモニアが完全に分解されない大きな原因とし
ては、分解により発生するガスが触媒層に溜まり、液の
ショートパスなどが起き、液と触媒の接触が均一に行わ
れないことに起因している。この様に、本発明によれば
数千mg/リットルという高濃度のアンモニアも短時間
で完全に分解し、連続して安定した結果が得られる顕著
な効果が認められる。前記実施例では、塩素源として次
亜塩素酸ナトリウムを用いているが、有効な塩素を発生
する次亜塩素酸塩であれば、これに限定されるものでは
ない。
【0017】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、アンモ
ニア濃度が数千mg/リットルと高濃度の場合でも、低
濃度の場合と同じ流量で、反応塔一基による一段処理
で、連続的にT−Nとして10mg/リットル以下まで
処理でき、アンモニアを高濃度に含有する廃液の処理方
法として非常に有用な方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法に用いる装置の工程図。
【図2】比較例1に用いた装置の工程図。
【図3】比較例2に用いた装置の工程図。
【符号の説明】
1:被処理液、2:塩素、3:反応塔、4:液滞留部、
5:触媒層、6、7:定量ポンプ、8:排風機、9、1
0:廃ガス吸着槽、11:処理液、12:トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/58 C02F 1/72 B01J 21/18 B01J 29/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニア及び/又はその塩を含有する
    廃液中の窒素分を分解除去するアンモニア含有廃液の処
    理方法において、該廃液に含有アンモニア分に対して当
    量以上の塩素、塩素ガス又は酸化剤を添加して、該廃液
    を、上部にトレイ、邪魔板又は充填材の少なくとも一つ
    を設けた液の滞留部を有し、下部に触媒の充填部を有す
    る反応塔に、上部から下向流で通し、アンモニアを連続
    的に分解除去することを特徴とするアンモニア含有廃液
    の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記触媒が、活性炭又はゼオライトであ
    ることを特徴とする請求項1記載のアンモニア含有廃液
    の処理方法。
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JP6918146B2 (ja) * 2017-05-19 2021-08-11 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 液体および固体の排出物を収集して後に反応させて気体の排出物にする装置

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