JP3366142B2 - 水滴・塵等付着物除去装置 - Google Patents

水滴・塵等付着物除去装置

Info

Publication number
JP3366142B2
JP3366142B2 JP30974594A JP30974594A JP3366142B2 JP 3366142 B2 JP3366142 B2 JP 3366142B2 JP 30974594 A JP30974594 A JP 30974594A JP 30974594 A JP30974594 A JP 30974594A JP 3366142 B2 JP3366142 B2 JP 3366142B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
suction nozzle
product
nozzle
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30974594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08145561A (ja
Inventor
良和 菊地
Original Assignee
株式会社キクチ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社キクチ filed Critical 株式会社キクチ
Priority to JP30974594A priority Critical patent/JP3366142B2/ja
Publication of JPH08145561A publication Critical patent/JPH08145561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3366142B2 publication Critical patent/JP3366142B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、水滴・塵等付着物除
去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製品の製造工程中に付着した粉塵
や、水滴等の除去には、エアーノズルが用いられた。こ
れは、コンベア上を送られてくる製品に対して、コンベ
ア適宜位置の上方に設けられたエアーノズルから、空気
を製品に向けて噴出し、製品をこの空気のシャワーを潜
らせることによって、製品表面の上記付着物の除去を図
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがガラス等の製
品の表面に付着した水滴の除去を行う場合など、完全に
水滴の除去が行えない事態が往々にして生じた。これに
ついて詳述すると、図18へ示すように、ガラス板Aを
コンベアーBにて搬送し(搬送方向Bx)、上方より、
移送されてくる上記ガラス板Aに対して、エアーノズル
Eを向けて、空気を吹きかけ、その除去を行うとすれ
ば、ガラス板A後端部A1に付着していた水滴が、吹き
つけ方向Exと逆方向に舞い上がり再び付着していると
いうことが判明したのであった。これは、特にガラス板
Aの後端部に顕著に生じる現象であった。この原因は、
エアーノズルEの空気の噴出に際して、噴出された空気
の周囲にカルマン渦cが発生し、このカルマン渦cによ
って、空気の逆流が発生するために、上記のような巻返
しが生じているものと考えられる。
【0004】現状では、上記のようなカルマン渦流の発
生を完全に防ぐ手段が、何ら講ぜられておらず、充分な
対処がなされないままとなっていたのであった。本願発
明は、このような課題の解決を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係る水
滴・塵等付着物除去装置は、製品表面に付着した水滴や
塵等の不純物を空気等の気体を吹きかけることによって
飛散させ除去することが可能な空気等気体の吐出ノズル
1と、吐出ノズル1が製品表面に吹きかけた気体を吸い
込む吸引ノズル2と、吐出ノズル1及び吸引ノズル2に
対して相対的に製品を移動させ水滴・塵等の除去作業を
行う部位を順次変えていくことが可能な移送手段3とを
備える。吸引ノズル2は、吸い込み口20が、製品の移
動方向と交差する方向に長手を有するスリット或いは製
品の移動方向と交差する方向に並べられた小孔の列とし
て形成されたものである。更に吸引ノズル2は、上記吸
い込み口20付近であって吸い込み口20よりも移送さ
れてくる製品に対して前方側か或いは後方側或いはその
双方に、吸い込み口20の長手方向と略平行に、円筒状
或いは円柱状のローラ4が軸止されたものであることを
特徴とする。
【0006】本願第2の発明に係る水滴・塵等付着物除
去装置は、上記本願第1の発明に係る装置にあって、上
記吐出ノズル1が、移送されてくる製品に対して、吸引
ノズル2よりも後方に位置するものである。更に上記吸
引ノズル2は、上記吸い込み口20付近であって吸い込
み口20よりも移送されてくる製品に対して少なくとも
前方側へ、吸い込み口20の長手方向と略平行に、上記
ローラ4が軸止されたものであることを特徴とする。
【0007】本願第3の発明に係る水滴・塵等付着物除
去装置は、上記本願第1又は第2の発明に係る装置にあ
って、上記吸引ノズル2は、中空のハウジングである。
更に、吸引ノズル2は、他よりその内部へ負圧を供給す
る即ち吸引力を供給する吸気路23を備えると共にこの
吸気路23の末端開口部24が内部に形成されている。
吸引ノズル2内部は、上記末端開口部24と吸い込み口
20との間に、吸い込み口20の長手方向と平行に上記
ローラ4が軸止されている。吸い込み口20より吸引ノ
ズル2内部へ導かれた気体は、ローラ4近傍を通り抜け
て、吸気路23の末端開口部24へ吸引されるものであ
る。上記ローラ4は、軸止されている位置を吸引ノズル
2の前後に調整することが可能なるものである。
【0008】本願第4の発明に係る水滴・塵等付着物除
去装置は、上記本願第1又は第2又は第3の発明に係る
装置にあって、上記吐出ノズル1は、ストランド等の線
材の表面に付着した水滴等の不純物を空気等の気体を吹
きかけることによって飛散させ除去することが可能なも
のである。上記ローラ4表面は、その周面方向rに沿っ
て、適宜数の溝43…が設けられたものであり、製品で
ある線材を上記移送手段によって、その長手方向へ送る
間、ローラ4の表面がこの線材と当接するものであり、
このとき、線材表面の溝43…が、線材の上記移送の案
内をなすものである。
【0009】
【作用】本願第1の発明に係る水滴・塵等付着物除去装
置は、空気等気体の吐出ノズル1と共に気体の吸引ノズ
ル2を備えるものであり、吐出ノズル1から噴射された
気体は、他へ流れることなく、強制的に吸引ノズル2へ
吸引される。従って、従来のように、カルマン渦の発生
による噴出気体の逆流という事態を回避することが可能
となった。更に、このようにカルマン渦を発生させない
ことと共に、吸引ノズル2がローラ4を備えることによ
って、水滴・塵等の付着物の回収効率が高められてい
る。このような作用は、ローラ4が製品に対して適当な
間隔を保っている場合であっても、又製品と当接し、そ
の表面を倣うものであっても、得られるものである。現
在、付着物の除去作業中の、本願発明に係る装置での気
体の流れの詳細は判明していないが、発明者が、試験を
行い、経験的に、上記作用が得られることが確認されて
いる。特に、吸引ノズル2の上記ローラ4を、送られて
くる製品と当接させ、製品表面の、上記気体の吹き付け
及び気体の吸引回収を施す部位の付近を順次倣わせるこ
とによって、吸引ノズル2付近を他より幾分気密にする
ことが可能であり、吸引力を無駄にせず効率よく吸引が
行えるものである。当然軸止されているローラ4は、製
品と当接しても、製品の移送に従って連れ回り、その移
送を阻害することはない。従って、このようなローラ4
が設けられることによって、吸引ノズル2と製品との間
隔が、どのように設定されていても、上記吸引ノズル2
設置の効果を最大限享受することが可能である。尚、上
記のようにローラ4を製品表面に当接させる場合、ロー
ラ4は、吸引ノズル2の吸い込み口20を挟んで吐出ノ
ズル1と反対に位置する部位にのみ設けられるものとす
るか、或いは吸引ノズル2の吸い込み口20の前後両方
に設けられたものである場合は、吸い込み口20を挟ん
で吐出ノズル1と反対に位置するローラ4のみを製品と
当接させるようにする(移送手段に対し適当に傾いた状
態に、吸引ノズル2を装置へ設ければよい)。
【0010】本願第2の発明に係る水滴・塵等付着物除
去装置は、上記本願第1の発明に係る装置の作用に加え
て、吐出ノズル1は、送られてくる製品に対して、吸引
ノズル2より後方に位置する方が、付着物の除去効率の
よい結果が得られることから、このような配置を採るも
のであり、製品とローラ4が当接する場合も、又、適宜
間隔をおいて当接しない場合であっても、最も効率よく
付着物の除去が行えるものである。
【0011】本願第3の発明に係る水滴・塵等付着物除
去装置は、上記本願第1又は第2の発明の作用に加え
て、吸引ノズル2内部の吸気経路の途中に位置するロー
ラ4の位置を、吸引ノズル2の前後方向に調整すること
により、ローラ4の近傍を通り抜ける吸気の通り道を幾
分遮り或いは幾分開放して、風圧、風速或いは風量の調
節をなすことが可能である。
【0012】本願第4の発明に係る水滴・塵等付着物除
去装置は、上記本願第1又は第2又は第3の発明の作用
に加えて、ローラ4表面は、その周面方向rに沿って、
適宜数の溝43…が設けられたものであり、ローラ4の
表面がこの線材と当接させて、溝43…に移送の案内を
させるものであるため、ストランド等線材の表面の付着
物の除去が極めて円滑に行える。
【0013】
【実施例】以下図面を用いて本願発明の実施例について
説明する。図1へ本願発明の一実施例を示す。この図1
へ示す通り、本願発明に係る装置は、吐出ノズル1と、
吸引ノズル2と、移送手段3とを備える。各構成につい
て順に説明する。
【0014】図2及び図3を用いて説明すると、吐出ノ
ズル1は、本体が中空の箱体であり、表面に内部へ通じ
る吹き出し口10を有する。この吹き出し口10は、ス
リット状の長孔である。吐出ノズル1は、他より吐出す
る空気等気体を内部へ導く導入管11が設けられてい
る。
【0015】この導入管11は、筒状体であり、先端部
が、吐出ノズル1本体の中空の内部に挿入された状態で
固体されている。導入管11の吐出ノズル1本体の内部
へ位置する部位には、導入管11が他より導いてきた空
気等の気体を吐出ノズル1へ放出する放出孔12…が形
成されている。放出孔12…は、図3へ示すように、吐
出ノズル1内部にて、下方の吹き出し口10に対して、
その反対側に設けられ、上方へ向け開口している。
【0016】このような吐出ノズル1全体は、移送手段
2の上方に位置するものである(図1)。そして、上方
から移送手段2上の製品Aに向けて、上記吹き出しスリ
ット10より、空気等の気体を噴射する。これにより、
製品表面に付着した水滴や塵等の不純物を飛散させ除去
する。
【0017】図4、図5、図6、図7及び図8へ、吸引
ノズル2の一実施例を示す(図4は略側面を、図5は正
面側から眺めた状態の一部切欠略縦断面を、図6は下方
斜めから吸引ノズル2の底部を眺めた状態を、図7は図
6と同様の方向から吸引ノズル2を眺め且つ一部を切欠
させた状態を、掲げてある)。
【0018】吸引ノズル2は、吐出ノズル1と同じく、
移送手段3の上方に位置するものである(図1)。
【0019】この吐出ノズル2は、箱体として形成され
た中空のボックス部200と、図4及び図7へ示すよう
に、このボックス部200の外部に形成された中空のハ
ウジング部210とによって形成されている。そして、
図4及び図5へ示すように、上記ボックス部200は、
その内部に、吸引力を他より供給する筒状の導出管25
が形成されている。
【0020】この導出管25は、管状体であり、ボック
ス部200の側端部に、ボックス部200内部へ開口す
るように接続されている。導出管25は、吐出ノズル1
の導入管11と異なり、ノズル本体の内部に入り込む部
位を有するものではない(図5)。
【0021】ボックス部200と、上記の通りこのボッ
クス部200に接続された導出管25とが、吸気路23
を形成しているのである。
【0022】図4、図5及び図7へ示すように、この吸
気路23が供給する吸引力をハウジング部210に供給
するために、ボックス部200とハウジング部210と
を画する吸引ノズル2内部のボックス部200の底面2
01には、末端開口部24…が形成されている。この実
施例において、末端開口部24…は、図8へ示すよう
に、ボックス部200の底面201へ、ボックス部20
0の長手方向に沿って、2列に並んだ状態に形成され
た、複数の円形孔である(図8は、ボックス部200の
底面201のみが描かれている)。
【0023】ハウジング部210は、ボックス部200
の底面201を覆うように形成されたものであり、内部
211が中空の部屋となっている。
【0024】図4、図6及び図7へ示すように、ハウジ
ング部210の底部212には、吸い込み口20…が形
成されている。この実施例で、吸い込み口20…は、複
数の長孔(長手を有する孔)が、一列に並べられた状態
に配設されることによって形成されている。強度等が許
せば、単なる一本のスリットとして形成することも可能
である。
【0025】吸い込み口20…は、図6へ示すように、
ハウジング部210の長手方向に沿って、上記列をなし
ている。図1へ示すように、ハウジング部210(吸引
ノズル2)が、製品の移動方向と交差する方向に配設さ
れるものであるため、吸い込み口20…がなす列も、製
品の移動方向と交差する方向に伸びるものとなる。この
実施例において、上記吸い込み口20のなす列の長手幅
は約250mmが最適であり、その前後の幅は約1〜1
5mmが最適である。但し、通常ハウジング部210の
長さに併せて、上記250mmに限らず、約5mm〜約
5mの範囲にて、適当な数値の長手幅を持つ。勿論これ
以外の数値を持つものとして実施することも可能であ
る。これは、上記前後の幅についても同様である。
【0026】吸引ノズル2内部は、上記末端開口部24
と吸い込み口20との間に、吸い込み口20の長手方向
と平行に2つの円筒状或いは円柱状のローラ4,4が軸
止されている。
【0027】個々のローラ4は、パイプその他の筒状体
によって形成されたロール40であり、シャフト41を
有するものである(図5、図7)。図5へ示すように、
ロール40は、その両端部に、円盤45,45が配設さ
れている(図5では、切欠して左側が省略されているた
め、一方の円盤45のみが描かれている)。
【0028】円盤45,45は、上記ロール40の内部
に収まるように、その外径が、ロール41の内径を超え
るものではない。そして、この円盤45の外周と、ロー
ル41端部付近の内径部との間には、ベアリングボール
44…が介され、円盤45に対して、ロール40は回動
可能となっている。ロール40の中央には、シャフトが
41が通されている。シャフト41は、直接ロール40
とは接触するものではなく、円盤45,45を貫き、円
盤45,45と同体に固定されている(円盤45,45
に対して、シャフト41は回らないように固定されてい
る)。即ち円盤45,45を介して、ロール40へ遊嵌
しているのである。
【0029】シャフト41の両端部41a,41aは、
円盤45,45より、ロール40の外部へ突出するもの
であり、ハウジング部210へ固定されている。この実
施例において、上記固定は、シャフト41の端部41
a,41aの表面にねじ溝を形成しておき、ハウジング
部210を貫通させて、ハウジング部210の表面に
て、ナット等の適宜締付具41b,41bを螺合するこ
とによって行われる。このような固定の方法以外にも、
溶接その他の固定手段を採用することが可能である。
【0030】ハウジング部210の、上記シャフト41
が貫通する部分は、長孔44,44となっている(図
5、図6、図7)。長孔44は、シャフト41の端部4
1a,41aが、他のローラ4のシャフト41の端部4
1a,41aと、互いに近づき合い、或いは遠ざかるこ
とが可能なように、ハウジング部210側面において、
前後に長手を有している。
【0031】上記のように構成することによって、ロー
ル40,40間の間隔の調整を行うことが可能となって
いる。ロール40,40間の間隔の変更を行おうとする
場合、締付具41b,41bを緩め、シャフト41を、
長孔42,42の長手に沿って、ハウジング部210の
前後方向に位置を変え、所望の位置にて締付具41b,
41bを再び締付けて固定すればよい。即ち、夫々のロ
ール4,4のシャフト41,41間の間隔の調整は、双
方のシャフト41,41の、或いは何れか一方のシャフ
ト41の、位置を変えることによって、行えばよいので
ある。吸い込み口20より吸引ノズル2内部へ導かれた
気体は、これら2つのローラ4,4間を通り抜けて、吸
気路23の末端開口部24へ吸引されるものであり、従
って、ロール40,40間の間隔即ち、ローラ4,4同
士の間隔を上記の通り調整可能とすることによって、図
4へ示す吸引ノズル2において、吸引気体の圧力や、流
量や速度等の調整を行うことができるのである。
【0032】図4へ示すように、ローラ4,4を構成す
る上記のロール40,40の上端は、ボックス部200
の底面201と当接或いは、ほぼ当接に近い状態まで近
接するものである。但し、そのローラ4,4の回転即ち
ロール40,40の円滑な回転を阻害しないものである
必要がある。上記のような当接状態は、上記シャフト4
1の端部41a,41aと、長孔41b,41bとにお
ける位置調整によっても、維持される(位置調整の際の
シャフト41の移動方向はボックス部200の底面20
1と平行となっている)。
【0033】ハウジング部210は、図4、図6及び図
7へ示すように、その下部の、吸い込み口20の前後
に、開口部5,5が形成されている。この開口部5,5
は、吸い込み口20の長手(吸い込み口20をなす長孔
の列が伸びる方向)に沿って、これとほぼ平行な長手を
有する。この開口部5,5より、ロール4,4は、その
外周面(の一部)が外部へ露出するのである。
【0034】図4へ示すように、吐出ノズル1から製品
に吹きかけられ、吸い込み口20より吸引ノズル2内部
へ導かれた気体は、これら2つのローラ4,4間を通り
抜けて、吸気路23の末端開口部24へ吸引される。
【0035】吸引ノズル2は、装置本体(図示しな
い。)に、吐出ノズル1と共に、固定されている。図1
へ示すように、移送されてくる製品Aに対して、吐出ノ
ズル1は、吸引ノズル2の後方に位置し、吹き出し口1
0が下方前方に向けて(前方とは図1の左方向)適当な
角度を有するように、固定されている(この角度は、製
品の寸法、移送の速度、風速等の条件によって、最も適
当なものを選択して実施すればよい)。
【0036】上記の吹き出し口10から噴出された空気
等の気体を、効率よく受けるために、吸引ノズル2も幾
分角度を以て、即ち、吸い込み口20が真下を向くので
はなく、製品の下方後方に向けて(後方とは図1の右方
向)適当な角度を持つように配設されている。特に、吸
引ノズル2の上記角度調整が容易に行えるように、図9
へ示すように、吸引ノズル2のボックス部200におい
て、その側部に、反対側の側部に設けられた前述の導出
管25と同心になるように、タップ26を立てておく。
タップ26は、外周が螺刻されており、装置本体へ、螺
合或いはナット締めすることによって固定する(図示し
ない)。このように固定することによって、吸引ノズル
2の向きの調整が容易に行える。調整の際は、上記螺合
或いはナットを緩めて、所望の角度に吸引ノズル2の向
きを変えた後、再び螺合或いはナット締めを行えばよい
のである(図示しない)。
【0037】移送手段3は、上面へ製品を載置し、他へ
搬送することが可能なコンベア等の装置である。このよ
うな移送手段3は、吐出ノズル1及び吸引ノズル2に対
して相対的に製品を移動させ、対応する部位を順次変え
ていくことが可能である。
【0038】勿論、製品に対し吐出ノズル1や吸引ノズ
ル2の方が移動するようにしてもよいが、コンベア等の
装置を用いて、上記実施例の通り、製品の方を吐出ノズ
ル1や吸引ノズル2に対して移動するようにしておけ
ば、製品の製造ラインに、本願付着物除去装置を組み込
むことが容易に行え便利である。
【0039】図1に示す実施例では、この移送手段3の
上方にのみ、吐出ノズル1及び吸引ノズル2が配設され
ているが、移送手段3の載置面(ベルトコンベアである
場合は、そのベルト)を金網等の通気性のあるものとし
て、この移送手段3の下方にも吐出ノズル1や吸引ノズ
ル2を配設することも可能である(図示しない)。
【0040】上述のように構成された本願装置は、図1
0へ示すように、ローラ4の一方を接触させるようにし
て使用するのが、最適である。この状態で、吸引する気
体が、分散せずに、効率よく吸い込める。吐出ノズル1
の吹き出し風速は、約80〜150m/s(毎秒)が最
適であり、この際、移送手段3の移送速度は、約2〜1
5m/sが適切である。
【0041】他方、上記のような構成を採りつつも、必
ずしもローラ4を製品に対して接触させる必要はなく、
例えば図11及び図12へ示す状態であっても、即ち接
触しない状態であっても、良好な吸引が行える。又、上
記のような吸引能率の前提として、図11から図12の
状態へ、移送手段3によって製品Aが移動していくので
あるが、吸引ノズル2の配設によって、図12へ示すよ
うに、カルマン渦の発生が完全に排除されている。
【0042】上述のように、吸引ノズル2の吸い込み口
20の前後に2つのローラ4,4が形成されることによ
って、例えば、移送方向が逆になった場合等も、吸引ノ
ズル2の向きを調整し、吐出ノズル1の配設位置を変え
るだけで対応でき、便利である。
【0043】又、上記のような選択や変更の余地がない
場合は、吸い込み口20より後方に位置するローラ4
は、回転しない単なるパイプであっても実施可能であ
る。上記のような場合、図13へ示すように、当初よ
り、吸い込み口20の前方に位置するローラ4ただ1つ
のみが設けられたものとして実施することも可能であ
る。但し、最大限、本願発明の効果を得るためには、前
後双方にローラ4,4を設ける前述の構成が最も好適で
ある。
【0044】更に、図14へ示すように、ハウジング部
210の底面中央に、開口部を形成し、その中央にロー
ラ4を一つ配設し、このローラ4の前後の隙間を吸い込
み口20,20として、実施することも可能である。
【0045】尚、吸引ノズル2(のローラ4)を製品に
対して接触させないで使用する場合にも、前後に2つの
ローラ4,4を設けて実施すれば下記の効果が得られる
ものである。図17へ示すように、吸引ノズルにローラ
4を設けずに実施としたた場合、例えば、ノズル2’
は、断面視略矩形の箱体とした場合に、吸い寄せられて
前後両端部に来た空気(吐出ノズル1が吐出したもので
あるか否かを問わない。)について、この前後両端部に
より、吸い込み口20へ向かない気流e,eを生じさせ
てしまう。ところが、既述の通りローラ4,4を設けて
おくことにより、図16へ示すように、このような気流
e,eも吸い込み口20へ向けてやることができるので
ある。従って、前後にローラ4,4を設けておくのは、
製品との接触を前提としない場合であっても、極めて好
ましいものである。
【0046】製品がストランド等の線材Sである場合
は、図15へ示すように、ローラ4の(ロール40の)
表面に、その周面方向rに沿って、適宜数の溝43…を
形成しておき、この溝43…に線材Sの案内をさせる。
このように線材Sを処理の対象とする場合、コンベア以
外の移送手段、即ち、線材を引っ張る巻取り具等の装置
が、移送手段として用いられる。
【0047】
【発明の効果】本願第1の発明の実施によって、カルマ
ン渦の発生を抑え、製品表面の付着物の除去が確実に行
えるようになった。又その際、飛ばされた付着物を吸引
ノズルが回収する効率が著しく高められた。特に、気体
の吐出、吸引を行うに際して、気密な部屋を、別途形成
するものではなく、開放的な状態で、簡単に実施するこ
とができる。この結果製造ライン等に簡単に組み込むこ
とができ、極めて低コストにて、上記効果を得ることが
できる。更に上述の通り、気体の吐出、吸引を、気密な
部屋の内部にて行うものではなく、開放的な状態で行う
ものであるため、処理を行おうとする製品がどのような
ものであっても、僅かな調整で比較的簡単に対応し、容
易に付着物の除去が行える極めて汎用性に優れるもので
ある。
【0048】本願第2の発明の実施によって、上記第1
の発明と同様の効果を得ることに加えて、当初より最も
効果的なローラの配置がなされているものであるため、
大掛かりな調整を必要とせず、容易に上記第1の効果を
最大限享受することが可能である。
【0049】本願第3の発明の実施によって、上記本願
第1又は第2の発明の効果を得ることに加えて、吸引ノ
ズルが吸引する際の、風圧、風速或いは風量の細かな調
節が、吸引ノズル側の調整にて可能である。
【0050】本願第4の発明の実施によって、上記本願
第1又は第2又は第3の発明の効果を得ることに加え
て、ストランド等線材といった長尺の特殊な形状の製品
についても、その表面の付着物の除去が極めて円滑に行
えるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例を示す全体略側面図であ
る。
【図2】本願発明の吐出ノズル1の一実施例を示す全体
斜視図である。
【図3】本願発明の吐出ノズル1の一実施例を示す一部
切欠全体斜視図である。
【図4】本願発明の吸引ノズル2の一実施例を示す全体
略側面図である。
【図5】本願発明の吸引ノズル2の一実施例を示す一部
切欠要部略縦断面図である。
【図6】本願発明の吸引ノズル2の一実施例を示す全体
斜視図である。
【図7】本願発明の吸引ノズル2の一実施例を示す一部
切欠全体斜視図である。
【図8】本願発明の吸引ノズル2のボックス部200底
面201の一実施例を示す正面図である。
【図9】本願発明の吸引ノズル2の一実施例を示す正面
図である。
【図10】本願発明の一実施例を示す全体側面図であ
る。
【図11】本願発明の一実施例を示す全体側面図であ
る。
【図12】本願発明の一実施例を示す全体側面図であ
る。
【図13】本願発明の吸引ノズル2の一実施例を示す全
体斜視図である。
【図14】本願発明の吸引ノズル2の一実施例を示す全
体斜視図である。
【図15】本願発明の吸引ノズル2の一実施例を示す全
体斜視図である。
【図16】本願発明の吸引ノズル2の使用状態を示す説
明図である。
【図17】吸引ノズルを、縦断面視略矩形とした場合に
生じる問題についての説明図である。
【図18】従来の吐出ノズルの使用状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 吐出ノズル 2 吸引ノズル 3 移送手段 4 ローラ 10 吹き出し口 20 吸い込み口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 5/00 F26B 15/00 F26B 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品表面に付着した水滴や塵等の不純物
    を空気等の気体を吹きかけることによって飛散させ除去
    することが可能な空気等の気体の吐出ノズル(1) と、吐
    出ノズル(1) が製品表面に吹きかけた気体を吸い込む吸
    引ノズル(2)と、吐出ノズル(1) 及び吸引ノズル(2) に
    対して相対的に製品を移動させ水滴・塵等の除去作業を
    行う部位を順次変えていくことが可能な移送手段(3) と
    を備えてなり、 吸引ノズル(2) は、吸い込み口(20)が、製品の移動方向
    と交差する方向に長手を有するスリット或いは製品の移
    動方向と交差する方向に並べられた小孔の列として形成
    されたものであり、 更に吸引ノズル(2) は、上記吸い込み口(20)付近であっ
    て吸い込み口(20)よりも移送されてくる製品に対して前
    方側か或いは後方側或いはその双方に、吸い込み口(20)
    の長手方向と略平行に、円筒状或いは円柱状のローラ
    (4) が軸止されたものであることを特徴とする水滴・塵
    等付着物除去装置。
  2. 【請求項2】 上記吐出ノズル(1) は、移送されてくる
    製品に対して、吸引ノズル(2) よりも後方に位置するも
    のであり、 更に上記吸引ノズル(2) は、上記吸い込み口(20)付近で
    あって吸い込み口(20)よりも移送されてくる製品に対し
    て少なくとも前方側に、吸い込み口(20)の長手方向と略
    平行に、上記ローラ(4) が軸止されたものであることを
    特徴とする請求項1記載の水滴・塵等付着物除去装置。
  3. 【請求項3】 上記吸引ノズル(2) は、中空のハウジン
    グであり、 更に、吸引ノズル(2) は、他よりその内部へ負圧を供給
    する即ち吸引力を供給する吸気路(23)を備えると共にこ
    の吸気路(23)の末端開口部(24)が内部に形成され、 吸引ノズル(2) 内部は、上記末端開口部(24)と吸い込み
    口(20)との間に、吸い込み口(20)の長手方向と平行に上
    記ローラ(4) が軸止されており、吸い込み口(20)より吸
    引ノズル(2) 内部へ導かれた気体は、ローラ(4) 近傍を
    通り抜けて、吸気路(23)の末端開口部(24)へ吸引される
    ものであり、 上記ローラ(4) は、軸止されている位置を吸引ノズル
    (2) の前後に調整することが可能なるものであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の水滴・塵等付着物除去
    装置。
  4. 【請求項4】 上記吐出ノズル(1) は、ストランド等の
    線材の表面に付着した水滴等の不純物を空気等の気体を
    吹きかけることによって飛散させ除去することが可能な
    ものであり、 上記ローラ(4) 表面は、その周面方向(r) に沿って、適
    宜数の溝(43)…が設けられたものであり、製品である線
    材を上記移送手段によって、その長手方向へ送る間、ロ
    ーラ(4) の表面がこの線材と当接するものであり、この
    とき、線材表面の溝(43)…が、線材の上記移送の案内を
    なすものであることを特徴とする請求項1又は2又は3
    記載の水滴・塵等付着物除去装置。
JP30974594A 1994-11-17 1994-11-17 水滴・塵等付着物除去装置 Expired - Fee Related JP3366142B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30974594A JP3366142B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 水滴・塵等付着物除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30974594A JP3366142B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 水滴・塵等付着物除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08145561A JPH08145561A (ja) 1996-06-07
JP3366142B2 true JP3366142B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=17996792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30974594A Expired - Fee Related JP3366142B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 水滴・塵等付着物除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3366142B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113625079A (zh) * 2021-08-03 2021-11-09 刘朋 一种安全性高的电力电网输电检测设备及其检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08145561A (ja) 1996-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3432819B1 (ja) 液体吹付付与装置、それを使用した液体の吹き付け付与方法、及び薬液
EP0640411B1 (en) Dust removing system
TWI393588B (zh) 噴嘴裝置、使用該噴嘴裝置之藥液之給予方法及藥液
JP4819473B2 (ja) 印刷直後の印刷物にパウダースプレーするためのスプレーノズルとその方法
TW200531145A (en) Two-fluid nozzle for cleaning substrates and substrate cleaning device
JPH11505481A (ja) 連続印刷インク噴射ノズルの洗浄流体装置および方法
KR100337224B1 (ko) 압연대출구의간극을비접촉밀봉하기위한장치
JP2005294819A (ja) 基板洗浄用2流体ノズル及び基板洗浄装置
JPH11117U (ja) 粉末塗装装置等のための粉末回収装置
JP3366142B2 (ja) 水滴・塵等付着物除去装置
JP2000514002A (ja) シート表面から液体を除去するための液体除去装置
JPH11115157A (ja) プリント機械に供給される被プリント物をクリーニングする装置を備えているプリント装置
US5596783A (en) Sheet and web cleaner with face plate on suction hood
JP2002200591A (ja) 紙粉除去装置
JPH07132270A (ja) 液体除去装置
JP3850903B2 (ja) 旋回流型噴霧乾燥装置
US7082875B2 (en) Dust collection apparatus of printing press
JPS61277542A (ja) 連続紙の紙粉除去方法及び連続紙の紙粉除去装置
JPH07241770A (ja) 研削液供給装置
US7303634B2 (en) Method and apparatus for feeding a treating agent onto a moving surface
JPH02221421A (ja) カード揚りスライバを除塵する方法と装置
JPH0565411U (ja) 液切り装置
JPS6144927B2 (ja)
CA1065755A (en) Purifying apparatus
JP3320672B2 (ja) 枚葉紙印刷機のデリバリー装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101101

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121101

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131101

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees