JP3364598B2 - 温水機器用安全弁 - Google Patents

温水機器用安全弁

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JP3364598B2
JP3364598B2 JP06774399A JP6774399A JP3364598B2 JP 3364598 B2 JP3364598 B2 JP 3364598B2 JP 06774399 A JP06774399 A JP 06774399A JP 6774399 A JP6774399 A JP 6774399A JP 3364598 B2 JP3364598 B2 JP 3364598B2
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修英 加藤
弘之 水野
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株式会社ヨシタケ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水ボイラー等の
温水機器の安全機器として取付けられる温水機器用安全
弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の安全弁としては、実公昭
61ー43031号公報に開示された沸騰防止弁が見受
けられる。この沸騰防止弁は、弁箱にワックスを封入し
た感熱体を装備し、温水機器内の温度が設定温度より上
昇した場合、感熱体内のワックスが熱膨張し、感熱体の
ピストンの進退により弁体を変位させて開閉弁する様に
成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この沸
騰防止弁では、温水機器内の過剰圧力に応動して熱湯を
外部へ排出する逃し弁としての機能を有していない。
又、温水機器の運転停止後に、内部の温度降下による温
水機器内の負圧化を、温水機器内に大気を吸引すること
で防止する空気弁(負圧破壊弁)としての機能を有して
いない。よって、温水機器には、沸騰防止弁と、逃し弁
及び負圧破壊弁を併用せねばならなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
み、弁箱内をダイヤフラムにて1次側流路と2次側流路
とに区画形成し、ダイヤフラムを調節バネにて1次側流
路側に付勢すると共に、ダイヤフラムの中心に受圧部を
設け、その周囲に1次側流路と2次側流路とを連通する
弁口を設けると共に、該弁口の周囲に1次側流路へ突設
した弁座を設け、該弁座には弁バネにて閉弁方向に付勢
した弁体を着離自在に設け、該弁体には受圧部をピスト
ンで押圧する感熱体を貫通挿着し、該感熱体を摺動自在
に支持することにより、沸騰防止弁、逃し弁及び負圧破
壊弁の機能を具備する様にして、上記課題を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。1は本発明に係る安全弁であり、該安
全弁1の弁箱2は、入口3と出口4の流路を直角に形成
したものであり、下部に入口3を設けた下箱5と、側方
に出口4を設けた上箱6から成り、弁箱2の内部を入口
3に通ずる1次側流路7と、出口4に通ずる2次側流路
8とに区画形成するダイヤフラム9を介して、両箱5、
6を接合している。
【0006】下箱5において、1次側流路7は、入口3
から直上して設け、1次側流路7においてダイヤフラム
9と対面する開口部7aを大径段部10を介して拡径形成し
ている。又、1次側流路7の中途部位から大径段部10に
渡って複数の溝11を形成している。上箱6において、2
次側流路8における1次側流路7との対面側、即ち上箱
6の上部に相当する部位に開口部6aを設け、該開口部6a
に調節ネジ12をOリングで以て水密状に螺入して開口部
6aを密栓している。又、調節ネジ12の上方には、上面が
平坦なキャップ13で開口部6aを被冠している。
【0007】ダイヤフラム9は、その中央に開設した円
形穴に略円筒状の弁口ガイド14を挿通している。弁口ガ
イド14は、その中空部に軸線に対し垂直な隔壁を設ける
と共に、該隔壁の中心部を残して、その周囲に複数の弁
口15を設け、1次側流路7と2次側流路8を連通してい
る。又、前記隔壁の中心部を受圧部16と成すと共に、弁
口ガイド14の1次側流路側7の開口端部を弁座17と成
し、該弁座17より段差を設けて弁口ガイド14の外方に円
盤状のダイヤフラム押さえ18を突設し、該ダイヤフラム
押さえ18をダイヤフラム9の(1次側流路7側に面す
る)下面に当接している。よって、弁座17は弁口15の周
囲に1次側流路7へ突出して設けられている。
【0008】又、ダイヤフラム9の(2次側流路8側に
面する)上面に弁口ガイド14を挿通して成る略円盤状の
ダイヤフラム押さえ19を当接し、弁口ガイド14の上端部
を外方拡径状に屈曲する様にかしめてダイヤフラム押さ
え19における弁口ガイド14の挿通口19a周縁を掛止し、
上下のダイヤフラム押さえ18、19でダイヤフラム9を挟
着している。又、ダイヤフラム押さえ19の外周に周壁19
bを立設し、該周壁19bの上端部には所定間隔を設けて
複数の爪片19cを上方突設している。
【0009】ダイヤフラム押さえ19の周壁19b内側に
は、該周壁19bの内径より外周縁が小径な略ハット型の
バネ受け20を配し、周壁19bに設けた爪片19cを内側へ
屈曲して、これをバネ受け20の抜止めと成し、周壁19b
内にバネ受け20を保持する様に成している。そして、バ
ネ受け20外周縁と周壁19bとの間に有する隙間Sを介し
て弁口15と2次側流路8とを連通している(図5参
照)。
【0010】弁箱2上部では、キャップ13の外方から調
節ネジ12を介して2次側流路8内に調節棒21を挿通して
いる。調節棒21は、調節ネジ12にOリングで以て摺動自
在に挿通し、キャップ13の外面に突出した上端部を手動
レバー22の支点に枢着している。調節棒21の下端側はバ
ネ受け20の中心を貫通し、該バネ受け20を調節棒21の下
端側に外方突設した鍔部21aで抜止め掛止している。
又、調節棒21の鍔部21aより下端は、円錐状に形成して
成り、かかる尖端21bを受圧部16に当接している。そし
て、調節ネジ12とバネ受け20間に調節バネ23を圧縮介装
し、該調節バネ23の弾性力を調節棒21を介して受圧部16
に作用させることにより、受圧部16と共にダイヤフラム
9を1次側流路7側へ付勢し、ダイヤフラム9は、その
下面のダイヤフラム押さえ19を介して下箱5の大径段部
10に載置している。
【0011】弁座17には弁体24を着離自在に設け、該弁
体24の弁棒として感熱体25を取付けている。感熱体25
は、略筒状の胴部25a内にワックスを封入しており、胴
部25aの基端側には大径な鍔部25bを設けると共に、胴
部25aの先端にワックスの熱膨張収縮により進退自在と
成したピストン25cを挿着している。そして、感熱体25
における胴部25aのピストン25c側を弁体24に貫通挿着
して固定し、ピストン25cの伸長で受圧部16を押圧する
様に成している。
【0012】又、1次側流路7の入口3には、中心に感
熱体25の鍔部25bより先(ピストン25c側)の胴部25a
基端側を摺動自在に挿通支持したガイドリング26を螺入
している。ガイドリング26において、感熱体25の挿通部
26aは、鍔部25bより小径に形成し、挿通部26aの周囲
に、複数の導通孔26bを設け、外部と1次側流路7を連
通している。
【0013】そして、弁体24とガイドリング26間に、調
節バネ23より弾性力の小さい弁バネ27を圧縮介装し、該
弁バネ27にて弁体24を閉弁方向に付勢している。弁体24
の2次側流路8方向(図において上方)への移動距離
は、図1に示す閉止(閉弁)状態において、鍔部25bと
ガイドリング26との距離に等しく、この距離は、ダイヤ
フラム9の2次側流路8方向への変位より短くしてい
る。従って、図2に示す様に、1次側流路7内の圧力が
上昇した時にダイヤフラム9と共に弁体24が変位し、鍔
部25bがガイドリング26の外側面に当接した後、更にダ
イヤフラム9は2次側流路8側へ変位して、弁体24から
弁座17を離脱させ、1次側流路7と2次側流路8を連通
させる様に成している。
【0014】又、かかる手段の変形例として、図6に示
す様に、大径段部10において、1次側流路7の求心方向
に弁体24の外周に係合する凸部10aを突設し、該凸部10
aに弁体24が係合する位置を弁体24の2次側流路8方向
への移動限界位置とし、図7に示す様に、1次側流路7
内の圧力上昇時に、かかる位置よりもダイヤフラム9が
2次側流路8へ変位し、弁体24から弁座17を離脱させ、
1次側流路7と2次側流路8を連通する様に成してい
る。尚、この変形例において、感熱体25の鍔部25bとガ
イドリング26間の距離は、弁体24の2次側流路8方向へ
の移動距離に等しいか、又はそれ以上(図示例)に設定
している。
【0015】上記安全弁1は、弁座17と弁体24を強制的
に離隔させる強制開弁手段Aを設けている。この強制開
弁手段Aは、調節バネ23にて1次側流路7側へ付勢した
調節棒21と、該調節棒21を介してダイヤフラム9に連繋
した手動レバー22から成る。この手動レバー22は、強制
開弁手段Aの操作手段Bと成り、通常は調節棒21に対し
垂直状態と成している。
【0016】そして、図1に示す閉弁状態において、手
動レバー22を下方に押圧することにより調節バネ23の弾
性力に抗して調節棒21を介しバネ受け20を引き上げ、該
バネ受け20の外周縁がダイヤフラム押さえ19の爪片19c
に係合してダイヤフラム9と弁座17を弁体24より離脱さ
せる様に変位させ、1次側流路7と2次側流路8を連通
させる。又、手動レバー22に対する押圧力を解除するこ
とで、調節バネ23の弾性力により、弁座17が弁体24に接
触して、閉弁状態に復帰する。又、上記強制開弁状態を
維持するには、図1に二点鎖線で示す様に、手動レバー
22を押し上げ、これをキャップ13上に倒立させて調節棒
21を引き上げ保持し、上記と同様に弁座17を弁体24より
離脱させ、強制開弁する。この強制開弁状態を解除する
には、手動レバー22を押し倒して、元の状態に復帰する
ことで成し得る。
【0017】次に、安全弁1の他の実施例を図8、9に
基づき説明する。この安全弁1の変形の大きな特徴は、
強制開弁手段Aにあり、この変形した強制開弁手段Aに
伴い安全弁1の内部構成を一部変形しており、上記と同
一又は相当部分には同じ符号を付し、説明は省略する。
安全弁1の内部構造の変形については、感熱体25のピス
トン25cを長尺状に形成し、該ピストン25cを受圧部16
に摺動自在に挿通している。ピストン25cの基端側に
は、円盤状の押圧部25dを外方突設し、感熱体25におけ
る胴部25a内のワックスが熱膨張して、ピストン25cを
突出した時に、押圧部25dが受圧部16を押圧し、弁座17
から弁体24を離脱させ、開弁させる様に成している。
又、ダイヤフラム9上面のダイヤフラム押さえ19は、爪
片19cを廃し、その表面に調節バネ23を当接してこれを
バネ受け19dと成し、調節バネ23によりダイヤフラム9
と弁座17を閉弁方向に付勢している。
【0018】強制開弁手段Aは、弁箱2外方から調節ネ
ジ12を介して2次側流路8内に摺動自在に挿通した調節
棒21と、該調節棒21を外方突出する様に付勢する戻しバ
ネ28と、調節棒21を介してピストン25cの先端を押圧及
び押圧解除する操作手段Bとから成る。調節ネジ12は、
その中央を円柱状に膨出した頭部29を設け、該頭部29を
弁箱2上部より突出して成り、このため弁箱2の上部を
被冠するキャップ13を廃している。
【0019】そして、頭部29の上端から下方に渡って調
節棒21より大径な凹部30を設け、該凹部30の底部に調節
棒21を挿通している。調節棒21はその上方に上下一対の
鍔片31、31aを外方突設し、下方の鍔片31と凹部30底部
間に戻しバネ28を圧縮介装すると共に、上方の鍔片31を
凹部30の上口に配したスナップリング32で抜止め掛止
し、調節棒21を外方に付勢している。かかる状態におい
て、調節棒21は、その上端を凹部30より外方突出すると
共に、その下端を感熱体25におけるピストン25cの先端
と離間している。この離間距離は、操作手段Bによる調
節棒21の押圧状態において、調節棒21の下端がピストン
25cの先端を押圧し、弁座17から弁体24を離脱させるに
充分な長さ(図9参照)にして、且つ、1次側流路7内
の圧力上昇時において、弁体24の2次側流路8方向への
限界移動位置(図示例では、感熱体25の鍔部25bがガイ
ドリング26に当接した状態)で、又は1次側流路7内が
設定温度以上に達したピストン25cの突出時において、
ピストン25cの押圧部25dが受圧部16を押圧して弁座17
から弁体24を離脱した位置で、ピストン25cが調節棒21
に当接、又は近接する長さに設定している。尚、鍔片3
1、31a間にはOリングを介在し、該Oリングで以て調
節棒21と凹部30との水密性を図っている。
【0020】操作手段Bは、調節棒21の押圧体33と、該
押圧体33を介して調節棒21を押圧又は押圧解除する手動
レバー22と、押圧体33と手動レバー22を取付けた支持金
具34とから成る。支持金具34は、調節ネジ12の頭部29外
周に設けた突条29aに摺動自在に装着した断面略コ字状
のC型リング35と、該C型リング35の開放側左右(図示
例では片側のみを示す。)に立ち上がり形成した支柱36
とから成る。そして、支柱36の反対側に押圧体33の基端
部を固着している。押圧体33は、板バネを所定形状に屈
曲形成して片持ち梁状と成したものであり、その基端側
を略C型に丸めて弾性を付与した固定端33aとし、該固
定端33aより支柱36間へ向かい主体部33bを延出形成し
ている。主体部33bは、調節棒21の上端を越えた位置ま
で水平に延出形成し、かかる位置より上方へ鉤状に屈曲
形成し、かかる鉤状屈曲部33cより斜め下方へ傾斜部33
dを延出形成し、該傾斜部33dの先端方を支柱36間に配
している。手動レバー22は、その柄22aを押圧体33の固
定端33a側に指向させると共に、その支点を支柱36間に
介在枢着している。
【0021】そして、図8に示す閉弁状態において、手
動レバー22を下方に押圧することにより、押圧体33を介
してその固定端33a及び戻しバネ28の弾性力に抗して調
節棒21を押し下げ、調節棒21が弁バネ27の弾性力に抗し
てピストン25cを下方押圧して弁座17から弁体24を離脱
させ、1次側流路7と2次側流路8を連通させる。手動
レバー22に対する押圧力を解除することで、固定端33a
の弾性力で押圧体33及び手動レバー22が復帰し、戻しバ
ネ28の弾性力により調節棒21が復帰してピストン25cか
ら離隔し、弁バネ27の弾性力により弁体24が弁座17に接
触して、閉弁状態を復帰する。又、上記強制開弁状態を
維持するには、図9に示す様に、手動レバー22を押し上
げ、押圧体33の傾斜部33d上に垂直に倒立させて調節棒
21を押し下げ保持し、上記と同様に弁座17から弁体24を
離脱させ、強制開弁する。この強制開弁状態を解除する
には、手動レバー22を押し倒して、元の状態に復帰する
ことで成し得る。
【0022】次に本発明に係る温水機器用安全弁の作用
について説明する。安全弁1は、温水機器に入口3を接
続して取付けられ、温水機器内が設定温度以下、又は設
定圧力以下で大気圧以上の場合、図1、8に示す様に、
調節バネ23及び弁バネ27により閉弁方向に付勢された弁
座17(ダイヤフラム9)と弁体24とは接触して閉弁して
いる。
【0023】温水機器内が設定圧力以上に上昇した場
合、1次側流路7内の圧力上昇により、調節バネ23の弾
性力に抗してダイヤフラム9が2次側流路8側へ変位す
る。ダイヤフラム9が変位すると、弁バネ27により弁体
24が弁座17に着座した状態で同方向に変位する。弁体24
が2次側流路8方向への移動限界位置に達すると、即ち
感熱体25の鍔部25bがガイドリング26に掛止(図2参
照)、又は弁体24が凸部10aに掛止(図7参照)する
と、これよりも更に2次側流路8側へ変位するダイヤフ
ラム9によって、弁座17が弁体24より離脱して開弁し、
弁口15を介して1次側流路7の圧力流体を2次側流路8
へ逃がし、1次側流路7内の圧力が設定値まで降下する
と、調節バネ23の弾性力により、ダイヤフラム9が1次
側流路7側へ変位し、弁座17が弁体24に着座し閉弁す
る。
【0024】又、温水機器の運転停止による温度降下に
より、温水機器内が圧力降下し負圧化した場合、外部に
連通している2次側流路8内の大気圧より1次側流路7
内の圧力が降下するため、2次側流路8の圧力(大気
圧)が弁バネ27の弾性力に抗して弁体24を1次側流路7
の入口3側へ押圧し、弁座17から弁体24が離脱して開弁
し、2次側流路8を通じて1次側流路7内に大気圧を吸
引し、1次側流路7内の圧力が設定値まで上昇すると、
弁バネ27の弾性力により、弁体24が弁座17に着座し閉弁
する。
【0025】温水機器内の温度が設定温度より上昇した
場合、感熱体25内のワックスが熱膨張し、ピストン25c
を突出させる。そして、受圧部16をピストン25cの先端
(図4参照)、又は押圧部25d(図8の安全弁)が押圧
することで、ガイドリング26に摺動自在に支持されてい
る胴部25aが、弁バネ27の弾性力に抗して相対的に1次
側流路7の入口3側へ後退移動し、これにより弁体24が
弁座17から離脱して開弁し、1次側流路7内の過熱流体
を2次側流路8通じて外部へ排出し、1次側流路7内が
温度降下すると、ワックスが熱収縮してピストン25cを
後退させ、弁バネ27の弾性力で弁体24が弁座17に着座し
閉弁する。
【0026】又、閉弁時において、手動レバー22を揺動
したり、又は手動レバー22を90度回動して倒立保持さ
せることにより、図1、6に示す安全弁1では、調節バ
ネ23の弾性力に抗して調節棒21を介してバネ受け19dを
上動し、該バネ受け19dに係合したダイヤフラム押さえ
19を介してダイヤフラム9を引き上げ、弁体24より弁座
17を離脱させ、1次側流路7と2次側流路8を強制的に
連通させる。又、図8、9に示す安全弁1では、手動レ
バー22により押圧体33が戻しバネ28の弾性力に抗して調
節棒21を押し下げ、ピストン25cを弁バネ27の弾性力に
抗して下方押圧し、弁座17より弁体24を離脱させ、1次
側流路7と2次側流路8を強制的に連通させる。
【0027】
【発明の効果】要するに請求項1記載の発明は、上記構
成より成るので、1次側流路7内が、設定値より圧力上
昇した場合、負圧化した場合、又は設定値より温度上昇
した場合のいずれの状況にも対応して、1次側流路7側
を設定圧力及び設定温度に保持することができ、従来併
設する必要があった逃し弁、負圧破壊弁及び沸騰防止弁
の機能を全て具備しているので、温水機器への据え付け
作業を容易にして、且つ設備費を軽減できる。
【0028】又、請求項2記載の発明によれば、強制開
弁手段Aにより弁座17と弁体24を強制的に離隔させるこ
とにより、出口4からの排水の有無で弁体24が正常に1
次側流路7と2次側流路8を連通させるか否かの作動状
態を確認したり、又は弁体24と弁座17との間に挟まった
汚物等を排水とともに除去し、弁機構の作動不良を解消
することができる。
【0029】又、請求項3記載の発明では、弁箱2外方
から2次側流路8内に摺動自在に挿通した調節棒21をバ
ネ23にて1次側流路7側へ付勢すると共に、調節棒21を
介してダイヤフラム9を強制的に変位させる操作手段B
を弁箱2外側に設けることにより強制開弁手段Aを構成
し、又請求項4記載の発明では、弁箱2外方から2次側
流路8内に摺動自在に挿通した調節棒21をバネ28にて外
方突出する様に付勢し、一方、受圧部16にピストン25c
を摺動自在に挿通すると共に、該ピストン25cの基端側
に受圧部16の押圧部25dを設け、調節棒21を介してピス
トン25cの先端を押圧及び押圧解除する操作手段Bを弁
箱2外側に設けることにより強制開弁手段Aを構成した
ので、操作手段Bによって弁体24と弁座17とを強制的に
離隔して開弁できる。よって、操作手段Bにおける手動
レバー22の操作による調節棒21の引き上げ又は押し下げ
のいずれの形式の強制開弁手段をも安全弁1の基本構成
を変更することなく採用することができる等その実用的
効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】安全弁の閉止状態を示す断面図である。
【図2】1次側流路内の圧力上昇時における開弁状態を
示す断面図である。
【図3】1次側流路内の負圧時における開弁状態を示す
断面図である。
【図4】1次側流路内の温度上昇時における開弁状態を
示す断面図である。
【図5】上箱を取り除いた図1のXーX断面図である。
【図6】変形例を示す閉止状態の断面図である。
【図7】1次側流路内の圧力上昇時における開弁状態を
示す断面図である。
【図8】他の実施例を示す閉止状態の断面図である。
【図9】強制開弁状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 弁箱 7 1次側流路 8 2次側流路 9 ダイヤフラム 15 弁口 16 受圧部 17 弁座 21 調節棒 23 調節バネ 24 弁体 25 感熱体 25c ピストン 25d 押圧部 27 弁バネ 28 バネ A 強制開弁手段 B 操作手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−144920(JP,A) 特開 平10−141529(JP,A) 特開 昭53−80019(JP,A) 特開 平7−180911(JP,A) 特開 平11−182721(JP,A) 特開 平11−311364(JP,A) 実開 平7−22178(JP,U) 実開 平5−64583(JP,U) 実開 昭52−78138(JP,U) 実開 平1−106913(JP,U) 登録実用新案3053485(JP,U) 実公 昭61−43031(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/04 F16K 17/38 F16K 31/64

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱内をダイヤフラムにて1次側流路と
    2次側流路とに区画形成し、ダイヤフラムを調節バネに
    て1次側流路側に付勢すると共に、ダイヤフラムの中心
    に受圧部を設け、その周囲に1次側流路と2次側流路と
    を連通する弁口を設けると共に、該弁口の周囲に1次側
    流路へ突設した弁座を設け、該弁座には弁バネにて閉弁
    方向に付勢した弁体を着離自在に設け、該弁体には受圧
    部をピストンで押圧する感熱体を貫通挿着し、該感熱体
    を摺動自在に支持したことを特徴とする温水機器用安全
    弁。
  2. 【請求項2】 弁座と弁体を強制的に離隔させる強制開
    弁手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の温水機
    器用安全弁。
  3. 【請求項3】 強制開弁手段は、弁箱外方から2次側流
    路内に摺動自在に挿通した調節棒をバネにて1次側流路
    側へ付勢すると共に、調節棒を介してダイヤフラムを強
    制的に変位させる操作手段を弁箱外側に設けたことを特
    徴とする請求項2記載の温水機器用安全弁。
  4. 【請求項4】 強制開弁手段は、弁箱外方から2次側流
    路内に摺動自在に挿通した調節棒をバネにて外方突出す
    る様に付勢し、一方、受圧部にピストンを摺動自在に挿
    通すると共に、該ピストンの基端側に受圧部の押圧部を
    設け、調節棒を介してピストンの先端を押圧及び押圧解
    除する操作手段を弁箱外側に設けたことを特徴とする請
    求項2記載の温水機器用安全弁。
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