JP3364440B2 - Sdh伝送装置 - Google Patents

Sdh伝送装置

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JP3364440B2 JP34032798A JP34032798A JP3364440B2 JP 3364440 B2 JP3364440 B2 JP 3364440B2 JP 34032798 A JP34032798 A JP 34032798A JP 34032798 A JP34032798 A JP 34032798A JP 3364440 B2 JP3364440 B2 JP 3364440B2
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Description

【発明の詳細な説明】
(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図47〜図53) 発明が解決しようとする課題(図53,図54) 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態(図2〜図46) 発明の効果
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SDH(Synchrono
us Digital Hierarchy)伝送方式に準拠したネットワー
クに使用されるSDH伝送装置に関し、特に、ADM(A
dd-Drop Multiplexer)としての機能を有するSDH伝送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】SDH伝送網〔北米ではSONET(Syn
chronous Optical Network)と呼ばれる〕では、現在、
OC−N〔Optical Carrier-level N:N=192(10
Gb/s)/48(2.4Gb/s) /12(600Mb/s) 等〕の所定伝
送容量(速度)の伝送(信号)フレームを扱う高速ネッ
トワークが実現されてきており、そのネットワークアプ
リケーション(ネットワーク構成)としては、例えば、
図47〜図49に示すように、ターミナル/リニア,リ
ジェネレータ,リング〔UPSR(Unidirectional Path
Switched Ring) /BLSR(Bidirectional Line Swit
ched Ring)〕等がある。
【0003】ここで、各図47〜図49において、上記
のOC−N信号フレームにマッピングされている回線
(信号)単位に応じてAdd/Drop/Through処理を施す回線
設定(TSA:Time Slot Assignment) を主要機能とす
るADM装置(SDH伝送装置)100については、上
記のような各種アプリケーションに対応した機能を併用
することで、1つの装置で各種アプリケーションに対応
することができるようになっている。
【0004】例えば図50に示すように、高速側回線
(OC−N)がリング(UPSR)形態の場合、ADM
装置(ノードA)は、リング上で各ノード(局)B,
C,D間の通信に割り当てられるチャンネル(STS−
1×n)の総計(=Nチャンネル)分の回線容量を扱う
(収容)することになり、リングのEAST/WEST
方向のそれぞれに同一信号をアッドしたり、ノードCに
対する終端側ノードとしてEAST/WEST方向から
それぞれ送られてくる同一信号のうち回線品質の良い方
の信号を選択し該当する信号チャンネル(低速回線信
号)を低速回線(トリビュータリ)側へドロップしたり
する。
【0005】そして、低速側回線(OC−N/4,N/
16,N/64等)の処理を担うトリビュータリブロッ
ク(TB)では、上記の高速回線側と同様なリング構成
や現用(Work)/予備(Protection)系の1+1冗長構成等
の多様なアプリケーションに対応することができるよう
になっている。このため、TBは、各種伝送レベル(容
量)に対応するインタフェース(IF)ユニットの収容
互換やアプリケーションを満足することを目的とした各
種機能盤(ユニット)間インタフェースを考慮した構成
になっている。
【0006】即ち、例えば図51に示すように、TB2
00は、低速側回線となる各種伝送レベル(OC−n:
n<NでN=192のとき例えばn=48/12/3
等)に対応したOC−n伝送フレームの生成/終端処理
を施すIFユニット(IF盤)300を複数有してお
り、これらの各IF盤300が、1+1冗長構成の低速
回線(低速ネットワーク)を収容する場合はワーク(現
用回線)ユニット/プロテクト(予備回線)ユニットと
して使用され、リング構成の低速回線を収容する場合は
EAST/WEST側伝送ユニットとして使用される。
【0007】各IF盤300は、それぞれ、伝送路(ラ
イン:OC−nレベル)入力信号に対し、O/E(光/
電気)変換部301やフレーム同期保護部302,デス
クランブル部303,SOH受信処理部304,バイト
分離化部305,AIS等の各種アラームの監視部30
6等をそなえるものであって、後段に位置する低速側回
線設定を担うルーティングブロック(RB)400に対
して受信したOC−n伝送フレームから分離化した信号
を転送するようになっている。
【0008】また、逆に、RB400で低速側回線設定
(Add設定)されて転送されてくる信号に対し、バイ
ト多重化部307,SOH挿入部308,スクランブル
部309,E/O変換部310,BIP(Bit Interleav
ed Parity)処理部311等をそなえ、上記のAdd設定
された信号を伝送フレーム(OC−nレベル)に多重化
した後、SOHを付加してスクランブル符号化,E/O
変換等を施すことにより伝送路(OC−nレベル)出力
信号を生成するようになっている。
【0009】なお、RB400は、前記の各種アプリケ
ーションに対応した低速側回線の切り替え動作(スイッ
チ/ブリッジ等)を行なうもので、例えば、前記OC−
n上で1+1冗長構成時には伝送路(ライン)に対する
APS(Automatic Protection Switch) プロトコルに従
ったライン切り替え(回線選択)処理を行ない、リング
(UPSR)構成時にはEAST/WEST方向の信号
の選択処理を行なう機能40aを具備している。また、
低速側回線の回線設定(Add/Drop/Through:TSA) 機
能40bも有しており、これにより、低速側回線の多彩
なアプリケーションに対応するとともに、高速側回線
(ハイスピードブロック500)への接続が可能になっ
ている。
【0010】そして、ハイスピードブロック(HB)5
00は、高速回線側(高速回線信号)とのインタフェー
スをとるインタフェース部501と、高速回線側の回線
設定(Add/Drop/Through)を行なうTSA機能502とを
有し、低速側回線をTB200(RB400)によって
収容するが、1つのTB200(RB400)に収容可
能な低速側回線(OC−n)用のIF盤300の収容ス
ロット数(枚数)に物理的制約条件があるため、例えば
図52に示すように、高速側回線容量(Nチャンネル)
に対して複数(m系)のRB400を収容し、全RB4
00で高速側回線(Nチャンネル分)を全て収容するこ
とになる。
【0011】例えば、高速側回線がOC−192(10
Gb/s)レベルの信号(伝送フレーム)を扱うリング
(UPSR)であった場合、図53に示すように、HB
500は、OC−192(10Gb/s)容量の信号処
理能力を有して構成され、このHB500に例えばOC
−48(2.4Gb/s)レベルの信号処理能力をもつ
RB400が4枚収容され、さらに、各RB400にそ
れぞれOC−12(600Mb/sレベルのIF盤30
0であれば4枚、OC−48(2.4Gb/s)レベル
のIF盤300であれば1/4の1枚が収容されること
になる。
【0012】つまり、TB200(RB400)には、
低速側回線に適用される伝送レベルに応じたIF盤30
0が、その処理能力(容量)に見合うスロット分だけ割
り当てられるようになっており、OC−nレベルのIF
盤300をフルスロット収容した時の全信号容量をTB
200の処理容量とすると、OC−(n×4)レベルの
IF盤300収容時には収容スロット数を1/4にする
ことで各種IF盤300の実装に互換性をもたせるよう
になっている。
【0013】即ち、上記のADM装置100は、OC−
nレベルを基本伝送レベルとして、TB200内での各
種伝送レベル用のIF盤300の収容互換並びに高速側
回線(HB500)に対する信号容量(TB200内処
理容量)の面を考慮して設計されているのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たADM装置100では、基本伝送容量OC−nよりも
容量の小さいIF盤300(例えば、OC−n/4等)
をTB200に収容すると、そのままTB200の処理
容量の縮小化につながってしまうという課題が生じる。
【0015】例えば図54に示すように、低速側回線が
冗長構成(現用回線/予備回線をもった1+1構成)
で、フルスロット収容時、各TB200(図54では2
枚分のみ図示)にそれぞれ現用回線/予備回線用(リン
グ構成時にはEAST/WEST用として使用される)
のOC−nのIF盤300がL枚収容(実装)される場
合を考える。
【0016】この場合、1つのRB400に入力されて
くる信号の合計容量はOC−n×L×2(図53の場合
n=12,L=4で4.8Gb/s)となるが、現用/
予備選択(APS:Automatic Protection Switch)機能
により、その半分の伝送容量(OC−n×L:図53の
場合2.4Gb/s)がRB400で選択されてハイス
ピードブロック500とインタフェースされることにな
る。つまり、1つのRB400がHB500とインタフ
ェース(Add/Drop/Through 処理)する信号容量はOC−
n×L(図53の場合2.4Gb/s)となる(フル状
態)。
【0017】このようなTB200の構成において、例
えば、各IF盤300を1/4の伝送容量のOC−n/
4〔図53においてOC−3(150Mb/s)〕用の
ものにすると、1つのRB400に入力されてくる信号
の合計容量はOC−n/4×L×2(図53では1.2
Gb/s)となり、HB500とインタフェースされる
信号容量はその半分のOC−n/4×L(600Mb/
s)となる。つまり、この場合、1つのRB400がH
B500とインタフェースする信号容量は上記のフル状
態(2.4Gb/s)から単純に1/4(600Mb/
s)に減少してしまう。
【0018】即ち、上記のRB200では、既存の配線
接続を流用して各種伝送容量のIFユニット300に対
応すると(各種IF盤300の互換性を損なわないよう
にすると)、基本伝送容量OC−nよりも伝送容量の小
さいIF盤300に対応してゆけばしてゆくほど、1つ
のRB400がHB500とインタフェースする処理容
量が少なくなってしまう〔RB400がHB500とイ
ンタフェースできる処理能力(キャパシティ)に対し
て、実際にインタフェースする処理容量の密度が低下し
てしまう〕のである。
【0019】ここで、上記のようなRB400の処理容
量の縮小化を防止するには、RB400とIF盤300
との接続数を単純に増やせば(例えば、OC−n/4の
場合だと、4倍の数のIF盤300を接続すれば)よい
が、それでは、装置規模が非常に大きくなってしまうば
かりでなく、収容互換性も損なわれてしまう(実際に
は、先にも述べたように、1つのRB400の収容スロ
ット数には物理的制約があるので、このような対処は実
質不可能である)。
【0020】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、基本伝送容量よりも小さい伝送(信号)容量
のIFユニット(低速回線信号)との収容互換性を保ち
つつ、ハイスピードブロックとインタフェースする信号
容量の縮小化を抑制することのできる、SDH伝送装置
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1に示すSDH伝送方式に準拠したネ
ットワークに使用されるSDH伝送装置1は、所定の高
速回線信号を収容するハイスピードブロック2と、低速
ネットワークが扱う上記の高速回線信号よりも低伝送容
量の低速回線信号をハイスピードブロック2の伝送容量
に応じた容量分だけ収容してハイスピードブロック2と
の間のインタフェースをとるトリビュータリブロック3
とをそなえている。
【0022】さらに、トリビュータリブロック3は、こ
の図1に示すように、それぞれ、所定容量分の低速回線
信号を収容し上記の低速ネットワークの形態に応じてハ
イスピードブロック2とインタフェースをとるべき低速
回線信号についての回線選択処理を行なう複数のルーテ
ィングブロック4をそなえている。そして、これらのル
ーティングブロック4のうちの一部のルーティングブロ
ック4は、収容低速回線信号が上記の所定容量分に満た
ない場合にマスターブロック4Mとして、他のルーティ
ングブロック4が収容する低速回線信号を収容すべく、
他のルーティングブロック4をスレーブブロック4Sと
して収容している。
【0023】上述のごとく構成された本発明のSDH伝
送装置1では、トリビュータリブロック3において、マ
スターブロック(ルーティングブロック)4Mが、自己
以外のルーティングブロック(スレーブブロック)4S
を収容することにより、スレーブブロック4Sの収容す
る低速回線信号を収容しているので、上記の所定容量分
に満たない容量分をスレーブブロック4Sの収容する低
速回線信号で補うことができる(請求項1)。
【0024】ここで、上記のスレーブブロック4Sに
は、自己が収容する低速回線信号をマスターブロック4
Mの空き容量部分に折り返し収容させる第1折り返し部
を設けてもよい。これにより、スレーブブロック4S
は、通常のルーティングブロックに大きな変更を施すこ
となく、マスターブロック4Mとの接続を実現すること
ができる(請求項2)。
【0025】また、上記のマスターブロック4Mには、
スレーブブロックとなったときに自己が収容される他の
マスターブロックの空き容量部分に自己が収容する低速
回線信号を折り返し収容させる第2折り返し部を設けて
もよい。これにより、マスターブロックは、スレーブブ
ロックとして代替使用(流用)することができるように
なる(請求項3)。
【0026】さらに、上記のマスターブロック4M及び
スレーブブロック4Sは、それぞれ、上記の低速ネット
ワークの形態に応じた回線選択処理によりマスターブロ
ック4M及びスレーブブロック4S間で未使用となる信
号ラインについてマスク処理を施すマスク処理部をそな
えていてもよい。これにより、各ブロック4M,4S間
で未使用となる信号ラインについてはマスク処理が施さ
れるので、未使用の信号ラインを通じて無駄な電力が消
費されることを防止することができる(請求項4)。
【0027】また、上記の各ブロック4M,4Sは、そ
れぞれ、1スロット当たり複数チャンネル分の低速回線
信号を収容する複数スロット分のインタフェース部と、
これらの各インタフェース部からの低速回線信号に対し
て各チャンネル単位で時分割に上記の低速ネットワーク
の形態に応じた回線選択処理を施す時分割回線選択処理
部とをそなえていてもよい。これにより、各ブロック4
M,4Sは、1スロット(インタフェース部)で複数チ
ャンネル分の低速回線信号を収容しても、時分割回線選
択処理部により、各チャンネル単位で正常な回線選択処
理を施すことができる(請求項5)。
【0028】ここで、上記の時分割回線選択処理部は、
上記の各インタフェース部からの各低速回線信号を保持
するメモリ部と、このメモリ部からの各低速回線信号の
読み出しタイミングを上記の各インタフェース部への装
置内フレーム出力タイミングに同期したタイミングで制
御することにより各低速回線信号のフレーム先頭位置を
揃えて各低速回線信号を読み出す読み出し制御部とをそ
なえ、この読み出し制御部によるフレーム先頭位置が揃
った状態で低速回線信号に対してチャンネル単位の時分
割回線選択処理を行なうように構成されていてもよい。
【0029】これにより、時分割回線選択処理部では、
上記の読み出し制御部による読み出し制御によって各イ
ンタフェース部からの各低速回線信号のフレーム先頭位
置が揃うので、各チャンネル単位の時分割回線選択処理
を容易に行なうことができる(請求項6)。なお、上記
の読み出し制御部は、上記の読み出しタイミングを任意
に変更しうるように構成されていてもよく、これによ
り、装置設計段階から緻密なタイミング(位相)調整を
考慮する必要が無くなる(請求項7)。ただし、この読
み出し制御部は、上記の読み出しタイミングを各インタ
フェース部への装置内フレーム出力タイミングに基づく
固定タイミングで制御しうるように構成してもよい。こ
の場合は、一部のインタフェース部の挿抜等により生じ
るフレーム位相の不定動作の時分割回線選択処理への影
響を防止することができる(請求項8)。
【0030】また、上記の各ブロック4M,4Sは、そ
れぞれ、上記のインタフェース部についての障害を検出
する複数の障害検出部と、これらの障害検出部で障害が
検出されると警報信号を上記の低速回線信号として発生
する複数の警報信号発生部をそなえ、上記の時分割回線
選択処理部が、全障害検出部で障害が検出されている場
合は装置内フレームタイミングに従って警報信号の時分
割送出処理を行なう一方、一部の障害検出部で障害が検
出されていない場合はその障害が検出されていないイン
タフェース部からの低速回線信号のフレームタイミング
に従って警報信号の時分割送出処理を行なうように構成
されていてもよい。
【0031】これにより、時分割回線選択処理部は、警
報信号の送出を各チャンネル単位で行なうことができる
とともに、一部のインタフェース部に障害が発生してい
ないときのそのインタフェース部からのフレームタイミ
ングと装置内フレームタイミングとの衝突による警報信
号送出時の誤動作を防止することができる(請求項
9)。
【0032】さらに、上記の時分割回線選択処理部は、
上記の低速ネットワークの形態が現用系及び予備系を有
する冗長形態である場合は現用系及び予備系の各低速回
線信号のいずれかを時分割に選択する一方、上記の低速
ネットワークの形態がリング形態である場合はそのリン
グ形態における各伝送方向用の各低速回線信号をそれぞ
れ時分割に選択するように構成されていてもよい。これ
により、時分割回線選択処理部は、冗長形態及びリング
形態のいずれにも対応して正常な回線選択処理を実施す
ることができる(請求項10)。
【0033】また、上記のインタフェース部は、上記の
低速回線信号にダミー信号を付加することにより低速回
線信号の伝送容量を、上記の所定容量分の低速回線信号
を収容したときの基準伝送容量に変換するように構成し
てもよく、この場合、上記の時分割回線選択処理部は、
上記基準伝送容量の低速回線信号を収容したときの基準
処理速度で上記の回線選択処理を行なうように構成され
る。
【0034】これにより、時分割回線選択処理部は、各
ブロック4M,4Sの収容低速回線信号の伝送容量が上
記の所定容量分に満たない場合でも、入力信号は上記の
ダミー信号により基準伝送容量となっているので、上記
の基準処理速度のまま上記の回線選択処理を正常に実施
することができる(請求項11)。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)基本概念の説明 図2は本発明の一実施形態としてのADM装置(SDH
伝送装置)の構成を示すブロック図で、この図2に示す
ADM装置1も、所定の高速回線(OC−N)信号を収
容するハイスピードブロック(HB)2と、低速ネット
ワーク(アプリケーション:1+1冗長構成やリング構
成等)が扱う上記のOC−N信号よりも低伝送容量の低
速回線(OC−nレベル)信号をHB2の伝送容量に応
じた容量分だけ収容してHB2との間のインタフェース
をとるトリビュータリブロック(TB)3とをそなえて
いる。
【0036】そして、このTB3は、マスターブロック
(ルーティングブロック:RB)4−1とこのマスター
ブロック4−1に従属してそれぞれ接続(収容)された
スレーブブロック(RB)4−2〜4−4とをそなえて
おり、各ルーティングブロック4−i(ただし、1〜
4)の規定スロット〔収容(実装)位置〕に、それぞ
れ、基本伝送容量OC−nの1/4の伝送容量の信号を
収容するOC−n/4用のインタフェース(IF)ユニ
ット(IF盤)5が図2に示すように1+1冗長構成時
の現用回線/予備回線用(リング構成時はEAST回線
/WEST回線用として使用される)にそれぞれL枚ず
つ実装されている。
【0037】なお、以下、現用(EAST)回線用のI
F盤5と予備(WEST)回線用のIF盤5とを区別す
る場合は、現用(EAST)回線用のIF盤5を5W
(5EA) と表記し、予備(WEST)回線用のIF盤
5を5P(5WE)と表記する。つまり、本実施形態の
TB3は、それぞれ所定容量(OC−n×L×2)分の
OC−n信号を収容し上記の低速ネットワークの形態に
応じてHB2とインタフェースをとるべきOC−n信号
についてのルーティング(回線選択)処理を行なう複数
のRB4−iをそなえ、各RB4−iのうちの一部のR
B4−1が、収容信号が所定容量分(OC−n×L×
2)に満たない(図2ではOC−n/4×L×2となる
ので1/4)場合にマスターブロック(MB)として、
自己以外の他のRB4−2〜4−4が収容するOC−n
/4信号を収容すべく、他のRB4−2〜4−4をスレ
ーブブロック(SB)として収容しているのである。
【0038】このような構成により、1つのSB4−2
〜4−4の処理容量はOC−n/4×Lとなり、1つの
RB(MB)4−1とHB2との間のインタフェース
(Add/Drop/Through処理)容量はMB4−1の処理容量
(OC−n/4×L)と3つ分のSB4−2〜4−4の
処理容量(OC−n/4×L×3)との合計(=OC−
n×L)となり、OC−n用のIF盤をフル実装した時
のインタフェース容量と同等になる。
【0039】つまり、本ADM装置1では、TB3にお
いて、MB4−1が、自己以外の他のRB4−2〜4−
4をSBとして収容することにより、SB4−2〜4−
4の収容するOC−n/4信号を収容して、上記の所定
容量分に満たない容量分をSB4−2〜4−4の収容す
るOC−n/4信号で補うのである。従って、1つのR
B4−iが収容する信号の容量には柔軟性(互換性)を
もたせながら、1つのRB4−iの信号の収容量が所定
容量分に満たない場合でも、HB2とインタフェースす
る信号の容量(インタフェース容量)の縮小化を防止す
ることができる。即ち、既存のTB3内のBWB配線
(ユニット間配線)接続をそのまま流用しても、基本伝
送容量OC−nよりも伝送容量の小さいIF盤5に対す
る収容互換性をTB3(RB4−i)にもたせて、RB
4−iとHB2との間の処理容量の縮小化を最小限に抑
えることができるのである。
【0040】ただし、本実施形態では、RB4−iの集
積度の限界から、MB4−1に3つのSB4−2〜4−
4との接続インタフェースをもたせることが現状では困
難なため、例えば図3に示すように、RB4−1とRB
4−3とをそれぞれMBとして各MB4−1,4−3が
それぞれ1つのSB4−2,4−4を収容する構造にな
っている。
【0041】この場合は、OC−n/4〔例えば、OC
−3c(約150Mb/s)〕用のIF盤5を上記のよ
うにフル実装すると、MB4−1,4−3がHB2とイ
ンタフェースする信号容量はOC−n〔OC−12c
(約600Mb/s)〕用のIF盤をフル実装した場合
(600Mb/s×4=2.4Gb/s)の1/2(1
50Mb/s×4×2=1.2Gb/s)にまでしかH
B2とのインタフェース容量を上げられないが、単純に
1/4(150Mb/s×4=600Mb/s)に縮小
してしまうよりはましである。
【0042】以下、このような機能を実現するMB4−
1及びSB4−2〜4−4の詳細について説明する。ま
ず、MB4−1(4−3も同様)には、例えば図4及び
図6に示すように、ラインスイッチ部41M,ラインブ
リッジ部42M,TSA処理部43M,受信側スレーブ
インタフェース(SIF)部44M,送信側スレーブイ
ンタフェース(SIF)部45M及び切替部46Mが設
けられており、さらに、ラインブリッジ部42Mに、イ
ンヒビット(INH)処理部47Mが設けられている。
【0043】ここで、ラインスイッチ部41Mは、基本
的に、1+1冗長構成〔1+1(APS) モード〕時には現
用/予備回線用の各IF盤5から送られてくる同じ信号
のいずれかを選択してTSA処理部43へ送出する一
方、リング(UPSR)モード時にはEAST/WES
T回線用の各IF盤5から送られてくるEAST/WE
ST回線信号をそれぞれTSA処理部43へ送出すると
いったラインスイッチ処理を行なうものであるが、本実
施形態では、IF盤5側からの信号と受信側SIF部4
4Mを通じてSB4−2(4−4)から送られてくる信
号とのいずれかを選択する信号選択スイッチ48Mによ
って、SB4−2(4−4)から送られてくる信号をT
SA処理部43へ入力させることができるようになって
いる。
【0044】また、TSA処理部43は、入力信号に対
してAdd/Drop/Through処理を施すもので、例えば、1+
1モード時にラインスイッチ部4−1で選択された現用
回線もしくは予備回線信号をハイスピードブロック2側
へドロップしたり、リングモード時にEAST(WES
T)回線信号をWEST(EAST)回線へ伝送すべく
ラインブリッジ部42M側へスルーしたりするようにな
っている。
【0045】ただし、このTSA処理部43Mで処理さ
れた信号のうちSB4−2(4−4)用の信号について
は、送信側SIF部45Mを通じてSB4−2(4−
4)へ出力されるようになっている。さらに、ラインブ
リッジ部42Mは、1+1モード時にはTSA処理部4
2Mで処理された信号を2分岐して現用回線/予備回線
用の各IF盤5(5W,5P)に同一の信号を配信する
一方、リングモード時にはTSA処理部42Mで処理さ
れたEAST回線信号/WEST回線信号をそれぞれE
AST回線/WEST回線用の各IF盤5(5EA,5
WE)に配信するためのラインブリッジ処理を行なうも
のである。
【0046】また、受信側SIF部44Mは、SB4−
2(4−4)からの信号を受信するための入力ポート
(端子)を形成するものであり、送信側SIF部45M
は、TSA処理部43でTSA処理された信号のうちS
B4−2(4−4)用の信号をSB4−2(4−4)へ
出力するための出力ポート(端子)を形成するものであ
る。
【0047】さらに、切替部(第2折り返し部)46M
は、本MB4−1(4−3)をSBとして代替使用でき
るようにすべく、後述するようにしてTSA処理部43
MからのEAST回線信号,WEST回線信号の接続先
をSB4−2(4−4)の折り返し接続部43S(図5
及び図7により後述)での折り返し接続と同様に切り替
えることにより、MB4−1(4−3)がSBとなった
ときにそのMB4−1(4−3)が収容される他のMB
の空き容量部分(具体例は後述)に自己が収容するOC
−n/4信号を折り返し収容させるためのものである。
【0048】また、INH処理部47Mは、SB4−2
(4−4)への信号ライン(配線)のうち未使用となる
信号ライン、例えば、1+1モード時にはWEST回線
は未使用となるので、WEST回線信号用のSB4−2
(4−4)への信号ライン(出力)に対してANDゲー
ト等を用いてインヒビット(マスク)処理を施すもので
ある。
【0049】一方、SB4−2(4−4)には、例えば
図5及び図7に示すように、MB4−1(4−3)にお
けるものと同様のラインスイッチ部41S及びラインブ
リッジ部42Sが設けられるほか、折り返し接続部43
S,受信側マスターインタフェース(MIF)部44
S,送信側マスターインタフェース(MIF)部45S
が設けられており、さらに、ラインブリッジ部42S
に、インビット(INH)処理部47Sが設けられてい
る。
【0050】ここで、ラインスイッチ部41Sは、基本
的に、1+1構成(1+1モード)時には現用/予備回
線用の各IF盤5から送られてくる同じ信号のいずれか
を選択して折り返し接続部43Sへ送出する一方、リン
グ(UPSR)モード時にはEAST/WEST回線用
の各IF盤5から送られてくるEAST/WEST回線
信号をそれぞれ折り返し接続部43Sへ送出するといっ
たラインスイッチ処理を行なうものであるが、本実施形
態では、IF盤5側からの信号と受信側MIF部44S
を通じてMB4−1(4−3)から送られてくる信号と
のいずれかを選択する信号選択スイッチ48Sによっ
て、MB4−1(4−3)から送られてくる信号を折り
返し接続部43Sへ入力させることができるようになっ
ている。
【0051】また、折り返し接続部(第1折り返し部)
43Sは、ラインスイッチ部41Sから入力された各I
F盤5からの信号をラインブリッジ部42S側へ折り返
し出力するものであるが、MB4−1(4−3)のTS
A処理部43MのTSA処理(スルー処理)とは異な
り、EAST回線信号はEAST回線信号としてWES
T回線信号はWEST回線信号として出力するようにな
っている。
【0052】そして、1+1モード時には、ラインスイ
ッチ部41Sで選択された各IF盤5からの信号はEA
ST回線用の信号ライン(送信側MIF部45SのEA
ST側)を通じてMB4−1(4−3)へ出力され、M
B4−1(4−3)からの信号〔SB4−2(4−4)
が収容する各IF盤5に配信すべき信号〕はラインブリ
ッジ部42Sへ出力されるようになっている。
【0053】一方、リングモード時には、ラインスイッ
チ部41SからのEAST/WEST回線信号はそれぞ
れEAST/WEST回線信号用の信号ライン(送信側
MIF部45SのEAST/WEST側)を通じてMB
4−1(4−3)へ出力され、MB4−1(4−3)か
らのEAST/WEST回線信号〔SB4−2(4−
4)が収容する各IF盤5に配信すべき信号〕はそれぞ
れラインブリッジ部42Sへ出力されるようになってい
る。
【0054】つまり、上記の折り返し接続部43Sは、
自己が収容するOC−n/4信号をMB4−1(4−
3)の空き容量部分(具体例は後述)に折り返し収容さ
せるための第1折り返し部としての機能を果たしている
のである。さらに、ラインブリッジ部42Sは、1+1
モード時には折り返し接続部43Sにて折り返された信
号〔ただし、MB4−1(4−3)からの信号〕を2分
岐して現用回線/予備回線用の各IF盤5に同一の信号
を配信する一方、リングモード時には折り返し接続部4
3Sで折り返されたEAST回線信号/WEST回線信
号〔ただし、MB4−1(4−3)からの信号〕をそれ
ぞれEAST回線/WEST回線用の各IF盤5に配信
するためのラインブリッジ処理を行なうものである。
【0055】また、受信側MIF部44Sは、MB4−
1(4−3)からの信号を受信するための入力ポート
(端子)を形成するものであり、送信側MIF部45S
は、折り返し接続部43Sで折り返された信号のうちM
B4−1(4−3)用の信号〔SB4−2(4−4)が
収容している各IF盤5からの信号)をMB4−1(4
−3)へ出力するための出力ポート(端子)を形成する
ものである。
【0056】さらに、INH処理部47Sは、MB4−
1(4−3)におけるものと同様に、MB4−1(4−
3)への信号ラインのうち未使用となる信号ライン、例
えば、1+1モード時にはWEST回線は未使用となる
ので、WEST回線信号用のMB4−1(4−3)への
信号ライン(出力)に対してANDゲート等を用いてイ
ンヒビット(マスク)処理を施すものである。
【0057】上述のごとく構成されたMB4−1(4−
3)及びSB4−2(4−4)の基本動作について説明
すると、まず、1+1モード時、SB4−2(4−4)
では、図5中の実線6に示すように、各IF盤5からの
信号が、ラインスイッチ部41Sで所定のラインスイッ
チ処理〔信号の多重化(後述)等も含む〕を施された
後、折り返し接続部6で折り返され、送信側MIF部4
5SのEAST側を通り、MB4−1(4−3)へと送
信される。
【0058】なお、このとき(1+1モード時)、送信
側MIF部45SのWEST側については未使用(接
続)となるので、INH処理部47SによってWEST
側の接続(出力:信号ライン)に対してマスク処理が施
されている。これにより、MB4−1(4−3),SB
4−2(4−4)での無駄な電力の消費が防止されて本
ADM装置1の消費電力の低減化が図られている。
【0059】次に、MB4−1(4−3)では、図4中
に実線7,9で示すように、自己が収容している各IF
盤5からの信号及び信号選択スイッチ48Mで選択され
た受信側SIF部44M〔SB4−1(4−4)〕から
の信号については、ラインスイッチ部41Mでのライン
スイッチ処理を通じて、TSA処理部43Mへ入力され
TSA処理部43MにてTSA処理が行なわれ、HB2
に対してインタフェースがとられる。
【0060】一方、HB2からの入力信号はTSA処理
部43MにおいてTSA処理が行なわれ、自己が収容し
ているIF盤5用の信号についてはラインブリッジ部4
2Sへ(図4中の実線10参照)、SB4−2(4−
4)が収容しているIF盤5用の信号については送信側
SIF部45MのEAST側に送信される(図4中の実
線11参照)。
【0061】なお、この場合も、送信側SIF部45M
のWEST側については未使用(接続)となるので、I
NH処理部47MによってWEST側の接続(出力:信
号ライン)に対してマスク処理が施されており、これに
より、MB4−1(4−3),SB4−2(4−4)で
の無駄な電力の消費が防止されて本ADM装置1の消費
電力の低減化が図られている。
【0062】そして、ラインブリッジ部42Mでは、ラ
インスイッチ部41Sでのラインスイッチ処理に応じた
ラインブリッジ処理(信号の2分岐等)が行なわれ、処
理後の信号が現用/予備回線用の各IF盤5に配信され
る。一方、送信側SIF部45MのEAST側に送信さ
れた信号は、そのままSB4−2(4−4)へ送信さ
れ、SB4−2(4−4)の受信側MIF部44SのE
AST側で受信され、図5中の実線8に示すように、信
号選択スイッチ48Sを通り、折り返し接続部43Sで
折り返された後、ラインブリッジ部42Sに入力され
る。
【0063】ラインスイッチ部42Sは、この入力信号
についてラインスイッチ部41Sでのラインスイッチ処
理に応じたブリッジ処理(信号の2分岐等)を行なって
処理後の信号を自己〔SB4−2(4−4)〕が収容し
ている各IF盤5に配信する。一方、リングモード時、
SB4−2(4−4)では、図7中の実線6で示すよう
に、自己が収容しているEAST/WEST回線用の各
IF盤5からの各信号(EAST回線信号及びWEST
回線信号)のそれぞれについては、ラインスイッチ部4
1Sでのラインスイッチ処理が施されて、EAST/W
EST回線信号はそれぞれ送信側MIF部45SのEA
ST側/WEST側へそれぞれ出力されてMB4−1
(4−3)へ送信される(INH処理部47Sはマスク
処理は行なわない)。
【0064】MB4−1(4−3)では、自己が収容し
ているEAST/WEST回線用の各IF盤5からの各
信号(EAST回線信号及びWEST回線信号)につい
ては、図6中の実線7で示すように、ラインスイッチ部
41Mを通りそれぞれTSA処理部43Mへ出力され、
SB4−2(4−4)からのEAST回線信号及びWE
ST回線信号については、図6中の実線9で示すよう
に、それぞれ受信側SIF部44MのEAST側/WE
ST側を通ってTSA処理部43へ出力される。そし
て、TSA処理部43は、上記の各入力信号についてT
SA処理を行なった後、各信号をHB2に出力してHB
2とのインタフェースをとる。
【0065】一方、TSA処理部43MによるTSA処
理後の信号のうち、自己〔MB4−1(4−3)〕が収
容しているIF盤5用の信号についてはラインブリッジ
部42Mへ出力され(図6中の実線10参照)、SB4
−2(4−4)が収容しているIF盤5用の信号につい
ては送信側SIF部45MのEAST側/WEST側に
出力されてSB4−2(4−4)へ送信される(図6中
の実線11参照)。なお、INH処理部47Mはマスク
処理は行なっていない。
【0066】そして、MB4−1(4−3)のラインブ
リッジ部42Mではラインスイッチ部41Mでのライン
スイッチ処理に応じたラインブリッジ処理が行なわれ
て、MB4−1(4−3)が収容しているEAST/W
EST回線用の各IF盤5にEAST回線信号/WES
T回線信号がそれぞれ送信される。また、送信側SIF
部45MのEAST側/WEST側に送信されたEAS
T回線信号/WEST回線信号は、それぞれ、そのまま
SB4−2(4−4)へ送信されて、図7中に実線8で
示すように、受信側MIF部44SのEAST側/WE
ST側,信号選択スイッチ48Sを通り、折り返し接続
部43Sにて折り返された後、ラインブリッジ部42S
へ入力される。
【0067】ラインブリッジ部42Sは、EAST回線
信号/WEST回線信号についてラインスイッチ部41
Sでのラインスイッチ処理に応じたブリッジ処理を行な
い、各信号を対応するEAST/WEST回線用の各I
F盤5に送信する。以上のようなMB4−1(4−3)
とSB4−2(4−4)との間の信号の送受信〔SB4
−2(4−4)からMB4−1(4−3)への折り返し
接続)が行なわれることにより、前述したように、MB
4−1(4−3)は、自己以外の他のRB4−2(4−
4)が収容するOC−n/4信号を収容してHB2との
インタフェースをとることが可能になっている。
【0068】ところで、上記のMB4−1(4−3)
は、例えば図8に模式的に示すように、TSA処理部4
3Mにおいて全信号をスルー処理させて折り返し(この
時点ではEAST回線信号はWEST側へWEST回線
信号はEAST側へ出力される)、切替部46Mにライ
ンブリッジ部42Mとの接続がSB4−2(4−4)で
の接続と同等になるように切り替え設定することによっ
て、SB4−2(4−4)として代替使用(流用)する
ことが可能である。
【0069】なお、図4,図6及び図8では、切替部4
6Mがラインブリッジ部42MとTSA処理部43Mと
の間に設けられているが、TSA処理部43MとHB2
との間に設けられていてもよいし、TSA処理部43M
内に設けられていてもよい。また、このような切り替え
は、TSA処理部43Mのスルー処理を利用せずに、例
えば図9に模式的に示すように、TSA処理部43の前
段に、SB4−2(4−4)での折り返し接続と全く同
様の折り返し接続が可能な専用の切替部46M′を設け
ることでも実現することが可能である。ただし、この場
合の切替部46M′は、上記の切替部46Mに比して回
路規模が大きくなるので、実装面積(集積度)の点から
考えても、図4,図6及び図8に示すように、TSA処
理部43のスルー処理を利用して切替部46Mを設ける
方が有利である。
【0070】次に、上記のMB4−1(4−3)及びS
B4−2(4−4)のさらに詳細な例について図10〜
図13を用いて説明する。まず、MB4−1(4−3)
及びSB4−2(4−4)のOC−n用IF盤の各スロ
ット(計8スロット)のそれぞれに、現用回線用のOC
−n/4用IF盤5が4枚、予備回線用のOC−n/4
用IF盤5が4枚ずつ(計8枚)が実装される場合を考
える。
【0071】即ち、この場合は、図12及び図13に示
すように、MB4−1(4−3)には、現用回線(EA
ST回線)“1”〜“4”用のIF盤5W−1〜5W−
4と、予備回線(WEST回線)“1”〜“4”用のI
F盤5P−1〜5P−4とが接続され、SB4−2(4
−4)には、現用回線(EAST回線)“5”〜“8”
用のIF盤5W−5〜5W−8と、予備回線(WEST
回線)“5”〜“8”用のIF盤5P−5〜5P−8と
が接続される。
【0072】なお、図10及び図11ではSB4−2
(4−4)が収容しているIF盤5W(P)−5〜5W
(P)−8,MB4−1(4−3)内の送信側/受信側
SIF部44M,45M及び切替部46Mについてはそ
れぞれ図示を省略している。また、上記の各IF盤5W
−j,5P−j(ただし、j=1〜8)はその伝送容量
がOC−nよりも小さいOC−n/4であるが、本実施
形態では、2チャンネル(OC−n/4×2)分の信号
をRB4−iとの間のインタフェースに合うように多重
分離できる機能をもった「2ch/Sheet構成」(詳細につ
いては後述)をとっており、その伝送容量をOC−n/
2にしているものとする。
【0073】そして、図10〜図13に示すように、M
B4−1(4−3)のラインスイッチ部41Mには、A
PSスイッチ401〜404,EAST/WEST側の
信号選択スイッチ(OC-n SEL)405〜412,リングイ
ンヒビットスイッチ(Ring INH)413〜416及びスイ
ッチコントローラ417が設けられており、ラインブリ
ッジ部42Mには、前述したINH処理部47Mのほ
か、ブリッジスイッチ(OC-n BR) 418〜421,リン
グブリッジスイッチ(Ring BR) 422〜425及びブリ
ッジコントローラ426が設けられている。
【0074】なお、INH処理部47Mは、各配線
(“1”〜“4”)毎にインヒビット(マスク)処理を
行なえるように各配線用のインビットスイッチ471M
〜474Mをそなえて構成されている。一方、SB4−
2(4−4)は、上記のMB4−1(4−3)と略同様
の構成を有しており、図12及び図13に示すように、
ラインスイッチ部41Sに、APSスイッチ431〜4
34,信号選択スイッチ(OC-n SEL)435〜442,リ
ングインヒビットスイッチ(Ring INH)443〜446及
びスイッチコントローラ447が設けられており、ライ
ンブリッジ部42Mには、前述したINH処理部47S
のほか、ブリッジスイッチ(OC-n BR) 448〜451,
リングブリッジスイッチ(Ring BR) 452〜455及び
ブリッジコントローラ456が設けられている。
【0075】なお、INH処理部47Sについても、各
配線(“1”〜“4”)毎にインヒビット(マスク)処
理を行なえるように各配線用のインビットスイッチ47
1S〜474Sをそなえて構成されている。ここで、M
B4−1(4−3)のラインスイッチ部41Mにおい
て、APSスイッチ401〜404は、IF盤5W−1
〜5W−4からの信号とIF盤5P−1〜5P−4から
の信号との選択切替えをスイッチコントローラ417か
らの制御信号(APSSW CNT1-4) に従って行なうもので、
1+1モード時には上記の各信号のいずれか一方(例え
ば、制御信号(APSSW CNT1-4)がLレベルでIF盤5W−
1〜5W−4からの信号を選択し、HレベルでIF盤5
P−1〜5−4からの信号)を選択し、リングモード時
には制御信号(APSSW CNT1-4)がLレベル固定となり、I
F盤5W−1〜5W−4からの信号(EAST側)を固
定的に選択するように制御される。
【0076】また、EAST側の信号選択スイッチ40
5は、スイッチコントローラ417からの制御信号(OC
-n SEL(EAST)1)により、APSスイッチ401の出力信
号及びAPSスイッチ401,402の各出力を足し合
わせた(多重化した)信号のいずれかをEAST1へ流
す信号として選択するもので、例えば、制御信号(OC-n
SEL(EAST)1)がLレベルで前者の信号を、Hレベルで後
者の信号を選択するようになっている。ただし、本実施
形態では、OC−nよりも伝送容量の小さいOC−n/
4×2容量のIF盤5W(P)−1〜5W(P)−4が
実装されているので、制御信号(OC-n SEL(EAST)1)をH
レベル固定として、後者の信号が固定的に選択される。
【0077】さらに、EAST側の信号選択スイッチ4
06は、スイッチコントローラ417からの制御信号
(OC-n SEL(EAST)2)により、APSスイッチ402の出
力信号及びSB4−2(4−4)からの信号のいずれか
をEAST2に流す信号として選択するもので、例え
ば、制御信号(OC-n SEL(EAST)2)がLレベルで前者の信
号を、Hレベルで後者の信号を選択するようになってい
る。ただし、ここでは、OC−nよりも伝送容量の小さ
いIF盤5W(P)−1〜5W(P)−4が実装されて
いるので、制御信号(OC-n SEL(EAST)2)をHレベル固定
として後者の信号〔SB4−2(4−4)からの信号〕
が固定的に選択されてEAST2に流すように制御され
る。
【0078】また、EAST側の信号選択スイッチ40
7は、スイッチコントローラ417からの制御信号(OC
-n SEL(EAST)3)により、上記の信号選択スイッチ405
と同様に、APSスイッチ403の出力信号及びAPS
スイッチ403,404の各出力を足し合わせた(多重
化した)信号のいずれかをEAST3に流す信号として
選択するものであるが、ここでは、後者の信号が固定的
に選択されるように制御される。
【0079】さらに、EAST側の信号選択スイッチ4
08は、スイッチコントローラ417からの制御信号
(OC-n SEL(EAST)4)により、上記の信号選択スイッチ4
06と同様に、APSスイッチ404の出力信号及びS
B4−2(4−4)からの信号のいずれかをEAST4
に流す信号として選択するものであるが、ここでは、後
者のSB4−2(4−4)からの信号が固定的に選択さ
れるように制御される。
【0080】つまり、上記の信号選択スイッチ406及
び408は、図4(図6)により前述した信号選択スイ
ッチ48Mとして機能しているのである。これにより、
ラインスイッチ部41Mは、1+1モード時には、TS
A処理部43MへのEAST側配線(EAST1〜4)
のうちEAST1,3のみを使用して各IF盤5W−1
〜5W−4(5P−1〜5P−4)からの信号をHB2
とインタフェースし、空き(容量)となるEAST2,
4を使用してSB4−2(4−4)からの信号をHB2
とインタフェースする。
【0081】一方、リングモード時には、TSA処理部
43MへのEAST側配線(EAST1〜4)及びWE
ST側配線(WEST1〜4)のうちEAST1,3,
WEST1,3をそれぞれ使用して各IF盤5W−1〜
5W−4,5P−1〜5P−4からの信号(EAST/
WEST回線信号)をHB2とインタフェースし、空き
となるEAST2,4,WEST2,4を使用してSB
4−2(4−4)からの信号(EAST/WEST回線
信号)をHB2とインタフェースする。
【0082】このように、自己〔MB4−1(4−
3)〕が収容している、OC−nよりも小さいOC−n
/4容量のIF盤5W(P)−1〜5W(P)−4から
の信号を処理するにあたって、EAST/WEST側配
線の一部のみを使用して空き配線を生じさせ、この空き
配線を使用してSB4−2(4−4)が収容しているI
F盤5W(P)−5〜5W(P)−8からの信号を処理
することにより、既存の配線接続をそのまま流用するこ
とができる。
【0083】また、WEST側の信号選択スイッチ40
9〜412は、いずれも、リングモード時に予備回線用
のIF盤5P−1〜5P−4がそれぞれWEST回線用
として使用されWEST回線信号が送受される場合に機
能するもので、信号選択スイッチ409は、スイッチコ
ントローラ417からの制御信号(OC-n SEL(WEST)1)に
より、IF盤5P−1からの信号及びIF盤5P−1,
5P−2からの各信号を足し合わせた(多重化した)信
号のいずれかをWEST1へ流す信号として選択するも
ので、リングモード時には例えば制御信号(OC-n SEL
(WEST)1)がHレベル固定となり、後者の信号が固定的に
選択されるよう制御される。
【0084】さらに、WEST側の信号選択スイッチ4
10は、EAST側の信号選択スイッチ406と同様
に、スイッチコントローラ417からの制御信号(OC-n
SEL(W EST)2)により、IF盤5P−2からの信号及びS
B4−2(4−4)からの信号のいずれかをWEST2
へ流す信号として選択するもので、ここでは、後者の信
号が固定的に選択されるように制御される。
【0085】さらに、WEST側の信号選択スイッチ4
11は、スイッチコントローラ417からの制御信号
(OC-n SEL(WEST)3)により、上記の信号選択スイッチ4
09と同様に、IF盤5P−3からの信号及びIF盤5
P−3,5P−4の各出力を足し合わせた(多重化し
た)信号のいずれかをWEST3へ流す信号として選択
するもので、ここでは、後者の信号が固定的に選択され
るように制御される。
【0086】また、WEST側の信号選択スイッチ41
2は、スイッチコントローラ417からの制御信号(OC
-n SEL(WEST)4)により、上記の信号選択スイッチ410
と同様に、IF盤5P−4からの信号及びSB4−2
(4−4)からの信号のいずれかをWEST4に流す信
号として選択するもので、ここでは、後者の信号が固定
的に選択されるように制御される。
【0087】さらに、リングインヒビットスイッチ41
3〜416は、それぞれ、1+1モード時にはWEST
側配線が未使用となるので、スイッチコントローラ41
7からの制御信号(RingINH CNT1-4)(例えば、Hレベ
ル)により、その出力をマスクするためのものである
(リングモード時にはLレベルとなり導通状態に制御さ
れる)。
【0088】そして、スイッチコントローラ417は、
1+1モード,リングモードに応じて上記の各スイッチ
401〜416用の各種制御信号(APSSW CNT1-4,RingIN
H CNT1-4 ,OC-n SEL(EAST)1-4,OC-n SEL(WEST)1-4)を生
成して各スイッチ401〜416の切り替え(選択)状
態を上述したように制御するものである。なお、このラ
インスイッチ部41Mにおける上記の1+1モード,リ
ングモードの設定は制御ユニット15から与えられる。
【0089】一方、ラインブリッジ部42Mにおいて、
EAST側のブリッジスイッチ418は、ブリッジコン
トローラ426からの制御信号(OC-nBR CNT (EAST)2)に
より、TSA処理部43MからEAST側配線(EAS
T1)から送られてくる信号とEAST2から送られて
くる信号のいずれかをIF盤5W−2へ送信すべき信号
として選択するもので、例えば、制御信号(OC-nBR CNT
(EAST)2)がHレベルで前者の信号を選択(ブリッジ)
し、Lレベルで後者の信号を選択するようになってい
る。
【0090】ただし、ここでは、OC−nよりも小さい
伝送容量のIF盤5W(P)−1〜5W(P)−4が実
装されているので、制御信号(Ring BR CNT2)はHレベル
固定になっており、EAST1からの信号をブリッジし
た信号がIF盤5W−2への信号として固定的に選択さ
れる。さらに、EAST側のブリッジスイッチ419
は、上記のブリッジスイッチ418と同様に、ブリッジ
コントローラ426からの制御信号(OC-nBR CNT (EAST)
4)により、TSA処理部43MからEAST側配線(E
AST3)を通じて送られてくる信号をブリッジした信
号をIF盤5W−4へ送信すべき信号として選択するも
のである。
【0091】また、WEST側のブリッジスイッチ42
0は、リングモード時にブリッジコントローラ426か
らの制御信号(OC-nBR CNT (WEST)2)により、TSA処理
部43MからWEST側配線(WEST1)を通じて送
られてくる信号をブリッジした信号をIF盤5P−2へ
送信すべき信号として選択するものであり、WEST側
のブリッジスイッチ421は、同じくリングモード時に
ブリッジコントローラ426からの制御信号(OC-nBR CN
T (WEST)4)により、TSA処理部43MからWEST側
配線(WEST3)を通じて送られてくる信号をブリッ
ジした信号をIF盤5P−4へ送信すべき信号として選
択するものである。
【0092】なお、TSA処理部43Mから残りのEA
ST側配線(EAST2,4),WEST側配線(WE
ST2,4)を通じて送られてくる信号については、本
実施形態では、SB4−2(4−4)が収容しているI
F盤5W(P)−5〜5W(P)−8へ送信すべき信号
であるため、INH処理部47Mを介してSB4−2
(4−4)へ送出される。
【0093】さらに、リングブリッジスイッチ422
は、ブリッジコントローラ426からの制御信号(RingB
R CNT1) により、EAST側配線(EAST1)を通じ
て送られてくる信号及びWEST側配線(WEST1)
を通じて送られてくる信号のいずれかをIF盤5P−1
に送信すべき信号を選択するもので、1+1モード時
〔例えば、制御信号(RingBR CNT1) =Hレベル〕には前
者の信号を選択して現用回線“1”(IF盤5W−1)
への信号と同じ信号を送出し、リングモード時〔制御信
号(RingBR CNT1) =Lレベル〕には後者の信号(WES
T回線信号)を選択してIF盤5P−1に送出するよう
に制御される。
【0094】同様に、リングブリッジスイッチ423
は、ブリッジコントローラ426からの制御信号(RingB
R CNT2) により、1+1モード時にはブリッジスイッチ
418の出力を選択してIF盤5P−2へIF盤5W−
2への信号と同じ信号を送出し、リングモード時にはブ
リッジスイッチ420の出力を選択してIF盤5P−2
へWEST回線信号を送出するものである。
【0095】また、リングブリッジスイッチ424は、
ブリッジコントローラ426からの制御信号(RingBR CN
T3) により、EAST側配線(EAST3)を通じて送
られてくる信号及びWEST側配線(WEST3)を通
じて送られてくる信号のいずれかを選択するもので、1
+1モード時には前者の信号を選択してIF盤5P−3
へIF盤5W−3への信号と同じ信号を送出し、リング
モード時には後者の信号を選択してIF盤5P−3へW
EST回線信号を送出するように制御される。
【0096】さらに、リングブリッジスイッチ425
は、ブリッジコントローラ426からの制御信号(RingB
R CNT4) により、1+1モード時には信号選択スイッチ
419の出力を選択してIF盤5P−4へIF盤5W−
4への信号と同じ信号を送出し、リングモード時には信
号選択スイッチ421の出力を選択してIF盤5P−4
へWEST回線信号を送出するものである。
【0097】また、インヒビットスイッチ471M〜4
74Mは、ブリッジコントローラ426からの制御信号
(INH CNT1-4)により、それぞれ、未使用配線をマスク処
理するもので、例えば、この制御信号(INH CNT1-4)がL
レベルのとき信号はスルーされ、Hレベルのときその出
力がインヒビット(マスク)されるようになっている。
【0098】そして、ブリッジコントローラ426は、
1+1モード,リングモードに応じて上記の各スイッチ
418〜425,471M〜474M用の各種制御信号
(RingBR CNT1-4, OC-nBR(EAST)2,4,OC-nBR(WEST)2,4,IN
H CNT1-4) を生成して各スイッチ418〜425,47
1M〜474Mの切り替え(選択)状態を上述したよう
に制御するものである。なお、このラインブリッジ部4
2Mにおける上記の1+1モード,リングモードの設定
も制御ユニット15から与えられる。
【0099】次に、SB4−2(4−4)のラインスイ
ッチ部41S及びラインブリッジ部42Sの各構成要素
の機能は、上述したMB4−1(4−3)におけるもの
(図10及び図11に示す構成)と略同様であるが、こ
こでは、敢えてその説明を省略しないことにする。即
ち、ラインスイッチ部41S(図12参照)において、
APSスイッチ431〜434は、IF盤5W−5〜5
W−8からの信号とIF盤5P−5〜5P−8からの信
号との選択切替えをスイッチコントローラ447からの
制御信号(APSSW CNT1-4) に従って行なうもので、1+
1モード時には上記の各信号のいずれか一方(例えば、
制御信号(APSSW CNT1-4)がLレベルでIF盤5W−5〜
5W−8からの信号を選択し、HレベルでIF盤5P−
5〜5−8からの信号)を選択し、リングモード時には
制御信号(APSSW CNT1-4)がLレベル固定となり、IF盤
5W−5〜5W−8からの信号(EAST側)を固定的
に選択するように制御される。
【0100】また、EAST側の信号選択スイッチ43
5は、スイッチコントローラ447からの制御信号(OC
-n SEL(EAST)1)により、APSスイッチ431の出力信
号及びAPSスイッチ431,432の各出力を足し合
わせた(多重化した)信号のいずれかをEAST1へ流
す信号として選択するもので、例えば、制御信号(OC-n
SEL(EAST)1)がLレベルで前者の信号を、Hレベルで後
者の信号を選択するようになっている。ただし、本実施
形態では、OC−nよりも伝送容量の小さいOC−n/
4×2容量のIF盤5W(P)−5〜5W(P)−8が
実装されているので、制御信号(OC-n SEL(EAST)1)をH
レベル固定として、後者の信号が固定的に選択される。
【0101】さらに、EAST側の信号選択スイッチ4
36は、スイッチコントローラ447からの制御信号
(OC-n SEL(EAST)2)により、APSスイッチ432の出
力信号及びMB4−1(4−3)からの信号のいずれか
をEAST2に流す信号として選択するもので、例え
ば、制御信号(OC-n SEL(EAST)2)がLレベルで前者の信
号を、Hレベルで後者の信号を選択するようになってい
る。ただし、ここでは、OC−nよりも伝送容量の小さ
いIF盤5W(P)−5〜5W(P)−8が実装されて
いるので、制御信号(OC-n SEL(EAST)2)をHレベル固定
として後者の信号〔MB4−1(4−3)からの信号〕
が固定的に選択されてEAST2に流すように制御され
る。
【0102】また、EAST側の信号選択スイッチ43
7は、スイッチコントローラ447からの制御信号(OC
-n SEL(EAST)3)により、上記の信号選択スイッチ435
と同様に、APSスイッチ433の出力信号及びAPS
スイッチ433,434の各出力を足し合わせた(多重
化した)信号のいずれかをEAST3に流す信号として
選択するものであるが、ここでは、後者の信号が固定的
に選択されるように制御される。
【0103】さらに、EAST側の信号選択スイッチ4
38は、スイッチコントローラ447からの制御信号
(OC-n SEL(EAST)4)により、上記の信号選択スイッチ4
36と同様に、APSスイッチ434の出力信号及びM
B4−1(4−3)からの信号のいずれかをEAST4
に流す信号として選択するものであるが、ここでは、後
者のMB4−1(4−3)からの信号が固定的に選択さ
れるよう制御される。
【0104】つまり、上記の信号選択スイッチ436及
び438は、図5(図7)により前述した信号選択スイ
ッチ48Sとして機能しているのである。これにより、
ラインスイッチ部41Sは、1+1モード時には、EA
ST側配線(EAST1〜4)のうちEAST1,3の
みを使用して各IF盤5W−5〜5W−8(5P−5〜
5P−8)からの信号を折り返し接続部43S(切替部
431S)にてラインブリッジ部43SのEAST側配
線(EAST2,4)に折り返してMB4−1(4−
3)のEAST側配線(EAST2,4)へ送出する。
なお、ラインスイッチ部41Sで空きとなるEAST
2,4はMB4−1(4−3)から送られてくる信号の
ラインブリッジ部42Sへの折り返し接続に使用され
る。
【0105】一方、リングモード時には、EAST側配
線(EAST1〜4)及びWEST側配線(WEST1
〜4)のうちEAST1,3,WEST1,3をそれぞ
れ使用して各IF盤5W−5〜5W−8,5P−5〜5
P−8からの信号(EAST/WEST回線信号)を折
り返し接続部43S(切替部431S)にてそれぞれラ
インブリッジ部43SのEAST2,4,WEST2,
4に折り返してMB4−1(4−3)のEAST2,
4,WEST2,4へ送出する。なお、この場合も、ラ
インスイッチ部41Sで空きとなるEAST2,4,W
EST2,4はMB4−1(4−3)から送られてくる
EAST/WEST回線信号のラインブリッジ部42S
への折り返し接続に使用される。
【0106】このように、SB4−2(4−4)におい
ても、自己が収容している、基本伝送容量OC−nより
も小さいOC−n/4容量のIF盤5W−5〜5W−
8,5P−5〜5P−8からの信号を処理するにあたっ
て、EAST/WEST側配線の一部のみを使用して空
き配線を生じさせ、この空き配線を使用してMB4−1
(4−2)が収容しているIF盤5W−1〜5W−4,
5P−1〜5P−4からの信号を処理することにより、
既存の配線をそのまま流用することができるので、装置
構成に大幅な変更を施す必要がない。
【0107】また、上記の切替部431Sは、MB4−
1(4−3)の切替部46Mと同様の回路で構成されて
おり、MB4−1(4−3)の切替部46Mの切り替え
設定をこのSB4−2(4−4)の切替部431Sの切
り替え設定と同一にすることで、前述したようにMB4
−1(4−3)をSB4−2(4−4)として代替使用
することが可能になる。
【0108】また、WEST側の信号選択スイッチ43
9〜442は、いずれも、リングモード時に予備回線用
のIF盤5P−5〜5P−8がそれぞれWEST回線用
として使用されWEST回線信号が送受される場合に機
能するもので、信号選択スイッチ439は、スイッチコ
ントローラ447からの制御信号(OC-n SEL(WEST)1)に
より、IF盤5P−5からの信号及びIF盤5P−5,
5P−6からの各信号を足し合わせた(多重化した)信
号のいずれかをWEST1へ流す信号として選択するも
ので、リングモード時には例えば制御信号(OC-n SEL
(WEST)1)がHレベル固定となり、後者の信号が固定的に
選択されるよう制御される。
【0109】さらに、WEST側の信号選択スイッチ4
40は、EAST側の信号選択スイッチ436と同様
に、スイッチコントローラ447からの制御信号(OC-n
SEL(W EST)2)により、IF盤5P−6からの信号及びM
B4−1(4−3)からの信号のいずれかをWEST2
へ流す信号として選択するもので、ここでは、後者の信
号が固定的に選択されるように制御される。
【0110】また、WEST側の信号選択スイッチ44
1は、スイッチコントローラ447からの制御信号(OC
-n SEL(WEST)3)により、上記の信号選択スイッチ439
と同様に、IF盤5P−7からの信号及びIF盤5P−
7,5P−8の各出力を足し合わせた(多重化した)信
号のいずれかをWEST3へ流す信号として選択するも
ので、ここでは、後者の信号が固定的に選択されるよう
に制御される。
【0111】さらに、WEST側の信号選択スイッチ4
42は、スイッチコントローラ447からの制御信号
(OC-n SEL(WEST)4)により、上記の信号選択スイッチ4
40と同様に、IF盤5P−8からの信号及びMB4−
1(4−3)からの信号のいずれかをWEST4に流す
信号として選択するもので、ここでは、後者の信号が固
定的に選択されるように制御される。
【0112】また、リングインヒビットスイッチ443
〜446は、それぞれ、MB4−1(4−3)の413
〜416と同様に、1+1モード時にはWEST側配線
が未使用となるので、スイッチコントローラ447から
の制御信号(RingINH CNT1-4)(例えば、Hレベル)によ
り、その出力をマスクするためのものである(リングモ
ード時にはLレベルとなり導通状態に制御される)。
【0113】そして、スイッチコントローラ447は、
1+1モード,リングモードに応じて上記の各スイッチ
431〜446用の各種制御信号(APSSW CNT1-4,RingIN
H CNT1-4 ,OC-n SEL(EAST)1-4,OC-n SEL(WEST)1-4)を生
成して各スイッチ431〜446の切り替え(選択)状
態を上述したように制御するものである。なお、このラ
インスイッチ部41Sにおける上記の1+1モード,リ
ングモードの設定も制御ユニット15から与えられる。
【0114】一方、ラインブリッジ部42Sにおいて、
ブリッジスイッチ448は、ブリッジコントローラ45
6からの制御信号(OC-nBR CNT (EAST)2)により、折り返
し接続部43Sで折り返されてEAST側配線(EAS
T1)を通じて送られてくる信号をブリッジしてIF盤
5W−6へ送信すべき信号を選択するものであり、EA
ST側のブリッジスイッチ448は、ブリッジコントロ
ーラ456からの制御信号(OC-nBR CNT (EAST)2)によ
り、折り返し接続部43SからEAST側配線(EAS
T1,2)から送られてくる各信号のいずれかをIF盤
5W−6へ送信すべき信号として選択するもので、例え
ば、制御信号(OC-nBR CNT (EAST)2)がHレベルで前者の
信号を選択(ブリッジ)し、Lレベルで後者の信号を選
択するようになっている。
【0115】ただし、ここでは、OC−nよりも小さい
伝送容量のIF盤5W(P)−5〜5W(P)−8が実
装されているので、制御信号(Ring BR CNT2)はHレベル
固定になっており、EAST1からの信号をブリッジし
た信号がIF盤5W−6への信号として固定的に選択さ
れる。さらに、EAST側のブリッジスイッチ449
は、上記のブリッジスイッチ448と同様に、ブリッジ
コントローラ456からの制御信号(OC-nBR CNT (EAST)
4)により、折り返し接続部43SからEAST側配線
(EAST3)を通じて送られてくる信号をブリッジし
た信号をIF盤5W−8へ送信すべき信号として選択す
るものである。
【0116】また、WEST側のブリッジスイッチ45
0は、リングモード時にブリッジコントローラ456か
らの制御信号(OC-nBR CNT (WEST)2)により、折り返し接
続部43SからWEST側配線(WEST1)を通じて
送られてくる信号をブリッジした信号をIF盤5P−6
へ送信すべき信号として選択するものであり、WEST
側のブリッジスイッチ451は、同じくリングモード時
にブリッジコントローラ456からの制御信号(OC-nBR
CNT (WEST)4)により、折り返し接続部43SからWES
T側配線(WEST3)を通じて送られてくる信号をブ
リッジした信号をIF盤5P−8へ送信すべき信号とし
て選択するものである。
【0117】なお、折り返し接続部43Sから残りのE
AST側配線(EAST2,4),WEST側配線(W
EST2,4)を通じて送られてくる信号についてはM
B4−1(4−3)用の信号であるため、INH処理部
47Sを介してMB4−1(4−4)へ送出される。さ
らに、リングブリッジスイッチ452は、ブリッジコン
トローラ456からの制御信号(RingBR CNT1) により、
EAST側配線(EAST1)を通じて送られてくる信
号及びWEST側配線(WEST1)を通じて送られて
くる信号のいずれかをIF盤5P−5に送信すべき信号
を選択するもので、1+1モード時〔例えば、制御信号
(RingBR CNT1) =Hレベル〕には前者の信号を選択して
現用回線“1”(IF盤5W−5)への信号と同じ信号
を送出し、リングモード時〔制御信号(RingBR CNT1) =
Lレベル〕には後者の信号(WEST回線信号)を選択
してIF盤5P−5に送出するように制御される。
【0118】同様に、リングブリッジスイッチ453
は、ブリッジコントローラ456からの制御信号(RingB
R CNT2) により、1+1モード時にはブリッジスイッチ
448の出力を選択してIF盤5P−6へIF盤5W−
6への信号と同じ信号を送出し、リングモード時にはブ
リッジスイッチ450の出力を選択してIF盤5P−6
へWEST回線信号を送出するものである。
【0119】また、リングブリッジスイッチ454は、
ブリッジコントローラ456からの制御信号(RingBR CN
T3) により、EAST側配線(EAST3)を通じて送
られてくる信号及びWEST側配線(WEST3)を通
じて送られてくる信号のいずれかを選択するもので、1
+1モード時には前者の信号を選択してIF盤5P−7
へIF盤5W−7への信号と同じ信号を送出し、リング
モード時には後者の信号を選択してIF盤5P−7へW
EST回線信号を送出するように制御される。
【0120】さらに、リングブリッジスイッチ455
は、ブリッジコントローラ456からの制御信号(RingB
R CNT4) により、1+1モード時にはブリッジスイッチ
449の出力を選択してIF盤5P−8へIF盤5W−
8への信号と同じ信号を送出し、リングモード時にはブ
リッジスイッチ451の出力を選択してIF盤5P−8
へWEST回線信号を送出するものである。
【0121】また、インヒビットスイッチ471S〜4
74Sは、MB4−1(4−3)のインヒビットスイッ
チ471M〜474Mと同様に、ブリッジコントローラ
456からの制御信号(INH CNT1-4)により、それぞれ、
未使用配線をマスク処理するもので、例えば、この制御
信号(INH CNT1-4)がLレベルのとき信号はスルーされ、
Hレベルのときその出力がインヒビット(マスク)され
るようになっている。
【0122】そして、ブリッジコントローラ456は、
1+1モード,リングモードに応じて上記の各スイッチ
448〜455,471S〜474S用の各種制御信号
(RingBR CNT1-4, OC-nBR(EAST)2,4,OC-nBR(WEST)2,4,IN
H CNT1-4) を生成して各スイッチ448〜455,47
1S〜474Sの切り替え(選択)状態を上述したよう
に制御するものである。なお、このラインブリッジ部4
2Sにおける上記の1+1モード,リングモードの設定
も制御ユニット15から与えられる。
【0123】以下、上述のごとく構成されたMB4−1
(4−3)及びSB4−2(4−4)の詳細動作につい
て、図12及び図13を用いて説明する。 (1)1+1モード時の詳細動作説明 まず、1+1モード時、MB4−1(4−3)及びSB
4−2(4−4)では、図12中に太実線矢印で示すよ
うな経路をとって信号が伝送される。即ち、まず、SB
4−2(4−4)では、信号選択スイッチ435におい
て、APSスイッチ431からの信号と、APSスイッ
チ431,432の各出力(例えば、IF盤5W−5,
5W−6からの各信号)が多重化された信号(信号容量
はOC−n/2×2=OC−nであり、以降、W5+W
6と表記する)のうち後者の信号W5+W6が選択され
る。この信号W5+W6は、折り返し接続部43S(切
替部431S)にてラインスイッチ部41SのEAST
1からラインブリッジ部42SのEAST2へ折り返さ
れる。
【0124】同様に、信号選択スイッチ437におい
て、APSスイッチ433からの信号とAPSスイッチ
433,434の各出力(例えば、IF盤5W−7,5
W−8からの各信号)が多重化された信号(信号容量は
OC−nであり、以降、W7+W8と表記する)のうち
後者の信号W7+W8が選択される。この信号W7+W
8は、折り返し接続部43S(切替部431S)にてラ
インスイッチ部41SのEAST3からラインブリッジ
部42SのEAST4へ折り返される。
【0125】そして、これらの信号W5+W6,W7+
W8のうちEAST2からの信号W5+W6は、ライン
ブリッジ部42Sのインヒビットスイッチ471Sを介
して送信側MIF部45Sから出力され、MB4−1
(4−3)の受信側SIF部44Mへ送られる。一方、
EAST4からの信号W7+W8も、同様に、ラインブ
リッジ部42Sのインヒビットスイッチ472Sを介し
て送信側MIF部45Sから出力されて、MB4−1
(4−3)の受信側SIF部44Mへ送られる。
【0126】このようにして、SB4−2(4−4)
は、OC−n/2の容量の信号を2チャンネル分多重化
してOC−n容量の信号としてMB4−1(4−3)へ
送信する。一方、MB4−1(4−3)では、接続され
た現用回線用のIF盤5W−1〜5W−4からの信号及
び予備回線用のIF盤5P−1〜5P−4からの信号の
いずれかをラインスイッチ部41MのAPSスイッチ4
01〜404でそれぞれ選択する。そして、信号選択ス
イッチ405において、APSスイッチ401からの信
号と、APSスイッチ401,402の各出力(例え
ば、IF盤5W−1,5W−2からの各信号)が多重化
された信号(信号容量はOC−nであり、以降、W1+
W2と表記する)のうち、後者の信号W1+W2が選択
される。
【0127】同様に、信号選択スイッチ407におい
て、APSスイッチ403からの信号と、APSスイッ
チ403,404の各出力(例えば、IF盤5W−3,
5W−4からの各信号)が多重化された信号(信号容量
はOC−nであり、以降、W3+W4と表記する)のう
ち、後者の信号W3+W4が選択される。このとき、信
号選択スイッチ406,408では、それぞれ、APS
スイッチ402,404からの信号と、SB4−2(4
−4)から受信側SIF部44Mに送られてきた信号
(W5+W6及びW7+W8)のうち、後者のSB4−
2(4−4)からの信号(W5+W6及びW7+W8)
を選択する。
【0128】これにより、自ブロック4−1(4−3)
のラインスイッチ部41Mにて切り替え等の処理を行な
うことにより信号選択スイッチ405,407で選択さ
れたOC−n×2容量の信号(W1+W2及びW3+W
4)と、信号選択スイッチ406,408で選択された
SB4−2(4−4)からのOC−n×2容量の信号
(W5+W6及びW7+W8)を合わせた合計OC−n
×4容量の信号とが、それぞれ、EAST側配線(EA
ST1〜4)を通じてTSA処理部43Mへ送られてH
B2とインタフェースされる。
【0129】一方、HB2からのOC−n×4容量の信
号については、現用回線“1”,“2”に送信すべき信
号がEAST1、現用回線“5”,“6”に送信すべき
信号がEAST2、現用回線“3”,“4”に送信すべ
き信号がEAST3、現用回線“7”,“8”に送信す
べき信号がEAST4に、それぞれ、TSA処理部43
MにてTSA処理されて切替部46Mを介してラインブ
リッジ部42Mに入力されてくる。ただし、このとき、
切替部46Mでは前述したような切り替え(折り返し接
続)は行なわれず、各信号はそのままラインブリッジ部
42MのEAST1〜4へ出力される。
【0130】ここで、1+1モード時では予備系には現
用系と同じ信号を送信する必要があるため、EAST1
からの信号は現用回線“1”,“2”の予備である予備
回線“1”,“2”への信号でもある。このため、現用
回線“2”に送信すべき信号はブリッジスイッチ418
に分岐(ブリッジ)されてIF盤5W−2に送信され、
現用回線“1”に送信すべき信号はそのままIF盤5W
−1に送信される。そして、リングブリッジスイッチ4
22において、現用回線“1”の信号がブリッジされる
ことにより、IF盤5W−1に送信する信号と全く同じ
信号が予備回線“1”(IF盤5P−1)にも送信され
る。
【0131】同様にして、EAST3からの信号のう
ち、現用回線“4”(IF盤5W−4)に送信すべき信
号は信号選択スイッチ419に分岐(ブリッジ)されて
IF盤5W−4に送信され、現用回線“3”(IF盤5
W−3)に送信すべき信号はそのままIF盤5W−3に
送信される。そして、リングブリッジスイッチ424に
おいて、IF盤5W−3に送信する信号がブリッジされ
ることにより、IF盤5W−3に送信する信号と全く同
じ信号がIF盤5P−3(予備回線“3”)にも送信さ
れる。
【0132】さらに、EAST2,4からの各信号は、
SB4−2(4−4)が収容しているIF盤5W−5〜
5W−8(現用回線“5”〜“8”)用の信号であり、
それぞれ、送信側SIF部45Mから出力されて、SB
4−2(4−4)の受信側MIF部44Sへ送信され
る。SB4−2(4−4)では、ラインスイッチ部41
Sの信号選択スイッチ436において、APSスイッチ
431からの信号と受信側MIF部44Sからの信号の
うち後者の信号が選択されて、ラインスイッチ部41S
のEAST2から折り返し接続部43S(切替部431
S)での折り返し接続によりラインブリッジ部42Sの
EAST1に送られる。
【0133】同様に、信号選択スイッチ438におい
て、APSスイッチ434からの信号と受信側MIF部
44Sからの信号うち後者の信号が選択されて、ライン
スイッチ部41SのEAST4から折り返し接続部43
S(切替部431S)での折り返し接続によりラインブ
リッジ部42SのEAST3に送られる。そして、ライ
ンブリッジ部42Sでは、EAST1からの信号のうち
現用回線“6”(IF盤5W−6)へ送信すべき信号が
ブリッジスイッチ448に分岐(ブリッジ)され、現用
回線“5”(IF盤5W−5)へ送信すべき信号はその
ままIF盤5W−5へ送信される。このとき、リングブ
リッジスイッチ452において、IF盤5W−5へ送信
される信号がブリッジされて、IF盤5W−5へ送信さ
れる信号と全く同じ信号がIF盤5P−5(予備回線
“5”)にも送信される。
【0134】また、ブリッジスイッチ448にブリッジ
された現用回線“6”(IF盤5W−6)に送信すべき
信号はそのままIF盤5W−6に送信され、このとき、
リングブリッジスイッチ453において、このIF盤5
W−6へ送信される信号がブリッジされることにより、
IF盤5W−6へ送信される信号と全く同じ信号がIF
盤5P−6(予備回線“6”)にも送信される。
【0135】さらに、ラインブリッジ部42SのEAS
T3からの信号のうち現用回線“8”(IF盤5W−
8)に送信すべき信号は、ブリッジスイッチ449に分
岐(ブリッジ)され、現用回線“7”(IF盤5W−
7)に送信すべき信号はそのままIF盤5W−7に送信
される。このとき、リングブリッジスイッチ454にお
いて、IF盤5W−7に送信される信号がブリッジされ
ることにより、IF盤5W−7に送信される信号と全く
同じ信号がIF盤5P−7(予備回線“7)にも送信さ
れる。
【0136】また、ブリッジスイッチ449にブリッジ
された現用回線“8”(IF盤5W−8)に送信すべき
信号はそのままIF盤5W−8に送信され、このとき、
リングブリッジスイッチ455において、このIF盤5
W−8に送信される信号がブリッジされることにより、
IF盤5W−8に送信される信号と全く同じ信号がIF
盤5P−8(予備回線“8”)にも送信される。
【0137】なお、上記の1+1モード時は、MB4−
1(4−3)の送信側SIF部45M及びSB4−2
(4−4)の送信側MIF部45Sの各配線“3”,
“4”は全て使用しないため、インヒビットスイッチ4
73M,474M,473S,474Sによって各出力
がインヒビット(マスク)処理されている。また、1+
1モード時はラインスイッチ部42M,42SのWES
T1〜4も使用しないため、リングインヒビットスイッ
チ413〜416,443〜446によって、TSA処
理部43M,折り返し接続部43S(切替部431S)
への各出力がインヒビットされている。
【0138】(2)リングモード時の詳細動作説明 次に、リングモード時の詳細動作について説明する。リ
ングモード時は、MB4−1(4−3)及びSB4−2
(4−4)では、図13中に太実線矢印で示すような経
路をとって信号が伝送される。即ち、まず、SB4−2
(4−4)では、ラインスイッチ部41SのAPSスイ
ッチ431〜434において、EAST側/WEST側
(IF盤5W−5〜5W〜8/5P−5〜5P〜8から
の各信号)のうちEAST側(IF盤5W−5〜5W〜
8からの信号)が固定選択されている。
【0139】そして、信号選択スイッチ435では、A
PSスイッチ431からの信号とAPSスイッチ43
1,432からの各出力〔IF盤5W−5,5W−6
(EAST回線“5”,“6”)からの各EAST回線
信号〕が多重化された信号(信号容量はOC−nであ
り、以降、EA5+EA6と表記する)のうち後者の信
号EA5+EA6を選択する。
【0140】同様に、信号選択スイッチ437では、A
PSスイッチ433からの信号とASスイッチ433,
434の各出力〔IF盤5W−7,5W−8(EAST
回線“7”,“8”)からの各EAST回線信号〕が多
重化された信号(信号容量はOC−nであり、以降、E
A7+EA8と表記する)のうち後者の信号EA7+E
A8を選択する。
【0141】これらの各EAST回線信号(EA5+E
A6,EA7+EA8)は、折り返し接続部43S(切
替部431S)にてラインスイッチ部41SのEAST
1,3からラインブリッジ部42SのEAST2,4へ
それぞれ折り返される。そして、これらの各EAST回
線信号のうちEAST2からの信号は、インヒビットス
イッチ471Sを介して送信側MIF部45Sの配線
“1”から出力されて、MB4−1(4−3)の受信側
SIF部44Mへ出力され、同様に、EAST4からの
信号はインヒビットスイッチ472Sを介して送信側M
IF部45Sの配線“2”から出力されて、MB4−1
(4−3)の受信側SIF部44Mへ出力される。
【0142】また、WEST回線“5”〜“8”用のI
F盤5P−5〜5P−8からの各WEST回線信号は、
WEST側の信号選択スイッチ439〜442へ出力さ
れ、信号選択スイッチ439では、IF盤5P−5から
の信号とIF盤5P−5,5P−6からの各信号が多重
化された信号(信号容量はOC−nであり、以降、WE
5+WE6と表記する)のうち後者の信号WE5+WE
6を選択する。この信号WE5+WE6は、折り返し接
続部43S(切替部431S)にてラインスイッチ部の
WEST1からラインブリッジ部42SのWEST2へ
折り返される。
【0143】同様に、信号選択スイッチ441におい
て、IF盤5P−7からの信号とIF盤5P−7,5P
−8からの各信号が多重化された信号(信号容量はOC
−nであり、以降、WE7+WE8と表記する)のうち
後者の信号WE7+WE8が選択され、この信号WE7
+WE8が、折り返し接続部43S(切替部431S)
にてラインスイッチ部41SのWEST3からラインブ
リッジ部42SのWEST4へ折り返される。
【0144】ラインブリッジ部42Sでは、これらの各
WEST回線信号(WE5+WE6,WE7+WE8)
のうち、WEST2からの信号WE5+WE6がインヒ
ビットスイッチ473Sを介して送信側MIF部45S
の配線“3”から出力されて、MB4−1(4−3)の
受信側SIF部44Mへ出力され、WEST4からの信
号WE7+WE8は、同様に、インヒビットスイッチ4
74Sを介して送信側MIF部45Sの配線“4”から
出力されて、MB4−1(4−3)の受信側SIF部4
4Mへ出力される。
【0145】一方、MB4−1(4−3)では、このと
き、ラインスイッチ部41Mにおいて、APSスイッチ
401〜404がそれぞれEAST側/WEST側(I
F盤5W−1〜5W〜4/5P−1〜5P〜4からの各
信号)のうちEAST側(IF盤5W−1〜5W〜4か
らの信号)が固定選択されている。そして、信号選択ス
イッチ405では、APSスイッチ401からの信号と
APSスイッチ401,402の各出力(IF盤5W−
1,5W−2からの各EAST回線信号)が多重化され
た信号(信号容量はOC−nであり、以降、EA1+E
A2と表記する)のうち後者の信号EA1+EA2を選
択する。
【0146】同様に、信号選択スイッチ407では、A
PSスイッチ403からの信号とAPSスイッチ40
3,404の各出力(IF盤5W−3,5W−4からの
各EAST回線信号)が多重化された信号(信号容量は
OC−nであり、以降、EA3+EA4と表記する)の
うち後者の信号EA3+EA4を選択している。また、
残りの信号選択スイッチ406,408では、それぞ
れ、APSスイッチ402,404からの信号とSB4
−2(4−4)からの信号のうち後者のSB4−2(4
−4)からの信号を選択する。
【0147】さらに、WEST回線“1”〜“4”(I
F盤5P−1〜5P−4)からの各WEST回線信号
は、WEST側の信号選択スイッチ409〜412に出
力され、信号選択スイッチ409では、IF盤5P−1
からの信号とIF盤5P−1,5P−2からの各信号が
多重化された信号(信号容量はOC−nであり、以降、
WE1+WE2と表記する)のうち後者の信号WE1+
WE2を選択する。
【0148】同様に、信号選択スイッチ411では、I
F盤5P−3からの信号とIF盤5P−3,5P−4か
らの各信号が多重化された信号(信号容量はOC−nで
あり、以降、WE3+WE4と表記する)のうち後者の
信号WE3+WE4を選択する。また、残りの信号選択
スイッチ410,412では、それぞれ、WEST回線
“2”,“4”(IF盤5P−2,5P−4)からの信
号のうち後者のSB4−2(4−4)からの信号を選択
する。
【0149】このようにして、MB4−1(4−3)が
収容しているEAST回線“1”〜“4”,WEST回
線“1”〜“4”の各回線信号と、SB4−2(4−
4)が収容しているEAST回線“5”〜“8”,WE
ST回線“5”〜“8”とが全てTSA処理部43Mに
送られ、HB2とインタフェース(ドロップ処理)もし
くはラインブリッジ部42M側に折り返される(スルー
処理)。
【0150】なお、ラインブリッジ部42S側への折り
返しはEAST→WEST,WEST→EASTと折り
返される。また、この折り返された信号(一部はHB2
からのアッド処理された信号)のうち、EAST1〜
4,WEST1〜4の各信号については、切替部46M
では前述したような切り替え(折り返し接続)は行なわ
れずに、そのままラインブリッジ部42Mへ入力され
る。
【0151】これらの各信号のうちEAST1の信号
は、EAST回線“1”,“2”(IF盤5W−1,5
W−2)に送信すべき信号であり、IF盤5W−2に送
信すべき信号はブリッジスイッチ418に分岐(ブリッ
ジ)され、IF盤5W−1に送信すべき信号はそのまま
IF盤5W−1に送信される。そして、信号選択スイッ
チ418では、EAST2からの信号とEAST1から
分岐されたIF盤5W−2に送信すべき信号のうち後者
の信号を選択しIF盤5W−2にその信号が送信され
る。
【0152】また、同様に、EAST3からの信号はE
AST回線“3”,“4”(IF盤5W−3,5W−
4)に送信すべき信号であり、IF盤5W−4に送信す
べき信号はEAST側のブリッジスイッチ419に分岐
され、IF盤5W−3に送信すべき信号はそのままIF
盤5W−3に送信される。そして、ブリッジスイッチ4
19では、EAST4からの信号とEAST3から分岐
されたIF盤5W−4に送信すべき信号のうち後者の信
号を選択し、IF盤5W−4にその信号が送信される。
【0153】また、WEST1からの信号はWEST回
線“1”,“2”(IF盤5P−1,5P−2)に送信
すべき信号であり、WEST回線“2”に送信すべき信
号はWEST側のブリッジスイッチ420に分岐され、
WEST回線“1”に送信すべき信号はリングブリッジ
スイッチ422に送信され、このリングブリッジスイッ
チ422において、EAST1からの信号とIF盤5P
−1に送信すべき信号のうち後者のIF盤5P−1に送
信すべき信号が選択されてIF盤5P−1に送信され
る。
【0154】また、このとき、WEST側のブリッジス
イッチ420では、WEST2からの信号とWEST1
から分岐されたIF盤5P−2に送信すべき信号のうち
後者のIF盤5P−2に送信すべき信号が選択され、さ
らにリングブリッジスイッチ423において、EAST
2からの信号とIF盤5P−2に送信すべき信号のうち
後者のIF盤5P−2に送信すべき信号が選択されて、
IF盤5P−2にその信号が送信される。
【0155】また、同様に、WEST3からの信号はW
EST回線“3”,“4”(IF盤5P−3,5P−
4)に送信すべき信号であり、IF盤5P−4に送信す
べき信号はWEST側のブリッジスイッチ421に分岐
され、IF盤5P−3に送信すべき信号はリングブリッ
ジスイッチ424に送信され、リングブリッジスイッチ
424において、EAST3からの信号とIF盤5P−
3に送信すべき信号のうち後者のIF盤5P−3に送信
すべき信号が選択されてこの信号がIF盤5P−3に送
信される。
【0156】さらに、このとき、WEST側のブリッジ
スイッチ421では、WEST4からの信号とWEST
3から分岐されたIF盤5P−4に送信すべき信号のう
ち、後者のIF盤5P−4に送信すべき信号が選択さ
れ、さらに、リングブリッジスイッチ425において、
EAST4からの信号とIF盤5P−4に送信すべき信
号のうち後者のIF盤5P−4に送信すべき信号が選択
されてIF盤5P−4にその信号が送信される。
【0157】また、ラインブリッジ部42MのEAST
2,EAST4,WEST2,WEST4に送られてき
た各信号はそれぞれSB4−2(4−4)に接続されて
いるIF盤5W−5〜5W−8,5P−5〜5P−8に
送信すべき信号で、MB4−1(4−3)の送信側SI
F部45Mの配線“1”〜“4”から出力されて、SB
4−2(4−4)の受信側MIF部44Sの配線“1”
〜“4”に送られる。
【0158】そして、この受信側MIF部44Sの配線
“1”に送られてきた信号は、ラインスイッチ部41S
のEAST側の信号選択スイッチ436に送られ、信号
選択スイッチ436では、APSスイッチ432からの
信号と、受信側MIF部44Sの配線“1”からの信号
うち、後者の信号を選択する。選択された信号は、折り
返し接続部43S(切替部431S)によってラインス
イッチ部41SのEAST2からラインブリッジ部42
SのEAST1へ折り返される。
【0159】また、受信側MIF部44Sの配線“2”
に送られてきた信号は、ラインスイッチ部41SのEA
ST側の信号選択スイッチ438に送られ、信号選択ス
イッチ438では、APSスイッチ434からの信号
と、受信側MIF部44Sの配線“2”からの信号う
ち、後者の信号を選択する。選択された信号は、折り返
し接続部43S(切替部431S)によってラインスイ
ッチ部41SのEAST4からラインブリッジ部42S
のEAST3へ折り返される。
【0160】同様に、受信側MIF部44Sの配線
“3”に送られてきた信号は、ラインスイッチ部41S
のWEST側の信号選択スイッチ440に送られ、この
信号選択スイッチ440では、WEST回線“6”(I
F盤5P−6)からの信号と、受信側MIF部44Sの
配線“3”からの信号うち、後者の信号を選択する。選
択された信号は、折り返し接続部43S(切替部431
S)によってラインスイッチ部41SのWEST2から
ラインブリッジ部42SのWEST1へ折り返される。
【0161】さらに、受信側MIF部44Sの配線
“4”に送られてきた信号は、ラインスイッチ部41S
のWEST側の信号選択スイッチ442に送られ、この
信号選択スイッチ442では、WEST回線“8”(I
F盤5P−8)からの信号と、受信側MIF部44Sの
配線“4”からの信号うち、後者の信号を選択する。そ
して、選択された信号は、折り返し接続部43S(切替
部431S)によって、ラインスイッチ部41SのWE
ST4からラインブリッジ部42SのWEST3へ折り
返される。
【0162】次に、ラインブリッジ部42Sにおいて、
EAST1に送られてきた信号はEAST回線“5”,
“6”(IF盤5W−5,5W−6)に送信すべきEA
ST回線信号で、IF盤5W−6に送信すべき信号はE
AST側のブリッジスイッチ448に分岐され、IF盤
5W−5に送信すべき信号はそのままIF盤5W−5に
送信される。そして、ブリッジスイッチ448では、E
AST2からの信号とEAST1から分岐されたIF盤
5W−6に送信すべき信号のうち、後者の信号が選択さ
れてIF盤5W−6にその信号が送信される。
【0163】また、EAST3に送られてきた信号はE
AST回線“7”,“8”(IF盤5W−7,5W−
8)に送信すべきEAST回線信号で、IF盤5W−8
に送信すべき信号はEAST側のブリッジスイッチ44
9に分岐され、IF盤5W−7に送信すべき信号はその
ままIF盤5W−7に送信される。そして、ブリッジス
イッチ449では、EAST4からの信号とEAST3
から分岐されたIF盤5W−8に送信すべき信号のう
ち、後者の信号を選択し、IF盤5W−8にその信号が
送信される。
【0164】さらに、WEST1に送られてきた信号は
WEST回線“5”,“6”(IF盤5P−5,5P−
6)に送信すべき信号で、IF盤5P−6に送信すべき
信号はWEST側のブリッジスイッチ450に分岐さ
れ、IF盤5P−5に送信すべき信号はリングブリッジ
スイッチ452に送信され、そのリングブリッジスイッ
チにおいて、EAST1からの信号とIF盤5P−5に
送信すべき信号のうち、後者の信号が選択されてIF盤
5P−5にその信号が送信される。
【0165】このとき、上記のブリッジスイッチ450
では、WEST2からの信号とWEST1から分岐され
たIF盤5P−6に送信すべき信号のうち、後者のIF
盤5P−6に送信すべき信号を選択し、さらに、リング
ブリッジスイッチ453において、EAST2からの信
号とIF盤5P−6に送信すべき信号のうち、後者の信
号が選択されてIF盤5P−6にその信号が送信され
る。
【0166】また、WEST3に送られてきた信号はW
EST回線“7”,“8”(IF盤5P−7,5P−
8)に送信すべき信号で、IF盤5P−8に送信すべき
信号はWEST側のブリッジスイッチ451に分岐さ
れ、IF盤5P−7に送信すべき信号はリングブリッジ
スイッチ454に送信され、そのリングブリッジスイッ
チ454において、EAST3からの信号とIF盤5P
−7に送信すべき信号のうち、後者の信号が選択されて
IF盤5P−7にその信号が送信される。
【0167】このとき、ブリッジスイッチ451では、
WEST4からの信号とWEST3から分岐されたIF
盤5P−8に送信すべき信号のうち、後者のIF盤5P
−8に送信すべき信号が選択され、さらに、リングブリ
ッジスイッチ455において、EAST4からの信号と
IF盤5P−8に送信すべき信号のうち後者の信号が選
択されてIF盤5P−8にその信号が送信される。
【0168】なお、このリングモード時は、MB4−1
(4−3)の送信SIF部45Mの配線“1”〜“4”
及びSB4−2(4−4)の送信側MIF部45Sの配
線“1”〜“4”の全て使用する必要があるので、IN
H処理部47M,47Sの各インヒビットスイッチ47
1M〜474M,471S〜474Sは全て動作せず
(導通状態に制御され)、その出力をインヒビット(マ
スク)処理しない。次表1に、INH処理部47M,4
7Sの動作を示す。
【0169】
【表1】
【0170】以上のように、本実施形態のADM装置1
では、伝送容量がOC−n/4のIF盤5W(P)−1
〜5W(P)−8を既存のスロットに実装した場合で
も、前述したように1つのRB4−iが収容する信号の
容量には柔軟性(互換性)をもたせ、且つ、信号処理容
量(HB2とのインタフェース容量)の縮小化を最小限
に抑えながら、1+1冗長構成における現用回線/予備
回線の切り替え、リング(UPSR)構成におけるEA
ST回線/WEST回線についての処理の双方を正常に
行なうことができる。
【0171】従って、既存/新規ユーザ側で既存の低速
側装置(低速ネットワーク用の伝送装置)と本ADM装
置1とを接続するために新たに別の装置を購入する必要
が無くなり、これにより、ユーザ側にて既存装置との間
で容易、且つ、柔軟にネットワークを構築することが可
能となり、ひいては、ネットワーク全体の制御・監視に
かかる負荷を軽減することができる。
【0172】また、MB4−1(4−3)に、受信側/
送信側SIF部44M,45Mを設けるとともに、及び
SB4−2(4−4)に、受信側/送信側MIF部44
S,45Sを設けることで、MB4−1(4−3)のラ
インスイッチ部41M及びラインブリッジ部42Mと、
SB4−2(4−4)のラインスイッチ部41S及びラ
インブリッジ部42Sをそれぞれ同一の構成にすること
ができるので、装置開発のコストの低減に大いに寄与す
る。
【0173】さらに、本実施形態のRB4−iは、OC
−nよりも小さいOC−n/4のIF盤5W(P)−j
が実装される場合でも、既存の(OC−nを基本処理単
位とした)RBの配線接続をそのまま流用して対応する
ことができるので、既存の装置構成に大幅な変更を施す
必要が無く、装置設計(開発)の単純化及びコストの低
減を図ることができる。
【0174】また、MB4−1(4−2)に切替部46
M(46M′)を設けることで、本MB4−1(4−
3)をSB4−2(4−4)として代替使用することが
できるので、管理ユニット数が削減され、TB3の既存
ユーザ側において、そのアプリケーションをより伝送容
量の小さいIF盤対応のものに変更する際に、新たにS
B4−2(4−4)を購入する必要が無く、また、新規
ユーザにとってもその要求に柔軟に対応することができ
る。さらに、このように、管理ユニット数が削減される
ことで、ユーザ側での保守等にかかるコストの削減も可
能になる。
【0175】(B)具体例の説明 次に、以下では、上記のIF盤5W−j,5P−j(j
=1〜8)として、それぞれ、図14〜図17に示すよ
うに、基本伝送容量OC−12c(600Mb/s)の
1/4のOC−3c(150Mb/s)容量のIF盤が
MB4−1(4−3),SB4−2(4−4)に実装さ
れる場合を例にして、より詳細な説明を行なう。
【0176】ただし、ここでは、図14〜図17に示す
ように、2チャンネル分のOC−3c信号を多重分離で
きる機能(多重化部51及び分離部52)をもった「2
ch/Sheet構成」のIF盤5W−j,5P−jを使用し、
1つのIF盤5W−j,5P−jの信号処理容量は15
0Mb/s×2=300Mb/sになっている。つま
り、本実施形態のMB4−1(4−3)及びSB4−2
(4−4)は、それぞれ、1スロット当たり複数(2)
チャンネル分の低速回線信号を収容する複数(8)スロ
ット分のIF盤(インタフェース部)5W−j,5P−
jを有しているのである。これにより、同じスロット数
でもより多くのチャンネル分の信号容量を収容すること
が可能になり、さらに、HB2とのインタフェース容量
の縮小化を抑制することができる。
【0177】なお、各図14〜図17のうち、図14及
び図15には、1+1モード時の信号伝送経路(使用配
線)が実線矢印で表されており、図16及び図17に
は、リング(UPSR)モード時の信号伝送経路(使用
配線)が実線矢印で表されている。また、各図14〜図
17において既述の符号と同一の符号を付した部分につ
いてはそれぞれ既述のものであるので、ここでは、その
詳細な説明は省略する。
【0178】まず、各IF盤5W−j,5P−jにおい
て、多重化部51は、それぞれ、低速側装置(低速ネッ
トワーク用の伝送装置)5A,5Bからの各OC−3c
信号〔150Mb/sの信号(図19(A)参照)2チ
ャンネル分)を多重化するものであるが、単純に多重化
すると伝送速度が300Mb/sとなり、本来、MB4
−1(4−3)〔例えば、ポインタ処理部(タイミング
乗り換え部)26A〜26C〕はOC−12c(600
Mb/s)単位で動作する(選択部25がOC−12c
単位に信号を選択する)ことから、どこかでOC−12
c容量の信号に速度変換を行なう必要がある。
【0179】そこで、本実施形態では、各IF盤5W−
j,5P−jの多重化部51において、OC−3c(以
下、単に「OC−3」と表記することもある)信号の多
重化時にデータ信号にダミー信号(ダミーバイト)を付
加することによって、OC−3容量の信号を基本伝送容
量であるOC−12c(以下、単に「OC−12」と表
記することもある)容量の信号に変換する。
【0180】例えば、IF盤5W(P)−1,5W
(P)−3,5W(P)−5,5W(P)−7の多重化
部51では、図19(B)に示すように、データ信号
(CH1),データ信号(CH2),ダミー信号(Du
m),ダミー信号(Dum)の繰り返し信号を送出する
ことにより、OC−3容量の信号を、TB3が2.4G
b/容量分の低速回線信号(OC−12)を収容したと
きの基本伝送容量(OC−12)の信号に速度変換して
送出する。
【0181】一方、残りのIF盤5W(P)−2,5W
(P)−4,5W(P)−6,5W(P)−8の多重化
部51では、図19(C)に示すように、上記とは逆
に、ダミー信号(Dum),ダミー信号(Dum),デ
ータ信号(CH3),データ信号(CH4)の繰り返し
信号を送出することにより、同様に、OC−3容量の信
号をOC−12容量の信号に速度変換して送出する。
【0182】より具体的には、CH1及びCH2の信号
を扱うIF盤5W(P)−1,5W(P)−3,5W
(P)−5,5W(P)−7では、図20(A)に示す
ように、最初の#1,#4(STSチャンネル)部分が
実際のデータ信号であるので、次に続く#1,#4〔6
00Mb/s(OC−12c)では図21に示すように
#7,#10に相当する〕部分にダミー信号を挿入する
(他のSTSチャンネルについても同様)ことで、約3
00Mb/s×2=600Mb/s容量の信号を得る。
【0183】一方、CH3及びCH4の信号を扱うIF
盤5W(P)−2,5W(P)−4,5W(P)−6,
5W(P)−8では、図20(B)に示すように、2番
目の#7,#10部分が実際のデータ信号であるので、
最初の#7,#10部分にダミー信号を挿入する(他の
STSチャンネルについても同様)ことで、約300M
b/s×2の600Mb/s容量の信号を得る。
【0184】そして、MB4−1(4−3),SB4−
2(4−4)では、図20(A),図20(B)に示す
各信号のうち、後述するようにダミー信号以外の信号を
順次時分割に選択してゆくことで、速度変換処理(フォ
ーマット変換処理)を行なうことなく、図20(C)に
示すような600Mb/s(OC−12c)容量の信号
を得ることができる。従って、各IF盤5W−j,5P
−jとの間の配線やMB4−1(4−3),SB4−2
(4−4)側の構成に大幅な変更を施す必要が無い。ま
た、MB4−1(4−3),SB4−2(4−4)側の
回路規模や処理負荷も低減される。
【0185】一方、MB4−1(4−3),SB4−2
(4−4)では、上記のように「2ch/Sheet構成」のI
F盤5W−j,5P−jを使用するため、OC−12
(600Mb/s)用のIF盤を使用したときの単純な
1+1切り替えではなく、2チャンネル分多重化されて
いるOC−3信号(150Mb/s)信号単位(チャン
ネル単位)で1+1切り替えを行なう必要がある。
【0186】また、例えば図22に示すように、OC−
n(OC−12)容量の現用/予備回線用のIF盤5
W′,5P′を使用(実装)した場合は、各IF盤5
W′,5P′とRB4−i(i=1〜4)との物理的な
距離差や各IF盤5W′,5P′の出力タイミングの違
い(各IF盤5W′,5P′は任意のタイミングで信号
を出力する)により、各1+1切替部22に入力される
信号は、例えば図23に示すように、そのフレーム先頭
位置がバラバラの状態で入力されるが、各1+1切替部
22ではそれぞれ各IF盤5W′,5P′からの信号の
いずれか一方(品質の良い方)を選択するだけであるの
で、このような入力信号のフレーム先頭位置のバラツキ
(スロット間スキュー)は問題にならない。
【0187】しかし、上記のように「2ch/Sheet構成」
のIF盤5W−j,5P−jを使用した場合、これらの
各IF盤5W−j,5P−jが、上記のOC−12用の
各IF盤5W′,5P′と同様に任意のタイミングで信
号を出力すると、RB4−iでは、各IF盤5W−j,
5P−jからの信号のフレーム乗り換え処理(メモリ等
を用いる)を行なってフレーム先頭位置を合わせてから
でないと、チャンネル単位の1+1切り替え処理が行な
えなくなる。また、任意のタイミングで入力される信号
を単純にフレーム乗り換えするには回路(メモリ容量)
規模が大きくなり過ぎ、その結果、RB4−iの規模が
大きくなり過ぎてその開発の負担が大きくなってしま
う。
【0188】そこで、本実施形態のRB〔MB4−1
(4−3),SB4−2(4−4)〕には、それぞれ、
図14〜図17及び図24に示すように、OC−12容
量のIF盤5W′,5P′が実装されたときの通常の1
+1切り替え処理を行なう1+1切替部22(図24で
は図示省略)のほかに、「2ch/Sheet構成」のIF盤5
W−j,5P−jが実装されたときのフレーム乗り換え
処理及びチャンネル単位の1+1切り替え(回線選択)
処理を行なうためのES(Elastic Store memory)部23
A及び時分割1+1切替部23Bを有する時分割1+1
切替処理部(時分割回線選択処理部)23が設けられて
いる。
【0189】また、ES部23Aの規模を最小限に抑え
るために、各IF盤5W−j,5P−jは、ラインブリ
ッジ部42M(42S)から各IF盤5W−j,5P−
jへ供給される装置内(システム)クロック(SC
K),システムフレームパルス(SFP)に従って、R
B4−iへの信号出力タイミングを制御し、データ信号
とともにラインブリッジ部42M(42S)から受けた
SCK及びSFPを折り返し出力する。
【0190】なお、上記のSCKは、図14〜図17中
に示すように、2.4Gb/s用の発振器28で生成さ
れるパルスを1/8分周器29で分周することにより3
00MHzに分周したパルスとして得られ、SFPは、
1/8分周器29の出力からフレームパルス(FP)制
御部30により125μs周期のパルスとして生成され
る。
【0191】これにより、RB4−iでは、各IF盤5
W−j,5P−jからの信号受信タイミング(受信信号
のフレーム先頭位置)のバラツキが主にスロット間の距
離差に応じた範囲内に収まるので、最小限の規模のES
部23Aで、各IF盤5W−j,5P−jとRB4−i
との距離差,各IF盤5W−j,5P−jの出力遅延の
バラツキ(スロット間スキュー)を吸収して、各IF盤
5W−j,5P−jから入力される信号のフレーム先頭
位置を合わせることが可能となり〔図25(A),図2
5(B)参照〕、この結果、時分割1+1切替部23B
でのチャンネル単位の1+1切り替えを容易に行なうこ
とが可能になる。
【0192】即ち、時分割1+1切替部23Bには、図
25(B)に示すように、フレーム先頭位置が一致した
信号が入力されるので、例えば図25(C)に示すよう
に、CH1,CH2はIF盤5W−1,5P−1(5W
−5,5P−5)からの信号について1+1切り替えを
行ない、CH3,CH4はIF盤5W−2,5P−2
(5W−6,5P−6)からの信号について1+1切り
替えを行なう。なお、他のIF盤5W(P)−2〜4
(5W(P)−6〜8)からの信号の1+1切り替えに
ついても同様である。
【0193】そして、CH1〜CH4の選択結果を時分
割多重化することにより、OC−12容量の信号をEA
ST(WEST)側のタイミング乗り換え部26A(2
6B)へ出力する。なお、このとき、前述したように、
IF盤5W(P)−1,5W(P)−2〔IF盤5W
(P)−5,5W(P)−6〕からの信号についての多
重化信号はEAST1へ流す信号として信号選択スイッ
チ405(435)へ出力され、5W(P)−3,5W
(P)−4〔IF盤5W(P)−7,5W(P)−8〕
からの信号についての多重化信号はEAST3へ流す信
号として信号選択スイッチ407(437)へ出力され
る。
【0194】つまり、この時分割1+1切替部23B
は、前記のAPSスイッチ401〜404(431〜4
34)としての機能と、4系統のAPSスイッチ401
〜404(431〜434)の出力を2系統に多重化す
る機能とを果たしていることになる。これにより、タイ
ミング乗り換え部26A(26B)では、OC−12容
量のIF盤5W′,5P′を実装した場合と同様にOC
−12単位のタイミング乗り換えを行なえばよいことに
なる。
【0195】このような構成を採用することで、フレー
ム乗り換え処理(ES部23A)に必要な回路規模を最
小限に抑えることができるので、RB4−i開発の負担
を大幅に軽減することができる。また、例えば図18に
示すように、OC−12用のIF盤5W′,5P′から
の信号については1+1切替部22で通常の1+1切り
替えを行ない、OC−3用のIF盤5W−1,5P−2
(5W−2,5P−2)からの信号については時分割1
+1切替処理部23で時分割1+1切り替えを行なうこ
とも可能である。
【0196】つまり、OC−12用のIF盤5W′,5
P′とOC−3用のIF盤5W−1,5P−2(5W−
2,5P−2)との混在が可能になり、例えば、既存の
スロットのうちの一部のスロットを低速側装置5A,5
B用、残りのスロットを新規の低速側装置5C(OC−
12)用として使用する顧客にも対応することが可能に
なる。
【0197】なお、例えば図26(A)に示すように、
OC−12用のIF盤5W′,5P′の実装時に通常の
1+1切り替え処理後、1/4(OC−3)単位に信号
を分離(DMUX)することで、OC−3単位でタイミ
ング乗り換えを行なうようにすれば、OC−3用のIF
盤5W(P)−jを実装する場合でも上記の時分割1+
1切替処理部23は必要無く、通常の1+1切り替えを
行なうだけでよいが、この場合は、コンカチネーション
構成(例えば、STS−12c等)の信号については対
応することができなくなる。
【0198】また、図26(A)に示す構成の場合は、
分離後の信号毎にタイミング乗り換え回路が必要になる
ので、規模が大きくなってしまい技術的に困難である。
このため、本実施形態では、図26(B)に示すよう
に、上述のごとく時分割1+1切り替えを行なった後で
タイミング乗り換え処理をOC−12単位で行なうこと
により、装置開発工程を短縮することを可能にしてい
る。
【0199】さらに、図14〜図18において、27は
OC−48c(2.4Gb/s)用のIF盤〔現用(E
AST)/予備(WEST)用〕が実装(ただし、OC
−12c容量のときの枚数の1/4枚だけ実装)された
ときに機能するOC−48リング機能部で、そのOC−
48用のIF盤からの信号に対して、1+1モード時の
通常の1+1切り替えを行なったり、リングモード時の
EAST/WEST回線信号の選択を行なったりするこ
とができるようになっている。
【0200】また、図14〜図17において、31はH
B2とのインタフェースをとるための高速側処理を行な
う高速側処理部であり、5Hは上記のリング等の高速側
ネットワークで用いられる高速側装置である。 (B1)ES部23Aの基本原理説明 次に、上記のES部23Aの基本原理について、図2
7,図28(A)〜図28(H),図29(A)〜図2
9(H),図30(A)〜図30(H)及び図31
(A)〜図31(H)を用いて説明する。
【0201】図27に示すように、ES部23Aを4ビ
ットESとして考えた場合、図28(A)〜図28
(D)及び図29(A)〜図29(D)〔図30(A)
〜図30(D)及び図31(A)〜図31(D)〕に示
すように、ラインブリッジ部42M(42S)からIF
盤5W(P)−jへ出力するSCK及びSFPに同期し
たタイミングでES部23AにOC−3信号,FP及び
クロックが入力され、そのクロック及びFPに従って書
き込みカウンタ23A−1〜23A−4が動作し、RA
M(メモリ部)23A−5〜23A−8に順次信号が書
き込まれる(保持される)。
【0202】そして、ラインブリッジ部42M(42
S)からIF盤5W(P)−jに出力されるSCK及び
SFPと同じクロック及びFPを用いてRAM23A−
5〜23A−8に対する読み出し制御を32進カウンタ
23A−9によって行なうことで、図28(E)及び図
29(E)〔図30(E)及び図31(E)〕に示すよ
うに、各信号をそのフレーム先頭位置が揃った状態で読
み出す。
【0203】つまり、上記の32進カウンタ23A−9
は、RAM23A−5〜23A−8からの各OC−3信
号の読み出しタイミングを各IF盤5W(P)−jへの
装置内FP出力タイミングに同期したタイミングで制御
することにより各OC−3信号のフレーム先頭位置を揃
えて各OC−3信号を読み出す読み出し制御部としての
機能を果たしているのである。従って、後段の時分割1
+1切替部23Bでは、各チャンネル単位の時分割1+
1切り替え処理を容易に行なうことができ、これによ
り、装置構成の簡素化を図ることができている。
【0204】ところで、このとき、32進カウンタ23
A−9は書き込みカウンタ23A−1〜23A−4と同
期したタイミングで動作することになり、32進カウン
タ23A−9のFPタイミング時のロード値を任意に設
定すれば、上記の読み出しタイミングを任意に変更する
ことが可能になる〔ただし、図28(E)〜図31
(E)ではロード値=00(hex)とした場合を表し
ている)。
【0205】これにより、IF盤5W(P)−jがFP
(SFP)を取り込んでから信号を出力するまでの時間
を装置開発段階で考慮する必要が無くなる。即ち、開発
終了後にRB4−iと各IF盤5W(P)−jとの間の
距離差やIF盤5W(P)−jからRB4−iにFPが
折り返されてくるまでの時間,IF盤5W(P)−jの
固体差による遅延量のバラツキ等を検証し、その検証結
果に応じてロード値を設定することにより、開発終了後
でもIF盤5W(P)−jがFPを取り込んでから信号
を出力するまでの時間に応じて、信号読み出し開始(位
相バラツキ吸収)タイミングを任意に調整することがで
きる。
【0206】つまり、本実施形態のRB4−iは、IF
盤5W(P)−jとRB4−iとの間(ブロック間イン
タフェース)のCK/FPタイミングの同期化を図る上
で、IF盤5W(P)−jからの折り返しフレーム位置
を規定しない柔軟な対応が可能になっているのである。
従って、IF盤5W(P)−jとRB4−iの開発段階
で、複雑な位相規定を設ける必要が無く、開発工程(装
置開発の手間)を大幅に軽減することができる。
【0207】そして、図27に示す時分割1+1切替部
23Bでは、1+1(APS)モードが設定されている
〔制御ユニット15(スイッチコントローラ417(4
47))から設定される〕場合は、図28(F)及び図
29(F)に示すように、イネーブル制御部23B−2
からWEST側の多重化部23B−4へのイネーブル信
号がLレベル固定となるとともに、多重化部23B−1
にてCH1〜CH4の現用/予備系選択信号が生成され
る。
【0208】この現用/予備系選択信号によって、EA
ST側の多重化部23B−3でのEAST側出力のチャ
ンネル単位の選択が制御されて、図28(G)及び図2
9(G)に示すように、OC−12信号に多重化された
信号がEAST側へ出力される。なお、このとき、イネ
ーブル制御部23B−2からWEST側の多重化部23
B−4へのイネーブル信号がLレベル固定になっている
ので、図28(H)及び図29(H)に示すように、多
重化部23B−4の出力(WEST側出力)はインヒビ
ット(マスク)される。
【0209】一方、リング(UPSR)モード設定時
は、図30(F)及び図31(F)に示すように、イネ
ーブル制御部23B−2からWEST側の多重化部23
B−4へのイネーブル信号がHレベル固定となるととも
に、多重化部23B−1にてCH1〜CH4の現用系選
択信号(Hレベル)が生成される。この現用系選択信号
によって、EAST側の多重化部23B−3でのEAS
T側出力のチャンネル単位の選択が制御されて、図30
(G)及び図31(G)に示すように、EAST回線用
のIF盤5W−1(5W−5)及びIF盤5W−3(5
W−7)からの各信号が多重化されEAST側へ出力さ
れる。
【0210】また、このとき、イネーブル制御部23B
−2からWEST側の多重化部23B−4へのイネーブ
ル信号がHレベル固定になっているので、WEST側の
多重化部23B−4に対するインヒビット制御が停止さ
れ、図30(H)及び図31(H)に示すように、WE
ST回線用のIF盤5P−1(5P−5)及びIF盤5
P−3(5P−7)からの各信号が多重化されWEST
側へ出力される。
【0211】このように、OC−3用のIF盤5W
(P)−jが実装された場合でも、OC−12用のIF
盤5W′,5P′が実装されたときと同様に、1+1モ
ード,リングモードのいずれのモードの動作も正常に行
なうことが可能である。なお、図28(A)〜図28
(H),図29(A)〜図29(H),図30(A)〜
図30(H)及び図31(A)〜図31(H)中に示す
丸付き数字は、それぞれ、図27中に示す丸付き数字と
対応しており〔例えば、DT1はIF盤5W−1(5
W−5)からのデータ信号であることを表す〕、「Du
m」は前記のダミー信号である。
【0212】(B2)AIS信号発出処理についての原
理説明 次に、IF盤5W(P)−jからRB4−iに入力され
るクロックが断状態となったときのAIS(警報)信号
(データ信号ALL“H”)の発出処理の原理について
説明する。まず、例えば図34に示すように、OC−1
2用のIF盤5W′,5P′が実装される場合は、1+
1切替部22にて通常の1+1切り替えが行なわれるの
で、各IF盤5W′,5P′からのクロックをクロック
断処理部21のクロック断検出部(障害検出部)211
にて監視し、このクロック断検出部211でクロック断
(障害)の発生が検出されると、各AIS発生部212
にて、発振器28及びFP制御部30によって作成され
るSCK及びSFPに従ってAIS信号をクロック断の
発生したチャンネルのOC−12信号として発生させれ
ば良い。
【0213】このAIS信号の発出処理動作タイミング
を図35に示す。なお、この図35中に示す,等の
丸付き数字はそれぞれ図34中の丸付き数字と対応して
いる。しかし、OC−3用のIF盤5W(P)−jが実
装された場合は、前述したように、RB4−iの時分割
1+1切替処理部23において時分割の1+1切り替え
が行なわれるため、AIS信号の発出処理についてもO
C−3信号(チャンネル)単位で行なえるようにする必
要がある。
【0214】即ち、例えば図32において、各クロック
断検出部211のうち1つでもクロック断(障害)の検
出されていないクロック断検出部211があると、その
クロック断の検出されていないIF盤5W(P)−jか
らのFPを基に時分割1+1切り替えを行なって、クロ
ック断の発生しているチャンネルにAIS信号を挿入す
る必要があるのである。
【0215】なお、全クロック断処理部21のクロック
断検出部211においてクロック断が検出された〔IF
盤5W(P)−jからのクロックが全て断になった〕場
合は、全AIS発生部212にて発振器28及びFP制
御部30からのSCK及びSFPに従ってAIS信号が
OC−3信号の代わりにそれぞれ生成されて、ES部2
3Aにて前述したごとく各AIS信号のフレーム乗り換
えが行なわれることにより、時分割1+1切替部23B
への各AIS信号のフレーム先頭位置が一致するので、
時分割1+1切り替えが可能である。
【0216】このため、OC−3容量のIF盤5W
(P)−jが実装される場合は、各クロック断検出部2
11での検出結果に応じて図32に示すフレームパルス
(FP)選択部24及び選択部23Cにて時分割1+1
切替部23B用のFPタイミングを選択する構成、即
ち、全クロック断検出部211でクロック断が検出され
ている場合はSFPタイミングに従ってAIS信号の時
分割送出処理を行なう一方、一部のクロック断検出部2
11でクロック断が検出されていない場合はそのクロッ
ク断が検出されていないIF盤5W(P)−jからのO
C−3信号のFPタイミングに従ってAIS信号の時分
割送出処理を行なう構成になっている。なお、上記の選
択部23Cは、本実施形態では、時分割1+1切替処理
部23の一構成要素になっている。
【0217】これにより、例えば図33に示すように、
時点T1では全てのIF盤5W(P)−jからのクロッ
クが正常に受信されているので、FP選択部24及び選
択部23CがいずれのFPを選択しても、時分割1+1
切替部23Bでは正常なOC−3信号(チャンネル)単
位の時分割1+1切り替えを行なうことが可能である。
なお、この図33中に示す丸付き数字は図32中に示す
丸付き数字と対応している。
【0218】次に、時点T2では、IF盤5W−1(5
W−5)からのクロックが断状態になっており、IF盤
5W−1(5W−5)用のクロック断検出部211がク
ロック断を検出しているので、FP選択部24及び選択
部23Cは、IF盤5W−1(5W−5)から既に受信
されているFPについては選択せず、時点T3におい
て、このFP以外のFPを選択し、時分割1+1切替部
23Bでは、選択されたFPに従って時分割1+1切り
替えを行なう。これにより、クロック断が発生したチャ
ンネルについてはES部23AからのAIS発生部21
2で発生されたAIS信号が選択されて送出される。
【0219】さらに、時点T4では、IF盤5W−1
(5W−5)からのクロックとIF盤5W−2(5W−
6)からのクロックが断状態になっており、それぞれに
対応するクロック断検出部211においてクロック断が
検出されているので、FP選択部24及び選択部23C
は、クロック断が検出されていないIF盤5W−3(5
W−7)及びIF盤5W−4(5W−8)のFPを選択
することが可能である。
【0220】そして、この場合も、時分割1+1切替部
23Bでは、選択されたFPに従って時分割1+1切り
替えを行なうことにより、クロック断が発生したチャン
ネルについてはES部23Aから出力されるAIS発生
部212で発生されたAIS信号が選択されて送出され
る。また、時点T5,T6では、全てのIF盤5W
(P)−jからのクロックが断状態となっており、全て
のクロック断検出部211においてクロック断が検出さ
れているので、各AIS処理部212がそれぞれRB4
−i内のタイミング(発振器28及びFP制御部30か
らのSCK及びSFP)に従ってAIS信号を発生す
る。従って、選択部23CがES部23Aから出力され
るFPのいずれを選択しても、時分割1+1切替部23
Bでは、ES部23Aからの各入力信号について時分割
1+1切り替えを行なえば、AIS信号のチャンネル単
位の送出が行なうことができる。
【0221】以上のような処理により、一部のIF盤5
W(P)−jからのクロック断時に、各IF盤5W
(P)−jから入力されるFPタイミングと装置(RB
4−i)内でのFPタイミング(FP制御部30で生成
されるSFPタイミング)との違いによって、時分割1
+1切替部23BでのFPタイミングの衝突を防止する
ことができ、常に、正常な時分割1+1切り替え(AI
S信号の発出処理)を行なうことができる(AIS信号
送出時の誤動作を防止することができる)。従って、A
IS送出処理の信頼性の向上にも大いに寄与している。
【0222】(B3)クロック断処理部21,ES部2
3A及び時分割1+1切替部23Bの詳細説明 次に、図36に、上記のクロック断処理部21,ES部
23A及び時分割1+1切替部23Bに着目したRB4
−iの詳細構成例を示す。この図36に示すように、E
S部23Aは、4組のIF盤5W(P)−1〜5W
(P)−4〔5W(P)−5〜5W(P)−8〕に対応
して、それぞれ4系統2枚ずつのシリアル/パラレル
(SP)変換処理部23a−1〜23a−4,23b−
1〜23b−4,フレームパルス(FP)選択部23
2,パラレル/シリアル(PS)変換処理部23c−1
〜23c−4,23d−1〜23d−4をそなえるとと
もに、1/8カウンタ(CTR)234をそなえて構成
されている。
【0223】一方、時分割1+1切替部23Bは、上記
4組のIF盤5W(P)−1〜5W(P)−4〔5W
(P)−5〜5W(P)−8〕のうちの2組ずつで時分
割1+1切り替え処理を行なうために、2系統の切り替
え処理部23E,23Fをそなえており、さらに、各切
り替え処理部23E,23Fが、それぞれ、AND回路
241〜246,OR回路247,248,EAST用
のFP選択部249,WEST用のFP選択部250,
EAST用の1/16カウンタ251,WEST用の1
/16カウンタ252及びEAST用の多重化部25
3,WEST用の多重化部254をそなえて構成されて
いる。
【0224】ここで、ES部23Aにおいて、SP変換
処理部23a−k,23b−k(k=1〜4)は、それ
ぞれ、入力信号(データ)をSP変換するものであり、
PS変換処理部23c−k,23d−kは、それぞれ、
SP変換処理部23a−k,23b−kでSP変換され
た信号をPS変換することにより元の入力信号フォーマ
ットに戻すもので、ここでは、IF盤5W(P)−1〜
5W(P)−4〔5W(P)−5〜5W(P)−8〕か
らのFP,CKに従って1/8カウンタ2312が動作
して1:8SP変換部2311にて入力データが1:8
SP変換(8パラデータ)されたのち、8:1PS変換
部2331にて8:1PS変換されるようになってい
る。
【0225】また、FP選択部232は、IF盤5W
(P)−1〜5W(P)−4〔5W(P)−5〜5W
(P)−8〕が挿抜されたとき等に、IF盤5W(P)
−1〜5W(P)−4〔5W(P)−5〜5W(P)−
8〕からのFPではなく、ラインブリッジ部42Mから
出力されるFP(FP制御部30で生成されるSFP)
に基づくマスターFP(後述)を選択することにより、
IF盤挿抜時のFPの不定発生により、時分割1+1切
替部23Bでの時分割1+1切り替えに悪影響を与える
ことを防止するためのもので、その詳細については後述
する。
【0226】一方、時分割1+1切替部23Bにおい
て、AND回路241は、FP選択部24からの制御に
より、PS変換処理部23c−1(23c−3)からの
FP、つまり、IF盤5W−1(5W−5)〔IF盤5
W−3(5W−7)〕からのFP(EAST-FP) をスルーも
しくはインヒビット(マスク)制御するものであり、A
ND回路242及び243は、PS変換処理部23d−
1(23d−3)からのFP、つまり、IF盤5P−1
(5P−5)〔IF盤5P−3(5P−7)〕からのF
P(WEST-FP) をスルーもしくはインヒビット(マスク)
制御するものである。
【0227】また、AND回路244は、FP選択部2
4からの制御により、PS変換処理部23c−2(23
c−4)からのFP、つまり、IF盤5W−2(5W−
6)〔IF盤5W−4(5W−8)〕からのFP(EAST-
FP) をスルーもしくはインヒビット(マスク)制御する
ものであり、AND回路245及び246は、PS変換
処理部23d−2(23d−4)からのFP、つまり、
IF盤5P−4(5P−8)〔IF盤5P−4(5P−
8)〕からのFP(WEST-FP) をスルーもしくはインヒビ
ット(マスク)制御するものである。
【0228】なお、FP選択部24から各AND回路2
41〜246に対する制御についての詳細は、表2〜表
9により後述する。また、OR回路247は、上記のA
ND回路241〜246のうちAND回路241,24
2,244,245の各出力のOR論理をとるもので、
各IF盤5W(P)−1〔5W(P)−5〕,5W
(P)−2〔5W(P)−6〕〔IF盤5W(P)−3
〔5W(P)−7〕,5W(P)−4〔5W(P)−
8〕〕からの各FPが全て断になった場合以外に、その
出力FPが、EAST〔E1(E3)〕側のFPとして
出力されるとともに、多重化部253での時分割多重
(時分割1+1切り替え)処理に用いられるようになっ
ている。
【0229】さらに、OR回路248は、上記のAND
回路241〜246のうち残りのAND回路243及び
246の各出力のOR論理をとるもので、リングモード
時に、その出力が有効となり、WEST〔W1(W
3)〕側のFPとして出力されるとともに、多重化部2
54での時分割多重処理(時分割1+1切り替え)に用
いられるようになっている。
【0230】また、EAST/WEST用のFP選択部
249,250は、それぞれ、図32に示す選択部23
Cに相当し、上記のOR回路247,248から出力さ
れるFP(EAST-FP,WEST-FP) と、FP制御部30で生成
されるSFPとのいずれかを選択するもので、各IF盤
5W(P)−1〔5W(P)−5〕,5W(P)−2
〔5W(P)−6〕〔IF盤5W(P)−3〔5W
(P)−7〕,5W(P)−4〔5W(P)−8〕〕か
らの各FPが全て断になった場合(FP選択部24から
all断信号が出力されると)、後者のFP制御部30
で生成されるSFPを選択するようになっている。
【0231】さらに、1/16カウンタ251,252
は、それぞれ、選択部249,250で選択されたFP
を契機に多重化部253,254での時分割1+1切り
替え用のカウント値を生成するものであり、多重化部2
53,254は、この1/16カウンタ251,252
からのカウント値に基づいてES部23Aからの入力信
号を時分割に選択してゆくことで、時分割1+1切り替
え処理を行なうものである。
【0232】ただし、1+1モード時は、WEST側は
使用されない(WEST回線信号は入力されてこない)
ので、AND回路243の出力がマスクされ、この結
果、1/16カウンタ252が動作せず、これにより、
多重化部254は動作せず、多重化部253のみ動作す
る〔EAST側(E1,E3)のみに信号が出力され
る〕。なお、このとき空きとなるE2,E4が前述した
他のRB4−iとの間の信号の送受信に使用される。一
方、リングモード時は、EAST/WEST側〔E1
(E3),W1(W3)〕ともに使用されるので、多重
化部253,254はともに動作する。
【0233】つまり、これらのEAST/WEST用の
多重化部253,254は、図27により前述したEA
ST側の多重化部23B−3,WEST側の多重化部2
3B−4にそれぞれ相当しているのである。以下、上述
のごとく構成されたES部23A及び時分割1+1切替
部23Bの動作について、図37(A),図37(B)
及び図38(A)〜図38(E)を用いて説明する。な
お、これらの各図37(A),図37(B)及び図38
(A)〜図38(E)の時間軸はそれぞれ時間T0にお
いて相互に一致しているものとする。
【0234】まず、ES部23Aでは、各SP変換処理
部23a−1,23b−1,23a−2,23b−2
(1:8SP変換部2311)にて、IF盤5W(P)
−1,5W(P)−2〔5W(P)−5,5W(P)−
6〕から送られるFPタイミングを契機に1/8カウン
タ2312が所定のロード値をロードしてカウント動作
することにより、IF盤5W(P)−1,5W(P)−
2〔5W(P)−5,5W(P)−6〕からの各信号を
それぞれ1:8SP変換する〔図37(A),図37
(B)参照〕。
【0235】また、各SP変換処理部23a−3,23
b−3,23a−4,23b−4(1:8SP変換部2
311)でも、同様に、IF盤5W(P)−3,5W
(P)−4〔5W(P)−7,5W(P)−8〕から入
力されるFPタイミングを契機に1/8カウンタ231
2が所定のロード値をロードしてカウント動作すること
により、IF盤5W(P)−3,5W(P)−4〔5W
(P)−7,5W(P)−8〕からの各信号をそれぞれ
1:8SP変換して出力する〔図38(A)参照〕。
【0236】そして、ラインブリッジ部42M(42
S)から出力されるSFPタイミングにより読み出し用
の1/8カウンタ234がロードされ〔図38(B)で
はロード値=0)、この1/8カウンタ234の制御
(カウント動作)により、SP変換処理部23a−1,
23b−1,23a−2,23b−2の1:8SP変換
部2311から出力される信号がそれぞれ対応するPS
変換処理部23c−1,23d−1,23c−2,23
d−2の8:1PS変換部2331にてPS変換され
る。
【0237】また、同様に、1/8カウンタ234の制
御により、SP変換処理部23a−3,23b−3,2
3a−4,23b−4の1:8SP変換部2311から
出力される信号についても、それぞれ対応するPS変換
処理部23c−3,23d−3,23c−4,23d−
4の8:1PS変換部2331にてPS変換される。つ
まり、1/8カウンタ234は、前記の読み出し制御部
として機能する32進カウンタ23A−9(図27参
照)と同等の機能を果たすようになっている。
【0238】ここで、このSP/PS変換処理につい
て、図46(A)〜図46(D)を用いて、より詳細に
説明する。なお、図46(A)〜図46(C)では、各
IF盤5W(P)−j(IF Block(1)-(3)) から入力され
るデータ信号(DATA)/FP/クロックに各スロッ
ト毎に1ビットのスキュー(バラツキ)が生じているよ
うに表記している。また、1:8SP変換部2311及
び8:1PS変換部2331に用いられるメモリ奥行き
は8ビット幅としている。
【0239】まず、各IF盤5W(P)−jからの各信
号(データ信号)が、それぞれ、1:8SP変換部23
11にてSP変換されると、図46(A)〜図46
(C)中に網かけ部で示すように、8ビット幅の信号に
変換(伸長)される。なお、このときFPについても同
様に8ビット幅に伸長されている。このように、データ
信号及びFPをそれぞれ8ビット幅に伸長することで、
図46(C)に示すように、PSタイミング幅(各FP
が時間的に重なっている部分)に余裕ができる。
【0240】一方、このとき、1/8カウンタ234で
は、図46(D)に示すように、フレーム制御部30で
生成されるSFP(Sync.frame)を契機にロード値“0”
をロードしてカウント動作を開始し、定期的に、イネー
ブル信号(P/S enable)を生成する。そして、PS変換部
2331では、上記のPSタイミング幅内にこの1/8
カウンタ234で生成されたイネーブル信号で上述のご
とく8ビット幅に伸長されたFPを打ち抜くことで、図
46(D)中に示すように、PS変換後のFP(P/S FP)
を生成し、このFPを契機に各データ信号を一括してP
S変換する。
【0241】この結果、図38(C)に示すように、各
IF盤5W(P)−1,5W(P)−2〔5W(P)−
5,5W(P)−6〕から入力される信号のフレーム先
頭位置のバラツキが吸収される。なお、上記のSP/P
S変換処理において、例えば図38(D)に示すよう
に、上記の1/8カウンタ234のロード値を“2”に
設定すると、上記のイネーブル信号(P/S enable)が図4
6(D)において左方向に移動するので、図38(E)
に示すように、図38(C)に比して、PS変換タイミ
ング(読み出しタイミング)を早めることができる。
【0242】つまり、1/8カウンタ234のロード値
の設定を任意に変更することで、PS処理のイネーブル
タイミングを任意に変更することができるので、前述し
たように、ES部23Aでの信号の読み出しタイミング
を任意に調整することができ、開発段階での複雑な位相
規定による設定手番の増加を防止することができるので
ある。
【0243】ところで、このとき、FP選択部24で
は、クロック断検出部211でのクロック断検出結果,
CH1〜4の現用/予備選択設定及びS−RING1
(UPSR)設定に基づいて、表2〜表9に示すFP制
御設定に従って、AND回路241〜246を制御する
ことにより、ES部23Aから出力されるFPのスル
ー,マスク(インヒビット)処理を行なう。そして、O
R回路247,248にて、選択(スルーされてきた)
FPのORをとることで、時分割1+1切り替えを行な
うタイミングを得る。
【0244】このOR回路247,248から出力され
るFPを基準として、1/16カウンタ251,252
が動作し、この1/16カウンタ251,252のカウ
ント値に従って多重化部253及び254が入力信号の
多重化処理を行なうことで、各IF盤5W(P)−j実
装時の時分割1+1切り替え機能〔UPSR(RIN
G)機能も含む〕が実現されている。
【0245】
【表2】
【0246】
【表3】
【0247】
【表4】
【0248】
【表5】
【0249】
【表6】
【0250】
【表7】
【0251】
【表8】
【0252】
【表9】
【0253】具体的には、上記表2の項目1〜3に示す
ように、1+1モード時、切り替え処理部23Eにおい
て、IF盤5W−1(5W−5)からの信号のうちCH
1,CH2の現用系のいずれかが選択されている場合
は、そのIF盤5W−1(5W−5)(EAST側)か
らのFP(EAST-FP) は時分割1+1切り替え処理タイミ
ングに用いられる(スルーされる)が、項目4に示すよ
うに、CH1,CH2ともに選択されない場合は、その
IF盤5W−1(5W−5)から入力されるFP(EAST-
FP) は時分割1+1切り替えには用いられない(インヒ
ビットされる)。
【0254】また、同表2の項目5に示すように、IF
盤5W−1(5W−5)からRB4−iに入力されるク
ロックにクロック断が検出された場合は、前述したよう
に、対応するAIS発生部212にてFP制御部30か
らのSFPタイミングでAIS信号が発生し、IF盤5
W(P)−1,5W(P)−2のうちいずれか1つでも
クロック断が発生していなければ、そのIF盤5W
(P)−1,5W(P)−2から入力されるFPタイミ
ングに従って時分割1+1切り替え処理が行なわれるの
で、切り替え処理部23Eにおいて、クロック断が発生
しているIF盤5W(P)−1,5W(P)−2からの
FP(EAST-FP) は選択されない(表6も同様の内容であ
る)。
【0255】しかし、時分割1+1切り替えで選択され
ているIF盤5W(P)−1,5W(P)−2〔5W
(P)−5,5W(P)−6〕の全てについてクロック
断が検出された場合は、切り替え処理部23Eでは、F
P選択部24から出力されるall断信号により、選択
部249にてFP制御部30からのSFPが選択される
(表6も同様の処理内容を表す)。
【0256】上記に示す制御をFP選択部24からAN
D回路241,242,244,245,選択部249
にかけることにより、図33のタイムチャートに示した
FP制御を実現している。なお、1+1モード時はW1
(WEST側出力)を使用しないので、表4,表8に示
すように、切り替え処理部23EのAND回路243,
246でWEST側のFP(WEST-FP) をマスク制御する
ことにより、W1(WEST側出力)にFP(WEST-FP)
は出力させない。
【0257】一方、UPSR(リング)モード時は、切
り替え処理部23Eの多重化部253では、IF盤5P
−1,5P−2(5P−5,5P−6)からの信号は多
重化せず、IF盤5W−1,5W−2(5W−5,5W
−6)からの信号のみを多重化するので、表4,表8に
示す制御と同様に、AND回路242,245でWES
T側のFP(WEST-FP) をマスク制御する。
【0258】また、表3,表7に示すように、クロック
が正常な場合はEAST/WESTA側のFP(EAST-F
P,WEST-FP) をともにスルー、クロックが断している場
合はFP(EAST-FP,WEST-FP) をマスクするよう、切り替
え処理部23EのAND回路241,243を制御す
る。なお、IF盤5W−1,5W−2(5W−5,5W
−6)からのクロックが両方断状態になった場合は、1
+1モード時と同様に、選択部249にて、FP制御部
30からのSFPが選択される。
【0259】切り替え処理部23EのAND回路24
3,246でのFP制御も同様の処理(表5,表9)を
行なうことで、WEST用の1/16カウンタ252及
び多重化部254を制御して、リングモード時のW1
(WEST側)のFP(WEST-FP)出力を実現している。
なお、IF盤5W(P)−3,5W(P)−4〔5W
(P)−7,5W(P)−8〕からの信号を処理する切
り替え処理部23Fにおいても、上記と同様の制御が行
なわれる。
【0260】そして、上記の図36に示す構成における
1+1モード時での詳細動作は、図39(A),図39
(B),図40及び図41(A)〜図41(G)に示す
ようになる。なお、各図39(A),図39(B),図
40及び図41(A)〜図41(G)の時間軸は時間T
0においてそれぞれ相互に一致しているものとする。ま
ず、各IF盤5W−1(5W−5),5P−1(5P−
5),5W−2(5W−6),5P−2(5P−6)
〔もしくは、IF盤5W−3(5W−7),5P−3
(5P−7),5W−4(5W−8),5P−4(5P
−8)〕からの各信号(2並列)は、それぞれ、ES部
23Aにおいて、対応するSP変換処理部23a−1,
23b−1,23a−2,23b−2 (もしくは、23
a−3,23b−3,23a−4,23b−4)の1:
8SP変換部2311にて、図39(A),図39
(B)及び図40に示すように、1:8SP変換されて
2×8=16並列の信号に変換される。
【0261】そして、これら16並列の各信号は、それ
ぞれ、図41(C),図41(D)に示すように、対応
するPS変換処理部23c−1,23d−1,23c−
2,23d−2(もしくは、23c−3,23d−3,
23c−4,23d−4)の8:1PS変換部2331
にて8:1PS変換されて元の2並列の信号に変換され
る。
【0262】このとき、8:1PS変換部2331は、
FP制御部30で生成されるFPを契機に設定ロード値
〔図41(A)では“2”〕をロードしてカウント動作
する1/8カウンタ234からのカウント値に従って、
各信号をPS変換することにより、各信号をそのフレー
ム先頭位置(FP)が揃った状態で時分割1+1切替部
23Bへ出力する。
【0263】時分割1+1切替部23Bでは、8:1P
S変換部2331から出力されるFPがAND回路24
1,244及びOR回路247を通じてEAST用の1
/16カウンタ251へ入力され、図41(B)に示す
ように、このFPを契機に1/16カウンタ251がロ
ード値“00" をロードして時分割1+1切り替え用のチ
ャンネル選択タイミングを生成する。
【0264】そして、この1/16カウンタ251から
出力されるカウント値(チャンネル選択タイミング)に
従って、EAST用の多重化部253が、上述のごとく
8:1PS変換部2331でそれぞれPS変換された各
信号を600Mb/s単位で時分割に選択してゆくこと
で、図41(F)に示すように多重化してEAST側
〔E1(E3)〕へ出力する。なお、この図41(F)
では、CH1,3は現用系,CH2,4は予備系が選択
されている場合を表している。
【0265】また、このとき(1+1モード時)は、図
41(E)に示すようにリングモード設定信号がLレベ
ル固定になっているので、AND回路243及び246
の各出力がFP選択部24によってマスクされており、
同図41(B)に示すようにOR回路248の出力はL
レベル固定となっている。従って、WEST用の1/1
6カウンタ252は動作せず、WEST用の多重化部2
54は動作しない〔図41(G)に示すようにWEST
側(W1,W3)に多重化信号は出力されない〕。
【0266】一方、リングモード時の詳細動作は、図3
9(A),図39(B),図40及び図42(A)〜図
42(G)に示すようになる。なお、図42(A)〜図
42(G)の時間軸も時間T0において図39(A)及
び図39(B)の時間軸とそれぞれ一致しているものと
する。即ち、この場合も、各IF盤5W−1(5W−
5),5P−1(5P−5),5W−2(5W−6),
5P−2(5P−6)〔もしくは、IF盤5W−3(5
W−7),5P−3(5P−7),5W−4(5W−
8),5P−4(5P−8)〕からの各信号(2並列)
は、それぞれ、ES部23Aにおいて、対応するSP変
換処理部23a−1,23b−1,23a−2,23b
−2 (もしくは、23a−3,23b−3,23a−
4,23b−4)の1:8SP変換部2311にて、図
39(A),図39(B)及び図40に示すように、
1:8SP変換されて2×8=16並列の信号に変換さ
れる。
【0267】そして、これら16並列の各信号は、それ
ぞれ、図42(C)及び図42(D)に示すように、対
応するPS変換処理部23c−1,23d−1,23c
−2,23d−2(もしくは、23c−3,23d−
3,23c−4,23d−4)の8:1PS変換部23
31にて、8:1PS変換されて元の2並列の各信号に
変換される。
【0268】このとき、8:1PS変換部2331は、
FP制御部30で生成されるFPを契機に設定ロード値
〔図42(A)では“2”〕をロードしてカウント動作
する1/8カウンタ234からのカウント値に従って、
各信号をPS変換することにより、各信号をそのフレー
ム先頭位置(FP)が揃った状態で時分割1+1切替部
23Bへ出力する。
【0269】時分割1+1切替部23Bでは、図42
(E)に示すようにリングモード設定信号がHレベルに
なっているので、AND回路241及び243の各出力
がFP選択部24によってスルー制御されており、これ
により、図42(B)に示すように、各OR回路247
及び248を通じてFPがそれぞれEAST/WEST
用の各1/16カウンタ249,250へ出力される。
【0270】そして、各1/16カウンタ249及び2
50が、それぞれ、図42(B)に示すように、入力F
Pを契機にロード値“00" をロードして時分割1+1切
り替え用のチャンネル選択タイミングを生成する。これ
により、EAST/WEST用の各多重化部253及び
254が、それぞれ、各1/16カウンタ249及び2
50から入力されるチャンネル選択タイミングに従って
動作する。
【0271】この結果、EAST用の多重化部253
は、図42(F)に示すように、IF盤5W−1(5W
−5),5W−2(5W−6)〔もしくはIF盤5W−
3(5W−7),5W−4(5W−8)〕からの各信号
(EAST回線信号)を時分割に選択することで多重化
してEAST側(E1,E3)へ出力し、WEST側の
多重化部254は、図42(G)に示すように、他のI
F盤5P−1(5P−5),5P−2(5P−6)〔も
しくはIF盤5P−3(5P−7),5P−4(5P−
8)〕からの各信号(WEST回線信号)を時分割に選
択することで多重化してWEST側(W1,W3)へ出
力する。
【0272】つまり、EAST用の多重化部253は、
1+1モード時には現用/予備毎にそれぞれ2ポート分
の計4ポート分の入力信号を選択対象とする4:1セレ
クタとして機能し、リングモード時には現用(=EAS
T)回線の2ポート分を選択対象とする2:1セレクタ
として機能する一方、WEST用の多重化部253は、
リングモード時に予備(=WEST)回線の2ポート分
を選択対象とする2:1セレクタとして機能するのであ
る。
【0273】このように、本実施形態の時分割1+1切
替処理部23(時分割1+1切替部23B)は、EAS
T/WEST用の多重化部253,254をそなえるこ
とで、1+1モード時は現用系及び予備系の各OC−3
信号のいずれかを時分割に選択する一方、リングモード
時はリングにおける各伝送方向(EAST/WEST)
用の各OC−3信号をそれぞれ時分割に選択できるよう
になっているので、本ADM装置1の低速ネットワーク
形態に対する汎用(互換)性も十分に確保することがで
きている。
【0274】(B4)FP選択部232の詳細説明 ところで、本実施形態のRB4−iは、上述したよう
に、各IF盤5W(P)−jから折り返し入力されるF
Pを、そのバラツキ(スロット間スキュー)をデータ信
号と同様にES部23Aにて吸収した後、時分割1+1
切替部23Aでの時分割1+1切り替え処理のタイミン
グ制御に用いることで、各IF盤5W(P)−jからの
折り返しフレーム位置を規定しない柔軟な装置構成とな
っているが、このように、時分割1+1切り替え処理の
タイミング制御に各IF盤5W(P)−jからの折り返
しFPを用いる場合、IF盤5W(P)−jの構成によ
っては次のような問題が生じる可能性がある。
【0275】即ち、例えば、IF盤5W(P)−jが、
RB4−iからのFPを契機に自走カウント動作を行な
う自走カウンタを用いて、データ信号,クロック及びF
Pを折り返し出力するような構成をとっている場合、図
43に示すように、IF盤5W(P)−j〔例えば、I
F盤5W(P)−1(IF Block(1) )〕の挿抜が生じる
と、上記の自走カウンタにより、同図43中の符号32
に示すように、本来、FPが受信されない期間にFPが
受信されることがある。
【0276】このFP(不定FP)については、時分割
1+1切替部23Bでの時分割1+1切り替え処理のタ
イミング制御に用いないようにすればよいのだが、上述
した例では、受信FPについてOR回路247,248
(図36参照)にてOR論理をとるだけの構成になって
いるので、当然、この不定FPも時分割1+1切り替え
処理のタイミング制御に用いられてしまい、この場合に
は、時分割1+1切り替え処理を正常に行なえなくなっ
てしまう。
【0277】そこで、本実施形態では、IF盤5W
(P)−jが自走カウンタを用いた構成になっている場
合には、図36及び図44に示すように、各IF盤5W
(P)−jからの折り返しFPではなく、マスターカウ
ンタ36(システムクロックに同期して動作する)から
のカウント値に同期して動作する1/Nカウンタ33の
出力(マスターFP)を選択するためのFP選択部23
2が、1:8SP変換部2311と8:1PS変換部2
331との間に介装されている。
【0278】なお、この図44において、既述の符号と
同一符号を付したものはそれぞれ既述のものである。た
だし、この図44において、34は読み出し制御部で、
図36に示す1/8カウンタ234に相当し、35は時
分割1+1切り替え処理のためのタイミング制御部で、
図36に示す1/16カウンタ251,252に相当す
る。
【0279】以下、このFP選択部232に着目したE
S部23Aの動作について、図45(A)〜図45
(D)に示すタイムチャートを用いて説明する。なお、
これらの図45(A)〜図45(D)においても、各I
F盤5W(P)−j(IF Block(1)-(3)) から入力される
データ信号(DATA)/FP/クロックに各スロット
毎に1ビットのスキュー(バラツキ)が生じているよう
に表記しており、1:8SP変換部2311及び8:1
PS変換部2331に用いられるメモリ奥行きは8ビッ
ト幅としている。
【0280】まず、各IF盤5W(P)−jが自走カウ
ンタを用いた構成になっている場合、FP選択部232
は、上記のマスターFP〔図45(D)では"Master.fr
ame"と表記している〕を固定選択するように設定され
る。この結果、8:1PS変換部2331には、図45
(A)〜図45(D)に示すIF盤5W(P)−jから
のFPの代わりに、マスターFPが定期的に入力される
ことになる。
【0281】一方、このとき、読み出し制御部34(1
/8カウンタ234)では、図45(D)に示すよう
に、この場合も、フレーム制御部30で生成されるSF
P(Sync.frame)を契機にロード値“0”をロードしてカ
ウント動作を開始し、定期的に、イネーブル信号(P/S e
nable:読み出しタイミング)を生成する。そして、PS
変換部2331では、このイネーブル信号で上記のマス
ターFPをFPを打ち抜くことで、図45(D)中に示
すように、固定位相でFP(P/S FP)を生成し、このFP
を契機に各データ信号を一括してPS変換する。
【0282】つまり、上記の読み出し制御部34は、上
記の読み出しタイミングを各IF盤5W(P)−jへの
装置内フレーム出力タイミングに基づく固定タイミング
で制御しうるようになっているのである。これにより、
上述したような不定FPが入力されてきても、その不定
FPは無視されるので、不定FPによる時分割1+1切
り替え処理への悪影響を防止することができ、時分割1
+1切替部23Bでの切り替え処理の信頼性を大きく向
上させることができる。
【0283】なお、上記のようにFP選択部232を、
1:8SP変換部2311と8:1PS変換部2331
との間に介装している(1:8SP変換部2311の出
力側に設けている)のは、前述した読み出し制御部34
(1/8カウンタ234)のロード値の変更によりPS
タイミングを任意に変更できる(折り返しフレーム位置
を規定しない)機能を有効にしておくためである。
【0284】例えば、8:1PS変換部2331の出力
側で、IF盤5W(P)−jからのFPと上記のマスタ
ーFPとの切り替え(選択)を行なうようにしても、上
記と同様に、不定FPの影響を防止することができる
が、この場合は、上記のロード値を変更してPSタイミ
ングを変更したとしても、8:1PS変換部2331の
出力側でマスターFPが固定的に選択されるので、その
変更は結果的に無効になってしまう。
【0285】そこで、本実施形態では、上記のようにF
P選択部232を、1:8SP変換部2311の出力側
に設けることで、ロード値の変更(PSタイミング)の
変更機能を有効にしながら、不定FPの影響も防止でき
るようにしている。 (C)その他 なお、上述した実施形態では、各IF盤5W(P)−j
をそれぞれ2チャンネル分の低速回線信号を処理できる
ようにした「2ch/Sheet構成」にしているが、これは、
現状のLSI技術では、それ以上のチャンネル数分(例
えば、4チャンネル分)を1つのIF盤で処理できるよ
うにするには、装置規模の点から非常に難しく、「2ch
/Sheet構成」が限界なためである。
【0286】ただし、LSI技術の進歩により、例えば
「4ch/Sheet構成」のIF盤が実現可能であれば、1ス
ロット当たりそれぞれOC−n/4×4=OC−n容量
の信号が得られるので、この場合は、上述した実施形態
のようにダミー信号を用いて速度変換を行なう必要は無
くなる。また、各IF盤5W(P)−jを「1ch/Sheet
構成」とした場合は、各IF盤5W(P)−jからRB
4−iにはそれぞれ1チャンネル分ずつの低速回線信号
しか入力されてこないので、上述したような時分割1+
1切り替え処理を行なう必要は無く、通常の(OC−n
単位で処理を行なう場合と同様の)1+1切り替え処理
を行なえば良いことになる。
【0287】さらに、上述した実施形態では、OC−n
信号として主にOC−12c信号を扱う場合を例にして
説明したが、勿論、それ以外の信号容量のOC−n信号
を扱う場合も、上述した実施形態と同様の作用効果が得
られる。そして、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することができる。
【0288】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のSDH伝
送装置によれば、トリビュータリブロックにおいて、マ
スターブロック(ルーティングブロック)が、自己以外
のルーティングブロック(スレーブブロック)を収容す
ることにより、所定容量分に満たない容量分をスレーブ
ブロックの収容する低速回線信号で補うことができるの
で、1つのルーティングブロックが収容する低速回線信
号の容量には柔軟性(互換性)をもたせながら、1つの
ルーティングブロックの低速回線信号の収容量が所定容
量分に満たない場合でも、ハイスピードブロックとイン
タフェースする低速回線信号の容量(以下、インタフェ
ース容量という)の縮小化を防止することができる(請
求項1)。
【0289】ここで、上記のスレーブブロックに、自己
が収容する低速回線信号をマスターブロックの空き容量
部分に折り返し収容させる第1折り返し部をそなえれ
ば、スレーブブロックは、既存のルーティングブロック
の構成に大きな変更を施すことなく、マスターブロック
との接続を実現することができるので、装置開発時の手
間を削減してその負担を大幅に軽減することができる
(請求項2)。
【0290】また、上記のマスターブロックに、自己が
スレーブブロックとなったときに自己が収容される他の
マスターブロックの空き容量部分に自己が収容する低速
回線信号を折り返し収容させる第2折り返し部をそなえ
れば、マスターブロックをスレーブブロックとして代替
使用(流用)することができるようになるので、トリビ
ュータリブロックの既存ユーザはスレーブブロックを新
たに購入する必要が無く、また、新規ユーザにとっても
その要求に柔軟に対応することができる(請求項3)。
【0291】さらに、上記のマスターブロック及びスレ
ーブブロックは、それぞれ、低速ネットワークの形態に
応じた回線選択処理によりマスターブロック及びスレー
ブブロック間で未使用となる信号ラインについてマスク
処理を施すマスク処理部をそなえれば、これらの各ブロ
ック間で未使用となる信号ラインについてはマスク処理
が施されるので、未使用の信号ラインを通じて無駄な電
力が消費されることを防止することができ、これにより
本装置の消費電力の低減に大いに寄与する(請求項
4)。
【0292】また、上記の各ブロックは、1スロット
(インタフェース部)で複数チャンネル分の低速回線信
号を収容しても、時分割回線選択処理により、各チャン
ネル単位で正常な回線選択処理を施すことができるの
で、同じスロット数でもより多くのチャンネル分の伝送
容量を収容することが可能になり、さらにハイスピード
ブロックとのインタフェース容量の縮小化を防止するこ
とができる(請求項5)。
【0293】ここで、上記の時分割回線選択処理では、
インタフェース部への装置内フレーム出力タイミングに
同期したタイミングでメモリに記憶された各低速回線信
号を読み出すことにより、各インタフェース部からの各
低速回線信号のフレーム先頭位置を揃えることができる
ので、各チャンネル単位の時分割回線選択処理を容易に
行なうことができ、これにより、装置構成の簡素化を図
ることができる(請求項6)。
【0294】なお、上記の読み出しタイミングを任意に
変更しうるようにすれば、装置設計段階から緻密なタイ
ミング(位相)調整を考慮する必要が無くなるので、装
置開発の手間を大幅に軽減することができる(請求項
7)。ただし、上記の読み出しタイミングを各インタフ
ェース部への装置内フレーム出力タイミングに基づく固
定タイミングで制御しうるようにすれば、一部のインタ
フェース部の挿抜等によって生じる不定フレーム位相に
よる時分割回線選択処理への影響を防止することができ
るので、時分割回線選択処理の信頼性を大幅に向上させ
ることが可能である(請求項8)。
【0295】また、上記の時分割回線選択処理では、警
報信号の送出も各チャンネル単位で行なうことができる
とともに、一部のインタフェース部に障害が発生してい
ないときのそのインタフェース部からのフレームタイミ
ングと装置内フレームタイミングとの衝突による警報信
号送出時の誤動作を防止することができるので、警報信
号送出処理の信頼性の向上にも大いに寄与する(請求項
9)。
【0296】さらに、上記の時分割回線選択処理では、
上記の低速ネットワークの形態が現用系及び予備系を有
する冗長形態である場合は現用系及び予備系の各低速回
線信号のいずれかを時分割に選択する一方、上記の低速
ネットワークの形態がリング形態である場合はそのリン
グ形態における各伝送方向用の各低速回線信号をそれぞ
れ時分割に選択するので、冗長形態及びリング形態のい
ずれにも対応して正常な回線選択処理を実施することが
でき、本装置の低速ネットワーク形態に対する汎用(互
換)性も十分に確保することができる(請求項10)。
【0297】また、上記のインタフェース部は、ルーテ
ィングブロックの収容低速回線信号の伝送容量が上記の
所定容量分に満たない場合でも、そのブロックへの入力
信号をダミー信号を用いて基本伝送容量に変換すること
ができるので、ルーティングブロックでの上記の時分割
回線選択処理については基本処理速度のまま正常に実施
することができる。従って、各ブロックに速度変換機能
を付加する等の大幅な構成変更や処理負荷を与えること
なく、上記の時分割回線選択処理を実現することができ
る(請求項11)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのADM装置(SD
H伝送装置)の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態のADM装置におけるハイスピード
ブロックとルーティングブロックとの収容構造を説明す
るためのブロック図である。
【図4】本実施形態のADM装置におけるマスターブロ
ックの構成及びその動作(1+1モード時)を説明する
ためのブロック図である。
【図5】本実施形態のADM装置におけるスレーブブロ
ックの構成及びその動作(1+1モード時)を説明する
ためのブロック図である。
【図6】本実施形態のADM装置におけるマスターブロ
ックの構成及びその動作(リングモード時)を説明する
ためのブロック図である。
【図7】本実施形態のADM装置におけるスレーブブロ
ックの構成及びその動作(リングモード時)を説明する
ためのブロック図である。
【図8】本実施形態のADM装置におけるマスターブロ
ックをスレーブブロックとして代替使用するための構成
を説明するためのブロック図である。
【図9】本実施形態のADM装置におけるマスターブロ
ックをスレーブブロックとして代替使用するための他の
構成を説明するためのブロック図である。
【図10】本実施形態のADM装置におけるマスターブ
ロックの詳細構成及びその動作(1+1モード時)を説
明するためのブロック図である。
【図11】本実施形態のADM装置におけるマスターブ
ロックの詳細構成及びその動作(リングモード時)を説
明するためのブロック図である。
【図12】本実施形態のADM装置におけるマスターブ
ロック及びスレーブブロックの詳細構成及びその動作
(1+1モード時)を説明するためのブロック図であ
る。
【図13】本実施形態のADM装置におけるマスターブ
ロック及びスレーブブロックの詳細構成及びその動作
(リングモード時)を説明するためのブロック図であ
る。
【図14】本実施形態のADM装置に実装されるIF盤
及びマスターブロックの詳細構成及びその動作(1+1
モード時)を説明するためのブロック図である。
【図15】本実施形態のADM装置に実装されるIF盤
及びスレーブブロックの詳細構成及びその動作(1+1
モード時)を説明するためのブロック図である。
【図16】本実施形態のADM装置に実装されるIF盤
及びマスターブロックの詳細構成及びその動作(リング
モード時)を説明するためのブロック図である。
【図17】本実施形態のADM装置に実装されるIF盤
及びスレーブブロックの詳細構成及びその動作(リング
モード時)を説明するためのブロック図である。
【図18】本実施形態のADM装置において異なる信号
容量のIF盤が混在して実装された場合のルーティング
ブロックの詳細構成及びその動作を説明するためのブロ
ック図である。
【図19】(A)は速度変換しない場合のOC−n/4
信号の信号フォーマット例を示す図であり、(B)及び
(C)はそれぞれ本実施形態において速度変換を行なっ
た場合のOC−n/4信号の信号フォーマット例を示す
図である。
【図20】(A)〜(C)はいずれも本実施形態のAD
M装置における信号の速度変換処理を説明するためのタ
イムチャートである。
【図21】OC−12c(600Mb/s)信号の信号
フォーマット例を示す図である。
【図22】OC−n(OC−12)容量の現用/予備回
線用のIF盤を実装した場合の1+1切り替え処理を説
明するためのブロック図である。
【図23】図22に示す構成における1+1切り替え処
理を説明するためのタイムチャートである。
【図24】本実施形態のADM装置におけるルーティン
グブロックの基本構成を説明するためのブロック図であ
る。
【図25】(A)〜(C)はいずれも図24に示すルー
ティングブロックでのフレーム位相のバラツキ吸収処理
を説明するためのタイムチャートである。
【図26】(A)はOC−n用のIF盤を実装したとき
のタイミング乗り換え処理を説明するためのブロック図
であり、(B)はOC−n/4用のIF盤を実装したと
きの本実施形態のルーティングブロックでのタイミング
乗り換え処理を説明するためのブロック図である。
【図27】本実施形態のルーティングブロックにおける
ES部及び時分割1+1切替部の構成を示すブロック図
である。
【図28】(A)〜(H)はいずれも図27に示すES
部及び時分割1+1切替部によるフレーム位相のバラツ
キ吸収処理及び時分割1+1切り替え処理(1+1モー
ド時)を説明するためのタイムチャートである。
【図29】(A)〜(H)はいずれも図27に示すES
部及び時分割1+1切替部によるフレーム位相のバラツ
キ吸収処理及び時分割1+1切り替え処理(1+1モー
ド時)を説明するためのタイムチャートである。
【図30】(A)〜(H)はいずれも図27に示すES
部及び時分割1+1切替部によるフレーム位相のバラツ
キ吸収処理及び時分割1+1切り替え処理(リングモー
ド時)を説明するためのタイムチャートである。
【図31】(A)〜(H)はいずれも図27に示すES
部及び時分割1+1切替部によるフレーム位相のバラツ
キ吸収処理及び時分割1+1切り替え処理(リングモー
ド時)を説明するためのタイムチャートである。
【図32】本実施形態のルーティングブロックにおける
AIS信号発出機能を説明するためのブロック図であ
る。
【図33】図32に示すルーティングブロックでの時分
割1+1切り替え処理用のフレームパルス選択動作を説
明するためのタイムチャートである。
【図34】OC−n用のIF盤を実装したときのAIS
発出処理を説明するためのブロック図である。
【図35】OC−n用のIF盤を実装したときのAIS
発出処理を説明するためのタイムチャートである。
【図36】本実施形態のクロック断処理部,ES部及び
時分割1+1切替部に着目したルーティングブロックの
詳細構成例を示すブロック図である。
【図37】(A),(B)はいずれも本実施形態のES
部及び時分割1+1切替部の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図38】(A)〜(D)はいずれも本実施形態のES
部及び時分割1+1切替部の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図39】(A),(B)はいずれも本実施形態のES
部及び時分割1+1切替部の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図40】本実施形態のES部及び時分割1+1切替部
の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図41】(A)〜(G)はいずれも本実施形態のES
部及び時分割1+1切替部の動作(1+1モード時)を
説明するためのタイムチャートである。
【図42】(A)〜(G)はいずれも本実施形態のES
部及び時分割1+1切替部の動作(リングモード時)を
説明するためのタイムチャートである。
【図43】IF盤挿抜時の不定FP発生を説明するため
の図である。
【図44】本実施形態のES部において不定FPによる
影響を防止するための機能を説明するためのブロック図
である。
【図45】(A)〜(D)はいずれも本実施形態のES
部において不定FPによる影響を防止するための機能の
動作を説明するためのタイムチャートである。
【図46】(A)〜(D)はいずれも本実施形態のES
部でのPS変換処理の詳細動作を説明するためのタイム
チャートである。
【図47】既存のネットワークアプリケーション(ター
ミナル/リニア)を示すブロック図である。
【図48】既存のネットワークアプリケーション(リジ
ェネレータ)を示すブロック図である。
【図49】既存のネットワークアプリケーション(UP
SR)を示すブロック図である。
【図50】UPSRの構成及びその動作を説明するため
のブロック図である。
【図51】図50に示すUPSRで用いられるADM装
置の構成例を示すブロック図である。
【図52】図51に示すADM装置におけるハイスピー
ドブロックとルーティングブロックとの収容構造例を示
すブロック図である。
【図53】図51に示すADM装置におけるハイスピー
ドブロックとルーティングブロックとの収容構造の具体
例を示すブロック図である。
【図54】図51に示す収容構造による課題を説明する
ためのブロック図である。
【符号の説明】
1 SDH伝送装置(ADM装置) 2 ハイスピードブロック(HB) 3 トリビュータリブロック(TB) 4 ルーティングブロック(RB) 4M,4−1,4−3 マスターブロック(MB) 4S,4−2,4−4 スレーブブロック(SB) 5,5W−1〜5W−8,5P−1〜5P−8 インタ
フェースユニット(IF盤:OC−n/4用) 5W′,5P インタフェースユニット(IF盤:OC
−n用) 5A〜5C 低速側装置 5H 高速側装置 6〜11 実線 15 制御ユニット 21 クロック断処理部 22 1+1切替部 23 時分割1+1切替処理部 23A ES部 23A−1〜23A−4 4進カウンタ 23A−5〜23A−8 RAM 23A−9 32進カウンタ(読み出し制御部) 23B 時分割1+1切替部 23B−1,23B−3,23B−4 多重化部 23B−3 イネーブル制御部 23C,25 選択部 23E,23F 切り替え処理部 23a−1〜23a−4,23b−1〜23b−4 シ
リアル/パラレル(SP)変換処理部 23c−1〜23c−4,23d−1〜23d−4 パ
ラレル/シリアル(PS)変換処理部 24,232,249,250 フレームパルス(F
P)選択部 26A〜26C ポインタ処理部(タイミング乗り換え
部) 27 OC−48リング機能部 28 発振器 29 1/8分周器 30 フレームパルス(FP)制御部 31 高速側処理部 33 1/Nカウンタ 34 読み出し制御部 35 タイミング制御部 36 マスターカウンタ 41M,41S ラインスイッチ部 42M,42S ラインブリッジ部 43M TSA処理部 43S 折り返し接続部(第1折り返し部) 44M 受信側スレーブインタフェース(SIF)部 44S 受信側マスターインタフェース(MIF)部 45M 送信側スレーブインタフェース(SIF)部 45S 送信側マスターインタフェース(MIF)部 46M,46M′ 切替部(第2折り返し部) 47M,47S インヒビット(INH)処理部 48M,48S 信号選択スイッチ 51 多重化部(MUX) 52 分離部(DMUX) 211 クロック断検出部(障害検出部) 212 AIS(警報信号)発生部 234 1/8カウンタ(CTR)234 241〜246 AND回路 247,248 OR回路 251,252 1/16カウンタ 253 EAST用の多重化部(MUX) 254 WEST用の多重化部(MUX) 401〜404,431〜434 APSスイッチ 405〜412,435〜442 信号選択スイッチ(O
C-n SEL) 413〜416,443〜446 リングインヒビット
スイッチ(Ring INH) 417,447 スイッチコントローラ417 418〜421,448〜451 ブリッジスイッチ(O
C-n BR) 422〜425,452〜455 リングブリッジスイ
ッチ(Ring BR) 426,456 ブリッジコントローラ 471M〜474M,471S〜474S インビット
スイッチ 2311 1:8SP変換部 2331 8:1PS変換部
フロントページの続き (72)発明者 松尾 浩之 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 伊藤 廣和 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−303088(JP,A) 特開 平9−93254(JP,A) 特開 平8−335922(JP,A) 特開 平10−224393(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 3/08 H04J 3/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SDH伝送方式に準拠したネットワーク
    に使用され、所定の高速回線信号を収容するハイスピー
    ドブロックと、低速ネットワークが扱う該高速回線信号
    よりも低伝送容量の低速回線信号を該ハイスピードブロ
    ックの伝送容量に応じた容量分だけ収容して該ハイスピ
    ードブロックとの間のインタフェースをとるトリビュー
    タリブロックとをそなえたSDH伝送装置において、 該トリビュータリブロックが、 それぞれ所定容量分の低速回線信号を収容し該低速ネッ
    トワークの形態に応じて該ハイスピードブロックとイン
    タフェースをとるべき低速回線信号についての回線選択
    処理を行なう複数のルーティングブロックをそなえると
    ともに、 各ルーティングブロックのうちの一部のルーティングブ
    ロックが、 収容低速回線信号が該所定容量分に満たない場合にマス
    ターブロックとして、自己以外の他のルーティングブロ
    ックが収容する低速回線信号を収容すべく、該他のルー
    ティングブロックをスレーブブロックとして収容してい
    ることを特徴とする、SDH伝送装置。
  2. 【請求項2】 該スレーブブロックに、 自己が収容する低速回線信号を該マスターブロックの空
    き容量部分に折り返し収容させる第1折り返し部が設け
    られていることを特徴とする、請求項1記載のSDH伝
    送装置。
  3. 【請求項3】 該マスターブロックに、 自己がスレーブブロックとなったときに自己が収容され
    る他のマスターブロックの空き容量部分に自己が収容す
    る低速回線信号を折り返し収容させる第2折り返し部が
    設けられていることを特徴とする、請求項1記載のSD
    H伝送装置。
  4. 【請求項4】 該マスターブロック及び該スレーブブロ
    ックが、それぞれ、 該低速ネットワークの形態に応じた回線選択処理により
    該マスターブロック及び該スレーブブロック間で未使用
    となる信号ラインについてマスク処理を施すマスク処理
    部をそなえていることを特徴とする、請求項1記載のS
    DH伝送装置。
  5. 【請求項5】 該マスターブロック及び該スレーブブロ
    ックが、それぞれ、 1スロット当たり複数チャンネル分の低速回線信号を収
    容する複数スロット分のインタフェース部と、 該インタフェース部からの該低速回線信号に対して該チ
    ャンネル単位で時分割に該低速ネットワークの形態に応
    じた回線選択処理を施す時分割回線選択処理部とをそな
    えたことを特徴とする、請求項1記載のSDH伝送装
    置。
  6. 【請求項6】 該時分割回線選択処理部が、 該インタフェース部からの各低速回線信号を保持するメ
    モリ部と、 該メモリ部からの各低速回線信号の読み出しタイミング
    を各インタフェース部への装置内フレーム出力タイミン
    グに同期したタイミングで制御することにより各低速回
    線信号のフレーム先頭位置を揃えて各低速回線信号を読
    み出す読み出し制御部とをそなえ、 該読み出し制御部による該フレーム先頭位置が揃った状
    態で該低速回線信号に対して各チャンネル単位の時分割
    回線選択処理を行なうように構成されていることを特徴
    とする、請求項5記載のSDH伝送装置。
  7. 【請求項7】 該読み出し制御部が、 該読み出しタイミングを任意に変更しうるように構成さ
    れていることを特徴とする、請求項6記載のSDH伝送
    装置。
  8. 【請求項8】 該読み出し制御部が、 該読み出しタイミングを各インタフェース部への装置内
    フレーム出力タイミングに基づく固定タイミングで制御
    しうるように構成されていることを特徴とする、請求項
    6記載のSDH伝送装置。
  9. 【請求項9】 該マスターブロック及び該スレーブブロ
    ックが、それぞれ、 該インタフェース部についての障害を検出する複数の障
    害検出部と、 該障害検出部で該障害が検出されると警報信号を該低速
    回線信号として発生する複数の警報信号発生部をそな
    え、 該時分割回線選択処理部が、 全障害検出部で該障害が検出されている場合は装置内フ
    レームタイミングに従って該警報信号の時分割送出処理
    を行なう一方、一部の障害検出部で該障害が検出されて
    いない場合は該障害が検出されていないインタフェース
    部からの低速回線信号のフレームタイミングに従って該
    警報信号の時分割送出処理を行なうように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項6記載のSDH伝送装置。
  10. 【請求項10】 該時分割回線選択処理部が、 該低速ネットワークの形態が現用系及び予備系を有する
    冗長形態である場合は該現用系及び該予備系の各低速回
    線信号のいずれかを時分割に選択する一方、該低速ネッ
    トワークの形態がリング形態である場合は該リング形態
    における各伝送方向用の各低速回線信号をそれぞれ時分
    割に選択するように構成されていることを特徴とする、
    請求項5記載のSDH伝送装置。
  11. 【請求項11】 該インタフェース部が、該低速回線信
    号にダミー信号を付加することにより該低速回線信号の
    伝送容量を、該所定容量分の低速回線信号を収容したと
    きの基本伝送容量に変換するように構成されるととも
    に、 該時分割回線選択処理部が、 該基本伝送容量の低速回線信号を収容したときの基本処
    理速度で該回線選択処理を行なうように構成されている
    ことを特徴とする、請求項5記載のSDH伝送装置。
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