JP3363402B2 - 船底の防汚装置 - Google Patents

船底の防汚装置

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JP3363402B2 JP18816499A JP18816499A JP3363402B2 JP 3363402 B2 JP3363402 B2 JP 3363402B2 JP 18816499 A JP18816499 A JP 18816499A JP 18816499 A JP18816499 A JP 18816499A JP 3363402 B2 JP3363402 B2 JP 3363402B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータボート等の船殻
底に貝類等の付着を防止する防汚装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から各種船舶の船底にフジツホ等の
貝類や海藻が付着することを阻止するため、防汚塗料を
塗装し、或いは電気導通によって阻止する手段がとられ
ているが、いずれも高価であって特に小型船舶には現実
的でないのである。また、船底をカバーで囲んで潮流を
遮断する安価なものもあるが、カバーの端部を船等に連
結する手間がかかり面倒である。さらに、船底を囲む形
状に成形したホルダーを浮かせた状態で船を進入させた
後、後壁蓋をして船底を保護するものもある。しかしな
がら、ホルダーを浮かせた状態で船を進入、後退させる
ため船底がホルダーに当接して破損することもあり、限
られた構成の船舶にしか使用できない問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、船の
進退に際して船底が接触することがないと共に、作業に
手間のかからない防汚装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、モー
タボート等の船殻底に貝類等の付着を防止するものであ
り、船底を囲む形状に成形したFRP製等の保形体のホ
ルダーと、該ホルダーに固着してホルダーを浮き沈みさ
せる浮沈タンクと、該タンクに給排水できるポンプ装置
とから成り、浮沈タンクに給水してホルダーを水中に沈
めた状態で船を進入させることでホルダー上方に船を配
置させた後、該タンク内の水を排出して空気を入れるこ
とでホルダーを浮上させて船底をホルダーで保護し、潮
流から遮断して防汚する構成の船底の防汚装置である。
この際、浮沈タンクに給水してホルダーを水中に沈めた
状態においてホルダー自体の先端部、或いはホルダー先
端部の取付部材を喫水面より浮上させてもよい。また、
喫水線に対してホルダーの後部が大きく縦方向に回動す
るよう、浮沈タンクをホルダーの後部寄りに取り付け、
或いはホルダーの後部に向かうにつれて浮沈タンクの容
積が大きくなるようにしてもよい。さらに、浮沈タンク
に給水してホルダーを水中に沈めた状態において、該タ
ンクに連通連設する吸排気筒が喫水面より上に位置する
ように上向きに突設してもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示した形
態例で説明する。図1で示す形態例において、1は船底
の形状に合わせて船底を囲む形状のFRP製のホルダー
であって、中央部を深くして両側を傾斜させると共に、
先部を巾狭で浅く成形した底部10の外周縁に、立ち上
がりの起立壁11を周設して成る。なお、起立壁11は
ホルダー1の浮上状態において喫水線から約10cm上に
上端が位置するようにしている。また、起立壁11の上
部で喫水線より少し上位置に排水孔110を透設してい
る。さらに、先端部にはフロート球15を連結してい
る。
【0006】2はFRP製で中空の浮沈タンクであり、
ホルダー1両側の起立壁11外側における略中央部から
後部にかけて固着するものであり、後部に向かうにつれ
て内空容積を大きくしている。また、その浮沈タンクの
後部にはその中空部に連通する給排筒21が上向きに連
設され、その上端面にはホース孔210及び給排気孔2
11が透設してある。なお、浮沈タンク2は、その内部
に空気が入っている状態ではフロートとなってホルダー
1を浮上させ、給水状態では錘となってホルダー1を沈
める作用をするものであり、ホルダー1の水没状態にお
いて給排筒21が喫水面より上に突出するように連設し
てある。
【0007】浮沈タンク2はベルト3でホルダー1の起
立壁11に取り付けられるものであり、図2のように、
ホルダー底部10の外側に突設した係止部13に、一端
を係着させたベルト3を浮沈タンク2の外周に巻いてそ
の他端を起立壁11の内側に突設させた係止部14に係
着することで浮沈タンク2を固定保持するのである。
【0008】次に本例の作用を説明すると、まず、ロー
プ等でホルダー1を連結して、図3のように、ボートの
係留部位に浮かせる。最初はホルダー1内、及び浮沈タ
ンク2内に給水して、図4のように、ホルダー1を沈め
るのである。この際、ホルダー1の先端は喫水線Sより
上に突出すると共に、ホルダー1の後部が深く沈んだ傾
斜状態となり、給排筒21の上端は喫水線Sより突出す
るのである。長さ5〜7mのボートでは、ホルダー1の
後部が50cm位喫水線Sから沈んだ状態であればよい。
【0009】この状態から、図5のように、ボート5を
進入させてホルダー1の上方に配置させ、エンジンを停
止する。ついで、ボート5に備えておいたポンプ装置4
を取り出して、ポンプ40の吸水側ホース41を給排筒
21のホース孔210に浮沈タンク2の内底まで差し込
み、ポンプ作動によって浮沈タンク2内の水を吐出側ホ
ース42から海面に排水するのである。
【0010】これにより、給排筒21の給排気孔211
から浮沈タンク2内に吸気され、図6及び図7のよう
に、浮沈タンク2の浮き作用によってそれと一体のホル
ダー1が浮上するのである。このためボート5の船底5
0がホルダー1内に囲まれた状態となって海水の潮流を
遮断できるためフジツボ等の貝類の付着を防止できるの
である。また、浮沈タンク2の配置介在によって隣接す
るボート等が当接することがなくボート5を保護できる
のである。
【0011】そして、ボート5を出す場合には、ポンプ
40の吸水側ホース41の先端を海面に沈めると共に、
吐出側ホース42をホース孔210に差し込み、ポンプ
作動によって浮沈タンク2内へ海水を給水するのであ
る。この際、給排筒21内の空気は給排気孔211から
排気され、浮沈タンク2の錘作用によって図5のよう
に、ホルダー1が沈むのである。したがって、この状態
で浮沈タンク2から吐出側ホース42を外してポンプ装
置4を片づけた後、ボート5を後退させてホルダー1域
から出ればよい。
【0012】本例によると、ボート5の使用時には、図
4のように、常にホルダー1が水没状態で待機した状態
となっているためボート5の進入を確保でき、ポンプ装
置4による浮沈タンク2の排水作業だけでホルダー1を
浮上できて船底を防汚できるのである。また、浮沈タン
ク2の給水作業だけでホルダー1を沈めることができて
ボート5を簡単に開放できるのである。
【0013】また、ホルダー1の水没状態でも、ホルダ
ー1の先端が喫水線Sより浮上していると共に、フロー
ト球15の浮き及び両側後部の給排筒21の上部が喫水
線より浮上しているため、ホルダー1の位置が確認でき
ると共に、安全性が図れるのである。さらに、浮沈タン
ク2を後部に向かうにつれて内空容積を大きくしたた
め、ホルダー1の水没回動を後ろ側で大きくできて迅速
且つ効率的となるのである。なお、雨等によりホルダー
1内が増水する場合は、排水孔110から排水できるた
め沈むことがない。また、ホルダー1が硬質のFRP製
のため下面に付着した貝などを引っ掻くことで簡単に除
去できるのである。
【0014】本例は上記の構成としたが、本発明におい
てはこれに限定されない。例えば、ホルダーの形状は問
わず、浮上状態において喫水線から上に位置する起立壁
を有して船底を囲む形状であればよく、その材質もその
形状を保持できる保形性を有していれば限定されない。
また、浮沈タンクの材質、大きさ、形状、備える数及び
位置も適宜であり、ホルダーとの取付手段も任意であ
る。
【0015】さらに、浮沈タンクに給排水できるポンプ
装置の構成も問わず、水中ポンプを用いて浮沈タンク内
に備えてもよく、或いは図8のように、浮沈タンク2側
にポンプ40を備えてもよい。これらの場合は、ポンプ
作動プラグをボート側電源に接続すればよい。また、浮
沈タンクに給排筒を連設する場合、本例のようにホルダ
ーの水没状態において給排筒自体を喫水面から上に突出
させなくてもよく、給排筒に連結したホースを喫水面か
ら上に突出させればよい。なお、ホルダーを水中に沈め
た状態においてホルダー自体の先端部、或いはホルダー
先端部の取付部材を喫水面より浮上させる構成も適宜で
あり、図3仮想線のように、ホルダー先端部に上向き部
材17を固着してもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、常時ホルダ
ーが水没して待機した状態となっているため船の進入、
後退を確保でき、ポンプ装置による浮沈タンクの排水作
業でホルダーを簡単に浮上できて船底を囲み防汚できる
と共に、浮沈タンクへの給水作業でホルダーを沈めるこ
とができて船を簡単に開放できるのである。請求項2で
は、ポンプ装置による浮沈タンクの給排水でホルダーを
簡単に浮沈できて船底を囲み防汚又は開放でき、ホルダ
ーの水没状態でも、ホルダーの先端が喫水線より浮上し
ているため、ホルダーの位置が確認できると共に、安全
性が図れるのである。請求項3では、ホルダーの水没回
動を後ろ側を大きくできて迅速且つ効率的となるのであ
る。請求項4では、ホルダーを水中に沈めた状態におい
ても浮沈タンクに連設した吸排気筒が喫水面より上に位
置しているため給排水作業が簡単にできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例を示す一部切欠した斜視図で
ある。
【図2】その浮沈タンクの連結部を示す要部拡大縦断面
図である。
【図3】その海水面に浮かせた状態の側面図である。
【図4】その水没させた状態の側面図である。
【図5】その水没状態でボートを進入配置させた側面図
である。
【図6】ホルダーを浮上させて船底を囲んだ状態の一部
切欠した側面図である。
【図7】ホルダーを浮上させて船底を囲んだ状態の縦断
正面図である。
【図8】別例の一部切欠した斜視図である。
【符号の説明】
1 ホルダー 10 底部 11 起立壁 13,14 係止部 110 排水孔 2 浮沈タンク 21 給排筒 210 ホース孔 211 給排気孔 3 ベルト 4 ポンプ装置 40 ポンプ 41 吸水側ホース 42 給排筒 5 ボート 50 船底
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 59/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータボート等の船殻底に貝類等の付着
    を防止するものであり、船底を囲む形状に成形したFR
    P製等の保形体ホルダー1と、該ホルダー1に固着して
    ホルダー1を浮き沈みさせる浮沈タンク2と、該タンク
    2に給排水できるポンプ装置4とから成り、浮沈タンク
    2に給水してホルダー1を水中に沈めた状態で船を進入
    させることでホルダー上方に船を配置させた後、該タン
    ク2内の水を排出して空気を入れることでホルダー1を
    浮上させて船底50をホルダー1で保護し、潮流から遮
    断して防汚することを特徴とする船底の防汚装置。
  2. 【請求項2】 モータボート等の船殻底に貝類等の付着
    を防止するものであり、船底を囲む形状に成形したFR
    P製等の保形体のホルダー1と、該ホルダー1に固着し
    てホルダー1を浮き沈みさせる浮沈タンク2と、該タン
    ク2に給排水できるポンプ装置4とを備え、浮沈タンク
    2に給水してホルダー1を水中に沈めた状態においてホ
    ルダー自体の先端部、或いはホルダー先端部の取付部材
    を喫水面より浮上させて成り、この状態で船を進入させ
    ることでホルダー上方に船を配置させた後、該タンク2
    内の水を排出して空気を入れることでホルダー1を浮上
    させて船底50をホルダー1で保護し、潮流から遮断し
    て防汚することを特徴とする船底の防汚装置。
  3. 【請求項3】 喫水線に対してホルダー1の後部が大き
    く縦方向に回動するよう、浮沈タンク2をホルダー1の
    後部寄りに取り付け、或いはホルダー1の後部に向かう
    につれて浮沈タンク2の容積が大きくなるようにした請
    求項1又は請求項2の防汚装置。
  4. 【請求項4】 浮沈タンク2に給水してホルダーを水中
    に沈めた状態において、該タンク2に連通連設する吸排
    気筒21が喫水面より上に位置するように上向きに突設
    した請求項1又は請求項2又は請求項3の防汚装置。
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