JP3362825B2 - 電動弁 - Google Patents
電動弁Info
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Description
られる冷媒のような流体の流量制御に使用する電動弁に
関し、特に該電動弁のねじ送り作用を行う弁作動機構の
構造に関する。
えばステッピングモータの回転運動をねじ機構によって
弁体の直線運動に変換し、弁体と弁本体のオリフィスと
の間の流路面積を制御する構成を有する。具体的には、
弁本体に雌ねじ部を有するブッシュをとりつけ、ステッ
ピングモータのロータと一体の弁体又は弁体を支持する
弁ホルダに雄ねじ部を設け、両ねじ部を螺合する。この
種、電動弁として、本願出願人が特願平7−21809
号として出願した電動弁の全体構成の縦断面図を示す説
明図を図4及びその要部を示す説明図を図5に示す。
ャン10と、キャン10の外周部に嵌装されるステータ
部材20を有する。ステータ部材20は樹脂を成形した
もので、内部にステータヨーク21と、ボビン24と、
ボビン24に巻かれるステータコイル22とを備える。
このステータコイル22は、リード線23を介してステ
ータ部材20にとりつけられるハウジング30の内部の
コネクタ34に接続される。コネクタ34はリード線3
6を介して制御装置に連結される。ボビン30内にはエ
ポキシ樹脂32が充填される。
周部に軸方向に対して着脱自在に嵌装され、ステータ部
材20に対してビス26によりとりつけたストッパ28
により固定される。キャン10の外周部には、このスト
ッパ28を受け入れる凹状の溝11が形成される。キャ
ン10の開口部には、蓋部材12が溶接等の手段により
とりつけられ、蓋部材12の開口部に弁本体40が溶接
等の手段によりとりつけられる。弁本体40は例えば銅
合金によりつくられ、弁室42と、入口43、出口44
を有する。出口44は弁の流量を制御するオリフィスを
形成する。
プ50が溶接により接続され、オリフィスである出口4
4には出口側のパイプ52が溶接により接続される。弁
本体40の内径部にはガイドブッシュ90が挿入され
る。ガイドブッシュ90は内径部に雌ねじ部92を有
し、この雌ねじ部92に螺合する雄ねじ部74を有する
弁ホルダ70がとりつけられる。この弁ホルダ70は筒
状のもので、下部には弁体80が摺動自在に挿入され
る。弁体80は弁ホルダ70の中空部に挿入したコイル
スプリング72によって、常時外側へ押し出される方向
に付勢されており、弁ホルダの入口部に圧入されるカラ
ー82によって弁本体の突出位置が規制される。
設される。シャフト64と弁ホルダ70の外周部にはプ
ラスチックスリーブ60が一体成形され、このプラスチ
ックスリーブ60の外周部にプラスチックマグネットで
あるボンド磁石62が成形される。このボンド磁石62
はモータのロータとして機能する。シャフト64の上端
部は、キャン10の頂部の裏面に配設される軸受部材1
4により支持される。シャフト64に設けられたコイル
スプリング66は、ロータが回転して、弁ホルダ70と
ともに上昇して、万一ねじ部の螺合が外れるようなこと
が生じた場合に、弁ホルダ70をガイドスリーブ90側
に押圧するためのものである。ガイドブッシュ90の上
部にとりつけるストッパ部材77はロータの下端位置を
規制し、樹脂材により成形されており、スリーブ60の
ストッパ部分78に当接するのである。弁本体40の弁
室42は、通路46を介してキャン10内部に連通し、
キャン10の内部と弁ホルダの中空部は穴73を介して
連通する。即ち、通路46及び穴73は均圧路として用
いられるのである。
とロータ62とによってステッピングモータが構成さ
れ、ステータコイルの通電励磁によって回転するロータ
が、弁開閉方向に位置の移動が可能となる動作をする。
これにより弁本体40の弁室42内に流入する冷媒の流
量制御が弁体80によって行われる。オリフィスへの接
離を行う弁体80の開閉動作は、ロータの回転によるね
じ送り作用を行う弁作動機構によって実施され、弁作動
機構は内側に雌ねじ部92を有し、弁本体の弁室開口部
に挿入される円筒状のガイドブッシュ90と、このブッ
シュ雌ねじ部に螺合される雄ねじ部74を有し、ロータ
64の中心軸に同心状に固定された弁ホルダ70とから
構成されている。
では、弁室42とキャン10内部とを連通し、弁室内の
冷媒等をキャン内部に導入し、均圧を図る必要からその
均圧路とするために、通路46を弁本体40に機械加工
によって形成している。しかしながら、機械加工によっ
て弁本体に通路を形成する場合に次のような問題点があ
る。即ち、弁本体に均圧路として形成されている通路
は、円筒形状の弁本体の内側面に配設されているので、
内側面の加工として別工程で機械加工を行わねばなら
ず、組立工数の増加を招くことになるのである。本発明
は、このような問題に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところは弁本体に設けられる均圧路を省略
し、簡単な構成により均圧路を実現し、組立工数を低減
した電動弁を提供することにある。
本発明に係る電動弁は、弁室とオリフィスを有する弁本
体と、弁本体にとりつけられる円筒状のキャンと、キャ
ンの外側に配設されるステータ部材と、キャンの内側に
配設されるロータ部材と、ロータ部材の回転によりねじ
送り作用により上記弁体を上記オリフィスに接離させる
弁作動機構とからなり、上記弁作動機構のねじを二条ね
じにて形成し、そのうちの一条を上記弁室とキャン内部
を連通する均圧用の通路として用いることを特徴とす
る。
フィスを有する弁本体と、弁本体にとりつけられる円筒
状のキャンと、キャンの外側に配設されるステータ部材
と、キャンの内側に配設されるロータ部材と、ロータ部
材と一体の弁ホルダと、弁ホルダにとりつけられる弁体
と、弁本体に固着されて弁ホルダに螺合するブッシュと
からなり、上記弁ホルダ及びブッシュに設けられるねじ
部は、その一方が二条ねじにて形成されると共に他方は
一条ねじにて形成され、上記二条ねじのうちの一条ねじ
を上記弁室とキャン内部との均圧路とすることを特徴と
する。さらに本発明に係る電動弁は、弁室とオリフィス
を有する弁本体と、弁本体にとりつけられる円筒状のキ
ャンと、キャンの外側に配設されるステータ部材と、キ
ャンの内側に配設されるロータ部材と、ロータ部材と一
体の弁ホルダと、弁ホルダの中空部に摺動自在に挿入さ
れて弁本体のオリフィスを開閉する弁体と、弁本体に固
着されて弁ホルダのねじ部と螺合するねじ部を有するブ
ッシュとを備え、弁ホルダに設けられるねじ部は二条ね
じで形成され、ブッシュに設けられるねじ部は一条ねじ
で形成されることを特徴とする。さらにまた本発明に係
る電動弁は、弁室とオリフィスを有する弁本体と、弁本
体にとりつけられる円筒状のキャンと、キャンの外側に
配設されるステータ部材と、キャンの内側に配設される
ロータ部材と、ロータ部材と一体の弁ホルダと、弁ホル
ダの中空部に摺動自在に挿入されて弁本体のオリフィス
を開閉する弁体と、弁本体に固着されて弁ホルダのねじ
部と螺合するねじ部を有するブッシュとを備え、ブッシ
ュに設けられるねじ部は二条ねじで形成され、弁ホルダ
に設けられるねじ部は一条ねじで形成されることを特徴
とする。
フィスを有する弁本体と、弁本体にとりつけられる円筒
状のキャンと、キャンの外側に配設されるステータ部材
と、キャンの内側に配設されるロータ部材と、ロータ部
材と一体の弁ホルダと、弁ホルダの中空部に摺動自在に
挿入されて弁本体のオリフィスを開閉する弁体と、弁本
体に固着されて弁ホルダのねじ部と螺合するねじ部を有
するブッシュとを備え、弁ホルダに設けられるねじ部は
二条ねじで形成され、ブッシュに設けられるねじ部は一
条ねじで形成されることを特徴とする。
とオリフィスを有する弁本体と、弁本体にとりつけられ
る円筒状のキャンと、キャンの外側に配設されるステー
タ部材と、キャンの内側に配設されるロータ部材と、ロ
ータ部材と一体の弁ホルダと、弁ホルダの中空部に摺動
自在に挿入されて弁本体のオリフィスを開閉する弁体
と、弁本体に固着されて弁ホルダのねじ部と螺合するね
じ部を有するブッシュとを備え、ブッシュに設けられる
ねじ部は二条ねじで形成され、弁ホルダに設けられるね
じ部は一条ねじで形成されることを特徴とする。
弁室とキャン内部を連通する均圧路をキャン内部のロー
タ部材の回転により弁体をオリフィスに接離させる弁作
動機構たるねじ機構に形成し、弁室が設けられる弁本体
に均圧路を形成することなく、弁室とキャン内部との均
圧を図ることができる。しかも、ねじ部に均圧用の通路
を設けるので、ねじ摺動部に冷媒が介在することにな
り、ねじ部の潤滑作用を向上できるのである。
を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態の
電動弁の全体構成を示す断面図及び図2はその要部を示
す説明図であり、図4に示す従来の電動弁とはねじ機構
である弁作動機構及び弁本体に形成された均圧路を除い
て、基本的構成は同一であり、図4と同一符号は同一部
分を示している。全体を符号100で示す電動弁は、円
筒状のキャン10と、キャン10の外周部に嵌装される
モータモールド20を有する。モータモールド20は樹
脂を成形したもので、内部にステータヨーク21と、ボ
ビン24と、ボビン24に巻かれるマグネットワイヤ2
2とを備える。このマグネットワイヤ22はコネクタに
接続される。コネクタはリード線を介して制御装置に連
結される。
外周部に軸方向に対して着脱自在に嵌装され、モータモ
ールド20に対してビス26によりとりつけたストッパ
28により固定される。キャン10の外周部には、この
ストッパ28を受け入れる凹部11が形成される。キャ
ン10の開口部には、蓋部材12が溶接等の手段により
とりつけられ、蓋部材12の開口部に弁本体40がとり
つけられる。弁本体40は例えば銅合金によりつくら
れ、弁室42と、第1の口43、第2の口44を有す
る。第2の口44は弁の流量を制御するオリフィスを形
成する。
が接続される。弁本体40の内径部にはガイドブッシュ
90が挿入される。ガイドブッシュ90は内径部には弁
作動機構たる雌ねじ部92を有し、この雌ねじ部92に
螺合する雄ねじ部74を有する弁ホルダ70がとりつけ
られる。この弁ホルダ70は中空部71を有する筒状の
もので、下部には弁体80が摺動自在に挿入される。弁
ホルダ70の中空部71の底部には円盤状のワッシャ2
20が装備される。このワッシャ220を介して中空部
71に挿入されるコイルスプリング72によって、弁体
80は常時外側へ押し出される方向に付勢されており、
弁ホルダの入口部に圧入されるカラー82によって弁本
体の突出位置が規制される。
ブ60の上面より突出する構成を有する。弁ホルダ70
の中心部に圧入されるシャフト200は、その上端部が
キャン10の頂部の裏面に配設される軸受部材14によ
り支持される。シャフト200の外周部に配設されるコ
イルスプリング66の下端部は、弁ホルダ70の上面に
より支持される。シャフト200の下端部は、弁ホルダ
70の中空部71内に突出する。このシャフト200の
下端部202は、先端に円弧を有して、ワッシャ220
の上面に当接する。
に配設されるコイルスプリング72の上面に当接され、
コイルスプリング72は、弁体80を常時外側に向けて
押し出す方向に付勢する。弁ホルダ70は弁本体40に
固着されるブッシュ90に螺合され、プラスチックスリ
ーブ60と、その外側に形成されるボンド磁石62とと
もに回動して、ねじ部の作用により軸方向に移動する。
その他の構成も、前述した実施例と同様であるので、説
明を省略する。
成し、シャフト200の下端部202に嵌合させる。こ
の構成により、弁体80がオリフィス44に当接して回
転が制止され、コイルスプリング72とともにワッシャ
220が回転しても、シャフト200の下端部202と
の間で回転摺動し、作動不良等が発生しない。なお、ブ
ッシュ90の上部にとりつけるストッパ部材77はロー
タの下端位置を規制し、樹脂材により成形されており、
スリーブ60のストッパ部分78に当接するのである。
0には弁室42とキャン10内部を連通する均圧路とな
る通路は形成されておらず、弁作動機構あるガイドブッ
シュ90の雌ねじ部92と弁ホルダ70の雄ねじ部74
との螺合部に均圧路を備えている。即ち、図3に示す本
実施形態の弁作動機構の断面に示す如く、ガイドブッシ
ュ90は、二条に切った雌ねじ192を有する。この二
条ねじ192に螺合する弁ホルダ70側の雄ねじ74
は、一条ねじとして加工される。したがって、一条ねじ
の雄ねじ74と二条の雌ねじ192を螺合したときに、
両ねじの間に螺旋状の通路300が形成される。
通路300を通ってキャン10内に充填され、両者の冷
媒圧力は均圧化される。しかも、通路300によりねじ
部に冷媒が流れ、ねじ部の潤滑作用を向上することがで
きるのである。なお、図3において、10及び42はそ
れぞれキャン内部及び弁室を示しており、穴73はキャ
ン内部と弁ホルダの中空部を連通する均圧穴となる。
イドブッシュ90側に二条ねじ192を設けた例を説明
したが、ガイドブッシュ側のねじは一条ねじとし、弁ホ
ルダ70側の雄ねじを二条ねじとしてもよい。
配設したロータ部材と、ロータ部材の回転運動をねじ機
構である弁作動機構によって弁体をオリフィスに接離
し、冷媒が通過するオリフィスを開閉する構造の電動弁
にあって、弁室とキャンの内部を連通する均圧路となる
通路を弁本体に形成することなく、ねじ機構に冷媒の均
圧通路を設けたものであるから、ねじ機構を構成する際
に同時に均圧通路となる通路を形成することができ、弁
室を設ける弁本体の機械加工を省略することができ、弁
本体の構造を簡略化でき、組立工数を低減した電動弁を
実現できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 弁室とオリフィスを有する弁本体と、弁
本体にとりつけられる円筒状のキャンと、キャンの外側
に配設されるステータ部材と、キャンの内側に配設され
るロータ部材と、ロータ部材の回転によるねじ送り作用
により上記弁体を上記オリフィスに接離させる弁作動機
構とからなり、上記弁作動機構のねじを二条ねじにて形
成し、そのうちの一条を上記弁室とキャン内部を連通す
る均圧用の通路として用いることを特徴とする電動弁。 - 【請求項2】 弁室とオリフィスを有する弁本体と、弁
本体にとりつけられる円筒状のキャンと、キャンの外側
に配設されるステータ部材と、キャンの内側に配設され
るロータ部材と、ロータ部材と一体の弁ホルダと、弁ホ
ルダにとりつけられる弁体と、弁本体に固着されて弁ホ
ルダに螺合するブッシュとからなり、上記弁ホルダ及び
ブッシュに設けられるねじ部は、その一方が一条ねじに
て形成されると共に他方は二条ねじにて形成され、上記
二条ねじのうちの一条ねじを上記弁室とキャン内部との
均圧路とすることを特徴とする電動弁。 - 【請求項3】 弁室とオリフィスを有する弁本体と、弁
本体にとりつけられる円筒状のキャンと、キャンの外側
に配設されるステータ部材と、キャンの内側に配設され
るロータ部材と、ロータ部材と一体の弁ホルダと、 弁ホルダの中空部に摺動自在に挿入されて弁本体のオリ
フィスを開閉する弁体と、弁本体に固着されて弁ホルダ
のねじ部と螺合するねじ部を有するブッシュとを備え、
弁ホルダに設けられるねじ部は二条ねじで形成され、ブ
ッシュに設けられるねじ部は一条ねじで形成される こと
を特徴とする電動弁。 - 【請求項4】 弁室とオリフィスを有する弁本体と、弁
本体にとりつけられる円筒状のキャンと、キャンの外側
に配設されるステータ部材と、キャンの内側に配設され
るロータ部材と、ロータ部材と一体の弁ホルダと、 弁ホルダの中空部に摺動自在に挿入されて弁本体のオリ
フィスを開閉する弁体と、弁本体に固着されて弁ホルダ
のねじ部と螺合するねじ部を有するブッシュとを備え、
ブッシュに設けられるねじ部は二条ねじで形成され、弁
ホルダに設けられるねじ部は一条ねじで形成されること
を特徴とする電動弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06479896A JP3362825B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 電動弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06479896A JP3362825B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 電動弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09257144A JPH09257144A (ja) | 1997-09-30 |
JP3362825B2 true JP3362825B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=13268631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06479896A Expired - Fee Related JP3362825B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 電動弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3362825B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4098397B2 (ja) * | 1998-04-30 | 2008-06-11 | 株式会社不二工機 | 電動流量制御弁 |
JP4681585B2 (ja) * | 2007-08-13 | 2011-05-11 | 株式会社不二工機 | 電動流量制御弁 |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP06479896A patent/JP3362825B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09257144A (ja) | 1997-09-30 |
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