JP3362811B2 - 光センサ装置 - Google Patents

光センサ装置

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JP3362811B2
JP3362811B2 JP15196494A JP15196494A JP3362811B2 JP 3362811 B2 JP3362811 B2 JP 3362811B2 JP 15196494 A JP15196494 A JP 15196494A JP 15196494 A JP15196494 A JP 15196494A JP 3362811 B2 JP3362811 B2 JP 3362811B2
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功明 桐澤
実雄 右田
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株式会社ミネルバ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に記録されて
いる光学的パターンを読み取る光センサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体に記録されている光学的パター
ンを読み取り識別する光学的識別装置は、広い分野にお
いて使用されており、例えば、紙幣を使用可能な自動販
売機や自動両替機にも使用されている。一般に、紙幣
は、硬貨に比べて高額であり、従って、紙幣を使用可能
な自動販売機や自動両替機においては、投入される紙幣
の種類と真偽とを正確に、しかも迅速に識別することが
必要不可欠である。
【0003】紙幣は、磁性体の粉末が混入された磁気イ
ンクにより印刷された磁気パターンと光学的な濃淡パタ
ーンとの記録内容が同時に描かれた記録媒体とされてお
り、紙幣を選別する選別装置としては、大別して光学
式、電磁式のものがある。光学式識別には、紙幣面に光
を照射し、反射又は透過光を受光素子で受光して紙幣面
の特定位置又は区間における基準値と比較する方法があ
り、電磁式識別には、磁気ヘッドにより紙幣に含まれる
磁性物質を検知する方法がある。また、光学式と電磁式
との併用により識別能力の向上を図っている。
【0004】紙幣の選別装置としては、例えば、図1
(a)、(b)に示すように、投入された紙幣1を選別
装置2側において紙幣1の検出すべき所定箇所に光源と
光電素子とから成る透過型の光センサ3〜6を配置し、
投入された紙幣1の長さ寸法L、幅寸法Wを測定すると
共に、更に光学的、電磁気的な特殊検出素子7、8によ
り透かし模様や、文字等を検知して、制御・識別回路9
により紙幣の種類や真偽等の識別を行うようにしてい
る。
【0005】また、検出ヘッドとしては、磁気光学複合
ヘッドが本出願人により提案されている(特願昭62−
33642号)。この磁気光学複合ヘッドは、図2に示
すように1つの検出ヘッド11に磁気センサ12と光セ
ンサ13とを一体に組み込んで形成し、記録媒体の同じ
位置に記録されている磁気パターンと光学パターンとを
同時に検出するようにしたものである。磁気センサ12
は、ヨーク14と当該ヨーク14に巻回されたコイル1
5、16により構成されている。光センサ13は、ヨー
ク14の先端のギャップ14aに装着された光学部材1
7、各一端が光学部材17の内面に当接され、各他端が
発光素子(例えば、LED)18の発光面に当接された
光ファイバ束20、及び各一端が光学部材17の内面に
当接され、各他端が受光素子(例えば、フォトダイオー
ド)19の受光面に当接された光ファイバ束21等によ
り構成されている。
【0006】そして、検出ヘッド11の検出面11aに
紙幣1を当接させるために図3のようにローラ23が所
定のギャップを存して、且つ回転自在に対向して配置さ
れている。紙幣1は、この検出ヘッド11とローラ23
との間を矢印のように検出面11aに摺接しながら搬送
され、磁気センサ12と光センサ13とにより磁気パタ
ーンと光学パターンとが同時に検出される。このような
構造の複合ヘッドは、小型、堅牢であり、しかも、記録
媒体の同一箇所における磁気パターンと光学パターンと
を同時に検出することができるために、特に収納スペー
スが限られている自動販売機や自動両替機等の紙幣の識
別装置に好適である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図1に示すような透過
型の光センサにおいては、紙幣1の表面に描かれている
光学パターンを検出する場合には更に反射型の光センサ
を必要とし、また、磁気パターンを検出する磁気センサ
も必要となり、センサの数が多くなり、コスト高とな
る。更に自動販売機や自動両替機のようにスペースに余
裕が少ない機器においてはセンサの数が多くなると設置
個所が困難となる等の問題もある。
【0008】また、図2に示す磁気光学複合センサを使
用する場合には、紙幣(記録媒体)1を検出ヘッド11
の検出面11aに当接させるローラ23が設けられてい
るために、光センサ13は、反射式のみが可能である。
即ち、発光素子18により紙幣1の表面に1aに光りを
照射し、その反射光を受光素子19により受光する反射
型のものに限られる。
【0009】反射型の光センサにおいては、光が反射す
る表面の光学パターンしか検出することができない。ま
た、表面からの反射光を受光するためにローラ23の押
さえが悪いとヘッド11の検出面11aとローラ23と
の間のギャップのばらつきにより反射光が乱れ易く、こ
れに応じて受光素子19の出力が変化し易い。このため
検出精度の向上が困難である等の問題がある。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、光素子を組み込んだ検出ヘッドとローラとの間に記
録媒体を搬送させて光学パターンを読み取る光センサ装
置において、反射光、透過光の何れも使用することが可
能な光センサ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、少なくとも1個の第1の光素子を有
する検出ヘッドと、搬送されてくる記録媒体を前記検出
ヘッドに当接させ、入射する光を所定方向に反射させる
反射面が設けられたローラと、前記ローラの反射面を介
して第1の光素子と対向する少なくとも1個の第2の光
素子とを備えた構成としたものである。
【0012】請求項2の光センサ装置は、少なくとも一
組の発光素子と第1の受光素子を有する検出ヘッドと、
搬送されてくる記録媒体を前記検出ヘッドに当接させ、
入射する光を所定方向に反射させる反射面が設けられた
ローラと、前記ローラの反射面を介して前記発光素子と
対向する少なくとも1個の第2の受光素子とを備えた構
成としたものである。
【0013】請求項3の光センサ装置は、少なくとも1
個の第1の受光素子を有する検出ヘッドと、搬送されて
くる記録媒体を前記検出ヘッドに当接させ、入射する光
を所定方向に反射させる反射面が設けられたローラと、
前記ローラの反射面を介して前記第1の受光素子と対向
する少なくとも1個の発光素子と、前記ローラの反射面
に臨んで設けられ前記記録媒体により反射された光を受
光する少なくとも1個の第2の受光素子とを備えた構成
としたものである。
【0014】請求項4の光センサ装置は、検出ヘッドが
記録媒体に記録されている磁気パターンを読み取る磁気
センサを有する構成としたものである。請求項5の光セ
ンサ装置は、少なくとも一組の発光素子と第1の受光素
子と磁気センサを有する検出ヘッドと、搬送されてくる
記録媒体を前記検出ヘッドに当接させ、内部に入射する
光を所定方向に反射させる反射面が設けられた透明なロ
ーラと、前記ローラの反射面を介して前記発光素子と対
向する少なくとも1個の第2の受光素子とを備えた構成
としたものである。
【0015】請求項6の光センサ装置は、反射面をロー
ラに同心的に設けた截頭円錐形の傾斜面により形成した
ものである。
【0016】
【作用】記録媒体は、検出ヘッドとローラとの間に搬送
され、ローラにより検出ヘッドの検出面に当接されて摺
動しながら搬送される。検出ヘッドの第1の光素子から
投光された光は、記録媒体を透過してローラの反射面に
より所定方向に反射される。この反射された光は、第2
の光素子により受光検出される。又は、第2の光素子か
ら光を投光し、ローラの反射面により反射されて記録媒
体を透過した光を検出ヘッドの第1の光素子により受光
検出する。これにより光センサ装置は、記録媒体を透過
する光を使用することが可能となる。
【0017】請求項2の光センサ装置では、検出ヘッド
の発光素子から投光された光の一部は、記録媒体の表面
で反射され、検出ヘッドに内蔵される第1の受光素子に
より受光検出される。投光された光の残部は、記録媒体
を透過し、ローラの反射面により反射される。この反射
された光は、第2の受光素子により受光検出される。こ
れにより光センサ装置は、反射光と透過光、又は透過光
のみの使用が可能となる。
【0018】請求項3の光センサ装置では、発光素子か
ら投光された光は、ローラの反射面により反射されて記
録媒体に照射される。記録媒体を透過した光は、検出ヘ
ッドの第1の受光素子により受光検出され、記録媒体に
より反射された光は、ローラの反射面により反射されて
第2の受光素子により受光検出される。これにより光セ
ンサ装置は、反射光と透過光又は透過光のみの使用が可
能となる。
【0019】請求項4の光センサ装置では、検出ヘッド
は、磁気センサにより記録媒体の磁気パターを同時に読
み取ることができる。これにより光センサは、磁気的及
び光学的の双方による読み取りが可能となり、検出精度
が向上する。請求項5の光センサ装置では、検出ヘッド
の発光素子から投光された光の一部は、記録媒体の表面
で反射され、検出ヘッドに内蔵される第1の受光素子に
より受光検出される。投光された光の残部は、記録媒体
を透過し、ローラの反射面により反射される。この反射
された光は、第2の受光素子により受光検出される。同
時に検出ヘッドは磁気センサにより記録媒体の磁気パタ
ーンを読み取る。これにより光センサ装置は、磁気パタ
ーン、及び反射光と透過光又は透過光のみの使用が可能
となり、検出精度が向上する。
【0020】請求項6の光センサ装置では、回転するロ
ーラから連続して光が反射され、受光素子は、連続して
発光素子からの光を受光検出することができる。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
述する。尚、図2と同一部材には同一符号を付して説明
する。図4及び図5において、光センサ装置30は、検
出ヘッド11と、検出ヘッド11の検査面11aに記録
媒体を当接させて摺動させながら転動する反射型のロー
ラ31と、検出ヘッド11から投光され記録媒体を透過
し、更にローラ31を透過し且つ反射された光を受光す
る受光素子32とにより構成されている。検出ヘッド1
1は、図2に示す磁気光学複合ヘッドで、磁気センサ1
2と光センサ13とが一体に組み込まれて構成されてい
る。
【0022】ローラ31は、透明な部材例えば、透明な
ウレタンゴム、アクリル樹脂、クリスタルグラス等によ
り形成されており、内部に同心的に反射面31aが形成
されている。この反射面31aは、例えば、截頭円錐形
状の金属製のブロック33の外周面(傾斜面)に全周に
亘りメッキを施して形成されている。この反射面31a
は、軸心と所定の角度をなして形成されており、例え
ば、ローラ31の半径方向外方から軸心に垂直に入射し
た光を軸方向に平行に反射させるようになっている。
【0023】ローラ31は、軸心に金属ブロック33と
一体に貫通する軸孔31bが貫設されており、回転軸3
4が貫通固定されて一体に回転可能とされている。そし
て、ローラ31は、外周面31cが検出ヘッド11の検
出面11aと所定の間隔dを存して対向し、且つ紙幣1
の搬送方向に回転可能に配置されている。ローラ31
は、検出ヘッド11との間に搬送されてくる紙幣1の表
面1aを検出ヘッド11の検出面11aに当接させて摺
動させながら転動するようになっている。尚、ローラ3
1は、回転軸34と一体に回転させる必要はなく、回転
軸34を固定し、ローラ31を当該回転軸34に回転可
能に支持するようにしても良い。
【0024】受光素子32は、ローラ31の反射面31
aに臨む側面31dの側方に配置されており、検出ヘッ
ド11の発光素子18から投光され、ローラ31を通し
て反射面31aにより反射され、当該ローラ31の軸方
向に反射されて側面31dから出射する光を受光検出す
るようになっている。即ち、受光素子32は、検出ヘッ
ド11から投光され、紙幣1、ローラ31を透過し、反
射面31aにより反射された光を受光検出する。
【0025】以下に作用を説明する。図4及び図5に2
点鎖線で示すように紙幣1が検出ヘッド11とローラ3
1との間に搬送されてくると、ローラ31は、紙幣1の
表面1aを検出面11aに当接させて摺動させながら転
動する。これにより紙幣1は、その表面1aが検出面1
1aを摺動しながら矢印方向に搬送される。尚、紙幣1
は、その両側縁部をベルトにより挟持されて搬送される
ようになっている。従って、ローラ31は、検出ヘッド
11の検出面11aに紙幣1の表面1aを軽く押し当て
るためのものである。
【0026】検出ヘッド11の発光素子18から投光さ
れた光は、光学部材17を通して紙幣1の表面1aに照
射され、その一部が紙幣1の表面1aにより反射され、
残部が当該紙幣1を透過する。表面1aにより反射され
た光は、検出ヘッド11に内蔵される受光素子19によ
り受光され、当該位置に描かれた光学パターンが読み取
られる。
【0027】一方、紙幣1を透過した光は、透明なロー
ラ31に入射し、反射面31aにより反射されて図5に
示すように軸方向に進み、側面31dからローラ31外
に出射する。受光素子32は、このローラ31から出射
された光を受光する。紙幣1を透過した光は、当該紙幣
の裏面1bに描かれた光学パターン、或いは表面1aの
光学パターンと裏面1bの光学パターンとの合成された
光学パターンに応じて変化し、従って、受光素子32に
よりこれらの光学パターンを検出することができる。
【0028】ローラ31は、紙幣1の摺動に伴い外周面
31cが当該紙幣1の裏面1bに当接しながら回転する
ためにセルフクリーニング作用により常に透明な状態に
保持される。従って、ローラ31の外周面31cにおけ
る光の散乱や、減衰等が大幅に低減され、紙幣1を透過
した光は、その大部分が当該ローラ31内に入射し、反
射面31aにより反射されて受光素子32に受光され
る。
【0029】しかも、紙幣1を透過する透過光は、当該
紙幣1と検出ヘッド11及びローラ31との間に多少の
ギャップがある場合でも殆ど影響を受けることが無く、
受光素子32の出力のバラツキが少ない。従って、反射
光を受光する受光素子19と透過光を受光する受光素子
32とにより、紙幣1の表面1aの光学パターン、裏面
1bの光学パターン、或いは表面1aの光学パターンと
裏面1bの光学パターンの合成パターンを良好に読み取
ることができる。この結果、検出精度が大幅に向上す
る。
【0030】同時に検出ヘッド11は、磁気センサ12
により当該紙幣1の表面1aの光学パターンと同一箇所
に描かれている磁気パターンを読み取る。これにより光
センサ30は、磁気センサ12と光センサ13とにより
紙幣1の同一箇所における磁気パターンと光学パターン
とを同時に読みとり、受光素子32により裏面1bの光
学パターン或いは表面1aと裏面1bの光学パターンの
合成パターンを読みとることにより極めて高精度な識別
を行うことが可能となる。
【0031】また、紙幣1を透過する透過光は、紙幣が
2枚以上重なった場合には、1枚のときに比べて光量が
低下し、これに伴い受光素子32の出力も低下する。従
って、この受光素子32の出力の低下により、紙幣が2
枚以上重なって投入されたことを簡単に検知することが
可能となる。これにより光センサ30は、反射光と透過
光、又は透過光のみの二通りの使い方が可能であり、検
出精度の向上、検出の種類の拡大(例えば、2枚重ねの
検出、厚み検知等)が図られる。また、受光素子32
は、ローラ31の側方に配置することができるために、
スペースの有効利用を図ることができる。
【0032】図6は、反射型のローラの第2の実施例を
示し、透明な部材により形成されたローラ35の一側面
35aに軸孔35bと同心的に截頭円錐形状の空洞35
cを形成し、その傾斜する内周面35dに例えば、アル
ミニウムを蒸着して、反射面35eを形成したものであ
る。これにより、ローラ35の内部に簡単に反射面を形
成することが可能である。尚、空洞35cの開口端35
fは、軸孔35bに回転軸(図示せず)を貫通固定する
際に閉塞することが強度的にも反射面35eを保護する
上でも好ましい。ローラ35の外周面35gから当該ロ
ーラ35内に回転軸に垂直に入射した光Lは、内部の反
射面35eにより反射されて軸方向に平行な光となり、
側面35a’から出射する。
【0033】図7は、反射型のローラの第3の実施例を
示し、透明な部材により形成されるローラ36の一側面
36aに軸孔36bに同心的に截頭円錐形状の空洞36
cを形成する一方、回転軸37に空洞36cに嵌合する
截頭円錐形状の凸部37aを形成し、その傾斜する外周
面37bに全周に亘りメッキを施して反射面を形成し、
当該回転軸37をローラ36の軸孔36bに貫通させる
と共に凸部37aを空洞36cに嵌合させ、ローラ36
と回転軸37とを固定してローラ36の内部に反射面を
形成するようにしたものである。
【0034】或いは、截頭円錐形状の凸部37aを形成
し、その傾斜する外周面37bにメッキを施して反射面
を形成した回転軸37に、透明な部材で一体成形により
ローラ36を形成しても良い。この方法によれば、簡単
に反射面を内蔵したローラを形成することができる。図
8は、光センサ装置の第2の実施例を示し、検出ヘッド
40に発光素子41を収納し、ローラ31の側方に反射
面31aを介して発光素子41に対向させて受光素子4
2を配置したものである。検出ヘッド40の発光素子4
1から投光され、紙幣1を透過してローラ31の反射面
31aにより反射された光は、受光素子42により受光
検出される。これにより紙幣1を透過する透過光のみを
検出することができる。尚、発光素子41と受光素子4
2とを入れ替えて検出ヘッド40に受光素子42を収納
し、ローラ31の側方に反射面31aを介して受光素子
42に対向させて発光素子41を配置しても良い。ま
た、検出ヘッド40に図2に示すような磁気センサ12
を一体に組み込んで磁気光学複合ヘッドとしても良い。
【0035】図9は、光センサ装置の第3の実施例を示
し、検出ヘッド40に受光素子42を収納し、ローラ3
1の側方に反射面31aに臨ませて発光素子41と受光
素子43とを配置したものである。発光素子41から投
光された光は、ローラ31の反射面31aにより反射さ
れて紙幣1に照射される。紙幣1を透過した透過光は、
検出ヘッド40の受光素子42より受光検出され、紙幣
1の裏面1bにより反射された反射光(点線で示す)
は、ローラ31の反射面31aにより更に反射されて受
光素子43により受光検出される。
【0036】これにより紙幣1の裏面1bに描かれてい
る光学パターンを良好に読み取ることができる。勿論、
検出ヘッド40の受光素子42により当該紙幣1の裏面
1b及び表面1aに描かれている光学パターンの合成パ
ターンを読み取ることができる。また、検出ヘッド40
に図2に示すような磁気センサ12を一体に組み込んで
磁気光学複合ヘッドとしても良い。
【0037】尚、上記実施例において、1個の光素子、
又は一組の発光素子と受光素子、1個の磁気センサを組
み込んだ構造の検出ヘッドについて説明したが、これに
限るものではなく、光素子、受・発光素子等を多数並列
に組み込んだ構造の複合ヘッド群としても良い。更に、
光素子、受・発光素子及び磁気センサを多数組み込んで
磁気光学複合ヘッド群としても良い。
【0038】更に上記実施例においては記録媒体として
紙幣を使用したが、これに限るものではなく、他の記録
媒体の識別を行うようにしても良いことは勿論である。
この場合記録媒体は、少なくとも透光性を有するもので
あることが必要である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、検
出ヘッドに記録媒体を当接させるローラを備える光セン
サ装置において、当該ローラの当接位置において記録媒
体を透過する透過光を検出することができるために、光
センサ装置の応用範囲の拡大が図られる。
【0040】請求項2の光センサ装置によれば、反射光
と透過光、又は透過光のみの二通りの使い方が可能とな
り、記録媒体の表面、裏面の各光学パターン或いは表面
と裏面との光学パターンの合成パターンを読み取ること
ができ、記録媒体の読み取り精度の向上が図られる。ま
た、透過光により記録媒体の2枚重ね、或いは厚み等を
検知することができる。
【0041】請求項3の光センサ装置によれば、反射光
と透過光、又は透過光のみの二通りの使い方が可能とな
り、記録媒体の表面、裏面の各光学パターン或いは表面
と裏面との光学パターンの合成パターンを読み取ること
ができ、記録媒体の読み取り精度の向上が図られる。ま
た、透過光により記録媒体の2枚重ね、或いは厚み等を
検知することもできる。
【0042】請求項4の光センサ装置によれば、光セン
サと、磁気センサとを有する複合ヘッドを使用すること
により、記録媒体の光学パターンと同一箇所に描かれて
いる磁気パターンを同時に読み取ることができ、光学パ
ターンと磁気パターンとの双方の読みとりにより検出精
度の大幅な向上が図られる。また、センサ数の低減が図
られると共に、スペースの有効利用が図られる。
【0043】請求項5の光センサ装置によれば、反射光
と透過光、又は透過光のみの二通りの使い方が可能とな
り、記録媒体の表面、裏面の各光学パターン或いは表面
と裏面との光学パターンの合成パターンを読み取ること
ができ、更に、磁気センサにより光学パターンと同一箇
所に描かれた磁気パターンを光学パターンの読み取りと
同時に読み取ることができ、記録媒体の読み取り精度を
更に向上させることが可能となる。また、透過光により
記録媒体の2枚重ね、或いは厚み等を検知することがで
きる。
【0044】更に、ローラを透明な部材で形成して当該
ローラ内に反射面を形成することにより反射面を保護す
ることができる。しかも、ローラは、記録媒体に当接し
て転動する際に表面がセルフクリーニングされてきれい
に磨かれるために、当該ローラの表面における光の散乱
や減衰が防止される。請求項6の光センサ装置によれ
ば、反射面は、ローラが回転しても連続して所定の方向
に光を反射させることができ、従って、記録媒体を連続
して検出することが可能となり、検出精度の向上が図ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動販売機等に使用されている紙幣の識別装置
の一例を示す図である。
【図2】記録媒体の同一箇所に描かれた磁気パターンと
光学パターンとを同時に読みとることが可能な磁気光学
複合ヘッドの断面図である。
【図3】図2の磁気光学複合ヘッドを使用して記録媒体
を時期的及び光学的に識別する場合の説明図である。
【図4】本発明に係る光センサ装置の第1の実施例を示
す断面図である。
【図5】図4の矢線V−V方向の断面図である。
【図6】図5の反射型ローラの第2の実施例を示す断面
図である。
【図7】図5の反射型ローラの第3の実施例を示す組立
断面図である。
【図8】本発明に係る光センサ装置の第2の実施例を示
す構成図である。
【図9】本発明に係る光センサ装置の第3の実施例を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 紙幣(記録媒体) 11、40 検出ヘッド 12 磁気センサ 13 光センサ 18、41 発光素子 19、32、42、43 受光素子 20、21 光ファイバ束 30 光センサ装置 31、35、36 反射型ローラ 31a、35e、37b 反射面 33 金属ブロック 34、37 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 13/04 G06K 7/00 - 7/14 G07D 7/00 - 7/20 G11B 7/00 - 7/013

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個の第1の光素子を有する
    検出ヘッドと、 搬送されてくる記録媒体を前記検出ヘッドに当接させ、
    入射する光を所定方向に反射させる反射面が設けられた
    ローラと、 前記ローラの反射面を介して第1の光素子と対向する少
    なくとも1個の第2の光素子とを備えたことを特徴とす
    る光センサ装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一組の発光素子と第1の受光
    素子を有する検出ヘッドと、 搬送されてくる記録媒体を前記検出ヘッドに当接させ、
    入射する光を所定方向に反射させる反射面が設けられた
    ローラと、 前記ローラの反射面を介して前記発光素子と対向する少
    なくとも1個の第2の受光素子とを備えたことを特徴と
    する光センサ装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1個の第1の受光素子を有す
    る検出ヘッドと、 搬送されてくる記録媒体を前記検出ヘッドに当接させ、
    入射する光を所定方向に反射させる反射面が設けられた
    ローラと、 前記ローラの反射面を介して前記第1の受光素子と対向
    する少なくとも1個の発光素子と、 前記ローラの反射面に臨んで設けられ前記記録媒体によ
    り反射された光を受光する少なくとも1個の第2の受光
    素子とを備えたことを特徴とする光センサ装置。
  4. 【請求項4】 前記検出ヘッドは、記録媒体に記録され
    ている磁気パターンを読み取る磁気センサを有する請求
    項1、2又は3の光センサ装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも一組の発光素子と第1の受光
    素子と磁気センサを有する検出ヘッドと、 搬送されてくる記録媒体を前記検出ヘッドに当接させ、
    内部に入射する光を所定方向に反射させる反射面が設け
    られた透明なローラと、 前記ローラの反射面を介して前記発光素子と対向する少
    なくとも1個の第2の受光素子とを備えたことを特徴と
    する光センサ装置。
  6. 【請求項6】 前記反射面は、前記ローラに同心的に設
    けられた截頭円錐形の傾斜面である請求項1乃至5の何
    れか1つの光センサ装置。
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