JP3362640B2 - エレクトレットコンデンサマイクロホン - Google Patents
エレクトレットコンデンサマイクロホンInfo
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- Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
Description
な接話形マイクロホンに適用され、エレクトレットマイ
クロホンユニットをケースに保持し、かつそのケースに
外部との接続を可能とした接触部を設けたエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンに関する。
ロホンは、特開平8−237797号公報に示すよう
に、携帯電話機などのセットの配線基板との接続のため
にリード線を半田接続する場合は、エレクトレットコン
デンサマイクロホンは熱に弱く、半田接続時の熱によ
り、感度変動などの問題が生じるため、板ばねによりセ
ットの配線基板と接続するものが提案されている。
田付けにより接続する場合は、半田時の熱劣化が生じ、
一方、前記公報で提案されているように半田を用いるこ
となく、板ばねを用いると、接触抵抗が不安定で衝撃な
どによる強度の問題などがあった。また無指向性マイク
ロホンを近接使用時に、低域周波数特性が上がって、平
坦特性とならず、通話品質が劣化する。
クトレットコンデンサユニットは絶縁材よりなる筒状ケ
ース内に挿入保持され、そのケースの一方の端板には開
口が形成され、その開口により、マイクロホンユニット
の前面音孔が外部へのぞみ、マイクロホンユニットの背
面に設けられた絶縁基板の外面に信号端子板及びアース
端子板が形成され、ケースの他方の端板に第1,第2コ
イルばねコネクタが貫通して取付けられ、これら第1,
第2コイルばねの非可動端がそれぞれ信号端子板及びア
ース端子板に接触して電気的に接続されている。
スの軸心上に位置し、他方はその軸心を中心とするリン
グ状に設けられている。ケースは内部ケースと外部ケー
スとよりなり、内部ケースは樹脂材のモールド品が構成
され、一端が閉塞され、他端が開放され、閉塞板に第
1,第2コイルばねコネクタが保持され、内部ケースに
マイクロホンユニットの一部が挿入保持され、外部ケー
スは弾性材で構成され、内部ケースをそのコネクタ保持
部を除き覆い、かつ前記開口が形成されているケース端
板が構成される。
ケースの後方部の外部と連通した後部音孔が形成されて
いる。その外部ケースの後部音孔は音響抵抗で塞がれて
いる。
図1Aは背面図、BはAの側面図、CはAのA−A断面
図である。絶縁材で構成された筒状のケース11内にエ
レクトレットコンデンサマイクロホンユニット12が挿
入保持されている。ケース11はPBTのような合成樹
脂材のモールド品で構成された内部ケース13とクロロ
プレンゴムのような弾性材で構成された外部ケース14
とよりなる。内部ケース13は一端が閉塞され、他端が
開放された短い円筒状をしており、内部ケース13内に
マイクロホンユニット12の一半部が圧入保持される。
これらマイクロホンユニット12と内部ケース13が筒
状外部ケース14に収納される。
Aに示すようにアルミニュームの筒状カプセル17の前
面板17aに前面音孔18が形成され、前面板17aの
内面にリング30を介してエレクトレット振動膜19が
設けられ、エレクトレット振動膜19にスペーサ20を
介して背極21が対向し、背極21は筒状ホルダ22の
一端に保持され、ホルダ22の他端に絶縁基板23が保
持され、絶縁基板23の外面周縁にカプセル17の開放
端部が内側に折り曲げられたつば部17bで、カプセル
17の内部のものが前面板17aに押さえられている。
振動膜19の導体層と背極21に接続されたインピーダ
ンス変換用IC素子24がホルダ22内で絶縁基板23
に取り付けられている。絶縁基板23には背面音孔25
が形成されている。カプセル17の前面板17aの前面
は防塵膜26で覆われている。
クロホンユニット12の絶縁基板23の背面(外側面)
において、ユニット12の軸心上に円形の信号端子板2
7が形成され、これと同軸心のリング状にアース端子板
28が形成される。これら信号端子板27,アース端子
板28はそれぞれIC素子24の対応電極に接続されて
いる。マイクロホンユニット12はその絶縁基板23側
(背面側)が内部ケース13内に圧入される。
C,図2Cに示すように、コイルばねコネクタ31,3
2が貫通保持される。これらコイルばねコネクタ31,
32の非可動側端はそれぞれ信号端子板27,アース端
子板28と接触してそれぞれ互いに電気的に接続され
る。従って、この例では、コイルばねコネクタ31は内
部ケース13の軸心上に位置し、コイルばねコネクタ3
2はその軸心から端子板27,28間の距離だけ偏心し
て設けられる。コイルばねコネクタ31,32の保持を
確実にするため、閉塞板13aのコネクタ保持部は肉厚
とされ、外側に方形突部33が一体に形成されている。
コイルばねコネクタ31,32はそれぞれ導電性コイル
ばねが内蔵され、コイルばねより可動端31a,32a
がそれぞれ外部へ突出偏奇させ、その偏奇力に抗して可
動端31a,32aをそれぞれ引き込ませることができ
る。
性の何れでも構成できるように、図1C,図2Cに示す
ように、内部ケース13の閉塞板13aの内面に、マイ
クロホンユニット12の背面音孔25との複数個と対向
し、コイルばねコネクタ31に対しコイルばねコネクタ
32と反対向きに比較的広い面積の浅い音孔用凹部35
が形成され、凹部35は内部ケース13の周面に形成さ
れたスリット36により外部と連通される。なお、閉塞
板13aの内面にはマイクロホンユニット12のカプセ
ルのつば部17bが位置する浅いリング状凹部37も形
成されている。
円筒状をしており、一方の端板14aには、コネクタ保
持用突部33が嵌合される孔41が形成され、他方の端
板14bは大きな開口42がこの例ではほぼ正方形状に
形成されている。この開口42を円形状としてもよい。
この開口42より、マイクロホンユット12の前面音孔
18(図2A)が外部にのぞんでいる。端板14aの内
面に閉塞板13aの外面が対接し、端板14bの内面に
マイクロホンユット12の前面の周縁部が対接される。
マイクロホンユット12の内部ケース13より突出した
部分の外周面に外部ケース14の内周面が対接するよう
に、この部分は外部ケース14が肉厚とされている。
て、これに沿った小開口45が外部ケース14の周壁に
形成され、スリット36の外側から又は小開口45の外
側から音響抵抗膜46で塞いで単一指向性とすることが
できる。この音響抵抗膜46を外すと、両指向特性とな
る。外部ケース14の外周面にその周方向に沿ったリブ
47が複数本一体に形成されている。
3に示すように、内部ケース13にコイルばねコネクタ
31,32を圧入保持させる。この場合、コイルばねコ
ネクタ31,32の各非可動端は、内部ケース13の閉
塞板13aの内面より、0.1〜0.15mm程度突出させて
ある。このマイクロホンユット12を内部ケース13に
圧入保持させ、その後、弾性材の外部ケース14の開口
を押し広げて、内部ケース13側から外部ケース14内
に挿入して完成する。この際、端子板27,28がそれ
ぞれコイルばねコネクタ31,32の内端と弾性的接触
する。コイルばねコネクタ31,32は荷重を加えるこ
とにより、軸方向に沿って0.05〜0.2mm程度閉塞板1
3aに対して動かすことができ、良好な電気的接触がで
きる。
コイルばねコネクタ31,32を用いており、この可動
端は例えば、0.9mm程度のストロークが可能であり、例
えばセットの配線基板の導体に確実に接触接続すること
ができ、振動、衝撃に対しても安定な接続が得られる。
部と、これを中心とするリング状部にそれぞれ形成する
ことにより、内部ケース13にマイクロホンユット12
を圧入する際に、角度的位置合わせが不用となり、組立
てが容易となる。内部ケース13の音孔用凹部35及び
スリット36と、外部ケース14の小開口45とにより
後部音孔が構成され、これはマイクロホンユット12の
背面音孔25と連通しているため、両指向特性マイクロ
ホンとして構成することができ、またスリット36又は
小開口45を音響抵抗膜46で塞ぐことにより単一指向
特性のものとすることもできる。
3を樹脂材のモールド品として構成することにより、音
孔用凹部35により構成される微小音響室の容積が一定
の値となり、かつ音響抵抗膜46の音響インピーダンス
を選定することにより、目的とするものを量産すること
ができる。従来において、通常全指向性(無指向性)マ
イクロホンが用いられていたが、携帯電話機で接話形マ
イクロホンとして用いると、つまり利用者の口をマイク
ロホンに著しく接近して利用すると、マイクロホンと口
との距離が1cmの場合は、図4Aが点線のように低周波
域のレベルが上がり、低域が強調され違和感が生じる。
マイクロホンと口との距離が50cm程度であれば実線の
ように平坦特性となる。低域がもち上がるのは、マイク
ロホンユット12の前面音孔より振動膜19に加わる音
圧と、背面音孔25を通じて振動膜19に加わる音圧と
の差が、口とマイクロホンとの距離が接近すると、口か
ら両音孔を通じて振動膜19へ至る距離が著しく大とな
って顕著になり、低域がもち上がる。
ると、図4Bの点線(マイクロホンと口間の距離が1c
m)のように、ほぼ平坦な特性となる。しかし、両指向
性マイクロホンはマイクロホンと口の距離が50cm程度
になると低域が下がる。従って、接話形として用いられ
る場合は、両指向性として構成することによる違和感が
生じないようにすることができる。
う場合は、マイクロホンが外部の影響を受け易く、雑音
としてマイクロホン出力に入ることがある。これを抑制
するために、使用高周波信号の周波数に応じて雑音除去
用のコンデンサがマイクロホンユニットに内蔵されてい
るものがあり、マイクロホンユニット12としてそのよ
うなものを使用することが望ましい。
を用いることにより、音もれを防止した密閉構造とする
ことができる。半田接続を行わないため、エレクトレッ
トコンデンサマイクロホン熱劣化がなく、圧入で組み立
てることができ、感度特性が均一なものが得られる。
側面図、CはAのAA線断面図である。
一部を断面にした斜視図、Bはマイクロホンユニット1
2の背面図、Cは内部ケース13の正面図である。
す図、Bはこの発明によるマイクロホンの周波数特性例
を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 エレクトレットコンデンサマイクロホン
ユニットと、 そのマイクロホンユニットが挿入保持された絶縁材より
なる筒状ケースとを備え、 上記ケースの一方の端板には開口が形成され、その開口
より、上記マイクロホンユニットの前面音孔が外部への
ぞみ、 上記マイクロホンユニットの背面に設けられた絶縁基板
の外面に、上記マイクロホンユニットの軸心に位置する
信号端子板、及び上記軸心と同軸心のリング状のアース
端子板が形成され、 上記ケースの他方の端板に第1,第2コイルばねコネク
タが貫通して取付けられ、これら第1,第2コイルばね
コネクタの非可動端がそれぞれ上記信号端子板及びアー
ス端子板に接触して電気的に接続され、上記第1,第2
コイルばねコネクタの可動端がそれぞれ外部へ突出偏奇
されていることを特徴とするエレクトレットコンデンサ
マイクロホン。 - 【請求項2】 上記ケースは、上記マイクロホンユニッ
トの上記端子板側が嵌合され、上記第1,第2コイルば
ねコネクタを保持し、樹脂材のモールド品よりなる内部
ケースと、 上記第1,第2コイルばねコネクタの保持部分を除き、
上記内部ケースをほぼ覆い、かつ上記開口が形成されて
いる端板を構成している弾性材よりなる外側ケースとよ
り構成されていることを特徴とする請求項1記載のエレ
クトレットコンデンサマイクロホン。 - 【請求項3】 上記絶縁基板は背面音孔が形成され、そ
の背面音孔とケースの後方部の外部と連通した後部音孔
が上記ケースに形成されていることを特徴とする請求項
2記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。 - 【請求項4】 上記後部音孔は音響抵抗膜で塞がれてい
ることを特徴とする請求項3記載のエレクトレットコン
デンサマイクロホン。
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