JP3362559B2 - 内燃機関駆動放電灯点灯装置 - Google Patents

内燃機関駆動放電灯点灯装置

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JP3362559B2
JP3362559B2 JP15912595A JP15912595A JP3362559B2 JP 3362559 B2 JP3362559 B2 JP 3362559B2 JP 15912595 A JP15912595 A JP 15912595A JP 15912595 A JP15912595 A JP 15912595A JP 3362559 B2 JP3362559 B2 JP 3362559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水銀灯やメタルハライ
ドランプ等の放電灯を点灯するために用いる内燃機関駆
動放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工事現場で使用される照明器具や、レジ
ャー用の照明器具、あるいは防災用の照明器具を点灯さ
せるために用いる電源装置として、内燃機関により駆動
される同期発電機が多く用いられている。最近、工事現
場用の照明器具やレジャー用の照明器具としては、白熱
灯に代えて水銀灯などの放電灯が多く用いられるように
なった。周知のように、放電灯は負性インピーダンス特
性を有していて、一度放電が開始すると、電流の増大に
伴ってインピーダンスが低下していくため、電流を制限
しないと放電電流が無制限に増大して破壊するに至る。
そのため、放電灯を点灯させる場合には、放電電流を適
正な範囲に制限するための安定器を必要とした。
【0003】図8は内燃機関により駆動される同期発電
機により放電灯を点灯する従来の放電灯点灯装置を示し
たもので、同図において1は図示しない内燃機関により
駆動される同期発電機、2は自動電圧調整器(AVR)
である。同期発電機1は、エキサイタコイル101及び
電機子コイル102を固定子鉄心に巻回してなる固定子
103と、回転子鉄心104に界磁コイル105を巻回
してなる回転子106とからなっていて、回転子106
の回転軸が内燃機関の出力軸に連結されている。
【0004】自動電圧調整器2は、電機子コイル102
に得られる交流出力電圧を検出入力として、交流出力電
圧を設定値に保つように、エキサイタコイル101から
界磁コイル105に供給される界磁電流を制御する。自
動電圧調整器2から出力される界磁電流は回転子106
側に設けられた摺動環と該摺動環に接触するブラシとか
らなる給電機構107を通して界磁コイル105に供給
される。
【0005】この種の点灯装置では、通常電機子コイル
102に50Hzまたは60Hzの商用周波数の交流電
圧を誘起させるように、内燃機関の回転速度が制御さ
れ、出力電圧がほぼ100[V]を保つように、界磁コ
イル105に供給される界磁電流が制御される。電機子
コイル102に得られる交流出力電圧は、磁路の途中に
ギャップgを有する鉄心301aに一次コイル301b
及び二次コイル301cを巻回した磁気漏れ変圧器30
1と、二次コイル301cの両端に接続された力率改善
用コンデンサ302とからなる安定器3を通して水銀灯
等の放電灯4に供給されている。磁気漏れ変圧器301
は、その出力電圧対出力電流特性が垂下特性(出力電流
の増大に伴って出力電圧が急速に低下して出力電流を一
定値以下に制限する特性)を呈するため、放電灯4の放
電電流を一定値以下に制限することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
内燃機関駆動放電灯点灯装置では、常に発電機と放電灯
との間に安定器3を設ける必要があったが、安定器を設
けると下記のような問題があった。
【0007】(イ)発電機の外に安定器を必要とするた
め、コストが高くなるのを避けられない。
【0008】(ロ)安定器3は誘導性の負荷で、力率が
悪いため、安定器を設けると発電機にかかる負担が大き
くなる。
【0009】(ハ)安定器を設けると、始動時に電機子
コイルに大きな突入電流が流れるため、発電機の定格の
1/2〜1/3程度のランプ負荷しか駆動できない。従
って発電機として大容量のものを用いる必要があり、コ
ストが高くなる。
【0010】(ニ)図8に示した例のように、安定器に
力率改善用の進相コンデンサ302を設けると、再点灯
時に進相電流が流れて発電機の増磁作用が生じ、その出
力電圧が過度に上昇することがある。
【0011】本発明の目的は、内燃機関により駆動され
る発電機を電源として放電灯を点灯させる場合に、磁気
漏れ変圧器からなる安定器を省略することができるよう
にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関と、
該内燃機関により駆動される発電機とを備えて、発電機
の出力により放電灯を点灯する放電灯点灯装置に係わる
ものである。
【0013】本発明に係わる点灯装置では、発電機が、
出力電圧対出力電流特性が垂下特性を呈するように構成
されていて、無負荷時の出力電圧が放電灯の放電開始電
圧よりも高く、短絡電流が放電灯の放電開始直後の放電
電流(放電灯の冷時に流れる放電電流)を許容値以下に
制限するために必要な大きさを有し、かつ定常時の放電
灯の端子電圧(放電灯の両端の電圧)及び放電電流を定
格範囲に保つように、出力電圧対出力電流特性が設定さ
れている。
【0014】上記のような発電機の垂下特性は、電機子
巻線の巻数を適宜に設定したり、回転子の磁極と固定子
の磁極とが対向した際に隣接の磁極を通して流れる漏洩
磁束を大きくするように回転子及び固定子の磁極の極弧
角を調整したりすることにより、容易に得ることができ
る。
【0015】本発明では、発電機として磁石式の交流発
電機を用いる。発電機として磁石式の交流発電機を用い
ると、電機子巻線の巻数を調整したり、固定子磁極と回
転子磁極とが正対向した際に隣接の磁極を通して流れる
漏洩磁束を大きくするように固定子の磁極の極弧角を大
きめに調整したりすることにより、容易に垂下特性を得
ることができる。
【0016】上記のような垂下特性を有する発電機を用
いると、該発電機の出力電圧を直接放電灯に印加する構
成をとるか、または、該発電機の出力電圧を整流器を通
して放電灯に印加する構成をとることにより、放電灯点
灯装置を構成することができる。
【0017】またメタルハライドランプ等のように、始
動時に高い放電開始電圧を必要とする放電灯を点灯する
場合には、発電機を電源として放電灯の始動時に高電圧
パルスを発生する始動回路を設けて、該始動回路の出力
パルスを発電機の出力電圧に重畳して放電灯に印加する
構成をとることができる。
【0018】この場合、発電機は、出力電圧対出力電流
特性が垂下特性を呈するように構成されていて、無負荷
時の出力電圧が高電圧パルスの波高値を放電灯の放電開
始電圧よりも高くするために必要な大きさを示し、短絡
電流が放電灯の放電開始直後の放電電流を許容値以下に
制限するために必要な大きさを有し、かつ定常時の放電
灯の端子電圧及び放電電流を定格範囲に保つように、出
力電圧対出力電流特性が設定される。
【0019】上記始動回路は、例えば、発電機の出力に
より充電されるコンデンサと昇圧トランスと放電灯の始
動時に前記コンデンサの電荷を昇圧トランスの一次コイ
ルを通して放電させる放電回路とを備えて、コンデンサ
の電荷の放電により昇圧トランスの二次コイルに高電圧
パルスを誘起させる回路により構成できる。この場合、
発電機の出力電圧は昇圧トランスの二次コイルを介して
放電灯の両端に印加する。
【0020】
【作用】上記のように垂下特性を有する発電機を用い
て、該発電機の特性を放電灯を点灯させるために適した
特性に設定しておくと、発電機と放電灯との間に磁気漏
れ変圧器からなる安定器を介在させる必要がないため、
コストの低減と点灯装置の小形化とを図ることができ
る。
【0021】上記のように安定器を用いることなく発電
機の出力を直接または整流器を通して放電灯に印加する
構成をとると、発電機の負荷の力率を改善することがで
きるため、発電機にかかる負担を小さくして、内燃機関
の燃料消費量を節約することができる。また進相コンデ
ンサを設ける必要がないため、再点灯時に進相電流によ
る発電機の増磁作用が生じて出力電圧が過度に上昇する
現象が生じることがない。
【0022】更に、上記のように安定器を省略すると、
始動時に電機子コイルに大きな突入電流が流れるのを防
ぐことができるため、同じ容量の発電機を用いて従来よ
りも大きなランプ負荷を駆動することができ、ランプ負
荷が同じ場合には、発電機の小形化を図ることができ
る。
【0023】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の全体的な構成
を示したもので、同図において10は内燃機関、11は
内燃機関10により駆動される発電機、12は水銀灯な
どの放電灯であり、放電灯12の両端には、発電機11
の出力端子11a,11b間に得られる電圧が直接印加
されている。発電機11は直流発電機でもよく、交流発
電機でもよい。
【0024】また図2は本発明の第2の実施例の構成を
示したもので、この実施例では、発電機11が交流発電
機からなっていて、該発電機11の出力電圧が整流器1
3に入力され、整流器13の出力端子13a,13b間
に得られる直流電圧が水銀灯などの放電灯12の両端に
印加されている。
【0025】本発明に係わる放電灯点灯装置は、発電機
11として、放電灯を点灯させるために適した出力電圧
対出力電流特性を有するものを用いることにより、安定
器を設けることなく、図1に示すように発電機11の出
力電圧を直接放電灯に印加する構成をとるか、または図
2に示すように発電機11の出力電圧を整流器13を通
して放電灯に印加する構成をとることを特徴としてい
る。
【0026】本発明で用いる発電機は、出力電圧対出力
電流特性が垂下特性を呈するように構成されたもので、
無負荷時の出力電圧が放電灯の放電開始電圧よりも高
く、短絡電流が放電灯の放電開始直後の放電電流を許容
値以下に制限する大きさを有し、かつ定常時の放電灯の
放電電圧及び放電電流を定格範囲に保つように、発電機
の出力電圧対出力電流特性が設定される。
【0027】本発明で用いる内燃機関駆動放電灯点灯用
発電機の出力電圧V対出力電流i特性の一例を図7の曲
線イに示した。図7の曲線ロは、水銀灯の冷時の電圧対
電流特性を示したもので、このように、放電灯は、放電
電流の増大に伴って端子電圧が低下する負性インピーダ
ンス特性を有する。
【0028】図7の曲線ロのA点の電圧VA は放電開始
電圧であり、放電灯を点灯させるためには、このA点の
電圧VA 以上の電圧を放電灯の両端に印加する必要があ
る。そこで本発明においては、発電機の無負荷電圧Va
を放電開始電圧VA よりも高く設定する。
【0029】放電灯が放電を開始すると、そのインピー
ダンスが急速に低下していき、放電電流は発電機の出力
電圧対出力電流曲線イと交わるB点まで増加していく。
このB点の放電電流が放電開始直後の冷時の放電電流と
なる。この放電開始直後の放電電流は、発電機の短絡電
流が大きければ大きい程大きい値を示す。そこで本発明
においては、発電機の出力電圧対出力電流特性を垂下特
性(出力電流の増大に伴って出力電圧が急速に低下し
て、出力電流が一定値以下に制限される特性)とし、放
電開始直後の放電電流(B点の電流)を放電灯に許容さ
れる大きさ以下に制限するように、短絡電流(図7のc
点の電流)ic の大きさを設定する。
【0030】放電灯の温度が上昇していくと、その内部
インピーダンスが増大していくため、放電電流は減少し
ていき、放電灯が熱的安定状態(定常状態)になると、
その時の放電灯のインピーダンス曲線と発電機の出力電
圧対出力電流特性曲線との交点で安定する。本発明にお
いては、定常状態での(放電灯が熱的安定状態にあると
きの)放電灯の両端の電圧及び放電電流(例えば図7の
b点)が放電灯の定格範囲に収まるように発電機の特性
を設定する。
【0031】即ち、本発明においては、図7の例でいえ
ば、出力電圧対出力電流特性曲線がa点とb点とc点と
を通るように、発電機の特性を設定しておく。このよう
に発電機の特性を設定しておけば、安定器を用いること
なく放電灯の放電を開始させて、放電直後の放電電流を
許容値以下に制限することができ、また定常時には安定
な動作点を確保することができる。
【0032】一般に用いられている内燃機関駆動発電機
においては、図7の直線ハに示されているように、出力
電流iに対して出力電圧Vがほぼ一定値Eに保たれるよ
うに制御されていて、a点、b点及びc点が存在しない
ため、該発電機を用いて放電灯を点灯させるためには、
図8に示したように安定器3を必要とした。
【0033】これに対し、本発明のように発電機の特性
を設定しておくと、該発電機の出力を直接または整流器
を介して放電灯に印加する構成をとるだけで、放電灯を
点灯させるために必要な動作点a,b及びcを得ること
ができるため、安定器を用いることなく放電灯を点灯さ
せることができる。
【0034】図7の曲線イに示したような垂下特性は、
発電機11の電機子巻線の巻数を適宜に設定したり、回
転子の磁極と固定子の磁極とが対向した際に隣接の磁極
を通して流れる漏洩磁束を大きくするように回転子及び
固定子の磁極の極弧角を調整したりすることにより、容
易に得ることができる。特に発電機11として磁石式の
交流発電機を用いると、電機子巻線の巻数や固定子磁極
の極弧角を調整することにより、a,b及びc点を通る
垂下特性を容易に得ることができる。
【0035】図5は磁石式交流発電機の構成例を示した
もので、この発電機は、環状の継鉄部20aから多数
(図示の例では12個)の突極部P1 〜P12を突出させ
た構造を有する星形鉄心20の突極部に電機子コイル2
1を巻回してなる固定子22と、カップ状に形成された
フライホイール23の周壁部23aの内周に環状を呈す
るように永久磁石24を固定して、該永久磁石24を所
定の極数(図示の例では12極)に着磁して回転子磁極
M1 〜M12を構成したものからなる磁石回転子25とか
らなっている。フライホイール23の底壁部の中央に設
けられたボス(図示せず。)が機関の回転軸26に取り
付けられ、磁石回転子25の磁極が固定子の鉄心20の
突極部P1 〜P12の先端の磁極部に所定のギャップを介
して対向させられている。図示の例では、奇数番目の突
極部P1 ,P3 ,…P11にそれぞれ巻回された電機子コ
イル21がそれぞれの極性を合わせた状態で互いに直列
に接続され、これらの電機子コイルの直列回路の両端か
ら放電灯を接続するための端子11a,11bが導出さ
れている。
【0036】図示してないが偶数番目の突極部P2 ,P
4 ,…P12にもそれぞれ電機子コイルを巻回して、これ
らの電機子コイルを放電灯以外の他の負荷を駆動するた
めに用いるようにすることができる。
【0037】図5に示した磁石式交流発電機では、電機
子コイル21の巻数を調整することにより、無負荷電圧
Va の大きさと、出力電流の増加に対する出力電圧の低
下割合とを適宜に調整することができる。また固定子の
鉄心20の各突極部の先端の磁極部の極弧角αを大きく
して、固定子の各磁極部が回転子の各磁極に対向した際
に固定子の隣接の磁極部を通して流れる漏洩磁束(例え
ば図5において磁石の磁極M1 から突極部P2 の先端の
磁極部と隣接の突極部P3 の先端の磁極部とを通して磁
極M2 に流れる磁束)を大きくすることにより、出力電
流の増大に対する出力電圧の低下率を大きくすることが
できる。
【0038】図6は磁石式交流発電機の特性の一例を示
したもので、同図において曲線N1,N2 及びN3 はそ
れぞれ発電機の回転数がN1 ,N2 及びN3 (N1 <N
2 <N3 )のときの出力電圧Vと出力電流iとの関係を
示している。また曲線W1 ,W2 及びW3 はそれぞれ、
回転数がN1 ,N2 及びN3 のときの出力電圧Vと発電
機の出力Wとの関係を示している。
【0039】なお発電機11は、図7に示したa点,b
点及びc点を得ることができる特性を有するものであれ
ばよく、磁石式交流発電機に限られるものではない。例
えば固定子側に磁石と電機子コイルとを有し、回転子側
に誘導子を有して、該誘導子の回転により生じる磁束の
変化により電機子コイルに交流電圧を誘起させる誘導発
電機や、同期発電機、或いは直流発電機などを用いるこ
とができる。
【0040】上記の実施例では、発電機の出力電圧を直
接または整流器を通して放電灯に印加しているが、点灯
させようとする放電灯の放電開始電圧が高い場合、例え
ばメタルハライドランプ等を点灯させる場合には、図3
に示すように、発電機11を電源として放電灯の始動時
に高電圧パルスを発生する始動回路14を設けて、該始
動回路14の出力パルスを発電機11の出力電圧に重畳
して放電灯に印加するように構成するのがよい。この場
合も、発電機11の出力電圧対出力電流特性を垂下特性
として、無負荷時の出力電圧を始動回路から放電灯の放
電開始電圧よりも高い高電圧パルスを発生させるために
必要な大きさとするとともに、短絡電流を放電灯の放電
開始直後の放電電流を許容値以下に制限するために必要
な大きさとし、かつ定常時の放電灯の端子電圧及び放電
電流を定格範囲に保つように、発電機の出力電圧対出力
電流特性を設定する。
【0041】上記の始動回路は例えば、発電機11の出
力により充電されるコンデンサと昇圧トランスと放電灯
の始動時に該コンデンサの電荷を昇圧トランスの一次コ
イルを通して放電させる放電回路とを備えてコンデンサ
の電荷の放電により昇圧トランスの二次コイルに高電圧
パルスを誘起させるようにした回路を用いることができ
る。この場合発電機11の出力電圧は昇圧トランスの二
次コイルを介して放電灯に印加する。
【0042】図3の実施例で用いる始動回路14の具体
的構成例を図4に示した。図4に示した始動回路14に
おいては、コンデンサC1 及びC2 とダイオードD1 及
びD2 とにより周知の倍電圧整流回路が構成され、この
倍電圧整流回路の入力側コンデンサC1 の入力側の端子
及び出力側コンデンサC2 の低電位側の端子にそれぞれ
発電機11の一方の出力端子11a及び他方の出力端子
11bが接続されている。倍電圧整流回路の出力側のコ
ンデンサC2 の高電位側の端子に昇圧トランスTsfの一
次コイルL1 の一端が接続され、該一次コイルL1 の他
端とコンデンサC2 の低電位側の端子との間にアノード
を一次コイルL1 側に向けた放電用サイリスタSCR1
が接続されている。サイリスタSCR1 のゲートカソー
ド間に抵抗R1 が接続され、アノードカソード間にはダ
イオードD3 が逆並列接続されている。サイリスタSC
R1 のゲートには、トリガ用のサイリスタSCR2 のカ
ソードが接続され、該サイリスタSCR2 のアノードは
抵抗R2 を通して昇圧トランスTsfの一次コイルL1 の
他端に接続されている。サイリスタSCR2 のゲートに
はツェナーダイオードZDのアノードが接続され、該サ
イリスタのゲートカソード間には抵抗R3 が接続されて
いる。昇圧トランスの一次コイルL1 の他端とコンデン
サC2 の低電位側の端子との間には抵抗R4 及びR5 か
らなる抵抗分圧回路が始動スイッチSWを介して接続さ
れ、該抵抗分圧回路の分圧点にツェナーダイオードZD
のカソードが接続されている。
【0043】昇圧トランスTsfの二次コイルL2 の一端
は発電機11の一方の出力端子11aと倍電圧整流回路
の入力側のコンデンサC1 との接続点に接続され、該二
次コイルL2 の他端と発電機11の他方の出力端子11
bとの間にメタルハライドランプ等の始動電圧が高い放
電灯12が接続されている。
【0044】始動スイッチSWは押ボタンスイッチから
なっていて、押ボタンを押している間だけその接点が閉
じるように構成されている。
【0045】図4に示した始動回路14は、発電機11
の出力により充電されたコンデンサC2 の電荷を、放電
灯の始動時に、サイリスタSCR1 と昇圧トランスTsf
の一次コイルL1 を通して放電させることにより、昇圧
トランスTsfの二次コイルL2 に高電圧パルスを誘起さ
せて、該高電圧パルスを発電機の出力電圧に重畳して放
電灯12に印加するようにしたものである。
【0046】図4に示した点灯装置において、発電機1
1が電圧を発生すると、コンデンサC2 が発電機の出力
電圧の波高値の2倍の電圧まで図示の極性に充電され
る。始動スイッチSWが閉じられると、ツェナーダイオ
ードZDが導通してサイリスタSCR2 をトリガするた
め、該サイリスタSCR2 が導通して、サイリスタSC
R1 にトリガ信号を与える。これによりサイリスタSC
R1 が導通するとコンデンサC2 の放電回路が構成され
て、該コンデンサC2 の電荷が昇圧トランスTsfの一次
コイルとサイリスタSCR1 とを通して放電する。この
放電により生じる昇圧トランスTsfの一次電流の変化に
より、該昇圧トランスの二次コイルL2 に高電圧パルス
が発生する。この高電圧パルスは発電機11の出力電圧
に重畳されて放電灯12に印加されるため、該放電灯1
2の放電が開始され、放電灯が点灯する。放電が開始さ
れ、スイッチSWが開かれた後は、発電機11の出力電
圧が昇圧トランスの二次コイルL2 を通して放電灯12
に印加されて、放電灯12が点灯状態に保持される。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、垂下特
性を有する発電機を用いて、該発電機の特性を放電灯を
点灯させるために適した特性に設定することにより、磁
気漏れ変圧器からなる安定器を用いることなく、発電機
の出力で放電灯を点灯させることができるようにしたた
め、コストの低減と点灯装置の小形化とを図ることがで
きる。
【0048】また本発明によれば、安定器を用いること
なく発電機の出力で放電灯を点灯する構成をとるので、
発電機の負荷の力率を改善して発電機にかかる負担を小
さくすることができる。
【0049】また本発明によれば、進相コンデンサを設
ける必要がないため、再点灯時に進相電流による発電機
の増磁作用が生じて出力電圧が過度に上昇する現象が生
じるのを防ぐことができる。
【0050】更に本発明によれば、安定器を省略して始
動時に電機子コイルに大きな突入電流が流れることがな
いようにしたので、同じ容量の発電機を用いて従来より
も大きなランプ負荷を駆動することができ、ランプ負荷
が同じ場合には、発電機の小形化を図ることができる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体的な構成を示した
構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例の全体的な構成を示した
構成図である。
【図3】本発明の第3の実施例の全体的な構成を示した
構成図である。
【図4】図3の実施例の始動回路部分の具体的構成の一
例を示した回路図である。
【図5】本発明で用いるのに適した発電機の具体例を示
した構成図である。
【図6】磁石発電機の特性の一例を示した線図である。
【図7】本発明に係わる発電機の出力電圧対出力電流特
性と放電灯の冷時の電圧対電流特性と従来の内燃機関駆
動発電装置の出力電圧対出力電流特性の一例を示した線
図である。
【図8】従来の放電灯点灯装置の構成を示した回路図で
ある。
【符号の説明】
10 内燃機関 11 発電機 12 放電灯 13 整流器 14 始動回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と、該内燃機関により駆動され
    る発電機とを備えて、前記発電機の出力により放電灯を
    点灯する放電灯点灯装置において、 前記発電機は、磁石式の交流発電機からなっていて、前
    記発電機の出力電圧が直接放電灯に印加され、 前記発電機は、出力電圧対出力電流特性が垂下特性を呈
    するように構成されていて、無負荷時の出力電圧が前記
    放電灯の放電開始電圧よりも高く、短絡電流が前記放電
    灯の放電開始直後の放電電流を許容値以下に制限するた
    めに必要な大きさを有し、かつ定常時の放電灯の端子電
    圧及び放電電流を定格範囲に保つように、前記発電機の
    出力電圧対出力電流特性が設定されていることを特徴と
    する内燃機関駆動放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関と、該内燃機関により駆動され
    る発電機とを備えて、該発電機の出力により放電灯を点
    灯する放電灯点灯装置において、 前記発電機は、磁石式の交流発電機からなっていて、前
    記発電機の出力電圧が整流器を通して放電灯に印加さ
    れ、 前記発電機は、出力電圧対出力電流特性が垂下特性を呈
    するように構成されていて、無負荷時の出力電圧が前記
    放電灯の放電開始電圧よりも高く、短絡電流が前記放電
    灯の放電開始直後の放電電流を許容値以下に制限するた
    めに必要な大きさを有し、かつ定常時の放電灯の端子電
    圧及び放電電流を定格範囲に保つように、前記発電機の
    出力電圧対出力電流特性が設定されていることを特徴と
    する内燃機関駆動放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関と、該内燃機関により駆動され
    る発電機とを備えて、該発電機の出力により放電灯を点
    灯する放電灯点灯装置において、 前記発電機は、磁石式の交流発電機からなり、 前記発電機を電源として放電灯の始動時に高電圧パルス
    を発生する始動回路が設けられて、該始動回路の出力パ
    ルスが前記発電機の出力電圧に重畳されて放電灯に印加
    され、 前記発電機は、出力電圧対出力電流特性が垂下特性を呈
    するように構成されていて、無負荷時の出力電圧が前記
    高電圧パルスの波高値を放電灯の放電開始電圧よりも高
    くするために必要な大きさを示し、短絡電流が前記放電
    灯の放電開始直後の放電電流を許容値以下に制限するた
    めに必要な大きさを有し、かつ定常時の放電灯の端子電
    圧及び放電電流を定格範囲に保つように、前記発電機の
    出力電圧対出力電流特性が設定されていることを特徴と
    する内燃機関駆動放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関と、該内燃機関により駆動され
    る発電機とを備えて、該発電機の出力により放電灯を点
    灯する放電灯点灯装置において、 前記発電機は、磁石式の交流発電機からなり、 前記発電機の出力により充電されるコンデンサと昇圧ト
    ランスと放電灯の始動時に前記コンデンサの電荷を昇圧
    トランスの一次コイルを通して放電させる放電回路とを
    備えて前記コンデンサの電荷の放電により前記昇圧トラ
    ンスの二次コイルに高電圧パルスを誘起させる始動回路
    が設けられ、 前記発電機の出力電圧は前記昇圧トランスの二次コイル
    を介して前記放電灯に印加され、 前記発電機は、出力電圧対出力電流特性が垂下特性を呈
    するように構成されていて、無負荷時の出力電圧が前記
    高電圧パルスの波高値を放電灯の放電開始電圧よりも高
    くするために必要な大きさを示し、短絡電流が前記放電
    灯の放電開始直後の放電電流を許容値以下に制限するた
    めに必要な大きさを有し、かつ定常時の放電灯の端子電
    圧及び放電電流を定格範囲に保つように、前記発電機の
    出力電圧対出力電流特性が設定されていることを特徴と
    する内燃機関駆動放電灯点灯装置。
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