JP3362341B2 - 振動子及び光スキャナ - Google Patents

振動子及び光スキャナ

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JP3362341B2
JP3362341B2 JP10043392A JP10043392A JP3362341B2 JP 3362341 B2 JP3362341 B2 JP 3362341B2 JP 10043392 A JP10043392 A JP 10043392A JP 10043392 A JP10043392 A JP 10043392A JP 3362341 B2 JP3362341 B2 JP 3362341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動子及び光スキャナに
関する。具体的にいうと、本発明は、レーザビームプリ
ンタやバーコードスキャナ等に用いられ、光ビームを少
なくとも1方向に走査する光スキャナと、その光スキャ
ナに用いられる振動子に関する。
【0002】
【背景技術とその問題点】従来より用いられている光ス
キャナを図11に示す。これはポリゴンスキャナ61と
呼ばれるものであって、外周各面にミラー面62を形成
された正多角形柱状のポリゴンミラー63を直流サーボ
モータ64によって1方向に回転させるようにしたもの
である。発光素子65から出射した光ビームαをレンズ
66によって集光させた後、ポリゴンミラー63のミラ
ー面62に照射させると、ポリゴンミラー63の回転に
伴ってミラー面62で反射された光ビームαが一定の範
囲θP内に走査されるものである。
【0003】しかしながら、このようなポリゴンスキャ
ナ61にあっては、ポリゴンミラー63と直流サーボモ
ータ64とから構成されているため、コストが高くつく
と共に小型化も困難であった。また、光ビームαの走査
角θPもミラー面62の面数によって決定されるため、
走査角θPを変化させることが不可能であった。
【0004】このため本発明の出願人は、バネ(振動
子)の弾性共鳴振動を利用した光スキャナ71を提案し
ている。この光スキャナ71を用いた光ビーム走査機構
72を図12に示す。この光ビーム走査機構72は、発
光素子及び光ビーム集光用のレンズ等を内蔵した投光器
73と、光スキャナ71とを有している。光スキャナ7
1は、プレート状の振動子74と該振動子74を振動さ
せるための圧電素子等の駆動源75とからなり、振動子
74は、所定の弾性変形モードで共振する弾性変形部7
6と、弾性変形部76の一端に設けられた振動入力部7
7と、他端に設けられたスキャン部78とからなり、振
動入力部77には駆動源75が接合されており、スキャ
ン部78にミラー面が形成されている。
【0005】しかして、弾性変形部76における弾性変
形モードの共振周波数と等しい周波数の振動を振動入力
部77に加えると、この振動は弾性変形部76によりス
キャン部78の回転運動に変換される。よって、投光器
73から出射された光ビームαをスキャン部78のミラ
ー面に照射させていると、ミラー面で反射された光ビー
ムαはスキャン部78の回動角の2倍のスキャン角で走
査されることになる。
【0006】しかしながら、このような光ビーム走査機
構においては、光スキャナと投光部とが互いに独立の部
品となっているため、各部品が小型化されても、光スキ
ャナと投光部から光ビーム走査機構を組み立てた場合に
大きな組み立てスペースが必要となり、全体としての小
型化が困難であった。また、投光部と光スキャナの組み
立て時に投光部とミラー面との光軸調整作業が必要とな
り、その光軸調整作業が面倒であった。
【0007】また、ミラー面で光ビームを反射させてス
キャンさせており、このミラー面はスキャン部と共に回
動するので、ミラー面は一定以上の面積(直径5mm以
上)を必要とし、振動子をさらに小型化する際の妨げに
なっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、別途投光部を必要とすることなく光ビーム走査
機構を構成することができ、しかも、超小型かつ安価
で、組み立て時の光軸調整作業も不要な光スキャナと、
当該光スキャナに用いる振動子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の振動子
は、少なくとも1つの弾性変形モードを有する弾性変形
部と、弾性変形部の端部に設けられた振動入力部及びス
キャン部とを有し、振動入力部に印加された振動を弾性
変形部で所定の弾性変形モードに変換し、スキャン部を
少なくとも1軸周りに回動させるようにした振動子であ
って、前記スキャン部に凹部が設けられ、前記凹部内に
発光素子が配置され、前記スキャン部の表面にフレネル
レンズが設けられており、前記発光素子と前記フレネル
レンズの光軸が一致し、前記発光素子と前記フレネルレ
ンズの距離がフレネルレンズの焦点距離とほぼ等しいか
それよりも短くなっていることを特徴としている。請求
項2に記載の振動子は、請求項1に記載の振動子におけ
る前記スキャン部に設けられた前記凹部において、前記
凹部の側面を傾斜面にするとともに、前記傾斜面に鏡面
加工を施し、前記凹部内に配置された前記発光素子から
前記傾斜面に向けて光ビームを発射させるようにしたこ
とを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の光スキャナは、請求項1
又は2に記載された振動子と、前記弾性変形部の弾性変
形モードに対する共振周波数の振動を前記振動入力部に
印加するための駆動源とを備えたことを特徴としてい
る。
【0011】請求項4に記載の光スキャナは、請求項3
に記載の光スキャナにおける前記駆動源が、静電力によ
って振動入力部に共振周波数の振動を印加するものであ
ることを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の光スキャナは、請求項3
に記載の光スキャナにおける前記駆動源が、振動子の可
動部分の一部に設けられた第1の静電電極と、この第1
の静電電極に対向させて固定された第2の静電電極とか
ら構成され、第1及び第2の静電電極に駆動電圧を印加
することにより前記振動子を少なくとも1方向に回動さ
せるようにしたことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の振動子にあっては、スキャン
部に発光素子とフレネルレンズが設けられており、発光
素子とフレネルレンズの光軸が一致し、発光素子とフレ
ネルレンズの距離がフレネルレンズの焦点距離とほぼ等
しいかそれよりも短くなっているから、フレネルレンズ
を通過した光はほぼコリメート光となり、振動入力部に
振動を印加すると、スキャン部が回転し、光ビーム(コ
リメート光)が走査される。 こうして発光素子と振動子
とフレネルレンズを一体化した結果、発光素子から出射
された光ビームを反射させ走査させるためのミラーが振
動子に必要なくなり、発光素子やフレネルレンズを固定
するための部材も必要なくなる。従って、請求項1に記
載の振動子にあっては、発光素子を備えた振動子を小型
・軽量化でき、構造を簡単にでき、コストを安価にでき
る。 また、レンズとしてフレネルレンズを用いているの
で、振動子を小型軽量化することができ、振動子の慣性
モーメントが小さくなり、駆動源が小型になり、かつ消
費電力も低くなる。 さらに、この振動子にあっては、ス
キャン部に設けられた凹部内に発光素子が配置され、か
つ、スキャン部の表面にフレネルレンズが設けられてい
るので、スキャン部に凹部を設けることなくスキャン部
の表面に発光素子を配置した構造と比較して振動子が小
型になり、また凹部を設けることによってスキャン部を
軽量化することができ、振動子の慣性モーメントが小さ
くなって駆動源を小型化でき、かつ消費電力も低くする
ことができる。
【0014】請求項2に記載の振動子にあっては、請求
項1に記載の振動子において、スキャン部に設けられた
凹部の側面を傾斜面にするとともに該傾斜面に鏡面加工
を施し、凹部内に配置された前記発光素子から前記傾斜
面に向けて光ビームを発射させるようにしているので、
発光素子とフレネルレンズの間の光路がほぼ90度曲げ
られ、凹部の深さが浅くても発光素子とフレネルレンズ
の間に必要な距離を容易に確保することができる。
【0015】請求項3に記載の光スキャナにあっては、
少なくとも1つの弾性変形モードを有する弾性変形部
と、弾性変形部の端部に設けられた振動入力部及びスキ
ャン部とを有し、振動入力部に印加された振動を弾性変
形部で所定の弾性変形モードに変換し、スキャン部を少
なくとも1軸周りに回動させるようにした振動子と、前
記弾性変形部の弾性変形モードに対する共振周波数の振
動を弾性変形部に印加するための駆動源と、前記スキャ
ン部に設けられた凹部と、前記凹部内に設けられた発光
素子と前記スキャン部表面に設けられたフレネルレンズ
から構成されているので、駆動源により振動入力部に
振動を印加すると、スキャン部が回転し、発光素子から
出射されている光ビームが走査される。
【0016】こうして発光素子と振動子とフレネルレン
を一体化した結果、発光素子から出射された光ビーム
を反射させ走査させるためのミラーが振動子に必要なく
なり、発光素子を固定するための部材も必要なくなる。
従って、請求項3に記載の光スキャナにあっては、小型
・軽量化でき、構造を簡単にでき、コストを安価にでき
る。さらに、請求項3に記載の光スキャナにあっても、
スキャン部に設けられた凹部内に発光素子が配置され
かつ、スキャン部の表面にフレネルレンズが設けられ
いるので、発光素子が凹部内に納まって光スキャナが小
型になり、また凹部によってスキャン部が軽量化され、
振動子の慣性モーメントが小さくなって駆動源を小型化
でき、かつ消費電力も低くすることができる。
【0017】請求項4に記載の光スキャナにあっては、
請求項3に記載の光スキャナにおいて、静電力によって
振動入力部に共振周波数の振動を印加する駆動源を用い
ているから、小型かつ安価な駆動源を用いることがで
き、光スキャナを小型かつ安価にすることができる。
【0018】請求項5に記載の光スキャナにあっては、
請求項3に記載の光スキャナにおいて、振動子の可動部
分の一部に設けられた第1の静電電極と、第1の静電電
極に対向させて固定された第2の静電電極とから駆動源
を構成しているので、第1及び第2の静電電極を付加す
るだけで静電力により振動入力部に振動を印加すること
ができ、駆動源を小型かつ安価に構成することができ
る。
【0019】
【実施例】図1(a)(b)は本発明の第1の実施例に
よる光スキャナ1を示す平面図及び断面図である。この
光スキャナ1に用いられている振動子2は、曲げ変形モ
ードを有する板バネ状の弾性変形部3の一端に厚肉の振
動入力部4を設け、他端にスキャン部5を設けたもので
ある。スキャン部5の上面には発光素子6を収納するた
めの凹部7を凹設してあり、凹部7内の底面には半導体
レーザチップやLEDチップ等の面発光型の発光素子6
が実装されている。また、スキャン部5の上面には、微
小光学素子の代表であるマイクロフレネルレンズ8が接
着されている。フレネルレンズ8と発光素子6とは光軸
を一致させてあり、さらにフレネルレンズ8と発光素子
6との距離はマイクロフレネルレンズ8の焦点距離とほ
ぼ等しいか、あるいはそれよりも小さくしてあり、発光
素子6から出射された光ビームαはフレネルレンズ8を
透過することにより、コリメート光もしくはコリメート
に近い集束光に変換される。このように発光素子6から
出射された光ビームαをコリメートもしくは集光させる
ための光学素子としてフレネルレンズ8を用いれば、振
動子2上への集積性を高めることができ、また、同心円
状パターンの微細化によって短焦点化を図れ、薄い振動
子2上に発光素子6とフレネルレンズ8とを実装するこ
とが可能になる。
【0020】 この振動子2の振動入力部4の下面をベー
ス9に固定された圧電素子10の自由端に接合させて光
スキャナ1が構成されている。このように駆動源として
小型アクチュエータである圧電素子10を用いることに
より光スキャナ1の小型化を図れる。
【0021】 つぎに、シリコン製の振動子2を用いた光
スキャナの製作方法を説明する。まず初めに、光学系の
設計を行なう。発光素子6をフレネルレンズ8から焦点
距離Fだけ離れた焦点位置に置くと、フレネルレンズ8
を透過した後の光ビームαはコリメート光となる。ま
た、この焦点位置からΔsだけ離れた位置に発光素子6
を置くと、フレネルレンズ8のレンズ面からLの距離に
焦点を結ぶ集束光ビームαとなる。この光ビームαの集
光位置までの距離Lは次の数式1で与えられる。
【0022】
【数1】
【0023】従って、出射ビームの所望形態(すなわ
ち、集光位置までの距離L)が決まると、数式1よりフ
レネルレンズ8と発光素子6との距離F+Δsが決定さ
れる。
【0024】 この結果に基づき、スキャン部5の上面に
固着されるフレネルレンズ8と凹部7の底面に実装され
る発光素子6との距離がF+Δsとなるよう、シリコン
基板に凹部7を設ける。ただし、フレネルレンズ8にお
いては、フレネルレンズパターン8aはレンズ基板8b
の上に設けられているので、シリコン基板に設ける凹部
7の深さHは上記F+Δsからレンズ基板8bの厚さT
を差し引いた深さとする。シリコン基板に凹部7を加工
する場合には、異方性エッチング技術を用い、エッチン
グレートからエッチング時間を割出し、エッチング時間
を管理することにより凹部7の深さHを精度よく加工す
ることができる。
【0025】 シリコン基板に凹部7を加工した後、凹部
7の底面に発光素子6を実装し、ついで凹部7の上面に
発光素子6と位置合わせしてフレネルレンズ8を配置
し、紫外線硬化型樹脂等を用いて凹部7の上面にフレネ
ルレンズ8を接着する。なお、発光素子6への配線手段
は図示していないが、発光素子6に接合されたワイヤ等
を振動子2の外部へ引き出してもよく、あるいは、振動
子2の表面に配線パターンを形成し、発光素子6を当該
配線パターンに接続してもよい。
【0026】 つぎに、圧電素子10の通常の振動振幅で
スキャン部5の所望回動角が得られるように弾性変形部
3の厚みtを設計すると、シリコン基板の裏面側からの
エッチング量が決まる。したがって、シリコン基板の弾
性変形部形成箇所をそのエッチング量だけ裏面側から異
方性エッチングすれば、厚みtの弾性変形部3が得られ
る。
【0027】 なお、シリコン基板に凹部7と弾性変形部
3を成形するための異方性エッチング加工においては、
例えば(100)面シリコン基板(ウエハ)を用い、エ
ッチング箇所以外の領域を覆うエッチング保護膜として
SiO2やSi34を用い、エッチャントとして20〜
40%のKOHを用いると、効果的にエッチングするこ
とができる。
【0028】 こうして製作された振動子2の振動入力部
4に圧電素子10を接合させると、光スキャナ1が形成
される。
【0029】 つぎに、図1(a)(b)のような光スキ
ャナ1の動作を説明する。この光スキャナ1は弾性変形
部3の弾性共振振動を利用するものであって、振動子2
は図2のような質点Mと長さDのバネS(この固定端が
弾性変形部3の基端Aに当たる)とからなる1自由度バ
ネ系によって模式的に表わすことができる。
【0030】 弾性変形部3の弾性変形モードは、弾性変
形部3の基端Aを中心とした曲げ変形モードであるの
で、その曲げ変形モードの共振振動数fBを求めると次
の数式2のようになる。
【0031】
【数2】
【0032】ここで、IAはA点の周りの回転慣性モー
メント、kBはA点の周りにおける弾性変形部3の曲げ
剛性を示す。
【0033】 しかして、スキャナ駆動回路(図示せず)
により圧電素子10を駆動し、圧電素子10を弾性変形
部3における曲げ変形モードの共振周波数fBと等しい
周波数で図1(b)のx方向に振動させると、圧電素子
10の振動が振動入力部4に印加される。振動入力部4
に当該振動が入力されると、弾性変形部3(バネS)が
曲げ変形モードで共振し、スキャン部5(質点M)が弾
性変形部3の曲げ方向にθAの角度で回動させられる。
このとき発光素子6から光ビームαが出射されている
と、スキャン部5の回転に伴って光ビームαもθAのス
キャン角で走査される。また、圧電素子10の振幅(あ
るいは、スキャナ駆動回路の出力電圧)を変化させるこ
とによりスキャン部5の回動角を変化させることができ
るので、光ビームαのスキャン角も制御することができ
る。
【0034】 上記のような構造の光スキャナ1は、板バ
ネ状の振動子2と、駆動源である圧電素子10と、発光
素子6及びフレネルレンズ8が一体に集積化されている
ので、超小型化及び軽量化することができる。特に、光
学素子としてフレネルレンズ8を用いているので、フレ
ネルレンズ8の同心円状パターンを微細化することによ
って厚みを大きくすることなく短焦点化することがで
き、ほぼスキャン部5の厚み内にフレネルレンズ8と発
光素子6を同時に搭載することが可能になる。
【0035】 図3(a)(b)は、本発明の第2の実施
例による光スキャナ11を示す平面図及び断面図であ
る。この光スキャナ11に用いられている振動子2は、
2軸方向に弾性変形可能となっている。すなわち、トー
ションバー状をした弾性変形部3の一端に振動入力部4
を側方へ偏心させて設け、弾性変形部3の他端にスキャ
ン部5を側方へ偏心させて設けてある。
【0036】 しかして、圧電素子10より振動入力部4
へ弾性変形部3における曲げ変形モードの共振周波数f
Bと等しい周波数の振動を印加すると、図3(b)に示
すように弾性変形部3が曲げ変形モードで共振し、スキ
ャン部5がθB方向に回動する。このとき発光素子6か
ら光ビームαが出射されていると、光ビームαはθB
向と直角な方向に走査される。また、振動入力部4へ弾
性変形部3におけるねじれ変形モードの共振周波数fT
と等しい周波数の振動を印加すると、図3(a)に示す
ように弾性変形部3がねじれ変形モードで共振振動し、
スキャン部5がθT方向に回動する。同様に発光素子6
から出射されている光ビームαもθT方向に走査され
る。
【0037】 図4は本発明の第3の実施例による静電力
駆動型の光スキャナ12を示す断面図である。これは、
ベース9に固定された振動子2の固定端13から弾性支
持部14を水平に延出させ、弾性支持部14の先端に振
動入力部4を設け、さらに振動入力部4の反対側から弾
性変形部3を延出させ、この弾性変形部3の先端に発光
素子6及びフレネルレンズ8を実装されたスキャン部5
を設けたものである。振動子2の振動入力部4の下面に
は第1の静電電極15が設けられており、第1の静電電
極15と対向させてベース9の上面には第2の静電電極
16が固定されている。
【0038】 この光スキャナ12にあっては、静電電極
15,16間に電圧を印加すると、静電電極15,16
間に静電吸引力が発生し、スキャン部5が変位させられ
る。したがって、スキャナ駆動回路17から静電電極1
5,16間に交流電圧やパルス電圧等の駆動信号を印加
すると、静電電極15,16間に働く静電力によって振
動入力部4が上下に振動させられ、この駆動信号の周波
数を弾性変形部3におけるいずれかの弾性変形モードの
共振周波数と等しくすることにより弾性変形部3を当該
弾性変形モードで大きく共振させることができる。この
結果、スキャン部5が大きく回動し、発光素子6から出
射されている光ビームαが走査される。
【0039】 図5は本発明の第4の実施例による光スキ
ャナ18を示す断面図である。この光スキャナ18にあ
っては、ベース9に固定された固定部19から弾性変形
部3を水平に延出させ、弾性変形部3の先端にフレネル
レンズ8及び発光素子6を搭載されたスキャン部5を設
け、スキャン部5の下面を振動入力部4として第1の静
電電極15を設け、ベース9に第1の静電電極15と対
向させて第2の静電電極16を固定してある。
【0040】 この光スキャナ18は、スキャナ駆動回路
から静電電極15,16間に駆動電圧を印加すると、静
電電極15,16間に働く静電力によってスキャン部5
が直接振動させられ、この振動が弾性変形部3の共振周
波数に等しいと、弾性変形部3が大きく撓んでスキャン
部5を大きな角度で回動させる。また、この実施例で
は、弾性変形部3を共振させず、静電電極15,16間
に一定の静電圧を印加すれば、スキャン部5を一定の角
度に保持させることができる。この場合には、光ビーム
αの角度変化は小さいが、光ビームαのスキャン方向を
固定させることができる。
【0041】 図6に示すものは本発明の第5の実施例に
よる光スキャナ20である。この光スキャナ20にあっ
ては、スキャン部5に凹設された凹部7の側面に傾斜面
21を設けると共にこの傾斜面21に鏡面加工を施し、
凹部7の底面に実装された端面出射型の発光素子6から
鏡面加工された傾斜面21に向けて光ビームαを出射さ
せるようにしている。発光素子6の端面から水平方向へ
出射された光ビームαは傾斜面21で上方へ反射され、
凹部7の上面に固定されたフレネルレンズ8を通過して
集光もしくはコリメートされた後、スキャン部5の上面
から出射される。
【0042】 図7に示すものは本発明の第6の実施例に
よる光スキャナに用いられる振動子22であって、振動
子22自体が発光素子6と同じ材料によって形成されて
おり、振動子22のスキャン部5に発光素子6が一体に
形成され、かつ、振動入力部4または振動子22のいず
れかの場所に発光素子6を駆動するための電極パッド部
40,43を設けてある。
【0043】 図8(a)(b)(c)(d)はこの振動
子22の製造方法を示す概略斜視図である。以下、この
振動子22の製造方法を説明することによって振動子2
2の具体的構造を明らかにする。振動子22を得るため
の振動子基板23は、図7に示すように、MOCVD
(metal-organic CVD)法等によって、n−GaAs基
板24上にn−GaAsバッファ層25、n−AlGa
As/AlAs高反射層26、n−AlGaInPクラ
ッド層27、GaInP活性層28、p−AlGaIn
Pクラッド層29、n−AlGaInP電流ブロック層
30、p−AlGaAs導電層31、p−GaAsキャ
ップ層32(図8ではバッファ層25〜キャップ層32
を結晶成長層33として示す。)を順次成長させたもの
である。
【0044】 この振動子基板23の上面をマスク(図示
せず)によって覆い、振動子基板23の発光素子領域3
4内の適当な箇所でマスクに窓を開口し、この窓を通し
てZn等の不純物をキャップ層32からクラッド層29
まで拡散させ、図8(a)に示すように、p型の電流通
路領域35を形成する。これにより、振動子基板23の
発光素子領域34には電流狭窄構造のLEDや半導体レ
ーザ等の面発光型の発光素子6が一体に形成される。こ
こで、活性層28から出射される光の吸収を避けるた
め、光出射部36(電流通路領域35の上面)でキャッ
プ層32を除去して光出射窓37を開口しておく。
【0045】 ついで、図8(b)に示すように、振動子
22の平面パターンとなるように、光出射部36及びそ
の周囲の適当な領域を除き、振動子基板23の上面を例
えば二酸化ケイ素(SiO2)やアルミナ(Al23
等の誘電体からなる絶縁被膜38で覆う。この後、発光
素子領域34の上面のほぼ全体に発光素子6のp側電極
39を設け、絶縁被膜38上の適当な箇所に電極パッド
部40を設け、p側電極39と電極パッド部40をリー
ド部41によって接続する。なお、p側電極39、リー
ド部41及び電極パッド部40は蒸着法等によって一度
に形成されるものであり、図7及び図8においてはp側
電極39、リード部41及び電極パッド部40は図示せ
ず、それらの形成領域だけを破線で示している。このと
き、電極パッド部40を振動入力部4に設けておくと、
電源等と接続されている発光素子駆動用のリード線(図
示せず)が振動入力部4の振動を妨げず、大きな振動振
幅をとることができる。
【0046】 この後、振動子基板23の上にフォトレジ
スト(図示せず)を塗布し、フォトリソグラフィ工程に
よりフォトレジストを振動子形状にパターニングし、こ
のフォトレジストをマスクとして振動子基板23を適当
な厚さ及び振動子形状にエッチングし、図8(c)に示
すように、所望の振動子形状を得る。この時、スキャン
部5及び弾性変形部3の形状及び厚み等を適当に設計す
ることにより、任意の共振周波数に設計することができ
る。
【0047】 最後に、GaAs基板24の発光素子領域
34下面(あるいは、GaAs基板24の下面全体)に
n側電極42を形成することによって発光素子領域34
に面発光型の発光素子6を形成し、さらに、振動入力部
4の上面に電極パッド部43を設け、n側電極42と電
極パッド部43を振動入力部4の外側に引き回したリー
ド線44で接続し、図8(d)又は図7に示すような振
動子22を完成する。
【0048】 しかして、この振動子22ないし光スキャ
ナにあっては、電極パッド部40,43から発光素子6
に直流電圧を印加すると、電流通路領域35を通して活
性層28に電流が注入され、活性層28から出た光が出
射され、発光素子6の光出射窓37から外部へ光ビーム
αが出射される。一方、振動入力部4から振動を付与さ
れていると、スキャン部5を支持している2本のビーム
状をした弾性変形部3が曲げ変形モードで振動し、スキ
ャン部5を上下に回動させ、これによって発光素子6か
ら出射されている光ビームαがスキャンされる。
【0049】 このように振動子22上に直接発光素子6
を形成したので、部品点数を削減でき、組立性が向上す
る。しかも、振動子基板23としてGaAs等のエピタ
キシャル成長基板を用いているので、発光素子6を振動
子22中にモノリシックに作製でき、製造工程の低減が
可能になる。さらに、振動子22と発光素子6の面倒な
位置合わせの必要もなくなり、組立性が向上する。それ
に伴ってコストダウンも図れる。
【0050】 また、振動子22のスキャン部5の大きさ
をチップ状の発光素子6の大きさとほぼ等しくでき、振
動入力部4に印加する振動振幅も小さくてよくなる。こ
れにより圧電素子等の駆動源の小型化と、駆動源を駆動
するための電源の駆動電圧を大幅に低減し、消費電力も
小さくすることができる。このため、これまで100V
以上必要であった駆動電圧を大幅に小さくでき、乾電池
による駆動も可能になる。また、1mm角以下の大きさ
の光スキャナの実現も可能になる。
【0051】 なお、図7の実施例は上記構造以外にも種
々の構造が可能である。例えば、この実施例では面発光
型のAlGaInP系の可視光発光素子について説明し
たが、これは端面出射型の発光素子でもよく、あるい
は、AlGaInP系だけでなく、AlGaAs系をは
じめとして、いかなる材料系の発光素子であってもよ
い。また、GaAs基板24の下面にn側電極42を設
けず、電極パッド部43を直接GaAs基板24の下面
に接続しても良い。
【0052】 また、図7ではGaAs基板24の下面の
n側電極42と振動入力部4に設けた電極パッド部43
をリード線44で接続しているが、これ以外の構造も可
能である。例えば、発光素子領域34の近傍をGaAs
基板24までエッチングし、このエッチングした部分で
電極パッド部43をn側電極42又はGaAs基板24
に接続してもよい。
【0053】 さらに、図7では弾性変形部3の曲げ変形
モードによりスキャン部5を1方向に回動させるように
したものを説明したが、2つ以上の弾性変形モードを有
し、2方向にスキャン部5が回動でき、2次元走査の可
能な光スキャナも可能である。
【0054】 図9は本発明の第7の実施例による光スキ
ャナに用いられる振動子45を示す斜視図である。この
振動子45にあっては、表面に絶縁層を形成されたシリ
コン基板46によって形成された振動子45の表面に配
線パターン47を形成し、スキャン部5の上に形成され
た配線パターンのボンディングパッド48にチップ状の
発光素子6をハンダ49でダイボンディングすることに
よって発光素子6を電極パッド部43と接続し、ボンデ
ィングパッド48の近傍に設けられたダイボンディング
パッド50と発光素子6をボンディングワイヤ51で接
続することによって発光素子6を電極パッド部40に接
続している。
【0055】 図10は本発明の第8の実施例による光ス
キャナに用いられる振動子52を示す斜視図である。こ
れはSi(あるいは、GaAs等の化合物半導体)の基
板53を振動子形状に加工した後、基板53のスキャン
部5の上にMOCVD法等を用いて発光素子6の結晶層
を成長させ、例えば図8と同様な工程によってスキャン
部5の上に一体に発光素子6を形成したものである。
【0056】 なお、本発明は上記実施例以外にも種々の
実施例が可能である。特に、発光素子、フレネルレン
ズ、振動子、圧電素子、静電電極等の形状や材質、仕様
等は上記実施例に限るものではない。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載した振動子によれば、
キャン部に凹部が設けられ、凹部内に発光素子が設けら
れ、スキャン部表面にフレネルレンズが設けられてお
り、発光素子とフレネルレンズの光軸が一致し、発光素
子とフレネルレンズの距離がフレネルレンズの焦点距離
とほぼ等しいかそれよりも短くなっているから、フレネ
ルレンズを通過した光はほぼコリメート光となり、振動
入力部に振動を印加すると、スキャン部が回転し、光ビ
ーム(コリメート光)が走査される。 また、この振動子
によれば、発光素子とフレネルレンズと振動子を一体化
しているので、発光素子やフレネルレンズと振動子とが
一体化されて発光素子やフレネルレンズと振動子との間
のスペースが無くなり、発光素子やフレネルレンズを固
定するための部材も別途必要なくなり、スキャン部には
光ビームを反射させるためのミラー面を設ける必要がな
くなる。さらに、発光素子やフレネルレンズをスキャン
部に設けたので、スキャン部を発光素子やフレネルレン
ズの寸法まで小型化することができ、ミラー面により光
ビームを反射させる場合のような寸法上の制約が少なく
なる。この結果、発光素子を備えた振動子をより小型か
つ軽量化することが可能になる。しかも、レンズとして
フレネルレンズを用いているので、振動子を小型軽量化
することができ、振動子の慣性モーメントが小さくな
り、駆動源が小型になり、かつ消費電力も低くなる。
【0058】また、請求項1に記載した振動子によれ
ば、発光素子とフレネルレンズと振動子が1部品化さ
れ、発光素子及びフレネルレンズの固定部材やミラーが
不要になることで、光源を備えた振動子の部品点数を削
減でき、構造も簡略化できるので、コストを安価にする
ことができる。さらに、発光素子及びフレネルレンズが
スキャン部に設けられているので、発光素子とフレネル
レンズと振動子との位置調整も必要なくなり、発光素子
及びフレネルレンズの振動子への組込作業を容易にする
ことができる。 さらに、請求項1に記載の振動子によれ
ば、スキャン部に設けられた凹部内に発光素子が配置さ
れており、スキャン部表面にフレネルレンズが設けられ
ているので、振動子を小型化でき、また凹部によってス
キャン部が軽量化され、振動子の慣性モーメントを小さ
くできて駆動源を小型化でき、かつ消費電力も低くする
ことができる。
【0059】請求項2に記載の振動子によれば、請求項
に記載の振動子において、スキャン部に設けられた凹
部の側面を傾斜面にするとともに該傾斜面に鏡面加工を
施し、凹部内に配置された前記発光素子から前記傾斜面
に向けて光ビームを発射させるようにしているので、発
光素子とフレネルレンズの間の光路がほぼ90度曲げら
れ、凹部の深さが浅くても発光素子とフレネルレンズの
間に必要な距離を容易に確保することができる。
【0060】請求項3に記載した光スキャナによれば、
発光素子と振動子とフレネルレンズを一体化しているの
で、発光素子と振動子が一体化されて発光素子と振動子
の間のスペースが無くなり、発光素子を固定するための
部材も別途必要なくなり、スキャン部には光ビームを反
射させるためのミラー面を設ける必要がなくなる。さら
に、発光素子をスキャン部に設けたので、スキャン部を
発光素子の寸法まで小型化することができ、ミラー面に
より光ビームを反射させる場合のような寸法上の制約が
少なくなる。この結果、光スキャナをより小型かつ軽量
化することが可能になる。また、請求項3に記載した光
スキャナによれば、発光素子と振動子とフレネルレンズ
が1部品化され、発光素子の固定部材やミラーが不要に
なることで、光源を備えた振動子の部品点数を削減で
き、構造も簡略化できるので、コストを安価にすること
ができる。さらに、発光素子はスキャン部に設けられて
いるので、発光素子と振動子との位置調整も必要なくな
り、発光素子の振動子への組込作業を容易にすることが
できる。さらに、請求項3に記載の光スキャナにあって
も、スキャン部に設けられた凹部内に発光素子が配置さ
、スキャン部表面にフレネルレンズが設けられている
ので、発光素子が凹部内に納まって光スキャナを小型化
でき、また凹部によってスキャン部を軽量化でき、振動
子の慣性モーメントを小さくできて駆動源を小型化する
ことができ、かつ消費電力を低くすることができる。
【0061】請求項4に記載の光スキャナにあっては、
請求項3に記載の光スキャナにおける前記駆動源を、静
電力によって振動入力部に共振周波数の振動を印加する
ものにしているから、駆動源を静電容量型として小型か
つ安価にすることができる。また、共振周波数の振動を
印加するようにしているので、低い電圧により大きな走
査角を得ることができる。
【0062】請求項5に記載の光スキャナにあっては、
請求項3に記載の光スキャナにおいて、振動子の可動部
分の一部に設けられた第1の静電電極と、第1の静電電
極に対向させて固定された第2の静電電極とから駆動源
を構成しているので、第1及び第2の静電電極を付加す
るだけで駆動源を構成することができ、駆動源を小型か
つ安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の一実施例による光スキ
ャナを示す平面図及び断面図である。
【図2】上記実施例の作用説明のための模式図である。
【図3】(a)(b)は本発明の第2の実施例による光
スキャナを示す平面図及び断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例による光スキャナを示す
断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例による光スキャナを示す
断面図である。
【図6】本発明の第5の実施例による光スキャナを示す
部分拡大断面図である。
【図7】本発明の第6の実施例による振動子を示す一部
省略した部分破断斜視図である。
【図8】(a)(b)(c)(d)は同上の振動子の製
造方法を示す斜視図である。
【図9】本発明の第7の実施例による振動子を示す斜視
図である。
【図10】本発明の第8の実施例による振動子を示す斜
視図である。
【図11】従来例のポリゴンスキャナを示す概略図であ
る。
【図12】本発明の出願人が提案している光スキャナを
用いた光ビーム走査光源を示す一部破断した斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 振動子 3 弾性変形部 4 振動入力部 5 スキャン部 6 発光素子 7 凹部 8 フレネルレンズ 10 圧電素子 15,16 静電電極 22 振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−191118(JP,A) 特開 昭61−205913(JP,A) 特開 平3−174117(JP,A) 特開 平2−168220(JP,A) 実開 昭61−151361(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの弾性変形モードを有す
    る弾性変形部と、弾性変形部の端部に設けられた振動入
    力部及びスキャン部とを有し、振動入力部に印加された
    振動を弾性変形部で所定の弾性変形モードに変換し、ス
    キャン部を少なくとも1軸周りに回動させるようにした
    振動子であって、 前記スキャン部に凹部が設けられ、前記凹部内に発光素
    子が配置され、前記スキャン部の表面にフレネルレンズ
    が設けられており、前記発光素子と前記フレネルレンズ
    の光軸が一致し、前記発光素子と前記フレネルレンズの
    距離がフレネルレンズの焦点距離とほぼ等しいかそれよ
    りも短くなっていることを特徴とする振動子。
  2. 【請求項2】 前記スキャン部に設けられた前記凹部に
    おいて、前記凹部の側面を傾斜面にするとともに、前記
    傾斜面に鏡面加工を施し、前記凹部内に配置された前記
    発光素子から前記傾斜面に向けて光ビームを発射させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の振動子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された振動子と、
    前記弾性変形部の弾性変形モードに対する共振周波数の
    振動を前記振動入力部に印加するための駆動源とを備え
    たことを特徴とする光スキャナ。
  4. 【請求項4】 前記駆動源が、静電力によって振動入力
    部に共振周波数の振動を印加するものであることを特徴
    とする請求項3に記載の光スキャナ。
  5. 【請求項5】 前記駆動源が、振動子の可動部分の一部
    に設けられた第1の静電電極と、この第1の静電電極に
    対向させて固定された第2の静電電極とから構成され、
    第1及び第2の静電電極に駆動電圧を印加することによ
    り前記振動子を少なくとも1方向に回動させるようにし
    たことを特徴とする請求項3に記載の光スキャナ。
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