JP3361749B2 - 製本自動化システム - Google Patents
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Description
丁合し、丁合された折本に表紙を張り付け合体して綴製
本とし、その後、三方断裁して仕上製本を製造する製本
自動化システムの改良に関する。
丁を、繰出し手段を用いて順次繰出し、搬送しながら積
み上げて折本として排出する丁合機と、この丁合機から
排出された折本に、予め準備された表紙を貼付け合体さ
せ、綴製本として排出する製本機と、この製本機から排
出された綴製本を断裁して、規定のサイズに仕上げる三
方断裁機とを主要な構成要素としており、製本機から排
出された綴製本を所定数積み上げて、表紙の合体のため
に折本に貼着された糊などを乾燥させるスタッカ、断裁
された仕上製本を所定数まとめて包装する包装機、包装
されまとまられたものを結束する結束機が連結され、複
数種類の折丁が折本となり、更に折本には表紙が貼着さ
れて綴製本とされ、予め指定した判型に裁断されて仕上
げ製本となって排出されるようになっている。
を、自動化ラインとして実現するため、表示操作部を設
けたメインコントローラを、丁合機、製本機、三方断裁
機のそれぞれに設けたローカルコントローラに伝送線を
介して連結し、折本、表紙などの製本パーツの必要デー
タの測定を自動化ラインの流れを止めることなく自動的
に行って、メインコントローラから製本数、判型や、製
本方法などのオーダ情報を入力すれば、自動測定された
折本や表紙の実測データが、メインコントローラから丁
合機、製本機、三方断裁機などの制御/伝送ユニットに
伝送されて、それぞれの作業ステーションにおいて必要
な制御設定データが自動的に設定されるシステムを開発
した。
動化システムにおいては、オーダ情報と実測データの製
本データは、製本のロットが変わる毎に入力し、あるい
は折本や表紙を自動測定ステーションや測定センサで測
定する必要があり、過去に利用された製本データを再利
用出来るような仕様にはなっていない。
タによる製本が少ない、という事情によるものであった
が、定期刊行本を、毎月繰り返し製本している製本メー
カでは、過去の製本データが再利用出来ることが望まれ
る。さらに、短納期、多品種が要求される製本メーカに
おいては、顧客の細かい納期要求に対応するために、他
の注文との兼ね合いから、1回の発注数全部を1度に製
本しないで、複数回に分けて製本する場合もあり、この
ような場合も、過去の製本データが再利用出来ることが
望まれる。
案されるものであって、製本自動化ラインにおいて、製
造ロットが変わる毎に入力されたオーダ情報と測定され
た製本の実測データとを製本データファイルとしてまと
めて記憶媒体に記憶出来る構成にすることによって、同
じ製本を繰り返して製造する際には、記憶媒体に記憶さ
れた製本データを自動的に読み出すだけで製本自動化ラ
インの製本機、三方断裁機などの各作業ステーションに
製本に必要な制御設定データを送って自動的に設定でき
るようにし、もって繰り返し利用時の作業効率を改善し
得た製本自動化システムを提供することを第1の目的と
する。
自動化ラインの履歴情報や、メンテナンス情報、製造管
理情報を、更に製本データに加えて記憶媒体に記憶させ
る構成にすることによって、自動化ラインの管理、製本
の製造管理やメンテナンスサービスの迅速対処を可能と
した製本自動化システムを提供することを第2の目的と
している。
動化システムは、複数種類の折丁を丁合して折本として
排出する丁合機と、この丁合機から排出された折本に、
予め準備された表紙を貼付け合体させ、綴製本として排
出する製本機と、この製本機から排出された綴製本を断
裁して、規定のサイズの仕上製本として仕上げる三方断
裁機と、自動化システムの稼動に必要な演算処理を行う
とともに、制御に必要なデータを送受信するためのメイ
ンコントローラと、少なくとも丁合機、製本機、三方断
裁機のそれぞれに設けられ、メインコントローラとの間
で制御に必要なデータを送受するための制御/伝送ユニ
ットとを備えたものであって、上記丁合機は、その折本
搬送路には、排出されて来る折本の厚さと長さとを自動
測定する測定機を設けた折本の自動測定ステーションを
設けるとともに、上記製本機は、折本と合体される表紙
の長さ、幅を自動測定する測定センサを設けた構成とさ
れ、上記メインコントローラには、製造すべき製本の製
本データを、持ち運び可能な記憶媒体に記憶できるよう
にしたデータ記憶装置を設けており、上記データ記憶装
置は、上記丁合機、製本機、三方断裁機のそれぞれに設
けた制御/伝送ユニットと上記メインコントローラとの
間で送受される折本厚さ、折本長さ、表紙長さ、表紙幅
などを含んだ実測データと、製本数、判型、製本方法な
どのオーダ情報とからなる製本データを、製本データフ
ァイルとしてまとめて、上記記憶媒体に記憶保存できる
ようにしている。
ムを稼働させるのに必要なデータのうち、製本ロットご
とに変更されるデータの全てをいい、折本、表紙などの
各パーツから測定される実測データと、製本数、判型、
製本方法など、受注つまりオーダされた製本の仕様に応
じて定められるオーダ情報から構成されている。メイン
コントローラ側では、記憶媒体には、実測データとオー
ダ情報からなる製本データが、製造データファイルとし
て記憶され、記憶された製造データファイルは、製本デ
ータファイル名を指定して呼び出すことが出来る。ま
た、製本データファイルとは、記憶媒体上の、データの
集合体をいう。
本長さ、表紙幅、表紙長さなどの実測データと、製造す
べき製本数、判型、製本方法などのような製造すべき製
本の仕様に応じたオーダ情報とからなる製本データを、
製本データファイルとしてまとめて、持ち運び可能な記
憶媒体に記憶保存できるようにした点を特徴としてお
り、その再利用化を積極的に図るものである。
ントローラとは、切り離して保存することのできる持ち
運び可能な記憶媒体に製本データファイルを記憶させる
ので、記憶媒体をコンピュータなどに取込めば、コンピ
ュータ側でデータ集計や製造管理を体系的に行うことが
でき、データの共有化が図れる。また、この製本自動化
システムでは、丁合機は、その折本搬送路には、排出さ
れて来る折本の厚さと長さとを自動測定する測定機を設
けた折本の自動測定ステーションを設け、製本機には、
折本に合体される表紙の長さ、幅を自動測定する測定セ
ンサを設けた構成としているので、折本厚さ、折本長
さ、表紙幅、表紙長さなどの実測データは、自動測定さ
れるので、オペレータは、実測データについての入力は
必要なく、作業効率がよい。
請求項1において、メインコントローラは、データ読取
装置を更に備えており、このデータ読取装置に、記憶媒
体を挿入すれば、記憶媒体から製本データが読み取ら
れ、メインコントローラから上記丁合機、製本機、三方
断裁機に設けた制御/伝送ユニットに必要な制御設定デ
ータを伝送することによって、自動化システムの運転条
件を自動的に設定できる構成としている。
設けたデータ読取装置に記憶媒体を挿入すれば、メイン
コントローラは記憶媒体より読み取った製本データを基
にして、必要な演算を行った後、丁合機、製本機、三方
断裁機の制御/伝送ユニットに制御設定データが自動伝
送されるので、製本データを入力することなく、システ
ムの運転条件を自動的に設定できるので、システムの稼
働効率が著しく向上する。
請求項1、2のいずれかにおいて、記憶媒体には、製本
データファイルに加えて、自動化システムの履歴情報、
メンテナンス情報、製造管理情報などを記憶できるよう
にしている。ここに、履歴情報とは、自動化システムの
稼動された年月日、時間、製本した部数などの稼動状況
を記録したもので、メンテナンス情報とは、製本自動化
システムの稼動時に生じた異常やトラブルの発生情報、
部品交換などのメンテナンスサービスに必要な情報をい
う。また、製造管理情報とは、製造した製本の名称、納
入先、単価などの製造管理に必要な情報を意味する。
く、自動化システムの履歴情報、メンテナンス情報、製
造管理情報なども自動的に記憶されるため、生産管理、
トラブル解析に有益であり、記憶媒体をコンピュータで
読み取って処理すれば、自動化システムの運転状況など
の管理を、コンピュータを利用して、そのまま処理する
ことが出来る。
請求項1〜3のいずれかにおいて、データ記憶装置は、
製本データを、磁気カード、磁気ディスク、光ディス
ク、ICカード、CDR、2次元コードを印刷した情報
カードに記憶させる構成としている。
施について説明する。図1は、本発明の製本自動化シス
テムの一例の全体構成を示すブロック図である。この製
本自動化システムAは、メインコントローラ1、データ
記憶/読取装置2、表示操作装置3、丁合機4、製本機
5、スタッカ6、三方断裁機7、包装機8、結束機9か
ら構成され、丁合機4から結束機9までが搬送路(不図
示)で接続され、また、メインコントローラ1と、ロー
カルコントローラとして、丁合機4などに設けられた制
御/伝送ユニット41、51・・・とは伝送線Lを介在
させて接続され、全体として自動化ラインを構成してい
る。
記憶装置とデータ読取装置の双方の機能をなすものであ
るが、これらは個別に設けてあってもよい。メインコン
トローラ1は、図示しないCPUを内蔵し、伝送線Lに
よって接続された丁合機4、製本機5などの制御/伝送
ユニット41、51、・・・との間で、折本厚さ、折本
長さ、表紙長さ、表紙幅、判型、製本数などを含んだ製
本データや、オーダ情報、制御データなどを相互に伝送
し合って、システムの制御に必要な演算や処理を行なっ
て、製本自動化システムAを統合的に制御している。
動化システムAの稼動に必要な製本数、仕上製本の判型
などのオーダ情報や、システムの運転を指令などを入力
する操作部31と、自動化システムAの運転状態や各作
業ステーションに設定されている制御設定データなどを
呼び出して表示する表示部32とを組み合わせて設けた
表示操作装置3が設けられている。
記憶/読取装置2を備えており、持ち運び可能な記憶媒
体2aに、製本データとオーダ情報とを製本データファ
イルとしてまとめて記憶でき、また記憶媒体2aより製
本データファイルを読み出しできるようにしている。丁
合機4は、複数種類の折丁を、それぞれに載置しておい
て、ピックアップアームなどの繰り出し手段を用いて順
次繰り出す複数の駒(不図示)を有し、この折丁を搬送
しながら積み上げて折本として折本搬送路(不図示)に
排出するようになっており、丁合機4には、複数の駒#
1、駒#2、・・・などを順序制御し、上記メインコン
トローラ1との間で、自動化システムAの稼動に必要な
データを送受信する制御/伝送ユニット41と、メイン
コントローラ1に付設されたものと同様な操作部42a
と表示部42bとを組み合わせた表示操作装置42とを
有し、搬送路(不図示)には、排出されて来る折本の厚
さを自動測定する折本厚さ測定機44と、折本長さを自
動測定する折本長さ測定機45とを設けた自動測定ステ
ーション43を設けている。
とえば、本出願人によって既に提案されたものが使用で
き、そのような自動測定ステーションでは、折本搬送路
に排出され搬送されていく、製本ロットの最初の折本の
厚さと長さを、その搬送を停止させることなく、つま
り、自動化ラインを停止させることなく自動測定する。
つまり、折本厚さ測定機44は、折本の搬送速度に応じ
て回転駆動された1組の測定ロール(不図示)が、折本
通過時のみ、待機位置から折本を挟み込むような測定位
置まで接近して折本を挟み、その測定ロールが、挟んだ
折本の厚さに規制されて、設定した測定位置より押し戻
される変位量から、折本厚さを測定している。このよう
にすれば、折本の搬送を妨げずに、正確に折本厚さを測
定することができる。
に、折本の搬送によって、光が遮られるような位置に光
電センサで構成された折本長さ測定センサ(不図示)を
設置し、その遮光時間と折本の搬送速度から、折本長さ
を測定するものである。この場合も、折本の搬送を妨げ
ずに、折本長さを測定することができる。一方の製本機
5は、折本に表紙を張り付け合体させるために、糊付け
ステーション、表紙供給ステーション、ニッピングステ
ーションなどの作業ステーション(不図示)を有し、こ
れらを制御するために、丁合機4と同様に、制御/伝送
ユニット51と、操作部52aと表示部52bとを組み
合わせた表示操作装置52とを有しており、表紙供給ス
テーションには、表紙長さを自動測定する表紙長さ測定
センサ53と、表紙幅を自動測定する表紙幅測定センサ
54が設けられている。
センサ53は、リミットスイッチを利用したもので、予
め準備され載置された表紙の長さ方向を位置決めする長
さガイド(不図示)に設置され、表紙の長さ方向の位置
決めをすると同時に、表紙長さを自動測定するものであ
る。また、表紙幅測定センサ54も同様に、表紙幅を自
動測定するものである。
8、結束機9には、それぞれ丁合機4と同様の制御/伝
送ユニット61、71、81、91が設けられ、また図
示しないが、それぞれの作業ステーションを有してい
る。なお、三方断裁機7には、丁合機4と同様の操作部
72aと表示部72bとを組み合わせた表示操作装置7
2も設けられている。
合機4に折丁が供給されると丁合されて折本となり、製
本機5で折本に表紙が張り付け合体されて綴製本とな
り、スタッカ6で綴製本の糊が乾燥され、所定数横積み
されて、三方断裁機7に送られ、三方断裁機7では、横
積みされた綴製本を三方断裁して、設定された判型のサ
イズの仕上製本となり、その後、所定数横積みされた状
態で、包装機8で包装され、結束機9で結束されて、出
荷できる状態の本として排出される。
本自動化システムAでは、まず、メインコントローラ1
の表示操作装置の操作部31において、表示部32の表
示を見ながら、製本すべきロットの受注先、判型、製本
数などのオーダ情報が入力される。ついで、丁合機3で
製本ロットの最初の折丁が繰り出されて最初の折本が、
搬送路に排出されると、自動測定ステーション33の折
本厚さ測定機34では、その折本の厚さを測定し、続い
て、折本長さ測定機35では、折本長さを測定する。こ
うして測定された折本厚さと折本長さの実測データは、
制御/伝送ユニット41を介して、メインコントローラ
1に送られ、メインコントローラ1では、すでに入力さ
れているオーダ情報も用いて、必要な演算を行なった
後、その結果を次工程の製本機5、三方断裁機7などに
設けた制御/伝送ユニット51、71などへ伝送するこ
とによって、それぞれの作業ステーションなどにおける
制御設定データを自動的に設定出来るようにしている。
され、製本機4の各ステーションを通過する前には、メ
インコントローラ1から送られたデータにより、折本厚
さ、折本長さデータを利用する制御設定データの設定を
済ませることができる。一方、製本機5の表紙供給ステ
ーション(不図示)では、表紙が予め準備、堆積されて
いるので、丁合機4で折本厚さ、折本長さが測定される
と同時に、あるいは、その測定より前に、表紙長さ測定
センサ53と表紙幅測定センサ54で、表紙長さ、表紙
幅が自動測定され、その実測データが、丁合機4での場
合と同様に、メインコントローラ1を介して、製本機
5、スタッカ6、三方断裁機7、包装機8、結束機9に
送られ、それぞれの作業ステーションなどにおける表紙
長さ、表紙幅データを利用する制御データの設定を、第
1番目の折本、綴製本などが通過する前に済ませること
ができ、自動製本を効率よく、スムーズに行うことがで
きる。
は、データ記憶/読取装置2を有しており、このように
して、自動製本した後には、この自動製本した時に利用
したオーダー情報と実測データからなる製本データを廃
棄してしまわずに、データ記憶/読取装置2に挿入され
た持ち運び可能な記憶媒体2aに、製本データファイル
としてまとめて、記憶保存しておくことを特徴とする。
保存、再利用を積極的に考慮しており、過去の製本デー
タの再利用が図られる。また、この自動化システムで
は、メインコントローラとは、切り離して保存すること
のできる持ち運び可能な記憶媒体に製本データファイル
を記憶させるので、記憶媒体をコンピュータなどに取込
めば、コンピュータ側でデータ集計や製造管理を体系的
に行うことができ、データの共有化が図れる。また、メ
インコントローラ側で事故が発生しても、記憶媒体は影
響を受けず、記憶された製本データの安全性が高い。こ
のことは、製本データの共有化、有効利用の度合が向上
するにつれ、更に、重要度を増すものである。
機は、その折本搬送路には、排出されて来る折本の厚さ
と長さとを自動測定する測定機を設けた折本の自動測定
ステーションを設け、製本機には、折本に合体される表
紙の長さ、幅を自動測定する測定センサを設けた構成と
しているので、折本厚さ、折本長さ、表紙幅、表紙長さ
などの実測データは、自動測定されるので、オペレータ
は、これらのデータの測定、入力の必要はなく、作業効
率がよい。
の一例を示す概略外観図である。図1に示した自動化製
本システムAにおいては、メインコントローラ1はCP
U11を備え、システム全体の制御は、このCPU11
を稼動して、予め準備された制御プログラムを実行して
行われている。丁合機、製本機、三方断裁機の各作業ス
テーションは、それぞれにローカルコントローラとして
設けた制御/伝送ユニットが予め準備されたシーケンス
プログラムを実行することによって制御可能になってお
り、それぞれのシーケンスプログラムを実行する際に必
要な制御設定データや制御コマンドは、メインコントロ
ーラから各制御/伝送ユニットに送信されて来る。
異常やトラブルを検知したり、それぞれの制御/伝送ユ
ニットからオーダ情報や実測データを変更するデータが
入力されたときには、メインコントローラは、これを受
けて、必要な演算、信号処理を行い、対応した制御/伝
送ユニットに必要な制御データを伝送することによっ
て、実測データやオーダ情報は、メインコントローラと
それぞれの制御/伝送ユニットとの間で相互にリンク的
に利用されており、全体のシステムがメインコントロー
ラの元で統合的に制御されている。
ローラのCPU11と接続合体され、CPU11との間
でデータの送受を制御するメモリカードインターフェー
スユニット21と、このメモリカードインターフェース
ユニット21とデータコードで接続され、メモリカード
で構成された記憶媒体2aの読み出し書き込みを高速で
行うメモリカードユニット22から構成されている。
m access memory )を用いたRAMを内蔵したメモリカ
ードで構成され、随時読み出し書き込みをすることがで
き、また、データ記憶/読取装置2から取り出した時に
も、保存されたデータ内容を保持することができるもの
である。このような、メモリカードで構成された記憶媒
体を用いると、データの読み出し書き込みが高速で行わ
れ、また、記憶媒体を分離した時に、記憶媒体側に記憶
保持用の電池などが必要でないので、便利がよい。
用いると、製本データの保存だけでなく、再利用もする
ことができるので、製本データの再利用に向いている。
記憶媒体2aとしては、製本データファイルとしてまと
めて記憶した製本データやオーダ情報を書き込みかつ読
み出しでき、かつ、データ記憶/読取装置から取り外し
て分離した時でも、データ保持ができるものであれば、
どのようなものでもよい。具体例として、磁気カード、
磁気ディスク、光ディスク、ICカード、CDR、2次
元コードを印刷した情報カードを使用可能であるが、こ
れに限るものではない。
種であり、よく知られているバーコードなどのように、
平面上の一方向にだけコードを展開する1次元コードに
対し、平面上の2方向にコードを展開するものをいい、
その原理から推測できるように、バーコード(1次元コ
ード)などに比べて、数十倍から数百倍以上のデータ密
度を持つことができるもので、コード部分の汚れ、変形
などにも強いので、名刺大、あるいは、通常の伝票類な
どのように、A5、B6サイズの用紙の片隅にでも、大
量のデータを、コンピュータなどに簡単に読み込むこと
のできるコードとして印刷し、読み取らせることができ
る。
常の人間が解読できる文字印字された製本データと2次
元コード化された製本データを合わせて印刷された情報
カードとすることができ、人間の目で、製本データを確
認した上で、、データ記憶/読取装置に読み取らせて、
製本データを利用することができるので、製本データ選
択の間違いが起きにくい。また、データが印字されて保
存されているので、磁気障害の影響を受けにくい。
システムの制御に、CPUを用いているので、記憶媒体
に保存した製本データをデータ記憶/読出装置2によっ
て読み出せば、メインコントローラ1では、読み出した
製本データを基にして、丁合機、製本機、三方断裁機な
どに設けた制御/伝送ユニットに必要な制御設定データ
を伝送して、システムの運転条件を自動的に設定できる
ので、そのようにすると、製本データの再入力、再測定
の必要がなく、システムの稼働効率が向上する。
面を確認して、そのままの条件で自動化システムを稼動
することもでき、必要に応じて変更することも出来る。
また、かくして、読み取った情報は、最初に記憶したデ
ータに加えて、更新データとして記憶することもでき
る。図3は、製本データの一例を示す図である。
ータの読み出し書き込みのためのキーコードとして用い
たもので、製本データファイルとして、記憶媒体に保存
されているものの一例である。このオーダコードは、従
来より、製本メーカで使用されている受注番号などを、
そのまま、あるいは、一定の規則によりコードとしたも
ので、この例では、全体で8桁とし、上位3桁は、受注
先をコード化したもの、続く4桁は、その受注先からの
受注番号、最下位の1桁は、補助コードである。このよ
うにしておくと、必要に応じて、客先別に、製本データ
を並び変えることなどができ便利である。また、補助コ
ードは、いろいろな用途に用いることができるが、ここ
では、元のオーダコードの製本データの一部だけを変更
した製本データの場合に、そのことを示す枝番号として
用いている。
製本数、受注日、納期、表紙厚さから構成されており、
受注先、判型、製本方法、製本数などは、受注伝票など
をもとに、メインコントローラ1の表示操作装置3の操
作部31によって、入力されるものである。受注日など
は、メインコントローラ1のCPUが管理しているカレ
ンダ機能の日付を利用することもできる。
憶様式などを共通化することによって、製本メーカの事
務所に設置された事務処理用コンピュータで、顧客から
の受注に応じて入力されたものを、記憶媒体2aに保存
し、その記憶媒体2aを、この製本システムのデータ記
憶/読取装置2に挿入することによって、そのまま利用
することもでき、製本現場での入力の手間を省くことが
できる。
長さ、表紙幅から構成されており、すでに説明したよう
に、丁合機4の自動測定ステーション43や、製本機5
の測定センサ53、54で自動測定され、実測データと
してメインコントローラ1に伝送されたものである。こ
のような、製本データの内容は、製本メーカの事情に合
わせて、適宜構成することができる。
れているので、便利であり、再利用することができる。
また、きちんと整理され、区別されて保存されているの
で、再利用する場合にも、便利である。図4(a)は、
記憶媒体に保存されている履歴情報の一例を示す図、
(b)はメンテナンス情報の一例を示す図、(c)は製
造管理情報の一例を示す図である。
製本自動化システムの稼働時間、製本数が、年月日とと
もに保存されている。このような履歴情報は、システム
の生産管理に必要な情報である。図4(b)のメンテナ
ンス情報では、システムが故障した年月日、時刻、事故
発生箇所、事故原因が記憶保存されている。
と、システムの保守管理に有用である。図4(c)の製
造管理情報では、製本した年月日、時刻、オーダコー
ド、製本数が記憶保存されている。これを見ると、例え
ば、オーダコード「ABX0123 」については、98年4月
5日に2000冊製本し、4月10日に3000冊製本
して、図3の製本データと比べると納期通りに製本され
ていることが解る。また、この例のように、他の受注な
どとの関連から、受注数5000冊を2回に分けて製本
しているが、このような場合に、本システムでは、先の
製本データを再利用することができるので、効率的であ
る。
については、98年4月5日に6000冊製本し、それ
に枝番を付したオーダコード「CDY0001A」については、
4月10日で、2000冊製本していることが解る。こ
のオーダコード「CDY0001A」は、その製本データが、元
のオーダコード「CDY0001 」の一部だけを変更した製本
データであることを示している。例えば、オーダ情報の
頁数だけが僅かに変更になったような場合である。この
場合、その頁数と、実測データの折本厚さだけが、変更
になるので、その他のデータについては、元の製本デー
タを読み出して、そのまま再利用することができるの
で、効率的である。
く、自動化システムの製本の履歴情報、メンテナンス情
報をなどを自動的に記憶するため、生産管理、トラブル
解析に有益であり、集計すれば、自動化システムの運転
状況などの管理を、コンピュータでそのまますることが
出来る。また、履歴情報、メンテナンス情報について
も、メインコントローラと分離して持ち運びできる記憶
媒体に保存されるので、保存データの安全性が向上す
る。
イル、履歴情報ファイル、メンテナンス情報ファイル、
製造管理情報ファイルの保存態様を示す概念図である。
このように、製本データファイル、履歴情報ファイル、
メンテナンス情報ファイル、製造管理情報ファイルが記
憶媒体に、整理されて保存されているので、再利用に便
利である。
らに、客先別に整理されているので、通常の使用におい
て便利である。なお、製本データは、このように客先別
だけでなく、その製本データに保存されたオーダ情報な
どの内容を利用して、判型別、受注日順、納期順など、
自由に並び変えることもでき、製本データの再利用に便
利である。
よれば、自動化ラインの流れを止めることなく、折本の
厚み、長さ寸法や表紙の幅、長さ寸法が自動測定でき、
かくして自動測定された実測データと、製本数、判型、
製本方法などのオーダ情報とで構成される製本データ
は、持ち運び可能な記憶媒体に製造データファイルとし
てまとめた形で記憶できる。
する際に、製本データの再利用化が図れるとともに、自
動化ラインから分離した状況で製本データが保存できる
ため、データ破壊に対しても安全性が高い。また、製本
データファイルを記憶させた記憶媒体は、コンピュータ
に取込めば、コンピュータによる分析処理も容易に行え
るため、製本データの共有化が図れ、システムを効率的
に利用できる。
れば、メインコントローラ側で製本データファイルを記
憶させた記憶媒体を読み込ませれば、メインコントロー
ラは丁合機、製本機、三方断裁機に設けた制御/伝送ユ
ニットに必要な制御設定データを送信して、それぞれの
作業ステーションのシーケンス制御時の運転条件を自動
設定するので、何らの操作を要せずに、自動化システム
の運転条件が自動設定できる。
ムによれば、記憶媒体には、製本データに加えて、自動
化システムの履歴情報、メンテナンス情報、製造管理情
報などが記憶されているので、自動化システムの稼動状
況を分析したり、異常原因を解析したり、メンテナンス
サービスを効率的に行う場合に有益である。また、製造
管理情報は、そのままコンピュータに取込んで処理する
ことによって、自動化ラインの製造管理も効率的に行
え、製本の自動化ラインをメンテナンス、製造管理の観
点からも効率的に管理し運転できるので、自動化システ
ムを一層付加価置の高いものに出来る。
を示すブロック図
概略外観図
報の一例を示す図、(b)はメンテナンス情報の一例を
示す図、(c)は製造管理情報の一例を示す図
報ファイル、メンテナンス情報ファイル、製造管理情報
ファイルの保存態様を示す概念図
Claims (4)
- 【請求項1】複数種類の折丁を丁合して折本として排出
する丁合機と、この丁合機から排出された折本に、予め
準備された表紙を貼付け合体させ、綴製本として排出す
る製本機と、この製本機から排出された綴製本を断裁し
て、規定のサイズの仕上製本として仕上げる三方断裁機
と、自動化システムの稼動に必要な演算処理を行うとと
もに、制御に必要なデータを送受信するためのメインコ
ントローラと、少なくとも丁合機、製本機、三方断裁機
のそれぞれに設けられ、メインコントローラとの間で制
御に必要なデータを送受するための制御/伝送ユニット
とを備えた製本自動化システムであって、 上記丁合機は、その折本搬送路には、排出されて来る折
本の厚さと長さとを自動測定する測定機を設けた折本の
自動測定ステーションを設けるとともに、上記製本機
は、折本と合体される表紙の長さ、幅を自動測定する測
定センサを設けた構成とされ、 上記メインコントローラには、製造すべき製本の製本デ
ータを、持ち運び可能な記憶媒体に記憶できるようにし
たデータ記憶装置を設けており、 上記データ記憶装置は、上記メインコントローラと上記
丁合機、製本機、三方断裁機のそれぞれに設けた制御/
伝送ユニットとの間で送受される上記丁合機の自動測定
ステーション、製本機の測定センサによって自動測定さ
れた折本厚さ、折本長さ、表紙幅、表紙長さとを含んだ
実測データと、製本数、判型、製本方法などのオーダ情
報とからなる製本データを、製本データファイルとして
まとめて、上記記憶媒体に記憶保存できるようにした製
本自動化システム。 - 【請求項2】請求項1において、 上記メインコントローラは、データ読取装置を更に備え
ており、このデータ読取装置に記憶媒体を挿入して、記
憶媒体から読み取られた製本データに応じて、上記丁合
機、製本機、三方断裁機に設けた制御/伝送ユニットに
必要な制御設定データを伝送することによって、自動化
システムの運転条件を自動的に設定できる構成としてい
る製本自動化システム。 - 【請求項3】請求項1、2のいずれかにおいて、 上記記憶媒体には、製本データに加えて、自動化システ
ムの履歴情報、メンテナンス情報、製造管理情報などを
記憶できるようにしている製本自動化システム。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 上記データ記憶装置は、製本データを、磁気カード、磁
気ディスク、光ディスク、ICカード、CDR、2次元
コードを印刷した情報カードに記憶させる構成としてい
る製本自動化システム。
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-
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- 1998-06-22 JP JP17450798A patent/JP3361749B2/ja not_active Expired - Fee Related
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