JP3361618B2 - 自動コンバーゼンス補正装置及びそれを用いた投写型画像表示装置 - Google Patents

自動コンバーゼンス補正装置及びそれを用いた投写型画像表示装置

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JP3361618B2 JP13305794A JP13305794A JP3361618B2 JP 3361618 B2 JP3361618 B2 JP 3361618B2 JP 13305794 A JP13305794 A JP 13305794A JP 13305794 A JP13305794 A JP 13305794A JP 3361618 B2 JP3361618 B2 JP 3361618B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルメモリを用
いてコンバーゼンス補正を行うカラーTV、ディスプレ
イ、投写形TV等のCRT表示装置に係り、特に光検出
器を用いてコンバーゼンスずれを修正する自動コンバー
ゼンス補正装置及びこを用いた投写型画像表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】複数の投写管を用いたカラー投写形表示
装置では、スクリーンへの入射角度が赤、緑、青の各投
写管で異なるため、表示画面上で色ずれが生じる。この
色ずれを画面上の各位置で精度良く一致させるためにコ
ンバーゼンス補正装置が用いられる。この補正装置に
は、例えば特開昭57−212492号公報に開示され
ているように、高精度な調整を可能にしたディジタルコ
ンバーゼンス補正装置が挙げられる。しかしながら、上
記装置においては、コンバーゼンス調整後に地磁気、温
度等によりコンバーゼンスがずれる可能性があることに
ついては考慮されていなかった。かかる場合、その都度
調整を行う必要がある。そこで、例えば特開昭63−2
09388号公報のように、このコンバーゼンスずれを
自動的に修正する装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンバーゼンスずれを
検出するための方法として、上記従来例では位置演算機
能を有する検出素子、例えば半導体位置検出器を用いた
位置検出器を画面周辺部に配置し、調整パターンを該位
置検出器付近に表示して検出する方法を用いている。し
かし、一般に位置検出器は高価である。これに対し、例
えば特開昭63−224572号公報のように、安価な
光検出器を複数隣接させることによって位置検出器と同
様の検出を行う方法がある。しかしながら上記従来例で
は、コンバーゼンスずれを高精度に修正するには複数の
位置でコンバーゼンスずれを検出する必要があり、多く
の光検出器を配置しなければならないこと、及び、かか
る場合に接続線数の増加を招くこと等について考慮され
ていなかった。
【0004】本発明の目的は、簡単な構成で画面全体の
コンバーゼンスずれを精度良く修正することができる
コンバーゼンス補正装置及びこを用いた投写型画像
表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、コンバーゼンス補正用のパターンが光
検出器の全面に表示されたときに得られる該光検出器の
最大出力電圧と、該光検出器上にパターンが表示されな
いときに得られる該光検出器の最小出力電圧とから所定
の割合の規定出力電圧を求め、この規定出力電圧と光検
出器の出力電圧との差が0もしくは許容値以下になる場
合をパターンのエッジ検出条件とし、この検出条件を満
足するようにコンバーゼンス補正のための補正データを
修正することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】ステップ状に輝度変化する調整パターンを映出
し、光検出器の出力電圧レベルで調整パターンのエッジ
を検出することによって、たった1個の光検出器で調整
パターンと光検出器が一致したことを容易に検出できる
ため、構成が簡単である。
【0007】従って該光検出器を表示画面外の複数箇所
に設置することによって、画面全体のコンバーゼンスず
れを精度良く修正することと、光検出器の数や接続線数
を低減し構成を簡略化することの両立が可能である。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例によって詳細
に説明する。図1は本発明の第1の実施例を示す構成図
であって、コンバーゼンスずれ修正システムが適用され
る複数の投写管を用いたカラー投写形表示装置の構成図
を表す。
【0009】図1において、1は同期信号の入力端子、
2は同期信号から画面の走査位置に応じたアドレス信号
を発生させるアドレス発生手段、3はコンバーゼンス補
正を行うための補正量を示すデータ(以下、補正データ
と呼ぶ)を記憶するメモリ。4はメモリ3から読み出さ
れた補正データからコンバーゼンス補正波形を作成する
波形作成手段、5はコンバーゼンスヨーク(以下、CY
と呼ぶ)を駆動するCY駆動手段、6はコンバーゼンス
補正磁界を発生させるCY、7は映像を映す投写管、8
は投写管7に映し出した映像を光学的に拡大表示するス
クリーンである。9a〜9hは光検出器であり、本実施
例ではこれをスクリーン外周部に8箇所配置している。
10は光検出器9a〜9hのアナログ出力をそれぞれデ
ィジタル量に変換するアナログ/ディジタル変換手段
(A/D変換手段)、11は手動コンバーゼンス調整の
指示を行うキーボード、12はスクリーン上に調整パタ
ーンを発生させるパターン発生手段、13はA/D変換
手段10の出力とキーボード11の指示により、メモリ
3の内容を書き換えるマイクロコンピュータ等の演算処
理手段であり、演算処理手段13はパターン発生手段1
2の制御も行う。
【0010】まず、コンバーゼンス補正の動作について
説明する。アドレス発生手段2では画面走査に応じたア
ドレス信号を発生し、メモリ3の補正データを順次読み
出している。波形作成手段4では、読み出された補正デ
ータをもとに各画面位置に応じたコンバーゼンス補正波
形を作成する。コンバーゼンス補正波形はCY駆動手段
5でCY6に供給するための信号に変換されCY6に供
給される。CY6ではコンバーゼンス補正波形に応じた
補正磁界を発生させ表示装置のコンバーゼンス補正を行
う。
【0011】次に、コンバーゼンス調整時の動作につい
て説明する。
【0012】まず、キーボード11を用いてコンバーゼ
ンス調整開始の指示を入力すると、演算処理手段13の
指示により、光検出器9a〜9h上でのコンバーゼンス
検出に適した自動調整用パターン信号を、パターン信号
発生手段12より発生する。次に、各光検出器9a〜9
hの出力をディジタル量に変換し、結果を演算処理手段
13に送る。続いて、演算処理手段13の演算処理によ
り、光検出器9a〜9hの受光部上に調整パターン表示
が一致しているかどうかを判定し、受光部上に調整パタ
ーン表示が一致していない場合には、一致していない受
光部の補正データの変更を行った後、再度上記行程を繰
り返す。全ての受光部上で調整パターン表示が一致する
まで、繰り返し処理を行うことでコンバーゼンスずれを
自動的に修正することが可能である。もちろん、光セン
サを用いずにキーボード11を用いて手動でコンバーゼ
ンス調整を行うことも可能である。
【0013】図2は光検出器の第1の構成例を表す回路
図である。90はアモルファスシリコンを用いた太陽電
池、91は負荷抵抗、92はローパスフィルター(以下
LPFと略す)である。光93が太陽電池90に入射す
ると太陽電池90は光起電力を持つ。太陽電池は光が弱
いときは電流源として、光が強いときは電圧源として作
用する特質を持っている。そこで負荷抵抗91から光の
入射量を電圧として取り出す。投写形テレビなどにおい
て光検出器を使用する場合、走査の関係上1フィールド
内の特定の時間しか光の入射がない。従って、光が入射
している期間は光検出器の出力が大きく、それ以外の期
間は小さく、光が入射している特定のタイミングで検出
しなければ光検出を行うことが難しい。そこで、LPF
92を用いて光検出器の出力波形を平滑し、検出タイミ
ングの誤差に対して寛容なシステムを実現している。
LPF92の出力はA/D変換手段10によってディジ
タルデータ101に変換され演算処理手段13に入力さ
れる。
【0014】図3は太陽電池の最大出力電圧計測時の第
1の表示パターン例を表す図であって、太陽電池90が
十分大きなウィンドウパターン200の内部にあるとき
の様子を表す説明図である。図4は太陽電池の出力電圧
の時間特性の第1の例を表す図であって、A/D変換の
様子を説明する説明図である。図中200は内部輝度が
ほぼ一定のウィンドウパターン(赤、緑、青の各単色)
を表し、301は図2中のLPF92の出力電圧波形を
表す。また、太陽電池90は長方形(または正方形)で
あり、各辺が水平または垂直になるように設置してあ
る。図4において、太陽電池90の上を走査線が通過す
るときは出力電圧が上昇し、その後は投写管の蛍光体の
残光やLPF92の作用により緩やかに減衰する。A/
D変換手段10による検出タイミングをts、そのとき
の検出電圧を最大出力電圧Emax1とする。この操作を
赤、緑、青の各単色のウィンドウパターンについて行う
ことにより、各色について最大出力電圧Emax1を求める
ことができる。
【0015】図5は調整時の太陽電池形状と表示パター
ンの第1の例を表す図であって、太陽電池90による位
置検出の1例を説明する説明図である。201は位置検
出用のウィンドウパターンであり、図3のウィンドウパ
ターン200と同一輝度とする。またLはウィンドウパ
ターン201の内部に入った太陽電池90の距離(今
後、受光距離と呼ぶ)を表す。図6は太陽電池の受光距
離Lと出力電圧の関係の第1の例を表す図であって、受
光距離LとA/D変換手段10の出力101の関係を表
す説明図である。先に述べたように太陽電池は光が弱い
ときは電流源として、光が強いときは電圧源として作用
する特質を持っているため、負荷抵抗91や太陽電池9
0の特性(形状や大きさを含む)、さらにウィンドウパ
ターンの光強度等の条件によって太陽電池90の出力電
圧特性は異なる。302は負荷抵抗91が比較的大きい
場合の太陽電池90の出力電圧特性、303は負荷抵抗
91が比較的小さい場合の太陽電池90の出力電圧特性
を表す。図3のように太陽電池90が全てウィンドウパ
ターン内部に入った状態が太陽電池90の出力電圧が最
も大きい。そこで太陽電池90が丁度ウィンドウパター
ン内部に入った状態の受光距離をLmax、また特性30
2、303の各出力電圧をEmax1、Emax2とする。本実
施例では太陽電池90による位置検出に中間輝度を用い
ている。すなわち、最大出力電圧Emax1、Emax2に対し
て所定の割合(例えば50%)の出力電圧(Eh1、Eh
2)が検出されたときにウィンドウパターンの境界(エ
ッジ)が太陽電池90に一致したと判断する。出力電圧
がEh1、Eh2となるように補正データを調整すればよ
い。言い換えれば、太陽電池90の出力電圧を正規化
し、所定の出力が得られることでウィンドウパターンの
エッジを検出する方法を採っている。尚、図5では垂直
方向に調整を行うことを前提として説明してきたが、水
平方向についても全く同様にしてウィンドウパターンの
エッジ検出を行うことができる。出力電圧がEh1、Eh2
となるときの受光距離をLh1、Lh2とする。
【0016】図7は各光検出器による第1の自動調整フ
ロー例を表す図であって、図1のようなシステムにおい
て実際に光検出器9a〜9hを用いて自動調整を行う場
合のフロー図である。ステップ1は正規化の段階であ
る。図2のような十分大きなウィンドウパターンを用い
て最大出力電圧を計測し、次に何も表示しない(黒表
示)状態で最小出力電圧を計測し、これら二つの計測デ
ータから所定の割合の出力電圧(例えば最大出力電圧と
最小出力電圧の差の50%となるような規定出力電圧)
を演算で求める。図6の説明では簡単のため最小出力電
圧を0として無視して説明してきたが、正確には最小出
力電圧も考慮しなければならない。ステップ2は調整の
段階である。調整を行い、太陽電池90の出力電圧を計
測し、出力電圧がステップ1で求めた規定の出力電圧に
等しいかどうかを調べる。等しいか、もしくは許容値以
内の差であれば、太陽電池90とウィンドウパターンの
エッジが一致したとみなして調整を終了し、差が許容値
よりも大きければまだ収束していないとみなし調整を続
ける。尚、図7のフローは一次元的な調整を対象として
説明してきたが、実際には水平方向と垂直方向の2次元
的な調整が必要になる。従って調整ステップでは水平方
向の調整と垂直方向の調整を両方行う必要がある。
【0017】以上本実施例によれば、ウィンドウパター
ンを用いることにより、光検出器が光の強度しか検出で
きない安価なものであっても、その出力電圧によってど
ちら側にずれているのか(ずれの方向)を検知すること
ができる。従って光検出器を複数用いても簡単な構成
で、安価に自動調整システムを実現できる。また、各光
検出器の出力を正規化することによって、輝度の変化や
光検出器の特性変化、さらに投写管の蛍光体の劣化に対
し、安定してウィンドウパターンのエッジと光検出器の
一致を検出できるため、高精度なシステムを実現でき
る。
【0018】尚、図2において光検出器はアモルファス
シリコンを用いた長方形の太陽電池を用いている。これ
は、赤、緑、青の3原色に対して十分な感度を持ってお
り、本システムに好適であるため、及び電源無しで十分
な電圧出力が得られ、構成が簡単になるためである。
赤、緑、青の3原色に対して十分な感度があるものであ
ればどのような材料を用いてもかまわない。また、太陽
電池に限らず、フォトダイオード、フォトトランジスタ
であっても特に問題はない。
【0019】図8は調整時の太陽電池形状と表示パター
ンの第2の例を表す図であって、太陽電池90による一
致検出の他の例を表す説明図である。黒いウィンドウパ
ターン202を用いてエッジ検出を行う。Lrは黒いウ
ィンドウパターン202の内部に入った太陽電池90の
距離(今後、非受光距離と呼ぶ)を表す。
【0020】図9は太陽電池の受光距離L及び非受光距
離Lrと出力電圧の関係例を表す図であって、図5に示
した通常のウィンドウパターンによるエッジ検出と図9
に示した黒のウィンドウパターンによるエッジ検出を組
み合わせて精度良く光検出器とウィンドウパターンの一
致を検出する方法を示す説明図である。302は図6の
同一記号の特性と同一のものである。また、304は図
8の非受光距離Lrと太陽電池90の出力電圧の関係を
表すものである。Lrhは図8のウィンドウパターン20
2を用いて調整を行い出力電圧が最大値に対して所定の
割合Ehとなるときの非受光距離である。図8の黒いウ
ィンドウパターンの外側の輝度が図5の通常のウィンド
ウパターン内の輝度と等しく、太陽電池90の特性が等
しければ特性302と304の最大出力電圧Emaxは等
しく、また最大受光距離Lmaxと最大非受光距離Lrmax
は等しい。また、特性302と304は(Lh+Lrh)
/2を中心として対称となるはずである。図5のような
通常のウィンドウパターンで調整を行い太陽電池90の
出力がEhとなるような補正データと図8のような黒い
ウィンドウパターンで調整を行い太陽電池90の出力が
Ehとなるような補正データはそれぞれ異なっている。
そこで、それら2つの補正データの平均値を調整パター
ンと光検出器が一致したときの補正データとして用い
る。この補正データのときウィンドウパターンのエッジ
は光検出器のほぼ中央に位置し、受光距離L、非受光距
離Lrは共に約Lmax/2となる。
【0021】ここで(Lh+Lrh)/2は太陽電池90
の特性や輝度の変動に対して安定しており、本方式は図
6のように片側のエッジだけを用いる場合に比べ信頼性
が高い一致検出が可能である。尚、図8の黒のウィンド
ウパターン202の表示位置(エッジの位置)は図5の
ウィンドウパターン201の表示位置(エッジ位置)と
異なっていても一致していても特に問題はない。また、
図8のウィンドウパターン202の代わりに図5のウィ
ンドウパターン201の位相をずらして、ウィンドウパ
ターン201の上側のエッジを使用しても支障はない。
【0022】次に図6、図7で説明した正規化の方法に
よって所定の出力電圧が得られるまで調整を行う方式に
おける問題点、及びその対策方法について説明する。図
10は太陽電池の最大出力電圧計測時の第2の表示パタ
ーンの例を表す図であって、太陽電池90の最大出力電
圧Emaxを測定するために十分大きなウィンドウパター
ンを表示した場合の様子を示したものである。画面位置
のずれ(コンバーゼンスずれ)の度合いによって同一走
査線上に表示したはずのウィンドウパターンが太陽電池
90に対し200の位置に表示されることもあれば、2
03の位置に表示されることもある。
【0023】図11は太陽電池の出力電圧の時間特性の
第2の例を表す図であって、図10の説明図である。3
01、305はそれぞれウィンドウパターン200、ウ
ィンドウパターン203が映出されたときの出力電圧波
形を表す。太陽電池90の上を横切る走査線が異なるた
め、出力電圧波形301と305は時間的なずれを生じ
る。しかしながら、出力電圧を検出するタイミングts
が一定であるため、それぞれの最大出力電圧(太陽電池
全面に光が入射される場合の出力電圧)はそれぞれEma
x1、Emxa2と異なる。このように調整の過程で太陽電池
90を横切る走査線が変化するため、図7のように最初
に正規化を行い、その後その正規化情報を基に調整を行
う方法では、途中で最大出力電圧が変化するため出力電
圧が所定の割合になる点を正確に検出することができな
い。特にずれの量が大きい調整の初期の段階ではその影
響が顕著に現れる。そこで、この問題を回避する調整フ
ローの例を図12、図13に示す。
【0024】図12は各光検出器による第2の自動調整
フロー例を表す図であって、全調整フローを粗調整と精
調整に分けた2段階正規化・調整アルゴリズムのフロー
図である。粗調整、精調整は共にそれぞれ図7に示した
調整フローと同等の内部フローを有しており、単に1回
当たりの調整量、及び規定出力電圧と調整中の出力電圧
との一致判別において許容誤差が異なるだけである。従
って粗調整開始時に1度正規化を行い、ある程度調整が
進んで太陽電池90を横切る走査線があまり大きく変動
しなくなった時点で精調整に移行し、この精調整の開始
時に再度正規化を行う。2回目の正規化を行った時点と
完全に調整が完了した時点で太陽電池90を横切る走査
線があまり大きく変わらないため、調整完了時における
太陽電池90の出力電圧はかなり正確に所定の割合とな
っており、調整パターンと太陽電池90の一致を安定に
検出することができる。
【0025】図13は各光検出器による第3の自動調整
フロー例を表す図であって、少し調整する度に正規化を
行う逐次正規化アルゴリズムのフロー図である。図7の
フローとほとんど同じであるため、同一箇所の説明を省
略し、異なる箇所についてのみ説明を行う。図7と異な
るのは調整が不十分で許容値の範囲に収まっていないと
判断した場合にはその都度、ステップ1の正規化からや
り直すことである。すなわち、正規化、調整、一致判定
を順次繰り返すフローである。調整によって太陽電池9
0を横切る走査線が変わっても、その都度正規化を行う
ため常に安定した一致検出が可能である。
【0026】図14は調整時の太陽電池形状と表示パタ
ーンの第3の例を表す図であって、図5において太陽電
池の形状、及び設置方法を変えた例を表すものである。
太陽電池91は菱形(正方形)であり各対角線が水平方
向及び垂直方向となるように設置する。また15図は太
陽電池の受光距離Lと出力電圧の関係の第2の例を表す
図であって、図14に対応している。図6の特性302
に比べ、最大出力電圧Emax4及び、一致検出を行う所定
の割合の電圧Eh4はほぼ同一であるが、特性306の中
間距離部分の傾きが比較的急峻になっている。受光面積
が受光距離Lの2乗に比例して増えてゆくための現象で
あり、結果的に所定の割合の出力電圧となる受光距離L
を求める精度が向上する。
【0027】図16は太陽電池の受光距離Lと出力電圧
の関係の太陽電池の大きさ(垂直方向の長さ)に対する
依存性を表す図である。図中307は光検出器(太陽電
池)の垂直方向の長さが走査線の間隔に対し十分大きな
場合、308は光検出器(太陽電池)の垂直方向の長さ
が走査線の間隔に対しあまり大きくない場合の特性をそ
れぞれ表している。映出されたパターンは走査線構造を
持っているため垂直方向の輝度は連続ではない。光検出
器の大きさが比較的小さい場合には、光検出器によって
輝度変化がサンプリングされるため特性308のように
特性にうねりを生じ、正確な一致検出ができなくなる恐
れがある。従って光検出器(太陽電池)の垂直方向の長
さは走査線の間隔に比べ十分大きいことが望ましい。
【0028】図17は太陽電池を用いた光検出器の受光
距離Lと出力電圧の関係において、中間距離部における
傾きを向上させ、一致検出精度を向上する方法として太
陽電池に遮光を施した例を表す図である。(a)は長方
形の太陽電池92を各辺が水平及び垂直になるように配
置した場合の例、(b)菱形の太陽電池93を各対角線
が水平及び垂直になるように配置した場合の例をそれぞ
れ表す。図中94、95は遮光部分である。通常特殊な
形状の太陽電池を作成することは生産性の点から望まし
くない。そこで図17に示すように四角形の太陽電池に
遮光部を設け、受光部の形状を十字形にする。このこと
により中間距離部における受光距離変化に対する受光面
積の変化率は他の部分に比べ非常に大きくなり、よって
一致検出精度が向上する。
【0029】図18は光検出器の第2の構成例を表す回
路図であって、特に太陽電池の接続方法の例を表す回路
図である。図2と同一部分が多いため、その部分の説明
は省略し、異なる部分だけを説明する。図1のように光
検出器を多数用いて調整する場合、接続の簡略化は重要
である。各光検出器を1個の太陽電池で構成することに
より構成の簡略化を図ることができるが、さらに図18
では個々の太陽電池90a〜90hを並列接続して用い
ている。先に述べたように太陽電池は一種の電流源とし
て扱うことができるため、並列接続して用いることがで
きる。各太陽電池の付近に個別の調整パターンを映出し
て個々に調整を行うことで、並列接続していても個々の
太陽電池付近の調整を独立して行うことができる。
【0030】図19は図10、図11で問題にした正規
化の問題を回避する他の例を説明する図であって、安定
した最大出力電圧を求める方法の例を表す説明図であ
る。特性301において最大出力電圧Emax1を得るの
に、常に一定のタイミングで測定するのでなく、t1〜
t12…の各タイミングで出力電圧を検出しこれらの検出
結果から補間演算でピーク値を求め、この値を最大出力
電圧Emax1とする。ピーク値を捕らえるため、図11の
出力電圧波形305のように出力電圧波形のタイミング
がずれても最大出力電圧Emax1は変わらず、安定した一
致検出が可能である。
【0031】図20は調整用ウィンドウパターンの輝度
分布を表す図である。通常、分布400に示したように
ステップ状に変化するウィンドウパターンを用いる。エ
ッジ部分を検出しているため最も良いパターンと考えら
れる。一方、分布401のようにエッジ部分の輝度変化
を緩やかにしたパターンを用いることも可能である。ま
た、構造上の制約から光検出器をスクリーン面から投写
管方向に一定の距離だけ離れた場所に設置した場合、そ
こでは完全にフォーカスしておらず、電気的に分布40
0のようなウィンドウパターンを表示していても等価的
に分布401のようななだらかなエッジを持った輝度分
布となる。いずれにしても一致検出感度が十分であれば
特に問題はない。
【0032】
【発明の効果】光検出器を画面周辺部に複数配置して
も、各光検出器が安価な1個の光検出器からなるため、
簡単な構成で自動コンバーゼンス修正システムが実現で
きる。また、例え簡単な構成であっても正規化処理を的
確に行うことにより、高精度の自動調整が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表す構成図である。
【図2】光検出器の第1の構成例を表す回路図である。
【図3】太陽電池の最大出力電圧計測時の第1の表示パ
ターン例を表す図である。
【図4】太陽電池の出力電圧の時間特性の第1の例を表
す図である。
【図5】調整時の太陽電池形状と表示パターンの第1の
例を表す図である。
【図6】太陽電池の受光距離Lと出力電圧の関係の第1
の例を表す図である。
【図7】各光検出器による第1の自動調整フロー例を表
す図である。
【図8】調整時の太陽電池形状と表示パターンの第2の
例を表す図である。
【図9】太陽電池の受光距離L及び非受光距離Lrと出
力電圧の関係例を表す図である。
【図10】太陽電池の最大出力電圧計測時の第2の表示
パターンの例を表す図である。
【図11】太陽電池の出力電圧の時間特性の第2の例を
表す図である。
【図12】各光検出器による第2の自動調整フロー例を
表す図である。
【図13】各光検出器による第3の自動調整フロー例を
表す図である。
【図14】調整時の太陽電池形状と表示パターンの第3
の例を表す図である。
【図15】太陽電池の受光距離Lと出力電圧の関係の第
2の例を表す図である。
【図16】太陽電池の受光距離Lと出力電圧の関係の太
陽電池の大きさに対する依存性を表す図である。
【図17】太陽電池に遮光を施した例を表す図である。
【図18】光検出器の第2の構成例を表す回路図であ
る。
【図19】安定した最大出力電圧を求める方法の例を表
す説明図である。
【図20】調整用ウィンドウパターンの輝度分布を表す
図である。
【符号の説明】
2…アドレス発生手段、 3…フレームメモリ、 4…波形作成手段、 5…CY駆動手段、 6…CY、 8…スクリーン、 9a〜9h…光検出器、 10…A/D変換手段、 11…キーボード、 12…パターン発生手段、 13…演算処理手段、 90…太陽電池、 L…受光距離、 Lr…非受光距離、 Emax…最大出力電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松見 邦典 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 海崎 一洋 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所情報映像メディア事業 部内 (72)発明者 石野 千春 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所情報映像メディア事業 部内 (56)参考文献 特開 昭62−219890(JP,A) 特開 昭63−283384(JP,A) 特開 昭64−61188(JP,A) 特開 平2−194789(JP,A) 特開 平5−99620(JP,A) 特開 平5−103333(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投写管に映し出された画像を矩形状のスク
    リーンに拡大投写するように構成された投写型画像表示
    装置に用いられる自動コンバーゼンス補正装置であっ
    て、コンバーゼンス補正を行うための補正データを記憶
    する記憶手段と、該記憶手段から読み出された補正デー
    タからコンバーゼンス補正波形を作成する波形作成手段
    と、該コンバーゼンス補正波形に応じた補正磁界を発生
    してコンバーゼンス補正を行うコンバーゼンス補正手段
    と、前記スクリーンの周辺部に配置された複数の光検出
    器と、該光検出器の配置位置近傍に所定のパターンを表
    示するパターン表示手段と、前記パターンが前記光検出
    器の全面に表示されたときに得られる該光検出器の最大
    出力電圧と、該光検出器上にパターンが表示されないと
    きに得られる該光検出器の最小出力電圧との差の、所
    合の規定出力電圧を演算する演算手段と、前記各光検
    出器の出力電圧と前記規定出力電圧との差が0もしくは
    許容値以下の場合を前記パターンのエッジ検出条件と
    し、該検出条件を満足するように前記補正データを修正
    して前記パターンの表示位置を調整する補正データ修正
    手段とを有し、 コンバーゼンスの自動調整時において、前記演算手段
    は、前記補正データ修正手段による前記補正データの修
    正処理に先立って、前記規定出力電圧の演算処理を実行
    することを特徴とする自動コンバーゼンス補正装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の自動コンバーゼンス補正
    装置において、前記光検出器は、前記スクリーンの各4
    辺の中央部、並びに4つのコーナー部近傍の計8箇所に
    配置されることを特徴とする自動コンバーゼンス補正装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の自動コンバーゼ
    ンス補正装置において、前記各光検出器の出力線を並列
    に接続したことを特徴とする自動コンバーゼンス補正装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の自動コン
    バーゼンス補正装置を用いたことを特徴とする投写型画
    像表示装置。
JP13305794A 1994-06-09 1994-06-15 自動コンバーゼンス補正装置及びそれを用いた投写型画像表示装置 Expired - Fee Related JP3361618B2 (ja)

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