JP3361546B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3361546B2
JP3361546B2 JP10504992A JP10504992A JP3361546B2 JP 3361546 B2 JP3361546 B2 JP 3361546B2 JP 10504992 A JP10504992 A JP 10504992A JP 10504992 A JP10504992 A JP 10504992A JP 3361546 B2 JP3361546 B2 JP 3361546B2
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昭仁 東原
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00664Construction or arrangement of damper doors
    • B60H2001/00728Film doors

Landscapes

  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダクトに形成された空
気通路部の開度の調節を、膜状部材を利用して行うよう
にした車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用空調装置においては、吹
出口切替ダンパ或はエアミックスダンパなどを、プラス
チックフィルムのような可撓材料製の膜状部材を利用し
たフィルムダンパとして構成することにより、全体の小
形化及び構造の簡単化などを図ることが考えられてい
る。このような技術を採用した例としては、「日本電装
公開技報・整理番号62−019(1988年11月1
5日発行)」に記載されたものがある。
【0003】即ち、ここに記載された自動車用空調装置
は、冷風が流通するダクト内にヒータコアを配置すると
共に、そのヒータコアの下流側に、エアミックスダンパ
として機能するフィルムダンパを配置した構成となって
おり、このフィルムダンパは、回転自在な4本の支柱に
よって支持されて矩形枠状のエンドレス形状を保持した
形態となっている。しかしながら、この構成では、フィ
ルムダンパが矩形枠状となっていて、比較的大きなスペ
ースを占有することになるため、全体の小形化を図る上
において好ましい構成とは言い難い。
【0004】そこで従来では、ダクト内に、フィルムダ
ンパを一対の巻取軸間に掛け渡した状態で配置すること
により省スペース化を図ることが考えられており、この
場合には、フィルムダンパの両端を各巻取軸に連結する
と共に、各巻取軸に直結されたプーリ間を動力伝達手段
としてのワイヤによって連結し、巻取軸をワイヤ及びプ
ーリを介して回転させることにより、フィルムダンパを
正逆方向へ選択的に移動させる構成とすることが行われ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成のような空調装置を製造するに当たっては、比較的大
きな形状とならざるを得ないダクトに対し、可撓性があ
って位置決めが面倒なフィルムダンパ、プーリに対して
巻き付ける必要があるワイヤなどを順次取り付ける作業
が付随するため、その組立作業性の悪化を来たすことが
避けられない。また、このように組立作業性が悪化する
という事情があるため、使用状態で例えばフィルムダン
パが破損したり、或はワイヤが切断するなどの故障が発
生した場合には、その修理作業が困難にならざるを得
ず、メンテナンス性に劣るという問題点もあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、組立作業性並びにメンテナンス性の
向上を実現できると共に、スペース効率の向上なども図
り得るようになる車両用空調装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、空気通路部が形成されたダ
クトに、ダクトの一部を構成する左右の端板をもつ枠体
をを設置し、この枠体に複数個の開口部を持ち空気通路
部の開度を変化させる膜状部材を設け、この膜状部材の
両端に自身の回転に応じて当該膜状部材を正逆方向へ選
択的に移動させる一対の巻取軸を連結すると共に、これ
ら巻取軸を駆動するための回転駆動手段を設けて成る車
両用空調装置において、少なくとも前記膜状部材、巻取
軸及び回転駆動手段を前記枠体に組付け、前記ダクトに
対し一体的に着脱可能なアッセンブリユニットとして構
すると共に、前記膜状部材は一対の巻取軸により巻取
られた状態で前記アッセンブリユニットに配置された
のである。請求項2記載の発明は、前記枠体は前記左右
の端板の間に、複数個の通風口が設けられた連結板を有
し、前記膜状部材は前記開口部が前記通風口と対抗した
状態で掛け渡されているものである。請求項3記載の発
明は、前記アッセンブリユニットを、左右の端板を有す
る枠体に前記膜状部材、巻取軸、回転駆動手段及び熱交
換器を組み付けて構成したものである。請求項4記載の
発明は、上記請求項3記載の発明において、前記枠体が
有する左右の端板の一方に、前記熱交換器を組み付ける
際に当該熱交換器を上記枠体内に挿入するための開口部
を形成する構成としたものである。請求項5記載の発明
は、上記請求項4記載の発明において、前記枠体が有す
る左右の端板の一方に形成された前記開口部を、前記熱
交換器の一方の端部を保持できる形状に形成し、前記枠
体が有する左右の端板の他方に、前記開口部と対向した
位置に前記熱交換器の他方の端部を保持する保持部を外
方へ突出するように膨出形成したものである。請求項6
記載の発明は、前記請求項2ないし5の何れかに記載の
発明において、前記アッセンブリユニットにおける前記
ダクトの一部を構成する部分を、前記枠体が有する前記
端板としたものである。請求項7記載の発明は、前記請
求項2ないし6の何れかに記載の発明において、前記枠
体を、左右の端板間を縦断面形状が略V字形状の連結板
により一体に連結した形状に形成すると共に、当該連結
板には前記空気通路部を形成し、前記膜状部材を、前記
連結板に沿った位置に前記空気通路部と対向した状態で
V字状に屈曲された状態で配置する構成としたものであ
る。請求項8記載の発明は、前記膜状部材を、前記ダク
ト内の空気温度を調節する機能と、前記空気通路部を切
り換える機能とを有した構成としたものである。
【0008】
【作用および発明の効果】請求項1記載の発明におい
て、膜状部材、巻取軸及び回転駆動手段を予めアッセン
ブリユニットとして組立てる作業は、それら膜状部材、
巻取軸及び回転駆動手段を比較的大きな形状とならざる
を得ないダクトに対し順次取り付ける場合に比べて、各
組立部品の取り回しが楽になって簡単化できるようにな
る。そのため、配置される距離よりも長いフィルムであ
っても、巻取軸を回転させることによりフィルムの巻取
りを行い、長いフィルムが弛むことなく配置することが
できる。これにより、フィルムを配置する時にケースに
噛み込んだり、他の部分に引っかけないようにして組み
付けることができる。そして、最終的な組立を行う場合
には、斯様なアッセンブリユニットをダクト内に配置す
るだけで良いから、総じて全体の組立作業性が向上する
ようになる。また、膜状部材や回転駆動手段の故障が発
生した場合には、アッセンブリユニットごと取り外して
アッセンブリユニットのみで作動チェック、膜状部材の
位置のチェックが可能である。つまり、部品単品として
動くかどうかのチェックではなく、システムの一部とし
て作動するかどうかのチェックが可能である。これによ
り、メンテナンス性が向上し、不具合箇所の特定や修理
がし易くなる。或はアッセンブリユニット全体を交換す
るという作業を行ってもメンテナンス性が向上するよう
になる。しかも、上記アッセンブリユニットは、前記ダ
クトの一部を構成する部分を有した状態に形成し、この
アッセンブリユニット内のダクト部に回転駆動手段等が
取付られているため、アッセンブリユニットとダクトと
が無駄に重なり合う部分をなくすことが可能となり、そ
の分だけスペース効率が向上するようになる。これらの
結果、コストも低減できる。請求項2の発明において
は、枠体の通風口と膜状部材の開口部を対抗して配置し
ているため、膜状部材のバタツキをなくすことができ
る。また、通風抵抗を上げることなく配置が可能であ
る。また、 請求項3記載の発明においても、上記請求
項1、2記載の発明と同様の効果を奏することができ
る。請求項4記載の発明によれば、熱交換器は枠体内に
挿入された状態で組み付けられる構成となっているか
ら、当該熱交換器を枠体の外部に配置する構成に比べて
装置全体の小型化を実現できる。しかも、熱交換器を組
み付ける際には、当該熱交換器を、枠体が有する左右の
端板の一方に形成された開口部に挿入すれば良いから、
その組み付け作業を簡単化できるようになる。請求項5
記載の発明によれば、枠体内に組み付けられた状態の熱
交換器の両端部が、枠体が有する左右の端板に夫々形成
された開口部及び保持部に保持される構成となっている
から、その保持をシンプルな構造によって確実に行い得
る。請求項6記載の発明によれば、アッセンブリユニッ
トの構成要素である枠体が有する端板が、ダクトの一部
を構成することになるから、その端板とダクトとが無駄
に重なり合う部分をなくすことができ、その分だけアッ
センブリユニット挿入方向のスペース効率が向上するよ
うになる。請求項7記載の発明によれば、枠体において
左右の端板を連結するために必要となる連結板が、膜状
部材の移動を案内するガイド部材として機能するように
なるから、部品点数の削減を図り得る。請求項8記載の
発明によれば、膜状部材により多様な機能を得ることが
できるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0010】図1には自動車用空調装置の全体構成が分
解状態で示され、図2には同装置の全体構成が組立状態
で示されている(但し、図1は斜視図、図2は図1とは
反対側から見た状態の側面図である)。
【0011】これら図1及び図2において、主ダクト1
は、上ケース2及び下ケース3を組合わせた二分割形の
もので、その最上流部には、外気吸込口4a及び内気吸
込口4b、4bを通じて空気を導入するブロワ4(図1
参照)が設けられている。また、主ダクト1内における
ブロワ4の下流側には、ブロワ4による送風空気を冷却
するためのエバポレータ5が配置されている。尚、図示
しないが、ブロワ4には、外気吸込口4a、内気吸込口
4bと対応するようにして内外気切換用のダンパが設け
られている。
【0012】主ダクト1の最下流部には、前部座席の
左、右及び中央の合計3箇所のフェース吹出口(図示せ
ず)に送風するための送風口6a、6b、6cを備えた
分岐ダクト6が取り付けられていると共に、前部座席の
フット吹出口(図示せず)に送風するための送風口7
a、7b及びデフロスタ吹出口(図示せず)に送風する
ための送風口7cを備えたフットデフダクト7が取り付
けられている。
【0013】上記分岐ダクト6及びフットデフダクト7
における主ダクト1との各連結部分には、その主ダクト
1内と連通する複数個ずつの通風口8及び9(図1参
照)が夫々形成されている。尚、これら通風口8、9
は、本発明でいう空気通路部に相当するものである。
【0014】さて、主ダクト1の中央部における前記エ
バポレータ5の下流側位置には、その主ダクト1に対し
一体的に着脱可能なアッセンブリユニット10が配置さ
れるものであり、以下、このアッセンブリユニット10
について図3〜図8も参照しながら説明する。
【0015】図3に示すように、アッセンブリユニット
10の骨格を構成する枠体11は、左右の端板12、1
3間を、縦断面形状が略V字形状をなす連結板14によ
り一体に連結した形状をなし、その上面は前記分岐ダク
ト6及びフットデフダクト7の各通風口8及び9に臨む
ように開口された状態となっている。また、上記連結板
14の前面部(主ダクト1の上流側に位置した部分)及
び後面部には、複数個ずつの通風口15、16が夫々形
成されている。この場合、主ダクト1側には、アッセン
ブリユニット10が装着されたときに、上記枠体11の
左右の端板12、13が入り込む形状の切欠部1a、1
b(図1参照)が形成されており、以て、アッセンブリ
ユニット10の装着状態において上記端板12、13が
主ダクト1の一部を構成する部分として機能するように
なっている。
【0016】枠体11の一方の端板12には、全体とし
て矩形状をなすヒータコア17(熱交換器に相当)が挿
入される矩形状の開口部12xが形成されており、枠体
11内には、この開口部12xを介してヒータコア17
が収納されるようになっている。この場合、枠体11の
一方の端板12に形成された上記開口部12xは、上述
のように矩形状つまりヒータコア17の一方の端部を保
持できる形状に形成されており、また、枠体11の他方
の端板13には、開口部12xと対向した位置に、ヒー
タコア17の他方の端部が挿入される保持部13x
方へ突出するように膨出形成されている。これにより、
枠体11内に組み付けられた状態のヒータコア17は、
その両端部が、当該枠体11が有する左右の端板12及
び13に夫々形成された開口部12x及び保持部13x
に保持されるようになる。
【0017】この場合、ヒータコア17は、連結板14
の前面部(つまり上流側)に対し近接した状態で平行配
置されるものである。また、枠体11は、その連結板1
4の前面部がエバポレータ5に対し若干傾斜した状態
(上部がエバポレータ5側に倒れかかった状態)を呈す
ると共に、その下端部と主ダクト1の内底部との間に所
定の間隙を存した状態で配置されるものである。
【0018】このような配置とされる結果、ヒータコア
17は、エバポレータ5に対し若干傾斜し、且つ主ダク
ト1の内底部との間に所定の間隙を存するような位置関
係に設けられるものである。これにより、エバポレータ
5により冷却された空気が通風口15及びヒータコア1
7を通じて枠体11内に流入するエアミックス通風路
(図2に破線矢印18で示す)と、上記冷却空気が通風
口16を介して枠体11内に流入するバイパス通風路
(図2に破線矢印19で示す)とが形成されるものであ
る。
【0019】尚、上記エアミックス通風路18に対応し
た通風口15及びバイパス通風路19に対応した通風口
16は、夫々本発明でいう空気通路部に相当する。
【0020】枠体11における端板12、13には、合
計4本の巻取軸20〜23の両端を軸受ブッシュ20a
〜23a、20b〜23bを介して支持するための切欠
部12a〜12d、13a〜13d、並びにガイドロー
ラ24の両端を直接的に支持するための透孔12e、1
3eが形成されている。
【0021】この場合、対をなす巻取軸20、21に
は、膜状部材としての送風モード切替用のフィルムダン
パ25(これの具体的形状については後述する)の両端
が連結されるものであり、一方の巻取軸20は、分岐ダ
クト6が有する通風口8の下端部と対向した位置に設け
られ、他方の巻取軸21は、フットデフダクト7が有す
る通風口9の下端部と対向した位置に設けられる。ま
た、ガイドローラ24は、フィルムダンパ25をV字状
に屈曲させた状態でガイドするためのもので、上記通風
口8及び9の各上端部間の中間位置に設けられる。これ
により、フィルムダンパ25は、上記通風口8、9と対
向した状態で掛け渡されることになる。
【0022】一方、対をなす巻取軸22、23には、膜
状部材としてのエアミックス用のフィルムダンパ26
(これの具体的形状については後述する)の両端が連結
されるものであり、一方の巻取軸22は、連結板14の
前面部に形成された通風口15の上端部と対向した位置
に設けられ、他方の巻取軸23は、連結板14の後面部
に形成された通風口16の上端部と対向した位置に設け
られる。これにより、フィルムダンパ26は、連結板1
4に沿った状態でV字状に屈曲し、且つ上記通風口1
5、16と対向した状態で掛け渡されることになる。
【0023】巻取軸20〜23の各一端部には、プーリ
20c〜23cが回り止め状態で取り付けられるもので
あり、プーリ20c及び21c間、プーリ22c及び2
3c間には、動力伝達手段としてのワイヤ27、28が
張設される。また、巻取軸20、23の各他端部には、
本発明でいう回転駆動手段としてのモータ29、30の
各回転軸が連結されている。この場合、モータ29、3
0の正逆回転により巻取軸20、23が回転されるのに
応じて、巻取軸21、22もワイヤ27、28を介して
同期回転されるもであり、従って、モータ29、30
の正逆回転に応じてフィルムダンパ25、26を往復移
動させることができる。
【0024】尚、上記モータ29、30をステップモー
タにより構成する場合には、フィルムダンパ25、26
の移動量の制御をフィードフォワード制御することが可
能であるが、モータ29、30を通常のDCモータ或は
超音波モータなどにより構成する場合には、フィルムダ
ンパ25、26の移動位置を検出する位置検出手段を設
け、この位置検出手段の出力に基づいてフィルムダンパ
25、26の移動量をフィードバック制御する必要があ
る。この場合の位置検出手段としては、光センサとフィ
ルムダンパ25、26側に設けた透孔、或は不透明マー
ク部、若しくはバーコードとの組合わせ、磁気センサと
フィルムダンパ25、26側に設けた磁性体との組合わ
せ、超音波センサ或はリミットスイッチとフィルムダン
パ25、26側に設けた透孔との組合わせなど種々考え
られる。
【0025】以上のようにして、枠体11に対し、ヒー
タコア17、プーリ20c〜23cを備えた巻取軸20
〜23、ガイドローラ24、フィルムダンパ25、2
6、ワイヤ27、28、モータ29、30などを取り付
けることにより、アッセンブリユニット10が構成され
るものであるが、以下においてはフィルムダンパ25、
26の具体的構成について説明しておく。
【0026】フィルムダンパ25、26は、可撓性のポ
リエステル樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイ
ド)などによって矩形状に構成されたもので、夫々図
4、図5に示すような形状となっている。
【0027】図4に示す送風モード切替用のフィルムダ
ンパ25は、通風口8及び9と夫々選択的に対向されて
それらの開度を調整する複数個ずつの開口部25a及び
25bを有すると共に、両端に複数個ずつの位置決め用
孔部25c及び取付用孔部25dを有する。図5に示す
エアミックス用のフィルムダンパ26は、通風口15及
び16と夫々選択的に対向されてそれらの開度を調整す
る複数個ずつの開口部26a及び26bを有すると共
に、両端に複数個ずつの位置決め用孔部26c及び取付
用孔部26dを交互配置状に有する。
【0028】以下においては、これらフィルムダンパ2
5、26の巻取軸20〜23に対する連結構造について
説明するが、その連結構造は各々同一であるから、フィ
ルムダンパ25及び巻取軸20間の連結構造を例にして
説明することにする。
【0029】図6、図7に示すように、巻取軸20は、
軸本体31とフィルム押え32との間にフィルムダンパ
25の端部を挟み込む構成となっている。この場合、軸
本体31側には、フィルムダンパ25の位置決め用孔部
25c内に嵌まり込む複数個の位置決め突起31aと、
内部に係合用段部を有する複数個の係合孔31bとが交
互に形成されている。また、フィルム押え32側には、
上記位置決め突起31aと嵌合される複数個の孔部32
aと、前記フィルムダンパ25の取付用孔部25dを介
して上記係合孔31b内に入り込んで抜止め状態で係合
される複数個の係合爪32bとが形成されている。
【0030】以上要するに、上記した実施例は、巻取軸
20〜23、フィルムダンパ25、26、ワイヤ27、
28、モータ29、30などを予めアッセンブリユニッ
ト10として組立てた状態とし、斯様なアッセンブリユ
ニット10を主ダクト1に対し着脱する構成としたこと
に特徴を有し、また、アッセンブリユニット10の装着
状態において当該アッセンブリユニット10の骨格を
構成する枠体11が有する左右の端板12、13が主ダ
クト1の一部を構成する部分として機能するようにした
ことにも特徴を有する。
【0031】この場合、アッセンブリユニット10を組
立てる作業は、巻取軸20〜23、フィルムダンパ2
5、26、ワイヤ27、28、モータ29、30などを
比較的大形状の部品である主ダクト1に対し個々に取り
付ける場合に比べて、各組立部品の取り回しが楽になっ
て簡単化するようになり、また、最終的な組立を行う場
合には、斯様なアッセンブリユニット10を主ダクト1
内に配置するだけで良いから、総じて全体の組立作業性
が向上するようになる。さらに、アッセンブリユニット
10にあっては、その骨格をなす枠体11が有する端板
12、13が、主ダクト1の一部を構成することになる
から、端板12、13と主ダクト1とが無駄に重なり合
う部分をなくすことができ、その分だけアッセンブリユ
ニット挿入方向のスペース効率が向上するようになる。
【0032】しかも、フィルムダンパ25、26の破損
やワイヤ27、28の切断などの故障が発生した場合に
は、アッセンブリユニット10ごと取り外して故障箇所
の修理を行ったり、或はアッセンブリユニット10全体
を交換するという作業を行えば良いからメンテナンス性
が向上するようになる。
【0033】また、アッセンブリユニット10は、これ
を異なる車種の自動車間で共通部品化することも容易に
行い得るようになる。具体的には、実際には、車種毎に
空調装置の搭載スペースが異なるという状況下にある
が、このような搭載スペースの相違に対しては、主ダク
ト1を構成する上ケース2、下ケース3、分岐ダクト
6、フットデフダクト7の形状のみを変更することで対
応可能であって、アッセンブリユニット10をそのまま
共用化できるものであり、以て量産効果によるコストダ
ウンをも期待できるようになる。ヒータコア17は、枠
体11内に挿入された状態で組み付けられる構成となっ
ているから、当該ヒータコア17を枠体11の外部に配
置する構成に比べて装置全体の小型化を実現できる。し
かも、ヒータコア17を組み付ける際には、当該ヒータ
コア17を、枠体11が有する端板12に形成された開
口部12xに挿入すれば良いから、その組み付け作業を
簡単化できるようになる。この場合、枠体11内に組み
付けられた状態のヒータコア17の両端部が、枠体11
が有する左右の端板に夫々形成された開口部12x及び
保持部13xに保持される構成となっているから、その
保持をシンプルな構造によって確実に行い得るようにな
る。さらに、枠体11において左右の端板12、13を
連結するために必要となる連結板14が、膜状部材25
の移動を案内するガイド部材として機能するようになる
から、部品点数の削減を図り得るようになる。
【0034】尚、上記実施例において、各フィルムダン
パ25、26をその移動方向に沿って二分割し、各分割
フィルムダンパの移動を独立制御する構成としても良い
ものである。また、上記実施例では、アッセンブリユニ
ット10にヒータコア17を含む構成としたが、少なく
とも巻取軸20〜23、フィルムダンパ25、26、ワ
イヤ27、28を含むアッセンブリユニットを構成すれ
ば良いものである。さらに、巻取軸20〜23を夫々と
1対1で対応されたモータにより駆動する構成としても
良いものであり、この場合にはワイヤ27,28は不要
になる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の分解斜視図
【図2】組立状態で示す全体の側面図
【図3】アッセンブリユニットを分解した状態で示す斜
視図
【図4】送風モード切替用のフィルムダンパの正面図
【図5】エアミックス用のフィルムダンパの正面図
【図6】巻取軸及びフィルムダンパの要部を分解状態で
示す斜視図
【図7】巻取軸及びフィルムダンパの要部を組立状態で
示す縦断面図
【符号の説明】
図面中、1は主ダクト、4はブロワ、5はエバポレー
タ、6は分岐ダクト、7はフットデフダクト、8、9は
通風口(空気通路部)、10はアッセンブリユニット、
11は枠体、12、13は端板、12xは開口部、13
xは保持部、14は連結板、15、16は通風口(空気
通路部)、17はヒータコア(熱交換器)、20〜23
は巻取軸、25、26はフィルムダンパ(膜状部材)、
27、28はワイヤ、29、30はモータ(回転駆動手
段)を示す。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)空気通路部が形成されたダクト
    と、 (b)前記ダクト内に配置され、前記ダクトの一部を構
    成する左右の端板を有する枠体と、 (c)前記枠体に移動可能に設けられ、内部に複数個の
    開口部を有し、その移動に応じて前記空気通路部の開度
    を変化させる膜状部材と、 (c)この膜状部材の両端に連結され自身の回転に応じ
    て上記膜状部材を正逆方向へ選択的に移動させる一対の
    巻取軸と、 (d)これら巻取軸を駆動するための回転駆動手段とを
    備え、 (e)少なくとも前記膜状部材、巻取軸及び回転駆動手
    段を前記枠体に組付け、前記ダクトに対し一体的に着脱
    可能なアッセンブリユニットとして構成し、前記膜状部材は一対の巻取軸により巻取られた状態で前
    記アッセンブリユニットに配置されている ことを特徴と
    する車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記枠体は前記左右の端板の間に、複数
    個の通風口が設けられた連結板を有し、前記膜状部材は
    前記開口部が前記通風口と対抗した状態で掛け渡されて
    いることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記アッセンブリユニットは、左右の端
    板を有する枠体に前記膜状部材、巻取軸、回転駆動手段
    及び熱交換器を組み付けて構成されることを特徴とする
    請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用空調装置におい
    て、 前記枠体が有する左右の端板の一方には、前記熱交換器
    を組み付ける際に当該熱交換器を上記枠体内に挿入する
    ための開口部が形成されていることを特徴とする車両用
    空調装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車両用空調装置におい
    て、 前記枠体が有する左右の端板の一方に形成された前記開
    口部は、前記熱交換器の一方の端部を保持できる形状に
    形成され、 前記枠体が有する左右の端板の他方には、前記開口部と
    対向した位置に前記熱交換器の他方の端部を保持する保
    持部が外方へ突出するように膨出形成されていることを
    特徴とする車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5の何れかに記載の車両
    用空調装置において、 前記アッセンブリユニットにおける前記ダクトの一部を
    構成する部分は、前記枠体が有する前記端板であること
    を特徴とする車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6の何れかに記載の車両
    用空調装置において、 前記枠体は、左右の端板間を縦断面形状が略V字形状の
    連結板により一体に連結した形状に形成されると共に、
    当該連結板には前記空気通路部が形成され、 前記膜状部材は、前記連結板に沿った位置に前記空気通
    路部と対向した状態でV字状に屈曲された状態で配置さ
    れることを特徴とする車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記膜状部材は、前記ダクト内の空気温
    度を調節する機能と、前記空気通路部を切り換える機能
    とを有することを特徴とする請求項1ないし7記載の車
    両用空調装置。
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