JP3360278B2 - カバー付きチェーン - Google Patents

カバー付きチェーン

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JP3360278B2
JP3360278B2 JP32595696A JP32595696A JP3360278B2 JP 3360278 B2 JP3360278 B2 JP 3360278B2 JP 32595696 A JP32595696 A JP 32595696A JP 32595696 A JP32595696 A JP 32595696A JP 3360278 B2 JP3360278 B2 JP 3360278B2
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伸児 植木
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太和チエン機工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベアチェーン
などとして用いられるカバー付きのチェーン、特にチェ
ーンが鋼製又はステンレス鋼製のチェーンからなるカバ
ー付きのチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】リンク同士をピンにて連結して構成され
たチェーン、例えば図8に示すようなローラーチェーン
(51)を用いたチェーンコンベアでは、チェーン(51)
がむき出し状態に露出しないようにして外観を美しいも
のにするため、あるいは、搬送物がチェーン(51)との
直接接触により傷付かないようにするため、チェーン
(51)にチェーンカバーが付けられることがある。この
チェーンカバーは、普通、多数のカバーピースからな
り、これらカバーピースをチェーン長手方向に沿って一
列配置状態にして個々にチェーン(51)に取り付け、チ
ェーン(51)を屈曲自在にカバーする構成となされる。
【0003】チェーンカバーを構成する個々のカバーピ
ースは、チェーンの屈曲時に外周となる側を覆うトップ
カバー部と、チェーンの両側面を覆う一対のサイドカバ
ー部とを備えたチャンネル状のもので、ローラーチェー
ン(51)の長手方向に、外リンクプレート(52)1つに
対しカバーピース1つの割合で、即ち2ピッチ(隣り合
うピン(53)(53)間を1ピッチとする)単位で、チェ
ーン(51)の対応外リンクプレート(52)に係止させて
取り付ける構成となされている。
【0004】しかしながら、カバーピースを上記のよう
に2ピッチ単位でチェーン(51)に取り付ける構造で
は、カバーピースの取付けによって、チェーン(51)の
屈曲がその長手方向の1つおきのピン位置において規制
されるため、1つおきのピン位置においてしか屈曲が許
容されない。そのため、チェーン(51)を屈曲させた際
の屈曲部の許容最大曲率半径を大きなものにしてしま
い、スプロケットの大型化を招く欠点がある。また、こ
のカバー付きチェーンを屈曲させた際、その屈曲部が多
角形状をなして滑らかな曲線状に屈曲されなくなる欠点
もある。
【0005】そこで、近時、カバーピースをチェーン
(51)に1ピッチ単位で外リンクプレート(52)に係止
させて取り付け、すべてのピン位置でチェーンの屈曲が
許容されるように構成されたチェーンカバーが提案され
ている(特開平8−231017号公報)。このチェー
ンカバーは、異なる2種類のカバーピースを備えてい
る。第1のカバーピースは、そのサイドカバー部内面に
チェーン長手方向の一方の側に開放された半円弧状の係
止用内方突出部を有し、該半円弧状の係止用内方突出部
内にチェーン(51)の外リンクプレート(52)の長手方
向の一方半部が嵌合されて係止されるようになされてい
る。また、第2カバーピースは、サイドカバー部内面に
チェーン長手方向の他方の側に開放された半円弧状の係
止用内方突出部を有し、該半円弧状の内方突出部内にチ
ェーン(51)の外リンクプレート(52)の長手方向の他
方半部が嵌合されて係止されるようになされている。そ
して、これら第1及び第2の2種類のカバーピースが、
チェーン(51)に沿って多数、交互配置状態にされ、外
リンクプレート1つに対しカバーピース2つの割合で、
即ち、1ピッチ単位でチェーン(51)に取り付けられる
ようになされている。
【0006】また、チェーンにカバーを取り付けるとい
うタイプのものではないが、オフセットリンクタイプの
チェーンにおいて、オフセットリンクとして、フラット
なトップ部が一体成形により備えられたエンジニアリン
グプラスチック製のオフセットリンクを使用し、このプ
ラスチック製オフセットリンクを金属製のピンで連結し
ていったものも提供されている。このプラスチックチェ
ーンでは、それ自体で、チェーンにカバーを付けるのと
遜色のない美しい外観を呈し、また搬送物に傷を付ける
こともなく、更にすべてのピン位置でチェーンの屈曲が
許容される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まず、
上記のチェーンカバーは、カバーピースの取付け作業が
非常に厄介で、手間がかかるという欠点がある。即ち、
第1、第2のカバーピースのいずれもがそうであるが、
カバーピースの半円弧状の係止用内方突出部内にチェー
ン(51)の外リンクプレート(52)の長手方向の一方半
部を嵌合させる際、この外リンクプレート(52)の隣り
に位置する外リンクプレート(52)が嵌合の妨げとな
る。そのため、チェーン(51)を屈曲させてカバーピー
スを嵌合したのちチェーン(51)を真っ直ぐに戻すとい
う「知恵の輪」式の取付け操作を、各ピン位置ごとに繰
り返しながらカバーピースの取付けを行っていく必要が
あり、これが、カバーピースの取付け作業を非常に厄介
で手間にかかるものにしてしまう。
【0008】しかも、上記チェーンカバーは、チェーン
(51)の外リンクプレート(52)の長手方向の一方の側
に嵌合されて係止される第1のカバーピースと、外リン
クプレート(52)の長手方向の他方の側に嵌合されて係
止される第2のカバーピースとの、構造の異なる2種類
のカバーピースの組み合わせからなるものであるから、
第1、第2のカバーピースを個別に製作して用意しなけ
ればならず、コストが高くつくという欠点もある。
【0009】また、上記プラスチックチェーンでは、上
述の利点を有する一方で、鋼製チェーンに比べ、引張り
破壊強度、許容張力がともにはるかに低いという欠点が
ある。そのため、チェーン強度上の理由から機長を長く
することができず、搬送距離を大きくするには、プラス
チックチェーンによるコンベアを長手方向に配列してい
く必要があり、その場合、多くのチェーン駆動部を必要
とし、設備のコスト高を招いてしまう。
【0010】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
み、プラスチック製に比べはるかに高い引張り強度を備
えた鋼製又はステンレス鋼製のチェーンを用い、これに
チェーンカバーピースをチェーン1ピッチ単位で取り付
ける構造のカバー付きチェーンを対象とし、そのような
カバー付きチェーンにおいて、チェーンへのカバーピー
スの取付けが非常に容易で取付け作業労力を大幅に軽減
することができ、しかも、チェーンカバーを構成する各
カバーピースの部品共通化をなし得てコストダウンを図
ることができる構造のカバー付きチェーンを提供するこ
とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題において、本発
明者は、従来の標準チェーンが、図8に示されるよう
に、構造的に外リンクプレート(52)にしかカバーピー
スの係止部を確保し得ない構造となっていること、即
ち、リンクプレート同士を連結するピン(53)の端部
は、この端部を利用してカバーピースを取り付け得るほ
どには側方に突出されていない構造となっていることに
上記課題を生じるそもそもの原因があることに着目し、
本発明を完成させた。
【0012】即ち、上記課題は、リンク同士をピンにて
連結して構成された鋼製又はステンレス鋼製のチェーン
と、該チェーンを屈曲自在にカバーするチェーンカバー
とが備えられたカバー付きチェーンであって、前記チェ
ーンカバーは、チェーンを1ピッチ単位でカバーしてい
く多数のカバーピースからなり、各カバーピースは、チ
ェーンの屈曲時外周となる側を覆うトップカバー部と、
チェーンの両側面を覆う一対のサイドカバー部とを備
え、前記チェーンの各ピンの両端部はそれぞれ側方に所
定長さ延長して突出され、前記カバーピースの両サイド
カバー部の内面部間の間隔距離は、チェーンのピンの長
さよりも小さく設定されると共に、両サイドカバー部に
はそれぞれ、チェーンのピンの突出端部を嵌合させるピ
ン嵌合孔が設けられ、両サイドカバー部の内面にはそれ
ぞれ、ピン嵌合孔からサイドカバー部先端に向けて延ば
されサイドカバー部先端において開口されたピン端導入
ガイド溝が設けられ、両ピン端導入ガイド溝は、その先
端開口部においてその底面部間の間隔距離がチェーンの
ピンの長さと同等ないしはピン長さよりも大きく設定さ
れると共に、ピン嵌合孔に向けてその底面部間の間隔距
離をチェーンのピンの長さよりも小さくしていくように
底面が傾斜され、チェーンのピンの両突出端部を両サイ
ドカバー部内面のピン端導入ガイド溝の先端開口部を通
じて溝内方に導入させていくことによって両サイドカバ
ー部を外方に弾性的に撓み変形させ、両サイドカバー部
の弾性復帰によってピンの両突出端部をピン嵌合孔内に
嵌合させて、各カバーピースをチェーンに取り付ける構
成となされていることを特徴とするカバー付きチェーン
によって解決される。
【0013】このカバー付きチェーンでは、チェーンカ
バーがチェーンを1ピッチ単位でカバーしていく多数の
カバーピースからなるカバー付きチェーンにおいて、チ
ェーンの各ピンの両端部はそれぞれ側方に所定長さ延長
して突出されている。そして、カバーピースの両サイド
カバー部の内面部間の間隔距離はチェーンのピンの長さ
よりも小さく設定されると共に、両サイドカバー部には
それぞれ、チェーンのピンの突出端部を嵌合させるピン
嵌合孔が設けられて、チェーンのピンの両突出端部をカ
バーピースの両サイドカバー部のピン嵌合孔内に嵌合さ
せてカバーピースをチェーンに保持せしめる構成となさ
れている。従って、カバーピースは不本意に脱落してし
まうことなくそれ単独でしっかりとチェーンに保持され
る。
【0014】そして、カバーピースの両サイドカバー部
の内面にはそれぞれ、ピン嵌合孔からサイドカバー部先
端に向けて延ばされサイドカバー部先端において開口さ
れたピン端導入ガイド溝が設けられている。両ピン端導
入ガイド溝は、その先端開口部においてその底面部間の
間隔距離がチェーンのピンの長さと同等ないしはピン長
さよりも大きく設定されると共に、ピン嵌合孔に向けて
その底面部間の間隔距離をチェーンのピンの長さよりも
小さくしていくように底面が傾斜されている。従って、
カバーピースの取付けは、チェーンを例えば真っ直ぐに
延ばしたまま、カバーピースの両サイドカバー内面のピ
ン端導入ガイド溝の先端開口部を通じて、チェーンのピ
ンの両突出端部をピン端導入ガイド溝内に存置させ、そ
して、カバーピースをそのままチェーンのピン側に強制
的に押し込んでいくだけでよい。この押込みにより、チ
ェーンのピンの突出端部は、カバーピースサイドカバー
部のピン端導入ガイド溝に案内されながらピン嵌合孔に
向かい、その過程で両サイドカバー部を外方に弾性的に
撓み変形させ、そして、チェーンのピン突出端部がピン
嵌合孔に達したところで両サイドカバー部が弾性復帰
し、チェーンのピンの両突出端部がカバーピースのピン
嵌合孔内に嵌合され、カバーピースの取付けが達せられ
る。
【0015】更にまた、1ピッチ単位のカバー構造にお
いて、各カバーピースは、チェーンの各ピンの上記両端
突出端部を利用して取り付けられるものとなされている
ことにより、各カバーピースのピン嵌合部構造が共通化
され、従って、チェーンカバーを構成する各カバーピー
スの部品共通化を図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1な
いし図7に基づいて説明する。図5に示すカバー付きチ
ェーンは、搬送用チェーンとしてチェーンコンベアに用
いられるもので、(1)はチェーン、(2)はチェーン
カバーである。
【0017】チェーン(1)は、図7に示すように、リ
ンクプレート(3)(6)同士をピン(7)にて連結し
ていったもので、本実施形態のチェーン(1)は、一対
の内リンクプレート(3)(3)がブッシュ(4)
(4)で結合され、ブッシュ(4)の外周側にローラー
(5)が回転自在に嵌められたローラーリンクと、一対
の外リンクプレート(6)(6)がピン(7)(7)で
結合されたピンリンクとを、ピン(7)をブッシュ
(4)に通して交互につないで連結していった単列ロー
ラーチェーンによる。該チェーン(1)は、一つの駆動
部で長いコンベア機長を実現しうるよう、プラスチック
チェーンに比べてはるかに高い引張り強度を発揮し得る
鋼製又はステンレス鋼製のチェーンからなる。
【0018】このチェーン(1)において、ピン(7)
は、図7(ロ)(ハ)に示すように、その両端部(7a)
(7a)が、外リンクプレート(6)の外面から、図8に
示す標準ローラーチェーン(51)のピン(53)の場合よ
りも大きく所定長さ側方に延長して突出されている。な
お、外リンクプレート(6)とピン(7)とは、外リン
クプレート(6)に設けられたピン差込み孔(6a)にピ
ン(7)を圧入して結合一体化されている。
【0019】一方、チェーンカバー(2)は、図5に示
すように、チェーン(1)を1ピッチ単位でカバーして
いく多数のカバーピース(9)…からなる。
【0020】各カバーピース(9)は、許容張力の大き
な鋼製あるいはステンレス鋼製のチェーンに樹脂のソフ
ト感を与えるべく、プラスチック製の一体品からなり、
図3及び図4に示すように、チェーン(1)の屈曲時外
周となる側を覆うトップカバー部(10)と、チェーン
(1)の両側面を覆う一対のサイドカバー部(11)(1
1)とを備えたチャンネル形状の部材である。なお、カ
バーピースはアルミニウム等の金属製のものであっても
よい。
【0021】各カバーピース(9)において、その両サ
イドカバー部(11)(11)の内面部間の間隔距離は、チ
ェーン(1)のピン(7)の長さよりも小さく設定さ
れ、両サイドカバー部(11)(11)にはそれぞれチェー
ン(1)のピン(7)の各突出端部(7a)(7a)を嵌合
させる円形のピン嵌合孔(12)(12)が左右同一軸線状
に設けられている。このピン嵌合孔(12)(12)内にチ
ェーン(1)のピン(7)の突出端部(7a)(7a)を嵌
合配置することにより、チェーン(1)にカバーピース
(9)が取り付けられる。
【0022】このように、カバーピース(9)を、チェ
ーン(1)のピン(7)の外周面とカバーピースサイド
カバー部(11)のピン嵌合孔(12)内の周壁面との接触
によって保持する構造とすることで、従来のように外リ
ンクプレート(52)(図8参照)の外周部にカバーピー
スを接触嵌合係止せしめる構造の場合に比べて、かかる
接触部分をチェーン(1)の屈曲中心であるピン軸芯位
置に接近配置させることができ、カバーピース(9)を
チェーン(1)に保持させるための接触面積も減少でき
て、カバーピース(9)を取り付けたチェーン(1)の
屈曲抵抗の増加を低く抑え得る。しかも、カバーピース
(9)…は、チェーン(1)を1ピッチ単位でカバーす
る構成であることを前提とし、チェーン(1)の各ピン
(7)の突出端部(7a)(7a)を利用してチェーン
(1)に取り付ける構成としているから、各カバーピー
ス(9)のピン嵌合部構造を共通化し得て、チェーンカ
バー(2)を構成する各カバーピース(9)…を一種類
となしうる。
【0023】ところで、上記のように、チェーンピン
(7)の両突出端部(7a)(7a)をカバーピース(9)
の両ピン嵌合孔(12)内に嵌合保持させる構造におい
て、この取付けをいかに行うかが問題となる。即ち、最
も一般的に考えられる取付け方法は、カバーピース
(9)の両サイドカバー部(11)(11)を人手によって
外方に弾性的に撓み変形させ、その状態でチェーン
(1)に組み付け、そして、両サイドカバー部(11)
(11)を弾性復帰させて、ピン嵌合孔(12)(12)内に
ピン(7)の突出端部(7a)(7a)を嵌合する方法であ
る。しかしながら、このようなやり方では、人手にてサ
イドカバー部(11)(11)を開く厄介さがつきまとうの
みならず、ピン嵌合孔(12)(12)内にピン(7)の突
出端部(7a)を的を外すことなく嵌合させることの困難
性もあり、カバーピースの効率的な取付けを到底実現し
えない。特に、上記のようなチャンネル形状のカバーピ
ース(2)の場合、人手にてサイドカバー部(11)(1
1)を開くのは至難である。
【0024】そこで、これを容易に行い得るようにすべ
く、本発明のカバー付きチェーンは、次のような更なる
手段を備える。即ち、図4に示すように、カバーピース
(9)の両サイドカバー部(11)の内面にはそれぞれ、
ピン嵌合孔(12)からサイドカバー部(11)の先端に向
けて延ばされ同サイドカバー部(11)の先端において開
口(13a )されたピン端導入ガイド溝(13)が設けられ
ている。そして、両ピン端導入ガイド溝(13)(13)
は、その先端開口部(13a )(13a )においてその底面
部間の間隔距離がチェーン(1)のピン(7)の長さと
同等ないしはそれよりも大きく設定され、ピン嵌合孔
(12)(12)に向けてその底面部間の間隔距離をチェー
ン(1)のピン(7)の長さよりも小さくしていくよう
に底面(13a)が傾斜されている。
【0025】このような手段の採用により、チェーン
(1)へのカバーピース(9)の取付けは、次のように
して極めて容易にかつ効率的に達せられる。即ち、図1
(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)に示すように、カバ
ーピース(9)の両サイドカバー部(11)(11)の内面
のピン端導入ガイド溝(13)(13)の先端開口部(13
a)(13a )を通じて、チェーン(1)のピン(7)の
両突出端部(7a)(7a)をピン端導入ガイド溝(13)
(13)内に存置させ、そして、カバーピース(9)をそ
のままチェーン(1)のピン(7)側に強制的に押し込
んでいく。この押込みにより、図1(ロ)(ハ)及び図
2(ロ)(ハ)に示すように、チェーン(1)のピン
(7)の突出端部(7a)(7a)は、カバーピースサイド
カバー部(11)(11)のピン端導入ガイド溝(13)(1
3)に案内されながらピン嵌合孔(12)(12)に向か
い、その過程でピン(7)が両サイドカバー部(11)
(11)を外方に弾性的に撓み変形させる。そして、チェ
ーン(1)のピン突出端部(7a)(7a)がピン嵌合孔
(12)(12)に達したところで両サイドカバー部(11)
(11)が弾性復帰し、チェーン(1)のピン(7)の両
突出端部(7a)(7a)がカバーピース(9)の両ピン嵌
合孔(12)(12)内に嵌合され、カバーピース(9)の
取付けが達せられる。このように、カバーピース(9)
の両サイドカバー部(11)(11)を人手により無理やり
困難を顧みずこじ開く必要もなく、また、開き過ぎによ
るカバーピース(9)の割れの心配もなく、また、チェ
ーン(1)のピン突出端部(7a)(7a)を的を外すこと
なく確実かつ容易にピン嵌合孔(12)(12)に嵌合する
ことができる。
【0026】また、本実施形態のカバー付きチェーンで
は、図1(ハ)及び図4(イ)(ロ)に示すように、カ
バーピース(9)のトップカバー部(10)の内面部に、
左右の内リンクプレート(3)(3)間に摺動自在に突
出される位置決め用の突起(14)が設けられており、チ
ェーン(1)への取付け状態において、この突起(14)
が左右の内リンクプレート(3)(3)間に突出され、
側方へのカバーピース(9)のガタツキが規制されるよ
うになされている。そして、カバーピース(9)の両サ
イドカバー部(11)(11)の内面部間の間隔距離は、チ
ェーン(1)の左右の外リンクプレート(3)の外面間
の間隔距離よりも若干大きく設定されており、上記突起
(14)の位置決め作用により、サイドカバー部(11)
(11)と外リンクプレート(6)とが接触しないか、又
は、接触するなら軽く接触する程度に保持され、カバー
ピース(9)とチェーン(1)との摩擦抵抗を低減し
て、チェーン(1)の屈曲が力学的抵抗少なく行われる
ようにされている。
【0027】更に、本実施形態における各カバーピース
(9)は、図4(ロ)に示すように、そのサイドカバー
部(11)(11)のチェーン長手方向の一方の端縁部(11
a )がピン嵌合孔(12)の軸芯を中心とする凸円弧状に
成形されると共に、チェーン長手方向の他方の端縁部
(11b )が凸円弧状端部(11a )に対応する凹円弧状に
成形されて、図2に示すように、前後方向に隣り合うカ
バーピース(9)…同士がこれら凹凸円弧端縁部(11a
)(11b )を嵌合させるようにしてチェーン(1)に
取り付けられるものとなされ、図5に示すようにチェー
ン(1)を直線状にしても、また、図6に示すようにス
プロケット周回時のように屈曲状にしても、カバーピー
ス(9)のサイドカバー部(11)(11)間からチェーン
(1)が露出しないように構成されている。しかも、カ
バーピース(9)のトップカバー部(10)の外面は平坦
に形成され、チェーン直線状態において、隣り合うカバ
ーピース (9)のトップカバー部(10)同士の外面が
荷受け面として前後方向に連続した平坦面を形成するよ
うになされる一方、トップカバー部(10)のチェーン長
手方向の一方の側、即ち、サイドカバー部(11)の突円
弧状端縁部(11a )側には、隣接するカバーピースのト
ップカバー部(10)の内面側に突出される薄肉の目隠し
延長板部(15)が一体に連接されており、図6に示すス
プロケット周回時のようにチェーン(1)が屈曲された
際にも、この目隠し延長板部(15)の隠蔽作用によっ
て、隣り合うカバーピースのトップカバー部(10)間か
らチェーン(1)が露出しないようにされている。この
ようなチェーン露出防止機構により、安全性向上、美観
向上、ゴミ等のかみ込み防止を果たし得る。
【0028】上記のようなチェーン露出防止機構を採用
するカバー付きチェーン(1)において、本実施形態で
は、各カバーピース(9)の取付けを容易なものにすべ
く、図2、図4に示すように、カバーピース(9)のサ
イドカバー部(11)の凹円弧状端縁部(11b )が、その
先端側において肉除去(16)され、隣のカバーピース
(9)のサイドカバー部(11)の凸円弧状端縁部(11a
)側に深く回り込まないようにされている。しかも、
ピン端導入ガイド溝(13)はその先端開口(13a )側が
ピン嵌合孔(12)の直径よりも幅広く形成されている。
また、目隠し延長板部(15)は、トップカバー部(10)
のチェーン長手方向における、サイドカバー部(11)の
凸円弧状端部(11a )の側において連接された構造とさ
れている。これにより、チェーン(1)へのカバーピー
ス(9)の取付けは、図2に示すように、最初のカバー
ピース(9)をチェーン(1)に取付けたのち、そのカ
バーピース(9)の目隠し延長板部(15)及び凸円弧状
端部(11a )の存在する側に位置する次のピン(7)を
取付け対象として次のカバーピース(9)をチェーン
(1)を屈曲させることなく取り付けていくという操作
を繰り返すことにより、チェーン(1)へのカバーピー
ス(9)の取付けが困難なくかつ効率良く遂行されてい
く。
【0029】更に、本実施形態では、カバーピース
(9)の両サイドカバー部(11)(11)は、チェーン
(1)へのカバーピース(9)の取付け状態において、
その先端部がチェーン(1)から突出される長さに設計
されており、このサイドカバー部(11)(11)の先端部
を摺動支持することでチェーン(1)を支持しうるよう
になされており、直接にチェーン(1)を支持すること
による騒音、振動等を抑制し得る。
【0030】以上に、本発明の一実施形態を説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、発明思
想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例え
ば、本発明のカバー付きチェーンは、チェーンコンベア
のような搬送用に限定されるものではなく、吊上げ用チ
ェーン、あるいは、各種動力伝達用チェーンなどにも適
用されてよい。また、チェーンは、単列ローラーチェー
ンに限られるものではなく、複数列でもよく、ブッシュ
ドチェーンやリーフチェーン、サイレントチェーンな
ど、各種のチェーンであってよい。要は、リンク同士を
ピンにて連結していった構造のものであればよい。
【0031】
【発明の効果】上述の次第で、本発明のカバー付きチェ
ーンは、チェーンとして、鋼製又はステンレス鋼製のチ
ェーンを用い、この鋼製又はステンレス鋼製のチェーン
を、多数のカバーピースからなるチェーンカバーにて屈
曲自在にカバーしたものであるから、プラスチックチェ
ーンの場合に比べてはるかに高い引張り強度を発揮する
ことができ、従って、コンベアチェーンとして用いるよ
うな場合、一つの駆動部で長いコンベアー機長を実現す
ることができ、しかも、チェーンがカバーに覆われてむ
き出し状態に露出せず美しい外観を呈する。
【0032】また、チェーンカバーが、チェーンを1ピ
ッチ単位でカバーしていく多数のカバーピースからなる
ものであるから、チェーンはそのすべてのピン位置で屈
曲を許容されて、チェーンを屈曲させた際の屈曲部の許
容最大曲率半径を小さくすることができる。従って、チ
ェーンを周回させるスプロケットの小形化を図ることが
できると共に、チェーンを屈曲させた際にその屈曲部を
なめらかな曲線状となし得る。
【0033】しかも、そのようなカバー付きチェーンに
おいて、チェーンの各ピンの両端部はそれぞれ側方に所
定長さ延長して突出されている。そして、カバーピース
の両サイドカバー部の内面部間の間隔距離はチェーンの
ピンの長さよりも小さく設定されると共に、両サイドカ
バー部にはそれぞれ、チェーンのピンの突出端部を嵌合
させるピン嵌合孔が設けられて、チェーンのピンの両突
出端部をカバーピースの両サイドカバー部のピン嵌合孔
内に嵌合させてカバーピースをチェーンに保持せしめる
構成となされている。従って、各カバーピースを不本意
に脱落させてしまうことなくしっかりとチェーンに取り
付けることができる。
【0034】また、チェーンのピンをカバーピースの両
サイドカバー部のピン嵌合孔内に嵌合させてカバーピー
スをチェーンに保持させるものであり、カバーピース
は、チェーンのピンの外周面とカバーピースサイドカバ
ー部のピン嵌合孔内の周壁面との接触によって保持され
るものであるから、この接触部分がチェーンの屈曲中心
であるピン軸芯位置に接近配置されると共に、カバーピ
ースをチェーンに保持させるための接触面積は減少され
て、従来の外リンクプレートの外周部嵌合係止形式のも
のに比べて、カバーピースを取り付けたチェーンの屈曲
抵抗の増加を低く抑制することができる。
【0035】そして更に、カバーピースの両サイドカバ
ー部の内面にはそれぞれ、ピン嵌合孔からサイドカバー
部先端に向けて延ばされサイドカバー部先端において開
口されたピン端導入ガイド溝が設けられ、両ピン端導入
ガイド溝は、その先端開口部においてその底面部間の間
隔距離がチェーンのピンの長さと同等ないしはピン長さ
よりも大きく設定されると共に、ピン嵌合孔に向けてそ
の底面部間の間隔距離をチェーンのピンの長さよりも小
さくしていくように底面が傾斜されているから、カバー
ピースの取付けは、チェーンを例えば真っ直ぐに延ばし
たまま、カバーピースの両サイドカバー内面のピン端導
入ガイド溝の先端開口部を通じて、チェーンのピンの両
突出端部をピン端導入ガイド溝内に存置させ、そして、
カバーピースをそのままチェーンのピン側に強制的に押
し込むという、きわめて簡単な取付け操作を繰り返して
いくだけでよく、従って、従来のようにカバーピースの
取付け作業においてチェーンを「知恵の輪」式にいちい
ち屈曲させる操作を繰り返していく必要がなく、チェー
ンへのカバーピースの取付けが非常に容易に達せられ、
カバーピースの取付け作業労力を大幅に軽減することが
できる。
【0036】更にまた、カバーピースは、チェーンを1
ピッチ単位でカバーして取り付けられるものとされ、チ
ェーンの各ピンの両端部はそれぞれ側方に所定長さ延長
して突出されて、該ピンの突出端部を利用して各カバー
ピースが取り付けられるものとなされているから、各カ
バーピースのピン嵌合部構造を共通化し得て、チェーン
カバーを構成する各カバーピースの部品共通化を図るこ
とができ、コストダウンを図りうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態を示すもので、図(イ)〜図
(ハ)はそれぞれチェーンへのカバーピースの取付け方
法を順次的に示す正面断面図である。
【図2】 図(イ)〜図(ハ)はそれぞれ同側面図であ
る。
【図3】上記カバーピースを示すもので、図(イ)は側
面図、図(ロ)は平面図、図(ハ)は底面図、図(ニ)
は正面図、図(ホ)は背面図である。
【図4】同カバーピースを示すもので、図(イ)は図3
(イ)のI−I線断面図、図(ロ)は図(イ)のII−
II線断面図である。
【図5】チェーンへのカバーピースの取付け状態を示す
もので、図(イ)は側面図、図(ロ)は平面図、図
(ハ)は正面図である。
【図6】チェーン屈曲時のチェーンカバーの曲り状態を
示す側面断面図である。
【図7】本発明に用いられるチェーンを示すもので、図
(イ)は側面図、図(ロ)は平面図、図(ハ)は正面図
である。
【図8】従来の標準チェーンを示すもので、図(イ)は
側面図、図(ロ)は平面図、図(ハ)は正面図である。
【符号の説明】
1…チェーン 2…チェーンカバー 7…ピン 7a…突出端部 9…カバーピース 10…トップカバー部 11…サイドカバー部 12…ピン嵌合孔 13…ピン端導入ガイド溝 13a…開口部 13b…底面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンク同士をピンにて連結して構成され
    た鋼製又はステンレス鋼製のチェーン(1)と、該チェ
    ーンを屈曲自在にカバーするチェーンカバー(2)とが
    備えられたカバー付きチェーンであって、 前記チェーンカバー(2)は、チェーン(1)を1ピッ
    チ単位でカバーしていく多数のカバーピース(9)から
    なり、 各カバーピース(9)は、チェーンの屈曲時外周となる
    側を覆うトップカバー部(10)と、チェーンの両側面
    を覆う一対のサイドカバー部(11)とを備え、 前記チェーンの各ピン(7)の両端部はそれぞれ側方に
    所定長さ延長して突出され、 前記カバーピース(9)の両サイドカバー部(11)の
    内面部間の間隔距離は、チェーンのピン(7)の長さよ
    りも小さく設定されると共に、両サイドカバー部(1
    1)にはそれぞれ、チェーンのピン(7)の突出端部
    (7a)を嵌合させるピン嵌合孔(12)が設けられ、 チェーンのピン(7)の両突出端部(7a)がチェーン
    カバーの両サイドカバー部のピン嵌合孔(12)内に嵌
    合されて、各カバーピース(9)がチェーン(1)に取
    り付けられており、かつ、 チェーンカバーのトップカバー部(10)の内面部に位
    置決め用の突起(14)が設けられ、この突起(14)
    がチェーンの左右の内リンクプレート(3)間に突出さ
    れ、各サイドカバー部(11)の内面が、チェーンの左
    右の外リンクプレート(6)の外面と非接触状態に保持
    されていることを特徴とするカバー付きチェーン。
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