JP3360191B2 - 画像符号化装置及び画像符号化方法 - Google Patents

画像符号化装置及び画像符号化方法

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JP3360191B2
JP3360191B2 JP2870794A JP2870794A JP3360191B2 JP 3360191 B2 JP3360191 B2 JP 3360191B2 JP 2870794 A JP2870794 A JP 2870794A JP 2870794 A JP2870794 A JP 2870794A JP 3360191 B2 JP3360191 B2 JP 3360191B2
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真喜子 此島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力画像信号を高能率
符号化する画像符号化装置及び画像符号化方法に関す
る。入力画像信号を高能率符号化して伝送或いは蓄積す
る為の画像符号化装置は、既に各種の構成が提案され、
且つ実用化されている。又画像としては、動きの激しい
ものや、反対に静止画像に近いもの等があり、このよう
な画像の特質を考慮することなく高能率符号化した場
合、再生画像の画質が劣化することになる。従って、こ
のような高能率符号化に於ける再生画像の画質の劣化を
防止することが要望されている。
【0002】
【従来の技術】図8は従来例の説明図であり、71は前
処理フィルタ、72はフレームメモリ、73はフレーム
間符号化部、74は画像判定部、75は可変長符号部、
76は符号器、77は復号器、78,79は加算器であ
る。
【0003】前処理フィルタ71は、シーンチェンジの
場合や発生情報量の低減の為等によるローパスフィルタ
特性、又は輪郭強調を行う為のハイパスフィルタ特性等
が得られるように、フィルタパラメータの変更が可能の
構成を有するものである。又画像判定部74は、入力画
像信号のシーンチェンジ等の変化の大きい画像であるか
否か等を判定して、前処理フィルタ71のフィルタパラ
メータを制御し、動きの大きい画像の場合の発生情報量
を低減する。又可変長符号部75は、符号の生起確率等
を考慮した可変長符号に変換する可変長符号器やその可
変長符号を蓄積して伝送或いは記録するバッファメモリ
等を含み、バッファメモリに蓄積される発生情報量が所
定値を超えるような場合に、前処理フィルタ71のフィ
ルタパラメータを制御して、発生情報量を低減する。
【0004】又フレーム間符号化部73は、フレームメ
モリ72と、符号器76と、復号器77と、加算器7
8,79とを含み、フレームメモリ72からの参照フレ
ーム(予測値)と、前処理フィルタ71を介した入力画
像信号の符号化フレームとの差分を加算器78によって
求め、その差分を予測誤差として符号器76により符号
化し、可変長符号部75に加える。この符号器76は、
DCT(離散コサイン変換)やベクトル量子化等の符号
化処理を行う構成を有し、又復号器77は、符号器76
の逆の処理を行う構成を有する。又この復号信号とフレ
ームメモリ72の出力とを加算器79により加算してフ
レームメモリ72に蓄積する。
【0005】図9は従来例の動き補償を含む説明図であ
り、81は前処理フィルタ、82はフレームメモリ、8
3は動き補償処理部、84は画像判定部、85は可変長
符号部、86は符号器、87は復号器、88,89は加
算器、aは入力画像信号、bは画像判定部84を介した
画像信号、cは前処理フィルタ81の出力信号、dはフ
レームメモリ82の出力信号、eは動きベクトルであ
る。又動き補償処理部83は、動き補償器と可変遅延器
とを含む構成である。
【0006】前述のような動き補償を考慮した場合、次
の4通りが考えられる。 (a)前処理フィルタ81の出力と、フレームメモリ8
2の出力とにより動き補償を行う。 (b)入力画像信号と、フレームメモリ82の出力とに
より動き補償を行う。 (c)入力画像信号と、1フレーム前の入力画像信号と
により動き補償を行う。 (d)前処理フィルタ81の出力と、1フレーム前の前
処理フィルタ81の出力とにより動き補償を行う。
【0007】前述の(a)については、図9に示すよう
に、前処理フィルタ81の出力信号cとフレームメモリ
82の出力信号dとを動き補償処理部83に入力して動
き補償を行い、符号化フレーム(現フレーム)と参照フ
レーム(前フレーム)との差分を加算器88により求
め、その差分の予測誤差を符号化し、動き補償により予
測誤差を低減する。又動き補償による動きベクトルeを
可変長符号部85に加えて可変長符号化する。
【0008】又前述の(b)については、前処理フィル
タ81の出力信号cの代わりに、図9の一点鎖線で示す
ように、画像判定部84を介した画像信号bを用い、こ
の画像信号bとフレームメモリ82の出力信号dとを動
き補償処理部83に入力して動き補償を行うものであ
る。
【0009】又前述の(c),(d)については、図1
0に示すように、入力画像信号を蓄積するフレームメモ
リ101を設けるものである。同図に於いて、91は前
処理フィルタ、92はフレームメモリ、93は可変遅延
器、94は画像判定部、95は可変長符号部、96は符
号器、97は復号器、98,99は加算器、100は動
き補償器、aは入力画像信号、bは画像判定部94を介
した画像信号、cは前処理フィルタ91の出力信号、d
はフレームメモリ92の出力信号、eは動きベクトルで
ある。
【0010】フレームメモリ101は、前処理フィルタ
91の出力信号cを加えて蓄積し、動き補償器100に
は、前処理フィルタ91の出力信号cの符号化フレーム
と、フレームメモリ101からの参照フレームとを入力
し、動き補償器100により動き補償を行うものであ
る。この場合の構成は、前述の(c)に対応したものと
なる。
【0011】又前処理フィルタ91の出力信号cの代わ
りに、一点鎖線で示すように、画像判定部94を介した
画像信号bを動き補償器100とフレームメモリ101
とに加え、動き補償器100に、符号化フレームと、フ
レームメモリ101からの参照フレームとを入力して動
き補償を行うものである。この場合の構成は、前述の
(d)に対応したものとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、入力画
像信号の特質を考慮して前処理フィルタのフィルタパラ
メータを制御することにより、再生画像の画質を劣化さ
せることなく、発生情報量を低減することが可能とな
る。しかし、フレーム間符号化部のフレームメモリの出
力信号dは、前フレームに於ける前処理フィルタにより
フィルタ処理されたものであり、現フレーム(符号化フ
レーム)が、前フレームとは異なるフィルタパラメータ
によりフィルタ処理を受けた場合、特に静止部分等につ
いては、特性の異なるフィルタをかけることにより、フ
ィルタをかけなかった場合には生じ得なかった予測誤差
が生じたり、又は静止していない部分についても予測誤
差が大きくなり、符号化効率が低下する問題が生じた。
本発明は、入力画像信号の特質に対応して前処理フィル
タのフィルタパラメータを制御した場合に於いて、再生
画像の画質を符号化効率を低下させることなく、改善す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の画像符号化装置
及び画像符号化方法は、図1を参照して説明すると、入
力画像信号を入力する前処理フィルタ1と、この前処理
フィルタ1を介した入力画像信号の現フレームとフレー
ムメモリ2からの前フレームとの間の差分を符号化する
フレーム間符号化部3とを備えた画像符号化装置に於い
て、フレーム間符号化部3の少なくともフレームメモリ
2の後段に接続したフィルタ4と、前処理フィルタ1の
フィルタパラメータを蓄積するメモリ5と、このメモリ
5から読出した前フレームに対する前処理フィルタ1の
フィルタパラメータと、現フレームに対する前処理フィ
ルタ1のフィルタパラメータとを入力して、フィルタ4
のフィルタパラメータを設定するパラメータ設定部6と
を設けて構成した。
【0014】又フレーム間符号化部3は、動き補償処理
部を含み、この動き補償処理部の前段又は後段に前記フ
ィルタ4を接続することかできる。
【0015】又入力画像信号の特質の判定結果又は符号
化情報量に対応して前処理フィルタ1のフィルタパラメ
ータを制御し、前処理フィルタ1によりフィルタ処理さ
れた現フレームと、フレーム間符号化部3のフレームメ
モリ2からの前フレームとの差分を符号化する画像符号
化方法に於いて、前処理フィルタ1のフィルタパラメー
タをメモリ5に蓄積し、パラメータ設定部6に於いて現
フレームに対する前処理フィルタ1のフィルタパラメー
タと、メモリ5から読出した前フレームに対する前処理
フィルタ1のフィルタパラメータとを基にフィルタパラ
メータを求め、このフィルタパラメータをフィルタ4に
設定する過程を含むものである。
【0016】又前処理フィルタ1のフィルタパラメータ
kを、ローパスフィルタ特性の時k>0とし、輪郭強調
フィルタ特性の時k<0とし、フィルタ処理を行わない
時k=0とし、パラメータ設定部6は、現フレームに対
する前処理フィルタ1のフィルタパラメータkと、メモ
リ5から読出した前フレームに対する前処理フィルタ1
のフィルタパラメータkmとを用いて、k≧0且つk
m、k<0且つkm>0、k<0且つkm<0、k>0
且つkm<0の判定に基づいて算出したフィルタパラメ
ータを、フィルタ4に設定する過程を含むものである。
【0017】
【作用】前処理フィルタ1は、入力画像信号の特質等に
対応してフィルタ特性が制御され、その時のフィルタパ
ラメータをメモリ5に蓄積する。パラメータ設定部6
は、フレーム間符号化部3に於ける前フレーム(参照フ
レーム)に相当する前フレームに対する前処理フィルタ
1のフィルタパラメータをメモリ5から読出し、このフ
ィルタパラメータと、現フレームに対する前処理フィル
タ1のフィルタパラメータとを用いて、フィルタ4のフ
ィルタパラメータを設定する。フィルタ4は、フレーム
間符号化部3に於ける前フレーム(参照フレーム)に対
してフィルタ処理を施すもので、前処理フィルタ1によ
る現フレームと前フレームとの差分の増大を抑制するこ
とができる。
【0018】フレーム間符号化部3に動き補償処理部を
設けた場合、動き補償に対応した遅延をフレームメモリ
2の出力信号に与えることになり、前記フィルタ4は、
この動き補償処理部の前段に設けた場合でも、又後段に
設けた場合でも、前処理フィルタ1によるフィルタ処理
による予測誤差の増大を抑制するように、パラメータ設
定部6からフィルタパラメータが設定される。
【0019】又前処理フィルタ1は、入力画像信号が動
きの激しい内容を示すか否か等の特質の判定結果、又は
可変長符号化等による符号化情報量が所定範囲を超えた
か否か等の判定結果によってフィルタパラメータが制御
される。このフィルタパラメータをメモリ5に蓄積す
る。パラメータ設定部6に、前処理フィルタ1に於ける
現フレームに対するフィルタパラメータと、メモリ5か
ら読出した前フレームに於けるフィルタパラメータとを
入力し、フィルタ4に設定するフィルタパラメータを求
め、動きの激しい内容の入力画像信号のような場合の予
測誤差の増大を抑制するように、前処理フィルタ1によ
るフィルタ処理に対してフィルタ4により補正する。
【0020】又前処理フィルタ1のフィルタパラメータ
kを、ローパスフィルタ特性の時はk>0とし、輪郭強
調フィルタ特性の時はk<0とし、フィルタ処理を行わ
ないスルー状態の特性の時はk=0とし、メモリ5から
読出した前フレームに対するフィルタパラメータをkm
とすると、パラメータ設定部6は、k≧0且つkm≧
0、k<0且つkm>0、k<0且つkm<0、k>0
且つkm<0の何れであるかを判定する。その判定結果
に基づいて、例えば、k≧0且つkm≧0であると共に
k=kmの場合、前処理フィルタ1は、前フレームと現
フレームとに対してローパスフィルタ特性の同一のフィ
ルタ処理を施した場合であり、フィルタ4に設定するフ
ィルタパラメータは、同一のフィルタパラメータkmと
することができる。
【0021】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例の説明図であ
り、11は前処理フィルタ、12はフレームメモリ、1
3は動き補償処理部、14はフィルタ、15はメモリ、
16はパラメータ設定部、17は画像判定部、18は可
変長符号部、19は符号器、20は復号器である。図1
に於けるフレーム間符号化部3は、フレームメモリ2と
符号器9と復号器10とを含む構成であるが、この実施
例のフレーム間符号化部は、フレームメモリ12と符号
器19と復号器20との構成に、動き補償処理部13を
付加した構成に相当し、又動き補償処理部13の前段に
フィルタ14を設けた場合を示す。
【0022】画像判定部17と前処理フィルタ11と可
変長符号部18とフレーム間符号化部との動作について
は前述の従来例と類似しており、画像判定部17により
入力画像信号のシーンチェンジや注目被写体の移動等に
よる変化の有無や変化の大きさ等を判定して、前処理フ
ィルタ11のフィルタパラメータを制御する。例えば、
動き(フレーム間の変化)が大きい場合はローパスフィ
ルタ特性とし、動きが小さい場合は、輪郭強調フィルタ
特性とすることができる。又可変長符号部18に於ける
発生情報量の監視結果に応じて前処理フィルタ11のフ
ィルタパラメータを制御する。例えば、発生情報量が所
定範囲を超えて増加した時は、ローパスフィルタ特性と
し、所定範囲以下に減少した時は、輪郭強調フィルタ特
性とすることができる。そして、前処理フィルタ11の
フィルタパラメータをメモリ15に蓄積する。
【0023】パラメータ設定部16は、現フレームに対
する前処理フィルタ11のフィルタパラメータと、メモ
リ15から読出した前フレームに対する前処理フィルタ
11のフィルタパラメータとを用いて、フィルタ14の
フィルタパラメータを設定する。この場合、単に、前フ
レームに対する前処理フィルタ11のフィルタパラメー
タをフィルタ14に設定することも可能であるが、前フ
レームと現フレームとの前処理フィルタ11のフィルタ
パラメータを用いることにより、入力画像信号の変化に
追従するようにフィルタ14のフィルタパラメータを設
定することが可能となり、前処理フィルタ11による現
フレームと前フレームとの差分の増大を抑制し、符号化
効率を向上できることになる。
【0024】図3はフィルタ処理の説明図であり、
(a)は前処理フィルタ11の3×3画素対応のフィル
タパラメータを示し、k>0の場合はローパスフィルタ
特性となり、又k<0の場合は輪郭強調フィルタ特性と
なる。又(b)は入力画像信号の3×3画素(a,b,
c,d,e,f,g,h,i)を示す。この入力画像信
号の注目画素aが、(a)に示す前処理フィルタ11に
よりフィルタ処理された時の出力画素a’は、 a’=〔a・k2 +(c+e+f+h)・k+(b+d
+g+i)〕/(k2 +4k+4) となる。
【0025】この前処理フィルタ11のフィルタパラメ
ータをkとした場合を示すが、他のフィルタパラメータ
を用いることも勿論可能である。又この実施例に於い
kの値を、1,2,4,8,・・・等の2の巾乗の
数値とすることができる。
【0026】図4は本発明の実施例のフィルタパラメー
タ設定処理のフローチャートを示し、現フレームに対す
る前処理フィルタ11のフィルタパラメータkと、メモ
リ15から読出した前フレームに対するフィルタパラメ
ータkmとを、パラメータ設定部16に入力する
(1)。そして、km,kについて、正負の関係につい
て判定する。
【0027】正負の関係について、km≧0且つk≧0
の場合、即ち、前フレームと現フレームとに於いて、前
処理フィルタ11は、共にローパスフィルタ特性又はス
ルーの特性の場合、km=kか否かを判定し(3)、k
m=kの場合、即ち、前フレームと現フレームとに対す
るフィルタパラメータが同一の場合、フィルタ14に設
定するフィルタパラメータk’を、k’=−2g(km)
する(4)。又km≠kの場合、即ち、前フレームと現
フレームとに対するフィルタパラメータが異なる場合、
フィルタ14に設定するフィルタパラメータk’を、
k’=k×2a(km ) とする(5)。
【0028】又km>0且つk<0の場合、即ち、前フ
レームに於いてローパスフィルタ特性、現フレームに於
いて輪郭強調フィルタ特性とした場合、フィルタ14に
設定するフィルタパラメータk’を、k’=k×km×
d(km) とする(6)。又km<0且つk<0の場合、
即ち、前フレームと現フレームとに於いて共に輪郭強調
フィルタ特性とした場合、フィルタ14に設定するフィ
ルタパラメータk’を、k’=k×2c(km) とする
(7)。又km<0,k>0の場合、即ち、前フレーム
に於いて輪郭強調フィルタ特性、現フレームに於いてロ
ーパスフィルタ特性とした場合、フィルタ14に設定す
るフィルタパラメータk’を、k’=k×(−km)×
b(km) とする(8)。そして、出力k’としてフィル
タ14にパラメータk’を設定する(9)。
【0029】前述の巾乗数a(km),b(km),c
(km),d(km),g(km)は、kmによって定
まる関数であり、参照フレーム(前フレーム)と符号化
フレーム(現フレーム)との画質をできるだけ近づける
値に選定するものである。例えば、km=0の場合に、
巾乗数a(km)=1とし、それ以外は巾乗数a(k
m)=2に選定することができる。なお、2の巾乗数に
限定されるものではなく、他の数値を採用することも可
能であり、又テレビ会議の入力画像信号や運動競技を撮
像した入力画像信号等のような入力画像信号の性質を考
慮して選定するものである。
【0030】前述のように、フィルタ14に設定するフ
ィルタパラメータがパラメータ設定部16から設定され
ることにより、前処理フィルタ11により入力画像信号
にフィルタ処理を施した場合の予測誤差の増大を抑制す
ることが可能となり、符号化効率を向上することができ
る。
【0031】図5は本発明の第2の実施例の説明図であ
り、21は前処理フィルタ、22はフレームメモリ、2
3は動き補償処理部、24はフィルタ、25はメモリ、
26はパラメータ設定部、27は画像判定部、28は可
変長符号部、29は符号器、30は復号器である。
【0032】この実施例は、図2に示す第1の実施例に
於けるフィルタ14を、動き補償処理部13の後段に設
けた場合に相当する。即ち、フレームメモリ22の出力
信号と前処理フィルタ21の出力信号とを動き補償処理
部23に入力して動き補償を行い、その出力信号をフィ
ルタ24を介して、予測誤差を求める加算器及びフレー
ムメモリ22に蓄積する為の加算器とに加える。
【0033】又前処理フィルタ21のフィルタパラメー
タをメモリ25に蓄積し、パラメータ設定部26は、現
フレームに対する前処理フィルタ21のフィルタパラメ
ータと、メモリ25から読出した前フレームに対する前
処理フィルタ21のフィルタパラメータとを用いて、図
4に示すように、フィルタ24にフィルタパラメータ
k’を設定する。それによって、前処理フィルタ21に
よる予測誤差の増大を抑制し、符号化効率を向上するこ
とができる。
【0034】図6は本発明の第3の実施例の説明図であ
り、31は前処理フィルタ、32はフレームメモリ、3
3は可変遅延器、34はフィルタ、35はメモリ、36
はパラメータ設定部、37は画像判定部、38は可変長
符号部、39は符号器、40は復号器、41は動き補償
器、42はフレームメモリである。
【0035】この実施例は、図10に示す従来例の実線
で示す構成に適用した場合に相当し、前処理フィルタ3
1の出力信号をフレームメモリ42に蓄積し、動き補償
器41は、現フレームの画像信号と、フレームメモリ4
2から読出した前フレームの画像信号とを用いて動き補
償を行い、それによる動きベクトルを可変遅延器33と
可変長符号部38とに加える構成としたものである。そ
して、前処理フィルタ31のフィルタパラメータをメモ
リ35に蓄積し、パラメータ設定部36は、前述の各実
施例と同様に、現フレームに対する前処理フィルタ31
のフィルタパラメータと、メモリ35から読出した前フ
レームに対する前処理フィルタ31のフィルタパラメー
タとを用いて、フィルタ34のフィルタパラメータを設
定する。
【0036】図7は本発明の第4の実施例の説明図であ
り、51は前処理フィルタ、52はフレームメモリ、5
3は可変遅延器、54はフィルタ、55はメモリ、56
はパラメータ設定部、57は画像判定部、58は可変長
符号部、59は符号器、60は復号器、61は動き補償
器、62はフレームメモリである。
【0037】この実施例は、図10の一点鎖線に接続を
変更した従来例の構成に適用した場合に相当し、前処理
フィルタ51に入力される画像信号をフレームメモリ6
2と動き補償器61とに加え、動き補償器61は、フレ
ームメモリ62から読出した前フレームの画像信号と、
前処理フィルタ51に入力される現フレームの画像信号
とを用いて動き補償を行い、それによる動きベクトルを
可変遅延器53に加える構成としたものである。そし
て、前処理フィルタ51のフィルタパラメータをメモリ
55に蓄積し、パラメータ設定部56は、前述の各実施
例と同様に、現フレームに対する前処理フィルタ51の
フィルタパラメータと、メモリ55から読出した前フレ
ームに対する前処理フィルタ51のフィルタパラメータ
とを用いて、フィルタ54のフィルタパラメータを設定
する。
【0038】本発明は、前述の各実施例に限定されるも
のではなく、種々付加変更することが可能であり、例え
ば、フレーム間符号化部は、既に知られている各種の構
成を適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フレー
ム間符号化部3の少なくともフレームメモリ2の後段に
フィルタ4を設け、前処理フィルタ1に於ける現フレー
ムに対するフィルタパラメータと、メモリ5から読出し
た前フレームに対する前処理フィルタ1のフィルタパラ
メータとを用いて、パラメータ設定部6に於いてフィル
タ4のフィルタパラメータを設定する構成を有し、前処
理フィルタ1によるフレーム間符号化部3に於ける予測
誤差の増大を抑制することができる。従って、符号化効
率を向上できる利点がある。
【0040】又前処理フィルタ1は、入力画像信号の特
質や符号化情報量等によってフィルタパラメータが制御
されるものであり、そのフィルタパラメータをメモリ5
に蓄積しておき、パラメータ設定部6は、前処理フィル
タ1に於ける現フレームに対するフレームパラメータ
と、メモリ5から読出した前フレームに対する前処理フ
ィルタ1のフィルタパラメータとを用い、それらのフィ
ルタパラメータの大小関係等を基にフィルタ4のフィル
タパラメータを求める。従って、入力画像信号の動きが
次第に大きくなるような場合や、反対に動きが次第に小
さくなるような場合に於いても、フィルタ4に最適なフ
ィルタパラメータを設定して、予測誤差の増大を抑制
し、符号化効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図3】フィルタ処理の説明図である。
【図4】本発明の実施例のフィルタパラメータ設定処理
のフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図6】本発明の第3の実施例の説明図である。
【図7】本発明の第4の実施例の説明図である。
【図8】従来例の説明図である。
【図9】従来例の動き補償を含む説明図である。
【図10】従来例の動き補償を含む説明図である。
【符号の説明】
1 前処理フィルタ 2 フレームメモリ 3 フレーム間符号化部 4 フィルタ 5 メモリ 6 パラメータ設定部 7 画像判定部 8 可変長符号部 9 符号器 10 復号器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像信号を入力する前処理フィルタ
    (1)と、該前処理フィルタ(1)を介した前記入力画
    像信号の現フレームと参照フレームを算出する為のフレ
    ームメモリ(2)からの前フレームとの間の差分を符号
    化するフレーム間符号化部(3)とを備えた画像符号化
    装置に於いて、 前記フレーム間符号化部3の少なくとも前記フレームメ
    モリ(2)の後段に接続したフィルタ(4)と、 前記前処理フィルタ(1)のフィルタパラメータを蓄積
    するメモリ(5)と、 該メモリ(5)から読出した前フレームに対する前記前
    処理フィルタ(1)のフィルタパラメータと、現フレー
    ムに対する前記前処理フィルタ(1)のフィルタパラメ
    ータとを入力して、前記フィルタ(4)のフィルタパラ
    メータを設定するパラメータ設定部(6)とを設けたこ
    とを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記フレーム間符号化部(3)は、動き
    補償処理部を含み、該動き補償処理部の前段又は後段に
    前記フィルタ(4)を接続したことを特徴とする請求項
    1記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 入力画像信号の特質の判定結果又は符号
    化情報量に対応して前処理フィルタ(1)のフィルタパ
    ラメータを制御し、該前処理フィルタ(1)によりフィ
    ルタ処理された現フレームと、フレーム間符号化部
    (3)のフレームメモリ(2)からの前フレームとの差
    分を符号化する画像符号化方法に於いて、 前記前処理フィルタ(1)のフィルタパラメータをメモ
    リ(5)に蓄積し、パラメータ設定部(6)に於いて現
    フレームに対する前記前処理フィルタ(1)のフィルタ
    パラメータと、前記メモリ(5)から読出した前フレ
    ームに対する前記前処理フィルタ(1)のフィルタパラ
    メータkmとの比較判定処理によりフィルタパラメータ
    を求め、該フィルタパラメータを、前記フレーム間符号
    化部(3)の前フレームに対してフィルタ処理を施すフ
    ィルタ(4)に設定する過程を含むことを特徴とする画
    像符号化方法。
  4. 【請求項4】 前記前処理フィルタ(1)のフィルタパ
    ラメータkを、ローパスフィルタ特性の時k>0、輪郭
    強調フィルタ特性の時k<0、それ以外の時k=0と
    し、前記パラメータ設定部(6)は、現フレームに対す
    る前記前処理フィルタ(1)のフィルタパラメータk
    と、前記メモリ(5)から読出した前フレームに対する
    前記前処理フィルタ(1)のフィルタパラメータkmと
    を用いて、k≧0且つkm、k<0且つkm>0、k<
    0且つkm<0、k>0且つkm<0の判定に基づいて
    算出したフィルタパラメータを、前記フィルタ(4)に
    設定する過程を含むことを特徴とする請求項3記載の画
    像符号化方法。
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