JP3359586B2 - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP3359586B2
JP3359586B2 JP00855899A JP855899A JP3359586B2 JP 3359586 B2 JP3359586 B2 JP 3359586B2 JP 00855899 A JP00855899 A JP 00855899A JP 855899 A JP855899 A JP 855899A JP 3359586 B2 JP3359586 B2 JP 3359586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタを含む
対空目標を探知するレーダ装置に関するもので、特にホ
バリングしているヘリコプタを容易に検出することがで
きるレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、ホバリングヘリコプタを検出
する手段を備えた従来のレーダ装置の構成を示すブロッ
ク図である。同図において、1は指定方向の空間に送信
波を放射し、航空機やヘリコプタ等の対空目標(以下、
目標という)や地表等の目標以外のクラッタから反射さ
れた反射波を受信するアンテナ、2は上記送信波を発生
する送信機、3は送信機2からの送信信号をアンテナ1
へ供給したり、アンテナ1で受信した反射波(受信信
号)を分離するサーキュレータ、4はサーキュレータ3
から送られてきた受信信号に対し受信処理を行った後デ
ィジタルビデオ信号に変換する受信機、5は受信機4か
ら出力されるディジタルビデオ信号に対しクラッタを抑
圧するMTI(Moving Target Indicator)装置、6
はMTI装置5の出力信号に対し狭帯域フィルクリング
を行う周波数分析装置、7は周波数分析装置6の出力信
号に対し目標からの受信信号を検出するCFAR(Cons
tantFalse Alarm Rate)装置、8はCFAR装置7で
検出された目標信号に対し周波数方向に広がった検出情
報を1つに圧縮する周波数軸合成装置、9は周波数軸合
成装置8の出力信号に対しアンテナビームのスキャン間
相関のある信号をクラッタとして除去するスキャン相関
装置、10Aは周波数分析装置6の出力信号にからホバ
リングヘリコプタを検出し、ホバリングヘリコプタ検出
信号を出力するホバリングヘリコプタ検出装置である。
【0003】次に、動作について説明する。アンテナ1
から指定方向の空間に放射された送信波は、航空機やヘ
リコプタ等の目標や地表波等の目標以外のクラッタによ
り反射され、反射波としてアンテナ1で受信される。上
記アンテナ1で受信された反射波(受信信号)は、サー
キュレータ3を経由して受信機4に送られ、受信機4に
おいて受信処理された後ディジタルビデオ信号に変換さ
れMTI装置5に出力される。MTI装置5は、目標と
目標以外のクラッタからの反射による受信信号のドップ
ラ周波数の違いを利用して上記クラッタを抑圧する。周
波数分析装置6は、MTI装置5でクラッタ抑圧された
信号をコヒーレント積分することより信号対雑音比(S
/N比)を改善するとともに、クラッタの存在するドッ
プラ周波数付近の信号を除去することによりクラッタを
抑圧する。なお、上記周波数分析装置6におけるコヒー
レント積分の手段としては、FFT(Fast Fourier T
ransform ;高速フーリエ変換)がよく使用される。
【0004】CFAR装置7は、周波数分析装置6から
出力される信号の各周波数毎の距離方向サンプリング
(以下、レンジピンという)に対して、注目レンジピン
の周辺信号レベルからリファレンスレベルを算出し、算
出したリファレンスレベルと注目レンジ信号とを比較す
ることにより、目標信号の有無を抽出する。
【0005】目標がヘリコプターの場合には、機体から
の反射波とローターブレードからの反射波とが合成され
たものが、アンテナ1で受信される。このとき、ヘリコ
プタがホバリングしている(ロータを回転させた状態で
機体が空中に静止している)と、機体からの反射波はド
ップラ周波数が0(ゼロ)となるためクラッタと弁別で
きず、MTI装置5と周波数分析装置6とによって抑圧
されてしまうので、CFAR装置7で検出することが困
難である。そこで、ホバリングしているヘリコプタに対
しては、後述するように、ホバリングヘリコプタ検出装
置10Aにより、ホバリングヘリコプタであることを検
出し、その情報をホバリングヘリコプタ検出信号として
次段の周波数軸合成装置8へ出力するようにしている。
【0006】次に、ホバリングヘリコプタ検出装置10
Aの動作について説明する。航空機等の通常目標からの
受信信号のドップラ周波数特性を図15(a)に、ホバ
リングヘリコプタからの受信信号のドップラ周波数特性
を、図15(b)に示す。これら2つのドップラ周波数
特性を比較すればわかるように、ホバリングヘリコプタ
からの受信信号の周波数特性は、通常目標からの受信信
号の周波数特性と比較してレベルが小さくかつドップラ
周波数帯域が広くなっている。これは、通常目標からの
受信信号では、上記目標の移動速度に応じたほぼ一定の
ドップラ周波数が検出されるのに対し、ホバリングヘリ
コプタヘリコプタからの受信信号では、回転しているロ
ーターブレードのそれぞれの角度に応じた種々のドップ
ラ周波数が検出されるためである。ホバリングヘリコプ
タ検出装置10Aは、受信信号のドップラ周波数特性に
対して、上記性質を利用して、受信信号がホバリングヘ
リコプタからの反射波であるかどうかの判定基準を設
け、ホバリングしているヘリコプタを検出する。すなわ
ち、周波数分析装置6から出力されるドップラスペクト
ルに対し、ホバリングヘリコプタを検出するためのホバ
リングヘリコプタ検出ドップラ周波数範囲(固定値)を
設定し、上記周波数範囲において、入力されたドップラ
信号が予め設定された閾値である検出スライサレベル
(固定値)を越える割合を算出し、上記割合が判定基準
であるホバリングヘリコプタ判定基準値(固定値)より
大きい場合には上記ドップラ信号がホバリングヘリコプ
タヘリコプタからの受信信号であると判定し、ホバリン
グヘリコプタ検出信号を有意として周波数軸合成装置8
へ出力する。
【0007】一方、CFAR装置7で検出された目標信
号は、周波数方向の広がりを押さえて表示するために、
周波数軸合成装置8にて1レンジピンごと1つの信号に
圧縮される。圧縮の方法としては、例えば周波数方向検
出信号の最大値を出力する方法等がある。上記周波数軸
合成装置8は、CFAR装置7から目標検出情報が無い
場合でも、ホバリングヘリコプタ検出装置10Aからの
ホバリングヘリコプタ検出信号が有意である場合には、
ホバリングヘリコプタが存在している(目標あり)とす
るとともに、ホバリングヘリコプタ検出情報を付与す
る。また、クラッタからの反射による信号は、MTI装
置5と周波数分析装置6とで抑圧されるが、クラッタの
揺らぎ等によるドップラ周波数の広がりによりクラッタ
の消え残りが生じる。スキャン間相関装置9では、この
クラッタの消え残りを抑圧するためにアンテナスキャン
間の相関をとり、同一方向,同一距離に存在する信号を
検出しクラッタの消え残りを除去する。但し、ホバリン
グヘリコプタ検出装置10Aで検出したホバリングヘリ
コプタ検出信号が有意である場合には、入力された信号
をホバリングヘリコプタからの信号とみなし、アンテナ
スキャン間の相関がとれた場合でも上記信号は除去しな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレーダ装置では、ホバリングヘリコプタ検出装置1
0Aで設定されるホバリングヘリコプタを検出するため
のドップラ周波数範囲と検出スライサレベルとホバリン
グヘリコプタ判定基準値とがそれぞれ固定値であるた
め、地面等からの強大なクラッタが受信系に入力した場
合には、MTI装置5や周波数分析装置6によるクラッ
タ抑圧を行っても上記ドップラ周波数範囲内にクラッタ
の消え残りが生じる。このため、クラッタの大きさによ
っては、ホバリングヘリコプタ検出装置10Aに入力さ
れたクラッタの消え残りによるドップラ信号の大きさが
検出スライサレベルを越えてしまう場合もあるため、上
記クラッタからの反射波とホバリングヘリコプタからの
反射波とが区別できず、ホバリングヘリコプタの判定を
正確に行えないといった問題点があった。また、ホバリ
ングヘリコプタのローターブレードからの反射波による
スペクトルのレベルは、ドップラ周波数によらずほぼ一
定であるにも関わらず、ホバリングヘリコプタ検出装置
10Aに入力される信号は、MTI装置5の周波数レス
ポンスの影響を受けるため、0ドップラ周波数及び最大
ドップラ周波数(fmax)においてレベルが小さく、そ
の中間の周波数(fmax/2)においてレベルが一番大
きくなる(図15(b)参照)。したがって、検出スラ
イサレベルが適切でないと、ドップラスペクトルレベル
が小さくなるドップラ周波数部分(0ドップラ及びf
max付近)において、ホバリングヘリコプタ判定を正確
に行えないといった問題点があった。また、気象クラッ
タやチャフ等からの受信信号は、ホバリングヘリコプタ
と同様にドップラ周波数のスペクトル幅が広がるため、
従来の方法ではホバリングヘリコプタとの区別ができ
ず、そのため、ホバリングヘリコプタの判定を正確に行
えないといった問題点があった。
【0009】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、強大な地面クラッタの影響やMTI装置の速度
レスポンスの影響、更には気象クラッタやチャフなどか
らの影響を受けることなく、安定してホバリングヘリコ
プタを探知することのできるレーダ装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のレーダ装置は、受信機からの信号に対しクラッタレベ
ルを算出するクラッタレベル算出装置と、上記クラッタ
レベル算出装置からのクラッタレベルに基づいてホバリ
ングヘリコプタを検出するためのドップラ周波数範囲を
設定する周波数範囲設定回路と、上記周波数範囲設定回
路から出力されるドップラ周波数範囲と予め設定された
検出スライサレベル及びホバリングヘリコプタ判定基準
値とに基づいて、周波数分析装置からの信号からホバリ
ングヘリコプタを検出するホバリングヘリコプタ検出装
置とを備えたものである。
【0011】請求項2に記載のレーダ装置は、MTI装
置の特性に合わせて検出スライサレベルを設定する検出
スライサ設定回路と、上記検出スライサ設定回路から出
力される検出スライサレベルと予め設定されたドップラ
周波数範囲及びホバリングヘリコプタ判定基準値とに基
づいて、周波数分析装置からの信号からホバリングヘリ
コプタを検出するホバリングヘリコプタ検出装置とを備
えたものである。
【0012】請求項3に記載のレーダ装置は、請求項1
のレーダ装置に、MTI装置の特性に合わせて検出スラ
イサレベルを設定する検出スライサ設定回路を設け、上
記検出スライサ設定回路から出力される検出スライサレ
ベルと、周波数範囲設定回路から出力されるドップラ周
波数範囲と予め設定されたホバリングヘリコプタ判定基
準値とに基づいて、周波数分析装置からの信号からホバ
リングヘリコプタを検出するようにしたものである。
【0013】請求項4に記載のレーダ装置は、受信機か
らの信号に対し狭帯域フィルクリングを実施する第2の
周波数分析装置と、予め設定されたドップラ周波数範
囲,ホバリングヘリコプタ判定基準値及び検出スライサ
レベルとに基づいて、上記第2の周波数分析装置からの
信号からホバリングヘリコプタを検出するホバリングヘ
リコプタ検出装置とを備えたものである。
【0014】請求項5に記載のレーダ装置は、予め設定
された検出スライサレベルとホバリングヘリコプタ判定
基準値とドップラ周波数範囲とに基づいて、上記周波数
分析装置からの信号からホバリングヘリコプタを検出す
るホバリングヘリコプタ検出装置と、上記ホバリングヘ
リコプタ検出装置から出力されるホバリングヘリコプタ
検出信号から距離及び方位の情報に基づいて平面的なホ
バリングヘリコプタの検出状況を構築してホバリングヘ
リコプタの存在を検出する平面分布判定装置とを備えた
ものである。
【0015】請求項6に記載のレーダ装置は、請求項1
または請求項2または請求項4記載のレーダ装置に、ホ
バリングヘリコプタ検出装置から出力されるホバリング
ヘリコプタ検出信号から、距離と方位との情報をもとに
平面的なホバリングヘリコプタの検出状況を構築してホ
バリングヘリコプタの存在を検出する平面分布判定装置
を設けたものである。
【0016】請求項7に記載のレーダ装置は、予め設定
された検出スライサレベルと、ホバリングヘリコプタ判
定基準値とドップラ周波数範囲とに基づいて、上記周波
数分析装置からの信号からホバリングヘリコプタを検出
するホバリングヘリコプタ検出装置と、上記ホバリング
ヘリコプタ検出装置から出力されるホバリングヘリコプ
タ検出信号から距離と方位と高度との情報をもとに空間
的なホバリングヘリコプタの検出状況を構築してホバリ
ングヘリコプタの存在を検出する空間分布判定装置とを
備えたものである。
【0017】請求項8に記載のレーダ装置は、請求項1
または請求項2または請求項4記載のレーダ装置に、ホ
バリングヘリコプタ検出装置から出力されるホバリング
ヘリコプタ検出信号から、距離と方位とと高度との情報
をもとに空間的なホバリングヘリコプタの検出状況を構
築してホバリングヘリコプタの存在を検出する空間分布
判定装置を設けたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。なお、以下の説明中、従来
例と共通する部分については同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0019】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係わるレーダ装置の構成を示すブロック図で、1
はアンテナ、2は送信機、3はサーキュレータ、4は受
信機、5はMTI装置、6は周波数分析装置、7はCF
AR装置、8は周波数軸合成装置、9はスキャン相関装
置、11は受信機4の出力信号からクラッタレベルを算
出するクラッタレベル算出装置、12は上記算出された
クラッタレベルに基づいてホバリングヘリコプタを検出
するためドップラ周波数範囲を設定する周波数範囲設定
回路、10は上記周波数範囲設定回路12から出力され
るドップラ周波数範囲と予め設定された検出スライサレ
ベル及びホバリングヘリコプタ判定基準値とに基づい
て、周波数分析装置6からの信号からホバリングヘリコ
プタを検出するホバリングヘリコプタ検出装置である。
【0020】次に、上記構成のレーダ装置の動作につい
て説明する。アンテナ1から指定方向の空間に放射され
た送信波は、航空機やヘリコプタ等の目標や地表波等の
目標以外のクラッタにより反射され、反射波としてアン
テナ1で受信される。上記アンテナ1で受信された反射
波の信号は、サーキュレータ3を経由して受信機4に送
られ、受信機4において受信処理された後ディジタルビ
デオ信号に変換されMTI装置5に出力される。MTI
装置5は、目標と目標以外のクラッタからの反射による
受信信号のドップラ周波数の違いを利用して上記クラッ
タを抑圧する。周波数分析装置6は、MTI装置5でク
ラッタ抑圧された信号をコヒーレント積分することより
信号対雑音比(S/N比)を改善するとともに、クラッ
タの存在するドップラ周波数付近の信号を除去すること
によりクラッタを抑圧する。なお、上記周波数分析装置
6におけるコヒーレント積分の手段としては、FFTが
よく使用される。CFAR装置7は、周波数分析装置6
から出力される信号のレンジピンに対して、注目レンジ
ピンの周辺信号レベルからリファレンスレベルを算出
し、算出したリファレンスレベルと注目レンジ信号とを
比較することにより目標信号の有無を抽出する。
【0021】目標がヘリコプターの場合には、機体から
の反射波とローターブレードからの反射波とが合成され
たものが、アンテナ1で受信される。このとき、ヘリコ
プタがホバリングしている(ロータを回転させた状態で
機体が空中に静止している)と、機体からの反射波は、
ドップラ周波数が0(ゼロ)となるためクラッタと弁別
できず、MTI装置5及び周波数分析装置6において抑
圧されてしまうので、CFAR装置7で検出することが
困難である。そこで、上記周波数分析装置6からの信号
に対して、検出スライサレベル,ホバリングヘリコプタ
判定基準値及びドップラ周波数範囲を設定し、ホバリン
グヘリコプタ検出装置10により、上記信号がホバリン
グヘリコプタからの反射波による信号であるかどうかを
判定し、その情報をホバリングヘリコプタ検出信号とし
て次段の周波数軸合成装置8へ出力する。
【0022】CFAR装置7で検出された目標信号は、
周波数方向の広がりを押さえて表示するために、周波数
軸合成装置8において1レンジピンごと1つの信号に圧
縮される。圧縮の方法としては、例えば周波数方向検出
信号の最大値を出力する方法等がある。上記周波数軸合
成装置8は、CFAR装置7から目標検出情報が無い場
合でも、ホバリングヘリコプタ検出装置10からのホバ
リングヘリコプタ検出信号が有意である場合には、ホバ
リングヘリコプタが存在している(目標あり)とすると
ともに、ホバリングヘリコプタ検出情報を付与する。ま
た、クラッタからの反射波の信号は、MTI装置5と周
波数分析装置6とで抑圧されるが、クラッタの揺らぎ等
によるドップラ周波数の広がりによりクラッタの消え残
りが生じる。このクラッタの消え残りを抑圧するため
に、スキャン間相関装置9によりアンテナスキャン間の
相関がとられ、同一方向、同一距離に存在する信号を検
出し、クラッタとして除去する。但し、ホバリングヘリ
コプタ検出装置10Aで検出したホバリングヘリコプタ
検出信号が有意である場合には、上記信号をホバリング
ヘリコプタからの反射波の信号とみなしアンテナスキャ
ン間の相関がとれた場合でも上記信号は除去しない。
【0023】本実施の形態1では、上記ホバリングヘリ
コプタの検出に用いる検出スライサレベル,ホバリング
ヘリコプタ判定基準値,ドップラ周波数範囲のうち、ド
ップラ周波数範囲をクラッタレベル算出装置11で算出
されたクラッタレベルに基づいて設定するものである。
すなわち、ホバリングヘリコプタを検出する際には、ク
ラッタのレベルによりクラッタの消え残りが生じ、ホバ
リングヘリコプタ検出に影響を与える。クラッタの強度
が小さい場合には、図2(a)に示すように、クラッタ
の消え残りも小さくスペクトルの広がりも小さい、クラ
ッタ強度が大きい場合には、図2(b)に示すように、
クラッタ強度が大きくかつスペクトルの広がりも大き
い。したがって、クラッタ強度が大きい場合には、ホバ
リングヘリコプタを検出するためのドップラ周波数範囲
がクラッタが小さい場合でのドップラ周波数範囲のまま
であると、上記ドップラ周波数範囲にあるクラッタの消
え残りをホバリングヘリコプタヘリコプタからの反射波
の受信信号であると誤認してしまうため、ホバリングヘ
リコプタの判定に影響を与えてしまう。そこで、クラッ
タレベル算出装置11においてクラッタレベル算出し、
周波数範囲設定回路12において、この算出されたクラ
ッタレベルに基づいてホバリングヘリコプタ検出ドップ
ラ周波数範囲を設定する。
【0024】まず、受信機4でディジタルビデオ信号に
変換された受信信号をクラッタレベル算出装置11に送
り、クラッタの大きさに相当するクラッタのレベルを算
出する。このクラッタレベルの算出方法としては、狭帯
域フィルタにより上記ディジタルビデオ信号の直流成分
のレベルを算出するか、あるいは受信機4の信号である
ディジタルビデオ信号からMTI装置5から出力される
クラッタ抑圧後の信号をベクトル的に減算する等の処理
が行われる。次に、周波数範囲設定回路12において、
クラッタレベル算出装置11から出力されたクラッタレ
ベルに基づいて、クラッタの消え残りの影響がないドッ
プラ周波数範囲を算出してホバリングヘリコプタ検出装
置10へ出力する。ホバリングヘリコプタ検出装置10
では、上記周波数範囲設定回路12から出力されたドッ
プラ周波数範囲と、予め設定された検出スライサレベル
及びホバリングヘリコプタ判定基準値とに基づいて、周
波数分析装置6からの出力信号からホバリングヘリコプ
タの検出を行い、上記信号がホバリングヘリコプタから
の反射波の信号であると判定した場合には、ホバリング
ヘリコプタ検出信号を有意として周波数軸合成装置8へ
出力する。
【0025】このように、本実施の形態1では、受信機
4から出力されるディジタルビデオ信号からクラッタレ
ベル算出するクラッタレベル算出装置11と、上記算出
されたクラッタレベルに基づいてホバリングヘリコプタ
を検出するためのドップラ周波数範囲を設定する周波数
範囲設定回路12とを設け、ホバリングヘリコプタ検出
装置10において、上記設定されたクラッタの大きさに
よって変化するドップラ周波数範囲と予め設定された検
出スライサレベル及びホバリングヘリコプタ判定基準値
とに基づいてホバリングヘリコプタの検出を行うように
したので、クラッタの消え残りによる影響をなくすこと
ができ、ホバリングヘリコプタの検出を容易にかつ精度
よく行うことができる。
【0026】実施の形態2.上記実施の形態1では、ホ
バリングヘリコプタ検出ドップラ周波数範囲をクラッタ
レベルに基づいて設定し、クラッタの消え残りによる影
響をなくすようにしたが、本実施の形態2は、図3に示
すように、MTI装置5の周波数レスポンスに応じた検
出スライサレベルを設定する検出スライサ設定回路13
を設け、ホバリングヘリコプタ検出装置10において、
MTI装置5の周波数レスポンス応じた検出スライサレ
ベルに基づいてホバリングヘリコプタを検出するように
したものである。上述したように、ホバリングヘリコプ
タのローターブレードからの反射波によるスペクトルの
レベルは、ドップラ周波数によらずほぼ一定であるにも
関わらず、MTI装置5による周波数レスポンスの影響
を受けるため、図4(a)に示すように、0ドップラ周
波数及び最大ドップラ周波数(fmax)において、レベ
ルが小さく、その中間の周波数(fmax/2)におい
て、レベルが−番大きくなる。したがって、検出スライ
サレベルを従来のようにドップラ周波数に対して一定に
すると、ドップラ周波数の小さい部分及び大きい部分で
は検出スライサレベルとホバリングヘリコプタからの反
射波の信号のレベル(ホバリングレベル)との信号レベ
ル差が小さくなり、安定してホバリングヘリコプタと判
定できない可能性があった。
【0027】そこで、本実施の形態2では、検出スライ
サ設定回路13において、図4(b)の破線に示すよう
に、MTI装置5の周波数レスポンスに所要の検出利得
を加えた検出スライサレベルを設定し、この検出スライ
サレベルをホバリングヘリコプタ検出装置10へ出力す
るようにしている。ホバリングヘリコプタ検出装置10
では、上記検出スライサ設定回路13から出力された検
出スライサレベルと、予め設定されたホバリングヘリコ
プタ判定基準値及びドップラ周波数範囲とに基づいて、
周波数分析装置6からの出力信号からホバリングヘリコ
プタの検出し、ホバリングヘリコプタ検出信号を周波数
軸合成装置8へ出力する。したがって、MTI装置5の
周波数レスポンスの影響を受けることなくホバリングヘ
リコプタを精度よくかつ安定して検出することができ
る。
【0028】実施の形態3.実施の形態1ではクラッタ
のレベルによりホバリングヘリコプタを検出するドップ
ラ周波数範囲を変更し、実施の形態2ではMTI装置5
の周波数レスポンス特性にあわせて検出スライサレベル
を変化させる場合について示したが、図6に示すよう
に、上記図1に検出スライサ設定回路13を付加し、ク
ラッタレベル算出装置11と周波数範囲設定回路12と
によりドップラ周波数範囲を設定してクラッタのレベル
によりホバリングヘリコプタを検出するドップラ周波数
範囲を変更するとともに、上記検出スライサ設定回路1
3により、MTI装置5の周波数レスポンス特性にあわ
せた検出スライサレベルを設定することにより、オパリ
ングヘリコプタの検出精度を更に向上させることができ
る。
【0029】実施の形態4.上記実施の形態1,2,3
では、MTI装置5でクラッタ抑圧され周波数分析装置
6で狭帯域フィルクリングされた信号からホバリングヘ
リコプタを検出するようにしたしたが、本実施の形態4
は、図6に示すように、受信機4からのディジタルビデ
オ信号に対し狭帯域フィルクリングを実施する第2の周
波数分析装置6Rを設け、ホバリングヘリコプタ検出装
置10において、上記第2の周波数分析装置6Rの出力
信号に対してホバリングヘリコプタを検出するようにし
たものである。ホバリングヘリコプタからの受信信号の
レベルは、MTI装置5の周波数レスポンスの影響によ
り、図7(a)に示すように、ドップラ周波数に対し一
定ではない。したがって、従来のように検出スライサレ
ベルをドップラ周波数に対し一定にすると、ドップラ周
波数の小さい部分及び大きい部分では検出スライサレベ
ルとホバリングレベルとの信号レベル差が小さくなり安
定してホバリングヘリコプタと判定できない可能性があ
った。そこで、本実施の形態4では、第2の周波数分析
装置6Rを設け、受信機4からのディジタルビデオ信号
に対し狭帯域フィルクリングを実施し、ホバリングヘリ
コプタ検出装置10では、上記第2の周波数分析装置6
Rからの信号からホバリングヘリコプタを判定してい
る。このため、上記判定に用いるホバリングヘリコプタ
からの信号は、MTI装置5の周波数レスポンスの影響
を受けないので、図6(b)に示すように、ドップラス
ペクトルに関係せずほぼ一定のレベルとなる。したがっ
て、ホバリングヘリコプタ検出装置10での判定にあた
っては、従来と同様に、予め設定されたドップラ周波数
範囲と検出スライサレベルとホバリングヘリコプタ判定
基準値とを用いてホバリングヘリコプタの判定を行って
も、MTI装置5の周波数レスポンスの影響を受けるこ
となくホバリングヘリコプタを精度よくかつ安定して検
出することができる。
【0030】実施の形態5.図8は、本発明の実施の形
態5に係わるレーダ装置の構成を示す図である。このレ
ーダ装置は2次元のレーダ装置であり、ホバリングヘリ
コプタ検出装置10Aの後段に、上記ホバリングヘリコ
プタ検出装置10Aからの距離と方位とを指定されたホ
バリングヘリコプタ検出信号をもとにホバリングヘリコ
プタ検出信号の距離と方位の分布を生成する平面分布判
定装置14を設け、ホバリングヘリコプタをチャフや気
象とを区別するようにしたものである。
【0031】次に、本実施の形態5の動作について説明
する。チャフや気象クラッタからの受信信号は、ホバリ
ングヘリコプタからの受信信号と同様にドップラ周波数
が広がっている。このため、信号がホバリングヘリコプ
タからの反射によるものかチャフや気象クラッタによる
ものかは判別ができない。したがって、従来の装置で
は、ホバリングヘリコプタとチャフ、気象クラッタを区
別することができず、ホバリングヘリコプタ検出装置1
0Aから出力されるホバリングヘリコプタ検出信号は、
ホバリングヘリコブタであってもチャフや気象クラッタ
であってもすべて有意(”1”)として出力される。と
ころで、2次元レーダの場合には、距離と方位毎に受信
信号が得られるため、ホバリングヘリコプタ検出装置1
0Aから出力されるホバリングヘリコプタ検出信号は距
離と方位とのデータとなっている。したがって、本実施
の形態4の平面分布判定装置14においては、ホバリン
グヘリコプタ検出装置10Aから出力されるホバリング
ヘリコプタ検出信号の距離と方位とに対する分布を生成
することができる。
【0032】目標の違いによるこのホバリングヘリコプ
タ検出信号の距離と方位との分布の違いについて、図9
を用いて説明する。図9(a)に示すように、ホバリン
グヘリコプタからの反射波の信号は距離方向及び方位方
向に広がっておらず孤立している(距離方向の広がりW
r及び方位方向の広がりWdがともに小さい)。一方、
チャフや気象クラッタからの反射波の信号は、図8
(b)に示すように、距離方向の広がりWr及び方位方
向の広がりWdが大きくかつ連続して広く分布してい
る。平面分布判定装置14では、このことを利用して反
射波の信号の連続性を判定し、真にホバリングヘリコプ
タと判定したものを有意(”1”)としてホバリングヘ
リコプタ検出信号を周波数軸合成装置8へ出力するよう
にすれば、ホバリングヘリコプタとチャフや気象クラッ
タとを判別することができる。したがって、チャフや気
象クラッタからの反射波の信号をホバリングヘリコプタ
と間違うことがなく、ホバリングヘリコプタを精度よく
かつ安定して検出することができる。
【0033】なお、上記実施の形態4では、図14の従
来のホバリングヘリコプタ検出装置10Aを備えたレー
ダ装置について説明したが、図1,図3,図5あるいは
図7に示した本発明のレーダ装置においても、ホバリン
グヘリコプタ検出装置10の後段に上記平面分布判定装
置14を設けることにより、チャフや気象からの反射波
の信号をホバリングヘリコプタと確実に区別することが
できるので、ホバリングヘリコプタの検出精度を更に向
上させることができる。
【0034】実施の形態6.上記実施の形態5では、2
次元レーダおいて、ホバリングヘリコプタとチャフ、気
象クラッタを判別する方法について説明したが、レーダ
装置が3次元レーダである場合には、図10に示すよう
に、ホバリングヘリコプタ検出装置10Aからの距離と
方位と高度とを指定されたホバリングヘリコプタ検出信
号をもとにホバリングヘリコプタ検出信号の距離と方位
と高度の分布を生成する空間分布判定装置15を設ける
ことにより、チャフや気象からの反射波の信号をホバリ
ングヘリコプタと間違うことなくホバリングヘリコプタ
を精度よくかつ安定して検出することができる。
【0035】次に、本実施の形態6の動作について説明
する。チャフや気象クラッタからの受信信号は、ホバリ
ングヘリコプタからの受信信号と同じくドップラ周波数
が広がっている。このため、ホバリングヘリコプタ検出
装置10Aではホバリングヘリコプタかチャフ、気象ク
ラッタかは判別ができない。したがって、従来の装置で
は、ホバリングヘリコプタとチャフ、気象クラッタを区
別することができず、ホバリングヘリコプタ検出装置1
0Aから出力されるホバリングヘリコプタ検出信号は、
ホバリングヘリコブタであってもチャフや気象クラッタ
であってもすべて有意(”1”)として出力される。と
ころで、3次元レーダの場合には、距離,方位,高度毎
に受信信号が得られるため、ホバリングヘリコプタ検出
装置10Aから出力されるホバリングヘリコプタ検出信
号は距離,方位,高度のデータとなっている。目標の違
いによるこのホバリングヘリコプタ検出信号の距離と方
位と高度とに対する分布の違いについて図11を用いて
説明する。図11(a)に示すようにホバリングヘリコ
プタからの反射波の信号は距離,方位,高度方向に広が
っておらず孤立している。一方、チャフや気象クラッタ
からの信号は、図11(b)に示すように距離方向,方
位方向,高度方向に連続して分布している。空間分布判
定装置15では、これを利用して反射波の信号の連続性
を判定し、真にホバリングヘリコプタと判定したものを
有意(”1”)としてホバリングヘリコプタ検出信号を
周波数軸合成装置8へ出力することにより、ホバリング
ヘリコプタとチャフや気象クラッタとを判別することが
できる。したがって、チャフや気象クラッタからの反射
波の信号をホバリングヘリコプタからの信号とと間違う
ことなくホバリングヘリコプタを検出することができ
る。
【0036】なお、上記実施の形態6では、図14の従
来のホバリングヘリコプタ検出装置10Aを備えたレー
ダ装置について説明したが、図12,図13に示すよう
に、図1,図3に示した本発明のレーダ装置に対して、
ホバリングヘリコプタ検出装置10の後段に空間分布判
定装置15を設けることにより、強大な地面クラッタか
らの反射波があった場合でも、クラッタの消え残りによ
る影響をなくすことができるとともに、チャフや気象か
らの反射波の信号をホバリングヘリコプタと間違うこと
なくホバリングヘリコプタを検出することができ、ホバ
リングヘリコプタの検出精度を更に向上させることがで
きる。また、図5,図7に示した本発明のレーダ装置に
おいても、空間分布判定装置15を設けることにより、
ホバリングヘリコプタの検出精度を更に向上させること
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、受信機からの信号に対しクラッタレベル
を算出するクラッタレベル算出装置と、上記クラッタレ
ベル算出装置からのクラッタレベルに基づいてホバリン
グヘリコプタを検出するためのドップラ周波数範囲を設
定する周波数範囲設定回路とを設け、上記周波数範囲設
定回路から出力されるドップラ周波数範囲に基づいて、
周波数分析装置からの信号からホバリングヘリコプタを
検出するようにしたので、クラッタ強度によりドップラ
周波数範囲を変化させてホバリングヘリコプタを検出す
ることができ、クラッタの消え残りによる影響を受けず
ホバリングヘリコプタの検出を容易にかつ精度よく行う
ことができる。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、M
TI装置の特性に合わせて検出スライサレベルを設定す
る検出スライサ設定回路を設け、上記検出スライサ設定
回路から出力される検出スライサレベルに基づいて、周
波数分析装置からの信号からホバリングヘリコプタを検
出するようにしたので、MTI装置の周波数レスポンス
の影響を受けることなくホバリングヘリコプタを精度よ
くかつ安定して検出することができる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
のレーダ装置に、MTI装置の特性に合わせて検出スラ
イサレベルを設定する検出スライサ設定回路を設け、上
記検出スライサ設定回路から出力される検出スライサレ
ベルと、周波数範囲設定回路から出力されるドップラ周
波数範囲とに基づいて、周波数分析装置からの信号から
ホバリングヘリコプタを検出するようにしたので、クラ
ッタの消え残りの影響を受けずかつMTI装置の周波数
レスポンスの影響を受けることなくホバリングヘリコプ
タの検出を行うことができる。
【0040】請求項4に記載の発明によれば、受信機か
らの信号に対し狭帯域フィルクリングを実施する第2の
周波数分析装置からの信号からホバリングヘリコプタを
検出するようにしたので、ホバリングヘリコプタからの
信号は、MTI装置の周波数レスポンスの影響を受けず
ドップラスペクトルに関係せずほぼ一定のレベルとなる
ため、従来の装置と同じように一定の検出スライサレベ
ルを用いても、MTI装置の周波数レスポンスの影響を
受けることなくホバリングヘリコプタを精度よくかつ安
定して検出することができる。
【0041】また、請求項5に記載の発明によれば、ホ
バリングヘリコプタ検出装置から出力されるホバリング
ヘリコプタ検出信号から距離及び方位の情報に基づいて
平面的なホバリングヘリコプタの検出状況を構築してホ
バリングヘリコプタの存在を検出する平面分布判定装置
とを備え、ホバリングベリコブタ検出信号の距離,方位
に対する分布の連続性を判定するようにしたので、ホバ
リングヘリコプタとチャフや気象クラッタとを判別する
ことができ、チャフや気象からの反射信号をホバリング
ヘリコプタと間違うことなくホバリングヘリコプタを精
度よくかつ安定して検出することができる。
【0042】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2または請求項4記載のレーダ装置に、更
に、平面分布判定装置を設けたので、クラッタの消え残
りによる影響をなくすことができるとともに、チャフや
気象からの反射波の信号をホバリングヘリコプタと間違
うことなくホバリングヘリコプタを検出することがで
き、ホバリングヘリコプタの検出精度を更に向上させる
ことができる。
【0043】請求項7に記載の発明によれば、ホバリン
グヘリコプタ検出装置から出力されるホバリングヘリコ
プタ検出信号から距離と方位と高度との情報をもとに空
間的なホバリングヘリコプタの検出状況を構築してホバ
リングヘリコプタの存在を検出する空間分布判定装置と
を備え、ホバリングベリコブタ検出信号の距離,方位,
高さに対する分布の連続性を判定するようにしたので、
ホバリングヘリコプタとチャフや気象クラッタとを判別
することができ、チャフや気象からの反射信号をホバリ
ングヘリコプタと間違うことなくホバリングヘリコプタ
を精度よくかつ安定して検出することができる。
【0044】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2または請求項4記載のレーダ装置に、更
に、空間分布判定装置を設けたので、クラッタの消え残
りによる影響をなくすことができるとともに、チャフや
気象からの反射波の信号をホバリングヘリコプタと間違
うことなくホバリングヘリコプタを検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わるレーダ装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1のレーダ装置の動作を示す図で
ある。
【図3】 実施の形態2のレーダ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 実施の形態2のレーダ装置の動作を示す図で
ある。
【図5】 実施の形態3のレーダ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】 実施の形態4のレーダ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】 実施の形態4のレーダ装置の動作を示す図で
ある。
【図8】 実施の形態5のレーダ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】 実施の形態5のレーダ装置の動作を示す図で
ある。
【図10】 実施の形態6のレーダ装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】 実施の形態6のレーダ装置の動作を示すブ
ロック図である。
【図12】 実施の形態6に係わるレーダ装置の他の構
成を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態6に係わるのレーダ装置の他の
構成を示すブロック図である。
【図14】 従来のレーダ装置の構成を示すブロック図
である。
【図15】 従来のレーダ装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 送信機、3 サーキュレータ、4
受信機、5 MTI装置、6 周波数分析装置、6R
第2の周波数分析装置、7 CFAR装置、8 周波数
軸合成装置、9 スキャン相関装置、10,10A ホ
バリングヘリコプタ検出装置、11 クラッタレベル算
出装置、12 周波数範囲設定回路、13 検出スライ
サ設定回路、14 平面分布判定装置、15 空間分布
判定装置。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定方向の空間に送信した送信波の反射
    波を受信した受信信号をディジタルビデオ信号に変換す
    る受信機と、上記受信機の出力信号をクラッタを抑圧す
    るMTI装置と、上記MTI装置の出力信号に対し狭帯
    域フィルクリングを実施する周波数分析装置と、上記周
    波数分析装置の出力信号から目標からの反射波の信号を
    検出するCFAR装置と、上記CFAR装置で検出され
    た目標信号に対し周波数方向の広がりを押さえて表示す
    るための信号を生成する周波数軸合成装置と、クラッタ
    の消え残りを除くためにスキャン間の相関をとるスキャ
    ン相関装置とを備えたレーダ装置において、 上記受信機からの信号に対しクラッタレベルを算出する
    クラッタレベル算出装置と、上記クラッタレベル算出装
    置からのクラッタレベルに基づいてホバリングヘリコプ
    タを検出するためのドップラ周波数範囲を設定する周波
    数範囲設定回路と、上記周波数範囲設定回路から出力さ
    れるドップラ周波数範囲と予め設定された検出スライサ
    レベル及びホバリングヘリコプタ判定基準値とに基づい
    て、上記周波数分析装置からの信号からホバリングヘリ
    コプタを検出するホバリングヘリコプタ検出装置とを備
    えたことを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 指定方向の空間に送信した送信波の反
    射波を受信した受信信号をディジタルビデオ信号に変換
    する受信機と、上記受信機の出力信号をクラッタを抑圧
    するMTI装置と、上記MTI装置の出力信号に対し狭
    帯域フィルクリングを実施する周波数分析装置と、上記
    周波数分析装置の出力信号に対し目標からの反射波の信
    号を検出するCFAR装置と、上記CFAR装置で検出
    された目標信号に対し周波数方向の広がりを押さえて表
    示するための信号を生成する周波数軸合成装置と、クラ
    ッタの消え残りを除くためにスキャン間の相関をとるス
    キャン相関装置とを備えたレーダ装置において、 上記MTI装置の特性に合わせて検出スライサレベルを
    設定する検出スライサ設定回路と、上記検出スライサ設
    定回路から出力される検出スライサレベルと予め設定さ
    れたドップラ周波数範囲及びホバリングヘリコプタ判定
    基準値とに基づいて、上記周波数分析装置からの信号か
    らホバリングヘリコプタを検出するホバリングヘリコプ
    タ検出装置とを備えたことを特徴とするレーダ装置。
  3. 【請求項3】 MTI装置の特性に合わせて検出スライ
    サレベルを設定する検出スライサ設定回路を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 指定方向の空間に送信した送信波の反射
    波を受信した受信信号をディジタルビデオ信号に変換す
    る受信機と、上記受信機の出力信号をクラッタを抑圧す
    るMTI装置と、上記MTI装置の出力信号に対し狭帯
    域フィルクリングを実施する周波数分析装置と、上記周
    波数分析装置の出力信号に対し目標からの反射波の信号
    を検出するCFAR装置と、上記CFAR装置で検出さ
    れた目標信号に対し周波数方向の広がりを押さえて表示
    するための信号を生成する周波数軸合成装置と、クラッ
    タの消え残りを除くためにスキャン間の相関をとるスキ
    ャン相関装置とを備えたレーダ装置において、 上記受信機からの信号に対し狭帯域フィルクリングを実
    施する第2の周波数分析装置と、予め設定されたドップ
    ラ周波数範囲,ホバリングヘリコプタ判定基準値及び検
    出スライサレベルとに基づいて、上記第2の周波数分析
    装置からの信号からホバリングヘリコプタを検出するホ
    バリングヘリコプタ検出装置とを備えたことを特徴とす
    るレーダ装置。
  5. 【請求項5】 指定方向の空間に送信した送信波の反射
    波を受信した受信信号をディジタルビデオ信号に変換す
    る受信機と、上記受信機の出力信号をクラッタを抑圧す
    るMTI装置と、上記MTI装置の出力信号に対し狭帯
    域フィルクリングを実施する周波数分析装置と、上記周
    波数分析装置の出力信号に対し目標からの反射波の信号
    を検出するCFAR装置と、上記CFAR装置で検出さ
    れた目標信号に対し周波数方向の広がりを押さえて表示
    するための信号を生成する周波数軸合成装置と、クラッ
    タの消え残りを除くためにスキャン間の相関をとるスキ
    ャン相関装置とを備えたレーダ装置において、 予め設定された検出スライサレベルとホバリングヘリコ
    プタ判定基準値とドップラ周波数範囲とに基づいて、上
    記周波数分析装置からの信号からホバリングヘリコプタ
    を検出するホバリングヘリコプタ検出装置と、上記ホバ
    リングヘリコプタ検出装置から出力されるホバリングヘ
    リコプタ検出信号から距離及び方位の情報に基づいて平
    面的なホバリングヘリコプタの検出状況を構築してホバ
    リングヘリコプタの存在を検出する平面分布判定装置と
    を備えたことを特徴とするレーダ装置。
  6. 【請求項6】 ホバリングヘリコプタ検出装置から出力
    されるホバリングヘリコプタ検出信号から、距離と方位
    との情報をもとに平面的なホバリングヘリコプタの検出
    状況を構築してホバリングヘリコプタの存在を検出する
    平面分布判定装置を備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2または請求項4記載のレーダ装置。
  7. 【請求項7】 指定方向の空間に送信した送信波の反射
    波を受信した受信信号をディジタルビデオ信号に変換す
    る受信機と、上記受信機の出力信号をクラッタを抑圧す
    るMTI装置と、上記MTI装置の出力信号に対し狭帯
    域フィルクリングを実施する周波数分析装置と、上記周
    波数分析装置の出力信号に対し目標からの反射波の信号
    を検出するCFAR装置と、上記CFAR装置で検出さ
    れた目標信号に対し周波数方向の広がりを押さえて表示
    するための信号を生成する周波数軸合成装置と、クラッ
    タの消え残りを除くためにスキャン間の相関をとるスキ
    ャン相関装置とを備えたレーダ装置において、 予め設定された検出スライサレベルと、ホバリングヘリ
    コプタ判定基準値とドップラ周波数範囲とに基づいて、
    上記周波数分析装置からの信号からホバリングヘリコプ
    タを検出するホバリングヘリコプタ検出装置と、上記ホ
    バリングヘリコプタ検出装置から出力されるホバリング
    ヘリコプタ検出信号から距離と方位と高度との情報をも
    とに空間的なホバリングヘリコプタの検出状況を構築し
    てホバリングヘリコプタの存在を検出する空間分布判定
    装置とを備えたことを特徴とするレーダ装置。
  8. 【請求項8】 ホバリングヘリコプタ検出装置から出力
    されるホバリングヘリコプタ検出信号から、距離と方位
    と高度との情報をもとに空間的なホバリングヘリコプタ
    の検出状況を構築してホバリングヘリコプタの存在を検
    出する空間分布判定装置を備えたことを特徴とする請求
    項1または請求項2または請求項4記載のレーダ装置。
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