JP3359444B2 - テレビジョン信号再生装置 - Google Patents

テレビジョン信号再生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号再生
装置に関し、特に現行テレビジョン方式と両立性を有す
る第2世代EDTV放送を識別し得るテレビジョン信号
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】EIAJ規格で家庭用VTRを対象に2
0H及び283Hを使い、図6に示すように、1ライン
に20ビットを割り当て、テレビジョン方式を特定・識
別するためにフルモードやレターボックス等の識別制御
信号を重畳する信号伝送規格が、放送技術開発協議会
「識別制御信号仕様に関する解説」(平成5年12月2
4日)に示されている。
【0003】ところが、放送波で識別制御信号を送る場
合、垂直帰線期間に空きラインが無いため、垂直帰線期
間内のラインは使えず、映像期間内で伝送せざるを得な
い。その場合、受像機側で映像信号か識別制御信号かの
誤判定の可能性があるため、これを防止する必要があ
る。
【0004】そのため、送信側においてテレビジョン信
号の映像期間(22H,285H)が使われ、上記ライ
ンに『映像信号には論理的にあり得ない信号』(色成分
はあるが輝度成分がない周波数βMHz、レベル0±α
IRE)が重畳される。EDTV−IIの識別制御信号
波形を示す図7において、1ラインにnビットが割り当
てられ、k〜mビット目(bk〜bm)に『映像信号に
は論理的にあり得ない信号』としてペデスタル以下に正
弦波が重畳される(0±βIRE)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
『映像信号には論理的にあり得ない信号』はペデスタル
以下の正弦波であるため、ゴーストやノイズの影響を受
け易く、ゴーストやノイズによる誤検出や検出漏れとい
う問題がある。従来、直流値の再生は水平帰線期間のカ
ラーバースト信号重畳期間近傍を使って行っていたが、
ゴースト妨害により水平同期信号のゴーストが上記検出
期間に重畳されたり、伝送路ノイズが上記検出期間に重
畳したりして、直流値(ペデスタルレベル)の正確な検
出は難しいという問題がある。
【0006】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、ペデスタルレベルを伝送路ノイズ
やゴーストの影響を受けずに精度良く検出し得るテレビ
ジョン信号再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前述の
目的は、テレビジョン方式を特定・識別する識別制御信
号として、テレビジョン信号の映像部分のいずれかの走
査線位置に前記映像部分の映像信号としては論理的にあ
りえない信号を含めたテレビジョン信号伝送方式におい
て、GCR信号が重畳されている多重ラインを検出する
多重ライン検出手段と、前記多重ライン検出手段で検出
されたGCR信号が重畳されている多重ラインを標本化
周波数で積算し、その平均値に対応した第1の値を出力
する第1の積算手段と、前記第1の積算手段で積算され
た第1の値に対し、閾値との比較を行いGCR波形かペ
デスタル波形かを検出する波形検出手段と、前記波形検
出手段でペデスタル波形を検出した場合、前記第1の値
を通過させるゲート手段と、前記映像部分の映像信号と
しては論理的にありえない信号波形を標本化周波数で積
算し、その平均値に対応した第2の値を出力する第2の
積算手段と、前記ゲート手段を通過した前記第1の値と
第2の値とのレベル差を所定の閾値と比較して前記映像
部分の映像信号としては論理的にありえない信号波形を
検出する比較手段と、を具備するテレビジョン信号再生
装置によって達成される。
【0008】本発明の前述の目的は、更に、テレビジョ
ン方式を特定・識別する識別制御信号として、テレビジ
ョン信号の映像部分のいずれかの走査線位置に前記映像
部分の映像信号としては論理的にありえない信号を含め
たテレビジョン信号伝送方式において、GCR信号が重
畳されている多重ラインを検出する多重ライン検出手段
と、前記多重ライン検出手段で検出されたGCR信号が
重畳されている多重ラインを標本化周波数で積算し、そ
の平均値に対応した第1の値を出力する第1の積算手段
と、前記第1の積算手段で積算された第1の値に対し、
閾値との比較を行いGCR波形かペデスタル波形かを検
出する波形検出手段と、前記映像部分の映像信号として
は論理的にありえない信号波形を標本化周波数で積算
し、その平均値に対応した第2の値を出力する第2の積
算手段と、垂直帰線内の所定のラインのペデスタル波形
を標本化周波数で積算し、その平均値に対応した第3の
値を出力する第3の積算手段と、前記波形検出手段でペ
デスタル波形を検出した場合、前記第1の値を通過さ
せ、前記波形検出手段でペデスタル波形を検出しない場
合、前記第3の値を通過させるゲート手段と、前記ゲー
ト手段を通過した前記第1の値または前記第3の値と前
記第2の値とのレベル差を所定の閾値と比較して前記映
像部分の映像信号としては論理的にありえない信号波形
を検出する比較手段と、を具備するテレビジョン信号再
生装置によって達成される。
【0009】
【作用】請求項1に記載のテレビジョン信号再生装置に
おいては、垂直帰線期間の例えば18(281)ライン
を使い、しきい値と比較してGCR波形かペデスタル波
形かを検出し、検出されたGCR信号が重畳されている
多重ラインのある期間を標本化周波数で積算し、平均値
を第1の値として出力する。また、映像部分の映像信号
としてありえない信号波形を標本化周波数で積算し、平
均値を第2の値として出力する。
【0010】請求項2に記載のテレビジョン信号再生装
置においては、VTR,レーザーディスク等のパッケー
ジ系で垂直帰線期間の18(281)ラインにGCR信
号以外の信号が重畳されている場合には、波形検出手段
がペデスタル波形を検出しないので、この場合には、垂
直帰線期間内の例えば7〜9(270〜272)ライン
のペデスタル波形を標本化周波数で積算し、平均値を第
3の値として第2の値に換えて出力する。
【0011】
【実施例】以下、本発明のテレビジョン信号再生装置の
第1の実施例を図を参照しながら説明する。
【0012】本実施例のテレビジョン信号再生装置は、
図1に示すように、映像信号が入力されるゲート回路1
00、104と、クロック信号(例えば4Fsc:Fs
c=3.58MHz)が入力されるドットカウンタ10
8と、水平同期信号Fh及び垂直同期信号Fvと所定の
位相関係にある信号が入力されるラインカウンタ109
とを具備している。ゲート回路100は、上記映像信号
中、ラインカウンタ109によりGCR信号(ゴースト
・キャンセラ基準信号)が重畳されている走査期間(1
8,281ライン)だけゲートが開くように構成されて
いる。
【0013】尚、GCR信号は、図4に示すように、G
CR波形とペデスタル波形がフィールド毎に8フィール
ドシーケンスとして交互に重畳されている。GCR波形
またはペデスタル波形の性質から、GCR信号の平均値
は”ある一定の直流レベル”を有し、ペデスタル信号
は”直流値=0”である。
【0014】ゲート回路100には、ドットカウンタ1
08から送られるゲート信号により制御され、GCR波
形またはペデスタル波形を積算し、平均値として第1直
流値検出信号を出力する積算平均値検出回路101が接
続されており、同様にゲート回路104には、ドットカ
ウンタ108から送られるゲート信号により制御され、
『映像信号には論理的にありえない信号』波形を積算
し、平均値として第2直流値検出信号を出力する積算平
均値検出回路105が接続されている。積算平均値検出
回路101には、該積算平均値検出回路101の出力と
予め定められた閾値との比較を行う閾値比較器102が
接続されており、閾値比較器102には、ペデスタル波
形より検出された”直流値=0”の信号のみを通過させ
るゲート回路103が接続されている。ゲート回路10
3からの第1直流値検出信号と積算平均値検出回路10
5からの第2直流値検出信号とは減算器106で互いに
減算される。減算器106には、減算結果が直流値=0
か否かを判定する閾値比較器107が接続されている。
【0015】積算平均値検出回路101、105は、図
3に示すように、ペデスタル波形信号が入力されるDフ
リップフロップ300と、ドットカウンタ108からの
ゲート期間だけ積算する加算器301と、信号を1クロ
ック分遅延する1CK遅延回路302と、1CK遅延回
路302の出力の平均値を取る平均値化回路303とを
具備している。
【0016】次に、本実施例の動作について説明する。
ゲート回路100、104には映像信号が入力され、ド
ットカウンタ108にはクロック信号が入力され、ライ
ンカウンタ109には水平同期信号Fh及び垂直同期信
号Fvと所定の位相関係にある信号が入力される。ゲー
ト回路100は、映像信号中、ラインカウンタ109に
よりGCR信号が重畳されている走査期間(18,28
1ライン)だけゲートが開く。ドットカウンタ108よ
り積算平均値検出回路101に、18,281ラインの
一定期間のゲート信号が送られ、入力のGCR波形また
はペデスタル波形の積算及び平均値の検出が行われる。
即ち、積算平均値検出回路101のDフリップフロップ
300の入力端子には上記GCR波形またはペデスタル
波形信号が入力され、Dフリップフロップ300と1C
K遅延回路302のイネーブル端子には、ドットカウン
タ108より、18,281ラインの一定期間に動作す
る様にゲート信号が送られる。上記GCR波形またはペ
デスタル波形信号は加算器301に入力され、その出力
は1CK遅延回路302により1クロック分(標本化周
波数を4Fscとすると約70nsec)遅延後、加算
器301に入力され、ドットカウンタ108からのゲー
ト期間だけ積算される。
【0017】上記積算出力は平均値化回路303で平均
値が取られる。前に述べたように、GCR波形またはペ
デスタル波形の性質から、GCR信号の平均値は”ある
一定の直流レベル”を有し、ペデスタル信号は”直流値
=0”である。
【0018】また、上記出力信号は閾値検出器102に
入力され、レベルが比較され、”直流値=0”の場合
は”0信号”、それ以外は”1信号”を出力する。更
に、上記出力信号はゲート103に入力され、ペデスタ
ル波形より検出の”直流値=0”信号のみが通過する。
【0019】一方、ゲート回路104では、上記映像信
号中、ラインカウンタ109により識別制御信号が重畳
されている走査期間(22,285ライン)だけゲート
が開き、積算平均値検出回路105ではドットカウンタ
108により、図7に示す識別制御信号中、『映像信号
には論理的にありえない信号』、(例えば色成分はある
が輝度成分がない周波数βMHz、レベル0±αIR
E)の期間bk〜bmにゲートが開き、積算及び平均値
の検出が行われる。この動作は積算平均値検出回路10
1と同様であるので説明を省略する。
【0020】尚、上記『映像信号には論理的にありえな
い信号』とは、周波数がβMHz(色変調周波数内)
で、信号のレベルがペデスタルを基準にして0±αIR
Eの正弦波である。従って、この信号期間に図3の回路
を用い、積算及び平均値が求められ、”直流値=0”と
いう結果が得られる。更に、ゲート回路103からの第
1直流値検出信号と積算平均値検出回路105からの第
2直流値検出信号が減算器106により減算され、減算
結果が閾値比較器107に入力され、”直流値=0”か
どうかが判定される。
【0021】次に、本発明のテレビジョン信号再生装置
の第2の実施例を図を参照しながら説明する。図2にお
いて、参照番号200〜209で示した回路素子は図1
において100〜109で示した回路素子と同じであ
り、説明を省略する。
【0022】本第2の実施例のテレビジョン信号再生装
置における、ゲート回路210は、映像信号中、ライン
カウンタ209により図5に示す垂直帰線期間内の7〜
9(270〜272)ラインのある走査期間だけゲート
が開くように構成されている。ゲート回路210には、
ドットカウンタ208から送られるゲート信号によりペ
デスタル波形のある期間を標本化周波数で積算し、平均
値として第3の直流値検出信号を出力する積算平均値検
出回路211が接続されている。積算平均値検出回路2
11およびゲート回路203には、垂直帰線期間内の7
〜9(270〜272)ラインのペデスタル波形より検
出された第3直流値検出信号のみを通過させるゲート回
路212が接続されている。ゲート回路212からの第
3直流値検出信号と積算平均値検出回路205からの第
2直流値検出信号とは減算器206で互いに減算され
る。減算器206には、減算結果が”直流値=0”か否
かを判定する閾値比較器207が接続されている。
【0023】本第2の実施例は、垂直帰線期間の18
(281)ラインにGCR以外の信号を重畳している可
能性がある、放送系、VTR、レーザーディスク等のパ
ッケージ糸のメディアを含めたシステムを対象にしてい
る。このため、閾値比較器202でGCR波形(”ある
一定の直流レベル”)またはペデスタル波形(”直流値
=0”)の検出を行い、ペデスタル波形(”直流値=
0”)がない場合には(閾値比較器202の検出信号
は”1信号”)、閾値比較器202からの検出信号は、
ゲート回路212において210〜212のブロックで
検出された”直流値=0”信号を通過させる。
【0024】即ち、ゲート回路210では上記映像信号
中、ラインカウンタ209により図5に示す垂直帰線期
間内の7〜9(270〜272)ラインのある走査期間
だけゲートが開く。次に、ドットカウンタ208により
積算平均値検出回路211に、上記選択されたラインの
ある一定期間にゲート信号を送り、ペデスタル波形のあ
る期間を標本化周波数で積算し、平均値の検出を行う。
上記7〜9(270〜272)ラインのペデスタル波形
より検出された第3直流値検出信号は、ゲート回路21
2を通過後、積算平均値検出回路205において『映像
部分の映像信号にありえない信号』波形が標本化周波数
で積算されて平均値化された第2直流値検出信号と、減
算器206で減算される。次に、上記減算結果を閾値比
較器207に入力し、”直流値=0”かどうかを判定す
る。
【0025】以上、説明してきたように、従来、ペデス
タルレベルの検出は当該ラインのカラーバースト信号期
間、あるいはカラーバースト信号の前後期間等、水平帰
線期間のバックポーチで検出を行っていたが、検出期間
が短いため、伝送路ノイズが重畳された場合、その影響
を受けやすく、また、水平同期信号或いはカラーバース
ト信号が近くにあるため、ゴーストにより上記ペデスタ
ル検出期間に水平同期信号或いはカラーバースト信号が
重畳され、伝送路ノイズ、ゴースト条件下では正確な検
出ができなかったが、第1の実施例では、基準になるペ
デスタルレベル(”直流値=0”)の検出をGCR信号
が重畳されている走査期間(18,281ライン)を用
いており、図4に示すように、GCR信号の重畳ライン
の第2、4、5、7フィールドは1ライン期間ペデスタ
ルレベルあるため、一定期間積算し平均値化すると、ペ
デスタルレベルの検出が伝送路ノイズやゴーストの影響
なく、精度よく検出可能である。『映像信号には論理的
にあり得ない信号』波形の”直流値=0”の検出につい
ても、同様に、伝送路ノイズやゴーストの影響を受ける
ことなく、精度よく検出可能である。
【0026】また、基準になるペデスタルレベルの検出
が識別制御信号の重畳ライン(22、285ライン)に
近い18(281)ラインを用いているため、テレビジ
ョン信号でよく発生する垂直サグの影響を受けけにく
い。なお、垂直同期期間の1〜9ラインの信号を使って
ペデスタルレベルの検出は可能であるが、識別制御信号
の重畳ライン(22、285ライン)と離れているた
め、GCR信号の重畳ライン(18,281ライン)に
比べて、サグの影暫を受け易い。識別制御信号の重畳ラ
イン(22、285ライン)に近い18(281)ライ
ンを用いている方が垂直ザグの影響を受け難くなる。
【0027】また、第2の実施例では、18、281ラ
インにどういった信号が乗っているか分からないVT
R、レーザーディスク等のパッケージ系を対象にした信
号に対しても、伝送路ノイズやゴーストの影響なく、精
度よく直流値の検出が可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1のテレビジョン信号再生装置に
よれば、基準になるペデスタルレベルの検出をGCR信
号が重畳されている走査期間を用い、所定期間積算し平
均値化しているため、ペデスタルレベルの検出が伝送路
ノイズやゴーストの影響を受けず、精度よく検出でき
る。また、『映像信号には論理的にあり得ない信号波
形』の”直流値=0”の検出についても、同様に、伝送
路ノイズやゴーストの影響なく、精度よく検出できる。
更に、基準になるペデスタルレベルの検出を識別制御信
号の重畳ライン22(285)に近い18(281)ラ
インを用いることにより、テレビジョン信号でよく発生
する垂直サグの影響を受けににくくなる。
【0029】請求項2のテレビジョン信号再生装置によ
れば、VTR、レーザーディスク等パッケージ系を対象
にした信号に対しても、伝送路ノイズやゴーストの影響
なく、精度よく直流値を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン信号再生装置の第1の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のテレビジョン信号再生装置の第2の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明のテレビジョン信号再生装置の積算平均
値検出回路の構成を示すブロック図である。
【図4】GCR信号波形図である。
【図5】テレビン信号の垂直帰線期間の信号波形図であ
る。
【図6】家庭用VTRを対象にしたEIAJ規格の識別
制御信号形式を示す図である。
【図7】EDTV−IIの識別制御信号波形図である。
【符号の説明】
1OO,103,104,200,203,210 ゲート回路 101,105,201,205,211 積算平均値検出回路 102,107,202,207 閾値比較器 106,206 減算器 108,208 ドットカウンタ 109,209 ラインカウンタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−93276(JP,A) 特開 平4−70064(JP,A) 特開 平7−143453(JP,A) 特開 平7−154760(JP,A) 特開 平7−193758(JP,A) 特開 平7−245719(JP,A) 特開 平7−274134(JP,A) 特開 平8−46931(JP,A) 特開 平8−46932(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/00 - 7/088 H04N 5/14 - 5/217

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン方式を特定・識別する識別
    制御信号として、テレビジョン信号の映像部分のいずれ
    かの走査線位置に前記映像部分の映像信号としては論理
    的にありえない信号を含めたテレビジョン信号伝送方式
    において、GCR信号が重畳されている多重ラインを検
    出する多重ライン検出手段と、前記多重ライン検出手段
    で検出されたGCR信号が重畳されている多重ラインを
    標本化周波数で積算し、その平均値に対応した第1の値
    を出力する第1の積算手段と、前記第1の積算手段で積
    算された第1の値に対し、閾値との比較を行いGCR波
    形かペデスタル波形かを検出する波形検出手段と、前記
    波形検出手段でペデスタル波形を検出した場合、前記第
    1の値を通過させるゲート手段と、前記映像部分の映像
    信号としては論理的にありえない信号波形を標本化周波
    数で積算し、その平均値に対応した第2の値を出力する
    第2の積算手段と、前記ゲート手段を通過した前記第1
    の値と第2の値とのレベル差を所定の閾値と比較して前
    記映像部分の映像信号としては論理的にありえない信号
    波形を検出する比較手段と、を具備するテレビジョン信
    号再生装置。
  2. 【請求項2】 テレビジョン方式を特定・識別する識別
    制御信号として、テレビジョン信号の映像部分のいずれ
    かの走査線位置に前記映像部分の映像信号としては論理
    的にありえない信号を含めたテレビジョン信号伝送方式
    において、GCR信号が重畳されている多重ラインを検
    出する多重ライン検出手段と、前記多重ライン検出手段
    で検出されたGCR信号が重畳されている多重ラインを
    標本化周波数で積算し、その平均値に対応した第1の値
    を出力する第1の積算手段と、前記第1の積算手段で積
    算された第1の値に対し、閾値との比較を行いGCR波
    形かペデスタル波形かを検出する波形検出手段と、前記
    映像部分の映像信号としては論理的にありえない信号波
    形を標本化周波数で積算し、その平均値に対応した第2
    の値を出力する第2の積算手段と、垂直帰線内の所定の
    ラインのペデスタル波形を標本化周波数で積算し、その
    平均値に対応した第3の値を出力する第3の積算手段
    と、前記波形検出手段でペデスタル波形を検出した場
    合、前記第1の値を通過させ、前記波形検出手段でペデ
    スタル波形を検出しない場合、前記第3の値を通過させ
    るゲート手段と、前記ゲート手段を通過した前記第1の
    値または 前記第3の値と前記第2の値とのレベル差を所
    定の閾値と比較して前記映像部分の映像信号としては論
    理的にありえない信号波形を検出する比較手段と、を具
    備するテレビジョン信号再生装置。
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