JP3359239B2 - 汚染されたコンクリート表面の洗浄方法 - Google Patents

汚染されたコンクリート表面の洗浄方法

Info

Publication number
JP3359239B2
JP3359239B2 JP26016396A JP26016396A JP3359239B2 JP 3359239 B2 JP3359239 B2 JP 3359239B2 JP 26016396 A JP26016396 A JP 26016396A JP 26016396 A JP26016396 A JP 26016396A JP 3359239 B2 JP3359239 B2 JP 3359239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
concrete
concrete surface
liquid
dirt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26016396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1088190A (ja
Inventor
隆盛 白井
進 井上
あい子 長畑
忠博 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Industrial Cleaning Co Ltd
Original Assignee
Ebara Industrial Cleaning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Industrial Cleaning Co Ltd filed Critical Ebara Industrial Cleaning Co Ltd
Priority to JP26016396A priority Critical patent/JP3359239B2/ja
Publication of JPH1088190A publication Critical patent/JPH1088190A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3359239B2 publication Critical patent/JP3359239B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体表面の洗浄方
法に係り、特に車の往来が激しい道路のトンネルのコン
クリート壁,コンクリート橋げた,コンクリート塀、あ
るいは住宅の外壁等の固体表面に付着した汚れを除去
し、外観を清浄化するための洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】固体表面の汚れとしては、土埃,自動車
の排気管からの不完全燃焼物,大気中に浮遊するスス,
路面から飛散する微細なコールタール粒ないしはアスフ
ァルト粒などの付着によるものと考えられるが、これら
の付着物は自然環境下で2〜3日間放置されると、単純
な水洗いでは除去できない汚れとなる。従来では、この
ような汚れを除去する場合、ジェット(高圧水噴射)及
び機械器具等を用いて、汚れの付着した固体表面部分を
削り落として汚れを除去するという、物理的な方法で行
っており、このようなジェット洗浄方法等では、固体の
洗浄面が傷付き、ムラになるという問題点があった。ま
た、一般的には、酸性の薬品を使用すれば、固体表面が
溶解あるいは損傷し、ひび割れ等を起こすことが知られ
ており、薬液を用いた化学的方法による洗浄は行われて
いなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題点を解決し、コンクリート表面を損傷する
ことなく、簡単な処理で容易にコンクリート表面を洗浄
できる方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、汚染されたコンクリート表面を洗浄す
る方法において、過炭酸塩又は重炭酸塩の水溶液と増粘
剤とからなる洗浄液を、前記コンクリート表面に塗布
、その場でガスを発生させ、汚れを剥離除去すること
を特徴とするコンクリート表面の洗浄方法としたもので
ある。本発明の洗浄方法が適用できるコンクリート表面
としては、建造物又は構造物の表面る。
【0005】前記洗浄液としては、ガス発生反応をコン
トロールするための触媒として、マンガン
から選ばれた元素を含む少なくとも一種の塩類を用いる
ことができ、また、増粘剤としては、デンプンデキス
トリン又はカルボキシルメチルセルロースを用いるこ
とができる。また、コンクリート表面の洗浄方法で洗浄
した洗浄後のコンクリート表面は、水洗し、水洗液から
薬液を回収し、また中和を行って廃液を処理するのがよ
い。
【0006】
【発明の実施の形態】上記のように、本発明はコンクリ
ート表面に付着した汚れを、ガスを発生する化合物を水
溶液として侵入させ、その場でガスを発生させることで
汚れを剥離除去する洗浄方法である。本発明において洗
浄除去の対象とする汚れは、土埃排気管からの不完全
燃焼物大気中に浮遊するスス路面から飛散する微細
なコールタール粒ないしはアスファルト粒などによる汚
れである。コンクリート表面に付着したこれらの汚れの
洗浄除去に用いる薬剤は、ガスを発生する化合物であ
る。ガスを発生する化合物は炭酸塩又は重炭酸塩で
ある。
【0007】コンクリート表面上の汚れの洗浄除去方法
は、汚れの付着したコンクリート表面と、ガスを発生す
る化合物を含む洗浄液を接触させる方法である。洗浄液
中のガスを発生する化合物の濃度は0.1〜10%であ
る。ガスを発生する化合物は液状、粉末状で水に溶解し
て洗浄液とする。これら洗浄液は、界面活性剤や触媒を
添加することで効果は増大する。また、垂直面上での液
だれを起こしやすいので、洗浄液を粘稠化させるなどし
て、その接触時間を保持することで、本洗浄の実施が可
能となる。これらの洗浄液を、汚れの付着したコンクリ
ート表面に接触させると、ガスを発生し、コンクリート
表面から汚れを剥離除去する。洗浄液を接触した後、
ンクリート表面を水洗し、洗浄液を回収する。洗浄液は
中和処理を行う事で、酸素、二酸化炭素,水に分解し、
無害な物質とする。本方法では従来の洗浄法のように、
固体自体を損傷させる事無く、表面のみを洗浄する事が
可能である。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1 汚れの付着したコンクリートブロックを試験体とした。
8%過炭酸ナトリウム(ペルオキシ炭酸ナトリウム)溶
液を調製し、汚れの付着した固体表面に塗布した。洗浄
液が乾燥後、コンクリートを水で洗浄した。この操作を
2回繰り返した結果、80%程度の除去率がえられた。
コンクリートの表面仕上り状態は肌荒れもなく良好であ
った。
【0009】実施例2 8%過炭酸ナトリウム溶液を調製しタオル紙に含ませ、
汚れの付着したコンクリート表面に張り付け、さらに上
にサランラップ等をかぶせた。2時間放置後、タオル紙
をはがして、コンクリートを水で洗浄した。この操作を
2回繰り返した結果、汚れは95%程度除去され、実施
例1と比較し、さらに良好な結果が得られた。コンクリ
ートの表面仕上り状態は良好であった。
【0010】実施例3 8%過炭酸ナトリウム溶液に、界面活性剤を0.05%
添加し、実施例2と同様の操作を行った結果、90%の
除去率が得られた。コンクリートの表面仕上り状態は良
好であり、界面活性剤の添加による効果が認められた。
【0011】実施例4 8%過炭酸ナトリウム溶液に、触媒としてFe2+を添加
し、実施例2と同様の操作を行った結果、ほぼ100%
の除去率が得られた。コンクリートの表面仕上り状態は
良好であった。
【0012】実施例5 液だれを防ぐために8%過炭酸ナトリウム溶液10重量
部とデンプン糊3重量部を混合し、垂直状態のコンクリ
ート表面に塗布した。洗浄液が乾燥後、コンクリートを
水で洗浄した。この操作を2回繰り返した結果、95%
程度の除去率が得られた。コンクリートの表面仕上り状
態は良好であった。
【0013】実施例6 10%重炭酸アンモニウム溶液10重量部とデンプン糊
3重量部を混合し、垂直状態のコンクリート表面に塗布
した。洗浄液が乾燥した後、コンクリート表面を水で洗
浄した。この操作を3回繰り返した結果、95%程度の
除去率が得られた。コンクリートの表面状態は良好であ
った。
【0014】比較例1 スルファミン酸を主剤とする薬品(増粘剤)を、汚れの
付着したコンクリート表面に塗布し、2時間放置後水で
洗浄した。この操作を2回繰り返した。除去率は100
%であったが、コンクリート表面に亀裂の発生が認めら
れた。
【0015】比較例2 10%過酸化水素に触媒としてFe2+を添加し、実施例
2と同様の処理を行った結果、除去率は50%程度であ
り、コンクリートの表面仕上り状態は良好であった。以
上の結果を表1に示す。
【0016】
【表1】 * 洗浄除去効果の判定は洗浄前後の肉眼によるものとした。
【0017】以上の結果から、固体表面に付着した汚れ
は化学薬品との接触により除去可能であることが分か
る。但し、スルファミン酸を主剤とする薬品(増粘剤)
を用いた洗浄では、固体を溶解して汚れを除去するた
め、除去率は高いが固体表面に亀裂を生じてしまい、従
来の問題点を解決できない。これに対して、ガスを発生
する化合物を含む溶液を用いた洗浄では、固体表面を損
傷する事なく汚れを除去することが可能である。特に過
炭酸ナトリウムは高い除去率を示す。また、洗浄液に界
面活性剤や触媒を添加する事や、洗浄液を増粘化し、乾
燥を防ぎ接触作用時間を長くする事で、さらに除去効果
は増大することが分かる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、固体自体には殆ど損傷
を与えずに表面の汚れのみを除去することが可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 忠博 神奈川県川崎市川崎区江川1丁目4番1 号 荏原工業洗浄株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−27678(JP,A) 特開 昭61−207500(JP,A) 特開 昭56−163199(JP,A) 特開 平6−200295(JP,A) 特開 昭52−152406(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 7/12 C11D 7/18 C11D 17/00 C11D 17/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染されたコンクリート表面を洗浄する
    方法において、過炭酸塩又は重炭酸塩の水溶液と増粘剤
    とからなる洗浄液を、前記コンクリート表面に塗布し
    その場でガスを発生させ、汚れを剥離除去することを特
    徴とするコンクリート表面の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記コンクリート表面が、建造物又は構
    造物の表面であることを特徴とする請求項1記載の固体
    表面の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記増粘剤が、デンプンデキストリ
    又はカルボキシルメチルセルロースであることを特
    徴とする請求項記載のコンクリート表面洗浄方法
  4. 【請求項4】 前記洗浄液が、鉄マンガン鉛か
    ら選ばれた元素を含む少なくとも一種の塩類からなる触
    媒を含有することを特徴とする請求項記載のコンクリ
    ート表面洗浄方法
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のコンクリート表面の洗
    浄方法において、洗浄後のコンクリート表面を水洗し、
    水洗液から薬液を回収し、中和を行い、廃液処理するこ
    とを特徴とする洗浄廃液の処理方法。
JP26016396A 1996-09-10 1996-09-10 汚染されたコンクリート表面の洗浄方法 Expired - Fee Related JP3359239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26016396A JP3359239B2 (ja) 1996-09-10 1996-09-10 汚染されたコンクリート表面の洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26016396A JP3359239B2 (ja) 1996-09-10 1996-09-10 汚染されたコンクリート表面の洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1088190A JPH1088190A (ja) 1998-04-07
JP3359239B2 true JP3359239B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=17344203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26016396A Expired - Fee Related JP3359239B2 (ja) 1996-09-10 1996-09-10 汚染されたコンクリート表面の洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3359239B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10099264B2 (en) 2008-02-11 2018-10-16 Ecolab Usa Inc. Bubble enhanced cleaning method and chemistry
KR101126268B1 (ko) 2010-09-30 2012-03-20 주식회사 삼한 씨원 표면오염 억제 기능이 있는 황토벽돌 제조방법
US9206380B2 (en) 2013-03-14 2015-12-08 Ecolab Usa Inc. Method of generating carbonate in situ in a use solution and of buffered alkaline cleaning under an enriched CO2 atmosphere

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1088190A (ja) 1998-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100341496B1 (ko) 표면으로부터오염물질의제거를위한방법과유체
WO2009113995A1 (en) Method of regeneration of scr catalyst
US3529999A (en) Method for cleaning natural and artificial stones
JP3359239B2 (ja) 汚染されたコンクリート表面の洗浄方法
US20100170534A1 (en) Method for removal of surface contaminants from substrates
US9782804B1 (en) Method for passivating substrate surfaces
CN210546583U (zh) 一种物料清洗设备
JP2003027092A (ja) 除錆洗浄剤組成物
JP2008229803A (ja) 金属製部材の溶接部の表面処理方法
JP2010131527A (ja) 洗浄液および洗浄方法
MX9800635A (es) Proceso para limpiar residuos de pintura de superficies.
JP2004143530A (ja) 金属表面洗浄剤
JPH03190999A (ja) 洗浄剤組成物
Muhsin Review on Engineering Methods in Treatment of Chemical Rust
JP3041763B2 (ja) ホイール用錆取り剤の製造方法及びこの製造方法により得られるホイール用錆取り剤
US10030310B1 (en) Methods for removal of reaction sites on metal surfaces and application of a nanotube containing protecting coating
JP2782023B2 (ja) ステンレス鋼の洗浄方法
KR20090048715A (ko) 불순물 제거용 세정액 및 이를 이용한 불순물 제거방법
KR100873370B1 (ko) 알루미늄 거푸집용 세척제
US10906071B1 (en) Methods for removal of reaction sites on metal surfaces and application of a nanotube containing protective coating
JP2678811B2 (ja) アルミ建材用洗浄剤
JP3510446B2 (ja) 脱硫ファン動翼付着灰の除去方法
JP2009057529A (ja) 外壁洗浄剤
JP2004285097A (ja) 洗浄剤及び洗浄方法
JP2000001697A (ja) 構築物表面等のタイル洗浄剤及び洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees