JP3358366B2 - 転がり軸受用荷重測定装置 - Google Patents

転がり軸受用荷重測定装置

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JP3358366B2
JP3358366B2 JP02023495A JP2023495A JP3358366B2 JP 3358366 B2 JP3358366 B2 JP 3358366B2 JP 02023495 A JP02023495 A JP 02023495A JP 2023495 A JP2023495 A JP 2023495A JP 3358366 B2 JP3358366 B2 JP 3358366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る転がり軸受用荷重
測定装置は、玉軸受、ころ軸受、テーパころ軸受を含む
ラジアル転がり軸受に加わる荷重を、回転状態のまま精
度良く測定する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】例えば各種機械装置に組み込まれた転が
り軸受の耐久性を知りこれら機械装置の設計に役立てる
為、運転時に転がり軸受に加えられる荷重を測定する必
要がある。この為に使用する転がり軸受用荷重測定装置
として特公昭52−10027号公報には、図7〜8に
示す様な測定装置が記載されている。
【0003】筒状のハウジング1の内側には回転軸2
を、1対の転がり軸受3a、3bにより回転自在に支持
している。テーパころ軸受であるこれら各転がり軸受3
a、3bはそれぞれ、上記ハウジング1に内嵌固定され
た外輪4a、4bと、上記回転軸2に外嵌固定された内
輪5a、5bとを備える。そして、上記各外輪4a、4
bの内周面に設けた外輪軌道6a、6bと上記各内輪5
a、5bの外周面に形成した内輪軌道7a、7bとの間
に、それぞれ複数個ずつの転動体8、8(テーパころ)
を設けている。上記各外輪4a、4bの外周面には、図
8に示す様な形状の切り欠き9、9を設け、これら各切
り欠き9、9の底面に歪みゲージ10、10(ストレイ
ンゲージ)を添着している。これら各歪みゲージ10、
10の検出信号は、導線39、39により取り出され
る。
【0004】上記各外輪4a、4bは、上記ハウジング
1と回転軸2との間に加わる荷重(ラジアル荷重及びス
ラスト荷重)に応じて弾性変形し、上記各歪みゲージ1
0、10がこの弾性変形を検出する。そこで、上記導線
39、39によりこれら各歪みゲージ10、10の検出
信号を図示しない演算器に送れば、上記荷重を求める事
ができる。切り欠きを内輪5a、5bの内周面に形成
し、この切り欠きの底面に歪みゲージを添着すれば、外
輪4a、4bが回転する状態での荷重を測定できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する従来の転がり軸受用荷重測定装置で
は、必ずしも正確な測定を行なえない。即ち、外輪4
a、4bの外周面(或は内輪5a、5bの内周面)に形
成する切り欠き9、9は、あくまでも荷重測定用の歪み
ゲージ10、10を設置する為のものであって、転がり
軸受3a、3bに本来備わっているものではない。従っ
て、上記切り欠き9、9を形成して上記各外輪4a、4
bの肉厚が当該部分で薄くなった分だけ、これら各外輪
4a、4bの弾性変形状態が、(切り欠き9、9を設け
ない)本来の転がり軸受3a、3bとは異なって、測定
値に誤差を生じる。
【0006】軸受用荷重測定装置としてはこの他にも、
特公昭59−25167号公報に記載されたものが知ら
れている。この公報に記載された測定装置は、軸受の外
周面に歪みゲージを添着したものであるが、軸受の弾性
変形に影響を及ぼす事なく、この歪みゲージに測定すべ
き荷重が加わる様にする具体的構造は記載されていな
い。本発明の転がり軸受用荷重測定装置はこの様な事情
に鑑みて、歪みゲージを設置する事が転がり軸受の弾性
変形に影響を及ぼす事をなくすべく発明したものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受用荷
重測定装置は何れも、外周面に内輪軌道を有する内輪と
内周面に外輪軌道を有する外輪と上記内輪軌道と外輪軌
道との間に設けられた複数の転動体とを備えた転がり軸
受に加わる荷重を、上記内輪が固定で外輪が回転する状
態で測定するものである。
【0008】この様な本発明の転がり軸受用荷重測定装
置のうち、請求項1に記載した転がり軸受用荷重測定装
置は、片持ち式に支持されてその先端部に上記内輪を外
嵌固定する軸と、この軸の中間部に軸心と直角方向に形
成された貫通孔と、この貫通孔の内面に添着された歪み
ゲージと、この歪みゲージの検出信号に基づいて上記転
がり軸受に加わる荷重を算出する演算器とを備えてい
る。
【0009】又、請求項2に記載した転がり軸受用荷重
測定装置は、片持ち式に支持されてその先端部に上記内
輪を外嵌固定する軸と、この軸の中間部に設けられた、
断面形状が四角形である四角柱部と、この四角柱部の外
周面を構成する四つの平面のうちの少なくとも互いに直
交する二つの面に添着された歪みゲージと、この歪みゲ
ージの検出信号に基づいて上記転がり軸受に加わる荷重
を算出する演算器とを備えている。
【0010】
【作用】上述の様に構成される本発明の転がり軸受用荷
重測定装置による測定作業時に軸は、転がり軸受に加わ
る荷重により弾性変形し、この弾性変形量が貫通孔内面
(請求項1の場合)、或は四角柱部の外周面(請求項2
の場合)に設けられた歪みゲージにより検出される。そ
して、演算器が上記転がり軸受に加わる荷重を算出す
る。本発明の転がり軸受用荷重測定装置の場合には、歪
みゲージを転がり軸受に直接添着しない為、転がり軸受
の構成部品に、測定値に影響を及ぼす様な加工を施す必
要がない。この結果、信頼性の高い測定結果を得られ
る。
【0011】
【実施例】図1〜2は、請求項1に対応する、本発明の
第一実施例を示している。この実施例は、プーリ11を
支承した深溝型玉軸受12にベルト32から加えられる
荷重を測定するものである。転がり軸受の一種である上
記深溝型玉軸受12は、外周面に深溝型の内輪軌道13
を有する内輪14と、内周面に深溝型の外輪軌道15を
有する外輪16と、上記内輪軌道13と外輪軌道15と
の間に設けられた、それぞれが転動体である玉17、1
7とを備える。尚、玉17、17は、保持器18により
転動自在に保持されている。この様な深溝型玉軸受12
に加わる荷重を測定する際には、上記プーリ11と共に
外輪16を回転させる。上記内輪14は固定のまま回転
しない。即ち、測定作業時には上記プーリ11と図示し
ない駆動プーリとの間にベルト32を掛け渡し、このプ
ーリ11及び上記外輪16を回転駆動する。
【0012】この様な深溝型玉軸受12に加わる荷重を
測定すべく構成された転がり軸受用荷重測定装置は、固
定の支持脚20と、この支持脚20に片持ち式に支持さ
れた軸21とを有する。この軸21は、基端部(図1〜
2の左端部)に取付フランジ22を、先端部(図1〜2
の右端部)に雄ねじ部23を、それぞれ有する。又、中
間部には四角柱部24を設け、この四角柱部24と上記
取付フランジ22とを大径円柱部25により、同じく四
角柱部24と上記雄ねじ部23とを小径円柱部26によ
り、それぞれ連続させている。上記四角柱部24の断面
形状は正方形である。そして、この断面形状(正方形)
の最大内接円の直径は上記小径円柱部26の外径よりも
大きく、同じく最小外接円の直径は上記大径円柱部25
の外径よりも小さい。
【0013】上述の様な軸21は、上記大径円柱部25
を上記支持脚20に形成された円孔27に内嵌すると共
に、上記取付フランジ22を上記支持脚20にねじ止め
結合する事で、この支持脚20に片持ち式に支持されて
いる。この状態で上記軸21の先端部の小径円柱部26
には、上記内輪14を外嵌し、更に上記雄ねじ部23に
螺合したナット28により、この内輪14を固定してい
る。
【0014】一方、上記四角柱部24には貫通孔29
を、軸21の軸心と直角方向であって上記四角柱部24
の外面を構成する4面のうちの上下2面と平行に形成し
ている。図示の実施例の場合にこの貫通孔29は、互い
に平行な1対の円孔部30、30同士をスリット状の連
通部31により連通させて成る。この貫通孔29は、前
記ベルト32から上記軸21に加わる荷重の方向(図1
の下向き)に対し捩れの位置関係となる方向(図1の表
裏方向)に形成している。尚、上記貫通孔29を形成す
る為に軸21の中間部に四角柱部24を形成したのは、
軸21の曲げ方向に亙る弾性変形が、そのまま貫通孔2
9内面の弾性変形に結び付く様にして、測定感度を良好
にする為である。
【0015】上述の様な貫通孔29の内面には歪みゲー
ジ33a〜33dを添着している。図示の実施例の場
合、歪みゲージ33a、33bをそれぞれ円孔部30、
30の軸方向(図1の表裏方向、図2の上下方向)に亙
って添着し、歪みゲージ33c、33dをそれぞれ円孔
部30、30の円周方向(図1〜2の左右方向)に亙っ
て添着している。これら各歪みゲージ33a〜33dの
検出信号は、導線34により演算器35を含む制御器3
8に入力している。この演算器35は、上記各歪みゲー
ジ33a〜33dから送り込まれる検出信号に基づい
て、前記深溝型玉軸受12に加わる荷重を算出する。
尚、上記制御器38はこの演算器35の前に、動歪み増
幅器36とA/D変換器37とを設けている。上記検出
信号は、動歪み増幅器36を通過する事で増幅され、A
/D変換器37を通過する事でディジタル信号に変換さ
れてから、上記演算器35に送り込まれる。
【0016】上述の様に構成される本発明の転がり軸受
用荷重測定装置による測定作業時に軸21は、ベルト3
2の張力に基づきプーリ11を介して深溝型玉軸受12
に加わる荷重により弾性変形する。この際、変形量は荷
重の大きさに比例したものとなる。又、上記弾性変形
は、上記軸21の下半部が圧縮され、上半部が伸長する
方向で発生する。従って、上記各円孔部30、30の上
半部内周面が、曲率半径が大きくなる方向に弾性変形す
る。そして、この内周面に添着された上記各歪みゲージ
33a〜33dが、上記荷重に対応した出力の検出信号
を惹起し、上記導線34を通じて上記制御器38にこの
検出信号を送る。そして、この制御器38の演算器35
が上記深溝型玉軸受12に加わる荷重を算出する。
【0017】特に、本発明の転がり軸受用荷重測定装置
の場合には、荷重検出用の歪みゲージ33a〜33d
を、深溝型玉軸受12を支承する軸21に添着してお
り、この深溝型玉軸受12に直接添着しない。この為、
内輪14や外輪16等、深溝型玉軸受12の構成部品
に、切り欠き等、測定値に影響を及ぼす様な加工を施す
必要がない。この結果、信頼性の高い測定結果を得られ
る。
【0018】次に、図1〜2に示した転がり軸受用荷重
測定装置により、実際に深溝型玉軸受12に加わる荷重
を測定できるか否かを確認する為に本発明者が行なった
実験(第一の実験)に就いて説明する。この第一の実験
を開始するに当たり、先ず、動歪み増幅器36の調整作
業を行なった。この調整作業は、内輪14を固定すべく
ナット28を緊締した後、プーリ11にベルト32を掛
けない状態で、このプーリ11を介して上記深溝型玉軸
受12に所定の大きさの荷重を付与し、この荷重と演算
器35の算出値を一致させる事で行なった。この際に合
わせて、上記各歪みゲージ33a〜33dの検出信号
が、0〜500kgf の範囲で直線性を有する事を確認し
た。
【0019】上記の初期設定を終了した後、上記プーリ
11にベルト32を掛け渡し、このベルト32によりプ
ーリ11に所定のラジアル荷重を付与した。尚、実験に
使用した深溝型玉軸受は、出願人会社製で呼び番号が6
303(外径=47mm、内径=17mm、幅=14mm)の
ものを使用した。又、上記ラジアル荷重の大きさとして
は、100kgf と200kgf との2通りに就いて実施し
た。この結果を次の表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】この表1中、条件1、2は、プーリ11と
して偏心プーリを使用する事により上記深溝型玉軸受1
2に加わるラジアル荷重を変動させたもの、条件3、4
は回転速度を10秒を1周期として1000〜5000
r.p.m.の範囲で変化させる事により上記ラジアル荷重を
変動させたもの、条件5、6は加振器でベルト32に振
動を加える事により上記ラジアル荷重を変動させたもの
である。この様な実験結果を示す上記表1の記載から明
らかな通り、本発明の転がり軸受用荷重測定装置によ
り、実際に深溝型玉軸受12に加わる荷重並びにその変
動を測定できる。尚、条件1での測定結果をグラフに表
すと図3に示す様になる。この図3に示された荷重の変
動の周期は、偏心プーリの回転の周期と完全に一致し
た。
【0022】次に、図4〜6は、請求項2に対応する、
本発明の第二実施例を示している。この実施例は、プー
リ11を支承した深溝型玉軸受12にベルト32から斜
め方向に加えられる荷重を測定するものである。固定の
支持脚20に片持ち式に支持された軸21aの中間部
に、断面形状が正方形である四角柱部24aを有する。
上述した第一実施例の場合とは異なり、この四角柱部2
4aには貫通孔29(図1〜2)を形成せず、単なる
(充実体の)四角柱部24aとしている。この様な四角
柱部24aを構成する4面のうちの2面は鉛直方向に配
置し、残りの2面は水平方向に配置している。
【0023】この様な四角柱部24aのうちの上面及び
片側面には、それぞれ4個ずつの歪みゲージ33a〜3
3d、33a´〜33d´を添着している。図示の実施
例の場合、各歪みゲージ33a、33a´33b、33
b´を各面の幅方向に亙って添着し、各歪みゲージ33
c、33c´、33d、33d´をそれぞれ各面の長さ
方向(図4〜5の左右方向)に亙って添着している。こ
れら各歪みゲージ33a〜33d、33a´〜33d´
の検出信号は、前述した第一実施例と同様に、導線34
により演算器35を含む制御器38に入力している。本
実施例が前述した第一実施例と異なる点は、傾斜方向に
加わる荷重を測定すべく、各歪みゲージ33a〜33
d、33a´〜33d´を四角柱部24aのうちの上面
及び片側面に添着した点にある。その他、多くの点では
前述した第一実施例と同様である為、同等部分には同一
符号を付して重複する説明を省略する。
【0024】上述の様に構成される本発明の転がり軸受
用荷重測定装置による測定作業時に軸21aは、ベルト
32の張力に基づきプーリ11を介して深溝型玉軸受1
2に加わる荷重により弾性変形する。この際、変形量は
荷重の大きさに比例したものとなる。図6に示す様に、
上記プーリ11から左上方向にベルト32を掛け渡した
状態で上記弾性変形は、上記軸21aの上半部及び左半
部が圧縮され、下半部及び右半部が伸長する方向で発生
する。そして、上記四角柱部24aの上面及び片側面に
添着された上記各歪みゲージ33a〜33d、33a´
〜33d´が、上記荷重に対応した出力の検出信号を惹
起し、上記導線34を通じて上記制御器38にこの検出
信号を送る。そして、この制御器38の演算器35が上
記深溝型玉軸受12に加わるラジアル荷重Fを算出す
る。特に本実施例の場合には、水平方向に加わる荷重F
x は、前記四角柱部24aの片側面に添着した歪みゲー
ジ33a´〜33d´により検出し、鉛直方向に加わる
荷重Fy は上記四角柱部24aの上面に添着した歪みゲ
ージ33a〜33dにより検出する。そして、上記ラジ
アル荷重Fは、これら両方向の荷重Fx 、Fy の合力
(F=√(Fx 2+Fy 2))として算出する。
【0025】本実施例の場合にも、荷重検出用の歪みゲ
ージ33a〜33d、33a´〜33d´を深溝型玉軸
受12を支承する軸21aに添着しており、この深溝型
玉軸受12には直接添着しない為、信頼性の高い測定結
果を得られる。特に、本実施例の転がり軸受用荷重測定
装置の場合には、ベルト32から深溝型玉軸受12に加
わる荷重の方向が四角柱部24aを構成する面の方向と
一致しなくても、この荷重を正確に測定できる。
【0026】次に、図4〜6に示した転がり軸受用荷重
測定装置により、実際に深溝型玉軸受12に加わる荷重
を測定できるか否かを確認する為に本発明者が行なった
実験(第二の実験)に就いて説明する。この第二の実験
を開始するに当たり、前述した第一の実験の場合と同様
に、動歪み増幅器36の調整作業を行なうと共に、上記
各歪みゲージ33a〜33d、33a´〜33d´の検
出信号が、0〜500kgf の範囲で直線性を有する事を
確認する初期設定を行なった。この初期設定を終了した
後、深溝型玉軸受12に外嵌固定したプーリ11とモー
タ40により駆動される駆動プーリ41との間にベルト
32を掛け渡し、このベルト32によりプーリ11に所
定のラジアル荷重を付与した。尚、実験に使用した深溝
型玉軸受は、前述した第一の実験と同じものである。こ
の結果を次の表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】この表2中、条件1〜4は、プーリ11と
して偏心プーリを使用する事により上記深溝型玉軸受1
2に加わるラジアル荷重を変動させたもので、条件1〜
2はプーリ11の回転速度を1000r.p.m.としたも
の、条件3〜4はプーリ11の回転速度を5000r.p.
m.としたものである。又、条件5、6は回転速度を10
秒を1周期として1000〜5000r.p.m.の範囲で変
化させる事により、上記ラジアル荷重を変動させたもの
である。この様な試験結果を示す上記表2の記載から明
らかな通り、第二実施例の転がり軸受用荷重測定装置に
よっても、前述した第一実施例の場合と同様に、実際に
深溝型玉軸受12に加わる荷重並びにその変動を測定で
きる。又、本実施例の場合も条件1〜4で荷重は、前記
図3に示す様に変動し、この変動の周期は偏心プーリの
回転の周期と完全に一致した。
【0029】尚、図4〜5に示した測定装置で、四角柱
部24aの1面にのみ歪みゲージを添着し、この1面に
対し直角方向に加わる荷重を測定する事も可能である
が、この様に1面に直角方向に加わる荷重を測定するの
であれば、図1〜2に示した装置の方が測定精度が良
い。又、本発明の測定装置により荷重を測定可能な転が
り軸受は、図示の様な単列深溝型玉軸受に限定されな
い。アンギュラ型玉軸受、ころ軸受、テーパころ軸受に
加わる荷重に就いても測定可能である。更に、単列の転
がり軸受に限らず、複列転がり軸受に就いても、転がり
軸受全体に加わる荷重を正確に測定可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明の転がり軸受用荷重測定装置は以
上に述べた通り構成され作用するので、次の様な効果を
得られる。 転がり軸受本来の形状のまま測定を行なえるので、
実際の使用状態に合致する正確な測定結果を得られる。 歪みゲージが軸の内部に組み込まれるので、装置全
体を小型且つ軽量に構成できる。 歪みゲージは測定すべき荷重に応じて変形する以
外、特に拘束されない為、歪みゲージの検出値に基づく
測定値が正確になる。
【0031】更に、請求項2に記載した転がり軸受用荷
重測定装置は、ラジアル荷重の方向が特定されなくても
測定可能である為、実際の使用状態に即した測定を容易
に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定装置の第一実施例の全体構成を示
す図。
【図2】軸のみを取り出して図1の上方から見た図。
【図3】測定結果を示すグラフ。
【図4】本発明の測定装置の第二実施例の全体構成を示
す図。
【図5】軸のみを取り出して示す斜視図。
【図6】測定の為にモータ及び駆動プーリと組み合わせ
た状態を示す正面図。
【図7】従来の測定装置の1例を示す部分断面図。
【図8】外輪の部分拡大斜視図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 回転軸 3a、3b 転がり軸受 4a、4b 外輪 5a、5b 内輪 6a、6b 外輪軌道 7a、7b 内輪軌道 8 転動体 9 切り欠き 10 歪みゲージ 11 プーリ 12 深溝型玉軸受 13 内輪軌道 14 内輪 15 外輪軌道 16 外輪 17 玉 18 保持器 20 支持脚 21、21a 軸 22 取付フランジ 23 雄ねじ部 24、24a 四角柱部 25 大径円柱部 26 小径円柱部 27 円孔 28 ナット 29 貫通孔 30 円孔部 31 連通部 32 ベルト 33a、33a′、33b、33b′、33c、33
c′、33d、33d′歪みゲージ 34 導線 35 演算器 36 動歪み増幅器 37 A/D変換器 38 制御器 39 導線 40 モータ 41 駆動プーリ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に内輪軌道を有する内輪と内周面
    に外輪軌道を有する外輪と上記内輪軌道と外輪軌道との
    間に設けられた複数の転動体とを備えた転がり軸受に加
    わる荷重を、上記内輪が固定で外輪が回転する状態で測
    定する転がり軸受用荷重測定装置であって、片持ち式に
    支持されてその先端部に上記内輪を外嵌固定する軸と、
    この軸の中間部に軸心と直角方向に形成された貫通孔
    と、この貫通孔の内面に添着された歪みゲージと、この
    歪みゲージの検出信号に基づいて上記転がり軸受に加わ
    る荷重を算出する演算器とを備えた転がり軸受用荷重測
    定装置。
  2. 【請求項2】 外周面に内輪軌道を有する内輪と内周面
    に外輪軌道を有する外輪と上記内輪軌道と外輪軌道との
    間に設けられた複数の転動体とを備えた転がり軸受に加
    わる荷重を、上記内輪が固定で外輪が回転する状態で測
    定する転がり軸受用荷重測定装置であって、片持ち式に
    支持されてその先端部に上記内輪を外嵌固定する軸と、
    この軸の中間部に設けられた、断面形状が四角形である
    四角柱部と、この四角柱部の外周面を構成する四つの平
    面のうちの少なくとも互いに直交する二つの面に添着さ
    れた歪みゲージと、この歪みゲージの検出信号に基づい
    て上記転がり軸受に加わる荷重を算出する演算器とを備
    えた転がり軸受用荷重測定装置。
JP02023495A 1994-09-12 1995-02-08 転がり軸受用荷重測定装置 Expired - Fee Related JP3358366B2 (ja)

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