JP3358105B2 - プログラマブルコントローラおよびプログラマブルコントローラの制御方法 - Google Patents

プログラマブルコントローラおよびプログラマブルコントローラの制御方法

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JP3358105B2
JP3358105B2 JP32020596A JP32020596A JP3358105B2 JP 3358105 B2 JP3358105 B2 JP 3358105B2 JP 32020596 A JP32020596 A JP 32020596A JP 32020596 A JP32020596 A JP 32020596A JP 3358105 B2 JP3358105 B2 JP 3358105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーケンス制御に
好適なプログラマブルコントローラおよびその制御方法
に関し、さらに詳しくは、遠隔制御機能を備えたプログ
ラマブルコントローラおよびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プログラマブルコントローラを用
いたシーケンス制御システムには、該プログラマブルコ
ントローラのベースユニットに、親局としての通信ユニ
ットを実装し、該通信ユニットに複数の子局としてのタ
ーミナル(端末機)を接続し、各ターミナルに、リミッ
トスイッチや各種センサなどの入力機器を接続し、ある
いは、エアーバルブやアクチュエータなどの出力機器を
接続したものがある。
【0003】このようなシーケンス制御システムでは、
リミットスイッチや各種センサなどの入力機器からのオ
ンオフの入力データをターミナルを介してプログラマブ
ルコントローラに伝送し、プログラマブルコントローラ
は、この入力データを取り込んで予め設定されているプ
ログラムに従って演算処理し、オンオフの出力データを
ターミナルを介してエアーバルブやアクチュエータなど
の出力機器に出力して工作機械等を制御するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例のシーケンス制御システムでは、プログラマ
ブルコントローラのベースユニットに、通信用CPUを
搭載した通信ユニットを実装する構成であるために、ベ
ースユニットのCPUと通信ユニットの通信用CPUと
の間でデータの転送遅延が生じるなどの理由から入出力
応答時間が長くなるという難点がある。
【0005】さらに、プログラマブルコントローラのベ
ースユニットと通信ユニットとは個別のユニットである
ために、両ユニット間には、インターフェイス回路等を
設ける必要があるとともに、各ユニット毎にCPUを備
える構成であるために、形状的に大きくならざるを得な
いとともに、コストが高くつくといった難点がある。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、入出力応答時間を短くするとともに、小型化
およびコストの低減を図ったプログラマブルコントロー
およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0008】すなわち、本発明のプログラマブルコント
ローラは、入力処理:プログラム実行処理:出力処理:
その他の処理、の順で繰り返し実行する制御手段と、ケ
ーブルを介して接続された端末機に対して、シリアル通
信を行なって、入力データを取り込むとともに出力デー
タを出力する通信手段と、を備えたプログラマブルコン
トローラであって、前記制御手段は、前記通信手段での
シリアル通信処理の終了後に入力データを前記通信手段
から取り込む入力処理と、前記入力処理で取り込んだ最
新の入力データに基づいて行なうプログラム実行処理
と、前記プログラム実行処理によって得られた出力デー
タを前記通信手段に書込む出力処理と、を実行し、前記
通信手段は、前記制御手段での前記出力処理と次の入力
処理との間でシリアル通信処理を実行するものである。
【0009】また、本発明のプログラマブルコントロー
ラは、前記通信手段が行なう前記シリアル通信処理の時
間を利用して、前記制御手段が前記その他の処理を実行
するものである。
【0010】さらに、本発明のプログラマブルコントロ
ーラの制御方法は、入力処理:プログラム実行処理:出
力処理:その他の処理、の順で繰り返し実行する制御手
段を備え、ケーブルを介して接続された端末機に対し
て、シリアル通信を行なって、入力データを取り込むと
ともに出力データを出力する通信手段を内蔵したプログ
ラマブルコントローラの制御方法であって、制御手段の
入力処理は、前記通信手段でのシリアル通信処理の終了
後に行なわれ、入力データを前記通信手段から取り込む
処理であり、次の制御手段のプログラム実行処理は、前
記入力処理で取り込んだ最新の入力データに基づいて行
われる処理であり、次の制御手段の出力処理は、前記プ
ログラム実行処理によって得られた出力データを通信手
段に書込む処理であり、制御手段での前記出力処理と次
の入力処理との間に、制御手段ではその他の処理を実行
し、前記通信手段では前記シリアル通信処理を実行する
ようにしている。
【0011】
【0012】本発明のプログラマブルコントローラによ
れば、端末機との間でシリアル通信を行って入力データ
および出力データを送受信する通信手段を内蔵したの
で、従来例のような親局としての通信ユニットを必要と
せず、したがって、通信ユニットを介在させていた従来
例に比べてデータの伝送速度を高めることができるとと
もに、小形化およびコストの低減を図ることができる。
【0013】また、入力処理と次の出力処理との間でプ
ログラム実行処理を実行するとともに、出力処理と次の
入力処理との間に他の処理を実行するので、入力処理に
よって取り込まれた最新の入力データに基づいてプログ
ラム実行処理を行って出力処理に移行できるとともに、
出力処理に応答して通信が開始されると、その通信時間
を有効に利用して他の処理を実行できることになり、特
に、1通信サイクルは、出力データの送信で始まり、そ
れに続く入力データの受信で終了するので、出力処理に
応答して送信が開始されて最新の入力データが受信され
るまでの通信時間を有効の利用して他の処理を実行でき
るともに、他の処理に引き続いて最新の入力データを取
り込むことができ、入出力応答時間を一層短くできるこ
とになる。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面によって、本発明の実
施の形態について、詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一つの実施の形態に係る
プログラマブルコントローラ1を備えたシーケンス制御
システムの全体構成図である。
【0017】この制御システムは、本発明に係るプログ
ラマブルコントローラ1と、このプログラマブルコント
ローラ1に、ケーブルを介してバス接続された子局とし
ての複数のターミナル(端末機)2とを備えており、各
ターミナル2には、図示しない近接センサやリミットス
イッチなどの入力機器が接続され、あるいは、リレーや
アクチュエータなどの出力機器が接続される。
【0018】この制御システムは、従来例と同様に、入
力機器からのオンオフの入力データをターミナル2を介
してプログラマブルコントローラ1に伝送し、プログラ
マブルコントローラ1は、この入力データを取り込んで
予め設定されているプログラムに従って演算処理し、オ
ンオフの出力データをターミナル2を介して出力機器に
出力して工作機械等を制御するものである。
【0019】この制御システムは、上述の従来例のよう
な親局としての通信ユニットを設ける必要がなく、プロ
グラマブルコントローラ1が、後述のように親局として
の機能を有するものである。
【0020】図2は図1のプログラマブルコントローラ
1の斜視図、図3はその正面図、図4は図3の側面図、
図5は図3の平面図である。
【0021】この実施の形態のプログラマブルコントロ
ーラ1の本体ケースは、フロントケース31と後述のリ
アケース32とからなり、フロントケース31の正面に
は、その一方寄りに長手方向(図3の上下方向)に沿っ
て延びる突出部4が形成されており、他方寄りは、前記
突出部4よりも低い平面部5となっており、この平面部
5には、RS-232C対応機器を接続するRS-232
C用コネクタ部6および周辺機器を接続するペリフェラ
ル用コネクタ部7にそれぞれ対応する開口部8,9が形
成されており、これら開口部8,9から前記各コネクタ
部6,7が、ケース31外に臨む。なお、ペリフェラル
用コネクタ部7の開口部9は、該コネクタ部7を使用し
ていないときには、図示しない樹脂製のカバーで覆うこ
とができるようになっている。
【0022】また、正面下方には、電源入力端子10お
よびターミナル2を接続するための接続端子11が、並
設されている。
【0023】突出部4の上面には、入力電源をモニタ表
示する電源表示部(PWR)12と、プログラマブル
コントローラ1の動作状態、すなわち、運転中(RU
N)および異常(ERR)を表示する状態表示部12
と、ターミナル2との間の通信状態、すなわち、データ
送信中(SD)、データ受信中(RD)および通信エラ
ー(ERC)を表示する通信状態表示部123と、周辺
機器あるいはRS-232C対応機器と通信中であるこ
と(COMM)を表示するペリフェラル・RS-232
C表示部124とが設けられている。
【0024】この突出部4の上面、すなわち、表示部1
1〜124の表面と、RS-232C用コネクタ部6お
よびペリフェラル用コネクタ部7の開口部8,9が形成
された平面部5との段差、すなわち、図5に示される突
出部4の突出高さHは、前記各コネクタ部6,7に挿抜
されるケーブルコネクタのフード部の高さとほぼ同じ高
さに形成されており、したがって、前記コネクタ部6,
7に、RS-232C対応機器および周辺機器のケーブ
ルコネクタを装着した状態では、該ケーブルコネクタの
フード部の高さは、前記突出部4よりも上方に突出する
ことがない。
【0025】このため、段差を設けることなく、同一面
上にRS-232C用コネクタ部およびペリフェラル用
コネクタ部を設けた構成では、前記コネクタ部にケーブ
ルコネクタを接続したときに、該ケーブルコネクタのフ
ード部が、プログラマブルコントローラ1の本体ケース
から突出して、いわゆるデッドスペースが生じることに
なるが、この実施の形態によれば、コネクタを接続した
ときに、該コネクタのフード部が、前記表示部4の高さ
と同一の高さに納まるので、かかる弊害がなく、配線ス
ペースを確保できることになる。
【0026】このプログラマブルコントローラ1の背面
側のリアケース32には、図4および図6に示されるよ
うに、当該プログラマブルコントローラ1を図示しない
支持レールに嵌合連結するレール溝15が幅方向に沿っ
て形成されている。
【0027】横向きのレール溝15における一側縁(上
側縁)には、レール溝15側に突出する係合片43が左
右に設けられて、この係合片43とレール溝底との間に
支持レールの上側の係合辺が係入され、また、横向きの
レール溝15における他側縁(下側縁)には、支持レー
ルの下側の係合辺に係合する3つの係合部16bを有す
るプラスチック製の可動係合片16が、レール溝15と
直交する方向に出退自在に装備されている。可動係合片
16の3つの係合部16bとレール溝底との間に支持レ
ールの下側の係合辺が係入される。
【0028】この可動係合片16は、リアケース32
形成された左右のガイド溝41に沿ってスライド自在に
装着されるとともに、可動係合片16の内部に片持ち状
に一体形成したアーム16aの遊端部が、底面ケースに
突設された突起42に当接され、このアーム16aの弾
性力によって可動係合片16がレール溝15側に突出付
勢されている。また、この可動係合片16の下端部は、
係合解除用の操作部16cとなっており、この操作部1
6cは、可動係合片16がレール溝15側に付勢突出さ
れた状態において、ケースから数mm程度突出するもの
であり、その前面側には、ドライバ等を差し入れる操作
穴が形成されている。
【0029】また、図2および図3に示されるように、
フロントケース31の背面側の対向する斜め2箇所の隅
部には、ネジによっても当該プログラマブルコントロー
ラを取り付けることができるように、取付穴17が形成
されている。
【0030】また、フロントケース31の適所には、ケ
ース内の熱を外部へ放出するスリット群40が形成され
ている。
【0031】図7は、この実施の形態のプログラマブル
コントローラ1のブロック図である。
【0032】この実施の形態のプログラマブルコントロ
ーラ1は、親局としての通信ユニットを接続することな
く、直接、ターミナル2との間でシリアル通信を行うこ
とができるようにするために、次のように構成されてい
る。
【0033】すなわち、このプログラマブルコントロー
ラ1は、各部を制御するとともに、後述の処理を実行す
る制御手段としてのマイクロコンピュータ18と、プロ
グラムメモリ用のRAM19およびROM20と、デー
タメモリ用のRAM21と、ターミナル2との間でシリ
アル通信を行う通信手段22と、RS-232C用およ
びプリフェラル用の各インタフェース23,24と、2
4Vの直流電圧を降圧して供給する電源回路25と、そ
のバックアップ回路26とを備えている。
【0034】通信手段22は、ロジックゲートアレイ2
6と、送受信器27と、耐ノイズ性を向上させるための
パルストランス28とを備えており、ロジックゲートア
レイ26は、マイクロコンピュータ18からのパラレル
の出力データを、シリアルのデータに変換するととも
に、通信用のフォーマットに変換して送受信器27およ
ぴパルストランス28を介してターミナル2にシリアル
伝送し、また、ターミナル2からのデータを、パルスト
ランス28および送受信器27を介して受信し、シリア
ルの入力データに変換してマイクロコンピュータ18に
与える。
【0035】また、このロジックゲートアレイ26は、
上述のターミナル2との間の通信状態を表示する通信状
態表示部123を制御する。
【0036】通信手段22は、マイクロコンピュータ1
8の後述するサイクリック処理において、出力リフレッ
シュ処理に応答して1通信サイクルを開始するものであ
り、この1通信サイクルは、出力データのターミナル2
への送信で始まり、入力データのターミナル2からの受
信で終了する、すなわち、送信と受信とが一括でなされ
る。
【0037】この通信手段22は、出力リフレッシュ処
理が実行されてマイクロコンピュータ18から出力デー
タがロジックゲートアレイ26の出力用レジスタにセッ
トされてスタートがかかると、出力データをシリアルデ
ータに変換するとともに、通信用フォーマットに変換し
て送受信器27およびパルストランス28を介してター
ミナル2へ送信し、引き続いてターミナル2からの入力
データを、パルストランス28および送受信器27を介
して受信し、ロジックゲートアレイ26の入力用レジス
タにセットしてマイクロコンピュータ18に、通信が終
了したことを通知する。これによって、マイクロコンピ
ュータ18は、後述の入力リフレッシュ処理を実行して
受信した入力データを取り込むのである。
【0038】図8は、このマイクロコンピュータ18の
サイクリック動作を説明するための図である。
【0039】この実施の形態では、マイクロコンピュー
タ18は、電源投入時に初期処理を行い、異常がなけれ
ば、メモリチェック等の共通処理(TA)を行い、通信
手段22による1通信サイクルが終了するまでの待機処
理(TG)を行い、ターミナル2から受信した入力デー
タを通信手段22から取り込む入力リフレッシュ処理
(TF)を行い、取り込んだ最新の入力データに基づい
てユーザプログラムを実行するプログラム実行処理(T
B)を行い、サイクルタイム算出処理(TC)を行い、
プログラム実行処理TBによって得られた出力データ
を、通信手段22のロジックゲートアレイ26の出力用
レジスタに書き込む出力リフレッシュ処理(TD)を行
い、RS-232Cポートサービスおよびペリフェラル
ポートサービス等の周辺サービス処理(TE)を行って
再び共通処理に移行して上述の処理を繰り返すものであ
る。
【0040】この実施の形態では、入出力の応答性を高
めるために、プログラム実行処理の直前に、入力リフレ
ッシュ処理を行って最新の入力データを取り込み、プロ
グラム実行処理およびサイクルタイム算出処理を行った
後に、直ちに出力リフレッシュ処理を行って出力データ
の送信を開始するようにしており、これによって、入出
力の応答性を高めることができる。
【0041】さらに、通信手段22による1通信サイク
ルは、上述のように、出力データのターミナル2への送
信で開始され、入力データの受信で終了するので、出力
リフレッシュ処理に応答して通信が開始されて終了する
までの時間を有効に利用して周辺サービス処理および共
通処理を行うことができ、これによって、一層、入出力
の応答性を高めることができるものである。
【0042】図9は、この実施の形態の最小入出力応答
時間と最大入出力応答時間とをそれぞれ示すタイミング
チャートであり、(A)はターミナル2の入力の変化
を、(B)はマイクロコンピュータ18の処理内容を、
(C)は対応するターミナル2の出力の変化を示し、
(D)はマイクロコンピュータ18の処理内容を、
(E)は対応するターミナル2の出力の変化をそれぞれ
示している。
【0043】同図(A),(B)に示されるように、通
信時間の開始前に入力の変化があったときには、その入
力の変化は、通信時間の終了後の入力リフレッシュ処理
TF1によって取り込まれ、その入力に基づいて、プロ
グラム実行処理およびサイクルタイム算出処理が行わ
れ、その後の出力リフレッシュ処理TD1に応答して通
信が開始されてターミナル2に送信され、同図(C)に
示されるように、ターミナル2の出力が変化することに
なる。
【0044】一方、同図(A),(D)に示されるよう
に、通信時間が開始された後に、入力の変化があったと
きには、その通信サイクルには間に合わないので、次の
サイクルの通信時間の終了後の入力リフレッシュ処理T
F2によって取り込まれ、その入力に基づいて、プログ
ラム実行処理およびサイクルタイム算出処理が行われ、
その後の出力リフレッシュ処理TD2に応答して通信が
開始されてターミナル2に送信され、同図(E)に示さ
れるように、ターミナル2の出力が変化することにな
る。
【0045】従来例の通信ユニットでは、通信用CPU
は、ベースユニットのCPUと独立して常時ターミナル
との間で通信を行っていたために、出力データを送信し
ようとしても、前の通信サイクルが終了するまで待たな
ければならなかったけれども、この実施の形態では、出
力リフレッシュ処理に応答して、直ちに通信が開始され
て出力データの送信および入力データの受信が行われ
る、すなわち、マイクロコンピュータ18の制御と通信
手段22による通信とが同期して行われるので、出力リ
フレッシュ処理に応答して直ちに通信を開始することが
でき、入出力の応答時間を短くできることになる。これ
により、また、アナログデータなどの取り扱いが可能に
なる。
【0046】図10は、このプログラマブルコントロー
ラ1のケース内部の概略構成を示す断面図である。
【0047】この実施の形態のプログラマブルコントロ
ーラ1の本体ケース内には、正面の平面部5に沿うよう
に配置された第1の回路基板29と、この第1の回路基
板29の一方寄りに立設された第2の回路基板30とが
収納されており、この第2の回路基板30は、突出部4
の突出方向に沿うように配置されている。
【0048】この実施の形態では、第1の回路基板29
には、上述の電源回路25、各コネクタ部6,7および
パルストランス28の接続端子11側が配設されてお
り、第2の回路基板30には、マイクロコンピュータ1
8やロジックゲートアレイ26やその他の回路が配設さ
れており、第1の回路基板29側からの熱あるいはノイ
ズが、第2の回路基板30のマイクロコンピュータ等に
影響を与えるのを可及的に低減している。また、フロン
トケース31の平面部5の開口部8,9も熱の伝達を抑
制している。
【0049】なお、本発明の他の実施の形態として、図
10の仮想線で示されるように、本体ケース内に仕切壁
を形成し、発熱源からの熱の伝達を一層有効に抑制して
もよい。
【0050】さらに、第1の回路基板29を、水平に配
置し、第2の回路基板30を立設して突出部4の内部に
配置することにより、本体ケースの内部空間を有効利用
して小形化を図ることができる。
【0051】各回路基板29,30には、上述の回路を
構成する各種の電子部品31が搭載されており、立設さ
れた第2の回路基板30の先端部には、横方向に投光し
て突出部4の上面の表示部121〜124を照らす、いわ
ゆるサイドビューのLED32が実装されている。
【0052】この実施の形態のプログラマブルコントロ
ーラは、図11に示されるように、従来のプログラマブ
ルコントローラと同様に、大型のプログラマブルコント
ローラ(図示せず)、パーソナルコンピュータ33、表
示器34をRS-232C用コネクタ部6を介して接続
することができるとともに、プログラミングコンソール
35等の周辺機器をペリフェラル用コネクタ部7を介し
て接続することができる。さらに、本発明のプログラマ
ブルコントローラ1,1同士を、RS-232C用コネ
クタ部6を介して相互に接続してデータの授受を行うこ
ともできる。
【0053】図12は、本発明の他の実施の形態の構成
図である。
【0054】この実施の形態のプログラマブルコントロ
ーラ10は、ターミナル2との間のシリアル通信機能に
加えて、分散型コントローラ36や高速カウンタ39と
の間で通信できるように、コネクタ部およびインタフェ
ース回路等を追加したものであり、図13に示されるよ
うに、本体ケースの突出部4の一方の側面に、コネクタ
部に対応した開口50が形成されるとともに、図14に
示されるように、前記開口50に対応して第2の回路基
板30にコネクタ部51が配設され、さらに、図15に
示されるように、対応するインタフェース回路52を追
加したものである。
【0055】この実施の形態のシステムでは、例えば、
プログラマブルコントローラ10は、分散型コントロー
ラ36にステッピングモータ37の回転数などの設定値
を伝送し、分散型コントローラ36は、それに基づいて
ステッピングモータ37の回転を制御し、ステッピング
モータ37の回転数が設定値に達したときに、プログラ
マブルコントローラ10にそれを通知し、プログラマブ
ルコントローラ10は、それに基づいて、ターミナル2
を介してバルブ等の出力機器を制御する。あるいは、エ
ンコーダ38の出力を高速カウンタ39で計測してそれ
をプログラマブルコントローラ10に伝送し、プログラ
マブルコントローラ10は、それに基づいて、ターミナ
ル2を介して出力機器を制御したりするものである。
【0056】また、本発明の他の実施の形態として、水
や油などのかかる環境下でも使用できるように、ケース
を密封構造にするとともに、コネクタ部を防水構造とし
てもよい。または、プログラミングコンソールRS-2
32Cなどは、赤外線通信を用いより耐環境性を高める
こともできる。さらに、本発明のプログラマブルコント
ローラを、パーソナルコンピュータなどの拡張ボードや
カード型にすることで、プログラミングとI/Oの制御
をすることができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、端末機と
の間でシリアル通信を行って入力データおよび出力デー
タを送受信する通信手段を内蔵したので、従来例のよう
な親局としての通信ユニットを必要とせず、したがっ
て、通信ユニットを介在させていた従来例に比べてデー
タの伝送速度を高めることができるとともに、小形化お
よびコストの低減を図ることができる。
【0058】また、入力処理によって取り込まれた最新
の入力データに基づいてプログラム実行処理を行って出
力処理に移行できるとともに、出力処理に応答して通信
が開始されると、その通信時間を有効に利用して他の処
理を実行できるので、入出力応答時間を短くできること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るプログラマブ
ルコントローラを備えた制御システムの構成図である。
【図2】図1のプログラマブルコントローラの斜視図で
ある。
【図3】図2のプログラマブルコントローラの正面図で
ある。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3の平面図である。
【図6】図2のプログラマブルコントローラの背面図で
ある。
【図7】プログラマブルコントローラの要部のブロック
図である。
【図8】プログラマブルコントローラのサイクリック動
作を説明するための図である。
【図9】プログラマブルコントローラの入出力応答時間
を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】プログラマブルコントローラの内部を示す断
面図である。
【図11】プログラマブルコントローラを用いたシステ
ムの構成を示す図である。
【図12】本発明の他の実施の形態の構成図である。
【図13】図12のプログラマブルコントローラの斜視
図である。
【図14】図12のプログラマブルコントローラの内部
を示す断面図である。
【図15】図12のプログラマブルコントローラの要部
のブロック図である。
【符号の説明】
1,10 プログラマブルコントロ
ーラ 2 ターミナル(端末機) 4 突出部 5 平面部 6 RS-232C用コネク
タ部 7 ペリフェラル用コネクタ
部 8,9 開口部 18 マイクロコンピュータ 22 通信手段 29,30 第1,第2の回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/04 - 19/05

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力処理:プログラム実行処理:出力処
    理:その他の処理、の順で繰り返し実行する制御手段
    と、 ケーブルを介して接続された端末機に対して、シリアル
    通信を行なって、入力データを取り込むとともに出力デ
    ータを出力する通信手段と、を備えたプログラマブルコ
    ントローラであって、 前記制御手段は、前記通信手段でのシリアル通信処理の
    終了後に入力データを前記通信手段から取り込む入力処
    理と、前記入力処理で取り込んだ最新の入力データに基
    づいて行なうプログラム実行処理と、前記プログラム実
    行処理によって得られた出力データを前記通信手段に書
    込む出力処理と、を実行し、 前記通信手段は、前記制御手段での前記出力処理と次の
    入力処理との間でシリアル通信処理を実行する、 プログ
    ラマブルコントローラ。
  2. 【請求項2】 前記通信手段が行なう前記シリアル通信
    処理の時間を利用して、前記制御手段が前記その他の処
    理を実行する、請求項1のプログラマブルコントロー
    ラ。
  3. 【請求項3】 入力処理:プログラム実行処理:出力処
    理:その他の処理、の順で繰り返し実行する制御手段を
    備え、 ケーブルを介して接続された端末機に対して、シリアル
    通信を行なって、入力データを取り込むとともに出力デ
    ータを出力する通信手段を内蔵したプログラマブルコン
    トローラの制御方法であって、 制御手段の入力処理は、前記通信手段でのシリアル通信
    処理の終了後に行なわれ、入力データを前記通信手段か
    ら取り込む処理であり、 次の制御手段のプログラム実行処理は、前記入力処理で
    取り込んだ最新の入力データに基づいて行われる処理で
    あり、 次の制御手段の出力処理は、前記プログラム実行処理に
    よって得られた出力データを通信手段に書込む処理であ
    り、 制御手段での前記出力処理と次の入力処理との間に、制
    御手段ではその他の処理を実行し、前記通信手段では前
    記シリアル通信処理を実行するようにしたプログラマブ
    ルコントローラの制御方法。
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