JP3357801B2 - 可変利得増幅回路及びそれを用いたフィルタ回路 - Google Patents
可変利得増幅回路及びそれを用いたフィルタ回路Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用VTRに用
いられるSECAM信号処理回路などで利用される並列
共振回路を利用したフィルタ回路と可変利得増幅回路に
関するもので、特に、フィルタ回路の出力信号レベルを
調整するのに適した可変利得増幅回路及びそれを用いた
フィルタ回路に関する。
いられるSECAM信号処理回路などで利用される並列
共振回路を利用したフィルタ回路と可変利得増幅回路に
関するもので、特に、フィルタ回路の出力信号レベルを
調整するのに適した可変利得増幅回路及びそれを用いた
フィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のSECAM信号処理回路
を示すもので、記録モードを示している。 (記録モード)入力端子(1)にはベースバンドの記録
用のSECAM信号が印加され、BPF(2)でビデオ
色(クロマ)信号が抽出される。
を示すもので、記録モードを示している。 (記録モード)入力端子(1)にはベースバンドの記録
用のSECAM信号が印加され、BPF(2)でビデオ
色(クロマ)信号が抽出される。
【0003】ベルフィルタ(3)は、ベースバンドのS
ECAM色信号に予めかけられているベル周波数特性を
フラットにするものであり、図4(a)に示すような4.
3MHZ付近を中心周波数とする特性を有する。抽出された
4.40MHZ,4.25MHZの色信号は、リミッタ増幅器(4)で
分周に耐えうるようにアンプされる。アンプされた色信
号は、低域記録のために1/4分周回路(5)で1/4に分周
される。そして、同期信号部分のノイズ除去のためにシ
ンクゲート回路(6)に印加される。
ECAM色信号に予めかけられているベル周波数特性を
フラットにするものであり、図4(a)に示すような4.
3MHZ付近を中心周波数とする特性を有する。抽出された
4.40MHZ,4.25MHZの色信号は、リミッタ増幅器(4)で
分周に耐えうるようにアンプされる。アンプされた色信
号は、低域記録のために1/4分周回路(5)で1/4に分周
される。そして、同期信号部分のノイズ除去のためにシ
ンクゲート回路(6)に印加される。
【0004】ノイズ除去された信号は、色信号のみが抽
出されるようにするBPF(7)を介してイコライザ回
路(8)で磁気記録用のイコライジングが行われる。イ
コライザ回路(8)の特性は、図4(c)に示す通りで
あり、1.1MHZ付近を中心にトラップ特性となっている。
図3は、従来のSECAM信号処理回路を示すもので、
再生モードを示している。
出されるようにするBPF(7)を介してイコライザ回
路(8)で磁気記録用のイコライジングが行われる。イ
コライザ回路(8)の特性は、図4(c)に示す通りで
あり、1.1MHZ付近を中心にトラップ特性となっている。
図3は、従来のSECAM信号処理回路を示すもので、
再生モードを示している。
【0005】(再生モード)入力端子(10)には周波
数が1/4に分周された再生用のSECAM信号が印加さ
れ、BPF(11)でビデオ色(クロマ)信号が抽出さ
れる。再生用のイコライザ回路(12)は、図2のイコ
ライザ回路(8)のイコライジング特性の逆特性であ
り、図4(d)に示すような1.1MHZ付近を中心周波数と
するBPF特性を有する。
数が1/4に分周された再生用のSECAM信号が印加さ
れ、BPF(11)でビデオ色(クロマ)信号が抽出さ
れる。再生用のイコライザ回路(12)は、図2のイコ
ライザ回路(8)のイコライジング特性の逆特性であ
り、図4(d)に示すような1.1MHZ付近を中心周波数と
するBPF特性を有する。
【0006】そして、色信号はリミッタ増幅器(13)
で分周に耐えうるようにアンプされる。アンプされた色
信号は、低域記録のために1/4分周回路(5)で1/4に分
周されているので、これを元に戻すために周波数逓倍回
路(14)で4倍の周波数に復元される。復元された信
号は、同期信号部分のノイズ除去のためにシンクゲート
回路(15)を通過する。
で分周に耐えうるようにアンプされる。アンプされた色
信号は、低域記録のために1/4分周回路(5)で1/4に分
周されているので、これを元に戻すために周波数逓倍回
路(14)で4倍の周波数に復元される。復元された信
号は、同期信号部分のノイズ除去のためにシンクゲート
回路(15)を通過する。
【0007】ノイズ除去された信号は、色信号のみが抽
出されるようにするBPF(16)を介して、ベルフィ
ルタ(3)とは逆特性の図4(b)のベルフィルタ(1
7)に印加され、再びベースバンドのベル特性が持たさ
れる。この為、、図2及び図3の装置によれば、SEC
AM色信号の記録と判別を行うことができる。
出されるようにするBPF(16)を介して、ベルフィ
ルタ(3)とは逆特性の図4(b)のベルフィルタ(1
7)に印加され、再びベースバンドのベル特性が持たさ
れる。この為、、図2及び図3の装置によれば、SEC
AM色信号の記録と判別を行うことができる。
【0008】図4(a)のREC−BELL特性と、図4
(b)のPB−BELL特性は、丁度逆の特性となって
おり、図4(c)のREC−イコライザ特性と、図4
(d)のPB−イコライザ特性も、丁度逆の特性となっ
ている。同時にこれらの特性は、共振回路により得られ
るもので、図5にその具体回路例として考えられるもの
を示す。
(b)のPB−BELL特性は、丁度逆の特性となって
おり、図4(c)のREC−イコライザ特性と、図4
(d)のPB−イコライザ特性も、丁度逆の特性となっ
ている。同時にこれらの特性は、共振回路により得られ
るもので、図5にその具体回路例として考えられるもの
を示す。
【0009】図5(a)及び(c)は直列共振回路を示
し、図5(b)及び(d)は並列共振回路を示す。図4
(a)乃至(d)の中心周波数は、正確に設定する必要
がある。そこで、図5(a)乃至(d)の回路のコンデ
ンサ、コイル、抵抗は、IC化する場合、ICの外部に
出して調整できるようにしている。図5の回路は兼用化
することが考えられ、図5(b)と図5(d)の兼用化
したものとして図6の回路が考えられる。
し、図5(b)及び(d)は並列共振回路を示す。図4
(a)乃至(d)の中心周波数は、正確に設定する必要
がある。そこで、図5(a)乃至(d)の回路のコンデ
ンサ、コイル、抵抗は、IC化する場合、ICの外部に
出して調整できるようにしている。図5の回路は兼用化
することが考えられ、図5(b)と図5(d)の兼用化
したものとして図6の回路が考えられる。
【0010】図6では入力(a)が出力(a)から導出
され、入力(b)が出力(b)から導出される。出力
(a)を導出する場合にはトランジスタ(20)を動作
させ、トランジスタ(21)を不動作とさせる。その結
果、図4(b)や(c)の特性が得られる。逆に、出力
(b)を導出する場合にはトランジスタ(20)を不動
作とし、トランジスタ(21)を動作させる。その結
果、図4(a)や(d)の特性が得られる。
され、入力(b)が出力(b)から導出される。出力
(a)を導出する場合にはトランジスタ(20)を動作
させ、トランジスタ(21)を不動作とさせる。その結
果、図4(b)や(c)の特性が得られる。逆に、出力
(b)を導出する場合にはトランジスタ(20)を不動
作とし、トランジスタ(21)を動作させる。その結
果、図4(a)や(d)の特性が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
回路では出力信号のダイナミックレンジを広くすること
が難しく、S/N及び歪率を向上させることができな
い、という問題があった。図6の回路では、並列共振回
路(22)の一端が抵抗(23)を介して接地されてお
り、兼用が行われているので一方のモードで最適点に設
定すると、他方のモードでは最適点にならなかった。出
力(a)を導出する場合には、出力DCが電源電圧より
となり、出力(b)を導出する場合にはアースよりとな
ってしまう。
回路では出力信号のダイナミックレンジを広くすること
が難しく、S/N及び歪率を向上させることができな
い、という問題があった。図6の回路では、並列共振回
路(22)の一端が抵抗(23)を介して接地されてお
り、兼用が行われているので一方のモードで最適点に設
定すると、他方のモードでは最適点にならなかった。出
力(a)を導出する場合には、出力DCが電源電圧より
となり、出力(b)を導出する場合にはアースよりとな
ってしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の点に鑑
みなされたもので、入力信号電流を発生する信号源と、
該信号源からの信号電流がエミッタに印加される第1ト
ランジスタと、ベースが該第1トランジスタのベースに
共通接続されコレクタが抵抗又は電流源を介して基準電
位に接続された第2トランジスタと、前記第1トランジ
スタに接続される第1PN接合素子と、前記第2トラン
ジスタに接続される第2PN接合素子と、記第1トラン
ジスタと前記第1PN接合素子との接続点の電圧と前記
第2トランジスタと前記第2PN接合素子との接続点の
電圧とが印加される差動増幅器とを備え、前記抵抗の抵
抗値又は前記電流源の電流値を変えることにより前記差
動増幅器に加わる信号の大きさを調整したことを特徴と
する。
みなされたもので、入力信号電流を発生する信号源と、
該信号源からの信号電流がエミッタに印加される第1ト
ランジスタと、ベースが該第1トランジスタのベースに
共通接続されコレクタが抵抗又は電流源を介して基準電
位に接続された第2トランジスタと、前記第1トランジ
スタに接続される第1PN接合素子と、前記第2トラン
ジスタに接続される第2PN接合素子と、記第1トラン
ジスタと前記第1PN接合素子との接続点の電圧と前記
第2トランジスタと前記第2PN接合素子との接続点の
電圧とが印加される差動増幅器とを備え、前記抵抗の抵
抗値又は前記電流源の電流値を変えることにより前記差
動増幅器に加わる信号の大きさを調整したことを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のフィルタ回路を
示すもので、(24A)(24B)は第1の入力信号が
印加される第1入力端子、(25)はベースに前記第1
の入力信号に応じた信号が印加される第1及び第2トラ
ンジスタ(26)(27)を含み、前記第1及び第2ト
ランジスタ(26)(27)のコレクタを共通接続した
点Aから駆動電流を発生する電流駆動回路、(28)は
第2の入力信号が印加される第2入力端子、(29)は
ベースに前記第2の入力信号に応じた信号が印加される
第3及び第4トランジスタ(30)(31)を含み、前
記第3及び第4トランジスタ(30)(31)のエミッ
タを共通接続した点Bから駆動電圧を発生する電圧駆動
回路、(32)は一端が前記第1及び第2トランジスタ
(26)(27)のコレクタ共通接続点A及び前記第3
及び第4トランジスタ(30)(31)のエミッタ共通
接続点Bに接続され、他端がコンデンサ(33)を介し
てアースに接続された並列共振回路、(34)はVCC/
2の基準電圧をスイッチ(35)に応じて前記並列共振
回路(32)の他端に印加する基準電圧源、(36)は
前記第3トランジスタ(30)に流れる電流が供給され
る第1電流ミラー回路、(37)は前記第4トランジス
タ(31)に流れる電流が供給される第2電流ミラー回
路、(38)は電流駆動回路(25)の動作/不動作を
切り換えるスイッチ、(39)は電圧駆動回路(29)
の動作/不動作を切り換えるスイッチ、(40)はバッ
ファ、(41)は電流駆動回路(25)の動作時の出力
を得る出力端子、(70)は可変利得増幅器、(71)
は可変利得増幅器(70)の出力を得る出力端子、(7
2)は点Cからの信号電流がエミッタに印加される第5
トランジスタ、(73)はベースが該第5トランジスタ
(72)のベースに共通接続されコレクタが抵抗(7
4)又は電流源を介してアースに接続された第6トラン
ジスタ、(75)は前記第5トランジスタ(72)に接
続される第1PN接合素子、(76)は前記第6トラン
ジスタ(73)に接続される第2PN接合素子、(7
7)は前記第5トランジスタと前記第1PN接合素子
(75)との接続点の電圧と前記第6トランジスタ(7
3)と前記第2PN接合素子(76)との接続点の電圧
とが印加される差動増幅器である。次に動作について説
明する。
示すもので、(24A)(24B)は第1の入力信号が
印加される第1入力端子、(25)はベースに前記第1
の入力信号に応じた信号が印加される第1及び第2トラ
ンジスタ(26)(27)を含み、前記第1及び第2ト
ランジスタ(26)(27)のコレクタを共通接続した
点Aから駆動電流を発生する電流駆動回路、(28)は
第2の入力信号が印加される第2入力端子、(29)は
ベースに前記第2の入力信号に応じた信号が印加される
第3及び第4トランジスタ(30)(31)を含み、前
記第3及び第4トランジスタ(30)(31)のエミッ
タを共通接続した点Bから駆動電圧を発生する電圧駆動
回路、(32)は一端が前記第1及び第2トランジスタ
(26)(27)のコレクタ共通接続点A及び前記第3
及び第4トランジスタ(30)(31)のエミッタ共通
接続点Bに接続され、他端がコンデンサ(33)を介し
てアースに接続された並列共振回路、(34)はVCC/
2の基準電圧をスイッチ(35)に応じて前記並列共振
回路(32)の他端に印加する基準電圧源、(36)は
前記第3トランジスタ(30)に流れる電流が供給され
る第1電流ミラー回路、(37)は前記第4トランジス
タ(31)に流れる電流が供給される第2電流ミラー回
路、(38)は電流駆動回路(25)の動作/不動作を
切り換えるスイッチ、(39)は電圧駆動回路(29)
の動作/不動作を切り換えるスイッチ、(40)はバッ
ファ、(41)は電流駆動回路(25)の動作時の出力
を得る出力端子、(70)は可変利得増幅器、(71)
は可変利得増幅器(70)の出力を得る出力端子、(7
2)は点Cからの信号電流がエミッタに印加される第5
トランジスタ、(73)はベースが該第5トランジスタ
(72)のベースに共通接続されコレクタが抵抗(7
4)又は電流源を介してアースに接続された第6トラン
ジスタ、(75)は前記第5トランジスタ(72)に接
続される第1PN接合素子、(76)は前記第6トラン
ジスタ(73)に接続される第2PN接合素子、(7
7)は前記第5トランジスタと前記第1PN接合素子
(75)との接続点の電圧と前記第6トランジスタ(7
3)と前記第2PN接合素子(76)との接続点の電圧
とが印加される差動増幅器である。次に動作について説
明する。
【0014】(電流駆動回路(25)の動作時)図4
(a)や(d)の特性が得たい場合には、電流駆動回路
(25)を動作させ、電圧駆動回路(29)の動作を停
止させる。スイッチ(38)は開き、スイッチ(39)
を閉じ、スイッチ(35)を閉じる。スイッチ(39)
が閉じると、第3及び第4トランジスタ(30)(3
1)がオフし、点Bの電圧は不定となる。スイッチ(3
8)が開くと、トランジスタ(44)乃至(46)が動
作しトランジスタ(47)(48)からなる差動増幅器
(49)が動作する。
(a)や(d)の特性が得たい場合には、電流駆動回路
(25)を動作させ、電圧駆動回路(29)の動作を停
止させる。スイッチ(38)は開き、スイッチ(39)
を閉じ、スイッチ(35)を閉じる。スイッチ(39)
が閉じると、第3及び第4トランジスタ(30)(3
1)がオフし、点Bの電圧は不定となる。スイッチ(3
8)が開くと、トランジスタ(44)乃至(46)が動
作しトランジスタ(47)(48)からなる差動増幅器
(49)が動作する。
【0015】差動増幅器(49)には第1入力端子(2
4A)(24B)から入力信号が印加され、差動増幅器
(49)の負荷として動作する電流ミラー回路(50)
(51)に増幅された出力電流が流れる。電流ミラー回
路(50)に流れる電流は、電流ミラー回路(52)で
反転され、電流ミラー回路(51)からの電流との差電
流が点Aに発生する。
4A)(24B)から入力信号が印加され、差動増幅器
(49)の負荷として動作する電流ミラー回路(50)
(51)に増幅された出力電流が流れる。電流ミラー回
路(50)に流れる電流は、電流ミラー回路(52)で
反転され、電流ミラー回路(51)からの電流との差電
流が点Aに発生する。
【0016】点Bはオープン状態であり、点Aは第1及
び第2トランジスタ(26)(27)のコレクタが接続
されているので、点Aの直流電圧はスイッチ(35)か
らのVCC/2の基準電圧に設定される。点Aの直流電圧
がVCC/2となれば、出力信号のダイナミックレンジを
最大にできるとともにS/N及び歪率を向上させること
ができる。
び第2トランジスタ(26)(27)のコレクタが接続
されているので、点Aの直流電圧はスイッチ(35)か
らのVCC/2の基準電圧に設定される。点Aの直流電圧
がVCC/2となれば、出力信号のダイナミックレンジを
最大にできるとともにS/N及び歪率を向上させること
ができる。
【0017】(電圧駆動回路(29)の動作時)図4
(b)や(c)の特性が得たい場合には、電流駆動回路
(25)を不動作とし、電圧駆動回路(29)を動作さ
せる。スイッチ(38)を閉じ、スイッチ(39)を開
き、スイッチ(35)を開く。スイッチ(38)が閉じ
ると、トランジスタ(44)乃至(46)のベースライ
ンが接地され各トランジスタはオフするので、電流駆動
回路(25)が不動作となり点Aはオープンとなる。
(b)や(c)の特性が得たい場合には、電流駆動回路
(25)を不動作とし、電圧駆動回路(29)を動作さ
せる。スイッチ(38)を閉じ、スイッチ(39)を開
き、スイッチ(35)を開く。スイッチ(38)が閉じ
ると、トランジスタ(44)乃至(46)のベースライ
ンが接地され各トランジスタはオフするので、電流駆動
回路(25)が不動作となり点Aはオープンとなる。
【0018】第2入力端子(28)にはVCC/2+VBE
(但し、VBEはトランジスタ及びダイオードのPN接合
電圧)の直流電圧を加える必要がある。該直流電圧が加
わると、第3及び第4トランジスタ(30)(31)が
オンし電圧駆動回路(29)が動作する。点Bの電圧
は、VCC/2となり、該電圧が並列共振回路(32)を
介してコンデンサ(33)を電圧VCC/2に充電する。
(但し、VBEはトランジスタ及びダイオードのPN接合
電圧)の直流電圧を加える必要がある。該直流電圧が加
わると、第3及び第4トランジスタ(30)(31)が
オンし電圧駆動回路(29)が動作する。点Bの電圧
は、VCC/2となり、該電圧が並列共振回路(32)を
介してコンデンサ(33)を電圧VCC/2に充電する。
【0019】第3及び第4トランジスタ(30)(3
1)は、歪率の点から相補型の構成にしている。第3及
び第4トランジスタ(30)(31)のエミッタから並
列共振回路(32)を駆動することにより第3及び第4
トランジスタ(30)(31)のコレクタから図4
(b)や(c)の特性が得られる。この時、並列共振回
路(32)には電圧VCC/2が印加されているので、こ
の場合にも出力信号のダイナミックレンジを最大にでき
るとともにS/N及び歪率を向上させることができる。
1)は、歪率の点から相補型の構成にしている。第3及
び第4トランジスタ(30)(31)のエミッタから並
列共振回路(32)を駆動することにより第3及び第4
トランジスタ(30)(31)のコレクタから図4
(b)や(c)の特性が得られる。この時、並列共振回
路(32)には電圧VCC/2が印加されているので、こ
の場合にも出力信号のダイナミックレンジを最大にでき
るとともにS/N及び歪率を向上させることができる。
【0020】第3及び第4トランジスタ(30)(3
1)を流れる電流は、第1電流ミラー回路(36)と第
2電流ミラー回路(37)とを介して差電流の形で点C
に発生する。点Cの電流信号は、可変利得増幅器(7
0)を介して出力端子(71)に導出される。可変利得
増幅器(70)の基準電源(78)の電圧から第6トラ
ンジスタ(73)と第2PN接合素子(76)のPN接
合電圧+2VBEを引いた電圧を抵抗(74)の抵抗値で
割った電流I0が、第6トランジスタ(73)と第2P
N接合素子(76)に流れる。第5トランジスタ(7
2)のベースと第6トランジスタ(73)のベースは共
通接続され、第1PN接合素子(75)と第2PN接合
素子(76)は共通に電源に接続されているので、第1
PN接合素子(75)と第5トランジスタ(72)にも
電流I0が流れる。
1)を流れる電流は、第1電流ミラー回路(36)と第
2電流ミラー回路(37)とを介して差電流の形で点C
に発生する。点Cの電流信号は、可変利得増幅器(7
0)を介して出力端子(71)に導出される。可変利得
増幅器(70)の基準電源(78)の電圧から第6トラ
ンジスタ(73)と第2PN接合素子(76)のPN接
合電圧+2VBEを引いた電圧を抵抗(74)の抵抗値で
割った電流I0が、第6トランジスタ(73)と第2P
N接合素子(76)に流れる。第5トランジスタ(7
2)のベースと第6トランジスタ(73)のベースは共
通接続され、第1PN接合素子(75)と第2PN接合
素子(76)は共通に電源に接続されているので、第1
PN接合素子(75)と第5トランジスタ(72)にも
電流I0が流れる。
【0021】このため、差動増幅器(77)はバランス
状態となるので、定電流源(78)と抵抗(79)の値
の設定により出力端子(71)にVCC/2の電圧を導出
できる。抵抗(74)の値を変えることにより、電流I
0が変化する。電流I0が変化すると第1PN接合素子
(75)と第2PN接合素子(76)の内部抵抗値が変
化し、点Cから到来する信号が差動増幅器(77)に加
わる大きさが変化する。
状態となるので、定電流源(78)と抵抗(79)の値
の設定により出力端子(71)にVCC/2の電圧を導出
できる。抵抗(74)の値を変えることにより、電流I
0が変化する。電流I0が変化すると第1PN接合素子
(75)と第2PN接合素子(76)の内部抵抗値が変
化し、点Cから到来する信号が差動増幅器(77)に加
わる大きさが変化する。
【0022】そのため、出力端子(71)に発生する共
振信号の大きさが変化する。第5トランジスタ(72)
は、過大入力信号に対応するために配置している。例え
ば、共振周波数が中心点から大きくずれると、点Bのイ
ンピーダンスが低下し、第1電流ミラー回路(36)か
ら大なる電流が点Cを介して可変利得増幅器(70)に
流れ込む。第5トランジスタ(72)が仮に定電流源構
成であったとすると、トランジスタ(80)のベース電
圧が非常に高くなり、出力端子(71)にVCCの電圧が
導出されてしまう。
振信号の大きさが変化する。第5トランジスタ(72)
は、過大入力信号に対応するために配置している。例え
ば、共振周波数が中心点から大きくずれると、点Bのイ
ンピーダンスが低下し、第1電流ミラー回路(36)か
ら大なる電流が点Cを介して可変利得増幅器(70)に
流れ込む。第5トランジスタ(72)が仮に定電流源構
成であったとすると、トランジスタ(80)のベース電
圧が非常に高くなり、出力端子(71)にVCCの電圧が
導出されてしまう。
【0023】しかしながら、第5トランジスタ(72)
のエミッタがトランジスタ(80)のベースに接続され
る構成であるならば、点Cからの電流は全てアースに流
れるのでトランジスタ(80)のベース電圧が過大にな
ることはない。従って、図1の回路によれば、並列共振
回路(32)を兼用して第1の周波数特性と、該第1の
周波数特性と逆特性の第2の周波数特性を得る際に、出
力信号を基準電圧VCC/2を中心に振らせることができ
る。
のエミッタがトランジスタ(80)のベースに接続され
る構成であるならば、点Cからの電流は全てアースに流
れるのでトランジスタ(80)のベース電圧が過大にな
ることはない。従って、図1の回路によれば、並列共振
回路(32)を兼用して第1の周波数特性と、該第1の
周波数特性と逆特性の第2の周波数特性を得る際に、出
力信号を基準電圧VCC/2を中心に振らせることができ
る。
【0024】尚、図1の基準電圧源(34)のVCC/2
の電圧、第2入力端子(28)のVCC/2の電圧は、同
一の電圧源から得るようにすれば、バイアス設定が簡単
であるとともに正確な設定が可能となる。
の電圧、第2入力端子(28)のVCC/2の電圧は、同
一の電圧源から得るようにすれば、バイアス設定が簡単
であるとともに正確な設定が可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、1つ
並列共振回路で第1の周波数特性と、該第1の周波数特
性と逆特性の第2の周波数特性が得られる。その際に、
出力信号を基準電圧VCC/2を中心に振らせることがで
きるので、出力信号のダイナミックレンジを広くできる
とともにS/N及び歪率を向上させることができる又、
本発明によれば、基準電圧VCC/2を正確に設定するだ
けでよいので、出力DCバイアス設定が簡単である、と
いう効果を有する。
並列共振回路で第1の周波数特性と、該第1の周波数特
性と逆特性の第2の周波数特性が得られる。その際に、
出力信号を基準電圧VCC/2を中心に振らせることがで
きるので、出力信号のダイナミックレンジを広くできる
とともにS/N及び歪率を向上させることができる又、
本発明によれば、基準電圧VCC/2を正確に設定するだ
けでよいので、出力DCバイアス設定が簡単である、と
いう効果を有する。
【0026】更に、本発明によれば、電圧駆動回路を動
作させているモードで、出力信号を本発明の可変利得増
幅器でレベル調整してから出力しているので、過大な電
流信号が到来しているときでも安定に共振出力信号が得
られる。
作させているモードで、出力信号を本発明の可変利得増
幅器でレベル調整してから出力しているので、過大な電
流信号が到来しているときでも安定に共振出力信号が得
られる。
【図1】本発明のフィルタ回路を示す回路図である。
【図2】SECAM信号処理回路を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】SECAM信号処理回路を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】直列共振回路と並列共振回路の特性図である。
【図5】直列共振回路と並列共振回路の具体回路図であ
る。
る。
【図6】兼用化された並列共振回路図である。
(24A) 第1入力端子 (24B) 第1入力端子 (25) 電流駆動回路 (26) 第1トランジスタ (27) 第2トランジスタ (28) 第2入力端子 (29) 電圧駆動回路 (30) 第3トランジスタ (31) 第4トランジスタ (32) 並列共振回路 (70) 可変利得増幅器 (72) 第5トランジスタ (73) 第6トランジスタ (75) 第1PN接合素子 (76) 第2PN接合素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/04 H03G 3/10 H04N 5/52
Claims (2)
- 【請求項1】 入力信号電流を発生する信号源と、 該信号源からの信号電流がエミッタに印加される第1ト
ランジスタと、 ベースが該第1トランジスタのベースに共通接続されコ
レクタが抵抗又は電流源を介して基準電位に接続された
第2トランジスタと、 前記第1トランジスタに接続される第1PN接合素子
と、 前記第2トランジスタに接続される第2PN接合素子
と、 前記第1トランジスタと前記第1PN接合素子との接続
点の電圧と前記第2トランジスタと前記第2PN接合素
子との接続点の電圧とが印加される差動増幅器とを備
え、前記抵抗の抵抗値又は前記電流源の電流値を変える
ことにより前記差動増幅器に加わる信号の大きさを調整
したことを特徴とする可変利得増幅回路。 - 【請求項2】 第1の周波数特性と、該第1の周波数特
性と逆特性の第2の周波数特性を呈するフィルタ回路で
あって、 第1の入力信号が印加される第1入力端子と、 ベースに前記第1の入力信号に応じた信号が印加される
第1及び第2トランジスタを含み、前記第1及び第2ト
ランジスタのコレクタを共通接続した点から駆動電流を
発生する電流駆動回路と、 第2の入力信号が印加される第2入力端子と、 ベースに前記第2の入力信号に応じた信号が印加される
第3及び第4トランジスタを含み、前記第3及び第4ト
ランジスタのエミッタを共通接続した点から駆動電圧を
発生する電圧駆動回路と、 一端が前記第1及び第2トランジスタのコレクタ共通接
続点及び前記第3及び第4トランジスタのエミッタ共通
接続点に接続され、他端がコンデンサを介して基準電位
点に接続された並列共振回路と、 基準電圧をスイッチに応じて前記並列共振回路の他端に
印加する基準電圧源と、 前記第3及び第4トランジスタに流れる電流に応じた電
流がエミッタに印加される第5トランジスタと、 ベースが該第5トランジスタのベースに共通接続されコ
レクタが抵抗又は電流 源を介して基準電位に接続された
第6トランジスタと、 前記第5トランジスタに接続される第1PN接合素子
と、 前記第6トランジスタに接続される第2PN接合素子
と、 前記第5トランジスタと前記第1PN接合素子との接続
点の電圧と前記第6トランジスタと前記第2PN接合素
子との接続点の電圧とが印加される差動増幅器とを備
え、第1の周波数特性を得る場合には前記電流駆動回路
を動作させ前記電圧駆動回路を不動作とし前記基準電圧
源の基準電圧を前記並列共振回路の他端に印加させ、前
記並列共振回路の一端から出力信号を得るようにし、第
2の周波数特性を得る場合には前記電流駆動回路を不動
作とし前記電圧駆動回路を動作させ前記基準電圧源の基
準電圧を前記並列共振回路の他端に印加させないように
し、前記差動増幅器より出力信号を得るようにしたこと
を特徴とするフィルタ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25963596A JP3357801B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 可変利得増幅回路及びそれを用いたフィルタ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25963596A JP3357801B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 可変利得増幅回路及びそれを用いたフィルタ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10107585A JPH10107585A (ja) | 1998-04-24 |
JP3357801B2 true JP3357801B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=17336810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25963596A Expired - Fee Related JP3357801B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 可変利得増幅回路及びそれを用いたフィルタ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3357801B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101957599A (zh) * | 2010-10-15 | 2011-01-26 | 北京联合大学生物化学工程学院 | 一种静态工作点可自动调节的单级放大电路 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP25963596A patent/JP3357801B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101957599A (zh) * | 2010-10-15 | 2011-01-26 | 北京联合大学生物化学工程学院 | 一种静态工作点可自动调节的单级放大电路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10107585A (ja) | 1998-04-24 |
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