JP3357767B2 - 2次元画像検出装置 - Google Patents

2次元画像検出装置

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JP3357767B2 JP23662595A JP23662595A JP3357767B2 JP 3357767 B2 JP3357767 B2 JP 3357767B2 JP 23662595 A JP23662595 A JP 23662595A JP 23662595 A JP23662595 A JP 23662595A JP 3357767 B2 JP3357767 B2 JP 3357767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本装置は、マトリックス状に
配置された検出回路から得られた検出信号に重畳された
クロストーク信号を低減させて品位の高い検出信号を得
ることができるようにした2次元画像検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、医用分野において診断用に広く
使用されているX線装置においては、X線像を観察する
ために、X線TV装置によりTVモニタに透視像として
表示するようにしたり、銀塩フィルムに撮影してX線写
真とするようにしたりする。
【0003】特にフィルム画像の場合、細かい、しか
も、微妙な変化の様子をつぶさに観察できること、そし
て、像を保存して何時でも観察することができ、過去の
経緯を辿ることができることなどから、現在に至まで医
用画像診断装置としての地位を揺るぎないものとしてい
る。
【0004】医用の場合、一枚の大版のカットフィルム
に、その領域を分割して多数の画像を写し込むようにし
たり、一枚の大版のカットフィルムに一画像を実寸大も
しくは実寸大に近いスケールで写し込んだりする。特に
実寸大程度の画像においては、患部の状況がその周辺と
の対応のもとに把握できるため、診断用のX線画像とし
て多用される。
【0005】ところで、近年においては、コンピュータ
技術の著しい発展に伴い、医用の画像についてもディジ
タル画像データとして扱い、画像処理技術を駆使するこ
とにより、銀塩写真そのままでは得られなかった情報を
得ることができるようになり、一層適確な診断ができる
ようになってきた。
【0006】そして、医用画像をディジタル画像データ
として得るためには、銀塩写真をイメージスキャナで読
取り、ディジタルデータ化するようにしたり、X線TV
装置からの映像信号をA/D変換してディジタルデータ
化するようにしたりするが、銀塩写真をイメージスキャ
ナで読取る方式は、イメージスキャナの精度の問題や、
読取りの手間等の問題を抱え、また、X線TV装置から
の映像信号をA/D変換する方式は、撮像系の画素密度
および階調の問題や、光学系を用いるために光学系の歪
み問題があり、銀塩写真による実寸大画像のような微妙
な情報を反映した映像は得られない等の問題を抱えてい
る。
【0007】つまり、映像を信号で得ることができるも
のとして、CCD撮像素子を代表格とした撮像素子があ
るが、これは撮像面の面積が小さく、従って、光学系を
用いる構造であり、また、撮像面の面積が小さいことか
ら、半導体の微細加工技術を駆使して画素面積を小さく
し、密度を上げて画素数を最大限増やしても、人体のよ
うな大きな被写体を対象とした場合には、1画素あたり
対応する人体の面積は大きなものとなってしまう。そ
して、このことは画像を人体の実スケールに合わせて拡
大した場合に、粗い画像となってしまうことを意味し、
X線フィルムによるX線直接撮影画像に置き換えること
はできない。
【0008】しかし、近年においては、微小サイズの画
素対応に光検出セルをマトリックス状に密に配置した、
一片が10cm程度もある大型サイズの新型2次元平面
検出装置が出現しており、この新型平面検出装置は大型
サイズで、しかも、2次元平面に画素単位で検出回路を
配置しているので、メカニカルな走査機構が不要である
ことから、種々の応用検出装置が提案されている。この
新型平面検出装置としては具体的には、図6に示す如き
構成のセンサであり、その詳細は、米国特許であるUS
P4689487号,USP5184018号に開示さ
れている。
【0009】当該2次元平面検出装置は、その概略構成
を説明すると、図6に示す如くバイアスが与えられた状
態で光等の放射を受けるとそのエネルギ対応に信号を発
生するホトダイオード15と、このホトダイオード15
の出力開閉用のスイッチ5とからなる単位検出回路DT
と、この単位検出回路DTのホトダイオード15の駆動
用の電源9と、ホトダイオード15の出力をサンプリン
グして出力するための出力回路1とからなり、複数の単
位検出回路DTをマトリックス状に配置してある。
【0010】そして、マトリックス配列の複数の単位検
出回路DTのうち、行方向単位に走査信号配線10を配
置し、列方向単位で読出し配線11を配置する。各単位
検出回路DTのスイッチ5における開閉制御のための制
御線はその単位検出回路DTの属する前記行方向での走
査信号配線10に接続されており、行単位で一括してそ
の行に属する各単位検出回路DTのスイッチ5のオン/
オフ制御を実施できる構成としてある。
【0011】また、各単位検出回路DTはそれぞれの属
する列毎に、その列対応の読出し配線11に接続され、
各単位検出回路DTのスイッチ5を介して出力されるホ
トダイオード15の出力信号を導く構成としてある。ま
た、各読出し配線11にはこの読出し配線11を介して
導出された信号を所定時間蓄積して出力することによ
り、検出出力を得る出力回路であるセンスアンプ1が設
けられる。
【0012】このような構成の新型2次元平面検出装置
において、当該2次元平面検出装置に光学像を結像させ
ると、各単位検出回路DTでは、対応する位置の像部分
の光が入射することになる。ホトダイオード15は電源
9より電圧が与えられており、スイッチ5をオン状態に
すれば、入射光対応の電流出力が発生することになる。
そして、この出力は出力回路であるセンスアンプ1に読
出し配線11を介して入力され、ここで積分されて検出
出力信号(画素信号)となる。
【0013】各単位検出回路DTは行単位で対応する一
つの走査信号配線10に接続されており、各単位検出回
路DTは列単位で対応する一つの読出し配線11にそれ
ぞれ接続されている。従って、各走査信号配線10を行
位置順に順次走査するかたちで、制御信号(走査信号)
を与えることにより、行単位で各単位検出回路DTのス
イッチ5をオン/オフさせることができ、スイッチ5が
オンとなっている各単位検出回路DTのホトダイオード
15の出力を列単位のセンスアンプ1によりそれぞれ抽
出できることになる。
【0014】従って、各走査信号配線10を所定時間単
位分ずつ順次オン制御し、かつ、この動作に先駆けて各
センスアンプ1の残留電荷(前回の積分値)を毎回クリ
アしておくことで、2次元平面検出装置の2次元検出面
領域を、単位検出回路DT対応のライン幅で順次走査す
るかたちで各画素出力(検出出力信号)を得ることがで
きるようになる。
【0015】この方式の2次元平面検出装置は、1ライ
ンずつ、一度にそのラインでの構成画素分の画像データ
を並列的に出力することができ、高速に画像データを得
ることができる仕組みである(1ラインパラレル出
力)。
【0016】つまり、2次元の画像検出にはCCD撮像
素子が一般的であるが、2次元画像を検出するためのC
CD撮像素子は、TVスキャンに対応させるために、画
像はライン単位ではあるものの、1ラインの画像を画素
順に一画素単位で順に出力する構成であり、画素単位で
みればシリアルデータ出力である(シリアル出力)。こ
れに比べ、1ライン分の画素をパラレルで出力する方式
は遥かに高速であると云うことができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
た2次元平面検出装置は、各検出回路DTをマトリック
ス状に配置し、ライン単位で順次走査されることで各検
出回路での信号をサンプリングする平面検出装置であ
り、走査信号で順次スイッチ5を開閉して、該当走査線
の個々の検出回路DTの出力を、読出し配線11を介し
て、センスアンプ1に伝送する。
【0018】この時、読出し配線11には、様々なノイ
ズが入る。例えば、スイッチ5を開閉する制御信号は各
走査信号配線10を介して送られ、各走査信号配線10
はライン数分あって、読出し配線11とそれぞれ交差し
ており、寄生結合容量Cxを以て結合される。しかも、
スイッチ5は1ラインの画素数分の数だけあるので、そ
の制御信号(走査信号)としても大きなレベルを必要と
することから、スイッチング制御に伴う当該制御信号
(走査信号)によるノイズが容量結合により読出し配線
11に重畳されて、クロストーク信号として大きな問題
となる。
【0019】この傾向は、2次元平面検出装置の大画面
化・高精細化により、さらに顕著になる。つまり、大画
面化・高精細化により、ラインあたりの検出回路DTの
数は飛躍的に増大するから、各々の有するスイッチ5の
数が対応して増えることになり、その制御信号(走査信
号)のレベルは駆動するスイッチ数対応に増大するため
であり、制御信号(走査信号)のレベル増大に伴うノイ
ズによってクロストーク信号が増大するからである。ま
た、大画面化により、各読出し配線11の長さも画面サ
イズ相応に長くなるので、外来ノイズを拾い易くなると
いうこともノイズ増大の原因の一つである。
【0020】上記のノイズ対策として、制御信号(走査
信号)に起因するものに対しては、そのレベルが低かっ
た従来においては、検出回路DTからの信号成分を選択
的に抽出すべくバンドパス・フィルタ等によるフィルタ
リングを施すことで対処でき、外部ノイズに対しては、
検出回路DT部分に電気的なシールドを施すことで対応
していた。
【0021】ノイズ成分が信号成分と異なる周波数帯域
の成分であれば、フィルタによる除去は容易であるもの
の、上記制御信号の場合、信号検出周期と一致する周期
信号である。そのため、ノイズ成分と信号成分とが同一
周波数帯域の成分であるから、フィルタによるノイズ除
去はできない。また、信号検出周期とクロストーク成分
の周期が一致することになり、時間的に見るとクロスト
ーク成分は信号検出期間に重複するタイミングとなるか
ら、同期検波のような手法を利用することもできず、こ
の場合にはノイズ除去は事実上、困難である。
【0022】また、外部から進入するノイズの中で、周
期性がないランダムノイズも、フィルタによるノイズ信
号除去が難しい。これは、ランダムノイズには信号成分
と同一周波数帯域の成分のものも当然含まれるから、信
号成分の周波数帯域を含む特性のフィルタを用いざるを
得ないからである。
【0023】大画面素子としての2次元画像検出装置の
医用への適用を考えると、例えば、X線直接撮影等の場
合、実サイズで画像を得る必要性から、検出画面サイズ
としてA4程度あるいはそれ以上のものが求められる。
このような大きな素子サイズの2次元画像検出装置を構
成するためには、結晶シリコンウエハを使用したプロセ
スでの素子形成の実現は難しいことから、ガラス基板が
利用できる例えばa−Si(アモルファスシリコン)を
用いた薄膜半導体プロセスでの素子形成の方が現実的で
ある。しかし、a−Siを用いた場合には、インピーダ
ンスが高くなるので、これによる問題もクローズアップ
されてくることになる。
【0024】すなわち、A4サイズは対角35cmある
が、この対角35cm程度の広い検出エリアを持った検
出素子であると、そのエリアサイズと同等の長さを持つ
ことになる走査信号配線、信号読出し配線は、配線が切
れてオープンとならないようにするために、その配線幅
もシリコン・プロセスと比較して大幅に広くする必要が
ある。そして、このような、長く、幅広の配線を格子状
に配置した場合、信号のクロストークは、無視出来ない
ものとなる。
【0025】特に、走査信号配線は、たとえば、a−S
i TFT(薄膜トランジスタ)等をスイッチ素子とし
て利用する構成の場合、その駆動には20[V]以上の
電圧の駆動信号が必要となり、これによって発生するク
ロストーク信号はそのレベルが高くなる。もちろん、走
査のための制御信号(走査信号)の他にも、配線長が長
いために検出装置外からの入射ノイズの影響なども無視
できないほどになる。従って、高いレベルのノイズ成分
が信号成分に乗ることになる。
【0026】一方、センスアンプ1は、検出回路DT部
の微少電荷を検出するために、入力抵抗が非常に高い。
そして、a−Siによる読出し配線のインピーダンスは
高いことから、走査信号配線の交差部において読出し配
線にのることになるクロストーク信号のピーク信号波形
は、非常に大きくなる。
【0027】このような、高いピーク電圧を有するクロ
ストーク波形は、走査のための制御信号(走査信号)の
立ち上がり・立ち下がり毎に発生し、センスアンプ1に
つながる読出し配線11にノイズとして絶えず重畳され
ることになる。
【0028】ゆえに、ノイズ対策がなされなければ、大
型の2次元画像検出装置の実用化はおぼつかない。そこ
で、このノイズ対策のための技術の確立が求められる。
本発明の目的とするところは、微小な光検出素子を多
数、マトリックス状に配設した2次元の画像検出エリア
を有し、行単位で各光検出素子を駆動させることによ
り、行単位で各光検出素子の検出信号を一度に抽出する
ようにした2次元画像検出装置において、S/Nの大幅
な向上を図ることができるようにして検出エリアの大き
な高精細な2次元画像検出装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はつぎのように構成する。 [構成]すなわち、複数本の走査配線と読出し配線がマ
トリックス状に配置され、その交差部にそれぞれ検出部
が設けられると共に、各検出部には当該検出部が対応す
る前記交差部の前記走査配線より得られる信号に応じて
動作して当該検出部の出力を対応の読出し配線に出力す
べく制御するスイッチを設けてなり、前記走査配線は順
番に走査信号を与えることによってアクティブにするこ
とにより、アクティブになった走査配線対応の前記スイ
ッチを介して検出部の出力を読出し配線に出力させるよ
うにした2次元画像検出装置において、前記走査配線に
入力される信号あるいは、外部からのノイズにより誘起
されて読出し信号に重畳されるクロストーク信号を検出
するノイズ検出手段と、この検出した信号を反転して各
読出し配線の位置対応のレベルにて付与することにより
各読出し配線毎にノイズ相殺するノイズ補償信号付与手
段とを具備して構成する。
【0030】また、前記ノイズ検出手段として前記走査
配線に交差し、前記読出し配線と平行な配線を用い、前
記ノイズ補償信号付与手段として、前記読出し配線と交
差する配線を用いると共に、前記ノイズ補償信号付与手
段の配線と前記読出し配線との容量結合によってノイズ
補償信号を伝達する構成とする。
【0031】[作用]本装置は、複数の走査配線と読出
し配線がマトリックス状に配置され、その交差部に設け
られた各検出部の検出した信号を走査配線を順次アクテ
ィブにすることによって順次読出し配線より読み出す回
路であり、走査配線に交差し、読出し配線に平行なノイ
ズ検出配線を設けて、ノイズ検出手段とし、これにてノ
イズを検出する。
【0032】各読出し配線は各走査配線と交差して配さ
れており、走査配線と寄生結合容量を介して電気的に結
合された状態になっているので、順次走査配線に入力さ
れる、走査配線をアクティブにするための信号によるノ
イズが、前記寄生結合容量により各読出し配線に発生し
てしまう。また、各読出し配線は長いので各読出し配線
には、外部より発生したノイズが誘起する。そこで、ノ
イズ検出手段によりこれらと同等のノイズを検出し、こ
の検出した信号を反転増幅し、各読出し配線毎に、それ
らに対応するレベルでノイズ補償信号として入力するよ
うにする。これにより、各読出し配線ではノイズ成分が
相殺されて信号成分が得られ、S/Nが飛躍的に向上す
る。
【0033】また、ノイズ補償信号を読出し配線に伝達
する手段として、各読出し配線に交差して布設される配
線を用い、この配線と読出し配線との容量結合を利用す
るようにしたことから、ノイズ補償信号伝達用の配線を
走査配線と同種の構造とすることによって、ノイズ補償
信号は配線伝搬中に減衰するから、波形の減衰の状態は
走査配線と同じとなり、各読出し配線の位置対応にノイ
ズのレベルや波形の鈍りは走査配線から受ける信号に基
づくノイズの状態と同じとなる。
【0034】ゆえに、フィルタを使用することなく、ノ
イズ除去ができて、検出信号強度を低下させることな
く、高品質の検出信号が得られるようになる。従来技術
では、検出信号にノイズ除去用のフィルタを通すこと
で、検出帯域を狭めることでS/N比を向上をはかって
いたが、本発明によれば、読出し配線と同等の構造を有
するクロストーク検出配線により、読出し配線に入力さ
れると同等のノイズ信号検出が可能であるため、この検
出信号をもとに有効に信号除去が行なえるので、読出し
信号強度を低下することなく、高品質の2次元検出装置
を構成できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
[具体例1]以下、本発明をa−Siなどによる薄膜半
導体プロセスを適用した2次元検出装置の回路構成例を
説明する。
【0036】図1に本装置の回路構成例を示す。すなわ
ち、図1において、10‐1,10‐2〜10‐mは走
査信号配線であり、11‐1,11‐2〜11‐nは読
出し配線であって、これらは行方向に走査信号配線10
‐1,10‐2〜10‐mを、そして、列方向に読出し
配線11‐1,11‐2〜11‐nを配するかたちで、
基板(例えば、ガラス基板)上にマトリックス状に布設
される。
【0037】また、各走査信号配線10‐1,10‐2
〜10‐mと、読出し配線11‐1,11‐2〜11‐
nとで囲まれる升目には、それぞれ単位検出回路DTが
一つずつ配されることにより、基板上に単位検出回路群
がマトリックス状に配置された構成となっている。m本
の走査信号配線10‐1〜10‐mと、n本の読出し配
線11‐1〜11‐nがあることにより、基板上の単位
検出回路DTは、m×nのマトリックス状配置となる。
【0038】単位検出回路DTは、受光量対応に信号を
発生する検出素子たとえばホトダイオード15と、この
ホトダイオード15の出力開閉用のスイッチ5とからな
るものであり、スイッチ5は薄膜トランジスタ(TF
T)によって形成されていて、そのゲート端子を走査信
号配線10‐1,10‐2〜10‐mのうち、自己対応
の走査信号配線に接続してある。
【0039】すなわち、m×nのマトリックス配置の1
行1列目の単位検出回路DTにおけるスイッチ5であれ
ば、走査信号配線10‐1に、1行3列目の単位検出回
路DTにおけるスイッチ5であれば、走査信号配線10
‐1に、2行3列目の単位検出回路DTにおけるスイッ
チ5であれば、走査信号配線10‐2に、m行n列目の
単位検出回路DTにおけるスイッチ5であれば、走査信
号配線10‐mに、といった具合である。
【0040】なお、ホトダイオード15はそのアノード
側を後述する共通電極に接続され、また、各単位検出回
路DTにおけるスイッチ5はそのドレイン‐ソース端子
のうち、一方はホトダイオード15のカソード側に、他
方は読出し配線11‐1〜11‐nのうちの、自己の対
応する読出し配線に接続してある。すなわち、m×nの
マトリックス配置の1行1列目の単位検出回路DTにお
けるスイッチ5であれば、読出し配線11‐1に、1行
3列目の単位検出回路DTにおけるスイッチ5であれ
ば、読出し配線11‐3に、2行3列目の単位検出回路
DTにおけるスイッチ5であれば、読出し配線11‐3
に、m行n列目の単位検出回路DTにおけるスイッチ5
であれば、読出し配線11‐nに、といった具合であ
る。
【0041】また、基板上には一対のノイズ検出配線1
2a,12bがあり、これらはm行n列の単位検出回路
群配列域の外側に近接して布設される。これら一対のノ
イズ検出配線12a,12bは読出し配線11‐1に平
行である。
【0042】また、基板上には電源用配線13とノイズ
補償信号用配線14とがあり、これらはm行n列の単位
検出回路群配列域の外側に近接し、かつ、走査信号配線
10‐1に平行に布設される。
【0043】各ノイズ検出配線12a,12bおよび、
n本の読出し配線11‐1〜11‐nはそれぞれの一端
側をそれぞれ抵抗Rを介して電源用配線13に接続さ
れ、この電源用配線13は直流電源E1に接続されて、
これらの配線に所要の直流正電位が印加されるようにし
てある。この電源接続は、信号検出の安定性向上のため
であるが、開放状態であってもかまわない。
【0044】各ノイズ検出配線12a,12bは、それ
ぞれの他端側をノイズ補償信号用配線14に接続する
が、ノイズ補償信号用配線14への接続点に近接して反
転増幅回路7a,7bを介挿してあり、それぞれ対応す
る反転増幅回路7a,7bを介在することにより、ノイ
ズ検出配線12a,12bの出力は反転されてノイズ補
償信号用配線14へ供給される構成である。
【0045】また、少なくともホトダイオード15の表
面には蛍光層が形成され、この蛍光層によりX線を光に
変換すると共に、上記の基板には基板上のホトダイオー
ド15配列域および配線形成面一面に広がる透明導電層
が設けられて各ホトダイオード15の共通電極8となし
てあり、ここに直流電源E2より所要の電位を印加し
て、各ホトダイオード15のアノード側に所要の直流バ
イアスを与える構成としてある。
【0046】21はエンコーダ、22‐1〜22‐nは
出力回路であるセンスアンプであり、これらのうち、エ
ンコーダ21はm個の出力端子を有すると共に、スイッ
チ5をオン制御するための制御信号(走査信号)を一つ
の出力端子より出力するためものであって、システムク
ロック信号CLKに同期しながらm個の出力端子のう
ち、制御信号(走査信号)を出力する出力端子を順に切
り替えてゆくものである。このエンコーダ21は、例え
ば、mビットのシフトレジスタにより構成できる。
【0047】エンコーダ21のm個の出力端子は、走査
信号配線10‐1,10‐2〜10‐mに対応してお
り、順にそれぞれ対応する一つの走査信号配線と接続さ
れる。従って、エンコーダ21がシステムクロック信号
CLKに同期しながら順にm個の出力端子を切り替えな
がら制御信号(走査信号)を出力することで、m本の走
査信号配線10‐1,10‐2〜10‐mは順に走査さ
れる状態となり、制御信号が出力されている走査信号配
線に接続されている行位置の各単位検出回路DTでは、
そのスイッチ5がこの制御信号(走査信号)により一斉
にオン状態となることで直流電源E1とE2との差電圧
対応の電圧をバイアス電圧としてホトダイオード15に
印加することができ、ホトダイオード15を動作状態に
して、当該ホトダイオード15が入射光量対応に電流を
流すことにより、読出し配線11‐1〜11‐nに出力
が発生される仕組みとなっている。
【0048】読出し配線11‐1〜11‐nからの出力
は、それぞれに対応して設けてあるセンスアンプ22‐
1〜22‐nで積分されて画素対応の信号として出力さ
れる構成である。センスアンプ22‐1〜22‐nは前
記クロック信号CLKに同期して出力がクリアされるよ
うにしてあり、クロック信号CLKに同期して行位置が
順に変わるのに対応して他の行の画素の検出出力が混入
しないようにしてある。
【0049】上述の例では、1ライン毎の順次走査とし
て説明したが、隣り合う複数本の走査信号配線を同時選
択し、検出信号強度を上げたり、走査の順序をランダム
にすることで、ノイズマージンを向上する走査方法も考
えられ、本発明に制限を与えるものではない。
【0050】つぎにこのような構成の本装置の動作を説
明する。単位検出回路DTがm×nのマトリックスに配
置されており、この単位検出回路DTの分布領域が画像
の検出領域となる。X線像を検出するために用いる場
合、単位検出回路DTの分布領域には近接してX線‐光
変換する蛍光層が設けられる。従って、この蛍光層にX
線像を結像させることで、蛍光層ではX線像対応に光が
発生し、光学像となり、画像検出領域の各単位検出回路
DTに入射することになる。
【0051】一方、直流電源E1より所要の直流電圧が
各ノイズ検出配線12a,12bおよび、n本の読出し
配線11‐1,11‐2〜11‐nに印加されており、
各単位検出回路DTでは自系統のスイッチ5をオン状態
にすると、自系統のホトダイオード15にこの電圧と直
流電源E2との差電圧をバイアス電圧として印加するこ
とができ、ホトダイオード15をバイアス電圧対応に動
作状態にすることができる。
【0052】そして、当該ホトダイオード15が動作状
態のとき、入射光量対応に当該ホトダイオード15には
電流が流れることにより、当該ホトダイオード15がス
イッチ5を介して接続されている読出し配線11‐1
(〜11‐n)に出力が発生される仕組みとなってい
る。
【0053】各単位検出回路DTは行単位で対応する一
つの走査信号配線10‐1〜10‐mに接続されてお
り、各単位検出回路DTは列単位で対応する一つの読出
し配線にそれぞれ接続されていることから、各走査信号
配線10‐1〜10‐mを行位置順に順次走査するかた
ちで、制御信号(走査信号)を与えることにより、行単
位で各単位検出回路DTのスイッチ5をオン/オフさせ
ることができる。
【0054】制御信号(走査信号)はエンコーダ21か
ら出力され、エンコーダ21はクロック信号CLKに同
期しながら順にm個の出力端子を切り替えながら制御信
号(走査信号)を出力するので、m本の走査信号配線1
0‐1,10‐2〜10‐mは順に走査される状態とな
り、制御信号(走査信号)が出力されている走査信号配
線に接続されている行位置の各単位検出回路DTでは、
そのスイッチ5がこの制御信号(走査信号)により一斉
にオン状態となる。
【0055】従って、各走査信号配線10‐1,10‐
2〜10‐mを所定時間単位分ずつ順次オン制御し、か
つ、この動作に先駆けて各センスアンプ1の残留電荷
(前回の積分値)を毎回クリアしておけば、2次元平面
検出装置の2次元検出面領域を、単位検出回路DT対応
のライン幅で順次走査するかたちで各画素出力(検出出
力信号)が得られる。
【0056】一方、エンコーダ21から出力される制御
信号(走査信号)は、行単位でその行にある各単位検出
回路DTのスイッチ5を駆動する。大画面で、精細な画
像を得る2次元平面検出装置は、その行当たりの単位検
出回路DTの数も膨大である。
【0057】そのため、制御信号(走査信号)も高出力
のものが必要であり、これが順次、行位置を変えて出力
されることになるので、これにより各走査信号配線10
‐1,10‐2〜10‐mから読出し配線11‐1,1
1‐2〜11‐nに入り込むクロストーク信号もレベル
が大きく、そのままではS/Nが悪くなる。
【0058】そこで、このクロストーク信号をキャンセ
ルするために、本装置ではノイズ検出配線12a,12
bが2次元平面検出装置の2次元検出面領域の外側位置
に配してある。ノイズ検出配線12a,12bは読出し
配線11‐1,11‐2〜11‐nと平行であり、ノイ
ズ検出配線12aは読出し配線11‐1の外側に設けて
あって、エンコーダ21の出力する制御信号(走査信
号)の影響は、ノイズ検出配線12a、読出し配線11
‐1、11‐2、11‐3、 …11‐n、ノイズ検
出配線12bの順で表れ、それぞれの位置での制御信号
(走査信号)の波形状態に対応したクロストーク信号を
発生させることになる。
【0059】そして、各ノイズ検出配線12a,12b
で検出されたクロストーク信号はそれぞれの配線での対
応する反転増幅回路7a,7bにより反転されてからノ
イズ補償信号用配線14に入力される。
【0060】ノイズ補償信号用配線14は読出し配線1
1‐1,11‐2〜11‐nの末端近傍に布設してあ
り、読出し配線11‐1,11‐2〜11‐nからそれ
ぞれの配線対応のセンスアンプ22‐1〜22‐nに入
力される信号に対してクロストーク信号成分の逆相成分
をノイズ補償信号として与えることになる。つまりセン
スアンプ22‐1〜22‐nの入力直前において、ノイ
ズ補償信号用配線14よりクロストーク信号成分のノイ
ズ補償信号を付与することになる。
【0061】本装置では2次元検出面領域は広く、しか
も、a−Si半導体プロセスにより形成された配線の場
合、そのインピーダンスは比較的高いから、長い走査信
号配線10‐1,10‐2〜10‐mを伝搬するうち
に、制御信号(走査信号)は減衰して波形やレベルが鈍
って来る。そのため、読出し配線11‐1,11‐2〜
11‐nはその制御信号(走査信号)の波形やレベルの
鈍り相応に影響を受けるので、生じるクロストーク信号
も読出し配線布設位置により違ってくる。つまり、読出
し配線11‐1ではレベルが高く、読出し配線11‐n
の位置に来るに連れて弱いものとなる。
【0062】ノイズ補償信号はノイズ補償信号用配線1
4を介して読出し配線11‐1,11‐2〜11‐nに
渡され、ノイズ補償信号用配線14はa−Si半導体プ
ロセスにより形成された配線であって、走査信号配線1
0‐1,10‐2〜10‐mと平行であるから、ノイズ
補償信号用配線14上を伝搬するノイズ補償信号の減衰
の状態も、走査信号配線10‐1,10‐2〜10‐m
を伝搬する制御信号(走査信号)の減衰の状態と同じと
なる。
【0063】そのため、ノイズ補償信号用配線14から
読出し配線11‐1,11‐2〜11‐nに互いの配線
交差部分での寄生結合容量Cxによる結合にて渡される
ノイズ補償信号の波形やレベルは、これら読出し配線1
1‐1,11‐2〜11‐n各々で発生したクロストー
ク信号の状態と一致することになり、反転増幅回路7
a,7bの増幅率を調整してその反転出力レベルを最適
に調整しておけば、読出し配線11‐1,11‐2〜1
1‐n各々で発生したクロストーク信号をほぼキャンセ
ルすることができるようになる。
【0064】このように、本具体例は、多数の光検出素
子をマトリックス状に配置し、各光検出素子にはその光
検出素子の出力を抽出するためスイッチ素子を接続する
と共に、前記マトリックス対応に行および列方向の配線
を形成して各行方向の配線を走査用の配線とし、各列方
向の配線を読出し信号用配線とし、また、前記スイッチ
素子はそれぞれスイッチ制御入力によりスイッチ動作す
る素子を用い、マトリックス位置対応に前記走査用の配
線から前記スイッチ素子にスイッチ制御用の制御信号
(走査信号)を与える構成とし、マトリックス位置対応
に前記信号用配線にて前記光検出素子の出力を画素信号
として導出する構成とし、前記走査用の配線は、行位置
順に順次位置を変えながら前記制御信号(走査信号)を
与えるようにした2次元画像検出装置において、前記マ
トリックスの外周には前記走査用の配線と交差するノイ
ズ検出配線および前記信号用配線と交差するノイズ補償
信号用配線とを設け、ノイズ検出配線とノイズ補償信号
用配線とはノイズ検出配線の出力を反転増幅して出力す
る反転手段を介して接続する構成とした。
【0065】従来技術で説明したように、マトリックス
状の配設により互いに交差することになる走査信号配線
・読出し信号配線間の容量結合により、クロストーク信
号が発生するが、本具体例においては、この発生するク
ロストーク信号を読出し信号配線と同一の配線構造を持
ったノイズ検出用配線12により、クロストーク信号を
検出する。
【0066】ノイズ検出用配線12には、読出し信号配
線のように、センサ素子が接続されていないので、ノイ
ズ検出用配線12において検出(発生)された信号は、
読出し信号が含まれないクロストーク信号(含む外部入
射ノイズ)成分のみである。つまり、ノイズ検出用配線
12においては、ノイズ成分のみが検出されることにな
る。
【0067】そして、ノイズ検出用配線12にて検出さ
れたクロストーク信号は、反転手段(反転増幅回路7
a,7b)を介して反転することにより、このクロスト
ーク信号と逆極性の信号となり、当該クロストーク信号
を打ち消すことができる信号となる。つまりクロストー
ク信号を打ち消すような信号を、ノイズ検出用配線12
に接続された反転手段により作成し、クロストーク信号
打ち消し用のノイズ補償信号とし、このノイズ補償信号
をノイズ補償信号用配線14を介して読出し信号配線
へ、当該ノイズ補償信号用配線との容量結合を介して印
加することで、ノイズをキャンセルするものである。
【0068】容量結合によるノイズ補償信号の印加方法
としては、反転手段である反転増幅回路のゲインを調整
することで、適正補償値を決定できるが、読出し信号用
配線との間で形成する寄生結合容量値を適宜増加させる
ようにすれば、反転増幅回路のゲインを低くできる。本
容量値は反転増幅回路の信号駆動能力より適宜決定すれ
ば良い。
【0069】寄生結合容量値は、交差する各配線のクロ
ス部の面積により、ほぼ決定されるが、ノイズ補償信号
供給側からの読出し信号用配線に対するノイズ補償信号
伝達能力を高める理由から、ノイズ補償信号を入力する
側の配線であるノイズ補償信号用配線14の幅員を適宜
な幅寸法に設定するようにすると良い。反転増幅回路の
出力信号レベルがどの程度かによってノイズ補償信号用
配線14における各読出し配線11‐1,11‐2〜1
1‐nとのクロス部での必要な容量をほぼ決めることが
できるが、スイッチ素子をa−Si TFTと仮定した
場合の当該必要な寄生結合容量Ccxは、走査用配線10
‐1〜10‐mと読出し配線11‐1,11‐2〜11
‐nとのクロス部での容量Cxの約5倍程度が適当であ
る。
【0070】本具体例における構成の特徴は、ノイズ検
出用として、読出し配線に近接平行配置されるノイズ検
出配線を設けると共に、このノイズ検出配線の検出ノイ
ズを反転増幅回路にて反転増幅してノイズ補償信号とし
て得、これを読出し配線の信号に重畳させるようにした
点にあり、信号出力用のセンスアンプの入力直前段階
で、ノイズ成分補償用のノイズ補償信号を付与してやる
ようにすることで、クロストーク信号を相殺し、除去す
るようにしたものである。
【0071】従って、信号成分を減衰させることがない
から、検出感度が大幅に向上し、S/Nの良い検出装置
が得られることになる。なお、図には示していないが、
検出出力信号の帯域を制御するために、センスアンプと
検出回路との間に、薄膜半導体プロセスで抵抗と容量か
らなるフィルタを併せて設けることも可能である。
【0072】また、図に示した通り、マトリックス状に
布設した各配線のうち、読出し配線の外側双方にノイズ
検出用の配線を配置し、このノイズ検出用の配線により
検出されたクロストーク信号をノイズ補償信号配線14
の両端近傍から入力することで、走査方向の駆動信号の
歪みの効果によるクロストーク信号の変化を考慮した補
正が可能となる。
【0073】このようなクロストーク信号補償回路を適
用した2次元画像検出装置においては、従来のものと比
較して、20dB程度ものノイズマージンの向上が見ら
れ、信号検出感度の大幅な向上が実現できる。
【0074】なお、各読出し配線毎にそれぞれその配線
に平行にノイズ検出配線を設けて各々読出し配線毎にそ
の配線と対をなすノイズ検出配線での検出ノイズを反転
してセンスアンプの入力直前に加算合成する構成とする
ことにより、各読出し配線毎に生じたクロストーク信号
の補償を行なうこともできる。また、ノイズ検出配線は
このような各読出し配線毎に対をなす構成や、前述の例
の2本構成のものの他に、本数を種々変えた構成とする
こともできる。
【0075】以上は、クロストーク信号補償を、ノイズ
検出配線と反転手段、およびノイズ補償信号配線とによ
り構成したものであるが、ノイズ補償信号をノイズ補償
信号配線より寄生結合容量を介して入力して補償するの
ではなく、各々の読出し配線11‐1,11‐2〜11
‐nに生じるクロストーク信号相当分を、ノイズ検出配
線の検出出力に対して演算手段により求めて得、該当す
る読出し配線11‐1,11‐2〜11‐nのそれぞれ
対応するセンスアンプに差動入力として与え、読出し配
線の信号との差成分を出力させるようにすることによ
り、読出し配線の信号に重畳されたクロストーク信号を
相殺するようにする方式でも実現可能であるので、この
方式をつぎに具体例2として説明する。
【0076】[具体例2] 図2は、クロストーク信号を相殺するノイズ補償信号
を、容量結合により各読出し配線へ伝達する方法ではな
く、ノイズ補償信号を読出し配線の各センスアンプ22
‐1〜22‐nに直接入力する例である。
【0077】図2においては、基本的構成は図1のもの
と変わらないが、図1の構成におけるノイズ補償信号用
配線14を廃止し、代わりにノイズ補償信号演算処理回
路31を用いて図2に示す如く構成する。ノイズ補償信
号演算処理回路31はエンコーダ21による読出し配線
11‐1,11‐2〜11‐nの走査に同期して動作
し、各々の読出し配線11‐1,11‐2〜11‐nに
生じるクロストーク信号相当分を、読出し配線11‐
1,11‐2〜11‐nの位置の違いにより検出される
クロストーク信号の減衰プロファイルの傾向を加味し
て、ノイズ検出配線12a,12bの検出出力から求め
る演算回路31aと、この演算回路31aが求めた出力
を個別に増幅して個別のノイズ補償信号として出力する
増幅回路31bとからなる。
【0078】読出し配線11‐1,11‐2〜11‐n
に接続される各センスアンプ22‐1〜22‐nには、
各々の読出し配線11‐1,11‐2〜11‐n対応に
求めた個別のノイズ補償信号を、差動入力用として各々
の読出し配線11‐1,11‐2〜11‐n対応に設け
られたセンスアンプ22‐1〜22‐nのそれぞれ対応
のものに、直接入力する構成である。
【0079】センスアンプ22‐1〜22‐nはこの差
動入力用として入力されたノイズ補償信号と自己に対応
する読出し配線11‐1,11‐2〜11‐nからの信
号差分を蓄積して増幅出力することで、それぞれの画素
対応の検出信号とする構成である。
【0080】読出し配線11‐1,11‐2〜11‐n
は多数あり、近隣のものとの距離はそれほどあるわけで
ないから、各読出し配線11‐1,11‐2〜11‐n
毎にそれぞれノイズ補償信号を求めて個別に与えるのは
現実的でなく、理想的には個別に与えるようにするとし
ても、実際上は、近隣のものを幾つかづつまとめて、グ
ループ化し、そのグループ単位で、それぞれノイズ補償
信号を求めてグループ内単位でセンスアンプ22‐1〜
22‐nに該当のノイズ補償信号を個別に与える構成と
する。
【0081】このような構成において、図1の構成にお
いて説明したと同様の原理・構成によりノイズ検出配線
12a,12bで検出されたノイズ信号であるクロスト
ーク信号は、ノイズ補償信号演算処理回路31に入力さ
れる。この較演算処理回路31は、当該検出されて入力
されたクロストーク信号をもとに、読出し配線11‐
1,11‐2〜11‐nの位置対応のノイズ補償信号を
それぞれ求め、個別に増幅してそれぞれ該当する読出し
配線11‐1,11‐2〜11‐n対応のセンスアンプ
22‐1〜22‐nに入力する。
【0082】センスアンプ22‐1,22‐2〜22‐
nはこの与えられたノイズ補償信号を差動入力用とし、
それぞれ自己に対応する読出し配線11‐1,11‐2
〜11‐nから入力された信号との差分を蓄積して増幅
出力することで、それぞれの画素対応の検出出力信号と
する。
【0083】与えられたノイズ補償信号は、読出し配線
11‐1,11‐2〜11‐nそれぞれに表れるクロス
トーク信号の成分に相当するものであり、ノイズ補償信
号との差分をとることで、クロストーク信号成分は除去
されることになり、それぞれ信号成分のみが得られるこ
とになる。
【0084】なお、例えば、読出し配線11‐1,11
‐2〜11‐nの位置毎の発生クロストーク信号の位置
依存性(走査信号配線10‐1,10‐2〜10‐mの
伸びる方向での、発生クロストーク信号の位置依存性)
については、走査信号の波形歪みの影響で、各位置の読
出し配線で検出されるクロストーク信号のそのピーク値
cr(P-P) は、信号供給位置から離れるに連れて減衰す
る。
【0085】その傾向は、図3に示す如きであり、信号
入力位置よりある程度離れれば、一定レベルに近づく。
検出されるクロストーク信号の減衰プロファイルが予め
判明していれば、それを反映する補正を施すための補正
データを予め記憶しておき、ノイズ検出配線で検出した
クロストーク信号をそれぞれ補正データに基づき、補正
して読出し配線11‐1,11‐2〜11‐nの位置対
応にノイズ補償信号を得てセンスアンプ毎にノイズ補償
信号を入力することが可能である。
【0086】つぎにこのような構成の装置の作用を説明
する。このような構成において、図1の構成において説
明したと同様の原理・構成によりノイズ検出配線12
a,12bで検出されたノイズ信号であるクロストーク
信号(入口側と末端側のノイズ信号)は、ノイズ補償信
号演算処理回路31に入力される。
【0087】このノイズ補償信号演算処理回路31は、
検出された2つのクロストーク信号を元に、入口側と末
端側でのノイズ信号レベルを知り、読出し配線11‐
1,11‐2〜11‐nの配線布設位置に対応した補正
データに基づいて各々の読出し配線11‐1,11‐2
〜11‐nに対応するクロストーク信号を相殺するにち
ょうど良いノイズ補償信号がそれぞれ求められ、増幅回
路を介して増幅されて作成される。このようにして、走
査方向の信号減衰の位置依存性を反映させたノイズ補償
信号がそれぞれ求められて出力される。
【0088】例えば、走査方向の信号減衰に伴う信号の
位置依存性については、走査信号の波形歪みの影響で、
各位置の読出し配線で検出されるクロストーク信号のピ
ーク値Vcr(P-P) は、信号供給部(エンコーダ側)から
離れるにつれて減衰する。
【0089】その傾向は、図3に示す如きであり、走査
信号入力位置より、ある程度離れることで、一定レベル
に近づく。本検出信号の減衰プロファイルは予め測定し
てその結果に対応して、補正データを作成して記憶して
おき、検出したクロストーク信号をそれぞれ補正データ
に基づき、補正して読出し配線11‐1,11‐2〜1
1‐nの位置対応にノイズ補償信号を得る。そして、読
出し配線11‐1,11‐2〜11‐n毎のノイズ補償
信号を、当該読出し配線11‐1,11‐2〜11‐n
対応のセンスアンプ22‐1,22‐2〜22‐nに入
力して読出し配線11‐1,11‐2〜11‐nそれぞ
れに重畳されたクロストーク信号を相殺し、信号成分を
抽出する。
【0090】理想的には各読出し配線11‐1,11‐
2〜11‐n別にそれぞれノイズ補償信号を求めて対応
のセンスアンプ22‐1,22‐2〜22‐nに入力す
るのが良い。しかし、実際の回路構成を考えた場合、こ
のようにすると、読出し配線11‐1,11‐2〜11
‐nは膨大な数にのぼるため、ノイズ補償信号演算処理
回路31の作製が大変であること、そして、センスアン
プ毎にノイズ補償信号供給用の配線を設けるのも同様に
大変で、個別対応は現実的でない。
【0091】ノイズ補償信号は、連続的な傾向を以て変
化し、また、読出し配線11‐1,11‐2〜11‐n
は布設域は広く長いものの、隣接する読出し配線の距離
は短いものであるから、局所的に見れば、減衰の影響は
問題にならないので、幾つかのまとまった読出し配線単
位でグループ化し、このグループ単位のセンスアンプに
対して、代表させたノイズ補償信号を使用してもさしつ
かえない。
【0092】そこで、このグループ単位化したのが図2
に示す構成である。従って、図2においては、各グルー
プ別にノイズ補償信号演算処理回路31はそれぞれノイ
ズ補償信号を求め、各グループ別に付与するかたちで、
それぞれグループ対応のセンスアンプ22‐1,22‐
2〜22‐nに、該当のノイズ補償信号をそれぞれ同時
に入力する。
【0093】これにより、演算により位置依存性すなわ
ち、伝搬距離による信号の歪みの効果を反映したクロス
トーク信号の補正ができるようになり、ノイズ補償によ
りノイズ成分が相殺されたS/Nの良い、しかも、信号
レベルを低下させることのない2次元画像検出装置が得
られる。
【0094】[具体例3]以上は、読出し配線11‐
1,11‐2〜11‐nを複数グループに、グループ化
し、ノイズ補償信号をグループ別に求めて、それぞれ対
応のグループに与えるものであり、ノイズ補償信号の演
算と付与は同時に、それぞれ対応のセンスアンプに与え
る構成であった。この場合、ノイズ補償信号演算処理回
路31は演算回路をグループ数分、用意しなければなら
ず、ノイズ補償信号演算処理回路31の回路規模が大き
くなる。
【0095】そこで、演算回路をグループ数分、用意す
るのではなく、一つにしてノイズ補償信号演算処理回路
31の回路規模を小さくできるようにする例を具体例3
として図4を参照しながら説明する。
【0096】図4においては、基本的構成は図2のもの
と変わらないが、図2の構成にさらにマルチプレクサ3
2を設け、センスアンプ22‐1,22‐2〜22‐n
から出力されてくる画素毎の画像信号についてどのセン
スアンプからの信号を出力するかを選択することができ
るようにする。
【0097】また、マルチプレクサ32の動作と同期し
て読出し配線11‐1,11‐2〜11‐nの位置対応
にノイズ補償信号を得るべく、アドレス信号を発生さ
せ、このアドレス信号とエンコーダ21の動作に対応す
る同期信号とにより位置情報を得てノイズ補償信号演算
処理回路31に位置対応のノイズ補償信号を演算させる
ようにする。
【0098】ノイズ補償信号演算処理回路31は演算回
路31aを有して、各々の読出し配線11‐1,11‐
2〜11‐nに生じるクロストーク信号相当分を、ノイ
ズ検出配線12a,12bの検出出力を元にして求める
が、この例では複数にグループ分けした読出し配線11
‐1,11‐2〜11‐nのうち、グループ位置順に一
グループづつ、ノイズ補償信号を求めて対応グループの
センスアンプに与える。そして、このグループ対応にセ
ンスアンプを特定して各画素対応の検出信号を出力でき
るようにするために、前記のマルチプレクサ32が設け
られることになる。
【0099】このマルチプレクサ32はエンコーダ31
と同様にシステムクロック信号CLKに同期して動作す
る。そして、システム動作の最初の段階ではスタート信
号が与えられるので、このスタート信号によりマルチプ
レクサ32とエンコーダ31は初期化され、その後のシ
ステムクロック信号にCLKに同期して所定の動作をす
ることになる。
【0100】すなわち、各々の読出し配線11‐1,1
1‐2〜11‐nのうち、グループ単位で先頭のグルー
プから、順にそのグループでの各読出し配線の検出信号
の抽出処理を行なわせるかたちで、位置毎の最適補正値
を減衰プロファイルに基づく補正値とノイズ検出配線1
2a,12bの両検出出力から求め、ノイズ補償信号を
求めて、これを増幅回路31bを介して、センスアンプ
22‐1,22‐2〜22‐nのうち、上記先頭グルー
プ対応の各読出し配線に繋がる各センスアンプに差動信
号として与えるようにする。
【0101】この場合、各々のグループのうち、1グル
ープ単位で順にノイズ補償信号を求めてそのグループに
属する読出し配線の検出信号それぞれを同時にノイズ補
償する。
【0102】つまり、読出し配線11‐1,11‐2〜
11‐nのうち、11‐1〜11‐3,11‐4〜11
‐6,11‐7〜11‐10,…といった具合にグルー
プ化されていたとすると、第1回目のノイズ補償処理は
第1グループに対して行ない、第2回目のノイズ補償処
理は第2グループに対して行ない、第3回目のノイズ補
償処理は第3グループに対して行ない、…といった具合
であり、ノイズ補償信号演算処理回路31は1回に1グ
ループ分用のノイズ補償信号(一つのノイズ補償信号)
を求めるだけである。
【0103】そして、これをグループ該当の読出し配線
の対応センスアンプに与える。そのため、このノイズ補
償済みの検出信号を出力させるためには、当該グループ
に属するセンスアンプの出力のみを選択するようにマル
チプレクサ32を動作させる。
【0104】従って、演算回路をグループ数分、用意せ
ずに1つで済むようになるから、ノイズ補償信号演算処
理回路31の回路規模を小さくできるようになる。以上
は、走査信号配線10‐1に平行に布設されるノイズ検
出配線12a,12bを用い、走査信号配線10‐1〜
10‐mの駆動により読出し配線11‐1〜11‐nに
発生したノイズを、走査信号配線10‐1〜10‐mの
駆動により当該ノイズ検出配線12a,12bに発生さ
せたノイズによりキャンセルさせるようにしたものであ
るが、これ以外に外来ノイズも読出し配線11‐1〜1
1‐nにノイズを誘起させる。このノイズもノイズ検出
配線12a,12bによりキャッチできることはできる
が、十分でない場合もある。
【0105】このような時はS/Nを悪くするので、万
全を期するようにするには、図5に示す如き外来ノイズ
検出機能を設ける構成とすると良い。すなわち、図5に
示す構成は、図4の構成にさらに、基板上にはマトリッ
クス配置され走査信号配線10‐1〜10‐mの外側に
一対の、外来ノイズ検出用配線51a,51bを走査信
号配線10‐1に平行に、かつ、読出し配線11‐1,
11‐2〜11‐nに交差して配置する。そして、外来
ノイズ検出用配線51a,51bに誘起されたノイズを
外部に導出するために、外来ノイズ検出用配線51a,
51bそれぞれにはシールド線52を接続して、それぞ
れその一端部から基板外にこのシールド線52により、
ノイズ成分を導出する構成とする。
【0106】そして、シールド線52により導出された
ノイズは、2次元画像検出装置の検出野外を経て、増幅
器53a,53bで増幅した後、ノイズ補償信号演算処
理回路31に入力させる構成とする。
【0107】ノイズ補償信号演算処理回路31では、ノ
イズ検出配線12a,12bで検出された2つのクロス
トーク信号と、シールド線52を介して得られた外来ノ
イズ成分とを元に、ノイズ信号レベルを知り、読出し配
線11‐1,11‐2〜11‐nの配線布設位置に対応
した補正データに基づいて各々の読出し配線11‐1,
11‐2〜11‐nに対応するクロストーク信号を相殺
するに丁度良いノイズ補償信号がそれぞれ求められ、増
幅回路を介して増幅されて作成する構成とする。
【0108】このようにして、外来ノイズ成分をも加味
し、走査方向の検出信号の位置依存性を反映させたノイ
ズ補償信号をそれぞれ求めて、これをノイズ相殺に利用
する。従って、外来ノイズの大きい場合においても、S
/Nの向上を図ることができるようになる。
【0109】なお、上述の各具体例において、ノイズ補
償信号を個々のセンスアンプに導くには、センスアンプ
と補償回路を1チップの回路上に形成する方法が最も実
現性が高い。
【0110】また、本発明の2次元画像検出装置として
は、検出部のセンシングデバイスとしてホトダイオード
を用いるようにしたが、これに限らずセンシングデバイ
スとして他のものに変えて構成することで、様々なイメ
ージ検出装置とすることができる。例えば、X線検出
器、可視光検出器、イオン検出器、音波検出器、圧力検
出器などが挙げられ、ペン入力併用LCD(液晶表示デ
バイス)などへの製品利用が考えられる。
【0111】また、本発明の装置は、クロストーク信号
に対応した2次元画像検出装置を可能とするものである
が、マトリックス配置された配線で構成される回路系で
あれば、同様に適用可能で、その回路実施に制限を加え
るものではない。また、具体例ではa−Siによる半導
体プロセスにて光検出領域や配線を形成する装置を説明
したが、p−Siによる半導体プロセスにて光検出領域
や配線を形成する装置でも良い。
【0112】以上、本発明は、複数本の走査配線と読出
し配線がマトリックス状に配置され、その交差部にそれ
ぞれ検出部が設けられると共に、各検出部には当該検出
部が対応する前記交差部の前記走査配線より得られる信
号に応じて動作して当該検出部の出力を対応の読出し配
線に出力すべく制御するスイッチを設けてなり、前記走
査配線は順番に走査信号を与えることによってアクティ
ブにすることにより、アクティブになった走査配線対応
の前記スイッチを介して検出部の出力を読出し配線に出
力させるようにしたマトリックス型検出回路において、
該当読出し配線から検出される検出信号に対して、耐ク
ロストーク性能の向上を図るため、読出し配線と同等の
構造を有するクロストーク信号検出配線と該当検出配線
で検出された信号を打ち消すようなノイズ補償信号を読
出し配線の信号に与えて相殺させるようにする手段を設
けて、これにより、読出し配線の信号に重畳されたノイ
ズを相殺させるようにしたものであり、簡易なる構成
で、信号成分を減衰させることなく、S/Nを向上させ
ることができるようになり、また、検出ノイズを利用す
るので、ノイズ追従性の高いノイズ補償回路を構成する
ことができ、従来のフィルタ回路に見られる検出信号の
帯域減少等の問題もなく、信頼性の高い2次元画像検出
装置を得ることができるようになる。
【0113】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、検出信号強度を低下させることなく、ノイズ除去が
できるようになり、高品質の検出信号が得られる信頼性
の高い2次元画像検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1の構成を示す図。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例2の構成を示す図。
【図3】クロストーク波形ピーク値の走査配線方向の分
布状態を説明するための図。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例3の構成を示す図。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例3において、さらに外来ノイズを加味してノイズ
キャンセルする場合の構成例を示す図。
【図6】従来装置の構成を説明するための図。
【符号の説明】
5…スイッチ(TFT) 7a,7b…反転増幅回路 8…共通電極 10‐1,10‐2〜10‐m…走査信号配線 11‐1〜11‐n…読出し配線 12a,12b…ノイズ検出配線 13…電源用配線 E1,E2…直流電源 R…終端抵抗 DT…単位検出回路 Cx…寄生結合容量 14…ノイズ補償信号用配線 15…検出素子(ホトダイオード)。 21…エンコーダ 22‐1〜22‐n…センスアンプ 31…ノイズ補償信号演算処理回路 31a…演算回路 31b…増幅回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 - 27/148 H04N 5/335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の走査配線と読出し配線がマトリッ
    クス状に配置され、その交差部にそれぞれ検出部が設け
    られると共に、各検出部には当該検出部が対応する前記
    交差部の前記走査配線より得られる信号に応じて動作し
    て当該検出部の出力を対応の読出し配線に出力すべく制
    御するスイッチを設けてなり、前記走査配線は順番に走
    査信号を与えることによってアクティブにすることによ
    り、アクティブになった走査配線対応の前記スイッチを
    介して検出部の出力を読出し配線に出力させるようにし
    た2次元画像検出装置において、前記検出部の配列域の外側で、前記走査配線に交差され
    ると共に前記読出し配線と平行に配置され、 前記走査配
    線に入力される信号あるいは、外部からのノイズにより
    誘起されて読出し信号に重畳されるクロストーク信号を
    検出するノイズ検出配線と、前記読出し配線と交差するノイズ補償信号用配線を有
    し、前記ノイズ検出配線により 検出した信号を反転して
    前記ノイズ補償信号用配線に印加して、これを前記ノイ
    ズ補償信号用配線と前記読出し配線との容量結合によ
    り、各読出し配線に伝達することにより、各読出し配線
    の位置対応のレベル各読出し配線毎にノイズ相殺する
    ノイズ補償信号を伝達するノイズ補償信号付与手段と、 を具備することを特徴とする2次元画像検出装置。
  2. 【請求項2】複数本の走査配線と読出し配線がマトリッ
    クス状に配置され、その交差部にそれぞれ検出部が設け
    られると共に、各検出部には当該検出部が対応する前記
    交差部の前記走査配線より得られる信号に応じて動作し
    て当該検出部の出力を対応の読出し配線に出力すべく制
    御するスイッチを設けてなり、前記走査配線は順番に走
    査信号を与えることによってアクティブにすることによ
    り、アクティブになった走査配線対応の前記スイッチを
    介して検出部の出力を読出し配線に出力させるようにし
    た2次元画像検出装置において、 前記検出部の配列域の両外側で、前記走査配線に交差さ
    れると共に前記読出し配線と平行に配置され、前記走査
    配線に入力される信号あるいは、外部からのノ イズによ
    り誘起されて読出し信号に重畳されるクロストーク信号
    を検出する一対のノイズ検出配線と、 前記一対のノイズ検出配線により検出された信号をもと
    に、前記各読出し配線に生じるクロストーク信号相当分
    を、それぞれ読出し配線対応の減衰プロファイルの傾向
    を加味して求める演算手段と、 前記各読出し配線毎に設けられ、対応する前記読出し配
    線からの信号と前記演算手段で求められた前記対応する
    前記読み出し配線でのクロストーク信号相当分とを受け
    て両者の差分から画素対応の検出信号を得る手段とを具
    備する ことを特徴とする2次元画像検出装置。
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