JP3357535B2 - エーテル化合物の製造方法 - Google Patents

エーテル化合物の製造方法

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエーテル化合物の製
造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、ランタンの
リン酸塩を含む、固体触媒の存在下に水性媒体中で水酸
基を有する有機化合物と不飽和カルボン酸またはエポキ
シ化合物とを反応させて対応するエーテル化合物を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】下記式
【0003】
【化1】
【0004】を有するカルボキシメトキシコハク酸(C
MOS)の生分解性塩(特にナトリウム塩)は無リンの
洗剤ビルダーとして有用であること、そしてこの化合物
は無水マレイン酸とグリコール酸とを反応させることに
より得られることは知られている(ケミカル・アブスト
ラクト、75、89458(1971))。この反応は
水性媒体中で触媒として水溶性の水酸化カルシウム(C
a(OH)2)を用いる均一系反応であり、生成物はカ
ルシウム塩となっていることから、反応終了後には炭酸
ナトリウム(Na2CO3)を添加して、炭酸カルシウム
(CaCO3)を沈澱させ、これを目的とするCMOS
のナトリウム塩からろ過により分離する工程が必須であ
る。なお、上記文献には、水酸化カルシウムの代わり
に、亜鉛、ストロンチウム、バリウムおよびマグネシウ
ムの水酸化物も使用できることが記載されている。
【0005】また、上記と同じ均一系反応において、触
媒としてカルシウムイオンの代わりにランタノイド系元
素のイオンが使用できることが報告されている(J.C
hem.Soc.Dalton Trans.,272
3−2728(1988))。すなわち、水性媒体中で
グリコール酸ナトリウムとマレイン酸ジナトリウムとを
三塩化ランタン(LaCl3)の存在下に反応させるこ
とでCMOSのランタン塩を得ることができるとされて
いる。このため、目的とするCMOSのナトリウム塩を
得るためには、イオン交換樹脂などを用いて反応生成物
からランタンイオンを分離する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
方法は、均一系反応のため、反応終了後にカルシウムイ
オンやランタンイオンなどを分離する工程が必須であ
る。しかし、このような分離操作は製造工程の増加、ひ
いては製造コストのアップとなることから、工業的な実
施に際しては、このような使用触媒の分離にかかわる工
程を省くことが望ましい。
【0007】本発明は、上記のような従来の均一系反応
に不可避的な欠点を解決し、触媒分離にかかわる特段の
工程を経ずして、簡便な方法により、CMOSなどのエ
ーテル化合物を製造することを可能とするエーテル化合
物の製造方法、具体的には水酸基を有する有機化合物と
不飽和カルボン酸化合物またはエポキシ化合物とから対
応するエーテル化合物を製造する方法を提供しようとす
るものである。
【0008】
【0009】本発明の目的は、水性媒体中でランタンの
リン酸塩を含む固体触媒の存在下に水酸基を有する有機
化合物と不飽和カルボン酸化合物またはエポキシ化合物
とを反応させて対応するエーテル化合物を簡便、かつ効
率よく製造する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、従来の均一系反応において触媒として用いられるカ
ルシウムイオンやランタンイオンの代わりに、ランタン
のリン酸塩を含んでなる固体触媒を用いることにより、
すなわち不均一系反応により、上記目的が達成できるこ
とを知り、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0011】
【0012】本発明は、水性媒体中でランタンのリン
酸塩を含む固体触媒の存在下に、水酸基を有する有機化
合物と不飽和カルボン酸化合物またはエポキシ化合物と
を反応させることからなるエーテル化合物の製造方法に
関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の固体触媒は、ランタンの
リン酸塩を含む固体触媒であればよく、本発明の効果を
損なわない範囲でその他の元素が含まれていてもよい。
【0014】ランタンのリン酸塩(LaPO4)は、例
えば、Bulletin of Chemical S
ociety of Japan,Vol.51(1
2),3645−3646(1978)に記載の方法に
したがって調製することができる。具体的には、三塩化
ランタンとオルトリン酸またはその塩(リン酸2水素ナ
トリウムなど)とを水性媒体中で反応させることにより
容易に得られる。なお、このリン酸塩は通常水和物とし
て得られるが、本発明においては、いずれの水和物も使
用することができる。また、上記反応を実施する際の反
応温度には特に制限はなく、通常、20〜90℃の範囲
から適宜選択することができる。ランタンの塩化物とオ
ルトリン酸またはその塩との使用割合については、ラン
タンの塩化物1モルに対し1〜3モル、好ましくは1〜
1.5モルの範囲のオルトリン酸またはその塩を用いる
のがよい。撹拌下に所定時間反応させた後、沈澱物をろ
過することにより固形のランタンのリン酸塩が得られ
る。このようにして得られたリン酸塩は、ろ過、洗浄後
のウェットのものから、乾燥させたものまで、いかなる
状態でも使用することができる。なお、本発明で使用す
るランタンのリン酸塩は純度100%である必要はな
く、上記反応において沈澱物として得られるランタンの
リン酸塩を特段の精製工程をへることなくそのまま使用
することができる。
【0015】本発明の方法によれば、水性媒体中で、上
記のランタンのリン酸塩を含む固体触媒の存在下に、水
酸基を有する有機化合物と不飽和カルボン酸化合物また
はエポキシ化合物とを反応させて対応するエーテル化合
物を、反応後に触媒の分離などの更なる工程を要するこ
となく、効率よく製造することができる。
【0016】水酸基を有する有機化合物の具体例として
は、ヒドロキシカルボン酸化合物、多価アルコール化合
物、炭素数6〜22の高級アルコール化合物および糖類
を挙げることができる。これら有機化合物を更に具体的
に説明すると次のとおりである。
【0017】(1)ヒドロキシカルボン酸化合物 (a)下記一般式(1)で表される化合物。
【0018】
【化2】
【0019】式中、R1およびR2は、各々独立して、水
素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、Xは水
素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、ア
ンモニウム基、アルキルアンモニウム基またはアルカノ
ールアンモニウム基を表し、mは1〜10の整数を表
す。代表例としては、グリコール酸、β−ヒドロキシプ
ロピオン酸、乳酸などを挙げることができる。
【0020】(b)下記一般式(2)で表される化合
物。
【0021】
【化3】
【0022】式中、R3は水素原子または炭素数1〜3
のアルキル基を表し、nは1〜10の整数を表し、そし
てXは一般式(1)におけると同意義である。代表例と
してはグリセリン酸、グルコン酸などを挙げることがで
きる。
【0023】(c)下記一般式(3)で表される化合
物。
【0024】 HO−CH2−(CH2−O−CH2p−COOX ・・・(3) 式中、pは1〜10の整数を表し、Xは一般式(1)に
おけると同意義である。代表例としては、ジエチレング
リコールモノカルボン酸などを挙げることができる。
【0025】(d)下記一般式(4)で表される化合
物。
【0026】
【化4】
【0027】式中、R4およびR5は、各々独立して、水
素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R6
水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または水酸基を
表し、そしてXは一般式(1)におけると同意義であ
る。代表例としては、リンゴ酸、酒石酸などを挙げるこ
とができる。
【0028】(e)下記一般式(5)で表される化合
物。
【0029】
【化5】
【0030】式中、R7は水素原子または炭素数1〜3
のアルキル基を表し、Xは一般式(1)におけると同意
義である。代表例としては、タルトロン酸などを挙げる
ことができる。
【0031】(f)下記一般式(6)で表される化合
物。
【0032】
【化6】
【0033】式中、R8、R9、R10およびR11は、各々
独立して、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を
表し、Xは一般式(1)におけると同意義である。代表
例としては、クエン酸などを挙げることができる。
【0034】(2)多価アルコール化合物 (a)下記一般式(7)で表される化合物。
【0035】
【化7】
【0036】式中、R12〜R15は、各々独立して、水素
原子または炭素数1〜3のアルキル基を表す。代表例と
しては、エチレングリコール、イソプロピレングリコー
ルなどを挙げることができる。
【0037】(b)上記一般式(7)の化合物の2〜1
0の縮合体。
【0038】代表例としては、ジエチレングリコールな
どを挙げることができる。
【0039】(c)グリセリンおよびその誘導体。
【0040】代表例としては、グリセリン、ジグリセリ
ン、ポリグリセリンなどを挙げることができる。
【0041】(d)ソルビトール、1,4−ソルビタ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールな
ど。
【0042】(3)炭素数6〜22の高級アルコール化
合物(R−OH)。
【0043】代表例としては、Rがヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ラウリ
ル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、アラキジ
ル、ベヘニル、オレイル、リノール、リノレニル、2−
エチルヘキシルなどであるアルコール類を挙げることが
できる。
【0044】(4)糖類。
【0045】代表例としては、グルコース、マンノー
ス、ガラクトース、フラクトース、ラクトース、ショ糖
などを挙げることができる。
【0046】前記の不飽和カルボン酸化合物の具体例と
しては、不飽和モノカルボン酸および不飽和ジカルボン
酸を挙げることができる。これらを更に具体的に説明す
ると次のとおりである。
【0047】(1)不飽和モノカルボン酸化合物 (a)下記一般式(8)で表される化合物。
【0048】
【化8】
【0049】式中、R16〜R18は、それぞれ独立して、
水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を表し、X
は一般式(1)におけると同意義である。代表例として
は、アクリル酸、メタクリル酸などを挙げることができ
る。
【0050】(2)不飽和ジカルボン酸化合物 (a)下記一般式(9)で表される化合物。
【0051】
【化9】
【0052】式中、R19およびR20は、それぞれ独立し
て、水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を表
し、Xは一般式(1)におけると同意義である。代表例
としては、マレイン酸などを挙げることができる。な
お、この不飽和ジカルボン酸は無水物であってもよい。
【0053】また、前記のエポキシ化合物の具体例とし
ては下記の化合物を挙げることができる。
【0054】(1)下記一般式(10)で表される化合
物。
【0055】
【化10】
【0056】式中、R21〜R24は、各々独立して、水素
原子、炭素数1〜10のアルキル基、または−(C
2n−COOX(ここで、nは0〜10の整数であ
り、Xは一般式(1)におけると同意義である)を表
し、その少なくとも1つは−(CH2n−COOXであ
る。代表例としては、グリシド酸、エポキシコハク酸な
どを挙げることができる。
【0057】したがって、本発明の好適な態様において
は、水性媒体中で、ランタンのリン酸塩を含んでなる固
体触媒の存在下に、(A)グリコール酸、β−ヒドロキ
シプロピオン酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、ジ
エチレングリコールモノカルボン酸、リンゴ酸、酒石
酸、タルトロン酸、クエン酸などのヒドロキシカルボン
酸;エチレングリコール、イソプロピレングリコール、
ジエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポ
リグリセリン、ソルビトール、1,4−ソルビタン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールなどの多
価アルコール;炭素数6〜22の高級アルコール;およ
びグルコース、マンノース、ガラクトース、フラクトー
ス、ラクトース、ショ糖などの糖類から選ばれる少なく
とも1種の化合物と(B)アクリル酸、メタクリル酸な
どの不飽和モノカルボン酸;および(無水)マレイン酸
などの不飽和ジカルカルボン酸から選ばれる少なくとも
1種の化合物とを反応させるか、あるいは上記(A)の
化合物と(C)グリシド酸、エポキシコハク酸などのエ
ポキシ化合物とを反応させて対応するエポキシ化合物を
製造する。特に好適な態様においては、上記(A)の化
合物のうちの、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸または
タルトロン酸と上記(B)の化合物のうちの(無水)マ
レイン酸とを、あるいは上記(C)の化合物のうちのエ
ポキシコハク酸とを反応させて対応するエーテル化合物
を製造する。
【0058】本発明における、(A)水酸基を有する有
機化合物と(B)不飽和カルボン酸または(C)エポキ
シ化合物との反応式を、(A)としてグリコール酸、
(B)としてマレイン酸、そして(C)としてエポキシ
コハク酸を用いる場合を例にして示すと次のとおりであ
る。
【0059】グリコール酸とマレイン酸との反応
【0060】
【化11】
【0061】グリコール酸とエポキシコハク酸との反応
【0062】
【化12】
【0063】本発明の方法は、通常、40〜150℃の
範囲の温度、好ましくは70〜120℃の範囲の温度で
行うのがよい。反応圧力は常圧または加圧のいずれでも
よいが、通常、常圧下に反応を行う。(A)水酸基を有
する有機化合物と(B)不飽和カルボン酸または(C)
エポキシ化合物との割合については、通常、(A)/
(B)または(A)/(C)のモル比が0.5〜2の範
囲、好ましくは0.8〜1.2となるようにするのがよ
い。ランタノイド系元素を含む固体触媒の使用量につい
ては、通常、(A)水酸基を有する有機化合物1モル当
り0.1〜5モル、好ましくは0.5〜2モルの範囲で
適宜選択することができる。
【0064】本発明の方法にしたがって、(A)水酸基
を有する有機化合物と(B)不飽和カルボン酸とを反応
させる場合、各々のカルボキシル基の一部または全部、
好ましくは全部をアルカリ金属塩、特にナトリウム塩と
して反応させるのがよい。具体的には、グリコール酸と
無水マレイン酸とを反応させてCMOSを製造する場
合、それぞれ、グリコール酸ナトリウムおよびマレイン
酸ジナトリウムとして反応させるのが好ましい。生成物
としてCMOSのトリナトリウム塩(CMOS−3N
a)の水溶液が得られるが、その用途に応じて、水溶液
としても、あるいは水を留去して固体としてもよい。さ
らに、反応溶液をアルカリ性として、具体的には反応溶
液のpHを7.5〜12.5に調整して反応を行うのが
好ましい。このpHの調整には、水酸化ナトリウムが特
に好適に用いられる。
【0065】また、上記の反応と同様に、(A)水酸基
を有する有機化合物と(C)エポキシ化合物とを反応さ
せる場合も、各々のカルボキシル基の一部または全部、
好ましくは全部をアルカリ金属塩、特にナトリウム塩と
して反応させるのがよい。具体的には、グリコール酸と
エポキシコハク酸とを反応させてカルボキシメトキシリ
ンゴ酸(CMOM)を製造する場合、それぞれ、グリコ
ール酸ナトリウムおよびエポキシコハク酸ジナトリウム
塩として反応させるのが好ましい。生成物としては、C
MOMのトリナトリウム塩(CMOM−3Na)の水溶
液が得られるが、その用途に応じて、水溶液としても、
あるいは水を留去して固体としてもよい。また、上記反
応と同様に、反応溶液をアルカリ性にして、具体的には
反応溶液のpHを7.5〜10.5に調整して反応を行
うのが好ましい。このpHの調整には、水酸化ナトリウ
ムが特に好適に用いられる。
【0066】本発明の方法は、連続式でも、あるいはバ
ッチ式でもよいが、特に連続式に反応を行うことにより
高い生産性をもって目的とするエーテル化合物を製造す
ることができる。
【0067】本発明の方法によって得られるエーテル化
合物のうち、CMOS、CMOMなど、およびそれらの
アルカリ金属塩、特にナトリウム塩は生分解性を有し、
しかも優れた金属イオン捕捉性能を有することから洗剤
用ビルダーとして有用なものである。
【0068】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0069】実施例1 (リン酸ランタンの調製) 塩化ランタン7水和物74.2gを200gの水に溶解
した後、リン酸水素二ナトリウム12水和物71.6g
を加え、48%水酸化ナトリウム水溶液でpHを9付近
に調整した後、50℃の温度で1時間反応を行った。反
応終了後、生成した沈澱をろ過し、水で数回洗浄した
後、減圧乾燥し、白色固体53.4gを得た。この固体
生成物は、そのX線回折分析の結果から、リン酸ランタ
ンの構造を含有していることを確認した。
【0070】(エーテル化反応)無水マレイン酸9.8
gを水200gに溶解した後、グリコール酸7.6gを
加え、さらに水酸化ナトリウム12.0gを添加した。
この溶液に上記リン酸ランタン26.7gを添加し、9
0℃で撹拌下に24時間反応を行った。反応終了後、反
応溶液をろ過し、ろ液を高速液体クロマトグラフィーで
分析したところ、カルボキシメトキシコハク酸トリナト
リウム塩(CMOS−3Na)が40.6モル%(無水
マレイン酸基準)の収率で得られたことが分かった。な
お、このろ液を蒸発乾固して得られた白色結晶を1H−
NMRおよび13C−NMRにより分析した結果、その主
成分はCMOS−3Naであることを確認した。
【0071】また、ろ液をICPにより分析したとこ
ろ、ろ液中のランタンイオンの濃度は0.5ppm以下
であった。
【0072】
【発明の効果】本発明の固体触媒を用いることにより、
従来の均一系反応の代わりに不均一系反応を行うことが
できる。このため、反応後の触媒の分離を簡便に行うこ
とができ、反応工程を簡略化することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 59/305 C07C 59/305 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 C07C 41/03 C07C 41/06 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中で、ランタンのリン酸塩を含
    固体触媒の存在下に、水酸基を有する有機化合物と不
    飽和カルボン酸化合物またはエポキシ化合物とを反応さ
    せることからなるエーテル化合物の製造方法。
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