JP3357534B2 - テスト機構を有する処理システム - Google Patents

テスト機構を有する処理システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図17〜図21) 発明が解決しようとする課題(図21) 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態 (A)本発明の一実施形態の説明(図2〜図10) (B)本実施形態の変形例の説明(図11〜図16) (B−1)複数個の対象LSIを設定する場合について (B−2)非対象LSIにおいてバイパス機構を用いる
場合について (B−3)JTAGコマンドをDMAで起動する場合に
ついて (C)その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度実装プリン
ト基板の試験(ボード・テスト)を行なうためのテスト
機構(例えば、バウンダリ・スキャン・アーキテクチャ
であるJTAG回路)を有する処理システムに関し、特
に、そのテスト機構を用いて試験中やシステム運用中に
データ・ロードやデータ・センスを行なう際に用いて好
適の技術に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、LSI等のチップ部品の高集積化
が進み、より複雑な回路を、より小さいサイズのチップ
上に搭載できるようになっている。また、プリント基板
の表面実装技術が進歩し、より多くのチップ部品をプリ
ント基板上に実装できるようになっている。これに伴っ
て、小型で高性能のシステムを構築することが可能にな
ったが、その反面、プリント基板上の各チップ部品の試
験は難しくなってきている。
【0004】そこで、高密度実装プリント基板等の試験
を行なうべく、IEEE標準1149.1の標準規格として、
ボード・テスト手法(テスト容易化手法)がJTAG
(Joint Test Action Group)により提案され、このボー
ド・テスト手法では、LSI等のチップ部品の内部に組
み込むテスト機構としてのバウンダリ・スキャン・アー
キテクチャ(以下、JTAG回路という)が定義されて
いる。
【0005】このJTAG回路(JTAGスキャン回路
と呼ぶ場合もある)では、基板上に載る各チップ部品の
入出力ピンにシフト型スキャン・チェーンを持たせて基
板上で各チップ部品のスキャン・チェーンを接続するこ
とにより、基板上の各部品の入出力ピンを直接的にプロ
ーブすることなく、スキャン・シフト動作のみで入出力
ピンの状態を制御・観測することができる。
【0006】図17を参照しながら、一般的なJTAG
回路の構成例について説明すると、図17に示すJTA
G回路は、後述する5つのタップ・アクセス・ポート
(以下、TAPと略記)501〜505を有するととも
に、TAPコントローラ51,データ・レジスタ群5
2,命令レジスタ(IR)53,データ・レジスタ・セ
レクタ54,出力側選択回路55およびゲート回路56
から構成されている。
【0007】TAP501は、テスト・クロック信号T
CKを入力するためのものであり、TAP502は、テ
スト・モード選択信号TMSを入力するためのものであ
る。TAP503は、テストに必要なデータを入力する
ためのもので、以下、このTAP503をテスト・デー
タ入力TDIとして表記する。また、TAP504は、
このJTAG回路をそなえられたLSI(チップ部品)
のテスト結果を出力するためのもので、以下、このTA
P504をテスト・データ出力TDOとして表記する。
さらに、TAP505は、このJTAG回路内のテスト
論理を初期化するテスト・リセット信号TRSTを入力
するためのものである。
【0008】TAPコントローラ51は、テスト・モー
ド選択信号TMSおよびテスト・クロック信号TCKに
よって、テスト・データ入力TDIからの入力データを
命令レジスタ53またはデータ・レジスタ群52へ入力
させるためのシフト動作を制御するものである。また、
このTAPコントローラ51は、出力側選択回路55に
よるレジスタ選択動作や、ゲート回路56の開閉動作も
制御するようになっている。
【0009】データ・レジスタ群52は、ユーザ・テス
ト・データ・レジスタ520,バウンダリ・スキャン・
レジスタ521およびバイパス・レジスタ522により
構成されている。ユーザ・テスト・データ・レジスタ5
20は、ユーザが独自に設定した任意のテスト・データ
を格納するためのもので、シフトレジスタにより構成さ
れている。
【0010】バウンダリ・スキャン・レジスタ521
は、テスト対象の部品(ここではLSI)の各端子に配
置される1段のシフトレジスタとして構成され、スキャ
ン・テストの原理によってLSIの端子に現れる信号を
捕らえたり、保持したりするためのものである。
【0011】バイパス・レジスタ522は、1段のシフ
トレジスタで構成され、テスト・データ入力TDIから
の入力データを、出力側選択回路55およびゲート回路
56を介してそのままテスト・データ出力TDOから出
力させるべく、テスト・データ入力TDOと出力側選択
回路55との間をバイパスすることを可能にしている。
従って、このバイパス・レジスタ522は、本JTAG
回路から後段の他のJTAG回路へデータをバイパスす
る際に使用される。
【0012】命令レジスタ53は、テスト・データ入力
TDIからのコマンド(レジスタ指定コマンド)をシフ
ト動作によって書き込まれるものである。データ・レジ
スタ・セレクタ(データ・レジスタ選択部)54は、命
令レジスタ53に書き込まれたコマンドを解析し、その
コマンドにより指定されたレジスタをデータ・レジスタ
群52中から選択するものである。このデータ・レジス
タ・セレクタ54により選択されたレジスタに対し、シ
フト動作によるデータ書込が行なわれる。レジスタ52
1,520のいずれかが選択された場合にはデータ書込
が行なわれ、バイパス・レジスタ522が選択された場
合には、このバイパス・レジスタ522を経由するバイ
パス動作が行なわれることになる。
【0013】出力側選択回路(出力データ選択部)55
は、マルチプレクサ(MUX)551および552から
構成されている。マルチプレクサ551は、TAPコン
トローラ51により切替制御され、データ・レジスタ群
52内のレジスタ520〜522の一つを選択し、選択
したレジスタ520〜522のデータを出力するもので
ある。
【0014】また、マルチプレクサ552は、TAPコ
ントローラ51により切替制御され、データ・レジスタ
群52からのデータ(マルチプレクサ551の出力)、
または、命令レジスタ53からのデータのいずれか一方
を選択して出力するものである。ゲート回路56は、T
APコントローラ51により開閉状態を制御され、開放
時に出力側選択回路55からのデータ(マルチプレクサ
552からのデータ)をテスト・データ出力TDOへ出
力するものである。
【0015】ところで、上述のように構成されたJTA
G回路は、通常、そのJTAG回路を組み込まれたチッ
プ部品を含むプリント基板等の試験を行なうために用い
られるものであるが、近年、このJTAG回路を用い
て、試験中もしくは通常動作中に、システム論理回路内
のレジスタ等の回路にデータを設定したり(データ・ロ
ード)、あるいは、システム論理回路内のレジスタ等の
回路からデータを読み出したり(データ・センス)する
ことが行なわれている。このようにJTAG回路を用い
てシステム論理回路に対して発行されるアクセス・コマ
ンドを、JTAGコマンドと呼ぶ。
【0016】JTAGコマンドによりデータ・ロードや
データ・センスを行なうJTAG回路では、図17に示
したユーザ・テスト・データ・レジスタ520に代え
て、例えば図18に示すように、JTAG命令レジスタ
(以下、JIRと略記)523およびJTAGデータ・
レジスタ(以下、JDRと略記)524がそなえられて
いる。
【0017】ここで、JIR523は、本LSI内のシ
ステム論理回路を制御するためのコマンドを格納するた
めのもので、シフトレジスタ(またはシフトレジスタと
ラッチ回路)により構成され、テスト・データ入力TD
Iからの入力データを順にシフト入力されるようになっ
ている。このJIR523に所定のコマンドが設定され
ると、JIR523内のコマンドはコマンド制御部(図
示せず)内のコマンド解析部へ転送され、このコマンド
解析部でそのコマンドの解析が行なわれる。
【0018】JDR524は、本LSI内のシステム論
理回路に書き込むデータや本LSI内のシステム論理回
路から読み出されたデータを格納するためのもので、J
IR523と同様、シフトレジスタ(またはシフトレジ
スタとラッチ回路)により構成されている。
【0019】このJDR524内にデータを書き込む場
合には、テスト・データ入力TDIからの入力データが
順にシフト入力される。JDR524に所定のデータが
設定されると、JDR524内のデータは上記コマンド
制御部内の実行処理部へ転送され、そのデータを用い
て、上記コマンド解析部による解析結果に基づいた処理
が実行される。例えば、通常の動作が行なわれるシステ
ム論理回路のレジスタにデータを設定したり、カウンタ
に特定の値を設定したり、あるいは、本LSI内の特定
の回路のみをリセットしたりすることが可能である。
【0020】また、逆に、通常の動作が行なわれるシス
テム論理回路のデータを、JDR524を経由してテス
ト・データ出力TDOから読み出すことも可能である。
つまり、そのシステム論理回路内のレジスタに設定され
ているデータをJDR524に転送し、JDR524の
内容を順にシフトすることにより、そのデータがテスト
・データ出力TDOから出力される。
【0021】なお、JIR523またはJDR524に
対するデータ書込は、前述した通り、データ・レジスタ
・セレクタ54によりJIR523またはJDR524
を選択した場合に、シフト動作によって行なわれる。
【0022】次に、図18に示すごとくJIR523お
よびJDR524を有するJTAG回路の動作(JTA
Gコマンドの実行動作)について、図19を参照しなが
ら説明する。この図19は、テスト論理の状態遷移を示
すフローチャートである。テスト論理の状態遷移はTA
Pコントローラ51により制御され、様々なテスト状態
が実現される。TAPコントローラ51は、TAP50
1,502,505からそれぞれ入力されるテスト・ク
ロック信号TCK,テスト・モード選択信号TMSおよ
びテスト・リセット信号TRSTによって制御される。
【0023】TAPコントローラ51が初期化された直
後は、TEST-LOGIC-RESET状態(S201)にある。この
状態にある時は、テスト論理が使用不能であり、システ
ム論理の通常動作が可能な状態である。それぞれの状態
は、テスト・クロック信号TCKの立ち上がり時のテス
ト・モード選択信号TMSの状態によって遷移し、例え
ばTEST-LOGIC-RESET状態(S201)にある時に、テス
ト・クロック信号TCKが立ち上がり、その時のテスト
・モード選択信号TMSが“0”であれば RUN-TEST/ID
LE状態(S202)へ遷移し、テスト・モード選択信号
TMS“1”であればTEST-LOGIC-RESET状態(S20
1)を保持する。
【0024】RUN-TEST/IDLE 状態(S202)は、テス
ト実行中の基本状態であり、スキャン動作が今から行な
われる状態、または、スキャン動作中の中間状態であ
る。SELECT-DR-SCAN状態(S203)へ遷移すると、ス
キャン・シーケンスが初期化される。次に、テスト・モ
ード選択信号TMSの状態によって、CAPTURE-DR状態
(S211)へ遷移するか、あるいは、SELECT-IR-SCAN
状態(S204)へ遷移するかに分かれるが、ここで
は、命令レジスタ53に対するスキャン動作を行なうべ
くSELECT-IR-SCAN状態(S204)へ遷移した場合につ
いて説明する。SELECT-IR-SCAN状態(S204)へ遷移
すると、命令レジスタ53のスキャン・シーケンスが初
期化される。
【0025】CAPTURE-IR状態(S205)へ状態が遷移
すると、命令レジスタ53を構成するシフトレジスタに
固定パターンが取り込まれる。この固定パターンは、下
位2ビットがバイナリ・コード“01”に固定されてお
り、設計に固有な情報をこのパターンに盛り込むことが
可能である。この命令レジスタ53の内容を、シフト動
作を行ないながらテスト・データ出力TDOを通して読
み出すことも可能である。
【0026】次に、SHIFT-IR状態(S206)へ遷移す
ると命令レジスタ53を構成するシフトレジスタがテス
ト・データ入力TDIとテスト・データ出力TDOに接
続される。テスト・モード選択信号TMSが“0”の状
態の時にテスト・クロック信号TCKが立ち上がる度
に、テスト・データ出力TDO側へデータがシフトされ
る。命令レジスタ53が8ビットであれば、8回シフト
動作を繰り返すことによって、所定の命令を命令レジス
タ53に書き込むことが可能であり、また、シフト動作
を繰り返しながら命令レジスタ53のデータをテスト・
データ出力TDOへ送り出すことによって、命令レジス
タ53の内容を読み出すことも可能である。
【0027】シフト動作を終了すると、スキャンを終了
するEXIT1-IR状態(S207)へ遷移する。このEXIT1-
IR状態(S207)において、テスト・モード選択信号
TMSを“0”にしてテスト・クロック信号TCKを立
ち上げると、PAUSE-IR状態(S208)へ遷移し、テス
ト・モード選択信号TMSを“1”にしてテスト・クロ
ック信号TCKを立ち上げると UPDATE-IR状態(S21
0)へ遷移する。
【0028】PAUSE-IR状態(S208)へ遷移すると、
テスト・データ入力TDIとテスト・データ出力TDO
との間のシリアル・パスにおける命令レジスタ53のシ
フト動作が休止される。この状態は、外部記憶装置から
テスト機構内のメモリに新しいパターンをロードする場
合などに使用される。
【0029】PAUSE-IR状態(S208)において、テス
ト・モード選択信号TMSを“1”にして、テスト・ク
ロック信号TCKを立ち上げると、スキャンを終了する
EXIT2-IR状態(S209)へ遷移する。さらにスキャン
動作を行なう必要がある場合には、EXIT2-IR状態(S2
09)でテスト・モード選択信号TMSを“0”にして
テスト・クロック信号TCKを立ち上げることにより、
再びSHIFT-IR状態(S206)へ遷移してシフト動作を
行なう。スキャン動作を終了するのであれば、EXIT2-IR
状態(S209)でテスト・モード選択信号TMSを
“0”にして次のUPDATE-IR状態(S210)へ遷移す
る。
【0030】UPDATE-IR 状態(S210)へ遷移する
と、シフトレジスタにシフトされた新しい命令がラッチ
され、並列に出力される。ラッチが完了すると、命令の
実行が始まる。例えば、バイパスの命令が命令レジスタ
53にロードされると、バイパス・レジスタ522が選
択されてテスト・データ入力TDIおよびテスト・デー
タ出力TDOに接続され、シフト動作によってバイパス
動作が行なわれる。
【0031】また、“JIR SET”または“JDR
SET”なる命令が命令レジスタ53にロードされる
と、JIR523またはJDR524が選択されてテス
ト・データ入力TDIおよびテスト・データ出力TDO
に接続され、シフト動作によって、JIR523または
JDR524に対するデータ・ロード動作やJIR52
3またはJDR524からのデータ・センス動作、つま
りスキャン動作が行なわれる。
【0032】一方、図19に示す状態S203およびS
211〜S216は、バウンダリ・スキャン・レジスタ
521,バイパス・レジスタ522,JIR523また
はJDR524に対するスキャン動作を行なう場合につ
いて示している。これらの状態S203およびS211
〜S216によるスキャン動作と、状態S204〜S2
10として説明した命令レジスタ53に対するスキャン
動作とを比較すると、スキャン対象となるレジスタが、
命令レジスタ53から、データ・レジスタ52に属する
4つのレジスタ521〜524である点と、スキャン対
象として選択されたレジスタがレジスタ521〜524
のいずれであるかに応じてスキャン動作のシフト回数が
変更される点とで異なっている。
【0033】しかし、おおよその状態遷移の流れは同じ
であり、状態S203およびS211〜S216はそれ
ぞれ状態S204〜S210に対応しているので、その
説明は省略する。なお、状態S204〜S210の表記
中において命令レジスタ53を意味する“IR”が、状
態S203およびS211〜S216の表記中では、デ
ータ・レジスタ52を意味する“DR”になっている点
が、表記上の相違点である。
【0034】図18および図19により上述したJTA
G回路を各チップ部品にそなえて構成される処理システ
ムの全体構成を図20に示す。処理システムは、サービ
ス・プロセッサ(以下、SVPと略記)101,インタ
フェース回路〔以下、SCI(System Control Interfa
ce)と略記〕102および本体装置103から構成され
ている。
【0035】SVP101は、SCI102を介して本
体装置103に接続され、システム全体の保守・運用制
御を行なうもので、本体装置103を構成する各基板1
03−1〜103−m内のレジスタ制御,メモリへのデ
ータ書込,メモリからのデータ読出等の制御コマンドを
発行する。
【0036】また、各基板103−1〜103−m上に
実装されているLSI等のチップ部品には、それぞれ、
図18にて前述したJTAG回路がそなえられており、
SVP101は、SCI102を介してそのJTAG回
路の制御も行なう。このため、SCI102と本体装置
103内の各基板103−1〜103−mとは、それぞ
れ、JTAG回路を制御すべく各種コマンドやデータを
送受するための信号線104により接続されている。
【0037】そして、図21に示すように、各基板10
3−1〜103−m内のLSI−1〜LSI−Xには、
前述の通り、それぞれJTAG回路がそなえられてい
る。なお、図21では、各LSI−1〜LSI−Xにお
けるJTAG回路は、簡略的に要部〔命令レジスタ5
3,JIR523,JDR524,データ・レジスタ・
セレクタ(選択回路)54および出力側選択回路55〕
のみが図示されている。
【0038】各LSI−1〜LSI−XのJTAG回路
のテスト・データ出力TDOは、同一基板内の他のLS
I内のJTAG回路のテスト・データ入力TDIに接続
されている。これにより、各基板103−1〜103−
m内で各LSI−1〜LSI−Xを一巡するスキャン・
チェーンが形成されている。また、SCI102には、
各基板103−1〜103−m内の各LSI−1〜LS
I−Xにおけるレジスタ53,523,524に書き込
むべきデータ(ロード・データ)を保持するレジスタ群
111,112,113が、レジスタ53,523,5
24毎にそなえられている。各レジスタ群111〜11
3では、各LSI−1〜LSI−Xに対応するシフトレ
ジスタ110−1〜110−Xが、LSI−1〜LSI
−Xの接続順序と同様の順序でチェーン状に接続されて
いる。
【0039】JTAG回路内の命令レジスタ53,JI
R523,JDR524のいずれかにデータを書き込む
際には、レジスタ群111〜113の各シフトレジスタ
110−1〜110−Xに、SVP101(図21では
図示省略)により所定データを設定・格納してから、選
択回路114により、レジスタ群111〜113中から
データ書込対象レジスタに対応するものを選択する。
【0040】選択したレジスタ群111〜113に格納
されているデータは、信号線104を介してLSI−1
〜LSI−XのJTAG回路に順次送り出され、シフト
動作によるデータ転送を行なうことによって、レジスタ
群111〜113に格納されているデータを全て送り出
した時点で、所定データが、対応するLSI−1〜LS
I−Xの命令レジスタ53,JIR523,JDR52
4のいずれかに格納されることになる。
【0041】また、JTAG回路内の命令レジスタ5
3,JIR523,JDR524のいずれかにおけるデ
ータを読み出す際には、選択回路55によりデータ読出
対象レジスタを選択し、シフト動作によるデータ転送を
行なうことによって、そのデータ読出対象レジスタにお
けるデータを、読み出し、信号線104を介してSCI
102に転送する。SCI102では、選択回路115
により、レジスタ群111〜113中からデータ読出対
象レジスタに対応するものを選択し、基板側から転送さ
れてきたデータをシフトしながら所定のレジスタ群11
1〜113内のシフトレジスタ110−1〜110−X
に順次格納している。
【0042】上述のように、SCI102側に、IR用
レジスタ群111,JIR用レジスタ群112およびJ
DR用レジスタ群113をそなえ、各レジスタ群111
〜113毎に、LSI−1〜LSI−Xに対応したシフ
トレジスタ110−1〜110−Xをそなえることによ
り、基板103−1〜103−m上の各々のLSI−1
〜LSI−XにおけるJTAG関連レジスタに、異なっ
たデータを格納することができる。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】図21を参照しながら
上述した技術では、JTAG関連レジスタ(IR,JI
R,JDR)にLSI毎に異なったデータを格納できる
ように、SCI102において、JTAG関連レジスタ
の種類毎に、LSI個数分のレジスタをそなえる(もし
くは相当容量のメモリ領域を確保する)必要がある。
【0044】このような構成では、本体装置103を構
成する各基板103−1〜103−m上のLSIの数が
少ない場合にはそれ程問題にならないが、各基板103
−1〜103−m上での高密度実装化が進みLSIの数
が増大すると、レジスタ数(あるいはメモリ領域)が増
大してしまう。
【0045】また、通常運用中に、JTAG回路を用い
て、各基板103−1〜103−m上のLSIにおける
レジスタに所定データを書き込んだり所定レジスタから
データを読み出したりすることも行なわれるが、前述の
ごとくレジスタ数が増大すると、LSI内の一部のレジ
スタのみにデータを書き込む場合でも、SVP101に
よりSCI102内の全シフトレジスタにデータを設定
しなければならず、SVP101によるデータ設定処理
の手間も増大してしまう。実際、運用中にレジスタにデ
ータをセットして他制御を行なう場合、全てのLSIに
対して異なったデータをセットする必要性はほとんどな
いので、上述のような従来のデータ設定処理では無駄な
手間がかかることになる。
【0046】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、データ設定用レジスタの数やデータ設定用メ
モリ領域の増大を招くことなくテスト機構内レジスタに
所定データを書き込めるようにして、システム構成の簡
素化やデータ設定処理の効率向上をはかった、テスト機
構を有する処理システムを提供することを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1に示すように、本発明の処理システ
ム1は、複数個のチップ部品3をもつ基板2を少なくと
も1枚そなえて構成されており、各基板2における各チ
ップ部品3毎に、ボード・テストを行なうためのテスト
機構4が組み込まれている。
【0048】また、各基板2毎に、テスト機構4に対す
る命令、または、チップ部品3のシステム論理回路に対
する命令を格納するレジスタ(例えばIRまたはJI
R)5が、複数個のチップ部品3の間でチェーン状に接
続されるとともに、このようにチェーン状に接続された
各レジスタ5に対してシフト動作により書き込むべきデ
ータを予め格納するデータ格納部6が、処理システム1
にそなえられている。そして、本発明のデータ格納部6
には、対象チップ部品設定部7,対象チップ部品用デー
タ記憶部8およびデータ制御部9がそなえられている。
【0049】ここで、対象チップ部品設定部7は、デー
タを書き込むべきレジスタ5をもつ対象チップ部品3を
指定すべく、当該対象チップ部品3に関する情報を設定
されるものであり、対象チップ部品用データ記憶部8
は、当該対象チップ部品3のレジスタ5に書き込むデー
タを保持するものである。また、データ制御部9は、対
象チップ部品設定部7に設定された当該対象チップ部品
3のレジスタ5に対して、対象チップ部品用データ記憶
部8に保持されているデータをシフト動作により書き込
むものである。
【0050】これにより、データを書き込む必要のある
レジスタ5を有するチップ部品3に関する情報を対象チ
ップ部品設定部7に設定するとともに、そのレジスタ5
に書き込むべきデータを対象チップ部品用データ記憶部
8に格納するだけで、特定のレジスタ5に所定データを
書き込むことができる。従って、チップ部品3の数だけ
のレジスタ(もしくは相当容量のメモリ領域)をデータ
格納部6にそなえる必要がなくなるとともに、データ設
定処理の手間も省くことができる。
【0051】なお、データ格納部6が、対象チップ部品
以外の非対象チップ部品3のレジスタ5に書き込まれ
て、この非対象チップ部品3上のテスト機構4またはシ
ステム論理回路の動作を無効にしうる命令を保持する非
対象チップ部品用データ記憶部を有し、データ制御部9
が、対象チップ部品設定部7に設定された当該対象チッ
プ部品以外の非対象チップ部品3のレジスタ5に対し
て、非対象チップ部品用データ記憶部に保持されている
命令をシフト動作により書き込むように構成してもよ
い。
【0052】この場合、レジスタ5に、非対象チップ部
品用データ記憶部に保持されている命令を設定するだけ
で、非対象チップ部品3上のテスト機構4またはシステ
ム論理回路の動作が無効化され、データ用のレジスタに
いかなるデータが格納されていても、そのデータを無効
にすることができる。また、このとき、データ制御部9
が、対象チップ部品設定部7に設定された当該対象チッ
プ部品3上のレジスタ5に対して対象チップ部品用デー
タ記憶部8に保持されているデータを書き込んだ時点
で、シフト動作を停止させてもよい。これにより、特定
のレジスタ5へのデータ書込(データ・ロード)を行な
う時間を短縮することができる。
【0053】さらに、データ制御部9が、対象チップ部
品設定部7に設定された当該対象チップ部品3上のレジ
スタ5から読み出したデータを対象チップ部品用データ
記憶部8にシフト動作により書き込むこともできる。こ
れにより、データを読み出す必要のあるレジスタ5を有
するチップ部品3に関する情報を対象チップ部品設定部
7に設定するだけで、特定のレジスタ5に保持されてい
るデータを読み出すことができる。
【0054】このとき、データ制御部9が、対象チップ
部品設定部7に設定された当該対象チップ部品3上のレ
ジスタ5から読み出したデータを対象チップ部品用デー
タ記憶部8に書き込んだ時点で、シフト動作を停止させ
てもよい。これにより、特定のレジスタ5からのデータ
読出(データ・センス)を行なう時間を短縮することが
できる。
【0055】またさらに、対象チップ部品設定部7に、
基板2上でチェーン状に接続されたチップ部品3に対し
てその接続順に付された通し番号を、対象チップ部品3
を指定するための情報として設定するとともに、データ
制御部9に、一つのチップ部品3へのデータ送出を完了
する度に1だけカウント・アップされるカウンタをそな
え、データ制御部9が、このカウンタによるカウント値
と対象チップ部品設定部7に設定された通し番号とが一
致した場合に、対象チップ部品用データ記憶部8に保持
されているデータをシフト動作により送り出すように構
成してもよい。
【0056】一方、本発明では、テスト機構4を、ボー
ド・テストを行なうためのバウンダリ・スキャン・アー
キテクチャであるJTAG回路として構成している。こ
のとき、JTAG回路は、当該JTAG回路を組み込ま
れたチップ部品3の各端子に現れる信号を捕らえて保持
するバウンダリ・スキャン・レジスタと、当該JTAG
回路を組み込まれたチップ部品3上のシステム論理回路
を制御するための命令を格納するJTAG命令レジスタ
と、上記システム論理回路に書き込むべきデータもしく
は上記システム論理回路から読み出されたデータを格納
するJTAGデータ・レジスタとをデータ・レジスタと
して有し、これらのデータ・レジスタの中の1つを指定
するための命令を格納する命令レジスタと、この命令レ
ジスタに格納された命令に応じたレジスタをデータ・レ
ジスタの中から選択するデータ・レジスタ選択部と、こ
のデータ・レジスタ選択部により選択されたレジスタか
らのデータを外部へ出力する出力データ選択部とを有し
て構成される。
【0057】そして、バウンダリ・スキャン・レジス
タ,JTAG命令レジスタ,JTAGデータ・レジスタ
および命令レジスタが、出力データ選択部を介して複数
個のチップ部品3の間でチェーン状に接続され、データ
格納部6が、JTAG命令レジスタ,JTAGデータ・
レジスタおよび命令レジスタのそれぞれに対応して、対
象チップ部品用データ記憶部8を有している。
【0058】これにより、各チップ部品3上のJTAG
回路(テスト機構4)内のJTAG命令レジスタ,JT
AGデータ・レジスタおよび命令レジスタのうち特定の
ものに対して、上述したごとく所定データを書き込むこ
とができ、レジスタ種類ごとにチップ部品3の数のレジ
スタ(もしくは相当容量のメモリ領域)をデータ格納部
6にそなえる必要がなくなるとともに、データ設定処理
の手間も省くことができる。
【0059】また、テスト機構4が、シフト動作により
前段のテスト機構4から転送されてきたデータを、レジ
スタ5を経由させることなく後段のテスト機構4へ送り
出すバイパス機構を有し、対象チップ部品以外の非対象
チップ部品3上のテスト機構4では、バイパス機構が、
シフト動作により前段のテスト機構4から転送されてき
たデータを、レジスタ5を経由させることなく後段のテ
スト機構4へ送り出すように構成してもよい。
【0060】このように、非対象チップ部品3上ではバ
イパス機構により前段のテスト機構4からのデータをバ
イパスさせて後段のテスト機構4へ送り出すことで、そ
のデータをレジスタ5上でシフトさせる必要を無くすこ
とができ、対象チップ部品3上のレジスタ5へのデータ
書込(データ・ロード)や対象チップ部品3上のレジス
タ5からのデータ読出(データ・センス)を行なう時間
を短縮できる。
【0061】上述のようなバイパス機構を用いる場合、
テスト機構4の初期化時に、レジスタ5に対するリセッ
ト処理を行なうとともに、このリセット処理により、レ
ジスタ5のうち、チップ部品3上のシステム論理回路に
対する命令を格納するものに、非対象チップ部品3上の
システム論理回路の動作を無効にしうる命令をセットす
るように構成する。
【0062】これにより、非対象チップ部品3上でバイ
パス機構により前段のテスト機構4からのデータをその
まま後段のテスト機構4へ送り出している際には、所定
のレジスタに、システム論理回路の動作を無効にしうる
命令をセットすることで、直前に発行したシステム論理
回路に対する命令が保持されたままになりその値に応じ
たコマンドが誤って起動されるのを防止できる。
【0063】また、上述のようなバイパス機構を用いる
場合、このテスト機構4を、前述と同様、ボード・テス
トを行なうためのバウンダリ・スキャン・アーキテクチ
ャとしてのJTAG回路として構成してもよい。このと
き、JTAG回路は、上述と同様のバウンダリ・スキャ
ン・レジスタ,JTAG命令レジスタおよびJTAGデ
ータ・レジスタの他に、バイパス機構として機能する1
ビットのバイパス・レジスタをデータ・レジスタとして
有するとともに、これらのデータ・レジスタの中の1つ
を指定するための命令を格納する命令レジスタと、この
命令レジスタに格納された命令に応じたレジスタをデー
タ・レジスタの中から選択するデータ・レジスタ選択部
と、このデータ・レジスタ選択部により選択されたレジ
スタからのデータを外部へ出力する出力データ選択部と
を有して構成される。
【0064】そして、バウンダリ・スキャン・レジス
タ,JTAG命令レジスタ,JTAGデータ・レジス
タ,バイパス・レジスタおよび命令レジスタが、出力デ
ータ選択部を介して複数個のチップ部品3の間でチェー
ン状に接続され、データ格納部6が、JTAG命令レジ
スタ,JTAGデータ・レジスタおよび命令レジスタの
それぞれに対応して、対象チップ部品用データ記憶部8
を有している。
【0065】これにより、各チップ部品3上のJTAG
回路(テスト機構4)内のJTAG命令レジスタ,JT
AGデータ・レジスタおよび命令レジスタのうち特定の
ものに対して、上述したごとく所定データを書き込むこ
とができ、レジスタ種類ごとにチップ部品3の数のレジ
スタ(もしくは相当容量のメモリ領域)をデータ格納部
6にそなえる必要がなくなるとともにデータ設定処理の
手間も省くことができる。
【0066】また、非対象チップ部品3上では、前段の
テスト機構4からのデータが、1ビットだけシフトされ
バイパス・レジスタを経由してそのまま後段のテスト機
構4へ送り出されるので、そのデータをデータ・レジス
タ上でシフトさせる必要を無くすことができ、対象チッ
プ部品3上のJTAGデータ・レジスタへのデータ書込
(データ・ロード)や対象チップ部品3上のJTAGデ
ータ・レジスタからのデータ読出(データ・センス)を
行なう時間を短縮できる。
【0067】さらに、本発明では上述のごとくテスト
機構4がJTAG回路として構成され、直接メモリアク
セス〔以下、DMA(Direct Memory Access)という場
合がある〕により、JTAG命令レジスタにシステム論
理回路に対する所定命令をセットし、JTAGデータ・
レジスタを経由してシステム論理回路に対するアクセス
を実行する際に、JTAG命令レジスタが前記所定命令
を保持した状態で、JTAGデータ・レジスタが、その
直接メモリアクセスの実行回数だけデータ・シフト動作
を繰り返し実行するように構成している
【0068】これにより、JTAGコマンドをDMAで
起動する場合に、命令レジスタやJTAG命令レジスタ
に同じ命令を一々セットすることなく、対象チップ部品
3上のシステム論理回路からのデータ読出や対象チップ
部品3上のシステム論理回路へのデータ書込を短時間で
行なうことができる。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (A)本発明の一実施形態の説明 図2は本発明の一実施形態としてのテスト機構(JTA
G回路)を有する処理システムの構成を示すブロック図
であり、この図2に示すように、本実施形態の処理シス
テム10は、図20および図21に示したものとほぼ同
様に、SVP11,SCI12および本体装置13から
構成されている。なお、図2中、既述の符号と同一の符
号は同一部分を示しているので、その詳細な説明は省略
する。
【0070】SVP11は、SCI12を介して本体装
置13に接続され、システム全体の保守・運用制御を行
なうもので、本体装置13を構成する各基板14内のレ
ジスタ制御,メモリへのデータ書込,メモリからのデー
タ読出等の制御コマンドを発行する。なお、図2では、
本体装置13を構成する1枚の基板14のみが図示され
ているが、他の基板14も図2に示したものと同様に構
成され、SCI12に接続される。
【0071】また、基板14上に実装されている各LS
I(チップ部品)15には、それぞれ、テスト機構とし
てのJTAG回路16がそなえられており、SVP11
は、SCI12を介してそのJTAG回路16の制御も
行なう。このため、SCI12と本体装置13内の各基
板14とは、それぞれ、JTAG回路16を制御すべく
各種コマンドやデータを送受するための信号線17によ
り接続されている。
【0072】なお、図2では、1LSI15におけ
るJTAG回路16についてのみ詳細に示し、他のLS
I15におけるJTAG回路16は、簡略的に要部〔命
令レジスタ53,JIR523,JDR524,データ
・レジスタ・セレクタ(選択回路)54および出力側選
択回路55〕のみ図示しているが、各LSI15におけ
るJTAG回路16は全て同様に構成されている。各J
TAG回路16の構成は図18にて前述したものと全く
同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0073】各LSI15のJTAG回路16のテスト
・データ出力TDOは、同一基板14上の他のLSI1
5内のJTAG回路16のテスト・データ入力TDIに
接続されている。これにより、各基板13内で各LSI
15を一巡するスキャン・チェーンが形成されている。
また、SCI12には、チェーン状に接続された各レジ
スタ(IR53,JIR523,JDR524)に対し
てシフト動作により書き込むべきデータを予め格納する
JTAGデータ格納部20がそなえられている。
【0074】本実施形態のJTAGデータ格納部20に
は、レジスタの種類(ここでは3つ)に対応してIR用
データ格納部21,JIR用データ格納部22およびJ
DR用データ格納部23がそなえられるとともに、選択
回路24およびTDR(テスト・データ・レジスタ)2
5がそなえられている。なお、図2において、データ格
納部20の構成は機能的に示されており、より実際的な
詳細構成については図3にて説明する。
【0075】IR用データ格納部21には、対象用デー
タ・レジスタ(対象チップ部品用データ記憶部)21A
および非対象用データ・レジスタ(非対象チップ部品用
データ記憶部)21Bがそなえられるとともに、これら
のレジスタ22A,22Bのいずれか一方のデータを切
替出力する切替回路21Cがそなえられている。同様
に、JIR用データ格納部22にも、対象用データ・レ
ジスタ(対象チップ部品用データ記憶部)22Aおよび
非対象用データ・レジスタ(非対象チップ部品用データ
記憶部)22Bがそなえられるとともに、これらのレジ
スタ22A,22Bのいずれか一方のデータを切替出力
する切替回路22Cがそなえられている。
【0076】JDR用データ格納部23には、対象用デ
ータ・レジスタ(対象チップ部品用データ記憶部)23
Aのみがそなえられている。ここで、対象用データ・レ
ジスタ21A,22A,23Aには、図3にて後述する
対象LSI番号レジスタ(対象チップ部品設定部)26
に設定されたLSI15の命令レジスタ53,JIR5
23およびJDR524にそれぞれ書き込むべきデータ
が保持されている。また、非対象用データ・レジスタ2
1Bには、対象LSI以外の非対象LSI15の命令レ
ジスタ53に書き込むべき命令(NOP,バイパス・コ
ード,対象用データ・レジスタ21Aに書き込んだもの
と同じコード等)が保持されている。さらに、非対象用
データ・レジスタ22Bには、対象LSI以外の非対象
LSI15の命令レジスタ53およびJIR523に書
き込む無演算命令〔NOP(NO-OPERATION)コマンド;以
下、単にNOPという場合もある〕が保持されている。
これらのレジスタ21A,22A,23A,21B,2
2B,26へのデータ設定は、SVP11から行なわれ
る。
【0077】選択回路24は、現在、命令レジスタ5
3,JIR523,JDR524のうちのいずれのレジ
スタに対してスキャン動作中かに応じて、IR用データ
格納部21,JIR用データ格納部22,JDR用デー
タ格納部23からのデータを選択してTDR25へ出力
するものである。TDR25に格納されたデータは、シ
フト動作により信号線17を通じて各JTAG回路16
へ送り込まれる。
【0078】次に、図3により、本実施形態におけるJ
TAGデータ格納部20の詳細構成について説明する。
なお、図3中、既述の符号と同一の符号は同一部分を示
しているので、その詳細な説明は省略する。この図3に
示すように、本実施形態では、図2により前述した切替
回路21C,22Cおよび選択回路24に対応する部分
が、セレクタ24A〜24C,対象LSI番号レジスタ
26,LSI数レジスタ27,カウンタ28,比較器2
9,制御部30,ANDゲート31,32およびORゲ
ート33から構成されている。
【0079】ここで、セレクタ24A〜24Cは、図2
により前述した選択回路24にほぼ対応するもので、現
在、命令レジスタ53,JIR523,JDR524の
うちのいずれのレジスタに対してスキャン動作中かに応
じて、制御部30により制御される。セレクタ24A
は、レジスタ21Aからのデータとレジスタ22Aから
のデータとのいずれか一方を選択してANDゲート31
へ出力するもので、命令レジスタ53に対するスキャン
動作中にはレジスタ21Aからのデータを選択してAN
Dゲート31へ出力する一方、JIR523に対するス
キャン動作中にはレジスタ22Aからのデータを選択し
てANDゲート31へ出力するものである。
【0080】また、セレクタ24Bは、レジスタ21B
からのデータとレジスタ22Bからのデータ(NOP)
とのいずれか一方を選択してANDゲート32へ出力す
るもので、命令レジスタ53に対するスキャン動作中に
はレジスタ21Bからのデータを選択してANDゲート
32へ出力する一方、JIR523に対するスキャン動
作中にはレジスタ22BからのNOPを選択してAND
ゲート32へ出力するものである。
【0081】さらに、セレクタ24Cは、後述するOR
ゲート33の出力とレジスタ23Aからのデータとのい
ずれか一方を選択してTDR25へ出力するもので、命
令レジスタ53またはJIR523に対するスキャン動
作中には、ORゲート33の出力を選択してTDR25
へ出力する一方、JDR524に対するスキャン動作中
には、レジスタ23Aからのデータを選択してTDR2
5へ出力するものである。
【0082】対象LSI番号レジスタ26は、データを
書き込むべき命令レジスタ53,JIR523,JDR
524をもつ対象LSI15を指定すべく、このLSI
15に関する情報を設定されるもので、本実施形態で
は、図5および図8にて後述するごとく、各基板14上
でチェーン状に接続されたLSI15に対してその接続
順に付された通し番号を、対象LSI15を指定するた
めの情報として用いている。
【0083】そして、本実施形態では、切替回路21
C,22Cおよび選択回路24に対応する部分とTDR
25とにより、対象LSI番号レジスタ26に設定され
たLSI15上の命令レジスタ53,JIR523,J
DR524に対して、それぞれ対象用データ・レジスタ
21A,22A,23Aに保持されているデータをシフ
ト動作により書き込むデータ制御部が構成されている。
【0084】また、LSI数レジスタ27は、同一の基
板13上においてJTAG回路16を有しスキャン・チ
ェーンに接続されているLSI15の全個数を予め設定
されるものであり、カウンタ28は、一つのLSI15
へのデータ送出を完了する度にカウント値を1だけカウ
ント・アップするもので、現在、何番目のLSI15に
対して処理を行なっているかを把握するためのものであ
り、初期値として“0”を設定される。
【0085】比較器29は、カウンタ28によるカウン
ト値と対象LSI番号レジスタ26に設定された対象L
SI15の通し番号とを比較し、その比較結果を一致信
号および不一致信号として出力するもので、一致しない
場合には、一致信号を立ち下げ且つ不一致信号を立ち上
げた状態にする一方、一致した場合には、一致信号を立
ち上げ且つ不一致信号を立ち下げた状態にするようにな
っている。ただし、対象LSI15の通し番号は、例え
ば図5,図8に示すように、対象LSI15の通し番号
をチェーン接続の下流側から1,2,…のように設定さ
れている。
【0086】制御部30は、対象LSI番号レジスタ2
6およびLSI数レジスタ27の設定値,カウンタ28
のカウント値等に応じて、データ送出を制御するための
もので、前述したようにセレクタ24A〜24Cの選択
・切替状態を制御する機能も有している。ANDゲート
31は、比較器29からの一致信号と、セレクタ24A
を介して入力される対象用データ・レジスタ21A,2
2Aのいずれかからのデータとの論理積を算出して出力
するもので、一致信号が立ち上がった場合に対象用デー
タ・レジスタ21A,22Aのいずれかからのデータを
出力できるようになっている。
【0087】また、ANDゲート32は、比較器29か
らの不一致信号と、セレクタ24Bを介して非対象用デ
ータ・レジスタ21B,22Bのいずれかからのデータ
との論理積を算出して出力するもので、不一致信号が立
ち上がった場合にNOP等の非対象用のデータを出力で
きるようになっている。ORゲート33は、ANDゲー
ト31の出力とANDゲート32の出力との論理和を算
出して前述したセレクタ24Cへ出力するものである。
【0088】上述のごとく構成されたJTAGデータ格
納部20の動作について、図4に示すフローチャート
(ステップS1〜S6)を参照しながら概略的に説明す
る。SVP11から各レジスタ21A,22A,23
A,21B,22B,26,27に対して予め所定デー
タを設定しておいてから、スキャン動作を開始する際に
は、まず、制御部30によりカウンタ28の初期化を行
ない(ステップS1)、カウンタ28によるカウント値
に1を加算する(ステップS2)。
【0089】そして、比較器29により、そのカウント
値と、対象LSI番号レジスタ26に設定された対象L
SI15の通し番号とを比較し(ステップS3)、その
比較結果が一致しない場合(ステップS3でNO判定の
場合)で且つスキャン動作対象のレジスタが命令レジス
タ53もしくはJIR523である場合には、比較器2
9からの不一致信号が立ち上がり、非対象用データ・レ
ジスタ21Bまたは22BのNOP等の非対象用のデー
タが、セレクタ24B,ANDゲート32,ORゲート
33およびセレクタ24Cを介してTDR25へ送り出
され、そのデータが、シフト動作により非対象LSI1
5の命令レジスタ53もしくはJIR523に書き込ま
れる(ステップS4)。
【0090】一方、比較器29による比較結果が一致し
た場合(ステップS3でYES判定の場合)には、比較
器29からの一致信号が立ち上がり、処理対象レジスタ
に書き込むべきデータが、対象用データ・レジスタ21
A,22Aからセレクタ24A,ANDゲート31,O
Rゲート33およびセレクタ24Cを介してTDR25
へ送り出され、そのデータが、シフト動作により対象L
SI15の命令レジスタ53,JIR523またはJD
R524に書き込まれる(ステップS5)。
【0091】そして、カウンタ28によるカウント値が
LSI数レジスタ27に設定された数に到達した場合
(ステップS6でYES判定の場合)には、ステップS
1に戻る一方、カウンタ28によるカウント値がLSI
数レジスタ27に設定された数に到達していない場合
(ステップS6でNO判定の場合)には、ステップS2
に戻る。
【0092】なお、図5〜図7によっても後述するごと
く、本実施形態では、JDR524に対して、比較器2
9による比較結果が一致であるか不一致であるかにかか
わらず、対象用データ・レジスタ23Aのデータが、セ
レクタ24Cを介してTDR25へ送り出され、シフト
動作により書き込まれる。そして、対象LSI15のJ
DR524へのデータ書込を完了した時点で、制御部3
0によりシフト動作を停止し、データ・ロード処理を終
了するようになっている。
【0093】このように、従来技術では、全てのLSI
15のJIR523に対してコマンド・コードを設定し
ていたため、全てのLSI15のJDR524にもデー
タを設定する必要があったが、本実施形態では、対象L
SI15を決定した場合、他のLSI(非対象LSI)
15のJIR523には、NOPコマンドを設定するこ
とにより、非対象LSI15のJDR524には、どの
ようなデータが書き込まれていても無効化される。従っ
て、本実施形態では、JDR524についてのデータ格
納部23には、対象用データ・レジスタ23Aのみがそ
なえられている。
【0094】また、図5〜図10により後述するごと
く、データ・ロードを行なう場合には、対象LSI15
のJDR524にデータがセットされるまで、一方、デ
ータ・センスを行なう場合には、対象LSI15のJD
R524に格納されているデータがSCI12内のレジ
スタに格納されるまでで動作を完了でき、データ・ロー
ド処理やデータ・センス処理の実行時間を短縮すること
ができる。
【0095】以下に、図5〜図7により、所定のJDR
524に対してデータ・ロードを行なう具体的な例につ
いて説明する。ここでは、図5に示すように、4つのL
SI15がそなえられ、各LSI15に1〜4の通し番
号が付されているものとする。そして、通し番号2のL
SI15(LSI−2)に含まれるOPSR34にデー
タを、JDR524を介してロードする場合について説
明する。
【0096】このとき、図5に示すように、SCI12
では、対象LSI番号レジスタ(LOOP2)26に
は、通し番号2を示す“02”が設定され、LSI数レ
ジスタ(LOOP1)27には、LSI15の全個数4
を示す“04”が設定され、対象JIR用のデータ・レ
ジスタ22Aには、OPSR34のロード・コードであ
る“91”(HEX) が設定され、非対象JIR用のデータ
・レジスタ22Bには、NOPコードである“00”が
設定され、対象JDR用のデータ・レジスタ23Aに
は、OPSR34に格納すべきデータ“FFFFFFF
F”(HEX) が設定される。これらの設定は、全てSVP
11から行なわれる。そして、図5では、図6,図7に
示すような手順でデータ・ロードが行なわれた結果、各
LSI15内のレジスタ523,524,34に格納さ
れたデータ内容が図示されている。
【0097】なお、図5には図示しないが、本実施形態
では、対象IR用のデータ・レジスタ21Aおよび非対
象IR用のデータ・レジスタには、後述するごとく、1
回目のSHIFT-IR時に“JIR SET”命令に対応する
コード(50)が設定される一方、2回目のSHIFT-IR時
に“JDR SET”命令に対応するコード(51)が
設定されるようになっている。
【0098】図6,図7は、図5に示すようなデータ設
定例に従って、JIR523にコマンドを設定した後、
JDR524にデータを設定する場合の状態遷移を示し
たものである。図6,図7に示す状態遷移は、図19に
示した状態遷移図を実際に遷移する順に並べたものであ
る。
【0099】図6に示す状態S04〜S20は、命令レ
ジスタ53に“JIR SET”命令をセットする場合
の状態遷移を示したものである。この“JIR SE
T”命令は、4つのLSI15のJTAG回路16にお
いて、データ・レジスタ群52内のJIR523を選択
し、JIR523をテスト・データ入力TDIとテスト
・データ出力TDOとに接続するための命令である。
【0100】まず、テスト・モード選択信号TMSを
“0”にしてテスト・クロック信号TCKを立ち上げる
ことによって、TEST-LOGIC-RESET状態(S01)から R
UN-TEST/IDLE状態(S02)に遷移する。以下、状態の
遷移はテスト・クロック信号TCKの立ち上がり時のテ
スト・モード選択信号TMSの状態で行なわれるものと
する。
【0101】RUN-TEST/IDLE 状態(S02)からSELECT
-DR-SCAN状態(S03)を経て、SELECT-IR-SCAN状態
(S04)に遷移する。このとき、命令レジスタ53の
スキャン・シーケンスが初期化される。CAPTURE-IR状態
(S05)に遷移すると、命令レジスタ53中のシフト
レジスタに固定パターンが取り込まれるが、ここではこ
の固定パターンは使用されない。
【0102】SHIFT-IR状態(S06)に遷移すると、命
令レジスタ53を構成するシフトレジスタは、テスト・
データ入力TDIとテスト・データ出力TDOとに接続
され、テスト・データ出力TDOの方へデータがシフト
される。ここでは、命令レジスタ53を8ビットのシフ
トレジスタとして構成し、8回シフトを行なうことで1
つのLSI15の命令レジスタ53に命令が設定され
る。
【0103】この後、EXIT1-IR状態(S07)に遷移
し、カウンタ28によるカウント値を1だけカウント・
アップしてカウント値を1としてから、PAUSE-IR状態
(S08)およびEXIT2-IR状態(S09)を経由して、
2回目のSHIFT-IR状態(S10)に遷移する。なお、PA
USE-IR状態(S08)に遷移した際には、例えばテスト
機構内のメモリに新しいパターンをロードする場合など
の処理が行なわれる。
【0104】そして、次段のLSI15の命令レジスタ
53に対して命令を設定すべく、再びSHIFT-IR状態(S
10)に遷移する。本実施形態では、LSI15が4個
そなえられているので、前述した状態S06〜S09と
同様の遷移を4回繰り返すことになる。2回目の繰り返
しは状態S10〜S13であり、3回目の繰り返しは状
態S14〜S17であり、4回目の繰り返しは状態S1
8,S19である。
【0105】4回目になった時、つまり、EXIT1-IR状態
(S19)を経てカウンタ28によるカウント値が、L
SI15の全個数である4になった時には、 UPDATE-IR
状態(S20)に遷移することになる。UPDATE-IR 状態
(S20)に遷移すると、上記のシフト動作によって得
られた新しい命令が、命令レジスタ53にロードされラ
ッチされる。ラッチされた命令は、並列に出力されたデ
ータ・レジスタ・セレクタ54に入力される。
【0106】ここでは、IR用の非対象用データ・レジ
スタ21Bにも、IR用の対象用データ・レジスタ21
Aに設定されたものと同様の“JIR SET”命令を
設定しておくことにより、以上の状態遷移と図3,図4
により説明した手順とに従って、4つのLSI15の命
令レジスタ53全てに“JIR SET”命令が設定さ
れる。これにより、各LSI15のJTAG回路16で
は、JIR523がテスト・データ入力TDIとテスト
・データ出力TDOとに接続されることになる。
【0107】ついで、図6に示す状態S21〜S37
は、通し番号2のLSI15のJIR523に、JTA
Gコマンド・コード(ここでは“91”)をセットする
場合の状態遷移を示している。状態S21〜S37は、
前述した状態S04〜S20とほぼ同じである。異なる
のは、各JTAG回路16において、テスト・データ入
力TDIからのデータがJIR523に入力されるとと
もに、JIR523からシフト・アウトされたデータが
テスト・データ出力TDOへ送り出される点であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0108】また、本実施形態でも、JIR523は8
ビット(8段)シフトレジスタにより構成されているも
のとしており、従って、SHIFT-DR状態(S23,S2
7,S31,S35)ではシフト動作が8回繰り返され
る。以上の状態S21〜S37までの遷移と、図3,図
4により説明した手順(比較器29の機能やステップS
3による処理)とに従うことにより、図5に示すよう
に、通し番号2のLSI15のJIR523にのみ、O
PSR34のロード・コードである“91”(HEX) が格
納され、その他のLSI15のJIR523には、NO
Pコードである“00”が格納される。
【0109】UPDATE-DR 状態(S37)に遷移すると、
JIR523内に設定されたコマンドは、図示しないコ
マンド制御部内のコマンド解析部に転送され、コマンド
解析が行なわれる。ここでは、OPSR34にデータを
ロードするコマンドであるので、以下に説明するシフト
動作によって、JDR524に、OPSR34に書き込
むべきデータが設定された後に、そのコマンドが実行さ
れる。
【0110】図7に示す状態S39〜S55は、命令レ
ジスタ53に“JDR SET”命令をセットする場合
の状態遷移を示したものである。この“JDR SE
T”命令は、4つのLSI15のJTAG回路16にお
いて、データ・レジスタ群52内のJDR524を選択
し、JDR524をテスト・データ入力TDIとテスト
・データ出力TDOとに接続するための命令である。動
作は、前述した状態S04〜S20により説明した命令
レジスタ53に“JIR SET”を設定する場合と、
セットする命令が“JDR SET”である点を除いて
全く同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0111】UPDATE-IR 状態(S55)に遷移すると、
“JDR SET”命令が、4つのLSI15の命令レ
ジスタ53全てにロードされラッチされる。ラッチされ
た命令は、並列に出力されてデータ・レジスタ・セレク
タ54に入力され、各LSI15のJTAG回路16で
は、JDR524がテスト・データ入力TDIとテスト
・データ出力TDOとに接続されることになる。
【0112】ついで、図7に示す状態S56〜S67
は、通し番号2のLSI15のJDR523に、ロード
・データ(ここでは“FFFFFFFF”)をセットす
る場合の状態遷移を示している。
【0113】SHIFT-DR状態(S58)に遷移すると、J
DR524がテスト・データ入力TDIとテスト・デー
タ出力TDOとに接続され、テスト・クロック信号TC
Kの立ち上がる度にデータは1ビットずつテスト・デー
タ出力TDOの方へデータがシフトされる。ここでは、
JDR524を32ビットのシフトレジスタとして構成
し、32回シフトを行なうことで1つのLSI15のJ
DR524に前記ロード・データが設定される。
【0114】この後、EXIT1-DR状態(S59)に遷移
し、カウンタ28によるカウント値を1だけカウント・
アップしてカウント値を1としてから、PAUSE-DR状態
(S60)およびEXIT2-DR状態(S61)を経由して、
2回目のSHIFT-DR状態(S62)に遷移する。
【0115】本実施形態では、前記ロード・データが、
対象LSI番号レジスタ26に設定された通し番号の対
象LSI15のJDR524に格納されさえすれば、目
的の処理を実行することができ、非対象のLSI15の
JDR524にどのようなデータが格納されていても、
非対象のLSI15においてはJIR523のNOPコ
マンドにより何ら処理は行なわれない。
【0116】従って、図5に示すごとく、通し番号2の
対象LSI15のJDR524までデータがシフトされ
てきた時点で、シフト動作を終了し、処理時間の短縮を
はかっている。つまり、カウンタ28によるカウント値
が、〔(全LSI数)−(対象LSI15の通し番号)
+1〕=4−2+1=3となった時のシフト動作を完了
した時点で、シフト動作を停止している。この停止制御
は、図3に示す制御部30により行なわれる。
【0117】図7に示す例では、2回目のSHIFT-DR状態
(S62)に遷移し、前述した状態S58〜S61と全
く同様の状態S62〜S65の遷移を行なった後、3回
目のSHIFT-DR状態(S66)を終えてEXIT1-DR状態(S
67)に遷移した時点で、カウンタ28によるカウント
値が3になるので、 UPDATE-DR状態(S68)に遷移す
ることになる。
【0118】UPDATE-DR 状態(S68)に遷移すると、
上記のシフト動作によって通し番号2のLSI15のJ
DR524に格納された前記ロード・データ“FFFF
FFFF”が、図5に示すように、前述したコマンド解
析結果に基づいて、対象LSI15内の対象レジスタで
あるOPSR34にロードされる。この後、 RUN-TEST/
IDLE状態(S69)に遷移する。
【0119】次に、図8〜図10により、所定のJDR
524からのデータ読出(データ・センス)を行なう具
体的な例について説明する。ここでも、図8に示すよう
に、図5に示した例と同様、4つのLSI15がそなえ
られ、各LSI15に1〜4の通し番号が付されている
ものとする。そして、通し番号2のLSI15(LSI
−2)に含まれるOPSR34のデータを、JDR52
4を介してセンスする場合について説明する。
【0120】このとき、図8に示すように、SCI12
では、対象LSI番号レジスタ(LOOP2)26に
は、通し番号2を示す“02”が設定され、LSI数レ
ジスタ(LOOP1)27には、LSI15の全個数4
を示す“04”が設定され、対象JIR用のデータ・レ
ジスタ22Aには、OPSR34のセンス・コードであ
る“11”(HEX) が設定され、非対象JIR用のデータ
・レジスタ22Bには、NOPコードである“00”が
設定され、対象JDR用のデータレジスタ23Aにはデ
ータ設定を行なわない。これらの設定も全てSVP11
から行なわれる。
【0121】なお、図8には図示しないが、図5〜図7
にて前述したデータ書込(データ・ロード)の場合と同
様、本実施形態では、対象IR用のデータ・レジスタ2
1Aおよび非対象IR用のデータ・レジスタには、1回
目のSHIFT-IR時に“JIRSET”命令に対応するコー
ド(50)が設定される一方、2回目のSHIFT-IR時に
“JDR SET”命令に対応するコード(51)が設
定されるようになっている。
【0122】図9,図10は、図8に示すようなデータ
設定例に従って、JIR523にコマンドを設定した
後、JDR524からデータを読み出す場合の状態遷移
を示したものである。図9,図10に示す状態遷移も、
図19に示した状態遷移図を実際に遷移する順に並べた
ものである。
【0123】図9に示す状態S101〜S120は、図
6に示した状態S01〜S20と全く同じであるので、
その詳細な説明は省略する。この状態S101〜S12
0の遷移により、4つのLSI15の命令レジスタ53
全てに“JIR SET”命令が設定される。これによ
り、各LSI15のJTAG回路16では、JIR52
3がテスト・データ入力TDIとテスト・データ出力T
DOとに接続されることになる。
【0124】ついで、図9に示す状態S121〜S13
7は、通し番号2のLSI15のJIR523に、JT
AGコマンド・コード(ここでは“11”)をセットす
る場合の状態遷移を示している。状態S121〜S13
7は、図6により前述した状態S21〜S37と、セッ
トすべきJTAGコマンド・コードが異なる点を除けば
全く同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0125】ただし、状態S121〜S137までの遷
移と、図3,図4により説明した手順(比較器29の機
能やステップS3による処理)とに従うことにより、図
8に示すように、通し番号2のLSI15のJIR52
3にのみ、OPSR34のセンス・コードである“1
1”(HEX) が格納され、その他のLSI15のJIR5
23には、NOPコードである“00”が格納される。
【0126】また、 UPDATE-DR状態(S137)に遷移
すると、JIR523内に設定されたコマンドは、図示
しないコマンド制御部内のコマンド解析部に転送され、
コマンド解析が行なわれる。図10に示す状態S139
〜S155は、命令レジスタ53に“JDR SET”
命令をセットする場合の状態遷移を示したもので、図7
に示した状態S39〜S55と全く同じであるので、そ
の詳細な説明は省略する。この状態S139〜S155
の遷移により、4つのLSI15の命令レジスタ53全
てに“JDRSET”命令が設定される。これにより、
各LSI15のJTAG回路16では、JDR524が
テスト・データ入力TDIとテスト・データ出力TDO
とに接続されることになる。
【0127】そして、図7に示す状態S156〜S16
5は、通し番号2のLSI15のJDR523から、セ
ンス・データ(ここでは“FFFFFFFF”)を読み
出す場合の状態遷移を示している。SELECT-DR-SCAN状態
(S156)を経て、CAPTURE-DR状態(S157)に遷
移すると、前記コマンド解析の結果、OPSR34のデ
ータをセンスするコマンドがJIR523にセットされ
ていることが分かっているので、図8に示すように、O
PSR34のデータ(ここでは“FFFFFFFF”)
がセンス・データとしてJDR524に並列にロードさ
れる。
【0128】SHIFT-DR状態(S158)に遷移すると、
JDR524がテスト・データ入力TDIとテスト・デ
ータ出力TDOとに接続され、テスト・クロック信号T
CKの立ち上がる度にデータは1ビットずつテスト・デ
ータ出力TDOの方へデータがシフトされる。ここで
は、JDR524を32ビットのシフトレジスタとして
構成し、32回シフトを行なうことで、通し番号2のL
SI15のJDR524内のデータは、次段の通し番号
1のLSI15のJDR524へ転送される。
【0129】この後、EXIT1-DR状態(S159)に遷移
し、カウンタ28によるカウント値を1だけカウント・
アップしてカウント値を1としてから、2回目のSHIFT-
DR状態(S162)に遷移する。本実施形態では、通し
番号2のLSI15に保持されていた前記センス・デー
タがSCI12まで読み出されれば、目的の処理を完了
したことになる。この場合も、図5に示したものと同
様、非対象のLSI15のJDR524にどのようなデ
ータが格納されていても、非対象のLSI15において
はJIR523のNOPコマンドにより何ら処理は行な
われない。
【0130】従って、通し番号2の対象LSI15のJ
DR524までデータがシフトされてきた時点で、シフ
ト動作を終了し、処理時間の短縮をはかっている。つま
り、カウンタ28によるカウント値が、(対象LSI1
5の通し番号)=2となった時のシフト動作を完了した
時点で、シフト動作を停止している。この停止制御も、
図3に示す制御部30により行なわれる。
【0131】図10に示す例では、2回目のSHIFT-DR状
態(S162)を終えてEXIT1-DR状態(S163)に遷
移した時点で、カウンタ28によるカウント値が2にな
るので、 UPDATE-DR状態(S164)に遷移することに
なる。これにより、上記のシフト動作によって通し番号
2のLSI15のJDR524に格納された前記センス
・データ“FFFFFFFF”が、SCI15に読み出
され、例えば図8に示す対象JDR用のデータ・レジス
タ23Aに書き込まれる。この後、 RUN-TEST/IDLE状態
(S165)に遷移する。
【0132】このように、本発明の一実施形態によれ
ば、処理システムが通常動作を行なっている際に、JT
AG回路16を利用して各LSI15内の各種レジスタ
に対して容易にデータ・ロードやデータ・センスを行な
うことが可能であり、特に、LSI15の数が増大して
も、データ設定用レジスタの数やデータ設定用メモリ領
域の増大を招くことなくJTAG関連レジスタである命
令レジスタ53,JIR523,JDR524に所定デ
ータを書き込んだり、これらのレジスタ53,523,
524からデータを読み出したりすることができ、シス
テム構成を大幅に簡素化できるとともに、データ設定処
理やデータ読出処理の効率を大きく向上させることがで
きる。
【0133】(B)本実施形態の変形例の説明 (B−1)複数個の対象LSIを設定する場合について なお、上述した実施形態では、図3に示す対象LSI番
号レジスタ26に通し番号を設定することにより対象L
SI15を1つだけ指定しているが、SCI12におい
て、この対象LSI番号レジスタ26に代えて、スキャ
ン・チェーンで接続されたLSI15の個数分のビット
を有する対象LSI設定用レジスタをそなえ、各ビット
を各LSIに対応させ、対象LSI15のビットに例え
ば“1”をセットすることにより、複数個の対象LSI
15を同時に指定することもできる。
【0134】この場合、図3に示す比較器に代えて、対
象LSI設定用レジスタにおいてカウンタ28の計数値
に対応するビットに“1”がセットされているか“0”
がセットされているかを判定する判定回路がそなえられ
る。そして、この判定回路は、“1”がセットされてい
ると判定した場合に立ち上がる信号(一致信号)をAN
Dゲート31に出力する一方、“0”がセットされてい
ると判定した場合に立ち上がる信号(不一致信号)をA
NDゲート32に出力する。
【0135】これにより、複数個の対象LSI15に対
してデータ・ロードもしくはデータ・センスを行なう際
に、1つずつ指定して処理を行なう必要がなくなり、1
回のJTAGスキャン動作で複数個の対象LSI15に
同時にコマンド設定が可能になり、データ設定処理やデ
ータ読出処理をより効率よく行なうことができる。
【0136】(B−2)非対象LSIにおいてバイパス
機構を用いる場合について ところで、上述した実施形態では、4個のLSI15の
命令レジスタ53に同じ命令をセットする場合について
説明しているが、命令レジスタ53のための非対象用デ
ータ・レジスタ21Aにバイパス・コマンドを設定し、
JIR523やJDR524に対するデータ設定を行な
う際やJDR524からデータを読み出す際に、設定デ
ータまたは読出データを、1ビット・シフトを行なうだ
けで、バイパス・レジスタ(1ビットのシフトレジス
タ;バイパス機構)522から、次段のLSI15にシ
フトさせるようにしてもよい。
【0137】以下に、図11〜図13および表1を参照
しながら、非対象のLSI15において、前段からのデ
ータを、レジスタ521,523,524を経由させる
ことなく、バイパス・レジスタ522を経由させて後段
へ送り出す場合の具体例について説明する。
【0138】ここでは、図11に示すように、本体装置
13内のある基板14上で8つのLSI15を一巡する
スキャン・チェーンが形成され、各LSI15に1〜8
の通し番号が付されているものとする。そして、通し番
号3のLSI15(LSI−3)に対しデータ・ロード
もしくはデータ・センスを行なう場合について説明す
る。なお、図11中、既述の符号と同一の符号は同一部
分を示しているので、その説明は省略する。
【0139】例えば図5〜図10により前述した手法
(即ち、バイパス・レジスタ522を用いない場合)を
用いてロード・コマンドを実行した場合に、SCI12
から対象のLSI15(LSI−3)に対してデータを
ロードするために必要な、データ・シフト用のテスト・
クロック信号TCKのパルス数は、次の通りである。 SHIFT-IR(50) 8ビット×8LSI= 64 SHIFT-DR(JIR) 8ビット×8LSI= 64 SHIFT-IR(51) 8ビット×8LSI= 64 SHIFT-DR(JDR)32ビット×6LSI= 192
【0140】テスト・クロック信号TCKのパルス数は
合計で384となる。LSIの個数をn、対象LSIの
通し番号をmとして、このパルス数を一般式で記述する
と、 8n+8n+8n+32(n−m+1) =56n−32m+32 (1) となる。
【0141】また、図5〜図10により前述した手法を
用いてセンス・コマンドを実行した場合に、対象のLS
I15(LSI−3)からSCI12にデータを読み出
すために必要な、データ・シフト用のテスト・クロック
信号TCKのパルス数は、次の通りである。 SHIFT-IR(50) 8ビット×8LSI= 64 SHIFT-DR(JIR) 8ビット×8LSI= 64 SHIFT-IR(51) 8ビット×8LSI= 64 SHIFT-DR(JDR)32ビット×3LSI= 96
【0142】テスト・クロック信号TCKのパルス数は
合計で288となる。LSIの個数をn、対象LSIの
通し番号をmとして、このパルス数を一般式で記述する
と、 8n+8n+8n+32m=24n+32m (2) となる。なお、上記の記述のうち、“50”は、命令レ
ジスタ53にセットされる“JIR SET”命令に対
応した数値(IRコード)であり、“51”は、命令レ
ジスタ53にセットされる“JDR SET”命令に対
応した数値(IRコード)である。これらの数値は、対
象/非対象に関係なく全てのLSI15における命令レ
ジスタ53にセットされる。
【0143】これに対し、バイパス・レジスタ522を
用いる場合には、非対象のLSI15(LSI−1,
2,4〜8)において、命令レジスタ53に、バイパス
・レジスタ522を選択するためのコマンド(FF)を
セットして、データ・レジスタ・セレクタ54によりバ
イパス・レジスタ522を選択し、前段からのデータ
を、レジスタ521,523,524を経由させること
なくバイパス・レジスタ522から後段へと送り出す。
【0144】ただし、この場合、JTAG回路16の起
動時(初期化時)のテスト・リセット信号TRSTによ
り、本体装置13側のユーザ・レジスタ(JIR523
およびJDR524)をリセットし、このリセット処理
により、表1にて後述するごとく、JIR523にはN
OP“00”をセットするとともに、JDR524には
“00000000”をセットする。
【0145】図5〜図10により前述した手法では、J
IR523に、コマンドを指定する数値が既にセットさ
れているため、そのままでは、バイパス・レジスタ52
2によるバイパスを行なった際に、JIR523内の数
値に対応するコマンドが起動されてしまう。従って、バ
イパス・レジスタ522を用いる場合には、前述のごと
く、JIR523にNOP“00”をセットすることに
より、無関係のコマンドが誤って起動されるのを防止し
ている。
【0146】なお、上述のごとくJIR523およびJ
DR524をリセットするために、本実施形態では、J
IR523およびJDR524を構成する各シフトレジ
スタのリセット端子に対して、電源投入時のリセット信
号とテスト・リセット信号TRSTとの論理和結果を入
力する。通常、JIR523のリセット端子には、電源
投入時のリセット信号のみが入力され、テスト・リセッ
ト信号TRSTは、JTAGコマンドの起動時に、TA
Pコントローラ51と命令レジスタ53とをリセットす
るためだけに用いられている。
【0147】このように、電源投入時のリセット信号と
テスト・リセット信号TRSTとの論理和結果によりJ
IR523およびJDR524をリセットすることで、
JTAGコマンド起動時には、必ず、JIR523およ
びJDR524がリセットされ、JIR523およびJ
DR524に前述したNOPおよびゼロ・データがそれ
ぞれセットされるようになっている。
【0148】次に、上述のようにバイパス・レジスタ5
22を用いた場合と図5〜図10により前述した手法
(バイパス・レジスタ522を用いない場合)との処理
速度の違いを比較する。ここでも、図11に示すごとく
8つのLSI15のうち、通し番号3のLSI15(L
SI−3)に対して、データ・ロードもしくはデータ・
センスを行なう場合について説明する。
【0149】非対象のLSI15(LSI−1,2,4
〜8)においてバイパス・レジスタ522を用いてロー
ド・コマンドを実行した場合に、SCI12から対象の
LSI15(LSI−3)に対してデータをロードする
ために必要な、データ・シフト用のテスト・クロック信
号TCKのパルス数は、次の通りである。 SHIFT-IR(50) 8ビット×8LSI = 64 SHIFT-DR(JIR) 8ビット×1LSI+5 = 13 SHIFT-IR(51) 8ビット×8LSI = 64 SHIFT-DR(JDR)32ビット×1LSI+5 = 37
【0150】テスト・クロック信号TCKのパルス数は
合計で178となる。LSIの個数をn、対象LSIの
通し番号をmとして、このパルス数を一般式で記述する
と、 8n+8+(n−m)+8n+32+(n−m) =18n−2m+40 (3) となる。
【0151】また、非対象のLSI15(LSI−1,
2,4〜8)においてバイパス・レジスタ522を用い
てセンス・コマンドを実行した場合に、対象のLSI1
5(LSI−3)からSCI12にデータを読み出すた
めに必要な、データ・シフト用のテスト・クロック信号
TCKのパルス数は、次の通りである。 SHIFT-IR(50) 8ビット×8LSI = 64 SHIFT-DR(JIR) 8ビット×LSI+5 = 3 SHIFT-IR(51) 8ビット×8LSI = 64 SHIFT-DR(JDR)32ビット×1LSI+2 = 34
【0152】テスト・クロック信号TCKのパルス数は
合計で175となる。LSIの個数をn、対象LSIの
通し番号をmとして、このパルス数を一般式で記述する
と、 8n+8+(n−m)+8n+32+(m−1) =17n+39 (4) となる。
【0153】上記の(1)式と(3)式との差分は38
n−30m−8となり、上記の(2)式と(4)式との
差分は7n+32m−39となる。ここで、nは自然数
で、mはn以下の自然数であり、nが2以上であれば、
これらの差分は0よりも大きくなる。つまり、非対象の
LSI15においてバイパス・レジスタ522を用いる
ことで、JIR523やJDR524上でデータ・シフ
トを行なう必要がなくなり、バイパス・レジスタ522
を用いない場合よりも少ないテスト・クロック信号TC
Kのパルス数でデータ・ロードやデータ・センスを行な
うことできる。
【0154】従って、対象LSI15上のJDR524
へのデータ書込(データ・ロード)や対象LSI15上
のJDR524からのデータ読出(データ・センス)を
行なう時間を短縮でき、データ書込処理やデータ読出処
理の効率をさらに向上させることができる。
【0155】次に、非対象のLSI15においてバイパ
ス・レジスタ522を用いる場合について、JTAGコ
マンドを発行する際にIR53,JIR523,JDR
524のそれぞれに設定される具体的な値の例、およ
び、その値を設定するための動作の流れを、表1および
図12,図13を参照しながら説明する。
【0156】
【表1】
【0157】上記表1中において、“80”はチェック
・コード(実際には上位2ビットに1と0とを置いた8
ビット・データ)、“00”はNOPを指定するコー
ド、“50”は“JIR SET”命令を指定するIR
コード、“51”は“JDRSET”命令を指定するI
Rコード、“FF”はバイパス・レジスタ522の選択
命令(バイパス・コマンド)を指定するIRコード、
“**”は任意のコマンド・コード、“\\\\\\\\”はロ
ード・データもしくはセンス・データである。
【0158】ここでは、JTAGコマンドを実行するこ
とにより、例えば上記表1の最下段に示すごとく、対象
JDR524にデータ“\\\\\\\\”を書き込む場合、も
しくは、対象JDR524に保持されうるデータ“\\\\
\\\\”を読み出す場合について説明する。この場合、図
2や図3で前述した各データ・レジスタ21A,21
B,22Aに対して、予め下記のようなデータをセット
しておく。
【0159】対象IR53に書き込むべきデータを保持
するデータ・レジスタ21Aとしては、図2や図3には
図示しないが、実際には1回目用のものと2回目用のも
のとがそなえられている。そして、1回目用のデータ・
レジスタ21Aには、“JIR SET”命令を指定す
るIRコード“50”がセットされ、2回目用のデータ
・レジスタ21Aには、“JDR SET”命令を指定
するIRコード“50”がセットされる。
【0160】これに対し、非対象IR53用のデータ・
レジスタ21Bには、バイパス・レジスタ522の選択
命令(バイパス・コマンド)を指定するIRコード“F
F”がセットされる。また、対象JIR523用のデー
タ・レジスタ22Aには、任意のコマンド・コード(ロ
ード・コマンド,センス・コマンド等)“**”がセッ
トされる。
【0161】なお、非対象JIR523はバイパス・レ
ジスタ522によりバイパスされることになり、SCI
12は、バイパス・レジスタ522のための1ビット分
のデータ(“0”または“1”)をTDIに出力するこ
とになるので、非対象JIR523用のデータ・レジス
タ22Bには、特別な値をセットする必要はない。
【0162】また、ロード・コマンドを実行する場合に
は、対象JDR524に書き込むべきデータ“\\\\\\\
\”を、対象JDR524用のデータ・レジスタ23A
に予めセットしておく。さらに、ここでは、SCI12
が、項目(B−1)で前述したごとく、スキャン・チェ
ーンで接続されたLSI15の個数分のビットを有する
対象LSI設定用レジスタを有しているものとし、この
対象LSI設定用レジスタ(LOOP1)において、対
象LSIに応じたビットに“1”を予めセットしてお
く。
【0163】上述のような各種データをデータ・レジス
タにセットしてから、JTAGコマンドを起動すると、
まず、テスト・リセット信号TRSTにより、表1に示
すごとく、TEST-LOGIC-RESET状態で、IR53にはチェ
ック・コード“80”がセットされ、全てのJIR52
3にはNOP“00”がセットされるとともに、全ての
JDR524には“00000000”がセットされ
る。
【0164】1回目のSHIFT-IR状態で、SCI12内の
カウンタ28による計数値を通し番号としてもつLSI
が対象か非対象かを、前述した対象LSI設定用レジス
タの対応ビットが“1”であるか“0”であるかによっ
て判定・確認する。そして、“1”であれば、1回目用
のデータ・レジスタ21Aにセットされた値“50”
(8ビット)をSCI12からTDIに出力し、“0”
であれば、データ・レジスタ21Bにセットされた値
“FF”をSCI12からTDIに出力する。これによ
り、表1の上から2段目に示すごとく、対象IR53に
は“50”がセットされ、非対象IR53には“FF”
がセットされる。
【0165】ついで、1回目のSHIFT-DR状態(JIR設
定時)で、対象LSIにおいては、対象IR53にセッ
トされた“50”に応じ、JIR523に対するデータ
設定が行なわれる一方、非対象LSIにおいては、バイ
パス・レジスタ522が選択される。即ち、ここでも、
SCI12内のカウンタ28による計数値を通し番号と
してもつLSIが対象か非対象かを、対象LSI設定用
レジスタの対応ビットが“1”であるか“0”であるか
によって判定・確認する。
【0166】そして、“1”であれば、データ・レジス
タ22Aにセットされた値“**”(8ビット)をSC
I12からTDIに出力し、“0”であれば、バイパス
・レジスタ522のための1ビット分のデータ(“0”
または“1”)をSCI12からTDIに出力する。こ
れにより、表1の上から3段目に示すごとく、対象JI
R523には“**”がセットされ、非対象JIR52
3にはNOP“00”がセットされたままになる。
【0167】2回目のSHIFT-IR状態で、前述と同様、S
CI12内のカウンタ28による計数値を通し番号とし
てもつLSIが対象か非対象かを、対象LSI設定用レ
ジスタの対応ビットが“1”であるか“0”であるかに
よって判定・確認する。そして、“1”であれば、2回
目用のデータ・レジスタ21Aにセットされた値“5
1”(8ビット)をSCI12からTDIに出力し、
“0”であれば、データ・レジスタ21Bにセットされ
た値“FF”をSCI12からTDIに出力する。これ
により、表1の上から4段目に示すごとく、対象IR5
3には“51”がセットされ、非対象IR53には“F
F”がセットされる。
【0168】最後に、2回目のSHIFT-DR状態で、対象L
SIにおいては、対象IR53にセットされた“51”
に応じ、JDR523に対するデータ設定が行なわれる
一方、非対象LSIにおいては、バイパス・レジスタ5
22が選択される。即ち、ここでも、SCI12内のカ
ウンタ28による計数値を通し番号としてもつLSIが
対象か非対象かを、対象LSI設定用レジスタの対応ビ
ットが“1”であるか“0”であるかによって判定・確
認する。
【0169】そして、ロード・コマンド起動時には、
“1”であれば、データ・レジスタ23Aにセットされ
たデータ“\\\\\\\\”(32ビット)をSCI12から
TDIに出力し、“0”であれば、バイパス・レジスタ
522のための1ビット分のデータ(“0”または
“1”)をSCI12からTDIに出力する。これによ
り、表1の上から最下段に示すごとく、対象JDR52
4には“\\\\\\\\”がセットされ、非対象JDR524
にはゼロ・データがセットされたままになる。
【0170】センス・コマンド起動時には、“1”であ
れば、対象JDR524に保持されたセンス・データ
“\\\\\\\\”を送り出すべく32ビット分のシフト動作
を行ない、“0”であれば、バイパス・レジスタ522
のための1ビット分のシフト動作を行なうことになる。
【0171】なお、図12および図13では、図5や図
8に示した例と同様、4つのLSI15をそなえて各L
SI15に1〜4の通し番号を付した場合について、よ
り具体的なデータの流れ経路が図示化されている。図1
2および図13中、既述の符号と同一の符号は同一部分
を示しているので、その説明は省略する。そして、図1
2では、通し番号3のLSI15(LSI−3)のみを
対象とした場合について、JIR設定時のデータの流れ
経路(太実線)が図示化されている。この場合、図12
に示すように、データは、3つの非対象LSI15(L
SI−4,2,1)でバイパス・レジスタ522を経由
し、対象LSI15(LSI−3)のみにおいてJIR
523を経由する。
【0172】また、図13では、通し番号3および1の
LSI15(LSI−3,1)の2つを対象とした場合
について、JIR設定時のデータの流れ経路(太実線)
が図示化されている。この場合、図13に示すように、
データは、2つの非対象LSI15(LSI−4,2)
でバイパス・レジスタ522を経由し、2つの対象LS
I15(LSI−3,1)においてのみJIR523を
経由する。
【0173】(B−3)JTAGコマンドをDMAで起
動する場合について さて、上述したようなJTAGコマンドをDMAで起動
する場合、通常、予め指定された回数だけJTAGコマ
ンドを発行している。このようにJTAGコマンドをD
MAで起動する場合の一般的な動作を、図14に示すフ
ローチャート(ステップA1〜A6)に従って説明す
る。
【0174】まず、JTAGコマンドの発行回数を回数
カウンタ(BCR:Byte Count Register)に設定してか
ら、図14に示すように、DMAによる起動がかかると
(ステップA1)、図5〜図10や図12,図13によ
り前述したごとくJTAGコマンドを発行し(ステップ
A2)、エラーチェックを行なう(ステップA3)。こ
のエラーチェックにより異常を検知した場合には異常終
了する一方、JTAGコマンドが正常に行なわれた場合
には、回数カウンタ値BCRから1だけ減算する(ステ
ップA4)。
【0175】そして、減算後の回数カウンタ値BCRが
0になったか否かを判定し(ステップA5)、0でなけ
ればステップA2に戻り、JTAGコマンドを繰り返し
発行する一方、回数カウンタ値BCRが0になった場合
にはDMAによる起動を終了する(ステップA6)。
【0176】ステップA2でJTAGコマンドを発行す
る際の状態遷移を図16に示す。この図16に示す状態
遷移例では、項目(B−2)で説明した、非対象LSI
においてバイパス機構を用いる手法が適用されている。
なお、図16における各遷移状態については、既に説明
した通りであるので、その詳細な説明は省略する。
【0177】SCI12のTDR25から対象JDR5
24に対してロード・データをセットした後、もしく
は、対象JDR524にセットされたセンス・データを
SCI12のTDR25へシフトした後、通常、図16
に点線で示すように、RUN-TEST/IDLE 状態に戻り、“I
R SET”,“JIR SET”,“IR SE
T”,“JDR SET”を、指定回数だけ繰り返し実
行している。
【0178】つまり、通常、図19に示した UPDATE-DR
状態(S216)では、IR53にセットされた命令コ
ードが“50”(JIR SET)であれば、テスト・
モード選択信号TMSの値が“1”になってSELECT-DR-
SCAN状態(S203)に戻るが、IR53にセットされ
た命令コードが“51”(JDR SET)であれば、
テスト・モード選択信号TMSの値が“0”になって R
UN-TEST/IDLE状態(S202)に戻るように設定されて
いる。
【0179】このようにJTAGコマンドをDMAで起
動した場合、図15に示すように、対象JDR524に
対するロード・データは、SVP11内のDMA用メモ
リ61からSCI内の転送用レジスタ62へ転送され、
TDR25を経由して対象JDR524に書き込まれる
一方、対象JDR524からのセンス・データは、TD
R25から転送用レジスタ62に書き込まれ、この転送
用レジスタ62からSVP11内のDMA用メモリ61
へ転送されるようになっている。
【0180】しかし、図16に点線で示す通常の経路で
は、対象JDR524に対するロードや対象JDR52
4のセンスを繰り返し行なう場合であっても、IR53
やJIR523に全く同じコマンドを、その都度、設定
しなければならない。例えば、対象LSI15内のヒス
トリ・データをDMAでSVP11に読み出す場合や、
SVP11のDMA用メモリ(メイン・メモリ)61か
ら多くのデータを対象LSI15に書き込む場合、JT
AGコマンドを発行する際に、図16に点線で示す通常
の経路を繰り返していたのでは、処理を全て終了するま
でにかなりの時間を要することになる。
【0181】そこで、本実施形態では、図19に示す U
PDATE-DR状態(S216)におけるテスト・モード選択
信号TMSの値の切換を、前述した回数カウンタ値BC
Rを用いて行なう。即ち、回数カウンタ値BCRは、I
R53にセットされた命令コードが“51”(JDR
SET)である場合に、 UPDATE-DR状態(S216)に
なる都度、1だけ減算される。そして、減算後の回数カ
ウンタ値BCRが0でなければ、テスト・モード選択信
号TMSの値を“1”とし、減算後の回数カウンタ値B
CRが0になると、テスト・モード選択信号TMSの値
を“0”に切り換える。
【0182】これにより、IR53にセットされた命令
コードが“51”(JDR SET)で且つ回数カウン
タ値BCRが0でなければ、 UPDATE-DR状態(S21
6)からSELECT-DR-SCAN状態(S203)に戻る。つま
り、図16に実線で示す経路が、DMAで指定された回
数だけ繰り返されることになる。そして、回数カウンタ
値BCRが0になると、図16に点線で示すように、通
常通り、 UPDATE-DR状態(S216)から RUN-TEST/ID
LE状態(S202)に戻る。
【0183】このように、JTAGコマンドをDMAで
起動する場合、JIR523に同一のJTAGコマンド
を保持したまま、そのJTAGコマンドに応じたアクセ
ス(データ・シフト動作)を、JDR524に対してD
MA実行回数だけ繰り返し行なうことができる。従っ
て、IR53やJIR523に同じ命令を一々セットす
る必要がなく、図16を示すごとく、繰り返し部分を点
線で示す範囲から実線で示す範囲することができるの
で、対象LSI15上のシステム論理回路からのデータ
読出時間や対象LSI15上のシステム論理回路へのデ
ータ書込時間が大幅に短縮され、データ書込処理やデー
タ読出処理の効率向上に大きく寄与する。
【0184】(C)その他 なお、上述した実施形態では、図5〜図10や表1等に
おいて各種数値(LSI数やレジスタのビット数等)を
特定した場合やOPSR34に対するデータ・ロードや
OPSR34からのデータ・ロードを行なう場合などに
ついて説明しているが、本発明は、これらの数値設定等
に限定されるものではない。
【0185】また、上述した実施形態では、チップ部品
がLSIである場合について説明したが、本発明は、こ
れに限定されるものではない。
【0186】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のテスト機
構を有する処理システムによれば、対象チップ部品に関
する情報を対象チップ部品設定部に設定するとともに、
データを対象チップ部品用データ記憶部に格納するだけ
で、特定のレジスタに所定データを書き込むことができ
る。従って、チップ部品の数が増大しても、データ設定
用レジスタの数やデータ設定用メモリ領域の増大を招く
ことなくテスト機構内レジスタに所定データを書き込む
ことができ、システム構成を大幅に簡素化できるととも
にデータ設定処理の効率が大きく向上する。
【0187】また、対象チップ部品における命令用のレ
ジスタに、非対象チップ部品上のテスト機構やシステム
論理回路の動作を無効にしうる命令(無演算命令等)を
設定するだけで、データ用のレジスタにいかなるデータ
が格納されていても、そのデータを無効化できる。この
とき、対象チップ部品上のレジスタに対して対象チップ
部品用データ記憶部に保持されているデータを書き込ん
だ時点で、シフト動作を停止させることにより、特定の
レジスタへのデータ書込を行なう時間をより短縮でき、
データ設定処理の効率向上に寄与することになる。
【0188】さらに、対象チップ部品に関する情報を対
象チップ部品設定部に設定するだけで、特定のレジスタ
に保持されているデータを読み出すこともでき、このと
き、対象チップ部品上のレジスタから読み出したデータ
を対象チップ部品用データ記憶部に書き込んだ時点で、
シフト動作を停止させることにより、特定のレジスタか
らのデータ読出を行なう時間を短縮でき、データ読出処
理の効率向上に寄与することになる。
【0189】また、非対象チップ部品上ではバイパス機
構により前段のテスト機構からのデータをそのまま後段
のテスト機構へ送り出すことで、そのデータをレジスタ
上でシフトさせる必要を無くすことができる。これによ
り、対象チップ部品上のレジスタへのデータ書込や対象
チップ部品上のレジスタからのデータ読出を行なう時間
を短縮でき、データ書込処理やデータ読出処理の効率を
さらに向上させることができる。
【0190】さらに、JTAGコマンドをDMAで起動
する場合には、JTAG命令レジスタが所定命令を保持
した状態で、JTAGデータ・レジスタが、その直接メ
モリアクセスの実行回数だけデータ・シフト動作を繰り
返し実行することにより、命令レジスタやJTAG命令
レジスタに同じ命令を一々セットすることなく、対象チ
ップ部品上のシステム論理回路からのデータ読出や対象
チップ部品上のシステム論理回路へのデータ書込を短時
間で行なえ、データ書込処理やデータ読出処理の効率向
上に寄与することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての、テスト機構(J
TAG回路)を有する処理システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本実施形態におけるJTAGデータ格納部の詳
細構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態におけるJTAGデータ格納部の動
作を概略的に説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施形態により所定のJDRに対するデータ
・ロードを行なう場合の具体的なデータ例およびその設
定状態を示すブロック図である。
【図6】図5に示す例に従ってデータ・ロードを行なう
際の状態遷移を示す図である。
【図7】図5に示す例に従ってデータ・ロードを行なう
際の状態遷移を示す図である。
【図8】本実施形態により所定のJDRからのデータ・
センスを行なう場合の具体的なデータ例およびその設定
状態を示すブロック図である。
【図9】図8に示す例に従ってデータ・センスを行なう
際の状態遷移を示す図である。
【図10】図8に示す例に従ってデータ・センスを行な
う際の状態遷移を示す図である。
【図11】非対象LSIにおいてバイパス機構を用いる
場合の動作を説明すべく、スキャン・チェーンの構成例
を概略的に示すブロック図である。
【図12】非対象LSIにおいてバイパス機構を用いて
JIR設定を行なった場合のデータの流れ経路であっ
て、コマンドを発行する対象を一つとした例を示すブロ
ック図である。
【図13】非対象LSIにおいてバイパス機構を用いて
JIR設定を行なった場合のデータの流れ経路であっ
て、コマンドを発行する対象を複数とした例を示すブロ
ック図である。
【図14】JTAGコマンドをDMAで起動する場合の
通常動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】JTAGコマンドをDMAで起動する場合の
通常動作を説明するためのブロック図である。
【図16】DMAでJTAGコマンドを起動する際の状
態遷移について、通常の場合と本実施形態の手法による
場合とを比較して示す図である。
【図17】一般的なJTAG回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図18】JIRおよびJDRを有するJTAG回路の
構成例を示すブロック図である。
【図19】図18に示すJTAG回路の動作を説明すべ
くテスト論理の状態遷移を示すフローチャートである。
【図20】図18に示すJTAG回路を有する処理シス
テムの全体構成を示すブロック図である。
【図21】基板上でのJTAG回路の接続状態と、SC
IにおけるJTAG回路へのロード・データの格納状態
とを説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 処理システム 2 基板 3 チップ部品 4 テスト機構 5 レジスタ 6 データ格納部 7 対象チップ部品設定部 8 対象チップ部品用データ記憶部 9 データ制御部 10 処理システム 11 SVP(サービス・プロセッサ) 12 SCI(インタフェース回路) 13 本体装置 14 基板 15 LSI(チップ部品) 16 JTAG回路(テスト機構) 17 信号線 20 JTAGデータ格納部 21 IR用データ格納部 22 JIR用データ格納部 23 JDR用データ格納部 21A,22A,23A 対象用データ・レジスタ(対
象チップ部品用データ記憶部) 21B,22B 非対象用データ・レジスタ(非対象チ
ップ部品用データ記憶部) 21C,22C 切替回路(データ制御部) 24 選択回路(データ制御部) 24A セレクタ(データ制御部) 25 TDR(テスト・データ・レジスタ,データ制御
部) 26 対象LSI番号レジスタ(LOOP2,対象チッ
プ部品設定部) 27 LSI数レジスタ(LOOP1,データ制御部) 28 カウンタ(データ制御部) 29 比較器(データ制御部) 30 制御部(データ制御部) 31,32 ANDゲート(データ制御部) 33 ORゲート(データ制御部) 34 OPSR 501〜505 TAP(タップ・アクセス・ポート) 51 TAPコントローラ 52 データ・レジスタ群 520 ユーザ・テスト・データ・レジスタ 521 バウンダリ・スキャン・レジスタ(データ・レ
ジスタ) 522 バイパス・レジスタ(バイパス機構,データ・
レジスタ) 523 JIR(JTAG命令レジスタ,データ・レジ
スタ) 524 JDR(JTAGデータ・レジスタ,データ・
レジスタ) 53 命令レジスタ(IR) 54 データ・レジスタ・セレクタ(データ・レジスタ
選択部,選択回路) 55 出力側選択回路(出力データ選択部) 551,552 マルチプレクサ(MUX) 56 ゲート回路 61 DMA用メモリ 62 転送用レジスタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−164826(JP,A) 特開 平1−98979(JP,A) 特開 平3−78839(JP,A) 特開 平7−218600(JP,A) 特開 平7−260883(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/22 330 G06F 11/22 360 G01R 31/26 G01R 31/28

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のチップ部品をそなえて、各チッ
    プ部品毎に、ボード・テストを行なうためのテスト機構
    が組み込まれるとともに、 該テスト機構に対する命令、または、該チップ部品のシ
    ステム論理回路に対する命令を格納するレジスタを、前
    記複数個のチップ部品の間でチェーン状に接続し、 チェーン状に接続された各レジスタに対してシフト動作
    により書き込むべきデータを予め格納するデータ格納部
    をそなえ、 該テスト機構が、ボード・テストを行なうためのバウン
    ダリ・スキャン・アーキテクチャとしてのJTAG回路
    であり、 該JTAG回路が、 当該JTAG回路を組み込まれたチップ部品の各端子に
    現れる信号を捕らえて保持するバウンダリ・スキャン・
    レジスタと、 当該JTAG回路を組み込まれたチップ部品内のシステ
    ム論理回路を制御するための命令を格納するJTAG命
    令レジスタと、 該システム論理回路に書き込むべきデータもしくは該シ
    ステム論理回路から読み出されたデータを格納するJT
    AGデータ・レジスタとをデータ・レジスタとして有す
    るとともに、 該データ・レジスタの中の1つを指定するための命令を
    格納する命令レジスタと、 該命令レジスタに格納された命令に応じたレジスタを、
    該データ・レジスタの中から選択するデータ・レジスタ
    選択部と、 該データ・レジスタ選択部により選択されたレジスタか
    らのデータを外部へ出力する出力データ選択部とを有し
    て構成され、 前記のバウンダリ・スキャン・レジスタ,JTAG命令
    レジスタ,JTAGデータ・レジスタおよび命令レジス
    タが、該出力データ選択部を介して、前記複数個のチッ
    プ部品の間でチェーン状に接続され、 該データ格納部が、 データを書き込むべきレジスタをもつ対象チップ部品を
    指定すべく、当該対象チップ部品に関する情報を設定さ
    れる対象チップ部品設定部と、 当該対象チップ部品のレジスタに書き込むデータを保持
    する対象チップ部品用データ記憶部と、 該対象チップ部品設定部に設定された当該対象チップ部
    品のレジスタに対して、該対象チップ部品用データ記憶
    部に保持されているデータをシフト動作により書き込む
    データ制御部とをそなえて構成されるとともに、 該対象チップ部品用データ記憶部を、前記のJTAG命
    令レジスタ,JTAGデータ・レジスタおよび命令レジ
    スタのそれぞれに対応してそなえて構成され、 さらに、直接メモリアクセスにより、該JTAG命令レ
    ジスタに該システム論理回路に対する所定命令をセット
    し、該JTAGデータ・レジスタを経由して該システム
    論理回路に対するアクセスを実行する際に、該JTAG
    命令レジスタが該所定命令を保持した状態で、該JTA
    Gデータ・レジスタが、当該直接メモリアクセスの実行
    回数だけデータ・シフト動作を繰り返し実行するように
    構成された ことを特徴とする、テスト機構を有する処理
    システム。
  2. 【請求項2】 該データ格納部が、前記対象チップ部品
    以外の非対象チップ部品のレジスタに書き込まれて、該
    非対象チップ部品上のテスト機構またはシステム論理回
    路の動作を無効にしうる命令を保持する非対象チップ部
    品用データ記憶部を有し、 該データ制御部が、該対象チップ部品設定部に設定され
    た当該対象チップ部品以外の前記非対象チップ部品のレ
    ジスタに対して、該非対象チップ部品用データ記憶部に
    保持されている命令をシフト動作により書き込むように
    構成されたことを特徴とする、請求項1記載のテスト機
    構を有する処理システム。
  3. 【請求項3】 該データ制御部が、該対象チップ部品設
    定部に設定された当該対象チップ部品のレジスタに対し
    て該対象チップ部品用データ記憶部に保持されているデ
    ータを書き込んだ時点で、シフト動作を停止させるよう
    に構成されたことを特徴とする、請求項2記載のテスト
    機構を有する処理システム。
  4. 【請求項4】 該データ制御部が、該対象チップ部品設
    定部に設定された当該対象チップ部品のレジスタから読
    み出したデータを該対象チップ部品用データ記憶部にシ
    フト動作により書き込むように構成されたことを特徴と
    する、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のテス
    ト機構を有する処理システム。
  5. 【請求項5】 該データ制御部が、該対象チップ部品設
    定部に設定された当該対象チップ部品のレジスタから読
    み出したデータを該対象チップ部品用データ記憶部に書
    き込んだ時点で、シフト動作を停止させるように構成さ
    れたことを特徴とする、請求項4記載のテスト機構を有
    する処理システム。
  6. 【請求項6】 該対象チップ部品設定部に、チェーン状
    に接続された該チップ部品に対してその接続順に付され
    た通し番号が、対象チップ部品を指定するための情報と
    して設定されるとともに、 該データ制御部が、一つのチップ部品へのデータ送出を
    完了する度に1だけカウント・アップされるカウンタを
    有し、該カウンタによるカウント値と該対象チップ部品
    設定部に設定された通し番号とが一致した場合に、該対
    象チップ部品用データ記憶部に保持されているデータを
    シフト動作により送り出すように構成されたことを特徴
    とする、請求項1記載のテスト機構を有する処理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 該テスト機構が、シフト動作により前段
    のテスト機構から転送されてきたデータを、前記レジス
    タを経由させることなく後段のテスト機構へ送り出すバ
    イパス機構を有し、 前記対象チップ部品以外の非対象チップ部品上の該テス
    ト機構では、該バイパス機構が、シフト動作により前段
    のテスト機構から転送されてきたデータを、前記レジス
    タを経由させることなく後段のテスト機構へ送り出すよ
    うに構成されたことを特徴とする、請求項1記載のテス
    ト機構を有する処理システム。
  8. 【請求項8】 該テスト機構の初期化時に、前記レジス
    タに対するリセット処理を行なうとともに、該リセット
    処理により、前記レジスタのうち、該チップ部品のシス
    テム論理回路に対する命令を格納するものに、該非対象
    チップ部品上のシステム論理回路の動作を無効にしうる
    命令をセットするように構成されたことを特徴とする、
    請求項記載のテスト機構を有する処理システム。
  9. 【請求項9】JTAG回路が、さらに、該バイパス
    機構として機能する1ビットのバイパス・レジスタを該
    データ・レジスタとして有するとともに、前記のバウン
    ダリ・スキャン・レジスタ,JTAG命令レジスタ,J
    TAGデータ・レジスタ,バイパス・レジスタおよび命
    令レジスタが、該出力データ選択部を介して、前記複数
    個のチップ部品の間でチェーン状に接続されていること
    を特徴とする、請求項または請求項に記載のテスト
    機構を有する処理システム。
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