JP3355307B2 - 上架用台車の船体誘導案内固定装置 - Google Patents
上架用台車の船体誘導案内固定装置Info
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Description
台において船の上架前に必要な盤木組替え配置作業及び
上架途中の船体位置を保持するために行うロープ張り作
業の手間を省力化し上架作業時間の短縮を図る上架用台
車の船体誘導案内固定装置に関するものである。
の上架前に船体を前部台車及び後部台車の盤木に安定し
て支持させるに、盤木組替え配置作業及び上架途中の船
体位置を保持するために行うロープ張り作業が必要であ
る。
台車式引揚げ船台においては、船の上架前に必要な盤木
組替え配置作業及び上架途中の船体位置を保持するため
に行うロープ張り作業が面倒であり、時間がかかると共
に人手を要していた。
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、台車式引揚げ船台において船の上架前
に必要な盤木組替え配置作業及び上架途中の船体位置を
保持するために行うロープ張り作業の手間を省力化し上
架作業時間の短縮を図ることのできる上架用台車の船体
誘導案内固定装置を提供することにある。
めに、この発明は、船体の前部側を支持する前部台車上
の幅方向の両側に、船体の船底側の傾斜する左右両側面
をその傾斜面に対応して傾動及び昇降しながら係止して
支持する一対の傾動昇降自在な船体固定装置を設け、船
体の後部側を支持する後部台車上の幅方向の両側に、後
部台車中央に向かって収縮スライドしながら船体の左右
両舷側を挟むようにして誘導案内する拡縮スライド自在
なスライド誘導案内杆を設けると共に、スライド誘導案
内杆を構成する左右の誘導案内杆の直角に折曲された下
端側の取付け向きを変えることで、左右の誘導案内杆の
初期間隔を拡狭可能とした手段よりなるものである。
側を支持する前部台車上には、その幅方向の両側に、後
部台車中央に向かって収縮スライドしながら船体の左右
両舷側を挟むようにして誘導案内する拡縮スライド自在
なスライド誘導案内杆が設けられていてもよい。また、
船体の後部側を支持する後部台車上には、上の幅方向の
両側に、船体の船底側の傾斜する左右両側面をその傾斜
面に対応して傾動及び昇降しながら係止して支持する一
対の傾動昇降自在な船体固定装置が設けられていてもよ
い。
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。こ
こで、図1は全体側面図、図2は前部台車の正面図、図
3は前部台車の前半側の側面図、図4は後部台車上部側
の正面図である。
定装置1は、船体aの前部側を支持する前部台車2上に
設けられた船体固定装置3及び盤木22と、船体aの後
部側を支持する後部台車4上に設けられたスライド誘導
案内杆5及び盤木42から主に構成されている。
例えば平面から見て直角四角形の形状の有し、又その上
面は平坦面に形成されている。前部台車2の下部の前部
側の左右両端及び後部側の左右両端の合計4箇所には車
輪21がそれぞれ設けられている。
となる左右には、船体aの船底側の傾斜する左右両側面
をその傾斜面に対応して傾動及び昇降しながら係止して
支持する一対の傾動昇降自在な船体固定装置3が設けら
れている。
リンクが菱形状にピン連結された昇降自在な菱形リンク
31と、菱形リンク31の頂部側に傾動自在に取付けら
れた支持受盤32からそれぞれ構成されている。
2の上面に固設された軸受け33にピン連結されてい
る。軸受け33は前部台車2の上面の幅方向の左右両側
にそれぞれ固設されていて、この軸受け33を介して左
右の菱形リンク31は前部台車2の上面に取付けられて
いる。
に軸螺子31aが取付けられている。軸螺子31aは螺
子運動によって菱形リンク31の菱形の形状を変えるこ
とによって、菱形リンク31の頂部側を昇降させる構造
になっている。
と螺子運動によって、菱形リンク31は水平方向の菱形
の間隔が狭まり、逆に上下方向の菱形の間隔は広がって
菱形リンク31の頂部側は上昇する。この軸螺子31a
を逆方向に回すと螺子運動によって、菱形リンク31は
水平方向の菱形の間隔が拡がり、逆に上下方向の菱形の
間隔は狭まって菱形リンク31の頂部側は下降する。
片34の下部側がピン連結されていて、この連結片34
の上部側には支持受盤32がピン連結によって傾動自在
に連結されている。この支持受盤32は菱形リンク31
の頂部側が昇降することにより一体となって昇降する。
を直接支持するもので、左右の支持受盤32は前部台車
2の中央側に向けて斜め下向きに傾斜するようにそれぞ
れ取付けられていて、船体aの船底側の傾斜面に対応で
きるようになっている。
船底中央の前部側を支持する例えば木材からなる盤木2
2が設けられている。船体aの船底中央の前部側は盤木
22の上面に直接載って支持される。
の傾斜角度に合わせた状態に傾斜して支持する左右の支
持受盤32と、船体aの船体中央の前部側を支持する盤
木22とによって、船体aは前部台車2に固定されて支
持される。
例えば平面から見て直角四角形の形状の有し、又その上
面は平坦面に形成されている。後部台車4の下部の前部
側の左右両端及び後部側の左右両端の合計4箇所には車
輪41がそれぞれ設けられている。
となる左右には、後部台車4の中央に向かって収縮スラ
イドしながら船体aの左右両舷側を挟むようにして誘導
案内する拡縮スライド自在なスライド誘導案内杆5が設
けられている。
は、後部台車4の上面中央部に設けられた電動モーター
51、中央の電動モーター51の両側にその幅方向に向
けて設けられた伸縮する一対のスライド杆52、スライ
ド杆52の先端に垂直に設けられた誘導案内杆53から
構成されている。
モーター51は、水密製の密閉箱51aに内装されてい
て、海水の侵入によって電動モーター51が故障するの
が防がれている。この電動モーター51のスイッチのO
N・OFFはリモコンスイッチ51bによって遠隔操作
される。
ター51を挟んでその両側の幅方向に設けられている。
スライド杆52は、内部が中空な断面角形のスライド筒
体52a、このスライド筒体52aの内部に一部挿入さ
れてスライドするスライド内装体52b、一端が電動モ
ーター51に連動連結され他端がスライド内装体52b
の後端に螺入されたスライド軸螺子52cから構成され
ている。
て、後部台車4の幅外側寄りのスライド筒体52aの一
端側からスライド内装体52bの後端側が挿入されてい
る。スライド内装体52bはスライド筒体52aの内部
を摺動してスライド移動するようになっている。
2aの他端側からスライド軸螺子52cの他端側が挿入
されていて、挿入されたスライド軸螺子52cの他端側
はスライド筒体52aに挿入されたスライド内装体52
bの後端の螺子孔に螺入されていて、スライド軸螺子5
2cが軸転することにより、スライド内装体52bは螺
子運動によってスライド移動するようになっている。
螺子52cを一定方向に軸転させると、スライド軸螺子
52cの他端側が後端の螺子孔に螺入されたスライド内
装体52bは、螺子運動によってその先端側が後部台車
4の中央部から離れる方向にスライド移動する。また、
電動モーター51によりスライド軸螺子52cを逆方向
に軸転させると、スライド軸螺子52cの他端側が後端
の螺子孔に螺入されたスライド内装体52bは、螺子運
動によってその先端側が後部台車4の中央部に向かって
接近する方向にスライド移動する。
りとなるスライド内装体52bの先端側に垂直に設けら
れている。船体aの左右両舷側に直接当接する誘導案内
杆53の側面には、当接時に船体aの左右両舷側を傷つ
けないように、軟質材が取付けられている。
舷側に直接当接しながら、その左右の誘導案内杆53の
内部に船体aを挟むようにして誘導案内するものであ
り、左右のスライド内装体52bが後部台車4の中央部
に向けてスライド移動することによって縮小して船体a
の中心を後部台車4の中心に向けて誘導案内する。
されていて、直角に折曲された先端部がスライド内装体
52bの先端側の上面にボルトなどによって固定されて
いるが、直角に折曲された下端側の取付け向きを変える
ことによって、左右の誘導案内杆53の初期間隔を狭め
たり拡げたりすることができる。
た下端側を内向きに取付けられていて、左右の誘導案内
杆53の初期間隔が少し狭められているが、図面の仮想
線のように外向きに取付けることによって、左右の誘導
案内杆53の初期間隔を少し拡げることができる。
船体aの船底中央の後部側を支持する例えば木材からな
る盤木42が設けられている。船体aの船底中央の後部
側は盤木42の上面に直接載って支持される。
2と船体aの船底の後部側を支持する後部台車4とは、
連結部材6によって連結されている。連結部材6には例
えばチェーンが使用される。
く作用について以下説明する。上架する船体aの支点に
合わせて船台の支点長さを設定する。また、後部台車4
のスライド誘導案内杆5の左右の誘導案内杆53の間隔
を船体aの幅より広くなるように開けておく。さらに、
船体固定装置3は左右の幅合わせ後に菱形リンク31の
頂部を最下位置に下降させ、支持受盤32を最下位置に
しておく。
車4のスライド誘導案内杆5の左右の誘導案内杆53を
狭める。この操作はリモコンスイッチ51bによって遠
隔操作される。
とによって、スライド誘導案内杆5を構成する電動モー
ター51は駆動して、電動モーター51に連動連結され
ているスライド軸螺子52cは左右の誘導案内杆53を
狭める方向に軸転する。左右のスライド軸螺子52cが
軸転すると、このスライド軸螺子52cの他端側が螺入
されているスライド内装体52bは螺子運動より、左右
のスライド内装体52bは後部台車4の中央部に向かっ
て、スライド筒体52aの内部を摺動しながらスライド
移動する。
ぞれ垂直に設けられた左右の誘導案内杆53は後部台車
4の中央部に向かって移動して、左右の誘導案内杆53
の間隔は狭まり、間隔が狭くなった左右の誘導案内杆5
3の内側面は、船体aの左右両舷に当接しながら挟み込
んで、支点位置まで誘導案内する。
ロープの他端側をウインチにより巻き上げることによ
り、船体aを引き揚げる。引き揚げられる船体aはその
前部側の船底側が前部台車2の左右の船体固定装置3の
間に入り、船底の中央は盤木22に当接して支持され
る。
ンク31の頂部側を上昇させて、菱形リンク31の頂部
側の支持受盤32を船体aの前部側の船底側の傾斜する
両面に当接させて、左右の支持受盤32によって船体a
の前部側の船底側の傾斜する両面を係止して支持させ
る。左右の支持受盤32によって船体aが左右に傾くの
を防ぐことができる。
台車2に支持され、船体aの後部側は後部台車4に支持
される。そして、連結部材6で連結された前部台車2及
び後部台車4を引き揚げて船体aを上架させる。
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。例え
ば、必要に応じて、前部台車2にスライド誘導案内杆5
を設けてよく、また、後部台車4に船体固定装置3を設
けてもよい。
明に係る上架用台車の船体誘導案内固定装置によれば、
前部台車の船体固定装置を利用することにより、船体の
前部側を容易に固定して支持することができ、また、後
部台車のスライド誘導案内杆を利用することにより、船
体を上架支点位置まで容易に誘導案内することができ
る。これにより、台車式引揚げ船台において船の上架前
に必要な盤木組替え配置作業及び上架途中の船体位置を
保持するために行うロープ張り作業の手間を省力化する
ことができる。この結果、上架作業時間を大幅に短縮す
ることができると共に、盤木組替え配置作業及び上架途
中の船体位置を保持するために行うロープ張り作業の人
手も大幅に減らすことができ、作業人員の削減も図るこ
とができ、作業コストも大幅に低減させることが可能に
なる等、極めて新規的有益なる効果を奏するものであ
る。
支持する前部台車上に、その幅方向の両側に、後部台車
中央に向かって収縮スライドしながら船体の左右両舷側
を挟むようにして誘導案内する拡縮スライド自在なスラ
イド誘導案内杆が設けられている場合には、船体の前部
側と後部側の両方から船体の左右両舷側を挟むことがで
き、より確実に船体を上架支点位置まで誘導することが
できる。
支持する後部台車上に、上の幅方向の両側に、船体の船
底側の傾斜する左右両側面をその傾斜面に対応して傾動
及び昇降しながら係止して支持する一対の傾動昇降自在
な船体固定装置が設けられている場合には、船体の前部
側と後部側の両方から船体を一対の傾動昇降自在な船体
固定装置で支持することができ、より確実に船体を台車
上に固定させることができる。
る。
である。
の側面図である。
正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 船体の前部側を支持する前部台車上の幅
方向の両側に、船体の船底側の傾斜する左右両側面をそ
の傾斜面に対応して傾動及び昇降しながら係止して支持
する一対の傾動昇降自在な船体固定装置を設け、船体の
後部側を支持する後部台車上の幅方向の両側に、後部台
車中央に向かって収縮スライドしながら船体の左右両舷
側を挟むようにして誘導案内する拡縮スライド自在なス
ライド誘導案内杆を設けると共に、スライド誘導案内杆
を構成する左右の誘導案内杆の直角に折曲された下端側
の取付け向きを変えることで、左右の誘導案内杆の初期
間隔を拡狭可能としたことを特徴とする上架用台車の船
体誘導案内固定装置。 - 【請求項2】 船体の前部側を支持する前部台車上に
は、その幅方向の両側に、後部台車中央に向かって収縮
スライドしながら船体の左右両舷側を挟むようにして誘
導案内する拡縮スライド自在なスライド誘導案内杆が設
けられている請求項1記載の上架用台車の船体誘導案内
固定装置。 - 【請求項3】 船体の後部側を支持する後部台車上に
は、上の幅方向の両側に、船体の船底側の傾斜する左右
両側面をその傾斜面に対応して傾動及び昇降しながら係
止して支持する一対の傾動昇降自在な船体固定装置が設
けられている請求項1記載の上架用台車の船体誘導案内
固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22767298A JP3355307B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 上架用台車の船体誘導案内固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22767298A JP3355307B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 上架用台車の船体誘導案内固定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000043787A JP2000043787A (ja) | 2000-02-15 |
JP3355307B2 true JP3355307B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=16864531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22767298A Expired - Lifetime JP3355307B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 上架用台車の船体誘導案内固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3355307B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4459393B2 (ja) * | 2000-06-16 | 2010-04-28 | マリンハイドロテック株式会社 | 船体センタリング装置 |
KR102644357B1 (ko) * | 2022-02-10 | 2024-03-07 | (주)카네비모빌리티 | 폭의 가변이 가능한 친환경 마린 모바일 리프트 및 이의 구동 방법 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0622198U (ja) * | 1992-08-28 | 1994-03-22 | 株式会社▲高▼澤製作所 | 小型船舶の上架装置 |
JPH09118294A (ja) * | 1995-10-25 | 1997-05-06 | Nagatetsu:Kk | 船体固定装置 |
-
1998
- 1998-07-27 JP JP22767298A patent/JP3355307B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000043787A (ja) | 2000-02-15 |
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