JP3353908B2 - 貨物コンテナー用自動排水装置 - Google Patents

貨物コンテナー用自動排水装置

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JP3353908B2
JP3353908B2 JP04835392A JP4835392A JP3353908B2 JP 3353908 B2 JP3353908 B2 JP 3353908B2 JP 04835392 A JP04835392 A JP 04835392A JP 4835392 A JP4835392 A JP 4835392A JP 3353908 B2 JP3353908 B2 JP 3353908B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は貨物コンテナ用自動排水
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】コンテナーに関してしばしばコンテナー
の内側にたまった水を取り除かねばならないという問題
に直面する。例えばバナナの輸送のとき、閉じられた容
器内に、容器乃至はコンテナーを適度に空気温度調節す
るときでも水滴または結露水が生じ、長期の輸送の場
合、輸送中水滴および／または結露水を除去しなければ
ならない。この問題は知られており、コンテナーの技術
において、この問題に種々の解決法が使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、特に実際の任意の長い使用期間にわたり、
故障なしに働き、且つ簡単に製作でき、その時々にコン
テナーに取り付けられ、輸送品が通常なら存在しない領
域においても、実際の任意の長い使用時間にわたり、コ
ンテナー内に責任の負える最少量しか水をたまらせない
ことを保証する、前記コンテナーの自動排水装置を提供
することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、特に実際の任
意の長い使用時間にわたり、故障なしに働き、且つ簡単
に製作でき、そのときどきにコンテナーに取り付けら
れ、輸送品が通常なら存在しない領域においても実際の
任意の長い使用時間にわたり、コンテナー内に責任の負
える最少量しか水をたまらせないことを保証する、前記
コンテナーの自動排水装置を提供するもので、『開口し
た両端部を有する本質的に筒状の外ケーシング２，３を
備え、該ケーシングは外ケーシング上部分２と外ケーシ
ング下部分３からなり、外ケーシング上部分２は外ケー
シング下部分３に比較して口径の大きな管であり、外ケ
ーシング下部分３は外ケーシング上部分２の下端から外
ケーシング上部分２内に挿入されており、外ケーシング
下部分３の外壁は外ケーシング上部分２の内壁に隙間な
く密接して両外ケーシング部分２，３は互いに堅固に結
合されており、足部８ａ、該足部８ａから上方に伸びる
筒状部分８ｃ及び足部８ａ中央に開口する貫通口２０を
備える弁かご８が外ケーシング上部分２の上方から外ケ
ーシング上部分２内に挿入され、足部８ａは外ケーシン
グ下部分３の上端により支承され、且つ足部８ａの周壁
は隙間無く外ケーシング上部分２の内壁に密接してお
り、弁かご８内部には弁かご内に液体が溜まったときに
浮上可能な弁体１４が貫通口２０の周囲の足部８ａの領
域に設けられた弁座８ｂに座して配置されており、外ケ
ーシング上部分２の内壁と前記筒状部分８ｃの間に上方
が開放された環状室が存在し、弁かご８の上方は蓋１１
によって閉じられており、蓋１１及び筒状部分８ｃには
複数の貫通穴１２が形成され、弁体１４と弁座８ｂの間
に汚染物が入らないように構成されている貨物コンテナ
用自動排水装置』を要旨とする。
【０００５】
【作用】本発明に係る排水装置はコンテナーに付けら
れ、コンテナー内に水がないとき、弁体は弁座の上に座
し、コンテナー内側空間がコンテナーの周囲から遮断さ
れる。装置内に一定水位まで水がたまると弁体１４は浮
力により弁座から取り去られ、堰き止められていた水
は、弁体が弁座の上に座すまで装置外に流出する。
【０００６】
【実施例】本発明について図面を参照して詳細に説明す
る。図１は本発明に係る自動排水装置の中間縦断面図を
示す。
【０００７】本発明に係る装置は、簡単に実際に使用さ
れる任意の容器またはコンテナーに、該装置がコンテナ
ー底部に挿入され、コンテナー底部を貫通してコンテナ
ーから下方に突き出るように取り付けられる構造物であ
る。図１においてはコンテナー底部１は一点鎖線で図示
されている。
【０００８】本発明の装置は外ケーシング上部分２と外
ケーシング下部分３から構成される外ケーシングを備え
る。外ケーシング上部分２と外ケーシング下部分３は管
であり、ここにおいて、外ケーシング下部分は全長にわ
たって変わらない横断面を有する平滑な管であり、取り
付け状態において上方の外ケーシング上部分２の方に向
く端として指定される一端において開口しており、また
取り付け状態において下端として指定される他端に蓋４
を備える。外ケーシング上部分２は−再び取り付け状態
を適用して−縦長の下方の外ケーシング下部分３の方に
向く領域において同様に一定の任意の横断面を有する平
滑な管部分２ａである。この管部分２ａの上方に漏斗状
に広がった管部分２ｂが形成されており、前記管部分の
上方の別の端は外方に伸びる支持フランジ２ｃのところ
で終わっている。平滑な管部分２ａの内側横断面は下管
３の外側横断面よりもはるかに大きく、外ケーシング下
部分３は同軸に外ケーシング上部分２内に一定長さだけ
挿入可能であり、外ケーシング下部分３は外ケーシング
上部分２内に挿入後は外ケーシング上部分内に隙間なく
位置し、両外ケーシング部分は溶接継ぎ目５を付けた後
一体物として排水装置の外ケーシングを形成する。
【０００９】この外ケーシングによって装置をコンテナ
ー底部の相応する穴に上方から外ケーシングの半径方向
フランジ２ｃの下面がコンテナー底部１の上側に接する
まで挿入可能であり、その場合において適当な固定手段
によって、また適当なパッキング手段を用いて、装置が
コンテナーに一定位置に且つ水漏れを防止するように取
り付けられることが配慮される。
【００１０】外ケーシング上部分２の外側の外ケーシン
グ下部分３の部分に、複数の穴６を有する管壁が設けら
れ、それと同様に外ケーシング下部分３を形成する管に
溶接された（溶接継ぎ目７）蓋４に複数の穴が設けられ
ている。管３並びに蓋４には目的にかなった典型の複数
の穴６が配列されている。管３において複数の穴は、縦
方向に互いに間隔をおく二列を形成し、管の周方向の列
において複数の穴は一様な間隔をおいている。下の管端
の近くの列は、水平方向の直径が管端の面内に位置し、
規則正しく穴の開いた周方向の縁を形成するように配列
されている。蓋４において穴６は同心的に配列され、こ
れらの穴の周囲には蓋の外周近くの円上に一様な距離を
互いにおいて多数の穴６が配列されている。
【００１１】上端から外ケーシング上部分２内に弁かご
８が挿入される。この弁かごは中央の貫通口２０を有す
る筒状足部８ａを備え、該足部の外径は平滑な部分２ａ
の外ケーシング上部分２の内径に相応し、足部の上方内
周は貫通口２０を取り巻く弁座８ｂを形成する。足部８
ａの外周にパッキングリング１０を収容する周方向溝９
が設けられており、該パッキングリングは外側に開いた
溝９の壁と外ケーシング上部分２の部分２ａの内壁の間
に圧縮されて嵌まりこんでいる。その下方の正面に弁か
ご８が外ケーシング下部分３の上に置かれる。内縁と外
縁の間で上方へ弁かご８の筒状部分８ｃの足部８ａにつ
ながっており、前記筒状部分の外径と内径は全長にわた
って一様になっている。弁かご８の筒状部分上端には蓋
１１が隙間無く付けられ、蓋の短い筒状部分１１ａの外
周は軽い圧力ばめで弁かご８の部分８ｃの内壁に接し、
また半径方向のフランジまたは底１１ｂの下側は弁かご
８の筒状部分８ａの上方前面に接している。弁かごの蓋
１１のフランジ１１ｂの外周面の下方縁は外ケーシング
上部分２の漏斗状広がり部２ｂの内面に接し、ここにお
いてフランジ１１ｂの上側は外ケーシングの半径方向フ
ランジ２ｃの下方の一定の寸法のところにある。
【００１２】弁かご８の筒状部分８ａには複数の穴１２
が設けられ、該穴は少なくとも穴６とほぼ等面積のもの
であり、各列内でほぼ等距離をおいて周方向に三列に配
列されている。このような穴は蓋１１の底またはフラン
ジ１１ｂに、部分１１ａの内側に二つの中心を同じくす
る列に、また部分１１ａの外側のフランジ部分に二つの
中心を同じくする列に同じ間隔をおいて配列されてお
り、ここにおいて部分１１ａの外側のフランジ部分の内
側列の穴が弁かご８の筒状部分８ｃの上方正面により部
分的に覆われても問題は生じない。
【００１３】弁かご８により閉じられる室１３内に、玉
の形を有し、その下端の位置が弁座８ｂによって定めら
れ、その上端の位置が弁かご８の蓋１１の底１１ｂによ
って定められる、開閉機構としての浮上可能な弁体(Ven
tilglied) １４がある。
【００１４】通常、外ケーシング２，３は蓋４を有する
外ケーシング２，３と、錆びない金属製の蓋１１を有す
る弁かご８からなる。しかし、金属の代わりに合成樹脂
を用いることも不可能ではない。弁体１４は、弁体が空
気により取り巻かれるとき弁座の上に弁体１４が座し、
しかし、弁体が一定量の下方に向かう水により取り巻か
れるとき弁体１４が弁座８ｂから取り去られることを保
証する。
【００１５】本発明に係る排水装置はコンテナーに付け
られ、コンテナー内に水がないとき、弁体１４は弁座８
ｂの上に座している。輪郭線および支持圧力がコンテナ
ー内側空間とコンテナーの周囲を互いに遮断し、ともか
くコンテナーが密封されているとき、空気調和の可能性
(Klimatisierbarkeit)は損なわれない。コンテナー内に
水滴が形成され出すと、水滴は外ケーシング２，３に達
し、密封リング１０の上にたまり、同時に弁かご８によ
り閉じられた内室１３と弁かごと外ケーシングの間の環
状空間に分配される。流体の流入が増大すると、弁体１
４を弁座８ｂの上に保持する保持圧(Auflagedruck)が減
少し、保持領域を取り巻く水がパッキングの様に働くの
で、問題は生じない。
【００１６】しかし、装置の所定の領域における水位が
一定値に達すると、弁体１４は浮力により弁座８ｂから
取り去られ、堰き止められていた水は、出口水位(Ausga
ngszustand) に達するまで、即ち弁体１４が弁座８ｂ上
に座るまで外へ流出する。
【００１７】この装置は簡単な方法で簡単な部分から構
成され、取り付けられるもので、製造コストおよび取り
付けコストが少ない。この装置は摩耗部分を何ら持って
いないも同然であり、また長い設置時間にわたり確実に
働く。この装置は強い水噴流を下方から導入することに
より、簡単に清掃することができる。付着した汚染物は
はぎ取られ、洗浄される。徹底的に清掃するために、弁
かご８が蓋１１および弁体１４と共に、上方へ外ケーシ
ングから引き抜くことによって取り去ることができる。
【００１８】複数の穴を備える蓋１１はコンテナーから
除かれるべき水をブリッジ８ａを介して弁室に到達さ
せ、しかし、ふるいよりも大きな汚染物は弁座８ｂと弁
体１４の共同作用の領域から遠ざけられる。それに対応
して下方のケーシング端部に設けられた穴６はコンテナ
ーから除かれるべき水の流出を可能にし、しかし、コン
テナーの周囲から弁座８ｂおよび弁体１４の共同作用の
領域に汚染物が入るのを妨げる。
【００１９】取り付けられた状態について本発明の主題
は特許請求されており、本質的には次のことを特徴とす
る。
【００２０】コンテナー底部に取り付け可能な外ケーシ
ング２，３はブリッジ８ａによって二室に細分されてお
り、一方の室はコンテナーの内側に結合され、他方の室
はコンテナーの周囲と結合されている。ブリッジは開口
２０を包囲し、弁体１４が開口を取り巻く弁座８ｂから
取り去られるとき開口は両室を互いに連絡する。弁体が
弁座の上に座ると両室は互いに分離され、室の内側空間
はコンテナーの周囲と連絡しない。弁体の移動はコンテ
ナーの内側空間と連絡する室の中の水位により制御され
る。
【００２１】この装置は自動的にコンテナーから排水す
る。本発明の特徴は具体的に特許請求の範囲に示されて
いる。
【００２２】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
長期間にわたり確実に働き、且つ簡単に製作、取り付け
が可能であり、コンテナーに取り付けられ、長い使用時
間にわたり、コンテナー内の水を自動的に排出するコン
テナーの自動排水装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の自動排水装置の中間縦断面図である。
【符号の説明】
１ コンテナー底部 ２ 外ケーシング上部分 ２ａ 平滑な管部分 ２ｂ 漏斗状に広がった管部分 ２ｃ 支持フランジ ３ 外ケーシング下部分（管） ４ 蓋 ５ 溶接継ぎ目 ６ 穴 ７ 溶接継ぎ目 ８ 弁かご ８ａ 弁かごの筒状足部（ブリッジ） ８ｂ 弁座 ８ｃ 弁かごの筒状部分 ９ 周方向溝 １０ パッキングリング １１ 蓋 １１ａ 蓋の筒状部分 １１ｂ フランジ １２ 穴 １３ 室 １４ 閉鎖機構（弁体）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−35415（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−16985（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭53−25926（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−128465（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭63−46777（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65D 88/00 - 90/64 F25D 3/00 F16T 1/00,1/22 F16K 24/00,31/18

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 開口した両端部を有する本質的に筒状の
    外ケーシング（２，３）を備え、該ケーシングは外ケー
    シング上部分（２）と外ケーシング下部分（３）からな
    り、外ケーシング上部分（２）は外ケーシング下部分
    （３）に比較して口径の大きな管であり、外ケーシング
    下部分（３）は外ケーシング上部分（２）の下端から外
    ケーシング上部分（２）内に挿入されており、外ケーシ
    ング下部分（３）の外壁は外ケーシング上部分（２）の
    内壁に隙間なく密接して両外ケーシング部分（２，３）
    は互いに堅固に結合されており、足部（８ａ）、該足部
    （８ａ）から上方に伸びる筒状部分（８ｃ）及び足部
    （８ａ）中央に開口する貫通口（２０）を備える弁かご
    （８）が外ケーシング上部分（２）の上方から外ケーシ
    ング上部分（２）内に挿入され、足部（８ａ）は外ケー
    シング下部分（３）の上端により支承され、且つ足部
    （８ａ）の周壁は隙間無く外ケーシング上部分（２）の
    内壁に密接しており、弁かご（８）内部には弁かご内に
    液体が溜まったときに浮上可能な弁体（１４）が貫通口
    （２０）の周囲の足部（８ａ）の領域に設けられた弁座
    （８ｂ）に座して配置されており、外ケーシング上部分
    （２）の内壁と前記筒状部分（８ｃ）の間に上方が開放
    された環状室が存在し、弁かご（８）の上方は蓋（１
    １）によって閉じられており、蓋（１１）及び筒状部分
    （８ｃ）には複数の貫通穴（１２）が形成され、弁体
    （１４）と弁座（８ｂ）の間に汚染物が入らないように
    構成されている貨物コンテナ用自動排水装置。
  2. 【請求項２】 外ケーシング下部分（３）の管周壁に複
    数の穴（６）が形成されていることを特徴とする請求項
    １に記載の貨物コンテナ用自動排水装置。
  3. 【請求項３】 外ケーシング下部分（３）の下端がプレ
    ート（４）により閉じられていることを特徴とする請求
    項１に記載の貨物コンテナ用自動排水装置。
  4. 【請求項４】 プレート（４）に複数の穴が開けられて
    いることを特徴とする請求項３に記載の貨物コンテナ用
    自動排水装置。
  5. 【請求項５】 プレート（４）が外ケーシング下部分
    （３）の下端に堅固に付けられていること特徴とする請
    求項３に記載の貨物コンテナ用自動排水装置。
  6. 【請求項６】 外ケーシング上部分（２）がその上方に
    漏斗状に外方に広がった漏斗状広がり部（２ｂ）を有す
    ることを特徴とする請求項１乃至５の何れか一項に記載
    の貨物コンテナ用自動排水装置。
  7. 【請求項７】 蓋（１１）は筒状部分（１１ａ）を備
    え、この筒状部分（１１ａ）の周壁は弁かごの内壁に密
    接し、蓋（１１）のフランジ部分（１１ｂ）の縁は外ケ
    ーシング上部分（２）の漏斗状広がり部（２ｂ）の内壁
    に密接することを特徴とする請求項６に記載の貨物コン
    テナ用自動排水装置。
  8. 【請求項８】 弁かご（８）の足部（８ａ）の外周壁に
    沿って環状溝（９）が設けられ、該環状溝（９）内に外
    ケーシング（２，３）の内壁に密接する環状パッキング
    （１０）が収容されていることを特徴とする請求項１乃
    至７の何れか一項に記載の貨物コンテナ用自動排水装
    置。
  9. 【請求項９】 外ケーシング上部分（２）の上端は支持
    フランジを備えることを特徴とする請求項１乃至８の何
    れか一項に記載の貨物コンテナ用自動排水装置。
JP04835392A 1991-03-08 1992-03-05 貨物コンテナー用自動排水装置 Expired - Fee Related JP3353908B2 (ja)

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