JP3353901B2 - 高内部相転換エマルジョンにより処理された清掃物品 - Google Patents

高内部相転換エマルジョンにより処理された清掃物品

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Description

【発明の詳細な説明】 関連出願の相互参照 本出願は、L.N.Mackyらにより1996年4月30日に出願
された同時係属中の合衆国特許出願第08/640,268号の一
部継続出願である。
発明の技術分野 本発明は、使用されるまでは乾いているが、使用中に
湿った状態になるワイプ(wipe)として有用な物品に関
する。本出願は、具体的には、連続リピド外部相及び極
性内部相を有する高内部相転換エマルジョン(high int
ernal phase inverse emulsion)により処理されたキャ
リヤを含む、湿潤様清浄ワイプ(wet−like cleaning w
ipe)に関する。本発明のワイプは、硬い表面の清浄及
びベビーワイプのような体の洗浄のためのもの、特に、
肛門周辺の固形物除去のためのものを含む多様な適用に
おいて有用である。
発明の背景 皮膚を洗浄することは、常に容易に解決されるとは限
らない体の衛生問題である。もちろん、石鹸及び水で洗
う通常の手順は十分に機能するが、それらを入手できな
いこと又は使用することが不便なことがときどきある。
例えば、排便後に肛門周辺を洗浄するために、石鹸と水
を用ることができるが、そのような手順は、非常にやっ
かいでもある。従って、開発途上国においては、乾燥テ
ィッシュ製品が、最も普通に用いられる排便後の肛門洗
浄製品である。これらの、乾燥ティッシュ製品は、通
常、「トイレットティッシュ」又は「トイレットペーパ
ー」と呼ばれている。
肛門周辺の皮膚は、ひだ及びしわ(溝)の存在によ
り、また、肛門周辺区域を洗浄することを最も困難な解
剖学的領域にする毛包により特徴づけられている。排便
中、便排出物が肛門を通り排出され、硬く集積する傾向
にあり、毛の基部周辺及び皮膚表面の溝内の様な場所に
到達する。便排出物は、空気にさらされると又はティッ
シュペーパーのような吸収性洗浄手段と接触すると脱水
するので、皮膚及び毛へより強く固着し、従って、残留
する脱水された固形物を後に除去することをより困難に
する。
肛門領域から便排出物を除去することができないと、
体の衛生に有害な影響を有し得る。排便後洗浄をした後
に皮膚上に残留する便排出物は、バクテリア及びウイル
ス含有量が高く、悪臭を放ち、一般的に脱水されてい
る。これらの特徴は、肛門周辺疾患及び体の不快(例え
ば、かゆみ、炎症、摩擦刺激等)の可能性を高める。さ
らに、残留便排出物は、下着を汚し、不快な臭いを肛門
区域から発生させる。従って、不適切な肛門周辺洗浄に
より魅力のないものがもたらされることは明らかであ
る。
肛門かゆみ、痔、裂肛、陰窩炎等のような肛門疾患を
患う人にとって、適切な肛門周辺洗浄の重要性は、意義
深いものである。肛門周辺疾患は、通常、皮膚の開口部
であって、残留便排出物中のバクテリア及びウイルスが
容易にそこを通って進入し得るものにより特徴づけられ
る。従って、肛門疾患に悩まされる人々は、排便後、高
い程度の肛門周辺洗浄を達成しなければならず、さもな
ければ、その人の疾患が、皮膚上に残留するバクテリア
及びウイルスにより悪化し得る危険を冒さなければなら
ない。
同時に、肛門疾患を患っている人は、不十分な排便後
洗浄により、満足なレベルにまで固形物を除去すること
が困難であるという、より重大な結果に直面する。肛門
疾患は、その周辺区域を極めて敏感にし、通常の拭く圧
力でこの区域を拭くことにより便排出物を除去しようと
しても痛みが生じ、皮膚はさらに刺激され得る。拭く圧
力を高めることにより固形物除去を高めようとすると、
強烈な痛みをもたらす。反対に、拭く圧力を低めること
により不快を最小限にしようとすると、皮膚上に残され
る残留便排出物の量が増加する。
肛門清浄に用いられる従来のトイレットティッシュ製
品は、本質的に乾燥し、低密度のティッシュペーパーで
あり、肛門周辺皮膚から便排出物を除去するために専ら
機械的プロセスに依存するものである。これらの従来の
製品は、典型的には、約1psi(7キロパスカル)の圧力
により肛門周辺皮膚を拭い、基本的には、便排出物を皮
膚から擦り又は削り落とす。始めの2、3拭きの後は、
固形物層の上方部分は除去される。拭くプロセスは便排
出物内に存在する固形物−固形物凝集力に打ち勝つこと
ができるからである。それにより、固形物層自体内に解
裂が入り、便層の上方部分が除去され、固形物の下方部
分が肛門周辺皮膚に固着して残る。
従来のティッシュ製品は、吸収性であり、連続するワ
イプ毎に便排出物が増々脱水され、それを肛門周辺皮膚
及び毛により強く接着させ、その除去を極端に困難にす
る。肛門周辺皮膚に対してトイレットティッシュを強力
に押しつけると、便排出物はより多く除去されるが、そ
れは、肛門疾患を患う人々にとって、強烈な痛みを伴
い、正常な肛門周辺皮膚さえも擦過し、刺激、炎症、痛
み、出血及び感染を潜在的に引き起こす。
肛門周辺清浄を改良するために、ディスペンサ内に保
持されるものであり、典型的には湿潤溶液の容器内に浸
漬されたワイプが開発されている。そのような製品の例
には、腸運動の後の赤ん坊を清浄するために度々用いら
れるワイプであって、前記湿潤溶液内に皮膚を滑らかに
するための他の添加物を有し得るものが含まれる。これ
らのワイプは、恒久的湿潤強さを有するので、水に流し
得ない。また、これらの従来のワイプは、湿り過ぎてい
るため、皮膚を乾燥させることができず、「冷たい」感
触を有する傾向にある。各ワイプについての水分含有量
が一貫しないこともある。
湿らせ得る乾燥ティッシュ製品も、肛門周辺清浄に用
いられてきた。これらの湿らせ得るティッシュ製品は、
通常、一時的な湿潤強度を有するので、水に流すことが
できる。しかしながら、これらの製品の使用者は、別
途、ティッシュを湿らさなければならず、不便なことが
ある。そのように製品について、所望の水分レベルを得
ることも困難である。また、そのような製品の一時的な
湿潤強度は典型的には不適当であり、改良の必要があ
る。
即ち、清浄のための、具体的には、体清浄のための製
品であって、(1)湿潤溶液の一貫したレベルを有し、
(2)流し得るように、適当な一時的な湿潤強度を有
し、(3)有効な清浄を提供するための適切で一貫した
水分レベルを有し、及び(4)清浄目的に使用されるま
では本質的に乾燥したままでいるものを提供することが
望ましい。
発明の概要 本発明は、洗浄に有用な物品に関し、具体的には、硬
い表面の清浄のために特に有用であって、ベビーワイプ
のような体を洗浄する際に、具体的には、肛門周辺固形
物の除去のための湿潤様洗浄ワイプに関する。
これらの物品は、 a.キャリヤ、並びに b.前記キャリヤに適用されたエマルジョンであって、 (1)約30℃又はそれ以上の融点を有するろう状リピ
ド物質を含有する連続凝固化外部リピド相を約2ないし
約60%、 (2)前記外部リピド相中に分散された内部極性相を
約39ないし約97%、 (3)前記外部リピド相が流体状態にある場合、前記
エマルジョンを形成することができる非シリコン含有乳
化剤であって、前記乳化剤が55℃における粘度が約500
センチポアズよりも大きいものを有効量、及び (4)場合に応じて、好ましくは、前記第1の乳化剤
よりも低い粘度を有する第2の乳化剤 を含むものであるエマルジョン を含む。
本発明は、これらの物品を製造するためのプロセスに
も関する。
このプロセスは、 A.(1)約30℃又はそれ以上の融点を有するろう状リピ
ド物質を含有する連続外部リピド相を約2ないし約60
%、 (2)前記外部リピド相中に分散された内部極性相を
約39ないし約97%、 (3)前記外部リピド相中が流体状態にある場合、前
記エマルジョンを形成することができる非シリコン含有
乳化剤であって、前記乳化剤が55℃における粘度が約50
0センチポアズよりも大きいものを有効量、及び (4)場合に応じて、好ましくは、前記第1の乳化剤
よりも低い粘度を有する第2の乳化剤 を含有するエマルジョンを形成する工程、 B.前記外部リピド相が流体又はプラスチックコンシステ
ンシーを有するために十分に高い温度において、前記エ
マルジョンをキャリヤに適用する工程、並びに C.前記適用した乳剤を、前記外部リピド相が凝固するよ
うな十分に低い温度に冷却する工程 を含む。
これらの物品は、特に、肛門周辺固形物を除去するた
めに用いられる湿潤様洗浄ワイプの形態にある場合、又
はベビーワイプとして用いられる場合、従来の清浄製品
を上回る有意な利点を多く有する。これらの物品は、使
用中に内部極性相(例えば、及び好ましくは、水/水溶
液)を有意な量放出し、快適で、より有効な清浄を供す
る。エマルジョンの連続リピド相は十分にもろく、低い
剪断変形(例えば、皮膚を拭いている間)により、この
内部極性相を容易に放出できるが、十分に堅く、過酷な
処理中に極性相が時期尚早に放出されることを防止す
る。これらの物品の連続リピド相は、貯蔵中十分に安定
でもあり、内部極性相の有意な蒸発を防止する。これら
の物品の通常の張力及び流され得る(flushability)性
質は、本発明の高内部相転換エマルジョンにより処理さ
れる場合、悪影響を受けない。その結果、これらの物品
の使用者は、その使用者の通常の清浄習慣を変える必要
なく、快適で、有効な湿潤清浄が得られる。
出願人らは、高内部相エマルジョンを処方する際、比
較的高粘度の、非シリコン含有乳化剤を使用することに
より、他の乳化剤を上回る利点が得られることを見出し
た。これらの乳化剤は、低粘度乳化剤、さらには、1995
年4月27日にL.Mackeyにより出願された同時係属中合衆
国特許出願番号08/430,061号(ケース5653)に記載され
るシリコン含有乳化剤よりも、特に、高剪断変形条件に
さらされた後に、より優れた内部相保持を提供する。こ
のことは、高剪断分散を用いてエマルジョンをキャリヤ
に好ましく適用できる点で有利である。
本発明の物品は、肛門周辺清浄の他に、水のような極
性流体、さらには、極性流体中に溶解又は分散し得る添
加剤の配達を必要とする他の多くの適用において利用し
得る。そのような適用には、ベビーワイプのような体洗
浄のためのワイプ、床、カウンタートップ、シンク、バ
スタブ、トイレ等用の硬質表面クリーナーとして、さら
には、極性溶解性又は分散可能な抗微生物又は薬学的活
性剤の配達のためのものが含まれる。本発明の物品は、
多様な機能も奏することができる。例えば、キャリヤに
適用された高内部相転換エマルジョンは、本発明の物品
が、家具、靴、自動車等のような品物に用いられる際、
清浄及びろう掛けの利益を同時に提供するように処方す
ることができる。
図面の簡単な説明 図1は、ペーパーウエブ(paper web)のようなキャ
リヤに本発明の高内部相転換エマルジョンを適用するた
めのスプレーシステムを説明する概略図である。
図2は、可撓輪転グラビアコーティング(flexible r
otogravure coating)によりペーパーウエブのようなキ
ャリヤに本発明の高内部相転換エマルジョンを適用する
ためのシステムを説明する概略図である。
発明の詳細な説明 本明細書において、「含む(有する、含有する)」と
の用語は、本発明を実施するに当たり、多様な構成要
素、成分又は工程が併せて用いられ得ることを意味す
る。従って、「含む(有する、含有する)」との用語
は、より制限的な用語である「から本質的になる」及び
「からなる」を包含している。
本明細書において、「洗浄剤」、「洗浄性界面活性
剤」及び「洗浄剤界面活性剤」との用語は、入れ替えて
用いられ、水の表面張力を低減させるいずれもの物質、
特に、油−水界面に集中する界面活性剤、乳化作用を奏
するいずれもの物質、よって、固形物を除去することを
助けるいずれもの物質をいう。
本明細書において、「極性」との用語は、双極子モー
メントを有する分子を意味し、即ち、プラス及びマイナ
スの電荷が同一空間を占める非極性分子に対して、これ
らの電荷が恒久的に分離している分子を意味する。「極
性流体」は、1又はそれ以上の極性成分を有し得る。
本明細書において用いられる「基体」及び「層」との
用語は、本発明のキャリヤを説明するために用いられる
場合、その主寸法がX−Y、即ち、その長さ及び幅に沿
う要素をいう。基体及び層との用語は、必ずしも、物質
の単一の基体/層、又はシートに限定されるものではな
い。従って、基体又は層には、必須のタイプの物質の数
枚のシート又はウエブの積層体又は組合せが含まれ得
る。従って、「基体」との用語には、「複数の基体」が
含まれ、「層」との用語には、「複数の層」及び「積層
された」との用語が含まれる。
本明細書で用いられる全ての百分率、比及び割合は、
別段の断りがない限り、重量によるものである。
A. 高内部相転換エマルジョンのためのキャリア 本発明において有用なキャリヤは、各種の形態であり
得る。キャリヤは、単一の基体又は複数の基体を有し得
る。もちろん、物品の所望の末端使用者により、用いら
れるべき具体的キャリヤが影響を及ぼされる。
本明細書において用いられる「キャリヤ」との用語に
は、織材料、不織材料、発泡体、スポンジ、中入れ綿、
ボール、パフ、フィルム等が含まれる。本発明において
用いるために特に好ましい基体は、不織タイプである。
これらの不織基体には、適当な基本重量、キャリパ(厚
さ)、吸収及び強度特性を有するいずれもの従来製造さ
れた不織シート又はウエブが含まれ得る。不織基体は、
繊維又はフィラメントが、「エアー−レイイング(air
−laying)」若しくはある種の「ウエット−レイイング
(wet−laying)」プロセスにおけるようにランダムに
分配された、又はある種の「ウエット−レイイング」若
しくは「カーディング(carding)」プロセスにおける
ようにある程度の配向性を有して分配された、ウエブ構
造を有する結合繊維質製品又はフィラメント質製品とし
て一般的に定義され得る。そのような不織基体の繊維又
はフィラメントは、天然の(例えば、木材パルプ、ウー
ル、シルク、ジュート、ヘンプ、綿、麻、サイザル若し
くはカラムシ繊維)、又は合成の(例えば、レーヨン、
セルロースエステル、ポリビニル誘導体、ポリオレフィ
ン、ポリアミド若しくはポリエステル)であり得、ポリ
マーバインダー樹脂により一緒に結合され得る。好適な
商業的に入手可能な不織基体の例には、DuPontによりSo
ntaraの商品名で、及びJames River社によりPolyweb
の商品名で販売されているものが含まれる。
コスト、製造の容易性及び物品処理性(例えば、流さ
れ得る性質)の理由から、本発明のワイプにおいて用い
られる好ましいタイプの不織基体には、木材パルプ繊維
から製造されるもの、即ちペーパーウエブが含まれる。
指摘したように、ペーパーウエブは、エアー−レイイン
グ又はウエット−レイイング技術のいずれかにより製造
することができる。Air Tex SC130のようなエアー−
レイド(air−laid)されたペーパーウエブは、James R
iver社から商業的に入手可能である。
より便利には、ペーパーウエブは、ウエット−レイイ
ング手順により製造される。そのような手順において、
ウエブは、水性製紙完成紙料を形成し、この完成紙料を
長網(Fourdrinier wire)のような有孔表面上に沈積さ
せ、次いで、例えば、重力により、圧縮を伴って又は伴
わずに真空補助乾燥により及び/又は蒸発により完成紙
料から水を除去し、もって、所望の繊維コンシステンシ
ーのペーパーウエブを形成することにより製造される。
多くの場合、特に望ましい強度、触感、嵩、外観、吸収
性等を有する紙基体を形成するために、製紙装置は、脱
水が進むと製紙完成紙料のスラリー内の繊維を再配列さ
せるように設定されている。
本発明の物品のための好ましいペーパーウエブ基体を
形成するために用いられる製紙完成紙料は、製紙用繊維
(即ち、紙パルプ)の水性スラリーを本質的に含有し、
湿潤紙力増強用樹脂、界面活性剤、pH制御剤、柔軟添加
剤、剥離剤等のような各種の化学物質を場合に応じて含
有し得る。全ての変形体にある木材パルプを用いて製紙
用完成材料を形成することができる。本発明において有
用な木材パルプには、亜硫酸塩及び硫酸塩パルプ、さら
には機械的、熱−機械的及び化学−熱−機械的パルプが
含まれ、これらは全て、製紙技術の当業者に周知であ
る。落葉樹又は針葉樹の両者由来のパルプを用い得る。
本発明のワイプのための好ましいペーパーウエブ基体を
形成するために用いられる製紙用完成紙料には、好まし
くは、北方針葉樹由来のクラフトパルプ(Kraft pulp)
が含まれる。
多くの製紙プロセスが開発され、これらは、特に有用
な又は望ましい繊維構造を有するペーパーウエブを形成
する製紙装置を用いるものである。そのような構造は、
高められた嵩、吸収性及び強度のようなペーパーウエブ
の特徴を付与するために寄与し得る。そのようなプロセ
スの1つは、製紙プロセスにおいて捺印織物(imprinti
ng fabric)を用い、このプロセスは、得られるペーパ
ーウエブに高密度ゾーン及び低密度ゾーンの折れパター
ンを付与するために寄与する。このタイプのプロセス及
びこのプロセスを実施するための製紙装置は、1967年1
月31日に発行された合衆国特許第3,301,746号(Sanford
ら)に詳細に記載されており、この文献の記載は、引用
により本明細書に取り込まれる。
他の製紙プロセスでは、織物の平面を越えて上げられ
た型穴ナックル(impression knuckle)を有する完全乾
燥織物(throughdrying fabric)が用いられる。これら
の型穴は、完全乾燥シートに突出部を形成し、機械方向
に対して垂直方向に伸張するシートを提供する。このタ
イプのプロセスは、1995年10月18日に公開された欧州特
許公開公報第677,612A2号に記載されており、この文献
の記載は、引用により本明細書に取り込まれる。
特別の製紙装置を用いて実施される他の製紙プロセス
は、基体のネットワーク区域にわたり分散された複数の
「ドーム」により形成された、別個の、連続ネットワー
ク区域を有するペーパーウエブを提供するものである。
そのようなドームは、製紙プロセス中に形成される初期
ウエブを、湾曲要素表面内に複数の別個の、分離した湾
曲導管により形成されるパターン化されたネットワーク
表面を有する有孔湾曲要素(foraminous deflection me
mber)に圧縮することにより形成される。このタイプの
プロセス及びそのようなプロセスを実施するための装置
は、1985年7月16日に発行された合衆国特許第4,529,48
0号(Trokhan)、1987年1月20日に発行された合衆国特
許第4,637,859号(Trokhan)、1991年12月17日に発行さ
れた合衆国特許第5,073,235(Trokhan)に詳細に記載さ
れており、これらの文献の記載はすべて、引用により本
明細書に取り込まれる。積層複合紙基体を製造するため
に好適な他のタイプの製紙プロセス及びそれを実施する
ための装置は、1976年11月30日に発行された合衆国特許
第3,994,771号(Morganら)に記載されており、この文
献の記載は、引用により本明細書に取り込まれる。
好ましいペーパーウエブ基体は、一緒に積層し得る2
又はそれ以上の層を形成し得る。積層、及び積層製品に
複数の突出部を形成するためのエンボス化手順と組み合
わせて実施される積層は、1968年12月3日に発行された
合衆国特許第3,414,459号(Wells)に詳細に記載されて
おり、この記載は、引用により本明細書に取り込まれ
る。これらの紙基体は、好ましくは、約10g/m2と約65g/
m2との間の基体重量、約0.6g/cc以下の密度を有する。
より好ましくは、基体重量は、約40g/m2以下であり、密
度は、約0.3g/cc以下であろう。最も好ましくは、密度
は、約0.04g/ccと約0.2g/ccとの間であろう。ティッシ
ュペーパーの密度の測定方法を記載する、1991年10月22
日に発行された合衆国特許第5,059,282号(Ampulski
ら)の第13欄、第61行〜第67行を参照されたい。(別段
の断りがない限り、ペーパーウエブ基体に関連する全て
の量及び重量は、乾燥ベースに基づくものである。) これらのペーパーウエブ基体を製造するために用いる
製紙完成紙料には、製紙繊維に追加して、それに添加さ
れ得る他の成分又は材料を含むことができ、それは当技
術において既知であるか又は後に明らかになるであろ
う。望ましい添加物のタイプは、意図されるティッシュ
シートの特定の最終用途に依存するであろう。例えば、
トイレットペーパー、ペーパータオル、フェイシャルテ
ィッシュ、ベビーワイプ及び他の同様の製品のようなワ
イプ製品において、高い湿潤強度は、望ましい特性であ
る。従って、「湿潤強度」樹脂として当技術に既知の化
学物質を製紙完成紙料へ添加することが度々望ましい。
紙技術において用いられる湿潤紙力増強用樹脂のタイ
プについての一般的な論文は、TAPPIモノグラフシリー
ズNo.29、紙及び板紙の湿潤強度、パルプ及び紙産業の
技術協会(New York,1965)に見出すことができる。最
も有用な湿潤紙力増強用樹脂は、一般的には、その特性
がカチオン性のものであった。恒久的な湿潤強度発生の
ために、ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂が、特に
有用であると見出された湿潤紙力増強用樹脂の好適なタ
イプである。そのような樹脂の好適なタイプは、1972年
10月24日に発行された合衆国特許第3,700,623号(Kei
m)、1973年11月13日に発行された合衆国特許第3,772,0
76号(Keim)に記載されており、両者の記載は引用によ
り本明細書に取り込まれる。有用なポリアミド−エピク
ロロヒドリン樹脂の1つの商業的供給源は、デルウエア
州、WilmingtonのHercules社であり、そのような樹脂は
Kymene 557Hの標章の元に販売されている。
ポリアクリルアミド樹脂も、湿潤紙力増強用樹脂とし
て有用であることが見出されてきている。これらの樹脂
は、1971年1月19日に発行された合衆国特許第3,556,93
2号(Cosciaら)及び1971年1月19日に発行された合衆
国特許第3,556,933号(Williamsら)に記載されれお
り、両者の記載は、引用により本明細書に取り込まれ
る。ポリアミド樹脂の1つの商業的供給源は、コネチカ
ット州、StamfordのAmerican Cyanamido社であり、Pare
z 631NCの標章の元にそのような樹脂の1種を販売して
いる。
湿潤紙力増強用樹脂としての用途が見出される。さら
に他の水溶性カチオン性樹脂は、尿素−ホルムアルデヒ
ド樹脂及びメラミン−ホルムアルデヒド樹脂である。こ
れらの多官能性樹脂に、より共通する官能性基は、アミ
ノ基及び窒素に結合するメチロール基のような窒素含有
基である。ポリエチレンイミン系樹脂も本発明において
有用であり得る。さらに、Caldas 10(Japan Carlitに
より製造される)、CoBond 1000(National Starch and
Chemical社により製造される)、及びParez 750(Amer
ican Cyanamido社により販売される)のような一時的な
湿潤紙力増強用樹脂を本発明において用い得る。上述し
た湿潤紙力増強用樹脂及び一時的な湿潤紙力増強用樹脂
のような化学的化合物をパルプ完成紙料に添加すること
は、任意であり、本発明の実施のために必要ではないこ
とが理解されるべきである。
湿潤紙力増強用添加剤に追加して、当技術に既知の、
ある種の乾燥強度添加剤及びリント制御添加剤を製紙繊
維に含有させることも望ましい。これに関して、デンプ
ン結合剤が特に好適であることが見出されてきている。
紙基体のリンティング(linting)を低下させることに
追加して、低レベルのデンプン結合剤は、高レベルのデ
ンプンの添加からもたらされ得る堅さを付与することな
く常態引張強度の穏やかな改良も付与する。典型的に
は、デンプン結合剤は、紙基体の重量の約0.01ないし約
2%、好ましくは約0.1ないし約1%のレベルに保持さ
れる量含まれる。
一般的には、これらのペーパーウエブ基体のために好
適なデンプン結合剤は、水可溶性及び親水性により特徴
づけられる。好適なデンプン結合剤の範囲を限定するこ
とを意図するものではないが、代表的なデンプン材料に
は、コーンスターチ及びジャガイモデンプンが含まれ、
アミオカデンプンとして工業的に既知のろう状コーンス
ターチが特に好ましい。アミオカデンプンは、それが完
全にアミロペクチンである一方で、通常のコーンスター
チは、アミロペクチン及びアミロースの両者を含有する
点で通常のコーンスターチとは異なる。アミオカデンプ
ンの各種のユニークな特性は、「アミオカ−ろう状コー
ン由来デンプン」、H.H.Schopmeyer,Food Industries,1
945年12月、pp.106−108(Vol.Pp.1476−1478)にさら
に記載されている。
デンプン結合剤は、顆粒の形態であっても分散された
形態であってもよく、顆粒の形態が特に好ましい。デン
プン結合剤は、好ましくは、顆粒を膨潤させるために十
分に加熱される。より好ましくは、デンプン顆粒は、加
熱(cooking)等によりそのデンプン顆粒の分散直前の
点にまで膨潤される。そのような高く膨潤されたデンプ
ン顆粒は、「完全に加熱された」と呼ばれるであろう。
一般的な分散のための条件は、デンプン顆粒のサイズ、
顆粒の結晶度の程度及び存在するアミロースの量に応じ
て変化し得る。例えば、完全に加熱されたアミオカデン
プンは、約4%のコンシステンシーのデンプン顆粒の水
性スラリーを約190゜F(約88℃)で約30分から約40分の
間加熱することにより調製することができる。他の用い
得るデンプン結合剤の例には、修飾され、アミノ基及び
窒素に結合したメチロール基を含む窒素含有基を有す
る、National Starch and Chemical社(ニュージャージ
ー州、Bridgewater)から入手可能な、湿潤及び/又は
常態強度を高めるためにパルプ完成紙料添加剤として先
に用いられたものが含まれる。
本発明のキャリヤは、1又はそれ以上の疎極性(pola
rphobic)(好ましくは疎水性)区域も有し得る。キャ
リヤが1又はそれ以上の疎水性区域を有する好ましい態
様において、それらの区域は、1)撥水剤化合物により
(上述した)親水性基体を処理する、又は2)別個の層
として、薄い疎水性フィルム又は疎水性繊維の層のよう
な疎水性材料を用いる、のいずれかにより創製させるこ
とができる。そのような物品の好ましいデザインは、キ
ャリヤの手触り又は柔らかさに悪影響を及ぼさない耐久
性疎水性区域であろう。疎水性区域及び任意の基体を含
むエマルジョン処理されたキャリヤは、1996年12月5日
に出願されたGordonらによる同時係属中の合衆国特許出
願番号08/759,546号(P&G Case 6081R)に記載されて
おり、この文献の記載は、引用により本明細書に取り込
まれる。
基体の処理により疎水区域を形成する場合、疎水性材
料は、伝統的スプレー、塗布又は印刷技術により基体に
適用され、次いで、熱及び/又は紫外線源により硬化さ
れる。(疎水性材料による表面処理は、1995年3月31日
に出願されたWilliam R.Ouelletteらによる同時係属中
の合衆国特許出願番号08/442,935号(Case 5337R2)に
記載されており、この文献の記載は、引用により本明細
書に取り込まれる。)得られたキャリヤは、少なくとも
1の疎水性表面を有する。
不織布のような基体上に沈積させることのできる多く
の疎水性材料は、当技術に既知であり、本発明において
有用である。好ましい例には、Syl−Off 7048として入
手可能な架橋剤10重量部が添加された100部のSylOff 76
77として、ミシガン州、MidlandのDow Corningから入手
可能なシリコン材料が含まれる。他の好適な表面処理
は、NY州、WaterfordのGeneral Electric社、シリコン
製品部からシリコンUV 9300及びUV 9380C−1Dの名称の
下に商業的に入手可能な2つのシリコンをそれぞれ100
重量部及び2.5重量部の割合に有する混合物を含有するU
V硬化性シリコンの塗布である。他の好適な材料には、
フルオロポリマー(例えば、TEFLON の商品名で商業的
に入手可能なポリテトラフルオロロエチレン(PTFE))
及びクロロフルオロポリマーのようなフッ化材料が含ま
れるが、これらに限定されるものではない。疎水性材料
として好適であることが証明され得る他の材料には、ワ
セリン(Petrolatum)、ラテックス、パラフィン等があ
るが、シリコン材料が好ましい。他には、The Manufact
uring Confectioner Publishing社、McCutcheon's Divi
sion,McCutcheon's 2巻:機能性材料1995に列記され
る市販の撥水剤のいずれもが含まれ(前記文献の記載
は、引用により本明細書に取り込まれる)、これらのう
ち、Akzo Nobel Chemicals社から入手可能なGrapHsize
及びNorman,Fox & Co.から入手可能なNorgard 10−T
が好ましい。疎水性化合物の必要な添加レベルは、基体
に依存するであろうが、一般的には、基体層の乾燥基本
重量の約1%から約10%の間の含浸量の範囲内に入るで
あろう。
繊維の疎水性フィルム又は層を形成するための押し出
し得るいずれもの樹脂を用いて、任意の疎水性区域を備
えるための繊維の薄いフィルム又は層を取り込むことが
できる。疎水性フィルム/繊維を形成するために有用な
樹脂には、ポリエチレン又はポリプロピレンのようなポ
リオレフィン、ポリアクリル酸(polyacrylic)、ポリ
アミド、ポリスチレン、ポリウレタン等が含まれるが、
これらに限定されるものではない。最も好ましいもの
は、ポリオレフィン、好ましくはポリエチレン又はポリ
プロピレン由来のフィルム(好ましい)又は繊維であ
る。フィルム又は繊維は、平坦シート疎水性層として用
いることができ、場合に応じて、接着剤、温度結合又は
圧力結合により基体に結合させることができる。
より良く清浄することができるようにワイプ物品が可
撓性である必要性故に、疎水性の薄いフィルムをより可
撓にするように機械的に処理することが望ましい。リン
グ−ローリング(ring−rolling)は、フィルムをより
可撓性にする一つのオプションである。この技術は、例
えば、Weberらの合衆国特許第5,167,897号及びCurroら
の合衆国特許第5,366,782号に詳細に記載されており、
両者の記載は、引用により本明細書に取り込まれる。可
撓性にするための代わりの手段は、疎水性構造弾性様フ
ィルム(SELF)ウエブを用いることである。構造弾性様
フィルムウエブは、添加した弾性材料を使用することな
く伸張方向に弾性様の挙動を示す延伸性材料である。SE
LFウエブ及び「SELF化された」フィルムを得る技術は、
1994年2月24日にD.Roeらにより出願された、「複数ゾ
ーン構造弾性様フィルムウエブ延伸可能ウエスト機構を
有する吸収性物品」との名称の、同時係属中の、共通に
譲渡された合衆国特許出願番号第08/203,456号に記載さ
れており、この記載は、引用により本明細書に取り込ま
れる。さらに、微細開口フィルムは、穏和な圧力に対し
て疎水性障壁を維持しつつ可撓性を可能にする。
好ましい物品は、任意の疎水性区域が、キャリヤの一
面若しくは両面(好ましくは一面)の全体若しくは部分
(好ましくは全体)に適用された架橋シリコン化合物、
又はリングロールされた若しくはSELF化されたポリエチ
レンのような機械的に処理された薄いポリマーフィルム
のいずれかであるものである。
B. 高内部相転換エマルジョンの組成 本発明の物品は、キャリヤに適用されたエマルジョン
を含む。このエマルジョンは、(1)連続固化外部リピ
ド相、(2)前記外部リピド相中に分散された内部極性
相、及び(3)前記外部リピド相が流体であるとき、エ
マルジョンを形成する、55℃において少なくとも約500
センチポアズの粘度を有する非シリコン含有乳化剤を含
む。内部極性相は高レベルの極性物質を含有するので、
この乳剤は、典型的には、「高内部相転換エマルジョ
ン」と呼ばれる。高内部相転換エマルジョンは、例え
ば、皮膚又は他の表面を拭くような、使用中に低い剪断
にさらされたとき、内部極性相を解放するように崩壊す
る。
1.外部リピド相 連続(外部)固化リピド相は、本発明の高内部相転換
エマルジョンのための必須の安定化構造を提供する。具
体的には、この連続リピド相は、過酷な加工中のような
物品の使用前に、分散された内部極性相が時期尚早に解
放されることから保護するものである。
連続リピド相は、本発明のエマルジョンの約2ないし
約60%含まれ得る。好ましくは、この連続リピド相は、
本発明のエマルジョンの約5ないし約30%を含まれるで
あろう。最も好ましくは、このリピド相は、本発明のエ
マルジョンの約6ないし約15%含まれるであろう。
この連続リピド相の主要な成分は、ろう状リピド物質
である。このリピド物質は、約30℃又はそれ以上の融
点、即ち、周囲の温度において固体であることにより特
徴づけられる。好ましくは、このリピド物質は、約50℃
又はそれ以上の融点を有する。典型的には、このリピド
物質は、約40℃ないし約80℃の範囲の、より典型的に
は、約60℃ないし約70℃の範囲の融点を有する。
このろう状リピド物質は、周囲の温度において固体で
あるが、高内部相転換エマルジョンがキャリヤ基体に適
用される温度において流体又はプラスチックである必要
もある。さらに、このリピド物質は、エマルジョンがキ
ャリヤ基体に適用される温度において流体又はプラスチ
ックであるが、本発明の物品の貯蔵中及び配布中に通常
直面する高められた温度(例えば、約50℃又はそれ以
上)において延長された期間、ある種の安定常態にもあ
るべきである(即ち、エマルジョン液滴の最少合着(mi
nimal coalescence))。このリピド物質は、物品使用
の剪断条件において十分にもろく、崩壊して、分散され
た内部極性相を解放する必要もある。これらのリピド物
質は、望ましくは、肛門清浄に用いられる湿潤様洗浄ワ
イプのような体のケアー製品において用いられる場合に
皮膚に対して良い感触を提供すべきでもある。
本発明の高内部相転換エマルジョンにおいて用いるた
めに好適なろう状リピド物質には、天然及び合成ろう、
さらにはろう状コンシステンシーを有する他の油溶性物
質が含まれる。本明細書において、「ろう」との用語
は、水のような極性液体に一般的には不溶性であり、周
囲の温度(例えば、約25℃)において非結晶又は微細結
晶固形物として存在する傾向がある有機混合物又は化合
物をいう。適切なろうには、多様なタイプの炭化水素、
さらにはある種の脂肪酸及び脂肪アルコールのエステル
が含まれる。それらは、天然資源(即ち、動物、野菜又
は鉱物)から入手することも、合成することもできる。
これらの多様なろうの混合物もまた用いることができ
る。
本発明において用い得るいくつかの代表的な動物及び
植物ろうには、みつろう、ブラジルロウヤシのろう、鯨
ろう、ラノリン、セラックろう、カンデリラ等が含まれ
る。特に好ましい動物及び植物ろうは、みつろう、ラノ
リン及びカンデリラである。本発明において用い得る鉱
物資源物由来の代表的なろうには、パラフィン、ワセリ
ン及び微結晶ろうのような石油に基づくろう、及びホワ
イトセレシンろう、イエローセレシンろう、ホワイトオ
ゾケライトろう等のような臭ろう(fossil wax)又は土
ろう(earth wax)が含まれる。特に好ましい鉱物ろう
は、ワセリン、微結晶ろう、イエローセレシンろう及び
ホワイトオゾケライトろうである。本発明において用い
得る代表的合成ろうには、ポリエチレンろう、「Halowa
x」のような塩素化ナフタレン、Fischer−Tropsch synt
hesisにより製造される炭化水素ろう等が含まれる。特
に好ましい合成ろうは、ポリエチレンろうである。
連続リピド相は、ろう状リピド物質の他に、より少量
の他の親油又はリピド混和性物質を含有することができ
る。これらの他の親油/リピド混和性材料は、典型的に
は、エマルジョンを安定化し、内部極性相損失を最小限
にし、又は皮膚へのエマルジョンの感覚的感触を改良す
る目的で含有される。連続リピド相において存在し得る
この系の好適な物質には、Findley193−336樹脂のよう
なホットメルト接着剤、セチルアルコール、ステアリル
アルコール及びセタリールアルコール(cetarylalcoho
l)のような長鎖アルコール、ステアリン酸アルミニウ
ムの様な水不溶性石ケン、ポリジメチルシロキサンの様
なシリコンポリマー、フェニルトリメチコン(phenyl t
rimethicone)のような疎水的に修飾されたシリコンポ
リマー等が含まれる。他の好適な親油性/リピド混和性
物質には、ポリオールポリエステルが含まれる。「ポリ
オールポリエステル」とは、少なくとも4個のエステル
基を有するポリオールを意味する。「ポリオール」と
は、少なくとも4個、好ましくは4ないし12個、最も好
ましくは6ないし8個のヒドロキシル基を含有する多価
アルコールを意味する。ポリオールには、単糖、二糖及
び三糖、糖アルコール並びに他の糖誘導体(例えば、ア
ルキルグリコシド)、ポリグリセロール(例えば、ジグ
リセロール及びトリグリセロール)、ペンタエリスリト
ール及びポリビニルアルコールが含まれる。好ましいポ
リオールには、キシロース、アラビノース、リボース、
キシリトール、エリスリトール、グルコース、メチルグ
ルコシド、マンノース、ガラクトース、フルクトース、
ソルビトール、マルトース、ラクトース、サッカロー
ス、ラフィノース及びマルトリオースが含まれる。サッ
カロースは、特に好ましいポリオールである。本発明に
おいて有用なポリオールポリエステルについて、ポリオ
ールのヒドロキシル基の全てがエステル化されている必
要はないが、二糖ポリエステルは、3個以下、より好ま
しくは2個以下の非エステル化ヒドロキシ基を有するべ
きである。典型的には、ポリオールのヒドロキシル基の
実質的に全て(例えば、少なくとも約85%)がエステル
化されている。サッカロースポリエステルの場合、典型
的には、ポリオールのヒドロキシル基の約7ないし8個
がエステル化されている。
「液体ポリオールポリエステル」とは、以下に説明す
る、約37℃又はそれ以下において流体コンシステンシー
を有する群のポリオールポリエステルを意味する。「固
形ポリオールポリエステル」とは、以下に説明する、約
37℃又はそれ以上においてプラスチック又は固形コンシ
ステンシーを有する群のポリオールポリエステルを意味
する。以下に説明するように、液体ポリオールポリエス
テル及び固形ポリオールポリエステルは、本発明のエマ
ルジョンにおいて、それぞれ緩和剤及び不動化剤として
成功裏に用い得る。固形ポリオールポリエステルは、皮
膚軟化剤機能を提供し得る場合もある。
2.内部極性相 本発明の高内部相転換エマルジョンの主要成分は、典
型的には、分散された内部極性相である。この極性相
は、解放された場合に多くの異なる利益を提供すること
ができる。例えば、好ましいものである肛門清浄のため
の湿潤様清浄ワイプにおいて、これらのワイプに第一の
洗浄作用を提供するのは、この解放された内部極性(好
ましくは、水)相である。他の製品において、この解放
された内部極性相は、この極性相において可溶性又は可
分散性である多様な活性成分を配達するために用いられ
得る。
内部極性相は、本発明の物品中に取り込まれたエマル
ジョンの約39ないし約97%含まれ得る。好ましくは、こ
の内部極性相は、エマルジョンの約67ないし約92%含ま
れるであろう。最も好ましくは、この極性相は、エマル
ジョンの約82ないし約91%含まれるであろう。
好ましい態様において、内部極性相は、主要成分とし
て水を含有するであろう。即ち、エマルジョンは、油中
水滴型エマルジョンであろう。これらの好ましい態様に
おいて、内部極性相は、有意な割合の水、好ましくは、
内部水相の少なくとも60重量%、より好ましくは少なく
とも約75重量%、さらにより好ましくは少なくとも約85
重量%を含有するであろう。そのような態様において、
水以外に、この内部水相は、高内部相転換エマルジョン
の安定性に悪影響を及ぼさない他の水溶解性又は分散性
物質を含有することができる。内部水相中に典型的に含
有されるそのような物質の1は、水溶性電解質である。
溶解された電解質は、リピド相中に存在する物質が水相
にも溶解する性質を最小限にする。水相にイオン力を付
与し得るいずれもの電解質を用い得る。好適な電解質に
は、水溶性ハロゲン化物、例えば、塩化物、アルカリ金
属及びアルカリ土類金属の硝酸塩及び硫酸塩の様な水溶
性の1価、2価又は3価の無機塩が含まれる。そのよう
な電解質には、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸
ナトリウム硫酸マグネシウム及び重炭酸ナトリウムが含
まれる。電解質は、典型的には、水相の約1ないし約20
%の範囲の濃度に含まれる。
内部水相中に存在し得る他の水溶性又は可分散性物質
には、増粘剤及び粘度修飾剤が含まれる。好適な増粘剤
及び粘度修飾剤には、Carbopol及びPemulenのような水
溶性ポリアクリル酸樹脂及び疎水的に修飾されたポリア
クリル酸樹脂、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、
タピオカのようなデンプン、糖ガム、アラビアゴムのよ
うなガム、ヒドロキシプロピルセルロール、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのよう
なセルロースエーテル等が含まれる。これらの増粘剤及
び粘度修飾剤は、典型的には、水相の約0.05ないし約0.
5%の範囲の濃度に含まれるであろう。
内部水相中に存在し得る他の水溶性又は水分散性物質
には、水−リピド界面において立体安定性を提供するた
めのポリカチオン性ポリマー、及び油中水滴型エマルジ
ョンをも安定化する非イオン性ポリマーが含まれる。好
適なポリカチオン性ポリマーには、Reten 201、Kymene
557H及びAcco 711が含まれる。好適な非イオン性ポ
リマーには、Carbowaxのようなポリエチレングリコール
(PEG)が含まれる。これらのポリカチオン性及び非イ
オン性ポリマーは、典型的には、水相の約0.1ないし約
1.0%の範囲の濃度に含有されるであろう。
水を含有することに追加して又はその代わりに、内部
極性相は、エタノール、イソプロパノール、ブタノール
及びヘキサノールのような溶媒;プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール又はヘキシレングリコールのよ
うなグリコール又は置換グリコール;ジエチレングリコ
ール又はトリエチレングリコールのようなポリグリコー
ル;モノ−及びジ−エチレングリコールn−ヘキシルエ
ーテル、モノ−、ジ−及びトリ−プロピレングリコール
n−ブチルエーテルのようなオキシエチレングリコール
及びオキシプロピレングリコールの短鎖(例えば、C1
C6)誘導体及のようなグリコールエーテル等を含む極性
物質を含有することができる。テトラヒドロフラン、ジ
メチルスルホキシド、アセトン等のような溶媒も内部極
性相中に含有され得る。
3.乳化剤 本発明の高内部相転換エマルジョンの他の鍵となる成
分は、乳化剤である。本発明のエマルジョンにおいて、
乳化剤は、有効量含有される。「有効量」を構成するも
のは、リピド及び極性相成分の各量、用いられる乳化剤
のタイプ、乳化剤中に存在する不純物のレベル及び同様
のファクターを含む多くのファクターに依存するであろ
う。典型的には、乳化剤は、エマルジョンの約1ないし
約10%含まれる。好ましくは、この乳化剤は、エマルジ
ョンの約3ないし約6%含まれるであろう。最も好まし
くは、この乳化剤は、エマルジョンの約4ないし約5%
含まれるであろう。
単数の「乳化剤」は、この成分を説明するために用い
られる一方で、エマルジョンを形成する場合は2以上の
乳化剤が用いられ得る。事実、下に述べるように、ある
種の物質が用いられる場合、2又はそれ以上の乳化剤を
用いることが望ましいことがある。本発明の範疇を限定
することを全く意図するものではないが、2種の乳化剤
が用いられる場合、第1の乳化剤がエマルジョンの重量
の約1ないし約7%、より好ましくは約2ないし約5
%、最も好ましくは約2ないし約4%含まれ、第2の乳
化剤がエマルジョンの重量の約0.5ないし約3%、より
好ましくは約0.75ないし約2%、最も好ましくは約0.75
ないし約1.5%含まれる場合が好ましい。(ここで用い
られる「第1の」及び「第2の」との語は、用いられる
2又はそれ以上の物質の相対的レベルに関連する。従っ
て、他の乳化剤と組み合わされる場合、必要とされる高
粘度物質は、他の乳化剤(1種又はそれ以上)に対する
そのレベルに依存して、「第1の」又は「第2の」乳化
剤のいずれかであり得る。) 出願人は、55℃における粘度が少なくとも約500セン
チポアズを有する非シリコン含有乳化剤を使用すること
により、より低い粘度の乳化剤を凌ぐ改良された湿り維
持特性を示す乳剤が提供されることを見出した。好まし
くは、高粘度乳化剤は、55℃における粘度が少なくとも
約800センチポアズ、より好ましくは少なくとも約1,500
センチポアズ、さらにより好ましくは約5,000センチポ
アズ、最も好ましくは少なくとも約10,000センチポアズ
を有する。典型的には、乳化剤は、55℃において約500
ないし約100,000センチポアズの範囲の粘度を有する。
粘度は、1分当たり6回転におけるL3スピンドルを有す
るラブラインインストルメンツブルックフィールド型
(Lab−Line Instruments Brookfield−type)回転ディ
スク粘度計を用いて測定される。
理論に縛られることを望むものではないが、高粘度乳
化剤は、界面間粘度を高め、エマルジョンの機械的安定
性を提供し、合着を最小限にすると信じられている。
乳化剤は、特に、リピド物質が溶解する温度におい
て、実質的にリピド溶解性であるか又はリピド物質と混
和性である必要がある。乳化剤は、比較的低い親水親油
バランス、又はHLBを有するべきでもある。好ましい乳
化剤は、約5よりも小さい、好ましくは約1ないし約5
のHLBを有する。約1.5ないし約3.5のHLBを有する乳化剤
がより好ましい。
本発明において有用な好ましい高粘度乳化剤には、Lu
brizol社(オハイオ州、Wickliffe)によりOS−12210
2、OS−121863、OS−121864、OS−80541J及びOS−8069I
Jと命名されるものが含まれる。これらの乳化剤は、
(i)ヒドロカルビル−置換カルボン酸若しくは無水物
(好ましくは、ポリイソブチレン−置換コハク酸又は無
水物)又はその塩、及び(ii)アミン又はアルコールの
反応生成物である。これらの物質及びそれらの製造方法
は、1987年11月24日にForsbergへ発行された合衆国特許
第4,708,753号(特に、第3欄、第32行〜第38行及び第
8欄、第10行〜第26欄、第68行を参照されたい)、並び
に1989年7月4日にForsbergへ発行された合衆国特許第
4,844,756号に記載されており、これら両者の記載は、
引用により本明細書に取り込まれる。
本発明において高粘度乳化剤として有用であると信じ
られる他の物質には、1965年11月2日にRenseへ発行さ
れた合衆国特許第3,215,707号、1996年1月25日にRense
へ発行された合衆国特許第3,231,587号、1991年9月10
日にForsbergへ発行された合衆国特許第5,047,175号、
及び1987年6月18日にForsbergにより公開された国際特
許公開番号WO 87/03613号に記載されているもののよう
な炭化水素−置換コハク酸無水物が含まれる。これらの
刊行物の記載は、引用により本明細書に取り込まれる。
高粘度乳化剤として有用なさらなる他の物質は、12−
ヒドロキシステアリン酸及びポリエチレンオキシドのAB
Aブロックコポリマーである。そのような物質は、1980
年5月20日にA.S.Bakerへ発行された合衆国特許第4,20
3,877号及び1989年10月24日にT.Tadrosへ発行された合
衆国特許第4,875,927号に記載されており、これらの記
載は、引用により本明細書に取り込まれる。本発明にお
いて乳化剤として有用なこのクラスの代表的物質は、ア
ルラセル(Arlacel)P135としてImperial Chemical Ind
ustries PLCから入手することができる。
上述した高粘度、非シリコン含有物質は、単一の乳化
剤として用い得るが、エマルジョンを形成する際、2種
以上の乳化剤を用いることが望ましいことがある。例え
ば、ある種の高粘度乳化剤が用いられる場合、処理され
た物質が、エマルジョンを破壊させる使用時の剪断圧力
にさらされた場合、ある種の「粘着性」感触が生じ得
る。この場合、比較的低粘度の共乳化剤を高粘度乳化剤
と共に用いることにより、後者をより低い量用い、もっ
て、粘着性を緩和させることが望ましいことがある。第
2の乳化剤は、上述した「高粘度」物質の1種であって
もよいし、又は好ましくは、55℃において400センチポ
アズよりも少ない粘度を有するであろう。共乳化剤は、
非シリコン含有のもの又はシリコン含有のものいずれか
でよい。
本発明の1つの好ましい態様において、ルブリゾール
(Lubrizol)から入手可能な乳化剤(即ち、ポリイソブ
チレン−置換コハク酸及びアミンの反応生成物)、並び
にポリ−12−ヒドロキシステアリン酸及びポリエチレン
オキシドのABAブロックコポリマーである共乳化剤(例
えば、ICI Arlacel P135)又はアルキルジミメチコンコ
ポリオールのようなオルガノポリシロキサン−ポリオキ
シアルキレン(例えば、ダウコーニング(Dow Cornin
g)Q2−5200ラウリルメチコンコポリオール)が用いら
れ、改良された経時水保持レベルをエマルジョンに提供
し、さらには、有益な低減された粘着性を(高粘度乳化
剤のレベルを低減することにより)提供する。当業者
は、異なる所望の最終用途により、複合乳化剤が適切で
あるかどうか、もしそうであれば、適切な各々の相対量
が決定されるであろうことを理解するであろう。そのよ
うな決定を有するためには、本出願の開示に鑑みて、当
業者による定型の実験しか必要としないであろう。
4.任意のエマルジョン成分 本発明において用いられる高内部相転換エマルジョン
は、このタイプの水分含有溶液中に典型的に存在する他
の任意の成分も含有し得る。これらの任意の成分は、連
続リピド相又は内部極性相のいずれかに存在し得、芳香
剤、抗菌剤(例えば、抗バクテリア剤)、薬学的活性
剤、脱臭剤、不透明剤、収斂剤、皮膚湿潤剤等、さらに
はこれらの成分の混合物を含み得る。これらの物質の全
ては、当技術においてそのような処方のための添加剤と
して周知であり、本発明のエマルジョンにおいて有効で
あり、適切な量用いられ得る。本発明の湿潤様清浄ワイ
プのエマルジョン中に含有される特に好ましい任意の成
分は、皮膚コンディショニング剤としてのグリセリンで
ある。
本明細書において、本発明の物品のエマルジョン成分
は、エマルジョン形成後に存在する成分(即ち、リピド
相成分、内部極性相成分、乳化剤成分等)及びこれらの
成分の各々の量に基づいて説明され、特許請求されてい
る。即ち、安定なエマルジョンが形成され、及びキャリ
ヤへ適用された場合である。しかしながら、エマルジョ
ンの記載(成分及び量)には、乳化及びキャリヤへの適
用の後の成分の化学的同一性とは無関係に、記載される
成分及びレベルを組み合わせることにより形成されるエ
マルジョンも包含されることが理解される。
C.他の任意のワイプ成分 高内部相転換エマルジョンの他に、典型的には、エマ
ルジョンの内部極性相が解放された場合に物品の清浄機
能効果を改良する目的で、本発明の物品中に含有され得
る他の任意の成分がある。これらの任意の成分のある種
のものは、有意なレベル(例えば、内部極性相の2%よ
りも多く)にエマルジョン中に存在し得ない。なぜなら
ば、それらは、エマルジョンの時期尚早の崩壊を引き起
こし得るからである。これらには、直鎖状アルキルベン
ゼンスルホネート(LAS)又はアルキルエトキシサルフ
ェート(AES)ナトリウム塩のような比較的高いHLB値
(例えば、約10から約25のHLB)を有する各種のアニオ
ン性洗剤界面剤、さらにはアルキルエトキシレート、ア
ルキルアミンオキシド、アルキルポリグリコシドのよう
な非イオン性洗剤界面活性剤、双性イオン洗剤界面活性
剤、両性洗剤界面活性剤、並びにセチルトリメチルアン
モニウム塩及びラウリルトリメチルアンモニウム塩のよ
うなカチオン性洗剤界面活性剤が含まれる。代表的なア
ニオン性、非イオン性、双性、両性及びカチオン性洗剤
界面活性剤については、1986年7月1日に発行された合
衆国特許第4,597,898号(Vander Meer)(この記載は、
引用により本明細書に取り込まれる)、特に、第12欄か
ら第16欄を参照されたい。その代わりに、これらの高HL
B洗剤界面活性剤は、エマルジョンとは別に物品内に適
用し又は含有させることができる。例えば、これらの高
HLB洗剤界面活性剤の水溶液のキャリヤの片側に適用す
るとともに、キャリヤの反対側に高内部相転換エマルジ
ョンを適用することができる。拭いている間、エマルジ
ョンは、崩壊し、内部極性相(例えば、水)を解放し、
次いで、それが高HLB洗剤界面活性剤と組み合わされ
て、改良された清浄を提供することができる。
本発明の記載は、一般的には、単一のエマルジョンを
キャリヤへ適用することに関するが、単一の物品を製造
するために2又はそれ以上の異なるエマルジョンを用い
得ることが理解される。そのような態様において、エマ
ルジョンは、これらに限定されるものではないが、内部
極性相と外部リピド相との比、用いられる乳化剤、内部
相及びリピド相の一方又は両方に用いられる成分を含
み、多様な様式に異なり得る。2又は3種の成分が互い
に不適合であるが、その各々が別のエマルジョン中に含
まれ得る場合、一つの物品において複数のエマルジョン
を用いることが特に好ましい。その代わりに、もし、使
用時に特定の反応が望ましければ、それらの反応物は、
別のエマルジョン内に提供され得る。使用中にエマルジ
ョンが剪断されると、所望の反応が起こるであろう。例
えば、拭くプロセス中に発泡することが望ましければ、
1のエマルジョンの内部極性相内に穏和な酸を取り込む
一方で、重炭酸塩を第2のエマルジョンの内部極性相内
に取り込むことができる。使用中にエマルジョンが剪断
されると、これらの反応物が相互反応し、所望の発泡が
提供される。
D.エマルジョン処理された物品の製造 本発明の物品を製造するに当たり、高内部相転換エマ
ルジョンを初めに処方する。典型的には、リピド相成分
及び乳化剤を一緒にブレンドし、溶解することによりこ
れが達成される。このリピド/乳化剤混合物を加熱する
具体的な温度は、リピド相成分の融点に依存するであろ
う。典型的には、混合し、ブレンドし、又はさもなけれ
ば内部極性相成分と合わす前に、このリピド/乳化剤混
合物を約60℃ないし約90℃、好ましくは約70℃ないし約
80℃の範囲の温度に加熱する。次いで、溶融されたリピ
ド/乳化剤混合物を、極性相成分とブレンドし、次い
で、典型的には、低剪断条件下に一緒に混合し、エマル
ジョンを提供する。
次いで、得られた高内部相転換エマルジョンを、上述
した温度において流体又はプラスチックの状態で、キャ
リヤへ、例えば、ペーパーウエブ又は疎水物質に積層さ
れたペーパーウエブへ適用する。流体又はプラスチック
コンシステンシーを有する物質を適用するいずれもの各
種方法を用いて、このエマルジョンを適用することがで
きる。好適な方法には、スプレー、プリント(例えば、
フレキソプリント若しくはスクリーンプリント)、塗布
(例えば、グラビアコーティング)、押し出し、又はこ
れらの適用技術の組合せ、例えば、ペーパーウエブ上に
洗剤界面活性剤をスプレーし、次いで、洗剤処理された
ウエブ上にエマルジョンのグラビアコーティングを行う
ことが含まれる。
エマルジョンは、キャリヤのいずれか片側又は両側に
適用することができ、多層ウエブの場合、積層体の1又
はそれ以上の内側表面に適用することができる。例え
ば、2積層キャリヤの場合、2枚のペーパーウエブの向
かい合う内側表面にエマルジョンを適用し、このペーパ
ーウエブの外側表面をエマルジョンなしのままにするこ
とができる。エマルジョンの適用が、ペーパーウエブの
両側である場合、適用は、連続的又は同時のいずれかで
あり得る。一旦、エマルジョンが基体に適用されたなら
ば、冷却及び固化し、基体の表面上に、固化した、典型
的には、不連続コーティング又はフィルムが形成され
る。
基体としてペーパーウエブが用いられる場合、典型的
には、ペーパーウエブが乾燥した後に高内部相転換エマ
ルジョンをそのペーパーウエブへ適用する。即ち、「乾
燥ウエブ」添加法。エマルジョンは、(単数又は複数
の)ウエブの表面に非均一に適用することができる。
「非均一」とは、エマルジョン量、分配のパターン等
が、ペーパーウエブの表面にわたり変化し得ることを意
味する。例えば、その上にエマルジョンを全く有さない
表面の部分を含んで、ペーパーウエブの表面のある部分
は、より多い量又はより少ない量のエマルジョンを有す
ることができる。高内部相転換エマルジョンは、ペーパ
ーウエブが乾燥した後、いずれもの時点で、ペーパーウ
エブに適用することができる。例えば、エマルジョン
は、Yankeeドライヤーからクリープされた後にペーパー
ウエブに適用することができる。通常、ペーパーウエブ
を親ロールから巻き解き、より小さい、仕上げ製品ロー
ルに巻き上げる前にエマルジョンを適用することが好ま
しい。
本発明の高内部相転換エマルジョンをキャリヤに適用
するに当たり、スプレー及びグラビアコーティング法が
通常好ましい。図1は、エマルジョンがペーパーウエブ
10上にスプレーされる場合のそのような好ましい方法を
説明するものである。図1を参照すると、このスプレー
システムは、ウエブ10上にエマルジョンの分散されたス
プレー14を適用するスプレーヘッド12を具備する。
このスプレーシステムは、水圧シリンダー22のピスト
ン26に連結する(18)ことにより接続されるボールスク
リュードライブ16から構成されるアセンブリにより駆動
される。シリンダー22の一部分は、図1では、30により
示される高内部相転換エマルジョンを満たされた状態で
示されている。シリンダー22を加熱し、エマルジョン30
を流体又はプラスチックの状態に維持する。エマルジョ
ン30は、加熱された充填ポート42へ接続された導管38を
有する4方向結合34を経由してシリンダー22に入る。結
合34は、圧力ゲージ50に接続された導管46及びスプレー
ヘッド12も有する。導管38及び46内のエマルジョンの流
れを制御する、56、58及び60により示される3つの弁が
ある。図1に示されるスプレーシステムは、スプレーヘ
ッド12へ接続される導管64も有し、スプレーヘッド12
は、68として概括的に示される空気をスプレーヘッドへ
入れることができる。導管64も、導管内の空気圧力を制
御及び測定するための圧力ゲージ及び制御器72を有す
る。導管64及び46を加熱し、ウエブへ適用する前にエマ
ルジョンを溶融状態に維持する。
シリンダー22にエマルジョン30を充填するために、弁
56及び60を閉鎖し、弁58を開放する。ボールスクリュー
ドライブ16を駆動し、ピストン26を左に移動させる。シ
リンダー22内に発生する真空により、エマルジョンが充
填ポート42から導管38を通り、シリンダー22内に導かれ
る。シリンダー22からスプレーヘッド12へエマルジョン
を提供するために、弁58を閉鎖し、弁56及び60を開放す
る。ボールスクリュードライブ16を駆動し、ピストン26
を右へ移動させる。これにより、エマルジョン30は、シ
リンダー22から出て、結合34の導管46へ導かれる。次い
で、エマルジョンは、弁60を通過し、スプレーヘッド12
内へ入る。スプレーヘッド12において、エマルジョン
は、導管64からの空気の取り込みにより分散され、分散
されたスプレー14を提供し、次いで、スプレー14をウエ
ブ10へ適用する。
図2は、可撓輪転グラビアコーティングシステムを含
む高内部相転換エマルジョンを適用するための別の方法
を説明するものである。図2を参照すると、乾燥ペーパ
ーウエブ110を親ティッシュロール(矢印112aにより示
される方向に回転する)から巻き出し、転回ロール11
4、116及び118の周りに進める。転回ロール118から、概
括的に120として示されるグラビアコーティングステー
ションへウエブ110を進め、次いで、そこで、ウエブの
両側にエマルジョンを適用する。ステーション120を離
れた後、ウエブ110は、122により示される被処理ウエブ
になる。被処理ウエブ122は、表面巻き戻しロール126
(矢印126aにより示される方向に回転する)へ進み、次
いで、最終製品ロール128(矢印128aにより示される方
向に回転する)上に巻き取られる。
ステーション120には、一対の加熱され、連結された
グラビアプレス130及び134を有する。プレス130は、よ
り小さいアニロックスシリンダー138及びより大きいプ
リントプレートシリンダー142から構成され、プレス134
は、同様に、より小さいアニロックスシリンダー146及
びより大きいプリントプレートシリンダー150から構成
される。アニロックスシリンダー138及び146の各々は、
セラミック又はクロム表面を有する一方で、プリントプ
レートシリンダー142及び150の各々は、起伏パターンゴ
ム、ウレタン又は光ポリマー表面を有する。これらのア
ニロックス及びプリントプレートシリンダーは、それぞ
れ、矢印138a、142a、146a及び150aにより示される方向
に回転する。図2に示されるように、プリントプレート
シリンダー142及び150は、互いに対向し、154により示
される小領域を提供し、その間をウエブ110が通過す
る。
熱い、溶融(例えば、60℃)エマルジョンは、それぞ
れ、矢印158及び162により示される小領域において、こ
れらの結合グラビアプレス130及び134の各々へ、一定の
体積流量でポンプ輸送される又は各々の上にスプレーさ
れる。(プレス130及び134へ配達されたエマルジョン
は、同じでも異なっていても良い。)即ち、エマルジョ
ンは、エマルジョンがウエブ110へ適用されるのと同じ
速度で、連結されたグラビアプレス130及び134へ添加さ
れる。これにより、エマルジョンがシステム中に「蓄
積」されることを排除する。アニロックスシリンダー13
8及び146は、矢印138a及び146aにより示される方向に回
転し、回転ドクターブレードとして作用し、シリンダー
142及び150のプリントプレートから過剰のエマルジョン
を除去する。
プリントプレートシリンダー142及び150(矢印142a及
び150bにより示される方向と反対方向に回転する)上に
広げられたエマルジョンは、次いで、小領域154におい
て、ウエブ110の両側へ移送される。ウエブ110へ移送さ
れるエマルジョンの量は、(1)プリントプレートシリ
ンダー142及び150の間の小領域154の幅を調節すること
により、(2)アニロックス/プリントプレートシリン
ダー対138/142及び146/150の間の小領域158及び162の幅
を調節することにより、(3)シリンダー142及び150上
のプリントプレートのプリントイメージ起伏(即ち、谷
深さ)により、(4)シリンダー142及び150上のプリン
トプレートのプリント面積(即ち、谷面積)により、及
び/又は(6)シリンダー142及び150上のプリントプレ
ートのプリントパンターンにより制御することができ
る。
本発明の湿潤様清浄ワイプの製造の具体的説明 以下は、ティッシュペーパーウエブを基体として有す
るキャリヤを高内部相転換エマルジョンにより処理する
本発明の湿潤様清浄ワイプの製造の具体的な説明であ
る。
例I−−トイレットティッシュ A)エマルジョン製造 表Iに示す成分からエマルジョンを製造する。
極性相成分を処方する際、塩化ナトリウム及びダント
ガードを蒸留水に添加し、次いで160゜F(71.1℃)に加
熱する。リピド相成分及び乳化剤(イエローセレシンろ
う、ワセリン及びルブリゾール(OS#121863)を、混合
しながら溶融するまで約170゜F(76.7℃)の温度に加熱
する。次いで、極性及びリピド相成分をステンレス鋼容
器内で合わせ、低速度に設定したホバートモデル(Hoba
rt Model)100−Cミキサーを用いて混合しながら、成
分をゆっくりと冷却させる。混合は、エマルジョンが形
成されるまで継続する。エマルジョン形成は、1分当た
り6回転におけるL3スピンドルを有するラブラインイン
ストルメンツ(Lab−Line Instruments)回転ディスク
粘度計を用いて測定した粘度が、2000センチポアズを越
えて上昇することにより確認する。
B) エマルジョンのキャリヤへの適用 エマルジョンは、図1に示すスプレーシステムを用い
てティッシュペーパーウエブへ適用することができる。
エマルジョンを60℃の温度に加熱し、流体又は溶融状態
にする。ボールスクリュードライブ16が、ピストン26
(直径3.5インチ)を駆動しながら直線速度0.002インチ
/秒で移動し、エマルジョンをシリンダ22から押し出す
(約12psigのエマルジョン圧力)。スプレーヘッド12
(イリノイ州、ホイートン(Wheaton)のスプレーシス
テム社(Spray Systems Inc.,)のスプレー設定SUE15を
有する外部混合スプレーヘッド)へエマルジョンが入
り、約60℃に加熱した空気(1.2psig)中で分散され
る。次いで、エマルジョンを分散スプレーとしてヘッド
12からウエブへ適用する一方で、ウエブを約28フィート
/分で巻き戻す。例えば、(図2に示す、表面巻き戻し
ロール126と最終親ロール128との間の小領域のよう
な)、巻き戻しロールと最終製品との間の小領域におい
てウエブにスプレーすることができる。その結果、エマ
ルジョンは、ウエブの両側に約50%の含浸量に塗布され
る。
エマルジョンは、図2に示す可撓性回転グラビアコー
ティングシステムを用いてティッシュペーパーウエブ基
体へ適用することもできる。熱い、溶融(例えば、60
℃)エマルジョンを、一定の体積流量20mL/分におい
て、矢印158及び162によりそれぞれ示される小領域にお
いて、連結グラブアプレス130及び134の各々にポンプ輸
送し、それぞれの上にスプレーする。アニロックスシリ
ンダー138及び146により、それぞれプリントプレートシ
リンダー142及び150(各々は、約40フィート/分で回転
する)の表面にわたり均一にエマルジョンが広げられ
る。次いで、シリンダー142及び150により、エマルジョ
ンがウエブ110の両側に移送される。塗布されたウエブ1
22を、ウエブ122の塗布された中心幅がロール126の陥没
したプリントエリア上であるように、表面巻き戻しロー
ル126へ移送させる。その結果、ウエブ122の塗布された
中心幅は、ロール126の表面に接触しない一方で、ウエ
ブ122の非塗布端は、ロール126の表面と接触する。次い
で、最終製品ロール128上にウエブ122を巻き上げる。エ
マルジョンは、ウエブ122の両側に約50%の含浸量に塗
布される。
例II−−トイレットティッシュ この例は、シリコンポリマーにより1面又は両面が処
理され、嫌区域(phobicregion)が提供された紙基体を
有する物品の製造を説明するものである。
A) エマルジョン製造 表IIに示す成分からエマルジョンを製造する。
リピド相成分及び乳化剤(イエローセレシンろう、ワ
セリン、ルブリゾールOS#121863、ダウコーニングQ2−
5200、アルラモールISML及びダウコーニング200流体,35
0cSt)を、500mLステンレス鋼ビーカー中で、溶融する
まで約180゜F(82.8℃)の温度に加熱及び撹拌する。リ
ピド相成分を含有するビーカーへ極性相成分を添加す
る。合わせた混合物を160゜F(71.1℃)に加熱し、次い
で、「ライトニン(Lightmin')TS2510」混合機により5
00rpmで撹拌しながら、エマルジョンが形成されるまで
成分を冷却する。
B) キャリヤ製造 キャリヤは、基体を疎水性物質を用いて処理すること
により形成する。基体は、従来のティッシュ紙基体であ
る。ベース紙は、基本重量21.5lbs/連(ream)を有する
非積層シートである、70/30ユーカリプタス(Eucalyptu
s)/NSKである。この紙は、グラビア印刷ロールを通り
巻き解かれ、このグラビア印刷ロールは、シロフ(Sylo
ff)7677ポリマー及びシロフ7048架橋剤(ダウコーニン
グ)の95対5%混合物を適用する。このシロフ混合物を
乾燥基体基本重量の5%適用する。この適用は、片側の
みに行うか、又はキャリヤを別のプリンターに通し、キ
ャリヤの両側に同じ処理を適用する。次いで、2つのオ
ーブンゾーンをキャリヤに通過させることにより熱を加
えることにより、シロフ混合物を架橋させ、疎水区域を
キャリヤに設ける。これで、キャリヤは、エマルジョン
添加の準備ができたことになる。
C) キャリヤへのエマルジョンの適用 工程Aで製造されたエマルジョンは、図1に示すスプ
レーシステムを用いて適用することができる。エマルジ
ョンを60℃の温度に加熱し、流体又は溶融状態にする。
ボールスクリュードライブ16が、0.002インチ/秒の直
線速度で移動し、ピストン(直径3.5インチ)を駆動
し、エマルジョンをシリンダー22から押し出す(約12ps
igのエマルジョン圧力)。エマルジョンが、スプレーヘ
ッド12(イリノイ州、ホイートンスプレーシステム社供
給の、スプレー設定SUE15を有する外部混合スプレーヘ
ッド)に入り、約60℃に加熱された空気(1.2psig)中
で分散される。次いで、エマルジョンを分散スプレーと
してヘッド12からウエブへ適用する一方で、キャリヤを
約28フィート分で巻き戻す。例えば、(図2に示す、表
面巻き戻しロール126と最終親ロール128との間の小領域
のような)巻き戻しロールと最終製品との間の小領域に
おいてキャリヤにスプレーすることができる。その結
果、エマルジョンは、キャリヤの両側に、キャリヤの乾
燥重量の約50%の含浸量に塗布される。
エマルジョンは、図2に示す可撓性回転グラビアコー
ティングシステムを用いてキャリヤへ適用することもで
きる。熱い、溶融(例えば、60℃)のエマルジョンを、
一定の体積流量20mL/分において、矢印158及び162によ
りそれぞれ示される小領域において、連結グラビアプレ
ス130及び134の各々にポンプ輸送し、それぞれの上にス
プレーする。アニロックスシリンダー138及び146によ
り、それぞれプリントプレートシリンダー142及び150
(各々は、約40フィート/分で回転する)の表面にわた
り均一にエマルジョンが広げられる。次いで、シリンダ
ー142及び150によりエマルジョンをキャリヤ110の両側
に移送する。キャリヤ122の塗布された中心幅がロール1
26の陥没したプリントエリア上にあるように、塗布され
たキャリヤ122を表面巻き戻しロール126へ移送する。そ
の結果、キャリヤ122の塗布された中心幅は、ロール126
の表面に接触しない一方で、キャリヤ122の非塗布端
は、ロール126の表面と接触する。次いで、キャリヤ122
を最終製品ロール128上に巻き上げる。キャリヤ122の両
側にキャリヤの乾燥重量で約50%の含浸量にキャリヤが
塗布され、本発明の物品が提供される。
例III−−トイレットティッシュ A) エマルジョン製造 表IIIに示す成分からエマルジョンを製造する。
リピド相成分及び乳化剤(イエローセレシンろう、ル
ブリゾールOS#122102及びツイーン60)を約160゜F(7
1.1℃)に加熱し、溶融するまで500mLステンレス鋼ビー
カー中で混合する。リピド相成分を含有するビーカーへ
蒸留水(極性相)を添加する。混合物を160゜F(71.1
℃)に加熱し、次いで、「ライトニンTS2510」混合機を
用いて500rpmで混合物を混合する。エマルジョンが形成
されるまで混合物を冷却させる。
B) 基体へのエマルジョンの適用 例Iの手順に従い、スプレー又は可撓回転グラビアコ
ーティングのいずれかによりティッシュペーパーウエブ
へエマルジョンを適用する。
例IV−−トイレットティッシュ A) エマルジョン製造 表IVに示す成分からエマルジョンを製造する。
リピド相成分及び乳化剤(パラフィンろう及びルブリ
ゾールOS#122102)を約140゜F(60℃)に加熱し、溶融
するまで500mLステンレス鋼ビーカー中で混合する。リ
ピド相成分を含有するビーカーに残りの極性相成分(硫
酸ナトリウム及び蒸留水)を添加する。混合物を140゜F
(60℃)に加熱し、次いで、「ライトニンTS2510」混合
機を用いて500rpmで混合物を混合する。エマルジョンが
形成されるまで混合物を冷却させる。
B) 基体へのエマルジョンの適用 例Iの手順に従い、スプレー又は可撓回転グラビアコ
ーテイングのいずれかによりティッシュペーパーウエブ
へエマルジョンを適用する。
例V−−ベビーワイプ この例は、片側をエマルジョンにより処理されたポリ
エチレンフィルム(即ち疎水性層)を有する物品の製造
を説明するものである。この被処理フィルムを2枚の紙
基体の間に配置し、剪断力にさらした場合、片側のみ湿
潤する物品を提供する。残りの乾燥側は、使用後に残っ
ている液体を吸収することができる。
A) エマルジョン製造 表Vの成分からエマルジョン(内部相88%)を製造す
る。
極性相成分及び乳化剤(イエローセレシンろう、ワセ
リン、ホワイトオゾケライトろう及びルブリゾールOS#
121863)を、500mLステンレス鋼ビーカー中で、溶融す
るまで約180゜F(82.8℃)の温度に加熱及び撹拌した。
0.5gmのカルボポール 940を及び499.5gmの蒸留水を1
リットルガラスビーカーへ添加することにより内部極性
相成分を製造し、次いで、カルボポール 940が完全に
溶解されるまで混合する。この極性溶液のpHは、適量の
1N NaOHにより6.0に調節する。リピド相成分を含有する
ビーカーにこの極性溶液の一部分(264gm)を添加す
る。合わせた混合物を160゜F(71℃)に加熱し、次い
で、「ライトニンTS2510」混合機を用いて500rpmで混合
物を混合しながら、エマルジョンが形成されるまで成分
を冷却させる。
B) エマルジョン適用/キャリヤ製造 例Iの手順に従い、スプレー又は可撓回転グラビアコ
ーティングのいずれかにより、リングに巻かれたポリエ
チレンの疎水性、水非浸透性フィルムの片側に工程A)
のエマルジョンを適用する。
エマルジョン処理されたフィルムを2枚の水を絡まさ
れた(hydroentangled)基体層の間に配置する。各基体
は、約40%の天然繊維及び約60%のポリプロピレン繊維
(ファイバーテック(Fibertech)から入手可能)から
構成されている。2枚の外部基体の各々の全体の基本重
量は、約30gsmである。
次いで、印刷ステーションを通過させ、印刷ステーシ
ョンで、ジェネラルエレクトリック(General Electri
c)社UV9300シリコンリリースポリマー及びUV9310C光開
始剤を98/2の割合に連続塗布する。次いで、UV光源下を
キャリヤを通過させ、架橋に供し、本発明の物品を形成
する。
例VI−−抗菌剤を含有する硬質表面ワイプ A)エマルジョン製造 表VI及び表VI−aに示す成分からエマルジョンを調製
する。
リピド相成分及び乳化剤(イエローセレシンろう、ワ
セリン及びルブリゾールOS#122102)を約160゜F(71.1
℃)に加熱し、500mLステンレス鋼ビーカー中で溶融す
るまで混合する。極性相物質を160゜Fまで加熱し、グリ
ールコ(Greerco)高剪断混合機により混合し、分散さ
せる。次いで、リピド相成分を含有するビーカーに極性
相を添加し、500rpmの「ライトニンTS2510)混合機を用
いて混合する。抗菌エマルジョンが形成されるまで混合
物を冷却させる。
B) 基体へのエマルジョンの適用 例Iの手順に従い、スプレー又は可撓回転グラビアコ
ーティングのいずれかによりティッシュペーパーウエブ
へエマルジョンを適用する。
例VII−−抗菌剤を含有する硬質表面ワイプ A)エマルジョン製造 87%の内部極性相(主として水からなる)を有するエ
マルジョンを表VIIに示す成分から製造する。
極性相を処方するために、全ての成分を一緒に混合
し、次いで、140゜F(45.8℃)に加熱する。別途、溶融
するまで約140゜Fの温度に混合しながらリピド相成分を
加熱する。次いで、極性相成分及びリピド相成分をステ
ンレス鋼容器中で合わせ、低速に設定したホバートモデ
ル100−C混合機を用いて混合しながら成分をゆっくり
冷却させる。エマルジョンが形成されるまで混合を継続
する。エマルジョンの形成は、ラブラインインストルメ
ンツ回転ディスク粘度計を用いて測定する粘度が、約20
00センチポアズを越えて上昇することにより確認され
る。
B) キャリヤへのエマルジョンの適用 例Vの記載に従い、エマルジョンをキャリヤ材料へ適
用する。
例VIII A) エマルジョン製造 高内部相エマルジョン(内部相88.5%)を表VIIIに示
す成分から製造する。
極性相成分を処方するために、ダントガード、炭酸ナ
トリウム及びエタノールを蒸留水に添加し、次いで、16
0゜F(71.1℃)に加熱する。リピド相成分(イエローセ
レシンろう、ワセリン、乳化剤ルブリゾールOS#122102
及び乳化剤アラセルP−135)を、溶融するまで約170゜
F(77℃)の温度に混合しながら加熱する。次いで、極
性相成分及びリピド相成分をステンレス鋼容器中で合わ
せ、低速に設定したホバートモデル100C混合機を用いて
混合しながら成分をゆっくり冷却させる。エマルジョン
が形成されるまで混合を継続する。エマルジョンの形成
は、ラブラインインストルメンツ回転ディスク粘度計を
用いて測定する粘度が、約2000センチポアズを越えて上
昇することにより確認される。
B) キャリヤへのエマルジョンの適用 例IからVIIに記載される手順のいずれかに従い、エ
マルジョンをキャリヤへ適用することができる。
フロントページの続き (72)発明者 トロックハン、ポール・デニス アメリカ合衆国、オハイオ州 45013、 ハミルトン、ウォーバル・ロード 1356 (56)参考文献 特開 平4−9121(JP,A) 実開 昭59−59190(JP,U) 特表 平10−508848(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/50

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.キャリヤ、並びに b.次の(1)ないし(3)のものを含む、前記キャリヤ
    に適用されたエマルジョン (1)30℃又はそれ以上の融点を有するろう状リピド物
    質を含有する連続凝固化外部リピド相を前記エマルジョ
    ンの2ないし60%、 (2)前記外部リピド相中に分散された内部極性相を前
    記エマルジョンの39ないし97%、及び (3)前記外部リピド相が流体状態にある場合に前記エ
    マルジョンを形成するために有効量の非シリコン含有乳
    化剤であって、前記乳化剤が55℃において少なくとも50
    0センチポアズの粘度を有するものである乳化剤 を含有するクリーニングワイプ製品。
  2. 【請求項2】前記内部極性相が、前記内部極性相の重量
    の少なくとも60%の水を含有することを特徴とする請求
    の範囲第1項の製品。
  3. 【請求項3】前記乳化剤が、55℃において少なくとも1,
    500センチポアズの粘度を有することを特徴とする請求
    の範囲第1項又は第2項の製品。
  4. 【請求項4】前記キャリヤが、織布材料、不織布材料、
    発泡体、スポンジ、中入れ綿、ボール、パフ及びフィル
    ムからなる群から選択される材料を基体層として有する
    ことを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れか1項の製品。
  5. 【請求項5】前記エマルジョンが、前記エマルジョン
    の、5ないし30%の外部リピド相及び67ないし92%の内
    部極性相を有し;並びに前記ろう状リピド物質が、40゜
    ないし80℃の範囲の融点を有することを特徴とする請求
    の範囲第1項ないし第4項のいずれか1項の製品。
  6. 【請求項6】前記ろう状リピド物質が、動物ろう、植物
    ろう、鉱物ろう、合成ろう及びそれらの混合物からなる
    群から選択されることを特徴とする請求の範囲第1項の
    製品。
  7. 【請求項7】a.キャリヤ、並びに b.次の(1)ないし(3)のものを含む、前記キャリヤ
    に適用されたエマルジョン (1)30℃又はそれ以上の融点を有するろう状リピド物
    質を含有する連続凝固化外部リピド相を前記エマルジョ
    ンの2ないし60%、 (2)前記外部リピド相中に分散された内部極性相を前
    記エマルジョンの39ないし97%、及び (3)前記外部リピド相が流体状態にある場合に前記エ
    マルジョンを形成するために有効量の乳化剤であって;
    前記乳化剤がヒドロカルビル−置換されたカルボン酸若
    しくは無水物又はその塩、エステル若しくはアミドであ
    ることを特徴とする乳化剤 を含有するクリーニングワイプ製品。
  8. 【請求項8】前記内部極性相が、前記内部極性相の重量
    の少なくとも60%の水を含むことを特徴とする請求の範
    囲第7項の製品。
  9. 【請求項9】前記乳化剤が、(i)ポリイソブチレン−
    置換カルボン酸若しくは無水物又はその塩、及び(ii)
    アミン又はアルコールの反応生成物であることを特徴と
    する請求の範囲第7項又は第8項の製品。
  10. 【請求項10】エマルジョンをキャリヤへ適用するため
    の方法であって、 A.次の(1)ないし(3)のものを含有するエマルジョ
    ンを形成する工程 (1)30℃又はそれ以上の融点を有するろう状リピド物
    質を含有する連続凝固化外部リピド相を前記エマルジョ
    ンの2ないし60%、 (2)前記外部リピド相中に分散された内部極性相を前
    記エマルジョンの39ないし97%、及び (3)前記外部リピド相が流体状態にある場合、前記エ
    マルジョンを形成するために有効量の非シリコン含有乳
    化剤であって、前記乳化剤が55℃において少なくとも50
    0センチポアズの粘度を有するものである乳化剤 B.前記外部リピド相が流体又はプラスチックコンシステ
    ンシーを有するために十分に高い温度において、前記エ
    マルジョンをキャリヤに適用する工程、並びに C.前記適用した乳剤を、前記外部リピド相が凝固するよ
    うな十分に低い温度に冷却する工程 を含む方法。
  11. 【請求項11】60゜ないし90℃の範囲の温度において、
    前記エマルジョンが前記キャリヤへ適用されることを特
    徴とする請求の範囲第10項の方法。
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