JP3352586B2 - 太陽電池セルの製造方法 - Google Patents
太陽電池セルの製造方法Info
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Description
造方法に関し、特に直列接続の容易な電極構造を持つ太
陽電池セルの製造方法に関するものである。
図11に示し、その太陽電池セルの主な製造工程を示す
ための略断面図を図12に示す。以下順を追ってその製
造プロセスを説明する。
造工程のフローは、テクスチャーエッチ、拡散源の塗
布、n型拡散層の形成、裏面の銀電極印刷、裏面のアル
ミ電極印刷、受光面の銀電極印刷、焼成、半田デップか
ら成る。
ルの基板であるp型のシリコン半導体基板であり、一般
に不純物濃度は3×1015〜4×1016cm-3、結晶面
は(100)が用いられる。このシリコン基板50の受
光面には光の表面反射を低減するため、テクスチャ表面
と呼ばれる微細なピラミッド状の凸凹面を形成する。丸
印内にその拡大面を示す。
ャーエッチであり、数%のNaOH(苛性ソーダ)を含
む溶液中にイソプロピルアルコールを添加して、80℃
〜90℃の範囲内の温度で(100)面を持つシリコン
基板50を20〜30分間処理することによって形成さ
れる。
る金属酸化物をロールコータあるいはスピンコータなど
を用いてシリコン半導体基板50の受光面側に塗布す
る。この金属酸化物にはリン化合物などのn型不純物が
含まれている。この工程が拡散源の塗布である。その
後、900℃前後の温度で熱処理を行い、拡散深さ約
0.4μm程度のn+拡散層51を形成する。これがn
型拡散層の形成工程である。
は、図12(c)に示すように、プラス電極として作用
する裏面銀電極52を形成する。その後、裏面アルミ電
極53を裏面銀電極52の領域を除く裏面の大部分に形
成する。そして、この裏面銀電極52と裏面アルミ電極
53とを電気的に接続するため、一部分で重畳した構造
となっている。これらの工程が、裏面の銀電極印刷工程
及び裏面のアルミ電極印刷工程である。
用する銀電極54を形成する。これらの裏面側の電極お
よび受光面側の電極は、それぞれ銀あるいはアルミを含
むペーストをスクリーン印刷などによりパターンニング
して形成される。その後、乾燥し、700〜800℃の
温度で焼成することにより、裏面のアルミ電極53の下
には約5μmの厚さのp+拡散層55が形成される。ま
た、受光面側の銀電極54は反射防止膜(図示せず)を
貫通してn+拡散層51とオーミック接触する。この熱
処理が焼成工程である。
れ、受光面側の銀電極54と裏面銀電極52とが約20
μmの厚さの半田層によって被覆され太陽電池セルが完
成する。この工程が半田デップ工程である。
太陽電池セルの直列接続においては以下に述べるような
問題点があった。
約0.4〜0.5V程度であるため、太陽電池モジュー
ルにおいては、高い電圧を得るため複数個直列接続する
ことが一般的である。従来の太陽電池セルでは、n+拡
散層から取り出すマイナス電極は太陽電池セルの受光面
側(表側)に、一方、p型半導体基板(バルク)から取
り出すプラス電極は太陽電池セルの裏面側に形成されて
いるため、直列接続を行うときには、インターコネクタ
などの金属片で表側のマイナス電極と隣の太陽電池セル
の裏面側のプラス電極を接続する必要がある。そのた
め、この直列接続をする工程において、太陽電池セルの
表側と裏側とをそれぞれ別々にインターコネクタを接続
する作業が必要となり、自動化をする上で大きな障害と
なっていた。
されたもので、接続を容易に行うことができる太陽電池
セルの製造方法を提供することを目的としている。
導体基板の一方面に、第2導電型拡散層を形成する工程
と、前記半導体基板の一方面に、前記第2導電型拡散層
より深く形成された複数の溝を、機械的な切断手段を用
いて形成する工程と、を含み、前記溝の一つによって、
前記第2導電型拡散層が、主拡散層と副拡散層とに電気
的に分離されると共に、前記副拡散層の領域内に形成さ
れた他の溝から、第1導電型半導体基板に直接接触する
電極が形成されてなることを特徴とするものである。
の形態に関する図である。本発明の太陽電池セルの製造
工程フローを図2に示し、その太陽電池セルの受光面側
の平面図を図1(a)に示し、その太陽電池セルの図1
(a)のA−A′面での断面図を図1(b)に示し、そ
の太陽電池セルのプラス電極取り出し部の拡大図を図1
(c)に示す。また、その太陽電池セルの主な製造工程
を示すための略断面図を図3に示す。以下順を追ってそ
の製造プロセスを説明する。
造工程のフローは、テクスチャーエッチ、拡散源の塗
布、n型拡散層の形成、溝の形成、裏面側のアルミ電極
印刷、受光面側の銀電極印刷、焼成、半田デップから成
る。従来の太陽電池セルの製造工程のフローを示す図1
1と比較すると、裏面の銀電極印刷工程が無く、溝の形
成工程が新たに加わっている。
発明の太陽電池セルの製造工程は、(1)拡散源の塗布
及びn型拡散層の形成が光電変換に供せられる受光面側
に形成された拡散層の形成であり、(2)溝の形成が光
電変換に供せられる領域の主拡散層と電極取り出しに供
せられる領域の副拡散層との電気的分離を機械的な切断
手段により行うことであり、(3)裏面側のアルミ電極
印刷、受光面側の銀電極印刷及び焼成が機械的な切断手
段により形成された副拡散層領域の溝の内部への不純物
の拡散により半導体基板からの電極を取り出すことにあ
る。
すための略断面図を示す図3において、図3(a)の1
は太陽電池セルの基板であるp型のシリコン半導体基板
であり、一般に不純物濃度は約3×1015〜4×1016
cm-3程度、結晶面は(100)が用いられる。本発明
の一実施の形態よりなる場合、このシリコン基板1の大
きさは、例えば、縦約25mm〜150mm程度、横約
25mm〜150mm程度、厚さ約0.3mm〜0.5
mm程度である。このシリコン基板1の受光面には光の
表面反射を低減するため、テクスチャ表面と呼ばれる微
細なピラミッド状の凸凹面を形成する。丸印内にその拡
大面を示す。このテクスチャ表面を得る工程がテクスチ
ャーエッチであり、数%のNaOH(苛性ソーダ)を含
む溶液中で、イソプロピルアルコールを添加しながら、
80℃〜90℃の範囲内の温度で(100)面を持つシ
リコン基板1を20〜30分間処理することによって形
成される。
金属酸化物2をロールコータあるいはスピンコータなど
の装置でシリコン半導体基板1の受光面側に塗布する。
この金属酸化物にはリン化合物などのn型不純物が含ま
れている。この工程が拡散源の塗布である。その後、9
00℃前後の温度で熱処理を行い、拡散深さ約0.4μ
m程度のn+拡散層3を形成する。これがn型拡散層の
形成工程である。
の上に、n+層3及び金属酸化物層(反射防止膜)2が
形成されている。基板1の一端(図3では左端)から約
1mm〜5mm程度の箇所に、例えばダイシングソー
(ダイヤモンドホイールの回転によって切断加工する切
断機)などにより反射防止膜2及びn+拡散層3に切り
込みの溝4を形成する。この溝はn+拡散層3の深さよ
りも深く形成され、およそ10μm程度以上の深さであ
る。さらに連続して、同じくダイシングソーなどで溝4
を数本入れる。これにより、n+拡散層3は主受光面と
なるn+拡散層3a(主拡散層)と取り出しプラス電極
領域となるn+拡散層3b(副拡散層)とに電気的に分
離される。この工程が溝の形成工程である。ダイシング
ソーなどの切り込みによって作られる溝4の大きさは、
例えば、幅約0.3mm〜0.6mm程度であり、ウェ
ハの一辺に沿って端から端まで形成される。また、取り
出しプラス電極領域となるn+拡散層3bの大きさは、
例えば、125mm角ウェハの場合、横約3mm〜6m
m程度であり、結局、1枚のウェハに占める取り出しプ
ラス電極領域の割合は、約2.0%〜5.0%程度であ
り、ウェハの全面積に対する光の変換効率低下への影響
は少ない。
面の周辺約2mm〜4mm程度を除き、裏面アルミ電極
5として、その内側のほぼ全域にアルミを含んだペース
トをスクリーン印刷などにより印刷する。この工程が裏
面のアルミ電極印刷工程である。次に、シリコン基板1
の表面(受光面側)に銀を含んだペーストを同じくスク
リーン印刷により印刷する。この銀ペーストによる電極
印刷は2つのパターンから構成されており、その1つは
主受光面となるn+拡散層3aへのマイナス集電銀電極
6のものであり、他の1つはプラス電極7となる前工程
で形成した溝4に対するものである。この工程が受光面
側の銀電極印刷工程である。溝4の幅は、約0.3mm
〜0.6mm程度であるので、印刷された銀ペーストは
この溝4の内側に浸透し、p型シリコン基板へ直接接触
する状態となっている。
ぞれのペーストを乾燥して、窒素ガスに酸素ガスを混合
したガス雰囲気中、700℃〜800℃の温度で、約1
0分間程度焼成することにより、裏面のアルミ電極5の
下には約5μm程度の厚さのp+拡散層8が形成され
る。このp+拡散層はBSF効果を生じさせ、また裏面
のアルミ電極は太陽電池セルの直列抵抗を減少させる手
段として作用している。また、受光面側の集電銀電極6
の銀は反射防止膜を貫通して、n+拡散層3aとオーミ
ック接触する。また、同時に、受光面側の銀電極7は溝
4の内側に浸透して形成しているので、この熱処理によ
りp型シリコン基板1とオーミック接触する。この時、
n+拡散層3bは溝4により分割され、破壊されている
ので、電気的には作用しない。この工程が焼成工程であ
る。
の半田槽内に浸漬し、表面側のプラス銀電極7及びマイ
ナス集電銀電極6を約20μm厚の半田層(それぞれ7
H及び6H)によって被覆(半田コート)することによ
り太陽電池セルが完成する。この工程が半田デップ工程
である。
る本発明の一実施の形態よりなる太陽電池セルの図であ
る。図1(a)において、2は太陽電池セルの受光面側
に設けられた反射防止膜であり、受光面がテクスチャ表
面と呼ばれる微細なピラミッド状の凸凹面を覆ってい
る。6は受光面の半田コートされた集電電極であり、ほ
ぼ等間隔に配置された細い枝集電電極6bと細い集電電
極部6bからの電気を集める幹集電極部6aとから構成
されている。
れる断面図である。1は太陽電池セルの基板であるp型
のシリコン半導体基板であり、一般に不純物濃度は約3
×1015〜4×1016cm-3、結晶面は(100)が用
いられる。シリコン結晶基板1の受光面側には、n+拡
散層3、反射防止膜2及び集電極の6aと6bがあり、
さらに溝4で電気的に分離された上面プラス電極7があ
る。この上面プラス電極7を拡大して図示したものが図
1(c)である。また、裏面側にはp+拡散層8、アル
ミ電極5がある。
れた太陽電池セルの特性は、125mm角ウェハの場
合、光強度AM1.5(1000W/cm2)におい
て、開放電圧VOC=0.62V、短絡電流ISC=5.0
8A、最適動作電圧Vpm=0.48V、最適動作電流
Ipm=4.73A(約30mA/cm2)、最大出力
Pm=2.27W、フィルファクターFF=0.72、
光変換効率Eff=14.5%、副拡散層の面積=12
5mm×4mmであり、この場合、ウェハに占める取り
出しプラス電極領域(副拡散層の面積)は約3.2%で
あった。
セルにおける副拡散層の面積と変換効率との関係を示
す。副拡散層の面積が0mm2、400mm2、800m
m2に対して、光変換効率はそれぞれ15.0%、1
4.63%、14.24%である。
池セルについて説明する。先に図1で説明した本発明と
異なる点はプラス電極の取り出し方であり、受光面側の
銀電極7が溝4の内側に浸透して熱処理によりp型シリ
コン基板1とオーミック接触させてプラス電極としてい
たのに対し、受光面側のアルミペーストにより形成され
たp+層とp型シリコン基板1とのオーミック接触によ
りプラス電極を取り出すことにある。以下順を追って説
明する。
は、テクスチャーエッチ、拡散源の塗布、n型拡散層の
形成、溝の形成、裏面側のアルミ電極印刷、受光面側の
アルミペースト印刷、受光面側の銀ペースト印刷、焼
成、半田デップから成る。
発明の太陽電池セルの製造工程は、(1)拡散源の塗布
及びn型拡散層の形成が光電変換に供せられる受光面側
に形成された拡散層の形成であり、(2)溝の形成が光
電変換に供せられる領域の主拡散層と電極取り出しに供
せられる領域の副拡散層との電気的分離を行うことであ
り、(3)裏面側のアルミ電極印刷、受光面側のアルミ
ペースト印刷、受光面側の銀ペースト印刷及び焼成が該
拡散層と電気的に逆の伝導型の不純物の貫通拡散により
半導体基板からの電極を取り出すことにある。
を図5(a)に示し、その太陽電池セルの図5(a)の
B−B′面での断面図を図5(b)に示し、その太陽電
池セルのプラス電極取り出し部の拡大図を図5(c)に
示す。また、その太陽電池セルの主な製造工程を示すた
めの略断面図を図6に示す。以下順を追ってその製造プ
ロセスを説明する。
すための略断面図を示す図6において、図6(a)の1
は太陽電池セルの基板であるp型のシリコン半導体基板
であり、一般に不純物濃度は約3×1015〜4×1016
cm-3程度、結晶面は(100)が用いられる。このシ
リコン基板1の受光面には光の表面反射を低減するた
め、テクスチャ表面と呼ばれる微細なピラミッド状の凸
凹面を形成する。丸印内にその拡大面を示す。
金属酸化物2をロールコータあるいはスピンコータなど
の装置でシリコン半導体基板1の受光面側に塗布する。
この金属酸化物にはリン化合物などのn型不純物が含ま
れている。この工程が拡散源の塗布である。その後、9
00℃前後の温度で熱処理を行い、拡散深さ約0.4μ
m程度のn+拡散層3を形成する。これがn型拡散層の
形成工程である。
の上に、n+層3及び金属酸化物層(反射防止膜)2が
形成されている。基板1の一端(図3では左端)から約
4mm〜6mm程度の箇所に、例えばダイシングソー
(ダイヤモンドホイールの回転によって切断加工する切
断機)などにより反射防止膜2及びn+拡散層3に切り
込みの溝4を形成する。この溝はn+拡散層3の深さよ
りも深い形成され、およそ10μm程度以上の深さであ
る。これにより、n+拡散層3は主受光面となるn+拡
散層3aと取り出しプラス電極領域となるn+拡散層3
bとに電気的に分離される。この工程が溝の形成工程で
ある。
面の周辺約2mm〜4mm程度を除き、裏面アルミ電極
5として、その内側のほぼ全域にアルミを含んだペース
トをスクリーン印刷などにより印刷する。この工程が裏
面のアルミ電極印刷工程である。
拡散層3bの上面へ溝4の一端から約1mm〜2mm程
度を除き、アルミを含んだペーストをスクリーン印刷な
どにより印刷する。これがp+拡散源となる受光面側の
アルミペースト層9である。この工程が受光面側のアル
ミペースト印刷工程である。
コン基板1の表面(受光面側)に銀を含んだペーストを
同じくスクリーン印刷により印刷する。この銀ペースト
による電極印刷は2つのパターンから構成されており、
その1つは主受光面となるn+拡散層3aへのマイナス
集電銀電極6のものであり、他の1つはプラス電極とな
る前工程で形成した受光面側のアルミペースト層9のパ
ターンに約1mm〜3mm程度の重なりを持たせて銀ベ
ースト10を印刷する。この工程が受光面側の銀ペース
ト印刷工程である。
ぞれのペーストを乾燥して、窒素ガスと酸素ガスとの混
合ガス雰囲気中、700℃〜800℃の温度で約10分
程度焼成することにより、裏面のアルミ電極5の下には
約5μm程度の厚さのp+拡散層8が形成される。ま
た、受光面側の集電銀電極6の銀は反射防止膜を貫通し
て、n+拡散層3aとオーミック接触する。また、同時
に、受光面側のアルミペースト層9のアルミはp+拡散
源となって、受光面のn+層3(拡散深さ約0.4μm
程度)を貫通してp+拡散層11(約5μm程度)を形
成し、p型シリコン基板1とオーミック接触する。この
工程が焼成工程である。
の半田槽内に浸漬し、表面側のマイナス集電銀電極6及
びプラス銀電極10を約20μm厚の半田層(それぞれ
6H及び10H)によって被覆することにより太陽電池
セルが完成する。この工程が半田デップ工程である。
明の一実施の形態よりなる太陽電池セルである。図5
(a)において、2は太陽電池セルの受光面側に設けら
れた反射防止膜であり、受光面がテクスチャ表面と呼ば
れる微細なピラミッド状の凸凹面を覆っている。6は受
光面の半田コートされた集電電極であり、ほぼ等間隔に
配置された細い枝集電電極6bと細い集電電極部6bか
らの電気を集める幹集電極部6aとから構成されてい
る。
れる断面図である。1は太陽電池セルの基板であるp型
のシリコン半導体基板であり、一般に不純物濃度は約3
×1015〜4×1016cm-3、結晶面は(100)が用
いられる。シリコン結晶基板1の受光面側には、n+拡
散層3、反射防止膜2及び集電極の6aと6bがあり、
さらに溝4で電気的に分離された上面プラス電極10が
ある。この上面プラス電極10を拡大して図示したもの
が図5(c)である。また、裏面側にはp+拡散層8、
アルミ電極5がある。
の直列接続(モジュール化)について図7乃至図10を
用いて説明する。
て製造された太陽電池セルをプラス電極7又は10を四
角形の上辺にするように配置したもので、本発明の太陽
電池セルの受光面側の平面図を図7(a)に示し、その
太陽電池セルの断面図を図7(b)に示す。複数個の太
陽電池セルの受光面12がインターコネクタ13によっ
て、直列接続されている。インターコネクタ13はコの
字型であり、プラス電極(7又は10)と半田層を介し
て接続されている13aとマイナス電極の幹集電極部6
aと半田層を介して接続されている13bとから構成さ
れている。図7(b)に示されるように、本発明の構成
を用いることにより、所謂フロント接続が達成されてい
る。なお図7では細い集電電極部6bの図示は省略して
ある。また、インターコネクタ13は約0.1mm〜
0.3mm程度の薄い銅箔片に半田コートを施したもの
が用いられる。
集電極6の幹集電極部6cを太陽電池セルの一辺と平行
に構成したもので、プラス電極とマイナス電極とは太陽
電池セルの合い対向する辺に配置されている。6bは細
い集電電極部である。この太陽電池セルを用いて直列接
続した場合の一例を図9及び図10に示す。
に示されるように、プラス電極7とマイナス電極6とは
交互に一直線となるような位置に配置されていてる。図
9(b)は一の字型のインターコネクタ15によって接
続される。太陽電池セルの右の辺においては、先ずマイ
ナス電極6は半田層6Hを介してインターコネクタ15
と接続されている。次に、太陽電池セルの左の辺におい
ては、プラス電極7が半田層7Hを介してインターコネ
クタ15と接続され、且つこのインターコネクタ15は
半田層6Hを介してマイナス電極6と接続されている。
続いて、太陽電池セルの右の辺においては、マイナス電
極6は半田層6Hを介してインターコネクタ15と接続
され、且つこのインターコネクタ15は半田層7Hを介
してプラス電極7と接続されている。このようにして、
太陽電池セルの直列接続が完成する。14は複数個の太
陽電池セルの受光面である。
(a)に示されるように、プラス電極7とマイナス電極
6とを相い面する位置に配置されていてる。図10
(b)は一の字型の短いインターコネクタ16によって
接続される。太陽電池セルの横の辺においては、先ずマ
イナス電極6は半田層6Hを介してインターコネクタ1
6と接続され、且つこのインターコネクタ16は半田層
7Hを介してプラス電極7と接続されている。この接続
の繰り返しにより、太陽電池セルの直列接続が完成す
る。
れるように、本発明の構成の太陽電池セルを用いること
により、所謂フロント接続が達成されている。
製造方法によれば、第1導電型半導体基板の一方面に、
第2導電型拡散層を形成する工程と、前記半導体基板の
一方面に、前記第2導電型拡散層より深く形成された複
数の溝を、機械的な切断手段を用いて形成する工程と、
を含み、前記溝の一つによって、前記第2導電型拡散層
が、主拡散層と副拡散層とに電気的に分離されると共
に、前記副拡散層の領域内に形成された他の溝から、第
1導電型半導体基板に直接接触する電極が形成されてな
ることにより、変換効率をあまり損なうことなく直列接
続の容易な太陽電池セルの製造方法を得ることができ
る。
セルのマイナス電極とプラス電極とが共に受光面側にあ
るので、インターコネクタで直列接続する際に、図7、
図9及び図10に示すように、受光面側からの接続の工
程だけで直列接続が可能であるあるため、インターコネ
クタを接続する作業が容易となり、工程の自動化を行う
ことが可能となる。さらに、従来は電極を形成する工程
の回数が裏面の銀電極、アルミ電極、受光面の銀電極の
3回の工程を必要としていたが、本発明によれば裏面の
アルミ電極、受光面の銀電極の2回でよく、工程の簡素
化も図れる。
説明するための図であり、(a)は受光面の平面図、
(b)は(a)のA−A′断面図、(c)は太陽電池セ
ルのプラス電極取り出し部の拡大図である。
る。
製造方法を説明するための工程断面図であり、(a)は
太陽電池セルの基板であるp型のシリコン半導体基板の
断面図及びテクスチャ表面を示す拡大図であり、テクス
チャーエッチ工程、(b)は拡散源の塗布工程及びn型
拡散層の形成工程、(c)は溝の形成の工程、(d)は
裏面側のアルミ電極印刷工程及び受光面側の銀電極印刷
の工程、(e)は焼成工程、(f)は半田デップ工程を
示す図である。
副拡散層領域大きさと変換効率との関係を示す図であ
る。
ルを説明するための図であり、(a)は受光面の平面
図、(b)は(a)のB−B′断面図、(c)は太陽電
池セルのプラス電極取り出し部の拡大図である。
製造方法を説明するための工程断面図であり、(a)は
太陽電池セルの基板であるp型のシリコン半導体基板の
断面図及びテクスチャ表面を示す拡大図であり、テクス
チャーエッチ工程、(b)は拡散源の塗布工程及びn型
拡散層の形成工程、(c)は溝の形成の工程、(d)は
裏面側のアルミ電極印刷工程、受光面側のアルミペース
ト印刷工程及び受光面側の銀ペースト印刷工程、(e)
は焼成工程、(f)は半田デップ工程を示す図である。
直列接続(モジュール化)を説明するための図であり、
コの字型のインターコネクタを用いた例であり、(a)
は接続前の平面図、(b)は接続後の平面図である。
ルの受光面側の平面図である。
ルの直列接続(モジュール化)を説明するための図であ
り、一の字型のインターコネクタを用いた例であり、
(a)は接続前の平面図、(b)は接続後の平面図であ
る。
セルの直列接続(モジュール化)を説明するための図で
あり、一の字型のインターコネクタを用いた別の例であ
り、(a)は接続前の平面図、(b)は接続後の平面図
である。
る。
めの工程断面図(a)〜(e)である。
板 2 反射防止膜にもなる金属酸化物 3 n+拡散層 3a 光電変換に供せられる領域の主拡散層(n+拡散
層) 3b 電極取り出しに供せられる領域の副拡散層(n+
拡散層) 4 溝 5 アルミ電極 6 受光面側のマイナス集電銀電極 6H マイナス集電銀電極6の半田層 6a マイナス集電銀電極6の幹集電極部 6b マイナス集電銀電極6の細い枝集電極部 7 プラス銀電極 7H プラス銀電極7の半田層 8 裏面のアルミのp+拡散層 9 p+拡散源となる受光面側のアルミペースト層 10 受光面側の銀ペースト層(プラス電極) 10H プラス銀電極10の半田層 11 受光面のn+層3を貫通拡散するp+拡散層 12 太陽電池セルの受光面 13 コの字型のインターコネクタ 13a プラス電極と半田層を介して接続されているイ
ンターコネクタの部分 13b マイナス電極と半田層を介して接続されている
インターコネクタの部分 14 太陽電池セルの受光面 15 インターコネクタ 16 インターコネクタ
Claims (1)
- 【請求項1】 第1導電型半導体基板の一方面に、第2
導電型拡散層を形成する工程と、 前記半導体基板の一方面に、前記第2導電型拡散層より
深く形成された複数の溝を、機械的な切断手段を用いて
形成する工程と、を含み、 前記溝の一つによって、前記第2導電型拡散層が、主拡
散層と副拡散層とに電気的に分離されると共に、前記副
拡散層の領域内に形成された他の溝から、第1導電型半
導体基板に直接接触する電極が形成されてなることを特
徴とする太陽電池セルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07169596A JP3352586B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 太陽電池セルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07169596A JP3352586B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 太陽電池セルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09260703A JPH09260703A (ja) | 1997-10-03 |
JP3352586B2 true JP3352586B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=13467945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07169596A Expired - Fee Related JP3352586B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 太陽電池セルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3352586B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20090121629A (ko) * | 2008-05-22 | 2009-11-26 | 삼성전자주식회사 | 태양전지 셀 및 이를 이용하는 태양전지 모듈 |
JP2011159934A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | 有機太陽電池セル、太陽電池モジュール及び有機太陽電池セルの製造方法 |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP07169596A patent/JP3352586B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09260703A (ja) | 1997-10-03 |
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